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J-CAGE Pancrase320 Report ブログ 村山暁洋 菊入正行

【Pancrase320】「若手の壁」。村山暁洋がレスリング&柔道でテイクダウンを奪い、菊入正行を退ける

【写真】菊入は打撃で十分に圧力を掛けることができず、組み負けた (C)KEISUKE TAKAZAWA

13日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されたPancrase320レポート。

最終回はメインイベントのウェルター級3回戦、村山暁洋✖菊入正行の模様をお伝えしたい。ベテラン✖若手、柔道スロー✖打撃戦が迎えた勝負の行方は──。

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
村山暁洋(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
菊入正行(日本)

左ジャブを伸ばす菊入が、一旦間合いを外して跳びはねる様なステップを踏む。そこから左ジャブを見せ、村山も左を合わせようとする。組んだ村山がケージに菊入を押し込む。

離れた菊入は左を伸ばすが、村山が右フックを届かせる。菊入はローを蹴り、ジャブからワンツー、そして右ローを続ける。

残り1分、村山がシングルレッグから逆の足を払ってテイクダウンを決め、ケージ際に移動した菊入を立たせないで背中をつけさせる。

菊入はがぶられながら立ち上がるが、ケージに押し込まれ──村山が離れた直後に時間となった。このテイクダウンがきき、初回は村山が3-0でリードした。

2R、圧力を高めた菊入はワンツー、ここから慎重に間合いを見て右ストレートもまだ距離はあっていない。それでも前に出てくる村山に左を合わせ、続く組みには逆にボディロックを取りケージに押し込む。

ワキを潜りバックを狙う菊入、許さなかった村山だがケージに押し込まれた状態が続く。

菊入が離れると、村山はシングル。初回と違い頭を押し、フレームを作って離れた菊入が右を当てる。続く組みの展開でもボディロックで押し込んだ菊入が、ボディにヒザを2つ入れる。この直後に離れた村山の組みを切った菊入は残り30秒でシングルを切り、右を当てると、払い腰をボディロックで切り返しジャッジ3票を取り返した。

最終回、まず菊入が右ロー、続いて左ジャブを届かせる。さらに右を当てた菊入は、大外刈りを察知して離れるが、直後にダブルレッグ&小外掛けでテイクダウンを許してしまう。

ケージ際に移動した菊入だが、左足を束ねられ、アンクルピックから腰をコントロールされる。頭を押し、右を差して立ち上がった菊入は離れて、自ら組みへ。

ここで離れた菊入だが、組んだ村山は払い腰を決め、そのままマウントに入る。背中を見せても逃げることができず、両足をフックされた菊入は腹ばいから、上を向きなおす。

潜りにパンチを当てた村山は、立ち上がってきた菊入をギロチンに捕らえる。頭を抜いた菊入は打撃勝負に逸るが、大外で尻もちをつかされ、セコンドの離れろという声にも組みに行ってしまう。

残り30秒、村山が組んでケージに押し込むと、離れて左ハイからパンチ勝負でも一歩も引かず、29-28✖3で判定勝ちを手にした。

組み勝った村山は、「今日は厳しい状況なんですが、応援いただきありがとうございました。若手の菊入選手、凄く強かったですが、これからも若手の壁として跳ね返していきたいと思います」と話した。


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Interview J-CAGE Pancrase320 ブログ 安藤晃司 村山暁洋 菊入正行

【Pancrase320】村山暁洋戦へ、菊入正行─02─「パンチでダウンを取りたい」&安藤晃司「打撃力は高い」

【写真】師も認める打撃の強さを、どのように試合で魅せることができるか (C)MMAPLANET

13日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase320のメインで、元KOP村山暁洋と対戦する菊入正行インタビュー後編。

勝利、倒す、魅せる試合──ウェルター級の元チャンピオンとの対戦に向けて、様々な想いを巡らせる菊入の心境と共に、師である安藤晃司の彼への言葉を紹介したい。

<菊入正行インタビューPart.01はコチラから>


──中村勇太選手とはもらいながら当てる打ち合い、高木健太選手とは貰わないことを第一にして手数も減った試合でした。菊入選手とは、どちらのタイプのファイターなのでしょうか。

