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【VTJ2021】川村泰博戦前の佐藤将光「選手は試合をしたいもの」&「やりたいよう、やり切りたい」

【写真】ZOOM取材でスクショに失敗すると、佐藤が自撮り写真を丁寧に同じ構図で送って来てくれた (C)SHOKO SATO

6日(土)、東京都江東区のスタジオ・コーストで行われるVTJ2021で佐藤将光が出場し、河村泰博と対戦する。

2019年5月、佐藤はONEでのキャリアをスタートさせると3連続フィニッシュ勝利を果たす。ビビアーノ・フェルナンデスの持つONEバンタム級王座挑戦の機運が高まっていたが、コロナパンデミックが起こり、その機会は巡って来ず今年の1月にファブリシオ・アンドラジとの激闘で惜敗を喫した。

以来、試合が組まれてなかった佐藤は今回のVTJへの出場を凱旋マッチでも、消化マッチでもないと言い切る。歯に衣着せぬ言動も、人間の権利=自由の行使の一環だ。試合機会を求めるのは、実戦に向かう日々で自身が成長に繋がっていたから。

ONE日本大会以来、2年振りの国内での試合前に佐藤の心境を尋ねた。


──ファブリシオ・アンドラジとの試合から、10カ月近く経ちVTJで河村泰博選手との試合が決まりました。ようやく試合ができることに対し、どのような気持ちですか。

「率直に嬉しいです。ずっと試合がしたかったので。僕は試合を重ねている方がコンディションが創りやすいですし、試合に向けて対策練習をして技術力を上げるタイプで。そうすることで成長できるから、試合が決まって嬉しいです」

──ONEが5月から8月までシンガポールのロックダウンもあり大会がキャンセルになっていましたが、9月の再開からも声が掛からなかったということですね。

「契約満了期間がこの間にあって、その後の更新に向けての話は続けている状態です。まぁONEも致し方ない状況ですし、僕が文句を言ってもしょうがないことです。ただし、選手は試合がしたい。この状況を何とかしたいということは、知ってもらう必要があります。ダメならダメで、日本で戦わせて欲しいという僕の要望を今回はONEが飲んでくれて試合ができます。

このインタビューを読んでくれる人たちは、簡単に試合を組んでもらえるモノだと思うかもしれないけど、色々と難しいことがあります。

一番はONEでベルトを目指したいです。中途半端で終わりたくないですから。ただコロナってすぐには収束しないと思いますし、そうなったら今回のようにただただ試合期間が空いてしまうことは……勝手な意見かもしれないですが、僕は辛いので。どのような理由があっても一定の期間、試合が組まれないなら日本で試合ができるというような条項を契約に盛り込んでもらえるなら、これからも当然ONEで戦い続けたいです」

──ONEの契約も当然のようにコロナ禍を想定していないモノだったでしょうし、コロナ禍においてはフレキシブルに対応してほしいというのが正直なところですね。

「まぁ、そういう障害というモノがあったのですが、色々な人に動いてもらって今回VTJで試合ができることになり、そこは感謝していますし試合ができて良かったです。ONEで試合が組まれないで、このタイミングでVTJに出られる。そこの許可は貰えたのでオファーがあれば修斗の公式戦でも試合をしたい。僕としてはどこでも試合ができるなら、やりたいということです。

色々な煽り方があるので、ファンの人に向けて分かりやすいストーリーラインがあるのは構わないです。ただし、心情としては凱旋マッチでもないし、消化試合でもない。ただただ僕のパフォーマンスを見せる機会ということです」

──佐藤将光が佐藤将光であるための試合。そういう風に捉えています。

「もう勝手なんで、自分がやりたいように生きています」

──将光選手はパンクラスから修斗、修斗からONEとずっと成長しています。敗れたとはいえアンドラジ戦の内容も良かった。それだけに、本当にやっと試合を見ることができます。そして対戦相手がNEXUSのバンタム級王者である河村選手になりました。どのような印象を持っていますか。

「相手の選手に対しては、特に……。テーマとしては、如何に自分のパフォーマンスを見せるのかということなので。いつもと同じで決まった相手の映像を見て、研究する。そこに自分の技術をはめて戦う。特別なことがないのは、他の試合とも同じです。リマッチだったり、昔視ていた選手との試合では特別な想いを持つこともありますが、そうでない試合は『あぁ、こういうタイプね』という感じだけです」

──VTJとONEではルールが違います。その辺りは気になりますか。

「ルールは緩い方が好きなので、ONEルールの方が戦いやすいと思います。けど、グラウンドでのヒザがないだけですからね」

──戦いは危険になりますが、規制が緩くなるという風に捉えているのですね。興味深いです。

「まぁ自分が使いたいので。使いたい方からすると緩いという捉え方になりますね。グラウンドのヒザにしても、攻撃を受けることでなく攻撃することしか考えていないです。練習中でも、今回はここでヒザを蹴ることができないんだなとか考えることはありましたしね」

──なるほどぉ。この試合が、どのように今後のキャリアに関係してくるのか。

「今は今後のことについては、言えないですね……」

──ビビアーノ・フェルナンデスが戻ってきて、ジョン・リネケルと戦うことが一度は決まりました。その10周年記念大会は延期が決定しましたが、ONEバンタム級選手権試合についてはどのようになると予想していましたか。

「リネケルが普通に勝つと思っています。そういう選手と戦っていきたい気持ちは勿論持っています。試合ができるのであれば、最初に言ったように中途半端に戻って来るんじゃなくて、ONEでやって行きたいという気持ちでいました。ただし海外で外国の強豪と戦いたいという想いよりも、試合ができないことが嫌だという気持ちの方が大きいです」

──将光選手の要望とONEの望みが合致し、WIN WINになれることを望みます。そして今回の河村戦、将光選手のどのようなパフォーマンスをファンに見せたいと考えていますか。

「前の試合で負けているので、期待を持ってもらえる試合を──佐藤将光って強いなと思ってもらえる試合がしたいです。ちゃんと倒しにいくスタイルを見せたいですね。あとは思うように自由にやりたい。もちろん試合は見てもらうモノで、見てほしいのですが、一番は自分のやりたいことを見てもらうという感覚です。やりたいように、思い切りやりたいです」

