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45 MMA MMAPLANET o TTFC10 狩野優 轟轟

【TTFC10】ノンストップのリバーサル&スクランブル戦は、延長戦でRNCを狙った轟が狩野を判定で下す

【写真】狩野のネッククランク&肩固めに対し、轟のRNCのほうが入り具合は深かった(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分2R+Ex>
轟轟(日本)
Def.Ex2-1:10-9.10-9.9-10.
狩野優(日本)

サウスポーの狩野が右ジャブを突く。轟がケージ中央を取り、プレスをかけるが狩野は右前蹴りを見せた。轟が右ハイからワンツーで攻め立てると、狩野が四つで組みケージへ押し込む。轟がバックに回り、左足をかけたがこれは外された。引き倒してグラウンドに持ち込んだ轟に対し、狩野がスクランブルからギロチンへ。左腕で絞め上げると、轟の顔が赤く変わっていく。しかし轟も狩野のリストを掴み、ギロチンを解除させた。

背中を起こしている狩野は、なおもギロチンを狙っている。轟がパスを狙うと左腕を差し上げ、ハーフネルソン&ハーフガードで煽る狩野。轟は狩野のスイープを凌ぎ、再びトップへ。狩野もハーフネルソンから足を上げて、轟の胴を四の字フックで絞め上げる。そしてスイープに成功した狩野に対し、轟はフックガードから立ち上がった。

最終回、右を突く狩野に対し、轟が左ジャブから右ミドル、右ローに繋げて前に出る。しかし右インローが狩野の下腹部を捉えたとして試合が中断された。再開後、轟の右ストレートが狩野の顔面に突き刺さる。狩野の左ストレートに対し、四つで組んだ轟が投げを放つも、狩野がトップを奪い袈裟固めへ。轟がバックハーフからリバーサルに成功した。

狩野もハーフネルソンからリバーサルする。フルネルソンで固める狩野。轟が苦しそうな表情を見せる。両腕を指す上げてネルソンで首に圧力をかける狩野だが、完全に極めきることはできず、轟は狩野の右足に自分の左足を絡ませ、ラウンド終了まで凌いだ。

裁定はジャッジ1名が狩野に20-18をつけるも、2名が19-19のドローで延長戦へ。

轟が左ジャブを突くと、狩野も右ストレートを返す。狩野の左ミドルをキャッチした轟がトップへ。狩野は下から足を抱えるも、バックに回られてしまう。しかしスクランブルから袈裟固めの体勢に持ち込んだ狩野だが、反転したところで轟にバックマウントを奪われてしまう。四の字フックからRNCを狙う轟。首に腕が回ったかに見えたが、狩野が凌いだ。

反転した狩野をオタツロックで止めた轟が、右腕を伸ばしにかかる。狩野はトップから首を抱えて抑えてから、ケージへ押し込んでいく。スクランブルから立ち上がる轟。狩野はケージに押し込み、尻もちを着かせた。ボディロック&両足を畳んだ狩野。轟がスイッチを狙った瞬間、背中を着かせた狩野が肩固めを狙う。轟もハーフガードで凌ぐ。そのまま狩野がトップをキープして試合を終えた。

延長戦の裁定はスプリットへ。スクランブルを制し、RNCのニアフィニッシュが評価されたか、轟が判定賞を収めている。


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Interview J-CAGE TTFC10 ブログ 狩野優 轟轟

【TTFC10】1年5カ月振りの実戦=轟轟戦前の狩野優「自分が取材される優先順位は低いはず」

【写真】慇懃無礼の真逆、そんな狩野優 (C)MMAPLANET

16日(金)に東京都練馬区のココネリ・ホールで開催されるTribe Tokyo Fight Challenge 10に狩野優が1年5カ月振りの再起戦で轟轟と戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年3月にONE FFでイヴァン・パルシコフと対戦し、ヒザ十字でまさかの50秒一本負けを喫した。その後、国内外で実戦の場から姿を消していた狩野は学業に専念し、大学院で修士課程を修了していたという。

MMAファイターを続けるうえでの休養期間を終え、狩野の想いを訊く中で彼の口からは「自分より、他の選手を取材してほしかった」という言葉が発せられた。

言葉は丁寧でも、無礼な人間はいくらでも存在する。対して決して饒舌ではなくても狩野優という漢が口にする言葉からは、無骨かつ誠実な彼の生き方が伝わってきた。


MMAは他に収入源がないと続けられない

――16日のTTFCで昨年3月以来、1年5カ月振りの試合となります。これだけ試合期間が空いた理由をまず教えていただけますか。

「大学院での学業に専念、論文を書いていました」

――それは就職をするためということで?

