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MMA o RIZIN RYO 田村一聖

PANCRASE326:第2部第4試合・中田大貴 vs. 亀井晨佑

フェザー級王座挑戦者決定トーナメント一回戦。中田1位、亀井3位。

2020年のネオブラライト級では準優勝だった中田だが、昨年フェザーに落とすと、田村一聖・Ryoに勝ってランキング1位に。RIZIN TRRIGERにも出場し、堀江相手に打撃を打たれても下がらず打ち合いに持ち込み、判定で敗れたがインパクトを残した。バックボーンは空道。

亀井は2018年のネオブラ王者。長身のストライカーでパンチが武器だが、ネオブラ後連敗し、大学卒業・就職を機に一旦MMAから離れる。昨年9月、2年ぶりの復帰戦で昨年のネオブラ王者三宅と対戦し、三宅のグラウンドに苦戦したものの判定勝ちで復活。

パンチを入れていく亀井。中田はロー。積極的に手を出す中田。中田タックル。スタンドバック。ケージ際でテイクダウンを狙いつつ細かいパンチを入れる中田。亀井もバックを取られた状態で太ももに肘を入れるが、嫌がらせ以上の意味はない。正対した亀井だが中田がそこにパンチの連打。バック肘。さらに左が入り亀井手と月ダウン!すぐに立つが中田勝負と見てラッシュ!ブロッキングで凌ぐ。回復したのかパンチを打ち返す亀井。ホーン。

1R三者中田。

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ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase327 ジェイク・ムラタ ボクシング 平田丈二 木下憂朔 村山暁洋 田村一聖 粕谷優介 近藤有己 鶴屋怜

【Pancrase327】パンクラス立川大会に、ザッツ・英才教育=鶴屋怜参戦!!

【写真】全く予想できなかった鶴屋怜のデカゴン登場だ(C)MMAPLANET

14日(月)にパンクラスが4月29日(金・祝)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催するPancrase327で鶴屋怜が出場することが発表された。

ウェルター級新世代の星=木下憂朔と村山暁洋のウェルター級戦、2021年ネオブラッド・トーナメントフェザー級優勝の三宅輝砂が元同級KOP田村一聖に挑み、さらには三宅同様に昨年度のネオブラ・ライト級を制した伊良波心が不動心・近藤有己に挑むなど、新世代がベテランに挑む試合が並ぶ同大会に、19歳・鶴屋怜の参戦が決まった。


2020年全国高校選抜フリー60キロ準優勝、父はパラエストラ千葉ネットワーク総帥の鶴屋浩。幼少期より兄の健人ともに英才教育を受けてきた怜は小学生の頃から中学にかけてレスリング、柔術、サンボでことごとく結果を残してきた。

健人が大学でボクシングを続ける一方で、怜は進学をせずMMAデビューという道を選んだ。昨年2月のプロ初戦から対戦相手が体重超過で不戦勝となった試合を除き、D3連勝でデビューイヤーを終えている。デビュー戦を戦ったDEEPから、予期せぬパンクラス参戦──となった怜。テイクダウン能力の高さ、さらに首投げからアームロックと父親の得意の流れを披露するなど、激しい試合のなかでMMAを楽しむ洒落っ気も見せてきた怜に対し、パンクラスは誰を用意しているのか──対戦相手の発表が待たれる。

また今大会では平良信一×粕谷優介のライト級戦、平田丈二×ジェイク・ムラタというZST王者勢の試合も組まれている。

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MMA ONE RYO UFC 田村一聖 透暉鷹

PANCRASE323:メインイベント・中田大貴 vs. Ryo

フェザー級契約だったがRyoが約400gオーバー。規定により、キャッチウェイトで行われる(減点などのペナルティなし)。中田3位、Ryo4位。

昨年のネオブラでMMAデビューし、決勝で狩野に敗れた中田。2月のRoad to ONEで階級をフェザー級に落とし、昨年のネオブラフェザー級王者の岩本と対戦して1RKO勝ち。今年5月には元王者の田村一聖と対戦し、パンチを打ち込まれたものの打ち返して逆転KO勝ち。ランキング入りし、パンクラス3戦・MMA4戦でメインを飾る。25歳でバックボーンは空道。

