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【BRAVE CF55】フライ級王座決定T準決=バガウティノフ✖ホゼ・トーレス決定!! マカエフ✖カスモフも!!

【写真】ついにバガウティノフ✖トーレスの準決勝が行われる。ムハマド・モカエフはトーレス有利と予想していた (C)BRAVE CF

11月6日(土・現地時間)、ウクライナ国境にほど近いロシアはロストフ・ナ・ドヌーでPRO FCとの共同プロモーションで開催されるBRAVE CF55の陣容が固まりつつまる。

メインはBRAVE CFフライ級王座決定トーナメント準決勝=アリ・バガウティノフ✖ホゼ・トーレス、コメインでモチャメド・マカエフ✖カスム・カスモフのバンタム級マッチが組まれている。


BRAVE CFの最軽量級王座決定トーナメントは昨年9月24日のBRAVE CF42で開幕──本来は準々決勝4試合が消化される予定だったが、ダスティン・オーティズと対戦予定のマルセル・アドゥルの早々に負傷欠場し、QFの1試合が別大会にスライドされた。

ここから交通整理が必要なほど紆余曲折が見られた同トーンメントの進捗状況は以下の通りだ。

BRAVE CF4ファイトウィークになり、ザック・マコウスキーと対戦するはずだったアブドゥル・フセインが計量中に体調を悪化させ、この試合は延期とならずマコウスキーの不戦勝に。

結果2試合のみ実施された準々決勝では、まずヴェリムアド・アルカソフがフラービオ・ケイロスを判定で下し準決勝進出を決めた。しかし、トーレスはショーン・センテーラとドローで3月最終週のBRAVE CF49で再戦が組まれることに。

が、今度はセンテーラが負傷欠場となり、トーレスの不戦勝が決定し、同大会で彼はキャッチウェイト戦でブライン・オドリスコールを下し留飲を下げている。

BRAVE CF49の翌週に開かれた50回記念大会では準決勝=アルカソフ✖マコウスキーがまず実施され、前者が判定勝ちでファイナル進出を決めた。

直後に1試合残された準々決勝でようやくオーティズがプロモーションデビューを果たし、1月にBRAVE CFに合流したアリ・バガウティノフとUFCベテラン対決で相対するも判定負けとなった。それから7カ月を経て、バガウティノフ✖トーレスと準決勝が11月6日にようやく実現する。

この間、フライ級戦線ではM-1フライ級正規王者のアレクサンダル・ドスカルチュクに母国カザフスタン大会=BRAVE CF53でRNCを極めて勝利したM-1暫定フライ級王者のアス・アルマバエフ

さらに同大会でBRAVE二勝目を挙げたオクタゴン・フライ級王者のアザット・マクスンという2人のカザフ勢が合流。

加えてダゲスタン系英国人の超新星ムハマド・モカエフが順調にキャリアを重ね、今大会でBRAVE初出場となる──12勝3敗のロシアン=リズヴァン・アブエフと、UFCに次ぐと言っても過言でない陣容を誇るようになっている。

そんな実力者揃いのフライ級も、ベルトの持ち主が決定しないと回り始めず、スタック状態だ。

実力伯仲もディフェンス能力でバガウティノフが僅差で、トーレスをリードしているように思われる準決勝の行方が気になる一方で、早々のファイナル実行が期待されるBRAVE CFフライ級戦線だ。

8月のイタリア大会でキャリア11戦目、バンタム級転向初戦で54秒KO負けを喫したマカエフの復帰戦は、戦績13勝1敗のカスモフが相手とプロテクトのプの字も感じられない非常に厳しいファイトが用意された。

アクマット・ファイトクラブ所属の強豪カスモフ、正念場のマカエフ、そのマカエフを破ったKHK MMA所属のガムザット・マゴメドフらが、スティーブン・ローマンが返上したBRAVE CFバンタム級王座を巡る戦闘地域に赴いている。

米国、ブラジル、ロシア、中央アジア、欧州勢らが虎視眈々と王座を狙うフライ級に対し、国籍こそオーストリアだがチェチェン人のマカエフ、バーレーン在住のダゲスタン人マゴメドフ、ACAの虎の穴アクメットFC所属のカスモフと──コーカサスの戦闘民族が砂漠のバンタム級王座を争う状態になっている。

