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Brave Fight26 Grachan53 MMA MMAPLANET o 原口伸 大宮優

【GRACHAN53 X BRAVE FIGHT26】ヒヤリとするシーンも、ヒヤリとせず。原口伸が大宮に「打」で勝利

【写真】強さと課題が見られた原口のプロ3戦目だった(C)NOBU YASUMURA

12日(土)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOでGRACHAN53×BRAVE FIGHT26が行われた。
Text by Nobu Yasumura

ここではメインで行われた原口伸×大宮優のライト級の模様をお伝えしたい。


<ライト級/5分2R>
原口伸(日本)
Def.1R4分39秒by TKO
大宮優(日本)

1R、ニータップを狙う大宮に対し、原口はがぶってテイクダウンを阻止。それでも大宮は打撃を組み合わせながらしつこくテイクダウンを仕掛けるが、原口は突き放して倒されない。ならばと大宮は荒々しいパンチを出しながら前進し、その1発を被弾した原口は後方にダウン。追撃する大宮はマウントポジションからパウンド連打で一気に出る。

ダメージを感じさせることなく原口は、反転しながら起き上がるものの大宮は原口の首に腕をすり込ませてRNCの体勢へ。耐えて脱出した原口は大宮のトップを取るとパウンド連打。

ここかから試合がスタンドに戻り、荒々しいパンチで出る大宮に対し、原口はダブルレッグへ。すぐさま試合がスタンドに戻ると、原口は大宮に対して首相撲からのヒザ蹴りを連発する。ここからテイクダウンを奪った原口が優位なポジションからパウンドを落とし続けるも、大宮は立ち上がって脱出する。

追撃する原口が、金網を背にする大宮にパンチ連打。被弾した大宮がヒザをつくと、原口はなおもパンチを落とし続けたところでレフェリーがストップし、原口が逆転TKO勝ちを手にし――会場を沸かせた。

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Brave Fight26 Grachan53 MMA MMAPLANET o 藤村健悟 野村駿太

【GRACHAN53 X BRAVE FIGHT26】藤村にMMAをさせず。野村俊太がプロ2勝目をパウンドアウトで挙げる

【写真】藤村に回転するMMAをさせなかった松井の力強いパウンド(C)NOBU YASUMURA

12日(土)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOでGRACHAN53×BRAVE FIGHT26が行われた。
Text by Nobu Yasumura

ここでは第10試合で行われた野村駿太×藤村健悟のライト級マッチの模様をお伝えしたい。


<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
Def.1R3分43秒by TKO
藤村健悟(日本)

1R開始直後にダブルレッグを藤村がテイクダウンへ。ガッチリと野村を抑え込みながらパウンドを見舞う。

下の野村は立ち上がるが、藤村は足をキャッチして足関節を狙う。
足を抜いて脱出した野村は起き上がりながらパウンド連打をお見舞い。もらいながらも藤村はしつこく組みにいくが、防戦一方に。

藤村の動きが止まったところでレフェリーがストップ、野村のTKO勝ちとなった。

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Brave Fight26 Grachan53 K-1 MMA MMAPLANET o 杉本静弥 黒井海成

【GRACHAN53 X BRAVE FIGHT26】右ハイから右ストレート→パウンドアウト、黒井海成がプロ初陣飾る

【写真】BRAVEの秘密兵器が、公然となった黒井のデビュー戦(C)NOBU YASUMURA

12日(土)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOでGRACHAN53×BRAVE FIGHT26が行われた。
Text by Nobu Yasumura

ここでは第8試合で組まれた注目の黒井海成のデビュー戦=杉本静弥戦の模様をお伝えしたい。


<フェザー級/5分2R>
黒井海成(日本)
Def.2R1分27秒by TKO
杉本静弥(日本)

K-1甲子園2019東日本トーナメント60キロ級・優勝の実績を持つ黒井は、1R序盤から右ロー、ミドルを散らして主導権を握る。杉本も左ミドルを返しつつテイクダウンを狙っていくが、黒井はそれを切って付き合わない展開に。

2Rも黒井はキレのある右ミドルを飛ばし杉本を寄せ付けず、右ハイ。さらに右ストレートを当ててパンチ連打で追撃。

倒れる杉本にパウンドを見舞ったところでレフェリーがストップ、黒井がMMAデビュー戦でインパクト大のKO勝ちを収めた。

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Brave Fight26 Grachan53 MMA MMAPLANET o 長野将大

