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45 AB Black Combat Black Combat10 DEEP DEEP JEWELS DEEP118 HIME MMA MMAPLANET o RIZIN UFC イ・ソンハ ジアス・エレンガイポフ パク・シユン パク・ジョンウン ユ・スヨン ライカ 伊澤星花 山本アーセン 木下尚祐 江藤公洋 神田コウヤ 福田龍彌 秋元強真 酒井リョウ 雅駿介 青井人 須田萌里 鹿志村仁之介

【DEEP118&DEEP JEWELS44】バンタム級転向の福田龍彌に、雅駿介のムエタイが爆発か! そして、伊澤降臨!!

【写真】福田が階級を変えることで予測できない局面が多く、非常に楽しみな一戦だ(C)MMAPLANET

24日(水)、DEEPより3月9日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP118 Impactの追加カードを発表されている。
Text by Manabu Takashima

既にメガトン王座統一戦=ロッキー・マルチスネス✖酒井リョウ、フェザー級選手権試合=神田コウヤ✖青井人、フェザー級王者イ・ソンハ✖江藤公洋という3つタイトル戦を含む7試合が明らかになっていた同大会に、さらに3つのマッチアップが加わった。

その一つが、福田龍彌がバンタム級に階級を上げて雅駿介と相対するバンタム級3回戦だ。


福田は9カ月をかけて行われたフライ級GPを制し、昨年9月にはRIZINで山本アーセンにTKO勝ちを収めると、12月にはNAIZA FCでフライ級王座に挑戦。結果はジュースパワー全開のジアス・エレンガイポフのテイクダウンの猛威に判定負けを喫した。

それでも「お前なら、ステロイドを打つとUFCでチャンピオンになれるぞ」というカザフスタンのMMA関係者から声を掛けられたという話が伝わってくるほど、強さという面でも中央アジアに足跡を残していた福田。帰国後インタビューでバンタム級転向も示唆していたが、早くも実現することとなった。

対する雅は、2023年は3連勝と右肩上がりの勢いがある。国内ムエタイ三冠王はテイクダウンに圧倒的な強さを見せるようになり、TD&コントロールで3試合連続の判定勝ち──つまりドミネイト力を見せてきた。

とはいっても福田は過去に雅が戦ってきた相手と比較すると、MMAファイターとしての完成度の高さはピカ一だ。テクニシャンながら乱打戦もできる打撃、テイクダウンから寝技に関しても攻防どちらも無難以上にこなす総合力は。GPの各試合を見れば明らかだろう。

気になるフィジカルの差だが、福田の水抜き減量は過酷そのもので、バンタム級の方が無理がないという見方も成り立つ。そんな福田に対してだからこそ、雅の持つ首相撲&ヒジ、ヒザ──そして崩しというムエタイ力が生きるのではないだろうか。ムエタイに頼ることなく、MMAで勝ち続けた1年を経たからこそ、雅のムエタイがMMAで最大限に生きる。そんな時を迎えた──という期待感が確実に持てるのが、今の雅だ。

現在、ユ・スヨンが持つDEEPバンタム級のベルト、国内の情勢を見てもこの一戦の勝者が次期挑戦権を獲得することは間違いないだろう。

この他、17歳の超新星=秋元強真が鹿志村仁之介に挑む一戦と日比野”エビ中”純也✖木下尚祐戦というバンタム級2回戦も決定している。

また3月24日(日)に港区のニューピアホールで行われるDEEP JEWELS44では20日のBlack Combat10で物言いがつく内容ながら須田萌里を破り、Black Combat女子アトム級王座の防衛に成功したパク・シユンが、ついにDEEP JEWELSアトム級王座の防衛戦で伊澤星花の挑戦を受けることが決まっている。

指導者とともにレスリングが強いことで、絶対的に伊澤越えに自信をうかがわせるパク・シユンだが、伊澤のテイクダウンと即・極めサブミッションへの防御力はいかほどのものか──ビッグマウスの真価が問われるタイトル戦だ。

同大会では同じ韓国からパク・ジョンウンも参戦し、HIMEと49キロ契約3回戦で戦う。日韓ストライカー対決という見方もできるが、それだけにパク・ジョンウンのグラップリングに対するHIMEの受けの強さと、ストライカーと対した時の打撃の強さが問われる一戦となろう。

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45 AB Black Combat DEEP DEEP JEWELS MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC   イ・ソンハ シン・スンミン パク・シユン ユ・スヨン 五明宏人 大原樹理 川名TENCHO雄生 平松翔 江藤公洋 牛久絢太郎 神田コウヤ 酒井リョウ 青井人 魚井フルスイング

【DEEP118】来たッ!! 神田コウヤ✖青井人=フェザー級タイトル戦。江藤はベルトを日本に取り戻せるか

【写真】一昨年5月の対戦では神田が青井に競り勝ったが、今回はさらに激しい戦いが繰り広げられそうだ(C)MATSUNAO KOKUBO

11日(木)、DEEPより3月9日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP118 Impactの対戦カード──タイトルマッチ3試合を含む──7試合が発表されている。
Text by Manabu Takashima

タイトル戦はメガトン王座統一戦としてロッキー・マルチスネス✖酒井リョウ、フェザー級選手権試合は牛久絢太郎の階級変更&返上により暫定から正規王者となった神田コウヤが、青木人を挑戦者に迎える。さらに昨年9月のDEEP vs Black Combatの対抗戦でDEEPライト級王座を韓国に持ち帰ったイ・ソンハが初防衛戦で、江藤公洋の挑戦を受けることが決まった。


この他、2回戦ではライト級で川名TENCHO雄生✖倉本大悟、フェザー級で五明宏人✖木下カラテ、バンタム級では平松翔✖魚井フルスイングの3試合。加えてオープニングのアマMMA=信原空✖菅涼星戦が明らかとなった。

Black Combat勢の手に渡ったDEEP JEWELS女子アトム級とDEEPバンタム級王座は、パク・シユンとユ・スヨンの両チャンピオンが20日のBlack Combatで防衛戦とスーパーファイトが控えているため、同大会に来日できるのかは20日の試合結果次第だろう。

そのBlack Combatとの対抗戦では、腕十字で敗れた暫定王者の酒井がRIZIN & UFC帰りのマルチネスと4年振りの再戦でリベンジなるか。フェザー級選手権試合はRoad to UFC準決勝敗退の悔しさを胸にDEEP王者としてケージに戻ってくる神田。対するはBlack Combatフェザー級シン・スンミンに完勝し、いよいよその持ちうるポテンシャルが全開し始めた青井。青井にとっては、昨年5月の雪辱を果たすタイトル戦ともなる。

