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45 AB F1 Gladiator Gladiator026 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC YouTube アドニス・セビジェーノ ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル デッチプール パク・サンヒョン 上田祐起 今井健斗 南友之輔 山上幹臣 木村柊也 水野翔 江木伸成 河名マスト 石田拓穂 竹本啓哉

【Gladiator026】キム・サンヒョン戦へ。チハヤフル・ズッキーニョス「グラジのフェザー級を引っ張る」

【写真】丁寧な……丁寧すぎる受け答えに、なぜかMIBUROの狂気が感じられるズッキーニョスでした(C)MMAPLANET

明日6日(日)に豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR026でパク・サンヒョンと戦うチハヤフル・ズッキーニョス。
Text by Manabu Takashima

Road to UFCに進んだフェザー級チャンピオン河名マストへのリベンジを誓うなかで、チーム・ラカイのアドニス・セビジェーノ戦が中止となり、急遽パク・サンヒョンと戦うこととなった。グラジがアジアのフィーダーショー化を目指すなか、ズッキーニョスはモンゴルのダギースレン・チャグナードルジと戦い、前出した河名、さらにハンセン怜雄、石田拓穂ら国内勢との戦いで確実に力をつけてきた。

今後のフェザー級戦線でさらなる活躍が期待されるズッキーニョスにパク・サンヒョン戦に向けての意気込みを尋ねた。

――対戦相手の変更はいつ頃にズッキーニョス選手の耳に届いたのですか。

「水曜日に聞きました。ただ、その時にもうパク・サンヒョン選手になるかもしれないという話で、決定したと聞いたのは2日前でした」

――アドニス・セビジェーノ対策を続けていたと思いますが、ファイトウィークに対戦相手が変更されたときの想いは?

「残念……『マジか』と思いました。でも、パク選手のことを調べて動画も一通り見ました。良い選手ですし、セビジェーノ選手と体格は違いますが、打撃の感じとか対策してきたことはまぁまぁ生きそうだと思いました」

――68キロ契約、500グラムオーバーまでOKと体重も変わりました。

「それはパク選手になるかもしれないという時点で、セビジェーノ選手と戦っても体重は68キロのキャッチウェイトになるということでした。パク選手も以前にフェザー級で戦っていましたし、直前でも試合を受けてくれたことはそれだけ練習をしていたのだと思います。キャッチウェイトに関して、僕もフェザー級のリミットまで落とさないで構わないので、減量が楽になりました」

――そんなズッキーニョス選手ですが、河名マスト選手がRoad to UFC行きを決めました。そこについて、どのように思っていますか。

「マイクでリベンジをしたいと言わせてもらって、それは本心でした。ただ河名選手はRoad to UFCで戦いたいとずっと言っていて、そのチャンスを掴めたことは素直に良かったなぁと思っています。先日、彼が奈良でレスリングのワンマッチをするということで見に行って、その時に少しお話もできて『ぶっちぎりで優勝してください』と伝えました」

――では今後グラジのフェザー級戦線で戦ううえで、今大会で国際戦が組まれたことに関しては、どのように思っていますか。

「今のところ、グラジのフェザー級の日本人は何人かしかいないわけですが、今回出ている中川選手、それに木村柊也選手が継続参戦してくれば絶対にやらないといけないだろうし。まずグラジのフェザー級は自分が引っ張っていく気持ちでいます。やっぱりグラジのベルトは欲しいです。それは河名マストが巻いていたベルトであるわけで(笑)。そこは巻きたいと思っています」

――グラジがアジアのフィーダーショーを目指し始めた昨年から、ズッキーニョス選手はグラジで戦い続けていますが。定期的に試合が組まれるとコンディションを創りやすいなど利点はありますか。

「グラジエイターから毎回オファーを頂けているので、凄くありがたいです。僕も今が一番試合をしたい時期で、外国人選手との試合もやっぱり興味がありますし、そこをどんどん経験できることは嬉しいという気持ちです」

――今後ベルトの所在は不明ですが、ベルトに向けての戦いが再開されることを考えるとどのような試合をしたいと思っていますか。

「本当に急遽受けてくれた相手で、もちろん勝ちには行きます。パク選手のスタイルですが、今時珍しいアップライトで綺麗な打撃を使います。そんな彼の良さも受け止めて戦いたいなと」

――そんなリスキーなことを?

「アハハハハ。短期決戦で突っ込んでくるかもしれない。そこは警戒していますが、本来の戦い方は丁寧に創ってくるタイプの選手なので。そこでガッと来た時に吞まれないようにして、彼の本来のペースに落ち着かせてから攻略したいと考えています。僕の彼に対する強みは組みになるのですが、そこはしっかりと差を見せて勝ちたいと思っています」

――モンゴルから、そろそろダギースレン・チャグナードルジがグラジに戻ってくるというような話も伝わってきます。

「それは楽しみです。チャンスがあればリベンジしたいですし、今戦えば彼が強くなっていても勝つ自信があります。それとダギースレンと他の選手の試合も見たいですよね。ハンセン怜雄選手とか、ダギースレンと手の合う選手は多いかと思います。いや、またグラジに戻ってきた欲しいです」

