カテゴリー
BJJ STARS05 JJ Globo Report グーテンベルギ・ペレイラ フィリッピ・ペナ・プレギーサ ブログ

【BJJ STARS05】エリキ・ムニス&グーテンベルギ・ペレイラ、若手台頭のGPはフィリッピ・ペナが制す

【写真】次世代の台頭をしっかりと跳ね返したプレギーサ (C)CALOR HABER/BJJ STARS

6日(土・現地時間)、ブラジル・サンパウロでプロ柔術大会BJJ Stars05が開催された。道着とヒール解禁IBJJFノーギルールが用いられたスーパーファイトと、道着の8人制ワンデー・トーナメントが組まれた今大会。レポート最終回はヘビー級トーナメント決勝の模様をお伝えしたい。
Text by Isamu Horiuchi

<ヘビー級GP決勝/7分1R>
フィリッピ・ペナ(ブラジル)
Def. by 2-0
グーテンベルギ・ペレイラ(ブラジル)

初戦でルイス。パンザをギロチンで破り、準決勝ではエリッキ・ムニスをP2-2、A3-1で下したフィリッピ・ペナ・プレギーサと、初戦でニコラス・マレガリ(※アドバン5-0で勝利)、セミファイナルでルーカス・バルボーザ(※レフェリー判定)で黒帯ムンジアル王者を連破した新鋭グーテンベルギ・ペレイラが決勝を戦った。

距離を取って様子を見る両者。一度ペレイラが引き込みを狙うが、ペナが嫌う。やがて、逆にペナが素早く飛び込むように引き込みに成功。ハーフから体をずらすと、立ち上がったペレイラの両足首のズボンを掴み、股間に両足を絡ませて後ろに崩して尻餅を付けさせた。

さらにペナは、ペレイラの右足首を掴んで回転してのスイープを連続してしかけてゆく。が、ペレイラは長い手足を利用して巧みにバランスを保ち続ける。やがてペナの絡む足を押し下げて大股にステップしたペレイラは、一瞬ペナの頭側に回ることに成功。すぐに正対したペナだが、ペレイラにアドバンテージが与えられた。一回戦でスーパーヘビー級世界王者ニコラス・メレガリのオープンガードを完封したペレイラは、ペナのスイープにも見事に対処して攻勢に転じたのだった。

その後、ペレイラはペナの足を押し下げてプレッシャーをかけるが、ペナも足を効かせて対処すると、再びペレイラの両足首を掴んで尻餅を付けせる。ダブルガードの状態で両足が絡んだ両者だが、ここでペナが体を起こして2点を先取した。

そのまま足の絡みを解きながら横にパスを狙うペナ。ペレイラがスクランブルしてきたところで、巧みに距離を取って立ち上がり、ペナはさらにアドバンテージも追加。2点リードでスタンド再開に持ち込んでみせた。

残り2分。負けているペレイラは、引き込むとすぐにベリンボロを仕掛ける。が、長い足を全開にしてバランスを保ったペナは、絡まれている足を抜きながら上四方の方向へパス。ペレイラはなんとかスクランブルを試みるが、ペナは上からペレイラの股間をクラッチしてそれを許さない。残り時間が過ぎてゆくなか、ペレイラが渾身の力を込めて動いたところで、両者は場外へ。

残り20秒。ペレイラは引き込んで潜りを仕掛けるが、ペナは巧みに上を保って試合終了。世界最高峰の重量級強豪がズラリと揃ったGPを制したペナは、優勝決定の瞬間歓喜の叫び声を上げた。

新鋭ペレイラ、世界王者3タテならず──。見事なボディバランスとプレッシャーをもってペナのスイープ攻勢に対処し、先制のアドバンテージを得たペレイラだったが、上を取ったところで巧みに流れを切ったペナのポイントメイク術が上回った。

だがこの日、メレガリ、バルボーザという両世界王者を下したペレイラが、未来の世界最強候補としてその存在を強烈に示したことに疑いはない。一回戦でエルベース・サントスに競り勝ったエリキ・ムニスの活躍も合わせて、今後の新世代の台頭が俄然楽しみとなる今回のGPだった。


