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o UFC UFC Fight Night   チャド・アンヘリガー 木下憂朔 風間敏臣

8.10 UFCラスベガス大会で風間敏臣とシャラランポス・グリゴリオウが対戦/ジョニー・パーソンズ vs. 木下憂朔も正式発表



3.16 UFCラスベガス大会で風間敏臣とシャラランポス・グリゴリオウが対戦(2024年01月09日)

続報・風間敏臣、3.16 UFCラスベガス大会シャラランポス・グリゴリオウ戦を断っていた(2024年01月11日)

8.10 UFCラスベガス大会で木下憂朔とジョニー・パーソンズが対戦(2024年06月15日)

 こちらの続報。


 UFCが8月10日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 242』で風間敏臣 vs. シャラランポス・グリゴリオウのバンタム級マッチを行うことを発表。

 風間は昨年8月の『UFC Fight Night 225: Holloway vs. Korean Zombie』でガレット・アームフィールドに1R TKO負けして以来の試合で2連敗中。グリゴウオウは3月の『UFC Fight Night 239: Tuivasa vs. Tybura』で行われたUFCデビュー戦でチャド・アンヘリガーに判定負けして以来の試合。

 元々両者は『UFC Fight Night 239: Tuivasa vs. Tybura』で対戦すると見られ、グリゴウオウが自身のSNSで発表していましたが、風間陣営が2戦目のタイミングとしては時期尚早と判断し断っていました。そういう意味では今回は仕切り直しマッチとなります。


 また、当サイトでは既報ですが、同大会ではジョニー・パーソンズ vs. 木下憂朔も正式発表されています。続きを読む・・・
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45 AB Brave CF MMA MMAPLANET o UAEW UFC UFN UFN238   アザット・マクスン アブドゥルカリーム・アルセルワディ アレックス・ペレス アレッサンドロ・コスタ アレッシャンドリ・パントージャ ウマル・ヌルマゴメドフ エイマン・ザハビ エリク・アンダース キック シャミル・ガジエフ ジェイミー・ピケット ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク ジャビッド・バシャラット スティーブ・アーセグ タイソン・ペドロ ダヴィッド・ドヴォルザーク デイヴィソン・フィゲイレド ビクター・ヘンリー ベクザット・アルマカーン ボクシング マット・シュネル ムハマド・モカエフ ルドヴィット・クライン ヴィトー・ペトリーノ 中村倫也 吉野光 平良達郎 風間敏臣 鶴屋怜

【UFN238】計量終了 モカエフがついにタイトル挑戦経験者と。吉野に勝ったオリヴェイラ×ソパイも注目

【写真】歴史の浅い――しかも仕切り直しがあった階級だからこそ、これから動きも大きくなるはずだ(C)MMAPLANET

2日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN238: UFN on ESPN+96「Rozenstruik vs Gaziev」の計量が行なわれ、全選手が滞りなくクリアしている。
Text by Manabu Takashima

メインはヘビー級のジャイルジーニョ・ホーゼンストライク×シャミル・ガジエフという今大会だが、日本のファンからすると気になるのは軽量級、やはりフライ級とバンタム級の戦いだろう。


フライ級では平良達郎がコールアウトしたムハマド・モカエフが、ついにタイトル挑戦経験のあるファイター=アレックス・ペレスと対戦する。2020年11月にデイヴィソン・フィゲイレドの持つ世界フライ級王座に挑戦して敗れたぺレスは、その後の3年4カ月で流れた試合数は「9」、実際にオクタゴンに足を踏み入れたのはたったの1度でアレッシャンドリ・パントージャに91秒でRNCで一本負けを喫している。

いえばこの40カ月でペレスは、僅か3分28秒しか戦っていない。対するモカエフは、この間にNCを含めると9試合を経験してきた。ペレスにケージロスがあるかどうは分からないが、勢いがあるのはモカエフであることは間違いない。ペレスがタイトル戦線に再浮上するためには、キャリア10連勝の新鋭に初黒星を与えることが必須だ。

そんなペレスとの対戦が4度に渡り流れたマット・シュネルと戦うスティーブ・アーセグは、Eternal MMAフライ級王者から昨年6月にスクランブル出場でオクタゴン初陣を戦った。そしてダヴィッド・ドヴォルザークを下し、2戦目でシュネルと戦うことが決まっていたが、シュネルの欠場で試合が不成立に。結果、代役アレッサンドロ・コスタに判定勝ちを収めている。

仮にアーセグがシュネルを下して3連勝とすれば、今後数カ月で平良の対戦相手になることは十分にあるだろう。

平良、そして鶴屋怜目線で眺めるフライ級に対し、中村倫也&風間敏臣視線で俯瞰すべきなのがバンタム級戦線だ。メインカードではウマル・ヌルマゴメドフとベクザット・アルマカーンという16勝0敗×16勝1敗という凄まじい戦績の持ち主同士がぶつかる。とはいえ、アルマカーンは今回がUFC初陣ということもあり、フライ級の同胞アザット・マクスンの例を見るまでもなく16勝1敗という数字は参考記録に留めるべきだろう。

UFCデビュー戦といえば、ヴィニシウス・オリヴェイラと対戦するスウェーデンのベルナルド・ソパイは、今大会に初めて世界最高峰の舞台に上がる。ライオンキングの異名を持つ、アルバニア系スウェーデン人選手はコロナ禍の2020年8月にスロックホルムで無観客ウィークリショーを開いたBRAVE CFに出場し、一躍注目を集めるようになった。

その流れでバーレーンで戦ったことがあるソパイだが、ほぼスウェーデン国内で経験を積み、UFCにたどり着いたレア・ファイターだ。キックボクシングを思わせる近い距離で、右オーバーハンドの強さが目立ったソパイだが、執拗なテイクダウン狙いには手を焼く――BRAVE CF時代はそんなヤングブラッドだった。