【GRACHAN53 X BRAVE FIGHT26】長野将大、効かされバックを取られるも持ち味発揮の一本勝ち

【写真】この勝ち方は所英男のDNEを持つ長野らしい一本勝ちだ(C)NOBU YASUMURA

12日(土)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOでGRACHAN53×BRAVE FIGHT26が行われた。
Text by Nobu Yasumura

ここでは第3試合で組まれた注目の長野将大×児玉勇成のフライ級マッチの模様をお伝えしたい。


<フライ級/5分2R>
長野将大(日本)
Def.1R4分21秒by腕十字
児玉勇也(日本)

1R、児玉の左ストレートで腰を落とした長野はそのままバックに付かれてしまう。追い込まれた長野だったが、児玉の腕をキャッチしたまま回転して腕十字の体勢へ。

児玉は脱出を試みるも、長野は腕を伸ばし切ると鮮やかに一本勝ちした。

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Brave Fight26 Grachan53 K-1 MMA MMAPLANET o RIZIN UFC キック ボクシング ラデック 原口伸 大宮優 杉本静弥 海外 藤村健悟 野村駿太 高須将大 黒井海成

【GRACHAN53×BRAVE FIGHT26】BRAVEの秘密兵器=黒井海成―02―「これから毎試合KOしていきます」

【写真】プロデビュー前から、しっかりと自分の意見を口にできる。それだけ考えた末のMMA挑戦なのだろう (C)GRACHAN

12日(土)、東京都の大田区産業プラザPIOで開催される「GRACHAN53×BRAVE FIGHT26」で、プロデビュー戦を迎える黒井海成のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

空手、そしてキックボクシングを経て、たどり着いたMMAとBRAVEジム。レスリング出身の強豪選手たちと練習することで、黒井は経験のない組み技の実力も向上してきたという。そんな黒井が語る目標とは――今年、成人式を迎えた若武者らしさが爆発だ。

<黒井海成インタビューPart.01はコチラから>


――2020年12月に初めてBRAVEで練習してすぐ正式に入門したのでしょうか。

「3カ月後に空手の大会に出ることになっていたので、一度地元に戻りました。そのあと東京に来て、4月6日に内弟子としてBRAVEに入っています」

――硬式空手で3度も世界大会で優勝し、K-1甲子園でも東日本トーナメントで優勝している黒井選手です。地元を離れて東京でMMAに取り組むとなって、周囲の人に引き留められはしなかったですか。

「それは……自分がMMAをやりたかったので。まずは何でもチャレンジしたかったんです。ずっと空手やキックボクシングをやってきたんですけど、MMAはやらないといけないことが多いじゃないですか。だからMMAをやるなら、早いほうが良いと思って」

――新しいことを吸収するのであれば、若い段階のほうが良いのかもしれません。

「はい。今までやっていたキックボクシングは、MMAを終えた後でもやれる。MMAは今しかできない。周囲にもそう伝えて、BRAVEでお世話になることに決めました」

――BRAVEに入門したのが2021年4月6日で、同年9月26日のBreakingDownに出場しています。

「そうですね。BreakingDownのルールは正式なMMAではなく、1分間で戦わないといけないというものでしたけど……どちらかというと、いきなり殴り合う試合が多かったですよね。ただ、今の僕はどれくらいのMMAの力があるか確かめてみたかったんです」

――なるほど。

「1分間というなかでもMMAはできるのかな、っていう自分の挑戦でした。相手はキックボクシング団体のチャンピオンで、他の選手と同じように打ち合ったらKO負けするリスクもありますよね。その中で自分がどれだけMMAができるのか――実際にやってみたら違和感があったんです」

――違和感とは?

