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【Gladiator028】成長の証=ダギースレンとの再戦へ。チハヤフル・ヅッキーニョス「全く違ったMMAを」

【写真】国際戦2試合を含む、ハードな5試合でヅッキーニョスが手にした武器とは── (C)SHOJIRO KAMEIKE

もう既にオープニングファイトが開始しているGLADIATOR028。フェザー級王座挑戦者決定トーナメント準決勝でチハヤフル・ヅッキーニョスが、リベンジに挑む。
Text by Manabu Takashima

昨年6月に同王座決定トーナメント準決勝でダギースレンに敗れたヅッキーニョスは、15カ月で5試合を戦う打撃で戦える気持ちを創ってきた。一足飛びなど考えす、一歩一歩確かな成長を遂げたヅッキーニョスがこの間に経験と成長を訊いた。


――挑戦者決定トーナメント準決勝に臨むヅッキーニョス選手ですが、チャンピオン河名マスト選手のRoad to UFC準決勝敗退をどのように捉えていますか。

「残念な気持ちではありますが、最初にダウンを取ったの河名選手で。何もできなくて負けたわけでないです。現実は厳しいと思うのと、もう戦えないと思っていたので再戦のチャンスがあるかもということはポジティブにも捉えることができるという感じですね。

本音は勝ち続けてUFCに行ってくれていたら、ニャムジャルガルに続いてGladiatorのチャンピオンがUFCに行くことになっていればGladiatorの存在も明確になったのかとは思います。同時にここでチャンピオンになるとRoad to UFCに出られるという認識を僕は持っています。Gladiatorで色々な外国人選手と戦って、上を目指す。そこに他の日本人選手が来てくれたら、もっと盛り上がるでしょうし」

──押忍。そのように国際戦を繰り返すことで、力をつけていたヅッキーニョス選手。そういう戦いの序章だった時にダギースレンに判定負け、そして再び肌を合わすこととなりました。

「前回のダギースレン戦は大きかったです。実際にあの試合に負けて……通用した部分もあったけど、全体的に押し切られた試合でした。あの負けで、会社を辞めようと決めて。翌日に上司に伝えたんですよ」

──えっ!!

「実際に退社したのは、今年の2月なんですけど。あそこから気持ちも切り替わりいつか再戦したいと思っていたので、それが1年と3カ月……短いといえば短いですが、ブランクを空けずに試合をしてきて確実に成長しているという気持ちがあります。なのでリベンジのチャンスが来たというのは、凄く嬉しいです。

前職と同じでも、フリーになって自分でスケジュールを管理し今は格闘技に集中した生活ができているので。正直、サラリーマン時代は連日の残業と出張が多くて、今からすると『よう、やっていたな』って思うほどで。あの時と比べると、今は格闘技としっかり向き合えています」

──ダギースレンに負けて仕事を辞める決意をした。その時は、どのようにファイターとして強化していきたいと考えていたのでしょうか。

「一番はスタンド、打撃です。もともと打撃が苦手で、試合でも自分から打撃で前に出るってほとんどなくて。サークリングから隙を見て組みつくスタイルでしたが、それでは厳しくなってきたので。打撃が普通にできて、レスリングを強化する。柔術タイプだったので、テイクダウンをしないと自分の強味を発揮できないと考えました。それとフィジカルですね。ダギースレンと戦って、彼を体感して『なるほど』って思いました(笑)。何となく勝っていたことから、打撃だろうが組みだろうが自分から試合を創って勝つという風に変わりました」

──ダギースレン戦後、まず9月にハンセン怜雄選手との再起戦が組まれました。

「ハイ。打撃で倒してやろうと思っていました。ハンセン選手は打撃の選手で、戦績だけ見ると苦戦をしている。なので通用しないことはない。この試合で、自分の殻を破らないと成長できないという気持ちで臨んだ試合でした。実際に殴り合って、削られましたけどパンチでKOできたので良い経験になりました。技術云々でなく、気持ちでいけたのが大きかったです」

──続く12月大会では河名マスト選手に逆に打撃で敗れました。

「あの試合はやはり河名選手のレスリング力ですね。並大抵でないことは覚悟していました。MIBUROで大きな外国人がきてやられちゃうこともありますが、通用しないということはなかったです。だから河名選手と戦っても、打撃で上回って組んでも勝負できると思っていました。そうしたら……圧倒的なレスリング力の差がありました。

飛ばしすぎないで戦おうと思ったら、組みで圧倒されて。勝つには打撃しかないと打ち合ったらKOされました。感覚的な話になりますが、それでもトップレスラーのフィジカルを体験できたのは大きかったです。打撃が中途半端、未完成な打撃で勝負をしたことも敗因の一つだと思っています。組みだけでなく、打撃も反省できた試合でした」

──では今年3月の石田拓穂戦、ある意味絶対に負けられない状況だったかと思います。

「実力的には絶対に勝てるとは言わないですが、少なくとも普通に勝負ができると踏んでいました。リーチ差を生かして、打撃が勝負しようと。でも、その打撃が未完成でした」

──打撃で押し込まれて、逆転の一発という試合でした。

「KOしたパンチは正直、狙っていたものではないです。でも練習をし続けていたパンチでした。近距離でのパンチ、一発で意識を飛ばせたのも初めてで……結果的に打撃の練習の成果が出た試合で。自分のなかでは自信にはなりました」

──5月のパク・サンウォン戦はアドニス・セビジェーノが来日できず、急遽の対戦となりました。そしてストライカーを相手に、一つのテイクダウンからコントロールして腕十字で一本勝ちでした。

「打撃が得意なのは分かっていました。なのでKOをしようとかはなかったですが、打撃戦でどれだけできるのか試そうと思っていました。打撃を出させていなす。見切ったうえでテイクダウン。組んでからはいつも通り戦えばいける。そういう作戦通りの試合でしたね。打撃の向上と、作戦通りに動けることが確認できました」

──打撃を向上させても、打撃戦を一部と考えている。まさにMMAとして打撃と捉えることができていますね。その打撃、どこかで特別に練習をすることはあるのですか。

「ムエタイのプライベートを受けたり、ムエタイの選手と練習する機会を設けました。あとは福田龍彌さんから、アドバイスを良く貰います。そこを実践する。昔から教えてもらってはいたのですが、なんせ打撃が分からなくて。レベルが違い過ぎるから仰っていることが分からなかったのが、ようやく少し分かって来て。龍彌さんのいうことを信じて戦う。それが最近になって、できるようになりつつあると思います。そこは大きいです」