あれからほぼ3年が過ぎ、UAEWで吉野光をKOしているオリヴェイラの打撃に対し、どのような幅のある戦いを見せることができるのか。粗いが当たれば倒す、そしてなぜか当たるオリヴェイラのパンチ。その分KOパンチを被弾することも少なくないオリヴェイラとの距離、振りの大きさの対比が楽しみな一戦となる。

オリヴェイラ×ソパイ戦の前に組まれた試合順に、不満を抱いていて然りなのがジャビッド・バシャラットだろう。キャリア14勝0敗1NC、前戦ビクター・ヘンリー戦こそローが急所に入りNCとなったが、オクタゴン3連勝でランカーとの対戦を強く要望してきた。

そのなかでUFCで4勝2敗のザハビとのマッチアップ、グラップリングに特化した相手をジャブと蹴りで突き放し、完全ドミネイトもしくはポイントアウトの遂行していくに違いない。だからこそ、注目すべきはザハビの戦い方だ。実兄である名将フィラスが控えるザハビは、前述したようにグラップリングに特化したという印象を利して、予測不能な打撃を有効な武器としつつある。

バシャラットが持ち味である徹底して落ち着き払ったファイトで、やるべきことを選択すればザハビに勝ち目はない。しかし、少しでも奢りを見せ、ザハビを軽視するような心の隙があれば……そこが命取りになるやもしれない。

■視聴方法(予定)
3月3日(日・日本時間)
午前3時30分~UFC FIGHT PASS
午前2時45分~U-NEXT

■UFN238計量結果

<ヘビー級/5分5R>
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク: 257ポンド(116.57キロ)
シャミル・ガジエフ: 261ポンド(118.38キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴィトー・ペトリーノ: 205.5ポンド(93.21キロ)
タイソン・ペドロ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<フライ級/5分3R>
アレックス・ペレス: 126ポンド(57.15キロ)
ムハマド・モカエフ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ: 136ポンド(61.69キロ)
ベクザット・アルマカーン: 136ポンド(61.69キロ)

<フライ級/5分3R>
マット・シュネル: 126ポンド(57.15キロ)
スティーブ・アーセグ: 126ポンド(57.15キロ)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース: 185.5ポンド: 186ポンド(84.37キロ)
ジェイミー・ピケット(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ヴィニシウス・オリヴェイラ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ベルナルド・ソパイ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジャビッド・バシャラット: 136ポンド(61.69キロ)
エイマン・ザハビ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ミドル級/5分3R>
クリスチャン・レロイ・ダンカン: 186ポンド(84.37キロ)
クラウジオ・ヒベイロ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン: 156ポンド(70.76キロ)
AJ・カニンガム: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ライト級/5分3R>
ロイック・ラジャポフ: 155.5ポンド(70.53キロ)
アブドゥルカリーム・アルセルワディ: 156ポンド(70.76キロ)

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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFC298 YouTube タン・リー ライアン・ホール 中村倫也 風間敏臣

【UFC298】テコンドー&50/50=カルロス・ヴェラ戦へ、中村倫也「直感を信じて戦えば、問題ない相手」

【写真】楽しそうななかで、集中力が増したように感じられた中村倫也だった(C)MMAPLANET

いよいよ今週末17日(土・現地時間)にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催されるUFC298「Volkanovki vs Topuria」で中村倫也がオクタゴン2戦目を戦う。
Text by Manabu Takashima

MMAPLANETでは代役カルロス・ヴェラとの戦いが決定する以前に、中村倫也インタビューを行い日常からの取り組み、レスリング練習の利点などについて尋ねた。その取材からほどなくヴェラと戦うことができ待った中村に追加取材。ヴェラ戦に向けての、取り組みとそので得られた自信について話を訊いた。


──カルロス・ヴェラ戦が決まったのは、いつ頃でしょうか(※取材は1月30日に行われた)。

「前に取材をしてもらった前日に最初の相手のキャンセルがあり、あれから2週間後ぐらいですかね」

──スライドでなく、対戦相手が代わったということに関しては?

「PPV大会に出られるのは、嬉しいです。それとデビュー戦はシンガポールだったので、本場のお客さんはまたエネルギー感が違うだろうし、凄く米国のお客さんの前で戦いたかったので。カルロス・ヴェラ選手には凄く感謝しています。

とにかく米国のアリーナで、満員のお客さんの前で早いうちに試合をしたかったです。シンガポールでも凄い盛り上がり方だったんですけど、米国だとまた違う感覚があるんじゃないかと。これから上がっていって、タイトルマッチとかになると米国のそういう状況での試合ばかりになってくるので。そういうファンの前で、自分の気持ちがどうなるのか。そのフィードバックを早めにしたいと思っていたので、ここで戦えて嬉しいです」

──懸命に対戦相手をUFCが探してくれたのではないかと。とはいえ、ヴェラの試合映像を視る限り──ピンキリでいえば、キリの類のUFCファイターであることは間違いないかと。

「映像を視た時、最初は皆がそういう印象を持つと思います。『えっ、近場にいって拳をぶん回せば良くない?』っていうのが第一印象としてありました。ただ練習仲間が、50/フィフティージムだとライアン・ホールに柔術を習っていて、タン・リーもいる。作戦を立てるのが上手いジムだから、自力の差をそういう点で誤魔化されないように──と。

そして、細かい対策を練るようになった段階で『ここが怖い』、『ここも怖い』、『ここもあるぞ』って思うようになって。ただ第一印象って大切で。その直感を信じて戦えば、問題ない相手だと思います」

──怖い点、つまり何を注意しないといけないのか?

「下からの仕掛けですね。足関節のエントリーを壁際でやられると、平場で大丈夫な対応ができなくなることがある。それとテイクダウンを狙った時のギロチンは、メチャクチャ練習して来ると思います。あとはカポエイラ特有の回し蹴りとか、関節蹴りですね。

でもKOできるような蹴りではないので、自分の立ち位置を確認している形ですね」

──あの足関節、風間敏臣戦前の練習が生きるのかと。

「風間選手とやる時も、野瀬(翔平)選手とやる時も、(アリアンドロ)カエタノとやる時もギロチンと足関節、下からの仕掛けをしのぐ練習をしてきたので。特別、そんなに焦ることはないです。試合前だけど、リラックスしています」

──足関節に対して、パウンドというのは?

