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【RIZIN TRIGGER01】鬼神の笑み、殴られても倒されても動き続けた中田大貴、MMAで堀江圭功に完敗

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功(日本)
Def.3-0
中田大貴(日本)

まず左ローを見せた堀江が、右を当てて飛びヒザを見せる。さらに右ローを蹴った堀江に対しジリジリと前に出た中田が左フックを伸ばす。距離を取った堀江は右オーバーハンドから左ボディを決める。さらに左ボディアッパーで腹を抉った堀江が、序盤から中田を攻め込む。この一発は効いた感がある中田は、やや腹をかばう構えになったか。

さらに左前蹴りを見せた堀江は、左ジャブを当て左ミドルへ。中田は前に出て左フック、堀江はヒザとボディを攻める。続いてジャブを被弾し、ボディフックにも前に出る中田はジャブを受けても前に出る。堀江はボディ、ローをチェックしてジャブを伸ばす。ボディに左を合わせた中田だが、右を被弾してなお右フックを返していく。さらに左フックから右ハイを見せた中田はローか前に出る。

下がってボディやジャブを入れる堀江に対し、笑って前に出る中田は鼻血を滴り落とし左フック、右オーバーハンドを見せる。堀江は落ち着いてストレート、ジャブを当て中田が左を返す。ローを蹴った中田は右を被弾し、ジャブを受けてローからジャブを伸ばす。右ハイをかわした堀江が右を当てて、前に出て右を伸ばす。スピニングバックフィストの中田だが、堀江はボディを打ちこむ。回る堀江を追う中田が右ロー、ボディに右を見せる。完全に試合をリードした堀江だが、中田は顔面を真っ赤にしながら笑みを浮かべ続けた。

2R、鬼神のごとき笑みを浮かべる中田に、堀江が右オーバーハンドを当てる。ジャブからローの堀江、中田はボディを打たれても前に出る。さらにジャブを伸ばす堀江が右から左のコンビも、中田のパンチの回転が上がる。蹴り足を掴んだ堀江は、直ぐにリリースしてジャブを当てる。中田はボディを返し、左ミドル。さらにミドルをブロックして前に出るが、右を被弾する。

堀江は右、左ボディを渾身の力を込めて打ち込む。中田はそれでも下がらずジャブで前に出る。堀江はシングルレッグでテイクダウン、ハーフで抑える。フレームを創りエルボーを下から打つ中田に対し、堀江はしっかりと抑える。ポイント的には堀江が圧倒しているが、とにかく中田は不気味だ。左の細かいパウンドを落とす堀江が枕で固め、トップキープで2Rを戦い終えた。

最終回、左ボディで殴られた中田の前進に、堀江がダブルレッグでテイクダウンを奪う。クローズドからニーシールド、蹴り上げを見せる中田に対し、堀江が背中を蹴っていく。スクランブルでバックに回った堀江だが、胸を合わせてエルボーを打って離れる。堀江はここで右を当て左ハイ、そしてシングルレッグでテイクダウンへ。

堀江はハーフで抑え、左のパンチを落とす。ケージを使って立ち上がった中田が、ワンツーをヒットさせる。堀江はシングルレッグを決めてマウントへ。掌底を落とす堀江が、ヒジを打ちつける。ブリッジからスクランブルでスタンドに戻った中田はワンツーで前に出て、シングルレッグを切る。

驚異的な粘りを見せ──左を入れ、右を打ちこんだ中田に堀江はシングルレッグからリフトしてテイクダウン。残り30秒、さすがに勝負ありかと思われたが、中田はブリッジからスクランブルでバックに回るなど、最後まで動き続け時間に。

勝負は当然、3-0で堀江に凱歌が挙がった。


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【RIZIN TRIGGER01】柏木信吾に訊く─02─「RIZINでケージのチャンピオンが誕生することだってありえます」

【写真】後編のスナップショットは真面目バージョン。必ずRIZINの文字が背景に入る場所をセレクトする柏木氏(C)MMAPLANET

本日28日(日)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01。同大会を前にしてJ-MMAの実状、世界の中の日本のMMAという論点で柏木信吾氏に行ったインタビュー後編。

RIZINルールのケージ大会に期待すること。そしてRIZINとBellatorの今後に対して柏木氏が熱弁をふるった。

<柏木信吾インタビューPart.01はコチラから>


──TRIGGERはケージでRIZINルール。ケージで北米ユニファイドとも、リングでRIZINルールとも違う戦いが見られそうです。

「ケージでグラウンドの4点ヒザ、サッカーボールキックがあれば膠着はかなり減少するかと思います。選手にとっては気が抜けなくて、精神的に厳しい戦いになるでしょうね」

──レフェリーも気が抜けないです。

「う~ん、でもそこはアジャストしていただかないと」

──サッカーボールキックが入ると終了の合図的なこともありますが、ケージを背負って座った状態の選手にヒザ蹴りとか、本当に怖いです。ただし、見た目のインパクトでストップしてしまうことも起こる可能性があります。

「ヒザですよね。テイクダウンから起き上り際、スクランブルでのヒザ蹴りはユニファイドではない攻撃で。ユニファイドだと一息つけるところが、致命傷になる」

──いやぁ、止まることができないですね。厳しいっ!!

