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【Brave CF38】試合結果 アブゥラギモフ圧巻。サンドニ、アーベリ&ソパイ──気になる新鋭ゾロゾロ

【写真】クォーターネルソンでセットアップし、ダースを極めたアブゥドラギモフ(C)BRAVE CF

8日(土・現地時間)、スウェーデンのストックホルムでBrave CF3連戦の2大会目=Brave CF38が行われた。

メインで前Brave CFウェルター級王者アブドゥル・アブゥラギモフが、カール・ブースを一蹴し最近を飾った。

今大会ではフランスのブノワ・サンドニ、女子ではスウェーデンのエリン・アーベリなど、新しい力が確実に力をつけていることが確認できた。

なかでもまだまだ粗いがライオンキングの異名を取る19歳のアルバニア人ファイター=ベルナルド・ソパイなど、今後が非常に楽しみだ。

Brave CF38
<175ポンド契約/5分3R>
○アブドゥル・アブゥラギモフ(ロシア)1R4分20秒
ダースチョーク
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×カール・ブース(英国)
<ウェルター級/5分3R>
○ブノワ・サンドニ(フランス)2R1分49秒
KO
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×マリオ・サイード(英国)
<バンタム級/5分3R>
○ベルナルド・ソパイ(アルバニア)3R
判定
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×タリク・イスマイル(カナダ)
<165ポンド契約/5分3R>
○イッサ・イサコフ(ベルギー)3R
判定
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×ジャミル・チャン(オランダ)
<56キロ契約/5分3R>
○エリン・アーベリ(スウェーデン)3R
判定
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×マーリン・ヘルマンソン(スウェーデン)
<74キロ契約/5分3R>
○ダーヴィド・ヤーコブソン(スウェーデン)3R
判定
×ディルムロド・モブロノフ(スウェーデン)
<72キロ契約/5分3R>
○ロバート・ニストロム(スウェーデン)1R4分46秒
ギロチンチョーク
×ヨアキム・ヤンコビッチ(ノルウェー)
<バンタム級/5分3R>
○ジョニー・トーマ(スウェーデン)3R
判定
×モヘブ・アジジ(スウェーデン)
<68キロ契約/5分3R>
○PK・ザデー(英国)3R
判定
×ワイ・イッド(スウェーデン)
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Brave CF38 other MMA Report アブドゥル・アブゥラギモフ ブログ

【Brave CF38】アブドゥル・アブゥラギモフ、ダースチョークでブースから一本勝ち=復活V

<175ポンド契約/5分3R>
アブドゥル・アブゥラギモフ(ロシア)
Def.1R4分20秒by ダースチョーク
カール・ブース(英国)

関節蹴りを繰り返すアブゥラギモフが、右ハイを蹴っていく。さらにサイドキックのフェイクから一気に距離を詰めてダブルレッグ、スラムでテイクダウンを奪う。ハーフから足を抜き、サイドで抑えたアブゥラギモフが右の細かいパンチを顔面に入れる。アブゥラギモフはクルスフィックスに移行しパンチを連打すると、ブリッジでエスケープを図ったブースからマウントを奪う。

馬乗りでもパンチを落とすアブゥラギモフだったが、ブースが肩ブリッジでリバーサル。腕狙いを察知してポスチャー、ここからガードを抜いていこうとしたブースに対し、アブゥラギモフは下からの肩固め&ロール、ヘッドロックで上を取り返す。足を戻したブースが左腕を差すと、アブゥラギモフがダースチョークで一気にタップを奪った。

「試合前の方がストレスがあったけど、試合が始まるとリラックスできた。次の試合? チームで話し合って決める。今は今日の勝利を喜んでいたい。ちょっと時間を取って家族と過ごしたい」とアブゥラギモフは話した。


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Brave CF38 other MMA Report ブノワ・サンドニ ブログ