The post 【BJJ STARS05】エリキ・ムニス&グーテンベルギ・ペレイラ、若手台頭のGPはフィリッピ・ペナが制す first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
BJJ STARS05 JJ Globo Report アレックス・ムニス ブログ レアンドロ・ロ

【BJJ STARS05】レアンドロ・ロ、改めてオールラウンダーぶりを見せて代役アレックス・ムニスに快勝

【写真】代役相手に力の差を見せて勝利したレアンドロ・ロ (C)CALOR HABER/BJJ STARS

6日(土・現地時間)、ブラジル・サンパウロでプロ柔術大会BJJ Stars05が開催された。道着とヒール解禁IBJJFノーギルールが用いられたスーパーファイトと、道着の8人制ワンデー・トーナメントが組まれた今大会。ここではレアンドロ・ロが元教え子グスタヴォ・バティスタと対戦予定だったが欠場となり、代役=柔術さん兄弟の長兄アレックス・ムニスとの一戦の模様をお届けしたい。
Text by Isamu Horiuchi

<道着/10分1R>
レアンドロ・ロ (ブラジル)
Def. 6分17秒by 十字絞め
アレックス・ムニス(ブラジル)

当初ロと対戦予定だったグスタヴォ・バティスタの代打に選ばれたのは、新黒帯のアレックス・ムニス。弟のアンデウソン・ムニス、エリキ・ムニス(本日のヘビー級GPで準決勝進出)とともに、イザッキ・バイエンスらが手掛ける選手育成プロジェクト「ドリーム・アート」の主力メンバーだ。

スタンドでは腰を引いて対峙する両者。やがてロが豪快に引き込んで、片襟を掴んで仕掛けるが、ムニスは警戒して腰を引き気味に対処すると、やがてロが立ち上がった。

スタンドに戻った後、ムニスの襟を煽ったロは次の瞬間左足にシングル。ムニスは隅返しでのカウンターを試みるが、ロは巧みにバランスを保って着地して上に。そのまま2点を先制した。

クローズドを取ると、ガードを開けられたくないからか、背中に手を伸ばして帯を掴むムニス。しばし膠着状態が続いたが、やがてロが右足を入れてムニスのガードを開かせることに成功した。

そのまま立ち上がったロは、盤石のベースを保ったままムニスに掴まれている襟を強烈に引っ張り返して距離を作ると、同時にデラヒーバで絡んでくるムニスの左足を押し下げる。さらにムニスの右膝を跨いで超えて殺す形で強烈に体重をかけてゆき、胸を合わせてニアマウントに。

そこからロは、ムニスの襟を掴みながら体を起こして十八番のニースライスの体勢に。パスに行くかと思いきや、そのまま低く重心をかけてクロスチョークへ。6分少々経過したところでタップを奪ってみせた。

急な対戦相手変更も問題とせず、若手に力の差を見せつけたロ。オープンガードからの仕掛けを好むロだが、今回は鋭いシングルでテイクダウンを決めた。さらに問答無用といった様子でムニスのグリップや足の絡みを無効化し、胸を合わせた場面は圧巻の一言だった。中重量級の世界第一人者が、全ての局面で強いコンプリートグラップラーであることを改めて実感させられる戦いぶりだった。


The post 【BJJ STARS05】レアンドロ・ロ、改めてオールラウンダーぶりを見せて代役アレックス・ムニスに快勝 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
BJJ STARS05 JJ Globo Report イザッキ・バイエンス ブログ ロベルト・ヒメネス

