カテゴリー
45 Gladiator HEAT53 HEAT55 MMA MMAPLANET NEXUS o パンクラス マ·チャンウ 森井翼 阿部光太

【HEAT55 X AFC34】日韓対抗戦で約1年ぶりの試合。阿部光太「自分の好きなことをやって勝ちたい」

【写真】ウェルター級ということもあり、試合のチャンスがなかなか巡ってこなかった阿部。だからこそ、この1年間で何をやってきたかが試される試合だ (C)TAKUMI NAKAMURA

明日26日(土)、名古屋市の名古屋国際会議場イベントホールで開催されるHEAT55×AFC34にて、阿部光太がマ·チャンウと対戦する。
text by Takumi Nakamura

昨年9月のGladiatorで森井翼にRNCで勝利し、プロ戦績を3戦3勝とした阿部。森井戦以降は対戦相手探しが難航、そして怪我の影響もあり、試合から遠ざかる形となった。結果的に約1年のブランクを作ることとなったが、この期間に自分のファイトスタイルを見直し、試合のチャンスを待っていた。

今回の再起戦を機に「多くは望まず、試合のチャンスを待っています!」と語る阿部。そのチャンスをより大きなものにするためにも、今回の一戦は結果と内容が求められる。


――計量後のインタビューありがとうございます。計量を終えてリカバリーも一段落して。、今回の仕上がりやコンディションはいかがですか。

「今は少し食べすぎて苦しいぐらいですが(笑)、仕上がりはバッチリです」

――試合そのものが約1年ぶりですが、減量は厳しくなかったですか。

「そうですね。もともと10月上旬に試合が決まっていて、そこに向けて準備していたのですが対戦相手の怪我で流れてしまって。そのタイミングでHEATで試合が決まったので、その流れで減量は続けていたんです。だから厳しい減量ではなかったですね」

――試合間隔が空いたのは何か理由があったのですか。

「あの試合以降、長南(亮)さんに試合を探していただいていたんですけど、自分は変に3戦3勝全部フィニッシュして勝っているので、なかなか相手が見つからないみたいで……。あとは少し怪我もあって、結果的に1年近く試合が空いてしまいました」

――阿部選手の階級=ウェルター級は軽量級と比べると試合そのものの機会が少ないですよね。

「そうなんです。なので、団体問わず試合のチャンスをもらえることがありがたいです。しかも今回は一度試合が流れて、また試合間隔が空くかもしれないと思っていたところで、すぐにHEATから声をかけてもらってモチベーションが上がりました」

――この1年間はどういったところに力を入れてトレーニングしてきたのですか。

「怪我で練習が出来ない時期もあって、自分の動きそのものを見直しました。今まで自分は強引にパワーと勢いでいっちゃうところがあったんですけど、もっと細かい技術、技の入り方、体の位置・使い方…そういう部分を練習してきました。まだまだ全部はできないですし、身体がついていかないんですけど、頭の中ではちょっとずつ理解できていると思います」

――もしあのまま継続して試合を続けていたら、どこかで壁にぶつかっていたかもしれないですね。

「そう思いますね。だから試合間隔が空いたことは、いい機会だったと思っています。今回の試合では今までになかった自分のスタイルを見せたいです」

――阿部選手はもともとどういったきっかけで格闘技を始めたのですか。

「自分は愛媛出身で中学時代に柔道を始めて、パラエストラ愛媛で少し柔術もやっていたんですね。最初はプロになるつもりはなかったんですけど、次第にもっと強くなってプロになりたいと思うようになって、当時やっていた仕事をやめて上京しました。その時に働いていた職場が現場仕事をやるところで、格闘技をやりたい人を採用する会社だったんですね。その時に北田(俊亮)さんと知り合って、パンクラスイズム横浜を紹介してもらいました。パンクラスイズムで練習しているなかで北岡(悟)さんの紹介でTRIBEに出稽古させてもらうようになり、パンクラスイズムからTRIBEに移籍させてもらうことになって、現在に至ります」

――ここまでプロ戦績は3戦3勝、ご自身ではこのキャリアをどう感じていますか。

「戦績的には3戦3勝ですけど、自分では大して強くないと思っていますし、名前や実績がある選手に勝ってるわけじゃないので、 そこまで自信があるわけじゃないです。もちろん勝てたことはうれしいですが、もっと強くならないとダメだというのが常に頭の片隅にあるので、今の段階では手放しでは喜べないですね」

――対戦相手のマ·チャンウにはどんな印象を持っていますか。

「試合映像を見た時は結構デカいなと思ったんですけど、計量で実際に見たときはデカさを感じなかったし、オーラみたいなものは感じなかったです」

――相手を大きく見て準備していたことは、逆にプラスになっているかもしれないですね。

「はい。ただ試合になるとパンチで来るガツガツな選手だったので、そこは注意しています。相手のやりたいことをやらせずに自分の好きなことをやって勝ちたいです」

――結果的にこれが1年ぶりの試合となりましたが、ここからどんなキャリアを積んでいきたいですか。

「僕はデビュー戦がFighting NEXUS、2戦目・3戦目がGladiator、今回がHEATで大会を転々としているんですけど、どこかでベルトを狙えるチャンスがあればいいなと。先ほども話したようにウェルター級は試合のチャンスが少ないので、基本的に団体は問わず、チャンスをくださるところであれば、僕はそこで戦いたいと思っています。多くは望まず、試合のチャンスを待っています!って感じです」

――阿部選手にはウェルター級の新鋭として期待されていると思います。これから自分のどんなところをアピールしていきたいですか。

「当たったら倒れるみたいな重い階級ならではの激しさも見せたいですし、逆に重量級なのにテクニカルという意外なところも見せていきたいと思います」

――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「限りなく少ないファンの方たちには、僕の試合を楽しんでもらいたいです(笑)。みなさんを満足させる試合をします。またTRIBEの選手の試合がこれから続くので、その足を引っ張らないように勢いづける試合をして、みんなにつなげたいと思います」

■HEAT55 x AFC34 視聴方法(予定)
10月26日(土)
午後3時00分~ Twit Casting LIVE

The post 【HEAT55 X AFC34】日韓対抗戦で約1年ぶりの試合。阿部光太「自分の好きなことをやって勝ちたい」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Gladiator Gladiator028 MMA MMAPLANET o チョモランマ1/2 森井翼

【Gladiator028】森井、3年ぶりの復帰&47歳・チョモランマ1/2を右ストレートでKO

【写真】やはり年齢・ブランクの壁は大きかった(C)SHOJIRO KAMEIKE

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
Def.1R0分34秒by KO
チョモランマ1/2(日本)

森井がジャブ・左フックで前に出て右ストレートにつなげる。チョモランマも右ローを蹴り返すが、森井がそこに右フックを合わせると、右ストレートを一閃。これでチョモランマが後方にばったりと倒れ、レフェリーが試合をストップした。試合後、森井はウェルター級での王座獲りをアピールした。


The post 【Gladiator028】森井、3年ぶりの復帰&47歳・チョモランマ1/2を右ストレートでKO first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Gladiator Gladiator028 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC YouTube しゅんすけ アドニス・セビジェーノ キム・ウィジョン キンコンカンコンケンチャンマン ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ヅッキーニョス チャンネル パン・ジェヒョク ライカ ルキヤ 上田祐起 中川晧貴 今井健斗 古賀珠楠 吉田開威 宮川日向 木村柊也 森井翼 水野翔 河名マスト 澤田政輝 田口翔太 石田拓穂 磯嶋祥蔵 福田泰暉 福田龍彌 荒木凌 野口蒼太

【Gladiator028】成長の証=ダギースレンとの再戦へ。チハヤフル・ヅッキーニョス「全く違ったMMAを」

【写真】国際戦2試合を含む、ハードな5試合でヅッキーニョスが手にした武器とは── (C)SHOJIRO KAMEIKE

もう既にオープニングファイトが開始しているGLADIATOR028。フェザー級王座挑戦者決定トーナメント準決勝でチハヤフル・ヅッキーニョスが、リベンジに挑む。
Text by Manabu Takashima

