電気グルーヴのアンと匂いの樹と被ったために泣く泣く観戦を断念した修斗。遅ればせながらABEMAで追っかけ視聴したので感想をまとめてみました。まずは前半で開催されたプロフェッショナル修斗公式戦 COLORS Produce by SHOOTO Vol.2 “FIGHT&MOSH”。藤井恵がCSOを務める修斗の女子部門の2大会目。今回はメインで女子アトム級のタイトルマッチが用意されました。
【第1試合 グラップリング 85kg契約】
○緒方亜香里(AACC)
(アームロック)
×奥谷晴加(藤田柔術)
ロンドン五輪柔道78kg級日本代表が開始早々にサイドを奪うとアームロック。僅か45秒であっと言う間の一本勝ち。ちょっと格が違った。MMAでの試合もまた見たいけど階級が階級だけになかなか相手がいないのかな。。。
【第2試合 グラップリング 51kg契約】
×前澤智(リバーサルジム東京スタンドアウト)
(三角絞め)
○山田海南江(IGLOO)
山田の極めの強さがとにかく光った一戦。足関節をフックに下からの腕十字を経て三角絞めに移行。そのまま一回転してマウントになると腕も絞め上げると前澤はタップ。2023年の全日本柔術選手権茶帯フェザー級で優勝した実力はダテじゃない。あの前澤を極めてしまう圧巻の試合運びでした。
【第3試合 2023年度新人王決定トーナメント 女子アトム級 決勝】
○川西茉夕(BURST)
(1R 腕十字)
×天天さくら(BATTLE)
グラウンドに持ち込んだ川西。サイドを奪取すると腕十字を極めてあっさりと一本勝ち。女子アトム級新人王に輝きました。エントリーが2名で1勝して新人王というのは締まりがよくないですが、川西はポテンシャルが高そう。藤井恵の指導でトップ戦線に食い込んでくるか。
【第4試合 女子アトム級】
○平田彩音(BURST)
(1R TKO)
×MIYU(DFC Team LEOS)
ストライカーのMIYUに対して平田がグラウンドに持ち込むとその差は歴然。1Rからポジショニングで圧倒すると2Rになってマウントからパウンドと肘の連打で試合を決めました。川西と同様藤井恵に師事する平田。安定感のある試合運びと堅実なグラウンドは次世代のエース候補の可能性十分。
【第5試合 52kg契約】
○KAREN(パラエストラ柏)
(1R TKO)
×パク・ソヨン(韓国/グンサンROADジム)
パンクラスでチャンピオン経験を持つKAREN。得意のサイドキックで試合を組み立てるスタンド中心の展開を予測していましたが、開始早々にグラウンドに持ち込む。終了間際にバックに周るとパウンドラッシュでTKO勝ち。随分とスタイル変わったなと思ったら、そもそもパラエストラ柏所属になってましたね。今後はオールラウンドでの成長が期待出来そう。
【第6試合 セミファイナル 54kg契約】
○ソルト(マルスジム)
(1R TKO)
×ホ・ジュギョン(TEAM J)
パンクラス女子ストロー級王者のソルトが19歳のジュギョンを圧倒。リーチ差を活かして開始直後からパンチを面白いようにヒット。1R中盤にパンチの連打を被弾して足が止まったジュギョンを見てレフェリーが試合を止めた。とにもかくにも実力差があり過ぎたマッチメイク。
【第7試合 メインイベント 修斗世界女子アトム級チャンピオンシップ】
○澤田千優(AACC)
(2R TKO)
×中村未来(マルスジム)
いやはや澤田の強烈なタックルと固いポジショニングは格が違った。マウンド、バックマウントを奪取して腕十字が極まらないと見るや、パウンドラッシュに切り替えると1R終了間際にレフェリーが試合を止めた。ちょっと修斗という枠には収まりきらない圧倒的な実力。格闘家らしからぬビジュアルも相まってRIZINに出場したらブレイクしそうなのだが2024年の動向が気になる。
終わってみれば7試合全てがフィニッシュ決着。爽快感十分ではありますが、いかんせん実力差があるワンサイドゲームが多かったのは否めません。選手層が決して厚くない女子部門だと厳しいかもしれませんが、COLORSが盛り上がるためには大きな課題になるでしょう。
カテゴリー: 緒方亜香里
【写真】抑え込みの安定感は凄い緒方(C)MATSUONAO KOKUBO
<グラップリングマッチ 85キロ契約/8分1R>
緒方亜香里(日本)
Def.0分45秒 by キムラ
奥谷晴加(日本)
緒方が組みに行くと、奥谷が引き込んだ。ハーフガードの奥谷に対し、緒方がパスしながら左腕を抱える。奥谷の頭を足で挟んだ緒方が、そのまま腕を引っこ抜きキムラを極めた。
勝利した緒方は「初挑戦でしたが、落ち着いて全力で臨むことができました。これからもよろしくお願いします」と挨拶した。