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【Bellator CS2024#04】菊入が1年5カ月振りの試合で北米2連続KO勝利! 最終回にテラドを左ミドルで沈める

【写真】見事なKO勝ち。試合後に安藤晃司ネバークイット代表と(C)PFL

<ウェルター級/5分3R>
菊入正行(日本)
Def.3R2分54秒 by TKO
ハーマン・テラド(グアム)

サウスポーの菊入が右ジャブを突くと、テラドは右フックを振るう。左前蹴りからテラドをケージ際に詰めていく菊入。オーソドックスにスイッチした菊入が左ジャブを見せると、テラドの左フックが顔面を捉えた。菊入が前蹴りを突き刺すも、テラドの左フックも当たる。右カーフを蹴った菊入は、左三日月蹴りを突き刺す。左のトリプルから左の三日月に繋げた菊入が、さらに右カーフでテラドを下がらせる。ここでテラドが一気に距離を詰めて組んだ。

ボディロックからリフトアップで菊入をマットに叩きつける。すぐに立ち上がった菊入に対し、テラドが右腕を差し上げてケージに押し込む。切り返して離れた菊入がケージに詰めてパンチを浴びせる。テラドも右アッパーを返したが、そのまま押し込まれて右ヒジを受ける。テラドもパンチを振りながら前に出たが、菊入がボディロックからグラウンドに持ち込んだ。シングルバックから右腕を首に回す。その腕をテラドがキムラで抱えるも、ここで初回が終了した。

2R、菊入が左ハイを見せる。ワンツーから右カーフへ。サウスポーにスイッチした菊入にテラドがパンチを連打するも、クリーンヒットはない。オーソドックスから右ローを蹴る菊入は、スイッチしながらワンツーを伸ばす。初回に食らっていたテラドの左フックをかわし、バックステップで自身の距離を保っている。オーソドックスで左の前蹴りを散らす菊入が、左ジャブを突いてテラドを中に入れさせない。

右ボディストレートが効いたか、テラドの動きが落ちた。右ストレートから左ボディアッパーに繋げる菊入。テラドのパンチを受けてバランスを崩した菊入だが、すぐに自分の距離に戻す。右ガードを固めた。ワンツー、右ローで距離を保つ菊入に対し、テラドがシングルレッグで組んだ。自らマットに背中を着いた菊入は、逆にテラドの左足に絡みシングルレッグでケージに押し込んでいった。

最終回、菊入が右ガードを上げて距離を詰める。左ジャブ、ワンツー、左ボディと攻め立てていく。テラドが前に出て来ると一旦離れ、前後の動きでパンチを見せる。しかしテラドも左フックを狙う。左ジャブ、左前蹴り、左ボディストレートから飛び込んだ菊入がケージまでドライブした。

左に回ったテラド。ケージ中央に戻り、菊入が左ジャブを当てる。シングルレッグからドライブしたテラドに対し、菊入が右腕を差し上げて切り返す。離れ際に左ミドルを当てると、この一撃でテラドがダウン。すぐさま菊入が左パウンドを追撃すると、レフェリーが試合を止めた。


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【Bellator CS2024#04】菊入正行と対戦、ハーマン・テラド「なりたい自分になるために戦えと教わった」

【写真】それでいて、相当に防御力が高い(C)PFL

7日(土・現地時間)、カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナでご当地ファイターのハーマン・テラドが菊入正行と戦う。
Text by Manabu Takashima

2度の網膜剥離を経て、サークルケイジに戻る菊入を迎え撃つテラドは、2018年から2023年に掛けて5年ものブランクがある。人生としてビジネスを選択し、この間もトレーニングを欠かさないできた。ファイトが人生と断言するテラドは、大和魂という言葉を使った。


──菊入選手と今週末に戦います。今の気持ちを教えてください(※取材は5日に行われた)。

「皆に喜んでもらえる試合ができるようハードに練習をしてきた。最高のフィーリングで挑めることができるよ」

──実は2013年の夏に、バレット・ヨシダの下を所英男選手と訪れた時にお会いしたことがあります。

後列、右から4人目がテラド。練習中にぶち切れて、ベアナックルで練習仲間を殴りだし、所英男が本気でビビっていました(C)MMAPLANET

「あぁ、あの時の!! 

僕がStrikeforceで戦っていた頃だ。覚えているよ、ケイ(前田桂)も一緒に来たよね」

──ハイ。その通りです。バレットがマテ茶の缶を我々に勧めてくれたのですが、どうにも微妙で。

「アハハハハ。今でもバレットは僕の先生で、次の試合でもコーナーに就いてくれることになっている。グラップリングの試合に今も出場し続けていて、本当に凄い格闘家だよ。彼の黒帯3段を持っていることが、僕の誇りなんだ」

──ところでハーマンは2018年から5年ほどのブランクがあり、昨年カムバックをしました。

「2018年にPFLでジェイク・シールズに敗れ、彼らからは2019年シーズンも戦えると聞かされていた。けどシーズン開幕も1週間前に連絡がきて……。体重を落とせなかったから断った。それが原因かもしれないけど、結果リリースになったんだ。その時、ちょうど3人目の子供が生まれたばかりだったから、自分の人生を考えないといけなかった。

そして自分のジムをオープンし、ビジネスを始めたんだ。あの時、試合をするよりもビジネスを成功させて家族を守ることが人生のプライオリティになった。幸運にもジムは成功を収め、経済的に潤っている。と同時に試合には出ていなくても、指導や自分の練習は続けてきた。バレット・ヨシダからは『今、黒帯を巻いていても練習を続けていないと、その資格はない。しっかりとトレーニングを怠ってはならない』という教えを受けていたからね。

そんな時にムハメド・ベルハモフとの試合のオファーがあった。無敗の彼との試合を受ける選手がいなかったそうなんだ。もちろん、断るなんて選択はなかったよ。戦うだけ」

──結果は定負けでしたが、15分間を戦い抜きました。

「試合の3週間前にオファーを受けて、15分間戦い抜くことができた。それまでの経験で、生き残ることができたんだ。すると家族から『万全の準備をして戦ってみて、自分がどれだけできるのかを考えてみたら。この試合で何も決断する必要はない』といって貰えてね。

自分自身、『もう1試合戦いたい。しっかりと準備をして戦うことができれば、あのレベルでもやっていける』と感じたんだ。だから、今週末にキクイリと戦うことになったんだよ。

正直、経済的に戦う必要はない。でも自分のアカデミーの皆に『自分を信じて、戦う』姿勢を見せたいんだ。今回はしっかりとした準備期間もあり、満足いくキャンプができた。これで、どういう風に戦うことができるのか。試合が終わってから、今後のことを決めることになるだろう。とにかく、僕はファイトが何よりも好きでしょうがないんだ」