「ガンガン入れていく展開にしようと思っています。う~ん、足関も仕掛けてくるか分からない。ぶっちゃけて、試合でもそんな上手いことやっていないので。でもやっぱりレスラーが相手のスクランブルで試合を受けたのだから、フィニッシュの一つの選択視にあると思って……仕掛けてくるかなって。う~ん、それでもTUFでは(ブラッド)カトーナに漬けられているので。それを自分ができないとも思えないです。

漬けて堅く勝ちに行こうと思えば、それができる相手で。さらにその上の課題を自分に課したいので、パウンドでダメージを与えて首を取るだとか。そういうことまで持っていくことができれば、一つステップアップできるかと思います」

──ギロチンのセットのし直し、アジャストは嫌でないですか。

「上半身が、がっちしタイプなのでアームインでもタイトになってくると思います。ギロチンはどう動くかを再確認して……今日も練習しました。でもスピードの差があるからなぁ……。エントリーが緩いのか、相手もあの場所で止まっていたのか。ジワジワと極めているんですよね。でも、俺だったらあの時間、あそこで止まらない。なので、あれも果たして……というのがあって。キャッチされた感じが緩いと感じ、その場にいるという罠にだけはハマらないように。とにかく先に足を跨いでいきます」

──UFCという場にきて、このヴェラの戦い方は一発こそあっても安定した結果を残せるスタイルではないと思います。

「そうですね」

──と同時にデビュー戦ということもあり、凄まじい集中力で挑んでくるのではないかという怖さもあります。

「ハイ……多分、そうですね。凄い集中力でピークを創ってくるんじゃないかと思っています。でも、バッチリです。大丈夫です。その自信もあります」

──世界中のファンに、何を見せたいですか。

「ちゃんとフィニッシュしきる姿を見せたいです。本当に見せたいです。前回の試合で、まだまだこういうMMAをしたいという課題がいっぱい見つかったんで。パウンドでしっかり削って、フィニッシュする。もしくはスタンドで決める可能性もプランとして全然あるので。中村、ついに本格的に自力をつけてきたなと思われる試合をしたいです」

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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN19   グスタボ・バラルト ジョシュア・パシオ マンスール・マラチェフ ルンピニー 修斗 山北渓人 新井丈 海外 猿田洋祐 箕輪ひろば 風間敏臣

【ONE FN19】猿田洋祐、難敵マラチェフとの復帰戦へ「強い相手を避けて今勝てる相手を探すつもりはない」

17日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN19にて猿田洋祐が約1年10カ月ぶりに復帰し、マンスール・マラチェフと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2022年4月にグスタボ・バラルトに敗れたあと、自らのジム「Fight Beat Workout」をオープンした猿田。2年弱のブランクを作ることになったが、この時期に「Fight Beat Workout」をオープンしたのはONEとの契約を考慮し、復帰を見越しての選択だった。

対戦相手のマラチェフはランキング5位という数字以上の強さを持つ強敵だが、猿田は「強い相手を避けて今勝てるような相手を探すつもりはないし、そういう選択は僕らしくない」と語った。

──約1年10カ月ぶりの試合が決まりました。改めて復帰を決めた理由は何だったんですか?

「ずっと試合はやりたかったし、それと同じように自分のジムもやりたかったんですね。それで前回のバラルト戦で負けた時点で契約(試合数)が結構残っていて、それを消化し終わってからジムをやるとなると、かなり時間がかかってしまうので、それだったら一度試合を休んでジムを始めて、それから試合に復帰しようという考えになりました。結果的に1年10カ月で戻ってこれてよかったなと思っています」

――契約の状況を知らなかったのでバラルトに負けてジムを出して、1年以上試合から遠ざかっているとなると現役生活に区切りをつけることも考えていたのではないかと思っていました。

「ずっと復帰のタイミングは自分の中で探っていて、ジムの方も少し安定して任せられる人も出てきたので、そろそろ(復帰する)タイミングかなという時期です、今は」

──ご自分のジムを持ったということで、選手としての練習や生活リズムも変わったと思いますが、今はどういうスケジュールで練習しているのですか。

「ジムをオープンする前の練習量と比べると、年齢的に同じような練習はできないというのがあるし、自分のジムを持っている責任もあるので、自分の練習量は少なくなっています。メニュー的には自分のジムでフィジカルや基礎練習をやって、今までと変わらずHEARTSでスパーリングをやっています」

──やはり練習の強度そのものは落としているのですか。

「3回目のジョシュア・パシオ戦やバルラト戦を振り返ると、やりすぎている感覚というか。オーバーワークぐらいのスパーリングの量だったし、それでも『もっとできるんじゃないのか?』というぐらい突き詰めていく段階だったんで、試合が終わった時に体の限界は感じていました」

──猿田選手は練習の虫というか、練習量を多くやりたいタイプですか。

「そうですね。いつでも練習できるように、HEARTSの真裏に住んでいましたから。でも子供が生まれたタイミングでジムをオープンして、今も自分のジムから徒歩1分ぐらいの所に引っ越して、今もいつでも練習できる環境です」

──自分のジムを持ったことで練習に対する意識はどう変わりましたか。

「もちろん練習の強度は違いますし、より頭を使ったり、必要な部分だけを自分で探りながらやったりしている感じですかね。昔からそうですが、今はより初心に戻るというか基礎の部分、打撃もレスリングも柔術もそうですけど、そこを意識した作動だったり、フォームチェックだったり。フィジカル面でも縄跳びを長い時間跳ぶとか、そういうことをやっているうちに感覚を取り戻しています。スパーリングだけやっていると、体の負担やダメージも大きいので、上手くダメージが蓄積しないような練習をする。それが年齢に合った練習っていうんですかね? それができてきたかなという感覚があります」

──いい意味で自分のペースで、無理をしすぎない練習ができているようですね。

「今の練習スタイルに切り替えてから、もう2部練とか3部練はできないだろうと思ったんですけど、結局試合前にトレーニングに集中していたら、1日2回~3回は練習していますね。強度は違っても」

