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【RIZIN_LANDMARK6】太田忍vs佐藤将光、イゴール・タナベvsANIMAL☆KOJI、所英男vsアラン“ヒロ”ヤマニハを特集したライコンが公開

245: 実況厳禁@名無しの格闘家 2023/09/28(木) 19:03:15.91 ID:mlIP/ntT0
ライコンにショーコーきたあああああああ


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RIZIN LANDMARK6:オッズ/予想と展望

試合順未決定。MMAの試合のみ。

▼63.0kg契約
太田忍 1.57
佐藤将2.30

本来のメインはおそらく太田 vs. 井上直樹だったと思うが、井上欠場で代替カードとなったこの試合がすんなりメインに入るか?

RIZIN日本人バンタム級トップの1人将光。修斗では堀口が返上したバンタム級王座を獲得し、ONEでは現王者のアンドラージとランキング2位のステファン・ロマンに判定負けしたのみで4勝2敗。しかし63kg契約になったのは将光の減量が間に合わないためと思われ、試合に向けての準備が不足しているのは否めない。特に太田は対策が必要な相手だけに気になるところ。

将光がスタンドレスリングで押される展開がありながらも、大きなダメージを与えての判定勝ちと予想。

▼フライ級
伊藤裕樹 1.44
トップノイ・キウラム 2.62

トップノイは昨年のRoad To UFCでは初戦で堀内佑馬に判定勝ち。準決勝では優勝したパク・ヒョンソンからダウンを奪ったもののグラウンドに持ち込まれてチョークで一本負け。今年のRoad To UFCではワンマッチでGLADIATORに出場したニャムジャルガルにスプリット判定負け。打撃ならトップノイが上なので、伊藤はファイトスタイル的に相性が悪いか。

トップノイ判定勝ち。

バンタム級
所英男 3.75
アラン“ヒロ”ヤマニハ 1.25

46歳の所。ここ10年での勝利は紀左衛門(3戦目)、アーセン(3戦目)、太田(デビュー戦)でいずれも腕十字での勝利。神龍相手には敗れたが極めを仕掛けて健闘した。一方、堀口・ドッドソンのストライカーには秒殺OK負け。打撃が強い柔術家のヤマニハが相手だと、極めには付き合わないので厳しい。

ヤマニハKO勝ち。

▼女子ストロー級
渡辺彩華 2.62
万智 1.44

修斗スーパーアトム級王者の渡辺だが、キャリアは3勝1敗で、万智(3勝0敗)とほぼ同じ。しかし本来の階級よりは上で万智に合わせた体重での試合となる。渡辺がグラップラーの万智の攻めをしのいで打撃を打ち込めるか。

万智一本勝ち。

フェザー級
ビクター・コレスニック 1.36
高木凌 3.00

5月にライト級で岸本にカーフキックでKO勝ちしたコレスニック。今回は本来のフェザーでの試合。高木はパンクラスではKOの山を築いているが、RIZINレベルでは時期尚早。かつて敗れた現パンクラスフェザー級王者の新居に勝つのが先だと思うが。相手がコレスニックなら、ストライカー相手なので打撃勝負で勝つ可能性はあるが、勝ったとしても今後もRIZINで戦うには穴が多い。うっかり勝ってRIZINレギュラー参戦するようになると茨の道になり、瀧澤化しそうで不安。

コレスニックKO勝ち。

▼フライ級
村元友太郎 2.50
ホジェリオ・ボントリン 1.50

日本ではバンタム級で田中路教・元谷にフィニッシュされているボントリンだが、フライ級では元UFCランカー。しかし減量に不安が残る。しっかり体重が落とせれば、ストロー級から上げてきた村元相手には圧倒するだろう。

ボントリン一本勝ち。

▼58.0kg契約
中村優作 1.61
ヒロヤ 2.20

中村はRIZINではトップノイと征矢に判定勝ちしたのみで2勝5敗。神龍以外にはフィニッシュされており、特に最近KO負けが多く、ダメージが蓄積している。グラップラーのヒロヤ相手にコントロールされることはないと思うが、組むと見せかけた打撃をもらっての逆転KO負けはありそう。

中村判定勝ち。

バンタム級
後藤丈治 1.72
日比野“エビ中”純也 2.05

昨年のRIZINオープニングマッチで勝利した日比野。7月にはDEEPで鹿志村に判定勝ちして現在4連勝中だが、最後に敗れた相手はヒロヤ。ワンランク上のレベルで戦ってきた後藤の方が地力では上か。

後藤一本勝ち。

▼ミドル級
イゴール・タナベ 1.07
ANIMAL☆KOJI 7.00

今大会一番の大差のオッズ。KOJIは地元というだけの抜擢で、戦績的にはRIZINに出るレベルではない。K-1にも出ており打撃は強いので、打撃にまだ穴のあるタナベが組み際に打撃をもらってKOされるという可能性もあるが、普通に考えればすぐ組まれてあとは一方的だろう。

タナベ一本勝ち。

▼ヘビー級
貴賢神 3.00
荒東“怪獣キラー”英貴 1.36

RIZINでいいところなく2連敗中の貴賢神。シュレック、GLADIATOR王者ギブレインは、デビュー直後にやる相手ではない。今回もまたGRACHAN王者の荒東が相手。今回は無差別級ではなく120kgリミットなので、以前よりは動けるかもしれないが、やはり相手が悪い。

