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【RIZIN LANDMARK10】フライ級がヤバい!! 村元友太郎と対戦、ララミー「日本ではまだキョージがトップ」

【写真】いかにも頑丈そうな首と、気持ちの強そうな面構えをしているトニー・ララミー (C)RIZIN FF

RIZINフライ級戦線が熱い。豊富な日本勢に加え、海外勢の来日が増えている。17日(日)に名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるRIZIN LANDMARK10でもイ・ジョンヒョン、アリベク・ガジャマトフ、そしてトニー・ララミーが来日する。
Text by Manabu Takashima

昨日インタビューをアップしたダゲスタンのガジャマトフが、下馬評では3選手のなかえ一番の注目株かもしれない。しかし、MMAPLANETの一押しはカナダからやってくるララミーだ。

かつてドミニク・クルーズはスイッチを繰り返し、前後移動をしつつ左右&上中下と攻撃を散らしてテイクダウンに結びつけるシャッフルMMAで一世を風靡した。しかしながら、その動きは人体の構造として負荷が大きく、ドミニクはヒザの負傷を始めケガに泣かされるキャリアの終盤を送った。

それ故に、あの戦い方ができるファイターはMMA31年の歴史でドミニク・クルーズ唯一人と言われてきた。確かにドミニク以降、洋の東西と問わず彼の動きをコピーしようとしたファイターが見られたが、誰もモノにすることはできなかった。

そんな唯一無二のスタイルを進化させ、さらにテイクダウンに帰結するのではなく打撃で倒すスタイルを見せているのが、このララミーだ。ララミーがシャッフルMMAを消化し、さらに昇華させることができたのは極真空手というベースが存在したからだった。今やUFCに次ぐ陣容を誇るRIZINフライ級戦線で堀口恭司越えの可能性を誰よりも持つと思えてしまう──そんなララミーの言葉をお届けしたい。


荒っぽいことが好きだから、RIZINルールはUFCルールより合っている

──17日のRIZIN LANDMARK10における村元友太郎選手との対戦のため来日直前かと思いますが、インタビューを受けていただきありがとうございます(※取材は8日に行われた)。

「実は、もう日本にいるんだ」

──えっ、そうなのですか。

「時差や気候の違いを調整するには、試合の3日前の来日では厳しいからね。なんせ20時間もフライトがあるから。4日に東京に着いて、今はJapan Top Teamで練習をしているよ」

──おお、では朝倉海選手らと練習をしているのですね。

「彼とは同じ空間にいるけど、練習をしているのは同じ日に戦うJapan Top Team所属選手が中心だ。皆良い選手たちで、RIZIN初戦に向けて良い準備ができている。最高の試合を見せる自信はあるよ」

──北米のフライ級ファイターの進路はUFCの一択かと思っていました。お兄さんのTJはUFCファイターでしたし。トニー自身もLFAでも戦っていますが、RIZINで戦う選択をしたのはなぜでしょうか。

「RIZINが僕を見出してくれて、連絡をくれたからだよ。まだ25歳だけど、それほど将来のことを考えている猶予はない。ずっとPRIDEの映像も視てきた。PRIDEの時代って本当に楽しめるMMAだったように思っている。それもあってRIZINのことはチェックしてきたし、違うルールだっていうことも把握している。

僕は荒っぽいことが好きだから、RIZINルールはUFCルールより合っている。レスリング寄りのMMAより、ファイトを求めているからね。サッカーボールキック有りのRIZINルールはフィットしていると確信しているんだ。何より日本のファンの前で戦いたいという気持ちがあったから、北米のMMAから飛び出すことを決めたんだよ」

──RIZINルールが合っていると断言できるトニーですが、そのような考えを持てるようになった格闘技歴を振り返ってもらえないでしょうか。

「もちろん!!」

──まず、コンバットスポーツとの出会いを教えてください。

「11歳の時に始めた極真空手だよ」

──極真ですか! 

「そう、極真だ」

──カナダでは決してメジャーでないと思いますが、極真を始めたのは?

「昔ほど知名度はないようだ。ホントに。でも、僕が住んでいた地域にあったジムの代表が、極真空手の高段者だったんだ。そこで極真空手、キックボクシング、そして柔術の練習を同じジムでやるようになった」

──極真の道場でキックや柔術も学べたのですか!!

「そうだよ? それが何か、気になるの?」

──日本の極真空手の道場で、キックボクシングや柔術を学べるという認識が我々の世代にはなかったので。

「そういうことなんだ。先生は極真空手の指導者だったけど、ジムでは極真以外のクラスもあった。そして僕は多くの試合に出たいと思っていたから、キックと柔術も習っていたんだ。特に極真では試合経験を積むことができたよ」

──フルコンタクト空手がベースのMMAファイターはそれほど多くないですが、極真が生きる点はありますか。

「絶対的にタフネスさだよ。そして、堅実な基本だ。戦いのベースを極真の稽古で身に着けることができた。極真で学んだ基礎があったから、多くのことがキックボクシングやボクシングに応用することが可能だった。その結果、空手とキックボクシングを合わせて戦えている。

12歳になってMMAの練習をするようになってからは柔術、そしてレスリングにも力を入れるようになったよ。ボクシングとキックボクシングもだけどね」

どのような試合展開になってもそこで勝つ。それには個々の競技の試合経験が生きてくる

──極真では試合経験を積むができたと話されていましたが、他の競技でも競技会で戦っていたのですか。そうであれば戦果のほどは?

「極真は10回ぐらい優勝経験があるよ。レスリングはカデットでカナダ王者になったし、パンナムに出場している。キックだとWKAのアマチュア・トーナメントでも優勝した。ボクシングではゴールデングラブ王者、柔術では大きなトーナメントじゃないけど数えきれないほど金メダルは手にしたよ」

──キッズの頃から、本当に多くの試合経験があるということですね。その頃にはMMAファイターになることを考えていたのですか。

「そうだね。ただ、カナダ(オンタリオ州)ではアマチュアのMMAも戦うことはできなかった。だから、最初の試合は米国に行って戦っているんだ。そんな状況だったから、色々な競技のトーナメントで戦ってきた。MMAを戦うための準備をしていたんだよ」

──他競技で多くの試合をしたことは、MMAを戦うようになって生きていますか。

「MMAは文字通り、ミックストマーシャルアーツだ。ただのケージレスリングじゃない。レスリング、柔道、ボクシング、キックボクシング、柔術……全ての要素が含まれている。でも多くの人はMMAストライキング、MMAグラップリングをやっていれば良いと勘違いしている。

それらの競技の個々の技、そして規律を学んで融合させる。それがMMAなんだよ。どのような試合展開になってもそこで勝つ。それには個々の競技の試合経験が生きてくる。そういう意識を持って、アマチュアの競技会で戦ってきた。どの競技でも世界王者になるためにね。それぞれで、結果を出そうという考えでやってきたことで今の僕がある」

──現代MMAはウェルラウンディット・ファイター同士の戦いです。それでもストロングベースを持っているファイターが大半ですが、ここまで数々の競技歴があるトニーはバッグラウンドを問われると、どのように答えますか。

「僕はボクサーであり、レスラーと答えるかな」

──なるほど、今の話を伺ってトニーがあの戦いができることが理解できたような気がします。ボクシングとレスリングは前手が違いますし。

「しっかりと僕の試合を視てくれているようだね。僕の動きは、予測不能だ。対戦相手はスイッチをするのかしないかも分からないし、左右どちらから攻撃がくるのかも分からない。逆に僕は相手のリアクションを見ることができる。トレーニングの時から左右、何でもできるようにしているからね」

