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45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase348 大塚智貴 秋葉太樹

【Pancrase348】大塚はTD奪うも展開をつくれず。投げ&三角の秋葉が試合を支配してユナニマス判定勝ち

【写真】本人は内容について反省の弁を述べるも、今の秋葉にとって最も必要なのは、この勝ち星だ(C)MATSUNAO KOKUBO

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
大塚智貴(日本)

ガードを高く構えた両者。秋葉がプレスをかけながら右クロスを打つ。大塚がニータップからグラウンドに持ち込んだ。左腕で大塚の首を抱える秋葉。しかし大塚が左腕を差し上げ、秋葉のクラッチを解く。秋葉は自身の右足を使って、大塚の左腕を押さえる。

大塚はコツコツと右の拳で秋葉のボディを叩くが展開はない。秋葉はボトムから左ヒジを叩きつけるも、大塚のボディロックを解くことはできず。大塚が体を起こしてパウンド、鉄槌を放とうとしたところで、秋葉が左腕を取った。腕を抜こうとする大塚の顔面に鉄槌を打ち込む秋葉。大塚が腕を抜き、再びガードの中に入ったところで初回が終わり、このラウンドはジャッジ2名が秋葉の10-9、ジャッジ1名が大塚の10-9としている。

2R、ケージ中央で大塚が左のロー、ミドル、ハイ、関節蹴りと散らす。さらにニータップで組みつくも、ケージを背負わされてしまう。その瞬間、秋葉が小外刈りで背中を着かせた。大塚が立ち上がると秋葉はバックコントロールへ。右足を差し込み、オタツロックを狙うが固定はできず。秋葉が一発パンチを入れてから再び右足を差し込むも、大塚が正対した。

投げる秋葉、耐えた大塚がシングルレッグで組むも、秋葉がカウンターの横三角で絞め上げる。ここは極め切れなかったが、秋葉は再び横三角をセットアップする。クラッチを解いた大塚はシングルレッグからボディロックでケージに押し込む。秋葉が払い腰でグラウンドに持ち込み、袈裟固めへ。さらにバックマウントを奪う。正対した大塚がまたもシングルレッグで組んだが、秋葉は組まれながら跳びヒザを見せる。大塚は尻もちを着いている秋葉をケージに押し込み、パウンドを落とした。秋葉もスクランブルを狙ったもののラウンド終了。このラウンドはジャッジ3者とも秋葉の10-9としている。

最終回、大塚が首相撲へ。離れた秋葉に右スピニングバックフィストがヒットする。倒れた秋葉もスクランブルを狙ったが、ここは大塚がトップを奪った。ボトムの秋葉はハーフネルソンから、大塚の右ヒジを絞りにいく。大塚が左に回ると、秋葉はオモプラッタからリバーサルしつつ三角をセットアップする。腕を取られながらも上半身を抜いた大塚。秋葉は大塚の肩口を蹴って倒し、トップに回る。大塚のハーフガードが固く、秋葉が立ち上がった。しかし大塚はマットに背中を着けたまま。秋葉が再びガードの中に入り、試合終了のホーンを聞いた。

裁定は秋葉がユナニマス判定勝ちを収めた。これで2連勝となった秋葉は「メインがなくなった分、僕が盛り上げないといけないと思いました。でもスカッといけない内容で、まだまだ道は長いと思います。それでもベルトにまた一歩近づいたと思うので、よろしくお願いします」と語った。


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45 o PANCRASE Pancrase344 Pancrase345 UFC   アリ・カラダギィ パンクラス 内藤由良 大塚智貴 山崎聖哉 神谷大智 西尾真輔

【パンクラス】速報中!PANCRASE 345

IMG_9976
さてさて、朝からひとしきりUFCで盛り上がりましたが日本はパンクラスの日。浜松町のニューピアホールではPANCRASE344、PANCRASE345が開催されます。既に昼の部は終了しているため、夜の部PANCRASE 345を速報します。メインに出場予定だったディラン・オサリバン(米国/キルクリフFC)は入国問題で試合出来ず、代わりにアリ・カラダギィ(クルディスタン/パラエストラ東京)がミドル級チャンピオン内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム)と対戦するメインイベント。電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご勝者くださいませ。

プレリミナリーファイトは友寄龍太(パラエストラ西東京)、武者孝大郎(マスタージャパン東京)がそれぞれ判定勝ちしました。こちらの詳細は追って。


【第3試合 フライ級】
○大塚智貴(CAVE)
(2R KO)
×山崎聖哉(BRAVE)
1R、距離を置いたスタンドの立ち上がり。大塚はインローを多用してリズムを作る。さらに左フックで一瞬グラつかせて攻勢。さらに打撃の交差からタックルで組みつく大塚。リフトしてテイクダウンに成功。上を固めてラウンドを終えた。
2R、前に出て打撃を出す山崎に対して大塚は胴タックルでテイクダウンに成功。しかし山崎はすぐに立ち上がってスタンドに戻る。すると至近距離でのパンチの打ち合い。ヒヤッとする場面が続くが大塚が組み付くとテイクダウン。山崎が立ち上がると大塚はスタンドでバックに周る。しかし山崎は正対して脱出。距離が出来ると打ち合い。大塚の右ストレートがクリーンヒット。山崎は大の字!レフェリーが試合を止めた!衝撃的なKO勝ち!