──例えばHEARTSでの対人練習で変化を感じることはありますか。

「なんていうのかな。正直、試合をやってみなきゃ分からない部分はあります。実戦と練習は違うので。最初はプロ練に参加するだけで結構きつかったんですよ。でもしっかり基礎をやっておいたおかげで前に戻ってきたというか、以前と同じ強度の練習ができたりとか、今のHEARTSの風間敏臣、木下カラテ、新井丈と練習しても普通に戦えるなっていうぐらいまでは持ってこれています」

──復帰戦の相手がマンスール・マラチェフに決まりました。対戦相手としての印象はいかがですか。

「本当に未知の強豪というか、パシオに敗れるまで無敗で、そのパシオ戦を見てもユニファイドルールだったら勝ってる内容だったし、復帰戦で凄いのを引き当てたなっていう感じです。穴という穴が見つからないというか、レスリングもしっかりできて、打撃も器用なタイプじゃないですけどパンチはしっかり伸びてくる。首系のサブミッションも持っているし、バランスの良い強いファイターだなっていう印象です」

──純粋に攻略が難しいスタイルだと思います。どんな試合をイメージしていますか。

「いろんな戦略や戦術の部分もあるんですけど、基本的には全局面で勝負しようと思っています。レスリングもそうですし、イメージ的にはスクランブル合戦というか攻守が激しく入れ替わるような、そういう試合をしていこうと思っています」

──テイクダウン&トップキープが強いタイプですが、そこを避けて戦おうとは思っていないですか。

「どこかを捨ててどこかで勝負するという感じじゃないですね。トータル全てで勝負して、苦しい時間帯も出てくると思うんですけど、そこで盛り返すのが自分の強みでもあるんで、それが出せればなっていう感じですかね」

──間違いなく強敵ですが、これからのキャリアのなかで、こういった相手と一戦一戦勝負していきたいですか。

「世界の強い選手とやりたいという理由でONEに来たわけで、強い相手を避けて今勝てるような相手を探すつもりはないし、そういう選択は僕らしくない。ジムをやっているからとか、年齢を重ねたからとか、オファーを断る・辞める理由は探せば出てくると思うのですが、客観的に見ても猿田洋祐という選手はそうじゃないんです。修斗の頃もそうでしたが、僕は相手を選ばずにどんな相手でもオファーを受けてきたし、誰よりもキツい道を選んでやってきたつもりなので、これから先もそういうチャレンジを続けたい。そしてONEでキャリアを終えたいという気持ちが強いので、復帰戦でこういう相手を用意してくださってありがとうございますっていう感じですね」

──先日の日本大会でも猿田選手と同階級の箕輪ひろば選手と山北渓人選手が敗れて、日本のファイターがなかなか勝てない状況が続いています。そのうえで猿田選手はどんな試合をしたいですか。

「色々と考える時間は長かったのですが、僕はONEでタイトルマッチを3回やらせてもらって、復帰してすぐ(ベルトに)挑戦したいとか挑戦させてほしいというつもりはないです。僕も自分のジムを出して、今後指導者として選手育成をやっていくうえで、30歳を超えた選手や自分と同じぐらいの年齢になった選手に対して、どういう練習をすればいいのか。そういう指導ができる人は少ないと思うんですよね。やっぱり20代とは違うアプローチをしないといけないし、疲労を抜きながら練習しないといけない。そういうことを含めて、自分の身体を使って経験していくような感覚なんです。だからこそ、結果が欲しくて、こういう取り組み方をしたらこういう結果が出るんだよ、30代後半でも結果を出せるんだよという道を作っていきたいです」

──ジムを始めたからこそ、そういう考えになったのですか。 

「それもあると思います。あとは試合間隔が空いたことで、さっきも言った通り、いきなりトップ選手たちとの練習に戻ることができなくて、そこを指導してくれる人がほとんどいなかった。30代を過ぎてから盛り返す、トップ戦線に戻る。僕はまだ自分が行けると思っているので、色々な取り組み方をして、どういう結果が出るのかを自分の体を使ってやっていく。それが面白いなと思っています」

──もちろん猿田選手は現役ファイターなので結果を出して高みを目指してほしいです。それと同時に日本人が海外で勝っていく方法を示してほしいという気持ちもあります。

「もちろん勝負なので、勝つためにやるのですが、それだけじゃなくて今後の人生や今後の指導にもプラスになるようなことを意識しながら、自分でいろいろ試しながらやっている段階です」

──では今回の復帰戦、どんな試合をファンのみなさんに見せたいですか。

「自分はもともと器械体操をやっていて、体操は相手と戦う競技じゃなくて、自分との戦い。練習でやってきたことを試合で出せるかの勝負なので、ある意味自分との勝負なんです。その感覚で格闘技に入ったので、もしかしたら他の選手とは感覚が違うかもしれないです。そのうえで今僕が考えていることは今日のインタビューで話したようなことで、それを僕が試合で見せることができたら、自分と同じように30代半ば~後半の選手たちにととって何かのきっかけになると思うし、そういう選手たちにも目が向くきっかけになるのかなと思っています」

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45 AB F1 MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN239   大沢ケンジ 風間敏臣

続報・風間敏臣、3.16 UFCラスベガス大会シャラランポス・グリゴリオウ戦を断っていた

Disney Supreme Guide 東京ディズニーランドガイドブック with 風間俊介 [ 講談社 ]


3.16 UFCラスベガス大会で風間敏臣とシャラランポス・グリゴリオウが対戦(2024年01月09日)

 こちらの続報。



 というわけで、3月16日にネバダ州ラスベガスで開催するFight Nightシリーズの大会で風間敏臣 vs. シャラランポス・グリゴリオウは行われません。風間陣営が2戦目のタイミングとしては時期尚早と判断し断ったものの、グリゴリオウは試合に同意していたことから先走ってXで発表してしまったということでしょう。

