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J-CAGE Report Shooto2021#02 ブログ 後藤丈治 魚井フルスイング

【Shooto2021#02】フルスイング当たらず・・・後藤丈治がジャブ&ローの完全コントロールで判定勝ち

<65.8キロ契約/5分3R>
後藤丈治(日本)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27.
魚井フルスイング(日本)

開始早々、いきなり魚井が前に出る。後藤は右に回り、ジャブとロー。魚井がプレッシャーをかけると、左にも回るように。魚井は左をフルスイング。後藤は左の蹴りで距離を探る。魚井が右ジャブを出すと、後藤は左ローを返す。後藤のほうがプレシャーをかけていくと、魚井は左のフルスイングで相手を下がらせる。そして左のショートを放つ魚井。後藤の右の蹴り足をキャッチし、左を繰り出す。

距離を詰めていく後藤。魚井は左ストレート、左ボディストレートを返す。後藤は左ジャブとロー、さらに魚井が前に出てくると、右フックからの左ストレートで尻もちを着かせる。立ち上がった魚井を、パンチで追い詰める後藤。左ストレートがヒットすると、よろめく魚井。魚井がガードを固めると、その間を抜いて後藤の右ジャブが突き刺さる。ケージを背負いながら左をフルスイングする魚井だが、これは当たらない。後藤は冷静に右ジャブと右ロー。魚井の左フルスイングをヘッドスリップでかわし、プレッシャーをかけ続けた。

2R、前に出たのは後藤。1Rと同様に、ジャブとローでプレッシャーをかける。魚井は右に回りながら、左をフルスイング。これをかわした後藤は、前蹴りから詰めていく。魚井にケージを背負わせた後藤は、左ロー。魚井のパンチをかわし、自身のパンチをヒットさせる。さらに左ローを当てる後藤は、サイドキックも繰り出す。後藤の右ミドルハイは、魚井がブロック。距離が近くなると、後藤が左ストレートを狙う。

魚井にケージを背負わせ、ローとワンツーで攻め込む後藤。魚井は左フックを狙うが、後藤はバックステップでかわす。ケージ際で左飛びヒザを繰り出した魚井だが、後藤はかわして攻撃を繰りだす。残り1分を過ぎたところで、魚井の左が後藤の顔面をかすめたが、後藤は構わず右ジャブを放つ。ラウンド終了間際、後藤の左がヒットした。

最終R、距離を詰めたのは後藤。後藤の左ローに魚井が左ストレートを合わせる。右ジャブを突き続ける後藤に対し、魚井は距離を詰めることができない。後藤の右ローがローブローとなるも、魚井は構わず試合を続ける。右ジャブとローで後藤が試合をコントロールし、左ハイと右ミドルも放っていく。左ストレートを連打する魚井。しかし後藤には届かず、後藤はそのまま右ジャブと右ローで距離をキープしている。

後藤のサイドキックに対し、魚井が左ストレートを伸ばした。残り1分を切り、魚井はアクションを起こすが、試合のペースは変わらない。終了間際、後藤が右のテンカオをヒットさせて試合を終えた。

裁定は、1人のジャッジが4ポイント差をつけるなど、大差で後藤の勝利となった。

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Interview J-CAGE Shooto2021#02 ブログ 後藤丈治 魚井フルスイング

【Shooto2021#02】後藤丈治と対戦、魚井フルスイング─02─「『やりにくい』と思ってくれることを願う」

【写真】ゾッとするシーンを連想させるシーン。この悪夢を1年2カ月振りの修斗で払拭したい (C)KEISUKE TAKAZAWA

20日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#02で後藤丈治と対する魚井フルスイング・インタビュー後編。

群雄割拠どころか、ONEやRIZINとの出入りで混沌とした状況になっている修斗バンタム級戦線で、常に強豪と戦っていた魚井は後藤のことを「ランキングに入ってないけど、強い相手」と評した。
Text by Shojiro Kameike

<魚井フルスイング・インタビューPart.01はコチラから>


――改めて後藤選手の印象は?