■視聴方法(予定)
5月5日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR026対戦カード

<バンタム級/5分3R>
竹本啓哉:61.7キロ→61.65キロ
デッチプール:60.6キロ

<フライ級/5分3R>
山上幹臣:56.65キロ
今井健斗:57.1キロ

<フェザー級/5分3R>
中川晧貴:65.85キロ
水野翔:66.1キロ

<68キロ契約/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス:68.35キロ
パク・サンヒョン:68.25キロ

<PROGRESフォークスタイルグラップリング64.4キロ契約/5分2R>
上田祐起:64.4キロ
江木伸成:61.75キロ

<フェザー級/5分2R>
木村柊也:66.15キロ
塩津良介:64.95キロ

<バンタム級/5分2R>
南友之輔:61.4キロ
秋田良隆:61.25キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:57.15キロ
田中義基:56.85キロ

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵:70.4キロ
都市弦介:70.25キロ

<フライ級/5分2R>
大月宣樹:60.65キロ
カーヴィ:60.55キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.0キロ
小見山瞬:61.35キロ

<フライ級/5分1R>
伊藤琥大郎:56.4キロ
塩谷尚也:56.0キロ

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45 AB Bloom FC01 F1 Gladiator Gladiator026 Grachan MMA MMAPLANET NavE o YouTube   アドニス・セビジェーノ オトゴンバートル・ボルドバートル チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル デッチプール パク・サンヒョン ライカ 上田祐起 今井健斗 修斗 南友之輔 國頭武 山上幹臣 木村柊也 水野翔 江木伸成 竹本啓哉

【Gladiator026】計量終了 ズッキーニョスの相手がセビジェーノからパク・サンヒョンに変更

【写真】中川×水野、プログレス=上田×江木、木村&南のBRAVEゴールデンルーキー勢、この辺りのメンツの試合を楽しめると――よりグラジが面白くなる(C)MMAPLANET

明日6日(日)に豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR026の計量が同地のSMOKER GYMで行われた。
Text by Manabu Takashima

今大会ではメインでフライ級王座決定戦としてNavE×オトゴンバートル・ボルドバートルの一戦が組まれていたが、前者の負傷で7月7日大会に延期されている。そしてチハヤフル・ズッキーニヨスと対戦予定だったアドニス・セビジェーノが諸事情で来日できず、韓国のパク・サンヒョンと68キロ契約で対戦することに。

パク・サンヒョンは昨年11月のBloom FC01で持田哲兵を多彩な打撃で下したキャリア8勝5敗のストライカーだ。4月にRing Championshipのバンタム級トーナメント準々決勝で國頭武と戦うことが決まっていたが、減量中に倒れて病院に搬送されていた。

そのパク・サンヒョンは、アドニスが来日できないケースを想定してバックアップファイターとして主宰者が交渉を行い、試合がないケースもあるという状況下でこの一戦に向け調整してきたという。相当なハングリー精神を持ってグラジ初参戦となったパク・サンヒョン、ズッキーニョスと共に68キロ&500オーバーの契約体重戦のリミットをパスしている。


また9年5カ月ぶりの減益復帰となる山上幹臣は膚艶も良く、声が枯れるようなこともなく56.65キロで、これまた9年5カ月ぶりの計量をパスしている。

2月のGrachan大阪大会で計量失敗し、TKO勝ちもノーコンテストという結果になった南友之輔は大阪の自宅でしっかりと体重を落とし、BRAVEの同門&スーパールーキーコンビの木村柊也と共に滞りなく計量を終えた。

この他、日本人フェザー級サバイバル対決に臨む中川晧貴&水野翔の両者、フォークスタイルグラップリング対戦する上田祐起と江木伸成らも問題なく、明日の戦いに挑むこととなった。

そんななかメインでタイから来日したデッチプールと戦うバンタム級チャンピオン竹本啓哉は1度目の計量で50グラムをオーバーし、再計量パス日本記録を持つという異名通り――再計量で帳尻を合わせている。

しかし、第2試合のバンタム級でカーヴィと対戦予定だった新地魁夢は67.35キロと、リミットを6キロ上回る体重で即失格に。コブラ会の同門で計量に同行していた大月宣樹が、「アマ修斗出場に向けて、しっかり練習を積んでいる」と三島☆ド根性ノ助コブラ代表の判断もあり、試合前日にカーヴィとの対戦を承諾、計量も60.65キロで終えている。

■視聴方法(予定)
5月5日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR026計量結果

<バンタム級/5分3R>
竹本啓哉:61.7キロ→61.65キロ
デッチプール:60.6キロ

<フライ級/5分3R>
山上幹臣:56.65キロ
今井健斗:57.1キロ

<フェザー級/5分3R>
中川晧貴:65.85キロ
水野翔:66.1キロ

<68キロ契約/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス:68.35キロ
パク・サンヒョン:68.25キロ

<PROGRESフォークスタイルグラップリング64.4キロ契約/5分2R>
上田祐起:64.4キロ
江木伸成:61.75キロ

<フェザー級/5分2R>
木村柊也:66.15キロ
塩津良介:64.95キロ

<バンタム級/5分2R>
南友之輔:61.4キロ
秋田良隆:61.25キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:57.15キロ
田中義基:56.85キロ

