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【DEEP Tokyo Impact2024#03】まさに伝家の宝刀!越智がギロチンで川原に一本勝ち、ストロー級王座統一

<DEEPストロー級王座統一戦/5分3R>
[暫定王者] 越智晴雄(日本)
Def.1R1分59秒 by ギロチンチョーク
[正規王者] 川原波輝(日本)

越智が右ストレートから左フック、川原はジャブ・右のカーフキックを蹴る。越智はじりじりと前に出てジャブをかわしながらパンチを狙うが、川原は細かくジャブを突いて、バックステップで距離を取る。

離れた間合いから川原が右カーフを蹴るが、越智は距離を詰めて右フック。川原も頭を下げて左を打つが、ここで越智が左腕で川原の首を取ってギロチンへ。これががっちりと極まり、これで越智が川原からタップを奪った。

見事な一本勝ちで王座統一に成功した越智は「川原選手、ありがとうございました。対戦するのが3回目で戦友みたいな感じで、川原選手は海外で頑張ってストロー級を作ろうとしていて、僕は日本で頑張ってRIZINにストロー級を作りたいと思います。まだこれから頑張れると思ったので、まだまだ続けていきます」と語った。


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【DEEP Tokyo Impact2024#03】越智晴雄と王座統一戦、川原波輝「夢を潰しに来るヤツをしっかりと倒す」

【写真】タイでの2週間の集中打撃トレの成果が明日、見られるのか (C)MMAPLANET

本日26日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact2024#03のメインで暫定チャンピオン越智晴雄とDEEPストロー級王座統一戦を正規チャンピオン川原波輝が戦う。
Text by Manabu Takashima

2020年8月の越智との2度目の対戦で同王座を獲得して以来、3年9カ月振りの国内でのファイトとなる川原は、この間にONEで挫折を経験し、UFCにストロー級王座を創るという壮大な目標に向かって動き始めた。

3月29日にA1 Combatで北米初のストロー級チャンピオンになった川原は、越智との試合を3週間後に控えた時点でタイはバンコクで打撃に特化したトレーニングを行っていた。


──バンコクはマスター・トンの下で練習をしている川原選手ですが、試合の約3週間前にサクラメントからタイにやってきて練習をする意味合いを教えていただけますか。

「8カ月間、サクラメントにいてレスリングと寝技をずっとやってきました。この間、アルファメールの打撃コーチが僕とはスタイルが全然違ってフィットしないので、打撃は夜叉坊とか選手同士で練習していたんですよ。

実はその前にONEで試合をするために半年ほど、マスターのところで打撃の練習をしていました。ONEで戦うことを想定していたので、やっぱり打撃の強い選手が多いし打撃を仕上げることが目標でした。それで米国のビザ申請中に打撃を磨くために、6カ月間バンコクでマスターの指導を受けて……サクラメントに行ってからも、ONEで戦うために練習をしていたのは変わらなかったんですけどね。

ただ、そのレスリングと寝技中心の練習をしていると打撃の感覚が凄く鈍って来て。越智戦を前にレスリングと寝技はある程度自信があるので、ここにいた時の打撃の感覚を取り戻したくて来ました。

あと、時差ボケを直すのも込みですね。3週間前に来て、2週間滞在して1週間前に帰国して試合をする予定です(※取材は9日に行われた)」

──では3月にA1 Combatのストロー級王座を獲得した時は、打撃の感覚は狂っていたということですか。

「狂っていたというよりか、自己流に近いモノでした。打撃のコーチとマンツーマンでミットを打ち込んでいた時とは別モノで。この前の試合は、自分のなかでは感覚としては良かったですけど、まだまだ仕上げないといけないという感じでした。倒しきれなかったですしね」

──しかし、アルファメールの打撃は大丈夫なのですか。

「チーム全体を見ているコーチもいますが、さっきも言ったように僕とはまるでスタイルが違うので習おうとは思わなかったです。そうなると……これは米国では結構あることかもしれないですけど、お金を持っている選手はマンツーマンで指導を受けています。でもお金のない選手は、選手同士でミットを持ち合っているような感じでした。何かを得るには、対価を支払う。それが米国なので」

──3週間前から日本にいる方が、体調面など調整は上手くいきそうに思えますが……。この猛暑のバンコクに来て、試合への調整は難しくないでしょうか。

「それは考えようです。こんだけ暑いことをネガティブに捉えて、調整が難しいと考えるのか。こんだけ暑いところでやっているから、日本に戻ると涼しくてメッチャ動きやすいやんって言う風にポジティブに考えることができるのか。

僕の志向は、今は良い方だけにフォーカスできるようになっています。何よりも、今回の試合は倒し切らないといけない。そうでないとUFCにストロー級なんて創れないですから。KOを量産してカリスマ性を持たないと……簡単なことではないと分かっているので、マスターのところに来たんです」

──マスター・トンは独特な間合いのパッディングですね。

「一発一発を重たく打つ。それがマスターの打撃で。僕はもともと伝統派空手だったので、手打ちだったんですよね。そこをマスターが修正してくれました。肩を入れて、一発一発打てって教えてくれて。それでパンチ力がついたというイメージが、ここにいる半年間にはありました。それこそ、ONEのムエタイに出ようかという話があったぐらいに」

──まだ2日目ですが、感覚を戻ってきているのでしょうか。

「ハイ。打ち込み、蹴り込みの大切さを思い出しています。スタミナの消耗の仕方も違っていますし。キレは2日間でも増しています。実際、A1 Combatのタイトル戦はとにかく勝たないといけないという意識で戦って、勝てて本当に嬉しかったです。でも、終わってみて……倒し切る大切さを凄く感じるようになって」

──とはいえバンコクにいるとMMAの練習はできないのでは?