「藤井伸樹選手との試合(2020年9月19日、判定負け)との試合を見たことがあったんですけど、オファーが来た時点で『どこの選手だったかなぁ』と思って(苦笑)」

――あまり後藤選手のことを意識したことがなかったですか。

「後藤選手だけではなく、自分はもともと他の選手の試合を、そんなに見ることがないんですよ。もちろん誰かの試合を見て『良い試合だ』とか『この選手は強いなぁ』と思うことはありますけど」

――同じサウスポーで打撃を得意とする選手でも、魚井選手はクラウチングからパンチを振るう。対する後藤選手はアップライトの構えからミドルで試合を組み立てるなど、タイプは完全に違いますね。

「そうですね……でも僕は、どんな対戦相手でも、やりにくいことが多いんですよ」

――それは相手にとっても同じかもしれません。

「ハハハ。ここまでフルスイングする選手は、なかなか他にはいないでしょうね。相手も『やりにくい』と思ってくれることを願います。僕も、相手によって作戦は考えますが、ベースを変えたりすることはないので」

――今、修斗バンタム級では世界ランカー、ノーランカー含めて潰し合いのマッチメイクが続いています。その中で、魚井選手はどのように上がっていきたいですか。

「上は目指していきたいけど、今の時点では先のことは言えません。そんなことを言える立場にない。でも、その現状に対して『やってやる』っていう気持ちはあります。次の試合が正念場ですね」

――正念場、ですか

「後藤選手からすれば、僕は良い相手でしょう。さっきも言いましたけど、魚井フルスイングっていうキャラに勝てば印象に残る。仮に僕と同じレベルの選手がいても、その選手と対戦するよりは、僕と試合したほうがおいしいじゃないですか」

――相手からそのように見られていたら、魚井選手自身はどのように感じるのでしょうか。

「もう関係ないといえば関係ないです。そういうことを言って盛り上げなくても、今はただ試合を見てほしい。後藤選手を応援している人や、僕を応援してくれている方たちが『面白そうだな』と思って試合を見てくれて、実際に『面白かったなぁ』と思ってもらえたら。……すみません。トラッシュトークみたいなことができなくて」

――いえいえ、決してキャラクターではない、魚井選手の想いは分かります。

「そういうのって、勝っているからこそ言えると思うんです。今、修斗に限らず、国内のランキングって分からないところがあるじゃないですか」

――分からない、というのは?

「いろんな事情があるんでしょうけど、ONEやRIZINがあって、修斗のランキングを見てもランキング通りには考えられないというか。後藤選手は、修斗の世界ランキングには入っていないけど、強い相手であるというのは分かっています。

でも、良かったですよ。良いジムで練習している良い選手が相手だから。僕は負けても、ずっと良い相手と試合させてもらっています。だからこそ、次は勝ちたい」

――確かに、試合間隔はハイペースなうえ、バンタム級のトップどころと試合し続けていますからね。

「はい。そこ分かってほしいなぁとは思いますけど(苦笑)、やっぱりダメですよ。勝たなきゃ」

――分かりました。では最後に、試合に向けて一言お願いします。

「会場やABEMA TVで、ぜひ試合を見てください。勝つためにフルスイングします!」

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Interview J-CAGE Shooto2021#02 ブログ 後藤丈治 魚井フルスイング

【Shooto2021#02】後藤丈治と対戦、魚井フルスイング─01─「格闘技や試合との向き合い方に自問自答」

【写真】当たれば、でっかいホームラン──となるか(C)MMAPLANET

20日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#02。

メインで修斗世界バンタム級チャンピオン岡田遼に、大塚隆史が挑むという注目カードが組まれた今大会の上位カードには、もう1試合見逃せないバンタム級戦が組まれている。

それが魚井フルスイング✖後藤丈治のKO必至マッチだ。ここでは1年2カ月振りの修斗出場となる──悩める魚井の話を訊いた。
Text by Shojiro Kameike


――3月20日の後藤丈治戦は、昨年1月26日の手塚基伸戦以来の修斗公式戦となります。2020年は11月にキックボクシングのRISEで戦った試合を除けば、MMAは手塚戦と、RIZINでの元谷友貴戦(8月10日)の2試合のみ。2014年から2019年まで5年間で4試合とハイペースで試合に出場してきたなか、この試合間隔はどのように感じていますか。

「次の試合への影響という意味では、それはやってみないと分からないのが、正直なところです。でも、コロナ禍のなかでも僕はまだ、試合をやらせてもらっているほうだと思います。そもそも、以前の試合のペースが特別だったのではないかと(苦笑)」

――なぜあれだけハイペースで試合をこなしていたのでしょう。

「それはもう、オファーを頂いていたからです。たぶん『魚井フルスイング』というキャラクターは分かりやすいんですよね。キャラが立っているから、相手にしてみれば、そんな選手に勝つと印象に残る。僕も、自分自身を俯瞰で見て考えると、色があっていいのかなぁとは思いますけど」

――キャラとしては印象に残る。だから試合のオファーもある。しかし選手として考えた時に勝敗とキャラ、どちらを優先するのか。

「自分としては『嫌な路線になっているなぁ』と思います。負けているのに試合に出て、しっかり勝っている選手に申し訳ない……」

――申し訳ない?