荒東KO勝ち。

▼ライト級
渡慶次幸平 3.40
井上雄策 1.28

ブランク5年の井上がどれだけ動けるかが不明だが、ブランク中も体を動かしていたなら、渡慶次では厳しいだろう。

井上KO勝ち。

▼ヘビー級
スダリオ剛 3.40
イム・ドンファン -

トッド・ダフィーが結局入国できず、代役はROAD FC5勝5敗のドンファンに。本来ミドル級の選手。軽い分スピードのあるドンファンが距離を取りつつ打撃を入れたら捕まえるのに苦労するかもしれないが、ドンファンには勝ち筋は見えない。

スダリオKO勝ち。

RIZIN.44の休憩中に交渉が発表された朝倉海 vs. 皇治は、てっきり翌日には正式発表されるのではないかと思ったが、意外と皇治陣営がMMAにまともに向き合っているようですんなりは決まらず。RIZINとしては最低でもガチにしたいところだろうが、今さらガチ試合として組まれても、この試合を1勝(1敗)としてカウントされてもという気がする。エキシビションか、MMA公式戦にはならない特別ルールあたりが落とし所ではないか。

オープニングマッチ開始が1日正午から。第1試合は午後1時開始。速報します。

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【RIZIN LANDMARK06】RIZIN初陣=怪獣キラー荒東英貴─01─「吉鷹先生のことオモロイおっちゃんやと」

【写真】RIZIN初見参。アッと言わせることはできるか(C)SHOJIRO KAMEIKE

10月1日(日)、愛知県のドルフィンズ・アリーナで開催されるRIZIN LANDMARK06で、GRACHANヘビー級王者の荒東“怪獣キラー”英貴が貴賢神と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

プロデビューから9戦無敗の怪獣キラーが、GRAHCANヘビー級トーナメント優勝後の宣言どおりRIZINに出場することとなった。身長177センチと、ヘビー級の中では小柄ながらKO勝利を生み出す荒東。関西のみならず日本中のキックボクサーとMMAファイターが集まるチーム吉鷹での練習について訊いた。

――今年2月にGRACHANヘビー級王者となって以来、7カ月ぶりの試合を控えています。

「7カ月は長かったです! ありがたいことに、2021年と2022年は年3試合やらせてもらいました。良いペースで試合できていたんやなって本当に感謝しています。そのぶん今回は7カ月も空いているので、少し不安はありますよ。不安要素といえば、そのブランクですね。それでも僕は今までケージでしか試合をしたことがないので、RIZINデビュー戦がリングではなくLANDMARK――ケージでやれることになって良かったです」

――2月の試合後にはRIZIN出場を宣言していましたが、この7カ月の間に交渉していたのでしょうか。それとも突然オファーが来たのですか。

「突然、といえば突然ですかね。GRACHANの岩﨑ヒロユキ代表にはずっと、RIZINに出たいという話はしていたんですよ。その頃、豪州の団体や韓国ROAD FCからも話が来ていて――どうしようかなと思っている時に、夏に東京へ行って岩﨑さんと話をしました。そこで『9月か10月のRIZIN出場の可能性もゼロではない』と聞いて。であれば、まずRIZIN出場をメインに考えて、RIZINで試合が組まれなければGRACHANの15周年記念大会(10月15日)に出るという話が進んでいました。GRACHANのほうで良いカードを組んでもらえそうだったけど、そこで貴賢神戦の話が来て試合が決まりました」

――GRACHANとしても快く送り出してくれたという形なのですね。

「もちろんGRACHANの15周年記念大会にも出たかったです。でもRIZIN出場を夢として掲げていたし、そこは僕も迷わなかったです。岩﨑さんのほうからも『今回はRIZINにしようよ』と言っていただいて」

――GRACHANの「良いカード」というのも見たかったです。ベルトを獲得して次の対戦相手の戦績がプロ2戦2敗の相手という点については、いかがですか。

「最初からヒリヒリする相手との試合でも面白いけど、僕としてはRIZINデビュー戦ですから、悪くない話やと思いました。周りからも『RIZINに出て一度でも負けたら終わりやからな』とビビらされています(笑)。あとRIZIN出場が決まった瞬間に、ネット上でアンチの方々が出て来ましたね」

――えっ!? どういうことですか。

「面白いもんですよ。僕が貴賢神選手を煽るような動画を、YouTubeにアップしたんです。そうしたら『何言ってんだ。荒東は強い相手と試合していない』とか。貴賢神選手のファンの方が書き込むのは、まだ分かりますけどね。ただ単に僕をクサすだけのコメントもあったりして。今まで僕のことを知らなかった人が何を言うとんねん、と(笑)」

――そんな荒東選手のことを知っていただきたく、今日は荒東選手が打撃の練習で通っているチーム吉鷹に伺いました。初めてチーム吉鷹で練習したのは、いつ頃でしょうか。

「初めて来たのは3年前――2020年の10月です。タイでMMAデビューしたあと、日本でGRACHANに出る前ですね。最初はチーム吉鷹のことも、吉鷹弘吉鷹先生のことも知らなくて。パラエストラ大阪の中山巧さんが『打撃のプロ練習なら、エエとこあるから行ってみたら?』と言われただけで、チーム吉鷹に来ました」

――何の予備知識も与えられずに(笑)。

「僕も当時の日本のキックボクシングについて何も知らなくて。来てみたら『巧い選手がたくさんおるなぁ』という感じでした。今考えたら、メンバーを考えると巧いし強くて当たり前なんですけど(苦笑)」

――そこでいきなりプロ練習のスパーリングに参加したのですか。

「はい。自分は技術じゃ勝てないと思って、ダーティボクシングしまくっていました。だって西岡蓮太選手(元シュートボクシング日本ライト級王者、KNOCK OUT 64キロ級トーナメント優勝)とスパーしたら、蓮太さんのジャブは全部食らうのに、僕のパンチは当たらんので。結局、くっついてアッパーを打ち続けていましたね」

