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【UFC, Bellator & DREAM】パトリシオ&フレイレ、MVPらの名前がUFC公式サイトに記載!! カンセコも

【写真】これは激震が走って当然

18日(火)、既に一部ファンの間でも話題になっているが、UFCの公式ホームページにパトリシオ・フレイレ、パトリッキー・フレイレ、AJ・マッキー、マイケル・ペイジの名前が記載されていることが発覚した。

「すわっ、UFCがBellatorを買収?」と誰もが勘繰るところだが、だからといってこのような勇み足でこれほどの重大事が世に明るみになるとは考えられない。

MMAPLANETではすぐにUFC関係者にコンタクトをとると「どういうことだ?  我々がチェックした時には、何も起こっていなかった。そんな奇妙な……Bellatorは××××××××に買収されたと聞いているけど」という返答があった。


この件に関して、UFCでは現時点で正式見解は述べられていない。Bellatorに限らずRIZIN出場選手やレジェンド・ファイター名前があるなど、契約下にない選手の戦績も纏めようとしているというファンの反応もある。

奇妙なのは、ホセ・カンセコ名前まで確認されるなど日本に関係ある選手が多いことだ。

だだ既にAJ・マッキーの名は削除されており、何者かがサイトに侵入し悪質ないたずらを仕掛けたことも十分に考えられるが、何が起こるか分からないのがこの世界、果たして……。


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【Bellator X RIZIN02】パトリッキーと対戦、AJ・マッキー「ライト級の俺は大きくて、速くて、強い」

【写真】しゃべりが上手い。これこそ米国カルチャーだ (C)MMAPLANET

30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナでRIZINとBELLATORのOne day Two event制の大会=「超RIZIN02」が開催される。サークルケージのBellatorとスクエアリングのRIZINのファイトが観られる同大会、Bellatorのとりを飾るのはライト級ワールドGP準々決勝最後の1試合=AJ・マッキー×パトリッキー・フレイレの一戦だ。

今回Bellatorが12日(水・現地時間)と13日(木・同)の両日に、契約配下選手のワン・オン・バン・インタビューを実施し、日本からリモート取材ができた。ここでは日本時間の14日(金)の午前7時半前後にインタビューしたAJ・マッキーの言葉を伝えたい。

日本で戦うことをこよなく愛するAJは、特別仕様でない普段着のサークルケージを舞台にどのような戦いを日本のファンに披露しようといているのか。


──スミマセン、食事中でしたか。

「いや、弟がバーガーを食べていて。それでチョット、フレンチフライをつまみ食いしただけだよ(笑)」

──試合の3週間前にフレンチフライやバーガーを食べるのですね。

「そりゃそうさ。俺は食べたいモノを食べているよ」

──了解しました。ところで月末の試合に向けて、調子は如何ですか。

「最高だよ。今日も6分5Rのスパーリングをやってきたばかりだよ」

──5分でなく、6分なのですか。

「3分毎にフレッシュな相手とスパーするためにね、3分で区切っているんだ。そして俺の頭もリフレッシュする。状況に応じて、臨機応変に戦うためのスパーリングだよ。そういうのってキャンプのなかでも、どちらかというメンタル的にも楽しい部類になるからね」

──6分✖5Rのスパーリングが楽しいと……凄まじい話です。ところで大晦日にサトシ・ソソウザ選手に勝利した時に、また7カ月後に日本で戦うことになると思っていましたか。

「ノー、思いもしなかった。また必ず日本で戦うことになる。そういう気持ちはでいたよ。でも、それは大晦日だろうと思っていた。結果、今回はパトリッキーと日本のファンの前で戦うことになった。世界で最もファイターを尊敬してくれる皆の前でね。

大晦日にサトシと試合をした時、本当に会場が静かでコーナーの声が聞こえた。あのファンの存在があれば、ベストなファイトができる」

──前回はRIZIN×Bellatorの対抗戦というRIZINのイベントでした。今回は1日でBellatorとRIZINの2つのショーを観ることができる大会になります。ファンは家路につきながら、どちらのショーが面白かったのか話すことになるはずです。そういう意味での対決をどのように考えていますか。

「この状況は、よりやる気が出るね。ケージでのMMAと、PRIDEスタイルの試合が一晩で観られるなんて、このスポーツにはなかったことだ。そんな大きなショーのなかで、メインイベントを任されるなんて光栄だよ。なんて言えば分からないぐらい、大きなことだ。面白いファイトになるだろう。その日が来るのを待ち切れない状態だ」

──前回の日本での試合は、AJ自身がRIZINルールで戦うことを楽しんでいたように思いました。何よりサッカーボールキックや四点ヒザは、観客にも伝わりやすい攻撃手段です。対して、今回の試合ではユニファイドルールでの試合で如何にファンにインパクトを与えたいと思っていますか。

「日本で戦うことに、凄くエモーショナルになっていたことは認めるよ。俺はPRIDEルール、日本のカルチャーといえるルールが大好きだから。ただし、俺の戦い方がルールによって制限などされない。ルールに邪魔をされることはないよ。PRIDEルールでもユニファイドでも、根底にあるのはダメージを与えて勝つこと。相手のバックに回り、ホールドして勝とうなんて思っていない。そんなことをしても、どちらが優れたファイターかは分からないじゃないか。

どれだけ相手をコントロールしても、レフェリーが試合を止めることはない。俺はレフェリーが止めに入るよう戦う。それはPRIDEルールでも、ユニファイドでも同じことだ。動きを止められることが嫌なんだ。大晦日にサトシと戦う前には、バックを取られてコントロールされないように対策練習を何度も繰り返した。そして、試合では大きな問題にはならなかった。これからも、同じように問題にならないだろう」

──RIZINルールで戦うことは、ちょっとしたスペシャルギフトかと思うのですが、今回は通常のルールセットでもライト級ワールドGPの準々決勝戦で、とても大切な試合になります。