「そこはもう8カ月間やり込んできたので、負けないです。レスリングだけでも、負けない。ピュアレスリングもハイスクールのレスリング・クラブに通ってやってきたので、そこに関してはある程度の自信はあります。

だから、ここからの2週間は余り寝技の練習はできないと思いますが、もう体が覚えているので。ここから2週間、アルファメールに残ってレスリングをやり込んでも、変わらないような気がしました。体に沁み込んでいるので。それに今回の試合は倒し切ることが絶対条件なので」

──そう公言していると、越智選手も対策を練って来るかと思われます。

「それでも倒さないと、自分の夢は叶わないので。自分の夢を潰しに来るヤツをしっかりと倒さないといけないです。ONEでは勝てなかったのですが、掴みかけていることがあったんです。それが道半ばで遮断された時に、もう一度ONEで戦うという選択もあったのですが、何も創られてない道を見つけました。UFCにストロー級を創るという道を見つけ、そこへの可能性を感じた。

それってユライア・フェイバーというチームのボスの下で、学ばしてもらったことなんです。ユライアはライト級までしかなったUFCにフェザー級とバンタム級を創らせた張本人で、僕がUFCにストロー級を創りたいって打ち明けると、迷いなく『やろうぜ』って言ってくれて。全くネガティブなことは言わなかったです。でも日本の友達に相談すると『そんなことできるの?』って言われてしまいますよね」

──応援したい気持ちがあっても、それは見果てぬ夢ではないかと思う人がいるのも当然ですよね。

「ハイ。それは分かっています。でも、ユライアはもう成し遂げているので。そのユライアが僕に言ったのは『ストロー級はいるのか』ということでした。でも、おるんですよ。まずアンソニー・ドゥがいて、その他にもカリフォルニアに何人かのストロー級の選手がいるので、その選手の名前を伝えました

でもユライアも自分の団体でベルトを創るのだから、そこは『その他には?』とまた尋ねられて……。実際、それ以上の選手の名前を僕自身伝えることはできなかったです。でも、創れば集まるっていう話をしたんです。ないからONEの水抜き無しで125ポンドというストロー級に選手が集まっているだけで、115ポンドを創れば選手は出てくる──と。そういう話をすると、ユライアは『じゃあ、タイトルを創ろう』って言ってくれました」

──それだけの夢を持つようになり、このタイミングでDEEPで戦うのは?

「シンプルに4年で3試合しかしていないと、経済的にも厳しいですし。何より、ONEとの契約から解放されて試合が組まれるのであれば、どんどん戦っていきたいという気持ちになっていました。前の試合でケガもなくて、その時に佐伯さんから声を掛けてもらい、今は日本で試合ができることも嬉しいです。

それに日本で試合をするのであれば、DEEPだけ。それは決めていました。佐伯さんへの感謝の気持ちを込めて戦うから、相手は誰でも良かったです。そうしたら佐伯さんから『越智選手がいる』という話を貰いました。なので今回の試合は3度目とか、相手云々ではなかったです」

──この後というのは?

「やっぱり、そこはA1で戦っていきたいです。越智選手より強い相手がDEEPのストロー級にいれば別ですけど、いないですよね。越智さんは強い、リスペクトしている選手だからこそ倒し切ります。

A1のベルトに関しては、タイトルを取った後にDMで『やろうぜ』という風に伝えてくる選手もいます。ユライアには、そいつと防衛戦をしたいと伝えています」

──夢を現実にするために、どのような戦いを見せないといけないと感じていますか。

「何回も言っていますが、倒し切ること。それだけです。もう相手の問題でなく、自分自身との戦いです。誰が来ても、倒す。倒し切る、その姿勢が人の心を動かすんじゃないかと思っています。

スタイル的にも……ここにきてキレが増して、イメージもデキています。日々、毎日やってきたこと全力でやりきる。ただ『倒し切る』と言っていても、とにかくやってきたことを出すのが先決で。言うと日々、やってきたことを出すだけで。やってきているからこそ、それが自信になっています。あとは楽しんで、狩りに行くイメージですね」

■DEEP Tokyo Impact2024#03視聴方法(予定)
5月26日(日)
午後0時~U-NEXT
午後0時20分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP Tokyo Impact2024#03計量結果

<DEEPストロー級王座統一戦/5分3R>
[正規王者] 川原波輝:52.0キロ
[暫定王者] 越智晴雄:52.1キロ

<63キロ契約/5分3R>
石司晃一:62.75キロ
原口央:62.9キロ

<フェザー級/5分3R>
五明宏人:66.2キロ
瀧口脩生:66.25キロ

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典:107.8キロ
ベンツ:141.9キロ

<バンタム級/5分2R>
力也:61.55キロ
山本有人:61.65キロ

<59キロ契約/5分2R>
松岡疾人:58.8キロ
キム・ウジェ:58.75キロ

<バンタム級/5分2R>
梶本保希:61.4キロ
フェルナンド:61.5キロ

<75キロ契約/5分2R>
後藤亮:74.95キロ
山田聖真:74.8キロ

<フライ級/5分2R>
石井涼馬:57.15キロ
吉田悠太郎:57.0キロ

<バンタム級/5分2R>
清太郎:61.55キロ
生田大雅:61.5キロ

<アマ・ライト級/3分2R>
川島悠汰:70.15キロ
渡辺智偉:70.3キロ

<アマ・フェザー級/3分2R>
橋本玲音夢:66.1キロ
菊川勇:65.65キロ

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【Deep Tokyo Impact2024#03】計量よもやま話。ベンツは141キロ。川原のコーナー夜叉坊は路上生活経験

【写真】ルックスから想像する以上に、重かったベンツ(C)MMAPLANET

明日26日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact2024#03の計量が千代田区のKANDA SQUARE内SQUARE CONFERENCEで行われた。
Text by Manabu Takashima

メインのDEEPストロー級王座統一戦で戦う川原波輝、越智晴雄の両者を筆頭にアマチュアマッチ2試合を含め全12試合、24選手が問題なく計量を終えた。そんな計量会場にいた選手や関係者の空気がエアポケットに陥ったように一瞬、止まったのはメガトン級で赤沢幸典と対戦するベンツの体重が呼び上げられた時だった。

141.9キロという発表に、赤沢も一瞬目を見開き驚きを隠せない表情を見せる。本名アディマポン セーンテップ、タイはバンコクにあるエリート・ファイトクラブ所属のベンツはアマMMA(※今回がプロデビュー戦)2戦を含め、ファイトキャリアは129戦で、90勝35敗4分の記録を持っている。

この巨体で正確かつスピーディーなジャブなど正統的な技術の持ち主は、試合に向けての調整でそれでも体重が6キロ以上落ちているそうだが、寝技は未知数ながら体重だけで赤沢戦が楽しみになってきた。