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵:70.4キロ
都市弦介:70.25キロ

<フライ級/5分2R>
大月宣樹:60.65キロ
カーヴィ:60.55キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.0キロ
小見山瞬:61.35キロ

<フライ級/5分1R>
伊藤琥大郎:56.4キロ
塩谷尚也:56.0キロ

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45 Grachan MMA MMAPLANET o 木村柊也 長南崇志

【Grachan68 x Brave Fight31】有言実行。木村が強烈すぎるラッシュからの右アッパーで長南を沈める

【写真】ラッシュとフィニッシュの右アッパーは凄まじい(C)MMAPLANET

<ライト級/5分2R+Ex1R>
木村柊也(日本)
Def.1R0分42秒 by KO
長南崇志(日本)

木村が左ローから左ミドルを放つ。互いのローが交錯したあと、木村はパンチに繋げた。木村の右ミドルに長南が右ストレートを合わせたが、木村はヘッドスリップでかわす。木村が右ハイを放つと長南が組みつく。しかし木村が左腕を差し上げて投げ、背中を着けた長南にパウンドの連打を浴びせる。立ち上がった長南にパンチでラッシュを仕掛けると、長南は背中を見せて下がった。木村が肩口に右ハイを当てると、長南はテイクダウンを狙う。しかし入ってきたところに木村が右アッパーを合わせると、長南は前のめりに倒れた。

長南が担架に乗せられるなか、KO勝ちを収めた木村は「日本拳法の全日本チャンピオンです。倒し切る、これに尽きます。これからも応援してくださる方々に元気や勇気を届けるため、倒しに行きます」と挨拶した。


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【Grachan68 x Brave Fight31】トーナメント決勝、櫻井隆多戦へ。青木忠秀「打ち合って負ける気はしない」

【写真】爽やかイケメン、剛拳につき(C)MMAPLANET

10日(日)に東京都大田区にある大田区産業プラザPIOで開催されるGRACHAN68 × BRAVE Fight31。メインのウェルター級トーナメント決勝で、青木忠秀が櫻井隆多と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2022年8月のプロデビュー戦から、ここまで4戦無敗の青木。1つの引き分けを挟み、3勝は全てKOによるものだ。人生を野球に捧げてきた男がMMAを始め、30歳を過ぎてプロデビューし、ベルトに手を掛けるまでに至った道程とは? さらに「球を投げる動作とパンチの動きは似ている説」を、元ピッチャーの視点から語ってくれた。


――MMAPLANET初登場ということで、これまでのキャリアをお聞きしたいのですが……まず驚くのは30歳を過ぎてのプロデビューなのですね。

「そうなんですよ(笑)。遅めのプロデビューです。格闘技を始めたのが大学に通っている頃で。それまでは小学校からずっと野球をやっていました。大学の時に野球を辞めて、格闘技を始めたのが21歳ぐらいの頃ですね」

――小学校から大学まで野球をやっていたということは、それこそエースで4番だったのでしょうか。

「いえいえ、そんなことはないですよ。ピッチャーではありましたけど高校時代は怪我もあってレギュラーに入れずに、ずっとトレーニングばかりしていて。試合で投げることはあってもエースではなかったです」

――当時の夢はプロ野球選手だったのですか。

「はい。プロ野球選手になることしか考えていませんでした」

――大阪で生まれ育ってプロ野球選手を目指した場合、阪神タイガースに入りたいと思うものなのでしょうか。

「アハハハ。実は僕の両親が巨人ファンで(笑)。大阪って阪神ファンが多いのはもちろんですけど、実は巨人ファンも多いんですよ。自分としては、どの球団に入りたいという希望はなかったです」

――失礼いたしました(笑)。高校時代にレギュラーを獲得できない状況でありながら練習は続けて大学に進んで野球を続けるというのは、それだけ野球にこだわりがあったのではないですか。

「野球が大好きだし、野球で成功したいという信念はありました。入った大学も、まず野球部のセレクション(※練習に参加したり、能力テスト等で入部できるかどうかの評価が行われる)に参加して」

――セレクションですか! そこまでして続けたかった野球を、なぜ辞めたのでしょうか。

「大学に入ってから、また怪我をしてしまい……。それと入ってみたら、考えていたような練習環境ではなかったので、野球部は辞めました。

それとは別に、ずっと格闘技は好きだったんですよ。大晦日は格闘技を視て、1年が終わる。家でも野球雑誌より格闘技雑誌のほうが多かったぐらいで(笑)。当時は五味隆典さんのファンでした。それは僕が今、パンチで倒すというスタイルにも繋がっていますね。あと格闘技を始める決め手になったのは、2004年の魔裟斗×山本KID徳郁の一戦だったんです」

――そうだったのですね。野球部を辞めたあとに、コブラ会へ入会したのですか。

「最初はシューティングジム大阪へ見学に行き、その日のうちに入会しました。当時は中蔵隆志さんが代表で、僕もアマ修斗に出てプロを目指すという方向だったんです。でも2年間ほど在籍させていただいた間に、腰を痛めてしまって。そこから何もしない時期が5~6年ぐらい続き、30歳を過ぎてプロデビューすることになったんですよ」

