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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN239   アンジェ・ルーザ オヴァンス・サンプレー オーデ・オズボーン キック クリスチャン・ロドリゲス ジョシアニ・ヌネス タイ・ツイバサ ダニー・シルバ チアゴ・モイゼス チェルシー・チャンドラー チャド・アンヘリガー ナタン・レヴィ ハラランポス・グレゴリユウ ブライアン・バトル メイシー・シェエソン 井上直樹 佐々木憂流迦 平田樹 平田直樹 魅津希

【UFN239】唯一のUFCキプロス人戦士は井上&平田=ダブル直樹の練習仲間、ハラランポス・グレゴリユウ

【写真】(C)MMAPLANET

16日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN239:UFN on ESPN+97「Tuivasa vs Tybura」が開催される。そのオープニングバウトでオクタゴン・デビュー戦を戦うハラランポス・グレゴリユウは現在、唯一のキプロス人UFCファイターだ。
Text by Manabu Takashima

昨年8月にコンテンダーシリーズからUFCとサインしたグレゴリユウは、コスタ・フィリッポウに続く史上2人目のUFC契約下選手でもある。エーゲ海に浮かぶ島、そんなイメージしかないキプロスで如何にグレゴリユウはMMAファイターとなり、世界の最高峰に辿り着いたのか。チャド・アンヘリガー戦を控えたグレゴリユウに初インタビューを試みた。


──今日はインタビューをさせていただきありがとうございます。最初に名前の発音を教えていただけないでしょうか。

「ファーストネームはハラランポス。ラストネームはグレゴリユウだよ」

──チャラランポスではないのですね!!

「ギリシャ語ではハラランポスで、ヨーロッパではハラランポスと呼ばれるんだけど、米国にくるとチャラランポスになってしまうんだ(笑)」

──なるほどです。米国では英語流の発音に改められることがほどんどですね。ところでキプロスの格闘技、MMAに関して全く知識がありません。ハラランポスがMMAを始めたきっかけを教えてもらえますか。

「僕は6歳の時に松濤館空手を学び始めた。黒帯になり、キプロスやギリシャのチャンピオンになった。ヨーロピアン選手権では5位になり、もっとアクションのある戦いを欲したら、父に空手を辞めたいと伝えたんだ。でも父からは『お前が空手を続けるのに、どれだけお金を使ってきたと思うんだ』と言われ、他のコンバットスポーツをやることを許してもらえなかった。しょうがない。僕は戦いをストリートに求めたんだ」

──……。なんとも。

「毎週のようにポリスが家にやってくるもんだから、ついに父は『もう外で暴れるのは止めろ。何がしたいんだ』と言って来たよ(笑)」

──空手で何を学んだことやら……。

「ハハハハハ。父にはプロファイターになりたいと伝え、キックとムエタイを始めた。腹を殴ることしか認められない空手に満足できなくなっていたんだ」

──MMAを始めてから、長い距離にあるポイント空手は生きることはなかったですか。

「う~ん、空手は蹴りを多用するから距離が遠くなるけど、またMMAとは違うよ。まぁ、UFCでも空手がバックグラウンドの選手は距離を取って戦ってきたけどね」

──押忍。ではキックやムエタイでも空手時代のように欧州を舞台に戦ってきたのですか。

「ノー。キプロス国内だけだ。キプロスでキックの王者になり、もっともっとアクションを欲した。結果、MMAを戦うようになったんだ。ただキプロスは打撃のレベルは高くても、MMAのレベルは低かった。すぐにキプロスのMMAチャンピオンになり、より高度な練習が必要だと思って米国に移り住むことにした。僕の目標はUFCファイターになることだったから。

米国にやってきて、まずは友人が持っていたジムで練習を始めた。でも彼がジムを閉めて違うジムに移ったけど、そこでは僕が一番強かった。そんな環境では成長できないから、ロンゴ&ワイドマンを訪れた。アルジャメインとスパーリングをして、ここで練習しようって決めたんだ。2018年のことだよ」

──ロンゴ&ワイドマンだと、日本人選手との交流もあったということですね。

「ミズキ(魅津希)、ナオキ(井上直樹)、ササキ(佐々木憂流迦)、皆、僕の友達だよ。イツキ(平田樹)と一緒にもう1人のナオキ(平田直樹)もやってきた。背の高い方のナオキとは、本当によく練習した。日本の選手はとても優れているけど、彼は本当に良いファイターだよ。もう1人のナオキとは、試合でフロリダにも一緒にいった。彼もタフな素晴らしい可能性を持った選手だった。

また、2人のナオキと練習をしたいね。日本の選手が僕らのジムにきて練習することを歓迎するよ。もっともっと多くの日本人選手と一緒に練習したい」

──ところでハラランポスがUFCとサインをしたことに対して、母国での反響は?

「マイ・ゴッド!! 唯一のキプロス人UFCファイターを国中あげて応援してくれている。僕自身、キプロスを代表して戦うことに誇りを持っているし。その想いを胸に今週末も戦うよ」

──UFCには以前、コスタ・フィリッポウが在籍していました。当時とはキプロスも様子が違うのでしょうか。

「彼も僕と同じようにキプロスから、米国に渡ってUFCで活躍していた選手だ。ただ10年前は、UFCやMMAの認知度が今とは違っていた。当時、キプロスではMMAが浸透していなかった。それが今では、UFCのドキュメンタリー撮影のために3日間帰国したら、毎日のように僕はテレビやラジオに出演していた。

キプロスのMMA熱が高まり、米国に追いつけるようになるのが僕の夢であり、使命だ。まだ口にするのは早いかもしれないけど、UFCで活躍して僕がUFCキプロス大会を開く原動力になる。コスタ・フィリッポウは過去、僕は現在。そして、未来になるつもりで努力している」

(C)Zuffa/UFC

──そんなハラランポスですが、今週末にチャド・アンヘリガーと対戦します。

印象を教えてもらえますか。

「彼は今回が契約最後の試合だから、必死に戦ってくるだろうね。ただ、僕が心配するようなことは一切ない。どの局面でも、気になる攻撃や技術を持っていない。ただタフでスタミナがあるだけだ。立ち技でも、寝技でも勝てる。何も問題ない。どこでも戦える。気の毒だけど、彼のUFCキャリアは土曜日の夜に終わるよ。

打撃、パワー、自分のスキルを信じている。誰も僕のようなパワーのある打撃を使うことはできない。パンチ一発で、試合を終らせる。そして、僕の名前と同時にキプロスという国を世界中にアピールしたい」

■視聴方法(予定)
3月17日(日・日本時間)
午前5 時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■ UFN239対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
タイ・ツイバサ(豪州)
マルチン・ティブラ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バトル(米国)
アンジェ・ルーザ(スイス)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)

<フェザー級/5分3R>
クリスチャン・ロドリゲス(米国)
アイザック・ドルギャリアン(米国)

<バンタム級/5分3R>
パニー・キンザッド(スウェーデン)
メイシー・シェエソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェラルド・マーシャート(米国)
ブライアン・ベルベレナ(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・デイヴィス(米国)
ナタン・レヴィ(イスラエル)

<女子バンタム級/5分3R>
ジョシアニ・ヌネス(ブラジル)
チェルシー・チャンドラー(米国)