59キロ契約で松岡疾人と対戦するキム・ウジェのセコンドには、彼が所属するP-Boy MMAを主宰するONEバンタム級ファイターのクォン・ウォンイルがセコンドとして来日。ONEで対戦した松嶋こよみと旧交を温め、一緒に練習をしたという。そのクォン・ウォンイル、近々ビッグマッチの発表がある模様、楽しみに待ちたい。

五明宏人と対戦する瀧口脩生は、これがキャリア21戦目にして、初めての東京での試合に。2017年3月のプロデビュー以来DEEP、GLADIATOR、パンクラスで戦ってきた瀧口はその全てが大阪での試合で、唯一の例外が2019年12月21日に中国は山東省のホーツーで開かれた五岳巅峰というMMA大会だった。

キャリア8年目の東京でのファイトで、MMAPLANET的には名田英平、山本健斗デリカットと並び、一皮剥ければ化けるはず──と期待の関西フェザー級実力者トリオの1人である瀧口が如何に爪痕を残すことができるか、注目だ。

そんな計量会場に大量のフルーツをビニール袋にいれ、最前列に陣取っていたのが川原のセコンドを務める石原夜叉坊だ。昨年9月にブルーノ・ソウザに敗れた後、左足の指を骨折し──ハワイはビッグアイランド(ハワイ島)のコナに静養に出向いた際、夜叉坊はホームレス生活を経験していたという驚愕の事実が発覚した。

同地の唐揚げショップで店主の自宅に同居しながらバイトをしていた夜叉坊だったが、毎晩の酒の誘いが苦痛となり断りを入れると、店主が激高。口論となり、夜叉部は家を出ることになってしまった。それでも温暖なハワイ、ビーチで寝起きをして魚を釣り、いくらでも食べ放題の野生のフルーツを採って栄養補給をしつつ、1個6ドルの儲けとなるココナッツ取りのバイトをしてヤシの木登りを続けていた夜叉坊は、「生きてはいけるけど、現金が残らない」生活の突入していた。

唐揚げショップで働いていた時期に、売れ残りをホームレス保護施設で配っていた夜叉坊は、その時に知り合った人々の助けを受けながらもホームレス生活を続けていたところ、当地で柔術道場を持つ人物の息子がUFCファンで、ビーチで寝起きをする夜叉坊を発見。その父親から、「あなたはそんな風に生きるべきでない」と、ジムでの寝泊まりするよう勧めてくれ、さらに週に2度打撃のプライベートレッスンをするよう機会まで与えてくれたという。年も変わり、地道にお金をためて4カ月後にサクラメントに戻る計画を立てていた夜叉坊だったが、なんとアルファメール総帥のユライア・フェイバーが現地を訪れ「すぐにでも戻ってこい」と航空券まで用意してくれ、1月7日にサクラメントに戻る。加えてユライアの隣人が自宅に持つコテージで寝起きをするようになった。

3月、そして5月とA1 Combatで試合機会を探っていたが実現しなかった夜叉坊は「とにかく色々な人に支えてもらっているので、ケージのなかで返すしかないんで」と話し、その舞台は「A1と修斗以外、考えていないです」ということだった。なお波乱万丈の人生を送る夜叉坊だが、詳細を尋ねようと取材を願い出るも、「勝ってないと、何を言っても始まらない」とチーム・アルファメール日本勢の鉄則に従いインタビューに応じることはなかった。

■DEEP Tokyo Impact2024#03視聴方法(予定)
5月26日(日)
午後0時~U-NEXT
午後0時20分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP Tokyo Impact2024#03計量結果

<DEEPストロー級王座統一戦/5分3R>
[正規王者] 川原波輝:52.0キロ
[暫定王者] 越智晴雄:52.1キロ

<63キロ契約/5分3R>
石司晃一:62.75キロ
原口央:62.9キロ

<フェザー級/5分3R>
五明宏人:66.2キロ
瀧口脩生:66.25キロ

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典:107.8キロ
ベンツ:141.9キロ

<バンタム級/5分2R>
力也:61.55キロ
山本有人:61.65キロ

<59キロ契約/5分2R>
松岡疾人:58.8キロ
キム・ウジェ:58.75キロ

<バンタム級/5分2R>
梶本保希:61.4キロ
フェルナンド:61.5キロ

<75キロ契約/5分2R>
後藤亮:74.95キロ
山田聖真:74.8キロ

<フライ級/5分2R>
石井涼馬:57.15キロ
吉田悠太郎:57.0キロ

<バンタム級/5分2R>
清太郎:61.55キロ
生田大雅:61.5キロ

<アマ・ライト級/3分2R>
川島悠汰:70.15キロ
渡辺智偉:70.3キロ

<アマ・フェザー級/3分2R>
橋本玲音夢:66.1キロ
菊川勇:65.65キロ

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【DEEP Tokyo Impact2024#03】川原波輝と王座統一戦、越智晴雄「4度目はない。これが決着戦です」

【写真】ストロー級への想いは同じ--(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact2024#03で、DEEPストロー級暫定王者の越智晴雄が、同級正規王者・川原波輝との王座統一戦に臨む。
Text by Shojiro Kameike

これまで2度ベルトを賭けて対戦している両者だが、2戦目で敗れてベルトを失っている越智にとってはリベンジマッチでもある。昨年12月に暫定のベルトを巻いた越智に、川原との決着戦と、ストロー級への想いを訊いた。


――川原選手との3度目の対決が、ストロー級王座統一戦として行われます。越智選手にとっては「遂に来た」という想いですか。

「そうですね。いつか3度目の試合はやりたいとは思っていました。2戦目で自分が負けているので、ずっとモヤモヤした気持ちはあって。別にそこから引きずっていたわけじゃないけど、今回の試合が決まって過去2戦の映像を視たんですよ。そうしたら2戦めで負けた時の記憶が蘇ってきて(笑)。『やられた分やり返そう』という気持ちは強くなりました」

――状況によっては川原選手がベルトを返上し、越智選手が正規王者に昇格する可能性もあったかもしれません。

「統一戦をやるのかどうか僕は待っている状態で。ベルトを返上するのか、あるいは統一戦をやるのかハッキリしてほしいとは思っていました。もともと僕も去年12月に暫定王者になって、統一戦をやるなら3月かなと考えていて。でも川原選手が米国で試合をするから3月はない。そのあと5月に統一戦ができそうだという話もあったので、この5月に照準を合わせて準備してきました」

