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ARAMI o SARAMI Shooto

修斗240519:第1部メインイベント・藤野恵実 vs. 杉本恵

初代女子ストロー級王座決定戦5分5R。

インフィニティリーグ2023女子ストロー級の優勝者と準優勝者の間での実施がアナウンスされていた初代女子ストロー級王座決定戦。

インフィニティリーグで優勝したのは元ストロー級クイーン・オブ・パンクラシストの藤野。1R一本勝ち、2RKO勝利の2度のフィニッシュを決め、3勝1分で勝ち点10を獲得し、同じく3勝1分だった杉本よりもフィニッシュ勝利数で上回ったことで、勝ち点で差をつけた。昨年11月のリーグ戦で杉本と対戦した際は、1Rにスタンドでのパンチと終盤のバックテイクで明確に取った藤野が、2Rにやや流して逃げ切りを狙ったことが裏目に出て、判定1-0でのドローになっている。

杉本は2019年に行われた『Woman’s SHOOTO -50kg インフィニティリーグ2019』で優勝。階級を上げて史上初のリーグ戦2度制覇を狙ったが、負けはなかったものの、勝利がすべて判定勝ちだったことで勝ち点が伸びずに準優勝に終わった。2020年11月のSARAMI戦で腕十字で敗れて以降は、6勝0敗2分で負けなし。

5分2Rで行われた前回の対戦から、倍以上となる5Rでの決着戦。藤野が2団体制覇を達成するか、杉本が悲願の初タイトルを獲得するか。

両者オーソドックス。藤野が詰めて右を入れる。ジャブで牽制する杉本。パンチを打ちながら組み付いた藤野だが、受け止めた杉本はケージに押し込まれず離れる。ジャブを突く両者。杉本がジャブから右ストレート。突っ込んできた藤野をいなして崩すと藤野から組み付いていく。引き剥がそうとする藤野。杉本が離れて距離を取る。ジャブを入れる杉本に藤野が組み付いていくが、離れた杉本。藤野は右ボディから左を入れる。杉本シングルレッグ。両足を引いて切った藤野。残り20秒でギロチンに捕らえて引き込んだ藤野。しかし杉本の表情には余裕があり外れた。1R終了。

2R。お互いインローを蹴る。ジャブを出して詰めた杉本が組み付くが、自ら離れた。お互いジャブを突いていく。杉本のジャブがヒットしているが、藤野は下がらない。藤野が右ストレートを打ち込み、組み付いてケージに押し込んだ。ヒザ・ヒジを入れる。離れた杉本。また藤野がパンチで飛び込む。左脇を差してケージに押し込みながら右でパンチを入れていく。離れ際にもパンチを入れた。杉本がバックブローを放ったが、背中を向けたところでバックを取った藤野。テイクダウンし上に。正対してハーフにした杉本だが、藤野が上からパウンド・ヒジで削っていく。ゴング。

3R。藤野のワンツーがヒット。もらった杉本が目を気にするが、レフェリーはアイポークとは判断せず続行。杉本がシングルレッグに入るが、藤野が両足を引いて切ると上に。マウント!パウンドを落とす。背中を向けた杉本にチョーク。反転して防いだ杉本だが、藤野がなおも上をキープ。サイドで押さえ込みながらパウンドを落としていく。亀になった杉本が藤野の左腕を両手で掴んでディフェンスするが、藤野がバックに回る。またパウンドを入れる。藤野が首に手を回すと向き直った杉本だが、藤野はハーフからマウントに!パウンド連打を打ち込むと、動けず打たれる杉本を見てレフェリー止めた!

3R3分43秒、TKOで藤野が初代女子ストロー級王者に。

藤野「ベルト取りました!プロデビュー20年目、今日で30勝目、めでたくできました。運動神経もないけど、みんな支えてくれるし、諦めないで続けてて良かったなって、格闘技をやるたびに思わせてもらっています。最高の人たちに恵まれている、いい格闘技人生です。まだ続けます!まだもっと強くなりたいんで、見ていてください」途中、涙ぐみながらも、最後は笑顔でコメント。

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45 AB ABEMA ARAMI MMA MMAPLANET o RENA RIZIN SARAMI Shooto Shooto2024#04 キック ソン・ヤードン チャンネル ボクシング 杉本恵 藤野恵実

【Shooto2024#04】藤野恵実と修斗女子世界ストロー級王座決定戦、杉本恵「藤野選手の圧力は感じなくて」

【写真】初戦の経験が、どう生きるか。楽しみな、25分間(C)SHOJIRO KAMAIKE

19日(日)、東京都港区のニューピアホールで昼夜興行として開催されるShooto2024#04では、第1部(昼興行)のメインで杉本恵が藤野恵実と修斗世界女子ストロー級王座を賭けて戦う。
Text by Shojiro Kameike

両者は昨年のインフィニティリーグで対戦し、結果は2Rドローに。しかしリーグ戦で優勝した藤野と準優勝の杉本が、ベルトを賭けたリマッチに臨むこととなった。杉本にとっては2度目のインフィニティリーグ挑戦で、初のベルト挑戦に辿り着いた。今回の試合に向けてタイはプーケットのタイガームエタイで練習していたという杉本に自身の成長と改善点、そしてベルトへの想いを訊いた。


――タイガームエタイで練習しているとお聞きしましたが、今もバンコクにいらっしゃるのですか。

「昨日帰国しました! 5月3日から10日間ほど、RENAと一緒にタイガームエタイで行かせてもらっていました」

――本野美樹選手もそうですし、RENA選手をキッカケにAACCからもタイガームエタイへ出稽古に行く選手が増えているのですね。

「そうですね。またRENAがタイガームエタイに行くと聞いて、私も試合前の追い込み練習で行きたいと思いました」

ソン・ヤードン、RENA、本田良介と(C)MEGUMI SUGIMOTO

――タイガームエタイではどのような練習をしてきたのですか。

「ボクシング、キックボクシング、寝技とMMAの全てですね。タイガームエタイにはいろんなクラスがあって、全てのクラスに参加できるので。おかげで1日3部練をやってきました。今までも阿部さんやAACCのメンバーと一緒に海外へ行ったことはありましたけど、これだけ長い期間、しかもガッツリと練習したことはなかったです」

