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【The Shooto Okinawa11】計量終了。メインは畠山×バタフライのストロー級ランカー対決に

【写真】バタフライ、畠山ともに計量をパス。修斗ストロー級は沖縄から動く(C)THE BLACKBELT JAPAN

10日(日)、沖縄県沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるThe Shooto Okinawa11が開催される。9日(土)には那覇市のEVERGROUNDで計量が行われ、全選手がクリアした。
Text by Shojiro Kameike

今大会ではメインイベントの畠山隆弥×マッチョ・ザ・バタフライをはじめ、プロ修斗公式戦全10試合のうち、7試合がストロー級戦となっている。修斗ストロー級戦線の中心地となっている沖縄大会から、次の王座挑戦者は生まれるか。


新井丈がフライ級とともにベルトを保持するストロー級は、現在の修斗の中で最もランカー同士の対戦が活発となっている。まずは修斗ストロー級について触れる記事で恒例となった、ランカー(2024年10月度付け)たちの戦いを振り返ってみよう。

■2024年 修斗ストロー級 主な試合

1月28日@東京・後楽園ホール
黒部和沙 def. 大田ノヒロ by RNC
根井博登 def. 麻生Leg Lock祐弘 by TKO
※根井が2023年度ストロー級新人王に

3月23日@東京・後楽園ホール
旭那拳 ― 田上こゆる
※旭那の負傷により中止に

4月7日@東京・新宿FACE
黒部和沙 def. 澤田龍人 by 変形ツイスター

4月14日@沖縄・ミュージックタウン音市場
当真佳直 def. 根井博登 by 3-0
畠山隆称 def. 牧ケ谷篤 by 3-0

5月19日@東京・後楽園ホール
田上こゆる def. 旭那拳 by KO

5月26日@福岡・アクロス福岡
泰斗 draw 石原愼之介 by 1-1

9月22日@東京・後楽園ホール
山上幹臣 def. 黒部和沙 by ギロチン
内藤頌貴 def. 大城正也 by KO

10月20日@東京・新宿FACE
根井博登 def. 石原愼之介 by トーホールド

2024年の修斗ストロー級戦線で最大のトピックは、田上×旭那だった。1R KO勝ちした田上がランキング1位に上昇。旭那は2位に。前年度新人王の根井を下した当真が3位につけており、続く4位・畠山と5位・バタフライが今大会のメインで激突する。この試合結果によって、さらにランキングが大きく変動するだろう。

畠山は2020年のプロデビュー以来、8戦6勝2分と無敗を貫いている。もともとは寝技のイメージが強かった畠山だが、2023年11月の蒔田伸吾戦からは右カーフを軸に打撃で試合を展開させてきた。カーフを効かせ、さらに左ジャブと右ストレートで削ってからダウンを奪い、パウンドアウト。続く今年4月の牧ケ谷戦も、相手の足関節狙いに付き合うことなく、右カーフと右ストレートで優位に立ち判定勝ちを収めている。計量をクリアした畠山は「今はストロー級が荒れている。その中で自分が上がっていく。今後は世界の選手とも戦っていきたい」と語ったあと、恒例の持ち物ネタを披露した。

MMAファイターとして成長する畠山に対し、2009年プロデビューのベテラン=マッチョ・ザ・バタフライもまた右カーフからテイクダウンを狙うスタイルだ。2022年には沖縄で当真と対戦し、優勢に試合を進めたが計量オーバーによるペナルティもあり判定負け。1年後の再戦では、明白な差をつけられ判定で敗れている。またも11月の沖縄大会で地元の新鋭と対戦することになったバタフライだが、最大の敵は減量プラス移動か。ベストコンディションをつくることができればフルラウンドに渡って組みで削り続けるなど、活路を見出すことができるはず。計量をクリアしたバタフライは「今回はしっかり体重をつくれた。明日は実力差を見せたい」と語っている。

9月の後楽園大会で山上に敗れたものの、黒部もストロー級戦線で欠かせないポジションにいる(C)THE BLACKBELT JAPAN

ランキング上位を沖縄勢が占めるなか、当真と旭那&畠山は所属ジムこそ違えど練習仲間だ。しかし当真は前回のインタビューで「互いに一番を目指しているなら、いつか戦わないといけない日が来る」と語っている。ここにバタフライが食い込んでいくか。あるいは畠山が勝利して田上あるいは当真との対戦はあるのか。さらに今大会は現同級7位の黒部も参戦して、沖縄の大城と対戦する。毎大会、修斗ストロー級戦線を考えるうえでは見逃せない沖縄大会のメインイベントだ。

■視聴方法(予定)
11月10日(日)
午後2時25分~ Twit Casting LIVE

■The Shooto Okinawa11 対戦カード&計量結果

<ストロー級/5分3R>
畠山隆称:52.20キロ
マッチョ・ザ・バタフライ:52.15キロ

連敗中の宮城も地元・沖縄で再起に懸ける(C)THE BLACKBELT JAPAN

<フライ級/5分2R>
宮城友一:56.55キロ
梅筋毒一郎:56.65キロ

<ストロー級/5分2R>
黒部和沙:51.95キロ
大城匡史:52.10キロ

<2024年度新人王Tフライ級準決勝/5分2R>
山本壮馬:56.45キロ
小生隆弘:56.65キロ

<2024年度新人王Tストロー級準決勝/5分2R>
知名昴海:51.95キロ
友利琉偉:52.10キロ

<ストロー級/5分2R>
高橋佑太:52.05キロ
平良龍一:52.20キロ

<ストロー級/5分2R>
大田ノヒロ:52.20キロ
友利幸汰:51.80キロ

<バンタム級/5分2R>
山本敦章:61.20キロ
水嶋敬志:60.85キロ

<ストロー級/5分2R>
ふじい☆ペリー:52.10キロ
金内サイダー雄哉:52.15キロ

<ストロー級/5分2R>
PINKY:51.75キロ
濱口浩大:51.70キロ

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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#04 修斗 新井丈 旭那拳 田上こゆる

【Shooto2024#04】ストロー級1位・旭那を右の一撃で沈めた田上も新井丈に対戦をアピール

【写真】ケージを背負った田上の一撃--狙っていたのか(C)MMAPLANET

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
Def.1分50秒 by KO
旭那拳(日本)

低く構える田上が、スイッチしながらオーソドックから右カーフを当てる。旭那もスイッチから距離を詰める。オーソドックスから左ジャブを突く旭那に対し、田上が右を振るった。旭那がプレスをかけて田上にケージを背負わせる。互いにインローで探り合うなか、サウスポーから一気に距離を詰めた旭那の顔面に、田上が右カウンター一閃! この一撃で旭那のアゴを打ち抜いた田上が、前のめりに倒れた相手にパウンドの連打を浴びせるとレフェリーがストップした。