「そうなんです。動くしかない。なら立ち上がってクリンチに、すぐに持ち込まないと」

──それはそれで疲れますね……。ところでユニファイド思考の選手が、ケージで外国人選手との試合も組まれていくのであれば、「リングだから」とRIZINを避けていた選手が出場するケースも増えそうですね。

「そうかもしれないですね……」

──と同時に、ケージしか出たくないんだと言うかもしれないです。

「そういう選手はお断りです(笑)。というのは冗談で、TRIGGERだけ、そして踏み台にしたいという選手が出るのも良いと思います。TRIGGERで無双して、それでも『リングは出ない』というのなら格好良いですし、運営側としては意地でも出場させたくなってビッグファイトが生まれるかもしれない。

それこそTRIGGERが盛り上がると、RIZINでケージのチャンピオンが誕生することだってありえます。RIZINリング王者、RIZINケージ王者が生まれるってなると、それはそれで面白くないですか。そこまでTRIGGER……RIZINで金網が盛り上がるなら、それこそさっき高島さんが言った別競技……RIZINのスピンオフ・ストーリーが確立する。それってメチャクチャ面白いですよ」

──もう制圧ですね。

「ハイ」

──J-MMA界を……。

「いや、何言っているんですか!! そんなことないですよ」

──アハハハハハ。

「いやいやいやいや、引っかけじゃないですか!!(笑)。そんなことは考えていないですよ。でもリングとケージの統一チャンピオンシップとか、面白くないですか!!」

──そりゃ面白いですよ。結果、制圧してしまうし(笑)。

「だから、制圧じゃないですって(笑)」

──自分はフリーで25年やってきたから、力がないモノは続けられない。それが当然だと思っているのは嘘じゃないです。

「でも、RIZINはそれを全然望んでいないですから。やはり協力体制がないと、業界全体が盛り上がらないですからね。どこかが転んだときに、『ざまぁ見ろ』なんて思っている業界は伸びないです」

──ホント、その通りです。自分たち雑誌も格闘技通信が休刊になった時、ゴン格の人間で喜んだ者など誰一人もいなかったです。先を走っていたライバル誌がなくなるって、ジャンルにとって大きなピンチだったので。だからTRIGGERで勝っても、もともと活躍していたプロモーションで試合も続ける。そういう風になるのが、理想ですね。

「そうなんですよ。負けて戻って再生だけでなく、勝った選手が凱旋。そこも上手く調整しながらやっていくつもりです。そこはしっかりと向き合って、足並みを揃えてやっていければ業界全体が良くなる。甘いですかね?」

──甘かろうが、辛かろうが……です(笑)。理想を追いかけないと。そういう部分ではどのプロモーションも選手の手売りがマネタイズになっており、勝ち負けに関係なく試合が組まれるという状況があります。そこはUFC、Bellator、PFL、ONE、BRAVE CF、UAEWなどとの違いですが、柏木さんはどのように考えられていますか。

「日本ではMMAが興行という形に収まっており、コンテンツとして広く認められチケット云々でなく、スポンサーフィーやインベスターからの投資を得ることができる状況にはないです。この状況では、PFLのように地味でも強ければ良いという風に世界中から選手を呼ぶことはできない。それができれば本当に理想的で。でも、日本はその状況ではない」

──そこを業界全体でどう打開していけるのか、期待しています。そして、ここからは柏木さんの渉外という面で、お話を聞かせていただきたいのですが。

「ハイ」

──RIZINバンタム級チャンピオンの堀口恭司選手がBellatorと契約した。ベラトールとエクスクルーシブですが、RIZINに関してはベラトールの合意があると試合ができる。これは画期的な、この業界になかった契約形態だと思います。そうなると他の日本人選手も同じようにベラトールと契約し、日本でも試合をすることができるようになるのでしょうか。

「日本人選手に関わらず、RIZINとエクスクルーシブ契約の外国人選手も堀口選手のような契約形態にできないかという問い合わせは来ています」

──そうなりますよね。

「日本が大好きで、RIZINも大好きだ。RIZINで2度戦い、ベラトールで2試合する。そういうことは可能か?と」

──それが実現すれば、本当に素晴らしいことです。

「堀口恭司選手を皮切りに新しい契約の仕組みができるかもしれないです。まあ、これはスコット・コーカーと榊原社長の話し合い、人と人、人間関係で決まったことなので本当に凄いことだと自分は思います」

──ただし、そういう希望を堀口選手以外の日本人選手が持っていてもベラトールで勝てるでしょうか。私は正直、甘くないという想いはあります。

「それは私もあります。簡単ではないです。正直、世界という言葉は言いやすいかもしれないですが、やはり知ることが先だと思います。行きたいというのも良いです。行けるなら、行くべきです。でも、現実を見る必要性はあります。かつ国内で誰もが納得する戦績を残した選手が行くのが一番ではないかと。UFCに行くのではなく、UFCで勝つことを考えてほしい。

そうなると現状では日本からシレっとUFCに行っても、伝わらない。イケイケの気持ちになっている選手には分かってもらえないかもしれないですが、自分のブランド力を上げて日本のファンを引き連れてUFCへ行って欲しいです。

日本のファン、1万人、2万人、10万人の目ん玉を連れて行ってくれよ、と。国中から応援されて行けば良いじゃん。周囲の100人とかでなくて。せっかくRIZINってモノがあるんだから、『RIZINは違う』とかって言うのも良いけど、使えるモノは使えば良いのに。逆に使ってよって僕は思います」

──もう19年以上過去の話ですが、桜井マッハ速人選手がUFCでマット・ヒューズの持つ世界ウェルター級王座に挑戦した時、WOWOWやサムライTVのスタッフが現地に赴き、専門メディアだけでなくスポーツ新聞、そして一般誌の記者もラスベガスを訪れていました。何より、マッハは世界に挑戦する力があった。