「組んでみたら、相手の力があまりにも軽かったんです。逆に軽すぎて力んでしまい、呼吸も乱れちゃっていましたけど……。普段はBRAVEで、本当にレスリングが強い方たちと練習しているので、それぐらい力の違いを感じることができました」

――ということは、一般的なMMAルールは前回のBRAVE FIGHT25(昨年10月31日、山﨑ソラに1R KO勝ち)が初戦となるのですね。

「あの時は試合前からリラックスできて、自信しかなかったです。相手も強い選手だと思うんですけど、僕は毎日BRAVEで強い先輩たちにボコボコにされているので、これ以上強い選手はいないだろうという想いがありました。この試合でも組んだ時に軽く感じて、レスリング力も負けないなと思いました」

――その結果、KO勝ちを収めました。

「相手を倒してグラウンドに行こうとした時、どれくらい寝技ができるんだろうと思ったんですけど、相手が仕掛けてこなかったんです。だから寝技も差があるのかな、と。最後は右でKOしたいと思っていたので、そのとおり右ストレートでKOできて良かったです。この試合でMMAのうち3つ――レスリング力、寝技、打撃を確かめることができました」

――MMAを始めてから一番苦労しているのは、どんなところでしょうか。

「テイクダウンディフェンスですね。そこは、まだまだだなって思いました。それで今は週4~5でテイクダウンディフェンスの練習をしています」

――週4~5! それは試合当日が楽しみですが、MMAでは自分からテイクダウンをするという選択肢もあります。とはいえ打撃がベースにある黒い選手です。どのようなMMAを表現したいでしょうか。

「やっぱり打撃を中心に戦うというのは崩したくはないです。もちろんテイクダウンのフェイントを見せたり、実際にテイクダウンに行くこともあります。でも打撃でKOしたいと思っています」

――打撃ベースの選手が、日本国内で勝てても海外では苦戦するケースはあると思いますが、いかがでしょうか。

「そうですよね。海外の選手は打撃でもテンポをずらしたりして、日本人選手とは違うテンポで戦っているように感じます。海外で戦うなら、そのテンポに騙されないようにしていかないといけないですね」

――黒井選手がMMAを戦ううえで、目指すのは海外のプロモーションなのですか。

「まずは国内で一番大きな大会……RIZINに出たいですし、RIZINに出るために国内大会のチャンピオンになりたいです。そして、世界一の大会であるUFCで戦うのが夢です」

――分かりました。今回のプロデビュー戦は、その夢への第一歩となります。対戦相手の印象を教えてください。

「相手の選手もMMAは初めてで、もともと柔道をやっているサウスポーの選手だと聞いています。ここで油断していたら足元をすくわれてしまうので、全局面で圧倒しながら、自分の持ち味である打撃で倒したいです。その後に出るBRAVEの先輩たちに、しっかり繋げていきたいですね」

――では最後に、プロデビューに向けての意気込みをお願いします。

「まずは国内のベルトを巻きたいですね。そして、お母さんにベルトを巻いてあげたいです。タイトルマッチにたどり着くためには、面白い試合も必要だと思っています。これから毎試合KOしていきますので、応援よろしくお願いします!」

■視聴方法(予定)
3月12日(土)
午後1時00分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN53×BRAVE FIGHT26対戦カード

<ライト級/5分2R>
原口伸(日本)
大宮優(日本)

<73キロ契約/5分2R>
岸本篤史(日本)
モリシマン(日本)

<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
藤村健悟(日本)

<バンタム級/5分2R>
高橋謙斗(日本)
フミ・グローブTV(日本)

<フェザー級/5分2R>
黒井海成(日本)
杉本静弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
和田健太郎(日本)
誠人(日本)

<無差別級/5分2R>
ラデック(チェコ)
高桑格(日本)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
高須将大(日本)

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Brave Fight26 DEEP Grachan53 MMA MMAPLANET o RIZIN UFC VTJ VTJ2021   ラデック 修斗 原口伸 大宮優 宇佐美正パトリック 宮田和幸 岡澤弘太 岩﨑ヒロユキ 木下憂朔 藤村健悟 野村駿太 高須将大 黒井海成

【GRACHAN53×BRAVE FIGHT26】岩﨑ヒロユキ「本当に強い選手」x宮田和幸「対戦相手も成長する大会」

【写真】 原口伸に対する、大宮優。野村駿太に、藤村健悟。3年後のJ-MMAのためのサバイバル戦(C)MMAPLANET

12日(土)、東京都の大田区産業プラザPIOで開催されるGRACHAN53×BRAVE FIGHT26の見どころを、GRACHANプロモーター岩﨑ヒロユキ氏と、宮田和幸BRAVE代表が語るインタビュー後編。

メインの原口伸×大宮優を筆頭に、BRAVE所属選手と他ジムの若手選手が対戦するマッチメイクが並んだ今大会。両者が注目する選手と試合は……。きっと、この2人が最も今大会を楽しみにしているに違いない、そう思わせてくれる内容となった。