ランキング1位の旭奈を「大阪から新井チャンピオンに喧嘩を売りに来た田上こゆるです。修斗ストロー級で打ち合える選手とやりたいです。僕と打ち合える男気のある選手、お願いします」と語り、新井丈に向かって「チャンプ、良かったら次やりましょう」とアピールした。


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o PANCRASE UFC キック ヤックル真吾 修斗 内藤頌貴 堀内佑馬 平良達郎 新井丈 旭那拳 田上こゆる 藤井伸樹

修斗240519:第1部第5試合・関口祐冬 vs. 石井逸人

フライ級。

関口は現フライ級1位。2019年に現UFCファイターの平良達郎に判定負けしてから5連勝でトップをキープし続けたものの、2023年3月にストロー級との2階級同時制覇を目指していた新井丈のフライ級2戦目で対戦。タックルを切られて打撃を効かされる展開で、テイクダウンを奪えても新井に立たれ判定負け。同年7月の内藤頌貴戦、今年1月のヤックル真吾と、下位ランカー相手のサバイバルマッチを判定で凌ぎ切り、再びランキング1位の座を奪還している。

元環太平洋バンタム級王者の石井は2022年11月に藤井伸樹相手の防衛戦で、激闘となったが僅差のスプリット判定負けでタイトルから陥落。昨年4月には3年半ぶりにPANCRASEに参戦し、ランキング1位の井村 塁と対戦。1Rは石井がテイクダウンを奪い、スタンドでもバックを取る展開で攻勢だったものの、2R・3Rにはバックテイクを許し、決まらなかったもののリアネイキドチョークで攻められる場面を作られ判定負けで連敗。それを機に5年ぶりにフライ級へのカムバックを決意。8月には対戦相手の堀内佑馬の計量失格で試合中止となったが、12月の『プロ修斗公式戦 MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH』では当時6位の内藤頌貴を2R三角絞めで絞め落として一本勝ち。試合後にはストロー級・フライ級の二階級同時制覇王者・新井丈への挑戦をアピールしている。

サウスポーの関口に石井はオーソドックス。左ストレートを振って牽制した関口。関口がオーソドックスにスイッチしたところでパンチで出る石井。ケージに押し込んだが、関口に脇を差されて離れる。再びサウスポーに構えた関口が左ハイ。キャッチしてテイクダウンした石井。すぐにバックに回り四の字ロックに。バックからパンチを打ち込んでいく石井。足の四の字ロックを解除した石井がハーフバックに。バックについたままヒジを入れると、関口の左腕に腕十字を仕掛ける。関口にディフェンスされると、再び四の字ロックに移行しバックをキープ。足を使ってロックを解除しようとする関口だが、1R残りわずかとなり、石井がバックから鉄槌を打ち込む。1R終了。

2R。再びサウスポーで構える関口がバックスピンキックで牽制。距離を詰めてきた。ガードを下げて誘う関口。石井のジャブはスウェーでかわす。オーソにスイッチして右オーバーハンドを入れた関口。スイッチを繰り返す。石井が詰めるとステップしてかわした。関口がニータップで飛び込んだが切った石井。オーソの関口がカーフキック。アッパーを出した関口に石井がタックル。そのままダブルレッグでケージに押し込むが、ケージでこらえた関口が石井のテンプルにヒジの連打!石井が前のめりに崩れるとパウンドを打ち込む。レフェリーストップ!

2R3分10秒、関口KO勝ち。

関口「新井くんみたいに連続KOしていたわけじゃないんですけど、タイトル戦の前に1位でちゃんとKOできたんで、いい喧嘩を売れるんじゃないかなって。次の試合(ストロー級の旭那拳 vs. 田上こゆる)でも喧嘩売られると思うんですけど、俺からも喧嘩売らせてください」と、王者の新井に対戦要求。

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【Shooto2024#04】杉本恵とストロー級王座決定戦、藤野恵実「諦めたくないです、色んなことを」

【写真】1980年11月17日生まれ、キャリア30勝まであと一つ(C)TAKUMI NAKAMURA

19日(日)、東京都港区のニューピアホールで昼夜興行として開催されるShooto2024#04では、第1部(昼興行)のメインで藤野恵実が杉本恵と修斗世界女子ストロー級王座を賭けて戦う。
Text by Takumi Nakamura

昨年のインフィニティリーグで優勝を果たし、王座決定戦に駒を進めた藤野。ベルトを争う相手=準優勝者はリーグ戦で唯一引き分けた杉本となった。リーグ戦を戦う中で練習環境がJAPAN TOP TEAMとして整備され、コンスタントに試合をこなすことでMMAファイターとして成長を遂げた。自身2本目のベルトへの想い、そしてMMAファイターとしての夢=UFCへの想いも語ってくれた。


――インフィニティリーグ2023を経て、今大会では杉本恵選手と王座決定戦が決まりました。リーグ最終戦(吉成はるかにKO勝ち)から今回の試合に向けて、どんなことを意識して練習してきましたか。

「基本は変えてないんですけど、JAPAN TOP TEAM(JTT)で体制が徐々に出来上がってきたので、いい練習ができていると思いますね」

――練習環境がJTTになって一番変化したところはどこですか。

「以前はチーム自体、それぞれみんな練習をやっている感じで、私も結構外部に出ることの方が多かったんです。特に女子は選手も少ないので、引き続き外部練習は続けているのですが、チームとして一体感が出てきたと思います」

――専門のトレーナーが増えたイメージですが、その辺りが変わったところですか。

「ヘッドコーチがしっかりいることが大きいです。今までヘッドコーチ不在で外部トレーナーだけだったのですが、エリー(・ケーリッシュ)がヘッドコーチとして来てくれて、きちんと(練習を)締めてくれるという形が出来上がりました。エリーは全体に目を配って、選手ひとりひとりのこともすごく見てくれていて、そういうヘッドコーチのもとで練習できているなっていうのはありますね」

――選手それぞれがやっていることをエリー・コーチがまとめるイメージですか。

「練習そのものというよりも、例えばエリーはスパーリングを全部見ていて、これができていたから次はここが課題だとか、試合が決まったら対戦相手を見て、こうしてこうとか、そういうことを提案してくれますね」