──ハーマンの想いは、ベルハモフ戦後もサバイバーのコンバット柔術の試合に出てミドル級チャンピオンになったことでも明らかです。

「チャンスがあれば、チャレンジする。それが僕の生き方だ。ジムが成功して、金のために戦っているわけじゃないんだ。もちろん、金を稼ぐことは好きだよ。それで家族と良い暮らしができるのだから。でも、金のために戦っているわけじゃない。

戦うことが、僕の人生だ。バレット・ヨシダ、エンセン井上に大和魂を植え付けられた。イチゾク、シンユウ・メート、そんな存在が僕の一歩を支えてくれている。若い頃、エンセンに『金のためじゃない。なりたい自分になるために戦え』と教わった。大和魂は一生、僕と共にある。それが僕の人生だ」

──今回は日本人選手に、大和魂をぶつけるわけですね。

「キクイリはとても危険な若い選手だ。打撃は強いし、パンクラスのチャンピオンだった。グラップリングだって強いだろうし、柔道も強いはずだ。凄く尊敬しているよ。ただ、僕の方が経験値が高い。技術的にも恐れることはない。

実際、僕は何人もの世界王者と戦ってきた。Strikeforce王者、PFLチャンピオンとも。ロシアのチャンピオン、キックのチャンピオン、柔術のチャンピオンとも戦ってきた。キクイリは僕のようなハイレベルのファイターと戦った経験はない。きっと彼のキャリアの中で最強だったのは、前回Bellatorで戦ったアレクセイ・シュルケヴィッチだろう。僕が戦ってきたような相手とは試合経験がない。この差は確実に存在しているよ」

──地元で戦う、ジムの教え子の前で戦う。プレッシャーに感じることはないですか。

「どこで戦おうが、ファイトはファイトだ。満員のアリーナでも、ストリートでも。誰の前で戦うのか、そんなことは気にしない。アウェイでもホームでも、道端でも結果は同じになる。

日本のファンには申し訳ないけど、キクイリとの試合が決まったのだから、彼をぶちのめすために戦う。どちらが勝とうが、きっと良い戦いになるはずだ。だから、僕らの試合を楽しみにしてほしい。アリガトウ」

■視聴方法(予定)
9月8日(日)
午前6時45分~ U-NEXT


■Bellator CS2024#04対戦カード

<Bellator世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者] ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
[挑戦者] アレクサンデル・シャブリー(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン(米国)
レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
ドゥグラス・リマ(ブラジル)
アーロン・ジェフリー(カナダ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
マッケンジー・スティラー(米国)

<ライト級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス(米国)
ジョラ・アイヴァズヤン(アルメニア)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン(米国)
イマムシャフィ・アリエフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
菊入正行(日本)
ハーマン・テラド(グアム)

<バンタム級/5分3R>
ブライス・メレディス(米国)
ジョン・マッキャロイ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・ホキット(米国)
ショーン・ローズ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
エイージャ・コーテス(米国)
アシュリー・タイナー(米国)

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【Bellator CS2024#04】2度の網膜剥離を乗り越えて、菊入正行「志半ばのままで終われない」

【写真】想いが拳に乗り移るか、1年5カ月振りのサークルケージへ (C)KOJI ANDO

7日(土・現地時間)にカリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナで開催されるBellator Champions Series 「San Diego」= Bellator CS2024#04にて、菊入正行がハーマン・テラドと対戦する。
text by Takumi Nakamura

昨年4月のBellatorデビュー戦ではアレクセイ・シュルケヴィッチにKO勝利を収めている菊入。ここからBellatorでのキャリアが本格的にスタートすると思った矢先、網膜剥離を2度も発症し、約1年以上も試合から遠ざかる形となった。

一時は現役続行も悩んだという菊入だが周囲の期待に応えること、そして何より志半ばでは終われないという想いから復帰を決意した。今回の復帰戦で菊入は「改めて『菊入は強い!』と思ってもらえる試合を見せる」と誓った。


次やったら終わりみたいな感じで、そうなるまでは続けようかなと

――サンディエゴ入り後のインタビューありがとうございます。いつから現地入りしているのですか(※取材は4日に行われた)。

「昨日の夜ですね。ファイトウィークのスケジュールをこなしつつ、今日も少し体を動かしました」

──試合そのものが約1年5カ月ぶりとなりますが、現地入りしてのコンディションはいかがですか。

「コンディションはいいですね。あとは試合までに試合の感覚が戻っていればいいなと思います」

──試合勘を取り戻すことも含めて、試合までにどんなことを意識して練習してきましたか。

「まず相手がどういう選手かということを考えて、ずっと練習してきました」

──今回の相手ハーマン・テラドにはどんな印象を持っていますか。

「ベースは柔術なので寝技が得意だと思うんですけど、MMAの試合を見ると打撃を振り回す感じだったので、打撃のできる寝技系みたいな、イメージです」

──決して洗練された打撃ではないですが、かなり思い切り打撃を出す印象です。

「打撃が上手ではないけど打撃をやるというか、ストライカーで寝技もできるのかなという感じで考えています」

──客観的に見ていて荒さや穴もある一方、いざ向かい合うと危険なものもあるファイターかなと思います。その相手にどんな試合をイメージしていますか。

「自分のリーチを活かした戦い方ができれば、それがハマってくれるのかなと。自分の対策してきた戦い方がハマればいけるのかなとは考えています」

──ご自身のSNSでも2度の網膜剥離を乗り越えての復帰戦だと明かしていましたが、怪我をした時はどんな心境だったのですか。

「もう終わりだなと思いました。2回目やった時はもう格闘技はできないかもしれないと思いましたね」

──キャリア的にも2021年にパンクラスで暫定王座のベルトを巻いて、2023年からBellatorに参戦してデビュー戦でアレクセイ・シュルケヴィッチにKO勝利と上り調子の時に長期欠場する形になったと思います。気持ちをキープするのが難しかったと思うのですが、そこはどう過ごしていたのですか。

「やっぱり手術した後は本当に視力が戻るのかなみたいな、そういう不安が一番大きかったのと、練習に復帰してまた(網膜剥離に)なっちゃうのかなという不安も大きくて、最初はちょっと考えました」

──それは現役を続けるかどうかをですか。

「はい。でも逆に次(目を)やったら終わりみたいな感じで、そうなるまでは続けようかなと思いましたね。前回の試合が終わって、周りには僕に期待してくれている人たちも多かったし、その期待にも応えたいという気持ちもあって、復帰しているという部分もあります。あとどれくらい格闘技ができるか分からないですけど、その中でしっかり皆さんに喜んでもらえるような試合をしたいなと思います。あとはもちろん自分自身、志半ばのままで終われないという気持ちもあります」

