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【Shooto2020#03】5月31日無観客大会の追加カード発表。2回戦で注目の木下タケアキ✖西川大和が実現

Nishikawa vs Kinoshita【写真】2回戦ながら注目度の高い一戦となる西川✖木下(C)MMAPLANET

8日(金)、サステインより31日(日)に会場非公開でABEMAテレビマッチとして開催されるProfessional Shooto2020 Vol,3 Supported by ONE Championshipの追加対戦カードが発表された。

暫定世界バンタム級王座決定戦=岡田遼✖倉本真一に続き明らかとなったのは、3回戦でライト級=SASUKE✖西浦ウィッキー聡、フェザー級で石井逸人✖齋藤翼、修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント準決勝=黒部三奈✖大島沙緒里&杉本恵✖中村未来、そして2回戦のライト級戦=木下タケアキ✖西川大和の5試合だ。


コロナウイルス感染防止を徹底し行われる今大会は出場選手の免疫力の低下を防ぐために、水抜き減量による体重調整を極力排除することが伝えられていた同大会だが、男子の3試合は通常階級より1階級上で組まれている。なお、女子トーナメントに関しては体重に関しては特にリリースでは触れられていない。

西浦は元々4月17日に開催されたRoad to ONE02で論田愛空隆と対戦予定も、同大会にスライドされ論田の負傷欠場でSASUKEの対戦とあいなった。さらにはバンタム級インフィニティ・リーグで、キャリアの再構築に踏み切った石井は、引き分けを挟んで7連勝後に藤井伸樹に敗れた齋藤とマッチアップに。譲れない、気持ちの強さのぶつかり合いとなろう。

そんな3回戦に負けじと注目されるのが、ライト級の2回戦=木下✖西川の対戦だ。KWF極真会館・武心塾出身の木下は2015年KWU(極真世界連合)世界大会え80キロ級で準優勝の実績を持ち、左上段回り蹴りの使い手として知られていた。プロデビュー前にK-MMA界の未来=ユン・チャンミンを格闘代理戦争のワンマッチにおいて左ハイでKOし、MMAでもその威力をまざまざと見せつけていた。

しかし修斗デビュー後はキャリアで大きく上回る久保村ヨシTERUに反則負け、再戦でも58秒でKO負けするなど苦い水を味わった。その後は31秒、84秒と秒殺KOでらしさを見せつけている。そんな木下に対するは、北のMMAを背負って立つ17歳=西川大和だ。

父に格闘技指導を受け、PFCでアマチュアからキャリアを積み、韓国のTOP FCや国内でもNEXUSとステップアップを図るや、立ち技でもシュートボクシングで元王者の坂本優起に勝ち、4月17日のRoad to ONE02では緑川創に判定負けを喫したものの、その健闘ぶりで一気に注目度を高めた。日本MMA界の老舗、修斗デビューへの踏み絵となる試合で、周囲の評価を絶対的とした。

一撃の香りを残す木下と、日本にも出てきたガチャガチャMMA世代の西川が、どのようなMMAを繰り広げるのか──非常に興味深い最大10分間の戦いだ。

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【Shooto2020#03】狡猾さを併せ持つ出木杉君=岡田遼✖投神=倉本一真で、暫定バンタム級王座決定戦

Shooto【写真】プロ修斗公式戦でも、このようなシーンが見られることになる (C)MMAPLANET

5日(金)、サステインより5月31日(日)に会場非公開でABEMAテレビマッチとして開催される大会が、3月の後楽園ホール大会が中止されたことを受けProfessional Shooto2020 Vol,3 Supported by ONE Championshipとして開催され、暫定世界バンタム級王座決定戦=岡田遼✖倉本一真が組まれるという発表があった。

現プロ修斗世界バンタム級王者の佐藤将光はONEと契約しており、昨年は修斗凱旋が見られたものの現在サークルケイジで3試合連続フィニッシュ勝利を挙げており、ONEでも世界王座挑戦が見えてきている。つまり修斗王座の防衛戦を行うことは現実として考えられず、環太平洋王者の岡田とデビュー以来破竹の7連勝中の倉本が暫定王座を賭けて戦うこととなった。


コロナウイルス感染防止を徹底し行われる今大会は、先のイベント開催のリリースでは出場選手の免疫力の低下を防ぐために、水抜き減量による体重調整を極力排除した「通常階級より1階級上」で試合が組まれる方向である一方で、選手権試合に関しては当日計量と1階級上での試合は行わないという一文が見られた。

つまり岡田と倉本の一戦は前日計量で、北米ユニファイドと同様の61.2キロに落とす必要があることになる。このタイトル戦以外は当日計量が行われる公算が高いとのことだ。

ケージの中だけを見ると、両者のマッチアップは修斗にあって最大激戦区の暫定ながら頂点を決めるに相応しい顔合わせといえる。昨年9月の安藤達也との環太平洋王座防衛戦はドローだったものの2017年7月から負けのない岡田は、アマから修斗から修斗一筋でキャリアを積んできた自負を胸に総合力で勝負に出るに違いない。対してクラッチを組み、相手の足の裏が少しでもキャンバスから離れた瞬間に制御不能に陥れ投げまくる投神=倉本は、その組むまでに頭と言わず、腹、スネ、ヒザ横、太腿に打撃を受けないことが重要になってくる。

Kuramoto現に投げまくって勝った昨年11月の根津優太戦では、序盤に根津のローでスネの腓骨を折るというダメージを倉本は受けている。

スピニングバックフィストが当たっていないと、その後の投神祭りもなかったことも考えられ、やはり組むまでのダメージを如何に抑えるのかに勝負は左右されるだろう。

Okadaこの試合に先駆け、世界のトップと肌を触れたいという強い気持ちでATTでの出稽古も経験した岡田が、圧倒的に組み力で優るワールドクラスレスラーをどのように攻略しようとしているのか。

スマートな頭と、狡猾な腹の探り合いにも秀でている出木杉君の図太さが最大レベルの作用するに違いない。

MMA特有のスクランブルに長けた岡田だが倒された場合にスクランブルでなく、ガードポジションを取るというオプションも今回ばかりは存在する。自ら背中をつける寝技は現代MMAでは判定を考えるとご法度。とはいえ、倉本の投げも現代J-MMAの枠を超えている。この異次元の組みには、ご法度を犯すぐらいの思い切りも欠かせないはず。岡田は自分のペースにするにも、倉本の怒涛の組みを捌く必要があり、倉本は組むまでの攻撃を捌かないといけない。序盤、どのような動きが見られるのか。自ら動く必要があるのは岡田──そんな暫定王座決定戦か。