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【Shooto2024#05】「自信と試合内容のギャップが埋まってきた」椿飛鳥、2022年以降のマインド変化

【写真】過去にリアリティショーでお世話になったプロデューサーに、チケットを購入してほしいと願い出ることがでいる強心臓の持ち主(C)SHOJIRO KAMEIKE

21日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#05で、椿飛鳥がたてお(※飯田健夫からリングネームを変更)と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

椿は2018年に全日本アマチュア修斗選手権で優勝した直後、ONEトライアウトに合格し、さらにはABEMA TVの格闘代理戦争にも出場する。それにより、彼にとっては苦難のMMAキャリアがスタートしたともいえる。しかし2021年までに3連敗を喫したあと、2022年は新たなキャリアを積み始めたといえば良いのか。特に今年3月の結城大樹戦は、それまでとは打って変わったファイトを見せていたようにも感じる。2022年以降の椿飛鳥に何が起こったのか。這い上がる男の浪漫——椿飛鳥がベルトに辿り着くために重要な一戦を迎える。


MMAを始めた時の理想と現実のギャップを感じました

――リモートでのインタビューとなりますが、本日は会社もお休みなのですか。

「今日はたまたま休みなんですよ。今の部署はシフト制で――平日も朝に練習して、昼から勤務とか融通を効かせてくれる職場です。代理戦争が終わった頃に新卒で就職して、今は6年目ぐらいになります」

――新卒から6年目ということは、もう昇進する頃でしょうか。

「おかげさまで一応、一つの部署のリーダーみたいな形でやらせてもらっています」

――おぉ! そこから会社でのし上がっていく、と。

「いえ、僕は独立して自分で会社やったり、格闘技のジムをやりたいとは会社にも伝えています。会社も『応援するよ』と言ってくれていますね」

――いずれジムを出す、つまり格闘技と人生を共にすることは就職した当時から考えていたことですか。

「就職するまでは将来のこととか、一切考えたことがなかったです。大学4年生の時に全日本アマ修で優勝し、直後にONEのトライアウトに受かって。さらに格闘代理戦争の話も来て――『これで格闘技だけで生きていけるわ』と思っていました(苦笑)。

でも格闘技をやっているだけでは生活費もなく、家賃すら払えないような状況に陥っていました。たまたま練習仲間のツテで、ファイターを応援してくれる会社を紹介してもらい、就職したんです。それが今の会社で」

――そこからONEウォリアーシリーズや格闘代理戦争を経て、自分が思い描いていたものとは異なる格闘技人生に直面することになるのですか。

「だいぶ違ったものになっています(笑)。ONE WSの時はONEとの契約を目指していました。だけど、ONE WSが行われなくなってからは、とにかく頂いたオファーに対して頑張る。それぐらいで、あまり深くは考えていなかったです。そこから連敗が始まり……当時は来たオファーを受けるという状態で、今思うと目標もなく過ごしていた時期でしたね」

――修斗でいえば多くは全日本アマ修斗で優勝すると、次はプロの新人王で、さらにチャンピオンシップへと繋がっていきます。

「僕もそこから海外へ、という道は思い描いていました」

――思い描いていたものとは違う道を歩むことになり、特に3連敗を喫した中で「このままで良いのか?」と考えることはありました。

「考えました。特に岩本健汰戦で負けた時は――辞めたいとまでは思わなかったけど『このままで続けたくない』という気持ちがあって。そこから新人王トーナメントに出場するのも、異例といえば異例なんですよね。本来エントリーの基準は2戦以下だけど、コロナ禍もあったので6戦以下になっていましたから。そこでウチの森修会長からも『新人王トーナメントに出てみないか』と言われたんです。

当時は急なオファーも多かったんですよ。新人王トーナメントなら1年間、定期的に試合が組まれる。そのほうが仕事しながらコンディションもつくりやすいと思って。ただ、『これで負けたら終わりだ』と思って、トーナメントに臨みました。初戦で負けたら4連敗になるし、新人王に出るキャリアの選手に負ければ、格闘技を辞めることができるかな、と」

――格闘技を辞めることができる……とは、どこかに「格闘技を続けていくのが苦しい」という気持ちがあったのでしょうか。

「ありましたよ。代理戦争のおかげで名前も知られて『あ、椿選手だ』と声をかけてもらうことも多かったです。だけど、それに見合う実績を挙げることができていないという葛藤はありました。

3連敗を喫した時も、見方によっては『相手が強豪だったから仕方ない』と言ってくれる人もいました。だけど3連敗には変わりない。それだけの選手に何もできずに負けたことで、自分がMMAを始めた時の理想と現実のギャップを感じましたね。だから『新人王の初戦で負けたら格闘技を辞められるかな?』と思ったことは事実なんです。逃げる、というのとは少し違っていて……何て言えばいいんでしょうね」

――その気持ちは分からなくもないです。今でもネットで「椿飛鳥」と検索したら、続く第2キーワードが「弱い」で。さらにSNSでは「椿飛鳥が世界1位かよ」と書かれていたり……。

「アハハハ! 今はもうSNSに書いていただくだけで嬉しいですよ。だって『見られない』『何も言われない』ことほど怖いことはないですから。だけど新人王の初戦(岡田達磨に判定勝ち)で勝った時はホッとしました。あの試合までは自分の自信と試合内容にもギャップがあったんですよ。練習ではできることが、試合では出せない。練習を通じてどれだけ自信があっても、試合でリアルな結果が付きつけられる。そんな状態が2年半ぐらい続いていました。でも岡田戦で、そのギャップが少し埋まったというか。

練習と試合って全然違うものだし、試合で出たものが実力じゃないですか。練習で強いなんて全くアテにならない。そんななかで、岡田戦では練習してきたことが出せたなとホッとして。このまま続けていけば、もっと良い動きができるんじゃないかと思いました。