──そして迎えた7月のトーナメント準々決勝、中川晧貴選手に総力戦で競り勝ちました。

「中川選手はグラップラーで、リーチ差があるので打撃で行こうと思っていました。テイクダウンをさせずに、戦う。スタンドでプレッシャーをかけて相手を下がらせる。そこはデキてしっくりとは来ています。ただ僕も被弾してしまいました。前に行く気持ちが強くて。

打撃に拘るより組みの方が強みですし、打撃を混ぜて戦うことが身についてきたというのはあります。ただ、その組みの部分でポジションを返されたり、逆に得意なところで課題が残った形です」

──そして、いよいよダギースレンとの再戦です。以前との違い、改めてお願いします。

「打撃を使って戦えるようになったこと。もちろん、狙い過ぎると自分が貰ってしまうこともあるのですが『できるぞ』というところが違います。前回はスタンドでも、ほぼほぼ僕が逃げ回ってグラップリング勝負をしてたのが、そこも打撃を使って……。綺麗に入るとまではいえないけど、グチャグチャにはならないで戦えるかと思います。少し洗練されたMMAになる。そういうところを見て欲しいです」

──結果オーライかもしれないですが、石田戦で打撃で下がった時に組まずに打撃で勝った。それがあることで、絶対的に組むだけじゃない。その気持ちがあると相手に分かることは、大きいのかと思います。

「人一番ビビりだったんです。スパーリングでもパンチが飛んで来たら背中を向けてうずくまるぐらいの感じで避けていました。今の後輩、一般会員さんは凄いなって思うぐらい僕よりできていました。本当に僕は顔に来るものへの恐怖心が凄くあって。結局、勝ちたいってよりは単純にそういう自分が嫌だった。

恐怖心に打ち克ことは、戦ううえで必要な能力で。逃げ回る自分は嫌だし、逃げ回るスタイルじゃ通用しない。だから、やるしかないと思って取り組んで来たら段々、少しずつですけど向き合えるようになって。目を開けたままでパンチを貰えるようにはなりました」

──その気持ちが創ることができてのダギースレン戦です。

「去年のトーナメントはGladiatorで戦ってきた選手の出場は、僕しかいないような状況だったから出ることができたと思います。それで負けました。今回は、この1年で強さと成長する能力を見せたことで、トーナメント出場が認められたと思っています。あれからの5試合、間を空けずに戦ってきたことで得られた自信があります。ダギースレンも凄く成長しているので、全く違ったMMAを見せることができると思います」

──ところで、今もMMAは東京中心です。グラジでキャリアを重ね、力もつけてきた。首都圏で戦いたいという気持ちは?

「そういう気持ちは、強くは持っていないです。どこでも一緒です。今は配信があるので。昔は東京、後楽園ホールで戦いたいということはありましたが、今は場所に拘りはないです」

■視聴方法(予定)
10月6日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル


■Gladitator028対戦カード

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
水野翔(日本)
パン・ジェヒョク(韓国)

<フェザー級/5分3R>
木村柊也(日本)
キム・ウィジョン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
上田祐起(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
チョモランマ1/2(日本)

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
今井健斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
福田泰暉(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
しゅんすけ(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田政輝(日本)
荒木凌(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
藤井丈虎(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
趙大貴(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
藤原浩太(日本)

<フライ級/5分2R>
田中義基(日本)
村田和生(日本)

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【Gladiator028】1年4カ月振りの再戦、ヅッキーニョス戦へ。ダギースレン「打撃をたくさん使いたいです」

【写真】王座決定T決勝の体重オーバー以来、相当に減量には注意が払われているようなダギースレンだ (C)SHOJIRO KAMEIKE

本日6日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR028が開催され、フェザー級王座挑戦者決定トーナメント準決勝でダギースレン・チャグナードルジが、チハヤフル・ヅッキーニョスと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年6月に同王座決定トーナメント準決勝で対戦した両者。前回の対戦ではダギースレンがスプリットの大激戦を制した。あれから1年4カ月、この間の成長度合のぶつけ合いを前に寡黙なチンギス・ハンの末裔が、その自信のほどを静かに語った。

――トーナメント準決勝まで2週間を切っていますが、今の体調は如何でしょうか(※取材は9月25日に行われた)。

「体調は良いです。トレーニングも順調に続けることができて、これからは減量に集中していこうとかと思っています。7月に試合があって、それから練習を続けてきました。ここからは体重を落とします」

──もう体重調整の時期に入っているのですね。

「今は動いて体重を落としている状態で、来週になると計量を見据えて体重を創っていきます」

──ヅッキーニョス選手と1年2カ月振りの再戦となります。彼からは前回の対戦後、試経験がダギースレンより多くて、成長の度合いが違うという旨の発言が聞かれます。

「中川選手との試合を見て、ヅッキーニョス選手は去年に自分と戦った時よりもスタミナがついたように感じました。ただ、スピードがないです。前回は私が勝ちました。今回もしっかりと研究したので、勝つのは自分です」

──前戦と比較すると、打撃を使ったMMAができるようになったとも言っていました。

「自分との試合後、ヅッキーニョス選手は多くの試合をしてきたことは確かです。その試合映像は全てチェックしました。試合のたびに成長をしています。打撃でもKOしているので、その辺りは自分も承知しています。でも自分も彼の成長に負けないほど練習をしてきたので、打撃でやりあうことを全然平気です。

逆に自分は前回の試合でグラップリングやレスリングという面で、しっかりと力を発揮することができなかったです。7月のアドニス・セビジェーノ選手との試合でも、そこは上手くいかなったです。なので、今回はしっかりと組みでも強さを見せられるようにスタミナの強化を図ってきました」

──大阪では、どのような試合がしたいと思っていますか。

「前回は組みが多かったので、打撃をたくさん使いたいです。ヅッキーニョス選手と再戦することが凄く楽しみで、ファンの皆さんが喜んでもらえる試合ができると思います」

■視聴方法(予定)
10月6日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

■Gladitator028対戦カード
<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
水野翔(日本)
パン・ジェヒョク(韓国)