【BJJ STARS05】大会ベストバウト、ノンストップ・ノーギ柔術はバイエンスがヒメネスを破るも──

【写真】防御方法が場外逃避に通じるヒールの攻防、防御しないわけにはいかないがどのような着地点を見せるのだろうか(C)CALOR HABER/BJJ STARS

6日(土・現地時間)、ブラジル・サンパウロでプロ柔術大会BJJ Stars05が開催された。道着とヒール解禁IBJJFノーギルールが用いられたスーパーファイトと、道着の8人制ワンデー・トーナメントが組まれた今大会。ここでは大会ベストバウトながら、ヒールの防御と場外逃避ということで今後の課題も見えたIBJJFノーギルールのスーパーファイト=イザッキ・バイエンス✖ロベルト・ヒメネスの一戦の模様をお届けしたい。

<ノーギ/10分1R>
イザッキ・バイエンス(ブラジル)
Def. by 4-0
ロベルト・ヒメネス(米国)

柔術世界王者バイエンスと、新星ヒメネスの注目のノーギマッチ。ヒールフック等が解禁された、IBJJFノーギ新ルールで行われるという点でも注目だ。

まずはスタンドで頭を付けて積極的にテイクダウンを仕掛け合う両者。1分過ぎ、ヒメネスが飛びついてクローズドガードに。すぐに立ち上がったバイエンスは中腰の姿勢をとる。

ここでヒメネスは、ガードを開くと同時にバイエンスの両かかとを掴んでのスイープ狙い。が、強靭なベースでこらえたバイエンスは、ヒメネスの右足首をワキに抱える。そのまま外掛けをしながら倒れ込んだバイエンスは、ヒメネスの左足の方向に捻っての足関節を狙う。ヒメネスも同方向に回転し、両者は場外へ。これが場外逃避とみなされてバイエンスに2点が与えられた。

「外掛け」と「捉えていない方の相手の足側へのプレッシャー」。今回の新ルールで解禁された二つの攻撃を駆使して、バイエンスが先制点を奪ってみせた。

スタンドから再開。お互い積極的にいなし合い仕掛け合う両者。シングルを狙ったヒメネスに対して、バイエンスはギロチンで切り返して立ち上がる。その後逆にバイエンスがダブルを仕掛けるが、ここは場外際のブレイクで終わる。

スタンドで崩すのは難しいと見たヒメネスは、再び飛びつきガードを試みるが、バイエンスは距離を作って付き合わず。

残り5分。ヒメネスがダブルを狙うが、バイエンスはがぶって体重をかける。そこから逆にバイエンスが右足にシングルを仕掛けると、ヒメネスがすかさずギロチンでカウンター。ハーフ下を取った後、ガードを開けてバイエンスの体を跳ね上げにかかるヒメネス。が、バイエンスは空中で体を捻ってヒザから着地して上をキープ。テイクダウンが成立してバイエンスが2点を追加した。

残り3分半。ヒメネスは再びクローズドガードへ。バイエンスが立ち上がると、ガードを開いたヒメネスは、再びバイエンスの両かかとを掴んで崩しに。これでバイエンスの足が開いたところで、ヒメネスは迅速の内回りへ。体勢が崩れたバイエンスの背中にあっという間に回ってみせたヒメネスだが、ここで両者の体が状態に出てしまい、ブレイク。アドバンテージ1つを得るに終わってしまった。

残り時間が少なくなるなか、ヒメネスはテイクダウンを狙い、また引き込んでの仕掛けを試みるがバイエンスは距離をとって回避。先ほどバイエンスを崩したクローズドガードからのスイープも狙うヒメネスだが、バイエンスは同じ手はもらわずすぐに距離を取る。

最終盤、下からの仕掛けを試みるヒメネスに対して、バイエンスは側転を3度繰り返してその攻撃を遮断。4点のリードを守って勝利を挙げた。

世界王者バイエンスが、新ルールを活かした攻撃と決して下を許さない天下一品のスクランブルの強さを用いて快勝。しかし、そのバイエンスの一瞬の隙をついてあっという間に崩してバックを奪いかけたヒメネスも、その恐るべき潜在能力を十分に見せつけた試合だった。

ところで、バイエンスが先制点を奪った外掛けからの極めに関する新ルール運用において、一つ気になる点があった。あの攻撃を仕掛けられた側としては、ヒメネスのように同方向に回転しながら対処するのが自然だろう。