大原樹理をスロエフストレッチで破ったライト級王者のイ・ソンハは長いリーチを生かし、遠い間合いで戦える選手だ。

あの長い距離で立ち、江藤のテイクダウンダウンをどれだけ牽制できるのか。

イ・ソンハは自分の形で組んで場合、その長い手足を生かして肢体に絡みつく強さは大原戦で十分に披露している。

それでも下になった時に、江藤のコントロール&ドミネイトに対し、柔術的な極めやスクランブルで有効な反撃態勢に入れるのか──非常に興味深い、マッチアップといえる。

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45 AB Black Combat Black Combat10 DEEP GFC Gladiator KOMA MMA MMAPLANET NAIZA FC56 o ROAD FC Road to UFC UFC YouTube イ・ソンハ キック キム・ジュンギュン キム・ソンウン キム・ミンウ シン・スンミン ダスタン・アマンゲルジ チャンネル パク・シユン パク・チャンス パン・ジェヒョク ユ・スヨン 中村大介 伊澤星花 大原樹理 山本聖悟 青井人 須田萌里 駒杵嵩大

【Black Combat10】パク・シユン×須田萌里& 駒杵もフライ級王座挑戦。キム・ミンウ×ユ・スヨン決行!!

【写真】パク・シユンの二冠が続くのか、DEEP×Black Combatがさらなる混迷に向かうのか――要注目だ(C)MMAPLANET & DEEP

1日(月・現地時間)、Black CombatがオフィシャルYouTubeチャンネルで20日(土・同)にソウル・ソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催される Black Combat10の対戦カードを発表した。
Text by Manabu Takashima

昨年2月の韓国における対抗戦、9月の東京での対抗戦を経て通常興行でもDEEPとの交流が続くBlack Combatだが、今大会では日本から山本聖悟、中村大介、大原樹理、そして須田萌里と駒杵嵩大が出場し、須田と駒杵はタイトル挑戦となる。


(C)DEEP

駒杵は9月の対抗戦で対戦したキム・ソンウンに挑戦することとなった。

キム・ソンウンは11月大会でイ・カンナムとの王座決定戦で勝利しベルトを巻いたが、9月の一戦を見る限り両者の間には力の差が感じられた。とはいえ母国で8000人の観客が入る舞台での初防衛戦だ。キム・ソンウンがあの時と同じファイターとは捉えない方が良いかもしれない。

一方、須田は対抗戦で大島沙緒理を破りBlack CombatとDEEPの二冠王となったパク・シユンの持つBlack Combat女子アトム級王座にチャレンジする。MMAPLANETのインタビューでパク・シユン……というよりも指導者のパク・テヒョク氏が伊澤星花に対して絶対の自信を持っていたが、今回はホームで須田の挑戦を受けることに。

関節技にずば抜けた強さを見せる大島に対し、直接対決という部分でなく――×パク・シユン戦を念頭に比較すると、須田は打撃の成長が顕著で、よりウェルラウンダーとして戦える。寝技にしても思考、動きともにフレキシブルな須田だけに、パク・テヒョク氏が言うところの戦略に振り幅が持てる。

日本人選手がBlack Combatのベルトを手にし、韓国人選手がDEEPのベルトを腰に巻くという逆転現象も起こるかもしれないBlack Combat女子アトム級選手権試合だ。

今やDEEPよりもBlack Combatを主戦場にしようかという熱の大原は公言通り11月に続き、連続出場を果たす。対戦相手もイ・ファンスン戦での勝利後、ケージの中で挑発してきたキム・ジュンギュンでなく希望通りパク・ジョンホンと相対する――予定だったが、ヒザの負傷で欠場しファン・ドユンと戦うことが決まった。。

本来ランキング1位の大原と2位のパク・ジョンホンのマッチアップは事実上の次期挑戦者決定戦と思われたが、リアリティ番組で注目されているとはいえファン・ドユンは格下の相手だ。今回の試合結果いかんで大原は、対抗戦で完敗を喫したイ・ソンハの持つBlack Combatライト級王座に大きく近づくことができるのか――。

山本はバンタム級でイ・ソンウォンと、中村はフェザー級でパク・チャンスとの対戦も決まった。この2カード、注目は中村の相手パク・チャンスだ。4月のフェザー級王座決定戦で、パク・チャンスは姿勢を乱して倒れたところにシン・スンミンのサッカーボールキックからパウンドアウトで敗れた。

しかしDouble GFC暫定フェザー級王座決定戦で現Gladiatorフェザー級王者パン・ジェヒョクに勝っているパク・チャンスは、MMAの王道的なスタイルを貫けばシン・スンミンを上回る実力者とも考えられる。

中村×パク・チャンスなど、タイトル戦線で鍵を握る選手が日本勢の相手を務める、完全ガチのマッチメイクはBlack CombatではDEEP勢はワンオフでなく、レギュラーという認識があるようだ。そのフェザー級戦線、同大会ではたシン・スンミンはソン・ユチャンとの初防衛戦が控えている。キム・ソンウンと同様に対抗戦で青井人に遅れを取り、DEEP勢に2つ目の白星を献上しているだけに再起戦でチャンピオンの意地を見せたいところだろう。

そんなフェザー級選手権試合を第7試合に追いやり、キム・ミンウ×ユ・スヨンのフェザー級戦がメインで組まれている。元Road FCバンタム級王者で韓国一の猛者と目されながらRoad to UFCでは計量失敗で敗退。階級を上げてBlack Combatで戦うキム・ミンウと、Black Combatでライト級&フェザー級、さらにバンタム級と3階級を制したユ・スヨンの一戦は、PPV級のスーパーファイトといえる。

(C)DEEP

気になるのはユ・スヨンのコンディションだ。

ユ・スヨンは昨年12月21日のNAIZA FC56でダスタン・アマンゲルジにTKO負けを喫してから、インターバルは僅か1カ月でキム・ミンウという実力差と対峙することになる。ボディを効かされての負けではあったが、メンタル面と肉体の消耗度を考えるとキム・ミンウ有利と見るのが妥当か。

いずれにせよ、アジアを代表するファイター同士の対戦はDEEP勢が絡まなくても日本のMMAファンにとっても必見といえる。

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45 AB Black Combat DEEP K-MMA MMA MMAPLANET o ONE RIZIN ROAD FC Special UFC YouTube   パク・シユン パク・テヒョン ブラック ライカ 伊澤星花 青井人

