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Report Road to ONE02 ブログ 宮田和幸 田中路教

【Road to ONE02】トップの田中vsガードの宮田、白熱のグラップリングバウトは時間切れドロー

<グラップリング・フェザー級(※70.3キロ)/10分1R>
宮田和幸(日本)
時間切れドロー
田中路教(日本)

左構えの田中が組み付いて投げを狙う。それを踏ん張った宮田が田中をケージまで押し込むが、田中は距離を取る。再び宮田が組み付いて田中をケージに押し込み、そこからテイクダウンの攻防になり、宮田がグラウンドでバックを奪う。正対して田中がインサイドガードで上になると、立ち上がってパスガードを狙う。田中は宮田の頭をケージまで押し込むと、宮田は田中の頭と手をコントロールしてフックガードからスイープを狙う。バランスをとってトップポジションをキープした田中は宮田のガードを飛び越えるようにパスガードを仕掛ける。それを阻止した宮田はオモプラッタへ。これは形にならなかったものの、宮田は田中のパスガードを阻止しつつ、再びオモプラッタを狙う。

 田中が中腰から左右に動いてパスガードを仕掛けるが、宮田のガードを超えられず。宮田はクローズドガードに田中を捕獲。田中が腰を上げてガードを外して側転パスガードを狙うが不発。その後も田中がトップポジションからパスガードを仕掛け、宮田がガードポジションで凌ぐ展開が続く。ここで宮田が背中越しに田中の腕に足をひっかけ、バックポジションを狙うが、田中もすぐ正対する。田中はパスガードを狙い、亀になる宮田に腹固め。最後は宮田が上のポジションを取り返したところで試合終了。白熱したグラップリングバウトは時間切れドローに終わった。

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【Road to ONE02】Road to ONEはさらなるクローズドへ、メディアの現地取材もNG

Road to ONE【写真】メディアにも取材規制の通達があったRoad to ONE。UFCの無観客試合もメディアはクローズド、ONEは極一部(2名)のみ取材が許可されていた (C)MMAPLANET

14日(火)、サステインよりRoad to Japan実行委員会主催のRoad to ONE02に関して、メディアもクローズドアウトされるという発表があった。

昨日の対戦カード発表時に会場も公としないことや、「会場を専門業者により1日複数回の消毒を実施、サーモグラフィー・体温計のよる検温、うがい、アルコール消毒を徹底し、3密の状況を極力避け、大会関係者にはマスク着用を義務付ける」などコロナウィルス感染予防の姿勢がリリースで伝えられていたが、メディアにも安全性の確保と3密を避けるために会場での取材ができないことが通達された。

また一部選手の話を聞くと、今大会の出場選手の移動などにも通常にはない配慮がなされているとのこと。この時期に大会を開く、そのためには可能な限りの努力をする意思がメディアの取材規制やこの辺りにも表れている。

※MMAPLANETからMMAファン、格闘技ファンの皆さんへ。「仮にABEMAの中継で、開催場所に思い当たったという方がいらしても、SNSでの拡散及び、目星をつけた会場に足を運ばないこと」を強くお願いしたいです。


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【Road to ONE02】会場はシークレットに。ABEMA中継のTVマッチの体で大会は行われる方向に

Road to ONE02【写真】会場も公とされない、実質シークレットTVマッチとして大会は行われる (C)MMAPLANET

13 日(月・現地時間)、サステインよりRoad to Japan実行委員会主催のRoad to ONE02、全6試合の決定カードが発表された。

本来であれば昨日に港区のニューピアホールで開催予定だった同大会は、新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大を受け17日(金)にスライドされ無観客で行われることが決まっていた。

この時期での開催ということもあり、主催者からはウィルス対策として、「会場を専門業者により1日複数回の消毒を実施、サーモグラフィー・体温計のよる検温、うがい、アルコール消毒を徹底し、3密の状況を極力避け、大会関係者にはマスク着用を義務付ける」などリリースには明記されている。

また対戦相手の欠場が決まっていたSARAMIは新たな相手が見つからず女子戦は行われないこととなった。さらにキックにも変更が見られ、今大会は以下のように6試合が組まれ、その模様はABEMAでライブ中継される。


■Rod to ONE02対戦カード

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
世羅智茂(日本)