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Brave CF BRAVE CF53 Report キム・テキュン ナルザン・アキシェフ ブログ

【BRAVE CF53】勝者も敗者もアッパレ。年間ベストバウト賞モノの激闘でキム・テキュンが魂の判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
キム・テキュン(韓国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ナルザン・アキシェフ(カザフスタン)

サウスポー同士の一戦、右ジャブを伸ばすキムがアキシェフのローをかわしたが、右フックを被弾し、動き止まる。パンチの連打を受け、組んだところで倒されたキムは、バタフライガードから立ち上がりながら、ダーティーボクシングで殴られる。それでも首相撲からヒザを放ち、離れたキムは右ジャブを伸ばす。

アキシェフは既に肩で息をしながら、左ローを思い切り蹴っていく。キムは息を整えつつも、再び右フックを被弾してしまう。直後に跳びヒザの着地からパンチをまとめたキムが再びヒザ蹴り、さらにパンチを連打してヒザを突き上げ、右ジャブを入れる。アキシェフのダブルレッグを切ったキムは、またも右を受けそうになるが、これは紙一重で外しシングルレッグも切る。

完全に動きが落ちたアキシェフだが、パンチの勢いだけは衰えず左フック、右を思い切り振るっていく。キムは下がらずパンチを纏め、ヒザを顔面に突き上げる。ケージに詰まってヒザを受けるアキシェフ、距離を取り直したキムが再び首相撲からヒザをケージ中央で決める。ボディへの連打で離れたアキシェフのダブルレッグをキムがギロチンで斬り返したところで、初回が終わった。

2R、右ジャブを打ち合う両者。アキシェフが左ローを2発入れるが、キムもワンツーで前に出て右アッパーから前蹴り、さらにワンツーに続きヒザを連打する。アキシェフは鼻血を流しながら左を返すが、勢いはキムにある。ダブルレッグを潰し、スタンドに戻ったキムが右ジャブを入れ、右フックからパンチを連打する。アキシェフの左は当たらず、逆にキムのパンチが確実にその顔面を捕え、ハイキックへ。ダブルレッグを切り返し、上を取ったキムだが、寝技にいかずスタンドで待ち受ける。

ここでレフェリーがドクターチェックを要求する。と、セコンドが入ってきて、鼻血を止める──ロシア系のアウェイ感がいきなり感じられる展開に。再開後、左オーバーハンドを被弾したキムは、エルボーを受けてしまう。それでも右ジャブを当てたキムは、ケージに詰まったアキシェフにパンチを連続で入れると、左オーバーハンドをかわして右を当てる。キムはワンツー、右ジャブを的確に決め、アキシェフのパンチはヘッドスリップを駆使して受けない。距離を詰めたキムは首相撲から数えきれないほどヒザを突き上げる。ここで時間となり──鼻は完全に折れているようだが、心は折れないアキシェフだった。

最終回。両目の回りを腫らし、鼻が大きく曲がっているアキシェフが左ローを蹴るが、続く左は空振りに。ダブルレッグを切ったキムは、ケージに押し込まれる前に回って離れる。一発狙いのアキシェフは、さすがに足が前に出なくなっている。

キムはジャブを当て、アキシェフのパンチをかわすとハイを狙う。これは当たらず、再びジャブに切り替え、上半身を振ってカウンターを打っていく。ラッシュを掛けず、ジャブを的確に当てるキムは、アキシェフの蹴り足を掴む。とアキシェフは余った方の足で、蹴ろうとするなど恐ろしいまでの根性を見せる。それで蹴りは空振りに終わり、キムはパンチを数発入れて、スタンドに戻る。ここでアキシェフはローに、右を合わせる。

それでもキムは余裕を持ってダブルレッグを防御し、ジャブから右ハイ。シングルも切って、ワンツーを伸ばす。テンカオで近づき、ヒザ蹴りを入れると、離れて蹴りを散らしたキムは最後もテイクダウンを切り、ヒザ蹴りからパンチを纏める。ヒザ、ワンツー、おまけとばかりに跳びヒザを入れたところで時間となり、キムは笑顔で右手を高々と掲げた。