【第4試合 ライト級】
西尾真輔(宇留野道場)
(ノーコンテスト) 
神谷大智(BRAVE)
1R、開始直後に神谷は片足タックル。西尾は首を掴んでギロチン。しかし神谷はお構いなしにテイクダウンに成功。さらに強引にサイドに移行する。首を抱えて離さない西尾に対して、そのままパスガードを狙う。しかし西尾は立ち上がって脱出。立ち上がると攻防の流れの中でバッティングがあって試合は中断。ドクターチェックの末に神谷は眼下底骨折の可能性があるとして続行不能と判断。試合はノーコンテスト。
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【Pancrase345】メンタル乱降下のファイトウィーク、内藤由良「勝たないと何も始まらない」

【写真】スーツを脱げばカルバンクラインのカラダギィに対し、内藤はまさかのミーアキャット。実家でミーアキャットを飼っているそうだ (C)MMAPLANET

本日30日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるダルヘッダー夜の部= Pancrase345のメインで、内藤由良がアリ・カラダギィと対戦する。
Text by Manabu Takashima

2年3カ月振りの実戦となる内藤は、キルクリフFC所属のディラン・オサリバンと対戦予定だったが、水曜日の夜にオサリバンが入国できなかったことが発覚──急遽、カラダギィと戦うことが決まった。

J-MMA重量級期待の新鋭はUFCを目指し、海外でのステップアップを図るも決まりかけた試合がことごとく流れた。この間も練習仲間の間で語られる内藤の強さは伝わってきたが、やはりファイターは公衆の面前で強さを見せつける必要がある。紆余曲折がありながらも、その場に戻って来る内藤の話を計量直後に訊いた。


――オサリバン戦が無くなったと聞いたのは、いつ頃だったのでしょうか。

「水曜日の夜でした(苦笑)。ちょうど、パンクラスのオフィスに用事があって。『ロッキーが迎えに行っているから』という話も聞いていたんです。で、チケットを配って家でゴロゴロとしていたら、彼が入国できなかったという連絡がありました。

最悪、体重オーバーはあり得るとは思っていました。でも、ここまできて試合がなくなるとは……。もう99.99パーセント、試合はないと思っていました。国内で階級下の選手がやってくれるわけがないし。外国人が3日で来れるものでもない。もう水曜日の夜から木曜日の夜まで、死んでいました(苦笑)。何もやる気がおきなくて……計量の前日なら、心が折れて食べていたかもしれないですね(笑)。

だから、良く対戦相手を見つけてもらえて……凄く人に恵まれ、パンクラスに愛されていると思います。木曜日の夜に『見つかるかもしれない』、『やってくれると言っている選手がいる』という話があって、そこで気持ちを戻しました。

これから海外で戦っていくと、対戦相手が直前で代わるなんて普通にあると思うんです。そういう場合も気持ちを切らさない必要がある。その予行演習になるんだと言い聞かせていました。で、正式に金曜日の朝にアリ選手が試合に応じたという連絡がありました」

──2年3カ月振りの試合、チャンピオンといえどもキャリアは5試合。オサリバンは北米MMA育ちで、そのポテンシャルを見せつける試合になるという期待がありました。

「ハイ、絶対に噛ませ犬じゃないし。5勝1敗で全て1Rフィニッシュ、UFCを目指している30歳。年齢も近かったですし、自分も目指す道があるので必ず倒さないといけない。そういう相手だったので、めちゃくちゃやりたかったです」

──試合が決まってからの日々は、試合が確定しない時期と比べるといかがでしたか。

「やっぱり気持ちの入り方が違いました。相手が決まってから、あっと言う間にファイトウィークになるぐらい充実していましたね。生きているというか、『これだよ、これ』みたいな。何か、体の中から出てくるモノがありました」

──その成果をアリ・カラダギィ選手にぶつけるのみ……なのですが、キックやラウェイを戦っているUAEがベースのファイターだと聞きました。

「ハイ。中井(裕樹)先生と親交が深くて、柔術をやっていると。あとは合気道とか日本の武術にも傾倒していると聞いています。MMAはやったことがないみたいですけど」

──MMAファイターとしては全く分からないです。ただ、この期間で内藤選手との試合を受けて、計量にあの表情と装いで現れる。人として、相当な強さではないかと。

「確かにそうですね(笑)。ドバイに住んでいるって、バシッとしたスーツ姿でやってきて。格闘技をやる必要なんてない人なんじゃないですか。アハハハハ。これで俺に勝てば、パンクラスのチャンピオンに勝ったという泊がつきますし、腕試しをやってやろうという気持ちなのかもしれないです」

──対して、内藤選手は……。

「もうリスクしかないですよね(苦笑)。負けるわけにいかないです。気を抜かないように、自分の得意なところで仕留めに行きます」

──そこですね。オサリバンが相手だとMMAファイターとしての成長や可能性を見せる試合になるはずでした。ただし、相手が代わってキックボクサーなら、もうベースとなる強い部分で勝つのみという試合が必要です。

「そうッスよね。いくら仲間内で評価されても、それが試合で発揮されるのか。本当に言われているような強さがあるのかっていう見方をされていると思います。そこを見せる試合が、ディラン選手とできると期待していました」

──この間、上を目指してなかなか上手くことは運ばなかったです。この試合後、その状況が劇的に変わることはないはず。そのなかで、今後のキャリアアップをどのように考えていますか。