「まさにそういうことですね。今はそういう風になっていないです。世間が何か、格闘技が盛り上がっているね──というところまで、まだ浸透していない。世界一を目指すのは良いです。僕もそういう姿を見てみたい。その実績が、皆に貢献できるようになるにはRIZINを使えば良いと思います。変に意固地になるんじゃなくて……」

──そこまで意固地にならないと、その意志力がないとできない。それも有りだし、自分に納得したい選手もいるのも致し方ないかと(笑)。

「もちろん、バカだなって思わせるぐらいの直向きさのある選手、僕も好きです。あの意志の強さは大好きです」

──必殺、大好きだからRIZINで戦う姿が見たいってことですね(笑)。

「まぁ、あの道は修羅の道ですからね。そのおかげでLFAの中継があるって、ありがたいですよ。だから、僕も世界に行くためにRIZINを使ってほしいという想いは、ここで満足してほしくないという気持ちに通じています。それはTRIGGERも、そう。利用して上を目指して欲しいです。」

──なるほど。いやぁ、柏木さんはやっぱり究極ですよ。では堀口選手とは逆にベラトールの選手がRIZINにやって来ることは、またあるのでしょうか。

「あります。ホント、この世界で前例のない良好な関係なんです。それはスコット・コーカーの日本に対する思い入れもありますし、理解が凄くあるからこそ現実になっている。スコットももちろん自分たちの利益を考慮しなければならない立場ですが、その先を見ている。そういう野心があるから、この関係を築くことができている。選手とプロモーター、プロモーターとプロモーターがWIN WINにある。やはり人間関係はWIN WINでないと築けないです」

──仰る通りですね。

「だからRIZINからベラトールに選手を送り出すだけでなく、ベラトールの選手にもRIZINに来てもらいたいという話は当然しています」

──マゴメド・マゴメドフ、ジェイジェイ・ウィルソン……見たいですねぇ。

「僕はボリッチ、ボリッチって言っていますよ(笑)」

──クソ見てみたいですね。アダム・ボリッチ、ぜひTRIGGERで。

「いや、だからTRIGGERはそうじゃないですって(笑)。アジアの活きの良い選手とか招聘したいです。ベラトールだったら、単発契約で出ている選手なら有り──かもしれないです。でも、そうしたらアジアの選手の方が面白い。そうしたらMMAPLANETでもインタビューお願いします」

──勿論です。

「でもジェイジェイ・ウィルソンとか、ダニー・サバテーロとかMMAPLANETがインタビューしたら体重オーバーとか、コロナで陽性になって欠場って。ああいうジンクスを創るのは勘弁してほしいなぁ(笑)」

──いや、勘弁してくださいはこっちですよ。またネガティブ・キャンペーンだ(笑)。

「アハハハハ」

──リングだと自分は書くことができないですけど、J-MMA界のためにもRIZINにベラトールのトップ選手が来日してほしいです。

「そうするとベラトールの通常大会も日本のファンが楽しめますしね。でも、ホントTRIGGERきっかけで、今日はMMAPLANETにインタビューしてもらって嬉しかったです」

──今後も月刊・柏木信吾のこの一番など、お願いできれば自分も嬉しいです。

「ホントですか。ぜひ、お願いします(笑)」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01計量結果

<フェザー級/5分3R>
昇侍:65.80キロ
萩原京平:65.95キロ

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功:68.00キロ
中田大貴:67.40キロ

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一:76.75キロ
川中孝浩:76.10キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:76.90キロ
木下憂朔:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
獅庵:60.95キロ
魚井フルスイング:60.50キロ

<フライ級/5分3R>
竿本樹生:57.00キロ
松場貴志:56.60キロ

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕:66.00キロ
山本空良:65.60キロ

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介:72.45キロ
グラント・ボグダノフ:72.95キロ

<バンタム級/5分3R>
釜谷真:60.90キロ
ダイキ・ライトイヤー:60.90キロ

<キック53キロ/3分3R>
政所仁:52.75キロ
平松侑:53.00キロ

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗:60.90キロ
テーパリット・ジョウジム:60.95キロ

<キック46キロ/3分3R>
百花:45.70キロ
未來:45.85キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:60.80キロ
藤原克也:59.80キロ

<キック55キロ/3分3R>
森井翼:54.90キロ
FUJIMON♡:54.60キロ

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【RIZIN TRIGGER01】計量終了 萩原京平「本気でぶっ倒しにいく」✖昇侍「そっくりそのまま返します」

【写真】RIZIN TRRIGERという場でも空気が読めないままイベントウィークを過ごした松場。竿本が如何に征伐するか。あるいは松場が、ここの未知の実力を見せつけるか(C)SHOJIRO KAMEIKE

明日28日(日)に神戸市中央区のワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01の計量が、同じく神戸市中央区のANAクラウンプラザKobeで行われた。
Text by Shojiro Kameike

