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45 Breakthrough Combat01 MMA MMAPLANET o Progress 有松息吹 林源平 森戸新士

【Breakthrough Combat01】テイクダウン2pで林を下した19歳の有松「ボグダノフ選手に挑戦を」

【写真】有松のセコンドには森戸新士がついた。しっかりプラン通りの戦いか(C)MMAPLANET

<Progressミドル級/5分2R>
有松息吹(日本)
Def.2-0
林源平(日本)

サウスポーに構える有松が右足で足払い。ケージまで下がった林が、頭を下げて前に出る。組んで右腕を差し上げた有松がドライブするも、林がアームドラッグから横に抜けた。押し込んでくる有松を捌く林だが、いなされケージを背負ってしまう。林が前に出ると、有松がいなしてケージに押し込んだ。崩してバックを狙う有松。すぐさま林が背中をケージに着けた。

右腕を差し上げ、相手の右手首をコントロールする有松。しかし攻めきれずに一度離れる。距離が近くなると有松が、いなしてバックを狙う。林もすぐに正対する。残り30秒で有松が、いなしてからバックに回り、右オーバーフックで守る林をテイクダウンして2Pを獲得した。

最終回、手四つで探る両者。林が前に出るも、ケージを背負った有松が右に回る。林の頭が有松の顔面にぶつかり、バッティングのため有松に休憩が与えられる。試合再開後、やはり有松が、いなし&バックを狙う。手四つから突き放す林がダブルレッグを狙うも、これは浅かったか。バックステップでかわした有松が、手四つから林をケージに押し込む。右腕を差し上げた林は頭をおっつける。林が有松の右手首を押さえて差し替えると、有松が離れた。

ケージ中央で組み合いから、有松が足払いを仕掛ける。スタンドでいなす有松が、再び林をケージに押し込んだ。右腕を差し上げる展開は変わらず。林は離れ、シングルレッグで飛び込んだ。有松はカウンターでアナコンダを仕掛けるも、これは林が体を起こして防いだ。残り1分30分で林が押し込んでいくも、有松がかわし続ける。頭を着けて押し込む林。しかし有松が2Pで逃げ切った。

19歳の柔術家、有松はインタビューで「相手は凄く力が強くて、圧が凄かったです。これからは力を強くしたり、体重も増やしたいです。次はグラント・ボグダノフ選手に僕の挑戦を受けてほしいです」と語っている。


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45 AB Breakthrough Combat01 Gladiator MMA MMAPLANET o Progress UFC YouTube エンフオルギル・バートルフー オトゴンバートル・ボルドバートル シンバートル・バットエルデネ チャンネル チョ・ジュンゴン テムーレン・アルギルマー ボクシング 中原由貴 中川晧貴 久保健太 吉野光 林源平 森戸新士 泉武志 風我

【Breakthrough Combat01】キャリア3戦目、吉野光戦へ。シンバートル「繊細さで上回っていれば勝てる」

【写真】目指す舞台は、UFCというシンバートル。今回がキャリア3戦目となる (C) MMAPLANET

本日30日(水)、会場非公開で開催される配信イベント=Breakthrough Combat01のメインで吉野光と戦うシンバートル・バットエルデネは、これがキャリア3戦目というファイターだ。
Text by Manabu Takashima

2戦目で元Gladiatorバンタム級王者テムーレン・アルギルマーを下し、シャンダスMMAの新兵器と呼ばれるようになった。4日前に22歳になったばかりのモンゴリアンMMAニュープロダクトに話を訊いた。


──日本で戦うことが決まりました。

「話が来た時は、本当に嬉しかったです。練習仲間のオトゴンバートルやダギースレンが日本で試合をしてきたので、自分も本当に日本で試合がしたいと思っていました。その想いが叶うので、メチャクチャ練習をしています」

──5月にテムーレン・アルギルマー選手に勝利し、シャンダスMMAの新兵器という風に呼ばれています。

「凄く嬉しいです。テムーレン選手に勝って、日本の人々が自分に興味を持ってくれて嬉しい限りです」

──ところで対戦相手の吉野選手は日本で名の通った吉野光選手です。キャリアも15戦以上あります。対して、シンバートルはキャリア2戦。試合を受けることに躊躇することはなかったですか。

「確かに経験豊かで、強い相手です。ただし自分も、このシャンダス・ジムで強くて経験のある選手たちと練習をしています。その練習の成果を見せたいです。シャンダスMMAでは今年の1月からトレーニングをしています。

ナラントンガラグ先生が指導し、活躍している選手が多いのでシャンダスに入門したんです。それまでの1年はマザーライMMAで練習をしていました」

──つまりテムーレンとは元チームメイト対決だったのですね。

「そうですね。まぁ、試合ですから。試合となれば、以前の同門とかという気持ちはなくなります。目の前にいる相手なので、殴るだけです」

──その練習仲間から日本で戦うことに関して、アドバイスはありますか。

「皆から貰っています。皆が教えてくれますが、敢えて言うとエンフオルギル・バートルフー選手から『自分がやれることをやれ』と言われたことが一番残っています。なのでレスリングで勝負します。自分が一番できるもので、戦います」

──フオルギルは日本で戦ったことはないかと思うのですが……。レスリングで勝負、コンバットサンボやシュートボクシングの国内大会で結果を残しているシンバートルですが、もともとバッググラウンドはレスリングだったのですか。

「自分はホブスゴル県で生まれ育ったのですが、子供の頃からモンゴル相撲と柔道をやってきました。県の大会レベルで優勝したぐらいで、大きな大会で結果を残すということはなかったです。ただ、試合にはよく出ていました。なので自分のベースはモンゴル相撲と柔道です」

──それでいてコンバットサンボやシュートボクシングのように打撃のある競技でも結果を残しているのですね。

「実はまだ打撃の練習はしていなかったのですが、なぜか打撃のあるルールの方が戦いやすと感じていました」

──吉野選手は柔道出身、組み技の強さが売りの選手ですが、レスリング勝負ということは組みでやり合える自信があるということですね。

「ヨシノは色々な技を持っていますね。柔道がベースなのは明白です。私はレスリングで対抗します。自分のレスリングの技術は、ヨシノの柔道よりも繊細です。その繊細さがあれば、彼を上回ることができます。

何よりも、ファンの人達につまらない試合は見せたくないです。スキルのある、技術的に高い試合を見せたいと思うので自分は準備万端で日本へ行きます。ヨシノもそのつもりで、調整をしてほしいです」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)午後6時30分~
ザ・ワンTV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01計量結果

<バンタム級/5分3R>
吉野光:61.5キロ
シンバートル・バットエルデネ:61.5キロ

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士:76.45キロ
[挑戦者]泉武志:──キロ※当日計量

<58キロ契約/5分3R>
風我:57.85キロ
オトゴンバートル・ボルドバートル:57.9キロ

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴:71.85キロ
中川晧貴:71.85キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:56.85キロ
チョ・ジュンゴン:56.4キロ