──それにしても、凄く自然ですよね。スイッチから次の動作に全くラグが無いように感じます。ステップインでも自然にスイッチをして、またステップバックも同じ。ただし、スイッチなしで前後移動もあり、繰り出される攻撃は左右・上中下と様々で、相手は混乱してしまうかと。

「スイッチに関してというと、僕のバックグラウンドは極真だ。極真は基本スクエア・スタンス(平行に両足が揃っている)だからね。結果、対戦相手はどちらの構えは分かり辛い。そして、当たり前のようにスイッチを繰り返す。スイッチを多用して左のパンチ、左の蹴り、右のパンチ、右の蹴りと繰り出せば、相手は予測できない」

──空手に構えなしという言葉が日本にはあります。その理由の一つに構えると、相手に情報を与えてしまうからと。

「その通りだと思うよ」

相手の長所が、自分の長所と同じなら恐れることはない

──いやぁ、今日の話を伺って村元選手との試合がますます楽しみになってきました。その村元選手にはどのような印象を持っていますか。

「オールラウンダーだね。でも、正直なことをいえば僕は余り対戦相手の試合はチェックしないんだ。自分の動きを変える必要はないと思っているし、どんな相手でも対応できるから。トレーニングパートナーは意識して動いてくれているかもしれないけど、僕は毎日の練習で成長できれば良い。ベストの動きを目指しているから、変化を加える必要はないというのが僕の考えなんだ。

対戦相手じゃない。自分がどう動くのか。戦いは如何に自分の動きができるかで決まる。逆をいえば、自分の戦いから遠ざかると勝てない。相手に自分の戦いをさせないために、僕の戦いをするんだ。そのために可能な限り、自分本来の戦いを貫き通す。

だからといって全く相手の試合をチェックしないわけじゃないよ。動きを見て、何が効果的かは頭に入れておく。そうすることで、微調整は必要でも全く違う戦いになることはないからね」

──つまりは村元選手にはハイスピード&ハイペースのスクランブルMMAをさせないということですね。

「スピードとペース? 僕の相手は世界で一番素早く動き続ける人間と戦わないといけないんだよ。相手の長所が、自分の長所と同じなら恐れることはない。でも試合って、結果的にこれまでにやってきたことがでるんだ。スピードとペースが同じでも、僕と同じことはできないだろう?

スピードとペースを武器に戦ってくるなら、僕のファイトがどういうものがすぐに理解できるに違いない。相手が動けば動くほど、僕の攻撃機会は増える。結果、仕留めやすくなるよ」

──いやぁ、もうお手並み拝見とさせていただきます。

「全てに期待して欲しい。速い試合展開のなかで、ドミネイトしてフィニッシュのタイミングを探る。これまでの試合でやってきたことを17日の試合でも見せるよ」

──RIZINフライ級のトップは堀口恭司選手、そして扇久保博正選手というベテランです。そして世界中から選手が集まりつつあり群雄割拠。誰が抜けだすのかという状況にあります。この状況から抜け出し、トップと対戦する力があるという想いをファンに抱かせることができる試合になることを期待しています。

「2、3試合でRIZINのベルトを巻く。そのために日本で戦うんだ。僕はフライ級で、世界のベスト。その座に就くのは、時間の問題でしかない。日本ではまだキョージがトップだと思われているかもしれないけど、彼に勝てないわけがない。まずは17日の試合からだ。試合を見てもらえれば、僕がリアルディールだと分かってもらえるはずだ。過去最高のシェイプだし、皆に喜んでもらえる試合をするよ」

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK10対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
摩嶋一整(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
シン・ユリ(韓国)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
ヒロヤ(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
トニー・ララミー(カナダ)

<フライ級/5分3R>
北方大地(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
山本聖悟(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
加藤久輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
白川ダーク陸斗(日本)
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
倉本大悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<ヘビー級/5分2R>
稲田将(日本)
佐々木克義(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
平松翔(日本)

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
としぞう(日本)
JIN(日本)

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【RIZIN LANDMARK10】フライ級がヤバい!! 北方大地と対戦、ガジャマトフ「立って戦おう。それが望みだ」

【写真】写真のコントラストをあげないと、非常に童顔なガジャマトフ。この幼い顔に騙されてはいけない (C)MMAPLANET

RIZINフライ級戦線が熱い。いや、熱くなりそうだ。堀口恭司を頂点に扇久保博正、神龍誠というスリートップの存在するフライ級には、その首を虎視眈々と狙う日本勢を引きずり落そうとする海外勢の来日が進んでいる。
Text by Manabu Takashima

9月のRIZIN48では南アフリカのエンカジムーロ・ズールーが新井丈を倒した。さらに17日(日)に名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるRIZIN LANDMARK10には韓国からイ・ジョンヒョン、カナダからトニー・ララミー、ロシアはダゲスタン共和国からアリベク・ガジャマトフが来日を果たす。

プロMMA戦績は4勝0敗ながら、全局面で強さを見せつけ全ての試合でフィニッシュ勝利を挙げているガジャマトフは、北方大地と対戦する。キャリア35戦の元ストロー級KOPとの対戦に、絶対の自信を伺わせる23歳のファイターに初インタビュー。RIZINフライ級戦線が、コーカサスの新たな脅威にさらされる。


ダゲスタンでは誰もが、伝統的にレスリング文化に触れている

──RIZIN LANDMARK10で北方大地選手との試合が近づいてきました(※取材は10月22日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「日本という新しい国、新しい会場、新しいファンの前で自分の力を見せることができる。そのことにワクワクしている。RIZINのような大きなイベントで戦うということは、僕のキャリアが一段階上がることになる。日本には格闘文化が根付いていることも知っているし、その舞台で戦う準備はできているよ」

──ところでアリベクはプロMMAキャリアが4戦です。経験豊富な選手が揃うRIZINで戦える自信の程は?

「プロMMAは4戦でも、アマチュアとはいえ散打では100戦以上の試合を戦ってきた。それに4試合のMMAで戦った相手も強豪揃いで、全試合でフィニッシュできている。精神的にもフィジカル的にも、RIZINでやっていく自信は十分にあるよ」

──散打で素晴らしい実績を残している一方で、寝技がない競技がベースでありながらMMAでは力強い組み技も披露しています。レスリングや柔術はどれぐらいの期間トレーニングをしてきたのでしょうか。

「僕はダゲスタン人だよ。ダゲスタンでは誰もが、伝統的にレスリング文化に触れている。それにコンバットサンボに似たジャケットとスーパーセーフ着用のハンド・トゥ・ハンド・コンバットを戦ってきた。実は2週間前にもハンド・トゥ・ハンド・コンバットのトーナメントで優勝しているんだ」

──2週間前ですか!!