MMA、キックボクシング併せて全14試合、28名の出場選手が全員計量をパスした。イベントの後半戦に出場する選手が、明日の試合に向けてコメントは以下の通りだ。


萩原京平
「明日はメインにふさわしい、お客さんが盛り上がる試合をしようと思っているので。本気でぶっ倒しにいく試合をします。昇侍選手、覚悟しておいてください」

昇侍
「すごく気合いが入ったコメントを頂きました。その言葉、そっくりそのまま返します。速攻、ぶっ倒してやります」

中田大貴
「明日は自分の存在全てを懸けて堀江選手にぶつけていこうと思っているので、よろしくお願いします。押忍」

堀江圭功
「全力で毎日やってきました。悔いはないです。明日はそれを全てぶつけます」

川中孝浩
「明日は自分が持っているものを全てぶつけて、勝利したいと思います」

ストラッサー起一
「まだ僕のことを知らない方もいてると思うんですけど、UFCとBellatorで培ってきた強さを明日は全力でぶつけたいと思います。圧倒的な強さを見せつけるので、皆さん楽しみにしていてください」

木下憂朔
「見ている人は全員、(自分のことを)ただの勢いがある若いヤツと思っているけど、皆さんとは全然違うんで。明日はそこを見せるんで、楽しみにしてください」

住村竜市朗
「明日は勝敗関係なく、プロとしての試合をします」

魚井フルスイング
「今回の試合に向けて準備に力を貸してくれた全ての方々に感謝したいと思います。明日はファンの方々、会場かネットで全試合を楽しんでください」

獅庵
「明日は魚井くんと一緒に会場を一番盛り上げるので、楽しみにしてください。バチバチの殴り合いをしましょう」

松場貴志
「(竿本は)本当に良い選手だと思います。でもちょっとガサツだなって、今見て思いました。ヘソのゴマ、溜まりすぎています(会場苦笑)。ゴマが黒いです。もうゴマ塩です。お赤飯に乗っけるゴマ塩です。あぁ、そうだ! 竿本選手はお赤飯だったんだ。松場貴志、RIZIN初出場。お祝いのお赤飯、いただきます!」

竿本樹生
「1年ぶりに試合が決まって、明日は楽しみにしています。僕がいない間に、いろいろフライ級の選手が増えてきて盛り上がっています。その中でも僕が先頭に立って引っ張っていけるように、明日は覚醒しようと思っています」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01計量結果

<フェザー級/5分3R>
昇侍:65.80キロ
萩原京平:65.95キロ

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功:68.00キロ
中田大貴:67.40キロ

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一:76.75キロ
川中孝浩:76.10キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:76.90キロ
木下憂朔:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
獅庵:60.95キロ
魚井フルスイング:60.50キロ

<フライ級/5分3R>
竿本樹生:57.00キロ
松場貴志:56.60キロ

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕:66.00キロ
山本空良:65.60キロ

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介:72.45キロ
グラント・ボグダノフ:72.95キロ

<バンタム級/5分3R>
釜谷真:60.90キロ
ダイキ・ライトイヤー:60.90キロ

<キック53キロ/3分3R>
政所仁:52.75キロ
平松侑:53.00キロ

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗:60.90キロ
テーパリット・ジョウジム:60.95キロ

<キック46キロ/3分3R>
百花:45.70キロ
未來:45.85キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:60.80キロ
藤原克也:59.80キロ

<キック55キロ/3分3R>
森井翼:54.90キロ
FUJIMON♡:54.60キロ

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ISAO MMA RIZIN RIZIN TRIGGER01 RYO ブログ 中田大貴 堀江圭功

【RIZIN TRIGGER01】「死ぬより、生きる方が辛いぐらいの状態で生きていく」。堀江圭功戦前の中田大貴

【写真】相当の覚悟でいることを、相当な勢いで口にしていた中田(C)MMAPLANET

28日(日)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01で元UFCファイター、国内フェザー級のトッププロスペクトの堀江圭功に中田大貴が挑む。

キャリア4勝1敗、殴られて殴り──令和の激闘王が、3週間弱のスクランブル発進で堀江と対戦する。パンクラスのデカゴンでは恒例となった英語でのダナ・ホワイトへのアピールに象徴されるように、中田の目標はUFCだ。その彼にとってRIZIN TRIGGERでの堀江戦はどのような意味を持つのか。

「駆け引きはしない」、「何があっても動きを止めない」。「死ぬより、生きる方が辛いぐらいの状態で生きていく覚悟ができている」。中田は自らのMMAと、進む道をこのように表現した。


──突然のTRRIGER出場、そして対戦相手は堀江圭功という過去最強の相手です。

「そうですね。話を頂いた時に、その場で『やります』と返事しました。そこからパンクラスの了解を取ろうと思ったのですが、堀江選手サイドから僕の映像が欲しいという連絡があったみたいで、もう知っているような状況でした。

今回は急遽出場という話が挙がった助っ人出場のようなものですし、パンクラスの選手として戦うつもりです──と伝えました。これからもパンクラスで戦い、ランキング戦を挟んで、タイトルに挑戦したいという気持ちでしたし、TRIGGERからオファーがあるなんて全く頭になかったですしね」

──パンクラスサイドの反応というものは?

「前回の試合でケガをしていたので、そこを心配してくださいました。でも、もう戦える状態でしたし堀江選手は是非とも戦いたい相手だったので了承してくださいました」

──中田選手といえば、もはや恒例となった感もある試合後の英語でのダナ・ホワイトへのアピールですが、UFCを目指すうえで今回のTRIGGERへの出場はどういう意味があるのでしょうか。

「正直、僕の頭のなかにRIZINはなかったです。僕はパンクラスのタイトルを獲って、UFCへ行きたいと思っていました。ただ現状だとパンクラスでISAO選手に勝ってUFCからオファーがあるとは限らないじゃないですか」

──確かに、今や日本人選手にとってUFCは狭き門になっています。

「そういうことを考えると、元UFCファイターの堀江選手と戦うのは有りだという気持ちはあります。それとTRIGGERがケージだったことも関係はしています。やっぱり自分はケージが世界の標準だと思っていて、そこで元UFCファイターを食ってやろうと思います」

──パンクラスのタイトルはランキング戦を挟んでということですが、堀江選手は今すぐにでもというのは?

