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【Pancrase343】Ryo「会見では派手でも、試合は堅実でクレバー」×平田直樹「(服装は)妹の影響が…」

【写真】これはもう仁義なき戦い(C)MMAPLANET

13日(日)、東京都新宿区のサンエービルで25日(土)に港区のニューピアホールで行われるPancrase343出場5選手、6月30(日)に同所にて開催されるダブルヘッダー=Pancrase344&344に出場が決まった4選手、さらに7月21日(日)に立川市の立川ステージガーデンに開かれるPancrase346でムハンマド・サロハイディノフの挑戦を受けるフライ級KOP伊藤盛一郎らが出席した会見が実施された。
Text by Manabu Takashima

ここではPancrae343でフェザー級次期挑戦者決定戦を戦う平田直樹とRyo、パンクラス初陣のジョセフ・カマチョ戦を控えた浜本キャット雄大、そしてライト級マッチで対戦する葛西和希と丸山数馬の5選手が出席した会見第一部の模様を──出場選手の冒頭の抱負と、MMAPLANETの質問への返答に特化してお伝えしたい(要約)。

浜本キャット雄大
「パンクラスに参戦するにあたって一つ謝罪をしたいのが、伊藤盛一郎選手に2戦目で対戦させていただいて、その後に練習をさせていただいたりとか、仲良くさせていただいたんですけども。今回、パンクラスに参戦することになって、ちょっとタイミングが合えば、対戦する機会が発生すればお互い全力を尽くして試合ができればという風に思っておりますので、気を悪くしないでください」(※会見を眺めていた伊藤がサムアップと笑顔で応える)

丸山数馬
「Pancrase343に向けてハードなトレーニングを行ってきました。当日にソレを皆さんにお見せできればと思っています」

葛西和希
「当日は全局面で圧倒して勝ちたいと思います」

Ryo
「今回もいつも通りですけども、たくさんの人に支えられているので最後の1秒まで諦めません。そういったところを見てもらいたいです」

平田直樹
「やっと、ここまで来たので当日はしっかりと良いパフォーマンスを見せられるように頑張ります」


──Ryo選手から(多媒体の記者の質問の返答で)「見ての通りナイスガイ」という発言がありましたが、記者会見になるとファッションがナイスガイとはかけ離れている感じもします。お父さんの影響なのか、それとも妹さんの影響なのでしょうか。

平田 妹の影響が大きいです。試合があまり面白くない、目立たないことが多いので、こういう機会では少しでも目立ったり、しっかりと見てもらえるようにと。他の選手と違う恰好もしたいし、そういう感じです。父には何も言われないです。妹と話しながら(決めている)。

──Ryo選手、平田選手の服装と試合運びのギャップについて何か感じられますか。

Ryo フォローをするわけではないですが、平田選手は会見では派手にしていますが、本当に試合では堅実でクレバーな戦い方をする選手なので、本当にそこを見てほしい──と僕は思います。どちらかというと玄人よりな戦い方なんですけど、とても緻密で繊細な動きです。僕はそれに呑まれないように思い切りぶつかっていきます。

──平田選手の対戦相手は、その土俵で戦いたがらないということがあるかと思います。Ryo選手としては、組みからの展開を含めどのような試合を見せたいと思っていますか。

Ryo かつてないスクランブルを見せたいです。

──対して平田選手は?

平田 僕もスクランブルでいつも通り、コントロールを見せたいです。トータルでもしっかりと戦える、前回の試合よりも少しでも成長したところを出せたらなと思います。

──ライト級王者の雑賀ヤン坊達也選手がRoad to UFCで戦います。この後、ベルトの行方はチャンピオン次第になるところもあるかと思いますが、そこを踏まえてどのような試合をしたいと思っていますか。

葛西 しっかりとパンクラスでチャンピオンになって、世界に向かっていきたいと思っているので、ここはしっかりと明確に勝ちます。じゃないと今後は厳しいと思います。

丸山 今回の試合はかなり厳しい試合になると思っています。その前提で自分もファイトキャンプをやってきたので、ソレを本番で見せられたらと思っています。

──河村泰博選手が、パンクラスで試合をする時には溢れんばかりのNEXUS愛を語っています。その辺り、浜本選手はどのような心境でパンクラスに挑みますか。

浜本 NEXUSは大好きなんですけど、NEXUSを背負ってという気持ちが強すぎると、自分の力が出ないと思っています。なので、そのNEXUSの重荷を一旦下ろしてパンクラスで挑戦者として頑張りたい──拳を振りまわして、全員を倒していきたいと思っています。

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45 AB Level-G MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK08 YouTube ダニーロ・ハマザキ マルセロ・コーヘン 今成正和 吉永力 平田直樹 摩嶋一整 須藤拓真 高橋SUBMISSION雄己

【Level-G】ついに6/16にレッグロック浪漫=今成正和×須藤拓真 in Cageグラップリングが実現

【写真】どのような足関節の攻防が見られるのか、非常に楽しみ(C)MMAPLANET

16日(火)、Level-Gより6月16日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるKROSS X OVRER-CAGE03─で実施されるLevel-Gにおいて、今成正和×須藤拓真の一戦が組まれることが発表された。
Text by Manabu Takashima

新旧足関対決という見方できる今回の一戦は昨年6月にライト級王座決定トーナメントで優勝した須藤が、その場で対戦を要求した試合だ。


そのアピールに微笑みを浮かべた今成だが、すぐに両者の一戦が実現することはなかった。須藤も諦めるような口振りにもなるなか、今年に入りLevel-Gではないプロモーションが両者の対戦の交渉にはいるが、即答でyesの須藤に対し今成の承諾は得られず実現に至らなかったという話も伝わってくる。

そのミステリアス・スマイルと同様に心の内が読めない今成だが、師弟関係にある高橋Submission雄己が準備を整うのを待っていたのかもしれない。そんな2人の大切が実現する1カ月前、5月11日にはADCCアジア・オセアニア予選第2弾がタイで行われ、日本のグラップラーの多くはそこに目標を定めている。

