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【DEEP122】ANIMAL☆KOJIが鮮やかな投げから、狙いすました右パウンドでSAINTを完全KO

【写真】アニマルコージがしっかり一本の投げを決めた(C)MMAPLANET

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI(日本)
Def.1R4分29秒 by KO
SAINT(米国)

アニマルコージが右に回ると、セイントが左ハイを見せる。セイントの左ジャブを受けたアニマルコージアニマルコージは左右の連打でセイントをケージに追い込み、右腕を差し上げていく。セイントは差し返し、右ヒザを突き上げて左に回った。セイントが首相撲から左右のヒザを突き上げると、アニマルコージがキャッチしてグラウンドに持ち込んだ。セイントはすぐに立ち上がる。左腕を差し上げてケージに押し込んだアニマルコージはダブルレッグに切り替える。しかしセイントが左に回って離れた。アニマルコージはセイントを追い、右フックを打ち込む。距離が近くなるとセイントは首相撲に捕らえたが、そのままケージに押し込まれてしまった。

差し上げて離れるセイントだが、すぐに再びケージに押し込まれてしまう。アニマルコージもダブルレッグに切り替えるが倒せず。ケージを離れてアニマルコージが払い腰でセイントを倒した。アニマルコージは背中を着けているセイントに対し、パウンドを打ち込みながらガードの中に入る。セイントがZハーフで守ると、アニマルコージが一度離れてから右パウンドを叩き込んだ。この一撃でアゴを貫かれたセイントの動きが止まる。さらにアニマルコージが追撃のパウンドを浴びせるとレフェリーが割って入った。


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45 ANIMAL☆KOJI CORO DEEP DEEP JEWELS DEEP122 DEEP123 KENTA MMA MMAPLANET o RIZIN SAINT YouTube ケイト・ロータス マンド・グティエレス 佐伯繁 宇佐美正パトリック 平本丈 後藤丈治 本田良介 毛利昭彦 神龍誠 芦田崇宏 西川大和 近藤有己 酒井リョウ 長谷川賢 関原翔 青井人

【DEEP122】計量よもやま話。佐伯代表とマッチメイク談義「今回はうちの流れと違うところで創った大会」

【写真】佐伯代表が「もう一つパンチが足りないと思って」組んだ長谷川×酒井。(ビジュアル込みの)階級的にも今大会に厚みをもたらす一戦となった

明日4日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122の計量が新宿区のホテルローズガーデン新宿で行われた。
Text by Takumi Nakamura


神龍誠×KENTAをメインイベントに本戦8試合が行われるDEEP122は、出場全選手が最初の計量でリミットをクリア。メガトン級契約ながら、100kgまでの減量を目標に掲げていた長谷川賢はTシャル&デニム着用で112.60キロという結果となり「110キロからなかなか落ちなかったんですよ…」とつぶやいていた。

5月、7月、9月と3大会連続で後楽園を前売り完売にしているDEEP。12月のニューピアホール大会=DEEP123も青井人×芦田崇宏、ソン・ジンス×CORO、西川大和×宇佐美正パトリック、本田良介×関原翔などニューピア大会とは思えない豪華カードが発表されている。

好調さが伝わってくるDEEPだが、今大会のラインナップは普段のDEEPとは若干趣が違うという。計量後に佐伯繁代表とかわしたちょっとディープなマッチメイク談義をお届けしよう。

「僕らの仕事って目前の大会だけじゃなく、その先の大会も見て仕事するじゃないですか。だから『今度の大会、カードがいいですね!』と言ってもらえるのは大会一カ月前で、どんどん話題が進んじゃうんですよね。

明日大会があるのに、感覚的には『12月の西川×宇佐美、いいね』になっちゃう。だから改めてそれを目の前の大会に戻す必要がありますよね。ここで気が緩んじゃうのは絶対に良くないし、ちゃんと明日をいい大会にしようと思いました。それもおかげさまでチケットがよく売れてるからなんですけど。

それでいくと11月大会は、久々にマッチメイクに苦労したというか。毎年12月の大会はマッチメイクが難しいんですよ。みんな大晦日を狙っているから。でも今年はたまたま12月で声をかけていた選手がみんな12月でハマって、逆に『11月にどうしよう?』となったんです。それで久々にこちらから色んな選手に『11月はどう?』って声をかけて試合を組みました。

うち(DEEP)にはうちの流れがあって、その流れで試合が決まっていくから、そろそろあの選手とあの選手がやらせようっていうのが自然に見えてくるんです。でも今回の神龍(誠)やケイト(・ロータス)は大晦日のRIZINを見据えての参戦だし、延期になった後藤丈治くんとマンド・グティエレスは初参戦同士の試合じゃないですか。

今回はDEEPの流れや物語とは違うところで、こちらで創ったマッチメイク・大会になってますよね。その中でも(平本)丈くんが出てくれたり、もう一つパンチが足りないと思ったからハセケン(長谷川賢)を口説いたりして、結果的にいい大会になったと言われるのはありがたいです」

ちなみに佐伯代表のもとには試合をしたいという選手のリクエストが殺到。また佐伯代表の「フューチャーキング(トーナメント)から出てきた若い選手を使う」「地方で結果を出した選手を東京に呼ぶ」姿勢は変わらずで、選手そのものの数も増えているという。

「選手が増えてくれるのはありがたいんだけど……みんな『1月・2月に大会やらないんですか?』と言ってきて、そこくらいは休ませてよ!」と嬉しい悲鳴もあげていた。

なおMMAPLANET恒例の握手率は本戦8試合中2試合=25%となっている。

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠:57.15キロ
KENTA:57.15キロ

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢:112.60キロ
酒井リョウ:108.30キロ

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス:49.75キロ
月井準南:49.80キロ

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI:92.10キロ
SAINT:92.20キロ

<フライ級/5分2R>
木村琉音:57.20キロ
平本丈:57.05キロ

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己:72.50キロ
毛利昭彦:71.10キロ

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾:67.75キロ
水野新太:67.95キロ

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー:68.00キロ
立成洋太:67.85キロ

<アマS・フェザー級/3分2R>
赤田プレイボウイ功輝:66.00キロ
鳥次亜流:66.10キロ

<アマS・フェザー級/3分2R>
鈴木大晟:65.70キロ
有馬雄生:66.30キロ

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45 ANIMAL☆KOJI DEEP DEEP JEWELS DEEP122 KENTA MMA MMAPLANET o ブログ 神龍誠

【DEEP122】扇久保戦を経て、神龍誠「あの時は僕が甘ちゃんだった。より残酷に戦うNEW神龍誠でいく」

【写真】目指すは大晦日RIZIN、そして強豪外国人選手との対戦。「今回はあくまで調整試合」と言い切る神龍だ。(C)TAKUMI NAKAMURA

明日4日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122の計量が新宿区のホテルローズガーデン新宿で行われた。メインイベントでKENTAと対戦する神龍誠は57.15キロでリミットをクリアした。
Text by Takumi Nakamura