――スパーを見てアドバイスするコーチがいると練習の意識もかなり変わるのではないですか。

「今までは自分でやりながら津田(勝憲)に見てもらう形で、トレーナーが常駐しているわけではなかったので、そういうトレーナーがいることは大きいですね」

――言える範囲で気づいたこと・指摘されたことが何か教えてもらえますか。

「結局言っていることは津田と一緒と言えば一緒なんです。でも同じことを違う人から指摘されるということは、自分の課題が明確で分かりやすい。分かりやすいからこそ、その課題をもっと意識して直していかなきゃいけないんだろうなと思いますね」

――新しいことを取り入れるよりも、引き続き継続して直すべきところに着手している形ですか。

「はい。時期的に新しいことをやるというより、課題を直す形です」

――そういった意味では、リーグ戦に出場して、何が経験・プラスになりましたか。

「リーグ戦が始まった頃はまだJTTの体制が整っていなくて、津田のもとでずっと練習していた形だったんですね。リーグ戦出場を決めた理由が、試合数が多いというところで。今まで強い選手と試合したいと言い続けてきたんですけど、コロナなどの理由で試合間隔がものすごく空いちゃって。キャリア的にも、いつまで試合できるかも分からないなか、できるだけたくさん試合をしたいと思っていました。ちょうどそのときに修斗さんがリーグ戦の話をくれて、2カ月に1試合ペースで試合ができると。なかなかそういう経験はできないので、コンディショニングを含めて自分をどう作っていくか。そう思って参戦させていただきました」

――2023年4月~2024年1月までの約9カ月間で5試合を戦い、過去最多と言ってもいいくらい試合をしていますよね。

「MMAとキックを並行してやっていたときは両方合わせて年間5試合くらいやっていたんですけど、ある程度キャリアを重ねてからは一番やっていますね。周りからも体調的に体が持つのか、最初はちょっと心配もされたんですけど、意外と調子よく上げていけたんで、結果よかったなと」

――スパンが空くよりも試合が続く方が体は作りやすいですか。

「そうですね。基本的に練習をずっと続けているので、だらけずにすぐに気持ちを切り替えやすくて。なんか良かったですね」

――練習環境が変わり、試合をコンスタントにこなすなかで自分の中の変化は何か感じましたか。

「リーグ戦は2R制だったんですけど、最近は2R制の試合をやっていなくて。私は最初のラウンドをなかなか行けなくて様子を見ちゃうことも多くて、2R制だから最初から出し切ることは意識してやるようにしていました。スロースターターだった部分は少しずつ改善できたかなと思います」

――2R制の試合をやったことで戦い方の幅は広がりましたか。

「あとはインフィニティリーグだからというわけじゃないんですけど、より早いフィニッシュをしないと勝っても点数が伸びない・優勝できないかもしれないというのがあったので、そこは意識して早いフィニッシュをしたい、しようと心がけていました」

――藤野選手はMMAで40戦以上キャリアを重ねていますがまだまだ自分が変わるきっかけやポイントはありますか。

「まだできないこととかやるべきことが多いですし、現状維持で良いレベルではないので、どんどんやっていきたいなとは思っています」

――今大会ではリーグ戦で引き分けている杉本選手と5Rのタイトルマッチで対戦します。杉本選手にはどんな印象を持っていますか。

「戦績的に負けが少ない選手なので、手堅い印象がすごくありますね」

――試合をした時も手堅い印象でしたか。

「あのときはドローになっちゃったのですが、自分が1Rを取れたなと思っちゃったのが本当にダメで。それで(2Rは)多分いけたなと思って試合を終わらせてしまって、結果ドローになってしまったんです。そういう慢心じゃないけど、確実にちゃんと仕留めるとか明確なものを作らなければいけないと思いました」

――ジャッジペーパーを見直すと、1Rはジャッジ3名とも10-9で藤野選手を支持。2Rは2名が10-9で杉本選手、1名が10-9で藤野選手と票が割れる形でドローに終わりました。試合直後はどんな心境でしたか。

「私は『えっ!?』となったのですが、津田は2R取られたかもって言っていたんですよ。1Rは明確に取っているけど、2Rはどちらにつくか分からない、と」

――セコンドの判断はそうだったのですね。

「だから津田は2Rの最後に『行け!』と言って怒っていたんです。逆に私はもう大丈夫だと思って、明確な差をつけずに終わらせてしまったことがダメでした」

――次は5Rの王座決定戦で、微妙なラウンドでどちらにポイントが入るかで勝敗が分かれると思います。そのうえで明確にポイントを取る・優勢に見せるところもテーマになってきますか

「パンクラスでやっていた頃はオープンジャッジだったんで、正直やりやすかったんですよね。でもオープンジャッジじゃないと、どちらにポイントが付いたかは本当に判断が難しい。もちろんフィニッシュはしなければいけないんですけど、誰が見ても自分がしっかり取ったと思わせる試合をしないと、前回みたいなことが起こりうる。そう思ってやります」

――今回は修斗のベルトがかかった試合です。タイトルマッチという部分での想いはいかがでしょうか。

「まさかこんなに色々ベルトに挑戦させていただけるとは思ってなかったし、パンクラスでタイトルに絡んだあと、もうベルトに絡むことはないかなと思っていたので。ラッキーと言ったらあれですけど、ありがたい話だなと思いますね」

――今の藤野選手の年齢・キャリアで修斗のベルトを巻くことには、どのような意味があると思いますか。

「何回もタイトルマッチを経験しましたけど、ベルトが取れたのは1回だけなんです。今年でプロデビューして20年経って、私は元々何か格闘技のベースもあるわけでもないし、何かが上手いということもない。最近は若い選手もすごく勢いがあります。でも一生懸命、格闘技を続けていたら、形になるということを自分で証明したいと思います」

――20224年最初の試合ですが、2024年はどのような1年にしたいと思っていますか。

「UFCにいきたい! Road to UFCはなんで年齢制限あるんだよってずっと文句もあるんで(苦笑)。格闘技始めた時からの夢がベルトを取ること、あとはUFCに行くことなんです。それをずっと言い続けているけど、そこには行けないまま来てしまって。だからこれからも現役を続けられる限りは諦めたくないです、色んなことを」

■視聴方法(予定)
5月19日(日)
午後12時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<修斗女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
藤野恵実(日本)
杉本恵(日本)

<ストロー級/5分3R>
旭那拳(日本)
田上こゆる(日本)

<フライ級/5分3R>
関口祐冬(日本)
石井逸人(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
ヤックル真吾(日本)
須藤晃大(日本)

<2024年度新人王Tフライ級1回戦/5分2R>
前田壮吉(日本)
シモン・スズキ(日本)