その一方で待望の今成戦が実現することとなった須藤陣営は、師・柳澤哲裕エクストリーム・エビナ代表が「また予選があるのですか?」と発言するほど、この一戦に集中している。

足関十段は先のRIZIN LANDMARK08で、摩嶋一整を大逆転の腕十字で破り、その価値が最高値を更新しつつあるが、やはり須藤との試合の焦点は足関節の攻防となろう。

両者がどのようなエントリーを見せるのか。また攻撃と防御が、その足関節のやりとりのなかで見られるのか。もちろん、グラップリングの醍醐味はレッグロックだけではない。足関節を餌に、コントロールと上半身の肢体へのサブミッション勝負になることもあり得る。

ただし、須藤が今成戦を求めてきたのはレジェンドの最大の武器を凌駕するだけ、自身の足関節に自信を持つようになったからに違いない。だからこそ、足への拘りが見られる戦いが期待される。

ADCCを頂点としたグラップリングのヒエラルキーから外れたマッチアップかもしれないが、J-Grapplingの節目となる可能性は十分にある今成×須藤戦だ。

なお今成×須藤は66キロ前日計量&10分で実施され、今回のリリースでは同じく前日計量70キロ&10分でダニーロ・ハマザキ×平田直樹のカルペ×トライフォースの一戦。また当日の61.2キロ契約&8分で、昨年のノーギワールド2位=吉永力がマルセロ・コーヘンと戦う試合も明らかとなっている。

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45 AB LFA MMA MMAPLANET NEXUS o PANCRASE Pancrase342 Pancrase343 RIZIN RYO ジョセフ・カマチョ パンクラス 丸山数馬 前田浩平 名田英平 平田直樹 栁川唯人 浜本キャット雄大 海外 葛西和希 透暉鷹

【Pancrase342】5月のニューピアで平田直樹✖Ryo。避けろ、恐怖の双六行き=葛西和希✖丸山数馬!!

目指す場所に近づくために、平田に必要なことは目の前の相手に勝ち続けること(C)MMAPLANET

9日(火)、パンクラスより5月25日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase343の追加カードが発表され、平田直樹がRyoと対戦することが明らかとなっている。
Text by Manabu Takashima

29日(月・祝)に立川大会を控えているパンクラスが、ポスト30周年記念大会といえるニューピアでのイベントで粒ぞろいといえるカードを揃えてきた。


平田は昨年4月のパンクラス初参戦から1年で4連勝という結果を残し、タイトルコンテンダーの亀井晨介を倒し──現在ランク2位で──フェザー級のベルトが見えてきた。

しかし、KOP新居卓はRIZINでの活動、もしくは強豪海外勢との対戦を求めており、平田の立場は宙ぶらりんになっており、柔術やグラップリングでも戦いながら他のステージを平田も求め始めたという話も伝わって来ていた。

そのような状況下で、ランク3位のRyoとの上位ランカー対決が決まった。Ryoは現バンタム級KOP透暉鷹に大逆転勝利を収めて以降、魔の4連敗を喫したものの昨年7月に西の実力者=名田英平を下し復活、クリスマスイブ大会では平田と同じく若さの台頭と言っても過言でない栁川唯人を破り連勝中だ。

しつこさと一発を併せ持つRyoとの対戦、激闘にならず平坦な勝ち方ができれば──平田直樹はますます力をつけている証となろう。

また元NEXUSフライ級王者からRIZINを経て浜本キャット雄大がパンクラス初出場を果たし、グアムのジョセフ・カマチョと戦う。昨年7月に計量失敗しキャッチ戦で前田浩平に勝利しているカマチョはLFAで1勝2敗のファイターだけに、浜本にとっても北米基準の実力査定ができるマッチアップといえる。

またマニア垂涎枠といっても過言でないライト級戦=葛西和希✖丸山数馬という一戦も決まっている。プレスリリースの「ベルトを巡る動きが混沌とし、1敗が大きく後退させてしまう」という一文の通り、このような対戦で敗れると試合の機会は巡って来ても、サイコロの目が3までしかないような──上への道が大きく開かない厳しい双六合戦がパンクラスではまま見られる。ここに入ると、スポットが当たるまで1年、3試合は待たないといけない。その状況を避けるには葛西、丸山共にこの試合を生き残るしかない。

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NEXUS o RIZIN 平田直樹 関鉄矢

PANCRASE341:第6試合・遠藤来生 vs. 石田陸也

フェザー級。遠藤9位。

札幌POD所属遠藤。昨年は3月の高木戦で意識を飛ばされるKO負け。6月のRIZIN地元北海道大会では関鉄矢に判定負け。9月の平田直樹戦では2Rまで押さえ込まれ続け、3Rにテイクダウンを切って反撃するも逃げ切られて判定負けで3連敗中。32歳。

DOBUITA石田はNEXUSを主戦場としていたが、22年にネオブラ出場。フェザー級で準優勝。昨年は2戦して1勝1敗。34歳。

 

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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN239   アンジェ・ルーザ オヴァンス・サンプレー オーデ・オズボーン キック クリスチャン・ロドリゲス ジョシアニ・ヌネス タイ・ツイバサ ダニー・シルバ チアゴ・モイゼス チェルシー・チャンドラー チャド・アンヘリガー ナタン・レヴィ ハラランポス・グレゴリユウ ブライアン・バトル メイシー・シェエソン 井上直樹 佐々木憂流迦 平田樹 平田直樹 魅津希

【UFN239】唯一のUFCキプロス人戦士は井上&平田=ダブル直樹の練習仲間、ハラランポス・グレゴリユウ

【写真】(C)MMAPLANET

16日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN239:UFN on ESPN+97「Tuivasa vs Tybura」が開催される。そのオープニングバウトでオクタゴン・デビュー戦を戦うハラランポス・グレゴリユウは現在、唯一のキプロス人UFCファイターだ。
Text by Manabu Takashima

昨年8月にコンテンダーシリーズからUFCとサインしたグレゴリユウは、コスタ・フィリッポウに続く史上2人目のUFC契約下選手でもある。エーゲ海に浮かぶ島、そんなイメージしかないキプロスで如何にグレゴリユウはMMAファイターとなり、世界の最高峰に辿り着いたのか。チャド・アンヘリガー戦を控えたグレゴリユウに初インタビューを試みた。


──今日はインタビューをさせていただきありがとうございます。最初に名前の発音を教えていただけないでしょうか。

「ファーストネームはハラランポス。ラストネームはグレゴリユウだよ」

──チャラランポスではないのですね!!

