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ONE169:第2試合・三浦彩佳 vs. マカレナ・アラゴン

女子アトム級。

本来ストロー級の三浦だが、ONE女子ストロー級が実質休止状態で、アトム級でのオファー。下の階級の試合をオファーするのもどうかと思うが、パンクラス時代ストロー級で体重オーバーしていた三浦が、水抜きなしのONEアトム級で計量をクリアしている。1月に平田樹との「新旧アーセンの彼女対決」でひたすらスタンドバックを取り判定勝ち。4月にジヒン・ラズワン戦が組まれたが相手の怪我で消滅。10月にスライドするも、ラズワンが計量をクリアできずまたも消滅している。34歳。

アルゼンチンのアラゴンはONE初参戦。MMAは昨年4月にデビューしたばかりで、ここまで3戦全勝の22歳。実績・経験には大きな開きがある。三浦同様柔道バックボーンで、三浦の得意技であるスカーフホールドアームバー(Vクロスアームロック)での勝利がある。

すぐにダッシュして詰めた三浦。シングルレッグ。しかし脇を差して投げるアラゴン。小手を巻いた三浦だがアラゴンが投げてテイクダウン。サイドを取ったアラゴンだが、三浦は下から首をアラゴンの首に巻いて早くもVクロスへの展開の準備に入る。体勢が変わり立ち際にヒザを入れたアラゴン。組んだ三浦、得意の首投げ。こらえるアラゴン。首を巻いてなおも寝かせようとする三浦。亀のままこらえるアラゴンに、三浦リバースVクロスを狙う。決まらないが引っくり返して得意の袈裟固めに。Vクロスアームロック。こらえているアラゴンだが、しっかり組み直して極めるとタップ!

得意技で完勝。試合後、チャトリCEOから5万ドルのボーナスが送られる。

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【ONE】速報中!ONE 169 三浦彩佳× マカレナ・アラゴン

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ロッタンの計量失敗というバッドニュースもありましたが、今日はONEのナンバーシリーズONE 169: Malykhin vs. Reug Reugがタイのルンピニースタジアムで開催されます。日本人ファンの注目はやはり三浦彩佳。最近は平田樹との日本人対決を制して波に乗るかと思いきや、試合のキャンセルが続いて今回に至りました。アルゼンチンの新鋭マカレナ・アラゴンを相手に勝ち切る事が出来るか。U-NEXTを観戦しつつ、電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【ONEアトム級】
◯三浦彩佳(日本)
(1R アヤカロック)
×マカレナ・アラゴン(アルゼンチン)
1R、開始直後に組み付いた三浦。しかしアラゴンの腰は重い。逆に投げてテイクダウンに成功。組み技の強さを見せる。三浦も下から組み付いてリバースを狙うがアラゴンが堪える展開。押し切ってリバースすると得意の袈裟固め!腕も極めて絞め上げるとアラゴンはタップ!三浦が完勝です!
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【ONE169】試合キャンセルから1カ月後のアラゴン戦へ。三浦彩佳「まだ私に需要があるんだとプラスに」

【写真】「今年は大変な1年でしたけど、報われるものにしたいです」と笑顔で語る三浦(C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE169で、三浦彩佳がアルゼンチンのマカレナ・アラゴンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

三浦にとって2019年のONE参戦以降、特にコロナ禍を経て2020年からは苦難が続いた。今年に入っても1月の平田樹戦からONEアトム級に転向し、2度のジヒン・ラズワン戦のキャンセル――そんななかでアラゴンとの試合が決まった三浦が、ONEアトム級で見出した光明とは。


――MMAPLANETではタイ入り直後にインタビューし、計量後にもコメントをもらってアップする予定でした。そこで試合中止というニュースが入り、三浦選手に連絡すると「怒りのミーティング中です」との返事があって『何が起こっているのか!?』と思いました。

「アハハハ! そうでしたね」

――公式発表は「ラズワンがハイドレーションテストをクリアできず、三浦彩佳との試合は中止」というものでした。計量当日、どのような状況だったのか教えてもらえますか。

前回は入国直後にインタビューを受けてくれていた三浦。計量後にアップ予定だったが……(C)SHOJIRO KAMEIKE

「まず私が計量をパスして、リカバリーに入ったんですよ。その間、トレーナーの堀江(登志幸)さんが計量会場に残ってくれていました。私はラズワンも計量をパスするだろうと思っていたけど、『ラズワンは体重もハイドレーションもオーバー』と聞いて……」

――最初はラズワンが両方ともクリアできなかったわけですね。

「はい。私は『えっ!?』という感じでした。そこで正直——私はラズワンに対して怒りを覚えてしまったんですよ。前回は怪我でキャンセル、今回は計量オーバーって……。

4月のキャンセルも、発表後にラズワンがSNSにラズワンがSNSに『これなら試合できただろ』と思えるような投稿をしていたんです。キャンセルの理由は怪我だったけど、体重が落ちなかったんじゃないかとも考えてしまいますよね」