【Brave CF38】フランスのグラップラーが、アッパーでサイードをKO。「ライトでもウェルターでも」

<ウェルター級/5分3R>
ブノワ・サンドニ(フランス)
Def.2R1分49秒by KO
マリオ・サイード(英国)

プーケット・トップチーム所属の英国籍を持つクルド人=スピード、対するはヴェノム・ファイトチーム所属のフレンチファイター=サンドニだ。ワンツーを見せて組みついたサンドニが、ケージにサイードを詰める。右腕を差しあげてテイクダウンを奪ったサンドニは、ハーフ・バタフライを越えてハーフへ。サイードが足を戻し、蹴り上げも捌いたサンドニがパスからマウント。足を入れ外ヒール、トーホールドをサイードが狙う。足を抜いたサンドニをダブルレッグで倒し、リバーサルに成功したサイードはバタフライスイープを潰しバックへ。

両足をフックしたサイードは、前方に落とされサンドニがサイドで抑える。残り1分、右のパンチを落とし、クルスフィックスに入ったサンドニは嫌がって背を向けたサイードのバックを取る。立ちあがったサイードは内股を狙うも、胸を合わせたサンドニがケージに押し込みグラップリングMMAが展開された初回が終わった。

2R、左ミドルを2発入れたサンドニ、3発目をキャッチしてテイクダウンを狙ったサイードはヒザ十字に入り、ここから外ヒールに。体を捩じって足を抜いたサンドニは左アッパーを当て、下がったサイードに左ヒザを入れる。倒れたサイードだが殴られながら立ち上がる。ここサンドニは間合いを取り直し、左ジャブから右フック。サイードも大振りのフックを返すが当たらず、ボディにパンチを纏められる。さらに一旦離れたサンドニが左アッパーを打ちこむと、ひと呼吸おいてキャンバスにサイードがしゃがみ込み試合は決した。

過去5戦、4試合で一本勝ちのサンドニが打撃でKO勝ちし「ちょっと自分の打撃を試したいっていうエゴが出た試合になったね。僕はプロでアマチュアじゃないから、練習は続けてきた。ただ、今日は思っていたより早く試合が終わったよ。寝技には自信があるけど、これはMMA。彼が苦手なところで戦った」と勝利を振り返り、ライト級でもウェルター級でもトップと戦いたいとアピールした。


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Brave CF38 other MMA Report ブログ ベルナルド・ソバイ

【Brave CF38】アルバニア発19歳のライオンキング=ベルナルド・ソバイ、イスマイルに勢い勝ち

<バンタム級/5分3R>
ベルナルド・ソパイ(アルバニア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
タリク・イスマイル(カナダ)

クウェート生まれのカナディアン、6勝0敗でボクシングとムエタイがベースのイスマイルに対し、19歳のソパイのレコードは7勝1敗だ。鋭いローを蹴ったソバイは、打撃戦のなかで右オーバーハンドをヒットさせる。組みついたイスマイルを押し返し、間合を取り直したソバイはジャブから飛びヒザ、組まれて小手を決めた投げを打つ。

荒くアグレッシブなソバイに対し、イスマイルが右ストレートを綺麗に当てる。ミドルを蹴られると、ミドルを蹴り返すソバイはとにかく気持ちが強そうだ。頭を若干沈めて左フックを打ち込んだソバイに対し、イスマイルも即フックを打ち返す。ダブルレッグを切られ下になったソバイ、イスマイルはローを蹴って初回が終わった。

2R、ソバイは構えを変えながら戦い、右ハイをガードの上から蹴り込む。ローを返したイスマイルに左ジャブを入れたソバイが、左ハイを狙う。イスマイルはソリッドに右ボディストレートを返すが、粗くても躍動感のあるソバイに分があるように映る。そのソバイが左ハイを蹴り、左ストレートで前へ。イスマイルも左フックを入れるが、後手を踏んでいる感は否めない。ボディから組んでいったイスマイル、体を回して逃れたソバイは右オーバーハンドを振るっていく。