7.28超RIZIN03では扇久保博正との因縁の一戦に臨むも判定で敗れた神龍。今回は約2年半ぶりにかつてのホームリングDEEPに凱旋し、KENTAを相手に再起戦を行う。扇久保戦を経て、神龍にどんな変化があったのか。計量直後の神龍の声をお届けしたい。


――先ほど計量を終えて、今はどんな心境ですか。

「とりあえず今はホッとしています」

――改めて7.28超RIZIN03での扇久保博正戦は神龍選手にどんな試合でしたか。

「よりフィニッシュを狙ってやらないといけないなって。判定のことが一番ですね。僕が甘ちゃんだったと思います」

――扇久保戦以降はどんなことを意識して練習してきましたか。

「さっきと同じでよりフィニッシュを狙ってやらないといけないなと思ってやってきました。今回はより残酷に戦おうと思います」

――具体的に練習で変えたこと、新しく取り組んだことはありますか。

「ありますね。詳細は試合があるので言えないですけど」

――その部分について練習で手応えは感じていますか。

「感じています。明日それが試合に出ると思います」

――対戦相手のKENTA選手にはどんな印象を持っていますか。

「印象……特にないですね」

――そこまで映像も見ていないですか。

「はい。そんなに見てないです」

――約2年半ぶりにDEEPで戦うことについてはいかがですか。

「久々の後楽園ホールだし、楽しもうと思っています。初心に帰って、またハングリーになった気がします」

――DEEPから再スタートという感覚もありますか。

「本当に心機一転みたいなところもありますし、NEW神龍誠でいきます」

――神龍選手としてはKENTA戦をクリアして、RIZINへの再出撃を見据えていると思います。

「もちろん大晦日のRIZINに出るつもりでいるので、今回はあくまで調整試合です。大晦日には強い海外勢とやりたいですね」

――そういったレベルの違いを見せたいですか。

「それはありますよね。相手はRIZIN出場が目標で、僕は世界を見ているので、目指している山の差が試合に出ると思います」

――最後に神龍選手の試合を楽しみにしているみなさんにメッセージをいただけますか。

「大晦日は必ず出るので、そこに期待を持ってもらえるような試合を見せます」

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠:57.15キロ
KENTA:57.15キロ

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢:112.60キロ
酒井リョウ:108.30キロ

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス:49.75キロ
月井準南:49.80キロ

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI:92.10キロ
SAINT:92.20キロ

<フライ級/5分2R>
木村琉音:57.20キロ
平本丈:57.05キロ

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己:72.50キロ
毛利昭彦:71.10キロ

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾:67.75キロ
水野新太:67.95キロ

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー:68.00キロ
立成洋太:67.85キロ

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45 ANIMAL☆KOJI DEEP122 Interview J-CAGE KENTA ブログ 神龍誠

【DEEP122】30歳で柔道→MMA、神龍誠と対戦するKENTA「倒さないといけない相手だと思っていた」

【写真】柔道時代には髙藤直寿とも対戦、地元・新潟では喧嘩祭りとして知られる新発田祭りで腕試ししていたという異色の経歴を持つKENTA(C)TAKUMI NAKAMURA

4日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122で、KENTAが神龍誠と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

9月のDEEP後楽園大会では渡部修斗に一本勝ちし、約2年半ぶりにDEEP凱旋を果たす神龍の相手として白羽の矢が立ったKENTA。MMA戦績は10戦8勝2敗、今年で34歳を迎えた遅咲きファイターは柔道一筋の青春時代を経て30歳でMMAに転向、地元・新潟では喧嘩祭りとしても知られる新発田祭りで腕を鳴らした異色の経歴の持ち主だった。


――神龍選手と注目の一戦が迫ってきました(取材日は10月26日)。最初にこの試合のオファーを受けたのはいつ頃だったのですか。

「前回の試合が終わって2日~3日後に話をもらいました。神龍選手が11月のDEEPに出るという話は聞いていたのですが、試合のオファーだったので少し驚きました」

――これまで戦ってきた相手のなかで名実ともにトップの相手だと思います。周囲の反響はいかがでしたか。

「自分は2年半前(2022年3月)にプロデビューしたんですけど、その頃にDEEPのチャンピオンになったのが神龍選手だったんですよ。だから僕にとってはいつか倒さないといけない相手だと思っていて。神龍選手がベルトを返上してRIZINに行ってからは、自分がRIZINに出る以外は戦うチャンスがないと思っていたんです。だから今回オファーをもらった時はラッキーだなと思いました。ただ周りは僕の想いは知らない人が多いので『おお!すごい選手と試合が決まったね』という反応が多かったです」

――今回はKENTA選手を初めてインタビューするということで、これまでの経歴についても聞かせてください。KENTA選手が最初に始めた格闘技は何だったのですか。

「小学校1年の時に柔道を始めました。もともと親父と叔父さんが柔道をやっていて、どちらも新潟県でチャンピオンになるくらいの選手で、その影響で地元の道場で始めた感じです。最初は遊び感覚でやっていて、親父もそこまで厳しくなかったのですが、小学校低学年の時に女の子に試合で負けて、僕がヘラヘラしていたんですね。そしたら親父が『女に負けてヘラヘラするようなヤツは男じゃない!』って激怒して、それから柔道に熱が入るようになって、僕も真剣に柔道でやりました」

――KENTA選手も次第に柔道にのめり込んでいったのですか。

「そうですね。僕が所属していた道場が新潟でも有名なところで、団体で県大会で優勝するような道場で、みんなで切磋琢磨しながら、自分も周りに負けたくないと思って練習していました」

――柔道はどのくらいまで続けたのですか。

「中学・高校は部活と道場で練習を続けて、柔道推薦で関東の大学に進学しました。大学卒業後はALSOKの関連会社に入社して社会人柔道として続けていて、その時に講道館杯に出場するなど結果を残すことができたんですね。それで泉浩さん(※2004年アテネ五輪柔道90kg級銀メダリスト、2009~2011年にはMMAにも挑戦)が監督を務める実業団から話をもらって、そちらに移籍することになりました。柔道そのものは28歳まで続けました」

――まさに柔道一色だったんですね。柔道時代にメダリストや有名選手と試合したことはありますか。

「関東大会の決勝で髙藤直寿選手(※2020年東京五輪柔道60kg級金メダリスト)と試合をしたことがあります。全日本ジュニアではドンマイ川端(川端龍)選手ともやりました」

――そこからMMAを始めるきっかけは何だったのですか。

「柔道では日本代表を目標にやってきたんですけど、ジュニア時代は全国で5位、全日本選手権でもベスト16止まりで、なかなか日本代表に選ばれなかったんですね。学生時代は3年や4年と期間が決まっているので、そこに向けて集中して頑張れたのですが、実業団はそういった区切りがないので、モチベーションを維持するのが難しかったり、少しずつ試合で負けても悔しいと思わなくなっていたんです。なあなあな気持ちで柔道をやっていても結果は出せないし、会社に迷惑もかかると思ったので、28歳で引退しようと思いました。それで1年間はコーチとして指導を続けていたのですが、選手を引退してからは何も頑張るものがなくなってしまって。もともと大晦日に格闘技を見るのが好きだったし、MMAは打撃もある何でもありで強さを競うものなので自分もやってみようと思って、柔道には区切りをつけてMMAに転向しました」