――なるほど。その暫定王座決定戦のお話ですが、衝撃的なKO勝ちを収めています。三角を狙ってきた相手の足から腰を押さえてマットに叩きつけるという、スラムというより完全にパワーボムの形でした。

「そんなにガッツリと持ち上がったわけでもなく、どちらかといえばスッポ抜けるような感じもあったんですけどね。自分の手応えとしても、相手も意識が飛ぶほどだと思っていませんでした」

――あの形でKOしようとは考えていなかったのですか。

「そこまでは考えていなかったです。相手が三角で組んできたらリフトしようとは考えていて、リフトするところまでは打ち込み練習をやっていました」

――それはあくまで三角を外すためですよね。

「三角を外してからパウンドを打っていくというプランでした。以前からあのパターンはやっているんですよ。カン・サトー選手との再戦(2017年6月、越智がギロチンを極めてDEEPストロー級王座を獲得)は、もっと強く叩きつけていたけど相手は意識が飛ばずに試合を続行していましたね」

――スクランブルに持ち込むとギロチンに持ち込み、それを避けるためにボトムから仕掛けてきてもパワーボムがある。このパターンは大きな強みだと思います。

「このキャリアになって、まだ新しいフィニッシュのパターンが増えていくのは――やっぱりMMAは面白いし、難しい。いまだにMMAがよく分からないです(苦笑)」

――越智選手の中では今でもMMAを始めた頃と同じように、何かを追い求め続けているのですか。

「自分の中でいくつかパターンは固まってきたとは思うんですよ。『こうなったらこう、この場合はこうする』と。だから試合の中で自分がやることはハッキリしてきました。あとは自分がやることに対する反応も相手によって違うので、その反応に対するパターンを増やしていくというか」

――前回のインタビューでは、地元の愛媛にジムを開設して以降も月1回、東京で石渡伸太郎さんの指導を受けているとのことでした。

「今年も2月、3月、4月と行っています。次は5月、試合前に行きますね。試合が決まっていると一緒に作戦を立てて、対策練習をしたあと愛媛に戻って反復します」

――ジムの若い選手を相手に、何度もパワーボムを反復すると。

「いやいや、そんなことはしませんから(笑)」

――川原選手の場合、ギロチンかパワーボムという必殺パターンには当てはまらない印象もあります。

「川原選手は打撃が強いし、前回の試合もケージ際の攻防で、しっかりギロチン対策をしていましたね。今回の試合もそこが肝になると思うので、自分の中でも違う形を考えながら練習しています」

――前回の試合ではケージレスリングからバックに回ることで、川原選手はギロチンの体勢に持ち込ませませんでした。

「あの試合からずっと『どこを修正すれば勝てるのか』と考えていました。ただ、先ほど言ったとおりギロチンに対する反応って、人によって違うんですよ。特に川原選手のような逃げ方をする選手は他にいなくて。だから今回の試合が決まってから、改めて川原選手の対策を考えてきました。あの川原選手の対応に対して、自分がやるべきことはもう決めています」

――前戦から約4年が経ち、川原選手も変化していると思いますか。

「全部できるようになっていますよね。どちらかというと組技、寝技が強くなっているのかなって思いますね。それが米国で練習していた成果かもしれないですね。根本的な強い部分は同じだと思いますが、全然違うタイプの選手になっていることも想定はしています」

――越智選手がベルトを防衛した2019年3月の初戦と、ベルトを奪われた1年半後の再戦では、川原選手に対して何か違いは感じましたか。

「2戦目のほうが力強さを感じました。僕はストロー級で相手に力強さを感じた経験がなくて。今までそう感じたのはジャレッド・ブルックスぐらいで――国内の選手を相手に力強さを感じたのは、川原選手との再戦が初めてでしたね」

――修斗でプロデビューした頃から越智選手は体が強く、いわゆる「ゴム毬のような動き」も見せていました。確かにストロー級の中では身体能力が飛び抜けていた印象があります。

「その点でキツかったのは、ランボー(宏輔)さんとの初戦ぐらいですね。あの時は結構やられていて、ギリギリで逆転勝ちしました」

――あのガゼルパンチで逆転KO勝ちした試合ですね。そう聞くと越智選手がストロー級に戻ってきた理由も分かります。絶対的なアドバンテージがあるわけですから。

「それは間違いないですね」

――川原選手は「UFCにストロー級をつくりたい」と発言しています。同じストロー級で戦うファイターとして、この発言について思うところはありますか。

「僕はUFCでなくRIZINでストロー級を――と思っています。その部分で川原選手と気持ちは同じかもしれないです。自分の場合は、もう海外で戦うことは考えていなくて。だけど日本で一番大きなMMAの団体にストロー級が出来たら、若い子にとっても目標になると思うんですよね。

たとえばボクシングには40キロ台、50キロ台の階級があるじゃないですか。もしかしたら男子にもアトム級があれば、その階級が適正の子たちも入ってくるかもしれなくて」

――そのストロー級でベルトを巻いた越智選手にとって、ストロー級の扱いが低いと感じることはあるのですか。

「扱いが低いというか、そもそもUFCや北米、RIZINにも男子のストロー級が無いですからね。自分もフライ級に上げるしかないと思っていました。だけど、やっぱり選手には適正階級があって」

――ストロー級については選手層の問題もあるとは思います。フライ級の試合を視ていて「この選手はストロー級が適正だよなぁ」と思うことはありますか。

「新井丈選手は、まさにそうじゃないですか。適正はストロー級だけどフライ級に上げていて。僕自身は経験上、無理やり階級を上げても結果はついてこなかった。だから適正階級のストロー級に戻ってきました」

――扱いでいえば「ストロー級タイトルマッチを後楽園ホールのメインでやってくれよ」とは思いませんか。川原選手との再戦、そして前回の暫定王座決定戦もニューピアホールで行われました。