トーナメント決勝ではCHAN龍選手にも負けてしまいましたけど、あの試合も大きな転機になりました。試合前からCHAN龍選手と戦うことより、『この後はタイトルまでどう進んでいくのか』という道筋を考えてしまっていて。ヒジを負傷して負けた結果について『アクシデントだった』と言ってくれる人もいます。でもあれは完全に僕の負け。精神的にも技術的にも僕の甘さが出ました」

――……。

「あの時も実は『ここで負けるなら……』と思っていました。でもまだ腕が治っていない状態でジムに行ったら、会長が『試合を見返したけど、ココをもっとこうしたら』と熱心に指導してくれたんですよ。『他の人が自分のために、ここまで熱心になってくれることってあるのかな?』と感じて、怪我が治ったら次の試合のために頑張ろうと決めました」

勝利を考えるな。その場その場で最善の動きを選択しろ

――これは話の本筋とは関係ありませんが、新人王決勝を争ったCHAN龍選手の訃報を知った時は……。

「う~ん……、……、……才能溢れるファイターが亡くなったことは、すごくショックでした。いろいろ思うところはあります。でもご遺族のことを考えたら、事情を知らない自分が何か言うべきではないと思っています。すみません」

――いえ、こちらこそ答えにくいことをお聞きしてしまいました。話を戻すと、新人王トーナメントを経てこの2試合はどう変化したのでしょうか。

「試合に臨む気持ちが変わったことは大きいです。それまでは、試合って凄く特別なものだと思っていました。自分の全てを削って勝つもの――と、自分を追い込んでいたんです。自分で自分にプレッシャーをかけ過ぎていたというか。でも斎藤戦は『よし! いっちょ試合してくるか』みたいな感じで試合に臨むことができて。結果、齋藤選手に競り勝てたことで『このマインドが自分に一番合っているんだ!』と気づけました」

――確かに前回の結城大樹戦は、凄く伸び伸びと戦っている印象を受けました。相手に取られているであろう場面でも、『これは取り返せるな』と考えることができていたのですか。

「これは会長から教わっているマインドなのですが、『勝利を考えるな。その場その場で最善の動きを選択しろ』と。『ここでこうしないとラウンドを取られる。勝てない』って思うと、良くない動きをしてしまうことが多いんですよね。それは練習でも感じます。練習で強いけど試合で勝てない選手とは、そういうことなんじゃないかと思いました。

練習は勝ち負けを考えない。でも試合だと勝ちを見越して試合をしてしまう。結城戦は、試合を通じて『ここをこうすれば勝てる』という気持ちはなかったです。分かりやすいのは――バックを取られたら『負ける!』と考えるのではなく、まずディフェンスする。その場その場で最善の動きを選択していけば、その積み重ねでラウンドも取れますよね。そういうラウンドを積み重ねていけば、フルラウンド取れる。3R制であれば最低2つ抑える……ということでもなく、フルラウンド取りに行く。そのマインドも自分に合っていると思います」

――前回は世界1位の結城選手に勝ち、次にタイトルマッチ経験者のたてお選手を下せば、遂にベルト挑戦も見えてきます。

「実は……たておさんとは仲良いんですよ。結城選手に勝ったあと、『椿さん、おめでとう! 復帰して椿さんと試合できるように頑張ります』というメッセージが来て。そこから、たておさんとやり取りしている間に試合のオファーが来ました(笑)。だからといって、やりづらさとかは無いです。コレはコレ、ソレはソレなので。

飯田選手は今ランキングに入っていないだけで、タイトルマッチ経験者だし、実力者です。この試合に勝てば、自分がベルト挑戦者として一番手じゃないですか。いろいろ経験してきましたけど、やっぱり修斗のチャンピオンになりたい。僕がチャンピオンになった先に見据えているのは『修斗を盛り上がる団体にしたい』ということで。それこそMMAを知らない人にも修斗を好きになってほしい。で、皆さん『椿飛鳥がチャンピオンかよ』って書いてください」

■視聴方法(予定)
7月21日(日)
午後6時00分~ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2024#05 対戦カード

<修斗世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
藤井伸樹(日本)
齋藤奨司(日本)

<フェザー級/5分3R>
椿飛鳥(日本)
たてお(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
須藤晃大(日本)

<2024年度新人王フェザー級2回戦/5分2R>
中池武寛(日本)
蓮池勇太(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
島村裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
加藤ケンジ(日本)
人見礼王(日本)

<フライ級/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
岡田嵐士(日本)

<ストロー級/5分2R>
牧ヶ谷篤(日本)
友利琉偉(日本)

<2024年度新人王フェザー級2回戦/5分2R>
松岡拓(日本)
井上翔太(日本)

<バンタム級/5分2R>
中野剛貴(日本)
瀬戸口怜久(日本)

※コメインで予定されていた環太平洋フェザー級王座決定戦は、竹原魁晟が体調不良のため計量会場に来ることができず中止に。契約体重をクリアしている上原平がルールに則り、不戦勝かつ新王者に認定される。

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45 AB ABEMA DEEP FAW2024#02 MMA MMAPLANET o イゴール・タナベ チャンネル トミー矢野 プロレス 中谷優我 松岡拓 田嶋椋 青木真也

【FAW2024#02】格闘代理戦争準決。青木真也も監督継続、中谷優我「派手な試合はできない。必死に勝つ」

【写真】青木監督の愛のムチ?で中谷は一歩一歩強くなっている(C)TAKUMI NAKAMURA

4年振りに再開したABEMAの格闘家発掘リアリティTVショー=格闘代理戦争-THE MAX-。3月15日に都内某所で実施された一回戦で、中谷優我は一般公募からエントリーした松岡拓(監督:田嶋椋)を3分3R=9分間、テイクダウン&コントロールで判定勝利した。19日(金)の準決勝ではトミー矢野(監督:イゴール・タナベ)と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