「ギリシャ語ではハラランポスで、ヨーロッパではハラランポスと呼ばれるんだけど、米国にくるとチャラランポスになってしまうんだ(笑)」

──なるほどです。米国では英語流の発音に改められることがほどんどですね。ところでキプロスの格闘技、MMAに関して全く知識がありません。ハラランポスがMMAを始めたきっかけを教えてもらえますか。

「僕は6歳の時に松濤館空手を学び始めた。黒帯になり、キプロスやギリシャのチャンピオンになった。ヨーロピアン選手権では5位になり、もっとアクションのある戦いを欲したら、父に空手を辞めたいと伝えたんだ。でも父からは『お前が空手を続けるのに、どれだけお金を使ってきたと思うんだ』と言われ、他のコンバットスポーツをやることを許してもらえなかった。しょうがない。僕は戦いをストリートに求めたんだ」

──……。なんとも。

「毎週のようにポリスが家にやってくるもんだから、ついに父は『もう外で暴れるのは止めろ。何がしたいんだ』と言って来たよ(笑)」

──空手で何を学んだことやら……。

「ハハハハハ。父にはプロファイターになりたいと伝え、キックとムエタイを始めた。腹を殴ることしか認められない空手に満足できなくなっていたんだ」

──MMAを始めてから、長い距離にあるポイント空手は生きることはなかったですか。

「う~ん、空手は蹴りを多用するから距離が遠くなるけど、またMMAとは違うよ。まぁ、UFCでも空手がバックグラウンドの選手は距離を取って戦ってきたけどね」

──押忍。ではキックやムエタイでも空手時代のように欧州を舞台に戦ってきたのですか。

「ノー。キプロス国内だけだ。キプロスでキックの王者になり、もっともっとアクションを欲した。結果、MMAを戦うようになったんだ。ただキプロスは打撃のレベルは高くても、MMAのレベルは低かった。すぐにキプロスのMMAチャンピオンになり、より高度な練習が必要だと思って米国に移り住むことにした。僕の目標はUFCファイターになることだったから。

米国にやってきて、まずは友人が持っていたジムで練習を始めた。でも彼がジムを閉めて違うジムに移ったけど、そこでは僕が一番強かった。そんな環境では成長できないから、ロンゴ&ワイドマンを訪れた。アルジャメインとスパーリングをして、ここで練習しようって決めたんだ。2018年のことだよ」

──ロンゴ&ワイドマンだと、日本人選手との交流もあったということですね。

「ミズキ(魅津希)、ナオキ(井上直樹)、ササキ(佐々木憂流迦)、皆、僕の友達だよ。イツキ(平田樹)と一緒にもう1人のナオキ(平田直樹)もやってきた。背の高い方のナオキとは、本当によく練習した。日本の選手はとても優れているけど、彼は本当に良いファイターだよ。もう1人のナオキとは、試合でフロリダにも一緒にいった。彼もタフな素晴らしい可能性を持った選手だった。

また、2人のナオキと練習をしたいね。日本の選手が僕らのジムにきて練習することを歓迎するよ。もっともっと多くの日本人選手と一緒に練習したい」

──ところでハラランポスがUFCとサインをしたことに対して、母国での反響は?

「マイ・ゴッド!! 唯一のキプロス人UFCファイターを国中あげて応援してくれている。僕自身、キプロスを代表して戦うことに誇りを持っているし。その想いを胸に今週末も戦うよ」

──UFCには以前、コスタ・フィリッポウが在籍していました。当時とはキプロスも様子が違うのでしょうか。

「彼も僕と同じようにキプロスから、米国に渡ってUFCで活躍していた選手だ。ただ10年前は、UFCやMMAの認知度が今とは違っていた。当時、キプロスではMMAが浸透していなかった。それが今では、UFCのドキュメンタリー撮影のために3日間帰国したら、毎日のように僕はテレビやラジオに出演していた。

キプロスのMMA熱が高まり、米国に追いつけるようになるのが僕の夢であり、使命だ。まだ口にするのは早いかもしれないけど、UFCで活躍して僕がUFCキプロス大会を開く原動力になる。コスタ・フィリッポウは過去、僕は現在。そして、未来になるつもりで努力している」

(C)Zuffa/UFC

──そんなハラランポスですが、今週末にチャド・アンヘリガーと対戦します。

印象を教えてもらえますか。

「彼は今回が契約最後の試合だから、必死に戦ってくるだろうね。ただ、僕が心配するようなことは一切ない。どの局面でも、気になる攻撃や技術を持っていない。ただタフでスタミナがあるだけだ。立ち技でも、寝技でも勝てる。何も問題ない。どこでも戦える。気の毒だけど、彼のUFCキャリアは土曜日の夜に終わるよ。

打撃、パワー、自分のスキルを信じている。誰も僕のようなパワーのある打撃を使うことはできない。パンチ一発で、試合を終らせる。そして、僕の名前と同時にキプロスという国を世界中にアピールしたい」

■視聴方法(予定)
3月17日(日・日本時間)
午前5 時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■ UFN239対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
タイ・ツイバサ(豪州)
マルチン・ティブラ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バトル(米国)
アンジェ・ルーザ(スイス)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)

<フェザー級/5分3R>
クリスチャン・ロドリゲス(米国)
アイザック・ドルギャリアン(米国)