「その通りだ(笑)。4試合を勝ち抜いて、優勝した。それからも毎日のようにレスリングのトップ選手、黒帯柔術家たちとトレーニングを繰り返している。前回のMMAでは打撃は封印して、レスリングだけで勝負した。レスリングと柔術は、まだベストといえないから試してみたんだよ」

──それでいてRNCで一本勝ち。ところで打撃に関しても、散打出身とはいえサイドキックで相手を突き放したり、転がしに行くのでなはなく、思い切り殴り合っていますね。

「ダゲスタンの散打は、中国の伝統的な武術(ウーシュウ)散打とは違うんだ。そしてUFCで戦っているムスリム・サリコフに代表されるような五輪金メダリストを生んでいる。僕らの散打はレスリングをより取り入れている。キックボクシングとレスリングの立ち技をミックスした戦い、それがダゲスタンの散打だ」

──それは……メチャクチャMMAに応用できますね。

「その通りだよ」

日本人、ブラジル人、そしてロシア人も全て倒してRIZINでベルトを巻くつもりだ

──ところで所属ジムがKHKダゲスタンとなっていますが、つまりはバーレーン王国所有のKHK MMA関係のジムで練習をしているということでしょうか。

「バーレーンのKHK MMAの支部だ。KHKと関係の深いダゲスタン人がオープンしたトレーニングジムなんだ。ただ僕は今、アブドゥルマナプ・ヌルマゴメドフ・スクールに所属しているんだ。だからカビブ・ヌルマゴメドフの旗の下で、RIZINでは戦うことになる」

──おお、より興味深いですね。ところでアリベクはRIZINフライ級戦線について、どれぐらいの知識があるのでしょうか。

「日本のトップファイター達の試合は、全てチェックしているよ。UFCで世界王座に挑戦する選手の試合も見た。皆、良いファイターだと思う。だからこそ、RIZINではタフで僕より世代が上のトップファイターと戦いたい。日本人、ブラジル人、そしてロシア人も全て倒してRIZINでベルトを巻くつもりだよ」

──RIZINではサッカーボールキックやグラウンドでのヒザ蹴りが認められています。そのようなルールセットについては、どのように思っていますか。

「RIZINルールで戦う準備は、100パーセントできている。新しいルールで、新しい技を使う。問題ない」

──では、RIZIN初戦で戦う北方大地選手の印象を教えてください。

「ダイチは僕よりもMMAの試合数が多いファイターだ。パンチに力があるし、良い選手だと思う。ハードな試合になるだろう。でも、僕の方が若い。予想もできない動きで、勝つ。最高のコンディションで日本に行くから、ぶちのめすだけだ。

3R、スタンドでダイチを圧倒するつもりだ。ダイチもしっかりと打撃でやり合えるよう状態を上げてきてほしい。彼がレスリングに拘ると、良い試合にならないからね。ダイチには『立って戦おう』と伝えたい。それが僕の望みだ」

──日本のファンはレスリングや柔術の攻防を嫌うようなことはないかと思います。個人的にはアリベクのMMAファイターとして、総合力の高さが見られることを期待しています。

「いや、3R立って戦いたい。15分あれば、スピニングバックキックでド派手なKO勝ちを見てもらえるだろう。ただ組み技の展開になっても、柔術の技術には自信がある。チョークで絞め落とすことになるだろう。最高の試合をして、RIZINにニュースターが誕生するところを日本のファンに見て欲しい」

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
摩嶋一整(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
マルコス・ヨシオ・ソウザ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
ヒロヤ(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
トニー・ララミー(カナダ)

<フライ級/5分3R>
北方大地(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
山本聖悟(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
加藤久輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
白川ダーク陸斗(日本)
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
倉本大悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<ヘビー級/5分2R>
稲田将(日本)
佐々木克義(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
平松翔(日本)

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
としぞう(日本)
JIN(日本)

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45 AB MMA MMAPLANET o Special UFC UFC310 アレッシャンドリ・パントージャ ブログ 平良達郎 扇久保博正 朝倉海

【Special】Fight&Life#105より。朝倉海に訊いた世界戦発表のタイミング─「そこに僕の気持ちは通らない」

【写真】UFCへのアプローチ=プレゼン、SNSと練習時間。多くのファイターがその姿勢を知って欲しいインタビューとなっている (C)YOSHIFUMI NAKAHARA

明日23日(水)に発売されるFight & Life#105で、12月7日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC310のコメインイベントでオクタゴン・デビュー=アレッシャンドリ・パントージャの持つUFC世界フライ級王座に挑戦する朝倉海のインタビューが掲載されている。
Text by Manabu Takashima

またFight&Life#105では朝倉海インタビュー以外にもブランドン・ロイヴァルと歴史に残る激闘を繰り広げた平良達郎が、キャリア初黒星となった25分間を平良が60分に以上に渡る独白。

驚くほど、その試合展開を明確に記憶し、自身のなかで嚙み砕こうとしている平良の切実、そして誠実な言葉な数々。

さらには日本大会再開の追い風となるのか、UFCフライ級戦線をJ-MMA目線で切り込む企画──朝倉ともパントージャとも戦った唯一のファイター=扇久保博正にロイヴァル×平良、パントージャ×朝倉について話を訊き、本邦初公開の秘話と共に、伝説のTUF24を振り返ったインタビューも掲載されている。

そして──6月のUFC出場発表から4カ月、「あっと驚くことになる」という本人の言葉通り、UFCデ「ビュー戦が世界タイトル戦となった朝倉海。

今月17日(木)に東京都品川区のU-NEXTにおいて「UFC310: Kai Asakura Ultimate Media day」=UFC出陣前の記者会見が開かれ、朝倉は会見後に各メディアに10分毎の個別取材を応じた。

MMAPLANETではUFCの理解もあり、Fight&Lifeと共同インタビューという形で20分の時間を確保しより詳しく今の彼の心境を尋ねることができた。その全体像はFight&Life#105を読んでいただくとして、ここではインタビューの一部を抜粋し、あの世界挑戦の発表のタイミングについて尋ねた朝倉の返答をお伝えしたい(要約)。


──ランキング1位と戦う試合当日に、急浮上した日本人選手がタイトル戦が決まったと発表されるようなことがあると、海選手だと心情的にはどうなるでしょうか。

「平良選手は僕の試合のことを知っていたと思いますが、タイミングがここじゃなくても良いだろうとは思いました。僕も発表されたのを知ったのは、朝起きた時でした。確か、その夜中の2時に発表されたんですよね?」

──ハイ。UFCのリリースは2時10分過ぎだったかと思います。

「夜中の午前零時に発表されますと関係者に言われて、僕は眠かったんですけど、起きていたんですよ。でも12時になっても発表されなくて『どうなっていますか?』と確認した時に『ラスベガスは今、朝の7時なのでまだ社長が起きていない。だからGOサインがまだ出ていないから、もう少し起きていてほしい。発表されたと同時に色々と拡散してほしい』ということで12時40分ぐらいまで頑張って起きていたんですけど(発表がなくて)寝たんですよ。

だから僕も起きたタイミングで発表されたんど驚いたぐらい、本当にギリギリまで分からなかったですね」

──このタイミングで発表されたら自分が悪者になるという気持ちは?

「そうなんですよ。だから平良選手の試合のだいぶ前に発表するか、試合の後に発表してよとは思っていたんですよね。でも、そこに僕の気持ちは通らないというか。UFC側にも考え、タイミングがあるから仕方ないなと」

──いずれにせよ、これだけ世界を目指すことができる選手が出揃って来たなかでUFC日本大会開催の機運が高まって来ています。この点、朝倉選手ご自身はどのように思いますか。

「客観的に見ても、僕次第だと思います。僕がチャンピオンになれば、日本で開催できる可能性もあると思いますし、多分UFC側も日本人でチャンピオンが生まれれば日本でやりたいと思うだろうし。

UFCは日本でやりたいんですよ。ずっと。でも今まで日本でやっても失敗しているのは、日本人のスターがいなかったからですよね。今の僕ならUFCのチャンピオンになれるし、チャンピオンとして日本人のファンを呼ぶこともできる。UFCも成功させられる自信が持てると思うので──今回しっかりと勝って来年、日本にUFCを持ってきます」
Text by Nob Yasumura

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45 AB ABEMA K-1 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN RIZIN48 UFC   ボクシング ライカ 修斗 扇久保博正 新井丈