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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#04 ブログ 旭那拳 杉本恵 田上こゆる 石井逸人 藤野恵実 関口祐冬

【Shooto2024#04】藤野と杉本が世界女子ストロー級王座決定戦でリマッチ。関口×石井、旭那×田上が決定

【写真】リーグ戦でドローに終わっている2人が王座決定戦で再戦(C)SATOSHI NARITA

5月19日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦。この日は昼夜大会として開催され、第1部=PROFESSIONAL SHOOTO 2024 Vol.4の主要カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura


今大会のタイトルマッチとして、世界女子ストロー級チャンピオン決定戦=藤野恵実×杉本恵が決定した。藤野と杉本はともに昨年のインフィニティリーグに出場。

1位と2位が世界王座決定戦で対戦するというレギュレーションのなか、ともに3勝1分の成績だったが、2つの一本勝ちを収めた藤野が勝ち点で杉本を上回り、藤野が優勝、杉本が準優勝という結果に。リーグ戦でドローに終わっている2人がベルトをかけたリマッチに臨むことになる。

前回=昨年11月の対戦は1Rに藤野が左右のフックでフラッシュダウンを奪い、バックキープするなど優勢に試合を進め、2Rは杉本が1度テイクダウンを奪ったものの、トップキープを許さなかった藤野が打撃で前に出る展開で終了。

ジャッジ1名が20-18で藤野を支持、残り2名が19-19というポイントでのドローで、1Rを明確に藤野が取り、2Rは票が割れる形だったため、藤野優勢の印象が残る内容だった。

この時はリーグ戦のため5分2Rの短期勝負だったが、今回は王座決定戦=5分5Rの長期戦となる。約半年というインターバルでの再戦、藤野としては前回の試合運びを継続すれば勝ちが見えてくる。杉本がどんな準備と戦略を用意してケージに立つかがポイントの王座決定戦だ。

昨年12月にフライ級で内藤頌貴に一本勝ちした石井逸人がランキング1位の関口祐冬と対戦。また旭那拳の負傷により、3月大会から延期となっていた田上こゆるとの一戦が今大会にスライドで実施される。

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45 MMA MMAPLANET o Shooto The Shooto Okinawa10   ザ・タイガー石井 タイガー石井 パンクラス マッチョ・ザ・バタフライ リトル 修斗 内藤太尊 南風原吉良斗 大城正也 大田ノヒロ 宇藤彰貴 安芸柊斗 当真佳直 新井丈 旭那拳 木村旬志 松根良太 根井博登 泰斗 澤田龍人 牧ケ谷篤 田上こゆる 畠山隆弥 畠山隆称 蒔田伸吾 黒澤亮平 黒部和沙

【The Shooto Okinawa10】メインで根井博登を迎え撃つ当真佳直「無敗の新人を圧倒して勝ちます」

【写真】プロデビュー戦は沖縄大会だった根井と対戦する、沖縄メインイベンター当真(C)SHOJIRO KAMEIKE

13日(土)、翌日に沖縄市上地のミュージックタウン音市場で開催されるTHE SHOOTO OKINAWA 10の計量が行われ、メインで根井博登を迎え撃つ当真佳直が一発でクリアした。
Text by Shojiro Kameike

ここまで2連敗を喫したこともあった。しかし沖縄で着実に、諦めずに戦ってきたことでランキング的にもベルト挑戦が目前というポジションにいる。そんな当真が迎え撃つのは、現役高校生で2023年度新人王の根井だ。決戦前日、計量後に当真が根井戦について、さらに盟友である同級1位と旭那拳と、修斗ストロー級のベルトについて語ってくれた。


――当真選手が沖縄大会のメインを務めるのは、今大会が4度目となります。

「はい。前回のメイン(2020年11月、マッチョ・ザ・バタフライに判定勝ち)は微妙な試合でした。その点については自分でも考えて、今回はちゃんとフィニッシュするか、圧倒的な差をつけて勝ちたいです」

――マッチョ・ザ・バタフライ選手との初戦は正直なところ、内容的には押されていた末、相手の計量失敗があったことも影響して当真選手の判定勝ちとなりました。そのぶん昨年11月の再戦では絶対に決着をつけるという気持ちは強かったですか。

「そうですね。初戦は――練習ではうまくいっていても、試合では出せないものがあるんだなって思いました。たとえば練習では相手にバックを奪われても逃れることはできるんですけど、試合になると相手も必死だし、全力でキープしてきますよね。だから、そもそもバックを取らせない。その点を徹底していれば勝てる。

あとは自分のギロチンに対して過信していたところもありました。ただただギロチンを取りにいくのではなく、要所要所で使っていく。それがうまく行けば勝てるだろうと思ったんです。再戦ではギロチンこそ狙わなかったけど、作戦を徹底して完封できました」

――まさに正面からの強さこそが当真選手のスタイルだと思います。

「自分のスタイルは、まず相手の打撃にテイクダウンを合わせて、トップをキープしながら削って勝つこと。もちろんフィニッシュしたいですが、そこはまだ足りないところがあるかなって思います。でも練習の中ではフィニッシュする力もついてきているし、打撃も含めて全局面で戦える力はついてきました。あとは練習の試合の差を埋めることが大切で。それがいつも反省点であるけど、今は自信もあります」

――現在、修斗ストロー級ではランカー同士の潰し合いが繰り広げられています。その中でご自身の立ち位置については、どのように考えていますか。

■2023年~2024年 修斗ストロー級 主な試合
【2023年】
3月19日 
安芸柊斗 def 澤田龍人 by TKO

4月16日
ザ・タイガー石井 def. 旭那拳 by 2-0
当真佳直 def. 大城正也 by 3-0

5月22日
阿部マサトシ def. 木内SKINNY ZOMBIE崇雅 by 2-0

5月28日
畠山隆弥 draw 泰斗 by 1-0

6月18日
田上こゆる def. ザ・タイガー石井 by TKO

7月23日 
新井丈 def. 安芸柊斗 by TKO
※新井が王座防衛

11月12日
旭那拳 def. 泰斗 by 3-0
当真佳直 def. マッチョ・ザ・バタフライ by 3-0
畠山隆称 def. 蒔田伸吾 by TKO

【2024年】
1月28日
根井博登 def. 麻生Leg Lock祐弘 by 1R TKO
※根井が2023年度ストロー級新人王に

3月23日
旭那拳 ― 田上こゆる
※旭那の負傷により中止に

4月7日
黒部和沙 def. 澤田龍人 by 変形ツイスター

【試合予定】
4月14日
当真佳直(4位) × 根井博登
畠山隆称(6位) × 牧ケ谷篤

5月26日
泰斗(8位) × 石原愼之介

「今、僕はランキング4位です。まず2位の黒澤亮平選手はパンクラスに出ていて、次はタイトルマッチじゃないですか(4月29日にリトルと暫定ストロー級王座を争う)。次に3位の安芸柊斗選手は、MMAPLANETのインタビューで『フライ級に転向する』と言っていましたよね。あとはチャンピオンの新井丈選手もフライ級で戦うために、メチャクチャ体が大きくなっていて。僕も新井選手への挑戦を見据えていましたが、見ていると新井選手はもうストロー級に落とすのは無理なんじゃないかな、と思うこともあります」