 この度は大変失礼いたしました。続きを読む・・・
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45 AB ABEMA GLORY MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN239 WWE キック ギャレット・アームフィールド ライカ 中邑真輔 海外 風間敏臣

お蔵入り厳禁【UFN239】3月16日にUFC2戦目。風間敏臣が話していたこと「打撃専門のジムに任せたい」

【写真】インタビューから1カ月半、また風間の話が聞きたい (C)MMAPLANET

3月16日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN239:UFN on ESPN+97でチャラランポス・グリゴリユウと戦うことが報じられている風間敏臣。
Text by Manabu Takashima

(C)Zuffa/UFC

グリゴリユウはUFC唯一のキプロス人ファイター。

空手のキプロス、パンヘレニック(全ギリシャ)、欧州王者からキックボクサーとなりGLORYで戦った経験もあるストライカーで、Combat FCバンタム級王者から昨年8月のコンテンダーシリーズへ。第2週にキャメロン・スマーザーマンを60秒KOで破り、UFCとサインを果たした。風間はグリゴリユを通して、自らの課題と真っ向から向き合うUFC2戦目となった。

昨年8月の初陣は惨敗といって良い内容だった風間だが、その敗北と柔術ベースの自らのスタイルをどのように考えていたのか。MMAPLANETでは11月にWWEスーパースターの中邑真輔とシェイナ・ベイズラーの柔術公開トレーニングに参加した風間の胸中を訊いていた。お蔵入り厳禁、風間敏臣のUFCで戦っていくために下した──選択とは。


――実は8月のギャレット・アームフィールド戦の敗北以来、どのタイミングで風間選手の話を訊けば良いのか。そのような気持ちもありました。

「……(苦笑)」

──あれから3カ月、どのようにMMAと向き合ってきたのでしょうか。

「あの試合に向けて練習で創っていたのは、距離を大切にすることでした。それまでは、そういうことをしたこともなくて。でも試合が始まって……その大切にしてきた部分が、最初のジャブを貰ってから『全く距離感分かっていねぇじゃん』ってなりました。

それは試合中もそうですし、後から映像を見返しても本当にそうで。全部、ズレていました。中途半端で相手の距離にいました。やっていたことが体に沁み込んでいなかった。そう思いました」

──本音の本音をいえば、UFCと契約する前にその辺りのことを気付く経験をしている方が良かったはずです。ただし、UFCと契約できるのに契約しないなんてことはありえないわけで。その辺りにおいて、風間選手は難しいポジションにあると思っていました。

「葛藤は自分でもありました。これは誰にも言っていなかったのですが、試合が終わってから大沢(ケンジHEARTS代表)さんが部屋に来てくれた時に凄く無力感を感じて、『もう無理だよ』って言いそうになって。試合後は、それぐらいの気持ちでした。目も見えていないし、もう無理だよって。本当にそう口から出そうになっていました(苦笑)。

でも、なんというのか……正直、現状のままだとただ体を壊すだけだと自分でも分かっています。試合が終わってからも、ずっと考えてきました。やるとなった時、UFCで戦うとなった時──実際に今、僕が置かれている場がUFCで。自分は結構、流れを大切にしていて。今、置かれている場がUFCなら、その場でやらないといけないと思って。

日本に戻って来てからも自分一人で考えて……。その時にもケガを治し次戦までにUFCレベルに底上げしないと、ホントに体が壊れていくと思いました。一方的に倒されて終わる……と。今でも不安……不安よりも焦りですね。焦る気持ちはずっとあります」

──契約した時にも、『早い』という空気があり、跳ね返そうと努力してきたかと思います。そして初戦の敗北で突きつけられた現実を見て、練習環境など変えてきた部分はありますか。

「柔術……得意な部分を捨ててでも、苦手な部分を克服しないとあの舞台では勝負できない──と思っています。そこに向けて、少しずつではあるけど生活を変えています」

──海外の練習も経験しましたが、現状はどこに基盤を置こうと思っていますか。

「今は国内で十分です。そのことについては良く言う人も、そうでない人もいますが、打撃専門のジムに自分の打撃を任せたいと思っています。得意な部分をゼロにしても良いので、そこで打撃をやりこもうと。言っちゃえば、これで変われるのか・変われないのかで、自分の今後が決まってきます。だから、そこで打撃の成長の細部を任せるつもりです」

──風間選手には今も言われたように柔術という絶対的な武器がある。だからこそ、MMAの打撃云々以前に組み技がない打撃を身に着けることは凄く理に適っているように思います。

「そうッスね。それこそ、自分もキックのジムで打撃だけをやると話すとMMAの打撃をやれば良いという意見は出てきます。でも自分は納得できなくて。だから、自分の納得できる方法で、どういう風に未来を切り開くことができるのか。それは自分でも楽しみなことでもあります。自分がどうなるのか、自分で見ていきたい」

──その打撃練習は始めたのでしょうか。

「ハイ。ただ、まだ前回の負傷した箇所が完全でなくて、対人で当てることはできないですけど。体のこともあるし、次の試合まで少しは空くかと思いますが、その間にしっかりと創ります。ホント、次で魅せたいと思います」

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AB F1 MMA o ONE RYO UFC UFC Fight Night   風間敏臣

3.16 UFCラスベガス大会で風間敏臣とシャラランポス・グリゴリオウが対戦

風間教場 [ 長岡 弘樹 ]



 UFCが3月16日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催するFight Nightシリーズの大会で風間敏臣 vs. シャラランポス・グリゴリオウのバンタム級マッチが行われるとのこと。グリゴリオウが自身のXで発表しています。

Charalampos Grigoriou(Sherdog)

 風間敏臣は8月の『UFC Fight Night 225: Holloway vs. Korean Zombie』でガレット・アームフィールドに1R TKO負けして以来の試合で2連敗中。

 シャラランポス・グリゴリオウはキプロス出身で現在31歳。MMA戦績8勝3敗。8月の『Dana White's Contender Series 58』でキャメロン・スマザーマンに1R TKO勝ちして以来の試合で今回がUFCデビュー戦。続きを読む・・・
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AB ABEMA MMA MMAPLANET o UFC WWE   アマンダ・ヌネス ブラジリアン柔術 プロレス 中邑真輔 風間敏臣