「ハイ。やっぱりMMA以外で収入がないと選手を続けることもできないので。修士課程を修了して、今は会計系の仕事に就いています。MMAを続けることは大前提として、仕事をしていても練習ができる環境を創れるようにしてきました」

――つまり今は以前のように練習ができていると。

「ハイ、昼にあるプロ練習にも出ています」

――安定した収入があると、安心して練習もできますか。

「安心というか、日本のMMAファイターはほとんどがそうやって生きているわけですし。強さだけでなく、知名度が必要で。強くても何か仕事をしている人がたくさんいて、自分もその1人になったという認識でいます。MMAは他に収入源がないと続けられないから、そうした――までです。

ただMMAをいつまでも続けられることでもないので、やはり社会経験はしておくべきだとも考えていました。MMAは突然、できなくなることもあるわけですし。そういうことを考えると、自分は仕事をしながらMMAを戦うことを選びました」

――1年間、実戦から離れることも込みで。

「ハイ。まぁ、去年、ONE FFで負けて……ヒザ十字でケガをしたこともあったので。あれがなければ、そこまで学問に集中していなかったもしれないです。ケガ云々だけでなく、あの負けで現実を知ったという部分も大きくて。

持っている選手っているじゃないですか? 自分は持っていないし、若い選手のなかでは終わったなという想いになっていました。だから、逆にアレがあったので学問に集中することができたと思います」

――試合を見据えた練習ができるようになったのは、いつ頃からでしょうか。

「論文に追われていた時期が終わると、すぐに試合モードの練習に戻りました」

――去年の11月に上久保選手の取材でTri.H Studioを訪れた時、狩野選手が監獄グルグルに参加されていました。あの時には、練習から離れているとは思えない動きでした。

「本当ですか。あの時は結構、論文に集中していた時期です。ただ、ついていくことで精いっぱいでしたけどTri.Hで練習をしていることは安心につながっていました。1日に1度ですが、毎日練習ができている時もあったのですが、年末になると全くできなくなっていたので」

――試合から離れることを伝えた時に、長南さんの反応はいかがでしたか。

「凄く分かってくれていました。あの時、長南さんに理解をしてもらえて、自分がやるべきことに集中できました」

――ONE FFで敗北。まさかのヒザ十字での負けからも、学べたことがあったのではないでしょうか。

「ONE FFの時は監獄グルグルでの練習を過信してしまっていて、思いもしない力でやられてしまいました。自分は攻防を見せたいと思っています。スパッと試合を決めることができたほうが、印象は良いかもしれないですが……POWND STORMの時もそうですけど、時間を掛けて倒したいというのがあるんです。

POWND STORMではデビュー戦の相手に煽られたから、苦しめて終わらせてやろうって。15分間使って残虐性を見せる。ボコボコにして、最終的に一本を取る。結果、対戦相手も自分の甘さに気づいただろうし、自分が屈服させたと勝負だと思っていたんです。でも『デビュー戦の相手に時間を掛けやがって』とか批判されて」

――すぐに敗北を取り返そうとせず、時間をおきました。そしてTTFCというホームで轟轟選手との試合に挑む。地に足をつけているという印象です。

「1年半空いているので、リセットという意味もあります。対戦相手の戦績とか、それほど気にしていないですけど、自分が戦っていない間も結果を残しています。パンクラス時代に戦って名田(英平)選手と同門で、しっかりとした選手だと思っています」

――この間、河名マスト選手や中村京一郎選手という拳を交えた選手たちの活躍を見て、焦ることはなかったですか。

河名との試合は、1Rにバッティングをされて記憶が飛んでいるんですよ。アレを捌けないレフェリーも問題ですけど、アレで勝って喜んでいるのもどうかなって。

あの戦い方でUFCに挑戦しちゃうんだなっていうのもあります。代理戦争で優勝したヤツも、2月ぐらいにファイトベースの月曜日のグラップリングの練習しているんですよ。グラップリングを学びたくて、コクエイ・マックスのやっているクラスに出ていて……岩﨑(大河)選手が誘ってくれて。