――RIZIN神戸大会の前にタイで練習しているRENA選手にリモートでインタビューしたところ、ものすごく明るかったです。日本にいるとそうではない、ということではないと思いますが、タイの雰囲気がより人を明るくさせるのでしょうか。

「気候もあるし、タイガームエタイは練習環境も整っているので、すごく良い感じで練習することができました。私の場合は日本にいると、どうしても子供もいるし家庭のことも考えないといけなくて。今回はタイで集中して練習することができたので良かったです」

――杉本選手がタイで練習している間は、ご主人である阿部裕幸AACC代表がお子さんと一緒に……。

「ウチの場合は子供が二人ともAACCで練習していますからね。お父さんと一緒に練習へ行っていました」

――杉本選手は2013年に一度プロデビューし、お子さん二人の出産を経て2019年に復帰しました。小さいお子さんが二人いながら現役生活を送ることに難しさはないですか。

「周りの選手と比べても、どうしても練習時間は削られてしまいますよね。『いつまで現役を続けられるのかな……』とは考えたりします。でもそこは自分次第で、時間を見つけて強くなるしかないんだろうと思います」

――6年のブランクの間も、ずっと復帰したいという想いを抱えていたのですか。

「もともと小学校から大学までレスリングをやっていて、大学の後は就職してレスリングは辞めていました。その頃に阿部さんと出会い、最初はキッズレスリングの練習を手伝っていて――AACCでMMAの練習を見た時に、私もMMAをやりたいと思って。でもプロデビューして1年ぐらいで出産と子育てに入ったから、自分の中でやり切れていないという気持ちがあったんです」

――2019年に復帰するまでの6年間で、MMAも大きく変化していたと思います。分かりやすいところでは、国内でもリングよりケージが使用される興行が増えていました。その6年間のギャップは感じませんでしたか。

「確かにいろいろ変化していましたけど、その場に復帰することに対して怖さとかはなかったです。それよりも自分がまた皆の中に戻りたいという気持ちのほうが強くて」

――その気持ちに体は追いつきましたか。

「大丈夫でした。練習に復帰した時、思っていたよりも動けましたね」

――復帰後の2020年、黒部三奈選手とSARAMI選手に2連敗を喫して以降は無敗です。この2試合を境に杉本選手の中で何か変化があったのでしょうか。女子選手の中でも杉本選手は11勝3敗2分と勝率が高い。しかしトップどころには勝てないのか……という印象がありました。しかし次に対戦する藤野恵実選手との初戦(昨年11月)は2Rドローで、成長も見えた試合だったと思います。

「とにかく『負けたくない』という気持ちですね。私は負けず嫌いなので(笑)。AACCのメンバーがベルトを巻くなかで、早く私も追いつきたいと思って練習してきました」

――負けず嫌い、ですか。そう聞くと分かります。杉本選手は負けず嫌いの性格が強すぎませんか。

「アハハハ! そうですね」

――もともとレスリングのベースがあるのに、なぜそのベースを生かして戦わないのだろうかと思っていました。たとえば1Rは打撃戦で、2Rになるとテイクダウンからコントロールするという展開が多く……。

「それ、みんなに言われます(苦笑)。私は打撃がヘタクソなので、1Rはどれだけできるか試したくなってしまうんですよ。でもパンチが強くないこともあって、2Rはテイクダウンするという。本当は1Rからレスリングで勝負したほうが良いことは分かっているんです。でも、どうしても殴り合ってしまって」

――杉本選手の場合、気持ちが強すぎて前に行きすぎているように感じます。

「それはありますね(笑)。私は不器用で、一つのことしかできないんですよ。打撃は打撃、レスリングはレスリングと、どっちかになってしまいます。それも以前よりはバランスも良くなっているのかなぁ、とは思っているんですけど」

――藤野選手との初戦では、その成果が出たと思いますか。

「あの試合は思っていたよりも藤野選手の圧力は感じなくて、『これはいけるんじゃないか』と。相手の力強さも警戒はしていたものの、その点も対応できて。意外と冷静に戦えていたと思います」

――序盤にフラッシュダウンがありながら、テイクダウンを奪ってドローに持ち込めたのも冷静さがあったからこそですね。

「あぁ、あれはフラッシュダウンじゃないんですよ。体当たりというか、押されて転んじゃったんですよね(苦笑)」

――体当たりが強く転んでしまった……それはそれで、相撲MMAの真骨頂です。

「でもパンチを出していたので、あれはフラッシュダウンに見えても仕方ないです。あの時だけは、すごい圧力を感じました」

――冷静に戦うことができていた、というのは続く宝珠山桃花戦で証明されたのでしょうか。相手を打ち合いに引きずりこむことがある宝珠山選手に対して、杉本選手は打ち合いを挑まなかったです。

「相手が打撃の選手だったので、テイクダウンから優勢なポジションを押さえて勝つことは決めていて。いつも『相手が打ってきたら、こちらも……』という感じで試合をしてきましたけど、宝珠山戦はその気持ちを我慢しました(笑)」

――アハハハ。前回のインフィニティリーグと今回とでは気持ちも違いましたか。

「前回は復帰という意味で、『できる範囲で頑張れたら』と思っていました。でも2回目となると『絶対に勝ちたい』という気持ちは強かったです。その中で、藤野選手との試合はドローでしたけど手応えはあって。自分の気持ちと試合内容が、ようやく形になってきて――2回目のインフィニティリーグ挑戦で、ようやくベルトが懸かった試合にたどり着くことができました。次は絶対にベルトを獲りたいですね」

――初戦は2R戦で、次は5R戦です。その違いは意識しますか。

「2Rと5Rでは全然違いますよね。私自身やってみないと、どうなるかは分からないです。でも自分がやるべきことを全て出すというのは変わらないですね。5Rフルで戦うことになるかどうかは分からないけど、ラウンド一つずつ自分のレスリングを生かして全力で勝ちに行きます」

■視聴方法(予定)
5月19日(土)
午後12時30分~ABEMA格闘チャンネル

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45 ARAMI MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase341 SARAMI パンクラス 修斗 沙弥子

【Pancrase341】右ストレート一閃! SARAMIが沙弥子を秒殺KOして初代アトム級QOPに

【写真】この喜び方を見ると、本当に意外なKO勝利だったのか (C)MMAPLANET

<アトム級QOP決定戦/5分5R>
SARAMI(日本)
Def.1R0分48秒 by TKO
沙弥子(日本)