<ムエタイ72.5キロ契約/3分3R>
緑川創(日本)
西川大和(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
祖根寿麻(日本)
後藤丈治(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
工藤諒司(日本)
椿飛鳥(日本)

<グラップリング・フェザー級(※70.3キロ)/10分1R>
宮田和幸(日本)
田中路教(日本)

<ムエタイ・ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
HIROYUKI(日本)
ポン・ピットジム(タイ)

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Road to ONE02 (4月17日) 対戦カード──SARAMIの試合は流れる……

Goto【写真】紆余曲折が見られた後藤✖祖根の一戦も組まれる。それでも、大会はこのまま行われるのか──何が起こるか分からないのが、我々の過ごす「今」だ(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

2020年4月17日(金)
Road to ONE02

■視聴方法(予定)
4月17日(金・日本時間)
午後7時~ ABEma格闘チャンネル

※プレスリリースにある予防対策など詳細の後程アップします。

■対戦カード

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
世羅智茂(日本)

<ムエタイ72.5キロ契約/3分3R>
緑川創(日本)
西川大和(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
祖根寿麻(日本)
後藤丈治(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
工藤諒司(日本)
椿飛鳥(日本)

<グラップリング・フェザー級(※70.3キロ)/10分1R>
宮田和幸(日本)
田中路教(日本)

<ムエタイ・ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
HIROYUKI(日本)
ポン・ピットジム(タイ)

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE02 ブログ 宮田和幸 田中路教

【Road to ONE02】田中路教とグラップリング戦、宮田和幸「今は失うモノがないので、極めたいです」

Kazuyuki Miyata【写真】昨年3月にはBrave FightとGrachanの合同興行で引退式も行ったが、そのヘラクレスボディに変わりはない(C)MMAPLANET

4月17日(金)に開催されるRoad to ONE02で、田中路教とグラップリングマッチで戦う宮田和幸。

一昨年大晦日にMMAを引退した宮田だが、Quintetに出場するなど組み技では実戦をこなしてきた。それでもBraveというジムを持ち、選手のマネージメントばかりか大会を開催するなど多忙な宮田が、新型コロナウィルス感染拡大で、今も大会を行う姿勢を持ち続けている同大会で田中と戦う。

なぜ、今、ここで五輪レスラーの肩書を持つ宮田が戦う必要があるのか。そして、田中とのグラップリングでは何を見せたいのかを訪ねた。


──いきなり失礼な話なのですが、世の中がこのような状況ですし宮田さんは、今大会欠場するのではないかと思っていました。引退した選手が、試合も練習も社会的に何を言われるか分からないという時ですし。

「正直、大会は中止か延期で試合がなくなると思っていました。ただ……現役の時にサステインの坂本一弘さんと口約束的だったんですけど、修斗に出場すると言っていたことがあったんです」

──そんなことがあったのですね。

「ハイ。2012年の年末ですかね。それが三崎和雄選手の引退大会をHEALEOがDEEPとやることになり、僕がメインで戦うことになって(※キム・ジェウンに勝利)、日程がかぶってしまったんです。相手は誰だったか……若手の強い選手と戦う約束していた大会に出られなくなって。その時は坂本さんにもお詫びにもいきました。

だから今回、坂本さんから話をもらって……Road to ONEという大会ですけど、これであの時の約束を果たせる。そこに尽きますね、今回試合に出るのは一番はそこです」

──では、オファーがあった時に気持ち的に楽になりましたか。

「そうですね。グラップリングは練習していますし、これからも機会があれば試合に出ようと思っていたので。あの時の約束を果たせます。それにこの大会を開くということは色々と大変なことがあるでしょうし、総合だったらアレですけど出ないとは言えないです」

──階級はONEのフェザー級、70.3キロです。当日計量ですが、MMAを戦っていた時の事実上1階級上の体重で戦うというのは?