試合前日に青木監督から「負け確定」の烙印を押されながらも、いざ試合では自分のやるべきことを貫いて勝ちを手にした中谷。代理戦争という企画を通して青木監督と時間を過ごすことで確実に強くなるきっかけを手にしている。トミーとの準決勝でも愚直に勝利を目指す。


――一回戦の松岡拓戦では3分3R組みで松岡選手をコントロールし続けての勝利でした。

「対戦相手が前日に決まったというのもありますし、試合映像も少ない相手だったので、組み合う・向き合うまで分からない点が多かったんですけど、自分のやりたいことを徹底できたかなと思います」

――試合前日に相手が決まるということも含めて、自分がやるべきことを貫く練習をしてきたのですか。

「そうですね。基本的に僕は誰が相手でも同じスタイルで、自分のやりたいことを押しつける作戦というか。そういうアドバイスももらっているので、それを実践しています」

――まさにその通りの試合だったと思うのですが、あの時点では満足がいく試合でしたか。

「反省点というか、直さなきゃいけないところも多々あった試合ではありますけど、自分のやりたいことができたのかな……とは思います」

――青木監督からも「前回の試合の良かったところはかっこよくやろうとしなかったところ」と言われていましたが、自分のファイトスタイル的に、余計なことせずに自分のやるべきことだけをやるという考えですか。

「はい。初めてDEEPに出て負けたとき(2023年7月の井上竜旗戦)も、自分が貫かなきゃいけないところを譲ってしまって、判定で負けてしまったんです。その時の反省からしてもそうですし、自分のやるべきことをやらなきゃ勝てないと思って戦っています」

――試合前の抽選会で青木監督から「負け確定」という発言があったり、試合直後に監督の辞退宣言があったりと試合以外でも色んなことがありましたが、今は一連のことをどうとらえていますか。

「やっぱり青木さんにもっと認められるというか、よくやったと言われるまでいきたいなと思いますね。青木さんが『お前勝てるぞ』と思ってくれるくらいまでいきたいです」

――すべては自分が強くなるために必要なものだと受け止めていますか。

「そうですね。僕はそう感じています」

――1回戦が終わった後、練習していくなかで変わったことはありますか。

「青木さんにも常々『もっと考えてやれ』や『お前は浅はかだ』と言われ続けているんですね。それで『自分は何を考えなきゃいけないんだろう?』や『何が浅はかなんだろう?』というところから考えました。それで練習中の心境であったり、自分は淡々と練習していた部分があったんで、まだまだ足りないところは多いのですが、少しは考えながら練習に取り組めるようになったのかなとは思ってます」

――そういったことを考えると、ただ試合経験を積むのではなく、格闘代理戦争という企画で監督と二人三脚で試合したことで得られるものは大きかったのではないですか。

「はい。本当にこの2~3カ月は今までとは全く違う、すごく得たものは大きいですし、自分自身も少しずつ変わりつつあるのかなとは思っています」

――また番組内ではプロレスラーの藤田和之選手やケンドー・カシン選手ともトレーニングしていましたが、当日はどんな心境でしたか。

「怖かったですね…。何をするかも分からなかったですし、藤田さん・カシンさんがいるというのは本当に怖かったです」

――特に藤田選手からは海でボディスラム&闘魂ビンタも受けていましたが、どんなものを藤田選手から感じましたか。

「最初は怖かったのですが、藤田さんの強さやかっこよさを感じましたね。話していただいた内容もそうですし、移動中も試合前にどんな心境だったか・どうやって過ごしていたのかを教えていただいて、僕のなかではすごくいい経験をさせてもらいました」

――自分の目標を達成する、目標にしている選手になるために何が必要かを体感できたようですね。

「僕が今課題にしている『変わらなきゃいけない』っていう話をしたときに、藤田さんから『人間はきっかけがあれば変われるんだよ。一つのきっかけで変われるから』とおっしゃってくれて、藤田さん・カシンさんとトレーニングしたことが変わるきっかけになるかもしれないなと感じました。僕が変わることができたかどうか。それは金曜日の試合で分かるのかなと思います」

――今回の試合に向けて青木監督から試合の前に何か言われたことってありますか。

「この試合に向けてというのはないですが、代理戦争を通して青木さんと接する機会が増えて、感じるものはたくさんあります。きっと僕が青木さんから感じられるものって本当に浅いところでしかないと思いますが、これがプロフェッショナルなんだなというものを勉強しています」

――準決勝で対戦するトミー矢野選手にはどんな印象を持っていますか。

「トミー選手は柔術が強くて寝技に自信があって、僕も寝技に自信があるスタイルです。得意なところは一緒ですが、違うスタイルにはなると思いますし、その中で僕のスタイル、僕のやりたいことを押し付ければ勝てるんではないかと思ってます」

――まさにお互いの戦い方を貫く者同士の試合になりそうですね。

「はい。そこでは負けないぞと自分で思っているし、そこで相手を上回りたいです」

――視聴者のみなさんにはどんな試合を見せたいですか。

「代理戦争はトーナメントなので、勝ちにこだわる姿勢というか貪欲な姿勢を見せていきたいです。僕は競技として勝ちたい。ただそれだけです」

――代理戦争は色んなキャラクターの選手と監督がいますが、中谷選手も勝ちにこだわること、自分の信念を持って挑む姿、そういったものを伝えたいですか。

「そうですね」

――それでは最後ファンの皆さん、視聴者の皆さんに一言メッセージをいただけますか。

「先ほども話した通り、僕は派手な試合はできないと思いますが、必死に戦って勝って優勝することを目標にしています。僕の貪欲な勝ちへの姿勢を見ていただいて、応援していただけたらなと思います」