2年振りぐらいに組んで……、まぁ代理戦争のトーナメントって、デビューしたての選手がいっぱいいるなかで4、5戦をしているんだから、優勝して当然だと自分は思っています」

――「今に見ていろよ」という気持ちが伝わってくるような気がします。

「本当ですか?  自分は自分の道を……強いヤツに勝って上に行きたいですし。過去に戦った人のことはどうでも良い……というか、頑張ってねという感じです」

ただ、俺の試合を見て欲しい

――ではキャリアの仕切り直しを迎えて、今後はどのように上がって行きたいと考えていますか。

「今後のことを考えると、また間違いをおかしてしまうので。まずは今回の試合を勝つことです」

――そういうなかでTTFCではTRIBEの練習仲間が揃って出場します。ホームで負けられないという気持ちもありますか。

「負けられないのは、いつもです。TTFCも他からオファーがなくて、長南さんから『出るか』と言ってもらえたので、出ました」

――では特に想いがあるということでもない?
 
「それでも3大会連続で出ていますしね、う~ん……そこでいえば、こうやって自分がインタビューをしてもらっていますけど、柔術黒帯の後藤(亮)さん、デビューから負けなし(4勝1分)の永井(奏多)君、引退する大越(崇宏)さんのインタビューをしてほしかったです」

――……。

「自分は(エフェヴィガ)雄志君みたいにメインで戦うわけじゃないし、ただ久しぶりに試合に出るということだけなのに。勢いがあったり、引退する選手のストーリーと比べると、自分が取材される優先順位は低いはずです。スポットライトなら、そっちの人たちに当ててもらいたかったです」

――MMAPLANETの在り方は書き手の各人が、その人のことを知りたい、その選手のことを知って欲しいということで取材対象を決めていきます。個人の感性に寄ってくるのですが、自分は狩野選手が戻ってくる。その背景を読者の人に知って欲しいと考えています。

「……。俺、結果を残しているわけじゃないので。ただ、休んでいて試合をする。だったら未来のある子を取材をした方が良いんじゃいかと」

――この場でチームメイトのことを思い遣る言葉が聞かれて、狩野選手にインタビューをさせてもらって良かったと思っています。同時に、今の提言をしっかりと受け止めさせてもらいます。そして、MMAを戦い続けるための選択の結果がどのようなモノなのか。ケージの中を直視させていただきます。金曜日の夜、ファンに何を見せたいですか。

「何を……ただ、俺の試合を見て欲しいです。休んで、力が落ちているわけではないです。結果なんて分からないけど、この空いた期間に何をやってきたのかも結果に反映してくると思っています。なので、試合を見てほしい。それだけです」

■視聴方法(予定)
8月16日(金)
午後6時25分~ツイキャスLIVE

■TTFC10対戦カード

<ライト級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<64キロ契約/5分3R>
上田直毅(日本)
ティオール・タン(ミャンマー)

<フェザー級/5分2R+Ex>
大越崇宏(日本)
小森真誉(韓国)

<ライト級/5分2R+Ex>
岩倉優輝(日本)
チェ・ジョンミン(韓国)

<グラップリング78キロ契約/10分1R>
伊集龍皇(日本)
室谷勇汰(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex>
狩野優(日本)
轟轟(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex>
永井奏多(日本)
唐沢タツヤ(日本)

<ライト級/5分2R+Ex>
後藤亮(日本)
グラップラー脇(日本)

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【TTFC10】メインでエフェヴィガ雄志と対戦、闘牛エマニュエル・サンチェス「戦うこと、それが全てだ」

【写真】この暑さを歓迎できる。それだけで、タフさが伝わってくる…… (C)MMAPLANET

16日(金)に東京都練馬区のココネリ・ホールで開催されるTribe Tokyo Fight Challenge 10のメインで、エマニュエル・サンチェスがエフェヴィガ雄志と対戦する。
Text by Manabu Takashima

Bellatorフェザー級タイトルコンテンダー、フェザー級ワールドGPベスト4とサークルケージで9年間に渡り活動してきた34歳のベテランファイター=サンチェス。エルトロの異名を持つ彼にインタビューを試みると、初めての日本での試合を心底楽しみ、暑さも含めて日本で経験できることを全てエンジョイしている様子が伝わってきた。