「アハハハ、それは無いです。前回ニューピアホールでベルトを獲られているので、同じ会場で僕がベルトを獲り返す。それが自分のやるべきことだと思っています」

――越智選手の中では対戦相手が川原選手だからこそ、ストロー級を盛り上げるための試合をしたいという気持ちはありますか。

「試合って結局は自分がやってきたことしか出ないんですよ。普段からずっとストロー級に対する想いを持っている二人だから、すごい試合になるはずです。過去2試合とも違う内容になるでしょうし。でも4度目はありません。この試合が僕と川原選手の決着戦です」

■DEEP Tokyo Impact2024#03視聴方法(予定)
5月26日(日)
午後0時~U-NEXT
午後0時20分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

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【DEEP Tokyo Impact2024#03】1勝1敗からの決着戦へ! 川原波輝×越智晴雄のストロー級王座統一戦が決定

【写真】A1ストロー級王者に就いた川原にとっては凱旋試合となる (C)A1 COMBAT

16日(火)、5月26日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催される『DEEP TOKYO IMPACT 2004 3rd ROUND』にて、正規王者の川原波輝と暫定王者の越智晴雄によるDEEPストロー級王座統一戦が行われることが発表された。
Txet by Shojiro Kameike


すでに石司晃一と平松翔のバンタム級戦が発表されていた今大会。追加された対戦カードで最も目を引くのは、やはりストロー級王座統一戦だ。

2020年8月の2戦目から3年半ぶりの決着戦となる(C)MMAPLANET

両者は過去2度対戦しており、初戦は2019年3月に越智が川原を判定で破り、王座防衛に成功している。しかし2020年8月の再戦では川原が越智にRNCを極め、ベルトを巻いている。今回は両者にとって1勝1敗で迎える決着戦だ。

越智はベルトを失ったあとフライ級に転向するも、DEEPフライ級GPの1回戦で元チームメイトでもある本田良介に敗れた。その後は中村真人戦、キム・ウジェ戦で連勝を収め、昨年12月には佑勢乃花をスラムでKOしてストロー級暫定王座に就いている。自身も「ベストはストロー級」と語るとおり、本来の持ち味であるトップコントロールと一発の強さが戻ってきた感が強い。

対する正規王者の川原はDEEPのベルトを巻いたあと、ONEに主戦場を移すも2連敗を喫し、契約も切れていたことをMMAPLANETのインタビューで明らかにしていた。その川原は3月に米国カリフォルニア州で開催されたA1 Combat19で、アンソニー・ドォを判定で下して同ストロー級のベルトを巻いている。「UFCにストロー級を創る」と目標を掲げる川原は、今回のDEEP凱旋について「一周回って日本で戦える喜び。楽しみです!」とMMAPLANETにコメントを寄せてくれた。

越智は佑勢乃花戦前のインタビューで「僕の中では『ベルトはベルト、川原選手は川原選手』。たとえベルトが賭けられていなくても、川原選手には負けた分やり返したいという気持ちが強い」と語っていた。3年半の時を経て実現する決着戦は、互いにモチベーションが高いハードファイトになりそうだ。

今大会では赤沢幸典×ベンツのメガトン級戦も追加されている。肉体改造に成功した赤沢は、2023年11月にハリーKIMURAをパウンドアウト。ハリー戦では打撃のプレッシャーと、テイクダウンのスピードに肉体改造の効果が見えていた。

赤沢と対戦するベンツ(C)MMAPLANET

そんな赤沢に挑むベンツは、本名をアディマポン・セーンテップといい、ムエタイで129戦90勝305敗4分という戦績を残すタイ人ファイターだ。赤沢は「打撃からテイクダウン、そしてパウンド――それだけですね」という自身のスタイルを、ムエタイファイターを相手に見せることができるか。

また、同日の昼に開催されるDEEP JEWELS45で、すでに発表された中井りん×栗山葵のフライ級タイトルマッチが中止に。栗山が右膝十字靭帯断裂で試合に出場できなくなり、代わりにDEEP事務局では急きょ、中井りんの対戦相手を公募しているとのことだ。

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【A1 Combat19】UFCストロー級を──川原波輝が話していたこと。「ONEを馘になったから辿り着けた」

【写真】勝ち名乗りを受ける際に、川原は感極まった表情を浮かべていた (C)A1 COMBAT

3月29日にカリフォルニア州ウィートランドのハードロック・ライブで開催されたUrijah Faber’s A1 Combat19で川原波輝がアンソニー・ドォに判定勝ちを収め、A1 Combatストロー級王座に就いた
Text by Manabu Takashima

1年11カ月振りの実戦で、北米発の男子ストロー級のベルトを巻いた川原は「UFCにストロー級王座を創る」ことを堂々と宣言した。この夢物語と捉えられがちな考えに至ったのは、絶望を経験したから。そしてユライア・フェイバーという心の支えがあったから。

同タイトル戦前にインタビューを申し込むと「試合前に色々と語って記事にしてもらって凄く有難いんですけど、勝たないと何の意味もないんで。僕、勝ってないので……話して記事にしてもらいたくないっていうのが本心なんです」と話した川原は、「結果を残した時だけ記事にしてください」と言葉を続け、その心境を話し始めた。


「ずっとONE世界ストロー級王者になることを目標し、そこをモチベーションにやってきました。そのためにも1月の日本大会出場を目指していて、去年の9月ぐらいに『出られるだろう』という話だったのでお金を集めて、アルファメールで練習を続けていました。

それ以前からビザを取って、米国で生活するために車を買ったのもONEの世界ストロー級チャンピオンになるためでした。でも結局、日本大会には出られなかったばかりか、契約が切れていたことが分かって……。その時は、全てに絶望をしてしまいました。なんで、契約が切れていることを出場の交渉をしてもらう時に言ってくれないのか。どんな扱いやねんって。

でもチャンスを貰って、結果を残せなかったのは事実で。同時に僕もこれ以上、試合がない状況が続くのは避けたかった。だからONEとは更新という話もあったけど、せずにA1 Combatで戦うことを決めたんです。

そもそも僕がONEで戦いたかったのは、ストロー級の世界一の王座があるから。世界で一番になること。それが目標なのは今も変わっていないです。だからRIZINで戦おうとも思っていないです。とにかく、これまでやってきたことを諦めたくない。諦めないといけない瞬間を食らったからこそ、そこを諦めたくない。そんな僕が辿り着いた結論は、UFCにストロー級ができるよう頑張ることだったんです。

