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【DEEP115】Black Combatとの対抗戦、フライ級DEEP代表=駒杵嵩大─01─「まず自分から組んでいく」

【写真】柔道だけで勝てなくなった時、柔道が生きる(C)SHOJIRO KAMEIKE

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact 「DEEP vs BLACK COMBAT」。DEEPとBLACK COMBATの対抗戦で、駒杵嵩大がフライ級代表としてキム・ソンウンと対戦することとなった。
Text by Shojiro Kameike

2019年にNEXUSフライ級王座を獲得した駒杵は、ZSTで1試合行ったあと2021年よりDEEPに参戦する。新天地で2連敗を喫してから、3連勝と盛り返し今回の対抗戦を迎えた。ただ、その間に開催されたDEEPフライ級GPにエントリーしたものの、減量失敗で1回戦は欠場となってしまう。厳しい体験の中で駒杵が見つけ、さらに克服してきた課題とは。


――現在DEEPで3連勝を収めて、今回の対抗戦にフライ級代表として臨みます。ただ、次の試合に関する話の前に訊いておきたいのが……DEEPフライ級トーナメントに関して。トーナメント1回戦は松場貴志選手との対戦が予定されていましたが、駒杵選手は減量失敗で病院に搬送され、欠場となりました。それ以降、盛り上がるトーナメント戦をどのように見ていましたか。

「あのトーナメントで優勝できれば、MMAファイターとして何かしら形にできたと思います。だからこそ欠場になってしまったのは悔しくて。何より、いろんな方にご迷惑をおかけしてしまいました」

――1回戦から決勝までトーナメントの勝敗は予想していたものでしたか。

「正直、本田良介選手が伊藤裕樹選手に勝って、決勝に進んだのは意外でした。本田選手とは僕も一度対戦していて、負けましたけど――跳びヒザ蹴りで逆転KO負けという内容でした。僕は伊藤裕樹選手に注目してGPを視ていたんですよ。伊藤選手と本田選手の試合は『伊藤選手が捌いて勝つのかな』と予想していて。伊藤選手はグラップリングも強いじゃないですか。その伊藤選手に本田選手がグラップリングで勝ちましたよね。

とにかくMMAは柔道と違って、相手との相性という部分も大きいんだなと感じています。分かりやすく言えば、パンチを食らったら負ける。食らわなければ勝てる――という想いが強くなりました」

――本田選手のファイトスタイルは、相手が打撃を出してくる前に潰していくというものでした。柔道ベースの駒杵選手にとっても参考になったわけですね。

「そうなんです。相手のパンチを食らわないように、食らわないようにしながら組むよりも、まず自分から組んで行ったほうが良い。自分の中でもそういう意識が高まっていたなかで、本田選手の試合を視て改めて意識するようになっています」

――DEEPフライ級GP欠場からの復帰戦であった、昨年5月のRYOGA戦は速攻で腕十字を極めました。あの試合は『相手が何かしてくる前に自分から潰していこう』という気持ちが強かったのでしょうか。

「あの試合は少し違いますね。もともと風我選手と対戦する予定で、いろいろ対策を立てていたんです。でも風我選手が怪我で欠場になり、急きょRYOGA選手と試合することが決まったので対策は関係なくなりました。試合ではRYOGA選手から距離を詰めてきて。僕としては組んだら倒せる自信はありましたし、結果的にすぐ極めることができました」

――対して今年3月に風我選手とフルラウンド戦った試合内容はいかがでしたか。

「フィニッシュしたかったけど、まず完封することができました。GPの時から風我選手の評価も上がってきていて、その相手に何もさせずに勝てたので良かったと思います」

――その風我戦から6カ月、試合間隔が空いたのは何か理由があったのでしょうか。

「特に何もないです。体で不調なところもありましたし、技術的にも伸ばしたいところがあって、試合間隔が空いたのも調整期間になって良かったですね。僕は特に打撃に関して課題がありました。距離感や、しっかりと相手の動きを見ることとか――もっともっと丁寧に戦わないといけない。以前からずっと、そう思っていました。でも試合が続くと対策練習をすることが多くなるし、かといって新しいことをいきなり試合で試すことも難しいじゃないですか。

僕としても試合では勝つことを重視しているので、どうしてもグラップリングに重点を置きがちになります。そこで今回は試合間隔を空けさせてもらって、打撃面も含めて伸ばしてきました。そんな時に今回のBLACK COMBATとの対抗戦が、タイミング良く入ってきたような感じですね。僕としては、いつもと同じように日本人選手との試合でも良かったですが、対抗戦という良い話を頂けたなぁと思います」

――打撃面も含めた課題に取り組み始めたのは最近のことですか。

「ずっと課題ではありました。一番やらないといけないと思ったのは、DEEPに参戦して2連敗した時ですね。それまでは柔道時代の貯金で勝っていたような気がします。連敗してから課題に取り組みつつ、試合の準備もしながら――という状態でした。今回は試合間隔を空けて、しっかりと課題に取り組むことができて良かったです」

――駒杵選手は柔道の国際大会で優勝し、全日本強化指定選手になっています。それだけのベースがあれば、MMAという他競技でも柔道時代の貯金で、ある一定のレベルまでは勝ち進むことができますよね。しかし、必ずどこかで壁がやってくる。そういう柔道やレスリング出身のMMA選手が多いのも事実です。

「はい、勝てちゃうんです(苦笑)。MMAを始めた頃にアマチュアの試合を見ていても、レスリングや柔道出身の選手が勝つことのほうが多かったんですよ。打撃の経験が少なくても、ヘッドギアをしているのでパンチを食らっても耐えることができる。プロでも序盤は、相手の打撃がそれほど強くないから勝てる。

そこからワンランク上がると、打撃の壁に阻まれてしまいます。それに気づかせてもらったのは、佐藤将光さんと練習し始めてからです。将光さんと練習していたら、自分のボロしか出てこなくて(笑)。もちろん打撃以外も……全部できないといけない。今の僕の理想は、デメトリウス・ジョンソンです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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【DEEP115】Black Combatとの対抗戦02へ、大島沙緒里─01─「王者として指名された相手と戦います」

【写真】DEEP、BLACK COMBAT、RIZIN──昨年は4試合、今年も3試合目。J-MMAでこれだけコンスタントに試合数が多いチャンピオンは少ない(C)SHOJIRO KAMEIKE

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact 「DEEP vs BLACK COMBAT」。今年2月に続き実現するDEEPと韓国BLACK COMBATの対抗戦のなかで、DEEPミクロ級&DEEP JEWELSアトム級王者の大島沙緒里が、BLACK COMBATアトム級王者のパク・シユンと対戦する。
Text by Manabu Takashima

対抗戦第一弾では、大島はホン・イェリンに一本勝ち。その後、6月にはRIZINでストロー級QOPであるソルトとの王者対決を制し、今回のパク・シユン戦に至っている。そんな大島に、まずMMAでは初となった海外遠征――ホン・イェリン戦とBLACK COMBATについて振り返ってもらった。


――DEEP×BLACK COMBATの対抗戦第2弾として、女子アトム級王者対決を控えています。大島選手は今年2月に開催された対抗戦第一弾にも出場していますが、これまでのDEEPやDEEPJEWELSの試合と対抗戦では何か意識の違いはありますか。

「特に意識は変わらないですね。もちろんDEEPとJEWELSのチャンピオンだという気持ちは持っています。ただ、今はアトム級でも良い選手が多くて、私がDEEPとJEWELSの女子アトム級を背負うという気持ちは薄くなってきています」

――なるほど。国内でも女子アトム級の選手層は濃くなりつつありますね。

「私としては、ただ目の前の試合で勝つこと。その気持ちはDEEPでもJEWELSでも、RIZINに出ても変わらないんですよ」

――確かに大島選手にとっては、DEEPやJEWELSではアトム級やミクロ級には対戦経験のある選手が多いです。さらにRIZINでもパンクラスのストロー級QOPであるソルト選手にも完勝しているだけに、国内ではマッチメイクに困るかもしれません。