沙弥子が右ローを見せる。左を突きながら距離を測るSARAMIにプレスをかけていく。ケージ中央まで押し戻したSARAMIが、右ストレート一閃。この一撃が沙弥子のアゴを打ち抜き、ダウンした相手に左のパウンドを連打してレフェリーストップを呼び込んだ。

修斗に続きパンクラスのベルトも巻いたSARAMIは「正直、自分でこんな勝ち方ができると思っていなくて。格闘技人生で2つめのベルトを獲りました。今までやってきた自分を褒めたいと思います。チャンピオンベルトを獲ったからといって、これからの人生が何か大きく変わるわけではないことは分かっています。私の格闘技人生を、もっと明るいものにしていればと思います」と挨拶した。


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45 ARAMI MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase341 SARAMI ブログ 沙弥子

【Pancrase341】アトム級QOP王座獲り=沙弥子戦へ、SARAMI「恥ずかしくない自分でいたい」

【写真】格闘家はいつまでも格闘家を名乗り続けることができる──だからと、表題の言葉を話したSARAMI。グッとくる言葉です(C)TAKUMI NAKAMURA

31日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 341にて、アトム級クィーン・オブ・パンクラス王座決定トーナメント決勝としてSARAMIが沙弥子と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2021年に修斗で女子世界スーパーアトム級のベルトを巻き、キャリア2本目のベルトを目指してアトム級クィーン・オブ・パンクラス王座決定トーナメントにエントリーしたSARAMI。

準決勝のジェニー・ファン戦は、ファンにやりたいことをやらせない試合運びで判定勝利を収めたが、そこにはメンタル面の充実や格闘技への取り組み方への変化があった。

沙弥子との決勝戦が決まり、記者会見の場では「格闘技との向き合い方や深みという点では、まだまだ私とは比べものにならない」という言葉も出たSARAMI。今回のインタビューでは試合への意気込みはもちろん、この発言の真意も訊いた。


──試合まで1週間を切っていますが、練習の状況はいかがですか。(※取材25日に行われた)

「昨日がスパーリングは最後で、あとはミット打ちをやってもらってという感じで調整します」

──今回はアトム級クィーン・オブ・パンクラス王座決定トーナメント決勝ということで、前回の準決勝のジェニー・ファン戦を振り返っていただけますか。

「結果的にジェニー・ファン選手が思ったよりも強くなかったのか、自分の方がちゃんと強かったのか…ですが、自分のやることをしっかり出せた試合だったと思っています」

──もっと苦戦する試合展開を想定していたのですか。

「ファン選手が凄い勢いで攻めて来て対応できないかなと思っていたし、あんなスピーディーにテイクダウンが取れるとは思っていなかったですね」

──ファン選手は3Rからアグレッシブに攻めて来ましたが、1・2Rは自分のペースで戦えているという手ごたえはありましたか。

「はい。3Rになってファン選手が出てきましたが、最初からあれをやらせなかったのは私だったと思うし、相手を(攻めに)来させなかったという部分で自分は成長したなと思います」

──SARAMI選手と対戦相手の相性や対策もしっかりハマったと思うのですけど、それ以外の部分でファン戦前に取り組んだことはあったのですか。

「メンタルトレーニングを始めました。始めて5カ月、月2回のペースなのですが、メントレの先生に『最近自信がないんです』というところから話をして、自分の頭の中を整理して…ですね。私って練習をすればするほど『今日も上手くいかなかったな』というメンタルになって、どんどん自信がなくなっていくんですよ」

──ダメな方ばっかりに目が行ってしまうのですか。

「そうです、そうです。できない自分・ダメな自分ばっかりを見ちゃっていて、ずっと自分に自信がなかったです。そこをもう少し自分ができたところを見てあげたり、自分のやるべきことにフォーカスして1つずつ積み重ねていくようになったら、ああいう試合ができました」

──試合直前のメンタルも今までとは違いましたか。

「緊張するのは一緒だし、プレッシャーもあったんですけど、とにかく自分がやるべきことをやらないと勝ちに繋がらないという意識で、ずっと練習からやっていて、それがしっかりできたのかなと思います」

──しかもそれで実際の試合でも相手の強いところをほぼ出させずに勝つことができたわけで、それもまた自信になりますよね。

「そうですね」

──自分ができなかったことではなく、自分ができたことに目を向ける。同じ練習をやっていても捉え方が変われば、今までとはガラリと変わりますよね。

「はい、変わりました。今までは北岡(悟)さんや川村(亮)さんに頼ったり、人に甘えていた部分があって、だいぶこの数年で変わってきたと思うんですけど、今回はちゃんと自分で作ろうと。1人になっても試合ができるように自立してやっていこうと思って、自分でこれがいいと思ったものを選ぶようになったんです」

──自分の意志でやりたいことが明確になったのですか。

「はい。そういうことをちゃんと自分で考えて作ってこられたのかなと思います」

──例えばSARAMI選手は周りからのアドバイスを聞きすぎてしまう部分もあったのでしょうか。

「そうかもしれないですね。自分ではこうしたいと思っていても、人の意見を聞くとブレるんですよ。でもそこを何とか自分で作れるようになったのかな…とは思います」

──改めてトーナメント決勝では沙弥子選手と対戦することになりました。組み合わせが決まった時、沙弥子選手が勝ち上がってくることは予想していましたか。

「してないですね。私は(V.V)Meiさんだと思っていました」

──沙弥子選手とMei選手の準決勝はスプリット判定の接戦でしたが、試合映像を見た感想はいかがですか。

「沙弥子選手は勢いがあるんだろうなと思います。このベルトを作ってほしいと言った張本人ですし、そうやって周りを自分の方に持っていく力とか、準決勝も微妙な判定だったかもしれないけど、そこを勝ち取るというのも沙弥子選手のパワーだと思います」

──確かに沙弥子選手はどちらに転ぶか分からないところを自分の方に持っていく勢いはあると思います。その相手にSARAMI選手はどのような試合をしたいですか。

「試合としては沙弥子選手が私とやって、やっぱりSARAMIは強かったなって思わせたい。勢いを持っている・持ってないは関係ないぐらい、私が圧倒したいというか。私がやるべきことをやれば自然にそうなると思っています」