<バンタム級/5分3R>
パニー・キンザッド(スウェーデン)
メイシー・シェエソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェラルド・マーシャート(米国)
ブライアン・ベルベレナ(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・デイヴィス(米国)
ナタン・レヴィ(イスラエル)

<女子バンタム級/5分3R>
ジョシアニ・ヌネス(ブラジル)
チェルシー・チャンドラー(米国)

<フライ級/5分3R>
オーデ・オズボーン(米国)
ジェフェウ・フィリョ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジョシュ・クリバオ(豪州)
ダニー・シルバ(米国)

<ライト級/5分3R>
チアゴ・モイゼス(ブラジル)
ミッチ・ラミレス(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
コリー・マッケナ(英国)
ジャケリン・アモリン(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
チャド・アンヘリガー(カナダ)
ハラランポス・グリゴリユウ(キプロス)

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ARAMI DEEP DEEP JEWELS IMMAF MMA NEXUS o ONE PANCRASE RYO SARAMI V.V mei   キム・サンウォン ジェニー・ファン パンクラス ムハンマド・サロハイディノフ 亀井晨佑 伊藤盛一郎 住村竜市朗 佐藤生虎 修斗 川中孝浩 平田直樹 有川直毅 松井斗輝 林源平 栁川唯人 沙弥子 河村泰博 粕谷優介 近藤有己 透暉鷹 高橋遼伍

『PANCRASE 340 ~PANCRASE 30周年記念大会 Vol.2~』試合結果

まんがでわかる 30歳から伸びる人、30歳で止まる人



第14試合 メインイベント パンクラス・ウェルター級チャンピオンシップ 5分5R
×林 源平(和術慧舟會IggyHandsGym/王者)※初防衛戦
○住村竜市朗(TEAM ONE/2位、元DEEP王者)
5R 2’09” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※住村が王者に

第13試合 コーメイン パンクラス・フライ級暫定チャンピオンシップ(王者決定戦) 5分5R
○伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム/1位、元ZSTフライ級王者)
×有川直毅(K-PLACE/3位)
2R 3’05” 裸絞め
※伊藤が暫定王者に

第12試合 パンクラス第5代バンタム級チャンピオンシップ(王者決定戦) 5分5R
×河村泰博(和術慧舟會AKZA/1位、Fighting NEXUS王者)
○透暉鷹[ときたか](ISHITSUNA MMA/2位、元パンクラス・フェザー級王者)
1R 4’45” 肩固め
※透暉鷹が王者に

第11試合 パンクラス・ライト級王者挑戦者決定戦 5分3R
×粕谷優介(CROWN/1位)
○雑賀 ヤン坊 達也(DOBUITA/4位)
判定0-3 (出口27-30/荒牧27-30/松井27-30)

第10試合 パンクラス初代女子アトム級(47.6kg)王者決定トーナメント一回戦 5分3R
○沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム/2位)
×V.V Mei[ヴィーヴィーメイ](フリー/元DEEP JEWELSアトム級王者、元VALKYRIEフェザー級(52kg)王者)
判定2-1 (大藪28-29/山崎29-28/梅木28-29)

第9試合 パンクラス初代女子アトム級(47.6kg)王者決定トーナメント一回戦 5分3R
×ジェニー・ファン(台湾/AACC/1位)
○SARAMI(パンクラスイズム横浜/修斗女子スーパーアトム級(50kg)世界4位・元王者)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第8試合 フェザー級 5分3R
×亀井晨佑[しんすけ](パラエストラ八王子/2位、ネオブラッドトーナメント2018同級優勝)
○平田直樹(トライフォース柔術アカデミー/5位)※フリーから所属変更
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第7試合 フェザー級 5分3R
△高橋遼伍(KRAZY BEE/元修斗環太平洋王者)
△キム・サンウォン(韓国/コリアントップチーム/8位、元Double G王者)
3R 負傷判定1-1 (梅木28-30/荒牧30-28/出口29-29)

第6試合 フェザー級 5分3R
○Ryo(グランドスラム/RINGS/6位、元THE OUTSIDER 70-75kg級王者)
×栁川唯人(K-PLACE/11位、ネオブラッドトーナメント2023同級優勝)
3R 0’33” 腕ひしぎ十字固め

第5試合 フライ級 5分3R
○ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン/カトランジム/5位、IMMAF 2022 世界選手権フライ級優勝)
×松井斗輝(パラエストラ柏/8位)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

第4試合 71.5kg契約 5分3R
×近藤有己(パンクラスイズム横浜/元ミドル級・ライトヘビー級・無差別級王者)
○美木 航(NATURAL9)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第3試合 バンタム級 5分3R
○田嶋 椋(OOTA DOJO/5位・元暫定王者、ネオブラッド・トーナメント2022同級優勝&MVP)
×笹 晋久(パラエストラ柏/6位、修斗2017同級新人王)
判定3-0 (山崎29-28/出口29-28/大藪29-28)

第2試合 ウェルター級 5分3R
×川中孝浩(BRAVE/元GRAND王者)
○佐藤生虎[しょうご](UNITED GYM TOKYO)
1R 1’21” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第1試合 プレリミナリーファイト フライ級 5分3R
○眞藤源太(KINGCRAFT)
×梅原規祥[みさき](リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
1R 1’51” 裸絞め

 遅ればせながら12月24日に横浜武道館で開催された『PANCRASE 340 ~PANCRASE 30周年記念大会 Vol.2~』の試合結果。メインイベントのウェルター級チャンピオンシップは住村竜市朗が林源平に5R TKO勝ちし新王者に。セミファイナルのフライ級暫定王座決定戦は伊藤盛一郎が有川直毅に2R裸絞めで勝利。第12試合のバンタム級王座決定戦は透暉鷹が河村泰博に1R肩固めで勝利しています。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase340 キック 亀井晨佑 平田直樹

【Pancrase340】平田が亀井をTD&トップキープで完全にコントロールして判定勝利

<フェザー級/5分3R>
平田直樹(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
亀井晨佑(日本)