「自分はトップ選手ではないですし、理想の形とかでなく……でも打撃では負けたくないです。と同時に組み技、下でもいける選手ではありたいと思います。本来は華のある打撃戦をして、初回から攻めて見てくれる人が楽しんでくれる試合をしたいとは……思っています。

だから中村選手、高木選手との試合は……どちらも全く納得していないです。高木戦は『絶対に勝たないといけない』という考えが大きくて、手堅くなってしまいました。高木選手は一発で試合をひっくり返すことができるので──。一発のある怖い選手なので、自分の打撃でプレッシャーを掛けることができても、前に出て一発もらうとやられるという風に考えていました」

──本来は勝つことが一番なのですけどね。

「安藤さんも『勝つことが大事』という教えですので、その教えを守って戦いました」

──では村山選手の印象を教えてください。

「柔道ベースで腰が重い選手ですけど、打撃でもダウンを奪える選手です。足を止めないように戦って、自分の距離を潰させないようにパンチを当てていきたいです。実は自分はデビューした時から、お客さんに喜んでもらえる試合をしたいとは意識していたんです。

だからパンチでダウンを取りたいんです。ただ……正直言えば、今は勝つことで精いっぱいなんです。前回の試合は……自分でも思うところはたくさんありましたし、回りからも『なんで行かないんだよ』とも言われました。

だから、そこを挽回したいという想いはあります。安藤さんの教えを守りつつ、自分の武器はリーチを生かした打撃なので、そこでしっかりとダウンを取れる試合をしたいです」

──パンクラス・ウェルター級王者の手塚裕之選手はONEと契約中です。今後、目指すところは?はどのように考えていますか。

「出たい大会はRIZIです。ONEよりもRIZINに出て、まずは日本で知名度を上げたいと思っています。そのためにもパンクラスのベルトが必要ですが、どうなるのか。手塚選手が返上するなら、誰とやるんだろうっていうのはあります……村山選手は元チャンピオンですし、まずここを勝ってからですね。

これからは勝つことも大切ですが、魅せる試合もしていきたいと思っています」

師・安藤晃司の菊入正行評

「ライト級時代はやはり減量苦に尽きたかと思います。パフォーマンス、コンディションを上げる為のウエイトカットと言うよりは、体重を合わせる為の減量になり結果 目的が体重を作る事がメインになっていたのだと思います。これは指導者である自分の責任が多いかと思います。

そして、ウェルター級の菊入は──これまで数多くのウェルター級、ミドル級の日本人トップファイターと練習してきた自分ですが、その目線から見ても彼の打撃力という部分は高いと思います。上位にきます。ただ、それと同等以上に改善しなければいけない部分もありますし、その一つの自信が仇にならぬよう先を目指してもらいたいです」

■Pancrase320対戦カード

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
春川広明(日本)
木村裕斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
中田大貴(日本)
上田厚志(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
立成洋太(日本)
DARANI DATE(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
高杉遼介(日本)
Jouou Date(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
三宅輝砂(日本)
矢澤諒(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
風間敏臣(日本)
山本敦章(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
川北晏生(日本)
高橋拓也(日本)

<ネオブラッドTフェザー級(※70.3キロ)決勝/5分3R>
井上雄斗(日本)
岩本達彦(日本)

<ネオブラッドTバンタム級(※65.8キロ)決勝/5分3R>
井村塁(日本)
修我(日本)

<ネオブラッドTフライ級(※61.2キロ)決勝/5分3R>
山中憲次(日本)
聡-S DATE(日本)

<ネオブラッドTストロー級(※56.7キロ)決勝/5分3R>
山北渓人(日本)
谷村泰嘉(日本)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
村山暁洋(日本)
菊入正行(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
冨樫健一郎(日本)
金田一孝介(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
上田将竜(日本)
杉山廣平(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
八田亮(日本)
尾崎龍紀(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
Ryo(日本)
林優作(日本)