その結果場外に出てしまうのを逃避とみなされて、今回のように攻撃側に2点が入るとするならば、この攻撃は、仕掛ける側にとっては絶好の「ハメ技」となり得るのではないか。場外やや近くで外掛けからの極めを仕掛けてしまえば、相手は2点を失ってでも回転するしかなくなるからだ。

それを回避したければ、仕掛けられた側は1回転以内で足を抜くしかない。逆に攻撃側が、極めることよりも相手を逃避に誘うことを目的とした仕掛け方を発達させてゆくこともあり得る。

今後ルールの運用が変わるのか、それともルールに合わせて競技者が技術を変化、あるいは進化させてゆくのか。新ルールがもたらす変化にも注目したい。


The post 【BJJ STARS05】大会ベストバウト、ノンストップ・ノーギ柔術はバイエンスがヒメネスを破るも── first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
BJJ STARS05 JJ Globo Report タマラ・フェレイラ ブログ ベア・ メスキータ

【BJJ STARS05】柔術界の女帝メスキータが、ノーギで立ちレスの強さを見せタマラ・フェレイラに完勝

【写真】中盤以降はレスリング勝負となり、女帝がしっかりと勝利した(C)CALOR HABER/BJJ STARS

6日(土・現地時間)、ブラジル・サンパウロでプロ柔術大会BJJ Stars05が開催された。道着とヒール解禁IBJJFノーギルールが用いられたスーパーファイトと、道着の8人制ワンデー・トーナメントが組まれた今大会。ここでは階級別と無差別合わせて9度の世界王者になっている女帝ベア・メスキータと、タマラ・フェレイラの一戦をお伝えしよう。

<ノーギ/10分1R>
ペア・メスキータ(ブラジル)
Def.2-0
タマラ・フェレイラ(ブラジル)

ジャンピングガ―ドを狙ったフェレイラだが、メスキータは即座にスタックパスを仕掛ける。ボディロックで腰を持ち上げ、後方回転の途中のような窮屈な姿勢をフェレイラに取らせ、フェレイラが嫌がったところで背中に回ろうとする。フェレイラも反応して胸を合わせ、ここも引き込んでデラヒーバガードを狙うが、右足を抜いたメスキータがハーフで抑える。

メスキータは肩固めを狙いつつ、パスの圧力を強める。ハーフから潜って煽ったフェレイラが正対して立ち上がるが、頭がメスキータの顔に当たり、試合が一時中断。再開後、スタンドでのお見合いが続き、引き込んだフェレイラに対しメスキータがパスを仕掛け場外に。

スタンドで再開になり、すぐにガードを取ったフェレイラに担ぎパスを仕掛けたメスキータが、内ヒールをセットする。左に回転して防御するフェレイラは3度目の回転で足が抜け、場外間際でデラヒーバフックへ。結局、場外となったがメスキータにアドバンテージが入った。

ここから立ちレスで場外という展開が2度続き、ついにはフェレイラも引き込まずアームドラッグからメスキータを押し出すなど立ち技に応じる。残り4分を切り、アドバン2でリードしているメスキータはフェレイラのシングルを切ってバックを狙う。立ち上がってボディロックでバックを取られないよう横回転を続けて場外となったフェレイラが、押されてマットの外に出る場面が続く。

中央で再開後メスキータはジャンピングギロチンを一瞬狙ったが、すぐにレスリング勝負に戻る。外から首を取ったメスキータは頭をつけた押し合いから、いなしてがぶろうとする。頭を抜いたフェレイラはギロチンからのレベルチェンジでボディロックを取られそうになり、ここも場外へ。

残り80秒、フェレイラのダブルレッグを切ったメスキータが逆にシングルレッグに出ると、両足で挟みボディロックテイクダウンを決める。フェレイラが足をきかせ、抑えるには至らなかったが、その足を取って再びシングルを仕掛け場外へ。レフェリーはメスキータにアドバンテージを与えるが、副審からの要請で2Pが入った。