【RIZIN48】新井丈と対戦、ズールー=TUF24で競演「オウギクボと一緒に練習をして技術交流をしたい」

【写真】くっきり二重のズールー。ストライカーという触れ込みだが、インタビューではレスリングに精通していることが伺えた (C)RIZIN FF

29日(日)、埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48で、南アフリカからエンガジムーロ・ズールーが初来日を果たし新井丈と対戦する。
Text by Manabu Takashima

南アフリカ、いやアフリカ大陸#01ショーといえるEFC Worldwideでフライ級とバンタム級を制したズールーと修斗でストロー級とフライ級を制した新井の対戦。そのズールーは2016年に世界中のローカルプロモーションからフライ級王座が一同に会したTUFシーズン24に参加し、扇久保博正と対戦している。

戦ってなお友情を育み、扇久保を尊敬し──あの日の敗北を払拭したいという想いを持つズールーは初めてのリングでのMMA、そしてRIZINルールでの戦いに興奮を隠せずにいた。


ケージレスリングより、ピュアレスリングが大切になってくる

──約2週間後に日本で新井丈選手と対戦します。今の気持ちを教えてください(※取材は17日に行われた)。

「日本を初めて訪れることに凄くワクワクしているし、最高の気分だよ。加えて、初めてリングでMMAの試合をすることが楽しみでならない」

──MMAの試合が初めてということは、他のルールではリングの経験があるということでしょうか。

「そうだよ。MMAでは初めてだけどムエタイとK-1はリングで戦ってきたからね」

──リングとケージは別モノという見方もできます。今回の試合に向けてどのような調整を行ってきましたか。

「ずっとボクシングはリングで練習をしてきているから、その辺りの知識は持っているつもりだ。もちろん、金網がないことで押し込んでからの逃げ方などは違ってくるから、ケージとリングでは違う技術や作戦が必要になっている。それでも、どうすればリングで対戦相手をコントロールできるかは分かっているよ」

──90度のコーナーがあるリングと、ケージでは距離の取り方なども違ってくるかと思います。

「そこに関しては、問題ないよ。僕の方がプレッシャーをかける方だから、下がる相手はコーナーに詰めることができる。だからリングでの試合は僕にアドバンテージが与えられるわけで、相手にはディスアドバンテージでしかない」

──では組みの展開になると、ロープが使われているリングでの戦いはどうなると予想していますか。

「レスリングはレスリングだ。ケージでないなら、壁が使えない。そのつもりで戦えば良い。つまり、普通にレスリングをすれば良いんだ。金網があればレスラーはプレッシャーを掛けやすい。リングだと、レスリングではなくK-1のプレッシャーの掛け方で構わなくなる。

ボディロックが取りやすくなる? そうだね、組む方はケージと比べると腕を自由に動かすことができる。ただ、組まれた方も腰の使い方がケージの時よりも楽になる。つまりロープはあっても、ピュアレスリングと同じ技術になるんだ。ケージレスリングより、ピュアレスリングが大切になってくる」

──ではRIZINルールも初めてだと思います。このルールセットにはどのような印象を持っていますか。

「エルボーとニーが好きなので、ヒザをグラウンドで使う機会がやってくることを願っている(笑)。グラウンドでのヒザが認められていることは、リングと同様に僕にとってアドバンテージになる。これまでテイクダウンを奪っても、ヒザはボディにしか打てなかった。それが頭部、顔面に入れることができるんだから。

これまで戦って来たルールでは、それが可能なポジションでも使うことが許されていなかった。でも、次の試合は違う。凄く楽しみだ」

──ところで2016年のTUF以降、ずっと南アフリカで戦ってきました。南アフリカの選手はズールーと同じEFC World Wideでキャリアを積みUFCやONE、そして中東に旅立っていくケースが多いですが、母国に留まっていたのは何か理由があったのでしょうか。

「まあ南アフリアで戦い続けてきたことは、不運だったかもしれない。でも、英国、ブラジル、ジンバブエという国外の選手との試合も経験してきた。それ以前にカンボジアでMMAを2試合戦い、タイで1度ムエタイの試合を戦ったこともある。僕への応援がない環境でも戦ってきているからね。

確かに母国で戦うのと、そうでない試合は違う。でも、それが問題になることはない。試合場に上がり、やるべきことを遂行する。それだけだよ。結果、ファンが僕の試合を気に入ってくれると最高だ。何より世界でも有数の団体の1つであるRIZINで戦えるんだ。この力を見せつけるよ。そして、ずっとRIZINで戦い続けてチャンクーラを手にし続けたい」

──チャンク―ラ?

「マネーのことだよ(笑)。RIZINで戦うことでチャンクーラを稼ぎ、日本の文化に触れることもできる。この機会を手にすることができて、とても嬉しい」

──その日本のMMAに関して、どのような印象を持っていたのでしょうか。

「日本のMMAもそうだけど、日本の文化に興味があった。日本の人々を尊敬しているし、日本でどんな経験ができるのか凄く期待しているんだ。僕自身、極真空手を習って成長してきたからね」

──そうなのですかっ!!

「そうなんだよ。茶帯を巻いていた。極真時代は1度のトーナメントで、26試合も勝ち抜かいといけないなんてことも経験したよ」

──!!!

「極真空手から学んだことは本当に多い。その極真は日本生まれだから、日本の文化に興味を持ち続けてきたんだよ。マスター・マス・オーヤマの教えが僕の根底にはあるから」

──ところで南アフリカの治安の悪さは、日本にも伝わっています。そういうなかで生まれ育っていると、試合でも危機管理能力が発達するということはありますか。

「残念なことに南アフリカはどこが安全で、どこが危険か分かっていないと本当に危ない。でも素晴らしいところもあるんだけどね……。そのような国の状況とファイトを比較することはできない。僕自身が荒れた地域の出身であるからこそ、リングの上と一緒にはできないんだ。

それこそ日本のような治安の良い国からでも、RIZINのビッグスターの1人でThe Ultimate Fighterで活躍したヒロマサ・オウギクボのような選手が生まれているじゃないか。本当に心穏やかで、礼儀正しい人物だった。凄くフレンドリーで、僕は彼と戦ったけど心の底から尊敬している。

オウギクボとは言葉がちゃんと通じ合ったことはない。彼はTUFに出ていた全員とコミュニケーションを取るのに苦労をしていた。でも、言葉じゃない。彼の佇まいで、どういう人間なのかは伝わる。僕らは戦い、オウギクボは2Rに僕をRNCで仕留めた。でも、戦ったあとでも僕らはカタコトの言葉で意思を伝えあい、友情を育んだ」

最高の勝者に自分がなれると思っている

──実は扇久保選手のことは、後ほどお伺いしようと思っていたのですが、ズールーから話してくれましたね。それだけの関係にあったことが伝わってきます。と同時にRIZINのフライ級で戦うということは、どこかで扇久保選手にリベンジをしたいという気持ちが残っているのではないでしょうか。

「もちろん、僕はファイターだから敗北は払拭したい。リベンジの機会があれば、そうしたいよ。でもそれは何も僕らの間にパーソナルな問題があったからではないことだけは言っておきたい。実際に試合後も、彼は僕にアドバイスをしてくれた。僕も同じようにオウギクボの役に立てるならと助言もした。僕らは心が通じ合っていた。戦っても敵対関係になるようなことは一切なかったよ。

今でも日本に行った時に、オウギクボと一緒に練習をして技術交流をしたいと思っている。それができれば、本当に光栄だ」

──その扇久保選手はRIIZNフライ級を世界最高のクラスにしたいという目標を持っています。そうなると実際に戦うライバルであっても、夢を叶える同志になるわけですね。