上背で勝る亀井が左ミドルと前蹴りで距離を取る。平田は前蹴りを取って組み付き、そのままケージへ押し込む。平田は右腕を差して、亀井を膝立ちにさせる。ここから平田が投げるように亀井を寝かせて、そのままマウントポジションを取る。

亀井も足を一本戻すが、平田はトップキープを続ける。亀井は平田がマウントを取る動きに合わせてブリッジして正対。そのまま平田をケージに押し込む。ここで平田はダースチョークを狙いつつ、残り10秒でギロチンチョークへ。この態勢のままラウンドが終わり、グラウンドで主導権を握った平田が10-9×3でポイントを取った。

2R、亀井はジャブ・左フック、そこから左ミドルを蹴る。距離を取る亀井がジャブを当てて右ストレート、左ハイ。距離が離れると右のカーフキックを蹴る。平田も亀井の右ヒジ合わせて組みつき、テイクダウンを奪う。

ガードポジションを取った亀井は三角絞めも狙うが、平田は胸を合わせてトップキープする。この時間が長く続くが、平田が一本足をまたいでハーフガードへ。残り30秒でパス、マウント、バックとポジションを移行し、平田がRNCを狙いつつヒジを落とす。このラウンドもジャッジ3名とも10-9で平田を支持した。

3R、亀井が右ストレート・右アッパー、ジャブを当ててワンツーから左ハイ、構えをスイッチしながら打撃のプレッシャーをかける。平田はシングルレッグに入って、亀井をケージまで押し込んでテイクダウンを奪う。

平田はここも丁寧にトップキープし、足を一本またいでハーフガードへ。亀井も必死にガードポジションへ戻そうとするが、平田のトップキープが強い。亀井がケージまで移動して立ち上がろうとすると、平田が亀井を寝かせてマウントからバック、最後は腕十字を狙ったところで試合終了。5分×3R=テイクダウン&トップキープで試合をコントロールし続けた平田が勝利を収めた。


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【Pancrase340】12・24を読む サロハイディノフと対戦、松井斗輝「みんなが言うほど強い相手じゃない」

【写真】スッキリした表情で自信をのぞかせた(C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(土)、東京都目黒区のU-NEXT内カンファレンスルームで、翌24日に横浜武道館で開催されるPANCRASE340の計量が行われた。
Text by Shojiro Kameike

計量では14試合=28選手のうち、フライ級暫定王座決定戦に出場する有川直毅が再計量でクリア。計量終了後、ムハンマド・サロハイディノフと対戦する松井斗輝に試合直前の意気込みを訊いた。


――先ほど計量が終わり、松井選手は56.95キロでクリアしました。

「いつも結構ギリギリですけど、今回は余裕を持ってクリアできました」

――計量後のフェイスオフでは、突然サロハイディノフに持ち上げられましたね。松井選手は挑発に乗りませんでしたが……。

「アハハハ、あれはビックリしました。僕は別に何とも思わないけど、相手は顔が赤くなっていて――自分でやって恥ずかしかったのかなって(笑)」

――今回、サロハイディノフ戦のオファーが来た時は、どう思いましたか。

「たぶんサロハイディノフと対戦することになると思っていたので、『やっぱり来たか』という感じでしたね。今回はランキング上位の選手と試合をさせてほしいと伝えていて」

――サロハイディノフはまだプロで1試合しか経験していませんが、評価が高い選手です。

「そうですね。確かに強いです。でも、みんなが言うほどでは――と思いますよ」

――おっ!! 周囲が抱いている印象と、松井選手の印象とはどのように違いますか。

「確かに勢いは凄いし、ずっと攻め続けてきますけど、細かい技術はそうでもないんじゃないかって思います」

――ご自身については、いかがでしょうか。先ほど計量後のコメントでは「前回の試合より2倍強くなっている」と仰っていました。

「半年前からフィジカルトレーニングをやり始めて、ここ2~3カ月でフィジカルも強くなってきたと実感していますね」

――半年前というと、7月の大塚智貴戦はフィジカルトレーニングを始めた直後ぐらいですか。

「そうです。あの試合は、ちょうどフィジカルトレーニングの効果が出始めたぐらいですね。今までは自重のトレーニングぐらいしかやっていなくて。それがビッグ3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)を中心に、ガンガン重さを上げて鍛えてきました。おかげで大塚戦は、今までの試合よりも安定した試合運びができたんじゃないかと思っています」

――それだけ鍛えると、通常体重が増えていませんか。

「増えましたけど、それでも1~2キロぐらいですね。これからフライ級で上に行くには、しっかりと筋量を増やしていきたいと考えています」

――他に新しく取り組んでいることはありますか。

「打撃の練習量を増やしました。MMAを始めてから、ほとんど打撃の練習はやっていなくて、ほぼ寝技の練習だけでした。打撃に関して言えば、今までの貯金で戦っていたようなもので。でも最近その貯金も無くなってきたというか、うまく行かないことも増えてきたんですよ」

――うまく行かないこと、というのは……。

「パンクラスでの2試合は、どちらも3R戦ったじゃないですか。あれは正直、流してしまったんです。初戦はKO勝ちできたけど、2戦目は完全に『ポイントで勝っているからいいや』という感じで。でも試合内容を考えると、まだまだ気持ちもスタミナも足りないところがある。もう一度、しっかり倒せるようになりたくて打撃の練習量を増やしました」

――……と、いま画面越しに見える耳の湧き方が凄いです。打撃だけでなく、それだけ組みの練習もしてきたということですね。

「そういうことです(笑)。正直、サロハイディノフにはテイクダウンされるかもしれません。でも倒されてから立ち上がる練習をガンガンやってきたので、大丈夫だと思います」

――なるほど。この試合に勝てばランキングも上がり、タイトルマッチも見えてくるかと思います。今大会では伊藤×有川のフライ級暫定王座決定戦も行われます。どちらと対戦したい、という希望はありますか。

「自分にとって相性が良いのは、有川選手だと思います。でも今回は伊藤選手が一本勝ちするんじゃないかと予想していて。そうなれば伊藤選手に挑むことになることになるかもしれませんが、どちらでも構わないです。今回勝ったら、次はタイトルマッチやりたいですね」