──では今回の復帰戦には熱い気持ちで臨めていますか。

「そうですね。ずっと試合したという気持ちがあったし、試合が決まってからはモチベーションをキープしてここまで来れました」

改めて『菊入は強い!』と思ってもらえる試合を

――この試合以降はどんなことを目標にしていきたいと思っていますか。

「自分は先の目標というのはあんまりなくて、決まった試合をして勝つというのが自分の目標なので、それ以上の目標は特に自分にはないです」

──先日のRoad to UFCでは日本人が準決勝で全滅という結果に終わりました。海外での日本人選手の苦戦が続いている中で、菊入選手はウェルター級でも日本人が海外で勝てるところを見せたいという想いはありますか。

「ここからは対戦相手のレベルも上がっていくし、まだ自分は本当にトップの強い相手とは戦っていません。これから相手のレベルが上がっても、ちゃんとKOできる試合を見せていきたいなと思います」

──スキル的な部分で試合が空いた期間で、意識してやってきた練習や伸ばしてきたものはありますか。

「本格的なMMAの練習に復帰できたのが7月に入ってからなので、今回はスキルを伸ばす練習ではなく、テラドに勝つために練習してきたという感じです。だから今は今回の試合をしっかり勝って、そこから色んな部分を伸ばしていきたいと思います」

──ファンの皆さんだったり、また試合を見たかったっていうファンの方もたくさんいると思うんですけど、最後にそういった方に向けてメッセージをいただけますか。

「1年半前に自分がBellatorに初参戦して、凄くいい勝ち方をしたんですけど、それを忘れている方たちもいると思いいます。今回の復帰戦では改めて『菊入は強い!』と思ってもらえる試合を見せるので、応援よろしくお願いします」

──期間が空いて、Bellatorの再デビュー戦というような気持ちもありますか。

「そうですね。初心に戻って。でも、ここは勝たないといけないという気持ちはあるんで、絶対に勝ちます」


■視聴方法(予定)
9月8日(日)
午前6時45分~ U-NEXT

■Bellator CS2024#04対戦カード

<Bellator世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者] ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
[挑戦者] アレクサンデル・シャブリー(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン(米国)
レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
ドゥグラス・リマ(ブラジル)
アーロン・ジェフリー(カナダ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
マッケンジー・スティラー(米国)

<ライト級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス(米国)
ジョラ・アイヴァズヤン(アルメニア)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン(米国)
イマムシャフィ・アリエフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
菊入正行(日本)
ハーマン・テラド(グアム)

<バンタム級/5分3R>
ブライス・メレディス(米国)
ジョン・マッキャロイ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・ホキット(米国)
ショーン・ローズ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
エイージャ・コーテス(米国)
アシュリー・タイナー(米国)

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BELLATOR Bellator300 MMA o PFL UFC アレクサンデル・シャブリー アーロン・ジェフリー ウスマン・ヌルマゴメドフ スミコ・イナバ トフィック・ムサエフ ドゥグラス・リマ ロレンツ・ラーキン 菊入正行

Bellator CS4:オッズ

ウスマン・ヌルマゴメドフ 1.25
アレクサンデル・シャブリー 4.00
ドゥグラス・リマ 2.25
アーロン・ジェフリー 1.69
ロレンツ・ラーキン 1.87
レバン・チョケリ 1.95
スミコ・イナバ 1.65
マッケンジー・スティラー 2.35
ヤンシー・メデイロス 4.00
ジョラ・アイワジアン 1.25
ジョーダン・ニューマン 3.85
マムシャフィ・アリーフ 1.28
菊入正行 1.27
エルマン・テラード 4.00
ブライスメレディス 1.15
ジョン・マッカロローイ 5.75
ジョシュ・ホーキット 1.13
ショーン・ローズ 6.25
アイシャ・コルテス 1.98
アシュレイ・タンナー 1.78

BellatorがPFL傘下に入ってから初となるアメリカでの開催。

メインはライト級タイトルマッチ。王者ウスマンは昨年のライト級GP準決勝で一度は勝ったものの、禁止薬物検出によりノーコンテストとなった(しかしベルトの扱いについてはコミッションではなくプロモーションの管轄であり、接種していた薬の申告漏れという手続きのミスとみなされタイトルは剥奪されず)。

挑戦者シャブリーは昨年のライト級GP一回戦でトフィック・ムサエフに3RKO勝ち。準決勝ではホベルト・サトシ・ソウザに勝って上がってきたパトリッキー・フレイレに判定勝ちで決勝進出。一方の準決勝が終わった状態でフリーズしたままのGPは実質立ち消えとなっている。

Bellator無敗のロシアン対決だが、オッズはウスマンが大幅なフェイバリット。

第4試合に出場する菊入は昨年4月のハワイ大会で2RKO勝ちして以来の試合。相手のてラードはサンディエゴ在住のご当地ファイターで、同じくサンディエゴで開催された昨年10月のBellator300で5年ぶりにMMAに復帰したが判定負け。その前にはPFLにも出場しており、WSOFウェルター級タイトルに挑戦したこともあるジョアン・ゼフェリーノに判定勝ちしているが、それ以来7年間勝ち星なし。それもあってか、オッズは菊入が大差でフェイバリットとなっている。

第1試合開始は8日9時で、同日のUFCとバッティングしているが、UFCが先に終わる予定。菊入の試合と、UFC終了後の試合を速報します。

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【Bellator CS2024#04】菊入正行。9月7日にサンディエゴで忍耐と我慢のハーマン・テラド戦、決定!!

【写真】我慢には慣れている菊入、たまったものを爆発させるときがやったきた(C)PFL

16(火・現地時間)、9月7日(土・同)にカリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナで開催されるBellator Champions Series 「San Diego」= Bellator CS2024#04に菊入正行が出場し、ハーマン・テラドと対戦することが明らかとなった。
Text by Manabu Takashima

PFL傘下となったBellatorバナーのイベントとしては、初の米国大会。既にメインではBellator世界ライト級選手権試合、王者ウスマン・ヌルマゴメドフにアレクサンデル・シャブリが挑戦する一戦や、女子フライ級のスミコ・イナバ×ケリー・テイラーメレンデス、ドゥグラス・リマの出場など北米仕様のBellatorらしさが伺える大会への菊入の参戦が決まった。


菊入にとっては昨年4月のアレクセイ・シュルケヴィッチ戦以来となる実戦で、ようやくBellatorで2度目のファイトとなる。

対するテラドはご当地ファイターで、StrikeforceやBellatorで戦いPFLでは2018年シーズンのウェルター級に参戦。その後、去年の10月にBellator300で9年振りにサークルージに復帰を果たした。この時はムハメド・ベルハモフの猛攻にさらされ、なんとかフィニッシュされることを逃れたという完敗だった。

とはいえテラドはバレット・ヨシダにも師事していたブラジリアン柔術黒帯で、4月にはアナハイムのシティ・ナショナル・グローブで開催されたグラップリングイベント=Suversiv10で元UFCファイターのクリスチャン・アギレラを破り、同大会が認定するコンバット柔術ミドル級王座を獲得している。