――チーム吉鷹を主宰している吉鷹弘さんの反応はいかがでしたか。

「最初は吉鷹先生のことを全く知らなくて。でも初日に柔道の話で意気投合したんですよ。吉鷹先生は柔道出身やし、僕も兵庫で大学まで柔道をやっていたので。『メチャクチャ強くて面白いオッチャンやなぁ』と思いました(笑)」

――吉鷹さんをオッチャン呼ばわり(苦笑)。当時はチーム吉鷹にヘビー級の練習相手はいたのでしょうか。

「全然いなかったですね。というか、今もいないです。一番大きかったのがストラッサー起一さんとレッツ豪太さんで。僕もヘビー級の相手と練習したくてチーム吉鷹に来たわけでもなかったですし」

――打撃や寝技、全てにおいてヘビー級の練習相手は少ないですよね。

「そもそも『ヘビー級の相手と練習したい』という考えがなかったです。違う階級の選手でも、トップファイターの人たちが僕と練習してくれるだけで嬉しいし、ありがたくて。僕が柔道をやっていた道場は、女子とも練習するところやったんですよ。女子で体格が違っても強い人はいっぱいおるし、こちらとしても『力を使わない練習』をする必要がありました」

――それはカルペディエム芦屋で行う組み技の練習に対しても同じ意識で臨んでいるのでしょうか。

「もちろんですよ。僕の寝技なんて最初はカスやったんで、ただただ岩﨑正寛(カルペディエム芦屋代表)さんにボコボコにされました。技術も何もない僕が、ヘビー級やからどうって考える余裕なんか無かったです。だからMMAでは寝技でも打撃でも、強い人たちがおるところで自分の技術を上げたいとしか考えていなかったですね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
10月1日(日)
午後12時00分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,RIZIN LIVE,スカパー!

■ RIZIN LANDMAKR06対戦カード

<バンタム級/5分3R>
太田忍(日本)
佐藤将光(日本)

<キック61.5キロ契約/3分3R>
梅野源治(日本)
斎藤祐斗(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
イム・ドンファン (韓国)

<バンタム級/5分3R>
所英男(日本)
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<ミドル級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
ANIMAL☆KOJI(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
渡辺彩華(日本)
万智(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)

<58キロ契約/5分3R>
中村優作(日本)
ヒロヤ(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
荒東“怪獣キラー”英貴(日本)

<フェザー級/5分3R>
ビクター・コレスニック(ロシア)
高木凌(日本)

<ライト級/5分3R>
渡慶次幸平(日本)
井上雄策(日本)

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<68キロ契約/5分3R>
銀・グラップリングシュートボクサーズジム(日本)
太田将吾(日本)

<キック57キロ契約/3分3R>
竹野元稀(日本)
内藤凌太(日本)

<バンタム級/5分3R>
切嶋龍輝(日本)
MASANARI(日本)

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【RIZIN LANDMARK06】バンタム回帰=ヤマニハ戦へ。所英男「もう所英男の試合はいいよと思われたくない」

【写真】ドロドロの試合に持ち込む姿が見てみたい(C)TAKUMI NAKAMURA

10月1日(日)に名古屋市中区のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催されるRIZIN LANDMARK 06で所英男がヒロ・ヤマニハと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年はフライ級に階級を下げ、神龍誠とジョン・ドッドソンと戦った所。神龍戦では自分の可能性を感じた一方、ドッドソン戦ではUFCトップランカーの強さを痛感させられた。盟友・金原正徳の後押しで決まったバンタム級での再起戦。所からは「プライドを持って戦う」、「ナメられたくない」という言葉が聞かれた。


――所選手、お久しぶりです。よろしくお願いします。今日は所選手が主宰するリバーサルジム武蔵小杉 所プラスでの取材になりました(※取材は13日に行われた)。ジムをオープンして13年目になるとお聞きしました。

「はい。昔は出稽古ばっかりだったんですけど、今はジムにプロ選手が4人いて、プロ志望も入れて5人いるんですよ。なので僕も交じってジムでプロ練習の時間を設けるようになりました」

――もともとプロを育成するつもりはなかったですよね。

「はい。萩原一貴という選手がプロ第1号で、最初は一般会員さんとして練習に来てたんですよ。でもすごく熱心に毎日ジムに来るので『もしかしたらプロを目指してる?』と聞いたら『当たり前じゃないですか!』と言われて(笑)。きっと本人もプロ志望でジムに入ったわけじゃなくて、やっていくうちにそういう思考になったと思うんですけどね」

――まさに一般会員から格闘技にのめりこんでプロになった所選手と同じじゃないですか。

「ほんとにそうですね。それで萩原くんがプロになったのを見てプロを目指す選手が増えて…ですね」

――ジムの設立当初は自分の生徒と一緒に練習することになるとは想像もしていなかったのではないですか。

「全く想像してないですね。そもそも僕が選手に指導することすら怪しかったし、選手を育てるのは大変だと思っていたので、そんなつもりは一切なかったです(笑)。でもいざ自分と練習できる選手たちが育ってくると、すごく嬉しいですね」

――それこそ所選手がマット運動やエビから教えた選手たちと練習しているわけですよね。

「ああ…そう言われればそうですね。本当に色んな人たちと練習できて恵まれています」

――自分のジムの選手たちと練習することでどのようなプラスがありますか。

「ジムのプロ練に自分が混ざることで、みんなの練習になったらいいなと思うし、逆にジムの選手たちが個別にキックボクシングを教わりに行ったり、レスリングの練習をしに行ったりしてるんですよ。そこから自分が知らないことを教えてもらうこともあります」