【Special】K-MMA、2023年・秋。パク・シユンを指導=パク・テヒョン「伊澤選手と。絶対に勝てる」

【写真】次長課長!!!と呼びたくなるパク・テヒョン館長が、シャイなパク・シユンに変わり色々と話してくれました (C)MMAPLANET

日本と韓国、MMAにおいても永遠のライバルである両国。Road FCを頂点とするK-MMAは規模的には日本のRIZINのようなビッグステージを持たない。対してUFCファイターの評価は引退したコリアンゾンビに代表されるように、韓国勢の方が高い。9月のDEEP vs BLACK COMBATで後者が日本の老舗を圧倒した。日韓関係に少し変化が見られるようにもなった10月最終週に訪韓、K-MMAの今を歩いた。
Text by Manabu Takashima

特集「K-MMA、2023年・秋」。最終回後編、パク・シユンを指導するパク・テヒョン館長の言葉に――日本が強くなるための色々なヒントが隠させているように感じられた。

<パク・シユン・インタビューPart.01はコチラから>


――8割もできていれば、上々ではないですか。

パク・テヒョン 最後の寝技の展開もスラムをして印象点を稼ごうと思っていたのですが、まだ10秒あると思っていたのに実際は3秒しか残っておらず、そこはできなかったです。

――8割と試合中のアレンジと。結果的に快勝となりましたが、パク・シユン選手ご自身では試合前にどれほど勝てる自信があったのでしょうか。

「チームや周囲の応援があったので、不安はなかったです。絶対に勝てると信じることができました」

――BLOWSの青井人選手など戦い方以外は、全体的に韓国勢の方が対戦相手の研究を含め、対抗戦に向けての取り組みは日本勢を上回ったのかと。

キム・テヒョン 私は日本やシンガポールでも日本人選手たちの練習を見させてもらったことがあります。対策練習とは違うかもしれないですが、長所を伸ばすトレーニングに力を入れていた印象があります。グラップリングが強い選手は、打撃よりもグラップリングに時間を費やす。そんな風に思いました。

韓国人の場合、得手不得手は関係なく満遍なく練習します。全てが平均かそれ以上になるように。レスリング、打撃、グラウンドもある程度できる。そうなると試合に向けて、幅の広い戦略を練ることができます。そこが対抗戦で見えた差かもしれないです。

――パク・テヒョン館長は打撃、あるいはシュートボックスのスパーリングではストライキイングは何割ぐらいの力を入れて指導しているのでしょうか。

「何割のパワー……重点を置いているのは、パワーでなくスピードと精度です。それと日本の選手の練習を見させてもらった時に、本当に強い選手が集まっていました。全員で底上げする。皆で強くなると。対して韓国では、弱い練習性も選手練習に混ざっています。ジム単位の練習が多いので、強い選手は2、3人ほどです。その少ない選手たちの力が、頭抜けています。結果、日本ではプロとして戦って行ける選手が多い。対して、韓国は飛びぬけた選手しかプロになれないかと思います。結果、韓国のMMAは層が日本のように厚くないです」

――なるほどぉ、そういう見方ができるのですね。特に韓国は女子選手の層が薄く感じますが、DEEPのベルトを獲ったことでより試合機会が増えてくるという期待はありますか。

「DEEPのベルトは凄く価値があります。国内だけでなく、国外で試合が増えると思います」

――大島選手は当然として、伊澤星花選手も体重を落として取り返さないといけないという発言をしていました。

キム・テヒョン レスリングの練習をしていた時に、男子の国家代表ともやっていました。なのでレスリングのレベルは相当に高くなっています。一番のシナリオは伊澤選手と対戦できることが一番です。大島選手は柔道流の投げなど、彼女にとって理解が十分でない組みがあります。対して伊澤選手の組み、テイクダウンはレスリング的に見て彼女よりレベルが低いです。絶対に勝てるという自信があるので、ブラックコンバットに招聘してほしいのですが、次は無理だと言われています。

――大晦日のRIZINがあるので、1月は難しいですよね。

キム・テヒョン ブラックコンバットはストライカーに有利なルールなので、是非とも実現させたいです。でも、難しいならしょうがないです。

――パク・シヨン選手は日本でも好感度が高いですが、これでキム・テヒョン館長は日本で敵だらけになりましたね(笑)。

「アハハハハハハ」

キム・テヒョク 私は日本を愛していますから、お手柔らかにお願いします。

――冗談ですので。

「アハハハハ。館長はジムでもミスターチルドレンやB’Zとか日本の歌ばかりかけるんです」

――ナイスフォローです。では改めて、二冠王になってどのようなキャリアアップを考えていますか。

「UFCやONEは時間がかかるかと思うので、好きな日本で……RIZINに出場できれば嬉しいです」

キム・テヒョン 伊澤選手とブラックコンバットで戦い、2戦目をRIZINで戦うのがベストですね。

――……。せっかくシユン選手がフォローしてくれたのに……。

「アハハハハハハ」

キム・テヒョン 試合は試合ですから!!


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Black Combat DEEP DEEP115 KOMA MMA MMAPLANET o RIZIN UFC YouTube キム・ソンウン シン・スンミン タクミ チェ・ジュンソ パク・シウ パク・シユン パン・ジェヒョク 北岡悟 大島沙緒里 平良達郎 浅倉カンナ 海外 神田コウヤ 透暉鷹 鈴木槙吾 青井人 駒杵嵩大

【DEEP115】あの惨敗を忘れてはならない。北岡悟がDEEP X BC対抗戦を振り返る─01─「大島だけは……」

【写真】終わってみればアウェイで圧勝。そして会場の雰囲気は決してアウェイでなかったBlack Combat勢(C)DEEP

9月18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたDEEP vs BLACK COMBATの対抗戦で、ホームのDEEPは2勝5敗と惨敗を喫した。
Text by Manabu Takashima

ヘビー級、ウェルター級、ライト級、バンタム級、JEWELSも含め2階級制覇、5人のチャンピオンが全て敗れるという想いもしない結末に終わった。今、国内で圧倒的に勢いがあるDEEPのトップが、韓国MMA界に伸し上がってきたBlack Combat勢に完敗。この情景を同大会のTV中継ブースから眺めていた北岡悟に、どう対抗戦を振り返ってもらった。

時間の流れが早く、一つの勝ち、一つの敗北が消化され忘れ去れる現代社会において、この敗北は胸にとどめておかなければならない。そのためにも北岡の感想をぜひとも聞きたかった。そして対抗戦には興味がないと企画そのものを根底から覆す発言が早々に聞かれたなかで一つ一つの勝負として、振り返ってくれた北岡の言葉から改めてMMAとは何かを考えさせられた。


――DEEP ✖ Black Combatの解説をされていましたが、DEEP勢が2勝5敗という予想外の惨敗に終わりました。今回はライト級ファイターとしてではなく、日本のMMA界関係者としてこの対抗戦について振り返っていただいたいと思っています。