ここからも立ちレスの展開が続き、最後の50秒でフェレイラがジャンピンガード。場外になり、マット中央で同じ態勢でリスタートされる。メスキータはここで外掛け&アウトサイドヒールへ。フェレイラは回転しながら立ち上がりに行く。下になれば2Pを挽回されるメスキータ(それでもアドバンでは優勢)は、もうひと捻りを加えてトップキープ。蹴り上げから立ち上がったフェレイラのダブルレッグを潰して、バックに回ったところでタイムアップに。寝技で優勢だったゆえのレスリング勝負でも、全く譲らなかった9度のムンジアル金メダリスト=メスキータが2-0の勝利を手にして笑顔を見せた。


The post 【BJJ STARS05】柔術界の女帝メスキータが、ノーギで立ちレスの強さを見せタマラ・フェレイラに完勝 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
BJJ STARS05 JJ Globo Report ブログ マリオ・ヘイス

【BJJ STARS05】残り20秒のパスガード=3P奪取。ポイント柔術の醍醐味魅せて、マリオ・ヘイスが勝利

【写真】試合終了間際もパスガードで3P奪取。ポイント柔術の醍醐味が見られた(C)CALOR HABER/BJJ STARS

6日(土・現地時間)、ブラジル・サンパウロでプロ柔術大会BJJ Stars05が開催された。道着とヒール解禁IBJJFノーギルールが用いられたスーパーファイトと、道着の8人制ワンデー・トーナメントが組まれた今大会。ここでは流浪の柔術家人生を常にフェザー級のワールドクラスとして過ごしたマリオ・ヘイスが、変わらぬ強さを見せたレオン・アマンシオとの一戦の模様をお届けしたい。

<道着/6分1R>
マリオ・ヘイス(ブラジル)
Def.3-0
レオン・アマンシオ(ブラジル)

引き込んだアマニシオがハーフガードをとり、ヘイスは帯を掴んでヒザにプレッシャーを掛けて足を抜きに掛かる。アマンシオは上体を起こそうとするが、頭をワキの下に置かれ背中をマットにつけされる。それでも足を戻しバタフライガードに取ったアマンシオは、足を抜かれるとパスでポイントを失う形だが、絶対の自信を持っているのか自らハーフに戻す。

ヘイスは枕でプレッシャーを掛けるも、アマンシオは再びバタフライガードを取りスイープを仕掛ける。ここでパスに近づいたヘイスに対し、アマンシオは一旦立ち上がる。両者、同じタイミングで引き込むも、下を取ったのはアマンシオ。ポイントは0-0だが、ヘイスがアドバンテージ3つ目を獲得する。

アマンシオはここでもハーフガードを取るものの、ヘイスはニースライスへ。アマンシオは足を戻しハーフを取るも、ヘイスが盤石のトップコントロールを見せ逆にラペラを使った枕で抑えると、一気にヒザを抜きに掛かる。圧力にアマンシオが苦し気な表情を浮かべると、同時に左足でヒザを蹴って右足を抜いてパスを成功させる。

残り20秒、バックを狙いつつトップをキープしたヘイスが3-0で勝利を手にし──セコンドを務めたニコラス・マレガリと固く抱き合った。


The post 【BJJ STARS05】残り20秒のパスガード=3P奪取。ポイント柔術の醍醐味魅せて、マリオ・ヘイスが勝利 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
BJJ STARS05 JJ Globo Report ガブリエル・ロロ ブログ ミウトン・ヴィエイラ

【BJJ STARS05】アナコンダ・チョークの祖ミウトン・ヴィエイラ、ガブリエル・ロロの腕十字にタップ

【写真】得点を重ねたロロが、アナコンダ・チョークの祖から腕十字で一本勝ち(C)CALOR HABER/BJJ STARS

6日(土・現地時間)、ブラジル・サンパウロでプロ柔術大会BJJ Stars05が開催された。道着とヒール解禁IBJJFノーギルールが用いられたスーパーファイトと、道着の8人制ワンデー・トーナメントが組まれた今大会。ここではルタリーブリ出身、アナコンダ・チョークをノゲイラ兄弟に伝授したミウトン・ヴィエイラと、ガブリエル・ロロの一戦をお送りしたい。