36歳のRyoは柔道をバックボーンにOUTSIDERでキャリアを罪、昨年10月のパンクラス初戦はJ太郎相手に判定となったものの、2戦目は1Rギロチンで一本勝ち。5月の透暉鷹戦では、グラウンドで下になる苦しい展開が続き、残りわずかで仕掛けたギロチンも不発…と思われたが、終了後に透暉鷹が落ちており、4分59秒一本勝ちで3連勝。しかし、今回は計量失敗という失態。

中田出ていくがRyoの左がヒット。打撃で出るRyo。右がヒット。さらに右が入って中田ダウン!Ryoネックロック。そのまま背中に乗ってチョーク!しかし外してRyoが下に。今度は中田がパウンド。Ryo立つが中田スタンドでバックに。ここでタイムストップ。

カットしている中田。リプレイで見ると中田のダウンの際に頭が当たった?ドクターチェック。再開はスタンドから。

Ryoがまた出ていく。パンチがヒット。中田前戦のように打たれても打ち合っていく。Ryoタックル。テイクダウン。中田ケージを背に座った状態で肘を入れる。Ryoは腰をクラッチしながら足で膝十字。外れて中田がケージで立ったRyoボディロックしているが差し返す中田。引き剥がそうとするがRyoまたタックル。ケージでこらえる中田。引き剥がしパンチを入れる。Ryo下がった。残り1分。中田パンチで出るが、パンチにタックルを合わせて組み付くRyo。中田ブラウン肘。ホーン。

1R三者Ryo。

2R。中田今度は右ミドルで出る。飛び膝!ケージを背負ったRyoにパンチを打ち込むが、Ryo組んでタックルへ。しかしケージでこらえて引き剥がした中田。消耗が見えるRyo。下がるところにミドル・パンチを入れる。組み付くRyoに首相撲から膝。Ryo消耗しているが中田もかなり攻めていて口が開いている。試合時間ちょうど半分だがフルタイムのような疲労感。Ryo押し込んだまま動きなくブレイク。また蹴りで出ていく中田。パンチが相打ち。組んだRyoがケージに押し込みテイクダウン。しかしケージを背にして座った状態の中田は肘を入れていく。Ryoはしがみつくのみ。立った。中田ミドル。ホーン。

2R三者中田。

3R。出ていく中田にRyoはサークリング。右を入れた中田。Ryo疲れもあってかぐらつく。中田ミドル。組もうとするRyoだが中田組ませない。Ryoインロー。連打。お互いのローが相打ちになりスリップダウンしたのは中田。すぐ立つ。出る中田だがRyoタックルで押し込む。ケージでこらえる中田だがRyo引っこ抜いてテイクダウン。だが背中を付けない中田。押し込むRyoだが中田立った。また出ていく。距離を取るRyo。タックル。組ませない中田。残り1分。タックル。切った。またタックル。切る。中田出てパンチを入れる。右がヒット。ミドル。ワンツー。Ryoも打ち返すが中田が最後まで手を出し続けてタイムアップ。

判定三者29-28で中田勝利!3Rはテイクダウンされてもそこから攻めさせず、終始打撃で攻めた中田。Ryoも3Rになってから入れたインローがかなり効いていたので僅差だった。

セコンドに付いていた大沢ケンジがそのまま試合後のインタビュアーに。

「自分には夢があります。UFCに行って世界最強の男たちと殴り合いがしたい!今のレベルだと、こんなことを言っても笑われるかもしれないけど、必ずたどり着きます」

退場時に足が痛く歩けない中田。インローを蹴られた左足ではなく右足を痛めた模様。

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ABEMA MMA ONE PANCRASE Pancrase323 RYO UFC 中田大貴 狩野優 田村一聖

【Pancrase323】初メイン=Ryo戦を控えた中田大貴のトンデモ人生─01─「空道、スイス、ヒマラヤ」

【写真】最後まで相手の攻撃が見ることができているという中田(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrase323のメインイベントで、中田大貴がRyoと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

今年5月に元キング・オブ・パンクラシストの田村一聖をKOし、フェザー級ランキング3位に浮上した中田が、プロデビューから僅か2年でメインイベントという舞台に立つこととなった。そんな中田に、試合で見せる激しい打ち合いについて訊くと、MMAに辿り着くまでのトンデモ人生が浮かび上がってきた。


――中田選手といえば、田村一聖戦で見せた激しい打ち合いが印象的です。

「そうですね。あの打ち合いには、理由があるんですよ。もともと僕は大道塾出身で打撃が得意だったんですけど、MMAでは打撃でいくことができなかったんです」

――というと?