昨年6月に同王座決定トーナメント準決勝でダギースレンに敗れたヅッキーニョスは、15カ月で5試合を戦う打撃で戦える気持ちを創ってきた。一足飛びなど考えす、一歩一歩確かな成長を遂げたヅッキーニョスがこの間に経験と成長を訊いた。


――挑戦者決定トーナメント準決勝に臨むヅッキーニョス選手ですが、チャンピオン河名マスト選手のRoad to UFC準決勝敗退をどのように捉えていますか。

「残念な気持ちではありますが、最初にダウンを取ったの河名選手で。何もできなくて負けたわけでないです。現実は厳しいと思うのと、もう戦えないと思っていたので再戦のチャンスがあるかもということはポジティブにも捉えることができるという感じですね。

本音は勝ち続けてUFCに行ってくれていたら、ニャムジャルガルに続いてGladiatorのチャンピオンがUFCに行くことになっていればGladiatorの存在も明確になったのかとは思います。同時にここでチャンピオンになるとRoad to UFCに出られるという認識を僕は持っています。Gladiatorで色々な外国人選手と戦って、上を目指す。そこに他の日本人選手が来てくれたら、もっと盛り上がるでしょうし」

──押忍。そのように国際戦を繰り返すことで、力をつけていたヅッキーニョス選手。そういう戦いの序章だった時にダギースレンに判定負け、そして再び肌を合わすこととなりました。

「前回のダギースレン戦は大きかったです。実際にあの試合に負けて……通用した部分もあったけど、全体的に押し切られた試合でした。あの負けで、会社を辞めようと決めて。翌日に上司に伝えたんですよ」

──えっ!!

「実際に退社したのは、今年の2月なんですけど。あそこから気持ちも切り替わりいつか再戦したいと思っていたので、それが1年と3カ月……短いといえば短いですが、ブランクを空けずに試合をしてきて確実に成長しているという気持ちがあります。なのでリベンジのチャンスが来たというのは、凄く嬉しいです。

前職と同じでも、フリーになって自分でスケジュールを管理し今は格闘技に集中した生活ができているので。正直、サラリーマン時代は連日の残業と出張が多くて、今からすると『よう、やっていたな』って思うほどで。あの時と比べると、今は格闘技としっかり向き合えています」

──ダギースレンに負けて仕事を辞める決意をした。その時は、どのようにファイターとして強化していきたいと考えていたのでしょうか。

「一番はスタンド、打撃です。もともと打撃が苦手で、試合でも自分から打撃で前に出るってほとんどなくて。サークリングから隙を見て組みつくスタイルでしたが、それでは厳しくなってきたので。打撃が普通にできて、レスリングを強化する。柔術タイプだったので、テイクダウンをしないと自分の強味を発揮できないと考えました。それとフィジカルですね。ダギースレンと戦って、彼を体感して『なるほど』って思いました(笑)。何となく勝っていたことから、打撃だろうが組みだろうが自分から試合を創って勝つという風に変わりました」

──ダギースレン戦後、まず9月にハンセン怜雄選手との再起戦が組まれました。

「ハイ。打撃で倒してやろうと思っていました。ハンセン選手は打撃の選手で、戦績だけ見ると苦戦をしている。なので通用しないことはない。この試合で、自分の殻を破らないと成長できないという気持ちで臨んだ試合でした。実際に殴り合って、削られましたけどパンチでKOできたので良い経験になりました。技術云々でなく、気持ちでいけたのが大きかったです」

──続く12月大会では河名マスト選手に逆に打撃で敗れました。

「あの試合はやはり河名選手のレスリング力ですね。並大抵でないことは覚悟していました。MIBUROで大きな外国人がきてやられちゃうこともありますが、通用しないということはなかったです。だから河名選手と戦っても、打撃で上回って組んでも勝負できると思っていました。そうしたら……圧倒的なレスリング力の差がありました。

飛ばしすぎないで戦おうと思ったら、組みで圧倒されて。勝つには打撃しかないと打ち合ったらKOされました。感覚的な話になりますが、それでもトップレスラーのフィジカルを体験できたのは大きかったです。打撃が中途半端、未完成な打撃で勝負をしたことも敗因の一つだと思っています。組みだけでなく、打撃も反省できた試合でした」

──では今年3月の石田拓穂戦、ある意味絶対に負けられない状況だったかと思います。

「実力的には絶対に勝てるとは言わないですが、少なくとも普通に勝負ができると踏んでいました。リーチ差を生かして、打撃が勝負しようと。でも、その打撃が未完成でした」

──打撃で押し込まれて、逆転の一発という試合でした。

「KOしたパンチは正直、狙っていたものではないです。でも練習をし続けていたパンチでした。近距離でのパンチ、一発で意識を飛ばせたのも初めてで……結果的に打撃の練習の成果が出た試合で。自分のなかでは自信にはなりました」

──5月のパク・サンウォン戦はアドニス・セビジェーノが来日できず、急遽の対戦となりました。そしてストライカーを相手に、一つのテイクダウンからコントロールして腕十字で一本勝ちでした。

「打撃が得意なのは分かっていました。なのでKOをしようとかはなかったですが、打撃戦でどれだけできるのか試そうと思っていました。打撃を出させていなす。見切ったうえでテイクダウン。組んでからはいつも通り戦えばいける。そういう作戦通りの試合でしたね。打撃の向上と、作戦通りに動けることが確認できました」

──打撃を向上させても、打撃戦を一部と考えている。まさにMMAとして打撃と捉えることができていますね。その打撃、どこかで特別に練習をすることはあるのですか。

「ムエタイのプライベートを受けたり、ムエタイの選手と練習する機会を設けました。あとは福田龍彌さんから、アドバイスを良く貰います。そこを実践する。昔から教えてもらってはいたのですが、なんせ打撃が分からなくて。レベルが違い過ぎるから仰っていることが分からなかったのが、ようやく少し分かって来て。龍彌さんのいうことを信じて戦う。それが最近になって、できるようになりつつあると思います。そこは大きいです」

──そして迎えた7月のトーナメント準々決勝、中川晧貴選手に総力戦で競り勝ちました。

「中川選手はグラップラーで、リーチ差があるので打撃で行こうと思っていました。テイクダウンをさせずに、戦う。スタンドでプレッシャーをかけて相手を下がらせる。そこはデキてしっくりとは来ています。ただ僕も被弾してしまいました。前に行く気持ちが強くて。

打撃に拘るより組みの方が強みですし、打撃を混ぜて戦うことが身についてきたというのはあります。ただ、その組みの部分でポジションを返されたり、逆に得意なところで課題が残った形です」

──そして、いよいよダギースレンとの再戦です。以前との違い、改めてお願いします。

「打撃を使って戦えるようになったこと。もちろん、狙い過ぎると自分が貰ってしまうこともあるのですが『できるぞ』というところが違います。前回はスタンドでも、ほぼほぼ僕が逃げ回ってグラップリング勝負をしてたのが、そこも打撃を使って……。綺麗に入るとまではいえないけど、グチャグチャにはならないで戦えるかと思います。少し洗練されたMMAになる。そういうところを見て欲しいです」

──結果オーライかもしれないですが、石田戦で打撃で下がった時に組まずに打撃で勝った。それがあることで、絶対的に組むだけじゃない。その気持ちがあると相手に分かることは、大きいのかと思います。

「人一番ビビりだったんです。スパーリングでもパンチが飛んで来たら背中を向けてうずくまるぐらいの感じで避けていました。今の後輩、一般会員さんは凄いなって思うぐらい僕よりできていました。本当に僕は顔に来るものへの恐怖心が凄くあって。結局、勝ちたいってよりは単純にそういう自分が嫌だった。

恐怖心に打ち克ことは、戦ううえで必要な能力で。逃げ回る自分は嫌だし、逃げ回るスタイルじゃ通用しない。だから、やるしかないと思って取り組んで来たら段々、少しずつですけど向き合えるようになって。目を開けたままでパンチを貰えるようにはなりました」

──その気持ちが創ることができてのダギースレン戦です。

「去年のトーナメントはGladiatorで戦ってきた選手の出場は、僕しかいないような状況だったから出ることができたと思います。それで負けました。今回は、この1年で強さと成長する能力を見せたことで、トーナメント出場が認められたと思っています。あれからの5試合、間を空けずに戦ってきたことで得られた自信があります。ダギースレンも凄く成長しているので、全く違ったMMAを見せることができると思います」

──ところで、今もMMAは東京中心です。グラジでキャリアを重ね、力もつけてきた。首都圏で戦いたいという気持ちは?

