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【DEEP122】計量よもやま話。佐伯代表とマッチメイク談義「今回はうちの流れと違うところで創った大会」

【写真】佐伯代表が「もう一つパンチが足りないと思って」組んだ長谷川×酒井。(ビジュアル込みの)階級的にも今大会に厚みをもたらす一戦となった

明日4日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122の計量が新宿区のホテルローズガーデン新宿で行われた。
Text by Takumi Nakamura


神龍誠×KENTAをメインイベントに本戦8試合が行われるDEEP122は、出場全選手が最初の計量でリミットをクリア。メガトン級契約ながら、100kgまでの減量を目標に掲げていた長谷川賢はTシャル&デニム着用で112.60キロという結果となり「110キロからなかなか落ちなかったんですよ…」とつぶやいていた。

5月、7月、9月と3大会連続で後楽園を前売り完売にしているDEEP。12月のニューピアホール大会=DEEP123も青井人×芦田崇宏、ソン・ジンス×CORO、西川大和×宇佐美正パトリック、本田良介×関原翔などニューピア大会とは思えない豪華カードが発表されている。

好調さが伝わってくるDEEPだが、今大会のラインナップは普段のDEEPとは若干趣が違うという。計量後に佐伯繁代表とかわしたちょっとディープなマッチメイク談義をお届けしよう。

「僕らの仕事って目前の大会だけじゃなく、その先の大会も見て仕事するじゃないですか。だから『今度の大会、カードがいいですね!』と言ってもらえるのは大会一カ月前で、どんどん話題が進んじゃうんですよね。

明日大会があるのに、感覚的には『12月の西川×宇佐美、いいね』になっちゃう。だから改めてそれを目の前の大会に戻す必要がありますよね。ここで気が緩んじゃうのは絶対に良くないし、ちゃんと明日をいい大会にしようと思いました。それもおかげさまでチケットがよく売れてるからなんですけど。

それでいくと11月大会は、久々にマッチメイクに苦労したというか。毎年12月の大会はマッチメイクが難しいんですよ。みんな大晦日を狙っているから。でも今年はたまたま12月で声をかけていた選手がみんな12月でハマって、逆に『11月にどうしよう?』となったんです。それで久々にこちらから色んな選手に『11月はどう?』って声をかけて試合を組みました。

うち(DEEP)にはうちの流れがあって、その流れで試合が決まっていくから、そろそろあの選手とあの選手がやらせようっていうのが自然に見えてくるんです。でも今回の神龍(誠)やケイト(・ロータス)は大晦日のRIZINを見据えての参戦だし、延期になった後藤丈治くんとマンド・グティエレスは初参戦同士の試合じゃないですか。

今回はDEEPの流れや物語とは違うところで、こちらで創ったマッチメイク・大会になってますよね。その中でも(平本)丈くんが出てくれたり、もう一つパンチが足りないと思ったからハセケン(長谷川賢)を口説いたりして、結果的にいい大会になったと言われるのはありがたいです」

ちなみに佐伯代表のもとには試合をしたいという選手のリクエストが殺到。また佐伯代表の「フューチャーキング(トーナメント)から出てきた若い選手を使う」「地方で結果を出した選手を東京に呼ぶ」姿勢は変わらずで、選手そのものの数も増えているという。

「選手が増えてくれるのはありがたいんだけど……みんな『1月・2月に大会やらないんですか?』と言ってきて、そこくらいは休ませてよ!」と嬉しい悲鳴もあげていた。

なおMMAPLANET恒例の握手率は本戦8試合中2試合=25%となっている。

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠:57.15キロ
KENTA:57.15キロ

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢:112.60キロ
酒井リョウ:108.30キロ

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス:49.75キロ
月井準南:49.80キロ

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI:92.10キロ
SAINT:92.20キロ

<フライ級/5分2R>
木村琉音:57.20キロ
平本丈:57.05キロ

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己:72.50キロ
毛利昭彦:71.10キロ

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾:67.75キロ
水野新太:67.95キロ

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー:68.00キロ
立成洋太:67.85キロ

<アマS・フェザー級/3分2R>
赤田プレイボウイ功輝:66.00キロ
鳥次亜流:66.10キロ

<アマS・フェザー級/3分2R>
鈴木大晟:65.70キロ
有馬雄生:66.30キロ

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【DEEP123】ソン・ジンスが65カ月振りの復帰。西川✖パト+本田×関原+小崎連&青井等→3回戦が8試合!!! 

【写真】あの強さが健在なら、即タイトル戦線=ソン・ジンス (C)DEEP

25日(金)、DEEPより12月8日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP123 IMPACTの対戦カードが発表され──これがニューピア大会かと思うほど、面子が揃いDEEPの好調さが堅持されていることが伺えるラインナップとなっている。
Text by Manabu Takashima

まずフェザー級チャンピオン青井人が、Combate Global帰りの芦田崇宏をノンタイトルで迎え撃つ。3月の王座奪取以来、青井の9カ月ぶりのファイトは現在MMAで3連敗中のベテランとの対戦に。芦田としては2年と40日ぶりの勝利を挙げて、2024年の最後に大まくりを狙うファイトとなった。

そしてバンタム級では元王者でUFCにステップアップ、リリース後は学業に集中していたソン・ジンスが実に5年5カ月ぶりに実戦復帰を果たしCOROと戦う。UFCでは2敗という結果に終わったもののピョートル・ヤン、マリオ・バウティスタとの激闘はいずれもファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得しているソン・ジンス。

20日のRING Championshipが実施したアマ大会で、チームメイトのセコンドに就く姿が確認されており、相当に体が大きかった。減量も含め実戦の勘という部分をどれだけ取り戻せることができるのかが、大きくパフォーマンスに影響するだろう。


さらにライト級で西川大和と宇佐美正パトリックが、DEEP初参戦同士ながらタイトルに大きく関係してくること間違いない一騎打ちを行うことに。パトとしては真っ向勝負、西川はそれを受け止めて打撃でいくのか、引き込み上等の西川ワールドを2年3カ月振りの国内でのファイトで披露するのか。非常に興味深いマッチアップだ。

フライ級にはタイガームエタイ所属の本田良介が、昨年のフライ級GP決勝以来の国内復帰戦へ。ONE FFで中央アジアやロシアの圧を知った経験を──MMA復帰後、スタイルチェンジを果たした関原翔を相手に見せつけることができるか。一発の極めを身に着けた関原もベルトを狙うためにも、最高の相手に挑むことになる。

さらには9月大会でDEEP初陣を飾った中務修良が、チャンピオン越智晴雄とノンタイトルで戦うストロー級の一戦。バンタム級でRoad to UFC帰りの小崎連が、魚井フルスイングと。高橋遼伍もGINJIを相手にDEEPでデビューを飾り、神田コウヤはライト級で山田聖真と仕切り直しへ。