ユライアってフェザー級とバンタム級のパイオニアじゃないですか。僕はユライアの率いるチーム・アルファメールの一員で、ユライアに相談をしたら『UFCにストロー級を創ろうぜ』と言ってくれて。で、A1 Combatでストロー級王座が創設された。これは北米で最初の男子ストロー級王座なんです。115ポンドの王座ってないんです。ONEのストロー級だって、実際には水抜き無しを条件にした125ポンドなので。

ここが新たな一歩です。UFCにストロー級を創るのは、僕にしかできないことで。だからこそ、今回の試合は勝たないといけない。僕のパフォーマンス次第です。A1 Combatはダナ・ホワイトも視るやろうし、ユライアはショーン・シェルビーとも話すと言ってくれています。ただ、3年はかかるでしょうね。その3年、全てを格闘技に賭けて生きていきます。この7ケ月間がそうであったように。

僕はONEで負けて、クビになった。だから、ここに辿り着くことができました。そうですね……ONEに対する想いっていうのは、これからの自分次第。自分が結果を残すことで、もっと感謝の気持ちを持てることになるはずです。ONEに限らず、心の底からこれまでサポートしてくれた人に『ありがとうございました』と言えるようになるためにも、頑張るしかない。そして、ここにはユライアがいてくれる。

フライアがパイオニアとしてやってきたことを見てきて、傍にいてくれて話ができる。そして『お前ならできる』と本気で言ってくれた。アルファメールの人間は『本当に凄いアイデアを思い付いたな』って言ってくれるんです。日本だと『無理やろ』っていう空気にしからないUFCストロー級の設立に関して、皆が『やろうぜ』って言ってくれます。今回のA1Combatストロー級王座決定戦が、歴史を創る一歩になります。ストロー級は明るい未来しかない。

でも、そんな言葉を試合前に記事にしてもらっても何もならない。パフォーマンスを魅せ、結果を残すこと。結果を残した時だけ記事にしてください」

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【A1 Combat19】川原波輝、際どい勝負をモノにしベルトを巻き──「UFCにストロー級を創る!!」

<A1Cストロー級王座決定戦/5分3R>
川原波輝(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
アンソニー・ドォ(米国)

右に回ってジャブを伸ばすドォに対し、川原が右インローを蹴る。引き続きダブルジャブ、頭を振るドォ。川原は左ハイを軽く蹴り、右フックへ。ドォも左ハイを繰り出し、ガードした川原がスイッチ、すぐにオーソに戻る。ドォが右を振るい、川原が右ローを蹴り込む。左右へのステップを踏むようになったドォが右を当てる。ワンツーのドォ、スイッチしてはハイの川原が姿勢を乱す。直ぐに立ち上がって左ハイを蹴った川原は、腹、足、顔と攻撃を散らす。ヘッドムーブからボクシングのドォが右をヒットする。

川原の右オーバーハンドは届かず、ワンツーをスウェイでかわす。蹴り足をキャッチしてケージに詰めたドォがヒザを繰り出す。川原は左に回って離れ、左の伸ばす。サウスポーになった川原が右オーバーハンドから左ミドルを決める。オーソに戻し右カーフを入れた川原は左を被弾、さらに左から右を受けて打ち返すも初回を落とした。

2R、前に出てくるドォに対し、左を当てた川原だが右を直後に打たれる。ここは落とせない川原はスイッチして左ハイ、左から右を当てる。右ストレートの相打ち後に、ドォがワンツーを入れる。互いに蹴りを出し、左をブロックしてワンツーを見せる。さらにヒザを出した川原だが、組みで詰めたドォがヒジを放つ。ミドルハイから右ローの川原がワンツーを空振り。右ハイをブロックして、左ミドルを決める。直後に組んだエルボーのドォだが、川原も右を当てる。これでバランスを崩したドォに対し、川原はパンチから蹴りのコンビを繰り出し、右は伸ばす。残り10秒で再びミドルを決めた川原だが、このラウンドは微妙ながら、勢いで取り返したか。

最終回、左をまず入れた川原はシングルレッグでケージ詰められる。エルボーから離れたドォ、川原の粗い左右のフックは空を切る。直後のステップインにヒザを合わせた川原は、クリンチに持ち込まれる。ヒザを蹴り合うが、川原は時間は使いたくない。離れたドォを追いかけてフックの川原が、鬼神の笑みを浮かべる。しかし、パンチがワイルドになっている川原だったが右を当て、蹴りに繋げる。左を返しドォ、組んでヒザ蹴りに川原は左ボディショットを決める。

さらにワンツーに左をヒットさせた川原は、左ジャブの相打ちからローを蹴られる。残り90秒、ドォが右を当て川原の右をかわす。川原はスイッチして腹を2つ殴られる。そこから右を当てた川原の右ローで、ドォが回る。さらに左ミドルを入れた川原は、タイムアップと同時にドォとハグ、手を握り合って頭を下げた。

1Rはドォ、3Rは川原が手数と圧で回っていたが──果たして──結果は3-0で川原に!! ブーイングも起こるなか、川原はユライア・フェイバーにベルトを渡され涙を見せる。そして──「僕らは歴史を創った。アンソニー・ドォ、ありがとう。このベルトは米国で初めてのストロー級のベルト、UFCにストロー級を創りたい。どうだろう? ダナ・ホワイト。UFCストロー級を創って欲しい、僕らは準備できている。Why Not?」と英語でアピールし、続いて「日本の皆さん、応援ありがとうございました。ここからUFCストロー級設立に向けて動きたいと思います。ありがとうございました」と大阪弁で話した。


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【A1 Combat19】ストロー級タイトル戦出場、川原波輝が「何を言っても説得力がない」と取材拒否!!