――では、所選手の出稽古先はどちらになるのですか。

「ロータス世田谷のグラップリング、野木(丈司)さんのボクシングと走り込みが主です。自分のジムの練習も増えましたけど、出稽古先は変わらないですね」

――出稽古先も特に新しいところを探そうということはなかったですか。

「今までは試合前に野木さんにお願いして、ボクシングのスパーをやらせてもらってたんですけど、野木さんの門下生がみんな世界チャンピオンや世界ランカーになってしまって、同じ場所で練習するのもおこがましくて(苦笑)。それで今回は小見川道大さんにスパーをお願いしたら快くOKしていただいて、小見川さんのところでスパーをお願いしています」

――いい意味で練習メンバーも固定されているようですね。

「10年以上メンバーが変わってないかもしれないです。公開練習で金原(正徳)さんとも話したんですけど、もう知り合って20年近くになるんですよ。よくみんな辞めずに続けているなと思います(笑)」

――SNSでは桜庭和志選手が所プラスで練習している姿を見かけるのですが、どういった経緯で桜庭選手と練習するようになったのですか。

「ちょうど所プラスが桜庭さんのアクセスしやすい場所らしくて、クインテットの試合が決まる前くらいから、練習に来てもらうようになりました。桜庭さんはプロレスの試合にも出ているので、プロレス用に身体が大きい選手とやる練習、軽量級を相手に動く練習を分けているそうなんです。僕含めてここで練習している選手は60キロ前後なんですけど、その選手たちに合わせて力を使わない、動きのあるスパーリングをやられていて、本当にすごいと思います」

――桜庭さんというレジェンドと触れて、どんな影響を受けていますか。

「桜庭さんは誰よりも研究熱心で、時間ぎりぎりまで練習されるんですよ。練習が終わったあともみんなにアドバイスをしてくれたり、逆に自分が疑問に思うことはみんなに質問したり。それだけじゃなくて、その日の夜に『今日のあの動きなんだけどさ…』と電話をもらうこともあるんです。そんな桜庭さんを見ていると、強くなることには終わりがないんだなと思うし、それでいて桜庭さんは誰よりも楽しそうに練習されているんですよ。桜庭さんの格闘技への取り組み方は本当に尊敬します」

――ここからは試合について聞かせてください。前戦は昨年大晦日のジョン・ドットソン戦でした。元UFCフライ級のトップファイターに挑むも1RでKO負けという結果でしたが、あの試合を振り返っていただけますか。

「7月に神龍(誠)選手とやって、日本のフライ級で一番強いと言われている相手に3R持ったんで、負けはしたんですけどフライ級ではまだまだいけるという手応えがあったんです。それで大晦日にドットソン戦のオファーがあって、チャレンジしてみようと。ただ実際にドットソンと肌を合わせて、恥ずかしい話なんですけど……次元が違うと思いました。試合前の体調管理も含めて、色んな反省点があって、ドットソン戦を引き受けたこと自体が恥ずかしかったです」

――とはいえフライ級での自分の動きには、手応えを感じていたのですよね。

「自分で手応えがあるとは思ったんですけど、試合は判定0-3で負けているので(苦笑)」

――神龍=今後の日本を担う若い選手、ドットソン=元UFCのトップ選手というタイプが異なる2選手と戦って、感じたことというのは?

「UFCのトップで戦ってきた選手は凄かったとしか言いようがないですね(苦笑)。神龍選手もこれから上がっていく選手ですし、フライ級で2戦しかやっていないのに、この2人とやることが出来てよかったです」

――その敗戦から次の試合に気持ちが向くようになったのは、いつ頃だったのですか。

「僕自身はフライ級で負けたまま終わるのが嫌だったんで、もう一度フライ級でやりたい気持ちがあったんです。でもフライ級は減量も含めて調整が難しくて、精神的にもすごく不安定だったんですよね。計量が終わって試合を迎える間も、なかなか気持ちを作れなくて。周りからはフライ級でやることは反対されていました。そうしたら金原さんが僕をバンタム級で推薦してくれたみたいで、それで今回のオファーをいただきました」

――では自分から試合を希望したというよりも周りのおかげで気持ちにスイッチが入ったのですね。

「このまま終わりたくないと思う反面、試合をやりたいからと言って簡単には組んでもらえないと思うんです。特に今のRIZINは選手層も厚くなって、若い選手とベテランがいたら若い選手を使いたいでしょうし」

――来るべきオファーに向けて準備を続けていたという状況だったのですか。

「はい。ジムの子たちがいるおかげで、変わらず練習は続けていたし、試合がないからと言って生徒にやられるのは嫌じゃないですか。だからコンディションはいい状態をキープできていました」

――今回はヒロ・ヤマニハ選手と対戦が決まりました。所選手のキャリアからすると、一戦一戦が重要な試合になってきますよね。

「この年齢になると、試合するたびに周りから『いつまでやるの?』とか『いつやめるの?』と聞かれるんですけど、先に決めたくないんですよ。もし次がドットソン戦のようなパフォーマンスしか出せなかったら終わりだと思うし、だからと言って、そう思って試合をするのは違う。実際にそういうメンタルの時はいい結果も試合もできていないんで」

――公開練習では「心の中で“あと3試合”と考えている」という発言もありましたが…。

「あれは何となく言ってるだけで、深い意味はないんですよ(笑)」

――なんとなくでしたか(笑)。

「はい。これで終わりだと思って試合をしたくないんですよ。やめるときは……」

――ふと「これで辞めよう」と思う?