「そういう気持ちは、強くは持っていないです。どこでも一緒です。今は配信があるので。昔は東京、後楽園ホールで戦いたいということはありましたが、今は場所に拘りはないです」

■視聴方法(予定)
10月6日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル


■Gladitator028対戦カード

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
水野翔(日本)
パン・ジェヒョク(韓国)

<フェザー級/5分3R>
木村柊也(日本)
キム・ウィジョン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
上田祐起(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
チョモランマ1/2(日本)

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
今井健斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
福田泰暉(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
しゅんすけ(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田政輝(日本)
荒木凌(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
藤井丈虎(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
趙大貴(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
藤原浩太(日本)

<フライ級/5分2R>
田中義基(日本)
村田和生(日本)

The post 【Gladiator028】成長の証=ダギースレンとの再戦へ。チハヤフル・ヅッキーニョス「全く違ったMMAを」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Gladiator Gladiator028 MMA MMAPLANET o YouTube しゅんすけ アドニス・セビジェーノ キム・ウィジョン キンコンカンコンケンチャンマン ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ヅッキーニョス チャンネル パン・ジェヒョク ルキヤ 上田祐起 今井健斗 古賀珠楠 吉田開威 宮川日向 木村柊也 森井翼 水野翔 澤田政輝 田口翔太 磯嶋祥蔵 福田泰暉 荒木凌 野口蒼太

【Gladiator028】1年4カ月振りの再戦、ヅッキーニョス戦へ。ダギースレン「打撃をたくさん使いたいです」

【写真】王座決定T決勝の体重オーバー以来、相当に減量には注意が払われているようなダギースレンだ (C)SHOJIRO KAMEIKE

本日6日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR028が開催され、フェザー級王座挑戦者決定トーナメント準決勝でダギースレン・チャグナードルジが、チハヤフル・ヅッキーニョスと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年6月に同王座決定トーナメント準決勝で対戦した両者。前回の対戦ではダギースレンがスプリットの大激戦を制した。あれから1年4カ月、この間の成長度合のぶつけ合いを前に寡黙なチンギス・ハンの末裔が、その自信のほどを静かに語った。

――トーナメント準決勝まで2週間を切っていますが、今の体調は如何でしょうか(※取材は9月25日に行われた)。

「体調は良いです。トレーニングも順調に続けることができて、これからは減量に集中していこうとかと思っています。7月に試合があって、それから練習を続けてきました。ここからは体重を落とします」

──もう体重調整の時期に入っているのですね。

「今は動いて体重を落としている状態で、来週になると計量を見据えて体重を創っていきます」

──ヅッキーニョス選手と1年2カ月振りの再戦となります。彼からは前回の対戦後、試経験がダギースレンより多くて、成長の度合いが違うという旨の発言が聞かれます。

「中川選手との試合を見て、ヅッキーニョス選手は去年に自分と戦った時よりもスタミナがついたように感じました。ただ、スピードがないです。前回は私が勝ちました。今回もしっかりと研究したので、勝つのは自分です」

──前戦と比較すると、打撃を使ったMMAができるようになったとも言っていました。

「自分との試合後、ヅッキーニョス選手は多くの試合をしてきたことは確かです。その試合映像は全てチェックしました。試合のたびに成長をしています。打撃でもKOしているので、その辺りは自分も承知しています。でも自分も彼の成長に負けないほど練習をしてきたので、打撃でやりあうことを全然平気です。

逆に自分は前回の試合でグラップリングやレスリングという面で、しっかりと力を発揮することができなかったです。7月のアドニス・セビジェーノ選手との試合でも、そこは上手くいかなったです。なので、今回はしっかりと組みでも強さを見せられるようにスタミナの強化を図ってきました」

──大阪では、どのような試合がしたいと思っていますか。

「前回は組みが多かったので、打撃をたくさん使いたいです。ヅッキーニョス選手と再戦することが凄く楽しみで、ファンの皆さんが喜んでもらえる試合ができると思います」

■視聴方法(予定)
10月6日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

■Gladitator028対戦カード
<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
水野翔(日本)
パン・ジェヒョク(韓国)

<フェザー級/5分3R>
木村柊也(日本)
キム・ウィジョン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
上田祐起(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
チョモランマ1/2(日本)

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
今井健斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
福田泰暉(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
しゅんすけ(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田政輝(日本)
荒木凌(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
藤井丈虎(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
趙大貴(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
藤原浩太(日本)

<フライ級/5分2R>
田中義基(日本)
村田和生(日本)

The post 【Gladiator028】1年4カ月振りの再戦、ヅッキーニョス戦へ。ダギースレン「打撃をたくさん使いたいです」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Gladiator Gladiator028 MMA MMAPLANET o ONE UFC YouTube しゅんすけ ウー・シャオロン キム・ウィジョン キンコンカンコンケンチャンマン ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ヅッキーニョス チャンネル パン・ジェヒョク ルキヤ 上田祐起 今井健斗 古賀珠楠 吉田開威 宮川日向 山上幹臣 木村柊也 松根良太 森井翼 水野翔 澤田政輝 田口翔太 磯嶋祥蔵 福田泰暉 荒木凌 野口蒼太 風我

【Gladiator028】計量終了 中国で16秒KO勝ち&8月に硬式空手世界2冠王の吉田開威が上田祐起と対戦

【写真】メインカード第1試合はスタイルが対極の両者(C)SHOJIRO KAMEIKE

明日6日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGladiator028の計量が、5日(土)に同市のSMOKER GYMで行われ、出場選手全員がパスした。
Text by Shojiro Kameike


メインカードの中でチハヤフル・ヅッキーニョスとバン・ジェヒョクは、最初に体重計に乗った時はわずかにオーバーしていたものの、ともにショーツを脱いでクリアしている。ギリギリの状態で計量に臨んだと思われるが、コンディションに問題はなさそうだ。結果、メインカード4試合+プレリミ10試合+オープニングファイト5試合=全19試合の計量がわずか1時間強で終了した。

今大会のメインカードは全4試合中、3試合が国際戦に。もう1試合は吉田開威が上田祐起と対戦する。吉田はプロデビューから5戦無敗で、今年6月には中国でウー・シャオロンをわずか16秒、左ハイでKOした。8月2日から4日にかけて東京で行われた世界硬式空手道選手権大会では、個人-65キロ級と団体戦の2冠を達成している。対する上田祐起は7月大会で福井達郎をRNCで下し、連敗から脱出。互いに打撃と組み、得意なところはハッキリとしているが、3Rの中でMMAとしての進化が求められる。

プレリミには5月大会で山上幹臣をKOした今井健斗が出場し、現在3連勝中の宮川日向と激突する。前回のインタビューで、沖縄遠征の際に松根良太THE BLACKBELT JAPAN沖縄代表からUFCジャージを貰ったことを明かした今井。計量会場にもそのUFCジャージ着用で登場した。計量後のルール説明で「頭部への塗布物禁止」を聞いたあと、レフェリーにしっかりパーマをかけた頭を触って確認してもらっていた。

■Gladitator028 視聴方法(予定)
10月6日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Gladiator028 計量結果

