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【Level-G】泉武志撃破から、新居すぐる戦へ。森戸新士「一番警戒しないといけないのは、アームロック」

【写真】11月23日には韓国で賞金1000万ウオンが掛かった柔術のトーナメントに出場するという森戸。Breakthrough Combat01のMVP70万円は奥方がソファを購入できると喜んでくれたそうだ (C)MMAPLANET

明日10日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるLevel-G。CROSS x OVER Cage04内で実施されるサブオンリー大会のメインで、森戸新士が新居すぐると対戦する。
Text by Manabu Takashima

森戸は10月30日にはBreakthrough Combat旗揚げ戦で、自らの保持するProgress暫定ウェルター級王座の防衛戦を泉武志相手に行い、2分28秒に三角絞めを極めている。Level-GはBreakthrough Combatと同様にケージ使用のグラップリング大会だが、ポイント制ではない。そんなルールの違う戦いに連続参戦する森戸に、その心得を訊いた。


──Breakthrough Combat旗揚げ戦で、泉武志選手に三角絞めで一本勝ち。正直、三角絞めでの一本は驚かないのですが、そこまでに2Pを献上しても下になることを選んだ。そこに柔術家の自負を感じました。躊躇することはなかったですか。

「躊躇はなかったです。下からでも、しっかりと組めたら絶対に極める自信はあったので。なら序盤から、汗もかいていないうちに狙っていこうと思いました」

──下になった森戸選手に対して、泉選手が付き合うことがないと思っていました。そして、付き合うことはなかったです。

「そうですね。あの展開は予想していたのですが、5分3R──15分間も逃げ続けることはないので。相手が組んでくることもあるし、自分もポイントは関係なく、もう1回立ち上がって再度2Pを献上しても引き込むとか色々と手段は考えていました。あのまま続いていると、もう一度立ち上がって引き込んでいたと思います」

──立ち上がって1Pを挽回し、ここから2Pを失って3Pのビハインドになっても?

「そういう風なポイントゲームよりも、早い段階で仕留める。一本を狙うために、組み立てていました」

──ケージがあると、バッツスクートでも圧力をかけることができるということでしょうか。

「ハイ。ケージがあると、相手が逃げるのにも限界があります……。僕自身、柔術での場外際での微妙な部分で勝敗がつくのが一番モヤモヤするというか──。それも含んでの競技なのですが、ケージはそういうのがないから良いですね」

──ADCCアジア・オセアニア予選では、延々と場外の板の間で戦わされたこともありました(笑)。

「そうですね(笑)。いつ、ブレイクが掛かるのかと思っていました」

──MMAファイターとの壁レスの練習は、今も続けられているのですか。

「摩嶋(一整)さんやMMAファイターと練習をすると、スパーリングのなかで普通に壁の攻防はあります。ただ、バッツスクートで壁に追い込むという練習をすることはないです」

──座って圧を掛ける。その後のサブミッションがあるからですが、改めて凄いことだと思います。

「Progressを戦ってきたなかで距離感も分かってきていましたし、河名(マスト)選手との試合で同じような展開になったこともあったので。ああいう風になるとどう戦うのかっていうのは、頭のなかにありました。

足を抱えさえすれば、どんな展開も創ることができるので焦ることなく戦えましたね」

──10月14日のROMANでは道着でスラム&足関節有り、10月30日はケージでノーギ&ポイント有り、11月10日はケージ&ノーギでサブオンリー。この短期間でルールが違う戦いが続くと、どのような準備をしているのでしょうか。

「今回はたまたま色々と話を頂いて、集中して試合をしたのですが、基本的にはチャンスを頂くと試合を受けるようにしています。なのでルールセットは違っても、これまでやってきたことを出せるように色々と想定してやっています。

そのなかでProgressに出てきたことは大きいですね。柔術だけでなく、グラップリングもずっとやってきているので。なので、ずっと準備をしてきたことになりますし、それを試合で出す。他のルールでもやってきたことが、Progressにも生きます」

──MMAファイターと戦うのと、グラップラーと戦うのでは気持ち的に違う面はありますか。

「う~ん、戦う上で気持ち的にはそれほど変わりないです。どの試合も心境はそれほど変わらないので。ただケージであったり、プロの舞台というのは普段とは違う心境にはなります」

──とはいえ、MMAファイターとの戦いは絶対の自信を持っているのではないでしょうか。

「MMAファイターは一旦組めば、戦いやすいです。サブミッションに対するディフェンス力だったり、技術でのディフェンス力は柔術家の方が詰めてやっているよう感じます」

──半面、難しい部分はありますか。

「寝技に付き合ってくれない選手と戦って、フィニッシュまで持って行くのは簡単ではないです。そこが課題だったのですが、克服できたという感覚はあります。組みたくない相手にも、極める力をつけることはできています。