【写真】ZOOMで話をしてくれる──その前提が、試合前に彼の想いを掲載しないこと。時代という言葉を使うと、きっと今の時代には合っていない。だからこそ、格好良い(C)MMAPLANET

29日(金・現地時間)、カリフォルニア州ウィートランドのハードロック・ライブで開催されるUrijah Faber’s A1 Combat19に川原波輝が出場し、アンソニー・ドゥとA1 Combatストロー級王座を賭けて戦う。
Text by Manabu Takashima

川原にとって一昨年4月のダニエル・ウィリアムス戦以来、実に1年11カ月振りの実戦となる。


DEEPストロー級王者からONEと契約、ショートノーティスでリト・アディワンと対戦もKO負けをしたのが2021年1月のこと。以来、川原はストロー級世界一を目指す戦いに加わったのは3年間に僅か2度で、ONEのサークルケージ(最近はリング)を離れることとなった。

実際、川原は1月の日本大会出場という方向で準備を進めていたが、実現せず。ばかりか、彼とONEの契約は既に切れていたことが発覚していた。試合出場を交渉中のファイターの契約の有無が明白でないというのは、謎でしかないが──このような例は事実、他でも見られていた。

その後、ONEと再契約する選手も存在しているなかで、川原はこの契約期間の終了をもって、アジア最大のプロモーションにおける終戦を決めた。

そして、今回のタイトル戦に挑むことに。A1 Combatはその大会名から分かるように現在、川原が本拠地とするアルファメールのユライア・フェイバーがプロモートするフィーダーショーだ。UFC Fight Passでも視聴できるイベントがストロー級王座を新設し、川原がその座に挑む。

対戦相手のドゥも過去にONEで戦った経験のあるファイターで、ONE WSで彼もまたリト・アディワンに敗れている。そのドゥは来日経験があり、2018年にパンクラスで八田亮を破っている。日本での試合はストロー級契約だったが、適正体重で戦う機会が非常に少ないキャリアを送ってきた。

ONEのストロー級はハイドレーションを禁止する前提で125ポンド、実際は水抜き減量をしている選手もおりユニファイドのストロー級よりも大きな選手が多い。そういうなかでドゥも北米ではフライ級で戦っており、A1ではフライ級タイトルマッチでも戦い、敗れている。川原と同様にドゥにとっても、北米でのストロー級の解禁は待ちに待った絶好の機会といえるだろう。

ともあれFight Pass中継のある北米MMAプロモーションにストロー級王者は存在せず、日本とONE以外でストロー級王座が設けられているのも、インドネシアのONE PRIDE MMAなど極めて限定されている。そのなかで北米、しかもユライアが肝入りでストロー級王座を新設する。今、何がA1──そして北米で起きているのか。

その事実を確認し、また王座決定戦に関する意気込みを川原に話してもらうと取材を申し込んだところ、「僕は試合に勝っていない。負けた僕に発言権はないことも分かっている。結果を残していない選手が、試合前に何を話しても説得力はないので」と──固辞。

「勝って、説得力を持たせる」という川原、彼の決意とこれからの野望を日本のMMAファンに伝えさせてもらうためにも──アンソニー・ドゥとのタイトル戦は、必勝。勝利をデフォルトとしてほしい。

■視聴方法(予定)
3月30日(土・日本時間)
午前11時~UFC Fight Pass

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【DEEP117】佑勢乃花とのストロー級暫定王者決定戦、越智晴雄─01─「愛媛から東京での試合は初めて」

【写真】故郷でジムを開き、生徒に背中を見せるタイトル戦となる越智(C)SHOJIRO KAMEIKE

10日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP117で、越智晴雄が佑勢乃花とのストロー級暫定王者決定戦に臨む。
Text by Shojiro Kameike

越智は2017年9月にDEEPストロー級王座を獲得し、2度の防衛に成功した。しかし2020年8月、川原波輝に敗れてベルトを失い、以降はフライ級で戦っていた。フライ級GP以降はストロー級復帰を視野に入れ、キャッチウェイト戦で2連勝し、今回の暫定王座決定戦に挑むこととなった。今年7月には地元の愛媛県でジムをオープンした越智に、愛媛での練習環境について訊いた。


――MMAPLANETで前回インタビューさせていただいたのは、DEEPフライ級GPの本田良介戦の時でした。やはりストロー級に落とすと、目に見えて絞り具合も違いますね。

「あぁ、痩せていますか。フライ級の時よりも3~4キロ違いますからね」

――フライ級で試合をする時と今回では、練習時の体重も違いますか。

「試合直前になると体重も違いますが、普段の練習時はそんなに変わらないと思います。ただ、僕もストロー級で戦っていたのが3~4年前なので、記憶も定かではなくて(笑)。もともと試合当日の体重は、ストロー級でもフライ級でも同じぐらいでした。今回はちょっと怖いので、早めに減量しているんですよ。だから今回は、試合当日もそこまで体重は戻っていないかもしれませんね」

――「今回はちょっと怖い」というのは?

「単純に計量失敗が怖いです(苦笑)。去年12月の中村真人戦は55キロ契約で、今年5月のキム・ウジェ戦も56キロ契約でしたから、フライ級と変わらない体重だったんですよ。完全にストロー級まで落とすのは、川原波輝選手に負けて(2020年8月)以来で」

――フライ級で試合をする時は、それほど減量もなかったのですね。

「体重については試合直前に微調整するぐらいで、減量とは呼べない程度のものでした。でも今回、減量はあってもコンディションは良いですね」

――なるほど。越智選手は現在、地元の愛媛県でご自身のジム「Little Giant Gym(リトル・ジャイアント・ジム)」を運営されています。まずはジムについて教えてください。

「今年7月1日、愛媛県松山市にジムをオープンしました。3月中旬に愛媛県に戻って、5月末に試合をしてからまた愛媛でジムのオープン準備があり――という感じで。前回は、試合前の1カ月間は東京で練習していたんですよ。だから愛媛から行って東京で試合をするというのは、今回が初めてになりますね」

――東京と愛媛では、練習環境も大きく変わりましたか。

「やっぱり大きく変わりますね。ジムを始めたばかりで、プロ選手もいないですし。今はパラエストラ愛媛所属の矢野武蔵君という修斗に出ている選手や、愛媛で柔術をやっている友人と一緒に練習させてもらっています。あとは自分自身でコンディションを落とさないように、走ったり筋トレしたり。昼間は自分のトレーニング、夕方からジムの指導というスケジュールを過ごしています」