──アンドラジ戦で佐藤将光の力を疑うような人は、まずいないと思います。同時にアンドラジもあそこから試合が組まれていないので、もっと見たい。その強さを他の選手相手にも見せてほしい選手です。

「僕はバンタム級だから、バンタム級の選手の試合がもっと見たいです。DJ✖ロッタンとか、僕は絶対に乗れなくて。だったらDJはMMAのトップ選手と、ロッタンはムエタイの強い選手とやって欲しい。ああいう試合があると、ONEが何を目指しているのか見えなくなるので、どう乗れば良いのか分からないというのはあります。

まぁ期待してもらえるような試合をしたいです。されなくても、続けちゃうんですけど(笑)。皆に見たいと思ってもらう試合を熱気を帯びた会場でやることが一番気持ち良いので、色々背負っている方が辛いけど楽しいです。辛いことの方が楽しいような気がします」

■VTJ2021視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■VTJ2021対戦カード

<58.5キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
アルフレド・ムアイアド(チリ)

<フェザー級/5分3R>
宇野薫(日本)
原口央(日本)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
菅原和政(日本)

<63キロ契約/5分3R>
佐藤将光(日本)
河村泰博(日本)

<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
岡澤弘太(日本)

<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
野村駿太(日本)

■Shooto2021#07視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後1時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2021#07対戦カード
             
<修斗世界女子スーパーアトム級選手権試合/5分5R>
[王者] 黒部三奈(日本)
[挑戦者] SARAMI(日本)

<修斗暫定世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
猿丸ジュンジ(日本)
黒澤亮平(日本)

<フェザー級/5分2R>
結城大樹(日本)
岩本健汰(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
澤田千優(日本

<フライ級/5分2R>
高橋SUBMISSION雄己(日本)
山内渉(日本)

<ミドル級/5分2R>
岩崎大河(日本)
清水洸志(日本)

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ABEMA ARAMI MMA SARAMI Shooto Shooto2021#07 UNRIVALED VTJ VTJ2021   アルフレド・ムアイアド チャンネル 中村未来 仲山貴志 佐藤将光 修斗 原口伸 原口央 宇佐美正パトリック 宇野薫 山内渉 岡澤弘太 岩本健汰 平良達郎 椿飛鳥 河村泰博 海外 清水洸志 猿丸ジュンジ 結城大樹 菅原和政 西川大和 野村駿太 黒澤亮平 黒部三奈

【Shooto2021#07】結城大樹戦へ。レーダーチャートばらつきまくりの岩本健汰「打撃もチョットできるぞ」

【写真】まるで個性派俳優のような岩本。別に俳優などつけなくても、個性派ということで良いのだが…… (C)MMAPLANET

6日(土)、東京都江東区のスタジオコーストで行われるShooto2021#07で、グラップリング国内最強と言われるようになり久しい岩本健汰が、9月に続きMMA2戦目を結城大樹相手に行う。

初陣=椿飛鳥戦では打撃を被弾することなく、ケージに押し込みテイクダウン。組みの展開になると圧倒的な力の差を見せた。とはいえ今回戦う結城は、環太平洋王者だった仲山貴志と7月に分け、修斗戦績は4勝1敗3分とMMAの経験値は岩本とは明白に差がある。

打撃はルーキー、寝技は国内最強。ケージレスリングの強さを折り紙付きという──レーダーチャートが極端にばらつくルーキーは、MMAとしてどのような打・倒・極の回転を見せることができるのか。MMA初戦を振り返り、結城戦について自信のほどを尋ねた。


──修斗2戦目というか、MMAの2試合目が今週末に迫ってきました(※取材は11月2日に行われた)。デビュー戦後に話を聞かせてもらおうと思ったら、さっさと帰宅されてしまったようで(笑)。

「試合は最後まで見たのですが、すぐに帰りました(笑)」

──もう40日前ですが、初めてのMMAの手応えは?

「自分で思っていたよりもスムーズにいきました。もう少し、打撃の洗礼とか受けるかと思っていたので。ケガもなくて終わったので良かったといえば良かったですが、経験という点では本当のMMAの打撃の攻防がなかったので、そこは足らなかったかと思います」

──スタンドで殴られることなく組んでケージへ。その前に蹴りを使っていましたね。

「対峙した時の緊張感が、こういうものかと感触があって。それほど恐怖心はなかったです」

──岩本選手の組みの圧力が、椿選手の打の圧力より上だったかと。椿選手が振りまわす様な無軌道なパンチを振るってくる方が嫌だった?

「そこは……どうですかね。前に出てくる方が、組みやすいといえば組みやすいかもしれないです。凄くプレッシャーを掛けられていたら別ですけど。前にガムシャラに出てくるのなら、組みつくだけなので問題なかったと思います」

──実戦のなかでケージレスリングを初めて行ったかと。その辺りについては?

「グラップリングに関しては、ケージで試合をしたのも過去に1回で相手が引き込むという試合内容でした。でも、グラップリングやケージレスリングに関しては心配はなかったです」

──組みのなかの打撃も互いに少なかったです。

「一応、寝かしたときにチョコチョコ殴ったのですが、効かせたとかはなかったですね」

──それよりも鼻がもげるんじゃないかというチョークの仕掛けを見て、モッティはえげつない絞め方をすんだと思いました(笑)。

「えげつない……ハハハハ、ありがとうございます!! けっこう、無理やりに入れることが多いです」

──そして、すぐに今回の試合が決まりました。

「11月は実はUnrivaledが明日(※3日)にあるじゃないですが、そこに出る予定でいました。だけど1週間ほど考えて、MMAに出たいと伝えました。Unrivaledでは海外の選手を呼ぶと言ってくれていたのですが、それができない状態だったのでUnrivaled側もそこは理解してくれました。

僕自身、グラップリングで日本人選手と戦うなら、今はMMAの経験を積むべきだと考えました。練習もMMAが中心というか、MMAを優先していますし」

──前日計量の65.8キロというのは、2年前のアブダビの66キロ以下級以来ではないでしょうか。

「アブダビの時も水抜きをしましたけど、知識は今の方があるので大丈夫だと思います。前の試合の前から、ずっと試合があるかどうかということで体重を抑えてきて、それほど落とし幅もないですし」

──対戦相手の結城大樹についての印象は?