――いきなり打撃ありのMMAに挑戦することに不安はなかったですか。

「僕は新潟県新発田市出身で、新発田祭りという祭りがあるんですね。それは有名な喧嘩祭りで、僕もそこでバンバンやり合ってたんですよ。はちまきを拳に巻く人もいますが、基本は素手でやるもので、打撃に対する免疫はありました(笑)」

――そんな意外なバックボーンがあるとは思いませんでした(笑)。

「そんな感じで昔から負けん気は強かったですし、親父が格闘技の試合を見ながら酔っ払って『俺だったら勝てる』とか言ってるのを見て、内心『やってみろよ』と思っていたんですよ(笑)。そういうこともあって実際に自分がMMAをやってみて、どういうものかを知りたいと思っていました」

――とはいえ30歳を目前にして安定した仕事を辞めることに躊躇しなかったですか。

「思い切った選択ではあるんですけど、人生一度切りだし、阿部大治が高校の後輩で阿部からも誘ってもらったし、そうやって周りで後押ししてくれる人がいたんですね。それでMMAをやろうと決めました」

――MMAを始めた時から自信があったのですか。

「僕も少しネジが外れているタイプなので(笑)、『俺がMMAやったら絶対強い。チャンピオンになる』と思って始めました」

――MMAを始めるうえでK-Clannを選んだ理由は何だったのですか。

「横田(一則)さんが順天堂大学の柔道部で、その1つ上の代のキャプテンが新潟の道場の先輩だったんですよ。その先輩から同じ柔道ベースだし、DEEPでも2階級制覇しているすごい選手だよということで紹介していただきました。

――柔道ベースという部分でも横田さんの指導はKENA選手に合っていますか。

「そうですね。横田さんは打撃も上手いですし、MMAでも柔道技を活かしたスタイルなので、すごく僕に合っていると思います」

――ここまでプロ戦績は8勝2敗、ご自身ではどんなキャリアだったと思いますか。

「30歳でMMAを始めたのですが、怪我があって約1年間はほぼほぼ練習できなかったんですよ。それで心が折れかけていた部分があったんですけど、その時に横田さんに声をかけられて気持ちを入れ替えました。だからMMAを始めて実質3年半・プロで2年半ということを考えたら、2敗して悔しい想いもしましたけど、神龍戦とやれるところまで来たという意味ではいいキャリアを積んでいるのかなと思います」

――自分の実力を出せばトップ選手にも通用すると感じていますか。

「RIZINに出ている村元(友太郎)選手や渡部(修斗)選手とやった時も、周りは厳しいという目が多かったのですが、僕は普通に勝てると思ってやっていたし、気負いもなかったです」

――神龍選手は日本だけでなく世界でもトップレベルの選手です。その相手とどんな試合をしたいですか。

「初期の頃は判定勝ちが多くて、最近は一本勝ちもするようになって、どちらかというと組み技の選手だと思います。だから自分と試合をしたら噛み合うと思うし、試合するのが楽しみですね。僕的には『ぶっ倒してやろう!』というよりも『トップ選手ってどんなもんなんだろう?』と思いますね。今回はそういうワクワクがすごいです」

――一試合一試合、自分の力を出し切りたいですか。

「僕ももう34歳ですし、MMAに転向した理由も後悔したくなかったからで、柔道時代とは格闘技に対するメンタルが違いますね。どうしても年齢的なところでいつまでできるか分からないですが、毎日楽しみながら格闘技を続けられています」

――神龍選手は誰もが戦える相手ではないと思います。そこに対する喜びもありますか。

「あります。自分は仕事しながら格闘技をやっていて、計量前日まで夜勤で働いて水抜き、みたいなこともあったんです。でも今回は会社の理解やスポンサーさんの支援もあり、試合の一カ月前から仕事を休ませてもらっているんですね。これだけ練習に集中できたのは初めてですし、ここまで怪我なく来れているので、その成果をどこまで出せるかが楽しみです」

――改めてKENTA選手の格闘家としての目標を聞かせてもらえますか。

「僕は柔道で日本一や日本代表になれなくて“JAPAN”の文字を背負って戦うことに憧れがあるんですね。だからDEEPでベルトを獲って日本代表として、海外の選手と戦ってみたいですね。やっぱり日本を背負って戦う選手はカッコいいし、僕は柔道でそれを叶えられなかったので、30歳でMMAを始めても夢を叶えられるんだぞってところを見せたいです。またこの年齢でも新しいことを始めて、目標に向かって挑戦している姿も見てもらいたいです」

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
KENTA(日本)

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢(日本)
酒井リョウ(日本)

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス(日本)
月井準南(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI(日本)
SAINT(米国)

<フライ級/5分2R>
木村琉音(日本)
平本丈(日本)

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己(日本)
毛利昭彦(日本)

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾(日本)
水野新太(日本)

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー(日本)
立成洋太(日本)

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【DEEP122】前DEEPメガトン級暫定王者、酒井リョウ「長谷川選手と戦うのは運命だったんですよ」

【写真】長谷川賢とは1987年生まれの同い年、酒井リョウ(C)SHOJIRO KAMEIKE

4日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122で、酒井リョウが長谷川賢と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

酒井にとっては今年3月、ロッキー・マルティネスとのDEEPメガトン級王座統一戦で敗れて以来の試合となる。その後、酒井はDEEPのライブ中継で解説を務めるなか、自身の今後について訊かれても、ぼやかすような回答を繰り返してきた。このまま引退するのか――そう思われた酒井が、ここで長谷川と対戦することを決めた理由とは。


――ここで長谷川選手と対戦するというお話は、どれぐらい前から進んでいたのですか。

「決まったのはカード発表の直前ですよ。長谷川さんは前から聞いていたのかどうか分からないけど、僕は個人的に、試合するんだろうなとは思っていましたけどね。フェスティバルでの復帰戦を観た時に」

――昼のカラオケ大会で熱唱した後に。

「アハハハ。そう、そうです。でね、もともと長谷川さんは僕に『復帰するけどミドル級に落とすから、対戦することはないね』と言っていたんですよ。だけど復帰戦を観たら、あまりにデカすぎて――その身体を見て、『試合するんだろうな』というよりも『佐伯(繁DEEP代表)さんが試合させたいだろうな』という個人的な予想はありました。DEEPサイドから『試合の話がある』と連絡が来た時も、『たぶん長谷川戦じゃないかな』と思って」

――一方、酒井選手はマルティネス戦後にで敗れたあとテレビ解説で今後について訊かれても返事をぼやかしたりと、『これは現役を引退するのか』という印象もありました。

「マルティネス戦で『やり尽くしたな』と思ったのは事実です。試合後、ケージにグローブを置いて去ったんですよ。『もうDEEPメガトンで戦う相手がいない』と思っていて。もう対戦相手も2~3周しているから、RIZINヘビー級で試合をしたいとも考えていました。

だけどロッキーに負けて『RIZINのチャンスはなくなっただろう』と。そしてダイレクトリマッチもないだろうし、じゃあロッキーにもう一度挑むには何試合勝たないといけないのか。そうなると、また同じ相手と戦い続けるのか――とか」