「それはISAO選手のスタイルですね。戦いって相性があると思います。自分はグラップリングタイプ、特にISAO選手の相手の良さを消してくるようなスタイルとやる前に、グラップラー系のランカーと戦う必要があると考えています。堀江選手はそういうタイプでなく相性が合う。良い試合、作品になると思います」

──それにしても、思い切った決断です。

「こういう機会に勝っていかないと、UFCとか言っていられないと思います。今後、UFCでチャンスがあるとすれば、そういう状況になることも多いに考えられますし。自分はMMAで本当のスターになりたいんです。スターになるには、こういうところで逃げないで、勝つことが必須だと思います」

──単刀直入に伺います。堀江選手と真っ向勝負して勝てる自信が、どれだけありますか。

「自信はあります。なんていうのか……自分が倒れるシーンが想像できないんです。本当に覚悟を決めていると、倒れる気がしないです。それは倒される攻撃を自分が知らないだけなのかもしれないですけど、堀江選手の打撃で倒れることは想像できないです。

堀江選手に倒されている選手たちって、もうビビっていたと思います。圧力に負けて嫌がったところでもらったり、駆け引きしてもらわないファイトをしているところでもらっている。僕は駆け引きしないですから、そこがこれまで堀江選手に倒された選手との違いです」

──駆け引きをしないのが、良いことなのか……は何とも言い辛い部分ではありますが、中田選手はそれで勝ってきたということですね。

「殴られずに殴るなんて、凄く虫のいい話です」

──殴られるのが平気になるのも、怖いことだと思いませんか。

「う~ん、自分のなかの程度、具合かなって。色々な人達にダメージのことを聞いたりしていて、CTを撮っても何も出ていないですし」

──出ていれば大問題です!!

「そうですね……(苦笑)。自分のなかで、ここまでは大丈夫と折り合いをつけていくことが大切だと思っています。UFCのトップどころの選手でヤバイところになっていても、勝っていますよね。

僕はある意味、人生を投げ打ってMMAに掛けています。死ぬより、生きる方が辛いぐらいの状態で生きていく覚悟をしています。だから、殴られることとかダメージは何とも思わないです。本当に死ぬつもりなんで。僕がそうなるぐらいだったら足にしがみついても、相手も一緒に地獄に引きずり込んでやります。アッハハハハハハ」

──大笑いしていますね(苦笑)。ところで堀江選手、UFCに行く前と戻って来てから戦い方が変わってきたようにも映ります。

「そうですね、変わりましたよ。足を止めて細かく、ボクシング的になって以前の方が足を使って空手のようでした」

──それが組みとの連係に必要なアジャストだったのかもしれないですね。

「テイクダウンに行っていますよね。ただ組んでくると、ラッキーです。堀江選手、体力がないんで。むしろスクランブルになると、僕好みの地獄の展開に持ち込めます」

──地獄の展開?

「組んできたら、もう動いて動いて疲れさせまくります。堀江選手が休みたくなっても、休ませない。僕と他のファイターの違い──それは僕は絶対に休まないことです。試合中も休みたいって思う瞬間はあります。でも、その時こそ『ここで動くんだ』って自分を奮い立たせて、毎回戦ってきました。そういう勝負になったら、堀江選手はしんどくなります。そこで決めてやろうと思っています」

──師匠の大沢さんが『お前が行くところだろ』、『お前が休んでどうするんだよ』、『殴られたら、お前のモンだろう』って叫んでいますよね(笑)。

「アハハハハ」

──真っ向勝負になるか。そうならないで距離を取る場合、さらに組んで倒すことも狙わないのもMMAです。

「ローとジャブだけで、パチパチだけってのもありますよね。だから今回がどうなるのかは、蓋を開けてみるまで分からないと思います。そこは堀江選手次第です。どっちにしても、僕は追いかけますから。もうホントに、地獄の果てまで。ケージの中で戦うので、絶対に行き止まりはあります。そこまで追っかけます。いくら逃げても、僕は追いかけます。自分はそこで勝負します。

それが大沢さんが見出してくれた僕の強いところなので、そこを僕は生かして戦います。あとは足りないところ埋める、持てるカードを増やす作業は必要ですが、良いところを消しちゃうのは絶対に良くないです。

堀江選手はUFCに行く前は勢いが良かったです。でも、今の彼にはそれがない。『じゃぁ、何で勝負すんの?』って。堀江選手は今、自信を持って使えるカードがない。それが分かってない感じがします。だから僕はとしては戦いやすい相手です」

──ルールはRIZINルールです。ケージでRIZINルールと、ケージで北米ユニファイドだと、どちらが堀江選手に勝ちやすいと思いますか。

「それは……分からないです。サッカーボールキックとかグラウンドのヒザ蹴りですよね。僕から組むことはないから、テイクダウンを狙ってくるなら切ってヒザとかサッカーボールキックが使えます。どう思います?」

──個人的には両者揃って勝つ確率、負ける確立が上がると思っています」

「どういうことですか?」

──一発が当たった場合、サッカーボールキックが入ると試合終了の合図的なところがあるかと感じているので。サッカーボールキックがなければ、パウンドへ行き相手がレッスルアップ、あるいはガードワークを駆使できる機会が少なからずあるダメージでも……。