アキシェフにホームタウン・デシジョンはなく、キムは勝者コールに涙を浮かる。残念ながら、勝利者インタビューはコーチが携帯の翻訳機能を使って英語を話したものの残念ながら「フェザー級タイトルが欲しい。サンキュー、カザフスタン」という言葉しか聞き取れなかった……。

それにしても、初回のピンチを乗り切ると、アキシェフの攻撃にも下がることなく、精度で流れを引き戻したキム・テキュン。気持ちで遅れを取ることは一切ない、凄まじい判定勝ちを手にした。


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Brave CF BRAVE CF53 MMA キック ヴァシリー・タクタイ

【BRAVE CF53】4年振りの実戦で…恐るべき強さを見せたヴァシリー・タクタイがRNCでサンパイオを倒す

<73キロ契約/5分3R>
ヴァシリー・タクタイ(カザフスタン)
Def.2R1分14秒by RNC
ホジャー・サンパイオ(ブラジル)

キャリア8勝0敗、4年振りのMMA復帰となるタクタイに対して、9勝1敗のサンパイオも3年振りの実戦だ。左ジャブを伸ばすサンパイオし、タクタイは左右に回りながら一気にダブルレッグを決める。スクランブルでバックに回ったタクタイは、胸を合わされると大きく持ち上げてスラムからバックを制してワンフックで鉄槌を入れる。

正対してきたサンパイオをケージに押し込み、ボディロックテイクダウンを決めたタクタイは寝技に固執せずスタンドへ戻る。続く左ミドルで、サンパイオの動きが止まる。急所に入ったかと、手を合わせて詫びる仕草を見せたタクタイだが、レフェリーが試合を止めないと見ると一転、跳びヒザを決める。

ここからパンチを纏め、テイクダウンを決めたタクタイが抑えながらパンチを落とす。残り2分を切り、抑え中心の寝技からスクランブルでバックに回ったタクタイが、後方からヒザを顔面に突き上げ、テイクダウン。立ち上がったサンパイオをまたもダブルレッグからスラムで叩きつけたタクタイが、枕で圧力を掛ける、残り10秒で立ち上がり、前蹴りを入れたタクタイは、距離を取る際にレフェリーに衝突。それでもシングルレッグでサンパイオを倒してラウンド終了を迎えた。

2R、距離を詰めるサンパイオにスピニングバックキック、さらにハイを狙ってからダブルで簡単にテイクダウンを決めたタクタイが、スクランブルでバックに回り後方からパンチを纏める。左のパンチを連打され、2度ほど腹ばいになったサンパイオが起き上ったところで、思い切りヒザを突き上げてダウンを奪う。パウンドの連打にもレフェリーが試合を止めないでいると、タクタイはバックに回ってパームトゥパームでRNCを極めタップを奪った。


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Brave CF BRAVE CF53 MMA アス・アルマバエフ アレクサンダル・ドスカルチュク

【BRAVE CF53】M-1暫定フライ級王者アルマバエフが、M-1正規フライ級王者ドスカルチュクをRNCで一蹴

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
Def.2R3分47秒by RNC
アレクサンダル・ドスカルチュク(ウクライナ)

M-1フライ級王者ドスカルチュクとM-1暫定フライ級王者でカザフスタンのNAIZA FCのフライ級王者でもあるアルマバエフが、BRAVEで対戦の怪……。

右ローをまずアルマバエフが決める。キャンバスに不具合があり、試合が短時間ながら中断。再開後、左ジャブを当てて右を伸ばすドスカルチュクに対し、アルマバエフはカウンターのフックを狙う。ドスカルチュクはダブルレッグに出ると、アルマバエフがギロチンをセットアップし、後方に引き込んでクローズドガードを取る。

ワキ腹を殴り、頭を抜いたドスカルチュクはガードの中からパスを狙う。嫌がったアルマバエフは背中を譲って立ち上がると思いきや、引き込んでガードを取る。腰を引き、ケージを背負って立ち上がったアルマバエフはハイクロッチにも、右腕を差し返して耐える。押し返したアルマバエフが逆にシングルからダブルでテイクダウンを奪い、スクランブルでバックに回り両足をフックする。残り30秒、極め切ることはできなかったがパンチを入れたアルマバエフが初回をリードした。