■視聴方法(予定)
2024年4月19日(金)
午後7時00分~ABEMA格闘チャンネル

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【Pancrase341】井村塁戦に向けて、田嶋椋「試合をするたびに、試合の楽しみ方が分かってきた」

【写真】弱い自分を認識する。その作業の繰り返しで、人は強くなれると思います。目を背けない限り(C)MMAPLANET

今週末=31日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE341で井村塁と対戦する田嶋椋。松岡拓と共に戦った格闘代理戦争-THE MAX-の振り返りから、自身のファイトに関してインタビューで応えてくれた。
Text by Manabu Takashima

忘れてしまいたい──でも、乗り越えないといけない中島太一戦を消化し、笹晋久を経て井村と相対する田嶋。その想いとは。

<田嶋椋&松岡拓インタビューはコチラから>


──では格闘代理戦争の監督ではなくファイター田嶋椋のインタビューを始めさせていただくにあたって、MMAPLANETとしては昨年4月の中島太一選手との試合に関して尋ねないとわけにはいけなくて……。

「ちょっと、そこは……(苦笑)」

──試合内容、試合後の反応と全ておいて、あの試合を乗り越えることができていると捉えて良いでしょうか。

「そうですね……あの試合は、何もできなかったので。やはりSNSの反応は、相当なモノだったので……」

──全15試合のロング興行で、14試合目。その前の2試合の5Rの戦いも正直、鑑賞用スポーツとしては非常に厳しかった。そのような状況下で、見ている者にストレスが溜まっていたと思います。

「でも、それはそうなるよなという試合でした……。自分が見ていても、そうなったと思います。中島選手と向き合った時、こっちの作戦が全部通用しないという風に感じてしまったんです……。気持ちで……打撃で振ってとか、行こうというのもありました。でも、それをすると完全に死ぬなというイメージが自分のなかで固まってしまって。

そういうモノを壊すというか……あの時は、冷静に自分のなかで全てが見えてしまったので、もっと気持ちを出して行けるようにならないといけない。そこを学びました。試合後も太田(純一)代表とも色々と話して、改善していこうと」

──それを12月の笹晋久戦でぶつけることはできたという感触はありますか。

「ありました。前に出て、全ラウンドを取りに行くぞという気持ちは出せたと思います。笹選手のように強い選手と真っ向から戦えて良かったです」

──ただ難しいですよね。冷静さも必要で、バカにもなれないといけない。

「いや、その通りなんです。その両方が欲しいです。冷静過ぎるとガッと行けない。熱すぎても隙ができる。そのバランスが大切になってきます」

──そういうことで考えると、次戦の相手である井村選手はガンガンと攻めてくる印象の強い選手です。

「井村選手は攻撃を受けながら、攻める選手ですよね。そういうガツガツくるタイプの相手だと、こっちが冷静でいれば冷静でいるほどミスを回収することができます。そこでこっちが熱くなると、どっちかが致命傷となる攻撃を被弾する賭けのような勝負になってしまいます。だからこそ、次の試合では冷静になることが必要だと思います」

──井村選手はピンチになっても、動き続けて盛り返す。そんなファイターでもあるので、そのペースに巻き込まれないためにも冷静さをキープする必要があると考えますか。

「冷静に戦うのは前提として、冷静過ぎると中島選手との試合のようになってしまう(苦笑)。自分のペースで戦えている時は冷静で良いです。同時に乱戦に巻き込まれた時に冷静さをキープするのか、ギアを上げるのか。そのバランスを如何に取るのか。そこに関しては、自分のなかでは今はできるようになっていると思っています」

──高い山の頂上で、景色を見て怖いと感じると恐怖で。綺麗だと思えると、楽しめる。気の持ちようというのはあるかもしれないです。

「ハイ。自分は、試合は結構試しめる方なんです。楽しく……頭は冷静さを保っても、心はホットに戦いたいですね。そこは積めてきたと思います。試合を重ねるたびに、試合の楽しみ方が分かってきたというか……まだまだですけど、色々なモノが見えてきている感じはあります」

──中島選手との試合前に、その中島選手を越えるとRoad to UFCからUFCという目標を持っていました。今、あの目標というのは?

「自分のUFCで戦いたいという気持ちは変わらないです」

──そうなるとパンクラス内ではRoad to UFCを見据えている透暉鷹選手が、バンタム級のチャンピオンです。そこに向けて、今回の試合の意味合いをどのように考えていますか。

「今回の試合は1位と3位だし、次期挑戦者決定戦の位置づけにある試合だと思います。なので、ここでしっかりと勝って……。透暉鷹チャンピオンは『パンクラス内では、戦う相手は想定していない』という発言をしているので、『舐めるなよ』という試合をしたいです。

透暉鷹選手の視界に自分が入るとためにも、全ラウンドで圧倒して井村選手が『もう、コイツとはやりたくない』と思わせるぐらいボコボコにしたいです」

──では最後に、その想いを込めて井村選手との試合に向けて一言お願いします。

12月の笹選手との試合と比較すると、寝技でも打撃でも全てにおいて上がっていると自信を持っています。前回の試合はまだ納得できるまで行っていないので、自分が納得できて見ている人に楽しんでもらえる試合がしたいです」

■視聴方法(予定)
2024年3月31日(日)
午後1時00分~ U-NEXT 、PANCRASE YouTube メンバーシップ

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【FAW2024#01】格闘代理戦争で戦って─01─田嶋椋&松岡拓「覚悟を持って戦ってくれた」(田嶋椋)

【写真】松岡がプロで戦うようになった時、しばらくは必ず格闘代理戦争-MAX-出場という文字が添えられるに違いない(C)MMAPLANET

格闘代理戦争-THE MAX-4年振りに再開したABEMAの格闘家発掘リアリティTVショー。代理戦争はケージのなかはガチ、外はエンタメというJ-MMA界にあって独特の空気感を持つ。そんな代理戦争に31日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE341で井村塁と対戦する田嶋椋が、一般公募の監督としてOota Dojoの同門=松岡拓と出演した。
Text by Manabu Takashima