「サッカーボールキックだと、試合が終わるということですね。確かに、確かに。なるほど、なるほど。殺傷のレベルが上がりますよね、そう思います。まぁ、どっちしても削り続けます。打撃でも組みでも、もう嫌だって堀江選手が思うようになるぐらい疲れさせます」

──TRIGGER後、どのような展開を想い描いていますか。

「さっきも言ったようにパンクラスのタイトルの前に、ランカー……組みの強い選手と戦いたいです。あと……個人的に狩野(優)っているじゃないですか?」

──中田選手がプロ2戦目に黒星を喫した相手です。

「アイツにやり返したいです。でもアイツ、ランキングが下の方でチョコチョコやっているから、もうチョイ誰か上の選手に勝ってきてからリベンジしたいです。中川皓貴選手に負けて、あの選手は強いからしょうがないけど、内容が悪かった。『こんな風に負けちゃうの?』みたいな感じで。だから、ここでやるにはアイツにとって美味しすぎるから。誰か強いヤツとやって勝ったら、やってやっても良いぞって。アッハハハハハ。前に進むにしても、アイツにやり返したいって思っています。アイツも僕がトントン拍子で来ていることにムカついているみたいなんで。アッハハハハハ。

狩野、強いんですよ。でも良い相手に当てられていない。だから、アイツにリベンジして力を示してからタイトルでも良いかな……とも思います。UFCにどう行くかは、まずはパンクラスのタイトルを獲ってから、ですね」

──堀江選手に勝てばTRIGGERだけでなく、RIZIN本戦という話も十分にあるかと思いますが。

「そこに関してはやりたい人はいます。RIZINで戦いたい人が3人にいて……でも、それは勝ってから口にしようと思っています」

──では今回は英語でのマイクアピールは封印ですね。

「やります。マイクでRIZINで戦いたい選手にアピールしてから、ダナ・ホワイトにメッセージを送ります。これだけは、しつこく言いつづけてやります。勝ったら、何言っても良いですよね? それは勝者の特権だと思っています。アッハハハハハ」

──では最後にこれまでパンクラスでの中田選手の試合を視たことがないファンに、一言アピールをお願いします。

「自分はバチバチの勝負、MMAって競技のなかでのバチバチの殴り合いの勝負を見せられるので注目してください。見ている人の気持ちが熱くなる試合をするつもりでいますし、楽しみにしてほしいです」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01対戦カード

<フェザー級/5分3R>
昇侍(日本)
萩原京平(日本)

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功(日本)
中田大貴(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一(日本)
川中孝浩(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
木下憂朔(日本)

<バンタム級/5分3R>
獅庵(日本)
魚井フルスイング(日本)

<フライ級/5分3R>
竿本樹生(日本)
松場貴志(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕(日本)
山本空良(日本)

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介(日本)
グラント・ボグダノフ(米国)

<バンタム級/5分3R>
釜谷真(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<キック53キロ/3分3R>
政所仁(日本)
平松侑(日本)

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗(日本)
テーパリット・ジョウジム(タイ)

<キック46キロ/3分3R>
百花(日本)
未來(日本)

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ(日本)
藤原克也(日本)

<キック55キロ/3分3R>
森井翼(日本)
FUJIMON♡(日本)

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堀江圭功

【RIZIN TRIGGER 1st】中田大貴との対戦が決まった堀江圭功「勇気がある相手で俺のこと舐めとる」

スクリーンショット (2599)

853: 実況厳禁@名無しの格闘家 2021/11/15(月) 18:41:58.81 ID:qmAucpQ70
堀江「相手は勇気があるやつで俺を舐めている」
なんだか日本語がおかしい


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J-CAGE News RIZIN TRIGGER01 ブログ 中田大貴 堀江圭功

【RIZIN TRIGGER01】堀江圭功の相手が、殴らせて殴る──令和の激闘王=ヒマラヤン中田大貴に決定!!

【写真】こういう展開に持ち込むことができれば、金星を十分にある(C)MMAPLANET

15 日(月)、 28日(日)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01の追加カードが発表された。

前回の発表で出場が明らかとなっていた堀江圭功の相手に、ヒマラヤン中田大貴の抜擢が決まった。


悲運の元UFCファイター、日本フェザー級の五指に数えられるストライカーが、デビュー2年目ながら──堀江の抜けたパンクラス・フェザー級戦線でランク1位にある中田に相対する。

中田は2020年7月にパンクラスでMMAデビューを果たし、ここまで4勝1敗、今年5月には元フェザー級KOPの田村一聖をKOし、9月にはRYOとの激闘を制している。空道出身、スイスの高校に進学し、退学──帰国して空道を再開も、ヒザの負傷で稽古から遠ざかった。

そして大学卒業にヒマラヤに行くと、UFCを見た衝撃が文字通り世界の最高峰を思い起こさせ、MMAで頂に昇る決心をしたという変わり種だ。当然、誰もが堀江有利と捉えるであろうこの一戦だが、殴られても殴る──ではなく、殴らせて殴るという精神を大沢ケンジHearts代表に叩き込まれている中田は、エベレスト山頂を目指すうえでベースキャンプ到達というぐらいの気概でこの一戦に挑むはずだ。

年齢的には1歳しか違わないが、UFCリリース後にパンクラス・フェザー級で頂点に就くことができず、夢を追いかける行程でRIZINを選択した堀江が、ここでキャリア2年の中田にストップされるようなことがあれば、夢物語は終焉を迎える。