「大道塾だと、スーパーセーフがあるじゃないですか。でもMMAはプロだとヘッドギアなしで、薄いMMAグローブで殴り合うのは……と行きあぐねていたんですよね」

――それが一転、あれだけの打撃戦をするようになったキッカケは何だったのでしょうか。

「去年のネオブラッド決勝(昨年9月、狩野優に判定負け)ですね。あの試合では負けてしまいましたけど、パンチに対して恐怖心がなくなりました。これからは前に出ることができるかもしれない、むしろ前に出なかったから負けたんじゃないか、と思ったんです。だから、次からは前に出て打っていこうと」

――もともと打撃で攻めたい気持ちは強かったのですね。狩野戦の次の試合、今年2月のRoad to ONEでも、激しい打ち合いから岩本達彦選手をKOしています。

「フラストレーションが溜まっていたなかで、ネオブラ王者の岩本選手と対戦することになって、『これはチャンスだな』と思いました。自分には、打撃でガンガン行く戦い方が合っていると感じています」

――ただ、打ち合いでは当然、相手の攻撃も被弾するリスクがあります。岩本戦でも田村戦でも、顔面にパンチを受けていました。

「田村戦では、普通の人だと倒れるパンチを何発も食らいました。でも倒れなくて、自分は丈夫だなって思ったんです。だから逆に無双状態になっちゃって……」

――無双状態……ですか。

「パンチをもらって倒れることはない、という自信を得て前に出ることができる。そういうタイプは、日本のMMAファイターには珍しいと思います」

――試合中は効かされることがなくても、試合後に何か影響が出る可能性もあります。それは怖くはないですか。

「もちろん、そういうリスクはあります。だからディフェンスの練習も、しっかりやっています。実は僕、パンチをもらう瞬間まで、しっかり見ているんですよ。パンチが当たる瞬間だけ顔を引いたり、急所は外したり。そういったディフェンスは、大道塾にいる頃から教わっていました」

――大道塾で打撃を学んでいたからこそ、可能な打ち合いなのですね。

「これは大沢(ケンジ和術慧舟會HEARTS代表)さんにも言われたんですけど、効くパンチって、自分が見えていないパンチなんですよ。フェイントをかけられたりして、自分が見えていない状態、力が入っていない状態でパンチを食らったら、その力が伝わりやすい、と」

――確かに、そういった面はあるでしょうね。

「でも僕の場合は、最後まで相手のパンチが見えています。だから前に出つつ、急所には当てさせないで攻め続けることができるんじゃないか、と思っていますね」

――なるほど。その打撃を学んだ大道塾に入ったキッカケは何だったのですか。

「最初は中学の時にラグビーをやっていて、ラグビーの練習の一環でレスリングをやったことがあるんです。その時に『格闘技って面白いな』と思ったのが最初ですね。それで中3の時に、家の近所にあった大道塾の道場に入門しました」

――大道塾、空道の大会での実績を教えてください。

「2013年に北斗旗の関東地区ジュニア予選、アンダー19の男子240未満で優勝しています。といっても、1回か2回勝っての優勝でしたけど……。2017年には北斗旗の体力別にも出場しています(1回戦負け)」

――空道で得意だった動きなどはありますか。

「打撃はもちろん、あとは組み打撃ですね」

――組み打撃といえば、相手の道衣を掴みながら打撃を打ち込むという、空道ならではのルールですよね。

「掴みからのパンチ、ヒジ、頭突きが好きで、よく使っていました」

――今、MMAをやるうえで空道の動きは生かされていると思いますか。

「組み打撃は、たとえばMMAだとリストコントロールの時に役立つんですよ。組み手争いですね。僕は相手の手首を取ってアームドラッグを狙ったり、手首をコントロールしながら下に移ってテイクダウンを仕掛けたりとか。そういう動きは、大道塾で教わった組み打撃の動きが生かされていると思います」

――全日本体力別まで出場するようになった空道を、そのまま続けようとは思わなかったのですか。

「え~と……、まず私立の中高一貫校に通っていたんですが、勉強を疎かにしていたために内部進学できなくなりまして(苦笑)。それでスイスの高校を受験したんですが、格闘技への熱がドラムに移りました。でもスイスの高校も退学になったんですね」

――えっ!?