「ハイ。解説もするのでBlack Combatの選手の試合を動画でチェックしようと思っていたのですが、ハングルで書いてあるからどこに何があるのか分からなくて(苦笑)。結果、MMAPLANETの中村拓己さんのプレビュー記事を読んで勉強したぐらいで。あとは大島沙緒里選手の相手のパク・シユンが、赤林檎選手と戦った試合だけYouTubeで視ることができました(笑)」

──そうなると我々もそうですが、勝敗予想をする時に過去の実績を重視する傾向になりがちです。

「そうですね。誰に勝っているのか、とか。そんなもんですよね」

──その線で行くとDEEPの4勝3敗、もしくは5勝2敗もあると思っていました。この辺り、北岡選手はどのように考えていましたか。

「結局、映像を視ることができなかったので──僕としては、大島選手だけは固い。大島選手はどう転んでも極めて勝つと思っていました。ただ、この取材を根底から覆してしまうのですが、当日もアナウンサーの方が対抗戦ムードを凄く大切にしていたけど、僕はもうそんな気持ちでは見たくなかったんです」

──本当に根底から覆してしまう一言です(笑)。

「フラットに見たいって、冷や水をぶっかけてしまって(笑)。高島さんも日本を強くしたいって、そういうナショナリズムを持っているじゃないですか」

──ナショナリズムというのか、やはり日本人選手がUFCで勝って欲しい。そこがこの仕事を続ける起因となり、帰結しています。

「僕、日本としてっていう気持ちが余りないんですよ。もちろん、近しい選手には強くなってほしいし勝って欲しい。でも日本でもそれほど関係ないジムと、海外のジムは変わりないというか……。いたずらなグローバルな気持ちがあるというか(笑)。協力し合える関係、リンクしている選手、練習を一緒にしていたり、それこそ過去に戦ったことがある選手が気になるし、勝って欲しいというような姿勢ですね。だからDEEPとBlack Combatの対抗戦でも韓国人選手の中で、仮に個人的に近い選手がいれば、その選手を応援しますし。

ぶっちゃけて僕にとっては平良達郎選手が、UFCで勝っていても外国人選手が勝っているのと変わりないんです。正直なことをいえば。まぁ、そういうところがあってDEEPという場所で、コレが行われているから、という想いはあるけど──別にそこまでではなくて」

──とはいえ今、国内でRIZINを除けば圧倒的に勢いのあるDEEPです。

「ハイ、まさに圧倒的に。その通りだと思います」

──対して、韓国MMA界を席巻しているのがBlack Combatです。両プロモーションの王者、あるいはトップ対決は日韓の力を見比べる良い機会であるとは思っていました。そういうなかで日本人選手と韓国人選手の対戦として──の第1試合、駒杵嵩大選手がキム・ソンウンに勝った時はどのような印象を韓国勢に持っていましたか。

「こんな感じかと、1試合目は思いました。キャリアも浅い選手ですし、謎のブリッジを決めるとか身体能力は高かったですが、こんな感じかっていう風でした。

駒杵選手は攻撃力があって良い選手だと分かっているので、こんな感じで始まるのかと。そんな風に見ていましたね」

──続いて解説で絶賛されていた青井人選手が、シン・スンミンにTKO勝ちして2連勝になりました。

「青井人選手は最初に出てきた時、児山(佳宏)君やタクミさんをぶっ飛ばしていたけど、その後はちょっと沈滞気味で、RIZINでもパッとしなかったので良い使われ方をしなかった。DEEPでも神田コウヤ選手にはヒジでやられていましたよね。だから、これだけ良いんだと……。

シン・スンミンも圧力がある選手で、結果的に相性が悪かった。今の青井選手とは。シン・スンミンは最後まで圧があったけど、それを青井選手が捌き切っていました。

ビビっていないし、バランスがずっと良いままでした。位置取りが良くて、打撃は細かいのも、強いのも変化を加えたのも出す。対角線の攻撃も良かったです。

加えてアプローチ・アタックも入れる。松嶋(こよみ)君とも『青井人が良かった』という話をしましたからね。それは青井人選手が、ここまで良すぎると神田選手とのタイトル戦の可能性があるから松嶋君の今後にも関わってくるからですけどね」

──それだけ良かったということですね。

「あれだけ良いと、否定できないです。相手もBlack Combatのチャンピオンだし、パン・ジェヒョクに勝っている。つまり、そういうことです。パン・ジェヒョクと戦っている日本人は(河名)マスト、亀井(晨佑)選手、そして透暉鷹選手ですよね……。うん、乱暴な三段論法でいえば青井人の方が強いだろって。レベルは、そりゃそうだろって」

──この試合で覚醒したという感覚ですか。

「いや、状態が整ったということじゃないでしょうか。元々良いモノがあり、ここまで仕上った。選手として整った状態じゃないかと思います」

──続いてウェルター級王者の鈴木槙吾選手が、ミドル級で戦ってチェ・ジュンソにKO負けを喫しました。

「ちょっと体格差のある相手が、リーチ差を生かしたジャブを突いてきた。相手としては当たり前のことをやったに過ぎない試合です」

──チェ・ジュンソは均整が取れていました。

「鈴木選手も打撃に良いモノがあって、復帰後は住村(竜市朗)さんと阿部(大治)をKOしている。その割に、厳しかったですね」

──そして絶対だと思っていた大島選手の敗北です。

「大島選手の試合だけは、対戦相手の勉強を事前にできていたので。パク・シユンは赤林檎選手を相手にテイクダウンも取れなかったし、打撃でボコボコにはされていないけどまぁ勝ち目はなかった。対して大島選手は浅倉カンナ選手、山本美憂選手に勝っていて。パク・シウと1勝1敗の選手で、日本ではミクロ級は当然としてアトム級でもトップの選手です。

ただパンチを練習していて、それを出して組んでとパク・シユン戦ではなくて、この先のことを見越した戦いをしていたように感じました。まぁ、それも選手としてやって然りなんですけどね。ただし、試合をリードされていたのに戦い方を変えなかったのは、どうなのかと。

スパーリングや、グラップリングの試合だったら、大島選手が極めてしまうと思います。だから、これはMMAの試合ならでは。そう思います。

大島選手の気強さ、良さは出ていたと思いますが、MMAとしては良くなかったです。ダブルレッグとかもともとある選手ではない印象ですけど、そこで引き込んでからのアテンプトはあった。この試合に勝つなら、あの仕掛けは悪くないし、賢い選択だったと思います」

<この項、続く>

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DEEP DEEP115 MMA MMAPLANET o シン・スンミン ブログ 青井人