<フェザー級/5分3R>
木村柊也(日本)
キム・ウィジョン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
上田祐起(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
チョモランマ1/2(日本)

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
今井健斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
福田泰暉(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
しゅんすけ(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田政輝(日本)
荒木凌(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
藤井丈虎(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
趙大貴(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
藤原浩太(日本)

<フライ級/5分2R>
田中義基(日本)
村田和生(日本)

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45 Gladiator Gladiator028 MMA MMAPLANET o ONE UFC YouTube しゅんすけ ウー・シャオロン キム・ウィジョン キンコンカンコンケンチャンマン ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ヅッキーニョス チャンネル パン・ジェヒョク ルキヤ 上田祐起 今井健斗 古賀珠楠 吉田開威 宮川日向 山上幹臣 木村柊也 松根良太 森井翼 水野翔 澤田政輝 田口翔太 磯嶋祥蔵 福田泰暉 荒木凌 野口蒼太 風我

【Gladiator028】計量終了 中国で16秒KO勝ち&8月に硬式空手世界2冠王の吉田開威が上田祐起と対戦

【写真】メインカード第1試合はスタイルが対極の両者(C)SHOJIRO KAMEIKE

明日6日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGladiator028の計量が、5日(土)に同市のSMOKER GYMで行われ、出場選手全員がパスした。
Text by Shojiro Kameike


メインカードの中でチハヤフル・ヅッキーニョスとバン・ジェヒョクは、最初に体重計に乗った時はわずかにオーバーしていたものの、ともにショーツを脱いでクリアしている。ギリギリの状態で計量に臨んだと思われるが、コンディションに問題はなさそうだ。結果、メインカード4試合+プレリミ10試合+オープニングファイト5試合=全19試合の計量がわずか1時間強で終了した。

今大会のメインカードは全4試合中、3試合が国際戦に。もう1試合は吉田開威が上田祐起と対戦する。吉田はプロデビューから5戦無敗で、今年6月には中国でウー・シャオロンをわずか16秒、左ハイでKOした。8月2日から4日にかけて東京で行われた世界硬式空手道選手権大会では、個人-65キロ級と団体戦の2冠を達成している。対する上田祐起は7月大会で福井達郎をRNCで下し、連敗から脱出。互いに打撃と組み、得意なところはハッキリとしているが、3Rの中でMMAとしての進化が求められる。

プレリミには5月大会で山上幹臣をKOした今井健斗が出場し、現在3連勝中の宮川日向と激突する。前回のインタビューで、沖縄遠征の際に松根良太THE BLACKBELT JAPAN沖縄代表からUFCジャージを貰ったことを明かした今井。計量会場にもそのUFCジャージ着用で登場した。計量後のルール説明で「頭部への塗布物禁止」を聞いたあと、レフェリーにしっかりパーマをかけた頭を触って確認してもらっていた。

■Gladitator028 視聴方法(予定)
10月6日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Gladiator028 計量結果

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス:66.2キロ
ダギースレン・チャグナードルジ:66.0キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
水野翔:66.1キロ
パン・ジェヒョク:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
木村柊也:66.1キロ
キム・ウィジョン:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
吉田開威:61.3キロ
上田祐起:61.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
森井翼:77.3キロ
チョモランマ1/2:77.4キロ

<フライ級/5分2R>
宮川日向:57.1キロ
今井健斗:57.0キロ

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太:65.6キロ
福田泰暉:66.2キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.9キロ
しゅんすけ:61.5キロ

<フライ級/5分2R>
澤田政輝:56.7キロ
荒木凌:57.0キロ

<フェザー級/5分2R>
田口翔太:65.9キロ
藤井丈虎:65.2キロ

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季:77.3キロ
趙大貴:77.2キロ

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵:70.4キロ
キンコンカンコンケンチャンマン:69.3キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:56.9キロ
藤原浩太:56.3キロ

<フライ級/5分2R>
田中義基:57.0キロ
村田和生:56.0キロ

<ライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔:70.3キロ
健椰:69.5キロ

<フライ級/5分1R>
岩崎圭吾:55.7キロ
古賀琉斗:57.0キロ

<バンタム級/5分1R>
原田康平:60.8キロ
菱田景太:61.2キロ

<55キロ契約 5分1R>
伊藤瑛大郎:53.3キロ
枦山祐気:54.8キロ

<バンタム級/5分1R>
川口彪弥:61.5キロ
高橋風我:61.2キロ

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45 MMA MMAPLANET o Wardog Wardog46 しゅんすけ キック ソ・ジェヒョン 小西澄斗 荒木凌

【Wardog46】フライ級T決勝はシーソーゲームの末、しゅんすけイエロー2枚も響き荒木がベルトを巻く

【写真】荒木は涙の戴冠。第4代Wardogフライ級王者に(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、大阪市港区の弁天町世界館でWARDOG CAGE FIGHTが昼夜興行を開催した。ここでは昼興行=Wardog46からメインのフライ級王者決定トーナメント決勝戦と、ソ・ジェヒョンを迎え撃った小西澄斗のプロデビュー戦をご紹介したい。
Text by Shojiro Kameike


<WARDOGフライ級T決勝/5分5R>
荒木凌(日本)
Def.2-1:47-46.47-46.46-47.
しゅんすけ(日本)

開始早々、荒木が左跳びヒザを繰り出す。下がったしゅんすけに左右連打から左ハイを繰り出す荒木。しゅんすけも左の蹴りを上下に散らし、距離を詰めて来る荒木に右ストレートを浴びせるが、首相撲に捕らえたところでシングルレッグに入られてしまう。背中を着かせた荒木がケージ際でパウンドの連打を浴びせる。しゅんすけは蹴り上げからスクランブルへ。トップを回ったが、荒木が腕十字からリバーサルしてマウントを奪取する。マウントからアメリカーナ、さらに十字で腕を伸ばしかけたところで初回が終了した。

2R、パンチを振るって前に出る荒木に対し、しゅんすけが左フックのカウンターでダウンを奪う。足を利かせる荒木にパウンドを落としていくが、三点ポジションから立ち上がろうとした荒木の顔面に左ヒザを入れてしまう。これは反則のため、しゅんすけにイエローカードが提示された。再開後、荒木はまたもボトムになるが下から腕十字を極めかける。これを凌いだしゅんすけがバックマウントへ。しかし前に乗りすぎてしまい、パンチで削りながらポジションを整えていった。