コイントスで得たトップポジションから掌底を落とし続け、10分間戦い抜くと、EBIオーバータイムでRNCを極めての王座戴冠はいかにもテラドらしい我慢の勝利といえる。そうテラドの特徴は我慢と忍耐、それは攻められた局面だけでなく自らの勝機を伺う場面も同様だ。

それでいて荒いパンチは一発があり、EBIオーバータイムで極め切るように形に入った時の瞬発力を持っている。菊入としては慎重を要するファイトとなるが、テラドのペースで戦うと精神の耐久戦に持ち込まれるので、ここは自分から攻める姿勢は欠かせない。

勝機を伺うのはご法度。菊入の間断ない攻撃で、テラドを辛抱させる展開に持ち込みたい。攻め続けて完封、もしくは攻め続けるなかでフィニッシュという勝利こそが、菊入に必要な──Bellatorでの戦いだ。

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45 MMA MMAPLANET o Progress Road to ADCC Special UFC YouTube 世羅智茂 山田海南江 松嶋こよみ 森戸新士 海外 菊入正行

【Special】J-Grappling2023─2024、世羅智茂─02─「ルールを理解せず単純に技術だけ学ぼうとすると…」

【写真】カルペディエム青山で松嶋こよみや菊入正行らJ-MMAのトップと練習をしている (C)MMAPLANET

J-Grappling 2023-2024、世羅智茂インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

2023年、海外のトーナメントに出場する一方で、世羅はProgressフォークスタイル・グラップリングのウェルター級暫定王座決定戦に挑み、森戸新士に敗れている。日本国内ではADCCルールの試合経験を積むことができないなか、世羅にとってプログレスで戦った意味とは。そして11月、77キロ級で3位入賞を果たしたADCCアジア&オセアニア予選を振り返る。全ては2024年世界大会のために――これが世羅のRoad to ADCCだ。

<世羅智茂インタビューPart.01はコチラから>


――年末のADCCアジア&オセアニア予選を目標としていた世羅選手にとって、グラジエイターで行われたプログレスのトーナメントは、どのような意味を持っていたのでしょうか。決勝で森戸新士選手に敗れていますが……。

「決勝で負けたというのは、やっぱり悔しいです。試合内容も、勝つための実力を十分に練ることができていませんでしたね。まだまだ準備不足だなって感じました」

――森戸選手もADCCを目指し、スタンドレスリングを強化していました。その意味では両者にとってADCC前哨戦といえる試合だったかもしれません。

「そうですね。ADCC予選でも当たる可能性はありましたし。あとプログレスのルールはADCCにもマッチしていて、このルールで日本トップレベルの選手と対戦できる機会も少ないと思うんですよ。その点では、ADCC予選の前にプログレスルールで対戦できていた意味は大きいです」

――ADCCで勝つためには、ADCCルールはもちろんスタンドレスリングが重要視されるルールの試合経験を増やしたほうが良いですか。

「数をこなしたほうが良いかどうかは分からないですけど、一度は経験しておいたほうが良いとは思います。どうしても柔術がベースにあって、下のポジションになっても良いという意識でいると負ける可能性は高くなりますから」

――同じく11月のADCC予選に出場した山田海南江選手は、試合前のインタビューで練習環境についても触れていました。女子の場合、ADCCルールの練習ができる環境は少ない。そのため、自分の中で試合時間とルールを考えながら練習していたと。

「あぁ、確かにそれは難しいですね。練習相手もADCCルールを意識してくれないと――たとえばスパーで相手が簡単に下になっていると、噛み合わない部分は出て来ます。日本国内ならMMAファイターと練習をしたほうが、ADCCに近いかもしれないです。MMAの選手は簡単には下にならないし、テイクダウンされてもすぐに立ち上がるので」

――世羅選手もロータスをはじめ、MMAファイターとグラップリングの練習することは多いですね。

「はい。今は週1でロータスに行かせてもらっているのと、カルペディエム青山でも週3でグラップリングの練習をしていて、そこにMMAファイターの方たちが来てくれています。そこでスタンドレスリングの練習はできていますね」

――ではADCC予選の日を迎えた段階で、ご自身が目指していたスタンドレスリングのレベルに達していたのでしょうか。

「いえ、良くて半分のレベルというところでした。ちょっとずつレスリングの理屈は分かってきていました。レスリングのルールから理解すると分かりやすいですね。ルールを理解せず単純に技術だけ学ぼうとすると、しっくりと来なくて。柔術の感覚のままレスリングを学ぶと難しいですよ。それはどの競技に対しても言えることでしょうけど――レスリングの技術というのは、そのルールの中で最適化されているものじゃないですか。

まずレスリングは互いに動かされるルールで、動かないとパッシブを取られてしまう。下がって場外に出ると、相手に1ポイントが与えられる。選手は前に出るしかないルールです。そのルールの下で生まれている技術だからこそ、まずルールを理解することで技術の理屈も分かってきました。ただ、それでも自分の理想からすると、半分ぐらいのレベルにしか達していなかったとは思います」

――その状態は予選に挑むにあたって、不安要素にはなりませんでしたか。

「不安要素に……なっていましたね(苦笑)。実際、準決勝戦はスタンドレスリングで劣勢になり、それが判定に響いてしまいました。そこで自分の弱い部分が出てしまったな、という気持ちはあります。

ADCCで勝つためには体力、フィジカル面も重要で。予選はオープントーナメントなので、77キロ級とか50人以上が参加していました。すると優勝するためには5~6試合しないといけなくて、必然的に体力が必要になってきますよね。1回戦からエコに試合を運べていたら体力も温存できていたとは思いますけど……」

――結果、6試合で世羅選手がポイントを失うことはありませんでした。それはエコな戦いではなかったということでしょうか。

「ADCCはポイントが入りにくいんですよ。一瞬パスされたりバックを奪われても、カウントが入る前に立ち上がったりするとか――ギリギリのところを抑えていると失点はなくせます。危ない場面は結構ありましたが、寸前のところで止められたという感じですね。

3回戦では前半にシライ・ソウフィにマウントを奪取されるも

3回戦ではポイントが入らない時間に、マウントまで取られていました。

『やべぇ!』とは思いながら、まだポイントは入らないので落ち着いて戦えたんです。結果は加点時間に僕がバックを取って勝てたので。まぁ、ギリギリでした(苦笑)。

バックを取るなど5-0で準々決勝へ進んだ

できるだけ1回戦や2回戦は、サクッと極めて勝ちたいです。

実際、他の1回戦は一本勝ちが多くて。オープン参加なので記念受験のような選手もいるとは思いますね。やはりレベルの差が大きい試合がありました。それが3回戦~4回戦になると、極めるのは難しくなる。だから1~2回戦は極めて、体力を温存したかったです」