「UFCを目指す中でUAEWなのか、LFAなのか。海外の目根―ジメントと契約していて、ここで勝てば6勝無敗になるのでゴリゴリに押してもらうしかないです。当然、コンテンダーシリーズに出るつもりでいます。その気は満々です。ミドル級だとRoad to UFCもないし、そこで引っ掛かるしかないと思っています。正規ルートなんてないし、何が正解とかもない。僕の階級だと、この島国からUFCに行くというのはそういうことで。日々、模索し続けないといけない。

とにかく明日の試合で勝つ。フィニッシュして勝つ。2年も試合をしていないので、勝たないと何も始まらない。ここで試合をするというのは、そういうことですし。これからのことは、また周囲と協力しあって……今年こそ、UFCに行かないといけないので──明日はしっかり勝ちますっ!!」

■Pancrase344&345視聴方法(予定)
6月30日(日)
午後12時00分~U-NEXT

■Pancrase345

<ミドル級/5分3R>
内藤由良(日本)
アリ・カラダギィ(UAE)

<フェザー級次期挑戦者決定戦/5分3R>
平田直樹(日本)
Ryo(日本)

<ライト級/5分3R>
西尾真輔(日本)
神谷大智(日本)

<フライ級/5分3R>
大塚智貴(日本)
山崎聖哉(日本)

<ウェルター級/5分3R>
渡邉ショーン(日本)
武者孝大郎(日本)

<バンタム級/5分3R>
友寄龍太(日本)
さぶろう(日本)

■Pancrase344

<フェザー級/5分3R>
キム・サンウォン(韓国)
中田大貴(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
眞藤源太(UAE)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
小森真誉(日本)

<フライ級/5分3R>
大野友哉(日本)
小林了平(日本)

<ネオブラットTフライ級準決勝/5分3R>
饒平名知靖(日本)
山崎蒼空(日本)

<バンタム級/5分3R>
渡邉泰斗(日本)
佐藤ゆうじ(日本)

<ストロー級/5分3R>
渋井宏行(日本)
日向優希(日本)

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【Pancrase340】12・24を読む サロハイディノフと対戦、松井斗輝「みんなが言うほど強い相手じゃない」

【写真】スッキリした表情で自信をのぞかせた(C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(土)、東京都目黒区のU-NEXT内カンファレンスルームで、翌24日に横浜武道館で開催されるPANCRASE340の計量が行われた。
Text by Shojiro Kameike

計量では14試合=28選手のうち、フライ級暫定王座決定戦に出場する有川直毅が再計量でクリア。計量終了後、ムハンマド・サロハイディノフと対戦する松井斗輝に試合直前の意気込みを訊いた。


――先ほど計量が終わり、松井選手は56.95キロでクリアしました。

「いつも結構ギリギリですけど、今回は余裕を持ってクリアできました」

――計量後のフェイスオフでは、突然サロハイディノフに持ち上げられましたね。松井選手は挑発に乗りませんでしたが……。

「アハハハ、あれはビックリしました。僕は別に何とも思わないけど、相手は顔が赤くなっていて――自分でやって恥ずかしかったのかなって(笑)」

――今回、サロハイディノフ戦のオファーが来た時は、どう思いましたか。

「たぶんサロハイディノフと対戦することになると思っていたので、『やっぱり来たか』という感じでしたね。今回はランキング上位の選手と試合をさせてほしいと伝えていて」

――サロハイディノフはまだプロで1試合しか経験していませんが、評価が高い選手です。

「そうですね。確かに強いです。でも、みんなが言うほどでは――と思いますよ」

――おっ!! 周囲が抱いている印象と、松井選手の印象とはどのように違いますか。

「確かに勢いは凄いし、ずっと攻め続けてきますけど、細かい技術はそうでもないんじゃないかって思います」

――ご自身については、いかがでしょうか。先ほど計量後のコメントでは「前回の試合より2倍強くなっている」と仰っていました。

「半年前からフィジカルトレーニングをやり始めて、ここ2~3カ月でフィジカルも強くなってきたと実感していますね」

――半年前というと、7月の大塚智貴戦はフィジカルトレーニングを始めた直後ぐらいですか。

「そうです。あの試合は、ちょうどフィジカルトレーニングの効果が出始めたぐらいですね。今までは自重のトレーニングぐらいしかやっていなくて。それがビッグ3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)を中心に、ガンガン重さを上げて鍛えてきました。おかげで大塚戦は、今までの試合よりも安定した試合運びができたんじゃないかと思っています」

――それだけ鍛えると、通常体重が増えていませんか。

「増えましたけど、それでも1~2キロぐらいですね。これからフライ級で上に行くには、しっかりと筋量を増やしていきたいと考えています」

――他に新しく取り組んでいることはありますか。

「打撃の練習量を増やしました。MMAを始めてから、ほとんど打撃の練習はやっていなくて、ほぼ寝技の練習だけでした。打撃に関して言えば、今までの貯金で戦っていたようなもので。でも最近その貯金も無くなってきたというか、うまく行かないことも増えてきたんですよ」

――うまく行かないこと、というのは……。

「パンクラスでの2試合は、どちらも3R戦ったじゃないですか。あれは正直、流してしまったんです。初戦はKO勝ちできたけど、2戦目は完全に『ポイントで勝っているからいいや』という感じで。でも試合内容を考えると、まだまだ気持ちもスタミナも足りないところがある。もう一度、しっかり倒せるようになりたくて打撃の練習量を増やしました」