――大学在学中に入門して2年ということは、その頃は就職していたのですか。

「いえ、フリーターで食いつないでいました。ただ、腰の怪我だったのでアルバイトもしづらくなっていて。その時に筋トレを始めたんですよ。そうしたら腰も治りました。あれだけ痛かった状態が、まるで嘘のように。絶対に動かしたらアカンと思っていた腰を、むしろ動かしたら治ったという(笑)。

腰を痛めて何もできなかった時期も、ずっと格闘技を視ていました。UFCも公開計量の中継から見るぐらい好きで。そこで腰も治ったし、もう一度格闘技を始めようと思った時に――自分の階級で強い選手がいるジムを調べたんですよ。その時にストラッサー起一さんとレッツ豪太さんの存在を知ってコブラ会に入りました」

――それだけの繋がりがあったからなのでしょうか……。グラチャンのデビュー戦で青木選手がKO勝ちを収めた時、ケージサイド最前列で観ていたストラッサー選手の喜び方が尋常ではなかったです(笑)。

「アハハハ! あの時はコブラ会から3人が出場していて、ストラッサーさんもケージサイドから凄く声を送ってくれていました。セミで鍵山雄介さんがKO勝ちした時の盛り上がりも異常なぐらいで」

――なるほど。青木選手としては5~6年の間、全く体を動かさない状態から格闘技を再開し、プロMMAデビューに至りました。年齢も30歳を過ぎ、不安はなかったでしょうか。

「不安は全くなかったです。『いけるやろ』っていう自信がありました。その時に少しでも不安があったら、ここまで頑張ることはできなかったでしょうね。その自信も根拠がなかったわけじゃなく、やっぱり子供の頃から野球をやっていて、自分の体の状態は自分が一番分かると思っているので」

――ただ、野球とMMAでは競技として全く異なります。その点については……。

「自分の場合はMMAを始めた時に、すでに体は出来上がっていました。野球時代から走り込みも、体幹トレーニングもしっかりやっていたので。あとはピッチャーだったので、今は打撃が得意なんじゃないかと思います。投げる動作とパンチの動作って似ているところがあるんですよ」

――野球経験者のMMAファイターは、皆さんそう言いますね。

ピッチングとパンチの類似性とはーー2022年8月のプロデビー戦から右クロス一発でKO勝ち。(C)SHOJIRO KAMEIKE

「リリースポイントとインパクトの考え方とかは近いです。慣性の法則みたいな感じで、野球ではストレートを投げる時に左足をしっかり止める。MMAでストレートを打つ時も、しっかり左足を止めてパンチを出す。それが似ていると思っています」

――そうなのですね。ただ、野球の場合はピッチャー以外でも、内野手も外野手でも球を投げる動作があります。MMAでパンチを出す動作というのは、どのポジションの動作とも近いのでしょうか。

「あぁ、それは違いますね。内野手も外野手も、動きながら球を投げますから。ピッチャーの場合は、しっかり振りかぶってから左足を止めて投げる。最小限の動きのなかで最大限のパワーを生み出すのがピッチャーなので、それがパンチを出す動作に似ているんですよ。MMAで内野手や外野手のように走ってパンチを打たないですから」

――とても分かりやすいです! ではMMAを始めた時、「やりやすい」という印象を持ちましたか。

「打撃に関しては、そうですね。でもMMAは寝技があるので……。コブラ会に入った頃は、ストラッサーさんにバンバン倒されていました。それでも練習できていたのは、シューティングジム大阪の寝技クラスで基礎を教えていただいていたおかげです。あの時の経験がなければ、コブラ会のプロ練習にも参加できなかったかもしれません」

――そうした経緯を経てプロデビューに至り、いきなりグラチャンのベルトを賭けたウェルター級トーナメントに出場することになりました。

「最初に話を聞いた時に『えっ!? 自分で良いの?』という感覚はなかったです。自分としては状況がよく分かっていなかったのと、なぜか自信がありました(笑)」

――結果、ここまで一度の引き分けを挟み無敗で、3勝は全てKO勝ちを収めています。

「次の決勝戦も、櫻井選手と打ち合って負ける気はしません。リーチも僕のほうが長いし、遠い距離でも戦える。櫻井選手の得意な展開に持ち込まれないよう、相手のペースに付き合わないように戦いたいですね。
この試合に至るまで、とにかく自分と向き合って、自分に嘘をつかずに練習してきました。あとは試合で負けを恐れず、後悔しないような試合をしてベルトを大阪に持って帰りたいですね」


■放送予定
3月10日(日・日本時間)
午後1時00分~GRACHAN放送局

■GRACHAN68 × BRAVE Fight31対戦カード

<Grachan初代ウェルター級T決勝戦/5分3R>
櫻井隆多(日本)
青木忠秀(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
岸本篤史(日本)
芳賀ビラル海(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
黒井海成(日本)
高橋孝徳(日本)