実に3回戦が8試合「1、2、3、DEEP!!」という佐伯さんの掛け声が聞こえてきそうな──特別仕様のDEEP123@ニューピアホール大会だ。

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45 CORO DEEP DEEP121 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o RIZIN ブランドン・ロイヴァル 元谷友貴 平良達郎 本田良介 瀧澤謙太 福田龍彌 雅駿介

【DEEP121】瀧澤謙太とバンタム級王座決定戦、福田龍彌「判定基準のために戦略を変えたりはしません」

【写真】生き物として強くなるために沖縄で平良とセッション。平良にとってはブランドン・ロイヴァル戦に向けてサウスポー対策となる (C)RYUYA FUKUDA

16日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP121で、福田龍彌が瀧澤謙太と空位の同バンタム級王座を争う。
Text by Shojiro Kameike

昨年5月にDEEPフライ級GPを制し、フライ級暫定王者となった福田(その後、正規王者に昇格)。RIZINとNAIZA FC出場を経て今年からバンタム級に転向する。3月初戦で雅駿介をKOした福田は、続く5月には元谷友貴と対戦予定だったが、福田の負傷により注目の一戦は中止となった。改めて2階級制覇をかけて臨む瀧澤戦に向け、福田にこの約4カ月間のことを訊いた(※取材は8月26日に行われた)。


試合まで京都で練習するか。沖縄に来て達郎と良いセッションして日々を過ごすのか。どちらのほうが9月16日までに自分が強くなるかと考えた時に――もちろん沖縄やと

――本日はよろしくお願いします。……いつものご自宅とは違う風景ですね。

「今、沖縄に来ているんですよ。9日間、マンスリーマンションみたいなのを借りています」

――沖縄というのは、平良達郎選手との練習でしょうか。

「そうです。ホンマに良いセッションができていて、メチャクチャ濃い時間を過ごせていますよ」

――全国的に今年の夏は猛暑に見舞われていますが、沖縄の気候はいかがですか。

「暑いけど、京都も暑いですからね。前に来たのは冬やったけど『こんなに暑いんや』という感じで、暑さ慣れしてへんかったのでバテちゃったんですよ。だから今回は夏の沖縄を想定して、京都でも暑い時間に走ったりしていました。だから今回はバッチリです」

――沖縄で練習するための準備に時間を割く。平良達郎選手との練習には、それだけの意味と価値があるわけですね。

「はい。9月16日の試合まで京都で練習するか。沖縄に来て達郎と良いセッションして日々を過ごすのか。どちらのほうが9月16日までに自分が強くなるかと考えた時に――もちろん沖縄やと思いました。

京都でやっているのは、いつでも戦えるように自分の質を上げること。それを外で他の人を相手に試す。沖縄で収穫したことは、また京都で整えて9月16日を迎える。ちょうど良いスケジュールになりました。9月16日には、結構強くなっていると思いますよ。良い準備はできています」

――今年5月には元谷友貴戦が予定されていましたが、肩鎖関節脱臼により福田選手は欠場となりました。この負傷は、いつごろ発覚したのでしょうか。

「試合の10日前ぐらいですね。タイのプーケットに行っていて、怪我で腕が上がらなくなったんですよ。でもタイは旧暦の正月で、病院がどこも空いていなかったんです。そのままタイで練習したあと試合の10日前に帰国して、日本で検査したら『これは絶対に無理です』と言われました。自分としては試合したかったけど、そもそも怪我したらアカンということを学びましたね」

――プロのファイターとしてメインに穴を空けると同時に、元谷選手と対戦する機会を失ったということに対して……。

「そのダブルですね。皆が楽しみにしてくれていた試合を飛ばしちゃいましたから……」

――欠場が判明した時は、何より福田選手が一番悔しかったと思います。体の調子と気持ちは、いつごろ戻ってきたのでしょうか。

「すぐ気持ちは切り替えました。次に試合をする時は、雅戦より良いインパクトを残すために。元谷戦を飛ばしてしまったことは、次の試合で取り返さないといけない。だから休んでいる暇はなかったですね。怪我した時やからできることに取り組んでいました。

この怪我をしていた間は『今の自分にはココが足りへんのやろうな』、『もっとココをやらなアカンな』ってずっと思っていたことに取り組んできたんですよ。それが今は良い感じでパチッとハマってきている感覚はあります。生き物として成長したと思いますよ」」

――怪我をした時だから取り組めること……フライ級の時よりも体つきが大きくなっていませんか。リモート画面で見えるだけでも、肩から二の腕の筋肉が以前と違うように見えます。

「あぁ、ホンマですか。それは嬉しい。この期間に頑張りました!やってきたことは形になりますね」

――フライ級とバンタム級で比較すると、練習や試合の時の動きは違いますか。

「殺傷能力が上がったと思います。フライ級まで落としていた頃は、いつもの僕じゃなかったです。なんか力がみなぎらない感じで、試合も自分が相手を捌くほうに回っていました。特にフライ級GPは連戦やったし大変で、ツライ時もありましたね。だからバンタム級のほうが、いつもMIBUROの皆が知っている僕なんです。試合でも伸び伸びやっていますね」

――試合で雅選手と向かい合った時、フライ級との差は感じなかったのでしょうか。

「的がデカい、メッチャ殴れそうって思いました」

――階級を上げると的がデカくなる! なかなか聞かれない意見です。

「アハハハ。たとえば本田良介選手のように、ああいう体格で頭を下げて来る選手は殴りづらかったですよ。攻撃も飛んできてくれたほうが、隙も大きくますからね。だから自分がちゃんとディフェンスしていれば、長い距離から飛んでくるのも決して悪いことだけではないです」

――先ほど「生き物として強くなる」という言葉がありました。最近はまたMMAの判定基準について話題になることが多いです。判定という制度があるかぎり判定基準は重要ですし、「そんなことよりもフィニッシュすれば良い」という意見は暴論に近い。ただ、まず生き物として強くなることが重要なのかと考えています。これも暴論かもしれませんが。

「アハハハ、なるほど。判定って要するに『時間内に決着がつかなかったから、どっちが強かったか決めてよ』と聞いているということじゃないですか。それだけ単純なことなんですよ。コントロールかダメージか、という印象もそうやけど、じゃあ『このコントロールは、受けたダメージより上回っているか』という印象は人によって違うわけで。

重要なのは強いと思わせること、ジャッジに強いと思ってもらえる試合を見せること。試合というのは、自分の強さが何かを表現する場所やと思うので。極論やけど、テイクダウンを切って殴り続けていたら、そっちのほうが強いと思われるじゃないですか」

――逆もまた然りですね。打撃を受けずに抑え込み続ければ、強いと思わせることができる。

「結局、殴って殴り返されていたら、相手にポイントがついても仕方ないんですよ。『判定基準を統一してほしい』という意見も分かります。でもその前に、プレイヤーとしてできることがあるんじゃないか。

誰が見ても『このラウンドは福田や』と思わせるように戦うには、どうすれば良いのか。僕は判定基準のために自分の戦略を変えたりはしません。自分は戦うことに特化してきた。それが生き物として強くなるということやと思います」