「そういう試合を日本で、コーナーの声が聞こえる状況……つまりに日本のカルチャーの下でできることが凄く嬉しい。ケージの外が、あんな状態で戦ったことはなかった。父とコーチの声がしっかりと俺の耳に届くのは、まま大切なことだからね。子供の頃から日本に行ってPRIDEルールで戦うことが夢だった。今度はサークルケージで北米のルールで戦うけど、日本の皆に良い試合を見せたいという気持ちは何も変わらない。

ワールドGPはとても大切な戦いだ。日本のファンはトラッシュトークだとか、対戦相手を尊重しない行為を嫌っていることは分かっている。ただ、俺が生きてきたファイトワールドはそういうものなんだ。違いがある。そういうことをして、ヒートアップさせるのが米国流だからね。パトリッキーも、それは分かっている。しっかりとやるべきことやって、最高の試合をしようと思っているはずだよ」

──日本のファンがトラッシュトークを忌み嫌うということはないと思います。嫌うファンもいますが、ケージの中が最高の試合であれば構わない。ファイトをおざなりにして、そういうことばかりをすることが嫌いなコアファンの数は絶対的に他の国よりも多いかとは思いますが、全否定はしないはずです。

「そうかい? なら、そういうこともあると認識して楽しんでほしい」

──AJ、ところで前回のサトシ戦で来日した際に、日本のファイトウィークの過ごし方で気になるようなことはなかったですか。

「やるべきことは同じだよ。体重を落として、計量にパスして体重を戻す。それにリングで戦うこと以上に大きな違いはないからね(笑)。俺のようなレスラーはケージでできることが、リングではできないことがあるから」

──時差のボケなどは?

「ファイトウィークに関しては時差も問題なかったし、ちゃんとそこを考慮して体を創っていたから。1、2日でボディは米国にいるときと同じ状態になる」

──では既にパトリッキーが日本に到着しており、最後の調整を朝倉未来選手たちと行うことは特に彼に有利に働くことではないと?

「そりゃあ、早目に入ればそれだけ体調管理はしやすいだろう。でも、俺がやるべきことはケージに入ってアイツの顔を殴りつけること。日本に早く到着して、最後の調整を行うことでパトリッキーが顔面にパンチを受けても平気でいられるなら、それはアドバンテージになるだろう。とにかく、ケージのドアが閉められて鍵をロックされると、もう逃げ場はない。戦いが始まるってことだよ」

──ではパトリッキーはどのようなMMAファイターだと思っていますか。

「元世界チャンピオンだし、尊敬しているよ。世界ライト級チャンピオンになるという俺の目標を既に成し遂げている。そして戦い方は弟のパトリシオにとても似ている。ガードが固いのはパトリッキーの方で、パトリシオは少しルーズだけどね。ただし、俺がやるべきことはこれまで通り戦うだよ」

──5月にパトリッキーにインタビューをした時、ライト級のAJ・マッキーはフェザー級のAJ・マッキーとは違うと言っていました。

「正しいよ。フェザー級の俺とライト級の俺は違う。ライト級のAJ・マッキーはより大きく、より速く、より強い。フェザー級の時よりも優れている」

──なるほど(笑)。パトリッキーは読み違えていると。

「とにかくケージに入った時、ヤツは俺にフェザー級で戦い続けて欲しかったと思うことになるだろう。ライト級の俺は大きくて、速くて、強い」

──押忍。ではBellatorのイベントが、RIZINのイベントより良い大会になる自信は?

「メーンッ!! それだけは分からない。ただ入場から選手紹介まで、日本ではベストなショーをファンに提供していることは確かだ。大晦日に戦うまで、あんなエントランスは経験したことがなかった。だからこそ、俺らが普段からどういう戦いをしているのかを、日本のファンにRIZINの試合とともに見てもらえる機会が素晴らしいと思っている。

地球の別サイドにあるMMAショーの空気を皆にも味わってもらい、楽しんでほしい。そういうコラボレーションになるよう、俺自身も楽しみにしている」

──AJ、今日はありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「皆の応援に本当に感謝している。7月30日には皆にショーを楽しんでほしい。記憶に残るKO勝ちをするよ」

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7.30『超RIZIN.2』に向けて朝倉兄弟とピットブルブラザーズが合同合宿を開始

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『超RIZIN.2』(2023年7月30日、さいたまスーパーアリーナ)で「RIZINフェザー級王座決定戦」(5分3R)として、ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)と対戦する朝倉未来(トライフォース赤坂)が10日、“ピットブル兄弟”との食事会の写真をアップ。「明日から試合まで一緒に練習」と、大一番に向け合同合宿を行うことを明かした。

 同日に放送されたテレビ東京『YOUは何しに日本へ?』に出演したパトリッキー“ピットブル”フレイレは、成田空港で「明日、朝倉未来と練習する」と語っていたが、『超RIZIN.2』でAJ・マッキーとBellatorライト級GP1回戦を戦うために、20日間のキャンプをフルサイズケージのあるトライフォース赤坂で行うようだ。

 食事会の写真には、朝倉未来と同階級の現Bellator世界フェザー級王者パトリシオ・ピットブルも同席しており、「練習場所の提供」のみならず「一緒に練習」するために招聘したとなれば、7月30日に朝倉海とともに「兄弟王者」を目指す“朝倉兄弟”と“ピットブルブラザーズ”が強力タッグを組むことになる。


『超RIZIN.2』(2023年7月30日、さいたまスーパーアリーナ)で「RIZINフェザー級王座決定戦」(5分3R)として、ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)と対戦する朝倉未来(トライフォース赤坂)が11日、“ピットブル兄弟”との練習風景をアップした。

 前夜に「明日から試合まで一緒に練習」と、大一番に向け合同合宿を行うことを明かしていた朝倉未来だが、11日の午後にパトリシオとパトリッキーとのスパーリングの画像をSNSにアップ。また、元MMAファイターで現在ピットブルブラザーズでMMAコーチを務めるチアゴ・トゥーラォンの指導のもと、ドリル練習を行っている動画もアップされた。