【WWE & BJJ】中邑真輔&シェイナ・ベイズラー=WWEスーパースターに訊く、日本のプロレスファン

【写真】ベイズラーのMMAPLANET登場は2015年3月のアマンダ・ヌネス戦以来となる(C)MMAPLANET

17日(金)にWWE所属のプロレスラー中邑真輔とシェイナ・ベイズラーが、東京都港区のCARPE DIEM三田で同道場所属の2022年JBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権・黒帯女子ライトフェザー級優勝の石黒遙希とUFCファイターの風間敏臣の両者と柔術の公開練習を行った。

26日(土)午前にABEMAで中継されるWWE SURVIVOR SERIESのPRのために里帰り&来日を果たした両者。風間&石黒とは体格差もあり、ソフトな動きに終始しつつも元慧舟會でダニエル・グレイシー門下の柔術スクールでトレーニングを行うという中村と、元UFCファイターでジョシュ・バーネットにキャッチレスリングの手解きを受け、柔術でも黒帯のベイズラーは確かな動きを披露した。

ここでは公開練習後の囲み会見でMMAPLANETの質問に対する両者の受け答えをお届けしたい。


──MMAファイターは日本のファンに関して、判を押したように「MMAを理解していて、選手を尊敬してくれる」と絶賛しています。プロレスの場合は、日本のファンにはどのようなイメージを持たれているのでしょうか。

ベイズラー 日本のプロレスファンは私のリングスタイルに対して、世界中の他のファンよりも少し良く理解してくれているのが分かるわ。私はMMA出身で、シュートスタイルのバックグラウンドがあって。米国では飛び回るスタイルが広まっているから、理解してもらうのに時間が掛ることがあるの。

でも日本にはファイティングとプロレスリングの豊かな交流の歴史があるから、私がやっていることをより理解してくれて、楽しんで見てくれるわ」

──シェイナのプロレスを見る目以外に、日本のファンはプロレス自体を米国のファンより理解しているという風に思われますか。

ベイズラー 日本のファンは、レスリングとファイティングの歴史を認識しているわね。米国では完全に分かれていて、MMAファンがプロレスリング・ファンを好きでないこともあるの。『俺たちはリアルで、お前らはリアルじゃないだろう』とか言っていて。

でも日本のファンはプロレスとMMAは同じ歴史を歩んできたことを理解している。私はジョシュ・バーネットに習ったキャッチレスリングのスタイルが根付いているといってもおかしくない日本で、このスタイルを披露することをとても大切に思っているわ。

──中邑選手、ファンの反応の仕方で乗りが変わってくることはあるのでしょうか。

中邑 レスラーの話でいうと、日本のプロレスファンは分かっていると思っています。米国と日本、メキシコには長いレスリングの歴史があって、米国人のレスラーはWWEで普段面白い試合をしていても、日本にやってくるとやっぱり緊張するんですよ。そしてがっぷり四つでやって来るのもいるし。

日本のプロレスの歴史も皆、理解していて。三銃士だとか、四天王のファンだとか。いまだに小橋建太のTシャツを見せびらかしてくるWWEの現役レスラーもいるんです。グンターっていうんですけど(笑)。日本で修行経験もあるし、そうやって──なんというのか……その通りなんですけど、お客さんの反応によって変わるというのもありますね。

日本のファンはちょっと礼儀正しい。それを米国人のレスラーはリスペクトがあると捉えています。でもメキシコとか中南米に行くと指先一つ動くだけで、『ギャー』となるテンションで。それによって乗せられることもあれば、こっちから乗せにいくこともある。お客さんとのエネルギーの交換のようなコミュニケーションですね。

リング上からこっちが引っ張ることがあれば、その時その時の空気を読みながら試合をします。

面白かったのは、ドイツのファンです。この間行ったんですけど、日本のファンに似ているなって。騒ぐっていうよりも、『うおぉ』っていような反応で(笑)。それでいて米国のレスリングファンのように騒ぎたいという気持ちもガンガン伝わっていきます。日本も毎年、そのような感じですね。

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【UFN229】計量終了 村田夏南子、2年4カ月振りの計量パスの笑みを浮かべてKポーズ!!

【写真】これぞ満面の笑み。明日もこの笑顔がぜひとも見たい(C)Zuffa/UFC

7日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC Apexで開催されるUFN229:UFN on ESPN+87「Dawson vs Green」の計量が、6日(金・同)に行われている。
Text by Manabu Takashima

メインはライト級のグラント・ドーソン✖ボビー・グリーンの今大会、11試合・全22人の出場選手が問題なく計量を終えた。


2年4カ月振りの再起戦となる村田夏南子は 115.5ポンドでクリア、やや食い気味に計量台の上でガッツポーズをとるとKポーズで笑顔を見せていた。対戦相手のヴァネッサ・デモパウロスも 116ポンドでパス。

フェイスオフで村田はショーン・シェルビー、続いてデモパウロスと握手を交わすと、しっかりと両手を広げてファイティングポーズをとってフェイスオフを終えた。

村田と同様にアジアから出場は、バンタム級でジョニー・ムニョスJと戦う中国のアオリーチーランだ。中村倫也と風間敏臣が在籍するオクタゴンのバンタム級戦線でムニョスJrとアオリーチーランは2勝3敗と負け越しており、明日の試合で3勝3敗の五分に戻すのと、黒星が2つ先行するのとではキャリアアップに違いが出てくる。特にムニョスは中村と風間の対戦相手になることも十分にある。

そういう意味でもムニョスJrとアオリーチーランのマッチアップ、第2試合には注目したい。

■視聴方法(予定)
10月8日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■UFN229計量結果

<ライト級/5分5 R>
グラント・ドーソン: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・グリーン: 156ポンド(70.76キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョセフ・パイファー: 185ポンド(83.91キロ)
アブドゥル・ラザク: 184.5ポンド(83.68キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・モロノ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジョアキン・バックリー: 170ポンド(77.11キロ)