「チャンピオンとして、指名された相手と戦います。防衛期限もありますし。と同時に私もファイターとして、これからも上を目指していきたい。じゃあ女子のアトム級で上となったら、何を目指すのか……。モチベーションを失ったとか、そういうことではないです。ただ、いろいろと考えるようにはなりましたね」

――その状況でBLACK COMBATとの対抗戦があり、海外で試合を行うことができたのは、気持ちを切り替えるキッカケにもなったのではないですか。

「そうなんです。MMAでは初めて海外で試合をすることができて、すごく勉強になりました。試合スタイルも日本人と韓国の選手では違いますから。その部分で学ばせてもらったことは大きいです」

――韓国の試合で学んだものとは何だったのでしょうか。

「対戦相手のホン・イェリン選手が引退を賭けて臨んだ試合だったと、試合後に聞いて納得したんですよ。試合はずっと私が攻め続けていても、相手の気持ちが折れなくて。『最後まで諦めたくない』と食らいついてくる感じで――とにかく気持ちの強い選手でした。

あと韓国人選手といえばパク・シウ選手もそうですけど、フィジカルが強いイメージもあります。私はまだ海外勢だと韓国人選手としか試合をしたことがないけど、他の国の選手はどうなんだろうって考えさせられました。あと当日は私もコンディションが悪くて……」

――えっ!? どのような状態だったのでしょうか。

「熱とかはなかったんですけど、とにかく体の動きが悪かったです。もともと私は特に減量も厳しくないので、試合直前まで体を動かしているタイプなんですよ。だから2月も試合の1週間前ぐらいに韓国に入ってから、ずっと体を動かしていて――でも海外で調整する難しさも感じました。試合中も立っているのが辛くて、とにかく打撃を出すことなく組みに行ったんですよ(苦笑)」

――試合前のインタビューで、あれだけ打撃の話をしていたのに(笑)。

「アハハハ。もうコンディションが悪すぎて、自分の中で余裕がなくなっていました。試合前からセコンドにも『スタミナがもたないだろうから、すぐ自分の得意な展開にもっていきます』と言っていて。だから試合が始まってすぐに極めに行ったんですけど、思った以上に相手がタフだし、気持ちも強くて粘られてしまいましたね」

――しかも2Rに相手がリバーサルに成功し、ヒジを連打してきたシーンは驚きました。大島選手のコンディションの問題もあったとは思いますが、ホン・イェリンも気持ちの強さを見せつけたと思います。

「そういう試合展開だったので、3Rに極めたあとマイクを持った時は、フラフラで立っていられないぐらいの状態でした。敵地だと判定になったら、どうなるか分からないじゃないですか。もともと自分としても極めるしか勝つ道はないと思っていて。でもグラウンドに持ち込んだら、すぐに立たされたりしていたので、私の中でも焦りはありましたね。『寝技の時間を全然くれない!』って(笑)」

――現在行われているROAD FCのグローバルトーナメントもそうですが、BLACK COMBATも同じようにブレイクが早い傾向にありましたね。打撃の話でいえば全く出していなかったわけではなく、離れ際にムエタイ式のヒザを打とうとした瞬間は『これのことか!』と思いました。

「えっ! それは全然覚えていないです。本当にフラフラで……。でもその状態で出るというところまで体に染みついているのは嬉しいです。やっぱり私が組みに行く以上、テイクダウンできずに立たれることは想定しないといけないし、離れ際の打撃も重要になってきますよね」

<この項、続く>

■ DEEP115対戦カード

<ライト級/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<女子級アトム級/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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『DEEP TOKYO IMPACT 2023 1ST ROUND』&『DEEP TOKYO IMPACT 2023 2ND ROUND』試合結果


▼第8試合 DEEP ライト級 5分3R
〇野村駿太(BRAVE)70.75kg
[判定3-0] ※29-28×3
×川名 TENCHO 雄生(北海しゃぶしゃぶ/Y&K MMA ACADEMY)70.65kg

▼第7試合 DEEP バンタム級 5分2R
〇雅 駿介(CAVE)61.65kg
[判定3-0] ※19-18×3
×内山拓真(ボンサイ柔術)61.70kg

▼第6試合 DEEP ライト級 5分2R
〇泉 武志(FIGHTER'S FLOW)70.75kg
[判定3-0] ※20-18×3
×井上竜旗(AACC)70.65kg

▼第4試合 DEEP ライト級 5分2R
〇岩倉優輝(NICE BAD GYM)70.50kg
[2R 4分08秒 TKO] ※左フック
×森 俊樹(MYD)70.80kg

▼第3試合 DEEP フライ級 5分2R
〇濱口奏琉(パラエストラ和泉)57.20kg
[判定3-0] ※20-18×3
×武利侑都(KRAZY BEE)57.05kg

▼第2試合 DEEP バンタム級 5分2R
×清太郎(K-clann)61.15kg
[2R 1分27秒 リアネイキドチョーク]
〇諏訪部哲平(IGGY HAND’S GYM)61.10kg

▼第1試合 DEEP フライ級 5分2R
〇亀田一鶴(和術慧舟會 HEARTS)57.00kg
[1R 0分42秒 TKO]
×浅井優一(MYD)56.80kg

▼アマチュアファイト
DEEP JEWELS ストロー級 3分2R
×須田美咲(リバーサルジム立川 ALPHA)51.90kg
[判定1-2]
〇横瀬美久(BELVA)51.10kg

 3月25日にニューピアホールで開催された『DEEP TOKYO IMPACT 2023 1ST ROUND』の試合結果。メインイベントは野村駿太が川名 TENCHO 雄生に判定勝ちしています。第5試合で予定されていた島袋チカラ vs. RYOGAはRYOGAが減量中に病院搬送され中止になっています。


▼第8試合 DEEP バンタム級 5分3R
〇DJ.taiki(パンクラスイズム横浜)61.70kg
[判定3-0] ※29-27×2, 29-28
×鹿志村仁之介(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)61.10kg

▼第7試合 DEEP フライ級 5分3R
〇駒杵嵩大(fightbase 都立大)57.00kg
[判定3-0] ※30-27×2, 29-28
×風我(フリー)57.00kg

▼第6試合 DEEP JEWELS アトム級 5分2R
〇須田萌里(SCORPION GYM)47.75kg
[2R 0分53秒 リアネイキドチョーク]
×桐生祐子(FourRhombus)48.10kg

▼第5試合 DEEP バンタム級 5分2R
〇木下尚祐(和術慧舟會 GODS)61.75kg→再計量61.70kgでパス
[判定3-0] ※20-18×3
×朝比奈龍希(トラフォース赤坂)61.65kg

▼第4試合 DEEP バンタム級 5分2R
〇窪田泰斗(FourRhombus)61.15kg
[判定2-1] ※19-17×2, 18-18マスト海飛
×海飛(和術慧舟會 HEARTS)62.30kg→15時30分までの再計量62.2kg
※500g超過で-2Pからスタート。海飛勝利の場合はノーコンテスト

▼第3試合 DEEP 55kg以下 5分2R
〇マサト・ナカムラ(レンジャージム)57.95kg
[1R 1分45秒 リアネイキドチョーク]
×高柳京之介(K-clann)57.90kg

▼第2試合 DEEP ライト級 5分2R
〇倉本大悟(トラフォース赤坂)70.75kg
[判定3-0] ※19-19マスト倉本×2, 20-18
×前田啓伍(Tristar Gym)70.15kg

▼第1試合 DEEP バンタム級 5分2R
×岩見 凌(KIBA マーシャルアーツ)61.50kg
[2R 0分49秒 リアネイキドチョーク]
〇山口コウタ(パラエストラ八王子)61.65kg