『超RIZIN.2』でAJ・マッキーと「Bellatorライト級GP1回戦」を戦うために、20日間のファイトキャンプをトライフォース赤坂で行うことにしたパトリッキーは、朝倉未来とヘッドギアをつけてスパーリング。弟のパトリシオはシンガードを脛につけて、朝倉とのマススパーに臨んでいる。

 練習では、チアゴ・トゥーラォンコーチによるサイドバックからの前転してのスプランブルのドリルも公開されており、トゥーラォンコーチは「日本の友人にテクニックを伝える」とコメント。両陣営が最後のファイトキャンプで実際に練習をともにしていることが分かった。

 7月9日の公開練習を欠席した朝倉海はまだ参加してないようですが、近いうちに合流すると思われます。続きを読む・・・
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AJ・マッキー BELLATOR DEEP MMA o RENA RIZIN UFC クレア・ロペス トフィック・ムサエフ マゴメド・マゴメドフ ルイス・グスタボ 伊澤星花 堀口恭司 太田忍 朝倉海 渡辺華奈 鈴木槙吾 阿部大治

超RIZIN2:追加カード発表。伊澤 vs. クレア・ロペス、瀧澤 vs. 太田、阿部大治 vs. イゴール・タナベ他、Bellatorパートの追加カードも発表。

Bellatorパート

女子フライ級:渡辺華奈 vs. ヴィタ・アルテイガ
ウェルター級:アンドレイ・コレシュコフ vs. ロレンズ・ラーキン
バンタム級:ダニー・サバテロ vs. マゴメド・マゴメドフ

すでにBellator側が発表済みのカードもあるが、これで全5試合が決定とのこと。ライト級GP一回戦のAJ・マッキー vs. パトリッキー・フレイレとフライ級王座決定戦・堀口恭司 vs. 神龍誠がメインとセミになる模様。開始は12時からで、試合展開にもよるが、同日のUFC291(メインはポイエー vs. ゲイジーBMWタイトル戦)が11時開始なので、セミか場合によるとメインまでUFCとバッティングする可能性がある。

RIZINパート

女子スーパーアトム級タイトルマッチ:伊澤星花 vs. クレア・ロペス
バンタム級:瀧澤謙太 vs. 太田忍
ミドル級:阿部大治 vs. イゴール・タナベ

4月のLANDMARKでRENAを膝十字で破ったロペスがタイトル挑戦。2戦目だが、他に挑戦者にふさわしい選手もいないし妥当か。

瀧澤は一昨年のバンタム級GP2回戦で元谷にアップセット勝利した後、朝倉海に完敗。さらにブランク1年で迎えた昨年大晦日の試合では井上直樹に一本負け。太田は元谷には敗れたものの、4月のLANDMARKで倉本を1RKO。瀧澤はここで負けて3連敗となると苦しくなるし、正念場。

そして5月にRIZIN参戦を発表したイゴール・タナベだが、ミドル級での試合。参戦発表時から階級はどうするのかとは言われていて、榊原CEOはウェルターも視野に入れていると話していたが、さすがにそこまでは落とせなかったか。で、相手はライトでも試合している階級下の阿部大治…。阿部はDEEPで鈴木槙吾に敗れてタイトルを失っており、ベストじゃない階級での足元を見られたオファーでも出たいということなのだと思うが、タナベが負けたら階級下に負けて情けないということになるし、勝っても階級下相手なのだからすごくないということになり、誰も得をしないマッチメイク。せめて80kgくらいのキャッチウェイトなら良かったと思うが。タナベがまだMMAキャリアが浅いからということかもしれないが、体重ハンデの試合はノレない。

これに加えて、トフィック・ムサエフ vs. ルイス・グスタボが予定されていたが、グスタボが負傷していて怪我の回復次第とのこと。

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AJ・マッキー BELLATOR ISAO MMA MMAPLANET o ONE PFL RIZIN UFC アーロン・ピコ イルマレイ・マクファーレン クリス・サイボーグ スコット・コーカー トフィック・ムサエフ ドゥグラス・リマ 堀口恭司 渡辺華奈 神龍誠 菊入正行

【Bellator】スコット・コーカーに訊く─03─「正直に言うと、堀口にはフルタイムファイターでいて欲しい」

【写真】質問の方向を散らせば、余計にスコットの心情が伺えるかと思った次第です (C)NOB YASUMURA

27日(土)、東京都新宿区の東急歌舞伎町タワー正面でRIZINと共同会見を開いたスコット・コーカー・インタビューPart.03。

禁断のBellator売却問題からRIZINとのコラボショーについて懐の大きさを見せて、話してくれるスコット。最終回はフライ級戦線と堀口恭司、そして今後のBellatorについて話を訊いた。

<スコット・コーカー・インタビューPart.02はコチラから>


──AJとパトリッキーの試合が日本で見られる。それは日本のファンにとって最高のギフトです。と同時にRIZINとのコラボレーション・ショーであるが故に菊入正行選手やISAO選手の同大会出場はないと考えて良いですか。

「5試合という限られたスポットしかないからね。よりトップに近い選手の試合を組みたいと思っている。ただ、キクイリはハワイで最高の試合をしたよ。ISAOはビザの関係で、まだ米国で試合を組めていないけど、取得できればすぐに戦ってもらう」

──そのなかで渡辺華奈選手の試合が組まれた。それは彼女がBellator女子フライ級のトップだということですね。

「もちろんだ。ハワイでイルマレイ・マクファーレンと、最高の試合をした」

──日本のファンは、あのジャッジの裁定に納得していないですけどね(笑)。

「ヘイ、正直をいえば私もだ(笑)。いや、それだけ接戦だった。イルマレイはよりダメージを与えた。ワタナベはコントロールした。ジャッジをやるなんて、絶対に嫌だよ。ああいう試合があるんだから(笑)。私はプロモーターで、ジャッジじゃなくて良かったよ。