<ライト級/5分3R>
ドリュー・ドパー: 155.5ポンド(70.53キロ)
ライアン・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビル・アレジオ: 146ポンド(66.22キロ)
アレキサンダー・ヘルナンデス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
フィリッピ・リンス: 204ポンド(92.53キロ)
イオン・クテレバ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
カロリーナ・コバケビッチ: 116ポンド(52.62キロ)
ディアナ・ベルビシャ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<フライ級/5分3R>
ネイサン・メネス: 126ポンド(57.15キロ)
マテウス・メンドンサ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
村田夏南子: 115.5ポンド(52.38キロ)
ヴァネッサ・デモパウロス: 116ポンド(52.62キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョニー・ムニョスJ: 136ポンド(61.69キロ)
アオリーチーラン: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モンタナ・デラロサ: 126ポンド(57.15キロ)
JJ・オルドリッチ: 125.5ポンド(56.92キロ)

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【DEEP Tokyo Impact2023#05】抜擢=DJ.taiki戦へ、実業団MMA戦士=上田直毅「労働時間は他の半分」

【写真】MMAPLANET初登場。てきぱきと話せる=情報処理能力に優れている?? (C)TAKUMI NAKAMURA

10日(日)東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact 2023#05にて、上田直毅がDJ.taikiと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

上田は空手・柔術を学び、キッズ修斗を経てプロの道に進む。キャリア初期は黒星先行だったが、2019年8月以降の戦績は8勝1敗と覚醒し、敗れた相手ものちにUFCと契約する風間敏臣という堂々たる成績を残している。現在は企業のサポートを受けて選手活動を続けるという環境に身を置き、DEEPトップ戦線への浮上、大舞台での活躍を目指す。


――DEEP3戦目でDJ.taiki選手と対戦が決まった上田直毅選手です。これまでのキャリアのなかで最も実績と知名度がある相手との試合が決まりました。オファーを受けた時の心境はいかがでしたか。

「すごく嬉しかったですね。DJ選手は僕が総合を始める前、小学校4~5年の時にDREAMで戦っているところを見ていた選手で。僕がDEEPに出るようになって、いつかやるのかなと思っていたんですけど、本当にやることになってびっくりしています」

――あまり自分が対戦するとは思っていなかった相手ですか。

「はい。DJ選手はベテランですし、自分がやる相手ではないと思っていました。ただDEEPに出始めて、DJ選手も試合で勝っていたので、もしかしたら…と思っていたぐらいです」

――対戦相手としてのDJ選手にはどんな印象を持っていますか。

「打撃が強い選手ですよね。総合のベテラン選手ですが、キックルールで王者クラスともやっているし、打撃は警戒しています。また組み技や寝技の展開も場数を踏んでいるので、そこにも警戒したいです」

――DJ選手は打撃に目がいきがちですが細かいテイクダウン・組み技にも強さがある選手だと思っています。その上でどんな勝つイメージを持っていますか。

「特に勝ち方にこだわりはなくて、一つの作戦に固執せずに枝分かれで考えているので柔軟に対応して勝ちたいです」

――過去最も実績と知名度がある相手で、この試合の結果が上田選手の今後にも大きく影響すると思っています。どんな試合をしたいですか。

「ここの勝ち負けで今後の自分が上に行けるかどうか。負ければ仕切り直し、一本かKOで勝てばDEEPでもっと上の相手と戦えるだろうし、さらに大きな舞台で試合するチャンスが見えてくるかなと思います」

――上田選手は空手・柔術がバックボーンということですが、どちらを先に始めたのですか。

「小学1年生から先に空手を始めました。最初は寝技に興味はなかったのですが、テレビでDREAMを見ているうちに6年生ぐらいから総合の魅力に気づいて、中学1年生でパラエストラ東京に入会して、柔術も始めました」

――空手を始めるきっかけはなんだったのですか。

「もともとK-1を見たり、格闘技には興味がありました。また父親がやらせたがりなところもあって、近所の空手道場に連れて行ってもらって入会しました」

――空手をやっていたにも関わらず、なぜ総合に興味を持ったのですか。

「当時は総合の選手がK-1に出て、勝つこともあったじゃないですか。そういう姿を見て『総合の選手は相手のフィールドでも勝つんだ』と思って。しかも本来は打撃だけじゃなくて投げ技や寝技もできる。それがすごいなと思って、自分も総合をやってみようと思いました」

――ちなみに空手はフルコンタクト空手だったのですか。

「僕がやっていたのは梁山泊空手という空手で、防具空手やグローブ空手の練習をやっていました」

――総合をやるうえでパラエストラ東京を選んだ理由は?

「家から一番近い道場で、中井先生の存在が理由ですね。当時の僕は中井先生のことを知らなったのですが、父親から『中井代表は格闘技界のレジェンドだぞ!』と言われて。その道場に入るのが一番いいだろうという結論になりました」

――MMAの練習を始めたのはいつからですか。

「柔術と並行してキッズ修斗もやっていて、当時から試合にも出ていました。なので空手がきっかけではありますが、中学からMMAのキャリアはスタートしています」

――当時好きだったMMAファイターはいますか。

「パラエストラに入った頃にUFCのゲームを買って、そこでやたら強い選手がいて、どうしても倒せない選手がいたんですよ。それがGSPだったんです(笑)」

――ゲームで知ったのが先だったんですね(笑)。

「はい。当時地上波でK-1やDREAMは見ていたのですが、UFCは見たことがなかったんです。それで映像を入手して『GSPってどんな選手なんだろう?』と思って、実際に見たら本当にすごい選手で驚きました(笑)」

――上田選手のプロデビュー戦は2014年2月にZSTがやっていたSWAT!という大会になるんですよね。

「はい。17歳の時にプロデビューしました。最初に立てた目標は総合のチャンピオンとムンジアルで優勝することの2つだったのですが、柔術をやっていくうちにムンジアル優勝は無理だと思い、総合に絞りました」