<Progressミドル級/5分2R>
有松息吹:82.4キロ
林源平:84.1キロ

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45 AB Breakthrough Combat01 CJI MMA MMAPLANET o Progress RIZIN YouTube オトゴンバートル・ボルドバートル シンバートル・バットエルデネ チャンネル チョ・ジュンゴン ビクター・コレスニック 中原由貴 中川晧貴 久保健太 吉野光 林源平 森戸新士 泉武志 長谷川賢 風我

【Breaktrough Combat01】中川晧貴とMMAファイター同士のProgress。中原由貴「冒険しようかと」

【写真】MMAファイター✖グラップラーとは違う、グラップリング=打撃のないMMAとなるか (C) MMAPLANET

本日30日(水)、会場非公開で開催される配信イベント=Breakthrough Combat01。同大会はMMAが3試合、Progress=グラップリングマッチが3試合組まれている。そのProgress戦にはグラップラーが2名、MMAファイターが4選手出場しており中原由貴が中川晧貴と相対する。
Text by Manabu Takashima

ビクター・コレスニック戦の敗北以来、半年ぶりの実戦がMMAファイター同士、72キロ契約のグラップリング戦となった中原を計量直後にインタビューした。


――中原由貴選手が長谷川賢率いるBreakthrough Combat旗揚げ戦に出場し、中川晧貴選手とProgressルールで戦う。意外なことのオンパレードです。

「意外ですよね(笑)。でも僕はノーギが好きでチェックしていたんです。ヘンゾ・グレイシーのところに行って、ああいう人達と触れ合ったりして。グラップリングも好きなんですよ。

CJIやADCCもチェックしていましたし、実はこの間のQuintet(19日開催)のチームRIZINのメンバーで戦う予定だったのが、いつの間にかメンバーから外れていました(笑)」

──アハハハハ。そして、今大会出場が決まったと。

「最初はもうカードが揃ってしまって難しいかと聞いていたのですが、新たにオファーがあって良かったです」

──Progressルールはケージのなかで、ポイント制のあるグラップリングです。

「フォークスタイルレスリングも昔はチェックしていて、グラウンドではボディクラッチができないルールの練習もチラッとしていたことがあるんです。かつ、そこにサブミッションが許されているので、打撃の練習を減らして触れる練習……組みの練習を増やしてきたので、楽しみですね。

MMAでは交われない選手と実戦で戦えることができますし、Progressのコンセプトを聞くと、純粋なグラップリングというよりはMMA寄りですよね。やっぱり取りに行くときに、簡単に下になるのではない。MMAに生きるように考えて戦えます。それにポイント制なので、余裕ができればチョット引き出しを開けて冒険することもできますよね」

──ではMMAファイターでもある対戦相手の中川選手ですが、どのような印象を持っていますか。

「打撃がないので殺伐とはしないとはいえ食って掛かってこられるかと思っていたので……そうでもないのかと」

──それは中川選手の性格によるところかと思います(笑)。

「でも食ってやるというのは絶対にあると思っていたので(笑)。僕も僕で、ルールが違うとのびのびとやりたい──というのはおかしいですけど、トライしたいという気持ちですね。

このルールはスクランブル重視だし、視てくれる人が面白い試合ができれば良いですね。練習ではなく、勝敗がかかったなかでどれだけリスクを取れるのか。そこが実戦だからこそ、という部分で。やっぱりポイント制はミソです。リードしてしまえば、一本さえ取られなきゃリスクを冒すことができます。

打撃があるとリードをしていても、ワンミスで全てが変わってしまいます。でも、グラップリングでポイント制なら自分なりに戦い方も考えることがありますね。

この1年はケージ際で寝かせ切ることにメチャクチャ取り組んできました。そこをMMAを戦う前に、実戦で相手がシリアスに動いて来るところで試せる。それは凄く楽しみにしています」

──中川選手はMMAでも倒してバックを取るというスタイルを貫いている選手です。

「そこは……普段からMMAの組みでやってきて、スクランブルもしてきたので僕も自信があるところです」

──MMAに生きるグラップリングで、それが次の試合が組まれるアピールに少しでもなればと思います。

「ハイ」

──なかなかMMAの試合は組まれないですか。

「かすりもしないですね。アハハハ。でも、それは覚悟の上で。MMAはRIZINでやると決めているので、こういう機会も大切にしたいと思っています」

──RIZINは超RIZINや大晦日大会、数字系重視のビッグショーと地方のLANDMARKがあり、そこにナンバーシリーズということで……。いうと中原選手タイプの選手が、なかなか試合が巡ってこないというのはありますね。

「現状、自分だけでないですしね。どうしてもイベント数も関係してきますしね」

──そこに中央アジア、コーカサスの脅威が加わりました。

「どえらいことになっていますね(笑)。今回もそうだし、練習を続けてグラップリング、サブオンリーも含めて来年は出ていこうかなと(笑)。MMAがなくても、実戦経験は必要です。明日のProgressでも、ちょっとはアピールしようかと思います」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)午後6時30分~
ザ・ワンTV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01計量結果

<バンタム級/5分3R>
吉野光:61.5キロ
シンバートル・バットエルデネ:61.5キロ

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士:76.45キロ
[挑戦者]泉武志:──キロ※当日計量

<58キロ契約/5分3R>
風我:57.85キロ
オトゴンバートル・ボルドバートル:57.9キロ

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴:71.85キロ
中川晧貴:71.85キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:56.85キロ
チョ・ジュンゴン:56.4キロ

<Progressミドル級/5分2R>
有松息吹:82.4キロ
林源平:84.1キロ

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45 Breakthrough Combat01 MMA MMAPLANET o Progress YouTube オトゴンバートル・ボルドバートル シンバートル・バットエルデネ ジョセフ・チェン チャンネル チョ・ジュンゴン 世羅智茂 中原由貴 中川晧貴 久保健太 吉野光 岩本健汰 林源平 柳井夢翔 森戸新士 河名マスト 泉武志 風我

【Breakthrough Combat01】泉武志とProgress防衛戦、森戸新士「しっかり組んでくる相手は極めやすい」

【写真】戦うことで強くなる――Progress暫定ウェルター級王者、森戸新士(C)SHOJIRO KAMEIKE

30日(水)会場非公開で開催される配信イベントBreakthrough Combat01にて、Progress暫定ウェルター級王者の森戸新士が、泉武志の挑戦を受ける。
Text by Shojiro Kameike

森戸にとっては昨年9月、暫定王座決定トーナメント決勝で世羅智茂を下して以来のプログレスルールとなる。この間、森戸は2度のADCC予選とムンジアルに出場したなかで、森戸が感じていた手応えを語る。