「それは今、知ったことだから……何て言えば良いのか。ただ、その目標を達成して欲しい。人間として、彼と同じ目標を持ちたい。同時にファイターとして、ウォリアーとして僕にも夢がある。今もチャットで会話するオウギクボが目標を達成するために、僕らが戦う必要があるなら問題なく応じるよ。それは彼が本当に素晴らしいヤツだからだよ」

──そのような未来が来るためにも、今回のRIZINデビュー戦は非常に大切になってきます。

「動画でジョー・アライのファイトは視た。運動神経が良くて、強いパンチの持ち主だ。カウンターも上手い。なにより、気持ちがタフだ。激しい戦いになって、最高の勝者に自分がなれると思っている。

いつだって観客の皆に喜んでもらうために、ベストを尽くしてきた。日本のファンは騒ぐこともなく、じっと戦いを見てくれる。そんな日本の皆も、僕も試合を気に入ってくれるはずだ。そして、最高の時を過ごして欲しい。フィニッシュして勝つ。その準備はできているよ」

■RIZIN48視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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【RIZIN】神龍誠戦から、1カ月を経て──扇久保博正「負けていても、誠には一言謝ろうと思っていました」

【写真】時間を置いたからこそ、語られることがある (C)TAKUMI NAKAMURA

7月28日(日)に、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで行われた超RIZIN03にて、神龍誠と対戦した扇久保博正。師弟時代のエピソードがクローズアップされた因縁の一戦は、扇久保の判定勝利という結果に終わった。
Text by Takumi Nakamura

試合後のインタビュースペースでは扇久保が「今までの試合の中でもキツかった」とこぼしたほど、精神的にプレッシャーを感じていた一戦だが、その理由は神龍との因縁だけでなかった。

またRIZIN公式YouTubeチャンネルでのバックステージ動画RIZIN CONFESSIONSで公開された控室で神龍にかけた「全部俺が悪いから。ゴメンな」という言葉など、試合から約1カ月が経った今だからこそ、扇久保があの試合の裏側を語ってくれた(※取材は5日行われた)。


──神龍選手との一戦は扇久保選手の色んな感情や想いもあった試合だったと思います。改めてあの試合は扇久保選手にとってどんな試合でしたか。

「自分は試合を見直さない方で、記憶は薄れてきているんですけど…実は今回試合前にちょっと怪我をしていて、そこで少し難しい試合だったというのはありますね。その部分で自分の中ではキツい試合だったなと思います」

──試合後のバックステージインタビューでも「今までの試合の中でもキツかった」と言われていましたが、それは神龍選手と戦うことプラス、怪我があった中での試合という要素もあったんですね。

「かなりありましたね。練習がほとんどできないような怪我だったんですよ。あれだけお互い煽り合って、あいつには絶対負けたくないという試合で『この怪我か…』という感じでした」

──そんなに重傷を負っていたんですね。

「試合の1カ月半くらい前に怪我をしてしまって、怪我した箇所が全く動かせなくて。試合までの間はそういう状態で練習しないといけなかったんですよ。それで試合の1週間くらい前に軽く組み技ができるようになったくらいでした」

──欠場しかねないような怪我だったんですね。

「はい。怪我して最初に診察してもらった病院でCTを撮ったんですけど『2週間安静にすれば大丈夫です』と言われて。でも僕としてはとんでもない痛さだったんですよ。これは欠場レベルの怪我だろう、と。でもそういう診断結果だったので、それならやろうと思って準備していたのですが、結局試合当日まで治らず、という感じでしたね。

それで試合が終わって別の病院でMRIを撮ったら重傷だったことが分かって、そこでやっぱりヤバい怪我だったんだなって知りました(苦笑)」

──でもあのシチュエーションで欠場はできないですよね…。

「そうですね。あそこではあとに引けないというか、自分の中でやるしかねえなっていう感じだったんで、もう覚悟を決めてやった感じです」

──また今回は扇久保選手と神龍選手の過去の因縁がクローズアップされた試合で、双方に色んな想いや言いたいことがあったと思います。そのなかで、どうしても扇久保選手が年上で先生だったという部分で、扇久保選手が高圧的な態度を取っていたんじゃないかという見方が多かったように思います。扇久保選手は反論したい気持ちもあったと思いますが、どんな心境で試合までを過ごしていたのですか。

「あの時の記者会見、僕の中では誠………誠と言いますけど、誠は結構トラッシュトークをする子じゃないですか。だから初めてリングに並んだ時(4月29日RIZIN46)に『殺してやるよ』とか言われると思っていたんです。そしたら意外に『扇久保先生』みたいな、真面目な感じだったので、あの時はそういう感じで来るのかと思いました。

でも自分の中ではもっとドロドロした2人のストーリーがあるんで、それを言った方が盛り上がるのかなって思っていて、これは俺から言うしかねえなと思って、僕から会見で仕掛けたんですよ。そうしたら、僕が思っていた何倍も僕の方がヒールというか批判が来て(苦笑)。こういう風に受け取られるんだなと思って、最初は結構戸惑いましたね」

──怪我を抱えての調整という面でストレスもあったと思いますが、どのようなことを意識して練習を続けていましたか。

「怪我はあったんですけど、本当にやれることは全部やりきって。試合にもずっと集中していたので、そこは影響はなかったかなと思います」

──試合中は動ける範囲で勝つ術を見つけていこうという考えだったのですか。

(C)RIZIN FF

「左のパンチと蹴りで行くという作戦でした。

鶴屋(浩)さんとも蹴りで作っていこうというのは決めていました」

──蹴りを多用したのは作戦通りだったのですね。

(C)RIZIN FF

「そうですね。でも1Rにいきなり僕が思っていたより何倍もテイクダウンのスピードが速くて、あれでちょっと高い蹴りを打つのを警戒しちゃいましたね」

──もちろん怪我のことを知らずに試合を見ていて、扇久保選手が神龍選手の持ち味を出させないように、蹴りでコントロールしていた印象があったのですが、そこは自分でもコントロールできているという感覚はありましたか。

「そこはコントロールしている感じがありました。だから本当に今回の試合は経験で勝った感じですね」

──もしRIZINにランキングがあるとしたら、扇久保選手と神龍選手の試合はトップランカー対決だったと思うのですが、そこで勝ったということで自分の評価が上がる試合だったという意識はありますか。

「どうだろう。あんまり自分の中では(評価は)上がってないですね。怪我でいいパフォーマンスができなかったので、経験で勝ったなぐらいの気持ちで今はいますね。手放しで喜べる試合ではなかったです」

──怪我の状況としては今も引き続き治療を続けているのですか。

「はい。今も治療をしているのですが、まだ完治はしていないので、今月いっぱいは安静にしています」

――神龍戦をクリアして今後の展望としては海外の強豪と戦っていきたいですか。

「そうですね。強い外人選手とやりたい気持ちが大きいです」

──今、RIZINもイベント全体として海外の選手がどんどん増えてきています。強豪外国人が増えることで日本人選手の活躍の場がなくなるのではないかという意見もありますが、扇久保選手としては望むところですか。

「はい。むしろそう思うのが普通じゃないですか(笑)。僕は強い外国人がRIZINに来てくれて、それに日本人が勝つ姿を見せることが盛り上がると思っているんで、そういう選手を倒していってRIZINフライ級を世界一にしたいです」

──神龍戦は経験で勝ったという言葉がありましたが、年齢・キャリアを重ねて技の引き出しや戦いのバリエーションも増えて、いかなるタイプの相手が来ても勝っていけるという自信はありますか。

「僕ももう37歳になるんですけど、まだ強くなっているなというのは感じるし、特に試合での強さというのは上がってきているなって感じますね」

──それは試合運びという部分ですか。

「それもあると思うんですけど、練習方法を年齢に合わせて変えているので、それが自分的には大きいのかなって思っています。やっぱりこの1~2年で練習量が大幅に減りましたね」