<フライ級/5分3R>
オーデ・オズボーン(米国)
ジェフェウ・フィリョ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジョシュ・クリバオ(豪州)
ダニー・シルバ(米国)

<ライト級/5分3R>
チアゴ・モイゼス(ブラジル)
ミッチ・ラミレス(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
コリー・マッケナ(英国)
ジャケリン・アモリン(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
チャド・アンヘリガー(カナダ)
ハラランポス・グリゴリユウ(キプロス)

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45 AB ABEMA DEEP Grachan MMA MMAPLANET o イゴール・タナベ キック ギレルメ・ナカガワ クレベル・コイケ トミー矢野 パンクラス ミスター・ホンデ ユン・チャンミン 中村京一郎 中村倫也 中谷優我 井村塁 修斗 前田浩平 古瀬美月 向坂準之助 山本歩夢 岡見勇信 巌流島 平本蓮 平田樹 松岡拓 椿飛鳥 溝口司 田嶋椋 秋山成勲 諸石一砂 野瀬翔平 青木真也 鶴屋怜

【FAW2024#01】再開、格闘代理戦争─01─。経験の中村。打のホンデ、超絶組み技力=ナカガワ&トミー矢野

【写真】4年振りの格闘代理戦争。後列がコーチ勢、前列が出場選手たち(C)MMAPLANET

14日(木)、明日15日(金)に会場非公開で開催される格闘代理戦争 THE MAXの計量及びトーナメント組み合わせ抽選会が行われた。

格闘技界の人材発掘を目的とし、2017年にABEMAが開始したリアリティTVショー=格闘代理戦争。キックとMMAの両部門で計5シーズンが実施され、MMAでは平田樹、韓国のユン・チャンミンが優勝し、前田浩平、椿飛鳥、古瀬美月らを輩出してきた。

そんな格闘代理戦争が、現役ファイターをコーチにプロキャリア5戦目までの選手に参加資格があるという形で4年振りに行われることとなった。

準々決勝は69キロ契約で3分✖3R(裁定は10Pラウンドマスト)、ドローの場合はマスト判定で決着がつけられる。明日の準々決勝後は4月に準決勝、5月に決勝が実施されるという短期決戦かつハードなトーナメントとなるという話も伝わってくる。

既に番組内で青木真也&中谷優我、秋山成勲&ミスター・ホンデ、平本蓮&向坂準之助、岡見勇信+中村倫也&中村京一郎、クレベル・コイケ&ギレルメ・ナカガワ、イゴール・タナベ&トミー矢野というコーチ陣&出場選手が発表されていた。


そして本日実施午後2時に実施された計量時に鶴屋怜&諸石一砂、田嶋椋&松岡拓という残り2枠のコーチ&出場選手が発表された。

「名前のない選手が優勝すれば、名前が売れて優勝賞金がもらえるので今後に生かせるので凄く良い企画」と格闘代理戦争の印象を語った鶴屋は、21歳で最年少コーチ就任となる。今回の出場選手と比較しても、8人中5人が彼より年上で、秋山との年齢差は実に27歳だ。

また約2週間後にパンクラスで井村塁戦が控える田嶋は、一般公募から出演が決まり、「格闘技は実力だけでなく知名度も必要になってくる。ここで知名度を上げて大きな舞台で戦う」という明確な参戦理由を話した。

ここでからは出場選手の計量結果と戦績を比較し戦力分析を行ってみたい。

中谷優我:68.85キロ(TEAM青木真也)
プロMMA戦績1勝1敗(※DEEP)
巌流島ルール1勝
打〇
倒〇〇
寝〇〇〇

ミスター・ホンデ:68.35キロ(TEAM秋山也勲)
プロ&アマキック36戦24勝
WBKF世界スーパーフェザー級王者
Breakingdown 2戦2勝
打〇〇〇〇〇
倒???
寝???

向坂準之助:65.45キロ(TEAM平本蓮)
極真空手4年
打???
倒???
寝???

中村京一郎:68.6キロ(TEAM岡見勇信+中村倫也)
MMA戦績4勝1敗(※Poundstorm、EXFIGHT、GRACHAN)
打〇〇〇〇
倒〇〇〇
寝〇〇〇

ギレルメ・ナカガワ:68.9キロ(TEAMクレベル・コイケ)
2023年IBJJFアジア茶帯ライトフェザー級3位
アマMMA10戦10勝(※DEEP SPルール等)
打〇〇
倒〇〇〇〇〇
寝〇〇〇〇〇

トミー矢野:68.8キロ(TEAMイゴール・タナベ)
2023年IBJJFムンジアル茶帯フェザー級3位
2023年IBJJFアジア茶帯フェザー級3位
2023年マリアナス・オープン茶帯オープン優勝
2023年JBJJF全日本ノーギ茶帯フェザー級優勝
アマパンクラスSクラストーナメント・ライト級優勝
打???
倒???
寝〇〇〇〇〇
※紫帯時代に南日本柔術選手権フェザー級で野瀬翔平に4-2で勝利

諸石一砂:68.95キロ(TEAM鶴屋怜)
プロMMA 2戦2勝
打〇〇〇〇
倒〇〇
寝〇〇

松岡拓:68.5キロ(TEAM田嶋椋)
アマMMA 15戦10勝5敗
2023年アマ修斗全日本ライト級3位
打???
倒???
寝???

MMAとして一番経験があるは中村、プロで4勝1敗の戦績を残しPOUNDSTORMで両国国技館という大舞台で戦っている。中谷と諸石もDEEP、修斗でプロとして戦っている。後者は長崎総合科学大学附属高等学校時代にサッカー部で、あの国見高校を長年率いていた名称・小嶺忠敏監督の指導を受けており、パンチだけでなく蹴りの強さも定評がある。

ミスター・ホンデの打撃の強さ、ナカガワと矢野の組みの強さは絶対的だ。MMA、トータルで見れば未知数だが、ナカガワはDEEPのアマMMAでも勝利しており、ケージで戦った経験もある。対してBreakingdownで2勝を挙げているポンデと、アマパンクラス優勝経験がある矢野は得意分野以外の部分で、どれだけの修練度があるか。

3分✖3Rという試合タイムを考えると──ブレイクのタイミング等は不明だが、組み技に秀でたファイターは極めだけでなく、ゲームコントロールができるという優位性を持つ。

とはいえ矢野がテイクダウンゲームを仕掛ける姿が想像でないのも事実。近づく、下になるという柔術では苦もない距離設定をどのように克服しているのか──幼少期からMMA思考だったとも聞くトミー矢野は要注目だ。

同様に突き抜けた打撃力を誇り、見るからにフィジカルが強そうなホンデは最もデンジャラスなファイターといえるだろう。

対して未知なのは松岡拓と向坂準之助の両者だ。前者のアマ修斗全日本3位という実績は誰もが残せるものではないが、プロ5戦目まで参加可能なことを考えると心もとない。向坂に関しては、一般募集から一度は合格も負傷欠場となった山本歩夢、溝口司という両者と比較すると格闘家としての実績不足は明白だ。同時にトーナメント戦は、組み合わせという要素が大きく作用する。その抽選の模様は後編で。