――しかし、酒井選手の中には『まだ戦い続けたい』という気持ちが残っていたということですね。

「正直、年齢的に体力は落ちているわけじゃないですか。練習でも以前のような無理はできなくなっていますし。だけどMMAはやることが多いから、新しいことを身につけて成長できる部分もある。その狭間で悩んでいた状態ではありました」

――同じレスリングベースでも、最初はガンガン押していた選手がキャリアや年齢を重ねて、捌くスタイルに変わる場合もあります。

「そう。ファイトスタイルが変わる選手もいますよね」

――酒井選手の場合はいかがですか。

「ロッキー戦で、試合では初めてテイクダウンしましたよね。長谷川さんもビックリしたらしいですけど(笑)」

――アハハハ。

「その前からアライアンスへ練習に行って高阪剛さんから、いろいろと教えてもらったんです。ただ、やっぱりスタイルを変えるのは難しいですね。あとはAACCに行って壁レスを教えてもらったり、ガンガン追い込まれたりはしています」

――先ほど言われたとおり、体力は落ちてきた。それでも自分を追い込み続けることができるのは、やはりまだ戦いたいからではないですか。

「ここまでは正直なところ、ただ格闘技が好きなだけで続けてきたんですよ。やっぱり長谷川さんが復帰するのも、MMAが好きだから――というのは伝わってくる。自分もそうだから辞められない。結局、ロッキー戦のあともMMAの動画ばかり視ていましたしね。

ただ、改めて『試合をするのが好きなんだな』って思いました。試合をしていないと忘れられちゃいますし。だって長谷川さんも5年以上も休んでいたらから、僕が『次の相手は長谷川賢だ』と言っても誰も分からなくて」

――……。

「セイント戦を視た人から『酒井、勝てるよ』って、よく言われるんです。だけど皆、昔の長谷川賢を知らないんですよ。あの人が今まで、どういう試合をしてきたか。僕はONEのオンラ・ンサン戦はもちろん、その前から視ていましたから。DEEPの試合、それこそウェルター級に落とした時も」

――ウェルター級時代、ありましたね。2016年から2017年にかけて

「ウェルター級グランプリ決勝戦で、住村竜市朗選手と戦ってバッティングで終わるとか(※長谷川が負傷判定で敗れた)。それだけ視てきているので、セイント戦が本当の長谷川さんの姿だとは思っていません。

重要なのは長谷川さんが、どれだけ戻してくるのか。それは自分にとってプレッシャーになりますよね。長谷川さんにとっても、『酒井なんかに負けられるか』というプレッシャーがあるかもしれないけど」

――酒井選手は、長谷川選手がしっかり戻してくると予想していますか。

「しっかり仕上げてくるでしょうね。そのイメージも出来ていますよ」

――酒井選手の根底には反骨心のようなものが感じられます。たとえばGENの選手を連覇していって……。

「最後に長谷川賢という、岡見勇信さんの一番弟子みたいな人と対戦することになりましたね(笑)。反骨心かぁ……そういうのは、あるかもしれないです。日本でヘビー級なら、普通はGENで練習するかもしれないけど、自分は行かなかった。

今回も自分がオファーを断ることもできたんですよ。ロッキーに負けて、少しモチベーションも落ちていたし。ただ、巡り合わせだと思いますね。ここで対戦しなかったら一生、長谷川さんと試合することはなかったでしょう。だから、オファーをもらって即『やりますよ』って答えました。

同い年だし、二人とも格闘技が大好きだし――やるべくしてやる。長谷川選手と戦うのは、運命だったんですよ。ただ、彼が怪我によるブランクで休んでいた5年間、自分は戦っていたから。その分、負けられないという気持ちは強いです」

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
KENTA(日本)

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢(日本)
酒井リョウ(日本)

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス(日本)
月井準南(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI(日本)
SAINT(米国)

<フライ級/5分2R>
木村琉音(日本)
平本丈(日本)

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己(日本)
毛利昭彦(日本)

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾(日本)
水野新太(日本)

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー(日本)
立成洋太(日本)

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45 ANIMAL☆KOJI DEEP DEEP JEWELS DEEP122 HIME KENTA MMA MMAPLANET o RIZIN SAINT Torao YouTube ケイト・ロータス プロレス 修斗 巌流島 平本丈 後藤丈治 摩嶋一整 毛利昭彦 近藤有己

【DEEP122】毛利昭彦が語る近藤有己戦、TORAO、RIZIN「全部やる。全て僕のやってきた格闘技だから」

【写真】山口県のMMAを支え続ける存在、毛利昭彦(C)SHOJIRO KAMEIKE

11月4日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122で、毛利昭彦が近藤有己と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

中国地方のMMAを語るうえで、毛利の存在を欠かすことはできない。2000年ごろから山口県でMMAの練習を始め、選手としてだけでなく自主興行やclub DEEP山口大会にも携わってきた。さらに現在は修斗興行TORAOの山口大会をサポートする立場にもある。
その毛利にとって2024年11月は、自身のキャリアにとって一つのピークを迎える。4日にDEEPで近藤有己と対戦し、2週間後の17日にはTORAO山口大会を控えるなか、さらに毛利道場から摩嶋一整がRIZIN LANDMARK名古屋大会に参戦することとなった。
指導者として、大会運営サイドとして、そして選手として――毛利は言う。「全部やる。それが全て、僕のやってきた格闘技だから」。


――まずTORAO山口大会の開催が発表されたあと、毛利選手がその2週間前にDEEPで近藤選手と対戦すると聞き、驚きました。TORAO山口大会はプロモーターが山本陽一TNS代表で、毛利選手は大会をサポートする側です。毛利選手がTORAO山口大会をサポートするようになったのは、いつ頃のことなのでしょうか。

「初めてTORAO山口大会が開催されたのが2018年ですよね。もともと山口県で僕は『一心』という自主興行を開催していて、山本さんも一心のことを知っていたし、僕も山本さんが修斗の大会を行っているのも知っていました。僕も選手としてはもちろん、興行としてはDEEP山口大会を行ったこともあるし、一心の前には『RockUp』という大会もやっていて」

――RockUpと一心! 当時の中国地方の格闘技事情を知る者としては、興味深い名前ばかりです。

「アハハハ、そうですよね。そんななかで山口県では村井さん(村井貴史。毛利道場所属の元プロシューター。山口県内のアマチュア修斗普及に尽力した)がアマチュア修斗を開催するようになって。県内の格闘技をアマチュアから育てていく。そのベースが修斗にはありますよね。全国でアマチュア修斗を開催しているのは凄く良いことだし、僕も広めていきたいと思いました。

プロ興行を開催するにしても――今でもDEEPをやりたいという気持ちはあります。ただ、西日本の状況は山本さんのほうが分かっているし、その面で話も合うから、やりやすいんですよね。アマ修斗は歴史もあるから、選手のモチベーションも高まると思うし」