ただMMAファイターと一括りにはできないですね。摩嶋さんとか普段から練習していて、めちゃくちゃやり難いので(笑)」

──では練習仲間でなく、摩嶋選手のようなMMAファイターが出てくることを期待したいです(笑)。

「そうですね。摩嶋さんはきっとProgress最強だと思うので(笑)」

──ところで暫定のベルトを守りましたが、正規王座についてはどのように考えていますか。

「それはもうチャンスがあれば、戦いたいです(笑)」

──ジョセフ・チェンが再び日本にやってくるのか、ですね。そして次はLevel-Gで新居すぐる選手との注目マッチが控えています。

「柔術とグラップリングとやってきて、MMAの選手と戦うという貴重な機会が続いていますね。しっかりと勝って、柔術・グラップリングの強さを見せたいと思います」

──新居選手は独特な極め力があるかと思います。

「得意技、一発の強さがあるので緊張感がありますね。でも、そこに気を付けながら普通にやれば勝てるかなと」

──普通に柔術をやっていれば、シザースチョーク&アームロックは掛からない?

「今まで極められたことはないので(苦笑)。ただ実際に食らってみないと何ともいえないです。ポジション力とかで勝てると思うので、そういう危うい展開にならないで勝てるようにしたいと思います」

──サブオンリーですが、引き込むと付き合ってもらえない可能性はあります。対して、組んで倒せば絶対に寝技の展開になる。その辺りはどのように考えていますか。

「試合展開次第というのはありますが、触ってみて決めようと思います。やっぱり一番警戒しないといけないのは、アームロックで。スタンドの攻防になるなら、スタンドで背中を見せて創ってきたりしてくると思います。

でも、そこも分かっていれば大丈夫です。7月に摩嶋さんと戦っているので、その時に一緒に対策を考えました。今回は自分が対戦する縁を貰えたので、しっかり圧勝したいです(笑)」

──なるほどです。10分1Rという試合タイムは、同じケージでもグラップラー寄りかと。

「ハイ。やはりラウンド制だと、残り時間が少ないと防御に徹することができて、仕切り直しがあります。でも10分だとポジショニングがブツ切れになることがないので、僕としては戦いやすいです」

──押忍。Level-Gは初出場ですが、高橋サブミッション雄己選手が、競技者としてだけなくグラップリングを盛り上げるために活動している大会です。

「高橋サブミッション選手は、以前タッグを組んで戦ったこともある仲なので(※2020年8月、Battle Hazard07で岩本健汰&山中健也と対戦。結果はドロー)。あの時に初めて会って、いきなりタッグを組んで試合をしたんです(笑)。Quintetでも同じ大会に出たりしてきて、サブミッショ選手がやるLevel-Gはずっと見てきましたし、出場できることは素直に嬉しいです。

高橋さんはセルフプロデュース力もあるし、業界を変えようという想いが伝わってきます。陰ながら応援してきましたし、彼の大会のメインに出場するので盛り上げることができるように結果を残して、内容のある試合をしたいです」

■Level-G視聴方法(予定)
10月10日(日)
午後3時00分~ Twit Casting LIVE(KROSSxOVER Cage04内)

■ Level-G対戦カード

<ウェルター級/10分1R>
新居すぐる(日本)
森戸新士(日本)

<ライト級/10分1R>
内田タケル(日本)
安楽龍馬(日本)

<バンタム級/7分1R>
渋谷カズキ(日本)
佐藤光(日本)

<ウェルター級/7分1R>
室谷勇汰(日本)
ラルフ・マルコリーニ(日本)

<バンタム級/7分1R>
橋本敦貴(日本)
漆田直輝(日本)

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45 AB Breakthrough Breakthrough Combat01 MMA MMAPLANET o YouTube シンバートル・バットエルデネ 吉野光 海外

【Breakthrough Combat01】掟破りの逆吉野返し=シンバートル「パワーの使い時を見極めることが技術」

【写真】キャリア3戦目で吉野に快勝。22歳になったばかり。これからの成長が楽しみであり、怖い(C) MMAPLANET

10月30日(水)に開催されたBreakthrough Combat01のメインで吉野光に判定勝ちをしたシンバートル・バットエルデネ。キャリア3戦目の大番狂わせといえる勝利だった。
Text by Manabu Takashima

シンバートルの勝利をより印象づけたのは、吉野とのトップの取り合いを制したこと。何よりも下になってもスクランブルに持ち込み、抑え込まれても掟破りの吉野返しというべきブリッジでリバーサルを決めたシンバートルに、その秘訣を大会終了直後に尋ねた。