「いや、申し訳ないっていうのは違いますね。僕たちはプロだから。でも、自分自身に対して『どうなんだろう?』と考えることはあります」

――というと……。

「僕はもともと神戸の出身です。地方出身の人間から見ると、東京でしっかりとした舞台に立てているのは、自分がそのレベルにあると認められているのだろうと思うし、それはすごく嬉しい。そして、頂いたチャンスにはトライしたい。だからハイペースでもオファーを受けてきました」

――はい。

「試合を重ねていくうちに、勝ち続けることが重く感じられる選手もいると思います。あるいは、負けが続いたり、勝ったり負けたりを繰り返していると、少し試合間隔を空けてみようと考える選手もいるでしょう。でも自分は、試合が全くないっていうよりは、そうやって試合をさせてもらえることに対して嬉しいし、特には気にならなかったです」

――ただ、現在は連勝後の連敗というパターンが続いていますね。

「そうですね……。試合の勝敗って、自分自身はもちろん、周囲の環境や心境も影響してくるじゃないですか。自分の中で何かまとまっていない、気持ちが入りきっていない試合もあったかもしれない。その中で負けという結果が続いているのは、何か歯車が噛み合っていないのだと思います」

――今その歯車が噛み合っていない原因は見つかっているのでしょうか。

「はい。ここ最近は、試合が終わってから、自分の格闘技や試合に対する向き合い方に対して、『ここはダメだった』『ここは間違っていない』と、自問自答しています。そうやって、歯車が噛み合っていない原因は、見えてきています」

――HEARTSの大沢ケンジ代表からは、どのように言われていますか。

「しっかりとMMAの技術を高めていこう、という感じです。僕は、勝つ時は打撃っていうパターンが多いじゃないですか。どちらかといえば、バランスの悪い選手だと思います。後藤選手は、すごくバランスの良い選手ですよね」

<この項、続く>

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Interview J-CAGE News  Shooto2021#02 ブログ 一條貴洋 前田吉朗 大塚隆史 岡田遼 平良達郎 後藤丈治 野尻定由 魚井フルスイング

【Shooto2021#02】岡田遼✖大塚隆史、世界戦決定。「金網で見るMMA、岡田×大塚が1番面白い」(岡田)

【写真】今や伝統の環太平洋、漆黒の暫定王座ベルトではなく銀色に輝く正規王座のベルトを持つ岡田(C)MMAPLANET

13日(土)、サステインより3月20日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#02の対戦カードが発表された。

今回明らかとなったのは──メインは修斗世界バンタム級チャンピオン岡田遼に、大塚隆史が挑む一戦。セミではフライ級世界ランカー対決=平良達郎✖前田吉朗、魚井フルスイング✖後藤丈治のKO必至対戦やインフィティリーグ2020から野尻定由✖一條貴洋など5試合だ。


昨年5月に暫定世界王座決定戦で倉本一真を破り、佐藤将光の返上を経て正規王者となった岡田。世界の端っこで修斗愛を叫び続けてきた岡田に対し、大塚はDEEP、DREAM、RIZINと日本のフェザー級&バンタム級トップ戦線で戦い続けてきた。そして昨年11月にプロ修斗初陣で安藤達也をカーフで破り、僅か2戦目で頂点に挑む。

「強い相手と戦いたいだけで、修斗のベルトには興味がない」とまで言い切る大塚に対し、修斗の世界王者になることにわき目を振らず生き、さらに広い視野を持つようになった岡田は自身の存在証明となる初防衛戦だ。

また扇久保博正の返上により、福田龍彌が暫定から正規王者となったフライ級戦線で今や最注目の平良がベテラン前田と対戦する。前田は福田との昨年7月に暫定王座決定戦に敗れており、まさに平良に挑戦権を与えるための査定試合という趣のあるマッチアップだ。平良の充実&成長ぶりは目を見張るものがある一方で、古くは佐藤ルミナ✖宇野薫、マモル✖大石真丈、直近では石原夜叉坊✖祖根寿麻と、プロモーションサイドの肩入れとその後の流れが透けて見えるカードを組むと──思惑が外れるのも修斗の伝統だ。