【DEEP115】TDを織り交ぜた打撃で完封する青井がシン・スンミンをサッカーボールキック葬

【写真】逆転を狙って前に出て来たシン・スンミンから右でダウンを奪い、サッカーボールキックを連打した(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
Def.3R0分45秒 by TKO
シン・スンミン(韓国)

共にガードを固めてケージ中央で向き合う。青井の右カーフキックがヒット。さらに左ジャブと右前蹴りを繰り出す。シン・スンミンのプレスに対し、ケージを背負った青井が左フックを振って脱出してケージ中央で右カーフを当てる。青井のワンツーがシン・スンミンの顔面を捕えた。さらにシン・スンミンのワンツーに左フックを合わせて回る。右ミドルハイで動きを止めると、左跳びヒザを突き刺してシン・スンミンをケージ際まで吹っ飛ばした。すぐにトップを奪う青井だが、ここは一旦立ち上がった。

スタンドに戻ると左ジャブを当て、右ストレートを伸ばしていく。頭を下げたシン・スンミンに右ヒザを突き上げた青井は、右ハイで下がらせる。シン・スンミンも右ローを見せたが、青井がプレスをかけていく。シン・スンミンは青井の左ジャブに右を被せるも、青井は右ヒザを突き刺す。ニータップで入った青井が、体を起こしてシン・スンミンを転がした。青井は幾度も右カーフを当てた。

2R開始早々、青井が右ローを繰りだす。ケージ中央で右カーフを当てた青井は、前に出て来るシン・スンミンに右を打ち下し、さらにニータップで組みつく。切られながらも右ヒジを叩き込む青井は、右カーフ、左ミドルハイと蹴りを散らす。シン・スンミンのフックに対し、青井の右ストレートがシン・スンミンの顔面を捕える。ケージ中央で青井が右ローを出しながら足を滑らせるも、すぐに立ち上がった。シン・スンミンがパンチを繰り出したところで、青井がダブルレッグで尻もちを着かせた。すぐにケージ際まで下がったシン・スンミンが立ち上がる。

スタンドでは青井の左フックのカウンター、ワンツーがシン・スンミンの顔面を捕えている。シン・スンミンの左フックをかわした青井がシングルレッグで組みつき、ボディロックからバックへ。立った状態のシン・スンミンのバックに乗り、四の字フックで固めた。右腕をシン・スンミンの首に絡みつけていくも、絞め上げることはできず。パンチで削りながらラウンド終了のゴングを待った。

最終回、青井が左ジャブを伸ばす。右ローを受けたシン・スンミンがバランスを崩した。青井の右スピニングバックフィストをかわしたシン・スンミンがシングルレッグで入るも、これは青井がスプロールする。青井は右ハイをかわされたが、シン・スンミンの右に右ストレートを合わせた。さらに右をボディに突き刺した青井は、シングルレッグからバックに回る。ここはシン・スンミンが離れた。

ケージ中央で青井の右三日月蹴りがシン・スンミンのボディに突き刺さる。シン・スンミンが青井の左ジャブに右を被せた。青井はダブルレッグで組みつくも切られてしまう。立ち上がったシン・スンミンが突進してきたところに右を合わせてダウンを奪った青井は、亀になって起き上がれないシン・スンミンの顔面にサッカーボールキックを連打し、レフェリーストップを呼び込んだ。


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Black Combat DEEP DEEP JEWELS DEEP115 MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC YouTube   イ・ソンハ キック キム・ソンウン シン・スンミン ジョゼ・アルド ジョン・チャンソン チェ・ジュンソ チャンネル パク・シユン パンクラス パン・ジェヒョク マサト・ナカムラ マックス・ホロウェイ ユ・スヨン 力也 大原樹理 大島沙緒里 木下尚祐 杉山廣平 海外 牛久絢太郎 石司晃一 酒井リョウ 鈴木槙吾 青井人 駒杵嵩大

【DEEP115】BCフェザー級王者シン・スンミン「蒼井そらは知っていても、青井人なんて知らなかったです」

【写真】9勝4敗、パン・ジェヒョクやパク・チョンスに勝利しているBlack Combatフェザー級王者(C)MMAPLANET

明日18日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact 「DEEP vs BLACK COMBAT」。ダブルタイトル戦が3試合揃った同大会でBlack Combatフェザー級チャンピオンのシン・スンミンはノンタイトルで青井人と戦う。
Text by Manabu Takashima

コリアンソンビに憧れてMMAを始め、トルネード・ソンにMMAを習った。アグレッシブかつ、戦術を用いる冷静なファイト、削り合いもできるシン・スンミンに話を訊いた。


――去年の大みそかにシン・スンミン選手に話を伺った時、本当に日本で戦いたいという風に言われていましたが、ついに実現しますね(※取材は4日に行われた)。

「実は自分のプロデビュー戦は日本で、DEEP浜松大会だったんです(※2015年。×柴ちゃん)。5日前のオファーで、日本に旅行に行こうというぐらいの気持ちで戦いRNCで負けてしまいました。今回はしっかりと練習できているので、あの時よりもずっと楽しみです」

――いきなりのファイトに観光気分になれるのですね。ある意味、凄いです。

「まだMMAの練習を始めて8カ月ぐらいだったので。どうなるっていうものでもなかったので、旅行に行こうという気持ちでいたんです。あの時は、そうでした。ただあの負けがあったので、また日本で試合をしたいという気持ちは心のどこかにありました。去年、日本から来た記者さんに話をきいてもらった時に、その気持ちは確実なモノになりました」

――2018年8月にArzaletソウル大会に出場しています。日本のREALの海外版という位置づけだった同大会で戦った時も日本を意識していたのでしょうか。

「あの時はキム・ジョンホン選手と戦ったのですが、本当は日本人選手と戦いたかったですし、日本で戦いたいと思っていました」

――では今回はBlack Combatフェザー級王者としての来日です。Double GFC王者のパク・チョンス選手との王座決定戦ではサッカーボールキックを決めて勝ちました。あの試合の勝利をどのように捉えていますか。

「チャンス選手が良い選手だと言われるのは分かりますが、自分はパンクラスやグラジエイターで活躍しているバン・ジェヒョク選手にも勝っているので彼に勝ったことで、自分の株が上がったとは思っていないです。絶対に自分が勝つと自信を持って戦っていました。自分のキャリアは、今回の試合から始まります」

――そんなシン・スンミン選手ですが、MMAを始めるきっかけは何だったのですか。

「2013年の兵役中に、テレビでジョン・チャンソン選手とジョゼ・アルドの試合を視ました。凄く格好良くて、兵役を終えた2015年に始めました。それまで遊びで体を動かすぐらいしか、格闘技の経験はなかったですが、Ssenジムに入門してトルネード・ソン館長にMMAを学ぶようになりました」