このブリッジから、スクランブル。バックを制するという流れを見せた。これはまさに技術力だ

──おめでとうございます。今の気持ちを教えてください。

「嬉しいです。日本の試合は初めてだったので、勝てて本当に嬉しいです」

──大会関係者や日本のファンの殆どが、吉野選手が勝つと思っていた試合でした。そこで大アップセットを起こしました。

「でも、自分は勝つつもりでした。モンゴルの皆も応援してくれていましたし、私が勝ったので盛り上がってくれていると思います」

──初回、テイクダウンをされてギロチンも極まらなかったです。あそこで勝負ありという風にも見えたのですが、挽回できた要因はどこにあると思いますか。

「あそこからのギロチンは、得意で練習でも極めることができているのですが……。ただ、極まらなかったらどうするのか。そこも練習しているので、問題なかったです」

──吉野選手はトップ奪取能力の高い選手なのですが、そこをひっくり返した。試合前のインタビューでは繊細な技術を見せたいと言っていましたが、あれは技術ですか。それともパワーですか。

「勿論、パワーです(笑)。ただし、そのパワーの使い時、バランスを見極めることが技術力なんです」

──その見極める力、肝はどこにありますか。

「タイミングです。力を使う時は、フルで使います。それ以外の時は、休んでスタミナを消費しないようにしています。そこが大切ですね」

──今日の勝利、格闘家人生を変える可能性もあります。この勝利を如何に生かしたいですか。

「子供の頃から、モンゴル相撲をやっていました。あの時と比べても、MMAを始めてからトップになる想いが強くなっています。海外の大会で、メインイベントを戦うチャンスをくださった日本の皆さんに本当に感謝しています。良い経験になりました」

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45 AB Breakthrough Breakthrough Combat01 F1 Report シンバートル・バットエルデネ ブログ 吉野光

【Breakthrough Combat01】驚異のTD能力とフィジカル、シンバートルがUAEW帰りの吉野を判定で撃破

【写真】これでキャリア3戦目。末恐ろしい…(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
吉野光(日本)

サウスポーの吉野が左ミドル、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。シンバートルが左腕でギロチンを狙うと、吉野はシンバートルの右足を超えてハーフガードでトップキープする。吉野が首を抜くと、シンバートルも足を入れてガードに戻す。

吉野はシンバートルの左足側にパスガードしてマウントへ。シンバートルはブリッジを効かせて体を起こし、そのまま立ち上がる。試合がスタンドに戻ると吉野はすぐにダブルレッグで組みつき、四つの攻防から足をかけてテイクダウンする。シンバートルも背中を見せつつ立ち上がり、吉野をケージに押し込むとダブルレッグから高々と持ち上げてテイクダウンする。

シンバートルは吉野の足をコントロールして寝かせようとするが、吉野も足を抜いてケージに体をあずけて立つ。シンバートルの右ローに吉野が左フック。シンバートルが左右のフックで前に出ると、吉野も左ストレートを返す。ここからパンチの打ち合いになるとシンバートルが右フックを当てて吉野をケージに押し込む。

2R、吉野が左ミドルで前進。シンバートルはダブルレッグで組みつき、吉野がシンバートルをケージに押し込もうとすると、シンバートルが豪快に投げる。グラウンドで下になった吉野だがスクランブルの展開で上を取り返すと、シンバートルをケージに押し込んでハーフガードでトップキープする。

ここから吉野がサイドに出ようとすると、シンバートルがブリッジで吉野の体を返すとサイドポジションからヒジ。吉野のバックについてコントルールし、吉野が正対すると両足を持って尻餅をつかせて立たせない。足を抜いた吉野がケージに体を預けて立ち上がると、シンバートルはスタンドでバックコントロールし、持ち上げるようにテイクダウンする。

ここは立ち上がった吉野だが、シンバートルは再びテイクダウンしてサイドポジションで抑え込む。吉野も一度亀になると、すぐに立ち上がって試合はスタンドへ。打撃になると吉野が左ハイ、シンバートルがダブルレッグで尻餅をつかせ、自分の両足で吉野の両足を束ねるようにしてコントロールする。

3R、吉野が左ミドル、シンバートルはインローを蹴り返す。再び吉野が左ミドルを蹴ると、シンバートルがダブルレッグに入って、吉野の頭をコントールしつつ再びダブルレッグへ。吉野はキムラロックを狙いながら、シンバートルのクリンチを切る。試合がスタンドに戻ると吉野が左ミドル。シンバートルはインローを蹴ってダブルレッグに入ると、吉野はケージに身体を預けつつ、足をかけてテイクダウンを奪う。

シンバートルの左足を抜いてハーフガードでトップキープする吉野だが、シンバートルが強烈なブリッジで吉野を左右に振って立ち上がる。このままスタンドでバックを取ったシンバートル。吉野が正対するとダブルレッグに入り、吉野が左腕を深く入れてハーフネルソンの形で腕をクラッチする。ここでシンバートルにテイクダウンを許した吉野だがスクランブルから立ち上がる。