この忌まわしいジンクスと前田を打ち破る力を平良が有しているのか、注目のマッチアップといえる。

なお今回の世界バンタム級王座防衛戦に関して、チャンピオン岡田にコメントを求めたところ──以下のような発言が訊かれた。

岡田遼
「大会開催日近隣で他にも格闘技大会が開催されるようですが、金網でみるMMA──岡田遼×大塚隆史のカードが1番面白いと思います。僕はテレビで取り上げられる有名なレストランのサイドオーダーになるより、味が分かる人が食べに来てくれる店のメインディッシュでいたい。MMAが分かる人の前で、最高の試合を見せます。

それと2月21日に鶴屋怜がDEEPでMMAデビュー戦を戦います。練習でプロをボコっている怜には、しっかりと勝ってもらって──『鶴屋家には僕より10倍強い、お兄ちゃんがいる』と言ってほしいです」

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J-CAGE Report TTFC09 ブログ 後藤丈治 服部賢大

【TTFC09】冴える蹴り&拳、拳&蹴りのコンビネーション。後藤丈治が左のカウンターで服部をワンパンKO

【写真】9月の藤井戦の敗北から再起、2021年はさらなる高みを目指して欲しい(C)MMAPLANET

20日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されたTribe Tokyo Fight Challenge 09。上位3試合は修斗公式戦、他5試合はTTFCルールで東西対抗戦が組まれていた。ここでは第6試合、後藤丈治✖服部賢大の一戦の模様をお送りしたい。

<フェザー級/5分3R>30-25
後藤丈治(日本)
Def.1R3分06秒by TKO
服部賢大(日本)

サウスポーに構えた後藤に対し、服部が右ミドルを蹴っていく。さらに左オーバーハンドを振るうと、後藤は左ミドルハイを返す。左のオーバーハンドに呼応した後藤はオーソドックを取り、右ミドルを蹴り合う。

蹴り足をそのまま前方に着地し、サウスポーとして左を狙った後藤だが、服部は相手の動きよりも自らの攻撃に集中するように蹴りを出していく。

後藤はリーチの差を鋭い踏み込みで攻略し、蹴りはブロック、パンチはかわし左から右を伸ばす。服部も、その後藤の左に右ロングを合わせにいき、バランスを崩したところで右ミドルを入れる。

後藤は左ミドルから、左の追い突き、服部の右ミドルをブロックし左を狙う。ローで両両者、スネがぶつかるようなシーンもあり、痛みを伴う打撃戦に。パンチよりやや遠めのレンジで服部は右ミドル、後藤が左ミドルを入れる。

ケージ際に詰められ、腹を蹴られそうになった後藤が走るように間合を取り直すと、服部の右ミドルに左を合わせる。拳を誇示して、負けん気を見せた服部だが、左ロングに右クロス、さらに右にも左を打たれるなど、拳の交換で後藤が優勢に。

パンチから蹴り、蹴りからパンチとどちらのコンビネーションもハマるようになった後藤が、服部の左フックに左ストレートを打ち抜く。腰から崩れた落ちた服部に右のパウンドを見舞った後藤を急ぎレフェリーに止め、TKO勝ちした。


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J-CAGE News TTFC09 ブログ 中川皓貴 山本健斗デリカット 岩﨑大河 工藤諒司 後藤丈治 服部賢大 長田拓也 飯田健夫

【TTFC09】TTFCでデリカット✖工藤など、修斗公式戦が3試合。TTFCは岩﨑大河や中川皓貴が東西戦!!

【写真】中川皓貴などは、まさにTTFCのコンセプトに相応しい選手ではないだろうか(C)TTFC

26日(月)、TRIBE TOKYO MMAより12月20日(日)に大阪市淀川区の大阪メルパルクホールで開催されるTTF Challenge09の対戦カードが発表された。

TTFCにとっての関西大会は既報の通り、夜の部がサステイン主催のプロ修斗公式戦とのダブルヘッダーで行われ、BLOWSの中蔵隆志氏が協力し関西✖関東という対戦がコンセプトの大会になるということだった。

今回の発表では、その修斗のTTFCの関係がさらに接近し、今大会において修斗ライセンス保持者同士のマッチアップは、修斗公式戦として組まれランキングに影響し、長南亮氏が修斗のプロモーター・ライセンスを取得したことも明らかになった。


修斗公式戦は3試合、メインを含め上3つで組まれている。メインは山本健斗デリカット✖工藤諒司が70.3キロで、セミでは77.1キロで長田拓也✖飯田建夫、さらに65.8キロで服部賢大✖後藤丈治戦が修斗の試合で勝敗は当然ランキングにも反映される。