<73㎏以下契約/5分2R+Ex1R>
エドモンド金子(日本)
草訳駿介(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
萩原一貴(日本)
高須将大(日本)

<65㎏以下契約/5分2R+Ex1R>
久保達也(日本)
矢上諒(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
木村柊也(日本)
長南崇志(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
髙橋謙斗(日本)
道端正司(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
テム(日本)
小田魁斗(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
三笠貴大(日本)
原拓郎(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
熊崎夏暉(日本)
平野紘希(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
鈴木嵐士(日本)
上田麟(日本)

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お蔵入り厳禁【Special】J-MMA2023─2024、明日─プロ2戦目を迎える木村柊也が、1月に話していたこと

【写真】本来はフェザー級だが、明日はライト級で戦う木村。どのように育成されるのか、楽しみだ(C)MMAPLANET

MMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。J-MMA2023-2024、第十二弾──木村柊也、後編。
Text by Manabu Takashima

史上最強の日本拳法家からMMAに転向、BRAVE所属の木村は昨年12月のプロデビュー後、明日10日(日)に東京都大田区にある大田区産業プラザPIOで開催されるGRACHAN68 × BRAVE Fight31でMMA2戦目を戦う。

ライト級2回戦、長南崇志と対戦する木村が1月16日に語っていた2024年の目標とは──お蔵入り厳禁、「どんな職業でも自己満足じゃいけない」というスーパールーキーの発言に注目してほしい。

<木村柊也インタビューPart.01はコチラから>


──では大会が再開された日本拳法の試合で、軽く齧ったMMAが役立つことはあったのでしょうか。

「それは距離感とかありましたし、日本拳法に支障がでないようにMMAの練習をやっていたのですが、グラップリングの練習をしていたことで寝かされた時に一本を取られない対処とかが役に立ちました。上半身への極めは許さているのが、日本拳法のルールなので。

投げられるとしがみついたり、力で対処して審判からの『待て』を待つみたいな感じでいたんが、力を使わずに相手をコントロールして『待て』を待てるようになりました。体力の消耗とか、そういう部分で凄く変化がありましたね」

──ではMMAを始めて日本拳法が生きる点というのは?

「日本特有のパンチ、独特の距離からの真っ直ぐ入るパンチですね」

──独特の距離と言われた日本拳法の距離とは、MMAと比較してどのような距離になるのでしょうか。

「距離的には見た感じだと、一緒です。本当に一歩下がるか、下がらないかぐらいです。ただし、MMAではテイクダウンやローキックがあります。だから、最初のうちは攻撃を貰っていました。やはりカーフキックの方が蹴りやすいですし。と同時に、自分はそこから一気に飛び込んでパンチを当てることができます。

基本はワンツーですが、ノーモーションの右だとか。踏込みや使う技が違うことで、感じる距離が違ってくる。だから、やっている本人にしか分からない部分にもなってくると思います。日本拳法の独特な距離を保っている場合は、自分のパンチはMMAを始めた当初から当たっていました。

でもテイクダウンを仕掛けられ、それを切るという部分は最初の頃は全然なれなかったです。どのタイミングで切れば良いのかが、全然分からないので。来ることが分かっていても、動けない。そこは本当に苦労しました。テイクダウンを気にしすぎて、踏み込みが遅れたり打撃に悪影響を及ぼしていました。

ただ今では日本拳法の良さを残しつつ、MMAの位置取りとか微妙な間合いを理解することで反応が遅れてもテイクダウン狙いを切れるようになってきました」

──アマMMAを経験せずに、12月のGLADIATORでプロデビューを行いました。

「ハイ。宮田先生と話して、アマチュアは経験しなくてプロで戦っていく方針になりました。そのために準備期間を置いたというのはあります」

──一つの競技で国内のトップだった選手が、街道場で練習をしてプロデビュー戦を迎えた人と戦うのはアンフェアだと12月の試合を見て感じました。

「アッ……」

──同時に一発貰って、ダウンをも喫した。やはりMMAは簡単ではないとも。

「う~ん、どれだけ練習をしていても、あの空間は試合でしか体験できないので。実際にケージのなかで、薄いグローブ一つで殴り合う感覚は、どれだけ練習しても違う。そういった部分で、より一層気が引き締まりました。KO勝ちはできたのですが、自分も殴られて。怖さも改めて感じました。やっぱり、これまでは面に守られてきた。一発貰っても良いや──という思考が、残っていたようです。でも、あの薄いグローブで生身に貰うのは本当に危ないと実感することができました」

──ただ非常に堂々と戦っていました。

「ハイ。殴られた後も、焦りはなかったです。ほんと、スリップだったのでダメージもなくて、『アブねぇ』って感じで。ただし判定だと、向うの効果点になるでのああいうパンチも被弾しないようにしないとダメです」

──日本拳法で数々の大切な試合をこなしてきた勝負度胸が生きた?