シンバートルは吉野をケージに押し込んでシングルレッグの形で尻餅をつかせ、両足を束ねてクラッチして立たせない。そしてシンバートルが両足を束ねたまま、ケージ中央に向けて吉野を寝かせる。ここで立ち上がった吉野が左ハイキックを蹴るも当たりが浅い。ここで試合終了となり、驚異的なテイクダウン能力&フィジカルを見せつけたシンバートルが判定勝利した。

試合後、シンバートルは「言葉で表せないほどうれしいです。吉野は本当にタフな相手でした。私はまだまだなので、これからもっと練習します。ここからがスタートなので、もっと練習して、もっと強くなります」と語った。


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45 Breakthrough Combat01 MMA MMAPLANET o Progress キック 森戸新士 泉武志

【Breakthrough Combat01】倒されたら極める。森戸が泉を三角絞めで下し、Progress暫定王座を防衛

【写真】倒されたら倒されたで、そのまま極めに行くプランだった(C)MMAPLANET

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
森戸新士(日本)
Def.1R2分28秒 by 三角絞め
泉武志(日本)

開始早々、泉が距離を詰めて崩した。森戸が尻もちを着いたため、これが引き込みと判断され泉に2pが与えられた。森戸はシッティングガードで前に出て、泉を下がらせる。ケージ中央で止まった森戸に対し、泉が足を掴んでパスを狙う。

森戸はシッティングのままプレスをかける。泉をケージに詰めて左足を掴んだが、ここは泉がトップへ。森戸はケージに詰められながら、泉の右腕を取って十字へ。泉が体を起こして腕を抜こうとすると、森戸が三角絞めに切り替える。泉はケージキックで逃れようとするも、ケージ中央でタップした。

一本勝ちで暫定王座の防衛に成功した森戸は「プラン通り1Rでフィニッシュできたので嬉しいです。相手が回って逃げるのも予測通りでしたが、極める自信はありました。相手が三角に対して差し込んできたので、極めることができました。またMMAの強い選手と対戦したいです。レスリングをやってみたい気持ちもありましたけど、できれば汗をかくまえに極めたいと思っていました」と語った。


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45 Breakthrough Combat01 F1 MMA MMAPLANET o オトゴンバートル・ボルドバートル ブログ 風我

【Breakthrough Combat01】果敢に打撃で仕掛けたオトゴンバートル、TDも織り交ぜて風我に判定勝利

<58キロ契約/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
風我(日本)

風我が構えをスイッチしながら前に出る。オトゴンバートルはスピニングバックキックや右ハイキックを蹴る。風我は三日月蹴りをボディに突き刺し、ダブルレッグに入ると両差しでオトゴンバートルをケージに押し込む。オトゴンバートルは右腕を小手に巻いて投げてテイクダウンするが、風我もすぐに立ち上がる。

試合がスタンドに戻ると、風我がサウスポーに構える。オトゴンバートルは右ハイを蹴り、風我は左の三日月蹴り。オトゴンバートルが飛びヒザ蹴りで前に出ると、風我は左ストレートを狙う。オトゴンバートルも前に出て右ストレート、スピニングバックキックを見せ、風我の前進に左フックを狙う。

前に出るオトゴンバートルは右ストレート、ワンツー、ハイキックとスピニングバックキック。風我は関節蹴りも見せつつ、構えをオーソドックスに戻して左フックで飛び込む。さらにダブルレッグに入る風我だが、オトゴンバートルの反応がいい。風雅がワンツー、ボルドバートルも右ストレートを返す。

2R、風我が右カーフ、サウスポーから左の三日月蹴りとインローを蹴る。オトゴンバートルは右ミドルを蹴って、パンチのプレッシャーをかける。飛びヒザ蹴りからテイクダウンも狙うオトゴンバートル。足を使う風我がパンチから左ミドルを蹴るが、これがローブローとなる。

再開後、オトゴンバートルが左の三日月蹴り、そして右フックを打ち込むと返しの左フック、さらに右フック。これで風我がダウンし、オトゴンバートルが一気にパンチを落とす。風我が下から三角絞めを狙い、それを外したオトゴンバートルが立ち上がってスタンドを要求する。

ブレイク後、オトゴンバートルは右ミドルで前進。風我も前に出てシングルレッグでテイクダウンを仕掛ける。オトゴンバートルは細かくローを蹴って、スピニングバックキックを見せる。ここは風我がじりじりと前に出て左フック、サウスポーに構えてワンツーと左ミドルにつなげる。

さらに風我はシングルレッグに入って、オトゴンバートルのバックを狙う。ここは距離が離れ、今度はオトゴンバートルが組みついてテイクダウンを仕掛け、風我が左腕を差してオトゴンバートルをケージに押し込む。オトゴンバートルが態勢を入れ替えたところでラウンド終了となった。