3R、荒木のシングルレッグに対し、しゅんすけはケージに背中を着け、側頭部に右ヒジを突き刺す。さらに上から潰したものの、亀になった荒木の顔面にまたもヒザ蹴りを当ててしまう。しゅんすけに2枚目のイエローカードが提示されて、あと1枚でレッドカード=反則負けの状態に追い込まれた。試合が再開されると、荒木の右スピニングバックキックがしゅんすけのボディを捉える。しかし、しゅんすけは右ストレートを返しながらボディロックでテイクダウンし、ケージ際でパウンドとヒジを連打してラウンドを終えた。ここでバッティングが起こり、荒木の左目尻から大量の出血が……。

4R、荒木の右ストレートがしゅんすけの顔面を捕らえ、続けてシングルレッグで背中を着かせる。しゅんすけはケージキックからバックに回り左腕を荒木の首に巻き付けていく。右腕を引きはがされたしゅんすけが、ワンハンドでRNCを極めに行くも、荒木が反転してトップを奪い、ラウンド終了までキープした。


最終回、互いにローを繰り出すなか、荒木がシングルレッグへ。しゅんすけに背中を着かせ、さらにサイドへ移行する。しゅんすけはスクランブルから荒木にポジションを入れ替え、背中を着けた荒木の顔面にパウンドを落とす。荒木が下から三角をセットアップすると、しゅんすけがリフトした瞬間に立ち上がった。荒木はスタンドに戻り、一度はシングルレッグを潰されるも、再度渾身のシングルレッグでテイクダウンを奪い、そのままトップを守り続けた。

フルラウンドに渡りシーソーゲームが展開されたタイトルマッチは、しゅんすけの反則(顔面へのヒザ蹴り)によるイエローカード2枚=減点2が響き、荒木がスプリットの判定勝ち。減点がなければ勝っていたかもしれないだけに、しゅんすけにとっては悔しいところ。荒木はKO負けを喫した初戦のリベンジを果たすとともに、Wardogフライ級ベルトを獲得した。涙を浮かべながら「しゅんすけとは1勝1敗。いつになるかは分からないけど、また戦うことになる」と語った。


<バンタム級/5分2R>
ソ・ジェヒョン(韓国)
Def.1R1分18秒 by 三角絞め
小西澄斗(日本)

ソ・ジェヒョンが計量オーバーのため、イエローカード2枚提示から試合スタートとなる。さらに小西が勝利した場合のみ公式記録に、ソ・ジェヒョンが勝利した場合はノーコンテストとなる――と発表されていたが、これはタイトルマッチのみの変則ルールであり、今回は通常ルールに基づく試合であると訂正された。

試合が始まると小西が右カーフを連続であたる。ボディロックで組みついたソ・ジェヒョンはハイクロッチから引き込んだ。フックスイープで小西の体を浮かせると、リバース・デラ―ヒーバから小西の右足を引いてスイープに成功する。小西はハーフガードから右腕を差し上げて返したが、ここでソ・ジェヒョンは小西の左手首をキャッチしている。さらに右腕を抱えて三角絞めをセットアップすると、下になって小西の頭を引き、タップを奪った。

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【Wardog46&47】昼夜興行はフライ級王座決定戦&フェザー級王座統一戦。小西はソ・ジェヒョンを迎え撃つ

【写真】1月に準決勝戦で勝利した両者(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、大阪市港区の弁天町世界館でWardogが昼夜興行を開催する。昼興行Wardog46では、しゅんすけと荒木凌がフライ級王座決定トーナメント決勝を争う。
Text by Shojiro Kameike


前王者MAGISAが返上したベルトを賭け、4選手による新王者決定トーナメントが2024年第1弾興行Wardog45からスタートした。準決勝ではしゅんすけが太一を、荒木が有木拓未をそれぞれ下している。この時、大会前に「本命しゅんすけ、対抗は荒木」という記事を掲載したが、その予想を覆すようなKO勝ちを荒木が見せつけた。

両者は昨年7月に対戦しており、しゅんすけが2Rにパウンドアウトしている。その結果からすれば、今回もしゅんすけ有利と見られても仕方ないが、前戦で荒木が有木をボディ攻撃で沈めている点は大きい。

初戦では開始早々に荒木がテイクダウンを奪ってトップキープを続けたが、2Rには首相撲からボディにヒザ蹴りを受けたことを起点に、逆転を許している。この時に荒木も、有木戦と同様にボディ攻撃で返すことができていれば、展開は変わっただろう。

一方のしゅんすけも、太一戦は接戦ではあったものの、テイクダウンとグラウンドコントロールに関しては大きな成長を見せた。スタンドとグラウンドでしっかりと削るからこそ、得意のアナコンダチョークも生きてくるはず。その意味では荒木と同様、しゅんすけも初戦と同じファイターではない。試合は5分5R、互いに削り合うタフな試合も考えられるトーナメント決勝戦だ。

また、昼興行では1月にNGF枠(New Generation Fight=育成枠)で涼河を、ロシアンフックのカウンター一撃で沈めた小西澄斗が2R戦に挑む。その相手は、なんと韓国のソ・ジェヒョンだ。ソ・ジェヒョンは20007年にスピリットMCでデビューし、これまでROAD FC、TOP FC、そしてDoubleG FCと数々の大会で戦ってきた、まさにK-MMAの生き字引的な存在。今回は2021年12月以来の試合となるが、これだけのベテラン選手をプロデビュー戦にぶつけてくるあたり、小西に対する期待がうかがえる。

夜興行Wardog47ではフェザー級王座統一戦として、正規王者の徳野”一心”一馬と、暫定王者の福田泰暉が激突する。関西インディーMMAから新たなスターの登場なるか。

■Wardog46 対戦カード

<Warodgフライ級王者決定トーナメント決勝戦/5分5R>
しゅんすけ(日本)
荒木凌(日本)

<ウェルター級/5分2R>
倉岡寿美津(日本)
ソニック高山(日本)