――1年1カ月ぶりのプログレスルールで、保持する暫定王座の初防衛戦を行います。

「プログレスはオファーがあれば、いつでも出たいと思っていました。またオファーがあって嬉しいです」

――昨年の世羅戦以降、ADCC予選やムンジアルに挑戦するなかで、プログレスの試合も頭にはあったのでしょうか。

「プログレスの試合をすることで、グラップリングに関して成長できた面があります。ジョセフ・チェンのような世界的強豪とも対戦させてもらい、自分の立ち位置も確認できましたし、自分の技術研究にも役立っています。今は暫定王者として強い選手との試合が組まれれば、やり甲斐はありますね」

――ADCC予選は2度とも敗れ、世界大会は出場ならず。初挑戦のムンジアルも初戦で敗退しました。その結果については、どのように考えていますか。

「ムンジアルではダニエル・ジニスという、ブラジレイロを連覇している強豪と対戦しました。試合はアドバン1つでリードしていましたが、最後の10秒でアドバンを取り返され、レフェリー判定で負けています。

不甲斐ない結果だと思いますし、アドバン差1つでギリギリの試合をしていたので負けても仕方ないです。もっと自分に実力があればペースも握れたし、一本も取れました。ただ、やりようによっては世界で戦えるという手応えもあって。またムンジアルには挑戦したいです」

――ADCCの1次予選では豪州の強豪フィス・アレンと、0-0でレフェリー判定負け2次予選ではダニエル・エヴァンスと延長ラウンドまでもつれ込みました。その点では、せめぎ合うことができているという自信はあるのですか。

「勝ち切れていないので、まだまだ――と思います。そこで勝ち切るために、どうするべきかを考えて取り組まないといけないです」

――ではADCC予選以降、どのような取り組みがあったのですか。

「もちろん技術面で自分に足りないところを補う練習です。広島にいると、なかなか他の凄く強い選手と練習することもできないし、そこは東京と違うところで。その分、僕は試合に出ることで定期的に強い選手と当たる。そのために今年も毎月のように試合に出続けています」

――さらに広島、山口で強豪選手を招いてセミナーを行っています。森戸選手自身も韓国でセミナーを行い、現地の選手とも練習していますね。

「基本的にセミナーには本当のトップ選手しか呼ばないです。トップ選手と技術交流することによって、中国地方の技術の底上げにもつなげたい。そのためにはトップ選手の技術を見ることが一番だと、僕自身が一番分かっています。だから、トップ選手の技術を見る機会を会員さんに対して提供していきたいです」

――そんななかで昨年プログレスで敗れているジョセフ・チェンのセミナーを、今年春にレオス柔術アカデミーで開催したことには驚きました。

「アハハハ、そうですね。ジョゼフ・チェンとは試合した時から『今度ウチでセミナーやってよ』というノリで話をしていて。彼は岩本健汰選手と練習するために、よく東京には来ているじゃないですか。機会があれば広島まで足を伸ばしてセミナーを――という話はしていたんです。それで向こうからコンタクトしてきてくれて、セミナー開催が決まりました。

僕の場合はジョセフ・チェンに限らず、セミナーに呼ぶ前にその選手について研究します。実際にセミナーでも教えてくれる技を試しますし、僕がフォローに回ることもあって。そのなかで自然と、彼らの技が自分の技術体系の中に組み込まれるんです。ジョゼフ・チェンのセミナーではキャンピングパスを通じて考え方が分かり、いろんなパスガードに生かせるようになりました」

――そして10月14日はROMAN柔術で柳井夢翔選手と対戦し、ドローに終わりましたが、以前と少し試合スタイルは変わっていないですか。もちろんルールや対戦相手によって異なるとは思いますが……。

「えっ、そうですか。今回は初めてのヒール有り柔術だったので、今までよりも攻めが足関節寄りになっていたかもしれないです。ヒール無しなら、同じ相手でもまた違う展開になるでしょうね。もっとパスからバックテイクを狙いに行くとか。

ROMAN柔術の試合は、ズボンを掴むことが禁止だったんですよ。僕はよくズボンを掴んでスイープしてからスタックパスを狙うのですが、ズボンを掴めないので『スイープは難しいだろう』と思い、最後は足関節を狙いに行きました」

――ルールが変われば、それだけ戦術も変わります。毎回同じ質問になるかもしれませんが……そのROMAN柔術から2週間で、プログレスルールに切り替えることはできますか。

「基本こんな感じでやってきたので、そんなに違和感はないです(笑)。選手としてグラップリングで世界一になりたいなら、グラップリングに絞るべきかもしれません。本当にムンジアルで世界一になりたいなら、道着に絞るべきだとは思います。でも、両方やるスタイルも良いかな――と」

――ではプログレスルールで対戦する泉武志選手の印象を教えてください。

「プログレスのルールだと、やりづらいというか……一番強い選手ですよね(笑)。プログレスはレスリングベースのMMAファイターが強いルールだからこそ、柔術家よりMMAファイターと対戦できるほうが嬉しいです。その相手に一本勝ちを狙う。どんな試合も一本を狙ってナンボで、狙えるところが自分の強みだと思っています」

――柔術家とレスリング出身のMMAファイターでは、後者のほうが極めやすいですか。

「基本的にはそうだと思いますけど、河名マスト選手には負けていますからね(苦笑)。レスラーの場合、いなして組ませない強さもあります。特にMMAファイターは、そういう練習をするじゃないですか。そんなMMAファイターを極められるようにならないといけない。しっかり組んでくる相手は極めやすいです」

――対戦相手がMMAファイターになると多くの場合、対戦相手に関する判断材料はMMAの試合しかありません。それはグラップリング、あるいはプログレスルールを戦ううえで影響を及ぼしますか。

「影響はないです。僕は柔術もグラップリングも、そんなに相手のことを研究するわけでもないので。他の人のセコンドにつく時は研究しますけど――だから本当は、誰かに研究してほしいですね(笑)。

とにかく次も極める自信はあります。どう極めるかは、相手がどう組んでくるかによっても違いますけど、自分の中ではいくつも方法をイメージできています。その方法のどれかにハメてやります」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01対戦カード

<バンタム級/5分3R>
吉野光(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]泉武志(日本)

<58キロ契約/5分3R>
風我(日本)
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴(日本)
中川晧貴(日本)

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
久保健太(日本)

<Progressミドル級/5分2R>
林源平(日本)
有松息吹(日本)

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【Breakthrough Combat01】森戸新士の持つProgressウェルター級王座に挑戦、泉武志「触れれば倒せる」

【写真】森戸の下からの仕掛けに付き合わず、一本を取る──どのような組み技を披露してくれるのか非常に楽しみ (C)TAKUMI NAKAMURA

30日(水)会場非公開で開催される配信イベントBreakthrough Combat01にて、泉武志が森戸新士の保持するProgress暫定ウェルター級王座に挑戦する。
text by Takumi Nakamura

DEEPライト級のトップ戦線で活躍する泉は2016年全日本選手権グレコローマンレスリング66キロ優勝、2017年アジア選手権71キロ級優勝、同年の世界選手権出場などレスリングで輝かしい実績を残す。今回がグラップリング=Progressルールには初挑戦だが、MMA挑戦時からグラップリングへの関心が高く、グラップリングの技術を磨き続けていたという。