――ということは、1位の旭那拳選手と……。

「そうなるかもしれないですよね。旭那選手の怪我で中止になりましたけど、3月に田上こゆる選手の試合が組まれていて。ここで旭那選手が勝ち、次に僕が勝てば対戦することになっていたかもしれない。その可能性は、まだ残っています。ただ――複雑な気持ちです」

――……。

「練習仲間で、いろんな技術を教わることもあります。プライベートで一緒に遊びに行くこともあります。正直なことを言えば、対戦したくないですよ。でもお互いに一番を目指しているなら、いつか戦わないといけない日が来る。それは分かっています」

――同じ階級の練習仲間で、しかも近い存在であればあるほど心境は複雑でしょう。しかし松根良太さんが修斗沖縄大会を始めて、今回で10回目を迎えます。その結果として、沖縄在住ファイター同士がベルトを賭けて戦う日が来たら、それは喜ばしいことでもあるかと思います。

「僕と旭那選手が戦うなら、沖縄大会でタイトルマッチをやりたいです。松根さんも、そう願ってくれていると思っています」

――そうしてランカー同士の潰し合いが繰り広げられるなかで、根井選手のように新人王トーナメントを制したばかりの新世代が絡んでくるとは思いませんでした。

「僕はそうなると思っていましたよ。根井選手は新人王トーナメント決勝の前から注目されていて、僕はすぐに対戦する日が来るだろうと思っていました。それだけ根井選手は強いし、特に新人王を獲った時に『次は自分だろうな』と。勘でしかなかったけど」

――しかし、ここまで上位陣が潰し合いをして、自身が勝ち残った。そこで新人が来るのか……とは考えなかったですか。

「そういう考えはないです。どんどん新しい選手が出てきてほしいですね。根井選手もそうだし、澤田龍人選手に勝った黒部和沙選手とか。どんどん入ってきて、どんどんランキングを動かしてもらいたいと思います」

――今のところ旭那選手と田上選手の試合については、5月19日のニューピアホール大会にスライドできるよう調整中と発表されています。また、王者である新井丈選手の動向次第でもありますが、当真選手にとって今回の試合はタイトルマッチ前哨戦だと思いますか。

「その気持ちはあります。新井選手か田上選手が相手なら後楽園ホールでも良いけど、旭那選手と対戦するなら、やっぱり沖縄が良いですね。どちらにしても、今回はタイトルマッチ出場をアピールできるよう、しっかり勝ちます。

自分としては、まず修斗のベルトを巻くために着実に進んできました。正直、2連敗した時は『自分はこんなモンなのか……』と考えた時もあります。でも、あの連敗からココまで来ました。もうあの時の自分とは違います」

――2連敗した時と今の自分では、何が違うと思いますか。

「打投極、全てが進化しています。それと――2連敗した時は、一気に攻め込んでダメだったら『もうダメだ……』という気持ちになっていました。でも今は、試合で劣勢になっても、諦めなければ必ずチャンスは来ると考えるようにしています」

――それこそ砂辺イズムなのかもしれませんね。2010年9月に砂辺選手が田原しんぺー選手をKOした試合がすごく印象に残っています。最初に砂辺選手がダウンを喫した時、過去の試合ぶりから『ダウンを跳ね返して勝つんじゃないか』と直感的に思いました。

「えぇ、そうなんですか」

――結果は田原選手の三角絞めをスラムで返してKO勝ち。試合後に聞いたところ、セコンドの勝村周一郎さんも砂辺選手がダウンした時に「勝った!」と思ったそうです。砂辺選手としてはダウンを喫してからのほうが強いのかもしれませんが、最後まで諦めない気持ちというのは理解できます。

「その話を聞けて嬉しいです。今回の相手は高校生で、パワーは僕が勝っていると思います。でも無敗の人間が、絶対に何か持っている。何かあるから無敗なので。だから『高校生だから勝てる』なんて考えていません。無敗だから何か持っているはずだけど、自分としてはこれまで負けたことがあるから分かるものがあると思っています。明日は、そんな無敗の新人を相手に圧倒して勝ちます」

■視聴方法(予定)
4月14日(日)
午後2時25分~ Twit Casting LIVE

■ THE SHOOTO OKINAWA10対戦カード&計量結果

<ストロー級/5分3R>
当真佳直:52.04キロ
根井博登:51.80キロ

<フェザー級/5分3R>
内藤太尊:65.52キロ
宇藤彰貴:65.62キロ

<ストロー級/5分2R>
畠山隆称:52.10キロ
牧ケ谷篤:52.04キロ

<ウェルター級/5分2R>
西條英成:76.92キロ
アイエティ・ケビン:76.80キロ

<フェザー級/5分3R>
南風原吉良斗:65.62キロ
メイヘム和成:65.24キロ

<ストロー級/5分2R>
木村旬志:52.16キロ
大城匡史:52.14キロ

<ストロー級/5分2R>
ふじい☆ペリー:52.48キロ→52.20キロ
知名昴海:51.52キロ

<ストロー級/5分2R>
大田ノヒロ:52.14キロ
高橋佑太:52.20キロ

<2024年度新人王Tフライ級準決勝/5分2R>
松本ごだい:52.22キロ
小生隆弘:56.56キロ

<修斗トライアウトマッチ バンタム級/3分2R>
山本敦章:61.10キロ
武田昴大:60.90キロ

<修斗トライアウトマッチ フェザー級/3分2R>
藤崎陽平:65.32キロ
神田篤社:65.48キロ

<アマチュア修斗 女子スーパーアトム級/3分2R>
高田双葉:48.36キロ
徳本望愛:49.22キロ

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45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o YouTube エフェヴィガ雄志 チャンネル 北野一声 岩﨑大河 平田樹 木下憂朔 本野美樹 海外 澤田千優 田上こゆる 鈴木崇矢