<この項、続く>

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45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE165   三浦彩佳 平田樹 鹿志村仁之介

【ONE165】魔の三浦彩佳戦に敗北、平田樹「あの試合のことは終わったこととして、次に」

【写真】負けは負け、受け止める必要がある。と同時に、開放された空気を纏っていた平田(C)MMAPLANET

1月28日(日)に行われたONE165「Superlek vs Takeru」で、三浦彩佳に敗れた平田樹。
Text by Shojiro Kameike

格闘技以外、プライベートの人間関係がクローズアップされ──両者が不本意な気持ちを抱きつつリングに上がった一戦。いわば勝つしか、存在証明や自己肯定できない対戦で、平田は敗れた。

それから約3週間、意味がないとまで明言していた試合で黒星を喫した平田の胸中を尋ねた(※取材は2月21日に行われた)


――格闘技としては歪な注目をされた一戦。ともあれMMAである限り、勝たないといけない。その一戦を落としたことをどのように捉えていましたか。

「自分のなかでは、ヤバいなという感覚はなかったです」

──それこそ、ヤバくないですか。

「アハハハハ。なんて言うんだろう……勝ちたかったけど、気持ちの入れ方というか。勝たないといけないという気持ちが……自分はもう楽しんでやりたいっていう気持ちになっていたので。だって、あの試合もう、見方がそういう風でしかなかったから。そこでしか求められていない。そういう風に注目を集めるしかない試合だったし。向うは勝負論どころか、関係性っていうも出てくるし。今カノの方なんで」

──そんなことはないと思いますよ(苦笑)。

「自分はそうだろうって」

──三浦選手はFight & Life誌のインタビューで、一番の被害者は鹿志村仁之介選手だと明言していましたが。

「自分は、それは試合前から言っていました。それは三浦選手だけでなく、コチラ側は全員が言っています(笑)」

──鹿志村選手は我々にはオラオラとしている風ですけど、練習中の姿勢とか見ていると、そうじゃない一面が伝わってくる。そういう青年ですよね。

「あの試合が決まった時から、『負けても良いから、ケガをしなけりゃ良いから』っていう感じで。ずっとそんな感じです、どの試合でも。とにかくケガをしないで──という見方ですよね。ただ仁は、煽り映像を見た時の精神状態とか……そりゃあ最悪でしたよ」

──恋人同士の感情は……う~ん、トレーナーと選手という関係ではないので、余り触れるべきではないかと思うのですが。下品な煽りに加担した身としては複雑です。

「たまに練習をしますし、セコンドはつかなかったけど最後まで一緒にいてくれましたよ。向うはセコンドに就いても構わないぐらい言ってくれていましたけど、私は『大沢さんと直樹がいるから大丈夫』って伝えていて」

──3月に自分の試合もあるというのに……気の毒です(取材後、欠場に)。

「ハチャメチャなんですけど、内面は優しくて……」

──押忍。御馳走様です。平田選手と鹿志村選手が一緒にいる時に遭遇すると、鹿志村選手は娘が連れてくる彼氏のようで(笑)

「アハハハハ。今度は自分がサポートをする番なので。まぁ、お兄ちゃんの試合もそうだけど……見ていると、自分の試合より緊張します。勝てよっていうより、ケガをしないでってなるのも本当に分かります。でも気合いが入っているので、大丈夫じゃないですかね──あの子は」

──「あの子は」なんですね(笑)。

「そうですね。2歳下で、『あの子は』ってなりますね(笑)。外ではオラオラしていても、家に戻ると自分のことをすごく気遣って。何でも『大丈夫?』って心配してくる子なんで」

──押忍。鹿志村選手のイメージアップにつながることを願って、書かせていただきます。そして──改めて三浦戦の敗北です。

「……。試合はデキて良かった。そう思っています。ただ、あの状況での試合に負けて悔しいとかそういうことは……、この気持ちの説明は難しいです。三浦選手には『ありがとうございます』という想いでいます」

──そのメンタル構造は、ちょっと分からないのが本当のところです。両者が被害者的な感情論で成り立っていた一戦ですが、リングの上で起こったことに関してはしっかりと見つめないといけないのではないですか。

「試合はすぐに見直しました。負けは負けですよね。レコードに黒星がついて。エンタメだからって言っていても、負けると周りは悔しがっているし。そういう想いをさせてしまって悪いなって思うし」

──エンタメだからこそ、勝たないといけないのかとは思いますが……。

「終わってからは意見が割れていますね。『相手は何もしていない』とか、『なんなの、あの試合。相撲だったね』っていう意見もあって。『それがあの人なんで』って自分も返しています」

──いやいやいや、平田選手が何もさせてもらえなかったのでは? 投げられるのが嫌で、腰を落としてバックを許すという展開が続いたように思います。打撃で突き放すことができず、すぐに組まれましたし。

「でも、自分的には負けてないなって」

──えぇ……差し返しに行けなかったじゃないですか。

「あれは、差しにいくと投げられるから」

──つまり、三浦選手の組手ということかと……。アクションを起こさないと試合展開が変わらないままで……。

「他のアクションくるかなって思っていたんですけど」

──いやぁ、しっかりと勝ちに行くので三浦選手の試合運びに問題はなかったと断言させてください。

「ホント、これしか来ないんだなって……インターバルの間も、大沢さんとそう話しながらやっていたんです。いつもは負けて、カッとなるけど。そうならないのが、やっぱり気持ちが違ったというのか……。何ていえば良いのか……。だって、あの試合は話しても記事にできないことばっかですよ(笑)。

なんというか……その部分も含めて、もうあの試合のことは終わったこととして次に向かいたい。早く次の試合がしたいです。自分はあの試合が、ピークでも何でもないので」

──試合後、フォロワー数が減ったりとかは?

「注目度は上がっています。なんで、そんな風になるのか。注目されることが良いことなのか、良くないことなのか。自分でも分からないです」

──SNSの印象と取材中でもそうですが、取材以外のところで見せる素顔の平田選手は受ける印象が違います。

「そうなんですよ。話し下手だし……人付き合いも下手だし。なのに注目されることは戸惑いますし、その注目度に自分の成績がついていかない現状にも困っています……」

──試合中も時折り、どう動くのか戸惑っているように見えることがあります。

「自分がやりたいMMAはできなかったです。3Rのパンチは、手応えがありました。でも、そうなると下に組んでくるから『なんだよぉ。殴らせろよ』って。でも、それってそこしか勝てないから出てきた感情だと思います。三浦選手は組ま負けるという想いで戦っていて、自分はMMAを見せたいっていう風に戦う。ここで通じないと終わりっていうところまで、いけていないのかもしれないです」

──その気持ちを創る練習が、HEARTSでデキるようになってきたのではないでしょうか。

「大沢さんにも次の試合のテーマは泥臭くなること。意地でも……這いつくばっても良いから、泥臭く戦えと言われています。次の試合は、それしかないと」

──さすがです。

「ハイ。そこが自分に欠けていたところなので。ズタボロになって、壁レスを3Rやり切れと言ってもらっています。HEARTSで練習をするようになって、試合を終ってからもそうですけど自分と格闘技の間に距離がないです。なんか……そうッスね。こないだも、江藤(公洋)さんにオタツロックを習って、まだまだ分からないことばかりです。正直、高度過ぎて……江藤さんの言っていることは。でも、そこに行かないと分からないままだなって」

──その気持ちを持って挑む、次の試合はいつ頃に?