──対戦相手もいますが、自分との勝負に勝つこと大事だと。

「試合になったら周りは関係ないですからね。ケージの中に入って戦うのは2人だし、それまでの勢いや周りの応援は関係ない。(1対1で)勝負しようよっていう感じです」

──記者会見では「格闘技との向き合い方や深みという点では、まだまだ私とは比べものにならない」というコメントもありました。そこも含めて自分が圧倒するという言葉につながるのでしょうか。

「そうですね。これは沙弥子選手に限らず、みんなもっと考えた方が良いですよね。競技に対してだったり、自分の形を持つことだったり。例えばさっきのメントレやムーブメントトレーニングは強い人はみんなやっているけど、そこまでやれてない人はたくさんいると思うんで。そういった意味で『比べものにならない』というのは、沙弥子選手に対してというよりは、その他大勢の選手に対して言ったことですね」

──それこそベルトが懸かった試合だったり、トップを目指していく選手になるためには、勢い以外のことも求められると思います。SARAMI選手もベルトという意味では2021年に修斗のベルトを巻いていますが、あの時と今を比較すると、SARAMI選手自身も周りのシチュエーションも違いますか。

「全然違いますね。やっぱりあの時はもっと自分がない状態で、みんなに甘えて、たまたまちょっと頑張ってベルトが獲れた、そんな感じだったんです。でも、今回は自分で勝ちを取りに行く感じなので、そこが違うかなというところと、修斗のベルトを失ってからRE-VIVEというジムに通うようになって、そこにはオリンピックに出るようなアスリートの人たちも通っているんですね。そういう選手たちと接していると本当にみんなしっかりしていて、競技への考え方が格闘技の選手とは違うんですよ。ある意味、格闘技はちょっと練習して頑張ればプロの試合に出ることが可能じゃないですか」

――純粋なファイトマネーだけで生活できている選手はごく一部だと思いますが、ファイトマネーが発生するという意味でのプロ選手は多いですし、ほかのスポーツと比較するとプロの位置づけは違うと思います。

「だから自分はプロ格闘家です、チャンピオンです、ベルトを持っていますと言った時にやっぱり恥ずかしくない姿でいたいし、本来はそこまでしないと生き残れない世界だと思うんですよ。でも格闘家はいつまでも格闘家を名乗っていられるものだから、そこで恥ずかしくない自分でいたいなと思うし、そう思うようになってから意識が変わりましたね」

──その意識で格闘技に取り組んでいるSARAMI選手がベルトを巻けば、新しい変わるきっかけにもなると思うのですが、自分自身への期待もありますか。

「そうですね。ただ勝った後のことはあんまり考えてなくて。引退も近いんだろうなとは正直思っているし、ベルトを獲ってまた世界が変わったらいいなと思います」

──安易にストイックという言葉はあまり使いたくないのですが、SARAMI選手はキャリアを重ねて『これぐらいでいいだろう』ではなくて『もっとできるだろう』と思って、それを実践しているわけじゃないですか。その部分でSARAMI選手に注目する方も多いと思います。

「どうなんですかね。でもデビューした時期で言ったら私と沙弥子選手は2~3年しか変わらないんですよ。年齢も同じだし。それで私が勝ったら『またSARAMIかよ』って思われないですか(苦笑)」

──勝負の世界なので、そうは思われないでしょう。

「キャリア的には私が上ではありますけど、沙弥子が新しい選手というか新世代みたいに思われているのは…ちょっとだけイライラします(笑)」

──今日は試合以外にも色々な話をありがとうございます。それではインタビューの最後に締めの一言をいただけますか。

「あぁ…私が一番苦手なやつですね(笑)。(しばらく考えて)楽しんで見てください! 以上です!」

■視聴方法(予定)
2024年3月31日(日)
午後1時00分~ U-NEXT 、PANCRASE YouTube メンバーシップ

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45 ARAMI MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase341 SARAMI V.V mei YouTube パンクラス 沙弥子

【Pancrase341】SARAMIとアトム級QOPの座を賭けて対戦。沙弥子「王者に相応しい人間かを証明する」

【写真】車で移動中にZOOM取材に応じてくれた。多謝です(C)TAKUMI NAKAMURA

31日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE341にて、アトム級クィーン・オブ・パンクラス王座決定トーナメント決勝として沙弥子がSARAMIと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

トーナメント準決勝ではV.V.Meiをスプリット判定で下した沙弥子。Meiの組技に苦戦したことを修正しつつ「今あの試合に自分の気持ちを置いても意味がない」とSARAMIとの王座戦に備えてきた。

沙弥子はMei、SARAMIというキャリアで勝る選手たちを倒すことに価値を見出し、パンクラスのベルトを狙う。


――準決勝のV.V Mei戦はスプリット判定という結果でした。あの試合を振り返ってもらえますか。

「もっとMei選手を組んだり投げたりできると思ったんですけど、予想以上に力の配分が上手かったり、タックルに入るテンポやタイミング、倒されてからの速さが予想以上だったので、対処が追い付かない部分があったんです。

バックを取られたときもセコンドの勝村(周一朗)さんから、私は逃げるのがそこまで上手くないので『無理に暴れても意味がない。殴って隙ができたら回れ』と言われていて、そこは冷静に指示通りにやれたかなと。自分の良い点と悪い点が分かった試合だったと思います」

――バックを取られた状態で後ろのMei選手を殴る場面が多かったですが、Mei選手の方が優れているであろうスクランブルの攻防を仕掛けるより、殴って嫌がらせして逃げるという判断だったのですね。

「そうですね。しっかり首を対処して殴れる時に殴って逃げるタイミングを待とうということでした」

――ただしバックキープされる時間が長く、ポイント的に不安になることはなかったですか。

「2Rが終わった時点のオープンスコアでポイントが割れていましたし、勝村さんに『ポイントをとられていますよね?』と聞いたら『そうだね』という意見で。3R、勝つためには攻める以外なかったので、相手を見ないで前に出るしかないと思っていました」

――勝つために自分が出来ることをやろう、と。

「あとは自分に恥ずかしくない試合をしたかったです。私はずっとMei選手とやりたくて、いざ試合でMei選手を怖がったり、前に行けない試合をするなら、倒されてもいいから自分に恥ずかしくない試合をしたい一心でした」

――判定を待っているときの心境は?