ワタナベにとっても過去最高のファイトだったと思う。私は彼女のようなファイターが好きなんだ。打撃はまだ課題が残っている。でも一度相手を掴めば、対戦相手はとんでもない事態が待っている。ただ寝かされるだけじゃない。いつだってフィニッシュを狙ってくるからね。だから私はただコントロールしている選手に対して、『ワタナベを見てみろ。彼女は常にサブミッション、フィニッシュを狙っているぞ』と言っているんだ」

──実例を出されると、忠告された選手も耳を傾けるしかないですね。ところで初代フライ級王座決定戦ですが、堀口恭司選手と神龍誠選手の対戦です。日本のファンは神龍選手の実力を知っていますが、世界中のBellatorファンには初耳ということもあるかと思います。思い切った日本人対決は、日本大会ということも考えてのことでしょうか。

「タカハシはRIZINの契約下にあるけど、彼が勝てばBellatorと契約することになる。私は契約をシェアすることは気にしていない。ホリグチ、アルチェラタ、トフィック・ムサエフのようにね。逆をいえば、こういう交流ができるのがBellatorとRIZINの良いところで。マーシャルアーツとは本来、そうあるべきなんだ」

──つまりは本格的にJapanローカルでなく、フライ級を本格的に北米や欧州で展開すると考えても良いでしょうか。

「我々は日本のヒーローが必要なわけじゃない。国際的な舞台で戦うヒーローを求めている。次のタイトル戦でタカハシが勝てば、彼は世界中で戦っていくことになる。ホリグチが勝っても、同じだ。それにしてもホリグチほど日本のMMA市場を考えている選手はいないよ。私はRIZIN以前に彼と契約を試みた。でも彼は『僕は日本に戻る。日本のMMAを盛り上げるんだ』と言ってRIZINとサインした。

普通、ファイターはそんなことは考えない。彼らが気にするのは、ファイトマネーの額だ。だからホリグチにそう言われた時、条件云々ではないと思ってあきらめた。で、私ができるサポートをしようと決めたんだ」

──では彼がグラスルーツショーを始めることをどのように思っていますか。それも堀口選手の日本の想う気持ちからだと思いますが。

「そうだね……正直に言うと、彼にはフルタイムのファイターでいて欲しい。いや、いるべきだろう。自分の試合に集中すべきだとは思っている。最高の試合をするためにも。彼はフォートローダーデールに住んでいるわけだし、日本でのショーに関わるとどれだけ練習以外に時間を取られることになるのか。そこを私は危惧している。彼の周囲がしっかりとサポートしてやってほしい。

ホリグチには少しでも長く現役生活を続けて欲しい。ただ、ここでトレーニングに集中しないと戦い続けることは困難になってくる。プロモーターにはいつだってなれるからね」

──それがスコットの堀口選手への想いということですね。フライ級に関してですが、これから125ポンドの選手とのサインが進めるという理解で宜しいですか。

「MMAで実績のある選手だけでなくレスリング、柔術、柔道からもスカウトしたいと考えている。こういう選手の発掘に関しては、我々はUFCより優れている。PFLよりも、ONEよりもBellatorとのスカウティングは優秀だ。スカウト、サイン、そして育てるという点でね」

──そこがBellatorの特徴の一つです。ただスコットはStrikeforce時代から、そのようなスカウティングとビルドアップをしてきましたね。

「ダニエル・コーミエーのデビュー戦はStrikeforceだった。ルーク・ロックフォールドやタイロン・ウッドリーは3戦目からStrikeforceで戦っている。アーロン・ピコ、AJ・マッキーはBellatorでプロMMAデビューを果たしている。私たちは人材発掘と育成のノウハウがある。急がないし、ゆっくりでもない。その時が来たら、ビッグファイトを用意するんだ」

──今後、そういうスカウトされた選手たちも含め、より頻繁にBellatorの選手が日本にやって来ることはあるのでしょうか。

「どうなるのか。そうなるためにトライする。ベスト✖ベスト、それがスポーツの基本だ。サッカー、野球、アメリカンフットボールでも。マーシャルアーツ・プレイヤーだって、誰とでも戦わないといけない。それが私の考えだから」

──どのような形であれ日本にBellatorがやって来る、と。現状、北米と欧州以外に進出を考えている地域はありますか。

「イエス。ブラジルだ。COVID19のパンデミックがなければ、既に実現していただろう。それに今、GLOBOという最高のTVパートナーが存在している。ずっとUFCを中継してきた放送局だけど、UFCはFight Passに方向転換したようで。我々にはクリス・サイボーグ、ピットブル兄弟、ドゥグラス・リマなど、GLOBOが喜ぶ最高のブラジリアンファイターが揃っている。彼らもブラジル人ファイターが見たいからね。

パリ大会もソールドアウトだった。忘れられないよ。最初の大会はCOVIDの影響で1000人しかファンを集めることができなかった。フランス政府が初めてMMAを承認し、プロモーターライセンスを初めて手にしたのが我々だった。フランスのファンは米国人選手の試合では静まり返っているけど、フランス人ファイターの試合はもの凄く盛り上がる。クレイジーだよ(笑)。Bellatorは世界中で成功を収めているよ」

──安泰だと日本のファンに伝えて良さそうですね。

「Bellatorは終わらない。トップ団体は、常に真剣にファイナンシャルのことを考えないといけないだけで。日本のファンに伝えてほしい。Bellatorはバイアコムがオーナーになって12年のカンパニーだ。彼らにとって優れたコンテンツだ。どの階級でも、UFCファイターと伍すことができるベストファイターが集まっている。7月30日、日本のファンの皆にはBellatorとRIZINのショーを満喫してほしい。引き続き、マーシャルアーツの成長を試みるRIZINとBellatorを応援してほしい──と」