──大幅に、ですか。

「練習の質は落ちていないんですけど、練習量は昔の半分以下ですね。スパーリングの本数も昔に比べたら半分以下になっています。やっぱり今は疲労が一番の敵というか、疲労が溜まった状態で動くと怪我もするので、そこの見極めも上手くなってきたかなと思いますね。昔だったら疲れていても決めた本数をやらないと納得できない感じだったんですよ。それが最近はこれ以上やったら怪我するって分かるんで」

──なるほど。ハードな練習を限られた回数やるよりも、継続して練習できる方が結果的にコンスタントに練習できるのかもしれないですね。

「そう思いますね。僕の中では格闘家は試合よりも練習でダメージが溜まっているというのが持論なので、いかに練習でダメージを溜めないか。それを考えながら練習しています………そんなことを言っておきながら、怪我してんじゃんって話なんですけど(苦笑)」

──もちろんそこはケアしていても避けられないものなので。

「それこそ若い頃は練習をしすぎて、試合当日が一番ヘロヘロで試合したくねえなって感じる時もありましたからね(苦笑)。さすがにこれはまずいって思うようになって。それでいうと2016年にTUFで1カ月半アメリカに行った時、みんなあんまりスパーリングをやってなかったんですよ。それで『なんでやらないんだ?』ってコーチに聞いたら『練習で頑張るんじゃなくて、試合の日に頑張ればいいだろ?』みたいに言われて。あっ、そういう考えなんだなというのを学べたことは大きかったかもしれません」

──こうして話を聞いていると、キャリア的にも今が一番いい状況だと思うんですけど、だからこそ海外の強豪や世界的に扇久保選手の評価が上がるような相手、そういった意味のある試合をやっていきたいですか。

「そうですね。調子はいいですけど、いつ終わるか分からない年齢ではあるんで。それこそ大怪我をして、ここから2年くらい試合間隔が空くとなると、さすがに精神的にも厳しくなったりするんで。そういうことを考えると、一戦一戦強くて、この選手に勝ったら自分の名前が上がるという意味のある選手とやりたいとは思っています。だからこそ今回の試合で勝てたことは自分の中では大きいです。もしあそこで負けていたら、何もなかったんで。本当に勝って良かったなっていう」

──ちなみに試合の後もバックステージで神龍選手と話をされていましたけど、映像に残っていないところでも2人の間に会話は存在していたのでしょうか。

「あれ以外は話はしていないです」

──僕は控室で神龍選手にかけた「全部悪いから、ごめんな」という一言に全てが詰まっていたなと思いました。

「ああ……どうなんですかね?」

──全てというか、それ以上言い始めたら止まらなくなりそうじゃないですか。

「本当にあの言葉は嘘じゃなくて、仮に僕が負けていても、誠には一言謝ろうと思っていました。本当に色々あったし、僕も若くて頭がおかしかったんで(苦笑)。誠に優しくしてあげられなかったというのはあります」

──神龍選手側からすると、10代でジムに入った時の先生という見方ですが、扇久保選手側からすると20代の一番ギラついている時に10代の子たちの面倒を見て育てるというのもハードルが高いじゃないですか。

「……はい。なかなか難しかったです」

──しかも他のスポーツと違って格闘技の場合は実際にそういう選手たちが道場でコンタクトするわけで、それは衝突もするよなと思いました。

「そうなんですよ。でもそこがなかなか伝わらなかったです(苦笑)」

──だからこそ試合後に扇久保選手が余計なことを言わずに「ごめんな」とだけ言ったことで、扇久保選手と神龍選手のストーリーが一旦完結したなという気がしています。

「そうかもしれないですね。あと僕が誠に言葉をかける前にスタッフの人を押しのけていて、そこが切り取られて拡散されてましたけど、あの時のことは本当に記憶がないんですよ!」

──扇久保は人間的に難があるみたいな言われ方をしていた切り抜きですね。

「そうです、そうです」

――でも試合の直後の興奮している時に相手に声をかけようと思って、人とぶつかりそうになったらああなりますよね。

「ホントそうなんですよ!誠に一言言おうということしか頭になくて、アドレナリンもバンバン出ていたから、それ以外のことが頭になかったんですよ」

──しかもカメラのアングル的に、あの角度からだとグローブ係のスタッフということが分かりますが、扇久保選手からすると視界の外から知らない人が目の前に飛び込んできた感じですよね。

「そうなんですかね? とにかく記憶がなくて逆にビックリしました、俺、あんなことをしてたんだって。だからこのインタビューで改めて言わせてください。あの係の人には謝りたいです。すいません!」

──これはしっかりと書いておきます(笑)。今は怪我を治していただいて、次の試合に備えてください。

「早くて大晦日かなとは思っているんですけど、そこは本当に怪我次第ですね。どれぐらい回復するか状況を見ながら、次の試合の時期を考えたいと思います」

──それではまたその時に取材させてください。今日はありがとうございました!

■RIZIN48視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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【Road to UFC2024 Ep06 & Road FC69】原口兄弟の世界への挑戦─01─「最後は絶対殴らないとダメだ!」

【写真】去年に続き、両Road挑戦の夏を過ごす央&伸の原口兄弟 (C)TAKUMI NAKAMURA

23日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでRoad to UFC2024 Ep05 & Ep06=Road to UFC Season03 Semi Finalsが開催され、Ep06第3試合のフェザー級準決勝で原口伸がチュウ・カンチエと対戦。そして31日(土・現地時間)に韓国ウォンジュのウォンジュ総合体育館でRoad FC69が開催され、Global Tournamentの63キロトーナメント一回戦で原口央がエルデュカルディ・ドィシェフと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

原口兄弟は昨年と同様に時を同じくして兄・央がROAD FC、弟・伸がRoad to UFC(RTU)とそれぞれの舞台で✖世界にチャレンジしている。打撃への評価が高まる最近のMMAにおいて、レスリングベースの2人はどう変化し、今のMMAの流れにアジャストしようとしているのか。そして如何に海外で強豪外国人選手に勝つことに取り組んでいるのか。この夏に決戦を控えている2人に話を訊いた。


「伸には怒られました(苦笑)。なんでもっと行かないんだよって」(央)

――今回お2人が同時期に試合に出場するということもあり、対談形式で取材させてもらうことになりました。まずはお互いの直近の試合から振り返っていただきたいと思います。まずは央選手、5月のDEEPでは石司晃一選手にスプリット判定で敗れるという結果でした。

 コントロールに執着しすぎて、自分のいいとことを全く出せてなかったですね。勝ちにこだわりすぎたというか、もっといけるところでしっかりいけたんじゃないかなと反省しています。

――ジャッジの評価も分かれた試合で、セコンドの宮田和幸代表からは「もっと行け!」という指示が出ていたそうですね。

 僕は寝かせて(一本)取りたいというのがあったのですが、組んだところで細かい打撃を入れたりしないと、今のMMAは打撃の方が評価されてポイントを取ることが多いので、そういう部分の差で負けたのかなと思いました。実際にセコンドの宮田先生や伸からもずっと『いけ!いけ!』と言われていたんですよね。

 僕もめちゃくちゃそういう指示を出していて、カツを入れていたんですよ。僕はあっち(石司)にポイントが入っているかもしれないと思ったので。それで3Rに行く前のインターバルでも『最後は絶対殴らないとダメだ!』と言ったのですが、そこで本人が少し守りに入ってしまって、あと一歩が出せなかったのかなと思いました。