レスリングという競技そのものにこだわり・プライドを持つ泉は「ほとんどの人が『泉がポイントを取って、森戸に下から極められる』と予想していると思うんですけど、その予想をひっくり返してぎゃふんと言わせる」と語った。


――今回はBreakthrough Combat01でグラップリングの試合=Progress暫定ウェルター級選手権試合が決まりました。試合のオファーを受けた時はどんな心境でしたか。

「グラップリングの試合にも挑戦していきたいと思っていたので、ちょうどいいタイミングだったかなと思います。あとは、せっかくやるなら強い相手とやりたかったので、最高の相手を用意していただいた感じです」

――泉選手にとっては初めてのグラップリングマッチですが、どういった理由でグラップリングに挑戦したいと思ったのですか。

「MMAの試合ではトップコントロールして漬け切るのが得意なんですけど、まだ試合でフィニッシュするところを出せてなかったんですね。練習では極めたりはするんですけど、それを試合でも極められるようになりたいというところで、グラップリングの試合に出てみたいと思いました」

――取材前の練習はMMAのスパーリングでしたが、練習内容そのものはあまり変えていないのですか。

「あくまでも僕はMMAの選手なんで、そこは割り切って普段通りにMMAの練習もしつつ、グラップリングの練習をしています。ちょうどさっきの練習がMMAだったのですが、午前中はグラップリングの練習でしたし、割合的にグラップリングを増やしているイメージです」

――グラップリングの練習として定期的に行っているジムはあるのですか。

「MMAの試合前もそうなんですけど、カルペディエム青山の方にお世話になっていて、世羅智茂さんたちと練習しています」

――では新しいルールへのチャレンジではありますが、普段やっていることの延長としてグラップリングルールで試合をするという感覚ですか。

「そうですね。ただグラップリングでは使っていい技でも、MMAでは使えなかったり、技術体系が違うところがあるので、そこの調整はやっぱり難しいですね。グラップリングの練習をしていて『MMAだったら殴れるのにな…』と思っちゃうこともあるので。

ただ、その逆でグラップリングだから出来ることもあって、自分はMMAを始めた頃からグラップリングの勉強をしていて、練習で技術交換したり、YouTubeを見て研究したりしているので、MMAの試合では出来ない技にもトライしていこうと思います」

――例えば好きでよく見ているグラップラーはいるのですか。

「ルオトロ兄弟、クレイグ・ジョーンズ、ジョセフ・チェン、ゴードン・ライアン…色んな選手やチームの試合を見ますね。あとはADCCの試合も結構見たりします。だからMMAそのものは比較的近いところにあるかもしれないです」

――対戦相手の森戸選手にはどんな印象を持っていますか。

「昔からずっと活躍していて、色んな技もできる選手だと思います。それこそYouTubeで見ていた選手の一人です。グラップリングで森戸選手に勝ったら、めちゃくちゃオイシイですよね」

――どういった部分を警戒していますか。

「やっぱり下からの攻撃のところですよね。その展開にはなるべく付き合わずに、自分のレスリングをします。グラップリングの得意技もいくつか用意してあるので、それを仕掛けていく作戦です」

――言える範囲で構いませんが、グラップリングではどんな動きにチャレンジしたいですか。

「やっぱり自分はレスリング出身なんでテイクダウンはできると思います。なのでその後ですよね。おそらく僕が先にテイクダウンでポイントを取って、相手も焦らず下から作ってくるでしょう。それに僕が付き合ったらグラップリング歴の差でやられるのは自分でも分かっているので、相手には一切付き合わず自分のやりたいことをやる、というのは決めています」

――ProgressルールはMMAファイターもチャレンジしやすいルール&ポイント制になっていますが、そこは意識していますか。

「それはあると思いますね。でもなんて言うんだろう、MMAと同じことに徹したら ものすごくつまらない試合になると思うんで、一本を狙えるとこは狙いたいですね。勝つためにやるのは当然ですが、ポイントを取って逃げ切るんじゃなくて、一本を取りに行きたいです」

――グラップリング用の練習を続けたことで伸びている部分はありますか。

「MMAで使えるかどうかは分かりませんが、トップポジションからのパスの仕掛けの部分はかなり伸びていると思います。あとは今まで下からひっくり返されていた場面でも、そこの組み手がだんだん分かってきて。守るだけじゃなく、自分からも仕掛けられるようになってきたんで、そこは伸びている実感があります。結局MMAでもトップを取ってもバランスが悪かったらひっくり返されるし、この試合をやることはMMAをやるうえでも無駄ではないですね」

――例えば泉選手のように組み技競技で実績があるMMAファイターがグラップリングにチャレンジすることで、今ままでにはなかった化学反応が起きるのではないかと思うのですが、そういった予感はありますか。

「レスリング出身者がMMAやグラップリングに来ることは、日本の格闘技のそのものの底上げに繋がって面白いなと思います。そのなかでも僕はレスリング好きだし、それを活かしたMMAやグラップリングをやりたいです。ルールは違いますけど“組み技”という部分では共通点もあるし、自分は触れれば倒せる自信があるので、そういうところも見せたいです」

――泉選手の話を聞いていると、格闘技として色々なことにチャレンジすることがお好きなようですね。

「好きですね。いずれは柔術の試合にも出たいと思っているし。ただ僕はMMAファイターで、MMAが本業なので、そこが疎かにならないようにしたいです」

――ではその本業MMAでの目標を聞かせてもらえますか。

「今の僕はMMA戦績が5勝3敗で、少し成績が落ちたところもあると思います。ここからまた勝ちを積み上げて、レスラー最強と言われるようなファイターになりたいです。そして海外の大会にチャレンジしていきたいですね」

――泉選手はレスリングというものにも自信やプライドがあるようですね。

「そうですね。MMAファイターだけど、僕はあくまで組み技の選手だし、レスラーだと思うんですよ。そこはちゃんと活かしていきたいし、打撃が上手くなったからと言って、僕はストライカーにはならないです」

――MMAに転向するうえでバックボーンを活かすか、一度リセットするか。泉選手は間違いなく前者ですね。

「絶対にそうですね。僕がレスリングを捨てることはないです」

――ちなみにまたレスリングの試合に出たいと思うことはありますか。

「はっきり言って無理です(笑)! このあいだ久しぶりに大学でレスリングの練習をやったんですけど、アバラを痛めちゃって。それは何か危ない技をかけられたわけじゃなくて、相手にクラッチされたり、ローリングされたり…それだけで痛めたんです。

昔は全然それにも耐えられたんですけど、今はそこの耐性も弱くなっているので、レスリングをやるならもう一回体から作り直さないとダメですね。やっぱりアマチュアでトップを目指す選手の運動能力やフィジカルはすごいです」