「なんか最初は3月っていう話もあったみたいですけど、4月の頭ぐらいには戦いたいと思っています」

犬に目がない

──そして、テーマは泥臭くと。

「それとガムシャラです。最近、思い切っていけてないという自覚もありますし。試合をしたという充実感がない時もあります。自分が思うように戦えている時は、思い切りできているとは思います。だから、そうならない時にもガムシャラに、そして泥臭く戦います。そこを大沢さんと創っていきたいです」

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45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN20 V.V mei アナ・パラシコス キック サナーズ・ファイアズマネシュ ジヒン・ラズワン ボクシング ライカ ルンピニー 万智 中村未来 修斗 平田樹 海外 澤田千優 藤野恵実

【ONE FN20】ONE本戦デビュー、ラズワン戦へ。澤田千優「残りあと何年という計画があって……」

【写真】戦場が変わると同時に、所属ジムの変更も公言した (C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(土・現地時間)、タイのバンコクにあるルンピニー・スタジアムで開催されるONE Fight Night20で、修斗女子アトム級王者の澤田千優がジヒン・ラズワンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

澤田は昨年2月にONEフライデーファイトでサナーズ・ファイアズマネシュを下して以来のONE出場となる。しかも念願の本戦契約だ。さらに所属もAACCからキックボクシングジムのteam AKATSUKIへ変更となった。昨年12月に中村未来を下して修斗王座を防衛してから約3カ月間、そしてONE本戦での試合について澤田が語って。


――2月末にONEとの本戦契約と初戦が発表されました。今回の本戦契約は、いつ頃から話が進んでいたのでしょうか。

「正式発表の1カ月前ぐらいからです。私は修斗のインフィニティリーグに出ていた頃から『海外で試合をするならONEのアトム級を目指したい』と言っていて。フライデーファイトに出た時も、ABEMA TVの方がONEに私の本戦出場について話をしてくださったり、今年1月の日本大会も私が出場できるように動いてくださっていたそうなんです」

――そうだったのですね。残念ながら日本大会への出場はなりませんでした。

「そのあとONE JAPANの方から連絡を頂いて、今回の本戦契約に至りました。私も全ての事情を知っているわけではないので、正確なことは分かりませんが……」

――澤田選手はABEMA TVの海外武者修行プロジェクトに参加し、コンバテ・グローバルでアナ・パラシコスを判定で下しました。そして修斗の防衛戦を経てONE本戦契約を勝ち取るという、海外武者修行プロジェクトの成功例とも言えます。

「私が海外で試合をしたい、ONEアトム級で戦いたいという希望があって。ABEMAの方からも『ここで試合をしておくと、ONE本戦契約への良いアピールになるから』と、コンバテで試合をさせてもらいました。その経験はMMAをやっていくうえで、良かったです。ただ本戦契約して初戦がABEMAではなくU-NEXTで中継されるというのは――最初にONE JAPANから聞いた時は驚きましたし、少し不安というか気になることもあって」

――気になることとは?

「ABEMAの方にどう思われるんだろうな、と」

――えっ!? それはONEと中継サイドのお話であり、澤田選手が心配することではないと思いますが……。

「でも海外武者修行プロジェクトは、全てABEMAがサポートしてくれたもので。やっぱり筋というか――これまで私に関わってくれた方を裏切るようなことはしたくない。でも私自身が目指しているもののために、ONEの本戦には出たい。そう考えていた時に、ABEMA TVの北野(雄司プロデューサー)さんから連絡を頂きました。

『おめでとうございます。今後ABEMAがONE中継に関わることはないけれど、何かサポートが必要であれば、いつでも言ってください』と言われて、ホッとしたんですよ」

――それは素敵なお話です。同時に所属がAACCからAKATSUKIに変わることも発表されました。ONE本戦契約と同じタイミングとなったのは偶然だったのでしょうか。

「偶然ではないですね。でも、ONE本戦契約があったからAACCを離れた、というわけではないです。もともとMMAを続けるのは、残りあと何年という計画があって……」

――現在の年齢とキャリアで、現役生活の最後を見据えているのですか!?

「そうなんです。私の性格上、『ここまでにコレをやりきる』という目標を決めないと、頑張れないところがあって(苦笑)。ズルズルと格闘技を続けたくはないんですよ。レスリングを始めてから今のMMAに至るまで、常に自分の中で目標は定めています。

自分としては30歳ぐらいがピークで強い時期だと思っています。今26歳なので、残り5年の間にONEのチャンピオンになりたい。そのためには、もっともっと強くならないといけない、というビジョンをAACC代表の阿部(裕幸)さんとすり合わせて。結果、環境を変えて、いろんな方から刺激をもらいながら練習をしていくほうが良いんじゃないかと考えたのが、ジム移籍のポイントなんです」

――その移籍先としてAKATSUKIを選んだ理由を教えてください。

「AKATSUKI代表の良太郎さんはキックボクサーで、もともと良太郎さんから打撃を教わっていました。キックボクシングだけでなく、いろんな格闘技を見ていて、私のベースであるレスリングを生かせるような打撃を教えてくれる方です。他にも良太郎さんに打撃を教わっているMMAファイターがいます。私の弱い部分である打撃を本当に基礎から教わることで、これから海外の試合に向けてステップアップできるんじゃないかと。

フリーとしてAKATSUKIで練習させていただくこともできますが、私自身はどこか所属して、腰を落ち着けないと頑張るは難しいタイプでもありますし(苦笑)。それでAKATSUKI所属として活動させていただくことになりました。

去年の12月、修斗のタイトルマッチ前からお話を進めていて。防衛戦が決まった段階では阿部さんにも『年内いっぱいで……』というお話をしていました。ただ、もしかしたら1月のONE日本大会出場があるかもしれない。そこで移籍も発表しようと考えていて。本戦契約と初戦が3月になり、移籍の発表もこのタイミングなったという流れです」

――なるほど。修斗王座の防衛戦では、中村未来選手を相手に明確な差を見せつけて勝利しました。もう修斗の女子アトム級では対戦相手がいない……と思われるなか、ますますONEで戦う気持ちが強くなっていたのではないですか。

「はい。もともとファイトナイトに出場した時点で、本戦契約に本戦契約に手が掛かっているか掛かっていないか――という状況だったと思います。もし本戦契約がなければ、もう一度ファイトナイトに出るという話もありました。一方で、修斗女子アトム級の選手とは、みんな対戦していたじゃないですか」

――中村選手とはインフィニティリーグで対戦し、判定勝ちを収めていました。とはいえ、これは結果論ではありますが、個人的にはあの防衛戦があって良かったと思います。圧倒的な差を見せつけることによって、周囲にも『もう海外しかない』と思わせることができたのではないかと。

「それは私も試合前から考えていました。国内で試合をするかぎりは、絶対にそう思わせるような内容を見せなければいけない。実は、セコンドからは『タイトルマッチは5分5Rだから、5R戦うことを考えて』と言われていたんです。私も試合前は緊張しながら『ハイ! ハイ!』と答えていましたが、試合が始まったらチャンスがあれば極め切るという気持ちで臨みました。その気持ちが試合に出たと思っています」