「試合が終わったときも周りに『すいません、負けました』と言って、私自身も負けたと思っていました。だから判定勝ちを告げられた時、あの会場で一番びっくりしては私だったと思います」

――SNS上でも判定に対して色々な意見が出ていました。

「色々と言われて、しばらくは落ち込みました(苦笑)。すっきりした勝ちではなかったので。でもジムのみんなが勝ちは勝ちだからと言ってくれたので、そこで立ち直ることができました」

――準決勝をクリアしたことはどう捉えていますか。

「みんなが納得する試合ではなかったので心残りがあると言えばあります。でも今あの試合に自分の気持ちを置いても意味がないと思っているので、あの試合は過去の試合、過去の自分として、今はSARAMI戦に集中しています」

――そのSARAMI戦に向けて、どのようなことを意識して練習してきましたか。

「SARAMI選手も組みが強くて、前回の試合では組みの対処が遅かったので、そこを意識しています。あとは動きのテンポが遅くならないように、自分の流れを自分で作ることができるように練習しています」

――SARAMI選手はMei選手と同様にキャリア豊富で上手さを持っている選手です。

「練習させてもらったこともあるし、力の入れどころ・抜きどころがすごく上手い選手だし、固める力や腰の力もあって、要所要所格闘家として必要な力を持っている選手だなと思いました。試合の流れを創る、ペースの配分、力の使い方…色んな経験をして勝つことの難しさを知っている選手なので、勝ちに徹することができる。変なギャンブルはしない、安定している選手だと思います。だからそこを自分がどう崩すかがキーポイントだと思います」

――動じないSARAMI選手をどう崩すか、ですか。

「Mei選手とやってもそうだったのですが経験豊富な選手は本当に動じないので。その場で自分ができることをやろうと思うし、逆にビクともしないならこっちからやってやろうじゃんって」

――トーナメントの勝ち上がりを見ると、準決勝でMei選手、決勝でSARAMI選手とキャリアが上の選手と対戦することになって、まさに沙弥子選手がチャンピオンに相応しいかどうかが試される相手との試合が続きますね。

「まさしくその通りですね。Mei選手に勝つこと、SARAMI選手に勝つことは本当に大事なことだと思います。見ている人たちもどれだけ2人が強いかを知っているし、2人に勝つことにどれだけ価値があるかも分かっている。私がチャンピオンに相応しい人間かを証明するためにも、パンクラスのベルトが似合うためにもあの人に勝つことが一番だと思います」

――決勝戦を前にしてベルトへの想いを聞かせてください。

「前回はベルトを意識しすぎたかなと思います。今回は勝てばベルトが手に入る試合ですが、そこを考えると空回りすることが多いので、ベルトのことは一旦置いておいて、シンプルにSARAMI選手に勝ちたい気持ちで戦って、その先にベルトがある・みんなにチャンピオンとして認めてもらいたいと思います」

――沙弥子選手にとっては一発勝負のタイトルマッチや王座決定戦ではなく、トーナメントでベルトを目指すことが大きいようですね。

「はい。ベルトまで2試合あることでベルトへの想いが強くなっていますし、経験を積む、厳しい道を進む……それも含めてこのメンバーのトーナメントでよかったと思います。ベルトを獲れば自分のビジョンも明確になるので、それを有言実行することを考えて日々過ごしています」

――最後にファンの皆さんに向けてメッセ―ジをいただけますか。

「パンクラスのベルトを取って皆さんと大喜びしたいです」

■視聴方法(予定)
2024年3月31日(日)
午後1時00分~ U-NEXT 、PANCRASE YouTube メンバーシップ

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45 AB ARAMI MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase341 SARAMI YouTube   アキラ パンクラス 沙弥子 端貴代 重田ホノカ 雑賀ヤン坊達也

【Pancrase341】3階級のタイトル戦調印式 アキラ「何なら足もあります」。端貴代「格闘魂の底力」

【写真】3月31日は女子アトム&フライ、ライト級と3階級のタイトルマッチが組まれる(C)MMAPLANET

8日(木)、東京都新宿区のサンエービルで3月31日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 341の追加カードの記者会見及びタイトル戦調印式が2部制で行われた。
Text by Manabu Takashima

ここでは第一部に続き、アトム級クイーン・オブ・パンクラス決定戦=SARAMI✖沙弥子戦、ライト級KOPC=アキラ✖雑賀ヤン坊達也、フライ級QOPC=端貴代✖重田ホノカの3試合の調印式の模様をお届けしたい。

まず出場6選手が以下のように次回のタイトル戦に関して抱負を語った。
沙弥子
「いよいよベルトを賭けての戦いになったので、私らしいドロドロになっても関係ないファイトで、最後にベルトを巻きたいと思います」

SARAMI
「クリスマスイブに勝利して、ここに今日また呼んでもらえてとても嬉しく思っています。3月31日も勝利して、ベルトを持ってまたこうやって会見できるよう頑張りたいと思います」

重田ホノカ
「この日はベルトを獲って、全体を通しての主役になりたいと思います」

端貴代
「今回約1年振りの試合となりますが、防衛戦というのはベルトを獲ってからずっと決まっていたことなので、今回も全力をもって戦いたいと思います」

雑賀ヤン坊達也
「今回はタイトルマッチを受けてくれてアキラさん、ありがとうございます。前回の試合で初めて判定までいったんですけど、凄く疲れたんで今回は1Rで失神させてKOしてやろうかなと思っています」

アキラ
「初防衛ということで、チャンピオンの強い姿を見せられる試合をしたいと思います」

なお6選手とMMAPLANETとの質疑応答は以下の通りだ。


──沙弥子選手とSARAMI選手、ゴング格闘技の松山編集長が『この2人、3カ月で会見が3度目だよ。何も聞くことねぇよ』と言っていましたが……。逆にこの短期間で3人から1人の選手のことを集中して見てきたことはなかったかと思われます。先ほどまでお二人とも「全然印象は変わっていない」と言われていたのですが、このトーナメントを通して「こんなところがあったんだ」という発見があれば教えてください。