【ABEMA】海外武者修行プロジェクト第9期生=鈴木崇矢はキルクリフ、第10期生=岩﨑大河はCMMAへ

【写真】ヘンリー・ホーフトのお眼鏡にかなった鈴木 (C)MATSUNAO KOKUBO

12日(金)、ABEMAより海外武者修行プロジェクト第9期生=鈴木崇矢、第10期生=岩﨑大河が米国にMMA留学を行い、その模様が5月にABEMA格闘技チャンネルの公式YouTubeのFighter’s Diaryで配信されるという発表があった。
Text by Manabu Takashima

海外武者修行プロジェクトは過去に平田樹&直樹、田上こゆる&北野一声、本野美樹、木下憂朔、澤田千優、エフェヴィガ雄志ら11名のMMAファイターを米国のジムに送り出し、澤田とエフェは現地でのトレーニングでの総決算としてCombat Globalで試合を行い、その模様もABEMAで中継されている。


今回のプロジェクトでは、鈴木はキルクリフFC、岩﨑はカリフォルニアMMA&フィットネスで練習を行うことになった。鈴木の武者修行先がキルクリフFCになったのは、昨年末に日本でセミナーを行ったヘンリー・ホーフトがいたく鈴木の動きを気に入ったという背景があるという。岩﨑は澤田とエフェと同様に、現地のMMA大会に出場するというプランもあるようだが、続報を待ちたい。

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45 Bloom FC02 MMA MMAPLANET o Torao 修斗 奥宮ハント 泰斗 田上こゆる

【Bloom FC02】地元・福岡で早坂優瑠戦、泰斗「スポーツをしようという気持ちが強かった。でも……」

【写真】Bloom FCと闘裸男、どちらも参戦する相乗効果で強化を狙う!!(C)MMAPLANET

31日(日)、福岡県福岡市中央区のアクロス福岡で開催されるBloom FC02で、泰斗が早坂優瑠と対戦する
Text by Shojiro Kameike

福岡のMMAレンジャーズジムに所属する泰斗にとっては、1年振りに地元で戦う機会を得た。修斗ではデビューから3連勝したものの、以降は2敗1分と上位陣の壁にぶち当たっている。そんな泰斗がBloom FC初出場で見せたいものとは――「喧嘩」だ。


――表情に少し疲労も見られますが、今はまだ追い込みの時期ですか。それとも減量の時期でしょうか。

「減量ですね。でも自分は、それほど減量はキツくないので大丈夫です!」

――今回はBloom FC初出場となります。Bloom FCは昨年11月に第1回大会が開催されました。修斗を主戦場としている泰斗選手にとって、この大会はどう見ていましたか。

「出ているのは先輩選手が多かったし、福岡で行われているという『地元感』が強かったです。どうしても福岡のMMAファイターって、他の場所で試合をすることが多いじゃないですか。それが地元で試合をして、地元で応援してくれる人たちの前で戦うことができるのは良かったと思います。

この大会にはハントさん(奥宮ハントMMAレンジャーズジム代表)も関わっていて。僕もずっとハントさんにはお世話になっていますから、その大会を盛り上げたいっていう気持ちは強いです」

――修斗は修斗でチャンピオンを目指し、ランキングを上げていくための試合もしないといけない。一方で修斗のランキングには影響しないBloom FCの試合をどうとらえるのか。泰斗選手の場合はいかがですか。

「その点については全然気にしていないです。やはり地元で試合ができるのというのは一番大きいので。かといって、福岡ならどの大会に出るというわけではないですよ。やはり修斗は修斗で、Bloom FCはハントさんが関わっていることが大きいですから」

――Bloom FC第1回の時、ご自身は同時期に沖縄で試合をしているだけに、余計にそう感じたのではないですか。

「アハハハ、そうかもしれないですね。でも沖縄勢との試合は敵対心というか――レンジャーズジムはパラエストラ沖縄勢(現THE BLACKBELT JAPAN沖縄)に対抗心があって(笑)。九州と沖縄ではお互いに目立っているチームだと思いますし、軽量級の選手も多いじゃないですか。だから沖縄の選手と対戦するために、沖縄にも行きますよ」

――2023年はその沖縄勢との2試合で、1分1敗という結果でした。

「もちろん勝ちたかったですが、相手はみんな格上で、良い経験にはなったと思います。自分の実力を思い知らされました。自分自身の持ち味を出せていなかったし、いろいろ気づかされたことも大きいです。次の試合も相手は格上ですけど、絶対に勝たないといけない相手だと考えています。この試合の結果で、これからの自分が決まるというか」

――個人的には、畠山戦では泰斗選手の持ち味も出た末のドローだったと思います。ただ、旭那戦は良いとこを見せることができなかった。それは相手の差なのか、あるいは福岡と沖縄という開催地も関係あるのか……。

「相手の差ですね。旭那選手はやっぱりランキング1位で、組んだ感じも全然違いましたし。力の差というか、巧さの差がありました。自分がテイクダウンを狙おうとしても、どんどん相手との距離が遠くなっていく。僕もフィジカルには自信がありますけど、やはり柔術の巧さというか……そこは自分の足りないところでもありましたね」

――では、この4カ月間で新しく取り組んできたことや、伸ばそうと考えたものはありますか。

「何より気持ちの問題だと思っています。今までの試合では、自分の試合に殺気が感じられないんですよ。いつも練習のほうが調子は良くて。だけど練習どおりの力を試合で出すことができない。それは気持ちの問題で――練習と同じように試合でも『相手を倒しに行く』という気持ちを見せることができていれば、前回の試合も田上こゆる戦でも可能性はあったんじゃないかと思っています。仕留めに行く、その気持ちを出していきたいです」

――「練習では強いけど試合では勝てない」というファイターは、今まで数多く存在していたと思います。その逆もまた然りで。ご自身の中で「練習では強いけど試合では勝てない」という要因は何だと思いますか。

「今までは『スポーツをしよう』という気持ちが強かったんです。MMAはスポーツじゃないですか。だから当然なんですけど――でも格闘技だから、喧嘩が必要な時もあって。そういう荒々しい面も自分には欠けていたんじゃないかと思うんですよ。今回は喧嘩をします」

――「喧嘩も必要」というのは意識面のお話で、それが自分の中で足りなかった「仕留めに行く」という意識なのでしょうか。

「そうです。あとは、せっかく地元でたくさんの応援団が来ているのに、中途半端な試合は見せられないですよね。もちろん試合は勝敗が最優先です。でもそれ以上に、みんなに自分の気持ちを見せたくて。全力で仕留めに行きます」