「多分そうだと思いますね」

――そういうなかで所選手はヤマニハ戦でどんなものを見せたいですか。

「僕は金原さんみたいにMMAを体現できる選手じゃないんで、元気な姿を見せて、自分らしい元気な試合をしたい。また見たいと思ってもらえる試合をしたい。プライドを持って試合をしたいですね」

――プライドを持つ、ですか。

「ヤマニハ選手はRIZINでは朝倉海選手と元谷友貴選手にしか負けていないし、倉本一真選手、手塚基伸選手、河村泰博選手には勝っていて、まだまだ上を目指せる選手だと思うんですよ。そういう相手に自分をぶつけて勝てたら面白いですよね」

――名勝負製造機と言われる所選手ですが、勝ち負けにものすごくこだわるし、負けてもいいから面白い試合をしたいとは思っていないですよね。

「ですかね…?」

――はい。僕も昔から所選手を取材していますが、むしろ負けず嫌いだと思いますよ。

「だったらそうだと思います(笑)。でも試合する以上は負けたくないし、惰性で続けるんじゃなくて周りに求められて試合をしたいし……ナメられたくないんですよね。見ている人たちに『所英男は終わりでしょ?』や『もう所英男の試合はいいよ』と思われたくない。自分の持っているものを出して、見ている人に喜んでもらえる試合をして勝つ。それが僕の目標です」

■視聴方法(予定)
10月1日(日)
午後12時00分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,RIZIN LIVE,スカパー!

■ RIZIN LANDMAKR06対戦カード

<バンタム級/5分3R>
太田忍(日本)
佐藤将光(日本)

<キック61.5キロ契約/3分3R>
梅野源治(日本)
斎藤祐斗(日本)

<バンタム級/5分3R>
所英男(日本)
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)

<キック61.5キロ契約/3分3R>
梅野源治(日本)
斎藤祐斗(日本)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<ミドル級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
ANIMAL☆KOJI(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
渡辺彩華(日本)
万智(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)

<58キロ契約/5分3R>
中村優作(日本)
ヒロヤ(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
荒東“怪獣キラー”英貴(日本)

<フェザー級/5分3R>
ビクター・コレスニック(ロシア)
高木凌(日本)

<ライト級/5分3R>
渡慶次幸平(日本)
井上雄策(日本)

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<68キロ契約/5分3R>
銀・グラップリングシュートボクサーズジム(日本)
太田将吾(日本)

<キック57キロ契約/3分3R>
竹野元稀(日本)
内藤凌太(日本)

<バンタム級/5分3R>
切嶋龍輝(日本)
MASANARI(日本)

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【RIZIN LANDMARK06】万智戦へ、渡辺彩華「踏み台。ゴキジェットでシューッとやっつけてやります」

【写真】万智の話題になると、吐き捨てるような口調に変わった渡辺(C)SHOJIRO KAMEIKE

10月1日(日)、愛知県のドルフィンズ・アリーナで開催されるRIZIN LANDMARK06で、修斗世界女子スーパーアトム級王者の渡辺彩華が万智と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

渡辺は今年5月にSARAMIをKOし、プロ4戦目で修斗のベルトを巻いた。柔道ベース+ストライカーとして成長してきた渡辺にインタビュー序盤はその打撃論を訊くと、衝撃的なKOの裏に隠された細かい戦術やRIZINのサッカーボールキック対策など技術的な話題は非常にクールに話していた。

そんな渡辺だが、次戦の相手=万智の話になると表情も口調も一転、決して試合を盛り上げるためのトラッシュトークでない本音の嫌悪感を一切隠そうとしなかった……。


――RIZIN初参戦を控える渡辺選手ですが、まずは今年5月に修斗王座の獲得おめでとうございます。

「ありがとうございます! 一度MMAから離れて、復帰してからの展開がスピーディすぎて……。ただ一戦一戦、一生懸命やってきました。ベルトどうこうよりも、目の前にいる対戦相手に勝つことに一生懸命だったんですよ。それでSARAMI選手を倒した時に『あ、ベルトだ!』と思ったぐらいで。試合当日にSARAMI選手の入場曲が流れるまでは、『本当にSARAMI選手と試合するのかな?』と思っていたんです。私のほうから対戦要求していたのに(笑)」

――アハハハ。自分から言っておいて実感がなかったと(笑)。

「それでSARAMI選手の入場曲を聴いて『あぁ、本当にSARAMI選手と対戦するんだ』と実感したんですよ。何て言うのか……試合をするのは間違いないし、すごく緊張していたわけでもなくて。自分としては冷静でした。でも私はSARAMI選手がRIZINで試合しているのをテレビで視ていたので、『おぉ本物のSARAMI選手が来た!』みたいな(笑)。黒部三奈さんや藤野恵実さんと対戦した時も、同じような感覚がありました。でも……黒部さんや藤野さんはベテランすぎて。SARAMI選手にはオーラがありました」

――黒部選手と藤野選手は、オーラもなかったと?

「そんなことは言っていません! SARAMI選手がベルトを巻いている姿にオーラがあったというか」

――やはりそのオーラが、タイトルマッチならではなのでしょうね。SARAMI戦では、左ハイで決着するとは予想していませんでした。

「そうですか? 今までも左ハイは出していましたよ。当たっていないだけで(笑)。確かに今まではハイキックの重要性を考えていなかったです。ただ蹴ることができるタイミングで蹴っていただけで。しかもガッツリと当てに行っているわけではなく、どちらからというと左ハイを見せて下がらせたりするほうが多かったかもしれないですね」

――SARAMI戦では最初の左ハイをかわされ、2発目がヒットしてダウンを奪いました。すぐに立ち上がったSARAMI選手を引きはがして3発目の左ハイでKOという流れです。あの展開では何としても左ハイで倒そうとしていたのですか。

「実は――ずっと左ハイでKOするのを狙っていたんですよ」

――……。

「本当ですよ! 試合当日の朝に、家族にも『今日は絶対に左ハイで倒す』と言っていましたから。試合では一発目がブロックされたじゃないですか。あれは単発の左ハイで、『やっぱりこのレベルの選手には単発じゃ当たらないんだ。散らさないといけない』と思って。そのあと逆にSARAMI選手が顔面蹴りを打ってきて、自分が距離を外しました。そこで――私の戦い方って『自分がやられて嫌なことを相手にやり返す』なんですよ」

――それは良い言葉です!