「試合映像を見ましたが、結城選手も打撃を振るうとすぐに組みつくタイプの選手だったので、僕と戦うときはどうするのかチョット楽しみです。もしかしたら打撃を続けるかもしれないけど、すぐにテイクダウンに来るかもしれないし」

──ジャブで突き放し、徹底して組みを拒否する戦いになると一番厄介でしょうか。

「そうしたら、僕が打撃でプレッシャーをかけます」

──おお!! 

「デビュー戦の時よりも、打撃も成長しています。前回の試合を比較すると、良くなっています。練習していた、どの部分が試合で出すことができるのか分からないですけど怖さも前よりないですし、良くなっていると思います。打撃でプレッシャーを掛けることもできるんじゃないかと思います」

──グラップリングのトップ選手として、西川大和選手のように下から殴って来る戦術をどのように思いますか。

「上を取ったから殴られないとか、危なくないというのは全くないと思います。上を取っても頭の位置とか気を付けないといけないし。だから上を取るだけでなく、ポジショニングが大事だと思います。だから、西川選手のようなスタイルの相手がいればまずは足を一本抜いてハーフに行きます。僕自身はパウンドとかは、ちゃんとポジションを取ってからの方が良いという考えです」

──西川選手ほど上手く使えなくても、あの試合を見て真似る選手は出てくるかと思います。

「下から殴る人は出てくるかもしれないですね。ただ、僕としては簡単に下になってくれる方が楽です」

──なるほど。では、今回の試合ではMMAファイターとして成長した姿を見せるとすると、どこに注目してほしいですか。

「戦い方は相手次第になると思います。ただ打撃もちょっとはできるぞというのは、見せられるんじゃないかと思います」

──不敵な笑みを浮かべていますね。

「アハハハ。打撃に関しては、ここ最近になって以前より見えるようになってきていますし、結城選手が打撃で突っ込んで来ても、見て距離を取る準備をしているので大丈夫だと思います。

それに打撃をもらったとしても気持ちが折れることはないと思います。とにかく負けたくないので、僕の気持ちを折ることはできないです」

■視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後1時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2021#07対戦カード
             
<修斗世界女子スーパーアトム級選手権試合/5分5R>
[王者] 黒部三奈(日本)
[挑戦者] SARAMI(日本)

<修斗暫定世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
猿丸ジュンジ(日本)
黒澤亮平(日本)

<フェザー級/5分2R>
結城大樹(日本)
岩本健汰(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
澤田千優(日本

<フライ級/5分2R>
高橋SUBMISSION雄己(日本)
山内渉(日本)

<ミドル級/5分2R>
岩崎大河(日本)
清水洸志(日本)

■VTJ2021視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■VTJ2021対戦カード

<58.5キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
アルフレド・ムアイアド(チリ)

<フェザー級/5分3R>
宇野薫(日本)
原口央(日本)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
菅原和政(日本)

<63キロ契約/5分3R>
佐藤将光(日本)
河村泰博(日本)

<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
岡澤弘太(日本)

<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
野村駿太(日本)

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【修斗】VTJ2021 西川大和の対戦相手が菅原和政に決定!

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開催まで1週間を切っていたVTJ2021。TBAとなっていた修斗世界ライト級チャンピオン西川大和(西川道場)の対戦相手。当初は外国人選手を招聘していたもののPCR検査で陽性である事が判明。急遽代替選手と交渉中と発表していましたが、今回西川の対戦相手が菅原和政(マスタージャパン福岡)に決定した事が発表されました。

菅原は今年1月の修斗で宮路智之をパンチの連打でTKO勝利。直近では10月のHEATで岡野裕城に判定負けを喫しています。修斗・VTJでの戦績は5勝4敗と決して秀でたものではありません。でも、大会まで1週間を切ったタイミングでこの大一番を引き受けた心意気には敬意を表するべきでしょう。

飛ぶ鳥を落とす勢いの西川を相手に厳しい試合になるのは間違いなし。それでも千載一遇のビッグチャンスを活かして見せ場を作ることが出来るのか。菅原の大博打に期待です。
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【VTJ2021&Shooto2021#07】坂本一弘代表に訊く、Shootoのヒエラルキー─03─「勝ちゃあ、良い」

【写真】岩本健汰はプロアマ通して、1度もMMAを経験することなくプロ修斗公式戦を戦った(C)MMAPLANET

いよいよ 6日(土)に迫ったVTJ2021とShooto2021#07。東京都江東区のUSENスタジオコーストで両大会を主催するSustainの坂本一弘氏インタビュー最終回。

VTJが復活した今、修斗公式戦では中村倫也及び宇佐美正パトリックというEXFIGHT勢がアマ修斗を経ず、公式戦でKO勝ちデビュー。岩本健汰がアマでもMMAを経験せずにプロ修斗に参戦し、RNCで一本勝ちした。彼らのデビュー関して、修斗のヒエラルキーが崩れるという声がはからずとも起こった。

アマからプロという一貫した競技性を気付いてきた修斗における変化を坂本氏はいかに捉えているのか。そこにはVTJと再び行う意志に通じる、強さへを追求する姿勢が見られた。

<坂本一弘インタビューPart.02はコチラから>


──VTJと修斗と同日興行、その先には海外というモノが存在しています。再び、富国強兵の時がやってきたのかと。

「まぁ修斗とVTJに関連づけると、現状において海外で成功している日本人は堀口恭司──ただ1人ですよね。ならばその成功例を真似るというのは一つの正解だと思います。SASUKE選手とかにもそういう話をしました。同じテンションではできなくても1カ月とか2カ月の間、米国で練習をして、その経験を日本に持ち返る。次の戦いに備えて自分のできることをやっていく。