そんなサンチェス、Bellator以降のキャリアの目標をUFCと断言した。


――飛行機の問題で来日が1日遅れ、東京に着いたのは昨日だったそうですね。疲れはないですか。

「全くないよ。米国で戦う時もトレーニングのスケジュールによっては、夜にしっかりと眠れないこともある。大したことじゃない。それでもすぐに起きて、トレーニングに向かう。時差はあるんだけど、たいして影響はないみたいだ」

――初めての日本ですか。

「そうだよ。街を歩いている人が、きちんとしているね(笑)。渋滞もあるけど、それほどじゃない。暑いね。最高だ。湿度も高いけど、それほど気にならない」

――この猛暑がお気に入りですか……。

「ホテルにいればエアコンがあるし、水をたくさん飲めば良いだけだよ(笑)。体調は凄く良い。ビタミンを摂って、ホットバスにエプソムソルトを入れて浸かれば、どんどん汗をかける。

そういえば昨日、イーブスがエプソムソルトを探しにいって言葉が通じずに困ったそうだよ(笑)。ちょっと日本語を勉強しないといけないね。ファイトで旅行でも、日本が話せると助かることもあるだろう(笑)。でも、凄く気に入っているよ。フライトは長い。でも、それだけの価値がある」

――そういえば、今回はイーブス・エドワースを伴っての来日と聞きました。エマニュエルは長年、ミルウォーキーのルーファスポートでトレーニングをしていた印象が強いですが、イーブスとはどのような関係なのでしょうか。

「1年前にテキサスのヒューストンに移ったんだ。イーブスやUFCやBellatorで戦うファイター、そして若くて活きの良い選手が揃っている。凄く良い練習ができているよ。皆で、一緒にハードなトレーニングに向き合うことができるからね。

ミルウォーキーと同じでテキサスには同胞(※メキシコ人)も多いし、何と言ってもバカ暑いのが良いよ(笑)。日本と同じぐらい暑い。寒いのは嫌いだ。バイオセラピーでコールドバスには浸かっているけど、屋外だと冬も雪も嫌なんだ。暑くて、汗ばんでいるのが好きで。水やジュースをたくさん飲んで、しっかりとハイドレーションができる。暑さはファイターにとって、都合が良いよ」

――キャリア13年、30戦以上の経験を持つエマニュエルが日本でアップカミング・ファイターのエフェヴィガ雄志選手と対戦する。今回の試合には、どのような気持ちで臨んでいるのでしょうか。

「戦うこと、それが全てだ。誕生日の5日後に戦うのも最高だしね。コールがあったとき、『レッツゴー』と即答したよ。でも、日本だと聞いて『何だって?』、『マジか』と(笑)。8月に日本で期待されている選手と戦う。もう神様からの贈り物かと思ったよ。神に感謝している。本当にハッピーだ」

――昨年6月を最後にBellatorを離れ、MMAファイターとして新たなチャプターを歩んでいるかと思いますが、今はどこに目標を置いて現役生活を続けているのですか。

「UFCだ」

――えっ……。

「UFCとは長い間、話をしてきた。Bellatorで戦っている時もね。Bellatorは全てにおいて素晴らしいプロモーションだった。でもPFLに売却した時にマネージャーやチームメイトと話して、『思ったように試合機会を得ることができないかもしれない』という結論に至った。本当に大きな変化が起こったわけだし。今後が不透明過ぎたんだ。僕は試合数を確保したかった。体が言うことを聞かなくなる前に……戦うことができている間は、少しでも多く試合をしたい」

――とはいえ34歳になったファイターがUFCと契約するのは、本当に難しくないですか。

「ハードだよ。だから戦う。1試合、1試合を正しい相手、正しいプロモーションで戦う。自分が強くなり、成長する試合を続けるんだ。もちろん、勝ち続けないといけない。マネージャーとチームからOKが出た相手と戦い、勝って正しい道を進む。前進あるのみだ」

――そこで戦うエフェヴィガ雄志選手の印象を教えてください。

「とても強いファイターだ。いや、とても強くなる可能性を持っているファイターだ。これまでもそうだけど、対戦相手のことを意識過ぎて戦ったことはない。しっかりと技術面はチェックするけどね。フィジカルが強いと言われているようだけど、俺もそっちは強いからね。