――コリアンゾンビに憧れ、トルネード・ソンにMMAを学ぶ。なんだか良い話ですね。

「たまたま家の近所に道場があったんです。自分はテグに住んでいるので、ソウルのジョン・チャンソン選手のジムは遠すぎました。ただ、チャンス選手との試合前からコリアンゾンビMMAでも練習をしていて、今後は正式にジムを移籍するかどうか。今回の試合を終えて、決断したいと思っています」

――では、先日のコリアンゾンビ×マックス・ホロウェイ戦など胸に来るものがあったのではないですか。

「ジョン・チャンソン選手を見て、MMAを始めました。最後までMMAファイターとして、見ている人に感動を与えることができる素晴らしいファイターです。自分も引退する時には、ジョン・チャンソン選手のようになっていたいです。凄く感動的な引退試合でした」

――韓国のファンも第2のコリアンゾンビを求めているでしょうね。

「自分がどこまで昇り詰めることができるのか。それがMMAを戦う理由であり、凄く楽しみにしています。なので第2のコリアンゾンビを目指すのではなく、シン・スンミンとして世界でどれだけ通用するのか。そう思っています」

――承知しました。そのためにも今回の対抗戦、凄く大切だと思います。

「今回、自分はチャンピオンとして日本に行きます。なので相手がチャンピオンでないことは残念です。試合が決まってから、青井人選手がRIZINでも活躍していることを知りました。それまで蒼井そらは知っていても、青井人なんて知らなかったです」

――アハハハハ。

「ただDEEPには牛久絢太郎選手というチャンピオンがいるのに、青井選手が出てきたということは彼が逃げたと思っていました」

――まぁ、牛久選手はRIZINでの試合があるので――と話しを続けたいのですが、蒼井そらという名前の方に読者の皆さんも反応してしまうかと思います(笑)。ベルト奪取の際に彼女と抱き合っていましたが、問題ないですか。

「ハハハ。蒼井そらの名前が自然に出てきました(笑)。ただ蒼井そらが好きとは言っていないので大丈夫です(笑)。何も問題ありません(笑)」

――押忍。シン・スンミン選手はアグレッシブかつ、冷静に戦えるファイターです。今回の試合で、日本のファンにどのようなファイトを見せたいと思っていますか。

「蒼井そら……いや青井人選手を相手にして、自分のスタイルが変わることは一切ないです。自分は自分のスタイルで戦います。青井選手は1Rを戦い切ることができないでしょう。まずは目の前にいる青井選手を倒して、Road to UFCかRIZINで戦いたいと思います」

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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カテゴリー
Black Combat DEEP DEEP JEWELS DEEP115 KOMA MMA MMAPLANET o UFC YouTube   イ・ソンハ キム・ソンウン シン・スンミン チェ・ジュンソ チャンネル パク・シユン マサト・ナカムラ ユ・スヨン 力也 大原樹理 大島沙緒里 木下尚祐 杉山廣平 海外 石司晃一 神龍誠 福田龍彌 酒井リョウ 鈴木槙吾 青井人 駒杵嵩大

【DEEP115】対抗戦、先鋒戦出場の駒杵嵩大─02─「技術どうこうでなく、韓国は見ている先が違う」

【写真】フッと詰めて寄る。打撃の交換なくして、上手くハマった時は達人級(C)MMAPLANET

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact 「DEEP vs BLACK COMBAT」。DEEPとBLACK COMBATの対抗戦では、駒杵嵩大がフライ級代表としてキム・ソンウンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

インタビュー前編では、自身の課題と理想について語ってくれた駒杵。打撃主体のキム・ソンウンとの対戦は、その課題を克服した姿を見せられるマッチアップかもしれない。対抗戦の第1試合に出場することとなった駒杵が、DEEP軍に1勝ち目をもたらすことができるか。

<駒杵嵩大インタビューPart.01はコチラから>


――理想はDJですか!

「DJのように、打撃も組みも全部混ぜることができるようになりたいですよね。殴りながら入ったり、入りながら殴ったりとか――相手からすれば、僕が何をやってくるか分からなくなるぐらいまで(笑)。そういうDJのスタイルが理想です」

――現状、その理想まで何パーセントまで辿り着いていますか。

「まだまだです。自分の理想まで、半分も辿り着いていないと思います。でもそれって、まだまだ自分には伸びしろがあるっていうことなんですよ」

――そんななかでBLACK COMBATとの対抗戦を迎えます。まず今年2月に対抗戦第一弾が行われた時、ご自身がその輪に加わるとは思っていましたか。

「試合映像は見ましたが、『自分には関係ないのかなぁ』と思っていました。第一弾の時はフライ級がなかったので。ただ、いつか海外勢と対戦したいという気持ちはありましたね」

――駒杵選手はMMAでは国際戦の経験がありません。柔道時代を含めると、最後の国際戦はいつまで遡りますか。

「大学2年生の時なので、ちょうど10年ぐらい前です。ずっと海外勢との練習はやっていたんですよ。いろんな国のナショナルチームが大学(駒杵は東海大学出身)に来ますから」

――どういった国々が出稽古に来ていたのでしょうか。

「カザフスタン、フランス、韓国のチームとも練習していました。東海大学の柔道部には強いヤツが集まっているので、それだけ海外からも出稽古に来るんですよ」

――最初にMMAにおける相性の話がありました。駒杵選手は柔道時代、海外勢との相性は良かったのですか。

「国際大会でも優勝していますし、相性は良かったと思います。柔道の場合は、日本人と比べたら海外勢のほうが雑なので、やりやすいんですよ。時間が経つにつれて、試合が雑になってくるんです。昔は『海外の選手は体力がない』と言われることもありました。後半になってくるとスタミナが切れてくるから、こちらも後半に勝負できるわけですね。今はそんなこともないと思いますけど」

――MMAでいえば逆に、韓国勢と中央アジア勢の体力と削り合いのタフさは強みの一つですよね。

「あと韓国人選手は気持ちが強いです。柔道でも『絶対に勝つ!』という気持ちで向かってくるし、気持ちの面では日本人よりも上だと思いますよ」

――韓国人選手の気持ちの強さに対し、駒杵選手はどのように対抗していたのですか。

「僕の場合は、技術で対抗していました。それは韓国人選手だけでなく、特に中央アジア勢は体の強さもレベルが違っていて。密着してしまうと勝てない、すぐに投げられてしまう。旧ソ連圏の選手は特に、レスリングのように抱き着いて倒しに来ることが多いんです。だから腕でうまく距離をつくりながら、道着を使っていなしながら技に入ることが必要になります。そういう作戦は必須でした」