――……と、いま画面越しに見える耳の湧き方が凄いです。打撃だけでなく、それだけ組みの練習もしてきたということですね。

「そういうことです(笑)。正直、サロハイディノフにはテイクダウンされるかもしれません。でも倒されてから立ち上がる練習をガンガンやってきたので、大丈夫だと思います」

――なるほど。この試合に勝てばランキングも上がり、タイトルマッチも見えてくるかと思います。今大会では伊藤×有川のフライ級暫定王座決定戦も行われます。どちらと対戦したい、という希望はありますか。

「自分にとって相性が良いのは、有川選手だと思います。でも今回は伊藤選手が一本勝ちするんじゃないかと予想していて。そうなれば伊藤選手に挑むことになることになるかもしれませんが、どちらでも構わないです。今回勝ったら、次はタイトルマッチやりたいですね」

■視聴方法(予定)
2023年12月24日(日)
午後1時15分~ U-NEXT 、PANCRASE YouTube メンバーシップ

■ 対戦カード/計量結果

<ウェルター級KOPC/5分5R>
[王者] 林源平:76.90キロ
[挑戦者] 住村竜市朗:77.10キロ

<フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
伊藤盛一郎:56.65キロ
有川直毅:57.5キロ → 再計量 56.70キロでクリア

<バンタム級王座決定戦/5分5R>
河村泰博:61.20キロ
透暉鷹:61.05キロ

<ライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
粕谷優介:70.40キロ
雑賀“ヤン坊”達也:70.05キロ

<女子アトム級王座決定T準決勝/5分3R>
沙弥子:47.70キロ
V.V Mei:47.90キロ

<女子アトム級王座決定T準決勝/5分3R>
ジェニー・ファン:47.45キロ
SARAMI:47.85キロ

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑:66.05キロ
平田直樹:66.10キロ

<フェザー級/5分3R>
高橋遼伍:66.10キロ
キム・サンウォン:65.90キロ

<フェザー級/5分3R>
Ryo:65.95キロ
栁川唯人:65.95キロ

<フライ級/5分3R>
ムハンマド・サロハイディノフ:57.15キロ
松井斗輝:56.95キロ

<71.5キロ契約/5分3R>
近藤有己:70.90キロ
美木航:71.30キロ

<バンタム級/5分3R>
田嶋椋:61.15キロ
笹晋久:61.40キロ

<ウェルター級/5分3R>
川中孝浩:77.20キロ
佐藤生虎:77.30キロ

<フライ級/5分3R>
眞藤源太:56.55キロ
梅原規祥:57.00キロ

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KTT MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 Pancrase339 Road to UFC UFC YouTube キム・サンウォン チャンネル パンクラス パン・ジェヒョク ライカ 三宅輝砂 丸山数馬 井村塁 前田浩平 名田英平 大塚智貴 平岡将英 平田丈二 松本光史 櫻井裕康 海外 矢澤諒 糸川義人 荒井勇二 西尾真輔 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘

【Pancrase338】RTUからの再起戦。名田英平と戦うキム・サンウォン「岩のよう。ぶち壊していこうと」

【写真】仕上りの良さを感じさせたキム・サンウォン。彼のような選手の来日は非常に貴重だ(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPANCRASE338で名田英平と対戦するキム・サンウォン。

Road to UFCで悲願の契約を目指していたキム・サンウォンだが、8月の準決勝でイー・チャーに敗れ──一旦はその道は断たれた。そしてリスタートに選んだのはパンクラスのケージだった。


──Road to UFC準決勝で敗れた、最大の目標に辿り着かなかった時はどのような気持ちでいましたか。

「あの試合の時はコンディションが良くなかったので、本当に悔しかったです」

──リスタートをする時に、パンクラスで戦うことを決めたのは?

「来たオファーは全て受けるつもりでいましたが、そのなかでもパンクラスが一番に声を掛けてくれたので、出場することにしました」

──国内と海外で再起を図るのは、また違うかと思います。

「パンクラスは日本でも有名な団体だと知っていたので、オファーを貰った時にワクワクして、凄く期待値が高かったです」

──では対戦相手の名田選手の印象を教えてください。

「岩のようなイメージがあったので、それをぶち壊していこうと思います」

──名田選手はキム・サンウォン選手のことは打たれ強く、粘り強い。殺しに来てくれると言っていました。

「アハハハハ。自分が殺しに行く勢いで攻めるのかは、ケージに入ってみるまで分からないですね。でも名田選手もしっかりと準備をしてきたはずだし、自分も準備してきたことケージの中で、試合で見せられれば良いと思います」

──KTTのチームメイトであるパン・ジェヒョク選手が、パンクラスで戦った2試合で相当に判定に不満を持っていました。その様子を見ていて、キム・サンウォン選手は判定基準をしっかりと研究してきたのか、フィニッシュ必至のファイトをするのか。どちらでしょうか。

「ジェヒョクの判定の件に関しては、最初の試合の時は凄く悔しかったです。でも、もう過ぎたことなので。自分は判定のことは気に掛けずKO、TKO、判定の全てで勝てるだけの準備をしてきました」

──では明日、どのような試合をしたいと思っていますか。

「言葉よりも、自分が戦う姿で見せたいと思います。明日、ケージのなかで戦っているところを見てください」

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339 Pancrase339計量結果

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
西尾真輔:70.7キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.7キロ
丸山数馬:70.5キロ