――もう20年以上、選手としてだけでなく興行にも携わってきた毛利選手から見て、中国地方のMMAはどのように変わってきたでしょうか。

「今はインターネットがあって、感覚的には東京も近くなったし、実際に山口県から東京の大会にも出やすくなったじゃないですか。僕がMMAを始めたのは2000年頃かな。あの頃は何もなかった。それこそ周りに格闘技のジムはなかったです。格闘技の情報についても、雑誌で『こういう選手が東京にいるのか』と知るぐらいで。それこそ今回対戦する近藤有己選手も、そういうメディアで見ていた大きな存在ですよ。

そんななかで、いかに自分たちをレベルアップさせていくか――試行錯誤しながら大会を行ってきたからこそ、東京の大会にも出られるようになった。だから今後も続けていかなきゃいけないと思っています」

――ジムの話でいえば、最初に毛利道場の存在を知った時は、まだ常設のジムはなかったと思います。そこから現在の広くて綺麗なジムを立ち上げた。2000年ごろに毛利選手が抱いていた夢を、一つひとつ実現している手応えはありますか。

「う~ん、夢かぁ……。あの頃って、庭に木の杭を4本立てて、ビニールシートを敷き、ホースを巻いてリングをつくったんですよ。そこ空手や柔道の経験者を呼んで、自分がやりたいMMA——東京から伝わってくる総合格闘技のルールで練習していたんですよね」

――ホースがロープ代わりのリング! しかも床がマットではなくビニールシートというのも凄いです。

「怪我も多いし、最悪な環境で(苦笑)。でも、そんななかで仲間も増えて、格闘技をやりたい人も集まってきました。そういう人たちのために、指導と設備に関しては東京に負けないものをつくりたいと思ったんです。自分も東京へ練習に行ったり、いろんなものを探し、勉強させてもらいました。

田舎なので、今でもMMAを知らない人は多いです。でも大会とか、摩嶋一整の試合を通じてMMAというものも認知されつつある。今、そういう良い状態でもあるんですよ」

――――一方、ジムを運営して興行もサポートするなかで、現役選手としての活動は難しくなりませんか。2011年から2018年まで、MMAに関してはブランクがありました。

「その頃は巌流島とかプロレスに出ていたんですよ。ただ、もともとプロレスが好きでMMAを始めたけど、やってきたのはMMAですからね。ずっとMMAの練習もしていたし、僕の中ではそんなに変わっていません。

何かって言うと……昔から『山口県で格闘技をやり、山口県で格闘技を広めていく』という気持ちは変わっていないんです。だからプロレスをやっている間も、自分としてはMMAを休んでいたつもりもなくて」

――なるほど。そうしてMMAを続けてきたことで、今回は近藤選手と対戦することになりました。

「凄く楽しみですよ。田舎で格闘技をやってきた僕にとっては、ずっと視てきた凄く有名な選手で。最近、年齢が近いと知ったんですけど(笑)」

――毛利選手も近藤選手も1975年生まれの同い年なのですね。

「そうです。学年は僕のほうが一つ上になるのかな(毛利は3月生まれ、近藤は7月生まれ)。同じ年齢ではありますけど、上の世代の選手というイメージですね。階級も違うし、対戦することはないと思っていました。

それがHIMEのセコンドでDEEPジュエルスに行った時、佐伯(繁DEEP代表)さんから『TORAO山口大会の試合は決まったの?』と訊かれて。前から山口大会で試合をすることは伝えていたんですよ。でも対戦相手が決まらなくて……。僕としても年に1回、地元で試合をするうえで誰が相手でも良いわけじゃない。意味のある試合をしたい。

で、佐伯さんに『決まっていないんですよ』と言ったら、『近藤選手とどう?』と訊かれたんです。僕としてはすぐ『試合したい』と思いました。だけど『少し待ってほしい』と答えたんですよね」

――11月17日にTORAO山口大会とRIZIN LANDMARK名古屋大会がある。その2週間前は運営者としても、指導者としても忙しい時期だと思います。

「そうなんですよ。だけど佐伯さんが近藤選手サイドにも話をしたあと、『近藤選手も毛利さんと試合したいみたい』と言ってきて。その瞬間『もうやるしかない』と思いましたよね。そこから試合することしか考えられなくなりました。

山本さんには、そのことは言いにくかったですけどね(苦笑)。でも大会運営のことは弟(毛利将文氏。毛利道場マネージャー)が昔からやってくれているので、不安はなかったです。弟がいれば心強いし、任せても大丈夫だと思いました」

――その近藤選手とは、どのような試合をしたいですか。

「山口県で格闘技と向き合ってきた僕が、東京の選手とどこまで立ち向かえるのか。そこで勝ちたい。これはずっと僕が思っていたことです。そういう意味では凄く楽しみだし、もう楽しみしかないですよ。自分がやってきたことを、近藤選手に真っ向からぶつけます」

――運営サイドとしてTORAO山口大会についても教えてください。

「TORAOって完成度の高い興行なんです。東京の大会にも負けないレベルにあると思います。選手もTORAOのような完成度の高い大会に出ることで、技術もモチベーションも高めてくれているのでしょうし。

自分も一心を開催していた頃から『格闘技って、こんなに凄いんだよ』ということを見せる大会を開いてきたつもりです。TORAO山口大会もそうです。試合一つひとつはもちろん、最初から最後まで全体を――大会の完成度を見てもらいたいですね」

――さらに17日には摩嶋選手の試合もあります。

「17日、僕は摩嶋のセコンドに行きます。大会は山本さんとウチの弟がいれば大丈夫ですから。同時に僕は、今の摩嶋のストーリーを潰したくないので。もちろんウチの道場からTORAO山口大会にも出場しますけど、そこは道場の仲間がバックアップしてくれますし。

なかなかね、僕もいっぱいいっぱいです。全く余裕はありません(苦笑)。だけどRIZINもDEEPも、そしてTORAOも全て僕がやってきた格闘技だから。選手もスタッフも育ってきた。17日も山口県にはいないけど、全部やりきります」

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
KENTA(日本)

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢(日本)
酒井リョウ(日本)

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス(日本)
月井準南(日本)

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
マンド・グディエレス(メキシコ)

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己(日本)
毛利昭彦(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI(日本)
SAINT(米国)

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー(日本)
立成洋太(日本)

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾(日本)
水野新太(日本)

<フライ級/5分2R>
木村琉音(日本)
平本丈(日本)

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45 ANIMAL☆KOJI DEEP DEEP119 F1 MMA MMAPLANET o   キック 水野竜也

【DEEP119】42歳・水野がANIMALに判定勝利「40代はもう無理? そんなことはない!」

【写真】TD&グラウンドで優位に立った水野。3Rには腕十字のチャンスも作った(C)MMAPLANET

<メガトン級/5分3R>
水野竜也(日本)
Def.3-0:29-28.30-27.29-28
ANIMAL☆KOJI(日本)

サウスポーの水野が左ストレートを伸ばす。ANIMALは右ストレートとインローを返す。水野が左ストレートからのダブルレッグでテイクダウンしてバックへ。ANIMALは水野を前に落とし、ハーフガードで上になる。ANIMALは細かくパンチを入れるが、水野が左手を差して立ち上がり、首相撲からヒザ蹴りを入れる。試合がスタンドに戻ると、ANIMALがインロー。水野は左ストレートから右フックを返す。