<女子バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
東陽子(日本)
直DATE(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
花レメ紋次郎TK(日本)
土肥潤(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
荒井勇二(日本)
内藤由良(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
荻窪祐輔(日本)
中村龍之(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リトル(日本)
佑勢乃花(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
丸山数馬(日本)
白川洸太(日本)

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【Pancrase320】対戦カード メインカードは一貫して、サバイバルファイトが並んだ2020年最終大会

【写真】村山にとってもウェルター級トップファイターの一角に居続けるためにも、落とせない一戦(C)KEISUKE TAKAZAWA

2020年12月13日(日)
Pancrase320
東京都台東区
新木場スタジオコースト

■視聴方法(予定)
12月13日
午後2時00分~ TIGET LIVE

■ 対戦カード

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
春川広明(日本)
木村裕斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
中田大貴(日本)
上田厚志(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
立成洋太(日本)
DARANI DATE(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
高杉遼介(日本)
Jouou Date(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
三宅輝砂(日本)
矢澤諒(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
風間敏臣(日本)
山本敦章(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
川北晏生(日本)
高橋拓也(日本)

<ネオブラッドTフェザー級(※70.3キロ)決勝/5分3R>
井上雄斗(日本)
岩本達彦(日本)

<ネオブラッドTバンタム級(※65.8キロ)決勝/5分3R>
井村塁(日本)
修我(日本)

<ネオブラッドTフライ級(※61.2キロ)決勝/5分3R>
山中憲次(日本)
聡-S DATE(日本)

<ネオブラッドTストロー級(※56.7キロ)決勝/5分3R>
山北渓人(日本)
谷村泰嘉(日本)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
村山暁洋(日本)
菊入正行(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
冨樫健一郎(日本)
金田一孝介(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
上田将竜(日本)
杉山廣平(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
八田亮(日本)
尾崎龍紀(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
Ryo(日本)
林優作(日本)

<女子バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
東陽子(日本)
直DATE(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
花レメ紋次郎TK(日本)
土肥潤(日本)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
荒井勇二(日本)
内藤由良(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
荻窪祐輔(日本)
中村龍之(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リトル(日本)
佑勢乃花(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
丸山数馬(日本)
白川洸太(日本)

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Interview J-CAGE Pancrase320 ブログ 村山暁洋 菊入正行

【Pancrase320】元ウェルター級KOP村山暁洋と対戦、菊入正行─01─「ライト級に落とすことは、ない」

【写真】7月は前日計量の77キロ=ウェルター級で戦った (C)MMAPLANET

13日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase320のメインで、菊入正行が元KOP村山暁洋と対戦する。

ライト級でフィジカルモンスターと見られていた菊入だが、ウェルター級に転向し、7月の中村勇太戦に続き、9月には当日計量の84キロで高木健太を破っている。

1年半前まで70キロに体重を落としていた菊入は、今や84キロで戦う。階級アップと現状階級での体調面など今回に試合に関してだけではなく、菊入のMMAファイター人生を振り返ってもらった。


──村山選手との試合が日曜日に迫ってきました。現在の調子はいかがですか。

「メチャクチャ良いです。体重の調整がないので、ギリギリまで練習して疲れも抜けてきているという感じです」

──昨年7月の岸本泰昭選手との試合まではライト級で戦い、コロナ禍以降になると7月は北米ユニファイドのウェルター級、9月は実質1階級上で当日計量のウェルター級と3試合で3度とも体重が違います。そして、その差は13キロです。

「ライト級の時は正直、試合の1週間前でも体重を落とすころばかり考えていました。まず計量にパスしないと試合を戦うことができないので、減量ばかり意識して。練習にも集中できていなかったのが、正直なところです。

70キロで戦う……あの減量は自分には向いていなかったと思います」

──当時は安藤選手の愛弟子らしく、ハイパー・ダイエット&ハイパー・リカバリーをして、そのアドバンテージがあるのかと思っていました。

「いやぁ、メチャクチャしんどかったです。何よりもショートスパンで試合ができなくて、あれだけ試合間隔が空いてしまうとなかなか試合経験を詰めなかった。そこが階級を上げた一番の要因ですね」