――なるほど。「試合で殺気が感じられない」という意見は、誰か他の人から聞いたものですか。それとも自分自身で出した結論なのでしょうか。

「まず自分はチームメイトから、よくパンチ力について褒められるんですよ。『それだけのパンチ力があるなら、もっと試合で出せば良いのに。出したら相手は絶対に倒れるよ』って」

――泰斗選手にはテイクダウンとフィジカル、そしてスタミナという武器があります。勝つために、その武器を選択するのも当然でしょう。

「結局、自分自身がその武器に捕らわれていたと思うんです。なぜ、みんなが褒めてくれるパンチを出せていないのか。それは気持ちの問題であり、仕留めに行くという試合への姿勢の問題であって。だから一言でいえば、喧嘩をするのが一番良いのかなと思っています」

――なぜ今までの試合では喧嘩ができなかったのでしょうか。泰斗選手も昔は喧嘩をしていたほうだと推測するのですが……。ただの印象で、すみません(苦笑)。

「アハハハ。まぁ、それなりには……。でも喧嘩をしていたから――だと思うんですよね」

――というと?

「MMAを始める時『これは喧嘩じゃない。スポーツなんだ』と自分に言い聞かせていました。だからスポーツとして勝つ意識のほうが強くなってしまったんだと思います。でもMMAは格闘技なわけだから、喧嘩する気持ちもあったほうが良い。その気持ちを取り戻したくて。無理に喧嘩をするわけじゃなく、そのほうが本当の自分なんじゃないかって気づいたんですよ」

――あれだけテイクダウンをトップコントロールで動き続けることができる泰斗選手なら……。

「同じぐらい打撃を出し続けることもできます。もうフルラウンド、打ち続けるぐらいに(笑)。それだけ自分は打撃にも自信はあって。次の試合は、今まで見せていない部分も出していきたいですね」

――ただ、打撃を出そうとすることでテイクダウン&トップコントロールという自分の良さも消えたりはしないですか。

「そこをどう織り交ぜていくか、ですね。相手も組んでくるタイプですし、自分も組みの展開でも上回らないといけない。組みを生かしたうえでの打撃というのが、今回のテーマなんですよ。組みも打撃も練習しているので、あとは気持ちだけです」

――では対戦する早坂優留選手の印象を教えてください。

「もう40戦、自分の何倍も試合をしているベテランで。組みが中心ですけど、何をやってくるのか分からないというタイプです。でも、もう全盛期は過ぎていると思いますし。キャリアの差は、あくまで数字でしかない。決して甘く見ているわけではなく、現時点では僕のほうが勝っている部分も多いし、どちらかというと『やりやすい相手』だと思います」

――地元での試合ということで、周囲の期待も高いのではないですか。

「実は2カ月前に自分のバーをオープンしたんですよ。そのお付き合いで、いろんな広がりもあって……。今回はバーのお客さんも含めて、たくさん応援に来てくれます。その人たちの前で絶対に負けるわけにはいかないし、寒い試合もできないです」

――この試合で勝った先のことは考えていますか。

「あまり先々のことは考えていません。あえて言えば、舞台はどこでも良いので常に強い選手、格上の選手と対戦したいと思っています。スケジュールの面では、もし今回勝って怪我もなければ、5月26日のTORAO福岡大会も出たいです。そのためにも今回の試合では、しっかり仕留めて勝ちます!」

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45 AB Beatdown Promotions06 MMA MMAPLANET NEXUS o ONE YouTube スチュアート・ニコル ライカ 北野一声 海外 田上こゆる

【Beatdown P06】豪州#01と対戦、北野一声「日本でもフライ級でゴリゴリのストライカーがいれば」

【写真】現地のMMAジムも訪れた。それだけでも吸収できることが、あるはず(C)KEN YASUDA

本日9日(土・現地時間)、豪州はクイーンズランド州イートンズヒルにあるイートンズヒルズ・ホテルで開催されるBeatdown Promotions06のメインに北野一声が出場し、スチュアート・ニコルとフライ級3回戦で対戦する。
Text by Manabu Takashima

北野は2019年5月にZSTでプロデビューして以来、KROSS X OVER~NEXUSと5戦5勝。全試合KO勝ち、加えて全試合1RKOとストロー級とは思えないハードパンチャー振りを発揮していた。その後、一昨年8月に田上こゆると共にABEAMA海外修行プロジェクトでルーファスポートにMMA留学も果たした。が、北野のキャリアはここで一旦途絶え、今回の豪州での再起戦が実に1年10カ月振りの実戦となる。

対戦相手のニコルはキャリア7戦7勝で6つのフィニッシュ。KOができ、極めることもできるパワフルなウェルラウンダーだ。Beatdown Promotions自体はEternal MMAやHEX FIGHTと比べるとフィーダーショーとしても格は落ちる──それでいて、豪州ドメスティックMMAに置いてフライ級最強という声も高い。

そんな相手と初めての海外での試合、初の国際戦、そして初めてのフライ級で戦う北野の心境を渡航前日に訊いた(※取材は5日に行われた)。


――海外修行プロジェクト終了後、今回が初めての試合になります。これだけ試合をしていなかったのは、何か理由があったのでしょうか。

「まず帰国して2、3カ月後に左の拳を痛めてしまいました。それから上手く試合のタイミングがハマらなかったことがあります。ONE FFの話も貰ったのですが、ケガのこともあって一度見送ると、その後は話がなくなってしまって……。そうこうしているとギックリ腰をしたり、また試合から遠ざかってしまった感じです」

──今回は海外、しかもフライ級になります。

「ハイ。目指してきたのはONEのストロー級なのですが、ONEのストロー級は56キロなので体重を増やすことをメインにした時期もありました。それまで僕はプロテインも飲んだことがなかったので」

──えっ……。そこから、と。

「ハイ(苦笑)。それと自分より大きな人と練習をする時は力勝負を避けていたのですが、そこで意識を変えて力勝負に行ったり。そうしたら、ギックリ腰をやってしまったのですが(苦笑)」

──ありゃりゃ。

「それでもずっと54キロだったのが、58キロになって。今は60キロになっています」

──ストロー級は海外の選択肢が一つになり、国内も大舞台がないということはフライ級転向に関係していますか。

「そこは今もONEのストロー級は頭にありますし、なら最低でも56キロの体は欲しい。と同時にフライ級の方が、世界は広がってくるということも思っています」

──海外修行から、海外を目指したいという想いになったということでしょうか。

「それもありますし……あと、高校の同級生でレゲエとか決してメジャーな音楽じゃないのに、頑張っている人間がいて。その姿を見ていると、体格とかのせいにして世界があるフライ級に挑戦しないのは違うなって思って。僕は身長も160センチもなくて、フライ級だと明らかに小さいです。でも、そこで外国の大きなヤツを倒す姿を見てもらえたら……僕がその友人からもらった刺激のような者を、他の人に与えることができるんじゃないかなって。