▼DEEP ウェルター級 3分2R アマチュア特別ルール
〇YUGO(BreakingDown)77.50kg
[1R 2分38秒 TKO] ※パウンド
×TAKASHI・鈴木貴士(K-Clann)74.55kg

 同じくニューピアホールで開催された『DEEP TOKYO IMPACT 2023 2ND ROUND』の試合結果。メインイベントはDJ.taikiが鹿志村仁之介に判定勝ちしています。続きを読む・・・
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【DEEP TOKYO IMPACT2023#01】川名雄生と戦う、野村駿太「行けるという気持ちだけです」

【写真】気落ちを高めるということでなく、確かな自信が感じられた(C)MMAPLANET

25日(土)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT2023 1stで、川名TENCHO雄生と戦う野村駿太。

伝統派空手からMMAへ転向し、昨年はDEEPで2勝を手にした。キャリア4勝1敗、6戦目でキャリア30戦越えの川名と試合に臨む──MMAファイター野村の心境を尋ねた。


――今週末、試合が迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「昨日で体を動かすのは終えて、今日から体重調整に入ります(※取材は22日に行われた)」

──伝統派空手の大会は無差別というイメージなのですが、空手時代に減量の経験はあったのでしょうか。

「体重別の大会もありましたけど、基本は体重制ではないので空手時代に減量の経験は殆どなかったです。体重別の時も1、2キロをスッと落として出るみたいな感じで。階級を合わせるために落とす程度、減量をして体格差のアドバンテージを考えるというレスリングやMMAのような考え方は空手ではなかったです。当日計量ですし、なかには凄く落とす人もいましたが、結果が伴っているようには見えなかったですね」

──ではMMAに転じて、減量に戸惑うことはなかったですか。

「デビュー戦の頃は知識もないなかで、77キロから落としていました。ただ真似ただけで『落ちるだろう』って感じで。あとは気合で落として、脱水症状みたいになっていました(苦笑)。計量を終えて水を飲んでも、全部汗で出てしまうような感じで『これは良くない』と思いました。あれから色々な人にアドバイスを貰ったり、自分で研究をして自分に合った減量ができるようになっています。

今は普段の体重も増えて、10キロぐらい落としていますね。でも胃が強いのか、リカバリーでも普通に食事ができますし、減量は自分に優位になっていると思います。試合までの期間でこのタイミングでは〇キロにして、この時期にはこういうモノを食べようという風に機械的で落とせています。苦じゃないとは言えないですけど、恐れはなくなりました。もうここまで来たら、水抜きを頑張るだけです」

──昨年はDEEPで戦うようになり、泉武志戦と小金翔戦で勝利しました。しっかりと経験が積め、結果も残せたかと。

「レスラーの泉選手、リーチのあるオールラウンダーの小金選手。練習をしていて『こういう選手と戦ったどうなるんだろう?』と思っているタイプの選手と、良いタイミングで戦わせてもらえました。MMAって年間で3試合か4試合までしか戦えないので、不安な部分も多かったですけど、あの2試合で通用するところがあって自信になりましたし、課題も見つけることができました。小金選手との試合は1Rで倒せないといけなかったし、泉選手との試合はレスリングを気に過ぎて……気持ちが出ていなかったです。だからこそ結果を出せて上で戦うにはもっと努力が必要だと思えたので、そこも良かったです」

──では川名選手の印象を教えてください。

「修斗のチャンピオンで、RIZINでもジムの先輩の武田(光司)さんと戦っていて、実績も経験もある選手だと思います。一発で試合を決めることもできるので、そこはチョット気を付けたいです。ただ、今の自分の練習でできていることを出せば、しっかりと倒せるという自信があります。それだけの選手と練習していますし、行けるという気持ちだけです」

──ここで勝つと、タイトルも見えてくるかと思います。

「5月に大原選手と上迫選手のタイトルマッチがあるので、タイミングが合えばベルトを狙いたいです」

──先ほど名前が出た武田選手が、RIZINに参戦中です。同じ階級の先輩がいることは、何か進路に関係してきますか。

「武田さんはRIZINで戦っていますが、自分はRoad to UFCに挑戦したいという気持ちがあります」

──なるほどぉ。そうだったのですね。実はRIZINに話を振ろうと思ったのは、宇佐美正パトリック選手が活躍しており、そこへ誘導しようとしていました(笑)。

「アハハハ。パトリック選手には負けていますし、あの大きな舞台で良い勝ち方ができている選手なので刺激になります。周囲もパトリック選手の試合があると、そこに触れてきますし(笑)。それこそ自分が『もっと』と思える気持ちの一つが、パトリック選手の活躍でもあります」

──パトリック選手と戦った時とは、野村選手は違うファイターになったかと。

「あの時は空手家で、今はMMAファイターの野村駿太になれたと思っています。空手家の野村駿太が、ボクサーのパトリック選手と戦った試合でした。もし次に戦うことがあれば、MMAファイター同士として戦いたいです」

──押忍。では最後に川名選手との試合に向けて意気込みのほどをお願いします。

「実績も名前もある選手なので、ここでしっかりと勝って上で戦えるようにします」

■視聴方法(予定)
3月25日(土)
午前11時40分~DEEP チャンネル-YouTube

■ 対戦カード

<ライト級/5分3R>
川名TENCHO雄生(日本)
野村駿太(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
内山拓真(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
井上竜旗(日本)

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
RYOGA(日本)

<ライト級/5分2R>
岩倉優輝(日本)
森俊樹(日本)

<フライ級/5分2R>
濱口奏琉(日本)
武利侑都(日本)

<バンタム級/5分2R>
清太郎(日本)
諏訪部哲平(日本)

<フライ級/5分2R>
亀田一鶴(日本)
浅井優一(日本)

DEEP TOKYO IMPACT2023#02

■視聴方法(予定)
3月25日(土)
午後5時20分~DEEP チャンネル-YouTube

■ 対戦カード

<バンタム級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
鹿志村仁之助(日本)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
風我(日本)

<女子アトム級/5分2R>
須田萌里(日本)
桐生祐子(日本)

<バンタム級/5分2R>
木下尚祐(日本)
朝比奈龍希(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
海飛(日本)

<55キロ契約/5分2R>
マサトナカムラ(日本)
高柳京之介(日本)

<ライト級/5分2R>
倉本大悟(日本)
前田啓伍(日本)

<バンタム級/5分2R>
岩見凌(日本)
山口コウタ(日本)

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【DEEP Tokyo Impact2022#07】小金翔と対戦、脱空手家・野村駿太「打撃だけでないと見せられる試合に」

【写真】しっかりとしたMMA観がある野村。レスリングベースの練習仲間の多さが、野村のMMA観を養っているのか(C)MMAPLANET

11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT2022#07で野村駿太が、小金翔と対戦する。

伝統派ノンコン競技空手出身、デビューから1年3カ月で3勝1敗の戦績を残す野村は、キャリア20勝4敗2分の小金との対戦前日──計量後にも関わらず落ち着き払ってインタビューで答えていた。

空手ベースのストライカーではなくウェルランダ―としてトップを目指す野村は自らの試合、先輩・五明宏人について話した。


──計量を終えて、今の心境を教えてください。

「明日やるぞという気持ち、それだけです」

──かなり頬がこけていますが、減量の幅はどれぐらいなのでしょうか。

「もともと普段からプヨプヨになるようなことはないのですが、摂生していて水抜きも合わせて7、8キロですかね。体重自体は変わらないのですが、レスリングの練習量が増えると体つきが変わって大きくなったようです」

──筋トレではなくて、レスリングで体が大きくなると。

「そうですね。それとイチロー選手がやっていた初動負荷トレーニングをやっています。関節を細かく動かして、可動域を広げるという感じのトレーニングです。人間が持っているバランスを大切にした体の使い方が必要だと、自分は思っていて。変に体を大きくするのではなくて、もともとのバランスを大事にしてトレーニングをしていると、筋肉もついてきた感じです」