――改めて今回の森戸戦、どのような泉武志を見せたいですか。

「今までのMMAの試合で見せられなかった動きをしっかり見せたいですし、ほとんどの人が『泉がポイントを取って、森戸に下から極められる』と予想していると思うんですけど、その予想をひっくり返してぎゃふんと言わせてやろうと思います。会場を沸かせます!」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01対戦カード

<バンタム級/5分3R>
吉野光(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]泉武志(日本)

<58キロ契約/5分3R>
風我(日本)
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴(日本)
中川晧貴(日本)

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
久保健太(日本)

<Progressミドル級/5分2R>
林源平(日本)
有松息吹(日本)

The post 【Breakthrough Combat01】森戸新士の持つProgressウェルター級王座に挑戦、泉武志「触れれば倒せる」 first appeared on MMAPLANET.
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【Breakthrough Combat01】5日間でイベント&ファイト。長谷川賢「強くなりたい選手が活躍できる場を」

【写真】会見後に練習に向かった長谷川──少し、顔のラインがスッキリしてきたか (C)MMAPLANET

昨日23日(水)に東京都港区のBarbizon10で30日(水)に会場非公開の配信大会として開催されるBreakthrough Combat 01の会見が行われた。同大会はProgress実行委員会が主催する形となり、その中心にいるのが長谷川賢だ。
text by Manabu Takashima

会見は二部形式で実施され、一部はその長谷川がイベント開催に踏み切った理由等を話し、二部では同大会に出場する吉野光、泉武志、風我が登壇し今大会出場への意気込みを語った。

ここでは長谷川の挨拶、質疑応答の中から気になった点を列記してみたい。Breakthrough Combat──現状突破という意味が込められたイベント名がつけられた真意とは。


「世界との差が埋まらないぐらいついてしまった。その現状を打破するために韓国、モンゴル、フィリピン、タイとアジアで一丸となって北米と戦っていける、倒せるというところまで向かっていけるように大会を開く」

「Progressというグラップリング・ルールを採用しているのはMMAファイターがグラップラーの交流をはかり、海外勢のような組み力をつけていってほしいから。柔術家、グラップラーの選手たちもMMAファイターと絡むことを新しい挑戦の場にしてほしい」

「DEEPの佐伯代表、修斗の坂本代表、Gladiatorの櫻井代表の協力があって、この大会を開くことができた」

「LFAからUFCに進めるルートを確立させる。それ以外にモンゴルのMGL-1FC、韓国の大会に選手を派遣する。そういう意味での交流を深めていきたい」

「現状、プロモーターとファイターの兼務になっていて本当に大変。自分の大会があって、その後に自分の戦いがある。かなり厳しいけど、やりきります。選手の気持ちが理解できるので、変なところは見せられない。

今は仮の体制でProgress実行委員会が主催し、僕が仮の代表としてBreakthrough Combatをやっているけど、米国ではモハメド・アリ法というものがあってプロモーターがマネージメントをしてはいけない。選手を縛ることになるのでやってはいけない。UFCを目指すということで、そのルールに則らないのはおかしい。選手を支配するようなことはやりたくないので、そこは区別してやっていこうと思います」

「年に4大会を目指してやっていく」

「強さが一番大切。ストーリーラインも大切ですが、強くなって上を目指すのが一番。そこ以外はない。強くなって上を目指す選手の道が開けるようにサポートしていきたい。有名になりたいとか二の次。強さを求める選手を助けて、活躍できる場にしていきたいです」

なお同会見終了後、長谷川よりMMAPLANETに仮の体制という部分で言葉が足らなかったので、記事に以下の言葉を加えて欲しいという連絡があった。

「まず会見でしっかりと話さなかったのですが、昨年からProgress実行委員会で主催をしてきたGladiator Challenger Seriesも今年と同じように来年2大会を開こうと思っています。

またBreakthrough CombatをProgress実行委員会が主催というのはあくまで仮の体制で。会見で話したように、僕は強さを追求して海外を目指す選手達……UFCでなくても、海外での試合を経験したいという選手たちをサポートすることを一番の仕事にしたいので、モハメド・アリ法を考えるとプロモーションのトップにいることは話が違ってきます。

近い将来Breakthrough Combatを独立した組織として、自分でない方に引っ張って行っていってもらいたいと考えています。

また会見で韓国との交流先について団体名を話していませんでしたが、先日視察を行いミーティングも持ったRING Championshipや過去2年の付き合いがあるKTTがTOP FCのようにイベントを再開させるなら彼らと交流していきたいと考えています。そして内定している第2回大会にはマレーシアからも選手が来日する予定ですので、ダイヤの原石がいるのではないかと期待しています。

またDEEPさん、修斗さん、GLADIATORさんの協力があってBreakthrough Combatは実現したと話しましたが、今後はDEEP、修斗、GLADIATORに続き、BLOOM FCの屋宮ハントさんやHEATの志村民雄さんという地方都市で大会を継続している方たちとも、互いに手を取り合って──強くなりたい選手が活躍できる場を創っていきたいです」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01対戦カード

<バンタム級/5分3R>
吉野光(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]泉武志(日本)

<58キロ契約/5分3R>
風我(日本)
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴(日本)
中川晧貴(日本)

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
久保健太(日本)

<Progressミドル級/5分2R>
林源平(日本)
有松息吹(日本)

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45 AB Breakthrough Combat01 DEEP Gladiator K-MMA LFA MMA MMAPLANET NEXUS o ONE Progress SASUKE UAEW UFC YouTube オトゴンバートル・ボルドバートル シンバートル・バットエルデネ チョ・ジュンゴン 上久保周哉 中原由貴 中川晧貴 久保健太 佐伯繁 修斗 吉野光 坂本一弘 松嶋こよみ 林源平 森戸新士 椿飛鳥 櫻井雄一郎 河名マスト 泉武志 海外 長谷川賢 風我

【Breakthrough Combat01】現状突破へ。新イベント発進。メインに吉野光。DEEPやGladiator勢も

【写真】吉野の日本での試合は2022年2月以来、2年8カ月ぶりとなる (C)MMAPLANET

23(水)、来週30日(水)にProgress実行委員会が主催する新しい格闘技イベント=Breakthrough Combatの第1回大会が会場非公開の配信型イベントとして開かれることが明らかとなり、東京都港区のBarbizon10で設立会見が開かれた。
text by Manabu Takashima

これに先立ってメディアには同大会に関するプレスリリースが配信され、同大会の旗揚げ目的が同委員会の長谷川賢の名前で以下の様に寄せられている。

長谷川賢
「UFCを頂点としたMMAワールドで、最強を目指す選手。国内ビッグショー出場を願う選手、老舗団体プロモーションでタイトルを狙う選手。新興プロモーションで練習の成果を見せて、成長を感じ取りたい選手。組み技世界一を争う異様に進歩したグラップリング最前線に挑む選手たちが、日本の格闘技界には存在しています。