工藤はONE Warrior Seriesと契約中で、今年は2度に渡りRoad to ONEで戦い、ついにTTFCにおける修斗公式戦復帰となった。対して健斗デリカットは修斗以外の大会出場は2014年のHEAT以来、6年振りとなる。

工藤同様に長田もONEウォリアーの配下にある選手で、昨年10月のONEウォリアー日本大会でモンゴルのオトゴンバートル・ネルグイに敗れてから、1年2カ月ぶりの再起戦が飯田とのマッチアップとなった。飯田は9月にヨシ・イノウエからキムラで一本勝ちした勢いを買い、キャリア最高ランクの対戦相手に挑む一戦だ。

もう1試合の修斗公式戦は9月に藤井伸樹に逆転負けをした後藤が、早くも仕切り直しの一戦で服部を相対する。服部としては7月の大阪大会で南出剛を倒した勢いで、後藤をホームに迎え撃ちたい。

5試合組まれたTTFCマッチでは昨日のパンクラスでプロ2勝目を挙げたばかりの岩﨑大河が出場し加藤正徳と対戦。パンクラス3連勝中の名田英平✖高橋孝徳、GladiatorからDEEP大阪大会と負け知らずの5連勝中の中川皓貴が、2020年ネオブラ・ライト級で優勝したばかりの狩野優と戦うなど、掘り起こしと潰し合いというTTFCらしさに地域対抗戦という特色が加わったカードが組まれている。

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J-CAGE Report Shooto2020#06 ブログ 後藤丈治 藤井伸樹

【Shooto2020#06】ドロドロを越えた名勝負、地獄を乗り越えた楽園ファイト──藤井が後藤に根性勝ち

【写真】年間ベストバウト級の激闘を藤井が制した(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
藤井伸樹(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
後藤丈治(日本)

サウスポーの後藤が左の蹴り、藤井が左を伸ばす、右ボディを打った藤井のシングルを切った後藤が左ハイから左ストレートを伸ばす。藤井の動きに反応する後藤は、左ハイ、ガードした藤井だが、右ジャブを受け圧力を掛けられているか。 

右にも左を合わせ、パンチのフェイクからハイを蹴って後藤は、藤井に組ませず左ストレートに続き、左フックを当てる、シングルを狙いつつパンチを見せた藤井だが、後藤は左ハイ、さらにステップインに左を合わせ、、ボディ、ガードの上から左を入れると藤井が下がる。

テイクダウン狙いに左の蹴り、ヒザを入れた後藤は左ハイ、藤井が組んでバックに回るが、逆に背中に回って離れる。藤井は左フックにシングル、後藤のギロチンスイープにも上を取る。スクランブルでスタンドに戻った後藤に、藤井がラッシュをかけてラウンド終了となった。

2R、、藤井の前進に左を当てる後藤は、左ハイ。それでも藤井は前に出るが、左アッパーを被弾する。右を入れ、左を当てた後藤にテイクダウンを決めた藤井。後藤がすぐに立ち上がる。ケージに押し込み、倒して削る藤井はシングルでついに背中をつかせる。

競り勝った藤井に対し、後藤はガードを取って息を整える。足を越させない、根性勝負の第2フェーズで後藤は、背中を譲り立ち上がり胸を合わせる。ここからヒザを入れて離れた後藤は、続くシングルを切って左を当て、左ミドル。両者揃って疲れたなか、藤井のシングルは決まらず後藤が左フックからクリンチへ。離れた後藤は右ハイを受けそうになりながら、直後に右をヒット。動きが明らかに落ちた後藤は、組まれてアームロックがすっぽ抜けて下に。藤井がバックマウントから絞めを狙う。胸を合わせに行き、絞めをセットアップされた後藤だが、10秒以上を耐えきり試合は最終ラウンドへ。

3R、シングルで尻もちをつかせた藤井が、即バックに回る。アゴの上からのRNCが徐々に入っていく。苦し気な表情の後藤はアゴの位置を変えて何とか耐えている。残り3分半、藤井はアゴの上から絞め、後藤を腹這いにさせてさらに力を籠める。アゴを引き、ヒジを押し上げて防いだ後藤だが、すぐに藤井が絞めを狙う。