3R、オトゴンバートルが左フックから右ストレート、風我はサウスポーに構えてインローと左フックを返す。オトゴンバートルが右の三日月蹴りを蹴ると、これがローブローとなる。再開後、風我がインローと左ストレート。オトゴンバートルは風我のインローを受けて、すぐにダブルレッグに飛び込んでテイクダウン。風我は背中を見せて立ち上がる。

試合がスタンドに戻るとオトゴンバートルは再びダブルレッグで飛び込んでテイクダウンし、風我の立ち際に蹴りを見せるが、これがローブローとなってしまう。再開後、サウスポーの風我が前に出て左ミドル、オトゴンバートルは左フックから右ストレート、右ハイキックを当てる。

さらにオトゴンバートルはインローとハイ、風我がジャブからシングルレッグに入るがオトゴンバートルは倒れない。再び風我はパンチからテイクダウンに入るが、オトゴンバートルは倒れない。

ならばと風我がスピニングバックフィスト。オトゴンバートルはこれを空振りさせて組みつき、スタンドでバックにつく。この態勢で試合終了となり、オトゴンバートルが判定3-0で勝利を収めた。

試合後、オトゴンバートルは「(風我は)技術的にしっかりしている相手で厳しい試合だった。本当は打撃に集中したかったけど、相手が組みにきたから組みの展開になった。勝って本当にうれしい」と試合を振り返った。


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45 Breakthrough Combat01 MMA MMAPLANET o Progress RIZIN 中原由貴 中川晧貴

【Breakthrough Combat01】「MMAを意識して戦った」中原がTDで2p。中川はスクランブルも届かず

【写真】まさにMMAグラップリングを見せた中原。これぞProgressの意義だ。(C)MMAPLANET

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴(日本)
Def.2-1
中川晧貴(日本)

中川がスイッチしながら触りに行く。前に出てケージを背負わせた中原が、左足にシングルレッグで組みつき、すぐ右足に切り替えて尻もちを着かせた。中川も立ち上がり、がぶりながら離れる。しかし中原が再びシングルレッグで足を取り、中川をケージに押し込む。右足を引く中原。中川も右オーバーフックで耐える。中原は右足首を取って崩しにかかるも、ここも中川が耐えた。

右オーバーフック&右足を差し込む中川を、中原はボディロックから引き倒しに行く。凌いだ中川をケージに押し込み続ける中原。中川は正対しきれず離れた。距離を取って足を触りにいく中川に対し、中原がシングルレッグで組みつき、ダブルレッグに切り替えて尻もちを着かせた。中原の右腕をキムラで抱え、立ち上がる中川。そのまま腕を取ろうとしたところで初回終了のゴングが鳴った。

最終回、ケージ中央で組むと中原が崩しにかかる。プレスをかけてから手四つで中川をケージに押し込む中原は、シングルレッグに切り替えてリフトするも、中川は倒れず。ならばと中原はダブルレッグで組み、完全にテイクダウンを奪って2pを獲得した。ケージに背中を着けた中川を、中原が胸を合わせて押さえ込む。

中原は連続してパスを仕掛けるも、中川がフックガードで守る。ハーフガードから立ち上がろうとする中川を、首に圧力をかけて押さえる中原。中川がガードに戻して中原の右肩を抱えるが、それを振りほどいた中原がパスを狙い続ける。立ち上がった中原の足を狙った中川が、そのまま立ち上がってスクランブルの1pを得て試合を終えた。

ポイント2-1で勝利した中原は「(中川は)腰がメチャクチャ重かった。やってみると難しいルールですね。楽しかったです。ここでパウンドが混ざって、さらに――途中からMMAを意識して戦いました」と、Progressルールについて語った。さらに来場しているRIZINの柏木氏に「試合お願いします」とアピールしている。


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45 Breakthrough Combat01 MMA MMAPLANET o チョ・ジュンゴン 久保健太 海外

【Breakthrough Combat01】久保が2・3Rは接戦に持ち込むも、ジュンゴンが判定で競り勝つ

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
久保健太(日本)

ジュンゴンが前後のステップから左ミドル、右カーフを蹴る。久保も右カーフを返す。ジュンゴンはジャブから右カーフと左ハイ、構えをスイッチして右のアウトローから左ストレートで飛び込む。

さらにジュンゴンは構えをオーソドックスに戻して右カーフ、再びスイッチする。久保が前に出てきたところに左ストレートを当てると、久保がバランスを崩すがすぐに立つ。ジュンゴンはオーソドックスに戻して右ストレート、スイッチしながらサークリングする。久保もスイッチしながら前に出る。

ジュンゴンが左フック、久保が右ストレートで前進。サウスポーにスイッチしたジュンゴンがインロー、ワンツー、左ハイ。オーソドックスに戻して右カーフを蹴る。久保も前に出て左ミドル、右ミドルから前に出る。

ジュンゴンはサウスポーに構えて左ストレート、久保が前に出てくる来るところに左を狙い、パンチから左ミドルを蹴る。久保はインロー、前に出て左のヒザ蹴り。ジュンゴンはインローと左ミドル、左ストレートを当てる。