──タイミングとスピードが大切だった空手家時代と比較して、組みがあることで練習内容も変化し体つきも変ったということですね。

「ハイ。耐久力、瞬発力、引きつせる力もパワーということではなくて、上手く体を使うことで出てくるというのが最近少し分かってきました。レスラーにはレスラーならではの体つきがあるように、空手家には空手家の体つきがああります。レスラーの真似はできないので、工夫してやっていかないといけないです」

──7月の泉武志選手との試合、まさにレスラーとの対戦で競り勝ちました。

「普段練習させていただいている武田(光司)さんより実績があるということで、警戒し過ぎた部分が多かったです。そんなレスラーの泉選手から、自分的には思ったほどテイクダウンもされずに凌げたというのはあります。ただし、あの展開では自分も打撃を出すことができなかった。内容的には何もされなかったけど、何もしていないというモノになりました。

なので今回は、そこを変えられるよう試行錯誤して練習をしてきました。この5カ月は自分を見直す時間になりました。泉選手との試合で、自分と堀口選手の違いが実感できる試合だったので」

──レスリングを凌ぐだけでなく、空手……打撃で攻めたいと。

「ハイ。空手というよりもMMAファイターとして打撃を使って攻められるようになりたいです。欲を言えば、ああいう相手に打撃を使って倒したいというのはありますが、そこだけに頼るのではなくてMMAファイターとして、打撃以外のところでも勝負できるようになりたいと思っています」

──そして今回の相手である小金選手は、ZSTのチャンピオンであったり、日本のトップ選手とも戦っているファイターです。

「ハイ。戦績的には自分よりもずっと上の選手ですけど、普段から練習させてもらっている練習パートナーと比較すると怖い部分がないです。良くも悪くもウェルラウンダーで。自分はどちらかというと打撃中心で、組みとか寝技が出せていないので、打撃だけでないと見せることができる試合になると思います」

──ステップアップを考えると、凄く大切な試合になります。

「この試合で今後スッと上に行けるのか、またやり直しになるのか。そこが変わって来る試合で、ここに勝てばトントンと上に行けると思っています。なので自分の得意なところ、皆ができないだろうと思っているところも形になっているので、そこしっかりと見せたいです。そして『こんなに隙がないのか』と思われるよう戦いたいです」

──押忍。あと明日の試合に関係ないのですが、同じ伝統派空手からMMAに転じた五明宏人選手がいます。彼のことを意識しますか。

「宏人先輩ですか?」

──えっ、先輩なのですか。

「帝京大学で自分が1年の時に、宏人先輩は3年でした。自分の部屋の先輩と仲が良くて、いつも部屋に来ていました。僕の試合も応援に来てくれますし、僕も前回の試合は見に行かせてもらいました。凄く良い刺激になっています」

──五明選手は空手の蹴りを使いつつ、喧嘩が強かったんじゃないかという圧力をかけて顔面を殴っています。

「自分は空手を小さな頃からやっていなかったので、トップ戦線で戦うのが遅かったです。でも宏人先輩は高校の時からトップでやってきて、空手の上手さを凄く持っています。MMAに来てからは、自分が知っている宏人先輩ではないような戦いになっています。

本当に負けない戦い方ができる空手家で。今、あんな風にガンガンと攻めることができるのも貰わないという自信があるからだと思います」

──五明先輩に負けたくないという気持ちはありますか。

「ハイ。でも自分は空手ベースですが、ストライカーというよりもウェルラウンダーとしてやっていきたいというのがあります」

──なるほどっ!! では明日の試合に向けて、読者に一言お願いします。

「しっかりと小金選手に勝って、武田さんのようにライト級のトップ戦線に駆け上がっていきたいです。応援の方、宜しくお願いします」、

■視聴方法(予定)
11月23日(日)
午前11時30分~SPWN PPV
午前11時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP Tokyo Impact07計量結果

<フライ級/5分3R>
小川徹:57.05キロ
原虎徹:57.2キロ

<59キロ契約/5分3R>
駒杵嵩大:58.9キロ
RYOGA:58.85キロ

<ライト級/5分3R>
小金翔:70.7キロ
野村駿太:70.75キロ

<63キロ契約/5分2R>
木下尚祐:63.15キロ→63.1キロ→63.0キロ
窪田泰斗:62.95キロ

<フライ級/5分2R>
渋谷カズキ:57.05キロ
松丸息吹:57.0キロ

<フェザー級/5分2R>
劉獅:66.15キロ
狩野優:65.95キロ

<フェザー級/5分2R>
鬼山斑猫:66.05キロ
梶本保希:65.75キロ

<ウェルター級/5分2R>
小林ゆたか:77.3キロ
マッスル岩倉:76.65キロ

<ライト級/5分2R>
涌井忍:70.45キロ
岩倉優輝:70.65キロ

<ライト級/5分2R>
倉本大悟:70.75キロ
森俊樹:70.6キロ

<フライ級/5分2R>
根本元太:57.1キロ
三好マヒロ:57.2キロ

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DEEP DEEP Tokyo Impact Deep Tokyo Impact2022#07 DEEP111 KOMA MMA MMAPLANET o RYO   プロレス 劉獅 原虎徹 小川徹 小金翔 木下尚祐 泰斗 渋谷カズキ 狩野優 野村駿太 駒杵嵩大 鬼山斑猫

【DEEP Tokyo Impact2022#07】計量終了 フライ級GP敗れし者たちのサバイバルウォー開戦

【写真】ある意味、トーナメントより酷な顔合わせ(C)MMAPLANET

11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT2022#07の計量が、10日(土)に中野区の中野サンプラザで行われた。

同大会と同日・夜の開催となるDEEP111で2回戦が組まれているフライ級GP。今大会ではメイン=小川徹✖原虎徹を始め、渋谷カズキ、そして減量失敗で不戦敗となった駒杵嵩大らのGP敗退組がサバイバルを賭けた戦いが多く見られる。そんな今大会出場選手の計量時の意気込みをお届けしたい。

原虎徹
「明日は実績のある選手とメインでやれることに光栄に思っています。勝って、その壁を乗り越えたいと思います」

小川徹
「前回負けて悔しい想いをしたので、しっかりと明日は勝って良い年越しにしたいと思います。以上です」


RYOGA
「10月30日の沖縄から先々週かな、東京の大会と今回と3大会連続で出場させてもらって。これが仕事なんで嬉しいという気持ちと、だからといって質を落とさないように明日はしっかり自分らしい試合をしてKOか一本で決着したいと思っています」

駒杵嵩大
「この場をお借りして、9月に計量を失敗してしまったことお詫び申し上げます。まことにスミマセンでした。今回は復帰戦ということでしっかりと一本かKOで勝っていきたいと思います」

野村駿太
「明日はしっかりと勝って、次のステージに行けるようにします。応援よろしくお願いします」

小金翔
「明日は応援してくれる人のために、全力で戦いたいと思います。勝ちます!」

木下尚祐
「スミマセン。150グラム、直ぐに落とします。明日はしっかりとダラダラした試合をしないよう頑張ります。宜しくお願いします」

窪田泰斗
「今回、3年振りの復帰戦なんですけど。この3年間パワーをつけてきたので、実力の違いをしっかりと明日見せたいと思います。そして必ずチャンピオンになります。ありがとうございます」