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗:83.7キロ
荒井勇二:84.05キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.95キロ
岡田拓真:65.35キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:57.05キロ
大塚智貴:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
平岡将英:61.6キロ
谷内晴柾:62.05キロ→61.55キロ

<ストロー級/5分3R>
米山唯人:52.5キロ
織部修也:52.5キロ

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338Pancrase338計量結果

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.0キロ
櫻井裕康:66.05キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.25キロ
キム・サンウォン:66.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.9キロ
重田ホノカ:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
リトル:52.55キロ
寺岡拓永:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.6キロ
平田丈二:61.6キロ

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎:56.8キロ
前田浩平:58.45キロ→58.4キロ

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗:70.75キロ
上田智大:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖:56.25キロ
金澤臣人:57.0キロ

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 Pancrase339 Road to UFC UFC YouTube   キム・サンウォン チャンネル ライカ 三宅輝砂 丸山数馬 井村塁 前田浩平 名田英平 大塚智貴 平岡将英 平田丈二 松本光史 櫻井裕康 矢澤諒 糸川義人 荒井勇二 西尾真輔 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘

【Pancrase338&339】計量終了 8試合=16人✖2大会、32選手中──31選手が計量をクリア

【写真】338大会のメインで戦う三宅輝砂と櫻井裕康は問題なくクリアしている(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPANCRASE338&339の計量が品川区の目黒セントラルスクエアU-NEXT内13Fカンファレンスルームにて行われた。

1日2部制の大会。丸山数馬&キム・サンウォンというRoad to UFC出場選手、井村塁✖矢澤諒の生き残り戦&1年3カ月振りの復帰戦となる平田丈二✖高城光弘というバンタム級の注目マッチなど──8試合✖2=16選手の計量が実施された。


338大会のフライ級で萩原幸太郎と対戦予定だった前田浩平は抱えられて計量台へ。58.45キロとオーバーし、最計量でも50グラムが落ちただけで58.4キロに終わった。傍から見ても最計量に臨むことすら危なげだった前田に対し、萩原は「戦います」と本計量後に話していたが、本稿執筆時点ではキャッチウェイトで行われるか協議中だ。

また339大会のバンタム級で平岡将英に戦う谷内晴柾は本計量で62.05キロだったが、最計量は61.55キロでパスしている。

そしてMMAファイターは計量時にカルバン・クラインを着用する問題だが、今回はファイトショーツを履かずに体重を測った選手でカルバン・クラインの愛用者は1人もおらず、下着を脱いでクリアした3選手よりも少なかった。今や問題視する必要もないカルバン・クライン着用問題だが、MMAPLANETでは引き続き注視していきたい。

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339 Pancrase339計量結果

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
西尾真輔:70.7キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.7キロ
丸山数馬:70.5キロ

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗:83.7キロ
荒井勇二:84.05キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.95キロ
岡田拓真:65.35キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:57.05キロ
大塚智貴:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
平岡将英:61.6キロ
谷内晴柾:62.05キロ→61.55キロ

<ストロー級/5分3R>
米山唯人:52.5キロ
織部修也:52.5キロ

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338Pancrase338計量結果

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.0キロ
櫻井裕康:66.05キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.25キロ
キム・サンウォン:66.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.9キロ
重田ホノカ:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
リトル:52.55キロ
寺岡拓永:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.6キロ
平田丈二:61.6キロ

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎:56.8キロ
前田浩平:58.45キロ→58.4キロ

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗:70.75キロ
上田智大:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖:56.25キロ
金澤臣人:57.0キロ

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【Pancrase338】西の実力者、韓国の猛者キム・サンウォン戦へ。名田英平「殺しに来てくれると思うので」

【写真】ココを取れば──そんな一戦が巡ってきた(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールでPancrase338&339が開催される。そしてダブルヘッダー第一部のコメインで、名田英平が韓国MMA界の猛者キム・サンウォンと対戦する。
Text by Manabu Takashima

いわゆる関西の地味強ファイター、取りこぼしがなければベルトを巻く位置にいてもおかしくない実力者は、アンダードッグ的な今回の国際戦を逆に大いになるチャンスと捉えていた。MMAPLANET初登場の名田にMMAを始めたきっかけなどを尋ね、そのコツコツMMAファイター人生のステッピングボードとなるファイトについて話してもらった。


――キム・サンウォン戦を約1カ月後に控えた名田選手です(※取材は10月9日に行われた)。名田選手とのマッチアップは彼をタイトル戦線に送り込むための一拍を置くファイトのような印象があります。

「あぁ、勿論です。そういう試合だと分かっています。それでも海外の選手をバンバン連れてきてくれた方が活気づきますし、日本人同士よりも海外の選手とやる方がファイターとして燃えます。オファーが来た瞬間、初めての国際戦だったのでテンションが上がりました」

──逆にチャンスだと。

「ハイ。Road to UFCで修斗のチャンピオンのSASUKE選手をしっかりと倒していますしね。しかも初回はSASUKE選手がゲームメイクしているなかで、2Rにワンツーで仕留める。凄く能力の高い選手ですね。当て勘も良くて、バックステップとかも見ても凄く良い選手で。きっと殺しに来てくれると思うので、どうなるか分からないですけど、やれる試合にはなるやろなと思います。踏み台にされるかもしれない試合ですけど、前回の試合に負けているのに僕を選んでくれて有難いです」