――なるほど。

「あと予選は決勝以外、試合時間が6分なので一つのポイントで決まってしまいます。加点時間——残り3分で一度2ポイントでも取られてしまうと、自分がポイントを取り返すのは本当に難しいです。先ほど言った3回戦で、マウントを取られたのが加点時間だったらキツかったと思います。ただでさえポイントが入りにくいADCCなので」

――今回の予選では3位に入賞するも、世界大会出場権を獲得できませんでした。その結果については、どのように考えていますか。

「もちろん結果は満足できないです。でも一応、3位入賞というのは――ベストではないけれど形にはなったという感じですね。それは素直に良かったなと思います。

海外へ行くたびにクラスの指導を休むことになり、他のスタッフに代行してもらうなかで3位に入ったのは、最低限の結果を残すことができました。そこはメダルがあると無いとでは大きく違うので。そして自分の力が、ある程度通じることが分かったのも収穫でした。

こういうトーナメントって組まれ方次第で順位が大きく変わるんですよね。77キロ級は優勝した岩本君以外、おそらくベスト4やベスト8ぐらいは組まれ方で変わってきます。そのなかで3位入賞できたのは大きいと思ってはいます」

――一方、再び世界大会を目指すうえで自身に足りないものは何でしょうか。

「まだスタンドレスリングは伸びしろがあると思うので、強化していきます。それよりも全体的に、平均値を上げていきたいですね。スタンドレスリングに寄りすぎても難しいと思うんですよ。レスリングが強いだけで勝てるわけではなく、パスガードやポジショニング、サブミッションなど全ての要素を高めていかないと勝てない。

MMAも全ての要素が強くないとUFCでは勝てない、と言われるじゃないですか。MMAの頂点がUFCなら、グラップリングの頂点はADCCで。MMAでいえばDJのように、グラップリングにおいて全ての要素で強くならないといけないです」

――世界大会は8月17&18日に米国ラスベガスで開催予定です。その前にアジア&オセアニア予選の2ndラウンドが行われるという話もありますが、開催されれば出場しますか。

「予選は各地区で2回行われていますからね。もう一回、予選はあると思っています。その中で再び、1つしかない世界大会出場権を争う。また過酷なトーナメントになりますが、やるしかないです」


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AJ・マッキー BELLATOR F1 ISAO MMA MMAPLANET o RIZIN Special   アキラ トフィック・ムサエフ パトリシオ・フレイレ パトリッキー・フレイレ ホベルト・サトシ・ソウザ マンスール・ベルナウイ 大沢ケンジ 朝倉海 柏木信吾 榊原信行 水垣偉弥 菊入正行 鈴木千裕

【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:7月―その壱―鈴木千裕✖パトリシオ「お代わりするんですか?」

【写真】ズバリ、舞台裏に終始しています(笑)(C)BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画――が1年ぶりに復活。
Text by Manabu Takashima

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾3人というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は柏木信吾が選んだ2023年7月の一番、7月30日に行われた鈴木千裕×パトリシオ・フレイレ戦――に通じるパトリッキー・フレイレ×ホベルト・サトシ・ソウザの1戦をまずは語らう。


――もう、アゼルバイジャンからは帰国されたのですか(※取材は13日に行われた)。どのような国なのでしょうか。

「自分たちはおもてなしを受けているので、良い部分しか見ていないということはありますが、バクーはとても良い街でした。皆、穏やかな人達で。2007年ぐらいから、石油と天然ガスで凄く発展しているようです」

──イスラム教の国というイメージですが、F1GPも行われた経済的な発展は凄まじいイメージです。

「11月の大会もF1を開催している会社とやっていくことになります。政局的には野党もありますが、事実上は与党が圧倒的に強い国政で安定しているようです。凄く治安も良かったですし。バクーの街は真夜中に1人で出歩くこともできました。

女性もヒシャブですら、している人は少ないです。伝統的な衣装を着ている人は、他のイスラム圏からの観光客で。それほど戒律には厳格ではないと聞きました。普通にバクーの女性は肌も出していますし、凄く綺麗な人もいます」

──いや、それにしても夏休み返上でお疲れさまでした。

「いえ。RIZINで働くようになって初めてですね、こんな風にまとまって休めるのは。僕も今日から家族と一緒に台風を避けつつ、夏休みを楽しもうと思います」

──スミマセン、そのような時に……。

「いえいえ、『今月の一番』の復活楽しみにしていましたから。そしてMMAPLANETがリングも解禁ということで、今回は鈴木千裕×パトリシオ・ピットブルで行かせてください」

──押忍。もう舞台裏から楽しみです。

「ここはもう、本当に書けること書けないことがありますから。その辺りは宜しくお願いします」

──ハイ。ギリギリのところ、狙っていきます(笑)。一つあるのはAJ・マッキーが欠場になり、ホベルト・サトシ選手が代役出場をする。これだけで、とんでもないことが起こっていたと思いますが、そこに加えて……なぜ、この1戦まで追加されているんだと(笑)。

「フフフフフ。本当に99パーセントの人の言葉を代弁していてだきました。今回は全てが重なりました。僕はフライングケージの担当もしていたんですけど、サンノゼから運んで組み立てて。24日の月曜日にリハーサルをすることになっていたんです。

そうしたら23日の朝にBellatorから電話が欲しいと連絡がきて。これは良くない話だとピンときました。そうしたらAJの話で。スミマセン、鈴木選手とパトリシオ・ピットブルの話なんですけど、ここから入らないと……(苦笑)。

その日からどうしようということになり、Bellatorはマンスール・ベルナウイが待機しているからそれで良いという考えでした」

──ハイ。まぁTV中継ができればという判断ですね。

「そうなんです。でも、僕らRIZINサイドは興行主です。BellatorカードのメインはAJ・マッキーとパトリッキー・ピットブルでチケットを買っていただいているので、ベルナウイが代役でOKとはならないです。イベントはRIZIN主催で、リスクの負い方が違う。だから、もう少し抗わさせてほしいと伝えました」

──RIZINファンがベルナウイで納得するとは思えないです。それならトフィック・ムサエフだろうって。アキラ選手には申し訳ないですが。

「いや、それが実はプランBでした。もちろん、プランAはサトシで。そして色々と交渉の結果──サトシの体重は残り1週間では絶対に落ちない。でもBellator側もトーナメントなのに73キロのキャッチを了承してくれました」

──緊急事態の超法的処置ですね。ただ、米国でのBellatorで有り得たのか。やはりRIZINが主催している大会ということも大きく影響していたと思います。

「正直、状況が状況ですし、政治的な背景、大人の判断とこのタイミングだから全てできたと思います」

──まぁ、彼らも色々とありますし。

「ハイ。もちろん、興行会社としてRIZINのリスクも分かってくれていますし。スコットはトーナメント参加者にコンセンサスもとっていました。そこはフェアでしたね」

──誰もが幸せになれる代替カードだったから、超法的処置も通ります。ファンが納得しないカードでは73キロはおかしいだろう……ともなりますし。

「その通りですね。本来ならBellatorもライト級でもう1試合、GPの代役が務める選手の試合を組んでいたはずです。それがコラボレーション興行の一つの弊害というか、キャパというか。試合数も彼らが望むだけ……7試合とかを組むことができなかったです。