沙弥子 そうですね──正直、私が練習環境に困っていた時に凄く助けてくれて。練習中に体調が悪い時もすぐに気づいてくれて。本当に色々と助けてもらって、ここまで来られて。なんで、今回この決勝で戦うということは、彼女に私がここまでどれだけ成長できたのか見せられるタイミングだと思うので。私は誠意をもって彼女を倒したいと思います。

SARAMI ここ数年見てきた沙弥子選手は凄く優しくて、本当に良い人。

試合も実際にそうなんですけど、12月の試合は進化しているなっていうのは感じました。多分、充実した練習ができているんだろうなっていう印象です。ただ格闘技への向き合い方だったり、深めかたっていうところでは、まだまだ私とは比べ物にならない低い場所にいると思うので。しっかり、ずっとMMAをやってきた実力を見せて勝ちたいと思います。

──重田選手、対戦相手なので強気で行かないといけないと思うのですが、実際に26歳年上の選手との戦いです。お母さんと変わりない年齢の選手がMMAを続けて、チャンピオンでいるということに関してはどのように思っていますか(※重田のお母さんは40歳になったばかり)。

重田 …………。そうですね……。なるべくしてなっているんだろうなって思っていますけど、そこもタイミングとか色々と持っているモノが重なってなっていると思うんで。今回はそれが自分に回ってきていると思っているんで。全部もらいたいなと思っています、ハイ。

──端選手、今の質問をするともう少しリスペクトされた言葉が聞かれるかと思っていたのですが……それでも強気一点張りの彼女のことをどのように思われますか。

 そうですね。

気持ちの強さという面でいえば、私も格闘技をずっと続けてきた格闘魂の底力というか──力強さがあると思うので、何を言われても私は動じません(笑)。

──アキラ選手とヤン坊選手、会見の資料に「アキラの豪腕か、ヤン坊の右か」と書かれてあります。アキラ選手は両方なのですが、ヤン坊選手は右のみ。これはどう思われますか。

雑賀 アハハハハ。そのまんまじゃないですか(笑)。ありがとうございます(笑)。

アキラ 今のことについてですか?(笑)。

まぁ、そうですね。打撃のヤン坊選手に対して、僕がどう組むのか。そういう捉え方をしている人が多いと思いますが、打撃の部分でも全然勝っていると思うので。リーチの長さは圧倒的に負けていますが、そこを僕がどう工夫して勝つのかを見て欲しいです。

──「俺は左もあるよ」ということでしょうか。

アキラ もちろんです。何なら足もあります(笑)。

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45 AB ARAMI MMA MMAPLANET NØRI o PANCRASE Pancrase341 RIZIN SARAMI YouTube   アキラ シュウジ・ヤマウチ パンクラス ライカ 中村K太郎 中田大貴 井村塁 大沢ケンジ 杉山しずか 松本光史 沙弥子 渡邉史佳 田嶋椋 端貴代 透暉鷹 重田ホノカ 雑賀ヤン坊達也

【Pancrase341】追加カード会見第一部。天弥「全勝で松本選手にも勝つ」。田嶋椋「俺もできるぞ」

【写真】タイトルに直結する試合も発表された(C)MMAPLANET

8日(木)、東京都新宿区のサンエービルで3月31日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 341の追加カードの記者会見及びタイトル戦調印式が2部制で行われている。
Text by Manabu Takashima

3月最終週に実施されることとなった春の大箱大会は、既にアトム級クイーン・オブ・パンクラス決定戦として同王座決定トーナメント準決勝を勝ち抜いたSARAMI✖沙弥子戦を筆頭に7試合が明らかとなっていた。

今回の会見ではライト級KOPC=アキラ✖雑賀ヤン坊達也、フライ級QOPC=端貴代✖重田ホノカ、バンタム級=田嶋椋✖井村塁、フェザー級の国際戦=中田大貴✖シュウジ・ヤマウチ、ライト級では松本光史✖天弥、そして女子フライ級が2試合=杉山しずか✖ライカ& NØRI✖渡邉史佳の7試合が発表され、一部はタイトル戦以外の追加カード出場選手が揃い、二部は3つの選手権試合の調印式という段取りで会見は進んだ。

ライカの「今回、30周年記念に呼んでいただいてありがとうございます。思い切り全力で戦いたいと思います。お願いします」という意気込みでスタートした第一部の会見は以下のように順次、選手達が抱負を語った。

杉山しずか
「今年の初試合、パンクラスで初試合ということで良い試合、素晴らしい試合と言われるモノを皆さんに見せられるように頑張ります」

渡邉史佳

「1年振りの試合になるんですけども、記念大会に呼んでいただけて有難いと思っています」

NØRI

「30周年という記念大会に今回も出場させていただけて、光栄に嬉しく思っています。

今回、女子のカードがけっこうあるので、その中で自分の好きな戦いで一番良い試合をしたいと思います」

井村塁
「パンクラス30周年、出ることができて光栄です。地元立川でしっかりと勝って、年内中にベルトを獲りに行きます」

田嶋椋
「30周年記念大会に呼んでいただき、ありがとうございます。今年一発目の試合なんで、しっかりと暴れたいと思います」

中田大貴
「去年悔しい思いをして。毎年、ベルトが獲れそうな距離でポカしてしまって。

それが悔しくて。でも、今年はホントにしっかりと創りなおして絶対にベルトを獲りに行きたいと思います」

天弥
「ここで松本選手を倒して、年内にベルトを獲れたらなと思っています」

松本光史

「しっかりと仕上げて、良い試合をしたいと思います」

ここからはMMAPLANETの質問に対する、選手たちの返答をお届けしたい(※要約)。


──杉山選手、8日前に試合をする人が同じ家にいるとどのような空気になるのでしょうか。

杉山 配信を視てくださっている方に説明をすると、中村K太郎選手のことですね。RIZIN神戸大会に出るんですけど、私も応援に行きますし、試合の日というのは自分で整えるモノなので。とりあえず家の中は大変なことになると思いますが、むしろ同じ大会に出る方が大変かもしれないです。私の方は勝利を見届けるので、家の片づけをやってほしいと思います。

──先日某サイトのインタビューでチャンピオンの透暉鷹選手から「パンクラスのバンタム級で戦う相手がいないので、強い外国人選手と試合がしたい」という発言が聞かれました。この言葉、どのように受け止めていますか。

