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【DEEP113】テイクダウンから一切のチャンスを与えず、北岡が大山をギロチンで仕留める

【写真】北岡の一本勝ちは2018年4月のタラス・サパ戦以来(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
Def.3R2分26秒 by ギロチン
大山釼呑助(日本)

サウスポーの北岡に対し、大山が左手を伸ばす。すぐに組んだ北岡がテイクダウンを奪い、大山に背中を着かせた。ハーフガードの大山の首に左腕を巻き付けていく北岡。大山は体をずらしていくが、北岡が右腕を差し上げて抑え込む。右のパンチで削りながらパスを狙う北岡は、左腕で大山の首を抱える。首にプレッシャーをかけられる大山は、一度ガードに戻すもすぐにハーフガードへ。大山が下からヒジを突き刺すが、状況を変えることはできない。北岡は大山の頭をケージに押し込み、右のパンチを連打する。大山が下から暴れるも、北岡が左腕を枕にして抑え込み続けた。

2R、北岡は左ロー、左ミドルから組みついていく。両差しから大山をケージに押し込み、ダブルレッグへ切り替えて尻もちを着かせた。立ち上がる大山、北岡はダブルレッグでしっかり背中を着かせる。北岡が左腕を差し上げ、右ヒジを押し付けていく。大山の頭を押し込み、パンチとヒジで削りながら、北岡が大山の右腕をキムラで抱えた。極めることはできなかったが、そのまま大山の右腕をコントロールしながら左ヒジを叩き込んだ。

最終回、右アッパーを突き上げた北岡がダブルレッグで組みつく。シングルレッグ、ボディロックに切り替えてケージ際でテイクダウンを奪った。左腕で大山の首にプレッシャーをかけつつ、パスしてサイドへ。ボディに右のパンチを、顔面で左ヒジを叩きこむ北岡は、スクランブルから左腕で大山の首を捕らえ、ギロチンでタップを奪った。試合後、前戦と同じく北岡はマイクを握ることなくケージを後にした。


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CORO DEEP DEEP113 MMA MMAPLANET o YouTube   チャンネル 上迫博仁 中村大介 力也 北岡悟 大原樹理 大山釼呑助 安谷屋智弘 本田良介 村元友太郎 福田龍彌 誠悟 青井人 高野優樹

【DEEP113】計量終了 明日、戦う――フライ級GP出場者たちの優勝者予想。「福田」、「福田」、「福田」

【写真】結果、福田龍彌が本命、本田はアンダードッグのままで決勝前日まで来た(C)MMAPLANET

7日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 113 Impactの計量が中野区中野サンプラザ11階で行われた。

メインでフライ級GP決勝=福田龍彌×本田良介、コメインでDEEPライト級選手権試合=チャンピオン大原樹理×チャレンジャー上迫博仁が組まれた今大会。

ここでは計量結果とGP決勝に向け、GP出場3選手の勝利者予想&その理由をお届けしたい。


<58キロ契約/5分3R>
安谷屋智弘:58.0キロ
ヒロヤ:57.85キロ


安谷屋智弘
勝者:福田
「自分といい勝負をしたからです」

<フライ級/5分2R>
村元友太郎:57.2キロ
ビョン・ジェウン:57.1キロ


村元友太郎
勝者:福田
「本田選手も頑張るんですけど、福田選手をテイクダウンしきれずに削られる。徐々にダメージを与える福田選手もフィニッシュできないけど、判定で勝かちます。でも、こんなことを尋ねられるのは侮辱なので、明日しっかりと勝ちます」

ビョン・ジェウン
勝者:福田
「本田選手に勝ってほしいけど、福田選手が上手くするかなと思います」

■視聴方法(予定)
5月7日(日)
午後5時20分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP113計量結果

<フライ級GP決勝/5分3R>
福田龍彌:56.65キロ
本田良介:56.06キロ

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理:70.25キロ
[挑戦者] 上迫博仁:70.2キロ

<バンタム級/5分3R>
CORO:61.7キロ
力也:61.45キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.8キロ
大山釼呑助:70.6キロ

<フェザー級/5分3R>
中村大介:65.75キロ
青井人:66.15キロ

<58キロ契約/5分3R>
安谷屋智弘:58.0キロ
ヒロヤ:57.85キロ

<フライ級/5分2R>
村元友太郎:57.2キロ
ビョン・ジェウン:57.1キロ

<フェザー級/5分3R>
高野優樹:66.3キロ→
西谷大成:66.3キロ→

<メガトン級/5分2R>
誠悟:117.55キロ
江畑秀範:―キロ

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【DEEP113】大山釼呑助戦へ、北岡悟─02─「殴り合い…それも強さでもあると思います。いざとなったら」

【写真】いざとなる時があってはならない試合前も、いざとなった時の強さも養う (C)MMAPLANET

7日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP113 IMPACTで、大山釼呑助と対戦する北岡悟インタビュー後編。

4年2カ月振りの勝利から、3カ月のインターバルで大山と戦う北岡の心身の状態の良さが伺えるなかで、技術&試合の組み立て方に続き──その根底にあるファイターとしての矜持を語った。

<北岡悟インタビューPart.01はコチラから>


──そのマモルさんがコーナーに就くことは?