鋭い踏み込み、蹴りとオーバーハンドの融合にテイクダウンを加味した堀江に対し中田が蹴りを見切り、拳の圧力は跳ね返す令和の激闘王の真骨頂を発揮すれば勝負はどう転ぶか分からない。そしてメインの昇侍✖萩原京平戦を食う、激しい試合になる可能性は十分にある堀江✖中田戦だ。

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MMA RIZIN 中田大貴 堀江圭功

【RIZIN_TRIGGER 1st】堀江圭功vs中田大貴のカードが追加 試合順も発表

スクリーンショット (6034)

771: 実況厳禁@名無しの格闘家 2021/11/15(月) 18:02:55.40 ID:siNpC4XN0
堀江vs中田大貴


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Interview Special ブログ 中島太一 堀江圭功 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:9月─その参─中島太一×堀江圭功「鈍感力、ガッツ」

【写真】試合前の青木の予想は、堀江の一方的になることもあるというものだった…… (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年9月の一番、第3 弾は27日に開催されたPancrase318から暫定フェザー級王座決定戦=中島太一✖堀江圭功の一戦を語らおう。


──9月の青木真也が選ぶ、この一番。3試合目は?

「中島太一✖堀江圭功戦です。中島選手とは今は練習していないですけど、堀江選手とは練習させてもらっていることがあって、組んだ感じでいえば『これは本当に強いな』と思ったんです」

──その発言は試合後の中島太一選手のインタビューで引用させていただきました。

「堀江選手はちょっと才能とか素質的にも一つ抜けていると感じていました。相当に強くて上手いです」

──では青木選手は試合前の見立ては堀江勝利だったのでしょうか。

「そうですね。堀江選手が勝つと思っていました。最初に組み合って中島選手が崩されると、勝負の行方は決まる。堀江選手のワンサイドになると」

──打撃ではなく、組みで戦局が読めると

「ハイ。中島選手が良い形で最初に組めないと、堀江選手のペースになり試合にならないかというぐらいでいました」

──組みの前に中島選手が懐に飛び込むタイミングを掴めず、無理やり行くと一発入る。そんな予想も私はしていました。

「あぁあ……KOがあるとすれば、堀江選手が仕掛けてカウンターを狙う。そういうことならあるかと思っていました。中島太一は打撃で仕掛けることはないと予想していたので。中島がするのはベタベタした試合で10-9.9を3つ狙うような」

──組ませないで、下がって殴る。それができるのか堀江選手だと私は予想していたんです。

「まぁ堀江選手の方が強いと思っていましたよね。実際に試合を見て中島選手が強いと感じたのは、凄く分かりやすいのですが……彼は怖がらずに前に出ていた部分で」

──やはりそこですか。

「そこ、そこだけだと思います。中島選手が勝っている部分は少ない」

──試合後のインタビューでは『遠い距離の方が嫌だった。近くで戦ってくれて良かった』と言っていました。

「遠い距離、近い距離……それ、中島選手はそう見えているかもしれないですけど、距離が近いか遠いかは、どっちが前に出て、どっちが下がるか。あれは中島選手が前に出た結果で、あそこで堀江選手が大きいのを入れることが出来れば、中島選手が下がる展開になっていたはずです。

つまり堀江選手は最初に入れることができなかった。そこがずっと影響してしまいました。とにかく中島は肝が座っていましたよ」

──実はテイクダウンは1度、ボディロックの展開にもほぼほぼ持ち込めていないのに、押し込みで判定勝ちができました。

「そうなんですよね。クリンチでちょっと優位なところを取っているだけで。主導権をほんの少し握っていた。結果10-9.9の試合をやり通したけど、やっつけてはいないです。

決して自分の試合じゃないし、有利になっていると言い切れる試合でもない。でも、あの戦いを3R通して実行できる。これは、良い意味での鈍感力です。今の世の中では、言い方を考えないといけないけど、戦いってバカになる必要があると思います」

──バカになる?

「ハイ。色々と考えたり、周囲の評価を気にしているのではなく、何も気にせずに自分を無条件に信じる。鈍感力であり、勘違い。だって上手い相手、予備知識がある相手じゃないとフェイントは引っ掛からなないですよ。どんくさいヤツはフェイントに掛らない。

僕はもう、当たるわけないじゃんっていう手だけバタバタした動きをしているんですけど、あれだとクロスカウンターを合わせられるリスクもないし、相手の綺麗なリズムが崩れます。だから、わざと下手でいるんです」

──青木選手は意識をしてそうしていますが、そうでない選手もいるということですね。

「中島選手もそうですよ。それって言いかえると才能、天才です。本当にリズムが全然違う。トンパチだから、レコードもトンパチで、ロシアに行ってしまうのもトンパチ。ACAの経験で強くなれたと思い込める。それだって……こういうと、思い込む力です。

堀江選手は逆に受けちゃいますよね。練習でもずっと受けている。テイクダウンを切る練習をして……僕らとやっている時は受けるだけで、攻めていなかった。受けが強いことで、僕らもより強く感じる。

でもMMAは喧嘩というか、最初に『この野郎』っていかないと。それが出来れば堀江選手のゲームで始めることができる。結果論ですけど、中島選手はガッツでいった。そこが勝敗の分かれ目になりました」

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Interview J-CAGE Pancrase318 ブログ 中島太一 堀江圭功