――実際のところは分かりませんが、そう疑われても仕方ない面はあるでしょう。ラズワンは3月の澤田千優戦でも計量オーバーでしたし。

「それで私は気持ちを揺さぶられたくないと思って、堀江さんと長南(亮TRIBE代表)さんにリカバリーに専念します』と、その場を離れました。でも2時間リカバリーして食事も終えたあと、『ラズワンが体重は落とせていたけど、尿を提出できなかった。ラズワンは失格で、この試合は中止となる』という情報を、SNSで視たんですよ」

――……えっ!? 対戦相手に連絡する前にSNSで発表したのですか。

「……いろいろと衝撃的すぎました。日本に帰ってきてからは普通に過ごしましたけど、当日はホテルで大暴れしましたよ。『こんなに人って怒れるんだ』っていうぐらいに(笑)。

私としては前回、すごく調子が良かったんです。全てを研ぎ澄ますことができていて、長南さんもそれを信じて『やっと試合ができる』と喜んでくれていました。自分は人生を賭けてONEに来ている。もともとはONEでいえばストロー級なのに、アトム級に落としている――という、いろんな感情があって大暴れしましたね」

――その時の状況を想像するのも怖いです(苦笑)。

「アハハハ。もうあの場にもいたくなかったので、すぐ飛行機の便を変更してもらい、帰国しました」

――結果、自身が出場する大会を日本で視聴していたそうですね。あの時、冷静に大会を視ることはできたのでしょうか。

「落ち着いていましたけど、ちょっと変な感じはしましたよね。本当に何とも言えなかったです。でもすぐに試合を組んでくださって、帰国してすぐにファイトキャンプに入った形になりました。ここまでドタバタな1カ月でした(笑)」

――ラズワン戦に向けて「すごく調子が良かった」とは、それだけONEアトム級への減量も順調だったのですね。

「順調でした。『もともとアトム級なんじゃないか』って言われるぐらいで。それはもう本当にトレーナーさんのおかげです。私自身もすごく勉強になりましたし」

――初のONEアトム級戦であった、1月の平田樹戦よりも遥かに良かったのですか。

「遥かに――そうですね。遥かに良かったです。これは今だからこそ言えますけど……あの時は試合が決まってから、毎日お腹を壊したり、胃が痛かったりして。試合直前まで、いろいろありました。『こんなに苦しい試合ってあるんだろうか』と思うぐらい。それを乗り越えることができたのは自信になりました」

――なるほど。以前なら2度も試合をキャンセルされたら、ずっとモヤモヤした気持ちが残るタイプだったように思います。それは成長といえるのでしょうか。

「今日はまだ文句を言いいましたけど(笑)、もうラズワンのことは相手にしていません。なるべく記憶からなくすようにしている、と言いますか。それもONEがすぐに試合を組んでくださったおかげで、感謝しています。ラズワン戦がキャンセルになったあと、現地でも『すぐ試合を組む』とは言ってもらえていました」

――これまでONEで試合をし続けるなかで、様々な苦難がありました。しかし今回それだけのフォローをしてもらえたとは、嬉しいことではないですか。

「ありがたいですし、実はラズワンに勝ったら今後はこう――という提案も頂いていて。私が階級を落とすことで対戦相手の幅も広がったでしょうし、そういう提案を頂くことができているのは、『まだ私に需要があるんだ』と気持ち的にはプラスになりました」

――需要がある。つまり試合が組まれるということは、一番安心できる材料でしょう。

「はい。現地で提案を頂いた時は、『今はラズワン戦に集中します』と答えました。結果的に試合がなくなり――でも、すぐにファイトキャンプに入って。これが今年4回目のファイトキャンプなんですよ。この年齢(現在34歳)になっても、まだ自分を作り上げることができる。それもプラスになっています。……ということも、試合に勝ってから言えることかもしれないですけど、私は勝つと信じてやっているので」

――次の対戦相手、アラゴンはONE初戦で情報も少ないかと思います。

「情報はあまりないですね。柔道がベースで、MMAの試合ではアヤカロック(スカーフホールド・アメリカーナ)をやっている映像は視ました。

柔道ではアルゼンチン代表になっているみたいですけど、正直実力は分からないですね。まだMMAでは3戦しかしていなくて、そこは私のほうが場数は多いですし。MMAでは私のほうがいろんな経験をしてきていると思いますし、全てにおいて圧倒したいです」

■ONE169 視聴方法(予定)
11月9日(土・日本時間)
午前9時45分~U-NEXT

■ONE169 対戦カード

<ONE世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] アナトリ―・マリキン(ロシア)
[挑戦者] ウマウ・ケニ(セネガル)

<ONEムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者] ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] ジェイコブ・スミス(英国)

<ONEキックボクシング女子世界ストロー級選手権試合/3分5R>
[王者] ジャッキー・ブンタン(米国)
[挑戦者] アニッサ・メクセン(フランス)

<フライ級((※61.2キロ)/5分3R>
アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
ダニー・キンガド(フィリピン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ゴントーラニー・ソー・ソンマイ(タイ)
タギール・カリロフ(ロシア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ケイド・ルオトロ(米国)
アフメド・ムジタバ(パキスタン)

<キック・ストロー級/3分3R>
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
ジャン・ペイメン(中国)