イスマイルは右ミドルをキャッチされテイクダウンを許すが、即スクランブルからスタンドに戻る。ソバイはここから力の入った右を空振りしタイムに、大きく息をついた。

最終回、キャリア2度目の3Rとなるソバイは右ローから左ジャブ、さらに右に続き左ミドルでイスマイルの腹を抉る。プレッシャーを強めるイスマイルが右ボディフック、右ローを入れ、右ストレートをヒットさせる。ソバイも右ローを蹴り、左を当てるが圧力を感じているか。それでもソバイはワンツーから左ミドルを入れ、攻めの姿勢を崩さない。さらにローを蹴り、左を当てたソバイは右アッパーから左フックを打ち込む。

ソバイは右を見せておいて、後ろ回し蹴りでイスマイルの側頭部を狙うなど、圧を高めたイスマイルに対し、臆することなく攻撃を仕掛ける。ソバイは空振りの後で体当たり──正確な攻撃を見せたイスマイルを上回る戦闘意欲が備わっている19歳のライオンキングがキャリア8勝目を挙げた。

「スペースを与えないで戦うことを心掛けていたんだ。彼は試合前は勢いが良かったけど、ケージに入るとチキンだった。トップと戦い。世界のベストになりたいから」。16歳の時からプロで戦うソバイ、唯一の敗北はロシアのWFCAで喫したもの。完成度はまだまだ、つまりノビシロが多く残しているソバイの今後に注目したい。


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Brave CF38 other MMA Report イッサ・イサコフ ジャミル・チャン ブログ

【Brave CF38】ベルジアン・レスラー、イサコフが元Bellator=チャンの打撃をTD&パウンドで破る

<165ポンド契約/5分3R>
イッサ・イサコフ(ベルギー)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジャミル・チャン(オランダ)

ルクセンブルグ生まれ、ベルギー在住──ブルガリアン・トップチーム所属のイサコフに対し、右カーフを蹴ったチャンは、ダブルレッグをスプロールする。イサコフは2度目のトライでテイクダウンを決め、ケージ際でマウント狙いから三角へ。体を捻ってエスケープしたチャンがスタンドに戻る。

右から左を伸ばすチャンが、続いて右を当てる。チャンは右ミドルでイサコフのステップインを拒み、続くダブルレッグもスプロールするが、足を一本掴んだイサコフは円を描くように動きクリーンテイクダウンに成功する。足を抜かれるやスクランブルに持ち込んだチャンだが、立ち上がることが許されず背中をもう一度つかされる。イサコフはニアマウント、潜ってきたチャンにエルボーを打ちつける。ボディから顔面を殴り、初回を取った。

2R、ワンツーから左ミドル、右ボディフックを打ち込み、左右のフックとチャンが圧倒する。一旦間合を取ったチャンは、前に出て左ハイ。止まったイサコフに連打を見せるが、ダブルレッグでテイクダウンを許し、そのままマウントを奪われる。ブリッジで逃げ、スタンドに戻ったチャンが右ロー、右ミドルを蹴り込む。イサコフはシングルからカカトを取ってテイクダウン、パス狙いから一気に腕十字を狙う。

これは極まらず、試合がスタンドに戻るとチャンはダブルレッグを切り、逆にボディロックテイクダウンを狙う。ケージに押し込まれたイサコフのヒザ蹴りは急所に。試合は中断し、再開後にチャンが右ボディを打ち込むも、直後にテイクダウンを許す。サイドで抑え、ハーフに自ら入ったイサコフがエルボーを連打。チャンは殴られても、背中を見せないでラウンド終了を迎えた。