松丸息吹
「結構舐められているところがあると思うんで、明日は相手が立とうが寝ようがぶっ殺します。以上です」

渋谷カズキ
「明日は格の違いを見せつけて首を絞めるか、足をぶっ壊すか。どっちかで決まると思うんで、応援宜しくお願いします」

狩野優
「いつも通りの試合します」

劉獅
「明日は斬られる覚悟を持って、必ず斬りに行きます。応援宜しくお願いします」

梶本保希

「えぇ……ぶっ飛ばします」

鬼山斑猫

「一生懸命頑張ります」

マッスル岩倉
「明日はしっかりフィニッシュして勝てるよう頑張ります」

小林ゆたか
「またDEEPで戦える機会を頂けて凄く嬉しく思っています。明日はマッスル選手と筋肉の対話をして、躍動を楽しんで……えぇ……、……、……、現在進行形のUWF、俺たちのプロレスリングを表現できるようにいきたいと思います」

涌井忍
「ライトで出直ししますんで、明日は良い試合をして……えぇと、勝ちたいと思います。宜しくお願いします」

岩倉優輝
「明日は面白い試合をして、絶対に勝ちたいと思います。お願いします」

森俊樹
「トライフォース赤坂とは何かの縁があると思います。フューチャーキングからプロデビューまで全部トライフォース赤坂ジムとやってますんで。今回は誠意を持って倒したいと思います」

倉本大悟
「明日はしっかりと極め切って、2試合目から殴り合いたいと思います。トライフォースと連続でやっていると思うので。僕がしっかりと倒して、トライフォースの強さを見せつけたいと思います」

根本元太
「約1年振りの試合なのでKOできるよう、全力を出し切ります。宜しくお願いします」

三好マヒロ
「明日はベストを尽くして勝てるように頑張りたいと思います。以上です」

■視聴方法(予定)
11月23日(日)
午前11時30分~SPWN PPV
午前11時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP Tokyo Impact07計量結果

<フライ級/5分3R>
小川徹:57.05キロ
原虎徹:57.2キロ

<59キロ契約/5分3R>
駒杵嵩大:58.9キロ
RYOGA:58.85キロ

<ライト級/5分3R>
小金翔:70.7キロ
野村駿太:70.75キロ

<63キロ契約/5分2R>
木下尚祐:63.15キロ→63.1キロ→63.0キロ
窪田泰斗:62.95キロ

<フライ級/5分2R>
渋谷カズキ:57.05キロ
松丸息吹:57.0キロ

<フェザー級/5分2R>
劉獅:66.15キロ
狩野優:65.95キロ

<フェザー級/5分2R>
鬼山斑猫:66.05キロ
梶本保希:65.75キロ

<ウェルター級/5分2R>
小林ゆたか:77.3キロ
マッスル岩倉:76.65キロ

<ライト級/5分2R>
涌井忍:70.45キロ
岩倉優輝:70.65キロ

<ライト級/5分2R>
倉本大悟:70.75キロ
森俊樹:70.6キロ

<フライ級/5分2R>
根本元太:57.1キロ
三好マヒロ:57.2キロ

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CORO DEEP DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2022#05 MMA MMAPLANET o RIZIN   レバナ・エゼキエル 佐藤洋一郎 宇田悠斗 島袋チカラ 木下尚祐 杉山廣平 村元友太郎 松場貴志 泉武志 狩野優 福田龍彌 米田奈央 藤田大和 風我 駒杵嵩大

【DEEP IMPACT TOKYO2022#05】伊澤家の慣わし。村元友太郎戦へ、風我「腹を立てることってない」

【写真】伊澤家らしい雰囲気で──とお願いすると、ダブルのピースサイン!! (C)MMAPLANET

明日11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT 2022#05で、フライ級GP1回戦=後半4試合(※1試合は不戦勝)が実施され村元友太郎と風我がメインで戦う。

杉山廣平、その村元の事前インタビューでは、「強い相手を選ぶ」対象が福田龍彌で、安パイが風我という見方がされていた。その両者への憤りが、闘志を沸き立たせているのでないかと計量後に風我にインタビューを試みた。すると、あれだけ軽視されたインタビューに目を通しても腹を立てることはなく、試合前日とは思えないフワァっとした空気に風我は纏われていていた。


──MMAPLANETで杉山選手、そして村元選手のインタビューを掲載させていただいているのですが、改めて風我選手には失礼極まりない内容になっており合わせる顔がないと思っていました。それなのにインタビューを受けていただきありがとうございます。

「インタビューは読ませてもらったのですが、僕はああいうことを言われていても何かを思うことってないんです」

──えっ? そうなのですか?

「お姉ちゃんもそうだと思うんですけど、煽らることへの耐性が強いんです──伊澤家って。『あぁ、そう思っているんだ』ぐらいで。サーと流してしまって、そういうことに腹を立てることってないんです」

──両者がもう風我選手には勝って当然という口調でも、腹が立たないのですね。

「腹は立たないです。不思議なくらい。こんなんだから闘争心がないと指摘されることも結構あります。『燃えている感じがない。もっと燃えないのか』って言われますね。ただ腹は立たなくても、負けないという気持ちはありますし。ああいう風に言っているけど、本当にできるのかなって思っています」

──MMAはどうしても、戦績を判断理由にします。そうなると風我選手はデビューから1年2カ月で戦績は4勝3敗、トーナメント出場メンバーの前評判としてはどうしても低くなってしまいます。

「それは分かります。自分の戦績は良くないです。でも、3度負けてからやっと火がついた形です。それからK-Clannでお姉ちゃんと練習するようになって以来、負け無しできていますから。全体を見たら負けが多いです。3敗してしまっているので。でも、自分のことを知ってくれている人からすると、今の自分が上り調子なことは分かっています。

今回の試合も村元選手がRIZINで活躍してきたから、メインになったと思います。でも自分の実力もメインに相応すると思っています」

──DEEPのバンタム級は若い選手にエゲツナイ潰し合いをさせます。

「今年に入ってからの3試合は、全ての試合で『ここで勝てばトーナメントだよ』って言われてきたんです(笑)」

──結果、風我選手に負けた選手も出場していますね(苦笑)。

「そこなんですよ(笑)。3連勝したぞ、負けずにトーナメントに出られるぞって思っていたら『アレ? この前、俺に負けたヤツも出ているぞ』って(笑)」

──それは藤田大和選手や柴田モンキー有哉選手が出場しなかったので。その両者が出ていれば、残ったのは風我選手だけだったかと。

「そうですね、そういうことですよね。この日のために今年はやってきたからこそ、このチャンスを手にすることができました。前3試合を勝ったことで、自分に自信がつきました。僕自身、村元選手を塩漬けするって言っているので、そういう風に戦うと思われているはずですが、打撃でも負ける気はしません。

僕はジムで牛久選手やCORO選手たち、色々な選手とやりあっているので。打撃に関しても村元選手は全然怖くないです。自分のなかではジムで練習している人達の方が強いと思ってます。だから打撃でも寝技でも、完全に圧倒できると思っています」

──試合後には、もう誰にもあんな風なことを言わせないようにしたいですか。

「そうですね。ここでバシンと決めて勝って、マイクで叫びたいですね(笑)」

──風我選手に話を伺うのは初めてですが、伊澤選手は何度かインタビューさせていただいたことがあって。あのホンワカした雰囲気はお姉さんだけでなく、風雅選手も持っているモノなのですね。それが伊澤家の慣わしなのを知らなかったので、風雅選手がインタビューで「お姉ちゃん」を連呼するのを見てきて、何を言っているんだいい年した男が──と思っていました(笑)。

「アハハハ。それで伊澤家は成り立っているんです。本当に周囲から見ると闘争心がなさそうな姉弟で。それでこそ伊澤家なんです。試合以外ではホンワカしています。お姉ちゃんは試合直前までホンワカしていて、自分は堅くなることもあるんですけど。それでも、試合が始める少し前までこんな感じですね(笑)」

──ところでトーナメントの醍醐味は番狂わせと下剋上です。

「ハイ。その気持ちはあります。下馬評とか皆の予想では村元選手の方が上だと思います。でも、そこを試合でひっくり返せば、日本のトップクラスに食い込んでいける。このチャンスはモノにするしかないし、モノにできるんじゃないかという自信が今凄くあるので明日は楽しみにしてください」