「八隅さんがいないときに、一度お願いしたことがあります。でも、指導を受けるのとセコンドに就いてもらって指示をしてもらうこともまた違って……。究極的には流派が違うから」

──なるほど、そうなると根本が八隅さんは同じですか。

「そうですね。そういうことなんです。究極的な流派的な問題で。ただ、マモルさんから貰ったもの、自分に入ったモノは絶対的にあります。そこには自信があります。だからドリル練習の時も当然なのかですが、誰よりも理解している自負があるし、それを皆に伝える役割もできる。僕はちゃんとしたマモルさんの生徒です」

──では、3週間を切った大山戦に向けてですが、このところは現状のような心持ちで準備できていたと。

「僕の中では上迫(博仁)戦がデカいです。上迫君は正直、鈴木琢仁は当然として大原樹理よりも強いと思っていましたし、あの試合は大きかったです」

──大原樹理戦、鈴木琢仁戦を経ての上迫博仁戦、江藤公洋戦の2試合はどこかで「誰か介錯してやって」という想いがあったのですが、結果的に介錯を求める場でなく、そこから戻って来る試合になりました。

「ありがとうございます。思い切り負けておいてなんですけど、上迫君にも江藤君にも僕を介錯する力なんてないですからね。うん。僕はまだ途上ですからね」

──では途上における大山戦、自身の目標に向かって何を見せないといけないと考えていますか。

「何を見せないといけないか? 見せるということじゃないな。こうしたいということはあるんですけど、大事なことは勝つことで。勝てば良かろうと思っています。見せたいというのは……見る人の勝手です。試合を見てくれた人が、何をどのように想ってくれても僕はそれで良いです」

──見せたいではなくて、やらないといけないことがあるという感覚ですか。

「そうですね。やりたいことがあるから、そのために──ですね」

──前回の試合はやりたいことをやり通した。それでも不満があったわけですか。

「う~ん……。そうですね……う~ん、あんまり何か、こないだの試合の感想は表立って言いたくないということはあります」

──勝負は何が起こるか分からないですが、勝利という結果を得られるのであれば次の試合こそ北岡選手の満足度に関わらず、ファンにマイクで何かを話して欲しいとは思っています。自らマイクを握るぐらいの試合が北岡選手にとってもベストかと。

「う~ん……。ノーコメントでお願いします(笑)」

──了解です。

「ただ良い練習をさせてもらって、ここまで来ているのは絶対です」

──ベテラン勢が元気な印象が強かった日本のMMA界ですが、若い力も育ってきました。

「ハイ、皆が頑張っています。ただ平田(直樹)君なんて、なんでプレリミなんだよって(笑)。平田君は強いです。最近は中田(大貴)君は来ていないけど、前に来ていて。高木(凌)選手とか亀井(晨佑)選手もグラップリングに来ていて、もちろんMMAとグラップリングは違うけど……まぁ、まぁ、そういうことですよ(笑)」

──とはいえ練習ではグラップリングは100の力を出すことは可能だと思いますが、打撃は違います。打撃があるとグラップリングが50になる可能性があります。それをやってほしいという風に思わないですが、北岡選手は『最後は殴り合えるよ』という戦いをしてきました。

「あぁ、殴り合い……それも強さでもあると思います。いざとなったら、向き合う気でいます」

──いざとなった時ですよね。そのいざという時にやり合える気持ちは、ファイターとしての矜持に通じていますか。あるいは強さの根拠に。

「それもあるし、苦しくなった時になぜか前に出ることができる。あとは『行ったれ』ってなれるところがある」

──ただし、北岡選手がしようとしているファイトより、苦しくなった時のファイトの方が評価されるのはまた違うと思います。

「安易ですからね。一つ間違えれば、安易な選択だから。それも理解できています。一か八かになることですから。同時にそっちの方が評価されるのは、それはそれでありがたいことで誉でもあります。内心、いざとなったら俺は行けるよっていうのは。僕より強い人はいるけど、心を打つ戦いをして評価される部分が僕にはある。

ただ、『違う』と言われていることは分かります。そのなかでも、そこまで極端に振り切ることがなくても、そういうことができるとも思っています。勝手にそういうところが出てくるので」

──過程にあるならば、「いざ」という場面が来ないことが好ましい次戦かと。

「そういう試合じゃない。そう思っています。うん」

■視聴方法(予定)
5月7日(日)
午後5時20分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

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【DEEP113】大山釼呑助戦、17日前の北岡悟─01─「整理し、組み合わせることで新しいモノが生まれる」

【写真】肉体も精神も心地よい疲労の仕方をしているように見えた (C)MMAPLANET

7日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP113 IMPACTで、北岡悟が大山釼呑助と対戦する。