――そんなか復帰戦として瀧澤戦が決定しました。福田選手と瀧澤選手の対戦は、福田×元谷戦とはまた違う新鮮さを感じます。

「それがバンタム級転向の魅力ですよ。僕の立場でやっていると、フライ級のままではマンネリ化するじゃないですか。じゃあフライ級で次の挑戦者はって考えると……。僕は今もずっとフレッシュな気持ちでMMAを続けたいし、お客さんにもフレッシュな気持ちで試合を観てほしいから。これからDEEPでRIZINに出ている選手を倒していくことになるかもしれないですね」

自分で食べ物を確保できるスキルを備えておきたい、自分で処理して自分で食べたい

――7月の瀧澤×CORO戦はご覧になりましたか。

「……まだ視ていないんですよ。前に元谷選手と対戦した試合(2021年9月、瀧澤がKO勝ち)は視ました。元谷選手の過去の試合をチェックしている時に、瀧澤戦を視ていて。変わった動きをする選手だなぁってイメージですね。ここ最近、まあまあ忙しくて。狩猟免許の勉強もしながら、あんまり余裕がなかったんですよ(苦笑)」

――そういえば狩猟免許の勉強をされていたのですね。

「おかげさまで試験にも合格しました。ジビエって一頭で、自然で動き回っている新鮮なお肉が20~30キロ取れるんです。僕は自分で食べ物を確保できるスキルを、生き物として備えておきたくて」

――狩猟免許を取得したのは、強くなるためにジビエ肉を食したいということですか。

「そういうわけではないんですよね。お肉を買うことって普通みたいになっているけど、決してそうじゃない。自分で食べ物を確保できるスキルを備えておきたい、自分で処理して自分で食べたい。そういう気持ちはもともと持っていました。だから目指しているのは、渓流釣りと狩猟の自産自消ですね。

そういう自分の理想の人生設計のためのスキルを身に着けるためには、今のうちに始めておかなアカンと思って。全ては繋がっているんですよ。今こうして達郎と練習していることも、9月16日に試合をすることも。全部含めて――父親としても、人としても、ファイターとしても強くなる日々を送ってきました。一切ダレていないし、血眼になってやってきました。そういう意味でホンマに早く戦いたいですね。楽しみにしていてください」

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF75 トレプチ・ドガク ブログ 本田良介

【ONE FF75】グラウンドでは本田がコントロールするも、ドガクが手数&ヒット率で上回り判定で敗れる

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
トレプチ・ドガク(ロシア)
Def.3-0
本田良介(日本)

サウスポーの本田が、開始早々にシングルレッグで組み、ダブルレッグに切り替えた。コーナーまで下がったドガクのバックに回った本田は右足を差し入れている。バックコントロールからグラウンドに持ち込んだ本田は、腰を上げているドガクからバックマウントを奪い、右腕を首に回していく。前に落とされるのを防ぎながらバックマウントをキープする本田。体を揺さぶってドガクの体勢を崩す。ヒザを着かせ、体を伸ばしながらパンチを浴びせた本田が、しっかりとグラウンドに持ち込んだ。

ドガクもすぐに起き上がるが体勢を返すことはできない。しかしドガクに振り落とされると、本田はすぐにダブルレッグへ。スプロールするドガクがパンチを落とすと、本田は離れて再び組みつきテイクダウンする。足を捌いた本田は、ハーフガードのドガクを肩固めで抑え込んだ。インサイドガードからドガクの右腕をアメリカーナで極めようとしたが、ここは凌がれてスタンドに戻る。ドガクが一気にパンチの連打で前に出て、本田もパンチを食らったが打ち返していった。

2R、本田がシングルレッグのフェイントを見せる。ドガクのパンチを見つつニータップで組んでいく本田。これを切ったドガクがパンチから右ハイで攻め立てる。本田も下がりながら左ストレートを突き刺した。ドガクがパンチと蹴りを上下に打ち分ける。ドガクの右ストレート、右ミドルが本田のボディを捉えた。しかし口を大きく開けたドガクに本田が距離を詰めていく。と、ドガクが盛り返してパンチを当てていく。

シングルレッグで組んだ本田は、ボディロックでテイクダウンしてバックマウントを奪取する。しっかと体を伸ばしてパンチで削る本田。右腕をドガクの首に回すも、極められないとみるやパンチで削っていく。ドガクも苦悶の表情を浮かべる。ドガクの右腕を抑え、パンチ&鉄槌を落としていく本田。しかしドガクが立ち上がると、パンチのラッシュを展開する。パンチを上下に打ち分けるドガクは、右アッパーも当てた。ラウンド終了間際には本田も右のカウンターをヒットさせている。

最終回、本田が左ハイを繰り出す。ドガクも左ジャブを突いてから左右フックを連打していく。ドガクのパンチに対し、本田もワンツーで押し返し、シングルレッグで尻もちを着かせた。ドガクがすぐに立ち上がる。徐々にスタンドでも本田のプレスでドガクが下がるように。しかしドガクのパンチのヒットは目立つ。

本田のシングルレッグを切ったドガクがパンチを浴びせていく。ドガクの蹴り足を掴み切れなかった本田は、ドガクのパンチを受けてしまう。本田にダメージは見られないが、とにかくドガクの手数とヒット率に苦戦を強いられる。さらにドガクがボディへのヒザと右インローへ。本田もドガクをコーナーに詰めて左ストレートを当てたが、残り10秒でドガクが攻め立てて試合を終えた。

裁定はドガクのユナニマス判定勝ち。本田は驚いた表情を見せたが、ドガクのパンチを受けた印象が強く、この裁定は致し方ないか……。


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF75 トレプチ・ドガク ブログ 本田良介

【ONE FF75】トレプチ・ドガクと対戦、本田良介「リングでは跳ねて返ってきたところを倒す」

【写真】本田は前日計量を124ポンド=56.245キロでクリアした(C)ONE

16日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights75に本田良介がロシアのトレプチ・ドガクと対戦する。
Texy by Shojiro Kameike

拠点をタイに移し、プーケットのタイガームエタイ所属となってから1年――本田は現在ONEフライデーファイトで2勝1敗の戦績を残している。今回もルンピニーの第1試合で戦うこととなった現状を、本田はどのように耐えているのか。バンコク入り翌日の本田に今回の試合とリングMMAについて訊くと、タイガームエタイで培った自信のある言葉が帰ってきた(※取材は8月14日に行われた)。


上の選手と戦えるのであれば、いつでもやる

――大会の1週間前に本田選手の試合が発表されて驚きました。急きょですがバンコク入り直後にインタビューをお願いした次第です。

「ありがとうございます。試合のオファーはもっと前だったのですが、発表がこのタイミングになってしまって……。今、FFの全試合発表は、だいたい1週間前ぐらいになっていますね」