■視聴方法(予定)
9月11日(日)
午後5時10分~SPWN PPV
午後5時10分~ニコニコ生放送

■ DEEP Tokyo Impact2022#05計量結果

<フライ級GP1回戦/5分3R>
村元友太郎:57.1キロ
風我:57.05キロ

<フライ級GP1回戦/5分3R>
福田龍彌:57.15キロ
杉山廣平:56.9キロ

<フライ級GP1回戦/5分3R>
島袋チカラ:57.05キロ
宇田悠斗:56.85キロ

<フライ級GP1回戦/5分3R>
駒杵嵩大:──キロ
松場貴志:57.1キロ

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI:66.1キロ
西谷大成:66.3キロ

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫:66.05キロ
狩野優:65.8キロ

<ウェルター級/5分2R>
佐藤洋一郎:77.45キロ
嶋田伊吹:77.15キロ

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央:77.4キロ
レバナ・エゼキエル:76.5キロ

<フェザー級/5分2R>
佐藤勇駿:65.15キロ
木下尚祐:66.3キロ

<ライト級/5分2R>
THE☆ナマハゲ:70.6キロ
泉武志:70.6キロ

<60.5キロ契約/5分2R>
力也:60.45キロ
三好マヒロ:60.15キロ

<フェザー級/5分2R>
星野豊:65.9キロ
梶本保希:65.65キロ

<ストロー級/5分2R>
多湖リキト:52.7キロ
佑勢乃花:52.25キロ

<ライト級/5分2R>
倉本大悟:70.65キロ
岩倉優輝:70.4キロ

<バンタム級/5分2R>
コマネチ竜太:61.15キロ
朝比奈龍希:61.35キロ

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【DEEP TOKYO IMPACT2022#05】計量終了 駒杵が減量失敗、欠場に。カブトムシを歌った松場は不戦勝

【写真】その場にいる者を心の底からイラつかせる歌声と歌い方だった (C) MMAPLANET

明日11日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT2022#05の計量が、中野区の中野サンプラザで行われた。

注目のフライ級GP、1回戦の後半4試合だが計量時間になっても会場に駒杵嵩大の姿はなく──体調不良ということが伝えられていた。

その駒杵と対戦予定だった松場貴志は計量後のマイクで「いないってことなんですけど、駒杵さんへの想いはたくさんあって。ここで言うには……ちょっと喋りたいことがあったんですけど、時間が無さすぎるので、僕の大好きなカブトムシ、aikoのカブトムシに想いを乗せて歌いたいと思います。良ければ聞いてください。カブトムシ」と、恒例となった暴走振りの見せる。

即座に「長い!!」と村元友太郎に帯同しているかつての師・鈴木陽一ALIVE代表の横やりも、一切無視して松場は歌い始め「少し背の高い、駒杵の杵でついた餅ィ♫ 生涯、忘れることはないでしょうおぉ♩ 生涯、忘れるぅぅぅことはないでしょうおぉ🎵」と歌い切ると、「明日はもち米を詰まらせず、戦いましょう。ありがとう!!  聞いてくれてありがとう」と相変わらずたちの悪いパフォーマンスをやり切った。

しかも松場は計量終了後の抗原検査を待つ間には「なんでMMAの人って、こんなにノリが悪いんや」と後輩にあたる村元に愚痴る姿が目撃されている。その後、松場は駒杵は減量に失敗し病院に搬送され、明日は欠場となることを聞かされ、2回戦進出を喜ぶということはなくがっくりと肩を落としていたという。

なお、フライ級GPに出場する他の6選手の意気込みは以下の通りだ。


風我
「明日なんですけど5分3R、バチバチに殴り合……間違えました。塩漬けしようと思うんで応援よろしくお願いしま~す」

村元友太郎
「明日はメインイベンターとして一本、KOを見せたいと思います。塩漬けにするって言っていますけど、早い段階で失神させます」

杉山廣平
「明日はトーナメント1回戦ですが、僕は出し惜しみなく120パーセントで行こうと思っていますので、福田選手も明日、全力で来てくれることを願っています」

福田龍彌
「4カ月振りに戦えるので、待ちに待ったって感じなので誰よりも楽しい試合ができるんじゃないかと思っています。杉山君と良い感じでセッションして盛り上げられれば良いと思うので、質の高さを見て欲しいと思います」

宇田悠斗
「ミスターXの宇田悠斗です。修斗から初参戦なんですけど、DEEPを代表する選手だと思っているので、相手の島袋選手は。胸を借りるつもりで思い切りKO、ぶっ潰しにいくんで宜しくお願いします」

島袋チカラ
「Xが宇田選手に決まった時、正直とても燃えました。どうせやるなら強い選手の方が自分にとって絶対に良いと思ったので。そこから2カ月、宇田選手のことだけを考えて──まぁ回りの皆とか自分自身もそうですけど、2カ月前の状態では勝つ確率も低かったんですけど、まぁ明日は……明日だけでも良いので宇田選手に勝ってグラウプリをダークホースとして盛り上げます」

そして今回、TRIBE TOKYO MMAからDEE初参戦で鬼山班猫と戦う狩野優は「場所が変わってもやることはいっしょなんで、いつも通り試合をします」といつも通りのぶっきらぼうな口調で抱負を語った。

■視聴方法(予定)
9月11日(日)
午後5時10分~SPWN PPV
午後5時10分~ニコニコ生放送

■ DEEP Tokyo Impact2022#05計量結果

<フライ級GP1回戦/5分3R>
村元友太郎:57.1キロ
風我:57.05キロ

<フライ級GP1回戦/5分3R>
福田龍彌:57.15キロ
杉山廣平:56.9キロ

<フライ級GP1回戦/5分3R>
島袋チカラ:57.05キロ
宇田悠斗:56.85キロ

<フライ級GP1回戦/5分3R>
駒杵嵩大:──キロ
松場貴志:57.1キロ

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI:66.1キロ
西谷大成:66.3キロ

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫:66.05キロ
狩野優:65.8キロ

<ウェルター級/5分2R>
佐藤洋一郎:77.45キロ
嶋田伊吹:77.15キロ

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央:77.4キロ
レバナ・エゼキエル:76.5キロ

<フェザー級/5分2R>
佐藤勇駿:65.15キロ
木下尚祐:66.3キロ

<ライト級/5分2R>
THE☆ナマハゲ:70.6キロ
泉武志:70.6キロ

<60.5キロ契約/5分2R>
力也:60.45キロ
三好マヒロ:60.15キロ

<フェザー級/5分2R>
星野豊:65.9キロ
梶本保希:65.65キロ

<ストロー級/5分2R>
多湖リキト:52.7キロ
佑勢乃花:52.25キロ

<ライト級/5分2R>
倉本大悟:70.65キロ
岩倉優輝:70.4キロ

<バンタム級/5分2R>
コマネチ竜太:61.15キロ
朝比奈龍希:61.35キロ

The post 【DEEP TOKYO IMPACT2022#05】計量終了 駒杵が減量失敗、欠場に。カブトムシを歌った松場は不戦勝 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
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【DEEP TOKYO IMPACT2022#05】GP1回戦で杉山廣平と激突、DEEPER福田龍彌「オブリガードです」

【写真】現在は京都市の中心部から離れ、格闘技に集中した生活を送っているという福田。これが戦うという生業だ。(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(日)、東京都港区のニューピアホールでDEEP TOKYO IMPACT 5th ROUNDが開催され、フライ級1回戦の後半4試合が行われる。
Text by Shojro Kameike

今回のフライ級GP最注目の一戦、それは福田龍彌×杉山廣平だろう。MMAファイターとしての完成度を高めている杉山を、試合巧者の福田はどう迎え撃つのか。抽選会で杉山が福田を対戦相手に選ぶ形で決定したこのカード、福田はこれまで以上にヒリヒリした試合内容を求めている。