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス:66.2キロ
ダギースレン・チャグナードルジ:66.0キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
水野翔:66.1キロ
パン・ジェヒョク:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
木村柊也:66.1キロ
キム・ウィジョン:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
吉田開威:61.3キロ
上田祐起:61.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
森井翼:77.3キロ
チョモランマ1/2:77.4キロ

<フライ級/5分2R>
宮川日向:57.1キロ
今井健斗:57.0キロ

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太:65.6キロ
福田泰暉:66.2キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.9キロ
しゅんすけ:61.5キロ

<フライ級/5分2R>
澤田政輝:56.7キロ
荒木凌:57.0キロ

<フェザー級/5分2R>
田口翔太:65.9キロ
藤井丈虎:65.2キロ

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季:77.3キロ
趙大貴:77.2キロ

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵:70.4キロ
キンコンカンコンケンチャンマン:69.3キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:56.9キロ
藤原浩太:56.3キロ

<フライ級/5分2R>
田中義基:57.0キロ
村田和生:56.0キロ

<ライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔:70.3キロ
健椰:69.5キロ

<フライ級/5分1R>
岩崎圭吾:55.7キロ
古賀琉斗:57.0キロ

<バンタム級/5分1R>
原田康平:60.8キロ
菱田景太:61.2キロ

<55キロ契約 5分1R>
伊藤瑛大郎:53.3キロ
枦山祐気:54.8キロ

<バンタム級/5分1R>
川口彪弥:61.5キロ
高橋風我:61.2キロ

The post 【Gladiator028】計量終了 中国で16秒KO勝ち&8月に硬式空手世界2冠王の吉田開威が上田祐起と対戦 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Gladiator Gladiator027 MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC UFC YouTube しゅんすけ アドニス・セビジェーノ エンフオルギル・バートルフー オトゴンバートル・ボルドバートル ジャダンバ・ナラントンガラグ ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル ハンセン玲 ハンセン玲雄 パク・サンヒョン ボクシング 上田祐起 中川晧貴 和田教良 土本暉弘 森井翼 水野翔 河名マスト 澤田政輝 田口翔太 磯嶋祥蔵 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator027】捲土重来、ダギースレン・チャグナードルジ「今回こそは――という気持ちで」

【写真】この体躯。リカバリーはどれほどなのだろうか (C)MMAPLANET

明日7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027で、戦いの火蓋が切って落とされるフェザー級次期挑戦者決定トーナメント。その準々決勝でダギースレン・チャグナードルジがアドニス・セビジェーノと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年の王座決定トーナメントに出場したMGL-1FCフェザー級王者のダギースレンは、準決勝でチハヤフル・ズッキーニョスとの激闘を制し、決勝進出も計量失敗で不戦敗に。試合はノンタイトルで行われ、判定負けを喫した。

もう日本で戦えないかもしれないという想いだったダギースレンに届いたセカンドチャンスは、上にあるように挑戦者決定トーナメントの準決勝――そしてチーム・ラカイ・ファイターとの対戦だった。10カ月振りのMMAに向けて、ダギースレンはどのような想いでいるのかを尋ねた。


──昨年9月以来の来日が決まりました。そしてMMAを戦うのもその時以来で約10カ月ぶりとなります(※取材は6月6日に行われた)。

「王座決定戦で減量に失敗して、もう日本で試合はできないのではないかと心配していたので、このオファーを貰った時は本当に嬉しかったです。ホッとしました。GLADIATORでフェザー級トーナメントに出るのは2度目ですし、前回の反省を生かして戦いたいと思います。去年の10月からも仕事をしながらトレーニングという日々を送り、体重が増えないように注意をしてきました。

もう絶対に計量失敗を繰り返したくないですし、ナラントンガラグ先生からも強く言われました。今は今回こそはという気持ちで、練習に励んでいます」

――ダギースレンの師匠であるジャダンバ・ナラントンガラグがあの試合以降、実戦から離れても一旦底上げをしていくという方針を取っていたようですね。

「全体的に強くなっていると思います。以前は空振りが多かったので、特にストレートの精度を上げたいと思ってトレーニングを積んできました。この間、MMAの試合はしていなかたったのですがシュートボクシングの試合で出て、グラップリングのトーナメントにも参加しました。

打撃、組み技の実戦に挑戦したことで経験を積めました。特にSBで戦う時にヒジやヒザ蹴り、そして打撃から組んで投げるという練習を積んだことは、凄くMMAに生きると思います。パンチの精度を上げて、そこから組んでいくというMMAに必要な流れが成長しているはずなので。そこから先という部分で、トーナメントでは入賞できなかったですが、グラップリングの試合に出たことも役立っています」

――今回こそという気持ちが大きいということですが、去年の王座決定トーナメントに出場していた河名マスト選手がRoad to UFCで戦っていることをどのように思っていますか。

「ニャムジャルガル(トゥメンデムベレル)もそうですし、河名マスト選手もそう。GLADIATORのチャンピオンになってRoad to UFCに出場した選手を間近で見てきました。そういう風なことが身近で起きたことは、凄く刺激になっています。今回こそは絶対に優勝して、チャンピオンになって自分もRoad to UFCに行きます」

――準々決勝の相手はフィリピンのアドニス・セビジェーノです。

「ONEで戦っていた選手なので、素直に嬉しいです。セビジェーノ選手と戦って勝てば、自分の評価が上がります。なのでしっかりと研究し、対策を立てて練習をしています」

――チームメートのエンフオルギル・バートルフーが1年前に勝っていますが、何かアドバイスはありましたか。

「ハイ。四つ組の防御は強いけど、足へのテイクダウンには脆かった。そう聞いているので、しっかりと練習しています。立ち技で優勢に立って、組んでテイクダウンをしたいと思っています」

――昨年のトーナメントで勝利したチハヤフル・ズッキーニョス選手が「去年の自分とは違う。ダギースレンと戦いたい」と言っています。彼も同じ日に準々決勝で中川晧貴選手と戦います。

「そういう風に自分を意識してくれるのは、嬉しいです。ズッキーニョス選手と戦った時には、下がる場面がありました。これからは前に出て戦いたいと思っているので、あの時の自分よりも今の自分の方が遥かに強いです。そこはズッキーニョス選手とトーナメント準決勝で拳を交えることになれば、しっかりと証明したいです」

――押忍。では最後に今回のトーナメントに掛ける気持ちをお願いします。

「大会当日、一番評価されるベストバウトをしたいです。打撃、レスリング、寝技、全ての局面で圧倒します」

■視聴方法(予定)
7月7日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR027 計量結果

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉:61.1キロ
[挑戦者] 竹中大地:61.1キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準々決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ:65.9キロ
アドニス・セビジェーノ:65.8キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス:66.0キロ
中川晧貴:66.1キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
ハンセン玲雄:66.1キロ
パク・サンヒョン:67.4キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
水野翔:66.0キロ
田口翔太:65.7キロ

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル:56.9キロ
和田教良:56.9キロ

<バンタム級/5分2R>
藤原克也:60.8キロ
土本暉弘:61.2キロ

<81キロ契約/5分2R>
森井翼:80.6キロ
織田ジュラシック:80.8キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:57.0キロ
澤田政輝:56.8キロ

<バンタム級/5分2R>
上田祐起:61.3キロ
福井竜郎:61.0キロ

<フライ級/5分2R>
しゅんすけ:57.1キロ
カーヴィ:56.6キロ

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太:65.6キロ
鶴屋健人:65.6キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.5キロ
上野滉太:60.7キロ

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵:70.3キロ
友實竜也:70.5キロ

<フライ級/5分1R>
藤原浩太:55.9キロ
小早川大地:56.1キロ

The post 【Gladiator027】捲土重来、ダギースレン・チャグナードルジ「今回こそは――という気持ちで」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Gladiator Gladiator027 MMA MMAPLANET o ONE YouTube   しゅんすけ アドニス・セビジェーノ エンフオルギル・バートルフー オトゴンバートル・ボルドバートル ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル ハンセン玲 ハンセン玲雄 パク・サンヒョン ボクシング 上田祐起 中川晧貴 和田教良 土本暉弘 森井翼 水野翔 澤田政輝 田口翔太 磯嶋祥蔵 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator027】ダギースレンと対戦、アドニス・セビジェーノ「チーム・ラカイの誇りを持って勝つ」

