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J-CAGE Report Shooto2020#03 ブログ 大島沙緒里 黒部三奈

【Shooto2020#03】黒部が見事なゲームメイクで大島をパウンドアウト、決勝で杉本と対戦

<修斗女子スーパーアトム級王座決定T準決勝/5分3R>
黒部三奈(日本)
Def.3R1分54秒 by TKO
大島沙緒里(日本)

ジャブを突いて右ストレートを狙う黒部。大島も細かくパンチとローを蹴って組み付く。投げでテイクダウンを奪うと、そのままグラウンドをキープしてバックへ。一度は黒部に立ち上がれたものの、すぐさまダブルレッグに入ってテイクダウンする。受け身の展開が続く黒部だが、グラウンドのポジションをキープさせず。試合がスタンドに戻ると、しっかりと距離をとって、大島のタックルを切って首相撲からヒザ蹴り。組みの攻防でも黒部が大島を金網に押し込み、ヒザ蹴りとヒジ打ちを叩き込み、グラウンドでもトップポジションを奪ってラウンドを終える。

2R、黒部は大島のタックルを切って、ジャブからパンチを当てる。大島が強引に距離を詰めると、黒部は首相撲からヒザ蹴り。大島が足をかけてテイクダウンを狙うと、黒部はすぐにダブルレッグに入る。ここからスクランブルの攻防になり、どちらもトップポジションは許さず。両者立ち上がると黒部は首相撲からヒザ蹴り。大島は黒部の後ろについてそのままテイクダウンするが、最終的に黒部が向き直ってハーフガードで上になる。黒部は身体を起こしてヒジを連打。ガードで動く大島をしっかりと抑え込んで殴り続ける。

3R、黒部が大島のタックルを切ってインサイドガードで上になる。上半身を起こして殴り続ける。最後は黒部がマウントからパンチとヒジを落としたところでレフェリーが試合を止めた。

試合後、ケージ上でトーナメント決勝で対戦する黒部と杉本が挨拶。「決勝まで時間があるので、しっかり準備します。狙うのはベルトなので絶対に負けません」(杉本)、「ベルトまであと一個のところまでたどり着きました。私はケージに入るとき生きるか死ぬかのつもりでやっています。ここで死んでもいいやと思ってやっています。杉本さん、その覚悟はありますか?(杉本が『はい』と答えると)分かりました。いい試合をしましょう」(黒部)と意気込みを語った。

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J-CAGE News SASUKE Shooto2020#03 ブログ 倉本一真 岡田遼 木下毅顕 石井逸人 西川大和 西浦ウィッキー聡生 黒部三奈 齋藤翼

【Shooto2020#03】5月31日無観客大会の追加カード発表。2回戦で注目の木下タケアキ✖西川大和が実現

Nishikawa vs Kinoshita【写真】2回戦ながら注目度の高い一戦となる西川✖木下(C)MMAPLANET

8日(金)、サステインより31日(日)に会場非公開でABEMAテレビマッチとして開催されるProfessional Shooto2020 Vol,3 Supported by ONE Championshipの追加対戦カードが発表された。

暫定世界バンタム級王座決定戦=岡田遼✖倉本真一に続き明らかとなったのは、3回戦でライト級=SASUKE✖西浦ウィッキー聡、フェザー級で石井逸人✖齋藤翼、修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント準決勝=黒部三奈✖大島沙緒里&杉本恵✖中村未来、そして2回戦のライト級戦=木下タケアキ✖西川大和の5試合だ。


コロナウイルス感染防止を徹底し行われる今大会は出場選手の免疫力の低下を防ぐために、水抜き減量による体重調整を極力排除することが伝えられていた同大会だが、男子の3試合は通常階級より1階級上で組まれている。なお、女子トーナメントに関しては体重に関しては特にリリースでは触れられていない。

西浦は元々4月17日に開催されたRoad to ONE02で論田愛空隆と対戦予定も、同大会にスライドされ論田の負傷欠場でSASUKEの対戦とあいなった。さらにはバンタム級インフィニティ・リーグで、キャリアの再構築に踏み切った石井は、引き分けを挟んで7連勝後に藤井伸樹に敗れた齋藤とマッチアップに。譲れない、気持ちの強さのぶつかり合いとなろう。

そんな3回戦に負けじと注目されるのが、ライト級の2回戦=木下✖西川の対戦だ。KWF極真会館・武心塾出身の木下は2015年KWU(極真世界連合)世界大会え80キロ級で準優勝の実績を持ち、左上段回り蹴りの使い手として知られていた。プロデビュー前にK-MMA界の未来=ユン・チャンミンを格闘代理戦争のワンマッチにおいて左ハイでKOし、MMAでもその威力をまざまざと見せつけていた。

しかし修斗デビュー後はキャリアで大きく上回る久保村ヨシTERUに反則負け、再戦でも58秒でKO負けするなど苦い水を味わった。その後は31秒、84秒と秒殺KOでらしさを見せつけている。そんな木下に対するは、北のMMAを背負って立つ17歳=西川大和だ。

父に格闘技指導を受け、PFCでアマチュアからキャリアを積み、韓国のTOP FCや国内でもNEXUSとステップアップを図るや、立ち技でもシュートボクシングで元王者の坂本優起に勝ち、4月17日のRoad to ONE02では緑川創に判定負けを喫したものの、その健闘ぶりで一気に注目度を高めた。日本MMA界の老舗、修斗デビューへの踏み絵となる試合で、周囲の評価を絶対的とした。

一撃の香りを残す木下と、日本にも出てきたガチャガチャMMA世代の西川が、どのようなMMAを繰り広げるのか──非常に興味深い最大10分間の戦いだ。