ANIMALが右フックで前に出て、水野も右フックを返す。水野は左ストレートから入り、左のヒザ蹴り。ANIMALは水野の前足にローを集め、右ストレートで前に出る。水野は右フックを返して左のヒザ蹴り、テイクダウンのフェイントを入れる。ANIMALは右のインカーフを蹴り、水野が左ストレートで前に出る。

2R、水野が左ストレートを当て、ANIMALが右のインカーフを蹴る。右から突っ込むANIMALに対し、水野は右フックを返す。水野はシングルレッグに入りつつ、離れ際のヒザ蹴りを狙う。

距離が離れるとANIMALは右のインカーフ、水野は左ストレートを見せつつ左のヒザ蹴りと左ミドル。ANIMALは右のインカーフとワンツー、水野は左ストレートから入って右フックを返す。

ANIMALは軽快なステップからインカーフとワンツー、水野は左フックを見せてシングルレッグへ。そのままケージに押し込むとダブルレッグでテイクダウンし、ハーフガードでトップキープする。水野が体を起こしてパンチとサッカーボールキック。立ち上がったANIMALも半身の水野に右フックからパンチをまとめる。

3R、水野が右フックを当て、ダブルレッグで組みつく。ケージから引っこ抜くようにテイクダウンし、ANIMALの右足をまたいでハーフガードでトップキープする。水野はパンチを打って肩固めを狙いつつ、ヒジを落とす。マウントをとった水野が腕十字へ。ANIMALが立ち上がり、水野がシングルレッグでケージに押し込む。ここで両者の動きが止まり、レフェリーはブレイクを命じる。

再開後、ANIMALが右ストレート。水野のシングルを切ってパンチを落とし、水野が引き込んで下になる。ANIMALがハーフガードでトップキープしてパンチを落とし、水野はケージに体を預けて立ち上がる。再び水野が引き込むと、ANIMALは立ち上がって殴り合いを要求。しかし水野がシングルレッグで組みついて試合終了となった。

判定は3-0で水野が勝利。試合後、水野は「タイトルマッチを意識して堅くなってしまいました」と試合を振り返り「自分は今42歳、今年で43歳になるのですが、周りからそろそろ引退?と言われます。でもそれは昔の常識で、俺たちが作っている常識はもっと高いところです。40代はもう無理? そんなことはないです!」と叫んだ。


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45 AB ANIMAL☆KOJI DEEP DEEP JEWELS DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2024#03 DEEP119 MMA MMAPLANET o YouTube ブログ 元谷友貴 平松翔

【DEEP119】10日前に元谷戦を受けた平松翔「僕の場合は気持ち。気持ちという部分で戦っているんで」

【写真】心が強い。ケージの外で、強くいきれるのは平松のような人かもしれない (C)MMAPLANET

本日3日(金・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP119 IMPACTのメインで平松翔が元谷友貴と戦う。本来、今回のメインではDEEPバンタム級王座決定戦として元谷と福田龍彌の一戦が組まれていた。
Text by Manabu Takashima

しかし、福田が練習中の負傷で無念の欠場となり、急遽──26日(日)開催のDEEP Tokyo Impact2024#03で石司晃一と対戦予定だった平松が、10日前のオファーを受け64キロ契約で元谷友貴と戦うことに合意。3週間繰り上がり、対戦相手が実績でさらに上回る強豪とのマッチアップを受けた漢気と野望を計量直後の平松に尋ねた。


──元谷選手との試合のオファーがあったのは、いつ頃だったのでしょうか。

「先週の火曜日(※取材は2日に行われた)ですね。鶴屋(浩THE BLACKBELT JAPAN代表)さんから『まぁ、無理だと思うけど』という風に電話がありました」

──「無理だと思うけど」という風に鶴屋代表もなりますよね。

「そうですね。石司選手との試合が決まってから、その準備をしていたのもあり……ちょっと、待ってくれってなりましたよね(笑)。なんせ元谷選手はDEEPでは2階級でチャンピオンになっている一番の選手じゃないですか。鶴屋さんからも『断って良いよ』ぐらいのニュアンスは伝わって来ていました。

まだ自宅にいたのですが、一瞬だけ『考えさせてください』と伝えてジムに行ってから『やります』と返答しました。僕からすると今回受けなかったら、対戦するまで1年、2年と掛かるかもしれない相手なので。だったら、今すぐにでも戦いたいという気持ちになったので。

それにメインイベントの対戦カードが飛んでも、これまでだったら僕に声は掛からなかったと思います。魚井選手に勝って評価してもらえたから、オファーがあったんやという気持ちにもなりました。DEEPのナンバーシリーズのメイン、穴を空けることができない試合で声を掛けてもらったのに、断れないっていう気持ちにもなりましたね」

──石司選手との26日に対戦が決まっていた。平松選手としても、石司戦がキャリア最大の試合だったかと思います。

「石司選手もトータルでデキて、元谷選手もトータルで強いです。そこで何が大きく変わるのか、そこが僕には余り分かっていなくて。だから、断る理由はなかったです。やっぱりビッグチャンスなんで、全部取ったろかなっていう気持ちでやっています。

ただ体重だけですね。バンタム級のリミットまで落としたかったのですが、10日前で68、69キロある状態だったのでギリギリで64キロでした」

──体重は落とせなかった。当然のようにピークも石塚戦を考えて調整していたでしょうし、約3週間早まることで何かとアジャストしないといけないこともあったかと思います。

「電話を貰った時、そこはやはり気になった部分です。元谷選手と戦うのに、この10日で創り上げることができるんもんなんかなって──一瞬、思いました。でも、『関係ないやろ!』、『気持ちやろっ!!』って。3週間で創り上げるのと、10日で創り上げるのは技術的には違いが出てくるやろうけど、僕の場合は気持ち。気持ちという部分で戦っているんで。

道場の仲間からも意外と『行けるんじゃない』みたいな言葉を貰いましたし、気持ち的にも石司選手との試合に向けて創ってきていたこともあったので。前回は一本勝ちやったけど、技術云々でなく結局、僕は気持ちの勝負やし。思い切りぶん殴りに行こうと思います。この気持ちという部分が一番大きいのですが、10日間でしっかりと創り上げることができたので特に問題はないかと思います」

──元谷選手自身も、一発があるから怖い。怖くない試合は面白く合いとインタビューで言っていました。

「そう評価して頂けているんだったら、嬉しいです。まぁ、気持ち的にファンが『下っ端が負ける』と思っているように、元谷選手も余裕がある……俺のこと舐めているんかなって言う風に感じることもあったので、そういう風に言ってくれているのだからこそ、その怖さをそのままぶつけたいと思います。

試合を受けるだけなら誰でもできたと思います。それだと本当にただの代打です。勝つっていう気持ちを持って、DEEPのメインイベンターという務めを果たしたいと思います。そういう気持ちになれたから、この試合を戦うことができるので」

■視聴方法(予定)
5月3日(土)
午後5時50分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP119計量結果