──確かに今年は7月からの5カ月で3試合目ですしね。ライト級で戦っている時で、普段の体重は何キロぐらいだったのですか。

「試合後は90キロぐらいになっていました(苦笑)」

──えっ!! では20キロの減量が必要だったのですか。

「普段からもう少し軽くしておくべきなのですが、試合が終わって体重を気にしなくて良いという状態になると、食いだすと止まらなくなってしまうような感じでした。だから夜でも目が覚めて、冷蔵庫を漁ってしまうようなこともあって。

これはダメだって思いました。最後のサウナに入る前で残り5キロとかだったのですが、74キロや75キロになる時点でもう水も抜いていたので、ヘロヘロの状態でした」

──それは……危険です。

「危なかったと思います。本当に……。ケガも凄く多かったですし」

──北米形式のウェルター級での減量というのは?

「体重をそこまで考えないで良い状態だと、心にも余裕が出て。より良い練習ができるようになったのは確かです」

──さらに当日計量の84キロ。コロナ禍で一時的な階級がパンクラスでは採用されるようになりました。

「今回の試合もそうですね。まだ84キロというのは1試合しか経験していなくて、前の試合では組みの展開がなかったのでどうなっているのかはまだ掴めていないです。ただ、対戦相手も大きく落としてくるわけではないので、打撃ではパワーの差とかはなかったですね」

──1年半前は70キロだったというのが、やはりおかしな話だったのかと。水抜きして77キロと、当日計量の84キロの差もまだ分からない形ですか。

「そうですね、84キロだと練習をしていると自然と落ちていますしね。本来は77キロでどこまでできるのかというのを試してみたいです。それとライト級に落とすことはもうないです(笑)。

前日計量で77キロ級まで落として、リカバリーする。コロナが収束すれば、そうしていきたいと思っています」

──なるほど。そんな菊入選手ですが、もともとMMAを始めたのはなぜなのでしょうか。

「大学の時にアマでキックボクシングをやっていたのですが、一度重い盲腸になってしまって──2カ月ほど入院しないといけないことがあったんです。その入院中に暇だからUFCの映像をよく視ていて、寝技に興味を持つようになりました。そうなるとキックボクシングを続けるモチベーションを保つことが難しくなり、それがきっかけで和術慧舟會東京道場に入会したいんです。

大学2年生の時なので、19歳──6年ほど前ですね。ただ、ケガが多くて実質のところは4年ぐらいしか練習はできていないですね」

──慧舟會東京道場とはつまり現在所属するネバークイットの前身で、岡見勇信選手をはじめ錚々たるメンバーが練習していた場所でした。

「田澤(康宏)さんが一般会員のキックの指導をしてくれたり、岡見さんのクラスもありました。まだプロ練習には参加できる力がなかったですが、安藤さんが育成クラスという形で、僕や櫻井(裕康)君の面倒を見てくれていました」

──そのままネバークイット所属に、と。先ほど、ケガが多いという話がありましたが、東京道場時代の面々や安藤選手のプロ練習でのスパーリングのガチさは有名です。

「アハハハハ。愛があって、ボコボコにしてもらっていました」

──安藤選手は菊入選手の成長を凄く喜んでいましたが、スパーリングで向き合ってもエゲツナイ圧力ではないでしょうか。

「本当に怖いです(苦笑)。最初は打撃出身だったし、ある程度の自信があったのですが、そんなもんは安藤さんにぶち壊されました(笑)。あのジャブを前にすると、全く中に入ることはできなかったです。

昔はアレを8Rやってから、寝技を6Rとかしていたのですが、今は5Rのほどになり集中してやっています。そうですね、週に2度──安藤さんとのスパーリングの日があるのですが、今は指導で忙しいはずななのに、メチャクチャ強いままです(笑)」

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J-CAGE News Pancrase320 ブログ 上田将竜 八田亮 村山暁洋 菊入正行