2R、長いリーチを生かし、左ジャブを当てたドスカルチュクは、続くダブルレッグをスプロールしスクランブルも、バックを許す。ワンフックから背中に回ろうとしたアルマバエフに対し、ドスカルチュクが必死にウィザーを続ける。最終的に正対したアルマバエフは足技を見せ、押し込み続ける。最終的にダブルレッグから肩に担ぎ、豪快にスラムをアルマバエフが決める。

ドスカルチュクは背中を取られたまま立ち上がるも、苦しい時間が続く。アルマバエフは真後ろに回り、崩してワンフックへ。ドスカルチュクが正対するがワキを潜ったアルマバエフが背中の飛びのって両足をフックすると、RNCでドスカルチュクからタップを奪った。

M-1的には暫定王者で、地元のアルマバエフが10勝2敗のドスカルチュクを破り──13勝2敗となり、またもBRAVECFフライ級戦線に実績も力も十分なファイターがロースターに加わった。

「カザフスタンの旗の下で、カザフスタンの力を見せた。誰とでも、毎月だろうが、どこででも戦う」とアルマバエフはマイクで話した。


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Brave CF BRAVE CF53 Report オルジャス・エスカラエフ ブログ ルカス・マルチンス

【BRAVE CF53】カーフで足を負傷?! マルチンスが急遽出場&体重オーバーのエスカラエフのRNCに下る

<75.2キロ契約/5分3R>
オルジャス・エスカラエフ(カザフスタン)
Def.2R2分49秒by RNC
ルカス・マルチンス(ブラジル)

4日前のオファーを受けたエスカラエフに対し、元BRAVE CFライト級王者マルチンスが右カーフを蹴る。外を取り、右カーフを続けるマルチンスに対し、エスカラエフはチェックをしていない。マルチンスはサウスポーのエスカラエフの右足を蹴り、右ミドルへ。エスカラエフも左ミドルハイから左ストレートを返し、右ジャブを伸ばす。マルチンスは右カードを続け、左オーバーハンドとジャブをヘッドスリップでかわしてダブルレッグ&小外掛けでテイクダウンを決める。

ハーフから肩固め狙いのマルチンス、そのワキをエスカラエフが潜ってバックを伺う。ここでマルチンスは胸を合わせて離れると、ついに右カーフでエスカラエフが姿勢を乱す。前足を蹴られながら前に出たエスカラエフだが、初回はマルチンスのラウンドとなった。

2R、左ストレートをヒットさせたエスカラエフはシングルレッグを切るが、ケージに押し込まれる。あれだけカーフを効かせているマルチンスは、テイクダウンに拘り小外刈で倒す。スクランブルでバックに回ったマルチンスが、ワンフック。これを解いて、正対する。エスカラエフは小手投げでテイクダウンこそ決められなかったが、離れることに成功する。

マルチンスのパンチをヘッドスリップでかわしたエスカラエフが、左をヒットさせる。カーフを蹴らなくなったマルチンス、これは足をヤッたか……。直後に組み際に、左アッパー気味のフックを受けたマルチンスは、前方にバランスを崩す。すかさずバックに回ったエスカラエフが、足をフックというよりも正座状態のマルチンスを跨ぐ形で、スタンドのRNCを極めタップを奪った。

やはり右足を負傷していたようでマルチンスは、氷で足首を冷やしている。それでもマルチンスはしっかりと勝者を称えスポーツマンシップを見せていたが、4日前の対戦相手変更&計量ミスという状況での敗北は気の毒でもあった。


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Brave CF BRAVE CF53 MMA ビール・シュテピン ブラッド・カトーナ ボクシング

【BRAVE CF53】ケージに押し込み、テイクダウン&スクランブルでカトーナが打撃が冴えるシュテピンを破る

<バンタム級/5分3R>
ブラッド・カトーナ(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ビール・シュテピン(ロシア)

左ミドルを入れたシュテピンが、左フックを振るうカトーナに右を当てる。カトーナも左を打ち返すが、シュテピンのワンツーが良い。と、カトーナはシングルでケージに押し込み、右腕を差してテイクダウンを狙う。シュテピンは小手投げを逆に狙い、体が浮いたカトーナだがボディロックからバックを狙いつつ、ヒザを突き上げ、小外掛けを仕掛ける。シュテピンはウィザーで耐え、高度なケージレスリング攻防が続く。シュテピンは再び小手投げへ。カトーナは腹ばいになるが、すぐに立ち上がる。