<宮田和幸×岩﨑ヒロユキ対談Part.01はコチラから>


――今回のGRACHAN×BRAVE FIGHTはアマチュアの試合から始まり、後半はBRAVE所属の5選手が出場します。そんな今大会のマッチメイクのテーマを教えてください。

岩﨑 今回は原口伸×大宮優、ともにプロデビューしてから間もない選手の試合をメインに持ってきました。僕としては今後の日本MMAの明るい未来を信じつつ、2人にとって2022年のスタートとして大事な試合になります。

――日本MMAの明るい未来、ですか。

岩﨑 去年から、宮田君のジムから原口伸君たちのような、実力のある選手がどんどん出てきていて。まだキャリアはなくても強いという選手が増えています。そして、これからさらに若手選手が、どんどん出て来る予兆がある。その点を考えたマッチメイクになっています。

――宮田さんが主宰するBRAVEジムからは、他競技で実績のあるポテンシャルの高い選手がデビューしていますね。

岩﨑 そう、宮田君のジムが最近すごいよね。

宮田 そうですね。でもウチのジムから選手が出てきているのも、決して突然ではないんですよ。GRACHANもそうですけど、やっぱり積み重ねることが大事で。ウチでいえば芦田崇宏や、GRACHANに出ていた選手でいうと鈴木隼人(初代GRACHANフライ級王者)たちの活躍があったからこそ、今の原口とか才能のある選手が入ってきてくれたんです。芦田も鈴木も下積みが長かったし、今の選手もここ最近出てきただけで、ずっと下積みを経験きましたから。

――なるほど。次に、今大会で岩﨑さんと宮田さんが注目する試合を教えていただけますでしょうか。

宮田 僕は原口、そして野村駿太の試合ですね。同じライト級で、2人とも良いものを持っています。原口はレスリングがベース(2019年全日本フリー70キロ級優勝)で、UFCを狙わせたいと思っています。……いや、野村にはUFCを狙わせたくない、っていうわけじゃないですよ(笑)。

――アハハハ、分かります。野村選手は昨年11月のVTJ2021で宇佐美正パトリック選手に判定負けを喫しているので、今回は仕切り直しの一戦になりますね。一方の原口選手は、同じくVTJ2021では岡澤弘太戦で試合を優勢に進めながら、バッティングによるノーコンテストに終わりました。この2選手について、VTJ2021から現在までの成長具合はいかがでしょうか。

宮田 それが……彼らはMMAを始めてまだ1年なんですよ。原口は去年まだ大学生だったし、野村がジムに入ってきたのも去年の3月です。2人とも1年の間に、ものすごいスピードで強くなってきました。だから今回は、ぬるいマッチメイクにはしていません。2人とも相手が強いですからね。まず原口と対戦する大宮選手は試合映像を見たら、勝った対戦相手が凄かったので。

岩﨑 大宮選手は昨年のDEEP大阪大会でデビューしたばかりで(11月21日、安達健一郎にキムラで一本勝ち)、今回がプロ2戦目です。でも2年前にアマチュアの試合で、今パンクラスやRIZINに出ている木下憂朔選手に勝っているんですよ。

大宮選手はライト級なのに、1階級上の木下選手にキムラを極めていて。大宮選手も絶対に上へ来る実力の持ち主ですから。反対に今回の試合を乗り越えたら、原口君も自信を持っていいと思います。

宮田 野村と対戦する藤村選手も最初に見た時、めちゃくちゃ良い動きをするなと思いました。野村にとっては全然楽な相手じゃなくて、むしろチャレンジマッチですよね。

岩﨑 野村君についてはストライカーのイメージを持っていたんですけど、練習を見るとテイクダウンのディフェンスが、すごく速くなっています。見ていて「あぁ、こんなに成長したんだ」と思いました。だからこそ、苦手なグラップラーである藤村選手を当てました。両者に期待を込めて。

宮田 僕も最近、考えを改めたんです。昔はウチの選手に対して、じっくり経験を積ませようと思っていました。でも最近は、それよりもどんどん強い選手と試合させるほうが良いかな、と。岩崎君とそういう話をして、原口も野村もMMAを始めて1年で対戦するレベルではない相手との試合を組んだんですよね。