BellatorにはBellatorの放送の都合があり、RIZINにはRIZINのPPVと日本の放映権が存在していて様々な事情があるなかで、それを一つひとつクリアして創り上げたイベントなので、どこかにしわ寄せがくる。それがBellatorにとっては試合数で妥協したというのは否定できないです。TV中継枠をこなすのに、体重超過や負傷欠場が──まさに現実になってしまったようにあり得る中で、彼らが受け入れる最少の試合数が5試合でした」

──ここでISAO選手や菊入正行選手の試合を組みたいという想いもあったでしょうし。

「そういうことなんです。ただし、何が起こるか分からないなかで、我々も時間制限もあるので7試合は組めないよ──ということでした。それでもRIZINがライト級チャンピオンを出したことで、双方が納得できたBellatorのメインカードでした」

──本来なら、そこで一件落着です。ただし、そこでパトリシオ・フレイレ×鈴木千裕まで追加カードとして発表があり、あのような結末に至った。AJ欠場のピンチで、こんなボーナスまで引き出してしまう。

「僕は正直、そのアイデアを聞かされて動かないと行けなくなった時──正直、憤っていましたよ(笑)」

――もちろん榊原信行CEOからだと思いますが、いやぁ凄いですね。そこまでやってしまおうというのは。言い方は悪いですけど、火事場泥棒ですよ(笑)。

「あのね、高島さん!! 僕はAJが欠場して、サトシ✖パトリッキー・ピットブルを成立させた。大仕事が終わったばかりだったんですよ。ウルトラCを引っ張りだしたのに、お代わりするんですかって(笑)」

──アハハハハ。

「それがフライングケージのリハーサル中ですよ。イタリアの製作者たちと日本の技師さんたちが、『ああだ。こうだ』とやりとりをしている時に、お代わりが欲しいと連絡があって。千葉の倉庫で、僕はブチ切れていました(笑)」

──しかし、凄いですね。榊原さん。

「やっぱ、スゲェですよ。普通の人だったら言わないことを、あの状態の僕に課してきた。まぁ、榊原社長はAJ欠場の時点で、『パトリシオを出せないかな』ということは言っていました。イベンターなんです、根っからの。朝倉海選手の欠場で、RIZINのメインを無くした。そしてBellator側のメインも無くした。

これはイベントとしては、ケガを負った状態で傷に塩を塗り込まれている状況でした。サトシという最高の応急処置ができたのですが、やっぱり体は弱っている。榊原社長は、そのままではイベンターとして終われなかったのだと思います」

──選手のコンディションなどが、先に頭にある自分のような立場の人間には全く考えが及ばない一手です。

「ハイ、全くアプローチが違いますよね」

──それはもう、火事場泥棒という言い方をしましたが、まさに怪我の功名だったわけですね。この大当たりを引き出す──格闘技界にいても、絶対的に人種が違うのですが、これは凄まじいなと素直に思いました。

「高島さんから、その言葉を聞けるのは素晴らしいと思います。僕も正直、終わったあとにスゲェなと。本当に思いました」

──それも鈴木選手が勝ったから。パトリシオが勝っていれば、まぁスクランブル出場で名前のある方が勝つという過去にも見られたケースで。

「大博打です。博打を打って、勝ったんですよ(笑)。イベント当日を下り坂で迎えてはいけない。向かい風のなかで、イベントが始まってしまうことを避ける。上り坂、追い風にしてイベントを開く。それがイベンターとしての榊原社長の姿勢なんです。『本気なの? この人?』って思ったんですけどね(笑)」

<この項、続く>

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【Bellator】スコット・コーカーに訊く─03─「正直に言うと、堀口にはフルタイムファイターでいて欲しい」

【写真】質問の方向を散らせば、余計にスコットの心情が伺えるかと思った次第です (C)NOB YASUMURA

27日(土)、東京都新宿区の東急歌舞伎町タワー正面でRIZINと共同会見を開いたスコット・コーカー・インタビューPart.03。

禁断のBellator売却問題からRIZINとのコラボショーについて懐の大きさを見せて、話してくれるスコット。最終回はフライ級戦線と堀口恭司、そして今後のBellatorについて話を訊いた。

<スコット・コーカー・インタビューPart.02はコチラから>


──AJとパトリッキーの試合が日本で見られる。それは日本のファンにとって最高のギフトです。と同時にRIZINとのコラボレーション・ショーであるが故に菊入正行選手やISAO選手の同大会出場はないと考えて良いですか。

「5試合という限られたスポットしかないからね。よりトップに近い選手の試合を組みたいと思っている。ただ、キクイリはハワイで最高の試合をしたよ。ISAOはビザの関係で、まだ米国で試合を組めていないけど、取得できればすぐに戦ってもらう」

──そのなかで渡辺華奈選手の試合が組まれた。それは彼女がBellator女子フライ級のトップだということですね。

「もちろんだ。ハワイでイルマレイ・マクファーレンと、最高の試合をした」

──日本のファンは、あのジャッジの裁定に納得していないですけどね(笑)。

「ヘイ、正直をいえば私もだ(笑)。いや、それだけ接戦だった。イルマレイはよりダメージを与えた。ワタナベはコントロールした。ジャッジをやるなんて、絶対に嫌だよ。ああいう試合があるんだから(笑)。私はプロモーターで、ジャッジじゃなくて良かったよ。

ワタナベにとっても過去最高のファイトだったと思う。私は彼女のようなファイターが好きなんだ。打撃はまだ課題が残っている。でも一度相手を掴めば、対戦相手はとんでもない事態が待っている。ただ寝かされるだけじゃない。いつだってフィニッシュを狙ってくるからね。だから私はただコントロールしている選手に対して、『ワタナベを見てみろ。彼女は常にサブミッション、フィニッシュを狙っているぞ』と言っているんだ」

──実例を出されると、忠告された選手も耳を傾けるしかないですね。ところで初代フライ級王座決定戦ですが、堀口恭司選手と神龍誠選手の対戦です。日本のファンは神龍選手の実力を知っていますが、世界中のBellatorファンには初耳ということもあるかと思います。思い切った日本人対決は、日本大会ということも考えてのことでしょうか。

「タカハシはRIZINの契約下にあるけど、彼が勝てばBellatorと契約することになる。私は契約をシェアすることは気にしていない。ホリグチ、アルチェラタ、トフィック・ムサエフのようにね。逆をいえば、こういう交流ができるのがBellatorとRIZINの良いところで。マーシャルアーツとは本来、そうあるべきなんだ」