ユージはサムライ・スピリットを持つ尊敬すべきファイターだ。そんなユージが相手だから、MMAとして良い試合を皆に見てもらいたいと思っている。全ての力を駆使して戦いたい。ユージもそうあってほしい。そして、僕が勝つ。凄くワクワクしているよ。ユージとの試合を楽しみたい」

■視聴方法(予定)
8月16日(金)
午後6時25分~ツイキャスLIVE

■TTFC10対戦カード

<ライト級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<64キロ契約/5分3R>
上田直毅(日本)
ティオール・タン(ミャンマー)

<フェザー級/5分2R+Ex>
大越崇宏(日本)
小森真誉(韓国)

<ライト級/5分2R+Ex>
岩倉優輝(日本)
チェ・ジョンミン(韓国)

<グラップリング78キロ契約/10分1R>
伊集龍皇(日本)
室谷勇汰(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex>
渡辺謙明(日本)
工藤諒司(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex>
狩野優(日本)
轟轟(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex>
永井奏多(日本)
唐沢タツヤ(日本)

<ライト級/5分2R+Ex>
後藤亮(日本)
グラップラー脇(日本)

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【TTFC10】元Bellator戦士と対戦、エフェヴィガ雄志「世界のトップに食い込む準備はできている」

【写真】様々なプレッシャーもありながら、明るく話すエフェ。それだけ今が充実していることの表れだろう(C)MMAPLANET

13日(火)にTTMより、16日(金)に東京都練馬区の練馬coconeriホールで開催されるTTF CHALLENGE10のメインで、エフェヴィガ雄志が米国のエマニュエル・サンチェスと対戦することが発表された。
Text by Shojiro Kameike

2022年2月のプロデビュー以来、8戦無敗のエフェヴィガが、北米での戦いを目指して元Bellatorファイターのサンチェスを迎え撃つ。サンチェスはBellatorで9年ものキャリアを過ごしたベテランファイターだ。過去にKO負けはゼロで、一本負けもパトリシオ・フレイレ戦の一度のみ。このタフなファイターを相手に、エフェヴィガはどのような試合を見せるのか。試合直前のエフェヴィガを直撃した(取材は8月12日に行われた)。


北米のプロモーターも『この選手に勝っているのか』と分かってくれる

――元Bellatorファイターのエマニュエル・サンチェスとの対戦が決まったそうですね。

「いやー、焦りましたよ。軽いトラブルがあって、サンチェスが予定の飛行機に乗れなかったみたいで。『相手が飛行機に乗れなかった』という連絡が来た時は、心臓が止まりそうになりました(苦笑)。その後、ちゃんと飛行機に乗れて日本に着きそうなので良かったです」

――今年は3月5月に修斗で国際戦を行っています。この2試合に勝利した後の展開は、どのように考えていたのですか。もう北米ファイターと対戦していきたい、と?

「実は前回の試合(中国のアーイージアコ・アーケンビエコアに2R KO勝ち)の1~2週間前には、長南(亮TRIBE代表)さんから『またTTFを開催する。お前がメインだ』と言われていたんです。そう言われると、5月の試合はまず絶対に負けられないじゃないですか。『うわっ、めっちゃプレッシャーかけてくるじゃん!』と思いました」

――アハハハ! ここ2試合の国際戦と比べて、今回は元Bellatorファイターとの対戦で気持ちも違いますか。

「気持ちが違うかといえば、毎試合違うとは思います。でも今回だけ気合いが違うとか、そういうことはないですね。いつも気合いは十分入っていますし。それよりもメンタル的には、だんだん安定してきているんですよ」

――メンタル面が安定してきている、というのは?

「プロデビューして最初の1、2戦はだいぶ緊張していました。もっと言うと、プロの試合よりもアマチュア修斗に出ていた時のほうが緊張していて。そこから経験と慣れもあって、今は良い感じの緊張感で試合に臨めるようになってきましたね。4戦目はABEMAの武者修行プロジェクトで米国に行かせていただいた時ですけど、その時はもう落ち着いて試合をすることはできていました」

――初めて海外で試合をする時のほうが緊張してしまいそうですけども……。

「初めての海外で勝手は分からなかったですけど、緊張はしなかったですね。あの試合は緊張しなさすぎて、開始10秒ぐらいでダウンを奪われちゃいました(苦笑)。緊張しなさすぎて良くなかった例だと思います。アハハハ」