<ライト級次期挑戦者決定トーナメント準決勝/5分3R>
八木敬志(日本)
アンディ(日本)

<バンタム級/5分2R>
カーレッジユウキ(日本)
田上健太(日本)

<バンタム級/5分2R>
小西澄斗(日本)
ソ・ジェヒョン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
セイヤ(日本)
それゆけケイタっち(日本)

<NGF ライト級/5分1R>
辻純也(日本)
永井康勢(日本)

<NGF フェザー級/5分1R>
剛助(日本)
コウ(日本)

<NGF バンタム級/5分1R>
小笠原孝成(日本)
暴ヶ内(日本)

<NGF フライ級/5分1R>
PANTHERBOYショウ(日本)
前原泰輝(日本)

■Wardog47 対戦カード

<Wardogフェザー級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]徳野”一心”一馬(日本)
[暫定王者]福田泰暉(日本)

<ライト級次期挑戦者決定トーナメント準決勝/5分3R>
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)
ワタナベ関羽マサノリ(日本)

<フライ級/5分2R>
岩本尚(日本)
真鍋陸(日本)

<フライ級/5分2R>
有木拓未(日本)
マルザヘンペーソク(日本)

<NGF ライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔(日本)
柏木大志(日本)

<NGF フライ級/5分1R>
塩川玲斗(日本)
Pittbull YUTO(日本)

<NGF バンタム級/5分1R>
土屋諒太(日本)
平田健人(日本)

<NGF フェザー級/5分1R>
Dark葵(日本)
斎藤瑠心(日本)

<NGF フライ級/5分1R>
辻本涼太(日本)
舩波巧(日本)

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【Wardog45】新フライ級王者決定Tは荒木がボディ攻撃でKO勝ち。決勝でしゅんすけとの再戦が決定

【写真】4月28日に開催されるフライ級T決勝へ、しゅんすけと荒木が進出 (C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、大阪市港区の弁天町世界館でWARDOG CAGE FIGHT45が開催された。ダブルメインイベントとして、フライ級王座決定トーナメント準決勝戦2試合が開催されている。その試合内容と、5分1Rで行われるセミプロ枠=NGF(ニュージェネレーションファイト)の注目株をご紹介したい。
Text by Shojiro Kameike


<WARDOGフライ級王座決定T準決勝/5分3R>
荒木凌(日本)
Def.1R2分37秒 by TKO
有木拓未(日本)

左右の蹴りを散らす有木が、左スピニングバックフィストから組みに行った。右腕を差し上げ、頭をおっつけていく。荒木は右を差し返しつつ、ウィザーから投げを打ってテイクダウンに成功する。有木がバタフライガードからスクランブルへ。ガブった荒木が首を取り、アナコンダで絞め上げる。反転した有木がトップを奪いに来ると、荒木は三角絞めに切り替えたが、ここで有木が頭を抜いて立ち上がった。荒木もスタンドに戻り、一気に距離を詰めて左ボディブローを突き刺す。この一撃で苦悶の表情を浮かべた有木が組みに来ると、荒木はボディへ左ヒザを追撃してKO勝ちを収めた。

柿原勇気ワードッグ代表によれば、福岡在住の荒木にRIZIN LANDMARK佐賀大会(2月24日)のオファーもあったという。しかし荒木は今大会で準決勝、続いて4月28日に決勝が行われるこのトーナメント出場を選択した。試合後マイクを持った荒木は昨年7月にKOで敗れている、しゅんすけにエールを送り再戦とリベンジを希望した。

<WARDOGフライ級王座決定T準決勝/5分3R>
しゅんすけ(日本)
Def.2-1:30-27.30-27.28-29
太一(日本

キックボクシングをベースに持つという太一が、しゅんすけのパンチの打ち終わりに右カーフキックを合わせる。さらに右ストレートから左ミドルを打ち込むが、しゅんすけもワンツーを返した。距離を取るしゅんすけに対し、太一の右カーフが当たる。しゅんすけは太一の右カーフをかわし、ボディロックからグラウンドに持ち込む。立ち上がり、体勢を入れ替えた太一がしゅんすけをケージに押し込み、初回を終えた。

2R、プレスをかける太一だが、蹴りを放った後にバランスを崩す場面も見られる。しゅんすけはマットに背中を着けた太一にパウンドを落としながらトップへ。ケージを使って立ち上がる太一を押し込むしゅんすけだが、ここでレフェリーがブレイクをかけた。再開後、しゅんすけが再びボディロックでグラウンドに持ち込む。パスからバックに回ったしゅんすけは、バックマウントを奪取してパンチを落とし、ラウンド終了まで削っり続けた。

最終回、しゅんすけがダブルレッグで飛び込み尻もちを着かせるが、すぐに立ち上がった太一を再び倒すことはできず。しゅんすけは引き込み、ケージ際まで下がり追ってくる太一の首を取ってアナコンダチョークで絞め上げる。首を抜かれると三角に移行するしゅんすけ。さらにマウントを狙うも、太一が前に落としてトップを奪った。しゅんすけはケージ際でパスを狙ってきた太一の右腕に、腕十字を仕掛ける。太一の腕が伸びたかと思われたが、反転して腕を抜いたところで試合が終了した。

裁定はしゅんすけがスプリットで判定勝ち。試合後、太一を指導するMAGISAは「勝ったと思ったのですが……」と語るとおり、内容は接戦だった。確かに自身と同様、太一もトップコントロールを狙うも、しゅんすけが常にポジションをキープさせなかったことはMAGISA戦の経験が生きたということか。試合後は荒木もケージインし、互いにトーナメント決勝での勝利をアピールし合った。

フライ級王者決定トーナメント決勝は4月28日、会場は同じく世界館で開催される。

<NGF バンタム級/5分1R>
小西澄斗(日本)
Def.1R 2分35秒 by TKO
涼河(日本)

涼河のパンチに対し、見切りからカウンターを合わせる小西。さらに蹴りを上下に散らしつつ、右カーフキックを当てる。涼河はダブルレッグで飛び込み尻もちを着かせたが、小西はケージに背中を着けて立ち上がる。そして最後は涼河の左右フックを見切って、左ジャブからロシアンフックのカウンターを叩き込み、一撃でKOした。後頭部から倒れた涼河は、そのまま担架で運ばれることに。