「だから私が顔面前蹴りをやり返したら、相手の反応が鈍くて。そこで『左ハイが当たるかもしれない』と思って、まず右ボディストレートから左の三日月蹴り。次にボディストレートのフェイントから左ハイを打ちました」

――そして最初のダウンを奪ったわけですね。もう完全にストライカーへ……。

「黒部さんをKOした時に、自分はストライカーとして生きていこうと決めました! あくまで自称ストライカーですけど(笑)。でも日本の女子MMAではストライカーって少ないじゃないですか」

――それだけのKOを生み出す要因として、ステップワークとスイッチがあるかと思います。SARAMI戦もスイッチを繰り返していましたが、フィニッシュはオーソドックスからサウスポーにスイッチしたと同時に左ハイを打っていました。

「左ハイへ繋げる動き、コンビネーションは練習していました。スイッチからの左ハイだけじゃなく、もっといろんな左ハイの出し方を練習していて。あの形は練習していたものの一つです。オーソドックスのまま左ハイ右ハイも出せますし、サウスポーで右ハイも打てます。

もともと柔道は利き手が前のサウスポースタンスでした。MMAを始めてから、打撃が入るようになってオーソドックスで構えるようにしていました。そういうアベコベの状態からMMAを始めているので、どっちの手や足が前になろうと違和感がないですね」

――他の出身ファイターと同様にサウスポー、いわゆる右利きサウスポーとしてMMAを戦おうとは考えなかったのですか。

「それは考えなかったです。やっぱり左足を前に構えたほうが、前に出やすいですよね。私は徒競走も『位置について』で構える時に右足を下げていましたから」

――……はい。

「そのほうが本来はバランスが良くて。たぶん柔道時代はバランスが悪いほうで試合をしていたんだと思います(笑)」

――打撃でいうオーソドックスで構えていたほうが、もっと柔道でも強かったかもしれないと(笑)。

「柔道って、どんどんルールが難しくなっているじゃないですか。すぐ変更されるし、ルールが変わるたびに頭がパンクしていましたね。そういう競技は苦手です。だからMMAは楽しいですよ。ルールはあるけど分かりやすいから。特にRIZINルールは4点ヒザとサッカーボールキックがあるから、ここで蹴って良いかどうか迷う必要がないですもんね。黒部戦でもSARAMI戦でも、本当はダウンを奪った時にサッカーボールキックをやりたかったんですよ。相手は下を向いているからサッカーボールキックが入りやすくて、その気持ちを抑えるのに必死でした」

――現在サッカーボールキックは練習しているのですか。

「はい。さすがに思いっきり蹴ることはできないので、その状態になったらサッカーボールキックの形に入るだけですけど。4点ヒザの練習もやっています。それは練習相手もサッカーボールキックと4点ヒザありだから、自分も入れられるかもしれなくて緊張感ありますよ。でも、それだけフリーなルールのほうが向いていると思います」

――SARAMI戦で印象深かったのが、もう1点……あらゆる攻防の中で、必ず最後に右ジャブあるいは右フックをフォローで入れていました。

「あれを入れておくと必ず相手の動きが止まって、追って来られなくなりますね。ストライカーとしては『追ってくるなよ』という意味で右をフォローするようにしています。今はボクシングジムでも練習していますけど、やっぱりAACCで――MMAの練習の中でないと分からないものがあって。特にグラップラーが蹴りの打ち終わりにテイクダウンを狙うって攻防は、MMAだけのものじゃないですか。それはMMAの中で学ばないといけない。自分にとっては、あの右のフォローが流れの一つとして染みついているんです。ナチュラルな動きでモーションもなく出しているから、相手も気づいていないのかなとは思いますね」

――それほどナチュラルなストライカーぶりを発揮して修斗のベルトを獲得したあとは、どのような展開を考えていましたか。

「いきなりRIZINに出る、というのは考えていなかったです。まず修斗のベルトを獲ったあとは、防衛戦をやるのかなぁと考えていました。でも、そうなると対戦相手が――もともと黒部さんとSARAMI選手が2強で、いきなり再戦っていうのも変じゃないですか。誰か新しいチャレンジャーが登場するまで、どうなるのかなぁと考えていました」

――すると他団体として、DEEPジュエルスに出場している選手には興味がありましたか。

「DEEPジュエルスには49キロの選手が多いじゃないですか。自分の階級は見ていて『この選手と対戦したいなぁ』という気持ちはありました」

――同じ階級……となると、次に対戦する万智選手は「試合をしたい相手」の中に入っていなかったのですね。

「ストロー級の選手ですけど、自分が階級を上げれば対戦することはあると思っていました。ちょうど同じぐらいのキャリアなので。今回の52.5キロ契約というのも、仕方ないですね。それは万智選手と試合すると決めた限りは、契約体重はもう関係ないので。柔道時代は52キロ級で、その体重で動いたことがないわけでもないですし。あと正直、おいしい相手だと思っているのでオファーを受けました」