最終回、チャンがワンツーを入れ、続くテイクダウン狙いを切って右ストレートをヒットさせる。イサコフも打撃では圧倒されながらボクシング、そしてキックを繰り出し、テイクダウンを試みる。切ったチャンにワンツーを入れたイサコフは、左ミドル、ボディフックで腹を抉られてもシングルレッグに成功し、サイドを取る。ヒザ裏を抱えてバックに回ったイサコフに対し、ここでもチャンは上を向く。マウントからエルボーを被弾しながら、ブリッジで体を跳ねてスクランブルに持ち込む。立たせずダブルで尻もちをつかせたイサコフは、ボディにヒザを蹴り込む。

ケージを背負って座った状態での腹への攻撃が効いたように見えたチャンは、残り30秒でスクランブルからスタンドに戻る。イサコフは右フックを当て、後ろ回し蹴り──ここでタイムアップとなり、イサコフはフルマークの判定勝ち。この試合は打撃よりも、テイクダウンとコントロール、そしてパウンドが評価された形だ。


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Brave CF38 other MMA Preview アブドゥル・アブゥラギモフ イッサ・イサコフ ジャミル・チャン ブログ

【Brave CF38】本戦開始まで5時間。ファイトアイランド出場へのベルト奪回へ、アブゥラギモフ出場

【写真】上段左がメインで戦うブース(左)とアブゥラギモフ 。右セミのブノワ・サンドニ(右)✖マリオ・スピード。下段は左の写真がイッサ・イサコフ(右)でジャミル・チャン、右側が女子戦出場のマーリン・ヘルマンソン(右)とエリン・アーベリの計量時のフェイスオフと正面写真だ(C)ACA

8日(土・現地時間)、Brave CFのスウェーデン・ストックホルム3連戦の中日= Brave CF38が行われる。


地元のブルドック・ファイトナイトと共同プロモーションでアマチュア・マッチと、メインのプロファイト5試合で構成された今大会。Braveの仕切りとなる5試合に出場するスウェーデン人ファイターは僅か2人──女子マッチのマーリン・ヘルマンソン✖エリン・アーベリのみだ。彼女以外の4試合で戦う8名はロシア、英国✖2、フランス、ベルギー、オランダとカナダ、そしてストックホルム在住のアルバニア人ファイターだ。

オランダから参戦するジャミル・チャンはTUF22出演もUFCと契約ならず、その後はBellatorのイタリア大会と米本土のテキサスで2戦し、白星はなくブレイブに新天地を求めた。しかし、現状は1勝3敗──3連敗中ながら、コロナ禍で復活のチャンスを得たことになる。

対するイッサ・イサコフはIMMAFで長らく戦い、アマで15勝5敗の戦績を残しプロデビュー。モンテネグロとドイツのローカルショーを経てブレイブと契約し2戦目を迎える。

メインでカール・ブースと対戦するアブドゥル・アブゥラギモフは前Brave CFウェルター級王者。ジャラ・フセイン・アルシラウィに挑戦してチャンピオンベルトを巻いたが、ダイレクトリマッチとなった初防衛戦でプロ初黒星を喫して、王座を失った。余談だが、王者アルシラウィは4月に今やUFCで大いに注目を浴びているカムザット・チマエフの挑戦を受ける予定だった。

その前王者アブゥラギモフはロシア人ながらブルガリアン・トップチーム所属でテイクダウンを最大の武器としているファイターだ。打撃では回転系を含めた蹴りも見せるが、それほど高い圧力を持つものではないが、今やUFCファイトアイランド大会へのチケットとなりうるブレイブのベルトを取り戻すために負けられないブース戦となる。

■Brave CF38対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
アブドゥル・アブゥラギモフ(ロシア)
カール・ブース(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ブノワ・サンドニ(フランス)
マリオ・スピード(英国)

<165ポンド契約/5分3R>
イッサ・イサコフ(ベルギー)
ジャミル・チャン(オランダ)

<女子フライ級/5分3R>
マーリン・ヘルマンソン(スウェーデン)
エリン・アーベリ(スウェーデン)

<バンタム級/5分3R>
ベルナルド・ソパイ(アルバニア)
タリク・イスマイル(カナダ)