岩﨑 プロモーターとしても以前なら、もっとゆるく段階を上げていったかもしれません。でも、僕も宮田君と同じことを感じていて……時代が変わってきたんです。もし試合で負けるとしたら、若いうちに敗戦を経験したほうが、選手にとって財産になると思っています。

今回もこの2試合だけではなく、若手も戦績が近く、かつ本当に強い選手をピックアップした試合ばかりです。これは対戦する両者が成長できるマッチメイクだと思います。

宮田 岩﨑君はGRACHANの代表だから、相手に対しても同じことを思っているはずだけど、この大会から対戦相手も含めて成長していくんじゃないですか。ウチの選手もそうだし、他の選手も長く続けてくれれば、数年後にはトップ戦線に行くと思いますよ。

――お話を聞いていると、かつての修斗下北大会を思い出します。その後の日本MMAを支えていく選手たちが、北沢タウンホールのクラスB戦で鎬を削っていました。

宮田 あぁ、分かります。今回の大会も同じようになりますよ。何年後かに見たら、「この選手とこの選手、こんな段階で対戦していたの?」とか思ってもらえるような。

岩﨑 絶対にMMAPLANETを読んでいるMMAファン好みのマッチメイクだと思いますので、ぜひ期待してください。

■視聴方法(予定)
3月12日(土)
午後1時00分~ GRACHAN放送局

■ 対戦カード

<ライト級/5分2R>
原口伸(日本)
大宮優(日本)

<73キロ契約/5分2R>
岸本篤史(日本)
モリシマン(日本)

<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
藤村健悟(日本)

<バンタム級/5分2R>
高橋謙斗(日本)
フミ・グローブTV(日本)

<フェザー級/5分2R>
黒井海成(日本)
杉本静弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
和田健太郎(日本)
誠人(日本)

<無差別級/5分2R>
ラデック(チェコ)
高桑格(日本)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
高須将大(日本)

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【GRACHAN53×BRAVE FIGHT26】剛柔流硬式空手→K-1→MMA、黒井海成―01―「キックのスパーで」

【写真】グラチャン岩﨑代表とBrave宮田代表の対談からも人材の育成に力を入れていることが伝わってき、黒井もその1人だ (C)GRACHAN

12日(土)、東京都の大田区産業プラザPIOで開催されるGRACHAN53×BRAVE FIGHT26で、BRAVEジムの黒井海成がプロデビュー戦に挑む。
Text by Shojiro Kameike

今年1月に成人式を迎えたばかりの黒井は、宮城県仙台市の出身。幼少期から空手を学び、高校時代にはK-1甲子園の東日本トーナメントで優勝している。そして昨年、上京してBRAVEジムに入り内弟子生活をスタートさせた。

入門した年の9月、朝倉未来がアドバイザーを務めるBreakingDownに出場して判定勝ちを収めた。さらに同年11月のBRAVE FIGHTでKO勝ちし、今回のプロデビューに至っている。

今回、同じくプロデビュー戦となるCARPE DIEM福岡の杉本静弥と戦うこととなった黒井に、インタビューを行った。空手少年が世界を目指し、MMAファイターとなるまでの物語とは――


――1週間後にプロデビュー戦を控えている黒井選手です(※取材は3月5日に行われた)。黒井選手はMMAを始める前に空手とK-1甲子園で実績を残していますが、最初に格闘技を始めたのは何歳ごろのことですか。