――プロデビュー当時は、その気持ちがありながら試合中にプラン変更を余儀なくされたこともあったと思います。しかし最近は、その強い気持ちを貫いている印象があります。

「私はそれほど試合数をこなしているわけではなくて。でも練習しているなかで、MMAとしてレスリングはもちろん寝技や打撃など、MMAの選手としてMMAらしく戦うイメージを持って試合をしてきました。他の人の試合を視るだけでなく、他の選手から試合のつくり方について聞いているんですよ。そこで聞く意見が凄く勉強になります」

――今はAKATSUKIと、マスタージャパンが主な練習場所なのでしょうか。

「ここ1~2カ月は、マスタージャパンでは金曜日と日曜日の選手練に参加させていただいています。いろいろ練習している内容を、マスタージャパンですり合わせさせてもらっている感じで。『この打撃は通用する』、『まだ壁際はヘタクソだな』とか。そういう練習ができることは、とてもありがたいです。あとは万智ちゃんと週1回は必ずスパーする日をつくっています。あの子も本当に強くて。

それと今は追い込みの時期なので、柔術とグラップリングの練習のために、今成柔術に行かせていただいています。朝早くからグルグルとロールしているだけなんですけど(笑)。体の使い方を確認しながら、『これは違うかな』と思ったり。自分が極めるための体の動かし方だけでなく、極められないための体の動かし方が必要で」

――ONEアトム級はユニファイドであればストロー級です。澤田選手の場合、どうしても相手との体格差は課題となるでしょう。今日のマスタージャパン練習には、黒部選手とライカ選手が参加していました。万智選手も含めて階級が違う相手との練習が多いのですか。

「体格差については……ここ数カ月で鍛えたパワーだけでは到底敵わないと思います。海外の選手とはインナーマッスルや、地の力が違うので。力を力で制圧するよりも、距離で外したり組んだ時に抜くことは意識しています。だから自分よりも大きな相手との練習が重要で。黒部さんや藤野恵実さん、万智ちゃんと組ませてもらうと、自分より体重が10キロ以上は重くて力が強い選手の感覚が分かるというか。ここは抑え込める、ここは外したほうが良いという肌感覚を身につけたいと思っています」

――ジヒン・ラズワンはONE女子アトム級の中でも体格が大きく、組みも強い選手です。

「力は強そうですよね。お尻が大きいし、足も太くて。腰も強くて、なかなか壁際でも崩れない。打撃も出すし、MMAファイターとしてのバランスも良い選手だと思います」

――2022年9月のスタンプ戦(判定負け)でも、序盤はトップをキープしていました。ただ、アグレッシブすぎることでサブミッションが外れたり、敗北を招くこともあります。

「スタンプ戦でも最後は前に出たところに、ガチンとヒジを合わされていましたね。私との試合でも、まず出てきてくれるかなと思っています。でも真正面からぶつかると勝てないと思います。私も突っ込むタイプではありますけど、そこは我慢して相手もジレてくるような戦い方をする。そして相手がパンチを振ってきたところにカウンターで組むとか。今、上の階級の方たちと練習していることが生きる試合だと思います」

――ラズワンは過去にV.V Mei選手、平田樹選手に勝利しています。日本女子アトム級の敵という状態でもあります。

「その点は、あまり意識していないです。ただ、これまで日本人選手に勝っているからこそ、ONEから『サワダ、どうなんだ?』と試されているマッチメイクなんじゃないかと思っています。私にとっても大きなチャンスだから、絶対にモノにしないといけないですね」

■放送予定
3月9日(土・日本時間)
午後9時30分~U-NEXT

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【ONE】澤田千優 ONE本戦デビュー!ジヒン・ラズワンと対戦!

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3月9日にタイのルンピニースタジアムで行われるONE FIGHT NIGHT 20に日本から修斗世界女子アトム級王者・澤田千優(TEAM AKATSUKI)が出場する事が発表されました。ONEアトム級ランキング5位のマレーシアの強豪ジヒン・ラズワンと対戦します。

修斗を主戦場にして初代女子アトム級王者に輝いた澤田。バックボーンのレスリングを活かした強力なテイクダウンとポジショニングで修斗では無双状態。次の一手に注目が集まっていましたが、昨年参戦したONE Friday Fightsの流れに乗ってONE本戦に参戦しましたか。

楽しみには違いありませんが、いきなりラズワンとの対戦とはなかなか相手が悪い。ONEでは8勝3敗と大きく勝ち越し、V.V Meiと平田樹にも判定勝ちしている強豪。テイクダウンを許しても下から三角絞めや腕十字を仕掛けてくるだけに、テイクダウンに優れた澤田も気が抜けない相手と言っていいでしょう。

危険な試合なのは間違いありませんが、勝った時のリターンは大きい。ONEでのライクインも視界に入ってきます。所属も長く在籍していたAACCからTEAM AKATSUKIに移籍した事がどう作用するのか。注目のONE本戦デビュー戦を迎えます。
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【Fight&Life & ONE165】若松佑弥&三浦彩佳 「背中で」(三浦)&「アベンジャーズなんです」(若松)

【写真】 実際に凄く仲が良さそうな2人だった(C)MMAPLANET

1月28日に行われたONE165で共に落とせない勝負で勝ち切った若松佑弥と三浦彩佳の対談が23日(金)に発売のFIGHT & LIFE#101に掲載されている。
Text by Manabu Takashima

ダニー・キンガド戦、平田樹戦を乗り越えた若松と三浦が互いの試合前とこれからについて話した対談を終えた──時、若松がさらに言葉を繋げた。誌面の都合上、掲載できなかった両者のメンタルについて、ここで紹介したい。

※Fight & Life#101のご購入はコチラから


──では、色々と葛藤を抱えつつも乗り切ったONE日本大会に関して、色々と内情を話していただきありがとうございました。

三浦 ありがとうございました。

若松 インタビュー、終わっちゃったんですけど──ちょっと良いですか?

──勿論です。

若松 自分、ウ・ソンフンに負けて2連敗になった時からメンタルコーチングを受けるようになったんです。あれまで体力とか気合いとかだけでやってきていて、メンタルが一番ダメだと気付いて。長南さんにも『もう、辞めたい。辞めたい』と言ったこともありましたし。そこで色んなきっかけで(中村)倫也君からメンタルコーチングとかも紹介してもらって。仙三さんにもメンタルっていうことについて、相談したり。自分のメンタルがクソ屑だったんだと分かって……。

引き寄せの法則だったり、イメージすることで、何かここまで変われた。心技体、心はあっても体力はない。体力はあっても心はない。そういうことが多いと思いますが、格闘技はどっちも必要で。

──言ってみると若松選手は、格闘技経験のないところからTRIBEでMMAを始めてすぐに頭角を表した。運動神経は合ったのだと思います。

若松 メンタルは本当に一番大事だと、それは本当にこの2年間で分かったことです。長南さん、堀江(登志幸トレーナー)さん、慶人(メンタルコーチ)さん、仙三さんのお陰で。

──オンオフの大切さのようなモノも含まれているのでしょうか。

若松 メンタルが強い、弱いではなくて。考え方を知っているのか、知らないのか。僕は無知で気合いだけでやっていました。今はイメージトレ―ニングを否定するんじゃなくて、深掘りするようになって、言語化したり。練習で上手くいったこと、いかなかったことをノートに書くようにして。相手の戦略を把握しても、ただ乗りや反応でやっても世界は喰えない。そこを今回の試合を通して伝えたくて。

──具体的にどのようなメンタルでいたのですか。

若松 色々あるんですけど、結果──試合当日は全てを肯定する。『俺はここまでよくやってきた』と肯定し、協力してくれた全員に感謝の気持ちでいる。そして、楽しむ。ここまでやって負けたらしょうがない。相手を称えよう。でも自分のやってきたこと、全てを出す。先のことなんて考えない。でも、絶対勝つんだと。負けても、しょうがない。ここまでやったんだから、でも勝つと」

──試合前にそのように気持ちを創って、いざリングの中に入った時の精神状態は?