――本日は8月14日、つまり計量前日です。体重はもちろんハイドレーションテストに向けて状況はいかがですか。

計量前日の本田。公式スケジュールをこなしたあとリラックスしていた(C)SHOJIRO KAMEIKE

「今のところはうまく調整できているので、あと半日——ですね。自分の場合は、日本で56.7キロの試合をする時よりも余裕を持って体重をつくっています。ギリギリで落とすと尿も出にくいし、その状態で無理やり尿を出したら尿酸値も高くなったりするそうなので」

――なるほど。……と、全く関係ない話ですが、メチャクチャ肌が焼けていますね。

「アハハハ! そうなんですよ。でもプーケットのビーチに行っているわけではなくて。ジムでシャツを着ずに練習していたら、自然とこうなりました(笑)」

――もうプーケットにも慣れて現地の人になっているのでしょうか。

「いやいや、まだタイに来て1年ぐらいですから。でもこれから、もっとタイでやっていきたいと思います」

――タイガームエタイ所属になって気持ちの面でも充実しているようですね。

「そうですね。人それぞれ、いろんな生き方があると思います。でも自分の好きなことで生きていけるというのは、心の充実に繋がっています。それと福岡で練習している頃と比べてタイにいるほうが、格闘技関係者の方とお会いしたり、お話することが多くて。日本から初めてタイガームエタイに来るという方から連絡を頂いたりとか、そういう形でもジムに何か貢献できているなら嬉しいです。試合でももっと結果を出していきたいですね」

――本田選手としては、そろそろFFではなくナンバーシリーズやFN(ファイトナイト)といった本戦枠に入りたいという気持ちはありますか。

「う~ん、どうでしょうね? そもそもどういう基準で本戦とFFで分かれているのかも知らなくて(苦笑)。あるとすれば、まず本戦に出ている選手がFFに来て、僕と戦うというぐらいじゃないですか。自分としては、そこにこだわっていないです。上の選手と戦えるのであれば、いつでもやるというのが個人的な意見です」

――上の選手……ONEストロー級では先日、山北渓人×猿田洋祐という日本人対決が行われています。

「ONEで戦っている以上、同じ階級に日本人選手がいれば自分も対戦する可能性はあります。どちらも自分より成績を残していて、そういう上の選手と対戦するのは楽しみですよ」

――本田選手も前回は野田遼介選手との日本人対決、さらにいえばリョースケ対決で勝利しました。

「ダメダメでしたね。パフォーマンスとしては本当に良くなかったです。見直さないといけない部分が多くて……一番は試合前の調整ですね。どこが悪かったのかもわかっているし、もう一度そこから見直して、万全の状態で試合に臨めるようにしないと。そこは今回の試合で払拭したいです」

――とはいえ「上の選手と戦えるのであれば、いつでもやる」と言えるのは、タイガームエタイで練習して、その自信も深まっているのではないですか。

「はい。練習したいと思った時に、思いっきり練習ができる。満足いくまで練習できる。質問も話し合いもできる。試合中でも今やるべきことと、今はしないほうが良いことの区別もできるし、その点では自分の技術に対しても自信は深まってきました」

――日本ではずっとケージで試合をしてきて、タイに行ってからリングで戦う。その面でやりづらさはないでしょうか。

「そこはあまり考えていないですね(笑)。確かに、実際にやってみると違いはあります。リングだと壁際では絶対にならないような体勢になることもありますし。

たとえばテイクダウンされそうになると、背中を着かされないために手をマットに着くじゃないですか。壁、ケージならその手がロープに引っかかることはなくて。寝技が巧い相手を試合すると、背中を着かせるか手を着くかで展開も大きく変わってきますからね。でもそういうルールだから、そのルールの中で戦うしかないですし、リングで練習して対策するしかないですよね」

――反対にリングだからこそ使える技術というものはありますか。

「練習でいえば壁レスでは、相手をできるだけ壁に着かせないようにしますね。壁に押し込んで倒す技術は使えないので、その代わりに『跳ねる』っていう」

――跳ねる、とは?

「押し込んで、跳ねて返ってきたところを倒すとか」

――ロープやコーナーに押し込んでから、リング中央に向かって倒すシーンは見られます。

「これは普段からリングで練習していないとできないですね。タイガームエタイならリングもケージもありますし、どちらの練習もできます。リングでもケージでも詰められないようにしないといけないことは変わらなくて。逆に詰められても、自分がコーナーやロープで跳ねることを利用して距離をつくったりします」

ガンガン来てくれたほうが噛み合う。KOか一本、完全決着を目指します

――今後、リングMMAではそういった点にも注目したいですね。今回対戦するトレプチ・ドガクの印象を教えてください。

ドガクはONEでの戦績が2勝2敗。とにかく動きが止まることのないファイターだ(C)ONE

「すごくアグレッシブに来る選手ですよね。そこで自分が引いてしまったら、相手のペースになってしまう。その展開にならないよう、自分から試合をつくって潰していくことが一番のポイントだと思います」

――今年6月の増田比呂斗戦では、とにかく休むことのないラッシュを仕掛けた末に1R TKO勝ちを収めています。ただ、増田選手にテイクダウンを奪われる場面もありました。

「前回の試合を視ていると僕からテイクダウンも奪えるし、もし倒されても下から返していけると思います。打撃主体の選手だからこそのハイペースで、しっかりラウンド後半でも仕留めることができる。そうさせないようにしたいですね。あれぐらいガンガン来てくれたほうが自分としても噛み合うはずで。KOか一本、完全決着を目指します」

■放送予定
8月15日(金・日本時間)
午後9時30分~U-NEXT

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF65 キック 本田良介 野田遼介

【ONE FF65】ダウンを喫しても諦めない野田。最終Rにマウント&パンチの本田が、激闘を制す

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
本田良介(日本)
Def.3-0
野田遼介(日本)

サウスポーの本田に対し、野田が左ロー、関節蹴りを繰り出す。右前蹴りも見せた野田に、本田は左ミドルを入れる。互いにハイを見せると、野田は内回し蹴りからワンツー、そしてスリー&フォーとコンビを繰り出す。右ジャブ、左フックを返す本田は、左ストレートをヒットさせる。さらにワンツーで前に出てきた野田にカウンターのワンツーを決めダウンを奪うと、試合はグラウンドへ。フックガードの野田に対し、本田は腰を上げてパンチを落とす。野田はクローズドを取るが、本田は鉄槌を打って野田をロープ際に追い込むと力強いパンチを連打していく。

ブレイク&頭を中に向けて試合がリスタートすると、本田はハイガードに足を抜いてパスを仕掛ける。潜りからシングルの野田にエルボーを落とし、ギロチンに捕えた本田はマウントを奪取、そのまま背中を反り反転する。野田も足を抜いて回転してエスケープ──直後にラウンド終了となった。

2R、野田の蹴りに、ワンツーを放つ本田。野田も右を返すが、前蹴りに左を受ける。野田は左ハイをキャッチされると、引き込んで足関節。トップ狙いに切り替えつつ、本田をスクランブルに誘い込みギロチンへ。頭を抜いた本田が、トップを取る。ラバーガードからエルボーの野田は、四角狙いも本田は頭を抜いて足を一本超える。野田はクローズに戻すが、本田は枕から左足を抜く。ハーフで殴られる野田は、バタフライガードからクローズドを取り直す。手首を取れない野田は鉄槌を落とされ、腕十字も察知される。