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator297 MMA MMAPLANET o RIZIN セルジオ・ペティス パトリッキー・フレイレ ベラトール

【Bellator297】「弟が1000%勝つ」。AJ戦決定のパトリッキー、パトリシオ✖セルジオ・ペティス戦を語る

【写真】この2時間ほど前に、実弟パトリッキーについて激熱トークを繰り広げたパトリッキー (C)MMAPLANET

7月30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZINとBELLATORのコラボイベント。同大会のBellatorの部でパトリッキー・フレイレが、ライト級ワールドGP準々決勝でAJ・マッキーと戦うことが27日(土)に発表されている。

東京都新宿区の東急歌舞伎町タワー正面でRIZINとBellatorによる同イベント開催記者会見が行われる2時間前に、パトリッキーをインタビュー。他方、6月16日(金)にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開かれるBellator297で実弟パトリシオが、3階級制覇を目指しセルジオ・ペティスの持つBellator世界バンタム級王座に挑戦する。

ここでは実弟パトリシオの大一番に向けて、パトリッキーが話したことを切り取ってお届けしたい。


──7月30日、AJ・マッキーとのライト級ワールドGP準々決勝を日本で戦う。この2時間後に、その試合が会見で発表されるパトリッキーですが、2週間後には実弟パトリシオが大一番を迎えます。

「その通りだ。セルジオ・ペティスと戦う。パトリシオはもの凄い集中力で練習しているよ」

──それにしてもフェザー級とライト級を制し、今度はバンタム級のベルトを狙うとは。パトリシオのボディはどうなっているのでしょうか。

「とにかく信じられないぐらい、強いよ。もう10年近く前からパトリシオはベラトールに対して、ジョー・ウォーレンの持つバンタム級王座に挑戦したいと伝えていた。ジョー・ウォーレンはパトリシオが初黒星を喫した相手だからね。(※2010年6月24日にフェザー級T決勝でスプリット判定負け。その後フェザー級王者になったウォーレンは、階級を落としバンタム級Tを制し、2014年5月にハファエル・シウバを下し暫定王者に。10月にドゥドゥ・ダンタスを破ってBellator世界バンタム級正規王者となった)。

『ジョー・ウォーレンを倒したい。ベラトールで初めて2階級制覇を成し遂げた男をぶちのめしたい』と何度も訴えていた。それからもしばらくの間、バンタム級チャンピオンと戦いたいということをベラトールにアピールし続けていた。今ではパトリシオもフェザー級とライト級の2階級を制しており、ベラトールで初の3階級制覇を狙う立場になったんだけどね」

──とはいってもパトリシオは2010年にベラトールで戦うようになって以来、主にフェザー級で戦っており体もライト級で王者になるほど大きくなっています。ここにきてバンタム級の体を創れることが驚きです。

パトリッキーがエアドロしてくれた親子のスリーショット

「この写真を見てくれ。すっかり出来上がってきているよ。

シャープな練習を常にしてきたからね。100パーセント、問題ないよ。動きを見る限り、フェザー級の時よりも良くなっている。ホント、信じられないぐらいにね。

いや、僕もパトリシオのバンタム級での試合が楽しみでならないんだ。あれだけの動きを練習で見せているのだから、どれだけの戦いのやってのけるのか。ボディは強度を増し、スピードもある。バンタム級のパトリシオは完璧だよ」

──セルジオは1年半振りの実戦復帰です。その辺りを踏まえて、パトリッキーのセルジオの印象を教えてください。

「タフだよ。強いファイターだ。とてもスマートだしね。弟とも良い試合をするだろう。2人ともしっかりとゲームプランを実行できる。ただし、マイ・ブラザーが勝つ。1000パーセント勝つと断言しよう。パトリシオは野獣と化している。何よりもメンタルが、異様に強い。異次元にあると言っても良いよ。誰もパトリシオのことをまだ分かっていない。特に弟の気持ちの強さ、あの精神力の強さを皆は分かったつもりでいるだけさ。

パトリシオの強さをどのように言い表して良いのか、僕にも分からないぐらいだ。近い表現を使うと、クレイジーだ。ただクレイジーでは、十分じゃない。ファイターだし、ウォリアーだよ。とはいっても、そういうファイターはいくらでもいる。弟は違うんだ、そういうモノじゃない。あの殺傷能力というか、それが闘争本能が違う。とにかくパトリシオはセルジオをイージーにドミネイトするだろう。

僕はそう信じている。皆は『そんなわけがない』と思うはずだ。でも、僕はずっとパトリシオを見続けてきたから。パトリシオはセルジオに勝つ。そしてパトリッキーはAJに勝つ。100パーセント、そうなる」

──パトリッキー、パトリシオがセルジオ・ペティスに勝てるという自信と、パトリッキー自身がAJに勝てるという自信、どちらが強いですか。

「アハハハハハ。面白いことを聞くなぁ(笑)。どうなんだろう……僕はパトリシオのことは、自分のことよりも信じている。アハハハ。どうかしているって思われるかもしれないけど、本当に弟はアニマルなんだ」

※日本への想い、AJ戦について語ったパトリッキー・フレイレ・インタビューは6月22日発売のFight&Life誌に掲載されます。

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AJ・マッキー BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE RIZIN スコット・コーカー トフィック・ムサエフ パトリッキー・フレイレ 堀口恭司 朝倉未来 榊原信行 渡辺華奈 神龍誠

【Bellator&RIZIN】2019年末以来のBellator JAPANでAJ✖パトリッキー、フライ級王座決定戦=堀口✖神龍

【写真】会見前にパトリッキーのインタビューをFight&Life用にさせてもらったのですが、「今回はBellatorとRIZIN、試合内容での争いになる」と話していました(C)NOB YASUMURA