選手育成枠のNGFでは高すぎる=危険な打撃レベルにある小西について、主催者側も大会後、次回から2R制への出場も検討している。


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【Wardog45】関西インディーMMA2024、新フライ級王者決定Tが開幕。本命しゅんすけ、対抗は荒木

21日(日)、大阪市港区の世界館でWARDOG CAGE FIGHTが2024年第一弾興行「Wardog45」を開催する。今大会では空位のフライ級王座決定トーナメントが行われることとなった。
Text by Shojiro Kameike


昨年10月、WARDOG44のメインイベントで当時のフライ級王者MAGISAが、挑戦者しゅんすけからテイクダウンを奪い続け王座防衛を果たした。直後、MAGISAはベルト返上を発表し、それを受けた柿原勇気WARODG代表が2024年にフライ級新王者決定トーナメント開催を約束している。

そのトーナメントが2024年第一弾興行で早くも実現された。4人制のトーナメントで今回は準決勝2試合——しゅんすけ×太一、荒木凌×有末拓未が組まれている。これまでの実績でいえば本命しゅんすけ、対抗が荒木凌となるだろうか。

しゅんすけと荒木は昨年7月、フライ級王座挑戦権を賭けて対戦し、しゅんすけが2Rにパウンドアウトした。しゅんすけの戦績は5勝3敗で、5勝は全てフィニッシュによるものだ。前回のMAGISA戦はトップコントロールで優位に立たれ敗れたものの、ここ最近はアナコンダチョークからジャパニーズ・ネクタイへの連携に鋭さを見せている。相手の首を刈ることができずに終わっても、そのままマウントへ移行しパウンド連打を浴びせることもできる。

荒木も5勝6敗というキャリアの中で、5勝のうち判定勝利は1試合のみ。荒木は昨年10月に韓国プサンで開催されたBIFC01でキム・ジョンビルにシングルレッグを切られ、パウンドアウトされた。しゅんすけ戦に続くKO負けでダメージも心配されるところだが、テイクダウンとスクランブルの攻防が課題という点は、しゅんすけと同じだろう。

荒木にとってはリベンジも賭けたしゅんすけ戦を実現させるためには、まずはトーナメント準決勝をクリアしなければならない。しゅんすけと対戦する太一は前王者MAGISAが主宰するジム「booM」の所属であり、MAGISAが返上したベルトは欲しいところ。しかし今回の試合がプロデビュー戦で、ここは今後のキャリアアップのための試合と捉えてほしい。それは荒木と対戦する有末にも同じことが言える。

とはいえ、小径ケージの中では何が起こるか分からない。それが関西インディーMMA、ワードッグだ。単なる試合結果だけではない――課題と成長、あるいは突如ともいえる新鋭登場の可能性も否定できない。そんな興味深いフライ級トーナメントだ。


■ Wardog45 対戦カード

<WARDOGフライ級王座決定T準決勝/5分3R>
しゅんすけ(日本)
太一(日本)

<WARDOGフライ級王座決定T準決勝/5分3R>
荒木凌(日本)
有木拓未(日本)

<女子フェザー級/5分2R>
パインメーカー☆ウエダマオ(日本)
キム・ヨンジ(韓国)

<ライト級/5分2R>
アンディ・サカイ(日本)
そのまんまたなか(日本)

<バンタム級/5分2R>
カーレッジユウキ(日本)
カズキ(日本)

<ウェルター級/5分2R>
SAIDER(日本)
成田佑希(日本)

<NGF ライト級/5分1R>
辻純也(日本)
翔(日本)

<NGF ライト級/5分1R>
中村斗軌(日本)
岡野佑樹(日本)

<NGF ライト級/5分1R>
永井康勢(日本)
草壁陸斗(日本)

<NGF バンタム級NGF/5分1R>
それゆけケイタっち(日本)
よっちゃん。(日本)

<NGF バンタム級/5分1R>
涼河(日本)
小西澄斗(日本)

<NGF フライ級/5分/1R
PANTHERBOYショウ(日本)
塩川玲斗(日本)

<NGF フライ級/5分1R>
金本魁羅(日本)
真鍋陸(日本)

<キッズMMA 58kg以下/5分1R>
池田大樹(日本)
谷口和寿也(日本)

<キッズMMA 50kg以下/5分1R>
山崎正道(日本)
キンコンカンコンショウチャンンマン
キンコンカンコンショウチャンマン(日本)

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【Bloom FC01】一足早く―福岡発、世界へ。本田良介「勝ちさえすれば生活できる環境を手にできた」

【写真】溌溂としていた本田良介(C)MMAPLANET

19日(日)に福岡市中央区の西鉄ホールで旗揚げ戦が開催されるBloom FCの旗揚げ戦が行われる。地方在住の選手に定期的に試合機会を与え、文字通りBloom FCで開花し直接世界を目指す。そんな目標を掲げるBloom FCの旗揚げ戦を前に、福岡からタイのプーケットに生活拠点を移すのが、本田良介だ。

修斗からDEEPで活躍し、フライ級GPでは準優勝に終わったものの実力者ぶりを国内MMAに浸透させた。そんな本田がMMAで食っていくために、本当の意味でプロとして生きていく基盤を築くためにタイガームエタイのトライアウトを受け、合格。ビザ取得と引っ越しのために帰郷していた――一足先に福岡から世界に飛び出る本田をインタビューした。


――Bloom FCは「首都圏を経由せず、世界へ」というスローガンを掲げていますが、タイガームエタイでの本格的な練習が控えている(※取材は9月13日に行われた)本田選手は、この活動をどのように捉えていますか。

「嬉しいです。ちゃんと認知されていってほしいです。MMAの底上げになると思うので。地元にプロモーションがあるというのは、やはり違っています。僕も東京にいた時は距離感も近くて、試合に出ることを現実的に捉えることができていました。Bloom FCが定着すれば選手が経験を積めますし、熱がある選手が多いので九州の選手には絶対にプラスだと思います」

――福岡から遠征する場合、海外の大会のように4日、5日というファイトウィークがあるわけではなくてほとんどのケースが計量当日に現地入りというのが日本の通常のプロモーションのスケジュールです。最小限の移動で計量&ファイトがこなせる首都圏在住者と比較して絶対的なハンデです。