堀内恭司にはなれなくても、自分のやり方は見つかるはず。だから焦ったり、短絡的な選択をしない。そのためのステップという意味はありますよね──今回のVTJというのは。だから厳しい試合を外から持って来る。今はコロナ禍で制限もありますが、そこを崩しに掛かっているので、90年代にVTJでやってきたことをやる。今回だけでなく、2022年の公式戦に関しても、その方向性で見ています。

日本は最弱ではないです。でも、どこもかしこも強くなっているから置かれている状況は厳しい。厳しいからこそ、厳しいことを強いて殻を破らないといけないです。1996年の『日本最弱』、あれは日本の総合格闘技がピンチを迎えた時ではあったと思います。強さという威厳を保つうえで。で、そのピンチの後には、何があったか……。

VTJが7月7日に浦安のNKホールであり、7月28日にクラブチッタ川崎で第3回全日本アマチュア修斗があったんです」

──ウェルター級(※69キロ)の決勝が……。

「桜井速人✖宇野薫でした。この時は川崎フリーファイトとしてプロの試合も組んで、郷野聡寛が須田匡昇と戦っているんですよね」

──郷野選手はその後のVTJに出場はなく、年が明けて1月の後楽園ホール大会で戦う。そういう印象が強いです。須田選手は98年のVTJでマーク・コールマン門下のブランドン・リー・ヒンクルに足関節を仕掛けてカカトで顔面に蹴られまくった。

「ホント、修斗が世界に逆襲、打倒ブラジルを掲げて99年に成就した。でも、それって今から思うと綺麗なストーリーですけど、当時はひたすらに必死になってやっていただけですからね。とにかく負けるかって言うことで」

──坂本さんは今もある意味、必死のパッチじゃないですか(笑)。

「ホンマにそうですよ(笑)」

──VTJと修斗はレコードのA面とB面という話でしたが、A面の方ではアマ修斗を経ず公式戦デビューをした中村倫也、宇佐美正パトリックの両選手ばかりか、プロアマ問わずMMAを経験していない岩本健汰選手が、プロ修斗でプロMMA初陣を戦う。そしてアマ修斗を経てプロになった選手を圧倒しました。これはA面のヒエラルキーとして、危機感を持つことはないですか。アマ修斗を経ない選手たちの出現に、修斗が修斗でなくなるという声も聞かれますし。

「まぁ、そういう声があるということに関して正直にいうと、『だから、どうなんだ?』ということですよね。修斗のヒエラルキーを守ろうとする人たちに関しては、そういう風に思ってくれて有難いです。修斗をそうやって大切に思ってくれている。そういう人たちがいてくれて、修斗は成り立っているのも確かです。

でも、強い選手にプロ修斗公式戦を戦ってもらうことを否定して良いモノでしょうか。なら外国人選手を招聘することも、厳密にいえばヒエラルキーから外れてきてしまうじゃないですか」

──確かにそうですね。

「20年以上前にマット・ヒューズとデイブ・メネーを招聘した時、『なんで、ククラスBじゃないんだ。修斗で実績がないだろう』という意見も出ました。強い選手はどこにでもいるんですよ。岩本健汰の出場に反対する。それがアマ修斗の存在を脅かすというのであれば、椿飛鳥が岩本に勝たなアカンかったんですよ。アマ修斗の存在感を頑強にするのであれば。

これは椿の敗北に関して、注文をつけているわけじゃないです。青木のあんな要求を受けて、試合を受けた。大したもんです。試合なんです。椿は勝つためにオファーを受けた。勝つチャンスは均等に与えられているんです。

それをモノにするかどうか。これは修斗に関わっている人間に対しての僕の考えです。ファンの人たちに対しての言葉ではないです。ファンの人たちは好き勝手、自分の想う修斗を応援してください。

その一方で、修斗関係者に対しては、自分たちが修斗の在り方を守りたいために、力のある選手が修斗公式戦に出ようという状況を阻害するのはおかしいと思っています。それを守って、強さを追求するというのは違う。それは修斗の理念ではないんじゃないかという気がします。

僕はプロモーターです。だから『お前の解釈だと、岩本が出ることは都合が良いんだろう』って言われたとしても、『強いから、しょうがないやないか』と。別に最初から世界王座に挑戦しているわけでもないですからね。試合になる椿との試合を組んだ。正しいのは勝った岩本です。それだけです。勝ちゃあ、良い。

それだけアマ修斗が大切なら、アマ修斗の全日本王者が無敗でずっと勝ち続けられるよう選手を強化していけば良いじゃないですか。それができていなくて、アマ修斗から勝ち上がってきた選手が、MMA初戦の選手に負けたら、その試合の存在を否定するのではなくて、より強さを目指すアマ修斗であれば良いんじゃいかと」

──はい。

「強くなるという目標に向かっていくと、手段は一つではないです。山の頂上を目指すためには、ルートが複数あるように色々な登り方がある。強さを追求するのも同じことだと思いますよ。それに椿が岩本に負けたからってアマ修斗は否定されるモノではないです。アマ修斗が必要な選手は全国にいくらでもいますから。アマ修斗の経験をプロ修斗で生かす人がいれば、グラップリングや柔術の経験をプロ修斗で生かすことができる選手もいて然りです。活かし方は個人の判断です。それは自分で決めないと。

まぁ、でもそうやって疑問を投げかけてくれる人がいるというのは、本当に有難いことだと思っています。修斗らしさ、アマからプロという筋道を大切にしてほしいと言われるのが修斗なんだと僕は捉えています」

──坂本さんはそういう意見も、我々マスコミが書くことも苦虫を嚙み潰したような表情になるでしょうが、許容してくださっていますしね。だから、修斗だけは書きやすいというのは私のなかではありますね。

「ホンマ、勘弁してほしいですけどね(笑)。皆、それぞれに『俺たちの修斗』がある。これは幸せなことやと思います。昔話をして、振り返って。そこで答え合わせをするのもありです。でも、これからのことを考えるうえで、将来の答え合わせを今することはできない。挑戦するから、答が出てくるわけで。挑戦しないと、分からんままです。