「空手を習い始めたのが4歳の時です。6歳上の兄がいるんですが、兄の影響で剛柔流硬式空手の道場に通い始め」

――硬式空手というと、防具付きで直接打撃のあるルールですよね。

「はい。日本拳法に近くて、寸止めではなくガッチリと当ててポイントを争うルールです。その世界大会で優勝したことがあります」

――えっ、世界大会優勝ですか! それは何歳の時ですか。

「実は3回優勝していて、最初は小学4年生の時でした。次が小6、最後に優勝したのは中3の時です」

――3度も世界チャンピオンに……。幼少期にやっていたのは空手だけで、他のスポーツはやっていなかったのでしょうか。

「小学生の頃は野球をやりたい、サッカーをやりたい……っていう気持ちはありました。でも習い事は1つだけにしないと強くなれない、という想いがあって」

――その結果、空手一筋で幼少期を過ごしたと。

「いえ、中学校では野球部に入りました(笑)。野球をやりながら空手も続けていたんです。野球ではキャッチャーとセンターをやっていました」

――野球について詳しくなくて恐縮なのですが、センターとキャッチャーといえば守備全体を見渡すことができる要のポジションではないのですか。

「ずっと目立ちたがり屋だったんです。誰よりも多くバッターボックスに立つために、打順も1番で(笑)。野球部では県大会出場が最高の成績でした」

――かなりのオールラウンダーですね。高校に進学してからは、野球を続けようとは思わなかったのですか。その実績であれば、高校野球部からのお誘いもあったかと思います。

「野球を続けるつもりはなかったです。自分から空手を取ったら何が残るんだろう? そう考えるようになっていて。それとテレビでK-1を見て、いずれ都内のK-1ジムに入りたいと思っていました」

――なるほど。K-1甲子園の試合を見ると、ローキック……というより下段蹴りを効かせる試合ぶりでした。1発目から相手の足が流れて、そのまま下段蹴りで押していくという。

「K-1やキックボクシングでも、ローキック一本でした。K-1やキックボクシングでも空手の技で勝とう、という気持ちが強かったんです」

――その時点では、いずれはK-1ファイターになろうと思っていたのですね。

「そうなんです。高校の時(2019年)、K-1甲子園に出て東日本トーナメントで優勝しました。全日本大会ではベスト8で終わってしまったんですが、そこからアルバイトでお金を貯めて東京に行こうと」

――その黒井選手が、K-1ではなくMMAを選んだ理由は何だったのでしょうか。

「2020年に入ってコロナ禍で東京に行けなくなったんです。それでK-1のジムに入ることができなくて。そんな時に――2020年9月ですね。宮田先生(宮田和幸BRAVEジム代表)が、僕の地元(宮城県仙台市)でセミナーを開催されて、そのセミナーに参加しました」

――宮田代表のセミナーというと、MMAやレスリングが中心となりますよね。その頃にはMMAに興味があったのでしょうか。

「MMAも好きで、テレビで観ていました。UFCやRIZINの朝倉兄弟、堀口恭司選手に憧れていたんです。K-1をやるか、MMAをやるか……正直迷っていた時期で。そのセミナーで宮田先生から『MMAには興味ないの?』と聞かれて、宮田先生のジムで練習してみようと思いました」

――2020年9月のセミナーで誘われてから、すぐにBRAVEジムへ向かったのですか。

「初めてジムで練習したのは、2020年12月です。そこでスパーリングをやらせてもらいました。そこで自分より強い人たちがいることにショックを受けたんです。MMAやレスリングだけでなく、キックボクシングのスパーでも……。やっぱり地元では自分が一番で。でも、やっぱり東京は環境が違うなと思いました」

――ショックを受けて、MMAを諦めようとは思わなかったのでしょうか。

「それは思わなかったですね。レスリング出身の人たちにも、キックボクシングのスパーでやられて、本当にショックでした。でも、そういう人たちを越えないと納得できないし、自分の目標にはたどり着けない。だから、このジムでMMAをやろうと決めたんです」

<この項、続く>

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Brave Fight26 Grachan53 MMA MMAPLANET o RIZIN UFC   上田幹雄 宮田和幸 岩﨑ヒロユキ 松場貴志

【GRACHAN53×BRAVE FIGHT26】同級生対談 宮田和幸「仕事が早い」×岩﨑ヒロユキ「相談できる仲間」

【写真】今や名コンビという感もある宮岩コンビ (C)SHOJIRO KAMEIKE

12日(土)、東京都の大田区産業プラザPIOで『GRACHAN53×BRAVE FIGHT26』が開催される。
Text by Shojiro Kameike

GRACHANとBRAVE FIGHTのコラボイベントが初めて開催されたのは、2016年2月のこと。それ以前からも、GRACHANプロモーターの岩﨑ヒロユキ氏が、宮田和幸BRAVEジム代表が行うBRAVE FIGHTをサポートしていたという。

そんな両者の交流と、コラボイベントがスタートした目的とは? GRACHAN岩崎ヒロユキ代表と、BRAVE宮田和幸代表に、コラボイベントのコンセプトと目標について聞いた。


――GRACHAN53×BRAVE FIGHT26を3月12日に控え、今回はGRACHANプロモーターの岩﨑ヒロユキさんと、BRAVEジム代表の宮田和幸さんにお話をうかがいます。まずお二人がコラボ大会を開催するようになったキッカケは、何だったのでしょうか。