【写真】ガッツリしたタイプのセビジェーノ。今ではディープハーフからスクランブルなどグラップリングもお手のものだ(C)MMAPLANET

明日7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027でアドニス・セビジェーノが、ダギースレン・チャグナードルジとフェザー級次期挑戦者決定トーナメント準決勝で対戦する。
Text by Manabu Takashima

Road to ONEフィリピンからONEと契約も、結果を残せずキャリアの仕切り直しに。来日も5月の前回大会でビザ取得が間に合わず、ここも仕切り直しとなった。対戦相手のダギースレンは、ONEで敗れたエンフオルギル・バートルフーの同門。フィリピン#01MMAジムを代表して、シャンダスMMAへのリベンジと果たし、日本での成功を望むチーム・ラカイの新鋭をインタビューした。


モンゴル人選手と戦うのは、僕の運命だよ(笑)

──5月5日に来日する予定でしたが、ビザの問題で来日できず。7月7日に約2カ月遅れでGLADIATOR初参戦が決まりました(※取材は6月12日に行われた)。

「次の試合に向けて、とてもエキサイティングしているよ」

──その次戦はワンマッチと違ってトーナメントの一戦、準々決勝です。このオファーがあった時、どのように思いましたか。

「凄くエキサイトしたよ。僕は自分がトップに立てると信じているから。このトーナメントで優勝するよ」

──日本で初めての試合です。日本のMMAの印象を教えてください。

「日本のアスリートが、凄くタフなことは分かっている。MMAのレベルもとても高いから、絶対に軽く考えることはない。そのためにずっと練習を続けてきたんだ」

──今大会の対戦相手はモンゴル人選手です。日本でモンゴルの選手と戦うことをどう考えていますか。

「簡単な試合にはならない。でも、日本で強い姿を見せたい。勝利を手にするのは僕だよ」

──エンフオルギル・バートルフーに敗れているアドニスにとっては、チームメイトのダギースレンと戦うことは一種のリベンジマッチになります。

「モンゴル人選手と戦うのは、僕の運命だよ(笑)。だから勝利を手にするために毎日ハードトレ―ニングを続けてきたんだ」

──エンフオルギルに敗れてから、おおよそ1年。この間、どれだけ成長したと思っていますか。

「この間、強くなるために毎日のようにハードな練習を繰り返してきた。トップファイターになるためにね。今のアドニスと去年のアドニスは別人だよ」

──MMAファイターとして長所はどこだと、自身で思っていますか。

「きっとボクシングだね。そしてレスリング。今は凄く強くなっている」

──セブ島出身のアドニスですが、バギオやトリニダートのあるベンゲット州は高地です。スタミナの強化にもなったのではないでしょうか。

「今、ここにいて僕のスタミナが強化されたことは100パーセント間違いない。毎日、心肺機能を鍛えている。チームの皆と週に4度、ここより高度の高い山に行って心肺機能のトレーニングをしているんだ。絶対にスタミナ切れをすることはないよ」

──ONEで戦ってきた時のフェザー級は70キロで、水抜き減量が禁止されていました。今回は北米MMAルールのフェザー級でドライアウトがOKの66キロ。この計量方法の違いに戸惑うことはないですか。

「今回の試合はハイドレーション・テストがないから、減量にも凄く自信を持っている。このやり方だと、66キロへの減量はとても簡単だからね。ハイドレーションありで70キロで戦うよりも、ハイドレーション・テストがなくて66キロに落とす方が、試合当日もよく動けるはずだ。ハイドレーション・テストは本当にストレスだったからね(笑)」

──ではダギースレンの印象を教えてください。

「きっと、僕のことをKOしようと思っているだろうね。同じだ。僕も彼をKOしたいと思っている(笑)」

──この試合はトーナメントの準々決勝です。ダギースレン以外にも6人の参加選手がいます。一番、警戒している選手は誰になっていますか。

「あぁ、誰だっけ? 5月に戦う予定だった日本人選手って?」

──チハヤフル・ズッキーニョス選手ですね。

「そうそう、彼と戦いたいね」

──アドニスがダギースレンに勝ち、ズッキーニョス選手が初戦に勝てば準決勝で戦うことになりますね。

「レッツゴー、やろうぜ(笑)」

──では今回のトーナメントで勝つ自信のほどは?

「100パーセント、自信があるよ。絶対に勝つ」

──では、どのような試合を日本のファンに見せたいと思っていますか。

「見ていて楽しい試合をするから、注目してほしい。最高のパフォーマンスをこの試合で見せたい。僕はチーム・ラカイを誇りに思っているから、その誇りを持って今回の試合に勝つ」

■視聴方法(予定)
7月7日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR027 計量結果

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉:61.1キロ
[挑戦者] 竹中大地:61.1キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準々決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ:65.9キロ
アドニス・セビジェーノ:65.8キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス:66.0キロ
中川晧貴:66.1キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
ハンセン玲雄:66.1キロ
パク・サンヒョン:67.4キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
水野翔:66.0キロ
田口翔太:65.7キロ

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル:56.9キロ
和田教良:56.9キロ

<バンタム級/5分2R>
藤原克也:60.8キロ
土本暉弘:61.2キロ

<81キロ契約/5分2R>
森井翼:80.6キロ
織田ジュラシック:80.8キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:57.0キロ
澤田政輝:56.8キロ

<バンタム級/5分2R>
上田祐起:61.3キロ
福井竜郎:61.0キロ

<フライ級/5分2R>
しゅんすけ:57.1キロ
カーヴィ:56.6キロ

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太:65.6キロ
鶴屋健人:65.6キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.5キロ
上野滉太:60.7キロ

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵:70.3キロ
友實竜也:70.5キロ

<フライ級/5分1R>
藤原浩太:55.9キロ
小早川大地:56.1キロ

The post 【Gladiator027】ダギースレンと対戦、アドニス・セビジェーノ「チーム・ラカイの誇りを持って勝つ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Gladiator Gladiator027 K-MMA MMA MMAPLANET NavE o Road to UFC UFC YouTube しゅんすけ アドニス・セビジェーノ オトゴンバートル・ボルドバートル キック ダギースレン・チャグナードルジ チェ・ドンフン チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル ハンセン玲 ハンセン玲雄 パク・サンヒョン ライカ 上田祐起 中川晧貴 中村倫也 和田教良 土本暉弘 森井翼 水野翔 澤田政輝 田口翔太 磯嶋祥蔵 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator027】和田教良と対戦、オトゴンバートル「今年のRoad to UFCのメンバーなら優勝できる」

【写真】その可能性はいかほどのモノなのか、必見のオトコンバートル (C)MMAPLANET

7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027で草原のモカエフことオトゴンバートル・ボルドバートルが、和田教良と対戦する。
Text by Manabu Takashima

5月、そして今大会と連続でNavEとのフライ級王座決定戦が流れた。3戦目でタイトル戦と、北米フィーダーショーやK-MMA界のフィーダーショーばかりの早々の出世試合が失したモンゴルMMA界の将来を担うオトコンバートル。とにかく試合ができたことに安堵しつつ──その先にGladiatorフライ級のベルトばかりか、来年のRoad to UFC出場を彼は見据えている。


プロとして戦いを見せたかった

──7月7日に組まれていたNavE選手とのフライ級王座決定戦が5月に続き流れてしまいましたが、和田選手と戦います。今の心境を教えてください。

「NavEとのタイトル戦が延期され、ずっとその試合に向けて練習をしていたので……。彼の負傷が治らないということで『また試合がないのか』と落ち込んでいたんだ。でも、ワダが戦ってくれるので、気持ちを創り直して練習をしてきた状態で」

