【写真】世界王座を争うファンと古賀は2023年5月のCOLORS旗揚げ戦で対戦。この時はファンがクラークプラッタ(オモプラッタ+チョーク)で一本勝ちしている (C)MMAPLANET
8月3日(土)東京都新宿区の新宿FACEにて開催される女子プロ修斗公式戦「COLORS Produce by SHOOTO Vol.3」の追加対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura
女子スーパーアトム級世界王者・渡辺彩華の約10カ月ぶりの復帰戦、インフィニティリーグ開幕戦2試合に続き、グラップリングマッチ・トライアウトを含む6試合が追加された。
世界女子アトム級王座決定戦としてジェニー・ファン×古賀愛蘭が決定した。澤田千優がONE Championshipでの試合に集中するために王座を返上、同級4位のファンと5位の古賀の間で新王座を争うこととなった。
ファンはデビュー2戦目からONE Championshipでキャリアを積み、アンジェラ・リーやV.V Meiとも拳を交えた。2022年からはAACC所属として日本を主戦場とし、パンクラス初参戦で沙弥子にRNCで一本勝ちすると、パンクラス女子アトム級王座決定トーナメント準決勝ではSARAMIと対戦し、判定で敗れている。
対する古賀は日本拳法出身、鋭い打撃を武器にデビュー3戦目でRIZINに参戦、4戦目ではDEEPでパク・シウとも対戦した。今年4月には韓国のRING Championship04に参戦し、今大会で渡辺の復帰戦の相手を務めるDouble GFCアトム級王者のパク・ボヒョンからスプリット判定勝利。ボヒョン戦では持ち前の打撃だけでなく、テイクダウンでのポイントメイクも光った。
ファンと古賀は2023年5月のCOLORS旗揚げ戦で対戦。1Rから古賀が鋭い打撃とテイクダウンやがぶりからのコントロールで試合を有利に進めていくが、3Rにファンがギロチンを仕掛けると、そこからクラークプラッタ(オモプラッタ+チョーク)を極めて逆転勝ちしている。
試合結果から見れば、古賀にとってはファンへのリベンジマッチだが、試合展開としては最後のオモプラッタからクラークプラッタを極めるまでは、古賀のペースで試合が進んでいた。そして直近のボヒョン戦を見ても、古賀の打撃&テイクダウン能力はさらに完成度を増していると言っていい。
ただし今回はタイトル戦=5分5Rの長丁場になるため、古賀が25分間ファンをコントロールし続けることは容易ではなく、ファンにも一本勝ちやフィニッシュするチャンスが必ず訪れるはずだ。試合の流れを変える攻防=ファンがサブミッションの仕掛けから展開を作る攻防になったとき、古賀がどう対応する・できるかに注目したい。
また5月に藤野恵実が世界王座に就いた女子ストロー級では宝珠山桃花と高本千代が対戦。グラップリングマッチでは黒部三奈×杉内由紀、中山有加×カロリーナ・デ・アモリン・クワハラも決まった。中山は国内トップクラスの柔道家として活躍した後、柔術に転向。今年3月のMARIANAS PRO JAPAN 2024でカロリーナと対戦し、柔術転向後初黒星を喫した。今回はグラップリングでのリベンジ戦に挑む。
なお第一弾カード発表時に出場が発表されていた杉本恵とFUKKYだが、今大会への出場は見送りとなった。
<世界女子アトム級王座決定戦/5分5R>
ジェニー・ファン(台湾)
古賀愛蘭(日本)
<女子ストロー級/5分3R>
渡辺彩華(日本)
パク・ボヒョン(韓国)
<女子ストロー級/5分3R>
宝珠山桃花(日本)
高本千代(日本)
<インフィニティリーグ2024 女子フライ級/5分2R>
平田彩音(日本)
パク・ソヨン(韓国)
<インフィニティリーグ2024 女子フライ級/5分2R>
檜山美樹子(日本)
NOEL(日本)
<グラップリング・女子ストロー級/8分1R>
黒部三奈(日本)
杉内由紀(日本)
<グラップリング・65キロ契約/8分1R>
中山有加(日本)
カロリーナ・デ・アモリン・クワハラ(日本)
<トライアウト・女子ストロー級/3分2R>
嶋屋 澪(日本)
植田 咲(日本)
<トライアウト・女子バンタム級/3分2R>
中尾あづき(日本)
植木くるみ(日本)