岩﨑 それについては……僕もよく覚えていないんですよ(苦笑)。宮田君と仲良くなったキッカケは、マッハ(桜井マッハ速人)なのか誰か……。

宮田 たぶん、そのあたりですね。もともと僕はBRAVEの内弟子に限らず、強い選手を育成したくてBRAVE FIGHTを始めたんです。選手の経験の場として、自分で大会をやりたいと思って。でも始めてみたら、すごくマッチメイクに苦労して……。そんな時に岩崎君やマッハと話をしたら、マッチメイクが早かったんですよ。仕事が早いというか。その部分ですごく助けられて、だったら一緒に大会をやろうかという話になりました。

岩﨑 最初にコラボしたのは、もう何年前かな?

宮田 岩﨑君に手伝ってもらったのは、新宿FACEで開催していた頃じゃないかな。結構長く一緒にやっているよね。

――コラボ大会を開催し続けているなかで、お互いにとって最も大きいメリットを教えてください。

岩﨑 僕は年々、宮田君という存在のありがたみを感じています。ずっと1人でやっていたから、相談できる仲間ができたというのは嬉しいですよ。宮田君とは同世代だから、気兼ねなく話ができるというか。自分にとっては良き相談相手でもあるんですよね。

宮田 僕の場合は、岩﨑君は僕ができないことをやってくれることが大きいです。僕は選手を育成したり、練習環境をつくるのは得意ですけど、やっぱりマッチメイクは難しいじゃないですか。他のジムにいるアマチュア選手のことは詳しくないし……。そうやって僕にできないことを岩崎君にやってもらっているので、長く続けていられるんだと思います。

――プロの大会はもちろん、アマチュアの試合を組むにはジム同士の情報交換がないと難しいと思います。マッチメイクについては岩﨑代表、選手の育成については宮田代表と、しっかり棲み分けができているのですね。

宮田 そうなんです。岩崎君はいろんなジムの選手を知っているし。いろんなジムに足を運んでいるので、詳しいですよね。

岩﨑 GRACHANというブランドは今年で14年目なんですけど、最初の頃はアマチュア大会を開催しても、選手が全然集まらなかったんです。当時は1軒1軒ジムを回って、ご協力をお願いしていて……。でも今は、出場選手募集中とSNSで流すだけで、多くの選手が応募してくれるような状態になってきました。

コラボ大会については、そうして応募してくれた選手と、BRAVEの選手をマッチメイクしていく形なので、随分とスムーズになっていますね。やっぱり、やり続けることがやり続けることが信用に繋がったのかなと思います。

――反対に、コラボ大会を開催するがゆえの難しさはありますか。

岩﨑 僕はないですね。

宮田 うん、僕もないです。

岩﨑 たとえばRIZIN TRIGGERの竿元樹生×松場貴志とか、他の大会でBRAVEの選手とGRACHANに出ている選手の試合が組まれたら、少し複雑な気持ちがあるぐらいですか(笑)。

――そうなると、GRACHANとBRAVE FIGHTを合体させて、一つのイベントにしようという考えにはなりませんか。

宮田 やっぱり大会名にBRAVEって名前がついてしまうと、大会がウチのジム寄りになるとか、他のジムの人たちに思われるんじゃないですかね。全然そんなことないんですけど。……(苦笑)。BRAVE FIGHTは育成大会であり、大きな試合を組む場合はGRACHANとのコラボ大会で、という形が良いと思います。

――では、このコラボイベントにとって、現在のテーマや目標は何でしょうか。

岩﨑 強い選手を生み出すことですよね。僕はアマチュア大会のGRACHANチャレンジをやりながら、宮田君に「この選手、どう思う?」とか聞いたりします。そこで宮田君からアドバイスをもらって、プロデビューさせようかと考えたりします。選手について見極めるうえで、宮田君の一言で「なるほどな」と気づくことも多いんです。

宮田 そうですね。僕は……たとえば上田幹雄君がウチのジムに入ったのは、岩﨑君の紹介なんですよ。上田君の名前が大きくて隠れてしまっているけど、他にも「この選手どう?」と相談されることもあります。お互いが得意な分野を担うことで相乗効果が生まれているし、これからその効果がもっと出てくるんじゃないかと思いますね。