だから岩本とか中村倫也、パトリックの出場もそうだし、VTJの再開もそう。挑戦するから、何かが分かる。岩本に勝ちたい、中村に負けるか。パトリックなんぼのもんじゃ──っていう風な選手が出てくること。VTJから世界目指すんやっていう選手が現れることを期待していますし、それにはこっちが動かないとあかん。そういうもんやと考えています」

■VTJ2021視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■VTJ2021対戦カード

<58.5キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
アルフレド・ムアイアド(チリ)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
菅原和政(日本)

<63キロ契約/5分3R>
佐藤将光(日本)
河村泰博(日本)

<フェザー級/5分3R>
宇野薫(日本)
原口央(日本)

<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
野村駿太(日本)

<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
岡澤弘太(日本)

■Shooto2021#07視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後1時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2021#07対戦カード
             
<修斗世界女子スーパーアトム級選手権試合/5分5R>
[王者] 黒部三奈(日本)
[挑戦者] SARAMI(日本)

<修斗暫定世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
猿丸ジュンジ(日本)
黒澤亮平(日本)

<ミドル級/5分2R>
岩崎大河(日本)
清水洸志(日本)

<フェザー級/5分2R>
結城大樹(日本)
岩本健汰(日本)

<フライ級/5分2R>
高橋SUBMISSION雄己(日本)
山内渉(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
澤田千優(日本)

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【VTJ2021】国際戦が消えた──西川大和は、菅原和政と対戦。2022年の修斗の主役は西川か平良か

【写真】疑問符がつこうが、西川の試合への関心度は高まるばかりだ(C)MMAPLANET

3日(水・祝)、Sustainより6日(土)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるVTJ2021で西川大和が菅原和政と対戦することが発表された。

1日(月)にSustainの公式Twitterで『西川大和の対戦相手として海外選手招聘が決定していましたが、カード発表直前にPCR検査で陽性が出たと急報があり、招聘を断念することになりました。西川選手の対戦相手は現在交渉中です。発表をお待ちください!』という発表があり、『某雑誌でもお伝えした『vs元●●●王者/北米のガチ強豪』は幻に…期待してくださったファンの皆様、関係者の皆様、何より西川選手、申し訳ありません。海外強豪の招聘&西川選手との激突は今後実現させるべく動いて参ります!』という投稿も見れた。


招聘予定選手のコロナ陽性の報はVTJ2021に関わる、あらゆる方面の関係者が忸怩たる思いで耳にしたに違いない。某雑誌=現在発売中のFight&Lifeの平良達郎インタビュー・ページに「vs元●●●王者/北米のガチ強豪」という囲み記事が掲載されているが、この来日が幻に終わった選手こそVTJらしさが集約された北米の強豪選手だったからだ。

雑誌に飛ばし記事として掲載されているこの強豪、敢えてここでは名前を伏せるが、米国MMA界イーストコーストの登竜門、さらにフィーダーショー王手のフェザー級王座に就き、元&現UFCファイターを幾人も破っており、西川にとっては世界への扉を開く、いや世界の強さを肌で感じる絶好の機会であった。

9月の後楽園ホール大会で修斗史上最年少18歳10カ月で、世界のベルトを巻いた西川も、このマッチアップにはどれだけ期待し、心が躍ったかと想像すればするほど、代役出場となる菅原戦が危険に感じられる。

試合まで1週間を切り、北米の強豪との対戦がなくなった彼が、どれだけ気持ちを切り替えることができるか。そして菅原にとっては、10月17日にHEATライト級挑戦者決定戦で岡野裕城に敗れたばかりで、まさに棚ぼたで再浮上のチャンスを掴んだことになる。

西川といえば、そのガードからの打撃攻撃で脚光を浴びるなか、世界を見据えてあの斬新なスタイルが通用するのかが常に論じられている。上を取る必要がなく、下で勝てるのだから良しとする説と、上を取れないで下になるようであれば世界には通じないという説、賛否両論がある。

菅原を相手に上を取り、上攻めで強さを見せることができるのか。あるいは意地の下攻めを貫くのか。とはいえ西川本人はスタンドの打撃戦を制し、そこで戦いたくない相手との組みの攻防は、上下を意識せずに勝負しているという意識でしかないかもしれない。

と同時に菅原の勝機は、スタンドの打撃戦を嫌がらずに戦えるかという点に掛かって来る。そして、菅原は上になった時、クローズドから足を一本抜くことができるか。足を抜かれた場合、先の川名雄生戦のようにすぐさま西川は戻すことができるのか。それとも、スクランブルを狙うという選択も出てくるのか。

賛否両論が起こるのも、プロとして存在感が強くなっている表れだ。2022年の主役の座を平良達郎と争うという意味でも西川の一挙手一投足から目が離せない一戦となる。

■視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■VTJ2021対戦カード

<58.5キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
アルフレド・ムアイアド(チリ)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
菅原和政(日本)

<63キロ契約/5分3R>
佐藤将光(日本)
河村泰博(日本)

<フェザー級/5分3R>
宇野薫(日本)
原口央(日本)

<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
野村駿太(日本)

<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
岡澤弘太(日本)

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HEAT49 MMA   イゴール・タナベ キック 中井りん 修斗 土肥潤 堺龍平 岡野裕城 清水洸志 菅原和政 野瀬翔平 鈴木万李弥

【HEAT49】1年11カ月振りのファイト=菅原和政と対戦、岡野裕城「知らないところで戦う感じで良い」

【写真】初参戦のHEATは、日本でないようだと言う岡野のフレームはやはり大きい (C)EMILIO INAFUKU

17日(日)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT49で、岡野裕城が菅原和政とHEATライト級挑戦者決定戦を戦う。