結果──3月15日に都内某所で実施された一回戦で、松岡は中谷優我に敗れた。アマ修斗全日本3位、新人王Tでプロデビューが決まっている松岡にとって代理戦争で得た経験とは。そして試合を控える田嶋が見た代理戦争とは。


――3月15日、格闘代理戦争-THE MAX-に田嶋椋監督として一般公募枠から同門の松岡拓選手が出場し、残念ながら中谷優我選手に敗れました。田嶋選手としては、その2週間後に自らの試合があるなかでの収録や抽選会、セコンド業となりました。随分とドタバタだったかと。

田嶋 そうですね……。15日の試合の1週間前に公募選手のなかで予選があり、松岡君が勝ってくれて。なので、本決まりになったのが1週間前でした。ただ自分の試合に向けてということでは深く考えることはなかったです。こういうテレビの企画も面白れぇなと思っていたので(笑)。試合に向けては、特に何も影響ないです。

──なるほどです。ところで予選の体重は何キロだったのですか。2週連続の試合で減量がどれだけ必要なのかは、気になるところです。

田嶋 73キロでしたね。ただ対戦相手が変更になり、体重も変わったり……なかなか大変でした(笑)。

──私も今回の格闘代理戦争はフェザー級だと思っていたのですが、1回戦も69キロのキャッチウェイトでライト級に近かったですね。でも、これは予選があったことを考慮しての決定だったのかもしれないですね。

松岡 自分は全く無名なので、スケジュールも体重の変更も全て飲み込んで格闘代理戦争に出たいと思ったので、そこは気にしていなかったです。

──既存のプロモーションでの試合ではないですし。あくまでもリアリティTVショーで、既存のプロモーションでは得られない知名度を獲得できる。そういう割り切りがあったということですね。

田嶋 自分も松岡君と同じ考えでした。条件、体重が変わっても強いヤツが勝つので。松岡君が予選、本戦と覚悟を持って戦ってくれて良かったです。

──格闘技メディアという立場ですと、前日の計量や抽選会は普通のプロ格闘技興行と変わらない──目の前で起きていることを記事にする方法論と同じでした。逆に大会当日は試合と試合の間が長く、収録という空気で戸惑ったのも事実です。選手として、その辺りはどのように感じていましたか。

松岡 自分は今回のような舞台で戦ったことがなかったので、今回は格闘代理戦争の現場で強い選手や有名な選手に会えたことで自信にも繋がり、次の試合にも自信をもって戦えると思います。格闘技を続けていても、あれだけのカメラがあったりする場で戦えない人もたくさんいます。それだけでも、これからの格闘技生活に役立つと思います。

──たくさんの大人が真剣になって番組を創る。その場を体感したわけですしね。ところで対戦相手の中谷選手はDEEPや巌流島でプロの経験があるファイターでした。組み技に関して自力のある新鋭ですが、青木真也監督から「負け覚悟」という発言がありました。この言葉にプレッシャーを感じることはなかったですか。

松岡 あれは……ちょっとプレッシャーになりました(苦笑)。

田嶋 実際にあの青木選手の発言が切り取られて、世の中に発信されていくので──やっぱりうまいですよね。ネタとして、制作の方に提供してくれているわけですし。

──田嶋選手が中島太一選手と戦った際に、相手コーナーにいた青木真也監督からは、「知らない」と相手にされていない風な発言もありました。青木選手の標的になるのは、本当に恐怖ではないかと(笑)。

田嶋 そこも含めて、全てエンタメに徹されているのだと思いますし、気にすることはなかったです。ただ松岡君には青木監督のところの選手をぶっ殺して欲しいとは思いました(笑)。

──アハハハ。その両者の対戦ですが3分3Rという時間設定、ここも勝負の綾となった感があります。

松岡 自分は打撃が得意なので、打撃をしっかりと効かせる。組まれたら離れるというプランでしたが、上手くいかなかったです。

田嶋 自分も3分3Rは経験していなくて。3分3Rはやり切ろうと思うと、やり切れてしまう時間です。5分だと切ったり、離れたりする時間が出てくる。そこで消耗させることもできるじゃないですか。

──松岡選手の立場だとそうですよね。

田嶋 5分あれば、展開も変わってきます。3分はずっとしがみついていることができますけど。一度、山を創れば時間までいきやすいです。

──仕切り直しがゴングなので、試合中に立って五分に戻されるわけでなく、気持ちも持続しそうです。そして仕切り直し後も同じ戦法でいくことも、迷わないでいけるのかと。

田嶋 まず組んで1分が使われ、一度離れてもすぐに組み直される。そうしたら、もうラウンドが終わってしまいます。あの中谷選手の戦法も。つまり向うの作戦が生きる。そこをしっかりと考えて、良い作戦を立ててきていたのだと思います。

松岡 でも、椋さんだったら逃げることができています。自分だから、アレを続けられてしまって。自分の実力不足です。

──田嶋選手は、この企画に参加されて何が生きたと振り返ることができますか。

田嶋 自分の試合が近づくなかで、試合をするのは松岡君なのですが、俺もケージのなかに入って自分のパンクラスでの試合をイメージしたりして。故意的にも俺も緊張してみたり、今週の日曜日の試合の雰囲気を味わうことができたのは良かったです(※取材は26日に行われた)。

──では格闘代理戦争出場を経て、松岡選手は今後どのようにMMAファイターとしてのキャリアを構築していこうと考えていますか。

松岡 自分は修斗の新人王トーナメント出場が決まっています。そこでしっかりと優勝をして、そこから修斗のトップになって日本のトップファイターの一員になっていきたいです。

──格闘代理戦争、決勝大会などワンマッチ出場のチャンスもあるかと。

松岡 ハイ、オファーを頂けるなら格闘代理戦争の方にも出るつもりです。修斗の新人王戦の日程も決まっていないですし、また格闘代理戦争の大会に出たいです。

──格闘代理戦争に出たことで他の修斗新人王戦出場選手よりも、確実に名前と顔を覚えてもらえたと思います。松岡選手のことを認識したファンに今後に向けての意気込みの方をお願いします。

松岡 自分は強くなるために格闘技を始めました。格闘技をやっている人やファンに「あいつは弱い」と思われたくないので、しっかり椋さんのように相手をなぎ倒して強いと思われる選手になります。

──押忍。ありがとうございます。続いて田嶋選手、パンクラスの次戦に向けて話を引き続き聞かせてください。

田嶋 ハイ!!