しかし、本田が十字の対処で胸を張って顔面ががら空きになったところで野田はパンチを下から打っていく。さらに鉄槌を続ける野田だったが、ヒザを突き出され腕十字は不発に。残り30秒、レフェリーがブレイクを命じ試合がスタンドに戻る。ここでワンツーを放った野田は、本田のスピニングバックキックにも連打を狙って前に出た。

最終回、2R終盤にはやや疲れたみえた本田だが、敢えて息を整えていたのか。──序盤の動きが気になるところだ。と、劣勢でも動きが止めない野田はミドルからボディにコンビ、続いて顔面にもワンツーを入れる。手数と勢いで圧される本田だったが、野田の頭が口に当たり試合が中断。

再開後も勢いをつけて前に出る野田が左を当て、シングルへ。すぐに離れた野田は右ハイ、そしてボディから顔面にロングフックを伸ばす。野田は飛び込んで右を当てると、本田も右リードフックを返す。それでも前進を続ける野田が、頭から飛び込むように右オーバーハンドを繰り出す。かわした本田が左ミドルも、右から左を打たれる。ハイ、ワンツー、ボディ、さらにアッパーと手数が減らない野田が、左フックを被弾する。直後にテンカオを2度繰り出した野田は、パンチで本田を下がらせる。その本田は額をカットしており、またも野田の頭が当たる。

2度目ブレイクの間、コーナーで座る野田も疲れてきたか。それでも左、右を当てて前に出る野田がシングルレッグへ。本田のギロチンに背中をつけた野田は、ハーフで下になってしまう。本田はワキ差しパスからマウント奪取、パンチを連打する。背中を見せ、すぐに上を向いてエスケープを図る野田を殴り続けた本田が、最後の攻勢で勝利を決定的に──。ウィナーコールは、リョースケ・ホンダ。本田良介がONE FFの戦績を2勝1敗とし、野田は初陣を落とした──両者の熱戦だった。


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【ONE FF65】本田良介戦へ、野田遼介「僕が目指すMMAを完成させているのが本田選手」

【写真】7カ月の長女、波瑠花(はるか)ちゃんと (C)SHOJIRO KAMEIKE

30日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights65に野田遼介が出場し、本田良介との日本人対決に臨む。
Text by Shojiro Kameike

野田といえば、そのアグレッシブなスタイルからは想像できない高音ボイスの持ち主だ。今回ONE初参戦ということでインタビューしたところ、その高音ボイスの話なんて簡単に吹っ飛んでしまう衝撃的なエピソードが次々と出て来る――生粋のファイターだった。


『アメトーーク!』と『グラップラー刃牙』

――現地到着直後にインタビューを受けていただき、ありがとうございます(※取材は28日、夜に行われた)。リモート画面が繋がった瞬間、お子さんが映って驚きました。ご家族と一緒にタイ入りしているのですか。

「はい。妻がセコンドに就くので、子供も連れてきました。妻は悠花というリングネームで、パンクラスで1試合やっているファイターなんです」

――そうだったのですね! 今回はONE初参戦で本田良介選手と対戦することとなりました。試合が決まったあとにSNSで、ご自身が現地でタイ人に間違われないか心配されていましたね。タイ人っぽいルックスということで……。

「先ほどタイの空港に着いて飛行機から降りる時に、ゲートが二つあったんです。一つは外国人用のゲートで、もう一つはタイ人用ゲートと、妊婦さんや小さな子供連れの家族優先のゲートが一緒になったものでした。すると僕たちは真っ先に後者のゲートへ案内されて……。その理由が、僕たちが小さい赤ちゃんを連れていたからなのか、タイ人と思われたのかが今も分かりません(笑)」

――アハハハ! 小さいお子さんを連れて帰国したと思われたのかもしれません。いずれにせよ、のっけから最高のエピソードです。ところで野田選手は三重県出身なのですよね。

「三重県尾鷲市という、どちらかといえば和歌山や奈良に近い場所です」

――地元の尾鷲市で格闘技を始めたのですか。

「初めて触れた格闘技は少林寺拳法と柔道で、それが高校に入ってからでした」

――なぜ高校に入ってから少林寺拳法と柔道を始めようと思ったのでしょうか。

「中学3年生の時に受験勉強をしていた当時、テレビ番組の『アメトーーク!』が好きだったんですよ。そのなかで『グラップラー刃牙芸人』の回がメチャクチャ面白くて。一緒に視ていた姉が翌日に『グラップラー刃牙』を全巻買ってきて。受験勉強しながらチラチラ読んでいたら、世界最強の男になりたいと思い始めました」

――お姉さんも最高です! ただ、刃牙といえばシリーズ全体を考えても、当時かなりの巻数が出ていたと思いますが……。

「100巻ぐらいはあったと思います」

――凄い!!

「あと僕はもともとオタクというかアニメや漫画が好きで、長島☆自演乙☆雄一郎さんのことは知っていたんですね。ちょうど世界最強の男を目指し始めた年の大晦日に、自演乙さんと青木真也さんの試合があって。その試合から格闘技を見ていくうちに、青木さんの戦い方が好きになり、青木さんの影響で高校から柔道を始めました」

――もはや運命としか思えない展開です。MMAを始めたくても周囲にMMAをやる環境がなく、高校から少林寺拳法と柔道を始めたということなのでしょうか。

「正確に言うと、やっぱり刃牙の影響が強かったんです。まずは喧嘩に強くなりたくて……、結局は今まで一度も喧嘩をしたことがないんですけど」

――アハハハ、エピソード一つひとつが最高です。そもそも刃牙も喧嘩の話ではないですし。

「そうなんですよ。刃牙を読んでいると、目突きや金的がない戦いでは強さを証明することにはならないと感じました。そんな戦いに一番近いのは少林寺拳法だろうと」

――少林寺拳法には目突きと金的蹴りの攻防と練習がありますからね。

「たまたま町道場で少林寺拳法をやっている友人がいたんですよ。その友人と格闘技ごっこをしている時に、少林寺拳法の技で組み伏せられて。『これは強い!』と思って少林寺拳法を始めました。その少林寺拳法と並行して、高校は柔道部に入りました。

でも本当に格闘技が楽しすぎて、全然勉強しなくなってしまい――高校では赤点ばかりになりました(苦笑)。そこからいろんな格闘技を見ていくようになり、現代で一番強いのはMMAだと思って、MMAに移行していったんです」

――なるほど。ではMMAのために上京して、アライアンスに入門したのですか。

「はい。大学に入った年の夏休みに、プロ志望としてアライアンスに入門しました。表向きは大学進学のための上京ですが、実はMMAジムに通いやすい場所にある大学を探したんです。そんな不純な動機では、親に聞かれたら怒られるかもしれないですけど……。全ては『アメトーーク!』のせいです(笑)」