<ノーギ/6分1R>
ガブリエル・ロロ(ブラジル)
Def.4分37秒by 腕十字
ミウトン・ヴィエイラ(ブラジル)

引き込んだロロに対し、ヴィエイラは飛び込んでキムラを仕掛ける。ハーフのロロは、すぐに上を取り返すとリバーサルで2Pを獲得する。ヴィエイラのバタフライガードからスクランブルになり、場外へ。中央で仕切り直しになり、引き込んだロロはスイープを仕掛けてヴィエイラを浮かせる。

ヒザをついたヴィエイラに対し、ロロはクローズドガードへ。ヒールフックの仕掛けを立ち上がって防いだロロにスイープの2Pが与えられる。これぞ新IBJJFノーギルールの醍醐味といえるポイントを加算したロロは、さらにパスで3Pを加え7-0で試合をリードする。

左腕を差してシッティングに戻ったヴィエイラだが、ロロはもう一度パス狙いからがぶり、背中をつけたところでパスガードを狙いつつ、足を抜いても抑えることなく一瞬のニーインベリー、さらにマウントへ。即座に背中を向けたヴィエイラの左腕ごとフックしたロロは、腕十字に移行してクラッチを剥がしにかかり右腕を伸ばしタップを奪った。


The post 【BJJ STARS05】アナコンダ・チョークの祖ミウトン・ヴィエイラ、ガブリエル・ロロの腕十字にタップ first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
BJJ STARS05 JJ Globo Preview エリキ・ムニス エルベース・サントス グーテンベルギ・ペレイラ ニコラス・メレガリ フィリッピ・ペナ・プレギーサ ブログ ユーリ・シモエス ルイス・パンザ ルーカス・バルボーザ

【BJJ STARS05】ペレイラ&ムニス──世界王者の競演=ヘビー級GPで注目せざるを得ない2人の新鋭

【写真】メレガリやプレギーサでなく、2人の新鋭に敢えて注目したい(C)MMAPLANET

6日(現地時間)、ブラジルにてプロ柔術大会BJJ Stars 05が開催される。今年初の超豪華プロ柔術大会のプレビュー2回目は、世界最高峰の重量級柔術家がズラリと揃ったヘビー級グランプリの見どころを紹介したい。

ワンデートーナメント形式で行われるこのGPの参加者は以下の通りだ。

ニコラス・メレガリ(ブラジル)
フィリッピ・ペナ(ブラジル)
ルーカス・バルボーザ(ブラジル)
エルベース・サントス(ブラジル)
ユーリ・シモエス(ブラジル)
ルイス・パンザ(ブラジル)
グーテンベルギ・ペレイラ(ブラジル)
エリキ・ムニス(ブラジル)


8人の出場選手のなかで、道着着用の柔術世界選手権を制したことがあるのはメレガリ(2017年ヘビー、2019年スーパーヘビー)、ペナ(2018年ヘビー&2019年ミディアムヘビー)、バルボーザ(2018年ミディアムヘビー)、サントス(2017年スーパーヘビー)の4人だ。

またパンザは2013年と2017年に世界大会スーパーヘビー級3位入賞、ノーギ・ワールズでは16年ヘビー級優勝。主にノーギで活躍するシモエスはADCC世界大会(2015年88キロ以下、2017年99キロ以下)とノーギ・ワールズで(2014年ウルトラヘビー&無差別、2016年スーパーヘビー&無差別)で複数回世界王者に輝いている。

以上の6人は、いずれも世界の柔術ファンお馴染みの超トップ選手だ。ここでは黒帯取得後まだ日の浅い──しかし、今後世界最高峰の争いに絡んでくることが確実な──残り2選手を紹介したい。