カトーナのアンクルピックも耐えたシュテピンだが、ついにダブルレッグで肩に担がれ倒される。すぐに立ち上がったシュテピンをボディロックで再び倒したカトーナは、ここも即スタンドに戻ったシュテピンをケージに押し込み、3度目のテイクダウンを決めたところで初回が終わった。

2R、カトーナが左リードフックを当て、テイクダウンの仕掛けにシュテピンがヒザを顔面に蹴り込む。一瞬、棒立ちになったカトーナは左を見せて、組みつくとボディロックで金網に押し込む。巧みにテイクダウンを防御するシュテピン、カトーナは時間を掛けてダブルレッグでリフトしテイクダウンを決める。初回と同じように、立ち上がっても倒され、またスクランブルというシュテピンはケージを背負った状態が続く。

結果、スイッチにダブルレッグを合わせたカトーナが尻もちをつかせる。シュテピンはケージに詰められたまま──ついにアンクルピックで背中をつかされる。ここでパンチを纏めにいき、タイトに抑えることはなかったカトーナがこの回も取った。

最終回、右リードアッパーをヒットさせたシュテピン。さらに右フックを入れ、逆にダブルレッグへ。カトーナは右を差し替えて、押し込み返しダブルレッグへ。シュテピンは右エルボーを当てるが、尻もちをつかされる。ダブルからシングル、さらにダブルと攻め手を変えるカトーナだったが、残り2分45秒でレフェリーがブレイクを命じる。

時間を確認したカトーナに右を当て、ボクシングでは完全に優勢のシュテピンは、なぜか組みに行ってしまう。こうなると、押し込み返し自分の形に持っていったカトーナだが、レフェリーが残り70秒でブレイクを命じる。ヒザ蹴り、ワンツーをヒットさせたシュテピンが、ここでダブルレッグを決める──が、2Rを取っているという計算か……。

カトーナはクローズド&ギロチンで時間を使い、パウンドを顔面に受けないように戦う。このまま時間となり、ジャッジ3者が29-28をつけカトーナが判定勝ち。シュテピンが、なぜ打撃で勝負しないのか──理解に苦しむ最終回だった。

カトーナは「年末にダブリンで、バンタム級タイトル戦を戦いたい。そして防衛戦をカナダで行いたい」と話した。


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Brave CF BRAVE CF53 MMA   アザット・マクスン ムハマド・モカエフ

【BRAVE CF53】アザット・マクスン、右オーバーハンド1発でケイロスをKO─デビューから13連勝

<フライ級/5分3R>
アザット・マクスン(カザフスタン)
Def.1R3分00秒by KO
フラービオ・ケイロス(ブラジル)

マクスンの査定ファイトともいえるケイロス戦。フライ級としては長身、173センチのマクスンはジャブを伸ばし間合いをはかる。素早いジャブから右を見せるマクスンに対し、ケイロスは小刻みにステップを踏み左に回る。マクスンはワンツーをバックステップでかわし、遠い距離で右を振るう。両者、踏み込みがない主導権争いのなかでマクスンがワンツーからステップジャブを届かせる。ケイロスは左フックを踏み込んで放つ。その刹那、マクスンの右オーバーハンドがアゴを打ち抜き、この一発で試合が決まった。

衝撃的なKOで王座決定T出場のケイロスをKOし、デビュー以来の連勝を13に伸ばしたマクスンは、「アラーの思し召しだよ。狙っていたわけじゃないけど、こういう勝ち方が出来て良かった。カザフスタンは世界を制することを証明できた。次? BRAVEはベルトをアルマトゥイに持ってきてほしい」と話した。

以前、フライ級王座決定トーナメントは開始から11カ月を経て、王者が誕生していないが、ムハマド・モカエフに続きアザット・マクスムというタイトルコンテンダーが生まれた。


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Brave CF BRAVE CF53 Report アクメド・マゴメドフ ブログ

【BRAVE CF53】アクメド・マゴメドフ、ゴツゴツとしたレスリングとパウンドでアスカノフに判定勝ち

<68キロ契約/5分3R>
アクメド・マゴメドフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
イリャ・アスカノフ(カザフスタン)