ここは凌いだ後藤、それでもバックマウントからの逃れることはできない。後方へのパンチを打ち込む後藤がついに胸を合わせ、スクランブルで逆にバックに回る。離れた藤井は、ここも当然テイクダウン狙い。またも後藤はシングルへのキムラがすっぽ抜けて下に。スクランブルでバックに回った藤井を払い腰で投げた後藤の腕十字は腕が抜ける。

両者立ち上がり──最後の10秒、まさに魂の殴り合いを見せた両者に、会場のファンは惜しみない握手を送った。結果、ドロドロを越えた名勝負は藤井が3-0の判定勝ちを収めた。


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Interview J-CAGE Shooto2020#06 ブログ 後藤丈治 藤井伸樹

【Shooto2020#06】ジャパニーズゾンビ=藤井伸樹戦へ、後藤丈治「自分のパンチは当たると思っています」

【写真】若い力の成長があり、上の世代も成長できる(C) MMAPLANET

本日19日(土)に東京都渋谷区のTUSTAYA O-EASTにおいてダブルヘッダーで開催されるShooto2020#06。第2部で後藤丈治が藤井伸樹と対戦する。

インテリ地下格ファイターからパンクラス札幌大会でプロの道に進み、TRIBEへ。4月のRoad to ONEでは元修斗環太平洋バンタム級王者の祖根寿麻に一本勝ちし、その過程で見せていた打撃力に注目が集まった。

「絶対に楽出来る相手ではない」藤井戦前の心境を尋ねた。


──もう明後日に試合が迫ってきましたが、水抜き減量がなく当日計量の場合だと2日前はどれほど体を動かすのでしょうか。

「もう今日は動いていないですね。これに慣れちゃうと、水抜きはしたくなくなってしまいます(苦笑)。この計量方法の方が準備しやすいです。コンディションが良い気がします。

水抜きをすると、リカバリーで消化の良いモノを揃えたり、手間もかかり、試合前の数日は体重のことが常に頭を過っているので。今回なんか少し前からリミット近くだったので、精神的に余裕があります。僕は水抜きでもそれほど厳しい方じゃないのですが、水抜きしないで計量ができるスタイルが浸透してほしいです(笑)。

水抜きがあってもフライ級まで落とせるか……とか考えることもあるぐらいで、バンタム級としても大きくないんですけどね。TRIBEにいると、僕は本当にヒョロいんですよ。(若松)佑弥さんとかおかしな足をしているし(笑)、小川(徹)さんも超合金みたいな体をしています。体重はそうでもないのですが、僕は細いですね」

──PCR検査を経験して、結果も陰性でした。

「いつどこで感染するのかは誰にも分からないですし、自分が感染源になることもあるかもしれないので、陰性だったことはやはり良かったという気持ちです。心のどこかで感染することを恐れていますし、それは……ありますね。

皆、消毒やマスクっていうのは徹底していますけど、練習を続けているわけですしね。もう今では、あの石井逸人もしっかりと予防していますし(笑)。それこそ佑弥さんは赤ちゃんがいるから、本当に気を付けていますしね。やるべきことはやってはいたのですが、それでも陰性だったことにはホッとしました」

──偽らざる気持ちだと思います、そんななかで藤井戦。修斗デビュー戦が、ジャパニーズ・ゾンビとの試合になりました。

「4月に祖根(寿麻)選手に勝てて良かったと思いました。Road to ONEで勝ったからもらえた試合ですし、喜んで受けさせてもらいました」

──では藤井選手の印象を教えてください。

「絶対に楽をして戦えない相手です。そこは準備ができているというか、覚悟ができています。クタクタになることもそうですし、アッサリと終わることも全て想定して覚悟はできています」

──クタクタになる試合とは、どのようなモノでしょうか。

「効かせても効かせても、向かってくる。組みついてくるのか、打撃でくるのか。それは藤井選手次第でしょうが」

──ではアッサリと勝てるパターンは?

「何か自分の攻撃が当たって、気付いたら倒れている……みたいなことも想定しています」

──いずれにしても後藤選手の攻撃は当たるということですね。

「ハイ、自分のパンチは当たると思っています」

──祖根戦で後藤選手のことを知ったファンも多いかと思います。あれから5カ月、一番成長した点はどこでしょうか。

「あの時と比べるというか、あの時に得たモノがめちゃくちゃ多かったです。緊急事態宣言があって大会の日程が変わり、試合があるのかどうかも二転して。試合中はバッティングでダウンまでしました(苦笑)。