──フェザー級王座はISAO選手が返上、続いて透暉鷹選手もバンタム級に転向で返上。挑戦者決定トーナメントに関わっていた選手として、新居すぐる選手のフェザー級王座戴冠については、どのような想いでいますか。

「なんかこう面白いですよね。あの人、ずっと負け続けていたのに連勝して、RIZINでも結果を残して。練習環境を変えたのか、打撃も凄く良くなっていて。シンプルに強いです。前は極めの一発はあっても、打撃とかない選手やったのに亀井選手との試合を見て、フェザー級の選手は皆がビックリしたんじゃないですか」

──混沌としているフェザー級戦線で、名田選手ご自身では自分の位置をどのように捉えていますか。

「結果的にRYO選手に負けているし……あと2回ぐらい勝たないと挑戦は難しいと思っています」

──だからこそキム・サンウォン戦は印象として、勝てば大きいですね。

「韓国のトップ選手とやれるのは、僕のキャリアのなかで一番大きい肩書を持っている相手になります」

──では、先ほどから良い選手だと言われていたキム・サンウォンですが、改めて印象を教えてください。

「打たれ強いし、スタミナがあります。やられても圧を掛け続けることができる。粘り強いし、打たれ強い。パウンドも凄い強力で。そこも気を付けたいです」

──そのような相手に対して、どのような戦いを挑みたいでしょうか。

「今やっているレスリングもそうですし、打撃も良くなってきているので、そういうところを見せたいですね」

──今日はパラエストラ東大阪のプロ練習、竹中大地選手と瀧口脩生選手、健斗デリカット選手という実力がありながら、少し停滞気味のファイターたちとの力のこもったスパーリングが見られました。

「基本、このメンバーでやっていて。あとは林RISE選手、それと起一(ストラッサー)さんと月・金でやらせてもらっています」

──他の曜日の練習はどのようになっているのですか。

「火・木がカルペディウム芦屋で岩﨑(正寛)さんのところに行かせてもらって。ほんで水曜日は岸本(泰昭)のSISUでやらせてもらっています。あとは所属するコブラ会の夜のグラップリングクラスで、やってくる選手と練習して」

──つまり軸となるのは昼のプロ練習ということですね。

「そうですね。基本、昼に動かしてもらって。夜はコブラ会もそうだし、ボクシングジムとかで腕を磨くような練習をしています」

──そんな名田選手ですが、なぜMMAを始めコブラ会で練習するようになったのですか。

「MMAを始めたのは16歳ぐらいで、西成にあったチーム・クラッチという地下格、パワーゲートに出ているジムだったんです。友達が中三ぐらいの時からやっていて、僕は柔道をやっていたのですがMMAに凄く興味があったので、通うようになりました。その時からもうコブラ会でも練習していて。でも、じつはどっちのジムにも二カ所で練習していることは言い辛くて黙っていたんです」

──ハイ。

「でも試合に出る時にチーム・クラッチから出ることになって、まだ昔の慣わしがあった頃で二つの所属って無理だったんですよね。その試合で勝って──17歳の時だったんですけど、もっと強くなりたいと思ったのでコブラ会一本で練習するようになりました。もう12年とか前の話です」

──当時と比較すると、パンクラスのMMAもプロ練習もあり、交流もあって凄く変わりましたね。

「ハイ。組み技が凄く強くなりました。打撃は昔から強いジムはあったのですが、特に組み技……レスリングも身近になりました。岩崎さんが来てくれてから、凄く良い環境になっていますね」

──キャリア的にはDEEPからパンクラスで戦ってきましたが、久しく大阪大会が途絶えたパンクラスに拘っているのは?

「単に強いヤツが多いからです。高木凌選手とか、こないだはRIZINで負けてしまったけど、あの選手のストレートとか凄くヤバいです。イケメンやし、そういう選手に勝ちたいんです」

──そういうイケメンの選手を倒して(笑)、ベルトを目指すと。

「ベルトもそうやし、やっぱり今回のように海外の選手とやっていきたいですね。ここに勝っての話ですけど、海外勢にとってパンクラスの門番のようになって──いずれは海外でも試合がしたいです。ONEとか、アジア圏で」

──そこに向けて、絶好のアピールになるのが今回のキム・サンウォン戦かと思います。

「そうですね。しっかりと戦って、倒す──相手よりしんどいことをやって、しっかりと勝ちたいです」

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339対戦カード

<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
西尾真輔(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
矢澤諒(日本)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
丸山数馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗(日本)
荒井勇二(日本)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
岡田拓真(日本)

<フライ級/5分3R>
濱田巧(日本)
大塚智貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
平岡将英(日本)
谷内晴柾(日本)

<ストロー級/5分3R>
米山唯人(日本)
織部修也(日本)

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338対戦カード

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂(日本)
櫻井裕康(日本)

<フェザー級/5分3R>
名田英平(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
重田ホノカ(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
寺岡拓永(日本)

<バンタム級/5分3R>
高城光弘(日本)
平田丈二(日本)

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎(日本)
前田浩平(日本)

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗(日本)
上田智大(日本)

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖(日本)
金澤臣人(日本)