1年11カ月振りのファイトは、結婚をして生活環境が変わった今の自分をどれだけ出せるか──そこだけだと岡野は言い切った。

計量後に尋ねた、岡野のこの試合への想いをお伝えしたい。


岡野裕城
「初めてHEATで戦うのですが、会場で試合を見たことも無くて。今日の計量でも、しっかりと演出とかされていて豪華でした。凄く独特ですよね。ファンが見ているわけではないのですが、音楽とかも流れてこれまでにない経験でした。
 キックの選手も多くて、MMAの選手も知っている人が少なくて──名古屋っていうこともあり、知らないところで戦うっていう感じで良かったです。こういう雰囲気は好きで、良かったです。日本人ばかりですけど、日本で試合をしているような感じがしていないです(笑)。
計量自体はいつもより、落とし幅が少なくて楽でした。あんまり練習ができていなくて、筋肉量が落ちていましたかね(笑)。それでも最後の方は体も戻ってきましたね。試合が1年11カ月振りで──別にコロナが要因でなく、結婚して仕事も変えて、忙しかったので練習が出来ていなかったです。8月以降なら練習できるかなと考えている時に、HEATからたまたまオファーを貰って。修斗も何度かオファーをくれて、HEATもこの前に1度話をくれましたけど、全く練習できていなかったので断っていたんです。
今回の試合も最初は9月26日の予定だったのが、3週間延びて僕には都合が良かったです。
ただ、この試合が挑戦者決定戦とかそういうことは関係ないです。一つの試合として、今創れる自分の強さを試合で試したい、それだけです。菅原選手の試合も映像で見ました。強いと思います。弱くはないです、絶対に。自分を試すには凄く良い相手です。勝ってタイトルに挑戦できれば良いですけど、本当にその流れは見ていないです。明日の試合しか考えていなくて、このタイミングで試合をしておかないとずっとやらないと思ったので受けました。
自分への期待? とにかく、ここでちゃんと勝って自分への期待を高めたいですね。2年も試合をしていなくて、選手は試合で出せることが全てですから。じゃあ、今の俺はどうなんだろうと。8月から練習をしてきて、良い自分は創れているとは思っています。それが正解だというのを試合で出したいです」

■視聴方法(予定)
10月17日
午後2時00分~ TIGET LIVE

■ HEAT49計量結果

<HEATキック・ミドル級選手権試合/3分5R>
[王者]アブラル・ヒマラヤンチーター:69.9キロ
[挑戦者] 藤村大輔:69.8キロ

<HEATキック・ライト級王座決定戦/3分5R>
安川侑己:60.0キロ
北川裕紀:キロ
59.8
<HEATライト級挑戦者決定戦/5分3R>
菅原和政:70.2キロ
岡野裕城:70.5キロ

<59キロMIXルール/3分2R>
中井りん:58.4キロ
鈴木万李弥:58.7キロ

<バンタム級/5分3R>
土肥潤:61.2キロ
野瀬翔平:60.6キロ

<キック55キロ契約/3分3R>
内藤啓人:55.0キロ
片島聡志:57.8キロ

<キック58キロ契約/3分3R>
ノラシン・スペチアーレジム:57.0キロ
一仁:57.8キロ

<ミドル級/5分3R>
イゴール・タナベ:83.4キロ
清水洸志:83.8キロ

<フライ級/5分3R>
ユン・テスン:56.6キロ
御代川聡志:57.0キロ

<キック・ライト級/3分3R>
三輪裕樹:60.3キロ
嶋田将典:60.0キロ

<フェザー級/5分3R>
倉本拓也:65.9キロ
坂本大地:65.7キロ

<フライ級/5分3R>
森下”塾長”コウキ:56.3キロ
堺龍平:56.7キロ

<キック61キロ契約/3分3R>
ワンチャルーム・スペチアーレジム:60.9キロ
ポッシブルK:61.1キロ

<キック55キロ契約/3分3R>
堀越拓実:69.3キロ
夜叉猿:69.5キロ

<100キロ契約/5分3R>
ヨコヤ・マクレガー:96.7キロ
凡人ツチヤマン:──キロ

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【HEAT49】計量終了 ファット忍者ならぬスキニー忍者、イゴール・タナベ83.4キロでパス

【写真】プレ50回記念大会を連想されるボリュームのHEAT49はいよいよ明日開催される(C)EMILIO INAFUKU

明日、17日(日)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT49の計量が、東区のメルパルク名古屋で行われた。

注目のMMAデビュー戦を戦うイゴール・タナベはファット忍者の異名は返上、リミットを500グラム下回る83.4キロで無事パス。スキニー忍者として明日、清水洸志との対戦を迎えることとなった。


注目の公式記録とはならない非公式ミックスルールで2年振りの実戦を迎える中井りんは600グラムアンダー、鈴木万李弥は300グラムアンダーで、正面からの写真では体のフレームが鈴木の方が大きい印象を残したが、向き合うと中井の肩回りの厚みは、さすがと思わせるモノだった。

HEATライト級挑戦者決定戦に挑む、菅原和政と岡野裕城やバンタム級の新旧対決=土肥潤✖野瀬翔平ら注目カードを始め、MMA及びキックともに計量失敗はなかった。

■視聴方法(予定)
10月17日
午後2時00分~ TIGET LIVE

■ HEAT49計量結果

<HEATキック・ミドル級選手権試合/3分5R>
[王者]アブラル・ヒマラヤンチーター:69.9キロ
[挑戦者] 藤村大輔:69.8キロ

<HEATキック・ライト級王座決定戦/3分5R>
安川侑己:60.0キロ
北川裕紀:キロ
59.8
<HEATライト級挑戦者決定戦/5分3R>
菅原和政:70.2キロ
岡野裕城:70.5キロ

<59キロMIXルール/3分2R>
中井りん:58.4キロ
鈴木万李弥:58.7キロ

<バンタム級/5分3R>
土肥潤:61.2キロ
野瀬翔平:60.6キロ

<キック55キロ契約/3分3R>
内藤啓人:55.0キロ
片島聡志:57.8キロ

<キック58キロ契約/3分3R>
ノラシン・スペチアーレジム:57.0キロ
一仁:57.8キロ

<ミドル級/5分3R>
イゴール・タナベ:83.4キロ
清水洸志:83.8キロ

<フライ級/5分3R>
ユン・テスン:56.6キロ
御代川聡志:57.0キロ

<キック・ライト級/3分3R>
三輪裕樹:60.3キロ
嶋田将典:60.0キロ

<フェザー級/5分3R>
倉本拓也:65.9キロ
坂本大地:65.7キロ

<フライ級/5分3R>
森下”塾長”コウキ:56.3キロ
堺龍平:56.7キロ

<キック61キロ契約/3分3R>
ワンチャルーム・スペチアーレジム:60.9キロ
ポッシブルK:61.1キロ

<キック55キロ契約/3分3R>
堀越拓実:69.3キロ
夜叉猿:69.5キロ

<100キロ契約/5分3R>
ヨコヤ・マクレガー:96.7キロ
凡人ツチヤマン:──キロ

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DEEP HEAT49 MMA RYO   ブログ 岡野裕城 菅原和政