――野田選手の特徴といえば、綺麗な右ハイというか右の廻し蹴りと、現代グラップリングがマッチした試合ぶりです。あの右廻し蹴りは少林寺拳法で培ったものですか。

「特に少林寺拳法の蹴りというわけではないのですが、MMAを始める前に蹴りの基礎はあったとは思います」

――ではグラップリング技術はいかがですか。あまり柔道らしくない寝技といいますか。

「関係あるかどうかは分からないのですが、柔道時代は全く立ち技をやらない選手でした。柔道は小中高でルールが違います。小学校は絞技と関節技が反則で、中学校から絞技、高校から関節技が認められます。高校から始めた僕は、子供の頃から柔道をやっている選手に立ち技では勝てません。すると高校から認められる関節技で勝つしかない。だから高校で立ち関節とか狙っていました。体重を浴びせて極めなければ反則ではないので。

さらに抑え込みではなく関節技を極めるために寝技に引き込むスタイルを、柔道時代からつくり上げていたんです。柔道部では立ち技の練習がメインになっているなかで、僕はネットでエディ・ブラボーや柔術の動画を視てラバーガードやスパイラルガード、今でいうリバースデラヒーバを覚えていました」

――立ち技を重視しないスタイルでは、柔道部内で怒られませんか。

「怒られるというか、嫌われていました(苦笑)。合同合宿でも強豪校の選手に投げられまくるんですけど、寝技になると水を得た魚のように動きまくるので……。ただ、それはMMAのためだけではなくて。柔道をやるのは高校3年間だけだと決めていました。だからこそ、どうにか柔道で結果を残したい。柔道で勝つために自分のスタイルをつくっていました。

その面ではMMAをやるためにアライアンスに入ったことは良かったです。アライアンスって、選手によってスタイルが十人十色じゃないですか。ストライカーもいれば、藤井伸樹さんのようなグラップラーもいて。他のジムだと、それぞれジムのスタイルがありますよね。でもアライアンス代表の高阪剛さんは、選手の個性を尊重してくれるというイメージを持っていたので、アライアンスに入ろうと決めました。実際にジムでは高阪さんが個々のスタイルに合わせて戦術や戦略を考えてくださいます」

――他の選手とは違うスタイルを受け入れてくれるジムと出会うのもまた運命かもしれません。野田選手は2017年にパンクラスでプロデビューして4連勝後、ONEジャパンシリーズに出場しています(木内SKINNY ZOMBIE崇雅に1ラウンドKO負け)。当時からONE出場を目指していたのでしょうか。

「そうです。でもあの時に負けて、まずONE出場から後退してしまいました。さらにパンクラスでも山北渓人選手と八田亮選手に負けて——なのに今回ONEと契約することになるのは意外でした。ONEからオファーをもらえるとは思ってもみなかったです」

相手の得意なものを潰す

――そのONE初戦がまさか本田選手との日本人対決になるとは、こちらも想像もしなかったです。

「こういうことを試合前に言うと変かもしれませんが――本田選手のことがメチャクチャ好きなんです。相手に何もさせず制圧する。判定3-0で相手に1ポイントも与えない。そんな完全なドミネイトこそ一番強い勝ち方だと思っています。僕が目指すそんなMMAを完成させているのが本田選手ですよね。

昔、ジムの先輩から言われたことが今でも印象に残っているんですよ。『1ラウンドでKOされても、また次やってやろうと思う。でもフルラウンド塩漬けにされたら、もう一回戦いたいとは思わない』と。その言葉に影響を受けていて、完全に自分のほうが強いということを相手に見せつけたい。本田選手はそれができるファイターなんだろうと思います」

――確かにパンチを振り回す打ち合いの中でKO決着が生まれるよりも、15分もの間相手を抑え込み何もさせないほうが強さを感じる場合もあります。ただ、野田選手と本田選手では体型もファイトスタイルも異なりませんか。

「そこは僕なりのドミネイトというものがあります。ただ、理想のスタイルがあるわけじゃないんです。この○○の技、××の技というふうに技術で分かれていますね。……名前を出すと失礼かもしれないけど、あえて言えば佐藤将光さん。何でもできて、選手によってスタイルを変えることができるファイターが理想です。

たとえば山北選手と八田選手は、どちらも寝技が強いですよね。でもトップから強い山北選手に対してはボトムから勝負して、ボトムからが強い八田選手にはトップから勝負しました。どちらも結果は負けてしまいましたけど、それが僕の理想とするMMAなんですよ。自分の得意なものをぶつけるのではなく、相手の得意なものを潰すという考え方のほうが大きいですね」

――柔道時代と同じようにMMAでも対戦相手から一番嫌がられるタイプかもしれません。

「アハハハ! でも一番嫌がられるということは、一番強いということですよね。ONEでも、そんな強さを求めていきたいです」

■放送予定
5月31日(金・日本時間)
午後9時15分~U-NEXT

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【ONE FF65】ルンピニーで、リョースケ対決=本田良介×野田遼介が実現

【写真】実績では本田が上。野田が挑むという形の試合だ。その野田、勝利者インタビューでの声、話し方、マイクの持ち方が印象深い(C)MMAPLANET

30日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 65で本田良介×野田遼介という日本人ストロー級対戦が組まれている。
Text by Manabu Takashima

ムエタイ、MMA、そしてグラップリングと毎週のように日本人選手の試合が組まれているONE FFのMMAで、ついに同朋対決が組まれることとなった。


タイガームエタイ所属の本田は昨年12月にONE FFデビューを果たしデヴィッド・バンギギに判定勝ちも、3月に本戦級の力を十分持つサンザール・ザキロフにTKO負け。以来の再起戦となる。

パンクラス一筋、パンクラス代表としてONE Japan Seriesで修斗との対抗戦に出場経験のある野田は山北渓人、八田亮に敗れたのち昨年7月に植松洋貴を初回パウンドアウトして以降、初の実戦となる。

当初、野田は昨年12月と今年の3月にGladiatorに参戦したイ・スンチョルと対戦という話も伝わってきていた。イ・スンチョルはGladiatorフライ級トーナメント1回戦でツェルマー・オトゴンバヤルにマウントパンチでTKO勝ちも肩を負傷し、トーナメントから離脱していた。

聞くところによると、この試合でフライ級とのフィジカル差を痛感し、当初の予定通りONEストロー級を目指すことをイ・スンチョル陣営は決めたという。それでも負傷の回復待ちで、野田との試合は流れた。その結果、本田×野田のリョースケ対決in ルンピニーが組まれることに。

修斗ストロー級からDEEPフライ級でキャリアを積んできた本田と、パンクラス・ストロー級戦線を粘りの極め系ファイトでわかしてきた野田の顔合わせ。心情的にバンコクでの人材発掘&育成大会で日本人対決の必要性はあるのかと考えてしまうが、戦う当人とっては場所や国籍など関係ない。本戦契約に突き進むために、ただ星を落とすことができない従来通りの試合となる。