■視聴方法(予定)
2023年12月24日(日)
午後1時15分~ U-NEXT 、PANCRASE YouTube メンバーシップ

■ 対戦カード/計量結果

<ウェルター級KOPC/5分5R>
[王者] 林源平:76.90キロ
[挑戦者] 住村竜市朗:77.10キロ

<フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
伊藤盛一郎:56.65キロ
有川直毅:57.5キロ → 再計量 56.70キロでクリア

<バンタム級王座決定戦/5分5R>
河村泰博:61.20キロ
透暉鷹:61.05キロ

<ライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
粕谷優介:70.40キロ
雑賀“ヤン坊”達也:70.05キロ

<女子アトム級王座決定T準決勝/5分3R>
沙弥子:47.70キロ
V.V Mei:47.90キロ

<女子アトム級王座決定T準決勝/5分3R>
ジェニー・ファン:47.45キロ
SARAMI:47.85キロ

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑:66.05キロ
平田直樹:66.10キロ

<フェザー級/5分3R>
高橋遼伍:66.10キロ
キム・サンウォン:65.90キロ

<フェザー級/5分3R>
Ryo:65.95キロ
栁川唯人:65.95キロ

<フライ級/5分3R>
ムハンマド・サロハイディノフ:57.15キロ
松井斗輝:56.95キロ

<71.5キロ契約/5分3R>
近藤有己:70.90キロ
美木航:71.30キロ

<バンタム級/5分3R>
田嶋椋:61.15キロ
笹晋久:61.40キロ

<ウェルター級/5分3R>
川中孝浩:77.20キロ
佐藤生虎:77.30キロ

<フライ級/5分3R>
眞藤源太:56.55キロ
梅原規祥:57.00キロ

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【Pancrase340】12・24を読む ベルトを賭けて河村泰博と戦う透暉鷹─02─「相手の戦績に説得力がない」

【写真】体重を落とすことで練習内容も変わってきたという透暉鷹(C)MMAPLANET

24日(日)、横浜市中区の横浜武道館で開催されるPANCRASE340で、空位のバンタム級王座を賭けて河村泰博と対戦する透暉鷹のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

1年振りの試合、バンタム級転向初戦でタイトルマッチ――それもフェザー級時代の実績があってこそ。そのタイトルマッチの相手であり、煽りコメントも目立つ河村のことをどのように見ているのか。そんな質問に対し、透暉鷹は「全く気にしていない」と言い切った。


――バンタム級転向初戦で、いきなりタイトルマッチになるとは考えていなかったのではないですか。

「それはなかったですね。もちろんバンタム級に転向しても、パンクラスで試合をしたいと思っていました。でも『すぐにタイトルマッチをやらせてほしい』という気持ちは全くなかったです。ただ、バンタム級なら中島太一選手と試合がしたいとは思っていたんですよ。でも暫定王座決定戦になり、さらに中島選手がベルトを返上して正規王者の決定戦になって。その経緯は仕方ないですが、パンクラスが実力を認めてくれているのか――バンタム級に転向していきなりタイトルマッチというのは本当に嬉しいです」

――「実力を認めてくれるのか」とは、昨年4戦4勝で3試合でフィニッシュし、ベルトを獲得している選手が何を言っているのですか(笑)。

「アハハハ。ありがとうございます」

――もちろん評価されているでしょうし、転向初戦がタイトルマッチでも不思議には思わない実績です。ただ、その対戦相手が河村選手になるとは予想もしていなかったでしょう。

「そうですね。オファーが来た時はビックリしました。試合をしていない間も、ランキング上位の選手はチェックしていたんですよ。そこで河村選手が飛び出してくるとは考えていなくて。井村選手との試合も、井村選手が勝つかなって考えていました。でも一発で決めて――そういう力は警戒しています」

――河村選手の煽りに対しては、どのような印象を抱いていますか。

「煽ってきますねぇ(笑)。SNSもそうですし、記者会見でも煽ってくれているので、ありがたいです。実際はすごく良い人で」

――記者会見のフェイスオフでも、表情に良い人ぶりがにじみ出ていました。選手としての印象はいかがですか。

「不思議な感じですよね。とにかくフィニッシュする、狙ってくるという印象はあります。う~ん、どうなんだろう? 何ていうのか……」

――ここは正直な印象を聞かせてください。

「はい。あんまり相手のことは気にしていないです(笑)。河村選手がこれまで日本のトップ中のトップに勝っていたら、気にはなりますよ。でも、そうではなくて。だから煽られても気にならないし。要は、どれだけ言っていても河村選手の戦績に説得力がないわけで」

――……。

「本当は良い人だし、格闘技を盛り上げるために煽ってくれていることは分かります。盛り上げ方は人それぞれで。だから、それはそれで良いことだと思いますよ。たとえば選手として、極めが強い。フィニッシュを狙ってくる――といっても、自分も今まで練習で積み重ねてきたものがあります。だから今までやってきたことを確認するとしても、何か特別に河村選手の対策を組むということはないですね」

――では透暉鷹選手にとって、この試合の意味とは何でしょうか。

「対戦相手どうこうではないです。河村選手が相手だから――ということはなくて。自分がどれだけ試合に向けて練習できたか。そして、今までやってきたことを試合で出せるかどうか。今後のことを考えたら、自分自身がどうするのかっていうほうが大事ですよね」

――確かに。1年のブランクは気にしていないとのことでしたが、初のバンタム級戦という点はいかがですか。

「実は……完全にバンタム級でやると決めていたわけではなかったんですよ」

――えっ!?