【HEAT49】岡野裕城とライト級挑戦権争いを前に、菅原和政「失ったキャリアを取り戻したい」

【写真】試合の5日前の時点で、この仕上がり具合!! (C)KUNIRYOSHI HIRONAKA

17日(日)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT49で、菅原和政が草MAXの持つHEATライト級王座への次期挑戦権を賭けて岡野裕城と戦う。

3年半以上のブランク──潰瘍性大腸炎を患い、この間にカナダでの生活、そして居を東京から福岡に移して失われたキャリアの挽回に燃える菅原は、実績やキャリアで上回ると捉えられている岡野に対して、絶対の自信を持っていた。失われた時間、彼の身に何が起こっていたのかを振り返ってもらい、今回の試合への意気込みを訊いた。


──HEAT初出場で岡野選手とライト級挑戦者決定戦。このオファーを受けた時は、どのような気持ちでしたか。

「棚ぼただなって。出たこともなかったのに1試合勝てばタイトルに挑戦させていただけるので……何でだろうなって思いました。3月の修斗の試合で拳をケガして、ちょうど直って練習を再開しようという時にオファーをもらってタイミングも良かったです」

──修斗の選手が他のプロモーションで試合して、結果を残さないと厳しい反応が大昔はありました。

「僕は修斗で結果を残している選手ではないので、そういう心配はないです。病気になって休んでいる期間が長かったですし、失ったキャリアを取り戻したいと思っているので、オファーを頂ければどこでも戦います」

──2015年11月から2019年6月までブランクがありました。その病気というのは?

「潰瘍性大腸炎という病気で、酷いなかでも試合をして2連敗とかしてしまって。休息前は試合の準備中にも下血をしながら練習しているような状態でした」

──そんなことをして大丈夫だったのですか。

「若くてアホでした。自分では分かっていなかったのですが、細すぎて……お化けみたいな顔をしていたと言われました。症状としてはお腹が痛いのと、トイレにいく頻度が多いというものなんです。酷い時は日常生活にも影響が凄く出てしまいます。言い訳にしたくないですけど、修斗で戦うようになったぐらいから、下血は始まっていました」

──では休息に入るまで、6試合をその状態で戦っていたことになります。

「1年ほど薬を飲んだら収まって、その間は2連勝したんです。ただ副作用で白血球の量が多くなったので、アスリート的にも良くないと思い自然療法で治そうと。その時に同じように潰瘍性大腸炎を患っていた、寒川直喜選手や鈴木信達選手の話を聞かせてもらいました。

でも薬を止めると、また少し悪化してしまって。ジャイアン貴裕選手との試合後に、しっかり休んでやり直そうと決めました。この間に海外に行ったり、東京を離れて福岡にやってきたんです」

──環境を変えることが大切だった?

「原因は色々とあって、環境からくる無意識のストレスというものもそうで。小さなストレスが重なっていたと思います。人が多い、待ち時間が多い。それだけでも良くなかったらしくて。カナダに行って広くて、人が少ないという生活をして、自然に癒されていました。帰国後も福岡にやってくると、同じで。便が答えを出してくれました。東京で生まれ育ったのに、東京が合っていなかったんです」

──でも博多も大都会じゃないですか。

「それが鹿児島本線で博多駅から一駅離れると、もう都会の喧騒はなくて。自然もありますし、田舎過ぎないのがまたストレスにならないことに通じていると思います。福岡は本当に良いところです。まだトイレに行く頻度は多いですけど、血は出なくなりました。血が出ていないと、練習もいっぱいして、試合に出たいです。今は弘中先生の下でMMAをやり直している最中です」

弘中 菅原はカナダ時代にトライスタージムでも練習していて、GSPとか顔なじみなんですよ。

──おお!!

「バンクーバーとトロントに7、8カ月住んでいて。トロントに住んでいる時に赤沢(幸則)選手と知り合って、モントリオールのトライスターで練習させてもらったんです。GSPに気に入ってもらって、彼が倉庫を改造したプライベートの凄い設備が整ったジムを持っていて。そこにも呼んでもらえるようになって。トロントとモントリオールは、東京と大阪ぐらいしか離れていなくて、夜行バスで行くという感じだから5、6回ほどトライスターやGSPのジムで練習するという凄く贅沢な時間を過ごさせてもらいました」

──それは素晴らしい経験ですね。話をHEATの試合に戻しますが、岡野選手はDEEPと修斗でタイトル挑戦経験のある格上といえば格上の相手です。

「あんまり昔からスタイルが変わっていないですよね。僕は進化しているので、やってみたらどうなるのかなって」

──ライト級では大きなフレームの持ち主ですが、その辺りは?

「う~ん、でもそんなに気にならないです。小さな選手にもテイクダウンされていますし。組み力はあんまり強くないと思っています。基本で組む練習をマスタージャパンは、しっかりとやっているので。

それに組み技だけじゃなくて、全局面で勝てる自信があります。打撃なら打撃で行きますし。組めるなら組む。組まれても、それを返す練習は十分にしてきたので、どんなシチュエーションでも問題ないです。もちろん寝技になっても、柔術もしっかりやっているので最悪上を取られても、返して極めにいき、パウンドも落とします。打・投・極を出して、修斗らしく攻めようと思います」

──HEATの王座を掛けて戦うファイトを、修斗でもステップアップのきっかけとしたいと考えていますか。

「ベルトを獲っておけば、それだけでオファーも増えると思います。せっかくチャンスをもらったので、福岡にまだベルトがないので第1号でベルトを持って帰りたいと思います。どのような舞台でも、ベストパフォーマンスで戦えるよう試合をさせていただきます。KOか一本、勝ちにいく試合をしようと思っているので注目してほしいです」