同時にそんな目標はあっても、どのようにステップアップを果たすのかが分からない。行き着くまでの筋道が見えない。目の前を断崖絶壁に阻まれ、その先に進むことができない選手たちがいます。

彼らが現状を突き抜け、閉塞感を打ち破るための戦いの機会を提供したい。最強を目指すためのルートを進むのに欠かせないビーコンサインの役割を果たしたい。北米、アジアの舞台に進むために国内で下準備となる相手と戦い、強さを追求するためのステージに立つサポートをする格闘技イベントBreakthrough Combat(ブレイクスルー・コンバットは、10月30日に活動を開始します。

<中略>

Breakthrough Combat旗揚げに則しましてDEEP佐伯繁代表、Sustain坂本一弘代表、Gladiator櫻井雄一郎代表を始めてとする方々から多大なご協力がありましたこと、深謝の意を表します」


Progress実行委員会は2年前にProgressルールというポイント制及びスクランブルを評価した──まるで打撃のないMMAルールセットを用いて、MMAファイターの技術力強化とグラップリング界との交流を目的に設立された。そして2022年よりGladiatorやHEAT、NEXUSで試合が実施されてきた(現在はGladiatorのみ)。

その後、長谷川はGladiatorのタレントリレーションの職に就き、アジアのフィーダーショーを目指す同大会にフィリピン、モンゴル、韓国勢らを招聘。さらにBloom FCにもそれらの国の選手達の来日を実現させてきた。

また自主興行としては今年の2月と8月にGladiator Challenger Seriesを開き、海外ではLFAと協力関係を築き上久保周哉&松嶋こよみの契約が実現。Breakthrough CombatはGCSと違い、Gladiatorを筆頭にDEEPや修斗(Sustain)からの協力を得ている点が特徴だ。

下記の対戦カードにあるようにDEEPを主戦場とする風我、泉武志が出場。前者はモンゴルMMA界の未来=オトゴンバートル・ボルドバートルと相対し、後者は森戸新士の持つProgress暫定ウェルター級王座に挑戦する。

同様にGladiatorから久保健太、中川晧貴の両選手がラインナップに名を連ねている。久保はK-MMA界ティーンファイターでONE FF出場経験のあるチョ・ジュンゴンとのマッチアップ
決まっている。

中川とProgressルールで戦う相手は当初、椿飛鳥が予定されていた。しかし、修斗11月大会でSASUKEの持つ修斗世界フェザー級王座挑戦することが決まり、椿はケガのリスクを避けるという当然の選択をし、彼の代役として試合勘を失いたくないとPROGRESSルール出場の意向を以前から伝えていた──格上いっても過言ない──中原由貴の参戦が実現した。

また世界を目指す道筋を創るという大会開催主旨に則して、メインイベントは日本での試合から遠ざかりUAEWで戦ってきた吉野光が抜擢された。

モンゴルのシンバートル・バットエルデネとの対戦が決まった吉野のBreakthrough Combat出場に関しては河名マスト、上久保、松嶋がグラジに参戦してきた経緯と共にゴールを持つということが非常に似通っていると捉えて何ら問題ないだろう。

なおBreakthrough Combat設立記者会見の詳細は後ほど──お伝えします。

■Breakthrough Combat01対戦カード

<バンタム級/5分3R>
吉野光(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]泉武志(日本)

<58キロ契約/5分3R>
風我(日本)
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴(日本)
中川晧貴(日本)

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
久保健太(日本)

<Progressミドル級/5分2R>
林源平(日本)
有松息吹(日本)

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45 DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 Pancrase337 Pancrase340 Special YouTube   パンクラス 住村斉明里 住村竜市朗 嶋田伊吹 林源平 草MAX 藤田大

【Special】J-MMA2023─2024、住村竜市朗「娘から――調子エエやん。もうちょっと続けたら、って」

【写真】何だかんだで仲が良い竜市朗&斉明里の親子(C)MMAPLANET

2023年が終わり、新たな1年が始まるなかMMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。
Text by Shojiro Kameike

J-MMA2023-2024、第九弾は住村竜市朗に話を訊いた。2023年は2月の試合を最後に戦いの場をDEEPからパンクラスへと移し、クリスマスイブには林源平を下してベルトを腰に巻いている。年末年始に地元の淡路島へ帰省し、年明けにはキングジム神戸で練習を開始した住村を尋ねると、そこにはアマチュアファイターの娘・斉明里の姿もあった。日本MMA界随一のスベリ芸を見せる王者が、娘と2024年について語る。

■2023年住村竜市朗戦績

2月11日 DEEP112
○2-1 嶋田伊吹(日本)

7月9日 Pancrase336
○3-0 草MAX(日本)

9月24日 Pancrase337
○2R4分59秒 by TKO 藤田大(日本)

12月24日 Pancrase340
○5R2分09秒 by TKO 林源平(日本)


――年末年始は淡路島に帰省し、明石大橋を渡って神戸まで練習に来ているのですか。

「はい。車で40分ぐらいだから近いですよ」

――それは東京に練習拠点を移して以降、毎年同じスケジュールなのでしょうか。

「もともと東京に出る前からキングジムでお世話になっていて、DEEPのベルトを獲った時は週3~4ぐらいでマサさん(小西優樹キングジム神戸代表)と一緒に練習させてもらっていました。今は年末年始ぐらいですね。あと娘の所属もキングジムにお願いしていて」

――住村斉明里選手は淡路島から神戸のキングジムに通っているのですね。

「そうですね。本当はバスと電車で通う約束やったけど、車で送り迎えしないと練習に行かないようになり――それで中学3年間という、一番伸び盛りの時期を棒に振りました(苦笑)。高校に入ってから柔道を始め、キングジムでも練習しているという状態です」

――斉明里選手が初めてアマチュアMMAの試合に出たのは何歳の時ですか。

「小1から練習を始めて、MMAの試合に出たのは中2ぐらいからじゃないですかね」

――当初は本名で試合に出ていましたが、昨年11月のDEEP大阪大会では「セアリ」というリングネームで試合をしています。

「僕の娘だと思われたくなかったらしいですよ。(斉明里選手に向かって)なんでなん? 普通やったら住村斉明里で試合に出るやろ」

斉明里 (小西代表に)本名は嫌ですよね?

小西 いや、本名でエエと思うけど(笑)。

――アハハハ。住村選手から見て、斉明里選手の実力はいかがですか。

「まだまだ全然、っていうレベルですよ。打撃もできないし、レスリングもできない。寝技もフィジカルも弱くて」

――斉明里選手の試合を見る時の目は、父親のものなのか。あるいは一人のファイターとして見ているのでしょうか。

「最初の頃は父親として緊張していました。でも11月は僕もブチギレましたね。トップを奪うたびに同じ返され方をされていたので。マサさんも僕も怒っていました。だから今は自分もファイターとして、いちファイターとしての娘を見ているんだと思います」

――なるほど。一方で住村選手ご自身の2023年は、どのような1年だったでしょうか。

「良い1年だったと思います。2022年が悪かったですからね。もう引退かな――と考えていましたが、そこからまた頑張って良かったです」

――2023年は7月からパンクラスに参戦し、3戦目でベルトを巻きました。

「3戦目でタイトルマッチ、というのは想定内でした。何なら2戦目でタイトルマッチをやりたかったです。それでも3試合やらせていただいて、結果的に良かったと思います。藤田戦の内容から見えて来るものもありましたしね」

――藤田戦で見えてきたものとは?