<ヘビー級/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
アミール・アリアックバリ(イラン)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
エディ・アバソロ(米国)
モハメド・ユネス・ラバー(アルジェリア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
マカレナ・アラゴン(アルゼンチン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
アリーフ・ソー・デチャパン(マレーシア)
ヴァウテル・ゴンサウベス(ブラジル)

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【PFL&ONE】三浦彩佳 meets 渡辺華奈─01─渡辺✖カモーシェ戦から、女子J-MMAファイターが学ぶこと

【写真】シリアスな対談になることを予想していたが、試合前のインタビューや会見時とはまるで違う──渡辺の空気感により、バッカ明るい対談となった (C)MMAPLANET

6月13日のPFL2024#04でリズ・カモーシェとシーズン2戦目、そして3年前のリベンジ戦を戦った渡辺華奈。激闘と呼ぶにふさわしい勝負は、残り8秒で腕十字に切って落とされ返り討ちにあってしまった。
Text by Manabu Takashima

(C)PFL

この敗北で渡辺のPFL2024年シーズンは終幕となった。

しかし打撃を被弾しながら組んで上を取り続けた渡辺はこの間に如何にMMAファイターとして成長したのかを見せつけた。

BellatorからPFLと、フライ級という階級で世界と戦う渡辺の姿から、日本の女子MMAファイターはそれぞれが自分自身と照らし合わせて何かを感じ取ったはずだ。

MMAPLANETでは渡辺と4年に渡り練習を続けている三浦彩佳との対談を行った。1月のONE日本大会で平田樹を破りながら、次戦は澤田千優に敗れたジヒン・ラズワン戦が組まれるなど(※ラズワンの負傷で流れた)など、厳しい状態が続いている。そんな三浦が、渡辺✖カモーシェの激闘から何を感じたのか。また渡辺のカモーシェとの再戦に賭けていた想いと、下った試合結果をどのように受け止めているのか──を訊いた。


――BellatorからPFLで戦う渡辺選手と、ONEで戦う三浦選手。柔道出身、海外で戦う二人が一緒に練習をしているということですが、どれぐらいのペースで手を合わせているのですか。

渡辺 週に1度は必ず、多い時は2回ですかね。Fighter’s Flowのプロ練習に三浦さんが来てくれる感じです。

──一緒に練習するようになって、どれぐらいになりますか。

渡辺 2年ぐらい前ですかね。

三浦 そんなことないですよ。もう4年やっています(笑)。

渡辺 そんな前? そうか、まだパーソナルトレーニングのジムの方でマットを敷いて、壁レスもできないような小さなスペースでやっていたね。

三浦 初めて会ったのが、YouTubeの企画だったんです。華奈さんのところにお邪魔をして、柔道対決をして。その時に長南さんから「渡辺さん、どうだった?」って聞かれて、「メチャクチャ投げられました」と。そうしたら長南さんに「お前、そんなんで良いのか?」、「女に投げられて、悔しいだろ」、「勝つまで出稽古してこいッ!!」って言われたんです。

──そのようなスタートで4年も続いているのですね。

三浦 実は私は学生の時に、柔道が凄く好きで……。

渡辺 柔キチだよね(笑)。

三浦 ハイ、近代柔道も毎月買っていて。近柔に全日本強化選手の名簿とか載っているので、好きな選手や憧れの選手に〇印をいれて毎月チェックしていたんですよ(笑)。

渡辺 ヤバ……(笑)。

──……、……。

三浦 で、華奈さんのことがめっちゃ好きで。いっつも全日本強化選手にその名前があって。可愛い人なのに。

渡辺 嬉しいぃ。ファンだったんですとは言われたけど、そこまで詳しくは言ってくれたことじゃなかったし。

──憧れの存在とMMAの練習をするようになったと。

三浦 いざ練習を始めると、同じ柔道ベースでもレベルが違っていて。それにMMAになっても、華奈さんは頭抜けて強いんで。練習量の多さだとか、練習に対するストイックさが凄いからで。見習うところも多かったです。一緒に練習をさせてもらうことで、華奈さんの姿勢を見て、自分のモチベーションになりました。

──三浦選手から凄く良い練習ができていると早い段階で聞いていたのですが、色々と事情があって2人が一緒に練習をしていることをインタビューでも公にすることができなかったですよね。

三浦 そうでした。そうでした(笑)。色々とあって(笑)。

──ただ、当時はそういう風には思っていなかったのですが、改めて並んでいるところを見ると、階級差は明白に感じられますね。

渡辺 いや、着ぶくれですよ。これ。オーバーサイズのTシャツを着ちゃって(笑)。

三浦 アハハハハ。

──いえ、明らかに骨格です。

三浦 でも以前は同じぐらいの体重だったんですよ。

──これだけ骨格に違いがあって体重が同じなら、三浦選手がデブだっただけじゃないですか(笑)。

三浦 ハハハハ。でも、本当にブーちゃんだったんですよ。

渡辺 それがいつの間にか、どんどん小さくなってしまって。ズルい(笑)。挙句にアトム級だとか、言いだすし。

──三浦選手の話を聞く限り、渡辺選手はアスリートとして完成形にあったかと。ただし、国内で試合をしている時は、その柔道の強さと柔道で鍛えたフィジカル、そして生来の運動神経で勝っていて、MMAができている風には正直思えなかったです。