アレはダメージが残っていましたし、そういうなかで勝てたのは自信になりました。不測の事態が起こっても、冷静に戦えるようになったかと思います。あの経験があって、水抜きのストレスがなく、試合に集中できていています」

──その成果をケージの中で見せたいですね。

「一番嫌なことは藤井選手のペースに飲まれて、藤井選手のゲームになって終わることなんです。TRIBEでやってきたこと、考えてきたことを出し切って、ソレを勝利という結果で残したいです。

自分自身がどこまでやれるのか。それは分からなので、藤井選手に勝つことで『もっと上に行ける』ということを確かめたいです」

──ここから修斗で上を目指すことを今は考えているのでしょうか。

「チャンスがあれば何でもやっていきたいと思っています。ただ修斗で試合をさせてもらうので、ここで戦うからには上の首を狙っていきたいです」

──修斗バンタム級戦線は世界王者、暫定王者、そして環太平洋王者も修斗での戦いに主眼を置いていない現状があります。

「呑気にしている暇はないよ──と、自分が試合で勝つことで、チャンピオン達に思ってほしいですね」

■視聴方法(予定)
8月1日(土)
第1部:午後2時~ Abema TV格闘チャンネル
第2部:午後6時30分~ Abema TV格闘チャンネル


             
■Shooto2020#06対戦カード

【第2部】

<修斗環太平洋フェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 仲山貴志(日本)
[挑戦者] SASUKE(日本)

<フェザー級/5分3R>
藤井伸樹(日本)
後藤丈治(日本)

<ウェルター級/5分2R>
ヨシ・イノウエ(日本)
飯田健夫(日本)

<フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
関口祐冬(日本)

【第1部】

<フライ級/5分3R>
猿丸ジュンジ(日本)
飯野タテオ(日本)

<ウェルター級/5分5R>
大尊伸光(日本)
マックス・ザ・ボディ(日本)

<ライト級/5分2R>
工藤諒司(日本)
野瀬翔平(日本)

<ライト級/5分2R>
西川大和(日本)
椿飛鳥(日本)

<51キロ級契約/5分2R>
中村未来(日本)
永尾音波(日本)

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【Shooto2020#06】仲山✖SASUKEの環太平洋フェザー級戦 in O-EASTDoubleheader。後藤丈治は藤井伸樹と

【写真】修斗の試合でないとはいえ元環太平洋王者に勝っている後藤。修斗初陣は勝てばタイトル戦線に絡むことになるであろう藤井戦が決まった (C) MMAPLANET

23日(日)にSustainより、9月19日(土)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-EASTでプロ修斗2020#06を二部構成で開催すること及び対戦カード第1弾の発表があった。

もともとは21日(月・祝)に後楽園ホールで開催予定だったが、日程を2日間繰上り場所を移すとともに、イベント形式も変更されることになった。

そんなO-EAST大会、まずは環太平洋フェザー級選手権試合=王者・仲山貴志✖SASUKE、フライ級の猿丸ジュンジ✖飯野タテオ、フェザー級では藤井伸樹と後藤丈治の3試合が明らかとなった。


世界ストロー級1位の猿丸と同級2位の飯野の試合がフライ級、藤井✖後藤がフェザー級ということは5月の無観客大会以降続く、タイトル戦以外の試合は1階級上で当日計量というフォーマットは継続されるようだ。

仲山は今年の1月にTOMAを下して巻いたベルトの初防衛戦となる。青井人、稲葉聡、そしてTOMAを破り3連勝中の仲山に対して、挑戦者のSASUKEは現在4連勝中と確実に結果を残してきた。

この連勝には王者に2度勝利している山本健斗デリカット戦が含まれている。圧力&グラインディングのチャレンジャーに対し、真っ向勝負だけでなく綻びを突くことに長けている仲山がどのような試合運びを見せるか。

歴代王者がONEと契約し続けているストロー級は元王者=黒澤亮平が復調ロードを往き、その黒澤に競り勝った本田良介はタイトルコンテンダーの小巻洋平を下すなど混沌としてきた。

猿丸はその本田と黒田を過去に破っており、誰もが認めるこの階級の実力者だ。

これまで5度に渡り、タイトルや挑戦者決定戦という大切な場を落としてきた猿丸にとって、最後のチャンピオンロードといえる状況下で──HEARTSの良心=飯野と拳を交えることになった。

ジャパニーズ・ゾンビこと藤井と対戦する後藤は、パンクラスでキャリアを積んできたが4月のRoad to ONE02で元環太平洋王者の祖根寿麻を打撃で圧倒し、ニンジャチョークで一本勝ち──一気に注目を集めるようになった。