「組みの部分ですね。組みで勝負していけると思いました」

――では改めて、パンクラスのベルトを獲得した感想をお願いします。

林戦もTD→塩漬けパターンかと思われたが……(C)MATSUNAO KOKUBO

「試合内容は完封だったと思います。相手の得意な部分——強打を封じ込めて戦うことができました。ベルトを巻くことができたのは、率直に嬉しいです。嬉しいけど、また次の挑戦を見据えていきたいですね」

――試合内容でいえば、住村選手はずっと「塩漬け上等」を掲げていました。しかし藤田戦から2試合連続でフィニッシュしています。まず藤田戦でパウンドアウトした時、トップキープしたまま試合を終えようとは思わなかったのですか。

パウンドアウトでKOPに。ポイントはヒジ打ちだった(C)MATSUNAO KOKUBO

「それは思わなかったです。藤田戦はたまたまグラウンドでヒジが効いて、藤田選手が一回落ちたんですよ。それでイケるんじゃないかと思って、パウンドをまとめました。あの試合でグラウンドのヒジの感触を得たのが、タイトルマッチでも生きましたね」

――もし塩漬けを優先するなら、ヒジ打ちもリスクではないですか。

「リスクではないです。言えば、掛け逃げみたいなものですから」

――というと?

「ヒジを打って逃げて、打って逃げて――だからリスクはないですよね。打つ時に胸を張っているわけでもなく、上体も起こしきってはいないので。そこで相手の気持ちが折れたのが分かり、ヒジとパウンドをまとめていきました」

――「塩漬け上等」と言いながらも、実は塩漬け上等ではなかったのでしょうか。

「安全パイ、ですね。リスクを抑えて、安全パイで試合をするということです。でも最近は塩漬けを期待する方が増えたので、その期待を裏切ってやろうと思いました(笑)。天邪鬼ですね。塩漬けも天邪鬼みたいな感じじゃないですか。みんなが打ち合いとかを期待するなかで、『俺はそういう試合はしないよ』って」

――ただ、2試合連続フィニッシュしているので、次の試合も期待されるかと思います。

「だから塩漬けに戻ります!」

――えぇっ!?

「結局、僕のやっていることは自己満足ですよ。試合を観に来てくれたお客さんに、夢や感動を与えたいとか思っていません。ただ自分を応援してくれている方たちが喜んでくれたら良くて。そういう選手が勝ってベルトを巻く――他の選手はムカつくかもしれないけど、どんどんムカついてほしい。僕は悪いヤツやから、むしろウェルカムですよ(笑)」

――そんな悪いお父さんの試合を観て、斉明里選手はどのように仰っているのでしょうか。

父娘が並んで汗を流す、素晴らしい年明け(C)SHOJIRO KAMEIKE

「娘は『早く引退してほしい』と言っています。もう怪我してほしくないっていう気持ちが強いんやと思いますよ。僕が倒れるところも見ていて――自分が格闘技を経験したからこそ分かるものもあるでしょうし。そういう娘の気持ちが、僕の塩漬けの試合にも繋がっているのかもしれないです」

――……。

「でも最近は『調子エエやん。もうちょっと続けたら』と言うんです」

――それはファイターとしても、父親としても嬉しい言葉ですね。

「僕は緊張しぃやから、試合前は娘とLINEでやり取りするんですよ。僕が『緊張してきた』 と送ったら、娘が『やることやってきたんやから、あとは体が勝手に動くやろ。今さら緊張しても仕方ないやん』と返してきました。その娘のメッセージに対して、僕は『押忍!』と。女の子のほうが肝っ玉は据わっていますね」

――メチャクチャ仲が良いじゃないですか。

「なのに本名は名乗らないんですよね(苦笑)」

――アハハハ。

「たぶん『住村竜市朗の娘』って書かれたくないんやと思いますよ。親の七光りで試合に出たくない。自分の力で出たい、と。でも僕からすれば、父親の名前だろうと何だろうと使えるもんは使えば良い。それで自分自身が有名になれば、僕の名前なんて消えていきますから」

――斉明里選手のために東京から淡路島に戻ってくることは考えなかったのですか。

「それは思わなかったです。自分には自分の夢があり、まだ青春していますから。一度東京へ行ったからには、すぐに淡路島に帰ろうとは考えていません。娘は娘で頑張る。自分は自分で、東京で頑張る。その気持ちは娘も理解してくれています」

――ではベルトを巻いて迎えた2024年は、どのようなキャリアを過ごしたいですか。

「地元で試合したいなっていう気持ちもありますけど……一番の心配は、僕ってチャンピオンになったら弱くなるんですよ。だから今後もチャレンジャーの気持ちで、どんどんチャレンジしていきたいと思っています」

――新しいチャレンジ、ですか。

「まだ具体的な試合の予定は決まっていませんが、MMA史上初のことを考えています。自分のMMAキャリアも、もうそんなに長くはない。でも2023年の試合で、いろんなものが繋がってきて、今の自分が一番強いです。ただ、チャンピオンになってしまうと自分の中に油断が生まれてしまう。そうならないよう、2024年もチャレンジャーの気持ちで戦います」


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ARAMI DEEP DEEP JEWELS IMMAF MMA NEXUS o ONE PANCRASE RYO SARAMI V.V mei   キム・サンウォン ジェニー・ファン パンクラス ムハンマド・サロハイディノフ 亀井晨佑 伊藤盛一郎 住村竜市朗 佐藤生虎 修斗 川中孝浩 平田直樹 有川直毅 松井斗輝 林源平 栁川唯人 沙弥子 河村泰博 粕谷優介 近藤有己 透暉鷹 高橋遼伍

『PANCRASE 340 ~PANCRASE 30周年記念大会 Vol.2~』試合結果

まんがでわかる 30歳から伸びる人、30歳で止まる人



第14試合 メインイベント パンクラス・ウェルター級チャンピオンシップ 5分5R
×林 源平(和術慧舟會IggyHandsGym/王者)※初防衛戦
○住村竜市朗(TEAM ONE/2位、元DEEP王者)
5R 2’09” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※住村が王者に

第13試合 コーメイン パンクラス・フライ級暫定チャンピオンシップ(王者決定戦) 5分5R
○伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム/1位、元ZSTフライ級王者)
×有川直毅(K-PLACE/3位)
2R 3’05” 裸絞め
※伊藤が暫定王者に