久保はジュンゴンがサウスポーになると右ストレートとインロー、右の三日月蹴りから右ストレート、パンチから左のヒザ蹴りと手数を増やす。ジュンゴンが二段の飛びヒザ蹴り。久保が右ストレートを返す。

2R、ジュンゴンがオーソドックスから左フックと右カーフ、久保がパンチで前に出て右ストレートを当てる。ジュンゴンは久保をケージに四つで押し込んで、離れ際のバックブローを狙う。

距離が離れると久保が右の前蹴り、ジュンゴンをケージに押し込んでテイクダウンを狙う。ここはジュンゴンが態勢を入れ替え、久保が離れる。試合がスタンドに戻るとジュンゴンが左ミドル、久保は右ストレートで前に出る。

ジュンゴンはサウスポーから左ボディストレート、久保はジャブからプレッシャーをかけて右ストレート。ジュンゴンは右フックや左ハイを狙うがクリーンヒットはない。組んだ久保がジュンゴンをケージに押し込んで足をかけてテイクダウンを狙うが、ジュンゴンは倒れない。

再び距離が離れるとジュンゴンは右ロー、久保は右ストレート。ジュンゴンは左腕を差してケージに押し込むが、ここは久保も離れる。試合がスタンドに戻るとジュンゴンはワンツー、久保も右ストレートを打ち返す。

再びジュンゴンが左腕を差してケージに押し込み、離れ際に右フックを打ち込む。久保も右ストレートを返し、ジュンゴンが左ハイを蹴る。

3R、久保が左右の前蹴りと右ロー、打撃で前に出ていくとジュンゴンがテイクダウンを奪う。ここはジュンゴンが立ち上がり、久保の立ち際に左ハイを蹴る。久保がワンツーで前進。ジュンゴンも左を返すが、久保は下がらない。

ジュンゴンが久保を押し込むと、久保が離れる。そこにジュンゴンが左のヒザ蹴り。今度は久保が押し込んで足をかけてテイクダウンを仕掛け、ジュンゴンの後ろに回り、ジュンゴンの離れ際に右ストレートに打ち込む。

ここから久保は右ストレートから左フック、再びジュンゴンをケージに押し込んで離れ際にパンチを入れる。ジュンゴンは左ジャブから入って右フック、足を使ってインロー・左ミドルを蹴る。

久保も右ストレート、ジュンゴンは左フック、飛びヒザ蹴り。そこから左腕を差して組む。離れるとジュンゴンがパンチからヒザ蹴り。ここ久保が左のパンチを当て、ジュンゴンの足が止まる。

下がるジュンゴンを追いかけ、久保が右ストレート。ここでジュンゴンがシングルレッグに入ってテイクダウンし、立ち上がった状態からローを蹴る。

判定は3-0でジュンゴンが勝利。試合後は「久保選手がめちゃくちゃ強くてびっくりしました。試合前は簡単に勝てると思っていたのですが、実際に戦ったら難しい試合でした。(久保は)身長も高くて年齢も上、自分はまだ19歳でキャリア10戦ですが、若い選手でも戦えるところを見せたかったです。自分は海外の試合も多くて、同年代の選手よりは少し進んでいると思います」と語り、周囲への感謝を述べた。


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45 Breakthrough Combat01 MMA MMAPLANET o Progress 有松息吹 林源平 森戸新士

【Breakthrough Combat01】テイクダウン2pで林を下した19歳の有松「ボグダノフ選手に挑戦を」

【写真】有松のセコンドには森戸新士がついた。しっかりプラン通りの戦いか(C)MMAPLANET

<Progressミドル級/5分2R>
有松息吹(日本)
Def.2-0
林源平(日本)

サウスポーに構える有松が右足で足払い。ケージまで下がった林が、頭を下げて前に出る。組んで右腕を差し上げた有松がドライブするも、林がアームドラッグから横に抜けた。押し込んでくる有松を捌く林だが、いなされケージを背負ってしまう。林が前に出ると、有松がいなしてケージに押し込んだ。崩してバックを狙う有松。すぐさま林が背中をケージに着けた。

右腕を差し上げ、相手の右手首をコントロールする有松。しかし攻めきれずに一度離れる。距離が近くなると有松が、いなしてバックを狙う。林もすぐに正対する。残り30秒で有松が、いなしてからバックに回り、右オーバーフックで守る林をテイクダウンして2Pを獲得した。

最終回、手四つで探る両者。林が前に出るも、ケージを背負った有松が右に回る。林の頭が有松の顔面にぶつかり、バッティングのため有松に休憩が与えられる。試合再開後、やはり有松が、いなし&バックを狙う。手四つから突き放す林がダブルレッグを狙うも、これは浅かったか。バックステップでかわした有松が、手四つから林をケージに押し込む。右腕を差し上げた林は頭をおっつける。林が有松の右手首を押さえて差し替えると、有松が離れた。