27日(土)、東京都新宿区の東急歌舞伎町タワー正面でRIZINとBELLATORの共同会見が行われ、7月30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナでRIZINとBELLATORのOne day Two event制の大会=「超RIZIN」が開催されることが発表された。
Text by Nob Yasumura

会見の冒頭で、榊原信行CEOからRIZINはリング、Bellatorはサークルケージで実施されることになり、Bellatorの部ではライト級ワールドGP準々決勝としてAJ・マッキー✖パトリッキー・フレイレ、Bellator世界フライ級王座決定戦として堀口恭司✖神龍誠の2カード、さらに女子フライ級戦で渡辺華奈の出場が発表された(渡辺の対戦相手は調整中)。

会見に出席した出場選手の抱負は以下の通りだ。


AJ・マッキーJr

「まずはこの機会を与えてくれたスコット・コーカーさん、RIZINの皆さん、本当にありがとうございます。6カ月ぶりの試合、6カ月ぶりの日本での試合になりますが、日本で2度目となるケージでの開催、自分がケージでやれることの全てを見せられることを楽しみにしています。対戦相手のパトリッキーはタフな相手ですが、素晴らしい試合を行いたいと思いますので応援よろしくお願いします」

パトリッキー・フレイレ

「日本に戻って来られてよかったです。僕にとっては4年ぶりの試合になるので、トフィック・ムサエフとの試合以来となります。なので日本で戦えることを非常に楽しみにしています。AJは非常に危険な相手ですが、自分が最後にしたパフォーマンスのようなお客さんが熱狂する面白い試合をしたいと思うので応援よろしくお願いします」

堀口恭司

「まずはスコット・コーカーに言いたいんですけれど、フライ級を設立してくれて本当にありがとうございます。神龍君は凄くいい選手だと思いますけれど、当日ぶっ飛ばすので見ててください」

神龍誠

「フライ最強の神龍誠です。堀口選手の時代は終わりなので、俺がしっかりぶっ倒してベルト3つ目をゲットします。応援お願いします」

渡辺華奈

「3年半ぶりに日本で試合をすることになりました。RIZINファンの皆さんは初めて見る方も多いと思いますが、インパクトのある試合をしてみんなに覚えてもらえるように頑張りますので応援よろしくお願いします」

なおRIZINのカードは同大会で発表された朝倉未来✖ヴガール・ケラモフ、RIZINバンタム級王座決定戦=朝倉海vsファン・アルチュレタの2試合を合わせ全9試合が予定されており、トフィック・ムサエフの出場が決まっている。

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Flash 【RIZIN&Bellator】7月30日は超RIZIN2。BellatorとRIZINがOne day Two events=二部制興行開催

【写真】スコット・コーカーの日本LOVEは本物。パリ大会後にスコットランドでゴルフを楽しんでからの来日だったとか──血色が良かった(C)NOB YASUMURA

27日(土)、東京都新宿区の東急歌舞伎町タワー正面でRIZINとBELLATORの共同会見が行われ、7月30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナでRIZINとBELLATORのOne day Two event制の大会=「超RIZINが開催されることが発表された。

同大会はRIZINはリング、Bellatorはサークルケージで実施されることが榊原信行代表の口から語られた。

今大会ではリングとケージを並べて置くのではなく、ベラトールがキックとMMAの2部制イタリア大会で用いた──試合をする舞台は一カ所でケージは会場天井部に吊り上げられリングと置き換えられるフライングケージ方式が採られるという。なお前半戦のBellatorは6試合、後半のRIZINは9試合程が予定されているとのこと。


榊原代表に続き、登壇したスコット・コーカーは「彼は知らないかもしらないが、私の師匠だ」と話した。その後、スクリーンで発表されたBellatorの対戦カードは以下の通りだ。

<ライト級ワールドGP準々決勝/5分5R>
AJ・マッキーJr(米国)
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)

<Bellator世界フライ級王座決定戦/5分5R>
堀口恭司(日本)
神龍誠(日本)

<女子フライ級/5分3R>
渡辺華奈(日本)
TBA

なおRIZINのカードは朝倉未来✖ヴガール・ケラモフ、RIZINバンタム級王座決定戦=朝倉海vsファン・アルチュレタ、そしてベラトールからトフィック・ムサエフが凱旋出場となる。

※詳細はのちほど

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ACA AJ・マッキー BELLATOR o RIZIN アレクサンデル・シャブリー ウスマン・ヌルマゴメドフ キック トフィック・ムサエフ

Bellator:292:セミファイナル・トフィック・ムサエフ vs. アレクサンデル・シャブリー

ライト級トーナメント一回戦5分5R。ムサエフ2位、シャブリー4位。

トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)・RIZINワールドWORLD GP 2019優勝者・20勝4敗・155ポンド(70.30kg)・33歳。昨年7月のBellatorデビュー戦で、いきなりタイトルに挑戦予定だったシドニーアウトローに秒殺KO勝ちしたムサエフ。しかしタイトル挑戦権はBellatorで実績のあるウスマン・ヌルマゴメドフが優先された。ムサエフはこれが2戦目。

アレクサンデル・シャブリー(ロシア)・22勝3敗・154.4ポンド(70.03kg)・29歳。ACA時代はストライカーだったが、Bellator参戦後はテイクダウンからの押さえ込みの試合が続いた。しかし前戦は元王者ブレント・プリムスに2RKO勝ち。本人の語るところによれば、Bellator参戦当初はアウェイでの試合に慣れていなかったが、前回から実力を出せるようになったとのこと。

この試合の勝者は日程未定のAJ・マッキー vs. パトリッキー・フレイレの勝者と対戦する。

シャブリーのカーフキックにパンチを合わせたムサエフ。見合いで両者距離を測り合い、会場はブーイング。ムサエフが出たところでシャブリーがパンチを合わせて交錯。両者警戒して手が出ない。ブーイング。ワンツーを出したムサエフだがガードの上。徐々にプレスしてきたシャブリー。ムサエフの右に右を返してヒット。出てきたムサエフだが、シャブリーの右インローでバランスを崩し膝を着くがすぐ立った。詰めていくムサエフ。ケージに追い込んだ。シャブリーサークリングで逃れる。ワンツーを出したがシャブリーがアッパーを返す。ゴング。