何があろうが気持ちが折れない藤井と、意識を断ち切らせることが可能な左の持ち主・後藤の一戦は、今後のバンタム級戦線に影響を及ぼすカードといえる。

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【Road to ONE02】後藤丈治のMMAファイター人生─03これから編─「今年中に安藤達也選手と」

【写真】祖根戦の勝利を活かすも殺すも、これから次第 (C) MMAPLANET

北海道から東京へ、Tribe Tokyo MMAに所属して1年が過ぎ、祖根寿麻戦の勝利で飛躍のチャンスを掴んだ後藤丈治インタビュー最終回。

祖根戦での勝利をステップに、これからをどのように考えているのか。格闘家としての最終目標とともに尋ねた。

<後藤丈治インタビューPart.02はコチラから>


──結局、その1戦は実現しなかったですが、修斗での試合にOKを出したということは、今後は戦う場所は拘らないということでしょうか。

「チャンスを頂けるところで戦いたいと思っています」

──となる修斗、Road to ONEしか選択肢がこの2カ月はなかったということですね。ちなみに27日のTTFC08に出たいという気持ちはなかったですか。

「デビュー戦やキャリアの少ない選手の大会と長南さんに言われていたので……、良い相手なら戦いたいかったです。でも、試合の要請がなかったですし」

──では祖根選手に勝った試合をステッピングボードにしたいということですが、どこに向けてのステッピングボードになるのでしょうか。

「今年中に祖根さんの2つ、3つ上のランクの選手を倒したいと思っています。祖根さん絡みで勝った、負けたという選手とやるのもありかと考えてはいます。修斗だと祖根さんが負けている魚井(フルスイング)選手、勝っている根津(優太)選手。パンクラスなら金太郎選手が祖根さんにハイキックで負けているはずなので、金太郎選手も倒したい1人です」

──ではMMAファイターとしての目標は?

「そこは……心の中にはUFCというのはあります。UFCはバケモノが集まっている。日本人であのバケモノ達に勝てるのかって考えますし、到底無理だろうっていうところに挑戦したい。そういう気持ちはあります」

──あまり時間を共有はしていないかもしれないですが、TTMから巣立った佐藤天選手がUFCで戦っていますね。

「天さんは僕が東京に来てから、少ししてフロリダに行かれたのですが、今も連絡を取らせてもらっています。人生を賭けて、一つ一つUFCで勝つ可能性をあげていくために頑張っている姿勢は、凄く刺激を受けますし尊敬しています。

それとは別に……格闘家としての最終目標として、自分が死んだ後も記憶に残る試合をしたいということがあります。長南さんだったら、アンデウソン・シウバとの試合。それと僕の心の中に凄く残っている青木さんとエディ・アルバレス、KID✖魔裟のような試合に近づきたい。そういう戦いができるなら、場所はどこでも構わないです」

──そのためにも、4月の勝利を活かした試合をしていきたいですね。

「林修先生が『大した努力をしなくても勝てる環境で、死ぬほど努力しろ』と言っていたのですが、僕のこの言葉が好きでモットーになっているんです。真正面からぶつかるんじゃなくて考えて……練って、自分が楽に戦える場所で必死に戦う。

それと佑弥さんの影響も受けていて……佑弥さんは凄く考えて練習をしている人なんです。でも、試合に関しては『顔があったら殴る、腹があったら蹴る。以上!!』っていう感じなんです。試合になると僕も『顔があったら殴る、腹があったら蹴る、首があったら絞める』──そこだけを徹底的に意識して、完全KO決着、完全フィニッシュを突き詰めていきたいです」

──MMAPLANETでは武術の側面からMMAの解析を剛毅會の岩﨑達也宗師にお願いしているのですが、青木選手のみなならず岩﨑さんも後藤選手は殴る実感が拳(ケン)にある選手に、あの戦いができるようになってほしいと期待していました。

「ありがとうございます。その記事も読ませていただき、めっちゃ嬉しかったです。あの記事の最後で『組みの強い選手に後藤丈治がどういう風に戦えるのか』と言われていて、それこそ自分の真価が問われる試合になる……宿題を出してくれたと受け取っています。

そうやって考えた時に殴れて、組める選手が……祖根選手が修斗だったので、修斗でいないかなぁって考えた時に、何か安藤達也という選手がいたりして。トライブとの過去もありますし、安藤選手を倒したいと思っています。今年中に安藤選手と戦いたいです」