──キャリア2戦のオトゴンバートル選手だけに延期や対戦相手が変更という状況はメンタル面で影響がありましたか。

「5月の試合が延期になった時は、それほどでもなかったけど……7月もNavEが無理だと伝えられた時はさすがに厳しかった。代わりの選手を見つけるということだったけど、それはどうなるかも分からないし。あの時は不安だったよ。

凄く良い練習ができていたので、もうタイトル戦でなくても、誰が相手でも試合がしかった。でも試合ができることになったので、今はもう何も問題はないよ」

──3月のオトコンバートル選手の試合を見て、とんでもないファイターが来たなという評判でした。ただ試合前に「どういう選手?」と尋ねられると、「中村倫也選手とのレスリングスパーを見る限り、レスリングは強い」と返答をしていました。それが久保選手との試合では打撃だけで試合を進め、ハイキックでダウンを奪ってのギロチンで一本勝ちという内容で、驚かされました。

「作戦としては組みで勝負することも考えていた。でも1Rと2Rは可能なだけ打撃で戦ってみようと思ったんだ。そうしたら、凄く戦いやすくて。なら、このまま打撃でいこうと。その結果だよ。

実はナラントンガラグ先生からは打撃から組むように指示を貰っていたけど、打撃でイケそうだと自分の判断で打撃勝負に出たんだ(笑)」

──作戦よりも、直感。それもありかもしれないですね。

「ナラントンガラグ先生は試合中もずっと『組め』、『組め』と叫んでいて(笑)。でも打撃を見せたいという気持ちが強くて、ああいう試合になってしまった」

──ストライカーとレスラー、定石通りに戦えば組んでテイクダウンだったかと。

「事前に相手選手の組み、特に防御はそれほど上手くないことは分かっていた。だから組んで倒せば、もっと試合を早く終わらせることもできたかと思う。ただプロとして戦いを見せたかったんだ」

──フィニッシュの前、右ミドル、右ロー。そして右の蹴りを見せるように動き、スイッチして左ハイという素晴らしい蹴りが決まりました。

「スパーリングで試したことはあったけど、特に磨いていてきた蹴りではなかった。試合をしていて、『やってみようかな』というぐらいで蹴ったんだ」

──その後、シングルを仕掛けてきた久保選手をギロチンに捕えました。あの首を取る動きは、レスラーとして体に沁みついているものなのでしょうか。

「相手の組み方は、防ぎながら首が取れる状態だった。その時にナラントンガラグ先生から『金網に押し付けろ』という指示があって、その声に従ったんだ。そうすると、凄くギロチンを極めやすい形になった」

──そこはトンガーの言うことに従うと(笑)。

「ハハハハハハ。まぁ、そういうことかな(笑)」

──まだ2戦目、打撃にも自信がつきましたか。

「やっぱり僕の課題は打撃の強化なので、凄く自信になったよ。あの試合があって、今はより強くなっているしね」

彼の覚悟とか、別に何も想うところはない

──次の対戦相手の和田選手ですが、1度は対戦を固辞した。しかし一晩経って「強い相手と戦わないなら、何のためにMMAをやっているのか。ここで戦わないと後悔する」と覚悟を決めてオトゴンバートル選手との試合を受けたそうです。

「まぁ彼の覚悟とか、別に何も想うところはないよ。彼が断わって試合がなくなるかもしれないという状況で、翌日に戦うということを聞かされたから、とにかく試合がなくならなくて良かったと。本当にそこにつきる」

──なるほどです(苦笑)。では和田選手の印象を教えてください。

「良い選手だよ。クリンチになると強さを発揮する。なので、次は僕の組みを見せたいと思う(笑)」

──和田選手と戦うことで、同じグラップラーのNavE選手対策なるという考えはありますか。

「試合経験を積むのだから、役には立つよ(笑)。実は前の試合で組まなかったことで『本当は組みが強くないんじゃないか』とか言われたから、今回の試合はとにかく組み勝ちたい。それはNavEとの試合でも同じ、グラップリングが強いなら、それより強いことを組んで照明したいと思う」

──では和田選手と2月に対戦して、勝利したチェ・ドンフンがRoad to UFCにステップアップ。初戦で前回の準優勝者に勝ちました。その事実を意識することはありますか。

「彼がチェ・ドンフンと戦ったことは、意識している。僕の方がチェ・ドンフンより上だと見せつけたい。そして、次のRoad to UFCには出たい。今年のRoad to UFCもフライ級の試合には注目してチェックしている。ただ、あのメンバーなら僕は優勝できると素直に思った。

GLADIATORからRoad to UFCにステップアップしている選手もいるし。そこを意識して、次の試合もインパクトのあるファイトをして、10月にNavEとのタイトル戦に繋げたい」

──Road to UFCを見据えてインパクトを残すなら、また打撃ではないですか。

「あぁ、なら相手に合わせるよ。組んで来たら組む、打撃で来たら打撃で勝負しようと思う(笑)」

■視聴方法(予定)
7月7日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR027対戦カード

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉(日本)
[挑戦者] 竹中大地(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準々決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
中川晧貴(日本)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
ハンセン玲雄(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
水野翔(日本)
田口翔太(日本)

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
和田教良(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
土本暉弘(日本)

<81キロ契約/5分2R>
森井翼(日本)
織田ジュラシック(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
澤田政輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
上田祐起(日本)
福井竜郎(日本)

<フライ級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
カーヴィ(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
鶴屋健人(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
上野滉太(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
友實竜也(日本)

<フライ級/5分1R>
藤原浩太(日本)
小早川大地(日本)

The post 【Gladiator027】和田教良と対戦、オトゴンバートル「今年のRoad to UFCのメンバーなら優勝できる」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Gladiator Gladiator027 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN Road to UFC TOP BRIGHTS UFC YouTube しゅんすけ アドニス・セビジェーノ オトゴンバートル・ボルドバートル ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル ハンセン玲 ハンセン玲雄 パク・サンヒョン ライカ 上田祐起 中川晧貴 和田教良 土本暉弘 富田翔市 小島勝志 松嶋こよみ 森井翼 水野翔 河名マスト 澤田政輝 田口翔太 石田拓穂 磯嶋祥蔵 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator027】T準々決勝で中川晧貴と対戦、チハヤフル・ズッキーニョス「忖度なしのマッチメイク」

【写真】 過去1年で5戦し、3勝2敗。敗れた相手が河名マスト、ダギースレン。国際戦は2試合と充実の時を過ごし成長してきたズッキーニョス(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027では、8人制の次期挑戦者決定トーナメントが開幕。準々決勝でチハヤフル・ズッキーニョスが中川晧貴と対戦する。
Texy by Shojiro Kameike

これまでハンセン怜雄、石田拓穂とリライアブル勢を相手に、2連続KO勝ちしているチハヤフル。遂にリライアブル・フェザー級を代表する中川との対戦を迎えるが、同時にこの一戦はグラジ生え抜きファイター同士の激突でもある。国内外から強豪選手が集まるトーナメントで、チハヤフルが見せたいものとは――「プロのファイターとしての本懐」だ。


リライアブルが続くのは少しやりづらさはあります

――本題の前に、お聞きしたいことがあります。Road to UFC準々決勝で河名マスト選手が戦っている時、Xで応援投稿を連投していましたね。

「あぁ、あれは……計量も試合も『何をやっているんだよ!』というのが本音だったんです(苦笑)。僕も準々決勝の相手をチラッと調べて、『問題なく勝ってくれるだろう』と思っていました。でも予想に反して苦戦していたので、『ぶっちぎりで優勝してもらわないと困る』という気持ちで投稿しました」

――それは「自分に勝ったファイターなのだから」という気持ちもありますか。

「もちろんです」

――一方で、一人のファイターとしてRTUを視た感想を教えてください。

「僕は今まで『UFCに出たい』とか、現実的に考えたことはなかったんです。でもRTUを視ていると、興味は出て来ますよね。UFCに限らず、自分ももっと上を目指したい――と」