三浦 本当に一生懸命にやっていましたよ。でも今から振り返ると練習の効果は鈴木隼人さんが指導をしてくれるようになってから、より出てくるようになったかと思います。

渡辺 上田(貴生)さんは基本に則した防御と、極めるまでのパターン創りを細かく組み立てたりする感じで。

──上田さんは戦略家というイメージがあります。

渡辺 そうなんです。そこに隼人さんが加わって、レスリングが強化されました。上を目指せば目指すほど、MMAにはレスリングが必要になってきますし。

三浦 隼人さんが来てすぐの頃、お互いにテイクダウンを狙って、頭もぶつけたことがありましたよね(笑)。

──実は中学の時の女子の部活を傍から見ていて、先輩のイジメとか怖いイメージがトラウマになっていて。女子同士って、色々あるのではないかと勘繰ってしまうことも多々あったんです。

渡辺 三浦さんとはそういうのはないですよ。階級も違うし(笑)。

──そこ強調しますね(笑)。

三浦 そもそも戦っている団体が違いますからね。

渡辺 一緒に練習をし始めた頃には、三浦さんはもうONEで戦っていたしね。でも私は格闘技のことは知らないので、ONEがどういう団体なのかも一緒に練習をするようになって知ったんです。でも彼女こそ、一生懸命でしたよ。

──一生懸命の褒め合いになっているので、何か違う三浦選手の特徴はなかったですか(笑)。

渡辺 体が柔らかい。そして、ドンくさい。アハハハハハ。マット運動とかヤバいですよ(笑)。ジャンプもなんかタイミングが変だし、跳べていない。それなのに縄跳びは上手いから、意味が分かんなくて(笑)。

──そこは一緒に練習して解消されたのでしょうか。

渡辺 いえ、ドンくさいままなんです。でも、だから良いところがある。器用にできるわけではないので、一つのことを修得するまでずっと時間が掛っても続けています。そんなことを言っても、自分もBellatorに出始めたころとか技術的には本当にヤバかったですけど……。装備なしで、戦地に出向いているようなモノで。

──正直に申し上げて、自分は渡辺選手を過小評価していました。柔道流のテイクダウンはできても、その形に入るまでの打撃の距離をどう戦うのか。また組まれても、「切れますよ」という選手が米国やブラジルにはいる。Bellator Japanのイララ・ジョアニはともかく、Bellatorデビューとなったアレハンドラ・ララ戦などは、フィジカル&柔道では勝てないと思っていました。

渡辺 たくさんの人がそう思っていたと思いますよ(笑)。

──でも、自分の目は節穴でしたね。

(C)BELLATOR

渡辺 いえ最初のリズ・カモーシェ戦の結果こそ、その予想通りになっていますから。

三浦 あの試合の後から、華奈さんはサウスポーに変えて凄く変わったと思います。しっくり来ている感じで。

渡辺 柔道では右手前だったので、そのまま組めるような感じになって。

三浦 打って入って、差しが反対だとワンテンポ遅れるというか。だから両方できれば良いんですよね。

──以前、米国では組みのオーソも、打撃では一旦は打撃のオーソに前手を変えて指導をすると聞いたことがあります。ストロングハンドを後ろにすることで、打撃の理解が進み。そこからサウスポーが良いか、スイッチヒッターになるのも可能だからと。

三浦 そうなんですね。

────柔道とレスリングは姿勢がまた違うのですが、「レスラーに体を起こさせ打撃が使える構えになっても、前足と同じサイドの左ジャブを打ち込む際に、体重が足に掛かり過ぎる。そうなると相手のテイクダウン狙いに対応できない。なので、まず遠い距離からでも優れた身体能力を生かして打ち込める右クロスを指導する。右のクロスだと、重心を後ろ足に掛けやすく、テイクダウン狙いをスプロールするのも容易くなる。そうやって打撃とは何かを、利き手が後ろの構えで一旦は教えるんだ。そこからサウスポーでもスイッチでも、採り入れれば良い」と今は亡き名コーチ、ショーン・トンプキンスが話していました。

渡辺 なら、オーソを経験していて良かったということになるんですね。

三浦 そういえば浜崎(朱加)さんも、そうだったと聞いたことがあります。最初はオーソで、サウスポーにしたと。でも、本当に華奈さんはサウスポーがハマって結果にも表れるようになったと思います。

──カモーシェ戦後のMMAファイターとしての成長振りは、目を見張るものがあるかと思うのですが、間近で見てきた三浦選手はその辺りはそのように見ていましたか。

三浦 だって日本を代表して戦うなんて、華奈さん以外にいないですよ。その通りになったというか、エリート街道をいっているなと。顔、顔、顔(と渡辺に)、なんて顔をしているんですか(笑)。

渡辺 褒められることはなれていないので、もっとけなして(笑)。

三浦 そんなことできないですよ。Bellatorのファイトウィークって、華奈さんの話を聞くとONEとは違って、本当に大変だったみたいで。リズ・カモーシェ戦の時とか凄かったんですよね?