2月の高野優樹戦で4年2カ月振りの勝利を挙げた北岡が、3カ月のインターバルで今年2戦目に挑む。ロータス世田谷で精力的なスパーリングを終えた北岡の『今』を尋ねた。


──MMAPLANETの北岡選手の試合前インタビュー、計量後以外のモノは実にiSMOS.1前以来、2年9カ月振りになります。

「あぁぁぁ、ハイ。そうかもしれないですね」

──試合前1週間や2週間と比較して、計量後はピリピリ感が一段落している。それが一番の理由でした。

「あぁ、でもあと今はもう3週間切っていますよね。それを考えると、イライラしていないと思いませんか」

──そうなんです。前回、ゴン格でインタビューをさせてもらった時に、次の試合前はできるかもと感じて。

「うん。なるほど」

──正直、イライラしていないことが北岡選手に良いことなのか、良くないことなのかも正直、分からないのですが。

「そうですね。ハイ。そういう空気感でないことは、前回の試合に勝った影響はあるかもしれないけど、去年の試合前から変わって来ていたと思います。この3年間ぐらいで徐々に変わってきました」

──ロータスの練習も久しぶり取材をさせてもらい、ここも良いのか悪いのか分からないですが、以前と比較してスパーリングを楽しめている感じもしました。

「あぁぁぁ、なるほど。やっぱり自分のジムで練習している時と比較するとイライラしていないですよね。パンクラスイズムでは他のことがどうしても目に入ってしまうので。責任者だから……ここでも一番の年長者としての立ち振る舞いには気を付けようとは思っていますけど。やっぱり、自分のジムだけでなくここがあるのは大きいです。ロータス世田谷がないと、続けていられないと思います」

──金原(正徳)選手、八隅(孝平)さんの声掛けも良い空気を醸し出しているというか。

「あの声があるのは、パンクラスイズムとは違います。それは違います(笑)」

──そして、やはり以前と比べると動きが良く見えます。

「あぁ、ありがとうございます。動けていますね」

──動けていますが、しっかりとやられている。ここも大切かと。

「まぁ、松本(光史)さん──強いですから。いまだにアキラさんに負けたこと、『なんでやねん』って思っています。ずっと、想っています」

──他の選手とのスパーリングもそうですが、テイクダウンされ下になっている。そこに抗い、同時に受け入れているという風にも見えました。

「別にただやられているだけじゃないですし、良い練習になっています。やられた場合も超ダメダメではない。それを分かってやっている。良い練習ですよね」

──シングルで動きを止めている時、下になった時なども状況を打開するために考えて、スパーリングをしていますか。

「ハイ。動かせることを考え、変化できることを試みてやっています」

──とはいえキャリアを積んでくると、やることは大きく変わらないかと思います。

「ハイ。それは変わらないです。なかなか変わらないものです。整理したりして、組み合わせによって新しいモノが生まれたりするけど。そのなかでも色々とアドバイスを貰って、ここから派生できる動きを考えてはいます」

──劇的なストライカー転身などあり得ないし、華麗なステップを踏むようになることもない。そして対戦相手も北岡選手が何をしてくるのかは、百も承知です。

「練習相手になるとなおさらですし、試合ですらそうです」

──そのなかで、何か変化を加えることで相手も戸惑う。そういう何かを投入していくことが、北岡選手の成長になるのでしょうか。

「入り方は色々と考えています。ボディムーブとか、打撃に関しても動きに変化を加えて。距離とか、リズムですね。あるいは、そこを破壊した動きだとか。勝手に変化を加えない動きが出ることもあります。もう本能で動く部分もあるし、そこはそこで全てを含めて戦いです。そのなかで、自分がやってはいけない動きをあぶりだすのも練習で。イメージトレーニングと実際に体を動かしてすり合わせるような感じです」

──そこのすり合わせは誰とすることが多いのですか。

「練習している人とちょっと軽く答え合わせする程度で、基本は自分ですよね。八隅さんと話をしても、そこには八隅さんには八隅さんの見解、受け取り方があるので全部が僕にフィットするわけじゃない。川村(亮)も理解しているし、松嶋(こよみ)君も理解しているから、そういうことを軽く話すことはあっても全てを答え合わせするわけじゃない。

MMAはちょっと情報量が多いので。それこそスパーリング相手に、自分の動きのフィードバックを求めたりしても、自分の考えている全てのことを種明かしするわけじゃないですからね。そこは皆に対して、ですね」

──皆が良いと思って話してくれるなかでも、取捨選択がある?

「そもそも皆が僕には対して、気軽にそういう話を振って来ない(笑)。だからこそ、言ってくれる人の言葉は大切にします。違うなって思うことも聞きますし。そうなると確実に話してくれるマモルさんという存在があって。試合前にはマモル塾をプライベートでやってもらっていますし、月に2回パンクラスイズムでドリル練習の指導をしてもらっているので、そこにも参加しています。

それでもマモルさんが言ってくれることを、全てそのまま取り入れるのではなくて、どのように僕に落とし込むのかという話ですし。マモルさんとの付き合いも、もうまる6年だから結構その辺も互いに分かっている。マモルさんの求めていることの理解は、最低限はしていると思うので」

<この項、続く>

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