「前日の宿泊は自費だったりしますしね。減量&計量を家族がいる場所で行えるのと、地方から出ていくのとは違います。プロ1、2戦目の選手なんかが福岡で手厚いサポートがあるなかで減量、計量、リカバリーから試合に臨めて経験を積む。そこを経て違う場所に遠征をするのが、本来は普通の流れですしね」

――若手に試合機会が与えられると同時に、盟友・上田選手が地元で国際戦を戦います。

「九州の大会に上田選手が出る。味が出て、良いなと思います」

――タイガームエタイ所属になった本田選手ですが、いつの日か福岡で、グラップリングでも良いので上田選手と揃い踏みなど期待したいです。

「そうですね。色々な可能性が出てくると思います。そういう意味でも僕自身、タイガームエタイ所属選手なれて良かったです」

――そもそも本田選手がタイガームエタイのトライアウトを狙おうと思ったのは、いつ頃なのでしょうか。

「DEEPフライ級GPで優勝できなくて、悔しくて。これからどうしようかと考えていた時に、何かに挑戦しないとやっていられないという気持ちになって。もともと練習で3、4回と行っていて良い練習環境だと思っていたタイガームエタイとコンタクトを取ると、トライアウトがあることを知り、『やるしかない』と挑戦することにしました」

――GP直後はどのようなキャリアの再構築を考えていましたか。

「次はRIZINとか言われたりもしましたが基本、思った通りにならない。だから何も考えていなかったです。RIZINからオファーをいただけるとしたら、それは周囲も関係していることですし。待っていて何もしないのではなくて自分は自分で、常に行動していないといけない。動いてこそ、チャンスが広がる。次はどこで戦うとかよりも、とにかく練習をして強くならないといけない。そのなかでトライアウトに挑戦する――チャレンジをすること自体が良いなと思いました」

――どのような境遇を手に入れるためにトライアウトを受けたのでしょうか。

「最初に聞いたのは練習ができて住む場所と食事が保障されるということです。そしてタイガームエタイのマネージメントを受けることができる」

――サラリーがあるということではない?

「給与を手にできる――それはファイトの機会を創ってくれることだと理解しています(笑)。戦わないと給料はもらえない。それが僕らの仕事なので」

――実際にトライアウト期間というのは?

「5月7日の試合後……17日にトライアウトを受けることにして、合格したのが6月24日でした。やはり日本とは気候が違うので、慣らすために早く入って18日から6日間のトライアウトを受けました」

――どのような点をチェックされたのですか。

「全部です。寝技、打撃、レスリング、フィジカル。トライアウトに参加する選手やジムの選手と練習して。後半はトライアウト中のメンバーだけになっていました」

――何人でトライアウトを?

「書類選考で選ばれて現地でトライアウトを受けたのが、32人で。ムエタイとMMAで5人が合格しました」

――国籍的には?

「ダゲスタンを始めロシア系、イラン、UAEやサウジアラビア、中東の国の選手も多かったです。それとカザフスタン、キルギス――モンゴルや中国、韓国はいなかったです。日本人は山口(怜臣)選手も受けていました。でも、何をチェックされて合否があったかは僕も不明です(苦笑)」

――そしてマネージメントもタイガームエタイとなったと。

「だからといって、日本で試合をしないということはないです。DEEPの佐伯さんも『試合が決まったら教えて』と言ってくれていて。佐伯代表と直接やりとりができるのも、タイガームエタイ所属になった利点かなって思います」

――意中のプロモーションはありますか。

「シンプルに言えばお金を稼げるところ……です。そうなると国外が最初にくるかと思っています。ファイトマネーがないと生活ができない状況になったので(笑)。日本にいると海外で戦う機会は、今よりずっと少なかったので視野も狭くなっていたと、今は思えます。日本では海外からのオファーは普通ではないので、それだけのビジョンを描くことができないですよね。だから、今はそういう海外の試合から引っかかればなって思っています」

――思い通りにならないと明言していましたが、希望は持ってほしいです。

「ハイ。タイガームエタイはONEともしっかりと話ができますし、フライデーファイトでも出られるところに出たい。そこで知名度を上げて、しっかりと稼げるような選手になる。やんわりやっていこうかなっていうのではなくて、タイガームエタイでちゃんと練習してMMAで食っていく。そう明確に考えるようになりました」

――契約期間はどれぐらいですか。

「最初は1年契約、そこからは希望更新です」

――タイガームエタイで強くなれる手ごたえの方は?

「なれます。それはどこにいても、そう思ってやってきました。福岡では自分で練習時間を創ってもパートナーがなかなか揃わないので、思い通りの練習ができていたとは言い難いです。皆、生活があるので。そのなかで僕はもっと練習したいと思っていたので、常にトレーニングパートナーが存在するだけで違ってきます。

一つのジムにレスリングの先生、寝技の先生、打撃の先生、MMAの先生が揃っていて、色々な体格、色々な国の選手がいる。強くなるかどうかでいえば、向うは強くなりやすい環境じゃないのかなって思います。トライアウトで合格したメンバーはロシア人、カザフスタン人、キルギス人、ウクライナ人、そして日本――僕らはチームとしてやっていきます」

――ロシア人選手とウクライナ人選手が……。

「ウクライナの選手は英語が分かって、ロシア人選手に通訳してあげて。凄く仲良くやっています。バンタム級以下が4人で。あっ、僕は小さいから選ばれたのかも。ライト級やウェルター級がたくさんいたけど、合格者は小さい選手が多かったので」

――いやぁ、強くなれそうですね(笑)。

「ハイ(笑)。最高の練習場所、格闘技をやりたい場所をチャレンジし、試されて手にすることができました。これでやっとプロらしくなれた。勝ちさえすれば生活できる。そのためだけの環境を手にできたと思います。皆が見て、楽しいなと思ってもらえる試合を世界でやりたいです」

■ Bloom FC01対戦カード

■第2部

<フライ級/5分2R>
市川剛希(日本)
荒木凌(日本)

<バンタム級/5分2R>
河野慶樹(日本)
荒木雄登(日本)

<バンタム級/5分2R>※
NAO(日本)
後藤優弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
出田貴大(日本)
RAGO(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
ツェルマー・オトゴンバヤル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
原田惟紘(日本)
上田祐起(日本)

