【写真】まるで個性派俳優のような岩本。別に俳優などつけなくても、個性派ということで良いのだが…… (C)MMAPLANET
6日(土)、東京都江東区のスタジオコーストで行われるShooto2021#07で、グラップリング国内最強と言われるようになり久しい岩本健汰が、9月に続きMMA2戦目を結城大樹相手に行う。
初陣=椿飛鳥戦では打撃を被弾することなく、ケージに押し込みテイクダウン。組みの展開になると圧倒的な力の差を見せた。とはいえ今回戦う結城は、環太平洋王者だった仲山貴志と7月に分け、修斗戦績は4勝1敗3分とMMAの経験値は岩本とは明白に差がある。
打撃はルーキー、寝技は国内最強。ケージレスリングの強さを折り紙付きという──レーダーチャートが極端にばらつくルーキーは、MMAとしてどのような打・倒・極の回転を見せることができるのか。MMA初戦を振り返り、結城戦について自信のほどを尋ねた。
──修斗2戦目というか、MMAの2試合目が今週末に迫ってきました(※取材は11月2日に行われた)。デビュー戦後に話を聞かせてもらおうと思ったら、さっさと帰宅されてしまったようで(笑)。
「試合は最後まで見たのですが、すぐに帰りました(笑)」
──もう40日前ですが、初めてのMMAの手応えは?
「自分で思っていたよりもスムーズにいきました。もう少し、打撃の洗礼とか受けるかと思っていたので。ケガもなくて終わったので良かったといえば良かったですが、経験という点では本当のMMAの打撃の攻防がなかったので、そこは足らなかったかと思います」
──スタンドで殴られることなく組んでケージへ。その前に蹴りを使っていましたね。
「対峙した時の緊張感が、こういうものかと感触があって。それほど恐怖心はなかったです」
──岩本選手の組みの圧力が、椿選手の打の圧力より上だったかと。椿選手が振りまわす様な無軌道なパンチを振るってくる方が嫌だった?
「そこは……どうですかね。前に出てくる方が、組みやすいといえば組みやすいかもしれないです。凄くプレッシャーを掛けられていたら別ですけど。前にガムシャラに出てくるのなら、組みつくだけなので問題なかったと思います」
──実戦のなかでケージレスリングを初めて行ったかと。その辺りについては?
「グラップリングに関しては、ケージで試合をしたのも過去に1回で相手が引き込むという試合内容でした。でも、グラップリングやケージレスリングに関しては心配はなかったです」
──組みのなかの打撃も互いに少なかったです。
「一応、寝かしたときにチョコチョコ殴ったのですが、効かせたとかはなかったですね」
──それよりも鼻がもげるんじゃないかというチョークの仕掛けを見て、モッティはえげつない絞め方をすんだと思いました(笑)。
「えげつない……ハハハハ、ありがとうございます!! けっこう、無理やりに入れることが多いです」
──そして、すぐに今回の試合が決まりました。
「11月は実はUnrivaledが明日(※3日)にあるじゃないですが、そこに出る予定でいました。だけど1週間ほど考えて、MMAに出たいと伝えました。Unrivaledでは海外の選手を呼ぶと言ってくれていたのですが、それができない状態だったのでUnrivaled側もそこは理解してくれました。
僕自身、グラップリングで日本人選手と戦うなら、今はMMAの経験を積むべきだと考えました。練習もMMAが中心というか、MMAを優先していますし」
──前日計量の65.8キロというのは、2年前のアブダビの66キロ以下級以来ではないでしょうか。
「アブダビの時も水抜きをしましたけど、知識は今の方があるので大丈夫だと思います。前の試合の前から、ずっと試合があるかどうかということで体重を抑えてきて、それほど落とし幅もないですし」
──対戦相手の結城大樹についての印象は?
「試合映像を見ましたが、結城選手も打撃を振るうとすぐに組みつくタイプの選手だったので、僕と戦うときはどうするのかチョット楽しみです。もしかしたら打撃を続けるかもしれないけど、すぐにテイクダウンに来るかもしれないし」
──ジャブで突き放し、徹底して組みを拒否する戦いになると一番厄介でしょうか。
「そうしたら、僕が打撃でプレッシャーをかけます」
──おお!!
「デビュー戦の時よりも、打撃も成長しています。前回の試合を比較すると、良くなっています。練習していた、どの部分が試合で出すことができるのか分からないですけど怖さも前よりないですし、良くなっていると思います。打撃でプレッシャーを掛けることもできるんじゃないかと思います」
──グラップリングのトップ選手として、西川大和選手のように下から殴って来る戦術をどのように思いますか。
「上を取ったから殴られないとか、危なくないというのは全くないと思います。上を取っても頭の位置とか気を付けないといけないし。だから上を取るだけでなく、ポジショニングが大事だと思います。だから、西川選手のようなスタイルの相手がいればまずは足を一本抜いてハーフに行きます。僕自身はパウンドとかは、ちゃんとポジションを取ってからの方が良いという考えです」
──西川選手ほど上手く使えなくても、あの試合を見て真似る選手は出てくるかと思います。
「下から殴る人は出てくるかもしれないですね。ただ、僕としては簡単に下になってくれる方が楽です」
──なるほど。では、今回の試合ではMMAファイターとして成長した姿を見せるとすると、どこに注目してほしいですか。
「戦い方は相手次第になると思います。ただ打撃もちょっとはできるぞというのは、見せられるんじゃないかと思います」
──不敵な笑みを浮かべていますね。
「アハハハ。打撃に関しては、ここ最近になって以前より見えるようになってきていますし、結城選手が打撃で突っ込んで来ても、見て距離を取る準備をしているので大丈夫だと思います。
それに打撃をもらったとしても気持ちが折れることはないと思います。とにかく負けたくないので、僕の気持ちを折ることはできないです」
■視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後1時00分~ ABEMA格闘チャンネル
■Shooto2021#07対戦カード
<修斗世界女子スーパーアトム級選手権試合/5分5R>
[王者] 黒部三奈(日本)
[挑戦者] SARAMI(日本)
<修斗暫定世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
猿丸ジュンジ(日本)
黒澤亮平(日本)
<フェザー級/5分2R>
結城大樹(日本)
岩本健汰(日本)
<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
澤田千優(日本
<フライ級/5分2R>
高橋SUBMISSION雄己(日本)
山内渉(日本)
<ミドル級/5分2R>
岩崎大河(日本)
清水洸志(日本)
■VTJ2021視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル
■VTJ2021対戦カード
<58.5キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
アルフレド・ムアイアド(チリ)
<フェザー級/5分3R>
宇野薫(日本)
原口央(日本)
<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
菅原和政(日本)
<63キロ契約/5分3R>
佐藤将光(日本)
河村泰博(日本)
<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
岡澤弘太(日本)
<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
野村駿太(日本)