1Rは打撃のヒットでシャブリーかと思うが、僅差。

2R。また両者距離を取って見合い。ムサエフがパンチを出すが、間合いが遠くガードの上。飛び込んで打ち込むと今度はシャブリーがパンチを合わせる。両者フェイントを掛け合っている。シャブリー飛び込んで右がヒット。初めて自分から出た。ムサエフ詰めるがシャブリーまたワンツー。ムサエフタックルへ。が、受け止めたシャブリー。入れ替えてケージに押し込み膝。引き剥がし離れたムサエフ。ケージに詰めてパンチで飛び込んだムサエフだが、かわして離れるシャブリー。シャブリー飛び込んでワンツー。ムサエフの右は空振り。プレスしてきたムサエフだが、パンチを出したところに膝を合わせて離れるシャブリー。バックブローから組み付いたところでゴング。

2Rシャブリー。徐々にパンチがヒットするようになってきている。

3R。シャブリーの前蹴りがローブローに。タイムストップ。けっこう苦しんでいるムサエフ。レフェリー続行できないなら止めるぞと通告する。通訳が伝えるが、ムサエフ続行できず試合終了。

大喜びのシャブリーだが、裁定は?

シャブリーのKO勝ちの裁定に。シャブリーの前蹴りがみぞおちにヒットしたが、その後足がずれてファールカップを上から蹴っている。レフェリーはローブローではなく前蹴りのダメージという判断の模様。たしかにローブローは上からのヒットなのでそこまでダメージは無かったかもしれない。ムサエフも抗議することなく結果を受け入れている。

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ABEMA AJ・マッキー BELLATOR MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC UFN on ESPN+76 UFN218   アダム・ヒューギット アブドゥル・ラザク イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ジヨン クレベル・コイケ ジェカ・サラギ セルゲイ・スピヴァク チェ・スングク チェ・ドゥホ チョン・ダウン デリック・ルイス パク・ヒョンソン パトリシオ・フレイレ ブラゴイ・イワノフ 中村倫也 平良達郎 木下憂朔 風間敏臣

【UFN218】風間敏臣─02─中村倫也戦へ「自分は魅せるために練習はしていないけど、魅せることができる」

【写真】とにかく眼光が鋭い。勝手ながら意志の強さだと理解しています(C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」で、中村倫也とRoad to UFCバンタム級決勝を戦う風間敏臣インタビュー後編。

収入アップ。日々の努力に対して、割にあった稼ぎを得るために必要なUFCとの契約を賭けて中村と戦う風間は、インタビュー中もその個性的過ぎる生き方を貫く意思力、眼力の強さを放ち続けていた。

そんな風間の表情が師・北出拓也と柔術について話した時だけ、和らいだ。北出と柔術が風間の自信の源だ。

<風間敏臣インタビューPart.01はコチラから>


──そんな中村倫也選手との試合。勝つパターンはいくつか存在していても、勝ち方は極めるのみ。その一点だと思われるのですが。

「ハイ。その通りです。極めてやりますよ」

──コントロールするという考えは?

「コントロールしますよ。しっかりとコントロールしたうえで確実に極めます。自分、デビュー戦の時から試合が決まると、頭の中に目標ができるんです。ずっと『圧倒して仕留める』と思ってきました。それって誰が相手でも変わらないなって。中村倫也を相手にしても、他の言葉が自分のなかに出てこなかったです。目標として掲げる言葉に。

結局、自分は中村倫也が相手でも圧倒して仕留めるしかない。そうしないと白黒ハッキリしないじゃないですか。どっちが勝ったか負けたって、見る者によって変わってくるので。そういうのが柔道、柔術の時から嫌で。だから自分はフィニッシュを狙います。どっちが勝ったのっていう僅差の勝負が嫌いなんです。絞め落としたり、腕を極めてタップさせちゃえば明らかな勝ちになる。だから、一本を狙います」

──風間選手は絶対に触れないといけない。ただ柔術系の選手にとって厳しいのは、レスラーがジャブで突き放し、触らせないで戦う時かと。レスラーがレスリング力をテイクダウンよりも、組ませない方で駆使してくると試合が難しくなります。そういう試合になるかもしれない。その時、触るためには何が一番必要だと思っていますか。

「う~ん、何ですかね。でも、その触らせないっていう試合を中村倫也にはぜひやってもらいたいです。それをやってきても、自分が仕留める。もちろん、そういう戦い方は想定していますし、どう極めるのかも頭の中に入っています。そうでない戦い方をしてきたとしても、仕留める。まぁ自分のなかで何パターンか練っています。まだ1、2週間詰める時間があるので、まだ確実っていうアレはないですけど。あと1週間ぐらいでしっかりと詰めて、仕留められるところまでは持ってきています」

──触らせないで勝つ。実はRIZIN✖Bellatorの対抗戦で、AJ・マッキーとパトリシオ・フレイレがホベルト・サトシ選手、クレベル・コイケ選手にやってくると思っていました。サトシ選手もクレベル選手も極める可能性を2人とも持っている。ただし、突き放されて組みの展開に持ち込めないこともあると。ファンも楽しめず、判定負けする。その可能性が一番高いと予想していました。ただAJは相当に組み技にも付き合うファイトをしましたが、打の圧力で戦ったフレイレを相手にクレベルがクローズドを取ったのは凄いことだと思いました。