――一方で、今後何かやっていきたい新しい企画などの案はあるのでしょうか。

岩﨑 新しいことをやるというよりは、UFCに出る選手を育てたいという目標はあります。

宮田 そうだね。

岩﨑 世界に通じる選手を出したい。宮田君からも様々なアドバイスをもらいながら、GRACHANとBRAVEのコラボで、世界への道を作ってあげたいと思います。

宮田 岩﨑君から上田君を紹介されたのも、完全にそのためだよね。

岩﨑 そう。宮田君を信頼しているから紹介できる。それが一番です。

<この項、続く>

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Brave Fight26 Grachan53 K-1 MMA MMAPLANET 原口伸 岩﨑ヒロユキ 藤村健悟

【Grachan53 & Brave Fight26】グラチャン&ブレイブファイトが2月13日から3月12日に延期

【写真】第6波は──現状の自治体の対策を鑑みると、イベント毎は第5波以上に影響が出る可能性がある……なかなか真の意味で共生時代を迎えることは難しいのか (C)MMAPLANET

28日(金)、2月13日(土・同)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催予定だったGrachan53 & Brave Fight26が3月12日(土・同)に延期されることがグラチャンから発表があった。

原口伸×大宮優、野村瞬太×藤村健悟、またK-1甲子園東日本トーナメント60キロ級優勝の黒井海成のプロMMAデビュー戦と他競技からMMAに転向してきた若い選手たちの試合が組まれている同大会だが、残念ながら延期が決まった。

「東京のコロナピーク時が、2月上旬になるとの予測もあり、選手の健康安全を考えた上での判断であります」とグラチャンの岩﨑ヒロユキ代表が言うように、新型コロナ感染状況の悪化が延期理由だ。オミクロン株は重症化のリスクは減ったとはいえ、選手間の感染も爆発的に広まっており、濃厚接触者も含めイベント関係は先が読めなく──非常にリスキーな状態にある。2月、3月、数々のMMAイベントの開催が既に発表されているJ-MMA界だが、発表通りのイベントを完遂させるには非常に困難な状況下であることは確かだ。他イベントの開催状況に変化があれば随時お伝えしていきたい。


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17日(月)、2月13日(土・同)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOでGrachan53 とBrave Fight26の開催及び対戦カードの発表があった。

昨年6月以来のホームで開催は恒例のBrave Fightとの共催となり、全12試合の後半6試合にBrave勢が出場する。


メインイベントでは2019年フリースタイル70キロ級全日本王者の原口伸が出場。MMA3戦目でALIVE所属で柔術ベース──松場貴志と竹本啓哉臭のする大宮優と対戦する。

セミでは岸本篤史がモリシマン。セミ前に全日本空手道選手権5位の野村瞬太もプロMMA3戦目で──藤村健悟と戦うというマッチアップも見られる。伝統派空手の距離とタイミングにレスリングを融合させるスタイルの野村が、回転体MMAの申し子を相手にどのような戦いを見せるか、興味深い。

さらに高橋謙斗はフミ・グローブTVと、また硬式空手出身で2019年K-1甲子園東日本トーナメント60キロ級優勝の黒井海成が杉本静弥とプロMMA初陣を戦うことも決まった。

9月にBreakingDown、11月にBrave FightのアマMMAで試し切りを終えている黒井のプロデビュー戦、今やJ-MMA界の梁山泊と化しているBraveジムの勢いを示すことができるか──注目だ。

また昨日のプロ修斗公式戦で環太平洋バンタム級王座に就いた小野島恒太が現グラチャン・バンタム級王者の手塚基伸への対戦を表明したことに関して、グラチャンの岩﨑代表に尋ねると以下のような反応だった。

岩﨑ヒロユキ
「小野島選手は漢気のある選手ですね。ただ手塚君からすると、一度勝っている選手なのでモチベーションが上がるのかというのはあります。修斗さんやONEの選手に関して本人は以前『佐藤将光選手と戦いたい』と言ってはいました。タイミング……小野島選手と手塚君が戦うルートがあれば、多分受けると思います。RIZINなど複数と交渉中ですので、やはりタイミングですね。私もサステインの坂本代表を先輩として慕っているので、不可能ではないと思います」

なお今回のリリースではグラチャン・フライ級王者の松場貴志のGRANDフライ級王座の返上も伝えられている。

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