「親に申し訳ないなと思って、帰国してから通信制で高卒の資格を取り、大学に入りました。でも入学したのはいいんですが、結局は学校に行くのが面倒になり――」

――……。

「帰国してから空道の練習を再開していたのですが、それが唯一の救いでした。ずっと遊んでいたり、ちゃらんぽらんにやっていたなかで、空道だけは唯一、ちゃんと向き合うことができていたんです。でも練習でヒザを怪我して、空道からも離れてしまいました」

――いろいろ起こりすぎて、お話を聞きながら整理できてないのですが……まず大学は卒業できたのでしょうか。

「大学は5年通いました。単位が取れなくて4年で卒業できなくなった時、もともと親からは『4年間だけはお金を出す』と言われていたので、残りの1年間は自分で学費を稼いで通っていました。その5年目ですね。バイトで貯めたお金で、ヒマラヤに行ったんですよ」

――なぜ、いきなりヒマラヤ!?

「富士山の近くにあったレストランでバイトをしていて、富士山を見ていたらヒマラヤに登りたくなったんです。突発的ですね」

――突発的すぎます(苦笑)。

「ヒマラヤに行って、それこそ魂が震えるような景色を見ることができました。そして初めてUFCを見た時、ヒマラヤに登った時と同じぐらい魂が震える感覚をおぼえたんです」

<この項、続く>

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MMA ONE ROAD FC Road FC59 UFC キム・スーチョル シム・ユリ パク・ジョンウン パク・ヘジン 田村一聖

【Road FC59】4年5カ月振りのMMA復帰、キム・スーチョル─01─「1人でトレーニングをするしか……」

【写真】とにかくスーチョルの復帰は嬉しい限りだ(C)MMAPLANET

9 月4 日(土・現地時間)に韓国ウォンジュのチアック体育館で開催されるRoad FC59で、キムキム・スーチョルがパク・ヘジンとRoad FCフェザー級王座決定戦を戦う。

女子アトム級王座決定戦=パク・ジョンウン✖シム・ユリと並び、ダブル・クラウンでキム・スーチョルのMMA復帰が決まった。キム・スーチョルは2017年にRoad FCバンタム級王者でキャリアのピークにありながら突然、引退を発表。2年後の2019年12月にグラップリングマッチで実戦復帰を果たすと、2020年に待望のMMA復帰を宣言していた。

しかしながら、ご存知のように世界はコロナ禍に見舞われ、Road FCの活動休止が長引いたため復帰戦も棚上げされた状態だった。ようやくケージに戻ってくる、しかもタイトル戦を戦うキム・スーチョルに話を訊いた。


──4年半ぶりのMMA復帰戦を控え、今の気持ちを教えてください。

「率直に良い気持ちでいます。MMAで再び戦えることが素直に嬉しいです。試合には出ていなかったですが、練習で色々なことをやってきました。ただし、その練習してきたことが実際に試合で通じるのかという不安もあります」

──2019年12月にグラップリングマッチを戦った際、『2020年にMMAに復帰したい』と言っていましたが、すぐにコロナパンデミックが世界を襲いました。あの時点では2020年のいつ頃にMMAを戦うつもりだったのですか。

「自分の気持ちとしては2020年の中頃には、戦いたいと思っていました。コロナウィルス感染拡大で酷いことになり、ここまで復帰が延びたことは致し方ないですが、残念でした」

──ROAD FC自体が活動を1年8カ月に渡り活動を休止していました。ただし、韓国内でもDouble GFCやAngel’s FC、そしてUFCへONEで戦うファイターは実戦経験をこの間も続けてきました。そこでキャリアの積み方を再考することはなかったですか。