■放送予定
5月31日(金・日本時間)
午後9時15分~U-NEXT

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【DEEP JEWELS45】パク・シウと暫定王座&再起戦、万智「過去最強!! 勝って星花ちゃんと統一戦!!!!」

【写真】相変わらず、ド天然な元気っぷりを見せていた万智。悪霊に憑りつかれると思うほど、前回の敗戦は精神的にダメージがあったという(C)MMAPLANET

26日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS45でDEEP JEWELS暫定ストロー級王座決定戦=パク・シウ✖万智が行われる。
Text by Manabu Takashima

コロナ期より日本をターゲットにトップファイターを目指してきたパク・シウに対し、昨年11月にキャリア1年で同王座決定戦に出場し松田亜莉紗に敗れた万智。

あれから半年を経て万智はさらに天然振りを発揮し、天賦の才を磨いてきたのか。その言葉では、想像もつかない今の万智──だが、とにかくインタビューでは絶好調さとハードな練習振りが伝わってきた。


――日曜日にパク・シウ選手と暫定ストロー王座決定戦です。その前に昨年11月の松田亜莉紗選手とのタイトル戦、スプリット負けという結果に関してですが……コールを受けた時、どのように思いましたか。

「勝ったと思いましけど……もう、ねぇ……」

──口が曲がっていますよ。

「アレは勝っていました、万智が。だから、ポカーンと夢みたいですよね。ドミさん(弥益ドミネーター聡志)も試合後、コーナーで凄く喜んでくれていて。梅田(恒介)さんは微妙な顔をしていました。でも、試合後に映像をチェックして『勝っていた』と……。『角度の問題だ』って。万智のヒジが当たったのと、相手のストレートが当たったのと。相手のセコンドも万智が勝ったと思っていたように見えました」

──万智選手が勝っていたという意見は少なくないですが、勝った松田選手には何も非はなく。松田選手陣営は、勝ったことを否定する必要はないですし。

「そうですね。まぁ向うはラッキーで、こっちはラッキーじゃなかったということですよね(笑)」

──その敗北をすぐに消化できたのでしょうか。

「あのう……皆には『落ち込んでいない』って言っていましたけど、結構引きずっていました……。練習にいっても、やる気を失って続けていた感じで。あの試合に集中して、その後のことも何も考えないぐらいだったので。でも、皆だって万智が勝ったと言っていましたよ……」

──勝ったと思った試合を落としたことで、何か学んだことはありましたか。

「もっと攻めないといけないな、と。あれだけコントロールしていたけど、判定負けするってことは。フィニッシュを目指さないといけないと思うようになりました」

──まだ不満そうですね(苦笑)。

「でも、今回タイトルを掛けてまた戦うことができるので」

──この試合が決まったのはいつぐらいだったのでしょうか。

「実は3月大会にもオファーがあったんです。あの時は古傷の具合が良くなくて、パクちゃんと戦うには……。なので5月にしてもらったんです。ただ3月の時は、タイトルは掛かっていなくて日韓戦のような感じで組まれていたんだと思います。結果、ラッキーだなって(笑)」

──その辺りで吹っ切れたようですね。

「もう、やる気満々になりました。タイトル戦の前から、次にやるのはパクちゃんだっていう空気だったので。でも、試合が正式に決まった時から、気持ちが入りました。なんか、呪われているなって思っていたんです。練習は好きだから続けていても、やる気がでない。身が入らないから、悪霊に憑かれている。絶対に何かがいるって」

──そろそろホラー系になってきましたね(笑)。

「真剣にそう思って、お祓いにも行きました!!」

──えっ……。絶句です。

「でも、何も変わらないから(笑)。呪いじゃなかったです。アハハハハ、試合が決まったらめっちゃやる気が出て」

──いや……。

「そうなんです。試合がないから、目標を見つけることができなくてやる気が起こらなかっただけで(笑)。もう、決まってからはやる気満々です」

──パク・シウ選手とは練習仲間でもあったので、練習環境を変えないといけなかったのではないですか。

「そこはパクちゃんが、52キロ級に上げたことで練習をしなくなっていました。マスタージャパンの金曜日の練習に行くのも止めて。JTTに行くようにしたのですが、(伊澤)星花ちゃんが所属になったので、JTTにも気まずくて行けなくなって。金曜日の朝は急いで宇都宮に帰って、正午からZEROでムエタイの練習をするようになりました」

──急いで、というのは?

「木曜日は東中野のトイカツ道場で練習をしてから、中野の友達の所に泊まっていたんです。次の日はマスタージャパンの練習があったので。でも、パクちゃんが韓国に戻ったので、またマスタージャパンでの練習を再開しました」

──とはいえ、マスタージャパンの女子練習で一緒の藤野恵実選手も同じストロー級ですよね。

「ハイ。試合をするとなったら……。藤野さんが修斗のチャンピオンになったことはめっちゃ嬉しいです。ヤバいぐらい嬉しかったです。でも、戦うとなったら調整が必要になるかと思います」

──現状の練習のルーチンは、どのようになっているのですか。

火曜日のアライアンスの練習メンバーと。野田遼介は、1週間後のONE FFで本田良介とリョースケ対決がある──とか、ないかと……という話も

「月曜日は佐野のグロリアMMAでグラップリングとムエタイ。

火曜日はここ(アライアンス)。水曜日が手塚(裕之)さんのところと、那須のクロウフォレスト。もうクロウフォレストの練習大っ嫌いです。みなにボコボコにされて……」

──そこも、つまりは……。

「ハイッ!! それだけ良い練習をさせてもらっていることなんですけどね(笑)」

──押忍。そして木曜日は?

「八丁堀で津田(勝憲)さんのパーソナルでミットを持ってもらっています。それから東中野ですね。金曜日が今はマスタージャパンと、土曜日がパラエストラ松戸、IGLOOからゼロです。そして日曜日がマスタージャパンの女子練習です」

──休息日は無しですか!!

「若いんで(笑)。ヤングですから」

──ヤング……。

「アハハハハ。でも一部練習の日もあるので、休めてはいます」

──なるほど……なのか……。これだけ色々なところで練習をしていて、対策などを立ててくれるのは梅田さんなのですか。

「ハイ、そうです。あとドミさんもセコンドに就いてくれるので。手塚さんも……手塚さんは声出し係ですけど(笑)」

──アハハハハ。ともあれパク・シウ選手は大変な相手です。

「私も大変だと思っています」

──?