――なるほど(笑)。続くグラジエイターの試合は、動きが堅かったように見えました。

「そうなんですよね。あの試合は調子が良くなかったです。気持ちはいつもの試合と同じだったんですけど、いつもの試合よりバテたりして。振り返ってみると当日、試合に入るまでに自分の中で良くなかった点がありました。その部分を直してから、ここまで3戦は全てフィニッシュしていますし、良い感じで来ていると思います」

――5月の試合ではKO勝ちを収めたあと「修斗の上位ランカーに対戦を断られている」という発言もありましたね。

「ちょいちょい断られているみたいですね。全ての話が自分まで降りてきているわけじゃないでしょうけど。少なくとも自分が聞いているかぎりは……。それなら、自分は自分でやりたいことがある。行きたい場所があるので」

――先日、修斗世界ライト級の王座決定戦が行われ、ランキング1位のキャプテン☆アフリカ選手が2位の大尊伸光選手を下してベルトを巻きました。エフェヴィガ選手は現在同級3位で、新王者に挑戦する権利は有しています。今、ここで修斗のベルトを賭けて国内対決に臨むことに興味はないですか。

「あまり興味はないですね。特に今回は北米のトップ団体で戦っていた選手と試合できるわけで。ここで勝って次を目指す時、北米のプロモーターも自分の戦績を見たら『この選手に勝っているのか』と分かってくれるじゃないですか。今は北米を見て戦っていきたい、という気持ちは大きいです」

――エフェヴィガ選手にとっても、今回のサンチェス戦は北米への大きなチャンスが近づいてきたと捉えているのですね。

「近づいてきましたよ。最初はUFCと言われても、ポカーンとするぐらいで。一番凄いところだとは知っていても、その実態が分からないですからね。選手のレベルがどんなモノなのか、自分とどれぐらい差があるのか――とかも分からないですし。

でもABEMAのプロジェクトで米国に行かせてもらって。キルクリフFCは大きなジムだから、UFCやBellatorの選手とも一緒に練習できて。しかも試合もできた。そこで『何となくだけど形が見えてきたなぁ』って感じでした。それが今回またキルクリフに行って、その形が明確になってきている。だから今『まさに近づいてきた』という感じですね」

――もし今年のRoad to UFCでライト級トーナメントが開催されていたら、エントリーしたかったですか。

「いや、今年は出る気はなかったです。長南さんからは『今年はしっかり準備して、実力が整ってから』と言われていて、自分もそう思います。もし今年ライト級トーナメントがあって、とんとん拍子に勝ち進んでUFCと契約しても……本戦で勝つための準備できていなければ、結局はそこからが一番シンドイわけで。UFCと契約することがゴールじゃない。であれば、そんなに急ぐ必要はないと思っています」

タフな削り合いになることも想定しているけど、今回もフィニッシュしたい

――確かにそうですね。今回キルクリフFCにはどれくらいの期間、滞在していたのですか。

「6月に入ってからすぐ行って、8月4日に帰国しました。だから2カ月間ですね。向こうに行くと『だいぶ変わったな』と言われましたよ。まぁ初めて行った時は――違う国だし、環境も全然違って、そこに適応するだけでも時間が掛かりましたから。

でも今回は2度目で、自分の実力や技術を細かいところまで見えてきましたね。前回気づけず今回新しく気づけたところもありましたし、もっと詳細な収穫を得られました」

――ちなみに何が一番変わったと言われましたか。

「みんなに『体がデカくなったなぁ』と言われました。それほど体重は変わっていないんですけど、みんなのイメージだと最初に来た時はヒョロヒョロに見えたみたいで。今回は『体もデカくなって強そうに見える』と。

たぶん自分の態度も関係しているとは思うんですよ。初めての時は何も分からないし、自信もないし。だけど今回は2度目だし、向こうのジムについても勝手を知っているような感じで行きましたから(笑)」

――アハハハ。体が大きくなったことは、何か効果をもたらしているのでしょうか。

「明らかに組みは強くなっています。去年行った時はレスリングが全然ダメで。向こうはレスリングのレベルが高いですからね。だから帰国してからちょくちょく、専修大学のレスリング部へ練習に行かせてもらったんですよ。それでまたキルクリフに行って、向こうの選手に対して技術もそうだし組み力にも慣れました。テイクダウンする、テイクダウンされないという攻防は強くなったと思います。