「ハイ。そこはもう、変わらないなと思います。結局、あの場に立つと選手と審判しかいない状況なので」

──これからのキャリアアップ、2024年中にどこまで到達したいと考えていますか。

「団体を問わず、与えられた試合をします。今年の目標は何試合できるか分からないですけど、最低でも3試合。自分はKOを続けたいです。判定は考えずに、攻め続けたいというのはあります。何よりも試合が組まれれば、プロとして見ている人をワクワクさせたい。勝ち負けでなく、感動を与えられる選手になりたいです。これまではプロじゃないし、稼げないことも分かっていたので自分のために戦っていました。勝ち負けを気にして。でもプロって、どんな職業でも自己満足じゃいけない。そこは考えとして、持っておきたいです」

──ではMMAファイターとして、将来の目標は?

「世界チャンピオン……正直、世界のベルトって色々とあって。でも、どこで戦いたいというのはなくて。面白い試合を続けて、最終的にどこかのチャンピオンになれれば良いと思っています。それには、まず国内のベルトを獲らないといけない。そこに関しては、デビュー戦のような試合をしていれば、チャンスは巡ってくる。どこの団体のベルトとかではなくて、回ってきたチャンスをモノにしていきます。あと……貰わないで倒す。と同時に貰っても、勝ちます」

──同期で空手出身の南友之輔選手にライバル心は?

「ないです。ただ南が頑張っていれば、自分の刺激にもなります。それぐらいですかね。BRAVEってストライカーが少ないから、逆にストライカーにとって凄く良い練習環境だと思っています。ここでテイクダウンを切ることができれば、本当に自信になります。試合の時にも、BRAVEでやってきたことを想えば多少ミスって、反応が遅れても耐えられる。そういう自信をもって、試合に臨んでいます」


■放送予定
3月10日(日・日本時間)
午後1時00分~GRACHAN放送局

■GRACHAN68 × BRAVE Fight31対戦カード

<Grachan初代ウェルター級T決勝戦/5分3R>
櫻井隆多(日本)
青木忠秀(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
岸本篤史(日本)
芳賀ビラル海(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
黒井海成(日本)
高橋孝徳(日本)

<73㎏以下契約/5分2R+Ex1R>
エドモンド金子(日本)
草訳駿介(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
萩原一貴(日本)
高須将大(日本)

<65㎏以下契約/5分2R+Ex1R>
久保達也(日本)
矢上諒(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
木村柊也(日本)
長南崇志(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
髙橋謙斗(日本)
道端正司(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
テム(日本)
小田魁斗(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
三笠貴大(日本)
原拓郎(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
熊崎夏暉(日本)
平野紘希(日本)

<フライ級/5分2R+Ex1R>
鈴木嵐士(日本)
上田麟(日本)

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45 Gladiator Gladiator024 K-1 MMA MMAPLANET o RIZIN Special   キック プロレス ボクシング 中村優作 木村柊也 田口翔太

【Special】J-MMA2023─2024、史上最強の日本拳法家=木村柊也「自分の人生なので自分の好きなことを」

【写真】一つの競技で日本の頂点にあるような選手は、競技特性とは別にフィジカル、勝負師としてプロ5戦ほどのレベルからのスタートでも良いのかと思ってしまう(C)MMAPLANET

2023年が終わり、新たな1年が始まるなかMMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。
Text by Shojiro Kameike

J-MMA2023-2024、第十二弾は史上最強の日本拳法家からMMAに転向、BRAVE所属の木村柊也に話を訊いた。

渡辺二郎、猪狩元秀、長島☆自演乙、中村優作などボクシング、キック、MMA界にハードパンチャーを送り出して来た日本生まれの総合武道=日本拳法の全日本最年少王者からMMAに転じた木村。明日のMMA日本代表候補に、まずは日本拳法家人生を尋ねた。

■2023年木村柊也戦績

12月9日 Gladiator024
○1R1分16秒 by KO 田口翔太(日本)


──木村選手に関して、中村優作選手から『同じ日拳出身でも、彼は僕なんかと比較にならない。ホンマの日本最強です』と聞かされたことがありました。私は日本拳法のことはほとんど理解できていないのですが、中村選手の言葉を聞いてどのように思われますか。

「嬉しいです(笑)」

──ハハハハハ。その評価という点においては?

「そこは日本拳法からボクシング、キックボクシグ、MMAに転向した選手がたくさんいますけど、そのなかでも日本拳法の実績では僕が一番だと思います」

──おぉ。木村選手が日拳をやり始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「3歳の時に父が地元の道場で趣味程度で始めて。自分も父について遊び半分で道場に通うようになりました。中学3年生まで地元の道場でやって、高校は大阪の関西福祉科学大学付属高校に推薦で入学して、3年後にまた推薦で明治大学に進んで東京で日本拳法を続けていました」

──明治大学は中央大学と並んで、拳法の強豪大学だったと芳賀ビラル選手から伺ったことがあります。

「芳賀選手は自分は入学した時に、ちょうど中央大学を卒業されて入れ違いでした。僕らの時代は明治がずっと最強でした」

──中村選手がいうホンマの日本最強というのは、木村選手のどのような実績になるのですか。  

「全日本拳法総合選手権大会という大会があって、そこに出るには地方の大会で優勝やベスト4に入るなど結果を残さないと出られない──全国大会ですが、レベル的には世界大会のようなモノです。その大会で大学1年生の時に最年少で優勝をしました。プロレスラーの拳王さんが明治大学の先輩で。拳王さんが大学1年の時に勝って以来、自分が総合選手権史上2人目の最年少優勝になりました。それが2019年で、2年と3年の時はコロナで大会がなく4年の時に再開され、優勝できました。事実上の2連覇で、学生で全日本を2連覇した選手は過去にいないと思います」

──コロナがなければ4連覇だった?