井村 自分、あと一歩のところでベルトに挑戦できなくて。
まぁ、負けて。言われてもしょうがないかなと。なんで勝ち続けて、かつ内容もそうなんですけど、しっかりと魅せて挑戦して勝つ。そういうことかなと思っています。

田嶋 実力がないと思われてしまうのは、自分が良くないので。

しっかりと試合で俺もできるぞというところを見せて挑戦したいです。

──中田選手、コリアンゾンビMMAとチーム・スタンガンで練習してきたことに関して、師匠の大沢ケンジさんが『韓国もやっていることはHEARTSと同じだ。圧を掛けてガンガン殴る。俺たちは間違っていない』と自信を深めていましたが、中田選手が掴んでくることはそこではないのではないかという気持ちもあります。韓国での練習で何を掴んできましたか。

中田 韓国はスパーリングが凄く多い環境でした。たくさん韓国の選手とスパーリングをしてきて、凄く良い経験になったと思います。でも技術的な面に関しては、日本でしっかりと考えながらやった方が、自分が強くなるには良いんじゃないかなと思いました。と同時に強い相手とスパーリングをするという点では韓国での練習は凄く実のある時間だったと思います。

──今回、シュウジ・ヤマウチ選手と戦ううえで韓国人選手のフィジカルを経験したことはどのような意味があると捉えていますか。

中田 そうですね、そういうフィジカルとメンタル。韓国の選手は前に出てくる選手が多かったので、そういったところで凄く良い練習になりました。

──松本選手、対戦相手がついに2勝1敗の若い選手を迎えることになりました。現状、2勝1敗の選手と戦うことをどのように思いますか。

松本 えぇと戦績はそうですけど、映像を視ると強い選手だと思います。ちゃんと取れれば、僕が上がることができる選手だと思います。

──その言葉を受けて、天弥選手。一言お願いします。

天弥 2勝1敗ですけど、その1敗は自分がグラウンドでヒザを蹴ってしまって……自分が悪いんですけど、特に負けたと思っていないので。

全勝で、このまま松本選手にも勝ちたいと思います。

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45 AB ARAMI DEEP DEEP JEWELS Grachan MMA MMAPLANET o ONE PANCRASE Pancrase341 RIZIN ROAD FC SARAMI V.V mei YouTube ジェニー・ファン パンクラス 修斗 平信一 沙弥子 濱田巧 神谷大智 遠藤来生

【Pancrase341】3月31日@立川、カード第一弾。アトム級KOPC、濱田✖山崎の江戸川ダービーも注目

【写真】5Rフル。ギリギリまで戦う両者が見たい (C)MATSUNAO KOKUBO

1日(木)、Pancraseより3月31日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase341の対戦カード第一弾が発表されている。
Text by Manabu Takashima

先週発表された大箱大会の軸となる上位カードはアトム級クィーン・オブ・パンクラス王座決定戦=SARAMI✖沙弥子の一戦だ。昨年クリスマスイブに実施された王座決定トーナメント準決勝でSARAMIはジェニー・ファンを3-0、沙弥子はV.V Meiをスプリットと共に判定で下しベルトを賭けた一番に臨む。


パイの小さな日本の女子MMA界は上にいけばいくほど友人、練習仲間と対戦しなければならない。この両者も所属ジムが同じ横浜、3キロほどしか離れてないこともあり──当然のように普段から切磋琢磨する仲だった。

DEEP JEWELSからRoad FC、ONE Warrior Series、修斗、さらにRIZINと活動拠点を変え修斗ではベルトを巻いたSARAMIに対し、沙弥子は何も分からない状況下RealでプロMMAを戦い、GrachanからPancraseに転じて4年間をPancraseだけで戦ってきた子。ある意味、パンクラスの頂点に立つことに誰よりも拘っているともいえる。

5Rの長丁場は経験値で上回るSARAMIですら、1度しか経験がない。加えてキャリアが違っても年齢的には同じ33歳だ。当日のコンディションを含め──気力&体力&技術力、その合計ポイントが上回った者の腰にベルトが巻かれるであろう。

この他、遠藤来生✖石田陸也のフェザー級や平信一✖神谷大智のライト級戦など7試合が明らかとなっている。なかでも2022年ネオブラ優勝の濱田巧✖2023年度優勝の山崎聖哉のフライ級のマッチアップは注目だ。

(C)NOB YASUMURA

強くなるため。

そしてレコードを伸ばすため──トップを目指すために欠かせない2つ要素が含まれている試合は、最近のJ-MMAの興行では割合が減っているといっても過言でない。

メイン級でなく、この位置で実現するハイリスクなマッチアップ、勝てば褒美が与えられるべき試合こそがプロモーションを活性化させる。立ち技から転向3年目の濱田はパラエストラ柏所属で、柔道出身の山崎はBRAVE所属だ。世界を目指し、若手育成で競い合う名門ジム所属同士、流山を挟んでの江戸川ダービーが見逃せない。

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ARAMI DEEP DEEP JEWELS IMMAF MMA NEXUS o ONE PANCRASE RYO SARAMI V.V mei   キム・サンウォン ジェニー・ファン パンクラス ムハンマド・サロハイディノフ 亀井晨佑 伊藤盛一郎 住村竜市朗 佐藤生虎 修斗 川中孝浩 平田直樹 有川直毅 松井斗輝 林源平 栁川唯人 沙弥子 河村泰博 粕谷優介 近藤有己 透暉鷹 高橋遼伍

『PANCRASE 340 ~PANCRASE 30周年記念大会 Vol.2~』試合結果

まんがでわかる 30歳から伸びる人、30歳で止まる人



第14試合 メインイベント パンクラス・ウェルター級チャンピオンシップ 5分5R
×林 源平(和術慧舟會IggyHandsGym/王者)※初防衛戦
○住村竜市朗(TEAM ONE/2位、元DEEP王者)
5R 2’09” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※住村が王者に

第13試合 コーメイン パンクラス・フライ級暫定チャンピオンシップ(王者決定戦) 5分5R
○伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム/1位、元ZSTフライ級王者)
×有川直毅(K-PLACE/3位)
2R 3’05” 裸絞め
※伊藤が暫定王者に