もちろんレスリングの練習をしても、良いことだけじゃないとは思うんですよ。レスリングだけやっても疲労して終わるだけだったら意味がないし。ちゃんとMMAに落とし込んでいく、自分のスタイルに落とし込んでいくことも大切ですよね」

――今、レスリングやキルクリフの練習を自分のMMAに落とし込めている状態ですか。

「そうですね。この試合が終わったら、米国から持ち帰ったものを消化していこうと思っています。帰国する1週間前に対戦相手が決まって、今は試合の対策練習をしています」

――キルクリフでは対策練習などは行えなかったのですか。

「いえ、決まった時に伝えました。ヘッドコーチのヘンリー・ホーフトさんも、ジムの選手たちも知っているぐらい知名度のある選手で。それとキルクリフには佐藤天さんがいますし、メチャクチャ対策を手伝ってくれました」

――では対戦するサンチェスの印象を教えてください。

「KOしたことはないけど、KOされたこともない。一本負けもピットブル戦ぐらいで、フィニッシュしにくい選手ですよね。結構プレッシャーもかけながら頑張る選手なので、タフな試合になるとは思います」

――これまでエフェヴィガ選手が対戦したことのないタイプのファイターですね。

「サンチェスは打撃でも頑張るじゃないですか。打撃でも頑張って、ゴリゴリ来る選手は対戦したことがないですね。打たれても打ち返してくる。噛み合うと面白い試合していると思うんですよ。でもそれが噛み合わないと――ピットブルとの試合は全てカウンターを合わされて」

――打って打ち返す、リスクのある攻防ではあります。そのなかで自分の打撃を効かせる自身はありますか。

「はい、倒せると思います。タフな削り合いになることも想定はしていますけど、今回もフィニッシュしたいですね。僕はこれから世界のトップに食い込む準備はできている。そんな自分を世界に見せたいです」

■視聴方法(予定)
8月16日(金)
午後6時25分~ツイキャスLIVE

■TTF CHALLENGE10対戦カード

<ライト級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<64キロ契約/5分3R>
上田直毅(日本)
ティオール・タン(ミャンマー)

<フェザー級/5分2R+ExR>
大越崇宏(日本)
小森真誉(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岩倉優(日本)
チェ・ジョンミン(韓国)

<グラップリングマッチ 78キロ契約/10分1R>
伊集龍皇(日本)
室谷勇汰(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
狩野優(日本)
轟轟(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
永井奏多(日本)
唐沢タツヤ(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
後藤亮(日本)
グラップラー脇(日本)

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【TTFC10】エフェヴィガの対戦相手は元Belltorのサンチェス!上田直毅×ティオール・タンも決定

【写真】エフェヴィガの相手はBellatorでパトリシオ・フレイレとも対戦しているサンチェスに決まった(C)MMAPLANET

16日(金)に東京都練馬区の練馬coconeriホールで開催されるTTF CHALLENGE10の追加対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

TRIBE TOKYO MMAの長南亮代表が2014年5月に若手の育成を目的としてスタートしたTTF CHALLENGE。コロナ禍の2020年12月の大阪(プロ修斗公式戦とのダブルヘッダーで、プロ修斗公式戦も3試合組まれた)大会以来、約3年8カ月振りの活動再開となる。発表済の5試合に加え、メインイベントでの出場が決まっていたエフェヴィガ雄志の対戦相手を含む3試合が追加発表された。


エフェの対戦相手は元Belltorファイターのエマニュエル・サンチェスに決まった。サンチェスは日本人ファイターとも多く対戦しているイーブス・エドワーズ率いるThug Uに所属。2014年10月から2023年6月までBekktorで戦い、31戦22勝(1KO・9S)9敗の実績を誇る。

Bellator時代の2017年10月に元フェザー級王者のダニエル・ストラウスに一本勝ちし、翌2018年11月にはパトリシオ・フレイレの持つ王座にも挑戦。試合は判定負けで王座には手が届かなかったが、2019年からスタートしたフェザー級WGPでは1回戦と準々決勝を勝ち上がり、準決勝でフレイレとのリマッチに敗れている。Bellator後期は5連敗と結果を残せなかったが、今年に入ってからはXFC、Anthony Pettis FCで2連勝している。