「現役の時と体は変わっていないですし、普段から太らないようには心がけています。体重も70キロから71キロなので、朝ごはん食べないで出れば大丈夫です」

──そこまでシェイプを保っているのですね。では対戦相手の田中選手については、どのような印象を持っていますか。

「本来は1階級下の選手ですよね。ただ僕は筋肉があるからデカく見られますけど、そうでもないですし……レスリングの時と同じで、引退するときは若い強い選手とやりたかったんです。田中選手も30歳になるかというところですけど、世代の違う強い選手と戦いたかったので良い相手だと思います」

──グラップリング練習はどのぐらいの頻度で行ってきたのでしょうか。

control「ほぼ毎日やってきましたよ。出稽古はしないので、Braveの芦田(崇宏)だとか、武田(光司)とかと」

──単純に気になってしまうのですが、DEEPライト級チャンピオンで同じくレスリング出身の武田選手とグラップリングの練習をして、どちらが強いのでしょうか。

「グラップリングだけだったら、まだ内弟子達に負けることはなないですね。大丈夫だと思います」

──!! 宮田さん、えげつないですね(笑)。

「まだ練習しているんで、そこは(笑)」

──2016年3月のGrandslamで宮田さんが先ごろ引退した金原正徳選手とグラップリングマッチをした時、試合早々に肉離れを起こしてしまったことが、今も残念でならないんです。レスリング五輪代表とケージレスリングも猛者の対決として、凄く楽しみにしていたので。

「DJ taikiと試合をしたときに太腿を肉離れして、あれからずっと調子が悪い時だったんです。で開始早々にタックルを切った時に、ブチっといってしまって。あの時は寝技よりもレスリングをやろうと思っていたのに、それができなくて……ディフェンシブな試合になってしまい、見てくれている人達に申し訳なかったです」

──その状態で金原選手の攻撃を切り続けたのは、逆にとんでもないことかと思います。

「いや、あの試合は金原君が僕のケガに気付いていなかったから、凄く慎重になっていたと思います。彼が気付いていたら、やられていました」

──気付かせなかったのも化け物ですね。あの試合があるからこそ、今回はという意気込みはありますか。

「そうですね……あの試合もそうですが、DREAMで戦っている時にフェザー級は日本人が多くて、1試合でも負けたら干されるというのがあり、極めよりも勝ちに走っていました。

今は失うモノは何もないですし、とにかく極めたいなと思っています」

──このルールは宮田さんが最も得意とする部分かと。

「そうだと思います。絞って65キロ、当日計量の70キロなら凄く自信があります。出稽古は殆どいかないのですが、たまに他のジムの選手が来てくれて手を合わせても、まだやられることはないですし」

──田中選手が『テイクダウンできる』と言っていましたが。

「レスリングに関しては正直、僕も最近はやっていないから……最近というかずっとやっていないので何ともいえないです」

──えっ?

「でも、そう簡単には倒れないとは思います」

──日本ではレスリングはいつまでもテイクダウンという風に見られがちですが、この試合に注目する目の肥えたファンは宮田さんのコントロールと、田中選手のスクランブルに注目しているかと思います。

haedrock「ホントはレスリングは散々やってきたので極めを見せたいんですけどね。でも田中選手は完全なMMAファイターだし、寝技を見たい人がいるのかなってところで、正直迷っています(笑)」

──いや、もうそれは勝利を目指してどのような戦い方でもしてください(笑)。

「そうですね。レスリングで勝負するのか、寝技に持っていくのか。下からもできなくはないので。何がきても対応できるようにしたいです」

──ケージレスリングに関しては、どのように捉えられていますか。

「ケージレスリングはそんなに得意じゃないです」

──え~っ!!

「レスラーはケージは嫌いだと思います。ケージがないと無敵ですけど、ケージには特殊な技術が必要になってくるので、僕はそんなに得意じゃないです。でもレスリング技術の差で補っちゃっています」

──ジムにもケージは置かれているじゃないですか。

「内弟子は使っていますけど、僕はそんなに使わないです(笑)」

──なるほど。まだまだ予断は許さないかもしれないですが、この試合を楽しみにしているファンに一言、お願いします。

「最近、グラップリングが世界的に流行してきて、僕も得意な分野なので楽しんでもらえればと思います」

──もちろんコロナ収束後になるかと思うのですが、またグラップリングで戦う意向は持たれていますか。

「ハイ、アブダビに出たいです。前から出たかったんです。良いルールだし。足関節の対処は重要になってきますが、指導もしていかないといけないので、僕も足関節は採り入れているんです。そういうところで戦っていくのも楽しみです」

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE02 ブログ 宮田和幸 田中路教

【Road to ONE02】宮田和幸との金網組技戦に挑む田中路教─02─「頭が柔らかくなった、素晴らしい時間」

Nori【写真】パウンドを頭にいれないグラップリングが田中に何をもたらすのか (C)MMAPLANET

4月12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるRoad to ONE02で、宮田和幸とグラップリングマッチを戦う田中路教インタビュー後編。