そこが一番大きかったですね。レゲエって日本だと人気がなくて、でも『絶対に俺がシーンを変える』って断言していて。あとBAD HOPっていうグループが、HIP HOPの単独グループでは初めて東京ドームでライブをやって。『人気がない分野で、あそこまで行った』という感じに思われていて。そういう他の分野、同じような境遇でも頑張っている人達を見ていると、僕も周囲から無謀だと思われてもやるしかない。やっぱり挑戦しないといけないなって。

なんか無敗、初回KO勝ちとかしていて、それを守り続けたいという小さいことに拘ってしまっていた自分がいて……。そんなこと気にしていたら、何も挑戦できないなって」

──そして一気に豪州チャレンジに至ったと。

「今回の相手、豪州1位という評価もあるみたいで。この話を今年に入って聞いて、『やるしかない』と思いました。あと、レゲエをやっている友人の仲間の一人が去年、豪州で交通事故に遭って後遺症が残ってしまったんです。そのタイミングで、豪州での試合というオファーがあった。これは運命だと思いました。豪州で1階級上の強い相手に勝つ姿を彼に見せたい……」

──ニコルの試合映像を見ると、フライ級でも大きいように見えました。圧力が凄まじくて。

「柔術も黒帯だそうです。打撃戦で相手の意識をそっちに向けて、テイクダウンを奪う。レスラーで寝技ができる。とにかくグラップリングが強いです」

──スイッチヒッターで、どちらの構えでもテイクダウンができて、しかも初動が掴みづらいような仕掛けもありました。

「あれは……結構、危ないですよね。壁レスも凄く強いし、バックを取る力も秀でています。とりあえず僕はストライカーなので、打撃で相手の組みを潰して自分のペースで戦うことが大切になってくる。僕の方がスピードはあるので、パワーに対して俊敏性と体重移動で崩していきたいです」

──そのような猛者を相手に、パンパンとパンチで勝っていた頃と比較して一声選手は今、MMAファイターとしてどのような点で進化したという感覚がありますか。

「う~ん、米国に行かせてもらったことをきっかけに組みの反応が以前よりできるようになりました。あの時はまだ構えもアップライトでしたが、今は重心を落とすようになりました。あとは壁レスですかね、そこはできるようになりました。壁レスのスタミナがつきました。(井上)直樹さんと練習をさせてもらって、こんな強い人がいるんだって痛感しているんですけど(苦笑)」

──1年10カ月振りの実戦、リングロスなど気になることはないですか。

「ないです。気にしても、何も変わらないので」

──押忍。頼もしいです。今回の試合、自らのキャリアにとってどれほど重要だと捉えていますか。

「人生が変わる勝負だと思っています。戦ってみてパワーで圧倒されるようなら、今後はONEのストロー級一点に目標をしぼります。勝敗に関係なく、イケるという感触があったらBeatdownに継続参戦したいですし、他でも力を試したいです。日本ではフライ級で有望視されている選手を見ると、組みの選手が多いじゃないですか。堀内選手は世代もキャリアも違いますが、最近は組みが主体のように見えますし──同世代の平良選手も神龍選手も組んで極める系です。

そういう組みの選手が多いフライ級で、ゴリゴリのストライカーがいればもっと面白くなるんじゃないかと。とにかく今回の試合を戦ってみないと分からないのですが、チームの皆、友達、仲間に頑張ればできるんだっていうところを見て欲しいです。あと自分と同じような体格の選手の希望になることができれば……と思っています」

■放送予定
3月9日(土・日本時間)
午後4時00分~Beatdown Promotions YouTube Channel

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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto Okinawa09 The Shooto Okinawa09 キック 旭那拳 泰斗 田上こゆる

【The Shooto Okinawa09】泰斗をグラウンドで完封した旭那が、後楽園大会出場&田上こゆる戦をアピール

<ストロー級/5分3R>
旭那拳(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
泰斗(日本)

ガードを固める泰斗に対し、旭那の右カーフがヒットした。互いに距離を測るなか、泰斗が旭那の左ミドルを受けながらテイクダウンする。しかし旭那はすぐに泰斗の左足を抱え上げてスイープし、トップへ。パスしてマウントを奪うと、右腕を差し上げて押さえ込む。泰斗がスクランブルに持ち込むも旭那がトップをキープし、さらにハーフガードの泰斗の首を取ってギロチンを狙った。

これは極められなかったが、旭那がパスしてサイドに回る。泰斗は体を起こしてスクランブルに持ち込みたいが、その動きも潰されてしまう。ハーフの泰斗に対してパスした旭那は、左腕を差し上げてニーインザベリーで押さえ込もうとし、最後はしっかりと背中を着かせて初回を終えた。

2R、旭那が左ジャブでけん制しながら右カーフキックを当てる。泰斗も右ローを返すが、旭那が右前蹴りで泰斗を下がらせる。サウスポーにスイッチしてダブルレッグで飛び込んだ旭那が、泰斗に背中を着かせた。泰斗は下から旭那の左腕をキムラで抱えるも、腕を抜いた旭那はボディロックへ。さらにバックを奪い四の字フックで固める。

さらに、おたつロックから泰斗の体を伸ばした旭那は、動く泰斗に対してバックをキープする。旭那はパンチで削りつつ右腕を首に回していくも、レフェリーがアクションのコールを発する。泰斗も極めさせなず耐え続けるが、旭那がラウンド終了間際にツイスターを見せた。

最終回、旭那が蹴りのフェイントを見せるも、構わず泰斗は左右のローを打ち込む。スイッチしながら距離を詰めていく旭那だが、手数は少ない。しかし左右のスイッチがテイクダウンのフェイントになっているか。泰斗も距離を詰めることができない。旭那は左フックからダブルレッグで入るも、切り返した泰斗がトップに回る。

ボディロックから旭那に背中を着かせた泰斗。旭那はラバーガードから泰斗の右腕を固め、顔面に右ヒジを突き刺す。泰斗がバックに回るも、旭那が正対して背中を着かせる。右腕を差し上げた旭那がパスを狙ったが、泰斗がフックガードで耐えて試合終了となった。

判定勝利で再起を果たした旭那は、まだ出場経験のない後楽園ホール大会での田上こゆる戦をアピールした。


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