ダゲスタン出身、バーレーンのKHK所属のマゴメドフはキャリア7勝0敗の新鋭だ。対するアスカノフは9勝3敗のファイターだ。右前蹴りから左ミドルを蹴るマゴメドフが、左リードフックを振るう。アスカノフも左フック、さらに距離を詰めて右を伸ばす。テイクダウン狙いから、アッパーを打ったマゴメドフが左フックを入れ、右ストレートからダブルレッグを決める。ケージを背負ってバタフライガードのアスカノフだが、右足を抜かれ、右の想いパンチを落とされる。

それでケージを背、右を差して立ち上がったアスカノフはヒザの蹴り合いから、ケージに押し込まれ大内刈りを耐える。マゴメドフは両ワキを差し、もう一度ダブルレッグへ。ここからバックに回り、前方にアスカノフを崩したマゴメドフはワンフックで殴る。アスカノフはバックを譲り切らず、初回が終了した。

2R、左フックを伸ばしたアスカノフはマゴメドフのダブルレッグを切り、左フックをダッキングでかわす。アスカノフは右オーバーハンドからシングルへ。初回と逆の展開も、アスカノフはテイクダウンを奪えず、マゴメドフはシングルからボディロック──さらに首相撲に移行してヒザを顔面に蹴り上げる。アスカノフもダブルレッグからシングルに切り替え、ボディロックへ。ウィザーのマゴメドフはバックを譲らす、いなして離れる。マゴメドフは左フックを振るって前に出ると、

組んでケージにアスカノフを押し込みダーティーボクシングから右腕を差してテイクダウンを決める。左のパンチをハーフで落としたマゴメドフが、ゴツゴツとしたパウンドを続け、キムラでパス防御をするアスカノフにエルボーを入れる。アスカノフは左腕を差しても、スクランブルに持ち込めず左のパンチを歌荒れて時間を迎えた。

最終回、大量の鼻血を流すアスカノフが右を伸ばすが、アスカノフはダブルレッグへ。これを切ったアスカノフだが、ケージに押し込まれる。倒れず右フックを打ったアスカノフは、シングルにギロチンをセットして引き込む。かなりタイトに見えたが、ケージがあり窮屈な姿勢で極めきれない。やがて頭を抜いたマゴメドフがハーフで抑え、アスカノフにシャオリン・スイープを潰し、スクランブルでバックに回る。ここからマゴメドフが、カカトを払ってテイクダウンを狙う。

アスカノフは懸命に耐えるが尻もちをついた状態になり、ボディにヒザを受ける。バックに回られないように、アスカノフが尻もち状態からシングルへ。マゴメドフはこれも潰し、左のパンチでアスカノフを殴り続ける。立ち上がったアスカノフのバックを取り続けタイムアップを迎えた。ゴツゴツとしたレスリング、パウンドでマゴメドフがフルマークの判定勝ちを手にした。


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Brave CF BRAVE CF53 MMA   アザット・マクスン キム・テキュン ナルザン・アキシェフ ブラッド・カトーナ ルカス・マルチンス

【BRAVE CF53】計量終了 キム・テキュン✖アキシェフ、問題なし。フライ級のマクスム、13連勝なるか

【写真】大会開始まで、あと2時間半だ (C)BRAVE CF

20日(金・現地時間)、21日(土・同)にカザフスタン アルマトゥイのボラン・ショラック・アテンダ・スポーツ・サライで開催されるBRAVE CF53の計量が行われた。

メインで対戦するナルザン・アキシェフとキム・テキュンを始め、メインカード=7試合に出場する14人のファイター中13人が問題なく計量を終えている。


唯一、ミスウェイトとなったのは74キロ契約でルカス・マルチンスと戦うオルジャス・エスカラエフだ。本来、今大会ではマルチンスと対戦予定だったマルセル・グラビンスキが、コロナウィルス陽性により、ドイツを離れることができなくなり試合の4日前にエスカラエフはキャッチウェイト戦を承諾した。マルチンスとグラビンスキは6月4日のベラルーシ大会のメインで対戦予定だったが、コメイン中にグラビンスキが体調不良となり今大会に延期されていた経緯がある。