グラップリングとMMAは別物であり、MMAグラップリングと純粋グラップリングも別物。ただし、MMAにおいて純粋グラップリングの技術や動きで試合を制することもできる。そのうえで、MMAファイターは純粋グラップリングに時間を割くことや、打撃のないグラップリングを頭の軸にそえて戦い、練習に取り組むことはできない。

だからこそ人生初のグラップリングファイトに向けて、この時間がMMAファイター=田中路教にとって貴重な刻となっていた。

<田中路教インタビューPart.01はコチラから>


──自身のMMAを立て直すために、昨年3月のウラジミール・レオンティブ戦は結果的に良い機会になった感じでしょうか。

Nori 01「自分の現状が理解できた試合でした。そこは良かったと思っています」

──あの試合は、あれだけドミネイトしながら極め切れなかった。そういう部分で試合後から矯正したことがありましたか。

「取れなかったことに関しては、すぐに試合後に嶋田(裕太)君に聞きました。ただ、あの試合ではフィニッシュできなかったことではなく、根本的な部分が足りていないと感じていました。あの試合から今までそこを改善するための時間だったと思います」

──名前が出た嶋田選手は去年の9月の終わりから米国へ行き、その前も東京の家を引き払って実家のある茨城県に戻っていました。

Nori 02「今回の試合が決まってグラップリングに集中してスパーリングをしていると、嶋田君に言われたことをドンドン思い出すんです。

本当はそこを普段の練習でも意識してできれば良いのですが、なかなかMMAをやっているとグラップリング一つに集中はできない。そのなかで、今回はそれができました。そうすると『嶋田君があの時、こう言っていたな』とか、『あっ、この場面でこういう動きをすれば良いんだな』ということがあって勉強になったんです」

Nori 03──MMAに専念すると、忘れがちなグラップリングの動きを思い出すと、MMAに生きるのでしょうか。

「もちろん、そうなると思います。本当は普段の練習で細かく意識できれば良いのですが、そこは僕は不器用で、苦手なの部分で。MMAが軸にあるとここまで、一つ一つ全体を深く掘っていけないんです。それが今回の試合のために凄くグラップリングに集中できたので、良い時間になったと思います」

──では、この試合でしないといけないことは?

「テイクダウンを取ることと、一本を取ることです」

──それが今日のスパーリングで見せていた、変な飛びつき三角に通じているのでしょうか(笑)。

「アハハハ。確かにアレはMMAに通じていないです(笑)。でも、この試合はパウンドなしの攻防になるので……。さっきも言ったようにこれまでグラップリングの練習をしているときも、常にパウンドがあることを意識して動いていたのが、グラップリングの試合に出るので、そこを意識すると勝つ可能性が下がってしまう。なので、飛びつき三角とか普段は出さない動きも仕掛けています」

──MMAは最適化、そして効率の良さが練習に求められると思います。ただし、何が起こるか分からないMMAで田中選手が飛びつき三角で勝つことが絶対ないとは言い切れない。だからこそ、この試合に向けての練習は良い時間になっているという言葉の裏付けだと思います。

Nori 04「ハイ、頭を柔らかくすることができました。一つに絞られた練習をすることで、こういう動きがあるんだっていうことを感覚としてできるようになったので。またMMAの練習に戻るとできなくなるかもしれないですが……とりあえず、こうやって一つのことに集中して、一つの目標に向かっていくことが素晴らしい時間だというのは、改めて感じています」

──このグラップリングマッチが田中選手のMMAに生きることを期待しています。

「そうですね、そうなると思います。MMAにとってプラスになるし、僕の人生にとってもプラスになると思っています。今回、グラップリングが2試合組まれているんですけど、青木さんと世羅選手のグラップリングと、僕と宮田さんのグラップリングは全然変わった形の試合になると思います。

Nori 05僕自身、グラップリングの試合は初めてでどういう試合ができるのか、どういう風になるのか分からないのですが……そのなかで魅せられるものがあるんじゃないかと」

──コロナ騒動で大変な状況で、人々に格闘技を見てもらって元気になってほしい?

「う~ん、そういうのは……(苦笑)。世の中、こんな風になっていますが、僕自身は練習ができているので……それが危険かもしれないのですが、とりあえず予防も含め自分にできることをやっていきます」