<この項、続く>


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45 AB MMA MMAPLANET o 中谷優我 松岡拓 青木真也

【FAW2024#01】青木真也推薦選手・中谷がTD&コントロールで判定勝利も、青木は監督退任を宣言?

【写真】中谷が3分3R組み続けた(C)MMAPLANET

<69キロ契約/3分3R>
中谷優我(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
松岡拓(日本)

松岡がジャブと右ロー。中谷がシングルレッグから組み付いてテイクダウンし、ハーフガードでトップキープする。松岡はケージに背中を預けて立ち上がるが、中谷はボディロックしたままテイクダウンする。

松岡は下からアームロックを狙いつつ、立ち上がる。中谷は足をかけてバックを狙いつつ、テイクダウンに成功。ここも中谷がハーフガードでトップキープするが、松岡が左腕を差してケージに背中を預けて立ち上がる。お互いに投げでテイクダウンを狙う中、中谷が上を取ってラウンド終了となった。

2R、中谷がパンチに合わせて組み付いてテイクダウンする。松岡はケージを使って立ち上がるが、中谷は左腕を差して寝かせる。この攻防が続き、中谷が立ち上がろうとする松岡のバックを取ってパンチを落とす。中谷は肩固めを狙いながらトップキープし、立ち上がった松岡をケージに押し込んでラウンド終了のブザーを聞いた。

3R、松岡がワンツーで前進。組みついた中谷はバックについて、松岡を前方に崩す。中谷は松岡の腰をコントロールし、松岡が立ち上がると足をかけてテイクダウンする。松岡も背中を見せて立ち上がるが、中谷のボディロックを切れない。残り1分を切ると中谷がバックコントロールし、肩固めへ。最後は中谷がマウントを取ったところで試合終了となった。

試合後、中谷は「とにかく一勝できてよかったです。自分のスタイルを貫けたかなと思います。次は進化した姿を見せる、自分に厳しくいきたいと思います」とコメント。続いて監督の青木がマイクを渡されると「感動しました!独り立ちする力はついた。これからは一人で頑張ってください!あとは秋山(成勲)が面倒見ます」と言い残してバックステージへと去ってしまう。困惑の表情を浮かべた中谷は青木のあとを追った。


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【FAW2024#01】向坂準之助擁した平本蓮「僕のレベルアップと同時に剛毅會も進んで行ければ」

【写真】相当な手術をしたことが、語調からも伝わってきた(C)MMAPLANET

14日(木)、15日(金)に会場非公開で開催される格闘代理戦争 THE MAXの計量及びトーナメント組み合わせ抽選会が行われ──監督となった数々の大物ファイターを会見場に待たせ、最後に会場入りしたのが平本蓮だった。

その平本に組み合わせ抽選会終了後に、格闘技代理戦争参戦について話を訊くと、剛毅會というMMAチームの結束力を高める絶好の機会と捉えている様子だった。


──最近、手術をしたとか。

「ハイ、やっと抜糸しました」

──相当痛みを抱えていたと聞きました。

「ハイ、試合後にリカバリーでデカ食いしてしまって。肛門が波状になっているのが、痔でケツの穴の横に穴が開いてしまって。以前に韓国で痔ろうになってから、膿が溜まるような癖がついちゃったんです」

──痔ろうの人から、痔は本当に痛いと聞きます。

「ヤバいですよ。もうヤバすぎて……怖すぎて。チョットマジでヤバいぐらい痛くて。放置していると癌化するそうで」

──えっ、そうなのですか。

「だから根治手術っていうのか、保険治療だと下半身だけの麻酔になるのですが、もうそれで耐えられない痛さだろうって思って実費で根治手術をして──めっちゃ医療費が掛かりました(笑)。抜糸して、なんとかコンタクトのないぐらいの練習ができるようになった感じです(笑)。でも、やって良かったです」

──平本選手がマジ・モードの練習になるのは、試合の発表があってからだと思っています。そのなかで向坂準之助選手を要してTEAM平本蓮として格闘代理戦争に臨むこととなりました。

「岩﨑(達也)先生と大塚(隆史)さんと僕らが、剛毅會というMMAのチームになって──ドミーネーター戦から1年半近くになります。どんどん岩﨑先生と大塚さんと僕のチームワークが固まって来て、MMAの正解を見つけに行っています。

多分、当初考えていたことよりも大分MMAをやろうということになっています。大塚さんと色々な映像を見て、際とか細かいところに取り組んで。ただ、まだまとまっているとかではなく、今も進化段階です。

ここがMAXの状態でなく、これから成長していくためにチームワークという部分で凄く一体感があります。皆の想像する強さが一緒、頭のなかのイメージが一緒でセコンドのアドバイスもスッと入ってきます。MMAを戦う上で皆の共通項がある。それってチームにとって、凄く大事なことじゃないですか。