若松 正直──自分は全然未熟だったので、心が折れました。でも、メンタルコーチングを受けて毎日イメージトレーニングをしてきたので、勝つことができました。昔のメンタルがゼロだった自分なら、絶対に勝てなかった。本当に皆のお陰です。気合いは大切です。長南さんにはそれを教わりました。

三浦 フフフフフ。

若松 でも僕は気合いだけでは、心ができなかった。色々な人の意見を聞いて、そこが理解できました。

──実は自分の身の持ちようで、人間は変われる。自分自身の肉体は同じでも、それは精神状態で生き方は変わる。気の持ちようですね。そういうことは自分にもありました。

若松 それはどういうことだったのですか。

──簡単にいうと体に深刻なダメージがあるかもしれないということで、検査が何度となく繰り返された。その時はやはり怖かったですし、家族、娘の将来を考えて悲観的になっていました。それがとある人に「だから、なんだ。そうだったら、あんたの家族への想いは変わるのか。そうなった時こそ、あんたの家族愛が試されるときじゃないか」と言われ、ハっとしました。自分の体に深刻なダメージがあっても、自分がやるべきことは変わらないと思うと、強くなれました。本当に。

三浦 素晴らしいですね。

──結果、全ての自分の目に映る光景が変わったのは検査の結果、深刻なモノでないと分かった時ですが(笑)。

若松 ハハハハハハ。

三浦 実際にそうですよね。

若松 でも、現実は同じでも心が変われば、自分は変われますよね。

──試合がある現実は、変わらないわけですから。どこにどう取り組めるのかも気の持ちようで。

若松 体と精神、それを人に指導することができるぐらい、自分も色々と勉強してチームを引っ張っていきたいと今は思っています。だから、今回の試合で負けていたら自分の試みを否定されてしまうというプレッシャーはありました。それでも勝ちを一つ一つ、積み重ねていって自分のやってきていることをTRIBEの皆、後輩に教えていきたいです。

長南さんが自分たちを育てくれて。だから三浦さんもそうだと思うけど、自分たちも後輩たちを育てないといけない。そこで昭和のように「やれ」っていうだけだと……そこはそこで必要なんですけど、絶対に。礼儀もそうだし。と同時に、そこ以外も僕らは見ないといけない。そこを採り入れて、僕も三浦さんも勝って背中を後輩たちに見せていきたいです。それができれば長南さんも安心できると思います。

三浦 今回は日本大会だったので、セコンドにはフルに3人入ってもらうことができました。祐弥君と2人だから、6人がセコンドに就ける。長南さん、堀江さん、仙三さん、残り3人は後輩たちにONEの会場を体験してほしくて。私は男の選手には男女のフィジカルの違いや技術の違いもあって、祐弥君のように技術を教えることはできないです。

なら──背中を見せるということで、私ができるのは普段の海外でやっている雰囲気を知ってもらうこと。ONEや海外の大会って、どういう雰囲気のなかで行われるのか。それを見てもらいたくて、後輩たちにセコンドパスを出してもらって試合の直前まで一緒にいました。言葉とかでなくて、そういうことを見て欲しかった。今回、ONEに日本大会を開いてもらって凄く良かったです。

10代だった祐弥君も29歳になって、もう何年できるか分からない。私、TRIBEの選手のなかで最年長になったんです。

──えぇ、そうなのですか!!

三浦 ハイ(笑)。だから、私たちがONEで戦っている姿を後輩たちに見てもらって……。それと試合前にグチャグチャになって、トチ狂った先輩がいるのかっていう姿も知ってもらう。でも、リングで戦えるんだよって。

若松 なるほどぉ。だから、あんなにメチャクチャになるんですね。辻褄が合いました(笑)。

三浦 迷惑をかけているかもしれないし、試合前の後輩たちも巻き込んでしまっていたかもしれない。でも、口で説明はできないでの見て欲しいというのはありました。色々な選手がいて、工藤(諒司※引退)君とか淡々として変わらず、自分のなかで気持ちを整理して戦える選手がいて。祐弥君みたいな選手がいれば、(石井)逸人君のように自由にやっている選手もいる。そのなかで私は泣いて、わめいて。でもリングに上がって、皆が勝っている。そういう姿を見て欲しいなっていうのがあります。

若松 アベンジャーズっていうことですね(微笑)。

──……。……。……。

三浦 えっ? でもTRIBEには色々な人間がいるので。

若松 でも三浦さんはめっちゃ後輩に厳しいですよ。

三浦 そんなことないっ!!

若松 でも、そういう人も必要で。本当に楽しいです。色々なヤツがいて。以前は練習をしっかりとしない奴は否定していました。でも、今ではそれも肯定できて。(後藤)丈治のような頭脳派がいて、逸人のようにノリでやる──ふざけていても、後輩想い。で、三浦さんみたくメチャクチャ厳しい人もいる(笑)。

三浦 だから、厳しくない(笑)。厳しくないでしょ!!

若松 自分はメチャクチャ優しいから。

三浦 言い過ぎ(笑)。でも黒部(和沙)とか、祐弥君を見るとビシッとしているし。

若松 練習の時はちゃんとやらないと。

三浦 そうやって優しく思われていても、ビシッとさせることができるって良いですよね。

若松 三浦さんは厳しいけど、バカにされているので(笑)。皆に色々と言われていて。余りにも乱れているから。

──メンタルコーチングが必要なぐらいの言いようですね(笑)。

若松 いや、でも今の話を聞いて。そういう三浦さんも必要なんだなって思えました。集団でやっているので、皆でやっていて楽しい。そうなると長南さんも、安心してくれると思います。

──押忍。今のTRIBEの空気の良さ、所属ジムがある強さが感じられました。ありがとうございます。

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AB ABEMA CORO o RIZIN 三浦彩佳 平田樹

【ONE日本大会】三浦彩佳、“今カノvs元カノ”対決煽りに涙「すごい嫌だった」

100: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/01/29(月) 00:25:22.71 ID:nWjFLKzS0
しかしAbemaってなんでこんなに煽りVの才能が無いんだろう
特に平田三浦を公式にアーセン竿姉妹対決で煽ったのが無能すぎる
国内女子最強決定戦とか煽ればRIZIN信者からウチのCORO嫁の方が強いと叩いてもらえたのに