――柔道時代に培ったその技術は、MMAでも韓国人選手との試合で生きてきますか。

「いえ、もう全然別モノですからね。韓国からUFCに出ている選手って多いじゃないですか。歌手とかエンターテインメントの世界でも、米国に進出している人が多いですよね。日本よりも韓国のほうが技術的に上かどうかではなく、まず見ている先が違うと思います。だから韓国ではUFCをはじめ、MMAが人気になっているのかもしれないです」

――なるほど。柔道という国際舞台で戦ってきた駒杵選手の意見だけに、納得できます。では試合の話に戻りますが、次の対戦相手であるキム・ソンウンの印象を教えてください。

「試合映像を視ましたが、逆転勝ちをする選手ですよね。でもテイクダウンディフェンスは、まだまだなのかな……。対抗戦の中で、まずフライ級の僕がしっかり勝ちたいですね(※取材後、駒杵×キム・ソンウンのフライ級戦が、対抗戦の第1試合になることが発表された)。相手の打撃をもらわずに倒していけば、問題ない相手だと思っています」

――危険視するとすれば、あの打撃ですよね。とにかくガンガン前に出て、打撃を繰り出してくる選手です。

「僕としてガンガン前に出てきてくれたほうが、やりやすいです。パンチを出してくれたほうが、空いているところに組みやすくもなるので。そこは今練習していることが出せるし、練習の成果を見せるという部分でも、良い相手だと思います」

――今回はDEEPフライ級代表として対抗戦に出場します。ここで勝てば、その後にタイトルマッチなどのチャンスも得られるかもしれません。

「そこは分からないですよね。タイミング次第じゃないですか。今フライ級は神龍誠選手が正規王者で、福田龍彌選手が暫定王者ですから。まずは統一戦があるのかどうか――でも僕としてはオファーがあれば、いつでもやります。もちろんベルトを獲る自信もあります」

――それは楽しみです。では最後に、次の試合に向けて意気込みをお願いします。

「まずはテイクダウンして、サブミッションを極めたりパウンドでKOする姿をお見せしたいです。勝ち負けがハッキリ分かる試合をします。僕自身まだまだ伸びしろを感じているので、この試合だけでなく今後も応援よろしくお願いします」

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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【DEEP115】パク・シユン戦前の大島沙緒里─02─「試合を長引かせるつもりはありません。最初から極めに」

【写真】母は強し。DEEPが雪辱するためにも、そんな姿の再現に絶対(C)MMAPLANET

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact 「DEEP vs BLACK COMBAT」でパク・シユンと対戦する大島沙緒里のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

対戦相手のパク・シユンにとって日本での試合は、これが2度目となる。前回は2019年12月にDEEPジュエルス大阪大会で赤林檎に判定負けを喫した。そこから3連勝を収めているパク・シヨンがアトム級王座を獲得した際の試合映像について大島に訊いたところ――YouTubeを中心に展開されるBLACK COMBATの撮影エピソードを明かしてくれた。

<大島沙緒里インタビューPart.01はコチラから>


――先ほど「上を目指す」と仰っていましたが、上に行けば行くほど大島選手が組んでも切られたり、テイクダウンしても立たれてしまう状況は増えるでしょう。

「ケージ際で組み合っている時にヒジを打ったり、離れ際のヒジやヒザは考えています。練習では本気でヒジを振ると、当たった時に危ないので難しいですが……。でも常に『ここでヒジを打ったら、こうなるかな』ということは意識しながら練習しています」

――一方、国内では大島選手を相手に自分から組んでくる選手は少ないと思います。しかし上には上がいる。では組みが強い選手が組んできた時に、どう対処するのか。その経験も重要になってきますね。

「まさに次の相手は組むにしろ打撃にしろ、どんどん前に出て来る相手ですよね」

――パク・シヨンは今年7月にキム・ナンヒをRNCで下し、BLACK COMBATのアトム級王座を獲得しています。その試合映像はご覧になりましたか。

「視ました。まず試合内容より、外で試合をしていたのは驚きました(苦笑)。私が2月に韓国へ行った時も、まあまあYouTube用の撮影時間が長かったんですよ。もちろん試合の日は選手ファーストです。でも韓国に入ってから試合に至るまでの撮影は、時間が結構長くて。だからパク・シヨン選手がベルトを獲得した日は外で長い時間、撮影部隊の人も大変だっただろうなぁって。自分が2月に行った時のことを思い出してしまいました」

――大島選手が2月に韓国で試合をした時は、試合当日までの撮影で演出や撮り直しなどの注文も入ったりしたのですか。

「いくつか要望は言われました。でも基本的に選手に対して敬意を持ってくれていますし、撮影中に選手が気分を害するようなことはなかったと思います」

――なるほど……、試合の話に戻ります。では試合映像を視たうえで、相手の印象を教えてください。

「前回だけでなく、過去の試合も視ました。昔は上の階級でも試合していて、打撃戦をすることも多かったですよね。でも最新の試合では、すぐにテイクダウンを狙いに行っていて。実は日本に住んでいる韓国人の知り合いに訊くと、もともとレスラータイプだったと。だから私との試合も、まずテイクダウンを狙いに来るんじゃないかと思っています。それでもフィジカル勝ちしようとしているというか、かなりパワーで来る選手だとは感じますよね」

――戦績はプロデビュー戦で勝利し、その後は3連敗。3敗目はDEEPジュエルス大阪大会で赤林檎選手に判定負けしたものです。しかし以降は3連勝しています。

「しかも3連勝は全て1R決着ですよね。もともと私は対戦相手の映像を視ないので、連敗している頃と連勝してからの違いについては、よく考えていないんですけど……。ただ、一度大きな怪我をしたらしくて。肩を負傷したか何かで、オーソドックスからサウスポーに変えたのかなって思います」

――そういえば赤林檎戦はオーソドックスに構えていたのに対し、前回のキム・ナンヒ戦はサウスポースタンスから組みついていました。

「過去の映像では、オーソドックスで戦っている試合とサウスポーで戦っている試合があったんです。試合の日付を調べると、サウスポーで戦っているのが、大きな怪我をしたと言われる時期の後だったんですよね。どちらでも戦えるのでしょうし、私との試合でもオーソドックスで来るかサウスポーで来るか……。

もともと私は対戦相手の映像を視るほうではないので、そこは気にせず試合が始まってからどうするか、と考えています」

――それと韓国人選手は戦績だけでは測り切れないところがあります。大島選手にとっては、前回の対抗戦で下したホン・イェリンと比較した場合、パク・シヨンのレベルはどのように見ていますか。

「ホン・イェリン選手もパク・シヨン選手も気持ちが強いところは同じだけど、スタイルは全然違っていて。ホン・イェリン選手は細かく打撃を当ててきました。パク・シヨン選手はフィジカルを生かして、パワフルに攻めてくるタイプですよね」