岩﨑先生の理論であったり、大塚さんの経験値、僕の発想が混ざり合って、剛毅會はチームとして強くなっています。

明日は向坂君の試合で、僕の試合じゃないけど、チームとしてのレベルアップを共にしていけたら良いなと思っています。僕と大塚さんがコーチ、コーナーについてやるのって弟の試合ぐらいで。剛毅會は決して選手が多いわけじゃないので、こういう機会も使ってチーム力をつけていきたいです。

今は選手を募集しようかとも話していますし、明日の試合に勝つことが大事なんですけど、その先、その先へと僕のレベルアップと同時に剛毅會も進んで行ければと。そういう意味では今回の格闘代理戦争で、より結束を強めていきたいです」

■視聴方法(予定)
3月15日(金)
午後7時~ABEMA格闘チャンネル

■ 対戦カード

<69キロ契約/3分3R>
ミスター・ホンデ(韓国)
中村京一郎(日本)

<69キロ契約/3分3R>
中谷優我(日本)
松岡拓(日本)

<69キロ契約/3分3R>
ギレルメ・ナカガワ(ブラジル)
諸石一砂(日本)

<69キロ契約/3分3R>
トミー矢野(ブラジル)
向坂準之助(日本)

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【FAW2024#01】再開、格闘代理戦争─02─。カード決定。ギレルメ&トニーが高評価。平本は秋山に絡む

【写真】明日の顔合わせが決まった──が、トーナメント表の顔写真は監督&コーチ勢だ(C)MMAPLANET

明日15日(金)に会場非公開で開催される格闘代理戦争 THE MAXの計量が終わり、引き続き組み合わせ抽選会が行われた。
Text by Manabu Takashima

その前に監督8人+コーチ1人がトーナメントに向けて、以下のように抱負を話し抽選へ。

田嶋椋
「自分、一般応募なんで有名な監督たちの選手を倒していけるよう頑張ります」

鶴屋怜
「優勝します」

イゴール・タナベ
「1回戦から全試合、一本勝ちします」

クレベル・コイケ
「自分らも1回戦から最後まで一本勝ちします」

岡見勇信
「プロの実績は一番あるので、自信を持って送り出します」

中村倫也
「明日について心配はしていないですけど、最後まで集中してチームで仕事をやり遂げます」

平本蓮
「大会の振興を妨げないように。ハハハハ」

秋山成勲
「前回、私が連れてきた選手がチャンピオンを取ったので、そのプロセスは自分のなかで分かっているので。今回も──まぁ蓮君が『秋山さん、ズルい人間を連れてくるんだじゃないか』と言っていたのを聞いたんですが、ある意味ズルい選手を連れてきたんで期待してください」

青木真也
「あのう競技じゃなくて、番組ですから。そこを忘れずに頑張りましょう」


抽選はまず全員で、枠順のアルファベットが記されたボールを箱の中から取るための順番を決めるクジ引きが行われ、1番くじを引いた平本がH枠へ。

続いて田嶋椋がD。鶴屋怜がFを引き、クレベル・コイケがEのボールを手にしたことが諸石一砂✖ギレルメ・ナカガワが決定。続いて秋山成勲がA、イゴールがGでトミー矢野✖向坂準之助が決まると、岡見の取ったボールはBで中村京一郎×ミスター・ホンデ、自動的に青木はCとなり──中谷優我✖松岡拓と準々決勝の顔合わせが決まった。

ここからは出場チームの監督&コーチは、どの相手を最も警戒しているのか──トーナメントの手引をしてもらおうと、MMAPLANETでは「自陣の試合相手以外で、明日誰に消えて欲しいのか?」を尋ね、以下のような返答が聞かれた。

田嶋椋
「柔術家の2人が強いというのは明らかに分かっているので、イゴール選手のところのトミー矢野選手がいなくなれば良いのにと思っています」

鶴屋怜
「自分もイゴールさんのところのトミー矢野選手です」

イゴール・タナベ
「自分はクレベル選手のところのギが同じ寝技で、一番やりにくいかと思います。別に負けて欲しいわけじゃないですけど、一番やりにくいかなという感じです」

クレベル・コイケ
「私も……矢野選手が一番良い選手だから……」

岡見勇信
「1回戦が一番大事なので、秋山さんに消えてもらいます」

中村倫也
「個人的にクレベル選手のところのギレルメ選手が、極める顔をしているし、極める雰囲気を持っているので楽しみです。消えてくれとは思わないですけど(笑)」

平本蓮
「僕も明日の1回戦に集中なんですけど、やっぱり秋山さんが連れてきたチートなのか、少し怖いところがありますね(笑)」

秋山成勲
「自分も岡見選手と同じで、決勝に行くまでにはまず1回戦を勝たないといけないので。ここは冷徹に岡見君に消えてもらいたいです」

青木真也
「ハイ。ノーコメント」

参加チーム監督からの支持が高いのはトミー矢野とギレルメ・ナカガワの柔術勢に。初戦で潰し合う中村京一郎×ミスター・ホンデの勝者、矢野とナカガワが中心の格闘代理戦争MAXとなりそうだ。なお準決勝の顔合わせは明日の準々決勝後に再度抽選で決定する。

■視聴方法(予定)
3月15日(金)
午後7時~ABEMA格闘チャンネル

■ 対戦カード

<69キロ契約/3分3R>
ミスター・ホンデ(韓国)
中村京一郎(日本)

<69キロ契約/3分3R>
中谷優我(日本)
松岡拓(日本)

<69キロ契約/3分3R>
ギレルメ・ナカガワ(ブラジル)
諸石一砂(日本)

<69キロ契約/3分3R>
トミー矢野(ブラジル)
向坂準之助(日本)

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【FAW2024#01】再開、格闘代理戦争─01─。経験の中村。打のホンデ、超絶組み技力=ナカガワ&トミー矢野