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【ONE165】三浦、アヤカ・ロックが決まらずともバックコントロール&クリンチワークで平田に判定勝利

【写真】三浦がアヤカ・ロックに持ち込めなくても攻め切る形を作った(C)MMAPLANET

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
Def.3-0
平田樹(日本)

すぐに組みついてコーナーまで押し込む三浦。平田は三浦の腕と脇を抑えて深く組ませない。三浦が首投げの形に持ち込もうとすると、平田は頭を抜いて距離を取る。シングルレッグで組み付く三浦。平田はそれをがぶってヒザ蹴り。離れた三浦は再び組みついて平田をコーナーに押し込む。

ここは三浦がシングルレッグからバックへ。平田は正対して離れる。突っ込む三浦にパンチを合わせる平田。組みの攻防になると平田は背中を見せて、三浦のテイクダウンを阻止。三浦が立ったままバックコントロールする展開が続いた。

2R、三浦がダブルレッグでコーナーまで押し込む。平田が半身になるとバックにつく。平田が正対すると、三浦は首に左手を回して首投げを狙う。1Rと同じように平田は三浦の右わきを押してクラッチさせない。ならばと三浦は平田をバックコントロールし、足をかけてグラウンドに持ち込む。

平田はコーナーに身体を預けて立ち上がるが、三浦はしつこくバックキープ、正対すると両足を束ねて尻餅をつかせる。ここも平田がコーナーを使って立ち上がるが、三浦のバックキープを外せない。このまま三浦がスタンドでバックコントロールして、細かくパンチを入れ続けた。

3Rも三浦がすぐに組みついて、そのままロープまで押し込む。平田が右脇を差すと、三浦はそれを小手に巻いて右ヒジを入れる。三浦は平田の右足にシングルレッグに入りつつ、平田をコーナーに押し込み続けて、細かく打撃を入れる。ここでレフェリーがブレイク。

再開後、三浦は平田のジャブにシングルレッグ。ここは距離を取られるが、再びシングルレッグに入って平田をロープまで押し込む。三浦は半身になる平田をコーナーに押し込み、正対してテイクダウン。平田はギロチンを狙うが、三浦は平田の両足をまたいで対処する。得意のあやかロックにこそ持ち込めなかったものの、バックコントロールとクリンチワークで三浦が平田を圧倒した。


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【ONE165】方向性と日本で目指すモノをチャトリCEOを訊く。「日本人選手は最も頭を悩ませている部分」

【写真】今も熱く、精力的なチャトリ。でも、コンタクトをするようなったそうだ(C)ONE

本日28日(日)に東京都江東区の有明アリーナで開催されるONE 165「 Superlek vs Takeru」。2019年10月以来のONE日本大会は初のリング使用で、キックがメインとなる。
Text by Takashima Manabu

スーパーレック✖武尊戦の会見が行われた直後、チャトリ・シットヨートンCEOをインタビュー。日本のファンから根強い反発の声が聞こえるONEが目指すのは、どのようなマーシャルアーツ・イベントなのか。そして日本で目指すモノとは。リングやキック、そんな可視化できるONEを巡る日本事情──とは別に、これまでとは違う空気をチャトリCEOは纏っていた。


──チャトリさん、ロッタンが欠場しスーパレックに武尊選手が挑戦する。素晴しい代替カードの発表会見でしたが、消滅したロッタン✖武尊戦は米国で実施されるという発言。これは日本のファンはガッカリな、ビックリ発言でした(取材は11日に行われた)。

「ロッタン✖武尊は世界中のファンが注目しているファイトだったんだ。そして、武尊が今回の試合で世界チャンピオンになると、日本だけでなくヨーロッパや米国──世界的規模でプロモーションする立場に私はある。そうなると、今回の試合が武尊にとって最後の日本でのファイトになることは十分にあり得るから、私は正直に日本のファンにそのことを伝えるべきだと思ったんだよ」

──最後の試合というインパクト……とロッタン戦が日本では見られないというショック。なかなか難しいです。武尊選手はロッタン戦は日本でないということは納得しているのでしょうか。

「この試合でチャンピオンになれば、今回が最後の日本での試合というのは彼も言っているよ」

──米国でロッタン✖武尊を実施するほど、米国でキックのマーケットは広がっているのでしょうか。マーケットでいえばMMAが抜けていると思います。

「その通りだよ。キックはDoスポーツとして世界中で普及しているけど、エンターテイメントとしてはMMAのように広まっていない。ただ、我々がやろうとしていることは、Doスポーツを観賞用スポーツとして発展させようということではないんだ。MMAでもグラップリングでも、キック、ムエタイと世界のマーシャルアーツのベストとONEはサインをする。この星に住む最高のストライカー、最高のグラップラー、最高のMMAファイターを私は欲している。

だからONEのイベント形態は他のプロモーションとは別モノで。MMA市場が広がる米国では当然のように最高のMMAを組む。と、同時にロッタン✖武尊というカードでキックボクシングの素晴らしさを彼の地に伝える必要があるんだ。最高のキックを組んで、キックボクシグを米国の人達に認知してもらう。それだけのマッチアップなんだ、この2人の戦いは」

──なるほどです。ところでMMA記者として、昨年のONEはキックやムエタイ、グラップリングに力を入れてMMAのストーリーラインが崩れたような気がします。ランキング制に基づいたMMAの試合よりも、チャンピオンが立ち技や組み技マッチに出向いていました。

「モノゴトには順序があるし、その時の状況というモノが関係することは、理解してほしい。去年、タイ政府がONEを支援する意向を固めた。それは巨額のファイナンシャルも含めてのことだ。そして、我々ONEは格闘技の殿堂としてMMAだけでなく、最高のムエタイ、キック、グラップリングを世界中のファンに提供していきたいと思っている。

そういう事情もあって昨年はムエタイに力を入れる時期だった。今年はまた違う方法論を用いる。そして、MMAに力を入れることを約束するよ。当然、ムエタイとグラップリングもだけどね。3月1日のカタール大会を見て欲しい、MMAのタイトルマッチ・ラッシュだよ」

──カタールの市場は、MMAに扉を開けているということですか。

「というよりもONEとしては1年、1年、その開催地に則したイベントを開くということなんだ。カタール……中東でのマーシャルアーツの需要は高まっている。そしてカタールはヨーロッパ標準時間帯と3時間しか時差がないということを重視している。ワールドカップ・サッカーが成功したのも、そういう背景がある。なぜ、過去最多の視聴数をカタール・ワールド杯は集まることができたのか。西洋と東洋の両方で視聴できる最高の時間帯にある場所だからだよ。そこをONEも重視している」

──つまりカタール大会は欧州進出への足掛かりということですか。

「MMAは欧州に根付いている。キックがどれだけ認知されているは、説明する必要はないだろう。そしてグラップリングが急速に成長しているんだ。ヨーロッパ進出に関しては、色々なアイデアがある。我々にはSKYスポーツという心強いTVパートナーがいるしね。プレミアリーグ、F1、NBAと欧州で最もスポーツに投資している放送局だ。ヨーロッパは凄く期待ができるマーケットで、最高のパートナーがONEには存在しているんだ。