【Pancrase320】激動の2020年最終章は村山✖菊入、後の無い上田将竜、グラップリングからの帰還=八田

【写真】菊入はウェルター級転向後、そして2020年を3連勝で締めくくることができるか(C)MMAPLANET

15日(木)、パンクラスより12月13日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase320のカード第一弾が発表された。

3月、4月、5月とイベント中止、7月に日程変更し活動再開も、8月大会は開場10分前の中止決定、9月は団体初の無観客大会と世界中のMMAプロモーションが影響を受けるなか、激動の日々を送ってきたパンクラスの2020年最終興行8試合が決まった。


今回はウェルター級の元KOP村山暁洋✖菊入正行、ライト級は冨樫健一郎✖金田一孝介、バンタム級の花レメ紋次郎TK✖土肥潤、女子バンタム級は東陽子と直DATEの再戦、さらにフライ級は上田将竜 ✖杉山廣平と荻窪祐輔✖中村龍之の2試合、ストロー級も八田亮✖尾崎龍紀、リトル✖佑勢乃花が明らかとなった。

海外から入国の条件緩和が11月から始まるが、2カ月後の感染状況は読みようがない。現状では、国内対決を組むのはJ-MMAに共通している。活動再開後2大会連続で出場し中村勇太、高木健太を破った菊入が、村山に挑む一番は要注目だ。行き過ぎる試合を経て、貰わないが慎重すぎた試合を経験した菊入が、ウェルター級転向後に──いやライト級時代から実戦で積んできた経験をいかにぶつけることができるか。

さらに筑豊からの巻き返しなるか──暫定王座決定戦に敗北後、神酒龍一戦も落とした上田。ばかりか荻久保✖中村と揃って崖っぷちのフライ級戦線。

渋すぎる花レメ✖聖帝、GTFでのグラップリング戦からケージに戻ってきた八田亮、それぞれが決して忘れることがない時を過ごした2020年、その戦い収めのファイト、気持ちが入った試合が見られそうだ。

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J-CAGE Pancrase318 Report ブログ 菊入正行 高木健太

【Pancrase318】菊入正行が右ストレートを中心にコントロール、高木健太に3-0の判定勝ち

<ウェルター級/5分3R>
菊入正行(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
高木健太(日本)

サウスポーの高木が距離を詰めて、左ロー。オーソドックスの菊入はフェイントをかけながら逆に距離を縮めて、高木の左ローをキャッチしてパンチを浴びせる。ケージ中央で見合う両者。菊入が左ジャブから右ストレート。高木はバックステップでかわす。菊入が右ストレートを放つと、高木は打ち終わりに右フックを入れる。菊入が左ロー。高木が距離を詰めると、サークリングしながらローを繰り出す菊入。菊入のパンチに対して、高木は左右のフックを返す。菊入のローに、右フックを返す高木だが、これは当たらない。

1Rの採点は、高木に2票が入った。

2R、高木が左ミドル。かわした菊入が前蹴りから距離を詰める。反対に高木が前に出ると、サークリングからローを打ち込む菊入。さらに右ストレートを伸ばす。プレッシャーをかけてくる菊入に右フックをふるう高木、ノーモーションからの左ストレートを繰り出す。対する菊入の左フック、右ストレートがヒット。高木は右目が見えづらくなったか、スタンスをオーソドックスに。プレッシャーを強める菊入は、フェイントから左ジャブ、さらにロー。高木は左右フックを放つも当たらない。しかし前に出る高木と、ケージを背負う菊入。残り1分のところで前に出て、距離を詰めた菊入が、右ストレートから左ローを当てた。

2Rの採点は、ジャッジ3者とも10-9で菊入を支持した。

最終R、足を使いながらローを繰り出す菊入。高木は前に出て縦ヒジを狙う。菊入の左ジャブをくらい、のけぞる高木。菊入は右ストレート、右ロー。高木も右フックを当てる。距離を詰める菊入に対し、右フックをヒットさせた高木。菊入は一瞬下がるも、再び前に出る。残り1分半、ケージ際で菊入の右ストレートがクリーンヒット。さらに右フックを浴びせた菊入が、自分の距離を保って試合終了のゴングを聞いた。