<フェザー級/5分2R>
盛坪チャッピー大樹(日本)
柿原”RR”昇汰(日本)

<フライ級/5分2R>
柴山鷹成(日本)
真生(日本)

<フライ級/5分2R>
平賢二郎(日本)
陸虎(日本)

■第1部

<フェザー級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

<ライト級/5分2R>
平川杏平(日本)
髙橋惺哉(日本)

<63キロ契約/5分3R>
持田哲兵(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<ライト級/5分2R>
深見弦汰(日本)
清水洸志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級/5分2R>
野瀬翔平(日本)
米倉大貴(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング無差級/5分2R>
中村勇太(日本)
小次郎(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級/5分2R>
スターリング・ベアー・ミーチャム(米国)
ムクロック(日本)

<フライ級/5分2R>
koki(日本)
下田洋介(日本)

<フライ級/5分2R>
堺龍平(日本)
田上健太(日本)

<フライ級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

※はヒジ無し

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BIFC01 MMA MMAPLANET o キム・ジョンビル 荒木凌

【BIFC01】シングルレッグを切られた荒木、キム・ジョンビルのパウンド連打に沈む

【写真】キム・ジョンビルのパウンド一発の威力が強かった(C) MMAPLANET

<バンタム級/5分2R>
キム・ジョンビル(韓国)
Def.1R1分33秒 by TKO
荒木凌(日本)

荒木が右ローから左ハイへ。さらに右カーフを放って距離を取る。ケージを背負った荒木が、キム・ジョンビルの右足へシングルレッグで組みついた。ドライブするもキム・ジョンビルが足を抜いて離れる。

荒木の左フックがヒットすると、両者は大振りのフックを出し合う。ここで荒木がシングルレッグに入るも、ボトムに。腰を上げたキム・ジョンビルがパウンドを連打でクリーンヒットさせると、荒木の動きが止まりレフェリーが試合をストップした


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BIFC01 MMA MMAPLANET o ONE YouTube   イ・スンチョル イ・ミンヒョク ジョン・ハングック チャンネル レネ・カタラン 神野翼 荒木凌

【BIFC01】カオスな計量終了 チームメイトのキャッチ戦に拒否に便乗試合拒否?? 神野&荒木は問題なし!!

【写真】ルールミーティングまで相当な時間待たされた神野と荒木の日本勢(C) MMAPLANET

27日(金・現地時間)、韓国はプサンのプサン駅前広場=ユーラシアプラットフォームで開催されるBusan International Fighting Championship=BIFC01の本計量が、同所で行われた。
Text by Manabu Takashima

午後3時半のパブリック計量に先駆けて、午後9時から始まった本計量は――なぜかステージ上で背中を見せる形で実施され――これが中央アジア絡みかともとれる相当な混乱が見られた。


日本から出場の荒木凌と神野翼の両者は、対戦相手とともに問題なくクリア。第2試合のフェザー級でシン・ジェヨンと対戦するフィリピンのマハー・ジョン・マナハンは一度目の計量が66.95キロ、再計量は66.8キロで結果として500グラムオーバーでキャッチ戦を戦うことに。

再計量はルール・ミーティングが行なわれている後ろで、遂行された。このキャッチ戦、バンタム級でも戦えるシン・ジェヨンとしては、ハンデがある形となった。

フライ級注目のイ・スンチョルと対戦するONEベテランのルネ・カタランは、下着を脱いでパスをした。大荒れの展開となったのは、メインとコメインだ。

まずコメイン出場のイ・ミンヒョクが1.1キロオーバーとなり、ミクティベク・ベクムルザエフ陣営が壇上に集まり、明らかに不満の様子を浮かべる。と、主催者の協議の受け入れを前にして、ベクムルザエフは対戦を拒否する意向を露わにし、計量会場の外に出てしまう。

そのなかにはメインのライト級でジョン・ハングックと対戦するオクトム・バクティベクも含まれており、ジョン・ハングックは計量の前に座って待ちぼうけ状態に。

15分が経過した頃に主催者が計量会場に戻り、ジョン・ハングックが体重を測るが、バクティベクはここで体重計に乗ることすら拒否。

ベクムルザエフがキャッチ戦を拒むのは、明白な理由が存在しているが、このバクティベクの便乗ともとれる試合拒否は意味不明としか言いようがない。

結論からいえば、バクティベク陣営はこの一戦はフェザー級でオファーされており、ライト級ではないから戦えないということで試合を受けない判断をした。

これに対してBIFCのチャン・ユヨン代表は「ライト級でオファーという文面が残っている」と主張。なんともカオスな計量会場だったが、結果的にベクムルザエフはイ・ミョンヒョウとのキャッチウェイトを飲み、ハングック×バクティベク戦は――この原稿を書いている時点でキャンセルという状況だ。

バクティベクとしては「この大会はAngel’s FCの人材育成大会でもあり、ここで階級が違う相手と戦って敗れ、Angel’s FCで戦う機会を逃したくないというのが本音だったようだ。

なお同大会は5分2R制でドローのラウンドマストでドローの場合は延長Rとなり、エキストララウンドに関してはマスト判定が用いられるとのこと。ルール的には立ち技、寝技とも顔面へのエルボーを反則となる。

■視聴方法(予定)
10月27日(金・日本時間)、
午後6時00分~Angel’s FCオフィシャルYouTubeチャンネル

■BIFC01対戦カード

<ライト級/5分2R>
ジョン・ハングック:70.7キロ
オクトム・バクティベク:――キロ

<フェザー級/5分2R>
イ・ミンヒョク:67.4キロ
ミクティベク・ベクムルザエフ:65.5キロ

<フライ級/5分2R>
イ・スンチョル:56.4キロ
レネ・カタラン:56.45キロ

<バンタム級/5分2R>
ジョン・ジュンヒ:61.35キロ
神野翼:61.25キロ

<ライト級/5分2R>
ジャン・ベコ:70.85キロ
エルディアル・タバエフ:70.3キロ

<フェザー級/5分2R>
シン・ジェヨン:65.8キロ
マハー・ジョン・マナハン:66.95キロ→66.8キロ

<バンタム級/5分2R>
キム・ジョンビル:61.35キロ
荒木凌:60.65キロ

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