【写真】4年振りの格闘代理戦争。後列がコーチ勢、前列が出場選手たち(C)MMAPLANET

14日(木)、明日15日(金)に会場非公開で開催される格闘代理戦争 THE MAXの計量及びトーナメント組み合わせ抽選会が行われた。

格闘技界の人材発掘を目的とし、2017年にABEMAが開始したリアリティTVショー=格闘代理戦争。キックとMMAの両部門で計5シーズンが実施され、MMAでは平田樹、韓国のユン・チャンミンが優勝し、前田浩平、椿飛鳥、古瀬美月らを輩出してきた。

そんな格闘代理戦争が、現役ファイターをコーチにプロキャリア5戦目までの選手に参加資格があるという形で4年振りに行われることとなった。

準々決勝は69キロ契約で3分✖3R(裁定は10Pラウンドマスト)、ドローの場合はマスト判定で決着がつけられる。明日の準々決勝後は4月に準決勝、5月に決勝が実施されるという短期決戦かつハードなトーナメントとなるという話も伝わってくる。

既に番組内で青木真也&中谷優我、秋山成勲&ミスター・ホンデ、平本蓮&向坂準之助、岡見勇信+中村倫也&中村京一郎、クレベル・コイケ&ギレルメ・ナカガワ、イゴール・タナベ&トミー矢野というコーチ陣&出場選手が発表されていた。


そして本日実施午後2時に実施された計量時に鶴屋怜&諸石一砂、田嶋椋&松岡拓という残り2枠のコーチ&出場選手が発表された。

「名前のない選手が優勝すれば、名前が売れて優勝賞金がもらえるので今後に生かせるので凄く良い企画」と格闘代理戦争の印象を語った鶴屋は、21歳で最年少コーチ就任となる。今回の出場選手と比較しても、8人中5人が彼より年上で、秋山との年齢差は実に27歳だ。

また約2週間後にパンクラスで井村塁戦が控える田嶋は、一般公募から出演が決まり、「格闘技は実力だけでなく知名度も必要になってくる。ここで知名度を上げて大きな舞台で戦う」という明確な参戦理由を話した。

ここでからは出場選手の計量結果と戦績を比較し戦力分析を行ってみたい。

中谷優我:68.85キロ(TEAM青木真也)
プロMMA戦績1勝1敗(※DEEP)
巌流島ルール1勝
打〇
倒〇〇
寝〇〇〇

ミスター・ホンデ:68.35キロ(TEAM秋山也勲)
プロ&アマキック36戦24勝
WBKF世界スーパーフェザー級王者
Breakingdown 2戦2勝
打〇〇〇〇〇
倒???
寝???

向坂準之助:65.45キロ(TEAM平本蓮)
極真空手4年
打???
倒???
寝???

中村京一郎:68.6キロ(TEAM岡見勇信+中村倫也)
MMA戦績4勝1敗(※Poundstorm、EXFIGHT、GRACHAN)
打〇〇〇〇
倒〇〇〇
寝〇〇〇

ギレルメ・ナカガワ:68.9キロ(TEAMクレベル・コイケ)
2023年IBJJFアジア茶帯ライトフェザー級3位
アマMMA10戦10勝(※DEEP SPルール等)
打〇〇
倒〇〇〇〇〇
寝〇〇〇〇〇

トミー矢野:68.8キロ(TEAMイゴール・タナベ)
2023年IBJJFムンジアル茶帯フェザー級3位
2023年IBJJFアジア茶帯フェザー級3位
2023年マリアナス・オープン茶帯オープン優勝
2023年JBJJF全日本ノーギ茶帯フェザー級優勝
アマパンクラスSクラストーナメント・ライト級優勝
打???
倒???
寝〇〇〇〇〇
※紫帯時代に南日本柔術選手権フェザー級で野瀬翔平に4-2で勝利

諸石一砂:68.95キロ(TEAM鶴屋怜)
プロMMA 2戦2勝
打〇〇〇〇
倒〇〇
寝〇〇

松岡拓:68.5キロ(TEAM田嶋椋)
アマMMA 15戦10勝5敗
2023年アマ修斗全日本ライト級3位
打???
倒???
寝???

MMAとして一番経験があるは中村、プロで4勝1敗の戦績を残しPOUNDSTORMで両国国技館という大舞台で戦っている。中谷と諸石もDEEP、修斗でプロとして戦っている。後者は長崎総合科学大学附属高等学校時代にサッカー部で、あの国見高校を長年率いていた名称・小嶺忠敏監督の指導を受けており、パンチだけでなく蹴りの強さも定評がある。

ミスター・ホンデの打撃の強さ、ナカガワと矢野の組みの強さは絶対的だ。MMA、トータルで見れば未知数だが、ナカガワはDEEPのアマMMAでも勝利しており、ケージで戦った経験もある。対してBreakingdownで2勝を挙げているポンデと、アマパンクラス優勝経験がある矢野は得意分野以外の部分で、どれだけの修練度があるか。

3分✖3Rという試合タイムを考えると──ブレイクのタイミング等は不明だが、組み技に秀でたファイターは極めだけでなく、ゲームコントロールができるという優位性を持つ。

とはいえ矢野がテイクダウンゲームを仕掛ける姿が想像でないのも事実。近づく、下になるという柔術では苦もない距離設定をどのように克服しているのか──幼少期からMMA思考だったとも聞くトミー矢野は要注目だ。

同様に突き抜けた打撃力を誇り、見るからにフィジカルが強そうなホンデは最もデンジャラスなファイターといえるだろう。

対して未知なのは松岡拓と向坂準之助の両者だ。前者のアマ修斗全日本3位という実績は誰もが残せるものではないが、プロ5戦目まで参加可能なことを考えると心もとない。向坂に関しては、一般募集から一度は合格も負傷欠場となった山本歩夢、溝口司という両者と比較すると格闘家としての実績不足は明白だ。同時にトーナメント戦は、組み合わせという要素が大きく作用する。その抽選の模様は後編で。

<この項、続く>

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