「まず一度バンタム級で試合をしてみる。バンタム級のリミットまで落とすことは問題なくて。でも落としたことで動きが悪くなっていたら、バンタム級で戦う意味はないですよね。正直、そう思っていました。でもフェザー級のベルトを返上して、バンタム級でもタイトルマッチが組まれて――」

――もうバンタム級でやっていかざるをえなくなったと(笑)。

「アハハハ。とにかく、まずはバンタム級で試合をしてみてから――という感じです。もちろんベルトを獲ったらバンタム級で防衛戦をしないといけませんし。ただ、この階級で戦うことに対して不安はなくて。まずはこの1年間、自分がやってきたことを試合で出す。だから次のタイトルマッチは、試合内容を見てほしいです」

――この1年間で何が変わってきましたか。

「やっぱり体が軽くなると、スピードも動きも全然違います。逆に体重を落としても、組み力や体幹などは変わっていませんね。それだけ動きが良いと、スパーリングでも自分から先にペースを作っていくことができているんですよ。そうなると自分はスタミナが落ちず、反対に相手が疲れてくる。だから体重を落としたことで、どんどん自分のレベルも上がっていると思います」

――反対に、通常体重から減らしていることでストレスはないですか。

「それは無いです。ちゃんと管理栄養士さんと相談しながら、何か食べないとか無理をしているわけではないので。好きなお菓子を食べることが減ったぐらいですかね(笑)」

――それは良かったです(笑)。では最後に、次の試合への意気込みをお願いします。

「1年振りの試合で、初のバンタム級戦です。手術をして試合ができない間も、たくさんの方にサポートしていただきました。そうして応援し続けている方たちに恩返しができるような試合を見せたいです。よろしくお願いします!」

■視聴方法(予定)
2023年12月24日(日)
午後1時15分~ U-NEXT 、PANCRASE YouTube メンバーシップ

■ 対戦カード

<ウェルター級KOPC/5分5R>
[王者] 林源平(日本)
[挑戦者] 住村竜市朗(日本)

<フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
伊藤盛一郎(日本)
有川直毅(日本)

<バンタム級王座決定戦/5分5R>
河村泰博(日本)
透暉鷹(日本)

<ライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
粕谷優介(日本)
雑賀“ヤン坊”達也(日本)

<女子アトム級王座決定T準決勝/5分3R>
沙弥子(日本)
V.V Mei(日本)

<女子アトム級王座決定T準決勝/5分3R>
ジェニー・ファン(台湾)
SARAMI(日本)

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑(日本)
平田直樹(日本)

<フェザー級/5分3R>
高橋遼伍(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
Ryo(日本)
栁川唯人(日本)

<フライ級/5分3R>
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)
松井斗輝(日本)

<71.5キロ契約/5分3R>
近藤有己(日本)
美木航(日本)

<バンタム級/5分3R>
田嶋椋(日本)
笹晋久(日本)

<ウェルター級/5分3R>
川中孝浩(日本)
佐藤生虎(日本)

<フライ級/5分3R>
眞藤源太(日本)
梅原規祥(日本)

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【Pancrase340】ヤン坊と挑戦者決定戦、粕谷優介「別にやりたくもないし、あのパンチは避けられない」

【写真】試合前は弱気一点張りの粕谷だが、ケージに入ると覚悟が決まるという (C)MMAPLANET

24日(日)に横浜市中区の横浜武道館で開催されるPancrase340で、雑賀“ヤン坊”達也とライト級KOPアキラへの挑戦権を賭けて戦う粕谷優介。
Text by Manabu Takashima

モチベーションは勝利後の子供たちとの記念撮影。そんな粕谷のMMA観は、タイトル戦線に戻ってきても何ら変わっていなかった。


――UFC後、パンクラス参戦から序盤は1勝4敗と黒星先行で厳しい状態でしたが、ここのところは3連勝で王座挑戦権を賭けて戦うまで復調しました。

「結果が出ていなかったときは、日々忙しいというのが一番でした。会社員をやりながら道場を経営して、試合に向けて調整する。そこに関して自分でも内心、『限界はあるよな』とは思っていました。道場も忙しく、仕事も忙しい。そうですね、限界かなと」

――限界を感じてもプロ格闘家を続けました。

「2年前にある日突然、格闘家ではなくて会社員であることに限界がきました。13年間働き、そこそこ責任のある立場だったのに会社を素通りして家に戻ってしまったことがあったんです。その日は休ませてもらったのですが、立場があるのにこれを繰り返してはいけないと思いました。

そのある程度の立場になったことで、仕事に対してモチベーションを保つことができなくなっていました。社長にも『ウィンカーを出したのに、会社に入れなかった。これはもう続けることはできないです』と説明をして。会社の方も相当に引き留めてくれましたが、もう行くことができなかったです」

――サラリーマンとしての収入をなくしても、道場でやっていけるということ算段は?

「う~ん、実際にやっていけるというのではなくて見込みがあるという状態でしたね。『なんとかなるかな』って。結果、仕事を辞めると単純に練習時間が増えて疲れも取れるようになりました」

――そこが好調の原因だと。

「まぁ、それだけが理由で勝てているのかは分からないですけど、シンプルに格闘技のことを考えている時間は増えました」

――プロ練習や出稽古は?

「やっていないです。時間がないので。会社員を辞めて時間が取れると思ったのですが、思いのほかパーソナル・トレーニングの予約が入ってきて」

――経営者として良いことですが、ファイターとしては以前と変わらないのでは?

「いえ、それが僕のやっているパーソナルは、は時代と逆行して『ゲロを吐くまでやらせる。優しくしないパーソナル』なんです。追い込みまくる(笑)。それなのに、なぜか受けてくれる人が多くて。パーソナルの時に僕自身も相当に体を動かしているので一石二鳥になっているのかもしれないです(笑)。

それだけで、何も新しいことをやっているわけではないので、結果が残せている理由は自分でも分からない。ガチスパーもやっていないですし、ずっと打ち込みばかりをしていて。ヘロヘロになるまで打ち込みをやる。逆にガチスパーをやっていないので、ケガがなくなったということはありますね。前回の試合は少しあったのですが……」

――では対策練習は?