――福田選手は今年に入って3連勝を収めています。この試合結果と内容については、いかがですか。

「最後のビョン・ジェウン戦(5月に判定勝ち)は納得いかへんですね。アイツ、2Rの途中にノド下を指で突いてきよったんですよ。それでイライラしちゃって、自分のしたい動きができんかった。その結果、左の拳を折っちゃって」

――えっ、拳を骨折していたのですか。

「綺麗にパンチを打つんじゃなくて、雑に振っちゃったんですよね。それが相手のヒジに当たって、折れてしまったんです。最終回も左のパンチを打ってはいたけど、痛くてちゃんと握れていませんでした。その前に、あれだけ当てていたら倒せていないとアカンかった。それが悔しくて、勝っても嬉しくなかったというか。今年はリアルに10試合を狙っていたし」

――10試合! 確かに今年は2月、3月、そして5月とハイペースで試合をしていましたね。

「それが拳を骨折して、4カ月も試合が空いてしまったので……やってしまったなぁと」

――もしビョン・ジェウン戦で骨折していなければ、次はいつ試合をしたかったですか。

「6月でも7月でも。何なら5月でも良かったです(笑)」

――それはMMAの試合限定でしょうか。

「キックボクシングやムエタイの試合もやってみたいですね。ルールは何でもいいです。戦う、っていうことを生業にしたいので。それでどれだけ稼げるか、っていうことを試すのが今年の目標でした。

だからもう、この4カ月は苦痛でしかなかったです。ヒリヒリすることがなくて。塩味だけの料理を食べている、スパイスのない毎日でした。だからこそ、戻ってくる時にはもっと格闘技に集中できるよう、私生活も整えてきたので」

――私生活を整えた、というと?

「仕事を辞めて、いつでも試合を受けられる態勢になりました。だから、たくさん試合したいですね。歩合制なので(笑)。試合のオファー、いっぱい待っています! 今はフライ級GPがあるので、それに集中しないといけないですけど。

GPも4月までに4試合できるので、良かったです。メンバーも良いし。ホンマのことを言えば、藤田大和君や柴田MONKEYとかも入っていると、もっと面白いトーナメントになっていたんやろうけど。でも強い選手ばかり集まってくれて、嬉しかったです」

――DEEPでフライ級GPが開催されると聞いたのは、いつ頃のことですか。

「まだ拳の治療をしている時ですね。その頃には1回戦を8月と9月に分けるかも、という話を聞いていて。自分も拳を治して、万全の状態で出たかったので、9月のほうが良いかなぁと考えていました。9月になって、良い練習ができたのでバッチリです。

出場メンバーを初めて見たのは抽選会場で、小川(徹)さんがいてビックリしましたよ。マジで!? 対戦できたら嬉しいなと思っていました。安谷屋(智弘)選手に負けたのは残念でしたけど、僕も安谷屋選手にはリベンジしたいので」

――安谷屋選手とは2019年4月に対戦し、判定負けを喫しています。

「1Rで極めたろうと思っていたら、自分がバテて負けてしまったという、まあまあ地獄な試合やったんで(苦笑)。次はちゃんと僕らしく戦って勝とうと思っています」

――それだけのメンバーが集まったなかで、対戦相手の希望はありましたか。抽選会では杉山廣平選手が福田選手を選ぶ形となりました。

「うーん、やっぱりビョン・ジェウンですかね。あとは安谷屋選手へのリベンジとか。小川さんも強いファイターやと思うんですけど、一度TRIBEで一緒に練習させてもらったこともあるので、1回戦で対戦したいとは思わなかったです。もともとXを選ぶつもりやったんですよ」

――なぜXを!?

「あの会場にいなかった、もっと上物の選手が来ると思ったんですよ。佐伯さんのことやから、もっと凄いボスキャラみたいな選手を呼ぶんじゃないかなって。そうしたら島袋選手がXの横に行って、チクショーと思いました(笑)」

――話は前後しますが、そのXが宇田悠斗選手になったことについては……。

「これは僕の使命ですよ。DEEPの代表として、修斗からの刺客をやっつける。僕がDEEPER(ディーパー)として、SHOOTER(シューター)を倒すっていう」

――DEEPERという新しい名称が生まれましたね(笑)。

「アハハハ。宇田君と話をしたことはないんですけど、地方シューターとして一緒に頑張っていたこともあって、Xが宇田君になってテンションは上がりましたよ」

――なるほど。抽選会の話に戻りますが、そこで杉山選手が福田選手を対戦相手に選んできた時は、どう思いましたか。

「もうオブリガードです(と手を合わせる)。杉山選手は強い相手にも勝っていますからね。僕はコブラ会にも練習に行くんですけど、杉山選手はコブラ会の加マーク納さんにも勝っているじゃないですか(2019年6月、パンクラスで杉山が判定勝利)。加マーク納さんとは練習したことがあって、彼の強さも知っているので。

加マーク納さんはスクランブルとか強いし、そこで競ることができる選手なんやって思っていましたよ。そういう選手から指名を頂けたことが光栄です。今まで勝っても勝っても指名されないし、名前も挙がらんかった人間なんで。狙われる立場になったのが嬉しくて」

――結果、GP1回戦で最注目のカードが生まれました。

「最注目なんですか? そう言ってもらえると嬉しいですね。でもそこで、ただ勝ったという試合はしたくない。そんな試合になるなら、負けたほうがいい。ヒリヒリしたいっていうのは、そういう意味ですから。でも杉山選手のようにヒリヒリできる相手で良かったです。2回戦以降は再戦が多くなるんじゃないですかね」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
9月11日(日)
午後5時10分~SPWN PPV
午後5時10分~ニコニコ生放送

■ 対戦カード

<フライ級GP1回戦/5分3R>
村元友太郎(日本)
風我(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
福田龍彌(日本)
杉山廣平(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
島袋チカラ(日本)
宇田悠斗(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
松場貴志(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
西谷大成(日本)

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫(日本)
狩野優(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐藤洋一郎(日本)
嶋田伊吹(日本)

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央(日本)
レバナ・エゼキエル(日本)

<フェザー級/5分2R>
佐藤勇駿(日本)
木下尚祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
星野豊(日本)
梶本保希(日本)

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫(日本)
狩野優(日本)

<ライト級/5分2R>
THE☆ナマハゲ(日本)
泉武志(日本)

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央(日本)
三好マヒロ(日本)

<フェザー級/5分2R>
星野豊(日本)
梶本保希(日本)

<ストロー級/5分2R>
多湖リキト(日本)
佑勢乃花(日本)

<ライト級/5分2R>
倉本大悟(日本)
岩倉優輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
コマネチ竜太(日本)
朝比奈龍希(日本)

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【DEEP TOKYO IMPACT2022#05】GP初戦へ、村元友太郎─01─「強い選手と戦いたいなんて当たり前」

【写真】4月にオープンした、村元の城=Baaan Gymからリモート取材。怒っていました…… (C)MMAPLANET

11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT 2022#05で、フライ級GP1回戦=後半4試合が実施され村元友太郎が風我と戦う。

同日に福田龍彌と戦う杉山廣平がインタビューで語った──村元が福田を選ばなかったという発言に、彼は心底腹を立てていた。村元が語る抽選の真実、そして脱スクランブラー宣言とは。


──いやぁ、村元選手をMMAPLANETでインタビューをさせてもうのは、本当に久しぶりです。

「きっとPXCに出た時だったので、もう6年以上前だと思います」

──えぇ、そんなになりますか。

「ハイ。『またインタビューするから。ちゃんと結果を残せ』と言われていたのに、それができていなくて。DEEPでもリングの時があったりもしたので」

──そうですか。そうこうしている間にRIZINに主戦場を移したので、話を訊く機会がなかったのですね。

「でも結構、会場では話すことがあって、その時にも『ちゃんとDEEPで結果残せよ』って言ってもらっていたんですけど、ようやく2年振りにDEEPで試合ができることになりました」