――そんななかで今回は、対リライアブル3連戦の最終章となります。

「関西でフェザー級となれば、選手は限られてきますからね。もっと上を目指すのであれば、いつか中川選手とも対戦すると思っていました。同じ関西で負けていられない、という気持ちはあります。ここで中川選手との試合が決まったことに関しては、特に驚きもないです。ただ、リライアブルが続くのは少しやりづらさはありますね(苦笑)。中川選手が大将というか、遂に対リライアブルとしては最後になるのか……」

――同じトーナメントに石田拓穂選手と、リザーブではありますがハンセン玲雄選手も出場するので2巡目に入る可能性はあります。もう勝つまでやるかもしれませんね。ただ、――田中淳リライアブル代表は中川選手に「お前が負けたら終わりだぞ」と言い、気合いが入っている状況とのことです。

「アハハハ、リライアブルの応援団にも嫌われているでしょうね……。僕はリライアブルの選手のことは好きなのに」

――えっ、「好き」という気持ちは意外です。

「あの戦いぶりというか、僕の中では『恐れ知らずのファイターたち』というイメージで。ファイティングスピリットを持っている人たちだと思います」

――ここ最近はチハヤフル選手も打撃を鍛え上げているなかで、ファイティングスピリットを持つリライアブル勢と対戦するのはタイミング的にも噛み合ったのかもしれません。

「そうですね。ここまでの2試合は自分が押される場面もあり、試合内容としてはギリギリの勝負でした。それは正直な気持ちです。

まずハンセン戦は『今までの自分を捨てて打撃で勝つことにこだわりたい』と、僕自身が選んだ戦い方でした。一方で石田戦は、自分が全く考えていなかった勝ち方で。そういう意味では、自分のほうが完全に上回っていたとは思っていません」

――ただ、苦しい展開だったからこそ、最後に打撃で仕留めたことは自信になったのではないでしょうか。

「はい。ずっと打撃は練習していたのですが、これまで試合になると出せませんでした。出して当たったとしても、倒すことはできない。そういう試合が続いていましたが、この2試合で『当たれば倒せるんだな』ということが確認できたし、自信にもなりました。どれだけ練習しても、やはり打ち合いのマインドって実戦の中でしか培えないですよね。そのマインドを得ることができて、本当に良い経験になったと思っています」

――さらに7月大会では、対戦相手が直前に変更されるも、パク・サンヒョンを腕十字で下しました。

「パク・サンヒョン選手はストライカーでしたが、しっかり攻略できました。もともと対戦予定だったアドニス・セビジェーノ選手もグラップラーでありながら、打ち合いもやるタイプですよね。そのアドニス選手と戦うために準備していたので、打撃の対応力は上がっているという実感もあります」

――パク・サンヒョン戦は久々の寝技によるフィニッシュでした。打撃力が向上したことで、グラウンド勝負に対しても良い影響をもたらしていますか。

「意識は変わってきましたね。僕も昔は完全なグラップラーでした。それも打撃ができないから組みに行く、というタイプで。一回グラウンドに持ち込むと、絶対に離したくなかったです(笑)。でもそれは、『逃げの気持ち』なんですよ。最近は、そういう逃げの気持ちもなくなってきています。打撃も何もかも全部混ぜたなかでフィニッシュできる。そういったスタイルに変わってきていると思います」

――これまでチハヤフル選手と中川選手の対戦は、何度か耳にしていました。その意味では対リライアブル3連戦とは違う感情もあるのではないか、と思います。チハヤフル選手は中川選手との対戦は、いつ頃から意識していましたか。

「僕がグラジに戻ってきたのが去年の9月です。その少し前に中川選手がタイトルマッチに出ていました。僕が中川選手との対戦を意識し始めたのは、それよりも前です。RIZIN Triggerの試合(2022年2月、小島勝志に判定勝ち)や、富田戦(同年1月、富田翔市に判定負け)を視ていて――当時は中川選手のほうが、かなり格上でしたよね。僕もまだ、それほど試合をしていなかったので。その状況のなかで、中川選手に対しては『ああいう選手と競っていかないといけないな』と思っていました」

――ということは、当時は中川選手のほうが格上で、今は自分のほうが上だと認識しているわけですね。

「……、……、あくまで現時点の話ですよ」

――中川選手も昨年の王座決定トーナメントに出られなかったことは悔しく、チハヤフル選手のほうが先に進んでいると言っています。

「僕もこの1年でファイターとしての意識は変わりました。グラジでは毎大会、試合を組んでくれていますし……試合をした翌日には次のオファーを頂くような感じで」

――ただ、ここで再度トーナメントが開催されるとは考えていなかったでしょう。

「最初に中川選手との試合のオファーを頂いて、後でこの試合がトーナメント準々決勝になると聞きました。これは意外というか、ビックリしました。でも全然、嫌だとは思わないです。僕も途切れることなく試合をし続けたいですし、トーナメントであれば勝ち続ければ絶対に強い相手と対戦することになる。そして勝ち抜くことができれば、もう一度ベルトが見えてきますよね。つまり、間違いなく上に行けるという点は嬉しいです」

――では松嶋こよみ選手がグラジ参戦を発表し、トーナメントに出場することになったことについては、いかがですか。

「あれも発表ギリギリか、映像が流れた時に知りました。本当にサプライズでしたよね(笑)。ネームバリューは格段に上の選手です。ONEに参戦していたり、最近ではTOP BRIGHTSで負けてはいますけど、今から考えると相手がダウトベック選手で。そういう選手がグラジに出て来るというのは、驚きと同時に嬉しく思います。松嶋選手が出ることをキッカケに、グラジを視てくれる人も増えるでしょうし。それは楽しみです」

プロのファイターであれば、強い相手と対戦することが本懐であるはず

――それだけグラジに、国内外から強豪選手が集まってきています。グラジ生え抜きファイターを自認しているチハヤフル選手としては……。

「グラジ生え抜きの僕と中川選手が、初戦で潰し合うんですね(苦笑)」

―アハハハ。確かに厳しいマッチメイクです。

「強い選手が集まっていることで、以前よりも厳しい舞台になっていることは事実です。でもプロのファイターであれば、強い相手と対戦することが本懐であるはず。それでこそ戦いがいがあり、グラジのベルトを目指す価値があると考えています。グラジのレベルが上がっていくおかげで、自分のレベルも上がっていきますから。今回、生え抜き同士を潰し合わせるのも、忖度なしのマッチメイクですね」

――忖度なし、生え抜き同士の潰し合いで、どのような試合を見せたいですか。

「中川選手はレスラータイプで、積極的に極めにいこうとするわけではないけど、コントロールは上手いですよね。あと打撃も綺麗ですし、器用で何でもできるファイターだと思います。その反面、何か飛び抜けているものがあるわけではない。

彼とは環境が似ているというか、生え抜き同士で頑張っていきたい気持ちはあります。でも勝負は勝負なので、キッチリ勝たせてもらいます」

■視聴方法(予定)
7月7日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR027対戦カード

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉(日本)
[挑戦者] 竹中大地(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準々決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
中川晧貴(日本)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
ハンセン玲雄(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
水野翔(日本)
田口翔太(日本)

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
和田教良(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
土本暉弘(日本)

<81キロ契約/5分2R>
森井翼(日本)
織田ジュラシック(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
澤田政輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
上田祐起(日本)
福井竜郎(日本)

<フライ級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
カーヴィ(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
鶴屋健人(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
上野滉太(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
友實竜也(日本)

<フライ級/5分1R>
藤原浩太(日本)
小早川大地(日本)