「ロードFCはAfreeca TVとARCという大会を続けていて、自分の試合を組むという話が何度かありました。ただし、対戦相手の調整がつかなく結局できなかったんです。本当に何度も相手の名前が挙がってはなくなる。その繰り返しでした。でも、そうやって試合を組もうという風に周囲が動いてくれているのは確かだったので、またRoad FCで試合ができるという風に考えていました」

──しっかりとその日を待っていたわけですね。とはいえ、その間コロナ禍において、トレーニングに影響も出たのではないでしょうか。

「韓国の感染状況は今も良くないです。多くの人が集まって練習することはできないですから、当時は1人でトレーニングをするしかなかったです。スパーリングパートナーもなく、イメージトレーニングをして、あとはフィジカルを高める運動をしていました。

対人練習をするようになったのは、今年の始めからです。でも、すぐに国の感染予防対策が1段階から4段階まであるなかで、一番厳しい4段階に引き上げられることになりました(※イベントの開催が禁止、結婚式も親族のみ。スポーツ観戦は無観客、アルコールの販売が行われる店の影響は禁止。午後6時までは家族以外の会場は4人まで。午後6時以降は2人まで。スポーツ営業施設で試合の準備などの場合は、ワクチン接種が住んでいれば4人以上集まることも可)。

それからも規制段階の上下が繰り返されたので、それまでのように練習をすることは今もできていないです」

──UFCやONEに出ている選手は、人数制限はあっても以前に近い練習を行えていると取材で話してくれていましたが、また状況が違うようですね。

「きっとソウルやプサンの選手は、規制段階が緩和されればそういう練習ができるのだと思います。所属チームにプロ選手も多いですしね。そういう時期で政府や自治体から何か制限が特別に掛かるということはないのですが、自分が住んでいるウォンジュは地方都市ですし、コロナに対する見方も大きな都市とは違います」

──日本と同じですね。今やその段階を越えた感もありますが、当初は感染者を自分たちの街から出すな。東京から帰郷もしないでくれ──という空気でした。

「そこは日本と韓国も変わらないと思います。自主隔離を2週間ほどするという所もありました。実際に知人も陽性になり、隔離後もビジネスを2カ月間も休むということがあったんです。そういう地方都市独特の閉そく感はありました。

何よりチーム・フォースもそれほどプロ選手は在籍していないです。以前は他のチームの選手が出稽古に来て、またウォンジュに住んでいない選手も練習していました。規制段階が下がっても、ジムの方では出稽古で他のチームの選手が来館することを禁じていました。自発的に出稽古を中止にした形ですね」

──なるほどぉ、チーム内で練習するので練習相手も限りがあるということですね。

「ハイ。それでも今回の試合が決まってからは1週間に3、4回の対人練習をして2、3回はスパーリングです。それ以外は体力トレーニングですね。アジリティの強化に集中してきました。

ただ今回の対戦相手パク・ヘジンは柔術が強いので、自分の方からソウルに行き、柔術家のチェ・ワンギ選手(2017年アジアでイザッキ・パイヴァに勝利し準優勝)やチェ・ヨンスン選手(2019年アジア選手権ライト級でクレベル・コイケや森戸新士を下し優勝。MMAでも田村一聖に一本勝ちしている)とも練習をしています。

彼らはガードからの攻めが強い選手ですが、今回の試合はMMAということで自分に合わせてスクランブルやトップからの攻撃、足関節などを積極的に使ってくれています」

<この項、続く>

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J-CAGE Pancrase319 Report アキラ ブログ 田村一聖

【Pancrase319】ローもパンチも効かされたアキラが、カウンターの右で田村一聖をKO

【写真】勝てると踏んだ時、間が相手になる。打撃の怖さをまざまざと見せられた田村のKO負けだ(C)KEISUKE TAKAZAWA

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アキラ(日本)
Def.2R0分42秒by KO
田村一聖(日本)

サウスポーのアキラに対し、空手の構えの田村は右ローを蹴る。組みに来たアキラに対し、離れた田村が右を当ててパンチをまとめる。ケージ際に下がったアキラに再び右をヒットさせ左フックを振るった田村がミドルを蹴る。これをキャッチしたアキラがテイクダウン、立ち上がられてもボディロックで倒し上を取り切る。スタンドに戻ってもシングルで倒された田村だが、ここは脱力ファイトか。