ロッタンがONEと契約する前はSNSのフォロワー数は1万4000人だった。今は5百万だ。ONEのブラットフォームは巨大で毎週、世界の119カ国で試合を視聴できる。そういう風にスターが生まれるだけの基盤あるんだ。武尊のフォロワーも増えるだろう。ONEは既にSNSだけで8000万のファンがいる。UFCは世界最大のMMA団体だよ。ONEは世界最大のマーシャルアーツの団体なんだ。」

──その分だけコンダクトを握るのが、大変かと思います。ファン・ベースが違うルールの試合を組んでいるので。ONEにとって完璧なバランスが取れたマーシャルアーツ・ショーとは、どのようなモノになるとチャトリさんは考えているのですか。

「そうだね……。ハードコアMMAファンは、MMAというスポーツを既に理解している。キックボクシングは凄く分かりやすい。入口になる。そしてONEの基盤となる国は、それぞれ事情が違う。中国はキックだ。ヨーロッパ全域ではキック、特定の地域ではMMA人気が上回っている。米国は完全にMMAで、タイは完全にムエタイだ。日本はまだキックとMMAだよね。このように国によって事情が違う。ただし、ONEにはそこにベスト・アスリートをはめ込める。

私自身、欧州、米国、アジアと違ったチャンネルを持って考えて、そこにONEとして一貫性を持たせないといけないんだ」

──ONEには根強い反発の声、記事もあります。そこは存在感が増しているという風に捉えることができるのでしょうか。

「そういう声は気にしていないよ。既に2年前に我々は世界のトップ5スポーツプロパティになっているのだから。どれだけ高い支持を集めても少数のネガティブな意見、下らない論調、そしてフェイク・ニュースはなくならない。それらをコントロールすることは不可能なんだ。でも、そういう声や記事がったも過去7年間に渡りONEは成長してきたんだよ」

──では日本についてですが、今大会以外にも今年中に日本大会を開くという発言もありましたが、武尊選手と青木真也選手が今大会でラストだとすれば興行の軸になる日本人選手が誰になるのか。そこは気になるところです。

「ユーヤ・ワカマツは今も世界チャンピオンになる可能性を持っている。ケイト・ヤマキタもそうだ。ただ正直を言って、日本人選手は私が最も頭を悩ませている部分なんだ……。彼らの活躍を7年間、注視してきた。でも、本当のトップに辿り着かない。日本人ファイターが再び、その地位を戻るサポートをしたいんだけど、結果が伴わない。ただ日本に向けては、ビッグアナウンスが控えている。どれだけ日本のことをシリアスに考えているのか、ここ1カ月か2カ月で皆に伝えることになるだろう。楽天とNSNというパートナーが日本にはいるから。ONE Championshipは日本で、さらに成長できるチャンスがあると私は信じている」


■視聴方法(予定)
1月28日(日・日本時間)
午後5時00分~ABEMA格闘チャンネル
午後6時30分~ABEMA PPV

■ONE165対戦カード

<ONEキックボクシング世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者] スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
[挑戦者]武尊(日本)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] トミー・ランガカー(ノルウェー)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
セイジ・ノースカット(米国)

<スペシャルルール187.25ポンド (※84.94キロ)契約/3分3R>
秋山成勲(日本)
ニキー・ホルツケン(オランダ)

<キック156.5ポンド(※70.99キロ)契約/3分3R>
マラット・グレゴリアン(アルメニア)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
マーチン・ウェン(豪州)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
三浦彩佳(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
若松佑弥(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラデ・オパシッチ(セルビア)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
山北渓人(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
グスタボ・バラルト(キューバ)
箕輪ひろば(日本)

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45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE165 キック グスタボ・バラルト ケイド・ルオトロ ゲイリー・トノン シッティチャイ・シッソンピーノン ジョン・リネケル セイジ・ノースカット ダニー・キンガド チャトリ・シットヨートン チャンネル トミー・ランガカー ボカン・マスンヤネ ボクシング マラット・グレゴリアン マーチン・ウェン 三浦彩佳 山北渓人 平田樹 武尊 秋山成勲 箕輪ひろば 若松佑弥 青木真也

【ONE165】有明アリーナのステージ上にてメモリアル計量。スーパーレックと武尊が睨み合い!

【写真】スーパーレックと額をつけて睨みあった武尊。これだけ計量で戦闘モードに入る武尊は久々だ(C)MMAPLANET

28日(日)に江東区有明の有明アリーナで開催される「ONE 165: Superlek vs. Takeru」のセレモニアル計量が、29日(土)に同所で行われた。
Text by Takumi Nakamura

公式計量とハイドレーションテストは午前中に終わっており、全選手すべてクリア。午後3時から有明アリーナにてメディア・ファン向けのセレモニアル計量とフェイスオフが行われた。


実際に試合で使用する入場ゲートで計量とフェイスオフが行われ、タイトルマッチ2試合と青木真也VSセイジ・ノースカットの3試合のみ選手からのコメントがあった。青木はMCから過去に対戦が流れた際のSNS上でのコメントや対戦カード発表会見での握手拒否について聞かれ、通訳が「あれは悪気があったんですか?」と訳したため「悪気はないですよ」と苦笑い。「別に僕は格闘技界に必要な人間じゃないし、潰すか潰されるか、それだけです」と静かに語った。

謎のジャケット軍団も公開計量を盛り上げた(?)

またスーパーレックと武尊はフェイスオフで額をつけての睨み合いを展開する。最近の武尊としては珍しい一幕で「世界最強を証明するためにやってきたし、日本でベルトを獲るためにやってきました。明日は必ずベルトを獲ります」と王座奪取を宣言。

スーパーレックは「日本でタイトルマッチができてうれしい。まだ自分のことが分からない人が多いと思うけど、日曜日になったら必ず分かることになると思う」と3日前の計量に続いて自信をみなぎらせた。

また計量・フェイスオフの際、チャトリ・シットヨートンCEOやセキュリティの周りを謎のジャケット集団が取り囲み、選手が登場する際にリアクションを取ったり、スマホで選手たちを近距離で撮影。記者席では「あの集団はなんだ?」と話題になっていた。なおジョン・リネケルが計量を行ったという情報もあり、大会直前までなんらかの試合が組まれようとして、最終的には合意にはならなかった模様だ。

■視聴方法(予定)
1月28日(日・日本時間)
午後5時00分~ABEMA格闘チャンネル
午後6時30分~ABEMA PPV

■ONE165対戦カード

<ONEキックボクシング世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者] スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
[挑戦者]武尊(日本)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] トミー・ランガカー(ノルウェー)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
セイジ・ノースカット(米国)

<スペシャルルール187.25ポンド (※84.94キロ)契約/3分3R>
秋山成勲(日本)
ニキー・ホルツケン(オランダ)

<キック156.5ポンド(※70.99キロ)契約/3分3R>
マラット・グレゴリアン(アルメニア)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
マーチン・ウェン(豪州)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
三浦彩佳(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
若松佑弥(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラデ・オパシッチ(セルビア)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
山北渓人(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
グスタボ・バラルト(キューバ)
箕輪ひろば(日本)

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