「4カ月間準備してきて、試合の4日前に対戦相手が変わった。戦略を練り直す必要がある」と話していたマルチンスだが、急遽出場のエスカレフが1.2キロ・オーバーであっても当然のようにキャッチウェイト戦で戦うことに同意している。

メインのキム・テキュンがBRAVE CFで4連勝となるのか。またフライ級王座決定トーナメントにしていたフラービオ・ケイロスと対戦するアザット・マクスンは、デビュー以来12連勝中のカザフスタン・フライ級#01と言っても過言でない新鋭だ。

3月のバーレーン大会ではミキャエラ・アルジャフージュを3RでTKOしプロモーション・デビューを飾ったマクスンは、今大会を共同開催しているOctagon MMAのフライ級王者だ。王座決定トーナメント出場のケイロスとのマッチアップは、その能力を図るうえで最適なテストマッチ──要注目だ。

■視聴方法(予定)
8月21日(土・日本時間)
午後9時00分~ BRAVE TV

■BRAVE CF53計量結果

<フェザー級/5分3R>
ナルザン・アキシェフ:66.2キロ
キム・テキュン:65.85キロ

<73キロ契約/5分3R>
ヴァシリー・タクチ:73.0キロ
ホジャー・サンパイオ:72.9キロ

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ:57.0キロ
アレクサンダル・ドスカルチュク:57.05キロ

<74キロ契約/5分3R>
ルカス・マルチンス:73.8キロ
オルジャス・エスカラエフ:75.2キロ

<バンタム級/5分3R>
ブラッド・カトーナ:61.45キロ
ビール・シュテピン:61.6キロ

<フライ級/5分3R>
アザット・マクスン:57.15キロ
フラービオ・ケイロス:56.75キロ

<68キロ契約/5分3R>
アクメド・マゴメドフ:67.8キロ
イリャ・アスカノフ:67.9キロ

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Brave CF BRAVE CF53 Interview ブラッド・カトーナ ブログ

【BRAVE CF53】TUFウィナーがBRAVEを選んだ理由──ブラッド・カトーナ「MMA版のケニー・オメガに」

【写真】非常に物静だったカトーナ。全局面でレベルの高いウェルラウンダーだ(C)MMAPLANET

本日21日(土・現地時間)にカザフスタンはアルマトゥイのボラン・ショラック・アテンダ・スポーツ・サライで開催されるBRAVE CF53のTUF27 ウィナーのブラッド・カトーナのBRAVE2戦目でビール・シュテピンと戦う。

アイルランド在住のカナダ人ファイターのカトーナは、TUFウィナーというブランドを持ちながらBRAVEを選択した理由は何だったのか。そして、この中東ベースのプロモーションでの目標は何かを尋ねた。


──土曜日にビール・シュテピンと対戦します。カザフスタンでの試合です。

「中央アジアに来たのは初めてだけど、凄く興味深いよ。試合のために来ているのだから、アルマトゥイの街を出歩くことはできないけど、試合後に少しはこの国のことが知れたらなって思うよ」

──アイルランドから東への移動。東向きの時差を伴う異動は、西に向かうよりも体にきついという研究結果もあるようですが……UFCの時と比べてどうでしょうか。UFCの時は大西洋を移動し、今回はロシアを越えてきました。

「そうなんだ。UFCの試合というよりも、アイルランドからカナダの帰郷した時は、一晩眠れば時差はなくなっている。それがカナダからアイルランドに戻ると、そうはいかない。今回もそのことが頭にあった。でも、こっちに着いて少し眠るのを我慢すれば、簡単にアジャストできたよ。5時間の時差があるけど、大会は夕方開始でアイルランドのデイタイムだから、その時間帯で体がよく動くように調整することは難しくなかった。それに試合が終わるのが深夜でないのは良いことだ。勝ってコーチやチームメイトと、楽しくビールでも飲むことにするよ(笑)」

──アハハハ。日本だと、さらに3時間の差が加わるので、私たちが欧州から日本に戻ってきた時とは違うのでしょうね。ところで同じBRAVEでもバーレーン大会とカザフスタン大会ではホスピタリティに違いがありますか。

「バーレーン大会は、バブルが創られていてホテルのなかで全てを済ませるという運営だったから、今回とは状況が違うよね。でもBRAVEのホスピタリティが行き届いていることに変わりない。運営陣もバーレーンからやってきて、バーレーン大会と同じように欧州からカットマンやレフェリーも来ている。BRAVEでの試合はまだ2度目だから、多くを知っているとはいえないけど、バーレーンもここも凄く似ているファイトウィークだよ。