ケージ中央で組み合いから、有松が足払いを仕掛ける。スタンドでいなす有松が、再び林をケージに押し込んだ。右腕を差し上げる展開は変わらず。林は離れ、シングルレッグで飛び込んだ。有松はカウンターでアナコンダを仕掛けるも、これは林が体を起こして防いだ。残り1分30分で林が押し込んでいくも、有松がかわし続ける。頭を着けて押し込む林。しかし有松が2Pで逃げ切った。

19歳の柔術家、有松はインタビューで「相手は凄く力が強くて、圧が凄かったです。これからは力を強くしたり、体重も増やしたいです。次はグラント・ボグダノフ選手に僕の挑戦を受けてほしいです」と語っている。


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45 AB Breakthrough Combat01 MMA MMAPLANET o Progress Road to UFC UAEW シンバートル・バットエルデネ ブログ 吉野光

【Breakthrough Combat01】メインでシンバートルと対戦。吉野光「現状突破。僕にピッタリの大会」

【写真】中東で戦った期間の答え合わせとなるシンバートル戦だ(C) MMAPLANET

本日30日(水)、会場非公開で開催される配信イベント=Breakthrough Combat01のメインでシンバートル・バットエルデネ戦を戦う吉野光は、2年半振りの国内での試合となる。
Text by Manabu Takashima

この間、吉野はUAEWで3試合を戦い1勝2敗という戦績で、オファーが途絶えていた。それでもUFCを目指すことに変わりはない。Breakthrough Combatの指針は現状打破。この言葉にこれ相応しいファイターはいまい。


──2年半振りの国内での試合です。まず、ここについてはどのような気持ちでしょうか。

「周囲からは、日本で試合をしないのって言う風に言われていました。でも個人的にはUAEWとかでずっと試合に出るつもりだったんです。それが連敗中でなかなか試合も組まれない状態で、燻っている感もありました。そのなかで、凄く良いタイミングでオファーを貰えたと思います。凄くモチベーションが高いです」

──今回、国内で戦うことはステップダウンになるのでしょうか。

「これまでやってきたことの延長線上にあります。連敗をしてしまったのでUAEWに出られなくなったことは仕方がないのですが、実はBreakthrough Combatの試合に出ることを決めて3日後ぐらいにUAEWからオファーがあったんです。

でも、もうこっちでやると返答していたので。そこは筋を通そうと思いました。それにステップダウンをしたという意識もなくて、一から創りなおす。試合自体、1年も空いたので新人になったつもりで勝ちまくってやろうと思っています。

しかも、この大会のコンセプトは現状打破。自分にぴったりだと思っています。試合がなくて困っていたところで、国際戦を組んでもらって、それが海外に繋がる。本当に良いオファーを貰えました」

──未知のモンゴル人ファイターが相手です。

「体が強くて、勢いがある感じですね。体感したことがない感じでくるのかなっていうのは、人種だけで想定しています」

──つまりはロシアやブラジルに跳ね返されたところから巻き返すには、絶好の対戦相手ではないかと。

「その通りですね。あの2試合は凄く良い経験になりました。ただロシア人にもブラジル人にもフィジカル負けはしていないです。リネット・ハバロフは『パワーが強かった』、ヴィニシウス・ジ・オリヴェイラも『柔道が凄かった』と言ってくれたので。通用する部分は、自信を持っています。あの2人と戦えたことで、今回の相手の情報がなくてもアレ以上はない。怖いモノはなくなりました。

自分が目指しているレベル、あの2人の領域にいられるように意識して練習してきました。もともと攻めしか考えていないです。練習で不利な状況になっても、攻めることしか頭にない。常に攻める。ハバロフと戦って思ったことは、スタンドバックの状態は絶対に起こり得る攻防じゃいですか。そこが絶対的に強い。自分もここの形は絶対に強いという意識をもって、練習をしてきました。

僕って技術系の選手じゃないと思っています。フィジカル有りきのテクニック、技。今回の試合でも、そこを見せようと思います。普通のヤツがやろうと思ってもできない。大内刈りもフィジカルがあって決まる技なので、そこを意識していこうと思っています」

──試合はメインです。

「そこはあまり意識していないです。試合はなるべく早く終わらせたい。ただ注目度は高いし、あまりフィニッシュ率は高くないけど、フィニッシュをして『吉野。やべぇぞ』っていう試合を見せて次に繋げたいです。

ここで連敗を止めて、良い勝ち方をして勝ち続けることRoad to UFCにも通じてくる。Road to UFCには毎年応募していても、選ばれていないです。だからこそ、逆に俺を選ばないとおかしいだろうっていう状況を創りたいです」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)午後6時30分~
ザ・ワンTV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01計量結果