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 RIZIN UFC YouTube   キム・サンウォン チャンネル ボクシング ライカ ヴァレンチーナ・シェフチェンコ 三宅輝砂 丸山数馬 井村塁 前田浩平 名田英平 大塚智貴 平岡将英 平田丈二 杉山廣平 松井斗輝 松本光史 浅倉カンナ 矢澤諒 糸川義人 荒井勇二 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘 高本千代 鶴屋怜 鶴屋浩

【Pancrase338】ライカ戦への自信。重田ホノカ─02─「普通にやれば負けない。パンチの前に必ず仕留める」

【写真】シェフチェンコとのスパー。まだプロデビュー前の経験だ(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase338で、ライカと対戦する重田ホノカのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

重田はパラエストラ柏に入会したあとに憧れの浅倉カンナとの練習はもちろん、当時UFC世界王者だったヴァレンチーナ・シェフチェンコのファイトキャンプも経験した。1年で成長し続ける彼女は、ライカ戦への大きな自信を見せた。

<重田ホノカのインタビューPart.01はコチラから>


――MMAを始めてちょうど1年! それは驚きです。ただ、親御さんの反対はなくなったのでしょうか。

「MMAをやりたいと伝えた時には、両親から『格闘技だけで食っていくことが、どれだけ難しいか分かっているのか!? 現実はそんなに楽なもんじゃないんだ!』と言われて。だけど仕事をしながらだと、強くなるのは難しいと思ったんです。だからお母さんに『2年欲しい』とお願いしました。

まず1年でプロデビューして、その1年後は実家暮らしだけど自分の生活は何とかするぐらい稼げるようになるから。そう約束した3カ月後にアマチュアデビューし、さらに4カ月経ってプロデビューしています」

――お母さんとの約束を守っているわけですね。しかも前倒しで。そもそも入るジムとしては、やはり憧れの浅倉カンナ選手のいるパラエストラ柏しか考えていなかったのですか。

「もちろんです。憧れの選手を倒すために他のジムに入る人もいるとは思いますけど、私は常に憧れの選手の背中を追いかけたいタイプなんです。高校も、すごく強い憧れの先輩がいるところを選んだりとか。とにかく『カンナさんみたいな選手になりたい!』と思ってパラエストラ柏に入りました。でも私がジムに入った時は、カンナさんが試合後に休養していた頃で。初めてお会いしたのは、入会から1カ月ぐらい経った頃です」

――初めて会った時の浅倉選手の反応は……。

「……『えーっ!? ありがとう!』と言ってもらいましたけど、やっぱり最初は距離がありました(笑)。カンナさんにしてみれば『気づいたらいる……誰だろう?』という感じだったと思うんです。でも一緒に練習していくうちに、だんだん距離も近くなって。一番大きかったのはシェフチェンコとの練習でした。毎日カンナさんにくっついていて」

――今年1月から2月にかけて、ヴァレンチーナ・シェフチェンコがパラエストラ柏でファイトキャンプを行った時ですか。ということはMMAを始めて3カ月ほどでシェフチェンコと一緒に練習をしているのですね。

「とにかく倒されまくって、シェフチェンコにしがみつくのが精いっぱいでした。練習がキツすぎて死にかけましたね……。あとは防具を全て付けた状態で練習していたら、シェフチェンコが下からヒジ打ちを入れてきて、メッチャ鼻血が出ました(笑)」

――練習で下からヒジ打ちとは……、シェフチェンコは重田選手のキャリアを知っていたのでしょうか。

「いや、絶対にアマチュアでも試合をしたことがない人間だとは知らなかったはずです(苦笑)。組めば投げられるし、ガンガン殴られるし――でも毎日朝から晩までシェフチェンコと一緒に練習できて、得られるものは大きかったです」

――目指しているのは浅倉選手も出場しているRIZINなのですか。

「やっぱりRIZINには強い憧れがあります。憧れの選手が出ている舞台で――さいたまスーパーアリーナで試合がしたいんです。もしRIZINが女子ストロー級のベルトをつくってくれるなら、そのベルトを目指して頑張っていきたいですね。もしストロー級でベルトができなくても、スーパーアトム級までは落とせます」

――もしRIZINのベルトの前に浅倉選手が立ちはだかったら、どうしますか。以前から鶴屋浩代表は「パラエストラ千葉ネットワークは同門対決でも問題ない」と仰っています。

「えーっ!? うーん……、その時は全力で潰しに行きます。いつか憧れは越すしかないですから」

――なるほど。もともと入会してすぐ選手練習に参加していたのですか。

「そうですね。夜のプロ練はアマチュア選手も女子選手もいなくて、杉山廣平さん、鶴屋怜君や松井斗輝君とか男子のプロ選手だけ参加している時もありました。そのなかでまだ入会したばかりの私が、みんなにコテンパンにされて(笑)。でも私は強くなるためにパラエストラ柏へ入ったので、そういう練習に付いていくしかなかったです。柔道以外は何の経験もなかったので、初めてミットを打ったり、レスリングをイチから教えてもらったり……」

――重田選手に関しては、1戦目から2戦目の間の成長具合が速い印象があります。特にシングルレッグの入り方とスピードは、1戦目の高本千代戦と比べて2戦目のソン・ヘユン戦は、1年目とは思えないほど速かったです。

「ありがとうございます。でもレスリングを教わってから1カ月ぐらいで、あれぐらいの入り方はできていたと思います。柔道をやっていたおかげか、相手の懐に入ることには全く抵抗がなくて。ただ、1戦目から2戦目までの間に成長できているというのは、私自身もそう感じています。前の試合から今回のライカ戦まで3カ月ぐらいしか経っていないじゃないですか。その間に私は二回りぐらい、また成長しているので」