渡辺 試合直前になってコンタクトは禁止だって、外されました(苦笑)。ウォーミングアップ場も寒くて。全然汗をかけなくて、コロナ禍だったので外も出られない。バスタブもなかったです。米国でも州によって違うし、もちろん国が違うと全然違っていました。

三浦 その点、ONEのファイトウィークは凄く過ごしやすいです。ホスピタリティとか、凄くよくて。

渡辺 だって通訳さんとかいるんでしょ?

三浦 通訳というか、日本人のスタッフもいますし、直接テキストを送ったりとかしてコミュニケーションも取れます。逆に通訳もいない、そんなファイトウィークで戦えるだけ、華奈さんは精神的に強いと思います。

渡辺 まぁ、ぶっちゃけ大丈夫よ。どんな状況でも(笑)。

──三浦選手からサウスポーに構えが変わって、スムーズになったという話がありましたが、ご自身では何が変わったと思っていますか。

渡辺 それまでやってきたことが、出るようになったことはあるかと思います。それ以上に練習環境を変えたことですね。カモーシェに負けて打撃をやらないといけない。そしてテイクダウンの種類を増やさないといけないと凄く感じたので。まだ打撃なんて全然出せていないですけど、あれから週に3、4度ずっとやっているし、隼人さんが来てくれてから試合前はマンツーマンぐらいの勢いでずっと見てもらっていて。

そうやってここ3年を過ごしてきたので、試合前のインタビューで「強化してきたところは?」という質問があると、ずっと打撃とレスリングと言い続けてきたと思います(笑)。自分は色々なことはできないので、そこだけを突き詰めてきました。それが試合でちょっとずつ出てくるようになってきた感じです。

三浦 ちょっとじゃないです。こんなに出るんだっていうぐらい試合毎に変わっています。打撃に関しても、出ないこともあるかもしれないけど、持っているというのがあれば気持ち的に全然違うと思います。

──いわば三浦選手も同じようなことを追求してきたと思います。客観的に渡辺選手の成長を観察することができていますが、自身に照らせ合わせて思うところはありますか。

三浦 いやぁ、もう……。だからこそ、華奈さんのコレを見て出したいなって思うんです。私も首投げ一辺倒でないように。そこはまだ色々な意見を言ってもらうこともありますが、1月の(平田)樹ちゃんとの試合は自分のなかでちょっとずつ出せてきているのかと思いました。試合を決めきることはできなかったことは悔しかったのですが、差してヒジを出すとか、少しは出せたかなと。華奈さんのようにドーンと出せていないですけど(苦笑)。

渡辺 もっとデキるんだよ。私はあんなもんじゃない。

──凄いどや顔ですね。「もっとできる」ということは出せていないのに(笑)。

渡辺 アハハハハハ。

三浦 でも、ホントにもっとデキますよ。華奈さんは。

渡辺 もっとデキるんですけどねぇ……。あんなもん、まだ30パーセントですからね(笑)。

──渡辺選手と三浦選手の違いは、特に直近の試合では首に手を巻いて投げることを相手が怖がるのか、それはもう通じないよという風に戦ってくるのか。その違いもあったかと思います。ONEでもティファニー・テオやシィォン・ヂィンナン戦を想定すると、そこまでセットできないことを考えて首投げ以外のテイクダウンが必要になってくる。ただし、平田選手は組めるし、首投げを嫌がって腰を落とすのだから、すかしてコントロールという流れは何も悪くないです。

三浦 つまり首投げの形に入れない相手と、華奈さんは戦っているということですよね。カモーシェは投げの反応とか、本当に対策練習もしていたと思います。

(C)PFL

渡辺 マジで強かった。

──開始早々のテイクダウン狙いを苦も無く反応してがぶった。奇襲にも反応できるのかと驚きました。

渡辺 実は自分も思い切り入ったので、その当たりで効いちゃったぐらいなんです。

三浦 えぇ!!

渡辺 だから、セコンドには「自分、あの時に何か貰いました?  ヒザですかね?」とかって聞いているんですよ。でも「普通に入っただけだよ」と言われて(苦笑)。

──凄まじい話です。

渡辺 ぶっちゃけていうと、男子選手とやっているような気分になりましたね。あんな風に対応されると。

<この項、続く>

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【ONE167】ダブルレッグをかわされた平田、ソウザにギロチンで絞め落とされONE3連敗に……

【写真】ソウザがスプロールからチャンスを見逃さなかった。平田にとっては意外な、厳しい結果に……(C)ONE

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・ソウザ(ブラジル)
Def.1R1分31秒 by ギロチン
平田樹(日本)

ソウザが左ジャブと左ミドル、ローを散らす。平田は左ジャブをボディに伸ばした。ソウザは下がりながら左右ロー、左ジャブから右ストレートを当てている。ガードを固めてプレスをかける平田は、やや遠い距離からダブルレッグで入る。ソウザはスプロールして、体を起こした平田の首を左腕で抱える。ソウザはそのまま引き込みギロチンで絞め落とした。これで平田は3連敗となってしまった。