――柔道時代の52キロとMMAの49キロでは感覚も違いますか。

「今の自分にとっては修斗のスーパーアトム級(50キロ以下)が適正です。すごく動きやすし、自分の打撃も効きますからね。ただ、国内だけで試合をしていれば、いずれ対戦相手もいなくなってくると思います。世界で戦える選手になりたいっていう気持ちは大きくて、いずれ世界の階級――ストロー級でも強いと言われるようになりたいです。だからずっとストロー級で戦うことは見据えていました」

――……渡辺彩華選手にとってはAACCの先輩である浜崎朱加選手の前に立ちふさがったのが、アトム級とストロー級の間にある壁だったように思います。それはイコール、日本女子MMAにとっての壁でもありました。アトム級の選手が、いかにストロー級で戦うか。

「私は今でも、日本の女子MMAでは浜崎さんが一番強いと思っています。でも私と浜崎さんはファイトスタイルが違うし、違うからこそ壁をブチ破れるかもしれないです」

――それは期待したいところです。では対戦する万智選手の印象を教えてください。

「……ゴキブリですよ、ゴキブリ」

――いきなり語気が強くなったうえ、ゴキブリ呼ばわりするとは……。

「だって、いろんな練習場所に現れるじゃないですか。自分で自分の動きを『ゴキブリみたいな動き』と言っていますからね。だから彼女は自他ともに認めるゴキブリなんですよ」

――万智選手がAACCに来たことはないですよね。

「AACCに来たら、国内の女子選手全員と練習することになってしまいますよ(笑)。本人は、いずれAACCの選手と対戦することが多くなると思っていたかもしれないですけど」

――万智選手の練習環境の問題もあるので何とも言えませんが……。

「それと彼女に対してはイラッとすることがあって。以前MMAPLANETのインタビューで、私の名前を出さずに私のことを挑発していたじゃないですか。Colorsの選手との対戦について訊かれて、『自分がやってやりたい。でも団体も違うし、階級もちょっと違うので』とか何とか」

――「黒部さんとSARAMIさんに勝った人」とは、間違いなく渡辺選手のことですね。

「最初は階級が違うから、万智選手に対してそれほど興味があったわけではないです。でもAACCの人から『こういうことを言われているよ』って、MMAPLANETの記事が送られてきて。でも読んでみたら『階級が違うから悔しい』とか、何言っているんだろうって感じですよ。言い訳するんじゃないってイラつきました。

私だったら――『階級が違うから悔しい』と思うぐらいなら、体重を落としてでも試合します。それで私がツイッター(現X)で、MMAPLANETの記事を引用リツイートして『試合しましょう』と書いたら彼女は何も答えずに、いいねだけしていて……。自分から言っておいて何なんですか。だから私が体重を上げてあげましたよ。これで文句ないでしょう。相手の体重でタコ殴りにしてやります」

――トラッシュトークかと思ったら、本気で怒っているようですね。

「そうですよ。ホントにイラッとしましたから」

――では客観的に、ファイターとしての印象を教えてください。

「グラップラーじゃないですか。柔道出身のグラップラー。よくいるタイプですよ」

――同じ柔道出身であるにも関わらず、ハッキリとストライカーとグラップラーに分かれました。万智選手のようなグラップラーを相手に、渡辺選手の寝技も見てみたいところです。

「フフフ、今回そうなるかもしれませんね。寝技になっても自信はありますから」

――ちなみにRIZINでいえば伊澤星花選手のことは、どのように見ているのですか。

「伊澤さんに対しては何もないですよ。昔、同じアマチュア大会に出た時は『お互いに頑張ろうね』と言っていたぐらいで。RIZINに出場するかぎりは、やるなら伊澤さんだと思っています。ただ、AACCとして考えると伊澤さんのほうが邪魔ですよね。ウチのトップ(浜崎)を倒してベルトを奪っているわけですから。次の万智戦は、伊澤星花とのタイトルマッチへの踏み台ですよ。ゴキブリはゴキジェットでシューッとやっつけてやります」

■視聴方法(予定)
10月1日(日)
午後12時00分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,RIZIN LIVE,スカパー!

■ RIZIN LANDMAKR06対戦カード

<バンタム級/5分3R>
太田忍(日本)
佐藤将光(日本)

<キック61.5キロ契約/3分3R>
梅野源治(日本)
斎藤祐斗(日本)

<バンタム級/5分3R>
所英男(日本)
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)

<キック61.5キロ契約/3分3R>
梅野源治(日本)
斎藤祐斗(日本)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<ミドル級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
ANIMAL☆KOJI(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
渡辺彩華(日本)
万智(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)

<58キロ契約/5分3R>
中村優作(日本)
ヒロヤ(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
荒東“怪獣キラー”英貴(日本)

<フェザー級/5分3R>
ビクター・コレスニック(ロシア)
高木凌(日本)

<ライト級/5分3R>
渡慶次幸平(日本)
井上雄策(日本)

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<68キロ契約/5分3R>
銀・グラップリングシュートボクサーズジム(日本)
太田将吾(日本)

<キック57キロ契約/3分3R>
竹野元稀(日本)
内藤凌太(日本)

<バンタム級/5分3R>
切嶋龍輝(日本)
MASANARI(日本)

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ANIMAL☆KOJI K-1 MMA o RIZIN キック 井上直樹 朝倉海

RIZIN LANDMARK6:井上直樹 vs. 太田忍、イゴール・タナベ vs. ANIMAL☆KOJI追加

バンタム級(61.0kg)5分3R
井上直樹(キルクリフFC)
太田 忍(パラエストラ柏)