「なんとなくやる程度です。結局、できることは限られてきてしまうので。くっついてバックに回る。それを確認する作業……ですね。ただ柔術は週に6度練習しています。試合のためでなく、子供たちとただ楽しくやっているようなものでも柔術の技術に関しては『よく、何もしらないでやっていたな』と以前の自分のことを思うようになりました。

それとヴァンガード柔術のレアンドロ・オカモト先生のところ……秦野には通っています。オカモト先生と生徒さんと2時間、バッチリと練習するためにその日だけはパーソナルはお断りしています。それも楽しいから行っているのですが――。

MMAのスパーリングは前回の試合前も、道場生と3回か4回やっただけですね。プロ練習のような強度の高いスパーリングは大事だと思います。でも、もう13年もやってきているので、そこはイイかなと。その分、柔術の練習で極められまくりますし。未だにエビすら、真っ当にできないので日曜日に子供と3人でやっています。柔術は強くなるためでなく、知らないことを教えてもらえるから楽しい。そうやって考えると、格闘技をやる楽しさを思い出したから、試合も戦おうと思えるようになったのかと」

――その結果の3連勝で、今回は挑戦者決定戦を戦います。

「まぁランキング的にはソロソロかとは思っていたのですが、如何せん……UFCから松嶋(こよみ)君、ISAO選手と4連敗をしたことは引きずってきました。あの4連敗を経験して、続けているということが一番自慢できることです。心は完全に折れていて、辞めたいとしか思っていなかったんです。でも、続けることができたので」

――UFCの負けの一つはアレックス・ヴォルカノフスキーが相手ですし。

「子供がUFCの凄さを理解できるようになり始めた時に『このメチャクチャ殴られているの、パパだよね』って言ってきて(苦笑)。勝った試合より、その負けが凄いと。子供たちは柔術を5年ぐらいやっているので、分かるようになったんですよね。『エビができていない』、『なんで足関節にいく?』とか『なんで、普通のフックスイープをしないの?』なんて言われています。勝ち負けでなく、そういうことを言ってくるんですよ。

でもちゃんと教えている通りに、自分も動かないといけないなって思わされます。キッズには一番安全なことを指導しているので、それは自分も同じじゃないかと。あと自分の子供は週に4日、柔術の練習をしています。土曜日は柔術と空手の2部練習。子供が週に4日やっているなら、選手としてではなく親として週に5度は練習しないといけないです。そして子供たちが頑張れという限りは、自分も頑張る。その頑張りが一番伝わるのが試合だから出ているんです。

だから試合に勝った後の記念撮影は、すぐに退場ってマイクで急かさないでもう少し時間が欲しいです(笑)。思い出創りなので、もう少し待ってくださいって。ただ試合をする限り勝ちにはこだわりますし、戦うからには強い人とやりたい。怖いからこそ、そこと戦わないと」

――結果、試合は嫌だと以前と同じことを口にする?(笑)。

「今日も会見でヤン坊選手と向き合って、嫌でした(笑)。別にやりたくもないし、あのパンチは避けられない。絶対に貰うので」

――組んでバックが勝利の方程式ですが、粕谷選手は打撃戦も展開します。

「まぁ、貰う覚悟というか殴られる前提で戦っているので」

――そこで怖さというのは?

「ケージに入ると覚悟は決まります。入るまでは殴られたくないし、ずっと寝技だけをやっていたい。でも、分かりやすく強いのはMMA。そうなると試合をするしかないですよね。殴られるのは嫌ですけど、けっこう殴られてきました。殴られることから逃げていると、勝てないです。で、そこで倒されてもそこまでの技量しかない。そうですね……勝ちたいですけど、道場で教えている人間としては勝ちも負けも両方を見せるしかない。ほんと、だから今はメチャクチャ辞め時かなって。キッズたちは『先生、結構強いぞ』と思ってくれている今こそ、そのタイミングなんじゃないかと」

――タイトル挑戦、ベルト奪取。そこから先に何を目指すのかと尋ねようと思っていたのですが……(笑)。

「でも、辞める辞める詐欺になりますよ(笑)。辞めたいけど、どうせやるんだろうって。結局、環境のせいにしたり諦めちゃう人が多い世の中なので、諦めないでズルズルやっている人もいるよ――というのを見てくれる人がいれば。別に勇気や希望を与えたいわけじゃない。見たかったら、見てくださいというテンションでしかないです。辞めないのは、他に頑張ろうと思えるものを探してもなかなか見つからないです。

こういうことを言うと『舐めている』とか『本気じゃない』って言われますけど、僕の中では全部本気でやっています。ずっと、本気でやってきました」

■視聴方法(予定)
2023年12月24日(日)
午後1時15分~ U-NEXT 、PANCRASE YouTube メンバーシップ

■ 対戦カード

<ウェルター級KOPC/5分5R>
[王者] 林源平(日本)
[挑戦者] 住村竜市朗(日本)

<フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
伊藤盛一郎(日本)
有川直毅(日本)

<バンタム級王座決定戦/5分5R>
河村泰博(日本)
透暉鷹(日本)

<ライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
粕谷優介(日本)
雑賀“ヤン坊”達也(日本)

<女子アトム級王座決定T準決勝/5分3R>
沙弥子(日本)
V.V Mei(日本)

<女子アトム級王座決定T準決勝/5分3R>
ジェニー・ファン(台湾)
SARAMI(日本)

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑(日本)
平田直樹(日本)

<フェザー級/5分3R>
高橋遼伍(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
Ryo(日本)
栁川唯人(日本)

<フライ級/5分3R>
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)
松井斗輝(日本)

<71.5キロ契約/5分3R>
近藤有己(日本)
美木航(日本)

<バンタム級/5分3R>
田嶋椋(日本)
笹晋久(日本)

<ウェルター級/5分3R>
川中孝浩(日本)
佐藤生虎(日本)

<フライ級/5分3R>
眞藤源太(日本)
梅原規祥(日本)

The post 【Pancrase340】ヤン坊と挑戦者決定戦、粕谷優介「別にやりたくもないし、あのパンチは避けられない」 first appeared on MMAPLANET.