第12試合 パンクラス第5代バンタム級チャンピオンシップ(王者決定戦) 5分5R
×河村泰博(和術慧舟會AKZA/1位、Fighting NEXUS王者)
○透暉鷹[ときたか](ISHITSUNA MMA/2位、元パンクラス・フェザー級王者)
1R 4’45” 肩固め
※透暉鷹が王者に

第11試合 パンクラス・ライト級王者挑戦者決定戦 5分3R
×粕谷優介(CROWN/1位)
○雑賀 ヤン坊 達也(DOBUITA/4位)
判定0-3 (出口27-30/荒牧27-30/松井27-30)

第10試合 パンクラス初代女子アトム級(47.6kg)王者決定トーナメント一回戦 5分3R
○沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム/2位)
×V.V Mei[ヴィーヴィーメイ](フリー/元DEEP JEWELSアトム級王者、元VALKYRIEフェザー級(52kg)王者)
判定2-1 (大藪28-29/山崎29-28/梅木28-29)

第9試合 パンクラス初代女子アトム級(47.6kg)王者決定トーナメント一回戦 5分3R
×ジェニー・ファン(台湾/AACC/1位)
○SARAMI(パンクラスイズム横浜/修斗女子スーパーアトム級(50kg)世界4位・元王者)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第8試合 フェザー級 5分3R
×亀井晨佑[しんすけ](パラエストラ八王子/2位、ネオブラッドトーナメント2018同級優勝)
○平田直樹(トライフォース柔術アカデミー/5位)※フリーから所属変更
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第7試合 フェザー級 5分3R
△高橋遼伍(KRAZY BEE/元修斗環太平洋王者)
△キム・サンウォン(韓国/コリアントップチーム/8位、元Double G王者)
3R 負傷判定1-1 (梅木28-30/荒牧30-28/出口29-29)

第6試合 フェザー級 5分3R
○Ryo(グランドスラム/RINGS/6位、元THE OUTSIDER 70-75kg級王者)
×栁川唯人(K-PLACE/11位、ネオブラッドトーナメント2023同級優勝)
3R 0’33” 腕ひしぎ十字固め

第5試合 フライ級 5分3R
○ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン/カトランジム/5位、IMMAF 2022 世界選手権フライ級優勝)
×松井斗輝(パラエストラ柏/8位)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

第4試合 71.5kg契約 5分3R
×近藤有己(パンクラスイズム横浜/元ミドル級・ライトヘビー級・無差別級王者)
○美木 航(NATURAL9)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第3試合 バンタム級 5分3R
○田嶋 椋(OOTA DOJO/5位・元暫定王者、ネオブラッド・トーナメント2022同級優勝&MVP)
×笹 晋久(パラエストラ柏/6位、修斗2017同級新人王)
判定3-0 (山崎29-28/出口29-28/大藪29-28)

第2試合 ウェルター級 5分3R
×川中孝浩(BRAVE/元GRAND王者)
○佐藤生虎[しょうご](UNITED GYM TOKYO)
1R 1’21” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第1試合 プレリミナリーファイト フライ級 5分3R
○眞藤源太(KINGCRAFT)
×梅原規祥[みさき](リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
1R 1’51” 裸絞め

 遅ればせながら12月24日に横浜武道館で開催された『PANCRASE 340 ~PANCRASE 30周年記念大会 Vol.2~』の試合結果。メインイベントのウェルター級チャンピオンシップは住村竜市朗が林源平に5R TKO勝ちし新王者に。セミファイナルのフライ級暫定王座決定戦は伊藤盛一郎が有川直毅に2R裸絞めで勝利。第12試合のバンタム級王座決定戦は透暉鷹が河村泰博に1R肩固めで勝利しています。続きを読む・・・
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ARAMI MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase340 SARAMI V.V mei 沙弥子

【Pancrase340】右ストレートを当てた沙弥子×バックキープを続けたMei、沙弥子がスプリット判定で勝利

<女子アトム級王座決定T準決勝/5分3R>
沙弥子(日本)
Def.2-1:29-28、29-28、28-29
V.V Mei(日本)

沙弥子がプレッシャーをかけて右ロー、ジャブ、ワンツーを見せる。Meiも距離を取りながらジャブを返す。沙弥子は変わらず右ローを蹴って、細かくジャブを突く。Meiも沙弥子の右ローに右ストレートを狙い、沙弥子がバランスを崩したところにMeiが組みついてケージに押し込む。

沙弥子は態勢を入れ替えて離れるが、Meiが沙弥子のパンチにダブルレッグを合わせてバックへ。MeiがRNCを狙いつつ、バックキープし、沙弥子はRNCをディフェンスしながら後ろにいるMeiの顔面を殴る。ジャッジ1名が10-9で沙弥子、2名が10-9でMeiを支持した。

2R、Meiが前に出てくると、沙弥子はバックステップして右ストレートを当てる。Meiも右ストレートを当て、1Rと同じように沙弥子の右ローに合わせてシングルレッグで組みついてテイクダウン。沙弥子が立ち上がろうとしたところでバックに回ってグラウンドへ。RNCを狙いながらバックキープを続ける。

沙弥子もバックをとられながらパンチを当て、残り30秒で反転して鉄槌を落とす。最後はMeiがガードポジションから腕十字を狙った。このラウンドもジャッジ1名が10-9で沙弥子、残り2名が10-9でMeiにポイントをつけた。

3R、沙弥子はジャブを見せながら右ロー。Meiも右を返してダブルレッグも狙う。沙弥子が右ローを蹴ると、Meiは右ストレートから左フック。Meiが沙弥子のローに右ストレートを合わせれば、沙弥子も下がりながら右ストレートを当てる。Meiがダブルレッグに入るも、沙弥子は倒れない。

沙弥子は右ストレート、左のヒザ蹴り、右ストレート、左のヒジと手数を増やす。Meiが左脇を差して組みつくが、沙弥子は離れる。沙弥子は左のヒザ蹴りから前進。この左のヒザ蹴りがMeiのボディをとらえるが、そのままダブルレッグでテイクダウンする。

沙弥子はMeiの身体を蹴り離して立ちあがって正対する。距離を取ると沙弥子が右ストレート、Meiも右ストレートを返す。沙弥子が右ストレートとヒザ蹴りで、前に出る。判定は2-1と割れて沙弥子が勝利。SARAMIの待つトーナメント決勝に駒を進めた。


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