「その自信はあります。全日本学生は3年の時に大会が復活したので、1年と3、4年で優勝しているので」

──日本拳法は無差別ですよね。どれぐらい大きな相手と戦うことがあったのですか。

「190センチで100キロとか」

──動ける選手たちなのですか。

「ハイ。自衛官の人たちなので、大きくて動けます」

──技術があって大きな選手を相手にしに、どのようにして勝つことができたのですか。

「日本拳法のルールをしっかりと知った上で、どう戦うのかを研究していたからだと思います。ただスピードだとか、力ということでなくて。ルールに則ったうえでスピードと力、技を使い分けること。それができないと、自分より大きなヤツには勝てないです。逆を言えば、そこをしっかりとやれば勝てます」

──ルールを把握して勝つ。木村選手の勝ち筋はどういうモノだったのでしょうか。

「自分は日本拳法ではオールラウンダーだったので、これといった必勝パターンはなかったです。相手に合わせる。相手が嫌がる攻めをする。トーナメントで1日7試合ほど戦うので、誰が上がってくるのかある程度予想をして映像のチェックもしていました。大体の対策をして、向かい合うと軽く調整して戦っていました」

──何度か稽古を見学させてもらったことがあるのですが、お面をつけてガンガン殴っているのでビックリしました。

「高校の時から週に6日、防具をつけてガンガン練習していました。自分もそれが当然だと思っていたのですが、大学になると防具をつけての練習が3日になりました。それから自分の成績も上がったんです。ずっと殴り合っていても……というのは、僕のなかでも思うようになりました」

──同時に素面でなく、面で効かす突きが凄く多いようにも見えて。あれは脳みそが揺れるぞ、と……。

「試合でも、相手が遠い距離だった場合はジャブで面を引っかけて、顔が空いたところにストレートで打ち抜くとか。そういう技術もありました」

──なるほどぉ。興味深い話をありがとうございます。ところで五輪などがない日本拳法という競技の頂点にいることに関しては、どのような想いがあったのでしょうか。

「国際大会があっても、日本人が一番強く、日本での大会が一番大きいです。今、言われたように五輪もないですし、日本拳法を続けても稼げない。実業団の大会も今も続いてはいますが、会社で趣味程度でやっているような印象があります。大会自体も小さな町の体育館で開かれているようで。本当に好きな人は警察や消防に行って拳法を続けている人も多いですが、競技一本という生活ではなくなります。

だからこそプロ格闘技の世界に進む人が、日本拳法では多いのかと……。自分も大学に入った時から、日本拳法は大学までと決めていました」

──では大学に進学した時からMMAを始めようと思っていたのですか。

「いえ最初は4年間やり切って警察なり、消防に進もうと思っていました。全日本総合選手権で優勝したときからですね。拳法で日本のタイトルを取ったので、次は世界を目指したい。世界って何かと考えると、MMAで戦いたいと思うようになりました。結局、自分の人生なので自分の好きなことをやりたい。今、やれることに挑みたいと」

──もうMMAをチェックしていた?

「いえK-1を見ていました。RIZINとかは見ていましたけど、本気で見たことはなかったです。ただ、自分の父親の知人が宮田(和幸BRAVE代表)先生と知り合いで。その流れで『BRAVEで練習するのはどうですか?』という流れになり、大学1年生の終わりにMMAをやりたいと思うようになったんです」

──では他のMMAジムの所属になる可能性は、ほぼなかったわけですね。

「BRAVE一択でしたね。大学2年の11月ぐらいに無理をしない程度ですが、BRAVEの練習に加わるようになりました。軽くレスリングやグラップリングの練習を行ける時に、する。そこまでガチガチのトレーニングはしていなかったです」

<この項、続く>


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【Special】J-MMA2023─2024、原口央─02─「いろんな若いのがいて世代交代されないように必死」

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J-MMA 2023-2024、第一弾・原口伸、後編。
Text by Manabu Takashima

2024年もRoad FCのトーナメントが出ることが確定という原口だが、その前に国内でも1試合を挟みたいという。そこで挙げられた各プロモーションのバンタム級ファイターの名前は原口が如何に自分の現在の位置を理解し、さらなる高みを目指そうとしているのかがしっかりと伝わってくる選手たちだった。

<原口央インタビューPart.01はコチラから>


――ところで原口選手って、SNSでファンに何言われると反応していますよね。結構、挑発的に。

「ハハハハ。楽しんでいます。僕、普通に言っちゃうんです。思ったことが、すぐに出てしまって(笑)。相手にすればするほど、回りも反応するので面白くて。武田(光司)がインスタLIVEをやっていて、そこに僕が入って。武田が僕を弄ると色んな奴が反応してきて。そいつら一人一人に返信します。『うるせぇ』とか『直接、言いに来い』とか」