ただ、今大会はファンが会場を訪れることができる。やっぱり、ファンの前で試合ができることは嬉しいよ」

──ところでブラッドはなぜ、UFCからリリースされたあと北米のプロモーションで活動を続けなかったのでしょうか。UTFウィナーの肩書があれば、容易く他のプロモーションと契約できかと思われるのですが。

「BRAVEはクロスプロモーションをしており、グローバルに成長している。それはパンデミックになってからの活動を見れば明らかだと思う。大陸間を越えて、世界中からファイターを集めてイベントを行えているプロモ―ションが世界にどれだけ存在している?

そもそも僕はドイツのMFCで試合をする予定だったけど、パンデミックでイベントが中止になった。年に2~3試合を戦い続けたいと思った時に、オプションはそんなに存在していなかったよ。僕はまずコンスタントに試合を組んでもらえるプロモーションで戦いたかったんだ。

北米でいえば、PFLはバンタム級の試合を組んでいない。だから交渉相手にすら挙がらなかった。そしてBellatorは去年の秋から、今年の4月まで半年近くイベントを開いていなかった。そんな時、BRAVEは安定してイベントを開いているし、タイトル挑戦を視野に入れて戦うことができると思ったんだ。

そしてパーレーンで初めて試合をした時に、如何に選手の安全を考えて大会を開いているのかが分かった。それからもベラルーシ、イタリア、そしてここカザフスタンとショーを行える場所を開拓し続けている。だからいずれ、BRAVEと共に母国カナダで試合ができれば良いよね」

──ではバンタム級の陣容に関しては、どのように思っていますか。

「世界王者だったフィリピン人選手(スティーブン・ローマン)はプロモーションを離れたけど、これだけ成長していると、それだけ良いファイターが集まってくるのは自然なことだ。バンタム級も世界のベストの1つだし、UFC、Bellator、BRAVEと団体に関わらず僕はバンタム級のベストファイターの1人だと思っている。BRAVEというプロモーション自体も、バンタム級の陣容もこれからもっと揃ってくるだろう。

BRAVEの厳しいマッチアップを生き残れるファイターは、UFCでもサバイブできる。それだけの力が必要な戦場だよ。つまりそれだけBRAVEが良い仕事をしているってことになるんだよね」

──急激にロシア系のファイターが増えています。今回の対戦相手も、その1人です。

「グッドファイターだ。デンジャラスだろう。でも、僕はもう既にタフなロシアンとは戦ってきた。僕の方が彼よりテクニカルで、タフだという自信があるし、練習仲間の力も信頼している。今の僕にとって難しい相手じゃない。そういう意味でも、良いテストになると思っている。

タイトル挑戦権を得る力は十分にあると思っているけど、それを皆に理解してもらえるような試合をするよ」

──ブラッド、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。

「こちらこそ、ありがとう。PRIDEが大好きだった僕もBEAVEと一緒に日本にいくことができるかもしれない。そういう日が来ることを、このプロモーションは期待できるんだよ。そして生まれ故郷が同じケニー・オメガのようになりたいね(笑)。MMAバージョンのケニー・オメガになり日本の皆に愛される存在になって、君たちの文化に触れあえるようなことができれば最高だよ」

■視聴方法(予定)
8月21日(土・日本時間)、
午後9時00分~ BRAVE TV

■BRAVE CF53対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ナルザン・アキシェフ(カザフスタン)
キム・テキュン(韓国)

<73キロ契約/5分3R>
ヴァシリー・タクチ(ロシア)
ホジャー・サンパイオ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ルカス・マルチンス(ブラジル)
マルセル・グラビンスキ(ドイツ)

<バンタム級/5分3R>
ブラッド・カトーナ(カナダ)
ビール・シュテピン(ロシア)

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
アレクサンダル・ドスカルチュク(ロシア)

<フライ級/5分3R>
アザット・マクスム(カザフスタン)
フラービオ・ケイロス(ブラジル)

<68キロ契約/5分3R>
アクメド・マゴメドフ(フランス)
イリャ・アスカノフ(キルギスタン)

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