――プロ3戦目でライカ戦というのは、かなりのチャレンジだと思いました。しかしマッチメイクの裏には、それだけの自信があったのですか。……今、「チャレンジ? そんなことないよ」という表情になりましたね(笑)。

「ウフフフ。確かにキャリアを考えたら、周りからチャレンジマッチだと思われても仕方ないです。でも私にとっては別に――。今回はストロー級ではなくフライ級の試合だけど、そこも問題ないです。まずは与えられた試合を勝っていくことのほうが大事ですからね。

次も普通にやれば負けないかなと思っています。ライカ選手は元ボクシング世界王者ですけど、これはMMAなので。もちろんパンチの距離になったら危ないとは思っています。階級はひとつ上だし、パンチの距離からガッと詰められることは警戒しています。でも、その前に必ず仕留めますから」

■視聴方法(予定)
11月12日(日)
Pancrase338:
午前11時45分~U-NEXT、PANCRASE YouTubeチャンネル
Pancrase339:
午後17時15分~

■Pancrase338 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂(日本)
櫻井裕康(日本)

<フェザー級/5分3R>
名田英平(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
重田ホノカ(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
寺岡拓永(日本)

<バンタム級/5分3R>
高城光弘(日本)
平田丈二(日本)

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎(日本)
前田浩平(日本)

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗(日本)
上田智大(日本)

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖(日本)
金澤臣人(日本)

■Pancrase339 対戦カード

<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
西尾真輔(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
矢澤諒(日本)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
丸山数馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗(日本)
荒井勇二(日本)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
岡田拓真(日本)

<フライ級/5分3R>
濱田巧(日本)
大塚智貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
平岡将英(日本)
谷内晴柾(日本)

<ストロー級/5分3R>
米山唯人(日本)
織部修也(日本)

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 キック 大塚智貴 松井斗輝

【Pancrase336】左ジャブ、左フック、左ボディ。左でコントロールする松井がランカー大塚に判定勝ち

【写真】松井の左で大塚の右目付近は大出血。さらに右ストレートも当たった(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
松井斗輝(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
大塚智貴(日本)

大塚が左ローから左ハイ。松井はガードを固めて距離を詰め、左ハイを見せる。シングルレッグで組んだ大塚がドライブするも、松井が両腕を差し上げて組み大塚をケージに押し込んでいく。差し返した大塚がケージから離れると、松井が再び前に出る。しかし松井の右をかわした大塚の左フックがヒット。松井の左足にシングルレッグで組んだ大塚だが、松井が腕差し上げてケージに押し込み、首相撲から右ヒザをボディに突き刺した。

離れる大塚を追う松井が、右ボディブローを決める。頭を振りながら左右フックと左ジャブを伸ばす松井は、大塚の右フックをかわした。大塚は右ローを当てる。シングルレッグをフェイントにパンチを振るった大塚は、サイドキックで距離を取る。至近距離の打ち合いから組む大塚に対し、右腕を差し上げた松井がケージ際へ。松井は肩パンで大塚の顔を跳ね上げながら、首相撲から左ボディを突き刺した。離れてサークリングする大塚もローを返して初回を終えた。

初回はジャッジ3名とも松井に10-9をつけている。

2R、松井が距離を詰めながら左ジャブを突く。ケージを背にした大塚がダブルレッグを狙うも、これを松井がかわす。大塚が距離を詰めると、松井が左ボディアッパーを突き上げた。左ジャブで試合をつくる松井はワンツーも繰り出すが、大塚の左ジャブが当たる。互いに左フックを空振りしたあと、大塚が組みついたが松井が切り返した。松井は大塚をケージに押し付けて、肩でアゴを跳ね上げる松井。

離れ際にボディブローを当てる松井。しかし大塚の右を食らって効いたか、下がって尻もちを着かされてしまう。オーバーフックから立ち上がる松井を大塚がケージに押し込む。シングルレッグに切り替えた大塚は、テイクダウンできないとみるや右ヒジを叩き込んで離れた。松井は左ジャブを突き続け、大塚の左右フックをスウェーでかわす。残り30秒で右ローを連続で当てた松井は、残り10秒で打ち合いからダブルレッグで組んできた大塚を潰してサイドに回った。

2Rはジャッジ1名が大塚の10-9、2名が松井に10-9をつけた。

最終回、大塚の左ジャブに対し松井の右クロスは届かず。松井の左ローに右フックを合わせる大塚は、サークリングしながらコツコツとパンチを当てている。松井の左足にシングルレッグで入った大塚がドライブ。しかし大塚はこだわらずに離れた。サークリングする大塚を追う松井は、右ストレートから返しの左フックを当てた。バランスを崩して尻もちを着いた大塚に対し、松井はグラウンドに行かず、レフェリーがブレイクした。

大塚の右目尻から大量の出血が見られる。右腕を回しながら相手を煽る松井が、右の打ち下ろしを当てた。サークリングしている大塚の動きが落ちた。松井は大塚の左フックにカウンターで左を合わせ、さらに蹴りを散らして追う。左ジャブでコントロールし続ける松井は、最後に距離を詰めてきた大塚からダブルレッグでテイクダウンを奪った。

裁定はジャッジ2名がフルマークをつける判定で、松井がランキング8位の大塚を下した。


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