――アハハハ。そんなことしてもしょうがないじゃないですか。

「めっちゃ、楽しんでいます(笑)」

――凄く意外な気がします。

「アンチとかも全く気にならないので」

――SNSのやりとりも、打ち合いもほどほどにお願いします(笑)。ところでトーナメント決勝直後、その後のキャリアップに関してはどのように考えていましたか。

「Road FCのトーナメントは、2024年もジョン(ムンホン)代表から直接『また出てほしい』と言ってもらえたので。僕自身、また出たい――負けた直後から来年のトーナメントに出たいと思っていました。本当に色々と経験ができました。日本とは全く違うので。僕もそうですし、(原口)伸も対戦相手が急遽代わったり、そういうことが当たり前にある。そういうときの適応能力が、海外でやっていくには必要になってくる。

伸なんて準決勝は相手が代わって、決勝は大会自体がなくなりましたからね(苦笑)。世界のトップでやるには、そういうことにも対応できないと。本当はなるべく公平な状況で、ここまで練習してきたことをぶつけ合いたい。そう思っています。あのアレックス・ヴォルカノフスキーもイスラム・マカチェフとの2度の対戦は、全然動きが違っていました。準備って大切です。

でもショートノーティスで試合を受けることも凄いですし、そういうことを当然だと思えないといけない。僕も中原(由貴)選手との試合で経験しているので。1週間前のオファーを受けて戦ったことで、準備の大切さは身に染みて分かりました。それを経験したことで分かって。やはり経験して良かったです」

――そのような覚悟で挑むRoad FCのトーナメントですが、63キロをバンタム級として、王座決定トーナメントをライト級とともに初夏から開くという情報も入ってきます。

「フェザー級の選手が下げてくる……世界各国から、強い選手が集まってきそうです。その来年のトーナメントで頑張らないといけない」

――開幕まで半年ほど時間が空くと、考えられます。

「なので、その前に一戦を国内で挟んでも良いかなと」

――それはどの大会で?

「どこでもオファーをくれれば……どこでも良いです。RIZINが九州・佐賀でLANDMARKを開くので――地元の鹿児島に近いし、出たいですね。九州だし、盛り上がるだろうなと。でも強い選手と戦いたいです。LANDMARKならケージで、僕の土俵だと思っているので。

まぁRIZINもそうだし、DEEP、修斗、パンクラス――どこでも良いので、強い選手とやりたいです……。そうですね、これ書いてもらって良いですか」

――ハイ、なんでも。

「修斗なら藤井伸樹選手、僕も藤井選手もスタミナがドロドロの試合ができるので、ゾンビ系のファイトがしたいです。あとDEEPならDJ.taiki選手」

――人選が渋くて、またしっかりと実力者を指名していますね。

「DJ選手に勝てれば、上の選手と戦って良いということだと思うんです。それとパンクラスなら田嶋椋選手か井村塁選手、やっぱり強い選手がいるんで。僕、ZSTで河村(泰博)選手に負けているから……何も言えないですけど(苦笑)」

――今の原口選手なら、今名前を挙げた各プロモーションの選手なら誰でも戦える権利があると思います。ところでBRAVEでは空手の南友之輔選手、日本拳法の木村柊也選手という勢いのある新人がデビューしました。

「南が同じ階級で、木村はフェザー級ですけどプロ練習にもいつも来ますし、一緒に練習をしています。打撃に関しては凄いです。打撃だけならメチャクチャやられます、ボッコボコに。まだプロ2戦と1戦なんですけど、学ぶことしかないですね。それに南、木村、伸以外にも強いのが集まってきています。コンバットサンボ全日本王者の熊崎夏暉とか、いろんな若いのがいて世代交代されないように必死です(苦笑)」

――気が早いですね(笑)。そんな原口選手ですが、2024年の飛躍に向け意気込みの方をお願いします。

「2024年もRoad FCのトーナメントに出るので、今度はしっかりと優勝します」


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【Gladiator024】日本拳法王者・木村柊也、右ストレートで一撃KO!MMAデビュー戦を飾る

【写真】宮田和幸率いるBraveからまた一人大型ルーキーがデビュー(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分2R>
木村柊也(日本)
Def.1R1分16秒by KO
田口翔太(日本)

木村は日本拳法をバックボーンに持ち、全日本大会で2度優勝している猛者。今回がプロデビュー戦となった。

木村が突っ込む田口に右ストレートを当てる。これで後方に倒れる田口だが、すぐに立ち上がる。木村は右ストレートを打ち込み、離れた間合いから飛び込んで右ストレートを当てる。

さらに組みになると豪快な投げでテイクダウンする。ここでマウントポジションをとった木村だったが、上には乗りすぎてしまい、田口がそのまま立ち上がる。

試合がスタンドに戻ると木村は右カーフキックを2連発。そして強烈な右ストレートを叩きこむと、この一発で田口がばったりと崩れ、木村が衝撃的なKO勝利を収めた。

試合後、木村は「デビュー戦だったんですけど、バックボーンが日本拳法で、絶対に勝たなければいけないと思ってホッとしています」とデビュー戦を終えた心境を語った。


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