<64キロ級/5分3R>
元谷友貴: 63.95キロ
平松翔:63.85キロ

<メガトン級/5分3R>
水野竜也:106.4キロ
ANIMAL☆KOJI:93.7キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.65キロ
倉本大悟:70.75キロ

<フライ級/5分3R>
村元友太郎:57.15キロ
KENTA:57.2キロ

<フライ級/5分2R>
関原翔:57.2キロ
マサト・ナカムラ:57.15キロ

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:61.5キロ
木下尚祐:61.6キロ

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗:61.7キロ
橋本優大:61.65キロ

<アマチュア70キロ契約/3分2R>
信原空:69.75キロ
小沼魁成:69.85キロ

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45 AB ANIMAL☆KOJI DEEP DEEP JEWELS DEEP119 MMA MMAPLANET o UFC YouTube ブログ 倉本大悟 元谷友貴 北岡悟 平松翔 水野竜也

【DEEP119】計量よもやま話。村元友太郎の白い歯は〇万円。バナナを言い忘れたANIMAL☆KOJI…………

【写真】木下の間の取り方、そして視線を送り方──只者ではない(C)MMAPLANET

2日(木)、東京都新宿区ホテルローズガーデンのオークルームで明日3日(金・祝)に文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP119 IMPACTの計量が行われた。
Text by Manabu Takashima

メインのバンタム級王座決定戦が福田龍彌の負傷で、急遽64キロ契約=元谷友貴×平松翔に変更された今大会。アマを含め全8試合に出場する16人のファイターが滞りなくパスしている。

午後1時に計量が開始された時点で、第6試合で倉本大悟と戦う北岡悟の姿が見られなかったが1時19分に到着。


第1試合のアマ戦の計量&撮影&コメント終了後に体重計に乗り、70.65キロでパスした北岡は「間に合って良かったです。心を込めて戦います。頑張ります」とコメントすると、他の選手が退室してからも計量会場でリカバリーに努めていた。

計量ステージで面白いやり取りを見せたのが、木下尚祐だ。3月大会で対戦予定だった日比野”エビ中”純也がインフルエンザで出場不可能となり、今大会にスライドされた一番。計量後にファイティングポーズで撮影という司会の言葉に、いつもように日比野がエビ中ポーズを取ると、木下は「ファイティングポーズでしょ?」と拳を固めるよう促しつつ、撮影の段になると、バッチリのタイミングでエビ中ポーズをシンクロさせた。

また水野竜也と対戦するANIMAL☆KOJIは、マイクで「好きなバナナは果物です」という決まり文句を言わず、「しっかり練習してきたので明日は水野選手……強い選手ですけど、しっかりと勝ちたいと思います」と普通に話す。

ANIMALは「一生懸命練習してきたので、すっかり忘れてしまっていました」とバナナに触れなかった理由を述べたが、果たしてキルクリフFCでのトレーニングの成果を13キロ近い体重差のある水野に見せることができるか。なおANIMALのチェーンは模造品で、計量結果にほぼ影響を与えない重量しかないとのこと。

またKENTAと対戦する村元友太郎は、いつものように真っ白な歯を計量台の上で披露。真っ黒なボディと対照的な白い輝きを持つ歯は、村元によると1度で3万円(※保険適用外)のホワイトニングを施しているという。

ちなみに教え子の歯の輝きに対して、師匠の鈴木陽一ALIVE代表が頭の輝きに一カ月で掛ける費用(※保険適用外)は1200円だそうだ。

2年振りのMMA復帰となる関原翔は、この間にグラップリングの試合に出場してきた成果を見せることができるか。

対戦相手のマサト・ナカムラは昨年12月にカザフスタンのNAIZA FCで元UFCファイターのザルガス・ズマグロフ、今年3月にはインドネシアのバリ島でライアン・ロバートソンに敗れ連敗中。朱里、雑賀ヤン坊達也と同様にフィリピンの血が流れるフィジカルと瞬発力を如何に関原にぶつけることができるか、興味深いマッチアップだ。

今大会ではバンタム級転向後3連勝から、昨年11月に雅駿介に敗れ再起を図る窪田泰斗が橋本優大と対戦するバンタム級マッチが第2試合に組まれている。

アマMMAを含め8試合というコンパクトなイベントながら、DEEP119は好カードが揃いで中身がギュッと詰まったファイトナイトとなりそうだ。

■視聴方法(予定)
5月3日(土)
午後5時50分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP119計量結果

<64キロ級/5分3R>
元谷友貴: 63.95キロ
平松翔:63.85キロ

<メガトン級/5分3R>
水野竜也:106.4キロ
ANIMAL☆KOJI:93.7キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.65キロ
倉本大悟:70.75キロ

<フライ級/5分3R>
村元友太郎:57.15キロ
KENTA:57.2キロ

<フライ級/5分2R>
関原翔:57.2キロ
マサト・ナカムラ:57.15キロ

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:61.5キロ
木下尚祐:61.6キロ

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗:61.7キロ
橋本優大:61.65キロ

<アマチュア70キロ契約/3分2R>
信原空:69.75キロ
小沼魁成:69.85キロ

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45 ANIMAL☆KOJI CORO DEEP DEEP JEWELS DEEP119 MMA MMAPLANET o RIZIN YouTube YUKI ブログ 元谷友貴 平松翔

【DEEP119】福田龍彌の代役=平松翔戦へ。元谷友貴「不安のない試合なんて何も面白くない」

【写真】常に平常心、元谷友貴の強さを感じます(C)SHOJIRO KAMEIKE

3日(金・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで行われるDEEP119で、元谷友貴が空位のバンタム級王座を賭けて福田龍彌と対戦する――予定であった。しかし4月25日、福田の負傷欠場により、元谷が平松翔とキャッチウェイトで戦うことが発表された。
Text by Shojiro Kameike

元谷は福田戦が決まってすぐ米国フロリダのATTに向かい、帰国後に対戦相手の変更を聞いたという。しかし平松が相手だからこそ、見せられる試合がある。そんな元谷に大晦日の敗戦、翌1月1日に発生した能登半島地震、そしてATTの練習から平松戦まで――この4カ月について訊いた。


――試合直前のインタビューとなりますが、よろしくお願いいたします(※取材は4月26日に行われた)。福田龍彌戦の消滅について語ったYouTube動画と背景が同じということは、自宅にいらっしゃるのですか。

「今は名古屋の部屋にいます。先週の土曜日に日本へ戻ってきました」

――ATTで練習する時は、試合の2週間前には帰国するのですか。

「はい。まだ時差の部分で慣れていないところもあるので、2週間前に帰国して最後は名古屋で調整しています。その前には一度、家族がいる石川県の加賀市に立ち寄りました」

――今年元日に能登半島地震が発生し、元谷選手もRIZINのリングで被災地の支援について発表していました。地震の発生から約4カ月が経ち、石川県の状況はいかがでしょうか。

「僕が住んでいる加賀市は、地震があった輪島市や珠洲市などからは車で3~4時間ぐらいのところにあって。加賀市には大きな影響はなかったです。ただ、今でも輪島市や珠洲市の方が加賀市の旅館に避難されているという話は聞きますね」