手をついて頭を押す田村は、金網に押し込まれても──かつての盟友・堀口恭司✖ダリオン・コールドウェル戦を思わる対応をした田村は背中をつけることなく時間を迎えようとしたが、最後の10秒でクローズドガードを強いられた。初回は田村が3票を集めた。

2R、田村が右ロー、さらに走り込んでローを蹴る。効かされたアキラは左をヒットさせて反撃へ。パンチを振るって前に出るアキラに対し、田村は逆に右を打ち込む。それでも前に出たアキラは、カウンターの右を当てる。この一発で田村が完全にノックアウトに。アキラがフェザー級転向、初勝利を逆転で挙げた。


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J-CAGE Pancrase319 Report アキラ ブログ 田村一聖

【Pancrase319】4度の大会中止と、3度の対戦相手変更=アキラと対戦、田村一聖「一つの試合だからこそ」

【写真】田村一聖のMMA道を全うしてほしい(C)MMAPLANET

25日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase319で、田村一聖がアキラと対戦する。

新型コロナ感染拡大の影響で、パンクラスでは3月8日、4月12日、5月31日、そして8月23日と大会が中止になった。

そして田村一聖は、いずれの大会でも試合が組まれており、半年以上準備を続け、流れるという連続だった。4度のイベント中止と、3度の対戦相手の変更を経て、田村の「戦う」、「強くなる」という想いはより純化してきた。


──試合まで2日、今回は当日計量になりましたが、今日は体を動かすことはあるのでしょうか。

「いえ、今日はもう動かしていないです。でも、当日計量で70キロという体重は体が動くから良いっすね。ただ普段から71キロとかだったのに、当日計量になってから通常体重が1.5キロほど増えてしまって(笑)。でも、少し気にするだけで計量は問題ないし、水抜きがないとやはり気持ちは楽ですね。

前日計量で水抜き有りのほうが合っている人もいるでしょうね。普段から抑えるより、ドンと下げる方が良いって感じる選手もいるはずです。でも、この計量方法は俺は凄く良いなって思っています」

──とにかくMMAは階級の幅がありますしね。

「体重よりもコンディションが戻せるのか、そうじゃないのかっていうのもあります。俺は減量の幅は少ないのに、リカバリーをしてからは、少ししんどかったですね。だからって階級を上げると、回りは大きいし。だから、今回は同じような条件で水抜きがないので、コンディション自体は普段通りです」

──田村選手の2020年は、8月の大会当日の中止が極めつけとはいえ本当に色々とありましたね。

「8月の時はアップして汗でビシャビシャだった時に、陽性の人がいたからって、すぐに会場を出ろと言われて。まぁ、今の世の中だし陽性の人はどこにいるか分からないですけど、気持ちとしてはホントに試合はしたかったですね」

──当初の予定では最初の試合は3月8日のコンバ王子戦でした。

「それが中止になり、4月12日に小森選手と戦うことになったのですが、そこも5月に変更されて。結局、7月までずれ込むと、小森選手が試合ができなくなった。もう誰でも良いから試合をさせてほしいと伝え、8月に高橋選手と決まったのですが、今度は大会が中止で……。

しょうがないから9月に相手を見つけてくださいってお願いしました。坂本(靖)さんは頑張って探しますって言ってくれたけど、決らなくて」

──誰とでも試合がしたい。相手のバリューは気にかけないところがあるのでしょうか。

「もちろん強い選手とやりたいです。僕が『相手は誰でも良いです。戦わせて欲しい』と伝えているのは、どれだけ強い選手でも戦うということなんです。でも、そこで決まらなかったら、キャリアの差とか関係なく、それこそ誰だろうが試合ができるなら戦います。

昔から言われた相手なら、誰でも戦ってきました。ランク上位の選手との試合が決まらないのだったらら、しょうがないです」

──結果的にアキラ選手が相手になりました。

「8月大会が中止になり、1週間後ぐらいまではスライドでやるかもという話もあったんです。それが無理になり、そこから1週間ほどして、もう9月は相手が見つからないという連絡があった時に、アキラ選手が10月なら戦えまると言っていることも聞きました」