――なぜ央選手は自分から行ききれなかったのでしょうか。

 もっと組み際の打撃を入れたり、普通にスタンドでも自信を持ってやればよかったのかなと。今回は相手の石司選手がストライカーということもあって、直近の試合でも思いっきりのいい打撃を出していたし、2Rに少し打撃の展開にもなったんですけど、そこで変に石司選手のことを大きく見てしまったのかもしれないです。

――試合後に2人で何かお話されましたか。

 伸には怒られました(苦笑)。なんでもっと行かないんだよって。

「本当にもう1つ勇気が出せるか出せないかの話」(伸)

 あれはもう本当にもう1つ勇気が出せるか出せないかの話だと思うんですよ。結構僕らも試合を重ねてきて、そういう殻を破らないといけないなと思っていて。だから兄貴に話すことはは、イコール自分にも言い聞かせている部分があって。試合になったら腹を括らないといけないなと思いました。

――最近のMMAはコントロールよりもダメージが評価される傾向もあり、レスリングベースのお2人としては戦い方を変える部分もありますよね。

 それは宮田代表からもすごく言われています。これからMMAで勝つには組みと打撃をいかに混ぜるかが重要だぞと。

 自分も殴ることができるポジションに入ったら必ず殴る。そういう意識を持つようにしています。

(C)Zuffa/UFC

――そして伸選手は2年連続のRTU出場。

今年はフェザー級でのチャレンジとなりました。5月の一回戦はホン・ジュンヨンに判定勝ちでしたが、あの試合を振り返っていただけますか。

 昨年はライト級でRTUにチャレンジして、決勝でロン・チュウに負けた時の反省点を活かした戦い方はできたと思うのですが、逆にそればっかりになってしまったかなと思います。フィニッシュを狙うことがあまり出来ていなかったので、少しでも自分の殻を破って戦わないといけないなと思いました。

 僕は1回戦の相手がかなり強いと聞いていて、蓋を開けてみれば30-25をつけたジャッジもいたので、差のある試合だったかなと思います。

――こうしてお2人の振り返りを聞いていると、前回の試合を踏まえて殻を破ることが課題になっているようですね。

 自分は自分を客観的に見てそう思いますし、兄貴の試合を見ていてもそう感じました。

 石司戦はああいう試合になっちゃいましたけど、逆にキム・スーチョル戦(2022年10月、2RTKO負けも原口の健闘が光った)は殻を破るような試合が出来ていたと思うんですよね。自分で言うのもあれですけど、スーチョル戦ではあれだけいい試合が出来ていたのに、石司戦では萎縮してしまったのかなと思います。

――央選手はスーチョル戦でどんなものを得ましたか。

 あの時は失うものが何もなかったし、むちゃくちゃ強い相手だったからこそ吹っ切れて、思いっきりぶつかっていけた部分があったと思います。

――もちろん2連敗という結果には納得していないと思いますが、この2試合の経験値は大きかったと思います。

 ス―チョル戦はTKO負けだったけどいい内容の試合で、逆に石司戦は僅差の判定負けだったけど悔いしか残らないような試合でした。いい試合をしても負けたら意味がないと思うし、このままじゃいけないなということは痛感しましたね。

――先ほどはコントロール+殴る意識についてもお聞きしましたが、今お2人が意識して取り組んでる練習はありますか。

 やっぱり今はそういう考えのもとでやっていますね。いかに殴ってダメージを与えることを意識するか。

 一番はフィニッシュを意識するようにしてますね。仮にそれがフィニッシュにつながらなくても、そのアグレッシブさでポイントがつく場合もあるので。やっぱりジャッジする人たちも人間なので、 フィニッシュを狙う姿勢を見せる選手にはポイントをつけるものだと思うんですよ。

結果としてフィニッシュ出来ればそれにこしたことはないので、とにかく今はフィニッシュすることを意識しています。一試合の流れのなかでどれだけ一本を狙いに行けるか、ですね。

 自分も常にフィニッシュを狙っているのですが(コントロールしながらの)打撃がメインになりますよね。どうしてもテイクダウンを取って完全に相手の動きを固めてポイントを取るのは難しいし、それこそ超RIZIN3の扇久保博正選手と神龍誠選手の試合も、テイクダウンやポジションを取るのは神龍選手が上手かったけど、コツコツ打撃を当てていたのは扇久保選手の方で。

実際にジャッジも扇久保選手のことを評価していたので、本当に細かい部分ですけど、ポジションを取ったらすぐに殴って、みたいなことは心がけていますね」

――今はストライカーが評価されやすい傾向がありますが、コントロールをメインにしていた選手たちが打撃の意識を持つことで、新たな殴り方や殴るポジションも見つかると思うのですが、そこはどうお考えですか。

 殴る意識を持つようになってから、ちょっとずつ動きも変わってきている感じがしています。人のスパーリングを見ていて「そこで殴れるんじゃない?」みたいな閃きもあるし。テイクダウンしたら必要以上にくっつくんじゃなくて、自分だけ距離を取っておいて上からパンチを落とすとか。そういう練習をやっているので、人の練習や試合もより注意深く見るようになったし、そこは新しい発見かなと思います。

 それこそ石司戦がコントロールはしているけど殴りが少ない試合だったので、あの試合を見返して「ここで殴っておけばよかったのに」や「なんでそこで行かないんだよ!」と思いましたね。相手の光を消していたけど、それと自分の光も消してしまっていたので。あとは自分と似たスタイルの選手の試合映像でスクランブルの展開になったところを見て、参考になる動きは取り入れるようにしています。

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
8月24日(土)
Ep05午前10時~UFC Fight Pass
Ep06午後12時~UFC Fight Pass
Ep05&06午前9時45分~U-NEXT

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【RIZIN48】新井×ズールー、元谷×太田、牛久×将光、金太郎×秋元、ダウトベック×木下、矢地×宇佐美が決定

21日(水)都内にて、9月29日にさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48の追加対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

超RIZIN3で発表されていたライト級選手権試合=ホベルト・サトシ・ソウザ×ルイス・グスタボ、バンタム級王座決定戦=井上直樹×キム・スーチョル、伊澤星花×浅倉カンナ、萩原京平×高木凌に続いて、以下の6カードが追加された。

フライ級:新井丈×エンカジムーロ・ズールー
バンタム級:元谷友貴×太田忍
バンタム級:牛久絢太郎×佐藤将光
バンタム級:金太郎×秋元強真
フェザー級:カルシャガ・ダウトベック×木下カラテ
ライト級:矢地祐介×宇佐美正パトリック


今大会でRIZINに初参戦するのがエンカジムーロ・ズールーと秋元強真だ。南アフリカ出身のズールーは地元EFCでフライ級王座に就いたあと、2016年に同国出身選手として初めてTUF(シーズン24)に出場し、ここではトーナメント一回戦で扇久保博正に一本負けを喫している。現在はEFCでフライ級・バンタム級の2階級でタイトルを保持し、RIZIN初参戦を果たすことになる。

また先日のUFC305でイスラエス・アデサニャに一本勝ちして、王座防衛を果たしたUFCミドル級王者ドリキュス・デュプレッシーとは同門で、今回の試合にもデュプレッシーが帯同するという情報もあり、現役のUFC王者がコーナーマンとしてRIZINのリングに立つというのも興味深い。

もう一つのRIZIN初参戦ファイター=秋元はパラエストラ柏(現THE BLACKBELT JAPAN)所属として2022年6月にGladiatorでプロデビューし、その後はDEEPに参戦。今年3月にJAPAN TOP TEAMに移籍し、その初戦となったABEMA「格闘代理戦争 THEMAX」でアラン“ヒロ”ヤマニハにTKO勝利し、プロ戦績を5戦5勝(3KO・1S)とした注目の18歳だ。各選手のコメントは以下の通り。