「誰かに言われたんですよ。僕と中村倫也の試合も、相手が付き合わないで突き放す試合展開になるって。でも、自分と中村倫也が戦って判定ってあると思いますか」

──分からないです。中村選手が何をして、そうは言っていても風間選手が何をするのかは確信を持てないので。

「いや、判定はないですよ(笑)。自分が思い描いているなかに、判定はない」

──ただ、それは中村選手もそういう気持ちで戦うと判定決着がなくなる確率は高くなると思います。逆に判定勝ちだけを狙ってくればそれもある。打撃有り、ブレンダン・シャウブのような戦わない戦い方になると。

「あの人、頭が凄く切れるじゃないですか。やっぱり、判定ないだろうって感じなんですよ。判定を狙ってくるような入り方はしない。仕留める頭で、入って来ると思います。そうなると自分と中村倫也、どっちが成功するのか。そういう戦いになるはずです」

──本当の意味で攻めてくると、危ないシーンも増えるかもしれないですが、極めるチャンスも増えるかと。

「そうですね(笑)。正直、そっちの方が美味しいです」

──Road to UFCはこれまで1回戦が日本時間の平日の夕方、準決勝は日曜日の夜から。対して、今回の試合はややアジア寄せの時間でのスタートではありますが、米国の時間帯でもありFight Passの視聴者数も桁が違ってくると思います。UFCで活躍するために、インパクトを残したいという気持ちは?

「(間髪入れず)ないです。魅せる試合って違うくないスか? 申し訳ないけど、お客さんのためにやっていないし。お客さんあってのMMAではあるんですけど、魅せるために練習をしていない。ただし、自分は魅せることができる人間ではあると思っています。自分が望んでいるように動けば、皆喜んでくれると思います。

ただし全ての自分のため──自分の生活のために戦います。もっと豊かになりたい。MMAをやっている理由がお金を稼ぐためなので。そのためにはここでは止まっていられないし。ここで止まっていたら、3カ月ぐらい賭けて準備しているのに、このままのファイトマネーじゃ夢がない。だから、この壁を越えて割に合うファイトマネーを得ようと思っています。

MMAの選手、格闘家ってファイトマネーが高いことがステータスです。どれだけ強かろうが、いつまでも下の方で低いファイトマネーで戦っていても……止めましょう、この話(笑)。上手く伝える自信がなくて……これだと色々と誤解が生まれそうで(笑)」

──えぇ!! いや続けてくださいよ(笑)。

「自分はファイトマネーが高いヤツが上だと思っています。正直に言えば……強さどうこうではなくて。練習のなかで強い云々でもない。ファイトマネーが高いヤツが立場的に上だと思っています。その自分の立ち位置をどんどんと上げないといけない。そう思っています」

──押忍。ありがとうございます。ところでファイトマネーとは別世界の話ですが、柔術で茶帯になったとか。逆に紫帯だったことを忘れがちでした(笑)。

「2019年のアジアで階級別(※ライト級)と無差別のどっちも取って、表彰台で茶帯を巻いてもらう予定だったんです(※2018年にライト級で優勝、無差別級で準優勝だった)。でも階級別の決勝で韓国人選手(※チョ・デヨン)と戦って、序盤で靭帯をやってしまって。その試合は何とか最後に逆転勝ちみたいな形で、残り数秒で勝てたんスけど。

階級別の表彰を終えてから階級別に出る予定だったのに足がパンパンに腫れてしまって。『出たい』という気持ちはあったけど、周囲から我慢しろと言われて出場を諦めたことがあったんです。あの時『それなら今、茶帯を巻くことはできない。要らない』って(笑)」

──先生が帯を巻くと言っているのに?

「北出(拓也パラエストラ川崎代表)先生がずっと用意してくれていたんですけど、『今はそのタイミングじゃないです』と断って(笑)」

──それもアカンやつじゃないですか(笑)。先生が帯をくれるというのに(爆)。

「アハハハハ。そうッスね。で、『なら、いつにするの』って北出先生も言っていて(笑)。そこから良いタイミングになるのを待っていたら3年以上も過ぎてしまっていました」

──アハハハ。それがこのタイミングだったのは?

「MMAを戦っている間、自分は柔術に戻ることはないので。バックボーンが柔術でMMAを戦っていくうえで茶帯の方が『俺は柔術家だ』って言いやすくなります。だから貰ったっていうのはあるスね」

──北出さんはRoad to UFC決勝を戦うことについて、何か言及されているのですか。

「北出先生は本当に僕のことを応援してくれています。MMAで戦うようになっても、自分の寝技をずっと組み立ててくれているのは北出先生です。道着はほとんどやっていないですけど、川崎でグラップリングの指導をマンツーで受けています。デビューしてから次で13戦目、ずっと北田先生に組み立ててもらってきました」

──MMAと違というと語弊があるかもしれないですが、先生がいるのが柔術の良さですね。

「そうですね。北田先生に教えてもらっている柔術が自信でもあるし、支えにもなっています」

──風間選手は柔術の話になると、顔が優しくなりますね。

「アハハハハ」

──ところでさきほど風間選手も言われたように、プロの世界であるMMAは自分のために戦っていたとしても、試合を見てくれる人がいることで成り立っています。

「もちろんです」

──そんな試合を見てくれる人に、Road to UFC決勝戦で何を見せることができると思っていますか。

「う~ん、そうッスね。自分と中村倫也、どっちが最後に立って腕を挙げられるのか。そこを最後まで見ていて欲しいです。最初から最後まで、見ていてほしい。今回は本当に人生が懸かっている試合なので、そこは本当に見ていてほしいなって言うところはあります」

■視聴方法(予定)
2月5日(日・日本時間)
正午~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン(米国)
デヴィン・クラーク(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
アダム・ヒューギット(米国)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク(米国)
クラウジオ・ヒベイロ(ブラジル)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ(インド)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
風間敏臣(日本)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
チェ・スングク(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン(韓国)
マンディ・ブーム(ドイツ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎(日本)
ヘスウ・サントス・アギラー(メキシコ)

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