ともに瀧澤に完勝した者同士。太田は前回の瀧澤戦は、コーナーに詰めて打撃を打ち込み、瀧澤がロープの間から外に頭を出したことでKOというスッキリしない結末だったので、ケージで組めて良かった。まあ太田が勝ち続ければ、いずれタイトルマッチはリングでやることになるが…。井上は元谷に完勝し、その元谷に太田は負けているが、当然タイプが違うのでこの試合がどうなるかの比較にはならない。次の王座挑戦者は朝倉海になりそうだが、勝った方がその次のタイトル挑戦者争いに大きく前進する試合(タイミング的にはもう1試合挟むことになりそうだが)。

▼ミドル級(84.0kg)5分3R
イゴール・タナベ(セラヴィー)
ANIMAL☆KOJI(TEAM ANIMAL)

タナベのRIZIN2戦目は地元名古屋在住のANIMAL☆KOJI。もともとはMMAから始めているが、重量級で試合がなかなか組まれないこともあり、コロナ後はK-1Krushに出場し3勝4敗。MMAの試合は3年8ヶ月ぶりとなる。戦績6勝9敗で、地元であるということとタナベと体重が合うということ以外、RIZINに出る必然性はないが、打撃の対処がまだまだのタナベ相手にはスタンドでKOするチャンスがあるかもしれない。こういう得意分野がかぶらない選手同士の試合は高度な攻防は期待できないので、どうせなら同じMMAの対処がまだできていないグラップラーとの対戦が見たかった。

他、RIZIN.44とLANDMARK6でキックの試合が1試合ずつ追加。しかし今回の追加カードでメインになりそうなカードはなし。まだメイン級のカードが追加される可能性はあるかも知れないが、今まで発表されたカードの中からメインのカードが選ばれることになりそう。

また、記者会見では合わせて木村“フィリップ”ミノルのドーピング検査が陽性であったことも発表。今後は検査結果を公表していくとのこと。今まで公表していなかった理由は「RIZINはフェデレーションなので、関係団体に配慮して」というのは良くわからないし理由になってないが、それが改善されるようになっただけ、木村の参戦にも意味があったかも知れない。

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ANIMAL☆KOJI DEEP K-1 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK06 RIZIN44 Road to UFC Road to UFC2023 Road to UFC2023Ep05 UFC イゴール・タナベ キック ボクシング 井上直樹 倉本一真 太田忍 宇佐美正パトリック 斎藤 神田コウヤ 阿部大治 鶴屋怜

【RIZIN LANDMARK06】井上直樹×太田忍、イゴール・タナベ×ANIMAL☆KOJIの2カードが追加決定

【写真】舞台は違えど切磋琢磨する仲間から刺激を受け、太田がバンタム級挑戦へ向けて井上と対戦する(C)MMAPLANET

2日(土)都内にて、10月1日(日)に愛知県名古屋市中区のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)のRIZIN LANDMARK 6 in NAGOYAの追加対戦カードとして、バンタム級の井上直樹×太田忍、84kg契約のイゴール・タナベ×ANIMAL☆KOJIの2試合が発表された。

井上は5月のRIZIN42でRIZINバンタム級王座決定戦への進出をかけてフアン・アーチュレッタと対戦するも敗戦。対する太田は4月のRIZIN LANDMARK 5で倉本一真にKO勝ちしており、対照的な立場の両者による一戦となった。


現在アメリカのキルクリフFCで練習中の井上は、主催者を通して「こちら(アメリカ)で多くの技術を学び、一歩ずつ進んでいくために日々練習しています。そして名古屋で試合が決まり、私が育った愛知で試合できることを楽しみにしています」とコメントを発表。

会見に出席した太田は「井上選手は技術面でも高いですし、試合でも高いパフォーマンスを出していて、RIZINのベルトに絡むうえで、クリアしなきゃいけない相手。逆に井上選手をクリアできたら、必然的にベルトが近くなると思う」と井上をタイトル挑戦に向けて越えるべき壁だと位置付けた。

また、先日シンガポールで行われた「Road to UFC2023Ep05&06」に出場した同門の鶴屋怜・神田コウヤについて質問を受けると「勝った選手、負けた選手がいて。特に怜は僕と(スパーリング)やっている時に怪我をして(試合は)無理だろと思ったなかで作り上げていく姿を間近で見ていて、若いのにすごいなと思いました。戦っている団体は違うけど目指すところは一緒です。僕の目標はRIZINチャンピオンで、この試合は絶対に落とせないし、最短距離でベルトまでいきたい」と語っている。

ドーピング違反があった木村“ミノルの禊の会見にーーMMAファイターとして太田、キック出場の宇佐美正パトリックが出席

もう一カードはRIZIN2戦目のタナベ×RIZIN初参戦のANIMALという顔合わせになった。会見は両者欠席、意気込みコメントが発表された。

タナベはRIZINデビュー戦となった7月の超RIZIN.2で元DEEPウェルター級王者・阿部大治にヒールホールドで一本勝ち。「今まで通りに自分のフィールドに持ち込んで得意な寝技でフィニッシュ出来ればと思っております」と2連続一本勝ちを誓う。

対するANIMALは柔道出身、DEEPを始め国内外の様々な団体でキャリアを積んだ後、2020年11月から2023年4月までK-1 GROUPに参戦。約3年半ぶりのMMA復帰戦に向けて「色んな国、色んなルールで戦ってきた経験をこのRIZINという大舞台で爆発させ、トップ戦線まで駆け上がります」とコメントした。

なお会見ではキックボクシングルールとして、9月24日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN44での安保瑠輝也×宇佐美正パトリック、RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYAでの梅野源治×斎藤祐斗も発表されている。

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