■視聴方法(予定)
10月17日
午後2時00分~ TIGET LIVE

■ HEAT49対戦カード

<HEATキック・ミドル級選手権試合/3分5R>
[王者]アブラル・ヒマラヤンチーター(ネパール)
[挑戦者] 藤村大輔(日本)

<HEATキック・ライト級王座決定戦/3分5R>
安川侑己(日本)
北川裕紀(日本)

<HEATライト級挑戦者決定戦/5分3R>
菅原和政(日本)
岡野裕城(日本)

<59キロMIXルール/3分2R>
中井りん(日本)
鈴木万李弥(日本)

<バンタム級/5分3R>
土肥潤(日本)
野瀬翔平(日本)

<キック55キロ契約/3分3R>
内藤啓人(日本)
片島聡志(日本)

<キック58キロ契約/3分3R>
ノラシン・スペチアーレジム(タイ)
一仁(日本)

<ミドル級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
清水洸視(日本)

<フライ級/5分3R>
ユン・テスン(韓国)
御代川聡志(日本)

<キック・ライト級/3分3R>
三輪裕樹(日本)
嶋田将典(日本)

<フェザー級/5分3R>
倉本拓也(日本)
坂本大地(日本)

<フライ級/5分3R>
森下”塾長”コウキ(日本)
堺龍平(日本)

<キック61キロ契約/3分3R>
ワンチャルーム・スペチアーレジム(タイ)
ポッシブルK(日本)

<キック55キロ契約/3分3R>
堀越拓実(日本)
夜叉猿(日本)

<100キロ契約/5分3R>
ヨコヤ・マクレガー(日本)
凡人ツチヤマン(日本

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DEEP HEAT49 MMA ONE イゴール・タナベ ブログ 土肥潤 岡野裕城 菅原和政 野瀬翔平

【HEAT49】10月17日、イゴール・タナベがMMA初陣のHEATで、野瀬翔平✖土肥”聖帝”潤が決定!!!

【写真】野瀬✖土肥がHEATで組まれることが、また意義深い (C)MMAPLANET

19日(木)、HEATがSNSで10月17日(日)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場でHEAT49の開催と対戦カードを発表している。

当初、9月25日に東京開催も検討されていたHEATだが、4月に続き本丸でのイベント開催が決まった。


まずHEATライト級チャンピオン草MAXへの挑戦権を賭けて、菅原和政と岡野裕城が対戦する。現在、修斗を主戦場としている両者の間がHEAT王座への挑戦権を賭けて戦うという面白いシチュエーションだ。

また菅原とマスタージャパン福岡の同門、修斗バンタム級戦線で注目の野瀬翔平が土肥潤と戦うことも決まっている。アマ修斗からプロ修斗ではサステイン興行、闘裸男、そしてRoad to ONEで戦ってきた野瀬が、HEATというこれまでの流れにない場所で土肥という関西ベースで、Demolition、パンクラス、修斗、Rising ON、VTJ、TTFC、Grandslam、DEEP、GLADIATORとJ-MMAのプロモーションの大半で戦ってきたグラップラーの相対する。

九州が拠点でキャリアアップが容易でない野瀬ですら、エリートに感じられるほど、土肥は雑草間が半端でない。その土肥は6月のGLADIATORで中村公彦をRNCで一蹴し、バンタム級チャンピオンの竹本啓哉へのチャレンジをアピールしていた。

他方、野瀬も7月の修斗で齋藤翼をポジショニングで圧倒して判定勝ちを収めている。両者の試合は現在RIZINを主戦場としているHEATバンタム級チャンピオン春日井たけしへの挑戦者決定戦の意味合いがあるのか。それとも、春日井の後釜チャンピオン決定への布石か──いずれにしても、非常に楽しみな顔合わせだ。

また今大会はパラエストラ千葉ネットから、御代川聡志と坂本大地が参戦し、それぞれユン・テスン&倉本拓也の志村道場勢と戦う試合も決まるなど、最近はキック主体だったHEATにMMAも活性化の兆しがある。

(C)EMILIO INAFUKU

そんな次回大会で、イゴール・タナベのMMA初戦も発表されている。イゴールは4月のHEAT48でグラップリングマッチをアンディ・コングと戦い、OT3Rで腕十字を極めてケージの中で勝ち名乗りを受けているが、ここでMMA──しかもHEATというのは驚きだ。

日本ブラジリアン柔術界、重量級のエースが突然のMMAデビュー、対戦相手の発表を待ちたい。

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News Shooto2021#02 ブログ マックス・ザ・ボディ 上原平 宮地智之 菅原和政

【Shooto2021#02】岡田✖大塚&平良✖前田大会で、2回戦ライト級ファイターのサバイバルウォーズ

【写真】宮地✖菅原、マックス✖上原──生き残るのは、誰だ (C)MMAPLANET

2日(火)、サステインより20日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#02の追加カードが発表された。

修斗世界バンタム級選手試合=岡田遼✖大塚隆史、平良達郎✖前田吉朗、魚井フルスイング✖後藤丈治など、注目カードが既に明らかとなっている同大会で、2つのライト級(※コロナ禍措置で当日計量の1階級で調整)2回戦=宮地智之✖菅原和政、マックス・ザ・ボディ✖上原平が組まれた。


宮地はパンクラスでの7年の活動から心機一転、修斗に戦場を移すと2連勝中と結果を残していたが、コロナ禍で1年振りの実戦となる。対する菅原は東京から福岡と弘中邦佳を師事し、一度はONE Warriorと契約をしたこともあった。2019年11月にリトアニアのBUSHIDO HERO’Sが開催したKING OF KING ワールドGPに出場して以来、彼も1年4カ月ぶりのファイトとなる。

対してマックス・ザ・ボディと上原はともに1月のニューピア大会に出場したばかりで、前者は西川大和に敗れ、後者はヨシ・イノウエとドローとなっている。4選手揃って2021年初勝利とライト級中団の生き残りを賭けてのファイトだ。

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