エンカジムーロ・ズールー(コメント代読)
「世界中の格闘技ファンのみんな、俺は日本のRIZINで試合をする事になった。対戦相手はとてもタフな相手だが、俺はいつも通りベストを尽くし、観客が喜ぶような試合をするだけさ。遊びに行くわけではない。アライをフィニッシュしに行く。会場で会おうぜ。チャオ」

新井丈
「昨年大晦日のRIZINでたくさんのものを失って9カ月。自分の穴を埋めるべくたくさん準備してきました。テーマはジョー・イズ・バック。また強い新井丈を見せて、観客のみなさんの心を振るわせる試合をするつもりです。チャオ」

カルシャガ・ダウトベック(コメント代読)
「9月29日に再びRIZINに戻る事になった。ボスには超RIZIN3に出場してもらいたいと言われたが良い対戦相手がいないという事で9月になった。RIZINは世界中の中でもビッグな団体だと思う。試合内容も良いし演出も最高だ。スタッフは皆プロフェッショナルだしファンも世界一だ。次の対戦相手は打撃レベルの高い選手だ。空手ベースでKOできる質の高い日本人選手だ。9月29日にはみんなに素晴らしいショーをお見せしたい。RIZIN48で私の試合を見逃さないで欲しい。間違いなく素晴らしい大会になるのでぜひ会場まで見に来てもらいたい。さいたまスーパーアリーナで会おう」

木下カラテ
「押忍。ダウトベック選手、すごく強い選手ですけど、しっかり空手をして倒せるようにやっていきたいです。よろしくお願いします。押忍」

宇佐美正パトリック(コメント代読)
「矢地選手との対戦が決まり、とても興奮しています。自分の力を証明する時が来たと感じています。全力を尽くして、最高のパフォーマンスをお見せします」

矢地祐介
「宇佐美選手とは過去に試合が決まりかえたことがあったんですけど、色々と事情があって流れてしまいました。それがこうやって決まるということは、彼とは縁があるのかなと思います。前回(宇佐美は)徳留一樹選手にいい勝ち方をしていますし、若くて強い、これからの選手だと思います。そういう選手と戦えるのはうれしいことなので、しっかりMMAで上回って決着をつけたいと思います」

牛久絢太郎(コメント代読)
「発表でもありました通り、9月29日に試合が決まりました。佐藤選手は強い選手ですが、僕の全てをぶつけて勝ちます」

佐藤将光
「初めてのナンバーシリーズで、初めてのさいたまで試合をするので、気合い入れてやっていきます。判定が続いているので、しっかり殺しがあるところを試合で見せたいと思います」

元谷友貴(コメント代読)
「太田選手とリマッチということですが、今の太田選手は僕が以前対戦したときよりも強くなっているだろうし、勢いもすごいと思います。僕はこの試合に対して、しっかり仕上げて、前回は判定勝ちだったのですが今回ははっきり決着させたいなと思います。少しでも成長した元谷を見せたいと思います。いい試合しましょう」

太田忍
「まず元谷選手、再戦・リベンジマッチを受けてくれてありがとうございます。リベンジマッチは簡単にできるわけじゃないと思っていましたし、ここまで辿り着いた自信もあります。この試合をクリアすることでタイトルマッチ、ずっと公言してきた2024年内のタイトルが現実的になってくると思うので、しっかりフィニッシュしてタイトルにつなげたいと思います」

秋元強真
「自分は金太郎選手とやりたくて、そういう声も多かったので試合が決まって気合いが入っています。ただ実力的には相手にならないと思っているので期待していてください」

金太郎
「前回の試合が終わってアメリカに戻ってATT所属になって、アメリカでしっかり準備してきました。むちゃくちゃ強くなっているので期待してください。(秋元の)試合したいというのを聞いて、しっかり後悔させてやろうと思います」

また会見には試合が発表されている8選手も出席し、試合に向けた意気込みを語った。

高木凌
「いい感じで練習できています。1分くらいで終わらせます」

萩原京平
「試合前から変な絡み方をされて、リスペクトがないやつだと思って、ムカついています。格の違いを見せて倒そうと思います」

浅倉カンナ
「改めて引退試合を組んでもらえたことをうれしく思います。自分の集大成として、今の自分が持っているすべての力をぶつけたいと思います。記念試合とは思っていないです。後悔ない試合をしたいと思います。

伊澤星花
「カンナちゃんの引退試合なので、カンナちゃんの試合のなかで最高の試合をして、しっかり自分が極めて勝ちたいと思います」

キム・スーチョル
「お久しぶりです。地獄から来たキム・スーチョルです。命を懸けて準備しているので、井上選手も覚悟して準備してきてください」

井上直樹
「タイトルマッチを組んでいただき、ありがとうございます。タイトルマッチなので誇りを持って、気合いでも勝ちに行きます」

ルイス・グスタボ
「今までやってきた練習がどれだけ辛かったかは自分だけが知っている。前回の試合も2Rに激しく戦って骨折もした。素晴らしい試合をしてブラジルにベルトを持って帰りたい」

ホベルト・サトシ・ソウザ
「グスタボがどれだけ相応しいかを知っている。すごくいい試合になると思います。このベルトを絶対に守ります」

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第11試合/朝倉未来 vs. 平本蓮
第10試合/マニー・パッキャオ vs. 安保瑠輝也
第9試合/斎藤裕 vs. 久保優太
第8試合/扇久保博正 vs. 神龍誠
第7試合/所英男 vs. ヒロヤ
第6試合/芦澤竜誠 vs. 皇治
第5試合/ジョン・ドッドソン vs. 征矢貴
第4試合/RENA vs. ケイト・ロータス
第3試合/鈴木博昭 vs. YA-MAN
第2試合/タイ・エマリー vs. チャリーサ・シガーラ
第1試合/新居すぐる vs. 摩嶋一整
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Full Fight | 朝倉海 vs. 扇久保博正 2 / Kai Asakura vs. Hiromasa Ougikubo 2 – RIZIN.33

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アメリカの総合格闘技団体UFCが主催するリアリティ番組でUFC出場を目指す総合格闘家が合宿所で共同生活をしながら正式契約を賭けて戦います。
扇久保博正は、唯一日本人として参加しました!
その内容を語った動画はこちら↓

【トレーニング】扇久保博正のトレーニング風景

【番組】RIZIN CONFESSIONS #88

【番組】RIZIN CONFESSIONS #86

扇久保博正 過去10戦
超RIZIN.3 神龍誠 〇
RIZIN.45 ジョン・ドッドソン 〇
超RIZIN2 フアン・アーチュレッタ ✕
RIZIN.40 堀口恭司 ✕
RIZIN.38  キム・スーチョル ✕
RIZIN.33 朝倉海 〇
RIZIN.33 井上直樹 〇
RIZIN.30  大塚隆史 〇
RIZIN.28  春日井寒天たけし 〇
RIZIN.25  瀧澤謙太 〇

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【超RIZIN3】全試合を振り返る【ラジオ代わりにどうぞ】

■超RIZIN3結果
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第11試合/朝倉未来 vs. 平本蓮
第10試合/マニー・パッキャオ vs. 安保瑠輝也
第9試合/斎藤裕 vs. 久保優太
第8試合/扇久保博正 vs. 神龍誠
第7試合/所英男 vs. ヒロヤ
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総合格闘家・元谷友貴の活動を投稿しています。

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【元谷友貴】
石川県加賀市出身。アメリカン・トップチーム所属。
初代、第3代DEEPフライ級王者。
第7代DEEPバンタム級王者。DEEP2階級制覇王者。

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