「私もパクちゃんからすれば、大変だと思います。差はないです。過去一番強いです。でも、皆が『パクちゃんは大変な相手』と思っていることは分かります。昔、練習でボコボコにされていたし。

でも、パクちゃんも警戒していると思います。女だから、差はそんなにない。同じ性別だし、男の人と試合をするわけじゃないので」

──女子練習以外は男の選手との練習が、今も主なのですね。

「ハイ。多いです。あとはマスタージャパンでチィちゃん(澤田千優)と。チィちゃんがジヒン・ラズワンとやるまでは水曜日はパンクラスイズムで一緒にやっていて。移籍したので、マスタージャパンでやるようになって……今、一番の練習パートナーです。チィちゃんとは打撃有りで、マ~ジでガチスパーをやっていて。マジでヤバいです。力は凄くあるし、凄く良い練習になっています」

──とはいえパク・シウ対策という面では、ストライカーとの練習も大切になってくるかと思うのですが……。

「対策練習はやっていないです。自分のやることをやっているので。それをいくつかのパターン持っていて、得意なことを伸ばしているのですが、打撃の練習も頑張っているので。コンビネーションも皆に褒めてもらっています。

MMAの打撃が上手くなっているっていわれます。ゼロでムエタイをしたこともいきて、津田さんのミットでMMAの打撃が伸びている。だから組みばっかりパクちゃんが警戒してきたら、打撃だけで戦っちゃうかもしれないですよ(笑)。テイクダウン前もテイクダウン後も、めっちゃくちゃ考えるようになっているので。組みのパターンも増えて、際を頑張れるように。

その部分ではIGLOOでの練習も凄くタメになっています。(山田)海南江さんには、メチャクチャにやられて。自分が何も考えられないぐらい、やられているんですけどね(笑)。クルクル回されて──その技を、教えてくれるんです。寝技では一番の練習をしてくれています」

──今日の練習では足関節もかなりトライしていました。

「足関節は得意です。MMAでは使ってこなかっただけで(笑)。足関はメッチャ得意ですっ!!」

──すごいドヤ顔ですね。過去最強バージョン、期待が高まってきます。

「そうなると思います。練習でやっていることを、試合で出すことができれば」

──そのために必要なことは何になると思っていますか。

「気合い」

──体言止めですか(笑)。

「気合いです。根性、気持ちです。そこがあればデキる。パクちゃんは10年振りのタイトルマッチらしくて……あんなに強いのにチャンスがなかったから、ここに掛けてくる想いが強いと思います。

でも私はタイトルマッチを前の試合で経験して、しかも負けているから失うモノがないチャレンジャーの気持ちで戦えます。思い切りいくだけ。だから気合いと気持ちで頑張ります」

──勢いがそのまま言葉になっているように感じます。

「実は『稲妻メンタル』を読んで、メンタルを鍛えてきました!!」

──鈴木千裕選手の?

「ハイ。書いていることは当然のように参考になります。同時に元気過ぎて、一気に読めない(笑)。元気過ぎて、こっちがやられてくるので、精神面のスタミナ強化になっています(笑)。でも、練習で疲れて元気がない時に読むと鈴木選手の『気合いッス』っていう言葉で元気になれるんです。で、気合いが入って来る。鈴木選手はもうこれだけ実績を残した。私は何もない。こんなままじゃヤバい。だから気合いッス!!」

──浜口京子さんに見えてきました。

「似ているって言われています(笑)」

──元気な万智選手であることは間違いないようです。では、最後に改めてパク・シウ戦について意気込みの方をお願いします。

「色々な場所で、色々な人達にサポートをしてもらっているので、皆に感謝している気持ちを持ってパクちゃんと戦います!!

SARAMIさんがパンクラスを獲った。藤野さんが修斗を獲った。次は万智がDEEPを獲ります。パクちゃんが勝っても、もう星花ちゃんが戦いたいってならないから、タイトルを返上しちゃうと思うんです。だから万智が暫定チャンピオンになって、星花ちゃんと統一戦をします」

■DEEP Tokyo Impact2024#03視聴方法(予定)
5月26日(日)
午後5時20分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV

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【DEEP Tokyo Impact2024#03】1勝1敗からの決着戦へ! 川原波輝×越智晴雄のストロー級王座統一戦が決定

【写真】A1ストロー級王者に就いた川原にとっては凱旋試合となる (C)A1 COMBAT

16日(火)、5月26日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催される『DEEP TOKYO IMPACT 2004 3rd ROUND』にて、正規王者の川原波輝と暫定王者の越智晴雄によるDEEPストロー級王座統一戦が行われることが発表された。
Txet by Shojiro Kameike


すでに石司晃一と平松翔のバンタム級戦が発表されていた今大会。追加された対戦カードで最も目を引くのは、やはりストロー級王座統一戦だ。

2020年8月の2戦目から3年半ぶりの決着戦となる(C)MMAPLANET

両者は過去2度対戦しており、初戦は2019年3月に越智が川原を判定で破り、王座防衛に成功している。しかし2020年8月の再戦では川原が越智にRNCを極め、ベルトを巻いている。今回は両者にとって1勝1敗で迎える決着戦だ。

越智はベルトを失ったあとフライ級に転向するも、DEEPフライ級GPの1回戦で元チームメイトでもある本田良介に敗れた。その後は中村真人戦、キム・ウジェ戦で連勝を収め、昨年12月には佑勢乃花をスラムでKOしてストロー級暫定王座に就いている。自身も「ベストはストロー級」と語るとおり、本来の持ち味であるトップコントロールと一発の強さが戻ってきた感が強い。

対する正規王者の川原はDEEPのベルトを巻いたあと、ONEに主戦場を移すも2連敗を喫し、契約も切れていたことをMMAPLANETのインタビューで明らかにしていた。その川原は3月に米国カリフォルニア州で開催されたA1 Combat19で、アンソニー・ドォを判定で下して同ストロー級のベルトを巻いている。「UFCにストロー級を創る」と目標を掲げる川原は、今回のDEEP凱旋について「一周回って日本で戦える喜び。楽しみです!」とMMAPLANETにコメントを寄せてくれた。

越智は佑勢乃花戦前のインタビューで「僕の中では『ベルトはベルト、川原選手は川原選手』。たとえベルトが賭けられていなくても、川原選手には負けた分やり返したいという気持ちが強い」と語っていた。3年半の時を経て実現する決着戦は、互いにモチベーションが高いハードファイトになりそうだ。

今大会では赤沢幸典×ベンツのメガトン級戦も追加されている。肉体改造に成功した赤沢は、2023年11月にハリーKIMURAをパウンドアウト。ハリー戦では打撃のプレッシャーと、テイクダウンのスピードに肉体改造の効果が見えていた。

赤沢と対戦するベンツ(C)MMAPLANET

そんな赤沢に挑むベンツは、本名をアディマポン・セーンテップといい、ムエタイで129戦90勝305敗4分という戦績を残すタイ人ファイターだ。赤沢は「打撃からテイクダウン、そしてパウンド――それだけですね」という自身のスタイルを、ムエタイファイターを相手に見せることができるか。

また、同日の昼に開催されるDEEP JEWELS45で、すでに発表された中井りん×栗山葵のフライ級タイトルマッチが中止に。栗山が右膝十字靭帯断裂で試合に出場できなくなり、代わりにDEEP事務局では急きょ、中井りんの対戦相手を公募しているとのことだ。

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