エフェにとっては2024年5月「COMBATE GLOBAL」でのジェラルベルト・カスティーリョにTKO勝利して以来の北米ファイターとの対戦。デビューから無敗を誇るエフェが元Bellatorファイター相手にどんなパフォーマンスと結果を残すか。今後のキャリアを占う重要な一戦となった。

(C)LFA

そして上田直毅とティオール・タンの対戦も決まった。タンはアメリカ在住のミャンマー人でキルクリフFCに所属。

同じミャンマー人の元ONE世界ミドル級&ライトヘビー級王者のオンラ・ンサンに師事し、2019年3月から2022年12月までONEで戦い、3勝2敗1NCの成績を残した。

今回は元ONE世界フェザー級&ライト級王者のマーチン・ウェンがセコンドとして帯同し、タンをバックアップする。上田にとっては今回がキャリア初の国際戦で、エフェヴィガと同じく海外の強豪に挑む形だ。

またグラップリングマッチでは伊集龍皇×室谷勇汰も決定。今大会はMMA7試合+グラップリング1試合の全8試合で行われる。

■視聴方法(予定)
8月16日(金)
午後6時25分~ツイキャスLIVE

■TTF CHALLENGE10対戦カード

<ライト級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<64キロ契約/5分3R>
上田直毅(日本)
ティオール・タン(ミャンマー)

<フェザー級/5分2R+ExR>
大越崇宏(日本)
小森真誉(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岩倉優(日本)
チェ・ジョンミン(韓国)

<グラップリングマッチ 78キロ契約/10分1R>
伊集龍皇(日本)
室谷勇汰(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
狩野優(日本)
轟轟(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
永井奏多(日本)
唐沢タツヤ(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
後藤亮(日本)
グラップラー脇(日本)

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【TTFC10】6年10月振りの練馬大会で狩野優が、1年5カ月振りの再起戦。エフェ&阿部の相手は??!!

【写真】代理戦争MAXで名を挙げた中村京一郎のデビュー戦の相手を務めた狩野がケージに戻って来る (C)MMAPLANET

16(火)、TTMより8月16日(金)に東京都練馬区の練馬coconeriホールで開催されるTTF CHALLENGE10のカードの発表があった。
Text by Manabu Takashima

コロナ禍の2020年12月の大阪(プロ修斗公式戦とのダブルヘッダーで、プロ修斗公式戦も3試合組まれた)大会以来、3年8カ月振りのTTFCの活動再開。Tribe Tokyo MMAのおひざ元である練馬での大会は2017年10月以来、実に6年10カ月振りとなる。


すでにメインでエフェヴィガ雄志が戦うことが明らかとなっている同大会だが、今回の発表ではエフェ以外の5試合が明らかとなった。

バンタム級が1試合、ライト級が2試合、そしてフェザー級が2試合という内訳の5試合中4試合にTTM所属ファイターの出場となる。

なかでも注目は狩野優の1年5カ月振りの再起戦だ。狩野はコロナ禍の2020年6月に無観客&配信大会で実施されたTTFC08でプロデビューを果たし、その後はPancrase、EX FIGHT、Pound Storm、DEEPでキャリアを積み、8勝2敗の好レコードで昨年3月にONE FFにイヴァン・パルシコフのヒザ十字に下った。

このとき、Road to UFC出場の話を進んでいたが強い相手との対戦を避けてもUFCでは通じないということで、未知のロシア人との戦いに挑んだという話を伝わっている。

あの敗北後も練習は続けていたが、人生において優先させるべきことにプライオリティを置き、長期間の実戦離脱となっていた。対する轟轟(とどろき・ごう)はWardogから修斗でキャリアを積み、3勝1敗1分の戦績を残している。

鹿志村仁之介、中田大貴、中川晧貴、名田英平、河名マスト、中村京一郎という実力者としのぎを削ってきた狩野とすれば2回戦から、キャリアの仕切り直しに挑むこととなるようなマッチアップといえる。また唐沢タツヤ、小森誉、岩倉優輝、グラップラー脇など、まさに長南亮人脈といえる選手が集まっている。

ここにエフェと阿部光太が揃い踏みすることになるが、気になるエフェの相手は東南アジア在住の元ONEファイターやモンゴル系の選手を打診しているという話は伝わっていたが、まとまらなかった模様だ。いずれにせよ、TTMだけでなくJ-MMAをリードするポテンシャルの持ち主=エフェが、どのような相手と戦うことになるのか正式発表が待たれる。

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