<バンタム級/5分3R>
吉野光:61.5キロ
シンバートル・バットエルデネ:61.5キロ

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士:76.45キロ
[挑戦者]泉武志:──キロ※当日計量

<58キロ契約/5分3R>
風我:57.85キロ
オトゴンバートル・ボルドバートル:57.9キロ

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴:71.85キロ
中川晧貴:71.85キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:56.85キロ
チョ・ジュンゴン:56.4キロ

<Progressミドル級/5分2R>
有松息吹:82.4キロ
林源平:84.1キロ

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【Breakthrough Combat01】キャリア3戦目、吉野光戦へ。シンバートル「繊細さで上回っていれば勝てる」

【写真】目指す舞台は、UFCというシンバートル。今回がキャリア3戦目となる (C) MMAPLANET

本日30日(水)、会場非公開で開催される配信イベント=Breakthrough Combat01のメインで吉野光と戦うシンバートル・バットエルデネは、これがキャリア3戦目というファイターだ。
Text by Manabu Takashima

2戦目で元Gladiatorバンタム級王者テムーレン・アルギルマーを下し、シャンダスMMAの新兵器と呼ばれるようになった。4日前に22歳になったばかりのモンゴリアンMMAニュープロダクトに話を訊いた。


──日本で戦うことが決まりました。

「話が来た時は、本当に嬉しかったです。練習仲間のオトゴンバートルやダギースレンが日本で試合をしてきたので、自分も本当に日本で試合がしたいと思っていました。その想いが叶うので、メチャクチャ練習をしています」

──5月にテムーレン・アルギルマー選手に勝利し、シャンダスMMAの新兵器という風に呼ばれています。

「凄く嬉しいです。テムーレン選手に勝って、日本の人々が自分に興味を持ってくれて嬉しい限りです」

──ところで対戦相手の吉野選手は日本で名の通った吉野光選手です。キャリアも15戦以上あります。対して、シンバートルはキャリア2戦。試合を受けることに躊躇することはなかったですか。

「確かに経験豊かで、強い相手です。ただし自分も、このシャンダス・ジムで強くて経験のある選手たちと練習をしています。その練習の成果を見せたいです。シャンダスMMAでは今年の1月からトレーニングをしています。

ナラントンガラグ先生が指導し、活躍している選手が多いのでシャンダスに入門したんです。それまでの1年はマザーライMMAで練習をしていました」

──つまりテムーレンとは元チームメイト対決だったのですね。

「そうですね。まぁ、試合ですから。試合となれば、以前の同門とかという気持ちはなくなります。目の前にいる相手なので、殴るだけです」

──その練習仲間から日本で戦うことに関して、アドバイスはありますか。

「皆から貰っています。皆が教えてくれますが、敢えて言うとエンフオルギル・バートルフー選手から『自分がやれることをやれ』と言われたことが一番残っています。なのでレスリングで勝負します。自分が一番できるもので、戦います」

──フオルギルは日本で戦ったことはないかと思うのですが……。レスリングで勝負、コンバットサンボやシュートボクシングの国内大会で結果を残しているシンバートルですが、もともとバッググラウンドはレスリングだったのですか。

「自分はホブスゴル県で生まれ育ったのですが、子供の頃からモンゴル相撲と柔道をやってきました。県の大会レベルで優勝したぐらいで、大きな大会で結果を残すということはなかったです。ただ、試合にはよく出ていました。なので自分のベースはモンゴル相撲と柔道です」

──それでいてコンバットサンボやシュートボクシングのように打撃のある競技でも結果を残しているのですね。

「実はまだ打撃の練習はしていなかったのですが、なぜか打撃のあるルールの方が戦いやすと感じていました」

──吉野選手は柔道出身、組み技の強さが売りの選手ですが、レスリング勝負ということは組みでやり合える自信があるということですね。

「ヨシノは色々な技を持っていますね。柔道がベースなのは明白です。私はレスリングで対抗します。自分のレスリングの技術は、ヨシノの柔道よりも繊細です。その繊細さがあれば、彼を上回ることができます。

何よりも、ファンの人達につまらない試合は見せたくないです。スキルのある、技術的に高い試合を見せたいと思うので自分は準備万端で日本へ行きます。ヨシノもそのつもりで、調整をしてほしいです」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)午後6時30分~
ザ・ワンTV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01計量結果

<バンタム級/5分3R>
吉野光:61.5キロ
シンバートル・バットエルデネ:61.5キロ

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士:76.45キロ
[挑戦者]泉武志:──キロ※当日計量

<58キロ契約/5分3R>
風我:57.85キロ
オトゴンバートル・ボルドバートル:57.9キロ

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴:71.85キロ
中川晧貴:71.85キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:56.85キロ
チョ・ジュンゴン:56.4キロ

<Progressミドル級/5分2R>
有松息吹:82.4キロ
林源平:84.1キロ

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