――となると、試合はノンストップで動き続けたホン・イェリン戦以上にタフで、削り合う展開となるでしょうか。

「私も5分3R動き続けることができる練習はしているので、たとえフルラウンドになっても大丈夫です。これまで判定決着で勝つこともありましたし。反対に相手のほうが最近は早い決着が続いているので――試合が長引いたらパク・シヨン選手のほうがどうなるのかというところですよね。

ただ、私も試合を長引かせるつもりはありません。最初から極めに行きます。相手がテイクダウンしに来たら私も寝技で勝負しますけど、もしかしたら次は打撃も見せられるかもしれないので、楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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【DEEP115】Black Combatとの対抗戦へ、鈴木槙吾―01―「それが格闘技であり、それが勝負だ」

【写真】本能で戦う――DEEPウェルター級チャンピオン鈴木。今回はミドル級での出場だ(C)MMAPLANET

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115では、今年2月に続きDEEPと韓国BLACK COMBATの対抗戦が行われる。そのなかでDEEPウェルター級王者の鈴木槙吾はチェ・ジュンソを迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike

鈴木は2016年から5連敗を喫し、2018年3月を最後に一度MMAから離れていた。その後はプロレスラーとして活動しながら、昨年8月の住村竜市朗戦で復帰してKO勝ちを収める。さらに今年2月には阿部大治もサッカーボールキックからのギロチンで沈め、DEEPウェルター級王座を獲得した。なぜ一度MMAを離れ、そして復帰したのか。鈴木が4年間の想いとMMA観を語ってくれた。


――今年2月にDEEPウェルター級のベルトを獲得して以来、7カ月ぶりの試合を迎えます。少し間は空いていますが、まずはDEEP王者となった感想から教えてください。

「前日計量の時にも言ったことなのですが、2月の試合は『DEEPのベルトを獲りたいのではなく、阿部選手という強い相手と対戦するチャンス』と捉えていました。こう言ってしまうと、DEEPのベルトの価値を貶めるようで申し訳ないのですが……。阿部選手との試合にベルトが賭けられた。そういう降って湧いた、副産物的なものだったといいますか」

――強い阿部選手がDEEPのベルトを巻いている。それがDEEPウェルター級王座の価値であったと思います。一方、今『降って湧いた』と言われましたが、鈴木選手の場合は2018年3月のキャプテン☆アフリカ戦から昨年8月の住村竜市朗戦まで、4年以上のブランクがありました。

「実は結果如何に関わらず、キャプテン☆アフリカ選手との試合を終えたら一旦、格闘技から離れようと考えていたんです。それまで4連敗していましたし、自分の年齢的なことも考えて。結果、キャプテン☆アフリカ戦も一本負けして、当時所属していたアライアンスからも離れました。その時期に同郷(鈴木は静岡県出身)の先輩にプロレスラーのSUGIさんから『プロレスをやってみないか』と誘われたんですよ」

――その誘いがプロレスデビューに繋がるのですか。阿部選手をKOしたあと「ウェルター級で一番強いのは、プロレスラーのこの俺だ!」と仰ってましたね。

「僕はもともとプロレスが好きで、プロレスから格闘技に入った人間です。SUGIさんのお誘いを受けて、『今はプロレスをやってみたい。またやりたくなったら格闘技に出よう』と思いました。そこからは主にプロレスラーとして活動していたんです」

――先ほどお話に出た5連敗の相手は、順に村山暁洋選手、岡見勇信選手、川名雄生選手、岡野裕城選手、そしてキャプテン☆アフリカ選手です。強豪との対戦が続いたとはいえ、当時は鈴木選手が5連敗を喫したことに驚きました。

「なぜ5連敗を喫したのか、その明確な要因は分からないです。でも今にして思えば――よく『格闘技には心技体が必要だ』と言うじゃないですか。何があったわけでもないですけど、『心技体のバランスが良くなかったのだろうな』と考えています」

――正直なところ、鈴木選手のファイトスタイルを考えると「ダメージが溜まっていたのかな」とも思っていました。

「ダメージですか。それは無かったですね。ただ、4連敗目の時に『何か歯車がかみ合っていないな』という感覚がありました」

――ではプロレスラーとして活動していながら、2022年にもう一度MMAを戦おうと考えたキッカケは何だったのでしょうか。

「それが――特に理由もないんです(笑)。やっぱり僕はMMAが好きなんですよ。ただただ『もう一度MMAをやりたい』と思って、同じアライアンスにいた先輩の宮川博孝さんに相談したらDEEPで試合を組んでもらえることになりました。

あとMMAを離れている間、プロレスのほかにラウェイの試合もしているんですよね。2021年7月にシュートボクシング王者の坂本優起選手と、グローブを着けたラウェイルールの試合で対戦しています。その時に『今なら心技体が揃って、もう一度MMAを戦えるんじゃないか』と感じました。それもMMAに復帰した理由の一つです」

――なるほど。キャプテン☆アフリカ戦から住村戦までの4年間で、国内のMMA事情も変わっていたと思います。そこで鈴木選手としては復帰にあたり、MMAを戦ううえで目標にしていることはありますか。

「目標ですか……。『ただMMAをやりたくなった』と、それだけなんです(笑)。今からUFCに行きたいとか、この大会に出たいという気持ちはなくて」

――それはもう心の底からMMAが好きなのですよね。しかし4年ぶりのMMAの相手が住村選手というのは、なかなかハードな復帰戦ではなかったですか。

「いえ、僕にとっては逆にありがたかったです。強い相手のほうが気持ちも乗るじゃないですか。変な言い方かもしれませんが、試合に勝ちたいから試合に出るということではなくて。もちろん試合をするからには勝ちたいです。そこで相手を選べば、それだけ勝つ可能性は高くなりますよ。でも、そういう試合はしたくない。僕は強い相手と戦うために、MMAに復帰したんです」

――強い相手に勝つために、もう一度MMAへ! 鈴木選手といえば、殺るか殺されるかのファイトスタイルが特徴的です。プロデビュー当時から「強い相手と殴り合って勝つ」ことが目標だったのでしょうか。

「それが……自分でも分からないんですよ」

――えっ!? どういうことですか。

「練習では寝技のほうが得意なのに、試合になると殴り合いに行っています(苦笑)。ケージに入ったところでスイッチが入ってしまうのか――今でも分からないです。それでも試合中の記憶はあるんですよ。自分が何をやったかは、全て記憶していて。だから自分の根っこには『それが格闘技であり、それが勝負だ』という気持ちがあるのかもしれないですね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
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パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
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