──この間、ケガで長期欠場なども経験しました。そして、スタイルにも変化が見られます。色々と村元選手には尋ねたいことが多いのですが、まずはMMAPLANETに掲載された杉山廣平選手のインタビューについてお尋ねしたいのですが……。

「アッハハハハハ。杉山君はああいう風に思っていたということですよね。なんか、挑発的ですよね」

──福田選手と戦いたい。その気持ちが強くて、嘘偽りなく心境を話してくれたんだと思います。村元選手に取られたらどうしようと。

「まぁ、だから本音ですよね。正直、そういうことを言ったんだと知って、メチャクチャ腹が立ちました。実際、ちょっとキレましたね。ホントのあの記事のツイッターにコメントをしようかと思ったぐらいです。でも抽選会の時に、『ケージに戻ってきたから、試合前にインタビューをさせてもらう』って言ってもらえていたので、取材があるのを待っていました。ホントに待っていました」

──申し訳ありませんでした。ギリギリのタイミングになってしまって(※取材は6日に行われ、村元選手への連絡は前日5日に)。

「ホントに取材の連絡がなかったら、バンバン書き込んでやろうっていうぐらい腹が立っていました」

──強い選手を選ばなかったという風に指摘されたわけですしね。

「格闘家が強い選手と戦いたいなんて当たり前のことですよ。実力の劣る選手と戦いたいなんて、誰も思わないですよ。ワンマッチだったら、もちろん福田選手と戦いたいです。でも、これはトーナメントで。絶対に優勝するために出場するわけですよね。2カ月のスパンで連続して4試合あるトーナメントで。

で強いヤツと戦いたいから1回戦が激闘になり、結果ケガをして準々決勝はしっかりと準備ができなくて、試合で良いパフォーマンスを見せることができなかった。そんなことになると、全く意味がないです。確実に優勝することを考えるのが、トーナメント戦ですからね。

僕は優勝したい。確かに福田を選ぶのか、風我を選ぶのか迷いました。悩んだけど、7月にRIZINで試合をして、その時も体は万全ではなかった。一度、体のケアをして初戦を勝って勢いつけようと思ったんです。どうせ強いヤツは勝ち上がって来るし。次か、その次か、なんなら決勝でやれるんで。だから万全な状態で、勢いをつけて戦える方を選んだに過ぎないです。

どうせ全員を倒すんだから、別に1回戦でやる必要はない。杉山君のやり方だと、良い試合をして負けましまっても良いってことですよね。それで良いなら、そうすれば良いですよ。ファイターは皆、強いヤツと戦いたい。彼だけじゃない。でも僕は優勝したいから冷静になり、客観的に勝ち上がることを優先したんです。だから、強いヤツがいるから──ソイツと戦いたいっていう思考は、僕がもうチョイ若かった時に採った手段ですね。やっぱりファイターとして強いヤツと戦いたいから。もう僕からしたら、杉山君の言っていることは『うるせぇ、ガキンチョ』みたいなものですね」

──杉山選手も村元選手も、そこを気にかけていないガキンチョで、非常に風我選手に失礼だと思いますよ。仮に風我選手が杉山選手、そしてこの村元選手のインタビューを読めば、絶対に腸が煮えくり返って、下手をすると優勝なんて度外視して、村元選手に勝つことだけを考えてケージに足を踏み入れるのではないでしょうか。

「うわぁ……僕に勝って、杉山殺してやるからなってことですよね(笑)。でも言うて、風我選手を侮っているわけではないです。7月に原虎徹選手に判定勝ちをした時も、原選手をしっかりと抑えてコントロールしていました。で、原選手は8月に伊藤裕樹選手と戦って2Rまでコントロールし、組みでは勝っていた。最終ラウンドに伊藤裕樹が盛り返して勝ったけど、杉山君は伊藤裕樹にワンパンで負けているじゃないですか。

それを考えると戦績だけで見て風我選手を判断し、舐めるようなことは絶対にしないです。ここに出ている選手は、皆がしっかりと力があるんで。僕も風我選手に全力でぶつかります。だからこそ、ここのところ僕が取り組んできたことを出せるファイトになると思います」

──そのファイトスタイルに関してですが、RIZINというリングで戦うことで戦い方も変わってきたような気がします。

「まぁ、スタイルとして僕はケージの方が絶対に戦いやすいです」

──そうですよね。あのスクランブルスタイルだと。

「だからこそ、RIZINで戦ってきた間に自分自身の武器は増えたと思っています。テイクダウンで上を取って、スクランブルで勝ち切るというMMAをやってきたのですが、鮎田戦ではパンチを振り回して組んでいて。傍から見るとアグレッシブに見えたかもしれないですけど、レベルが高い相手だとカウンターを合わせられるような動きが多かったです。

実はそれを長谷川賢選手に指摘してもらって。『お前、危ないぞ。あれじゃ一発で斬って落とされる。ここから先、本物のストライカーと戦うと』って。それもあって、ボクシングを本格的に習おうと思っていたのですが、ボクシング・トレーナーの方ってMMAファイターのセコンドに就いたり、指導をすると咎められる時期があったじゃないですか」

──ハイ。取材もできないことが多かったです。

「それがJBCかに申請すれば良くなって、田牧一寿トレーナーに堂々と教わることができるようになりました。これからはセコンドに就くことも可能になるかもしれないので、ホントに良かったです。今から振り返ると鮎田戦の時の打撃ってもう酷いものだし、逃げの打撃みたいでしたよね。

あとボクシングだけでなくて石川で伝統派空手、松濤館流空手の太田翔一郎さんに月に1、2度空手を教わっています。太田さんは内閣総理大臣杯の団体組手部門で優勝したり、駒沢大学に通っている時に世界空手道選手権でベスト16(19歳~21歳の部)にもなっている人なんです。

マンツーマンでステップや飛び込みを指導してもらうだけでなく、対戦相手の映像も視てもらって、どういう蹴りが入るのかもアドバイス貰っています。それでカーフとかも、入るようになりました」

──えっ、松濤館流空手の先生がカーフの指導をしてくれるのですか。

「実は太田さんはMMAに凄く興味を持っていて、宇良健悟さんの下でMMAも習っているんです。今年の終わりごろにはアマMMAに出て、来年にはその上でやっていこうって話しもしていますし。太田さんは空手をMMAにアジャストしてくれるので、田牧さんのボクシングの指導と融合させて、倒せるタイミングとかカウンターはかなり自信がつきました。今の僕はスクランブルだけじゃない。そういうスタイルになれたと思っています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月11日(日)
午後5時10分~SPWN PPV
午後5時10分~ニコニコ生放送

■ DEEP Tokyo Impact2022#05対戦カード

<フライ級GP1回戦/5分3R>
村元友太郎(日本)
風我(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
福田龍彌(日本)
杉山廣平(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
島袋チカラ(日本)
宇田悠斗(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
松場貴志(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
西谷大成(日本)

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫(日本)
狩野優(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐藤洋一郎(日本)
嶋田伊吹(日本)

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央(日本)
レバナ・エゼキエル(日本)

<フェザー級/5分2R>
佐藤勇駿(日本)
木下尚祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
星野豊(日本)
梶本保希(日本)

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫(日本)
狩野優(日本)

<ライト級/5分2R>
THE☆ナマハゲ(日本)
泉武志(日本)

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央(日本)
三好マヒロ(日本)

<フェザー級/5分2R>
星野豊(日本)
梶本保希(日本)

<ストロー級/5分2R>
多湖リキト(日本)
佑勢乃花(日本)

<ライト級/5分2R>
倉本大悟(日本)
岩倉優輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
コマネチ竜太(日本)
朝比奈龍希(日本)

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