判定はジャッジ3者とも29-28で菊入。
勝利した菊入は、今回の試合内容に反省しつつ、次の試合はKOか一本を狙いたいと締めた。

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J-CAGE News Pancrase318 ブログ 菊入正行 高木健太

【Pancrase318】9月大会で菊入正行✖高木健太戦が決定。バチバチか、ガチガチか。バチガチか

【写真】あの戦いができ、勝った──菊入にとって中村勇太戦の経験が生きる、そしてつながる高木戦だ(C)KEISUKE TAKAZWA/MMAPLANET

3日(月)、パンクラスより9月27日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase318で高木健太✖菊入正行のウェルター級戦が組まれるという発表があった。

昨年6月に手塚裕之との暫定ウェルター級KOP決定戦、続くアレキサンダー・ラカス戦と連続してRNCで敗れている高木にとって、この試合は昨年10月以来約11カ月振りの再起戦となる。


対して菊入は7月24日の316大会において、ウェルター級転向初戦となった中村勇太戦でバチバチの殴り合いを制したばかり。高木としては殴って殴られての打撃戦は望むところだろうが、若い菊入は被弾せずに殴る、あるいは組んで倒していけるのか──今後を睨んだ一戦になる。

同大会では暫定ライト級KOP王座決定戦=雑賀ヤン坊達也✖林源治、上迫博仁✖粕谷優介という2つのライト級戦、ライリー・ドゥトロ✖秋葉太樹のフライ級戦という3試合とネオブラッドTが決まっているが、9月に国際戦が組まれるまで日本と米国の間で行き来が緩やかになっているかは誰も知る由がなく、厳しいという見方も成り立つ。

そのなかでタイトルコンテンダーであり、HEATではウェルター級王者になるなど、数多くのプロモーションで拳を振るい続けてきた高木との対戦は、25歳の菊入にとって存在感を示す格好のマッチアップだ。そして──高木としてタイトル戦線に踏みとどまるために落とせない戦いとなる。

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J-CAGE Pancrase316 Report ブログ 中村勇太 菊入正行

【Pancrase316】魂の殴り合いで、中村勇太が力尽き──自らも傷ついた菊入正行がパウンドアウト

【写真】中村にとってはグッドファイト。菊入は快勝もパンチを被弾しすぎた(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
菊入正行(日本)
Def.2R2分35秒by TKO
中村勇太(日本)

ウェルター級に階級を上げた菊入と、九州からミドルでもウェルターでもオファーに応じる中村の対戦。右を振って組みついた中村が右腕を差す。小外掛けをウィザーで耐える菊入、中村が自ら離れる。菊入はジャブから右を当てるが、中村は左ストレートを入れる。前に出た中村は右を被弾してダウン、立ち上がった中村に菊入が右を打ち込む。下がった中村は左ミドルから左ロー、菊入は右をテンプルに当てて2度目のダウンを奪う。

必死に立ち上がった中村は左を受けたまたもダウン、立ち上がり打ち合いで活路を開こうとする中村は左を伸ばす。右を被弾して足が泳いだ菊入が下がると、中村が距離を詰めて右フックを当てる。精度が上がってきた中村が左ハイ、そして左を伸ばす。右を返す菊入が、中村の右フックに右を合わせて4度目のダウンを取ったところで初回が終わった。ジャッジは3名とも菊入に、1人はビッグラウンドをつけた。

2R、ワンツーを受けた中村の体が揺れる。菊入はボディからワンツー、パンチを纏める。ケージを背負いパンチを受け続ける中村だったが、菊入がここで呼吸を整える。中村は前に出るが右、そして左、さらに右を受けて後退する。前蹴りでバランスを崩した中村に鉄槌を連打した菊入がTKO勝ちを決めた。


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【Pancrase316】ISAO✖アキラ=7月26日大会。観戦のための感染予防対策の概要発表