1人目──GFチーム所属にして現在27歳のグーテンベルギ・ペレイラは、2017年の茶帯世界王者。2018年のパン大会の無差別級では、モハメッド・アリー、フィリッピ・アンドリュー、トミー・ランガカーといった大物を次々と倒して決勝に進出。決勝ではレアンドロ・ロに惜敗したものの、この試合でも引き込んできたロの足を捌いてハーフで胸を合わせかける等、大善戦をみせた。

昨年はもっぱらブラジル国内の試合に出場し、記録に残っているところでは8試合全勝、そのうち6つの一本勝ちを誇っている。スタンドでは重量級離れしたスピードのダブルレッグがあり、トップを取った時のベースの強さと圧力も抜群、そして極めの強さも持ち合わせているこの新鋭は、このGPにおいて歴代世界王者から白星を挙げる可能性を十分持ち合わせている。

もう一人のエリキ・ムニスは、現在23歳。兄のアンデウソンとともにノヴァ・ウニオンの名伯楽ホドリゴ・フェイジャオンの元で紫帯取得後、イザッキ・バイエンスの主宰する若手育成プロジェクト「ドリーム・アート」に参加し、2019年に世界大会紫帯でヘビー級と無差別級の完全制覇を果たした(無差別級は、スーパーヘビーを制覇した兄とクローズアウト。アンディ・ムラサキとのスイープ&スクランブル合戦を制しての優勝だった)。

さらに翌20年のヨーロピアン大会では、茶帯として再びヘビー級と無差別の完全制覇を達成。同年9月にバイエンスから黒帯を授かったムニスは、前回のBJJ Stars大会にて、19年ノーギ・ワールズ王者ヴィクトー・ウゴを倒して黒帯デビュー。その後も連勝街道を走っている。

ムニズの主武器は、長い手足を活かした難攻不落のスパイダーガード。これが重量級の世界最高峰にどこまで通じるのか、注目したい。またチャンピオンメンバーのなかでは、昨年10月にONEでMMA初陣を行い、惨敗を喫したシモエスの動向も気になるところだ。

The post 【BJJ STARS05】ペレイラ&ムニス──世界王者の競演=ヘビー級GPで注目せざるを得ない2人の新鋭 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
BJJ STARS05 JJ Globo Preview イサッキ・バイエンス ブログ マリオ・ヘイス ミウトン・ヴィエイラ レアンドロ・ロ ロベルト・ヒメネス

【BJJR STARS05】レアンドロ・ロが元弟子バティスタと決着戦。アナコンダの祖ミウトン・ヴィエイラ出場

【写真】怪物ロが、元弟子に意地を見せることができるか (C)MMAPLANET

6日(土・現地時間)、ブラジルのサンパウロにてプロ柔術大会BJJ Stars05が開催される。2019年から開催されているこの大会は、世界のトップ選手を多数集めるビッグイベントだ。2021年初大会となる今回も、世界最高峰に位置する8人によるヘビー級GPに加えて、スーパーファイトが6試合ラインナップされた超豪華なものとなっている。

Flo Grapplingで視聴可能なこの大会のプレビュー1回目は、スーパーファイトの注目試合の見どころをお届けしたい。
Text by Isamu Horiuchi

<道着/10分1R>
レアンドロ・ロ (ブラジル)
グスタヴォ・バティスタ(ブラジル)

ロは言わずと知れた中重量級柔術界の第一人者。 ライト、ミドル、ミディアムヘビー級に続いて、2019年には(決勝戦で親友のブシェシャことマーカス・アウメイダに勝利を譲ってもらうという形ではあったものの)ついに無差別級制覇も達成している。

世界がコロナ禍に見舞われた昨年はあまり活動していなかったが、11月のBJJ Stars 04大会の86キロ級GPでは、クラウジオ・カラザンス、イザッキ・バイエンスといった超一流を下して優勝──健在ぶりを見せつけている。