第12試合 パンクラス第5代バンタム級チャンピオンシップ(王者決定戦) 5分5R
×河村泰博(和術慧舟會AKZA/1位、Fighting NEXUS王者)
○透暉鷹[ときたか](ISHITSUNA MMA/2位、元パンクラス・フェザー級王者)
1R 4’45” 肩固め
※透暉鷹が王者に

第11試合 パンクラス・ライト級王者挑戦者決定戦 5分3R
×粕谷優介(CROWN/1位)
○雑賀 ヤン坊 達也(DOBUITA/4位)
判定0-3 (出口27-30/荒牧27-30/松井27-30)

第10試合 パンクラス初代女子アトム級(47.6kg)王者決定トーナメント一回戦 5分3R
○沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム/2位)
×V.V Mei[ヴィーヴィーメイ](フリー/元DEEP JEWELSアトム級王者、元VALKYRIEフェザー級(52kg)王者)
判定2-1 (大藪28-29/山崎29-28/梅木28-29)

第9試合 パンクラス初代女子アトム級(47.6kg)王者決定トーナメント一回戦 5分3R
×ジェニー・ファン(台湾/AACC/1位)
○SARAMI(パンクラスイズム横浜/修斗女子スーパーアトム級(50kg)世界4位・元王者)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第8試合 フェザー級 5分3R
×亀井晨佑[しんすけ](パラエストラ八王子/2位、ネオブラッドトーナメント2018同級優勝)
○平田直樹(トライフォース柔術アカデミー/5位)※フリーから所属変更
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第7試合 フェザー級 5分3R
△高橋遼伍(KRAZY BEE/元修斗環太平洋王者)
△キム・サンウォン(韓国/コリアントップチーム/8位、元Double G王者)
3R 負傷判定1-1 (梅木28-30/荒牧30-28/出口29-29)

第6試合 フェザー級 5分3R
○Ryo(グランドスラム/RINGS/6位、元THE OUTSIDER 70-75kg級王者)
×栁川唯人(K-PLACE/11位、ネオブラッドトーナメント2023同級優勝)
3R 0’33” 腕ひしぎ十字固め

第5試合 フライ級 5分3R
○ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン/カトランジム/5位、IMMAF 2022 世界選手権フライ級優勝)
×松井斗輝(パラエストラ柏/8位)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

第4試合 71.5kg契約 5分3R
×近藤有己(パンクラスイズム横浜/元ミドル級・ライトヘビー級・無差別級王者)
○美木 航(NATURAL9)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第3試合 バンタム級 5分3R
○田嶋 椋(OOTA DOJO/5位・元暫定王者、ネオブラッド・トーナメント2022同級優勝&MVP)
×笹 晋久(パラエストラ柏/6位、修斗2017同級新人王)
判定3-0 (山崎29-28/出口29-28/大藪29-28)

第2試合 ウェルター級 5分3R
×川中孝浩(BRAVE/元GRAND王者)
○佐藤生虎[しょうご](UNITED GYM TOKYO)
1R 1’21” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第1試合 プレリミナリーファイト フライ級 5分3R
○眞藤源太(KINGCRAFT)
×梅原規祥[みさき](リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
1R 1’51” 裸絞め

 遅ればせながら12月24日に横浜武道館で開催された『PANCRASE 340 ~PANCRASE 30周年記念大会 Vol.2~』の試合結果。メインイベントのウェルター級チャンピオンシップは住村竜市朗が林源平に5R TKO勝ちし新王者に。セミファイナルのフライ級暫定王座決定戦は伊藤盛一郎が有川直毅に2R裸絞めで勝利。第12試合のバンタム級王座決定戦は透暉鷹が河村泰博に1R肩固めで勝利しています。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase340 キック パンクラス 住村竜市朗 林源平

【Pancrase340】住村が1~4Rまで圧倒し、5Rにマウントパンチでパウンドアウト。完全勝利で王座戴冠

<ウェルター級KOPC/5分5R>
[挑戦者] 住村竜市朗(日本)
Def.5R2分09秒 by TKO
[王者] 林源平(日本)

いきなり住村がダブルレッグから組みついてテイクダウン。林が立ち上がると、そのままバックキープする。林が正対して距離を取ると、再び住村がジャブからダブルレッグに入る。林は背中を見せつつ、スタンドをキープする。

林は住村の手のクラッチを下げ、住村は林をケージに押し込んで林の腿にヒザやカカト落としを入れる。林が向き直ったところでラウンド終了となった。ジャッジは3名とも10-9で住村にポイントをつける。

2R、林が強烈な右ロー。住村はその蹴り終わりにダブルレッグでテイクダウンして、ハーフガードでトップキープする。住村は肩固めを狙いつつ、立ち上がろうとする林のバックに回り込む。

林は両足をフックされたまま立ち上がり、ここも林が正対する。距離が離れると住村が左を見せてダブルレッグへ。林はそれを切ると、ジャブを見せてプレッシャーをかける。このラウンドもジャッジは3名とも10-9で住村にポイントをつけた。

3R、林はジャブを伸ばして右アッパー。住村のダブルレッグを切って、その際に左ハイキックを蹴る。住村がダブルレッグに入ると、林はスイッチでポジションを返しつつ、スタンドで組みの攻防になると林が住村を投げる。

ここは住村がすぐに立ち上がり、スタンドの打撃に戻ると林はジャブと右アッパー。住村はシングルレッグから組んでテイクダウン、ハーフガードでトップキープする。林は背中を見せて立ち上がって向き直る。スタンドの攻防では林の右ローがローブローとなる。

再開後、住村は林の右ローに合わせて組みついてテイクダウン。林は三角絞めや腕十字を狙い、背中を見せて立つ。林が正対すると、住村はサークリングして距離を取る。1・2Rに続いて、3Rもジャッジ3名とも10-9で住村を支持した。

4R、住村がサークリングして左ミドルを蹴る。林もジャブ・右ハイキックを見せるが、住村がシングルレッグから組みつく。林も背中を見せてスタンドをキープするが、正対したところで住村がボディロックから足をかけてテイクダウンする。

ハーフガードでトップキープする住村。林は身体を起こして腰を抜いてスイッチを狙うが、住村がテイクダウンしてサイドポジションでトップキープする。そして肩固めを狙いつつマウントポジションを取ってパンチを落とした。当然このラウンドもジャッジ3名が10-9で住村にポイントをつける。

5R、住村が林に距離を取らせず、ダブルレッグで組みつく。背中を見せる林をテイクダウンすると、マウントから肩固めを狙いつつヒジを落とす。亀になる林のバックに回った住村。最後はマウントからパンチを落とし続け、レフェリーストップを呼び込んだ。

パンクラスでの王座戴冠を成し遂げた住村は「悔しい想いをした時もあったけど、新しい目標が出来て、それを形にできたことがうれしいです。何か一つでも一生懸命取り組めば、良いことがあるんだなと思いました」とファンにメッセージを送った。


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