──しかし、義理堅いという昔堅気というか。あくまでもパンクラスで次の試合を待ち続けましたね。

「だってファイトマネーを出してもらって、それで試合を組んでもらってきたんですよ。俺は強くなるために試合が必要だし、それを用意してくれた人に不義理はできないです」

──強さを求め、そのために必要な試合をパンクラスに組んでもらってきたと。

「だって、強さを求めないと何のために格闘技をするんですか。格闘家は強さで評価されるモノだと思っています。俺は……近道なんてないと思っています。本当は近道だらけだったとしても。今の格闘技界、近道を歩いて行った方が良いかと思うんですけど、皆と戦って勝つ。これまで負けた相手に、勝つという気持ちでやっています」

──負けた相手に勝つという部分では、完敗を喫した摩嶋一整選手がRIZINで斎藤裕選手に敗れ、テイクダウン一つの差といっても過言でない勝負を落とした中島太一選手が、フェザー級暫定KOPになりました。

「う~ん、ホントはこういうことは言いたくないですけど、俺のなかではここからはRoad to 摩嶋のつもりでした。完璧に食らわされたので。だから摩嶋選手がRIZINに出ると聞いた時は動揺しましたね。僕は彼ならRIZINでサクっと勝って、コロナが収束すればUFCと契約する。再戦への路がなくなると思ったので。もうリベンジできないって、悲しい想いになっていました」

──一つの敗北を、そこまで深く受け止めていたのですね。

「だって、そうじゃないと……負けても大丈夫みたいな空気があったら、それこそ日本の格闘技界はどうなるんだと思います。ちゃんと力をつけて、結果を残していないと俺は上のステージにはいけないッスよ」

──そこでアキラ選手です。流れた試合と比較しても、強さもバリューも上の選手であることは確かです。待っていた甲斐があったのではないですか。

「いや、そこはそういう風には思わないです。一つの試合ですし。一つの試合だからこそ、負けられないです。ただ、それだけなんです。

『お前、強さに自信持っているなら、オファーを断る理由はないだろう』って思っています。そして試合に応じてきたアキラ選手は、余計なことを考えないで格闘技に取り組んでいると思っています。そういう選手は強いです」

──半年以上の鬱憤が溜まっているかと思いますが、どのような試合をしたいですか。

「そりゃ、やっぱスカッとする試合……いや、しっかりと勝ちたいです。結果としてそうなれば、それで良いんです。別にキレーに勝ちたいわけじゃないし。ただ、やってきたことを試合で出したいです。それができないと悲しいじゃないですか……。タフな試合になる──そう思っています」

──この試合への意気込みをお願いします。

「ド派手なところで戦っていなくても、本当に応援してくれて、期待してくれている人もいるので。そういう人たちに喜んでもらえるよう勝ちたいです。勝てればスカッと勝とうが、ドロドロになろうが構いません。やってきたことを出して勝てれば良いです」

■視聴方法(予定)
10月25日(日)
午後2時30分~TIGET LIVE

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【Pancrase319】10月25日大会より、パンクラスがPay Per View配信を開始

【写真】パンクラスも10月からPPV配信を開始する (C)MMAPLANET

6日(火)、パンクラスより10月25日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase319でPPV配信を行うことを発表した。

同大会では上迫博仁✖松本光史、春日井“寒天”たけし✖TSUNE、田村一聖✖アキラ、田中半蔵✖透暉鷹、神田T800 周一✖ジェイク・ムラタ、近藤有己✖小林裕、滝田J太郎✖Ryo、宮澤雄大✖井島裕彰などがメインカードで、プレリミでは岩﨑大河✖川和真を筆頭に3試合、このほかネオブラッドTが組まれている。


PPV視聴に関しては、視聴料金は税及びシステム使用料抜きで4000円。本日・6日からイベント終了時まで購入可能となっている。

またライブ配信は途中から視聴した場合はその時点からの配信となり、ライブ中の再生はできず、配信終了後にチケット購入者はアーカイブ配信を視聴できる。アーカイブ視聴はイベント終了後1週間となっている。

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J-CAGE News Pancrase317 TSUNE ブログ 中島太一 堀江圭功 春日井たけし 松岡嵩志 松本光史 田村一聖 神酒龍一 荻窪祐輔