――……ひとつ気づいたことを言っていいですか。

「はい。何でしょう?」

――本田戦の前にインタビューさせていただいた時より、表情が柔らかくなっていますね。

「えっ、そうですか。アハハハ」

――フライ級GPの時は、それだけ気持ちも張り詰めていたのか。あるいは地元に戻ったことが、それだけ精神的な面で大きく影響しているのでしょうか。

「どうなんでしょうね……。地元に戻った一番大きな理由は、家族や子育て、自分の両親のことでした。MMAを続けていく環境としては、やっぱり東京が一番だと思うんです。でも家族のことを考えると――たとえば実家の近くに住んでいると、僕の両親もすぐ孫と会うことができますし。そこで両親が喜んでくれているのを見ると、地元に戻ってきて良かったなぁとは思いますね」

――フライ級GPの前から愛媛県でジムを開くことはお聞きしていました。そのなかで、フライ級GPに出る最大の理由が「ベルトが欲しい。現役チャンピオンとしてジムを開きたい」ということで。しかし、その夢は叶いませんでした。

「もともとフライ級GPが始まる前に、ストロー級に戻すことを考えていて。でもフライ級GPのオファーを頂いて、僕としてもベルトが欲しい気持ちも強くてGPに出ることを決めました。GP後にストロー級で戦うことを決めたのも、やっぱりベルトが欲しいからです。

チャンピオンになると、自分以上の周りのみんなが喜んでくれる。ベルトを巻くというのが一番分かりやすくて。最近、ウチのジムも若い子——しかも『プロのファイターになりたいです!』という子の入会が増えていて。ジムにベルトを持って帰ってくることで、そういう若い人たちも『愛媛にいてチャンピオンになれるんだ!』と思ってほしいんです。……僕の場合は10年以上も東京にいたので、ちょっと違うかもしれないですけど(笑)」

――アハハハ。それでも現役王者が指導してくれる、というのは地元の若い選手にとっても大きな力になるでしょう。

「そうですね。あとは、やっぱり東京と愛媛ではMMAの認知度も全然違います。でもベルトがあれば、愛媛県で格闘技を見たことがない人たちにも、MMAのことを知ってもらえるんじゃないかと。そういう形で貢献していきたいです」

――今後の愛媛県での活動にも期待しています。試合の話に戻すと、中村戦とキム・ウジェ戦はフライ級時代よりも動きのキレが良いように感じました。契約体重がフライ級リミットとそれほど変わらなかったとはいえ、何か影響があったのでしょうか。

「実は本田さんとの試合から、感覚的な面で変わったんですよ。試合は負けたけど、これまでの試合の中で一番疲れなかったというか。いつもは試合が終わると死にそうな状態になっているのに(苦笑)。

今まで試合になると『殺してやろう』という気持ちになっていました。でも本田さんとの試合では冷静に戦うことができたんです。力みすぎることがなく、おかげで動きも変わってきましたね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
12月10日(日)
午後5時10分~U-NEXT、DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、Samurai TV

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【DEEP117&DEEP Tokyo Impact2023 #07】越智×佑勢乃花のストロー級暫定王座戦、上迫は国際戦で復帰

【写真】ベテラン同士の暫定王者決定戦(C)MMAPLANET

2日(木)、12月2日(日)東京都港区にあるニューピアホールで開催される「DEEP117」と「DEEP Tokyo Impact2023 #07」の対戦カードが発表された。
Text by Shojiro Kameike

夜の部となるDEEP117では同ストロー級暫定王者決定戦として、越智晴雄と佑勢乃花が対戦する。今年5月に大原樹理の持つライト級王座に挑み、ベルト獲得に失敗した上迫博仁は、フェザー級での再起戦で韓国のソ・ドンヒョンを迎え撃つこととなった。


越智にとってはかつて自身が保持していたストロー級王座を、暫定という形ながら取り戻すチャンスがやってきた。2020年8月に越智を下して同ベルトを巻いた川原波輝は、現在ONEに参戦中だ。越智はベルトを奪われたあとにフライ級へ転向するも、DEEPフライ級GPで敗れてストロー級に戻って2連勝中だ。いずれも得意のギロチンで勝利しているが、何よりフライ級での試合と比べ、越智にとって最大の武器である踏み込みの速さで相手を圧倒している。

対する佑勢乃花はMMA戦績19勝14敗3分うち、13の一本勝ちを挙げているサブミッションファイターだ。2022年9月からDEEPに参戦し、これまで2戦を経験しているが、いずれも一本勝ち。テイクダウンを奪われても下からのサブミッションやリバーサル、トップを奪ってからのコントロールも強い。2010年にZSTでプロデビューしてから13年の大ベテランだ。過去の実績では越智が大きく上回るものの、そんな越智の踏み込みの速さを佑勢乃花がいかに捌くのかも注目したい。

”ピナクル”ソ・ドンヒョン×上迫博仁(C)DOUBLE GFC & MMAPLANET

上迫と対戦するソ・ドンヒョンは「ピナクル」(Pinaccle=頂点、所属ジムの名称でもある)のニックネームを持ち、MMA戦績は5勝2敗1分。これまでTop FC、Angel’s FC、さらにDoubleG FCと韓国MMA団体を渡り歩き、今年4月にはAngel’s FCの代表としてHEATとの対抗戦に出場した。倉本拓也を相手に前蹴りとローで距離を制し、パンチのカウンターとテイクダウンで優位に立ち判定勝利を収めた。

しかし距離とテイクダウンの勝負となれば、上迫が有利となることは間違いない。さらにこの試合からフェザー級に戻す上迫の動きにも注目が集まる。一方のソ・ドンヒョン――というよりも今の韓国勢は、DEEP×Black Combat対抗戦の内容でも明らかなように、相手の研究と実行、そして自身の成長具合が計り知れない。過去の試合映像と全くファイトを見せるのが、今の韓国勢の強さだ。

また、昼の部となるDEEP Tokyo Impact2023 #07では原虎徹が三ツ塚勇介と対戦する。2022年は元KOPの小川徹をKOしてブレイクかと思われた原だが、続く杉山廣平戦では一本負け。ここが踏ん張りどころだ。また、プロデビューから2連勝中の中務太陽が諏訪部哲平と対戦する

11月から12月にかけて、大阪大会も含めて6大会――現在のDEEPの勢いを見せつけるかのような大会数と内容が、来年の展開にのどのような影響を及ぼすのか見逃せない。

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