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45 MMA o ONE ONE167 三浦彩佳 平田樹 観戦速報

【ONE】速報中!ONE 167~野杁正明・平田樹参戦~

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土曜日の朝の恒例行事になりつつあるONE。今回はタイのインパクトアリーナでONE 167が開催されます。注目は日本人2選手。野杁正明がいよいよONEデビュー戦を迎えます。いきなりシッティチャイという強豪を迎えてどんな戦いをするのか。そして三浦彩佳との日本人対決に敗れて再起を期す平田樹の復帰戦も興味津々。本日もU-NEXTで観戦しつつ、日本人選手の試合を中心に電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【ONEアトム級 MMA】
×平田樹(フリー)
(1R ギロチンチョーク)
○ビクトリア・ソウザ(ブラジル)
1R、開始直後のスタンドの攻防。じわじわとプレスを掛けるのは平田。積極的にジャブを出すがソウザもカウンターで打ち返す展開。すると平田がタックル。ソウザを簡単に切るとそのまま首を抱えてギロチンチョーク!下になって絞め上げると平田は失神!まさかまさか平田が一本負け。3連敗は厳しい。


【ONEライト級 MMA】
○エイドリアン・リー(シンガポール/米国)
(2R チョーク)
×アントニオ・マンマレッラ(豪州)
エイドリアンはクリスチャン、アンジェラ、ビクトリアの実弟。ゴールデンルーキーのプロデビュー戦はいかに。
1R、開始直後に間合いを詰めてパンチをヒットさせるリー。そのまま組み付くと足を掛けてテイクダウンに成功。膝打ちからパウンド。マンマレッラが立ち上がるところにアナコンダチョークを仕掛ける。しかしマンマレッラは脱出。スタンドの攻防が続くとリーはタックルでまたもテイクダウン。サイドバックから側頭部にフックを入れる。さらにグラウンドに張り付けて上をキープ。パウンドで削って腕十字から変形の三角絞めを仕掛けたところでタイムアップ。
2R、パンチの連打から組み付いたリーはあっさりとテイクダウンに成功。しかしマンマレッラはすぐに立ち上がる。さ逆にパンチを振るうがリーはタックルで組み付いてテイクダウン。すかさずバックに周るとチョーク!これでマンマレッラはタップ!リーが鮮やかにデビュー戦を勝利で飾った。
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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE167 X-1 ガブリエル・ソウザ キック ケイド・ルオトロ シッティチャイ・シッソンピーノン ジョー・ナタウット デニス・ザンボアンガ ノエル・グホンジョン ブレイク・クーパー マイキー・ムスメシ ヴィクトリア・ソウザ 北野克樹 平田樹 武尊 野杁正明

【ONE167】ロッタン×ピューリックはキャッチウエイトに変更、リアム・ハリソン×北野克樹は中止

【写真】武尊戦の負傷欠場からの復帰戦となったロッタンだが計量オーバー……。(C)MMAPLANET

明日8日(土・現地時間)、タイはバンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE167の公式計量&ハイドレーションが行われた。
Text by Takumi Nakamura

野杁は計量・ハイドレーション共にクリア(C)ONE

野杁正明のONEデビュー戦で注目を集める今大会だがロッタン・ジットムアンノン、リアム・ハリソン、北野克樹の3選手がハイドレーションテストをクリアするも計量オーバーという事態が発生した。

ONEから届いたプレスリリースによれば、ロッタンはフライ級のリミット135ポンド(61.2キロ)を6.25ポンド超過する141.25ポンド(64.07キロ)で最終的に計量を終了。対戦相手のデニス・ピューリックがキャッチウエイトでの試合を受けたことで、141.25ポンド契約のキャッチウエイトで行われることになった。(ロッタンの報酬の25%が対戦相手に渡される)

平田も計量・ハイドレーションしっかりとクリア(C)ONE

またハリソンと北野についても対戦者同士がハイドレーションテストをクリアするも計量オーバーという事態となり、キャッチウエイトでの試合も成立せず。試合そのものが中止となった。(ONEから届いた公式計量&ハイドレーションテスト結果では両者の体重は記載なし)

なお日本から参戦している野杁、平田樹は計量&ハイドレーションテストともにクリアしている。

■放送予定
6月8日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

■ONE167計量結果

<ムエタイ・フェザー級/ 3分3R>
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム:70.3キロ
ジョー・ナタウット:69.05キロ

<キック141.25ポンド契約/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン:64.06キロ
デニス・ピューリック:61.12キロ

<サブミッショングラップリング・バンタム級(※65.8キロ)/10分1R>
マイキー・ムスメシ:65.31キロ
ガブリエル・ソウザ:65.54キロ

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ケイド・ルオトロ:76.77キロ
ブレイク・クーパー:74.95キロ

<キック・フェザー級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン:69.28キロ
野杁正明:69.73キロ

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
デニス・ザンボアンガ:51.70キロ
ノエル・グホンジョン:51.93キロ

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エイドリアン・リー:75.97キロ
アントニオ・マンマレッラ:76.31キロ