今回の対戦相手バティスタは、ロから紫帯、茶帯、そして17年10月に黒帯を授与された元愛弟子だ。翌年ロのもとを離れてアトスに移籍した後、チームメイトのルーカス・バルボーザとクローズアウトという形でミディアムヘビー級の世界王者に輝いている。

袂を分かったロとバティスタの元師弟は、19年に2度対戦することになる。まずは3月のパン大会の準決勝。この時は、再三引き込んでのスイープを狙っていったロが、終盤ついに50/50を作ってバティスタの重いベースを崩し、上を取ることに成功。2-0で勝利を収めている。

2度目の対戦は10月のBJJ Stars02のヘビー級GP準決勝。この時は序盤のロのスイープ狙いを耐えたバディスタが、中盤に逆に引き込み。ロの片足を引き出して肩で抱えて立ち上がる形で、場外逃避を誘ってアドバンテージを獲得、元師匠越えを果たしている。

そして今回3度目の対戦を迎える両者。前回は元愛弟子にしてやられてしまったロは、今回その強力なベースを崩す手立てを繰り出すことができるのか。あるいはバティスタが、今後は元師匠からスイープやパス等の明確なポイントを奪うことはできるのか。元師弟対決にして、中重量級世界頂上決戦だ。

<ノーギ/10分1R>
イザッキ・バイエンス(ブラジル)
ホベルト・ヒメネス(米国)

バイエンスは18年のミディアムヘビー級世界王者。昨年11月のBJJ Stars 04のGPでは決勝でロに惜敗したものの、1回戦はバディスタに競り勝ち、準決勝ではオターヴィオ・ソウザにチョークで一本勝ちし、世界最高峰の実力を見せつけている。

これまで、道着着用ルールを中心に世界最高峰の戦いを繰り広げてきたバイエンスだが、極めて高い瞬発力とスクランブル力を生かし、決して抑え込ませることを許さない戦いぶりは、いかにもノーギ向き。その点でも今回は楽しみだ。

対するヒメネズは、現在20歳のエクアドル系アメリカ人。ムエタイファイターでありつつ、柔術に惚れ込んだ父ハウルの元で4才から柔術をはじめ、昨年黒帯取得したばかりだ。特筆すべきは、昇段後初戦となったWho’s Number One大会。ここで米国が誇る技師キーナン・コーネリアスと対戦したヒメネズは、見事なベリンボロからのスイープを何度も決めて6-4で競り勝ち、驚愕の黒帯デビューを飾ったのだった。

その後もフィリッピ・アンドリューからチョークで一本勝ちを収める等、あっという間に世界トップの柔術家の仲間入りを果たしたヒメネズは、ノーギでも力を発揮。特に四つ組みやクローズドガードからあっという間に相手のバックに付いてしまう能力は圧巻で、ジョン・コムズやルオトロ兄弟のバックも制して勝利している。

この驚異の若者のバック取りが、天下一品のスクランブル力を誇るバイエンスにどこまで通用するのか。大注目のノーギマッチだ。なおヒメネスは26日(金・同)のWNOでニッキー・ライアン戦も決まっている。

この日は他にも注目試合がいくつも組まれている。5年連続世界王者に輝いている最強女王ベア・メスキータは、前回大会に続いて再び19年茶帯世界王者タマラ・フェレイラの挑戦を受ける(前回はメスキータが4-0で勝利)。

(C)MARCELO ALONSO

またPRIDEやDEEP、そしてUFCでも活躍し、アナコンダチョークを開発してノゲイラ兄弟に伝えた男──としても知られる42歳のミウトン・ヴィエイラも登場。

今も世界のトップ戦線で活躍している34歳のヴェテラン、ガブリエル・ロロとノーギマッチで対峙する。

さらに2004年のフェザー級世界王者、今年マリオ・ヘイスも6年振りの大舞台に登場。レオン・アマニシオと対戦する。

The post 【BJJR STARS05】レアンドロ・ロが元弟子バティスタと決着戦。アナコンダの祖ミウトン・ヴィエイラ出場 first appeared on MMAPLANET.