──つまりは本格的にJapanローカルでなく、フライ級を本格的に北米や欧州で展開すると考えても良いでしょうか。

「我々は日本のヒーローが必要なわけじゃない。国際的な舞台で戦うヒーローを求めている。次のタイトル戦でタカハシが勝てば、彼は世界中で戦っていくことになる。ホリグチが勝っても、同じだ。それにしてもホリグチほど日本のMMA市場を考えている選手はいないよ。私はRIZIN以前に彼と契約を試みた。でも彼は『僕は日本に戻る。日本のMMAを盛り上げるんだ』と言ってRIZINとサインした。

普通、ファイターはそんなことは考えない。彼らが気にするのは、ファイトマネーの額だ。だからホリグチにそう言われた時、条件云々ではないと思ってあきらめた。で、私ができるサポートをしようと決めたんだ」

──では彼がグラスルーツショーを始めることをどのように思っていますか。それも堀口選手の日本の想う気持ちからだと思いますが。

「そうだね……正直に言うと、彼にはフルタイムのファイターでいて欲しい。いや、いるべきだろう。自分の試合に集中すべきだとは思っている。最高の試合をするためにも。彼はフォートローダーデールに住んでいるわけだし、日本でのショーに関わるとどれだけ練習以外に時間を取られることになるのか。そこを私は危惧している。彼の周囲がしっかりとサポートしてやってほしい。

ホリグチには少しでも長く現役生活を続けて欲しい。ただ、ここでトレーニングに集中しないと戦い続けることは困難になってくる。プロモーターにはいつだってなれるからね」

──それがスコットの堀口選手への想いということですね。フライ級に関してですが、これから125ポンドの選手とのサインが進めるという理解で宜しいですか。

「MMAで実績のある選手だけでなくレスリング、柔術、柔道からもスカウトしたいと考えている。こういう選手の発掘に関しては、我々はUFCより優れている。PFLよりも、ONEよりもBellatorとのスカウティングは優秀だ。スカウト、サイン、そして育てるという点でね」

──そこがBellatorの特徴の一つです。ただスコットはStrikeforce時代から、そのようなスカウティングとビルドアップをしてきましたね。

「ダニエル・コーミエーのデビュー戦はStrikeforceだった。ルーク・ロックフォールドやタイロン・ウッドリーは3戦目からStrikeforceで戦っている。アーロン・ピコ、AJ・マッキーはBellatorでプロMMAデビューを果たしている。私たちは人材発掘と育成のノウハウがある。急がないし、ゆっくりでもない。その時が来たら、ビッグファイトを用意するんだ」

──今後、そういうスカウトされた選手たちも含め、より頻繁にBellatorの選手が日本にやって来ることはあるのでしょうか。

「どうなるのか。そうなるためにトライする。ベスト✖ベスト、それがスポーツの基本だ。サッカー、野球、アメリカンフットボールでも。マーシャルアーツ・プレイヤーだって、誰とでも戦わないといけない。それが私の考えだから」

──どのような形であれ日本にBellatorがやって来る、と。現状、北米と欧州以外に進出を考えている地域はありますか。

「イエス。ブラジルだ。COVID19のパンデミックがなければ、既に実現していただろう。それに今、GLOBOという最高のTVパートナーが存在している。ずっとUFCを中継してきた放送局だけど、UFCはFight Passに方向転換したようで。我々にはクリス・サイボーグ、ピットブル兄弟、ドゥグラス・リマなど、GLOBOが喜ぶ最高のブラジリアンファイターが揃っている。彼らもブラジル人ファイターが見たいからね。

パリ大会もソールドアウトだった。忘れられないよ。最初の大会はCOVIDの影響で1000人しかファンを集めることができなかった。フランス政府が初めてMMAを承認し、プロモーターライセンスを初めて手にしたのが我々だった。フランスのファンは米国人選手の試合では静まり返っているけど、フランス人ファイターの試合はもの凄く盛り上がる。クレイジーだよ(笑)。Bellatorは世界中で成功を収めているよ」

──安泰だと日本のファンに伝えて良さそうですね。

「Bellatorは終わらない。トップ団体は、常に真剣にファイナンシャルのことを考えないといけないだけで。日本のファンに伝えてほしい。Bellatorはバイアコムがオーナーになって12年のカンパニーだ。彼らにとって優れたコンテンツだ。どの階級でも、UFCファイターと伍すことができるベストファイターが集まっている。7月30日、日本のファンの皆にはBellatorとRIZINのショーを満喫してほしい。引き続き、マーシャルアーツの成長を試みるRIZINとBellatorを応援してほしい──と」

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BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o アレクセイ・シュルケヴィッチ ブログ 菊入正行

【Bellator295】菊入正行、シュルケヴィッチに右を打ち抜きベラトールデビューで見事なKO勝ち

<ウェルター級/5分3R>
菊入正行(日本)
Def.2R4分33秒by KO
アレクセイ・シュルケヴィッチ(ロシア)

右ローを蹴った菊入が、カーフを続ける。シュルケヴィッチのワンツーからのステップインをかわした菊入は左を打たれる。左の前蹴りもワンツー、ローに左を合わせて行くシュルケヴィッチがジャブを伸ばす。菊入も左を打ち返し、ワンツーで前に出る。シュルケヴィッチは引き続き、ローに左右のパンチを当て、リードフックを振るう。ワンツーにも打ち返した菊入の急所にシュルケヴィッチの左ローが当たる。

再開後、左フックを当てた菊入が左ミドルを決める。しかし、左フックから右を当てられ姿勢を乱す。前に出るところでパンチを打たれが菊入だが、ワンツー=右から左を当ててダウンを奪う。

シュルケヴィッチは組みに移行してバックへ。菊入は胸を合わせて体を入れ替え、逆にケージに押し込む。右を打って離れたシュルケヴィッチのアッパー、フックで動きが止まった菊入は低い姿勢のテイクダウン狙いを切られ、クリンチへ。離れたところで時間となり、ダウンを奪ったが初回は落とした。

2R、シュルケヴィッチが蹴りを使って前に出ていく。菊入は右のカウンターを入れ、左ジャブを当てる。右を入れ、逆に右を受けた菊入は右カーフを蹴る。ジャブで前に出て、右フックの菊入に対し、シュルケヴィッチも右を打ち返す。ボディから上を殴る菊入、シュルケヴィッチをローを蹴る。

互角の攻防のなかで、左前蹴りを入れた菊入はスピニングバックフィストをかわす。ワンツーをかわし、右カーフの菊入が左ボディを入れ、左フックを振るう。一発のインパクトはシュルケヴィッチが上なので、攻撃を纏めたい菊入が左を被弾し、ワンツーで後退する。踏み止まり左フック、左ジャブの菊入はしっかりと打ち合うなかで左ミドルを蹴る。さらに前蹴りを見せ、ワンツーに左を合わせにに行く。シュルケヴィッチはジャブを当て、右を振るってくるがやや疲れているか。