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョン・ガザリ:60.55キロ
ウェン・トゥラン・ユイニョク:61.12キロ

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹:51.82キロ
ヴィクトリア・ソウザ:51.82キロ

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ジョハン・エストゥピニャン:65.31キロ
ザファー・シャイック:65.77キロ

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【ONE167】ヴィクトリア・ソウザとの再起戦へ、平田樹「自分1人で戦っているのでなくーー」

【写真】Are You Ready? ――と書かれているTシャツ。平田は仲間たちとともに準備してきた(C)MMAPLANET

8日(土・現地時間)、タイはバンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE167で平田樹が、1月日本大会=三浦彩佳戦の敗北から再起を期してヴィクトリア・ソウザと対戦する。
Text by Manabu Takashima

その他に例のないMMAデビューとステップアップ方法で、浸透度は抜群の平田だったが、MMAファイターとしてハッキリと壁に当たっている。そこを打開すべき、和術慧舟會HEARTSで練習をするようになった平田は、「今は目立ちたくない」と数字や知名度でなく純粋は結果を求めるようになった。自分を支えてくれる人達への想いを乗せて、サークルケージに戻る平田樹の想いとは。


──1月の三浦彩佳戦以来の試合が、約10日後に迫ってきました(※取材は5月28日に行われた)。この試合が決まったのは、いつ頃ですか。

「試合自体は日本大会の直後、次の日かに3月のカタール大会でオファーがあったんです」

――カタール大会は山北渓人選手も出場していましたが、敗戦直後にオファーがあったのですね。

「日本人選手が毎大会出場するという事情があるのかもしれないですけど、選手としてはありがたいです。自分としても試合をどんどんやっていきたいと思っていますし。ただ3月がまとまらず、4月に希望を出していたのですが、対戦相手のことなんかもあって、結果6月になった形です」

――ヴィクトリア・ソウザはONEで1勝2敗、故ヴィクトリア・リーとノエル・グホンジョンに負けている選手です。

「勝たないといけない相手ですよね。内容的にも強さを見せないといけない。自分にプレッシャーを掛ける意味でも、ここで負けているようじゃ『終わりじゃね』って思っています」

――逆をいえば知名度とプッシュされるという部分で、底上げされてきたキャリアが本来の位置に戻ったように感じます。

「そうですね、私は飛び級中の飛び級で。他にはないケースだったと思っています。ただ、だからといってこの相手のレベルで戦っていて良いという風には捉えていないです。

組みも打撃も気が強くて、振ってくる相手で。気持ちが切れれば、持っていかれる相手だとしても。自分の欲次第、勝ちたいという欲求がないと。なんとしてでも勝たないといけない。振り返ると……『どうやって勝とう』とか考えると、インターバル中でも気持ちが切れるようなところがあるので。

試合になると、そういう練習では出ない部分が出てくることがあって」

――相手があってのことで、思い通りにならない部分で競い合うのが格闘技ですし。

「そこは練習中にも考えるようになりました。疲れた時に、いく。大沢(ケンジ)さんからも『ここ、取られているぞ。行けッ!!』って言われています。絶対に取らないといけないラウンドだっていう気持ちのまま行け、って。それが出来たのって、ナイリン・クローリー戦かと思います」

――個人的に調子に乗りまくれたクローリー戦より、アリス・アンダーソン戦。ダウンを乗り越えた試合かと。

「あぁ、そっかぁ。でも、もう2年も前なんですよ。試合数も少ないけど、その後の試合ではスタートも遅いし、やり返す気持ちも出ていない。やってやれっていう……気持ちが入って戦えていないんですよ。負けを経験して……『このままだと負ける』って考えちゃうと、頭ばっかりで体が動かなくなっていました。

簡単じゃないことは分かっているんですけど、自分で思っている以上に動けない。立ち位置としても難しくなっていることは感じています。ここからやらないといけないという人もいれば、『平田樹の名前があって、この相手か』という人もいます」

――まぁMMAPLANETは一般の人向けのサイトというつもりは一切ないのですが、直樹選手のインタビューを樹選手が触れてくれるとXのリーチ数の桁が違ってくるんですよね。あれは今さらながら驚かされています。

「アハハハハ。直樹のためになるなら、いくらでも自分の名前は使います。でも、数字で評価されてもって……思うようになりました。私自身、勝っている間は数字とか知名度って考えていなかったです。でも勝っていないと、そこがあって良いのかって考えるようになってきて。それで良い人もいるんだろうけど、自分的はもう目立ちたくなくなってきました。

今は直樹の陰に隠れている感じで。何か発信していこうとも思えないですし。だから、試合に勝たないと。自信がないのに、そういうことはできないです。名前が売れているのに、結果がついていないのは格好悪い。試合内容も微妙だし、自信を持って自分が格闘家だと発信できない。そういう自信って、勝たないと補えないと思っています」

――そうなると結果もそうですが、試合で何ができるのかということも大切になりますね。ならば、それこそ今回の試合は現状に適した対戦相手かと。

「前回の試合が終わって、ONE FFでも良いから試合をたくさんしたいと伝えていて。ここで名前のある相手と戦いたいなんて思っていなかったですし。そういう状況で組まれた試合だし、とにかくこういう試合を積み重ねていきたいと思っています。直樹なんて。1年で4試合もしていて。アイツは連勝していて、ちょっと自分にもイラついています(笑)。

