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【Bu et Sports de combat】武術で勝つ。型の分解、サンチン編─最終回─外側に入る虎口、倒&極

【写真】空手です。型です。サンチンの虎口です(C)MMAPLANET

武術でMMAを勝つ。空手でMMAに勝利する──型を重視する剛毅會の武術空手だが、岩﨑達也宗師は「型を使って戦うということではない」と断言する。型稽古とは自身の状態を知り、相手との関係を知るために欠かせないモノであって、その形で戦うことではない。

サンチン、ナイファンチ、セイサン、パッサイ、クーサンクーの型稽古を行う剛毅會では、まずサンチンから指導する。5種類の型稽古にあって、唯一サンチンのみが意味を吸いて吐くという意味での呼吸を学ぶことができる。

全ての根幹となる武術の呼吸を学ぶことができる──サンチンの解析、最終回は虎口の理解を深めるために、前回の相手の内側(中)に入って極める動作に続き、今回は外側に入る虎口の分解組手を紹介したい。

<サンチン解析第14回はコチラから>


相手が


右上段突きを打ってきたときに


右腕で、掛けて


ここでは内側に入った時のように、腕を極めるのではなく抑えて


左手で突く。この時も抑えと突きを分断して『抑え・突く』とせず、『抑えて突く』=入った時には突くという風に、一つの動作で行う


この外側に入る虎口の動きを応用すると、相手の右手を自らの右手で制して


左手で突くのではなく、自らの右足で相手の右足を掛けて


倒し、ここから右腕を極める


✖ただし、この時に内側の時と同じように、掴んで力をいれて大外刈りのように投げようという意識が作用すると


相手の力の作用を生み、逆に投げられてしまうなど反撃の機会を与えることになる

つまりは『入って・掛ける』でなく、『入ると同時に掛ける』という一つの動作で行うことが大切になってくる

内側、外側の掛ける時に、接触点を作らないことが最重要。接触点を作ると、腕を回せなくなる。相手の突きに対し、受けて掛けようとすると力と力が衝突してしまう


型の動きを使うと


接触点を作らず衝突を生まなくなる。型の流れのなかで投げたり極めたりしないと、力と力のぶつかり合いになる。この一挙動で動くための呼吸を学べるのがサンチンの型ということになる


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【Bu et Sports de combat】武術で勝つ。型の分解、サンチン編─14─虎口、分解組手で知る極め

【写真】サンチンにはここまで触れてこなかったが、極めが含まれている──が、MMAでこの動きをするということではない(C)MMAPLANET

武術でMMAを勝つ。空手でMMAに勝利する──型を重視する剛毅會の武術空手だが、岩﨑達也宗師は「型を使って戦うということではない」と断言する。型稽古とは自身の状態を知り、相手との関係を知るために欠かせないモノであって、その形で戦うことではない。

サンチン、ナイファンチ、セイサン、パッサイ、クーサンクーの型稽古を行う剛毅會では、まずサンチンから指導する。5種類の型稽古にあって、唯一サンチンのみが意味を吸いて吐くという意味での呼吸を学ぶことができる。

全ての根幹となる武術の呼吸を学ぶことができる──サンチンの解析、第14回は虎口の理解を深めるために、その分解空手を説明していきたい。今回は型の動きに含まれている極めという要素を紹介したい。

<サンチン解析第13回はコチラから>


相手が


右上段突きを打ってきたときに


左腕で、掛けて


突いてきた腕を極めつつ


右手で突くことができる。掛けて突くと同様に極めて突く動作となる。この場合も極めと突きを分断して『極めて・突く』とせず、『極めて突く』ようにする。極めて・突こうとすると、相手は動くことができる


反対向きから見ると、極められたことで松嶋は姿勢を乱し、顔面もがら空きになり入られていることが分かる


この時に腕を締めたり、掴んで極めようとすると


入ることができておらず、相手が腕を抜くことができる


反対側から見ると、両者の距離感、松嶋の姿勢から入られておらず、極められていないことが容易に理解できるはず。これだと松嶋は左の突きを出す状態になっている

つまり掴む行為が支点を作ることになり相手が動くことができるようになる。掴む、組むという行為は攻防が生まれ、武術ではなく格闘技、格闘競技となる

掴まず掛けて極める場合も、力を入れて締めると相手は腕を抜くことができるため、締めずに


相手が動いた時にまた極める

※今回は相手の内側(中)に入ったが、次回は外側に入る虎口の分解組手を紹介したい

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【Bu et Sports de combat】武術で勝つ。型の分解、サンチン編─13─虎口、分解組手で知る型が伝えること

【写真】虎口の動作は、やはり空手と中国武術がつながっていると思わざるを得ない(C)MMAPLANET

武術でMMAを勝つ。空手でMMAに勝利する──型を重視する剛毅會の武術空手だが、岩﨑達也宗師は「型を使って戦うということではない」と断言する。型稽古とは自身の状態を知り、相手との関係を知るために欠かせないモノであって、その形で戦うことではない。

サンチン、ナイファンチ、セイサン、パッサイ、クーサンクーの型稽古を行う剛毅會では、まずサンチンから指導する。5種類の型稽古にあって、唯一サンチンのみが意味を吸いて吐くという意味での呼吸を学ぶことができる。

全ての根幹となる武術の呼吸を学ぶことができる──サンチンの解析、第13回は虎口の理解を深めるために、その分解空手を説明していきたい。

<サンチン解析第12回はコチラから>


相手が


右上段突きを打ってきたときに、


左腕で、掛けて防御しつつ


右手の


掌底で顔面を突く

※受けと攻撃が分断すると、攻防一体の意味を成さなくなる

虎口が難しい点は、左手で掛けて


突きを防御し


右手で掌底を顔面にいれる間に呼吸を止めないこと


呼吸が止まると、「掛けて=受けて」、「突く=返す」という風に遮断された動きになる


遮断された動きをすると、相手の2発目の攻撃を受けてしまう。つまり連続攻撃を遮断できない

遮断されない動きをするには──左手を掛けているときに、すでに右手の掌底の準備に入ること。車のハンドルを回す動きをイメージすると理解しやすい。「掛けて・突く」のではなく「掛けて突く」こと。「掛けて」と「突く」を分断しない。掛けているときには、突きが始まっている。逆をいえば、突きが始まる動作で掛けを行っているともいえる。つまり動きが途切れることがない、攻防一体の動作となる

この動作を連続写真で分解しても「掛けて・突く」と「掛けて突く」と違いの再現はほぼ無理だが、相手と距離が全く違ってくるのは明白だ。「掛けて・突く」では、相手の連続攻撃に入られるが、「掛けて突く」だと攻撃を受けず攻撃できる

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【Bu et Sports de combat】武術で勝つ。型の分解、サンチン編─12─虎口で知る、型が伝えること

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