菊入は間合いを外したシュルケヴィッチを追いかけ、ジャブから右を打ちこむ。この一発でシュルケヴィッチがダウン、菊入が右のパウンドを落とすとレフェリーが試合を止める。ケージに駆け上がり「日本人、なめんじゃねぇ」と叫んだ。一発では劣勢の打ち合いのなかで、手を出し続けシュルケヴィッチを疲れさせた菊入、ロシア人としっかりと戦ったうえでのKO勝ち──だった。


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BELLATOR Bellator295 DEEP MMA MMAPLANET o ONE アレクセイ・シュルケヴィッチ ブログ 菊入正行

【Bellator295】初陣=シュルケヴィッチ戦へ、菊入正行「ここに居続けるには、どうすれば良いのか」

【写真】リラックス、飄飄としていた菊入だった(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターで開催されるBellator295「Stots vs Mix」で菊入正行がサークルケージ初陣をアレクセイ・シュルケヴィッチと戦う。

契約から半年、ようやく迎えたベラトール・デビュー戦。初の国際戦&海外での試合ということも感じさせないようなリラックス・ムードを漂わせていた菊入は、笑顔で意気込みを語ってくれた。


──既にハワイに入っている菊入選手。あと4日後に試合を控えていますが、これから体重調整の方でしょうか(※取材は4月18日に行われた)。

「そうですね、木曜日に水抜きをして金曜日に計量ですね」

──昨年9月の契約から、ようやくベラトール・デビューとなります。今回の試合が決まったのは、いつ頃だったのですか。

「3月の中旬に2週間ほどタイガームエタイに練習に行っていた時に、オファーを貰った感じですね。それまで話がなかったので、ようやく試合ができます。ここでしっかりと良い試合をして勝って、またオファーをしてもらうように良いアピールをしたいです」

──ではタイガームエタイで練習した目的というのは?

「僕のサイズで、動けてタフな選手と練習をしたいと思ったからです。2週間でしたけど、UFCファイターやBellatorと契約しているデカい人たちと練習できてよかったです。やっぱりフィジカルとか全然違うということを肌で感じることができたので」

──タイガーは、今しっかりと決まったヘッドコーチがいるのでしょうか。

「コーチはいますが、技術を教えるというよりも選手の間のコミュニケーションを取ったり、向うの人は練習中でもブチ切れるので、それを止めに入るような感じでした(笑)」

──アハハハ。どういうコーチ業ですか。菊入選手は、1人でプーケットへ?

「ハイ。でも、向うに鶴屋怜君がたまたまいて。一緒にご飯に行ったり、話をしたりしていました。それと帰国する2日前ぐらいに、DEEPで戦っている本田良介選手と小金(翔)さんに会いました」

──では今回の試合、海外で初めてのファイトとなりますが、最終調整など戸惑うことはないですか。

「安藤(晃司ネバークイット代表)さんがいてくれるので、自分は何も心配していません。安藤さんの言うことに従うだけです。対策練習から1カ月ずっと安藤さんとやってきたので、最後まで言うことを聞いているとしっかり勝てると思っています」

──安藤選手に連絡を取ると、東南アジアと違って日本語が通じるから楽だというメッセージがありました(笑)。ファイトウィークはどのように過ごしていますか。

「ハイ、楽に過ごせています。ただ気候は思ったより気温が高くなくて、暑くはないですね。僕はスケジュールも写真撮影と、ZOOM取材があるだけで。それだけです。全部ホテルでできるので移動もないですし、本当に楽で。安藤さんがBellatorのスケジュールはUFCやONEより、全然楽だって言っていました(笑)。ホント、有難いです。調整で少し動いて、体重をチェックしてという感じだけで過ごしているので」

──ベラトールのトップ選手も同じ場所にステイしていると、「いよいよだ」という気にはなって来ないですか。

「堀口選手にロビーで会って、なんか嬉しかったですね」

──何を言っているんですか(笑)。

「いや、マイク・ブラウンとか一緒にして嬉しかったです(笑)」

──……。では対戦相手のアレクセイ・シュルケヴィッチ、とのような選手でしょうか。

(C)BELLATOR

「パンチ主体のストライカーっていうイメージですね。

プレッシャーが強くて、フィジカルも強い。ただ試合になってみないと分からない部分もありますが──。付き合わず……打ち合いをするとギャンブルになるので、そこはなるべくしないように戦いたいです。ただ、あまり手を出さないと塩っぽい試合に見えるので、そこには気を付けます。

やはりベラトールだと魅せる試合もしないといけないので。そこはやっぱり、勝ちにも拘るけど試合内容も良くしないといけないです」

──難しいところです。

「国内で戦っていた時は、まず勝たないといけないというのがありました。そうでないと上に進めないですし、稼げないので。稼げる舞台に来たからっていうわけではないですが、長く活躍したいですし。ここに居続けるには、どうすれば良いのかなっていうのは考えます」

──その辺り、師匠の安藤選手はどのような助言をしてくれましたか。

「『まず、ここは勝たないといけない』と言っています(笑)」

──やはり。安藤選手はONEで魅せるとかなしに、戦っていました。自分を貫いて。

「アハハハハ。難しいけど、両方求めたいです。それはデキなくても、意識するだけで変わるかもしれないし(笑)」

──では改めて、意気込みの方をお願いします。

「まず初戦は落としたくない。必ずここで勝って、一つ一つ上がっていきたいので。そうですね、ここは絶対に落としたくない──という感じですね。意気込みがどうか、分からないですけど(笑)」

■視聴方法(予定)
4月23日(日)
午前8時30分~ U-NEXT

■ Bellator295計量結果

<Bellator暫定世界バンタム級選手権試合&バンタム級ワールドGP決勝/5分5R>
[王者]ラフェオン・スタッツ: 134.2ポンド(60.87キロ)
[挑戦者] パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イリマレイ・マクファーレン: 126ポンド(57.15キロ)
渡辺華奈: 125.6ポンド(56.97キロ)

<165ポンド契約/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 162.4ポンド(73.66キロ)
チャーリー・レアリー: 164.2ポンド(74.47キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 145.6ポンド(66.04キロ)
ジェイムス・ゴンザレス: 145.8ポンド(66.13キロ)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル: 144.4ポンド(65.49キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145.4ポンド(65.95キロ)
アドリ・エドワーズ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 124.4ポンド(56.42キロ)
ヴェタ・オルティガ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<ライト級/5分3R>
ボビー・キング: 155.4ポンド(70.48キロ)
アーロン・クルーズ: 156ポンド(70.76キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダヴィオン・フランクリン: 259.2ポンド(117.57キロ)
カシム・アラス: 251.8ポンド(114.21キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イララ・ジョアニ: 125.4ポンド(56.88キロ)
ブルーナ・エレン: 125.6ポンド(56.97キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アレクセイ・シュルケヴィッチ: 170.8ポンド(77.47キロ)
菊入正行: 169ポンド(76.66キロ)

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