The post 【Gladiator027】T準々決勝で中川晧貴と対戦、チハヤフル・ズッキーニョス「忖度なしのマッチメイク」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Gladiator Gladiator027 MMA MMAPLANET o YouTube しゅんすけ アドニス・セビジェーノ オトゴンバートル・ボルドバートル ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル チョ・ソンビン ハンセン玲 ハンセン玲雄 パク・サンヒョン ボクシング 上田祐起 中川晧貴 和田教良 土本暉弘 松嶋こよみ 森井翼 水野翔 河名マスト 海外 澤田政輝 田口翔太 石田拓穂 磯嶋祥蔵 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator027】ズッキーニョス×reliable最終決戦。中川晧貴「自分より2段階、3段階前を行っている」

【写真】王座を賭けた戦いには先んじていた中川だが、今はズッキーニョスが上にいるという認識がある (C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027では、8人制の次期挑戦者決定トーナメントが開幕。その初戦——準々決勝で中川晧貴とチハヤフル・ズッキーニョスが対戦する。
Text by Shojiro Kameike

海外から多くのファイターが参戦する今回のトーナメントで、なぜ日本人対決が行われるのか。日本×海外のマッチメイクでないのは、日本人選手を勝ち残らせたい――というわけではない。チハヤフルは中川と同じリライアブルに所属するハンセン玲雄と石田拓穂をKOしており、中川にとってはチームとしてリベンジを果たす大きなチャンスなのだ。リライアブル×チハヤフルの決着戦について、中川が語る!


――リライアブル×チハヤフル、遂に大将の登場です。

「アハハハ。いやぁ、僕はまだまだ大将というわけでは……」

――とはいえハンセン玲雄選手、石田拓穂選手とチームメイトがチハヤフル選手にKO負けを喫していることは気になりますよね。

「もちろん、それは気になりますよ。ここで自分が負けて、3連敗になったらヤバいと思っています。ジムの代表(田中淳リライアブル代表)からも『お前が負けたら終わりやと思えよ』って、ボソッと言われました」

――ボソッと、というのが怖いです。

「アハハハ! 怒りというよりも、そう激を飛ばしてくれます」

――中川選手としてはチームメイトがチハヤフル選手に連敗を喫し、怒りや焦りのようなものはないですか。

「僕自身は何も焦ってはいないですね。試合の勝ち負けに関しては『しゃあないな』という感じで。確かに会場で観ている時は、チームメイトが負けて『ウワッ!』とは思いました。でも全て狙われた打撃ではなくて、ラッキーパンチもあったじゃないですか。自分は今でも、先輩たちのほうが強いと思っています」

――ハンセン選手と石田選手は、中川選手にとって「先輩」になるのですか。

「MMAに関しては僕のほうが先に始めているんですけど、柔道ではハンセンさんや石田君のほうが先輩になるんですよ」

――なるほど。一方で中川選手は連敗を経て、5月大会で水野選手に勝利しました。

「勝ったことは勝ったけど、ギリギリ勝ったという感じですよね。自分の中では『勝っとんかなぁ……』というモヤモヤした気持ちもあって。だけど、あの勝利でチハヤフル選手と対戦できる機会を設けてもらえたことは嬉しいです」

――昨年1月のチョ・ソンビン戦以降、何か新しく取り組み始めたことや、修正してきた部分などはありますか。

「何せ僕は打撃が得意ではないんですよ。その克服と、自分から攻めていくこと。そして自分が得意なポジションに持って行くことですね。僕は自分の型にハメることができたら強いと思っているので」

――自分の型にハメるために必要なのが打撃の向上だった、ということですか。

「やっぱり打撃ができなければ、相手の打撃にビビッてしまって……テイクダウンに行くにしても、遠い間合いから入ってしまうようことがないよう、もっと打撃を覚えたいと思いました。そのためにジムでミットの時間を増やしたり、あとはボクシングをやっている人に来てもらったりとか。

水野戦は自分から圧をかけることはできたけど、そこからのアクションがなかったです。どうしても打ったら止まってしまう。そこは自分でも甘いよなって思いました。打った後に見てしまうのは、自分の一番アカンところです」

――「自分の型」という面でいえば、組みについては圧倒的な自信があるわけですよね。だからこそ待ってしまうのかな、と。

「あぁ、そうですね。自信があるから、どんな展開になっても組めばいいと思ってしまう。結果、自分からのアクションが少なくなっているかもしれないですね。アクションが少ない、自分から攻めていかないというのは、代表からも一番怒られる展開で(苦笑)」

――水野戦の内容についても代表から怒られましたか。

「勝ちは勝ちやからエェけど、直さなアカンところはいっぱいある――そう言われました。今回だけは許したる、みたいな(笑)」

――アハハハ。水野戦で勝ったらチハヤフル選手との対戦をアピールすることは、試合前から決めていたのでしょうか。

「そうですね。前から櫻井(雄一郎グラジエイター代表)さんに挨拶しに行く時は『チハヤフル選手と試合させてほしい』とお願いしていました」

――中川選手とチハヤフル選手は、いわばグラジ生え抜きのファイターです。一方、河名マスト選手や松嶋こよみ選手たちが、新たにグラジのフェザー級に参戦してくる展開に対しては、どのように考えていましたか。

「どんどん強い相手が出てきたなぁと思う反面、2連敗した自分は追い抜かれているなって思います。新しく出てきた選手だけじゃなく、チハヤフル選手は前回のトーナメントに出場していて。自分よりも2段階、3段階前を行っていると感じていますね。

やっぱり前回の王座決定トーナメントは、見ていて悔しかったです。怪我や仕事のこともあって……だけど、自分もやりたかったという気持ちはありました」

――ようやくチハヤフル選手との対戦を迎えます。中川選手の中では「追いついた」と考えていますか。

「いや、まだ追いついてはいないですね。でも挑むことができるようになって嬉しいです」

――中川選手としては、組みに行きたいですか。

「組みに行きたいです。それが僕の強みなので」

――チハヤフル選手も最近はKO勝ちも増えていますが、もともとは組みが強い選手です。その寝技については、どのようなイメージを持っていますか。

「イメージ、う~ん……パッとしないというか。動きはあるけど『重さ』がない。何か軽い、という感じはあります。だから自分が漬け込むことができるとは思っています」

――チームメイトがKO負けしているので、次は自分が殴ってKOしてやろうとは思わないですか。

「それは思いました(笑)。ケージの真ん中で殴り合ってやろうか――そうボソッと言ったら、代表から『アホか』って言われました。アハハハ。やっぱり自分らしい戦いをするのがベストやと思います」

――今回のトーナメントは8人制で行われます。他のトーナメント出場者については?

「石田君が同じトーナメントに出るとは思っていなかったです(苦笑)。というより、トーナメント開催が発表されて、自分の名前も並んでいたじゃないですか。まずそこに自分が入るとも思っていなかったんですよ。松嶋こよみ選手とか凄いメンバーがいっぱいいて。でもその中に石田君も入っているのは心強いです」

――心強い、という意見は意外でした。「やりづらい」と言うのかと……。

「石田君と対戦したいかどうかと訊かれたら、やりたくないですよ。でも石田君が強い選手を倒してくれると思うので(笑)」

――アハハハ!

「とにかく先のことを考えても仕方ないので、自分は一戦一戦を大事にしていきたいです。そうやって勝ちを掴んでいきたいですね。まずはチハヤフル選手——待っとけよ!」

■視聴方法(予定)
7月7日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR027対戦カード

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉(日本)
[挑戦者] 竹中大地(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準々決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
中川晧貴(日本)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
ハンセン玲雄(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
水野翔(日本)
田口翔太(日本)

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
和田教良(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
土本暉弘(日本)

<81キロ契約/5分2R>
森井翼(日本)
織田ジュラシック(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
澤田政輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
上田祐起(日本)
福井竜郎(日本)

<フライ級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
カーヴィ(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
鶴屋健人(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
上野滉太(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
友實竜也(日本)

<フライ級/5分1R>
藤原浩太(日本)
小早川大地(日本)

The post 【Gladiator027】ズッキーニョス×reliable最終決戦。中川晧貴「自分より2段階、3段階前を行っている」 first appeared on MMAPLANET.