――元日に地震が起こった時、元谷選手はどちらにいらっしゃったのですか。

「大晦日の試合が終わって、加賀の実家に着いた時に地震が起きたんです。お正月で、ちょうど妹夫婦とかが集まり始めた時に……。すごく揺れましたね。『これは大丈夫か!?』と思いました。実家の周りは地割れが起きているぐらいでしたけど、余震も多かったです」

――そのような中で今回、ご家族を残して単身ATTや名古屋に行くことについて不安はなかったですか。

「ATTに行った1カ月前あたりは、もう余震も少なくなっていて大丈夫だとは思いました。自分としても試合前はATTでしっかり調整したくて、福田戦が決まってすぐATTへ」

――なるほど。では大晦日の試合について、あの敗戦をどう捉えているのでしょうか。

「敗戦、う~ん……。あの日は相手のほうが強かった、ということですね。僕がダメでした。自分としてはリベンジしたいし、もう一度やったら勝てると思っています」

――ダメだった点、とは何ですか。

「まぁ、あんまり良くなかったということで(苦笑)。強い選手ではあると思いますよ。ただ、僕に勝ったことでヴィンスの評価が上がってしまっているのは……アハハハ。言い訳になっちゃうので、これぐらいにしておきます」

――では話題を変えましょう(笑)。元谷選手の中ではATTの練習で、何が一番変わったと思いますか。

「これまで合計6カ月ぐらいATTで練習してきて、全て上がってきていると思います。前回のヴィンス戦の前はATTに行っていなくて、その前のCORO戦の時はATTで練習していたんですよ。CORO戦は良い仕上がりで試合に臨むことができました。それで今回ATTに行って改めて感じたのは、練習相手の強度ですよね。強い選手たちと練習することで、自分の動きも良くなる。良い反応ができているとは感じています」

――そう聞いて理解できました。CORO戦のキレ、安定感を見ると「また強くなった」という印象を持ちました。何か新しい技術を身につけたというよりも、一つひとつの精度が高まっているといいますか。

「そう言ってもらえると嬉しいです。ATTで練習して帰ってくると、日本の練習では『良くなっている。体のキレもシャープになっている』と感じることができます。さらに新しい技術も少しずつ吸収してきていますし、もっと積み重ねていけば、さらに進化できると思っています」

――これだけキャリアを重ねてきて、まだ自分が進化することに自分自身が驚きませんか。

「そうなんですよ。今回ATTでやってきたことが、次の試合で出るかどうかは分からないです。でも行くたびに『もっと自分は伸びる』と感じることができていて。まずは目の前の試合に勝つ。そして今年はもっともっとATTに行きたいです」

――まさかATTで堀口恭司選手と練習仲間になるとは思ってもみませんでした。

「僕も去年の今頃は、そうなるとは考えてもいなかったですね。ATTに行ったらすごく良くしてくれますし、僕は堀口選手のいろんなものを見て盗んでいます(笑)」

――なるほど。福田戦が消滅したことを聞いたのは、ATTでの練習を終えて帰国してからなのですか。

「そうです。自分も発表される直前に聞きました」

――元谷選手と福田選手の対戦は、DEEPにとってもファンにとってもビッグカードだと思います。元谷選手にとっても、福田戦に対する期待は大きかったのではないですか。

「福田選手は名前もあるし、結果も残している。前回、バンタム級初戦で良い勝ち方をしている。その福田選手を相手に、ここで僕もバシッと良い勝ち方をしたいと思っていました」

――今回の試合には空位のDEEPバンタム級王座が賭けられていました。元谷選手にとってはRIZINのベルトも目指しているなかで、今ここでDEEPのベルトを賭けた試合に挑むことは、どのような意味を持つのでしょうか。

「えっ、う~ん……」

――最近始めたYouTubeチャンネルの動画も「DEEPの元谷です!」という挨拶から始まりますし、もちろん元谷選手がDEEPに対する愛着があることも理解しています。ただ、RIZINのベルトを目指すと他のベルトを返上したり、タイトルに絡まない選手がいるのも事実です。どちらが良いか悪いか、という問題ではありませんが……。

「あぁ、そういうことですね。やっぱり自分はDEEPで育ってきましたし、ずっと佐伯(繁DEEP代表)さんにはお世話になっていますから。何より自分はDEEPが一番強い団体だと思っているので。DEEPで勝つことが自分にとっても良いことだと考えています」

――おぉっ!! まさに今回は、そのDEEP軽量級のナンバーワンを決める試合でもあったと思います。では福田選手が怪我で欠場するという知らせを聞いた時は……。

「それはもう本当に――メチャクチャ残念でした。でも佐伯さんが動いてくれて、すぐに対戦相手も決まって良かったです」

――ATTでは福田選手対策なども行ってきたのですか。

「今回はATTの練習期間が3~4週間ぐらいだったこともあり、まずは強度の高い練習をして試合をするレベルに仕上げること。それと福田選手対策としては、細かいことは言えませんがサウスポー対策はしっかりやってきました」

――ただ、急きょ対戦が決まった平松選手はオーソドックスです。

「そうなんですよね。確かにATTでサウスポー対策はやってきましたけど、相手がオーソドックスでも自分がやるべきことは変わらないですし。それに名古屋で最後の調整をしようと思ったら、サウスポーの相手がいなくて(笑)。オーソドックスの人と一緒に体を動かしていたので、特に問題ないです」

――偶然ではあるものの、ある意味で良いタイミングでしたね。もう一つ、平松選手には一発があります。これまでの実績を考えると、元谷選手有利は動きません。しかし急きょ決まった相手に一発がある……このケースには怖さもあります。

「だから良いんじゃないですか。不安のない試合なんて何も面白くないですよ。怖さがある相手だからこそ、良い緊張感のある試合ができるんじゃないかと思っています。

もちろん福田選手と対戦したかったです。でも代わりに平松選手と試合できることになって良かったですね。スコーンと相手をKOする打撃を持っていて、魚井選手にギロチンを極めたりして勢いもある。何より急きょ僕との試合のオファーが合って、それを快く受けてくれるという気持ちも持っている選手なので。僕としては楽しみです」

――大阪で谷岡祐樹選手と戦った時は、カーフを効かされながら逆転KO勝ち。確かに、気持ちの強さを感じました。

「そう思います。オラオラ系ですしね。観ている方にも『もちかしたら元谷が一発食らって負けるんじゃないか』と思ってもらえるほうが良いです。そこで自分がどう戦って勝つかを見ていただければ面白いと思うので。当日は皆さん、観戦よろしくお願いします!」

■視聴方法(予定)
5月3日(土)
午後5時50分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP119対戦カード

<64キロ級/5分3R>
元谷友貴(日本)
平松翔(日本)

<メガトン級/5分3R>
水野竜也(日本)
ANIMAL☆KOJI(日本)

<ライト級/5分2R>
北岡悟(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
村元友太郎(日本)
KENTA(日本)

<フライ級/5分2R>
関原翔(日本)
マサト・ナカムラ(日本)

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也(日本)
木下尚祐(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
橋本優大(日本)

<アマチュア70キロ契約/3分2R>
信原空(日本)
小沼魁成(日本)

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