こういう試合で勝って行って、また名前のある選手、強い選手とやりたいと言えるようになりたいです。だからこそ今回の試合は、自分の精一杯をぶつけます」

――そもそも平田樹という選手は突然、スッとMMA界からいなくなるかもと思い続けてきました。でも、結局のところずっと残っている。

「辞めるのは簡単なことです。両親も『辞めたいなら、続けなくて良い』と言っていたので。だからハム・ソヒ戦のあとは、カフェをやりたいなとか思ったこともありました」

――まぁご両親としては、子供の意思を尊重する。見返りを求めないのが親なので、そう言いますよ。でも、本音は諦めるな。やり始めたことはとことんやれという想いもあったかと。それはなんのためでなく、平田樹という人間のために。

「柔道の時も、同じでした。で、自分はきっぱりと辞めて格闘技を始めた。あの時も『辞めるな』って言わないんだとは思いました。まぁ辞めるなといっても、辞めるんだし……。

でも、そうですね……『辞めて良い』って言っていても、絶対に辞めるなと思っていたんだろうなと……そういう気がします。特に母親の方は。私が負けて、一番悔しいのはママだと……。絶対、続けろとは言わないけど……。本当に親って、ありがたいなって……」

――頑張ってほしくても頑張れってあまり言わないのは、頑張らなくても付き合うのはご両親だけだからで。

母のことを話平田の目に涙がーー(C)MMAPLANET

「負けて、誰よりも悔しそうにしているのが両親で。勝った時に一番うれしそうなのが、やっぱり両親で……。絶対に次は喜んで欲しい。負けて支えてくれる人が、悔しそうにしていて……次の試合は絶対に勝って、皆の喜ぶ顔が見たいです」

――そのために次の試合で、出したい自分は?

「ここ(HEARTS)で練習してきたことを出したいです。さっきも言ったように思い通りになっていないときに、どう戦うか。大沢さんの声を信じて、戦います。1月の時と違って、大沢さんのアドバイスに反応できるようになっているはずです。ここでやっていると、自分1人で戦っているのでなく、頼ることができる人がいるって思えるんです。

皆を信じて練習して、大沢さんを信じて戦えます。勝ちたい欲と気持ち。泥臭くて、汚くても良いからとにかく勝ちたいです」

■放送予定
6月8日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

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【ABEMA】海外武者修行プロジェクト第9期生=鈴木崇矢はキルクリフ、第10期生=岩﨑大河はCMMAへ

【写真】ヘンリー・ホーフトのお眼鏡にかなった鈴木 (C)MATSUNAO KOKUBO

12日(金)、ABEMAより海外武者修行プロジェクト第9期生=鈴木崇矢、第10期生=岩﨑大河が米国にMMA留学を行い、その模様が5月にABEMA格闘技チャンネルの公式YouTubeのFighter’s Diaryで配信されるという発表があった。
Text by Manabu Takashima

海外武者修行プロジェクトは過去に平田樹&直樹、田上こゆる&北野一声、本野美樹、木下憂朔、澤田千優、エフェヴィガ雄志ら11名のMMAファイターを米国のジムに送り出し、澤田とエフェは現地でのトレーニングでの総決算としてCombat Globalで試合を行い、その模様もABEMAで中継されている。


今回のプロジェクトでは、鈴木はキルクリフFC、岩﨑はカリフォルニアMMA&フィットネスで練習を行うことになった。鈴木の武者修行先がキルクリフFCになったのは、昨年末に日本でセミナーを行ったヘンリー・ホーフトがいたく鈴木の動きを気に入ったという背景があるという。岩﨑は澤田とエフェと同様に、現地のMMA大会に出場するというプランもあるようだが、続報を待ちたい。

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〇青木真也「溝口勇児 早くめくれて欲しい」&平田樹の彼氏は「案の定の逮捕」〇魔裟斗 木村ミノルにアドバイス〇超期待の新人JTTに加入〇【悲報】北岡悟 ブチ切れでアレが中止に〇シバター「黒石高大は雑魚」

2024/03/26

本日ご紹介させて頂いた動画はこちら!

0:00 木村ミノル 次戦すぐある
0:28 魔裟斗 木村ミノル戦 総評
1:44 青木真也 木村ミノル戦 溝口めくれる。鹿志村 前から知ってた。北岡悟夫婦 キレる
13:12 超RIZIN 出場選手枠
14:07 平田樹 インライ
14:31 JTTに有望新人加入
15:12 鶴屋浩 インタビュー
17:47 伊澤星花 試合感想
19:12 不謹慎投稿 説明
19:45 上田幹雄 年齢 誕生日が同じ選手
22:09 伊藤空也 青春
23:11 佐々木うるか ノア代表と対談
24:27 テレビに偶然あの選手が
25:06 松本人志 声明
25:37 石渡伸太郎 イラつく。平良達郎 メイン?
26:32 シバター 黒石は雑魚

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