――デビューしたからのキャリアを振り返ると、2019年5月までは黒星が先行していたにも関わらず、その時の8月から連勝街道に突入します。どのような変化があったのですか。

「5月の試合に負けたあと、パラエストラ浦安に出稽古に行くようになり、今もセコンドについてもらっているジェイクムラタさんと練習するようになったんです。浦安でムラタさんと毎週MMAスパーをやらせてもらい、そこから変わりましたね」

――村田選手、浦安での練習は何が良かったのでしょうか。

「今思うと、ムラタさんとは色々と相性が合ったのかなと。試合前にはこういう相手だからこういこうみたいなことをざっくり打ち合わせて作戦も立ててもらっています」

――そこから6連勝するわけですが、何か手応えがありましたか。

「3連勝まではなんとも思わなかったんです、『勝てるようになったな』くらいで。でも4連勝くらいから『何か変わってきているかも』と思うようになり、石渡伸太郎さんの引退興行(2022年1月)に出るときにMMA用のレスリングの練習や打ち込みを始めました。それまでは打撃プラス柔術みたいなスタイルでしたが、レスリングを始めてようやくMMAっぽい動きができるようになったと思います」

――2020年12月にTTF Challenge 09に出てから石渡伸太郎 引退興行まで約1年間のブランクがありますが、これは何が理由だったのですか。

「僕は大学院に通っていて、その試験を受けるために試合を休んでいました。試験が終わって、それまで主戦場だったZSTに出たいと思っていたら、大会自体が行われなくなっていて。他の団体からも幾つか声をかけてもらっていたのですが、なかなか試合が決まらなくて。そこで最終的に石渡さんの引退興行で試合が決まりました」

――その大会ではバンタム級の1DAYトーナメントが行われ、のちにUFCと契約する風間敏臣選手と対戦しています。試合は三角絞めで一本負けしていますが、この試合はターニングポイントになったのではないですか。

「そうですね。結果は残念でしたが、決勝で風間選手とやれたことは大きな経験です」

――風間戦のあとはDEEPで2連勝しているので、2019年8月以降の戦績は8勝1敗です。この4年間で唯一の敗戦は風間戦ということになります。

「あの時、2つ作戦があって、その1つを実行したんです。僕としてはその作戦を実行して負けるようなら完敗だと思える試合でした。僕は試合になると自分のパフォーマンスを出すことを最優先に考えていて、それを出して負けるなら、どうあがいても勝てないということだと思っているんですね。だから自分のパフォーマンスを出せないことが一番ダメだと思っているし、風間戦ついては僕の完敗でした。ただ自分と試合をした選手がUFCのような大きな舞台で戦っている姿を見ると、自分もそうなれる可能性があると思っています」

――上田選手は所属名が「パラエストラ東京/インプルーブ株式会社」になっていますが、普段はインプルーブ株式会社で働きなら練習や試合をしているそうですね。これは実業団のようなシステムなのですか。

「そうですね。労働時間でいうと他の社員の約半分くらいにしてもらい、仕事以外は練習してもいいという条件になっています」

――あまり例がない雇用形態だと思うのですが、どういった経緯で決まったのですか。

「もともとインプルーブがRIZINなど格闘技関連の協賛をやっていて、自社からRIZINに出る選手を探したいということになったそうなんです。ちょうど自分も練習時間に融通をきかせてもらえる会社を探していて、人材系の会社が僕とインプルーブを結び付けてくれて、面接を受けて採用していただきました」

――就職すると練習時間が削られる、フリーターで練習時間を確保すると生活が苦しい。学生時代が一番充実した練習できたという話はよく耳にします。上田選手は安定した基盤のうえで練習ができているようですね。

「はい。学生の時とほぼ練習時間が変わらず、今までと同じルーティンで練習できるのはありがたいです。僕の選手活動も応援してもらっていて、本社は大阪にあるんですけど、東京の営業所からだけでなく、本社からも応援に来てもらえます。本当に今の環境には感謝しています」

――相手含めていままで一番注目される試合だと思いますが、今回のDJ戦ではどんな試合を見せたいですか。

「僕はみなさんに知られている選手じゃなくて、逆にDJ選手はずっと長くやっていて知名度がある選手です。その相手にいい勝ち方をすれば僕の知名度も上がると思うし、大きな舞台で試合できるチャンスも増えると思います。試合としては僕は空手と柔術をやっていたので、打撃も寝技もどちらも見せられる試合をしたいです」

――今の上田選手にとってはRIZIN出場が最大の目標ですか。

「はい。RIZINだったり、大きな舞台に行けば他の団体のトップ選手と戦えると思うので楽しみです。またDEEP3戦目で元チャンピオンのDJ選手を当ててもらえて、期待してもらえているのかなと思います。DEEPの佐伯代表や周りの方には感謝しているので、その感謝の気持ちを胸に良い試合を見せたいです」

■視聴方法(予定)
9月10日(日)
午後12時20分~DEEP チャンネル-YouTube

■ DEEP Tokyo Impact 2023#05対戦カード

<バンタム級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
上田直毅(日本)

<フェザー級/5分3R>
五明宏人(日本)
劉獅(日本)

<フェザー級/5分2R>
ユータ&ロック(日本)
TATSUMI(日本)

<フェザー級/5分2R>
木下カラテ(日本)
梶本保希(日本)

<ライト級/5分2R>
岩倉優輝(日本)
後藤亮(日本)

<ライト級/5分2R>
山本颯志(日本)
前田啓伍(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
信原空(日本)
Mr.サタン(日本)

<フライ級/5分2R>
根本元太(日本)
坂本岳(日本)

<フェザー級/5分2R>
相本宗耀(日本)
森俊樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
山口コウタ(日本)
清太郎(日本)

<ストロー級/5分2R>
佑勢乃花(日本)
石井涼馬(日本)

<ウェルター級/5分2R>
マッスル岩倉(日本)
宇土冬真(日本)

<バンタム級/5分2R>
岩見凌(日本)
川瀬大祐(日本)

<フライ級/5分2R>
濱口麗地(日本)
浅井優一(日本)

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