【Pancrase317】計量終了 メインカード、プレリミ、NEXUSカード出場34選手が揃ってパス

【写真】バキバキボディを披露した堀江と、我関せずという雰囲気の中島(C)PANCRASE

22日(土)、明日23日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase317の計量が新宿区の神宿サンエービルの会議室で行われた。


メインのフェザー級次期挑戦者決定戦に挑む、中島太一✖堀江圭功、ライト級では修斗世界王座を返上しパンクラス参戦を決めた松本光史✖松岡嵩志、フライ級の神酒龍一✖荻窪祐輔、バンタム級の春日井たけし✖TSUNEとステップアップ&サバイバルを賭けた一戦が並ぶ同大会。

メインカード終了後にはFighting NEXUSのカードが並ぶなど、新しい試みも見られるなか出場予定の34選手が計量をパスしている。

■ Pancrase317計量結果

<ライト級/5分2R+1ExR>
阪上直輝:66.6キロ
拳勇:69.25キロ

<フェザー級/5分2R+1ExR>
shin:65.75キロ
鎌田拳司郎:65.2キロ

<フライ級/5分2R+1ExR>
吉田哲之:56.8キロ
曾我英将:56.9キロ

<バンタム級/5分2R+1ExR>
須藤拓真:60.95キロ
林健太:60.55キロ

<フェザー級/5分2R+1ExR>
渡辺純:65.85キロ
山本空良:65.45キロ

<バンタム級/5分2R+1ExR>
青井心二:60.0キロ
谷育磨:60.7キロ

<フェザー級次期挑戦者決定戦/5分3R>
中島太一:65.65キロ
堀江圭功:66.0キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:69.95キロ
松本光史:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
神酒龍一:56.95キロ
荻窪祐輔:57.0キロ

<バンタム級/5分3R>
春日井たけし:61.45キロ
TSUNE:61.35キロ

<フェザー級/5分3R>
田村一聖:65.65キロ
高橋祐樹:65.4キロ

<ストロー級/5分3R>
宮澤雄大:52.5キロ
井島裕彰:52.5キロ

<ストロー級/5分3R>
前山哲兵:52.45キロ
尾崎龍紀:52.6キロ

<ネオブラッドTフェザー級2回戦/5分3R>
岩本達彦:66.15キロ
齋藤拓矢:65.8キロ

<ネオブラッドTバンタム級2回戦/5分3R>
井村塁:60.8キロ
田中ハヤトスネ夫:61.3キロ

<ネオブラッドTフライ級1回戦/5分3R>
谷村愛翔:56.75キロ
高橋拓也:57.0キロ

<バンタム級/5分3R>
工藤修久:60.95キロ
粥川吏稀:59.7キロ

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J-CAGE News Pancrase317 ブログ 田村一聖 高橋祐樹

【Pancrase317】Anytime & Anyone田村一聖。3月→4月→7月→8月、コンバ王子→小森→高橋祐樹

【写真】いつ何時、誰とでも戦う──(C) /MMAPLANET

2日(木・現地時間)、パンクラスより8月23日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase317で田村一聖が高橋祐樹と対戦することが発表された。


田村はコロナ問題により、パンクラスが最初にイベントの延期を決めた3月8日大会でコンバ王子と対戦予定だったが、延期を受けて4月12日=昼の部で小森真誉に対戦相手が変更された。しかし、同大会も延期となり小森との試合は7月5日にスライドされることに。それが、この7月大会が26日にリスケジュールされると、小森戦は消滅。結果、8月大会で高橋との対戦とあいなった。

パンクラスやMMA界だけでなく、社会全体が3カ月……いや2カ月後の予定が遂行されるかどうか予測がつかない状況だが、田村は昨年12月に3年2カ月振りのファイトで一本勝ち連勝を5連勝とした高橋と戦うことを承諾した。

同大会ではフェザー級KOP次期挑戦者決定戦=中島太一✖堀江圭功、ライト級松本光史✖松岡嵩志&ライト級=金田一孝介✖キム・ソングォン、バンタム級=春日井たけし✖TSUNE、フライ級=神酒龍一✖荻窪祐輔などが既に発表されている。