【写真】写真はイメージです (C)t.SAKUMA

26日(金)、パンクラスより7月24日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase316観戦に関する感染予防対策、その概要が発表された。

◇開場前に座席、各手すり、トイレ、ドアの取手等、観客の手に振れやすい箇所を高濃度アルコール(66パーセント以上)消毒を行う。

◇AI顔認証・非接触タイプの体温検出ソリューション(サーモグラフィー)にて施設入場時に検温を実施。37.5度以上の熱がある者は、いかなる理由があっても入場不可。

◇5歳以上の観戦者はマスク着用の義務。マスク着用でない感染者は入場不可。1人につき、1枚のマスクの配布はなされる。

◇観客が入場する時に必ず手指の消毒を行う。各所に消毒液を用意しているので、こまめに手指の消毒を。

◇観覧席は前後左右を空けた席配置、又は距離を置く事と同等の効果を有する措置等を行う。

◇列をなす必要のある場合、立ち見観戦の際は1メートル以上の間隔をあける。

◇やむをえず1メートル以上ソーシャルディスタンスがとれない場所では、大声での会話を控える。

◇物販スタッフの手渡しによるパンフレット配布は行わない。各自で手に取る。

◇選手・スタッフも同様の感染予防対策を徹底して行う。

◇施設内は十分な換気を行う。

◇37.5度以上の発熱、咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、味覚・嗅覚障害、眼の痛みや結膜の充血、頭痛、関節・ 筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐がある場合は入場禁止。

◇過去2週間以内に、発熱や風邪で受診や服薬等をした方、海外への訪問歴のある方、以上の方と濃厚接触した方はご来場を控える。

同大会ではフェザー級KOPのISAOが、ライト級から階級変更のアキラと対戦するメインイベントを始め、鉄の女対決=ライカ✖端貴代、ウェルター級の中村勇太✖菊入正行戦を始め、メインカードが8試合とプレリミ、ネオブラTが組まれており、階級は北米ユニファイドが採用していることから前日計量が実施されると思われる。計量とイベント両日、20試合におよぶ出場選手とセコンドの出入りがある会場内、競技者側への安全対策も──日本の格闘技界が足並みを揃えるために──気になるところだ。


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【Pancrase】7月5日のPancrase316が同月24日にスライド。19日の沖縄大会も、悔しい──仕切り直しに

【写真】パンクラスの7月5日大会は24日にスライド、沖縄大会はひとまず中止となった(C)MMAPLANET

26日(火)、パンクラスより7月5日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催される予定だったPancrase316が、同24日(金・祝)にスライドされることが決まった。同時に中村勇太✖菊入正行のウェルター級マッチが延期となった5月31日大会からスライドされることも明らかとなっている。

MMAPLANETのインタビューで酒井正和代表が「7月大会の日程変更」も考慮していると話していたが、その言葉通り7月中の移行となった形だ。

また、今回の大会スライドと同時に7月19日に砂辺光久が地元・沖縄で開催予定だった自主興行も中止が決まった。同大会は多くのスポンサーからの協力を得ることができ、地元TV局の中継も予定され、砂辺自身のビッグマッチも含め準備が進められていたが、無念の仕切り直しが決まった。


「この状況で国外、県外から選手を招聘することはコロナウィルス感染拡大という側面からもリスキーなので一旦白紙に戻します。日本、沖縄で屋内プロスポーツがお客さんを集めることができるようなれば開催しようと思っています」と砂辺は無念さを胸に収め、今の気持ちをMMAPLANETに寄せてくれた。

なお7月24日大会では中村勇太✖菊入正行以外で、今回のリリースで小森真誉✖透暉鷹のフェザー級も発表され、そのフェザー級=ISAO✖アキラ、女子フライ級のライカ✖端貴代、バンタム級の土肥潤✖関原翔などと共にランナップされている。

Pancrase316に関しては現時点ではリリース内に6月14日発売としてチケット価格も明記されているが、ここも酒井代表の言葉を借りると東京都が示したロードマップに則した判断がなされることになるだろう。