【Pancrase318】中島太一フェザー級KOP=ISAO戦へ─02─「まだまだ練習が足りないし、考えも足りねぇ」

【写真】つぎはタイトル戦、ISAOとの対戦だ (C)MMAPLANET

27日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されたPancrase318-Beyond317-のセミで、堀江圭功を破りフェザー級KOP=ISAOへの挑戦権を手にした中島太一インタビュー後編。

堀江の打撃を封じた中島だが、本人は得意の形に持っていけないという部分で満足できる試合内容でないことを明かした。そして堀江との一戦で何を掴むことができたのか──を時期挑戦者に尋ねた。

<中島太一インタビューPart.01はコチラから>


──1カ月間の練習の成果が見られたといことですね。今や中島選手といえばボディロックからのコントロール。そのなかで2Rに一度、バックに回りかけて崩そうという局面がありました。

「僕のなかでは不完全も不完全です。ぶっちゃけ最悪の最悪、テイクダウンを取ることができないという想定での練習もしてきました。それにしても……もうちょっと行けるだろうっていう内容でした。

1回は投げることができると思っていましたし……、1度バックに回ることができたといっても、う~ん……。どうなんですかね」

──レフェリーに堀江選手の汗を拭いて欲しいという風に言いたくなりませんでしたか。

八隅 なりましたよ(笑)。

「1Rが終わった時点でもの凄い量の汗でしたね。『こんなに汗かくのか』って。相当に最初から力を使っているんだという風に理解していました」

──素晴らしく代謝が良いのかと。

「だからボディロックという僕の武器も、あの汗もあって腰を切られて難しかったですね」

──次はISAO選手のベルトに挑む試合です。まるでタイプが違いますが、その牙城を崩すのは大変なチャンピオンです。

「ISAO選手は堀江選手と比べても僕がやりたいことを、もっとやらせてくれない選手だと思います。ただ今日までは全くISAO選手のことは考えずに、堀江選手のことに集中していました。

どれぐらい期間が空くのか分からないですけど、これから八隅さんとも相談して徹底的に考えて対策を練っていきます」

──ISAO選手はパンクラスで戦い続けているから、挑戦ができます。他方、チャンピオンがパンクラスを離れた階級では暫定のベルトが創られています。

「暫定チャンピオンでも良くないですか? 堀江選手に勝ったのに(笑)。ISAO選手はずっとパンクラスじゃないですか。どこかに行かないのですかね?」

──それは私に尋ねられても……(苦笑)。

「ずっとパンクラスにいるんで。やっぱり北米にリベンジしたいのでしょうかね」

──対して中島選手はロシア、ACAへのリベンジですね(笑)。

「アハハハハハハ。また、ですか(笑)。ただ今回の煽り映像も堀江選手がUFCを知っている。僕はロシアを知っているという創りでしたけど、そこら辺は舐めるなよって思いました。米国を知っているって、1回しか戦ってねぇだろうって。僕もね──たった5回だけど、そこは違うよっていう……怖さと戦ってきた数が違うよという気持ちありましたね。

インタビューで本当に舐めたことを言っていたので、本当に試合前はイライラしていたんです」

──まぁ大会を盛り上げるためというのもあるかと思いますが……。

「絶対に勝つ、絶対に負けないという強い意志をくれたのが堀江選手でした。堀江選手が強いからこそ『やらなくちゃ、やらなくちゃ、やらなくちゃ』って思い、誰よりも練習をやってきたつもりです。堀江選手のおかげで強くなれたと思っています」

──堀江選手のUFC復帰へ賭ける想いも絶対だったでしょうし。そんな堀江選手に勝った。どのような自信を得ることができましたか。

「自信……はついていないッスかね。まだまだだなぁって。僕の得意な組みで、ぶっちゃけ1度もテイクダウンを取ることができなかったので。まぁ堀江選手の強味を消せたというのはあるのかもしれないけど、テイクダウンを取れなかったので……。『あぁ、こんなものか』と。まだまだ練習が足りないし、考えも足りねぇし。まだまだ、もっともっとやらないといけないなっていう想いです」

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Interview J-CAGE Pancrase318 ブログ 中島太一 堀江圭功

【Pancrase318】堀江に勝利し、ISAOへの挑戦権を獲得──中島太一─01─「俺、よく勝てたな(笑)」

【写真】笑顔が途切れることはなかったメインカード終了直後の中島 (C)MMAPLANET

27日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されたPancrase318-Beyond317-のセミで、中島太一が堀江圭功との激闘を制し、フェザー級KOPであるISAOへの挑戦権を手にした。

本来は8月23日に組まれていた試合は、大会当日の中止という事態が勃発し1カ月遅れで組まれた。レスリングを強化し、打撃との融合を進めてきた堀江に対し、組み勝負──ボディロックを軸に試合を組み立てようとした中島。結果的に両者とも、自分のやるべきことを完遂でいなかったが──一進一退の攻防の末、判定勝ちを収めたのは中島だった。

ソーシャルディスタンス、他の陣営の選手がいない試合後の控室で中島に堀江戦を振り返ってもらい、これからについて尋ねた。


──足を氷で冷やしていますが、カーフですか。

「カーフも効きましたが、自分が蹴った時にも痛めてしまいました」

──とはいえ、堀江選手のプレッシャーにも下がることがなかったです。

「ロシア人に比べると、全然怖くないです(笑)。日本人って外国人選手への苦手意識ってあると思うんです。僕もそうだったし、圧力や怖さが違うんで。日本で外国人選手と戦ってもソレを感じるし、アッチに行ってもそうですし。ロシアでの経験はデカいです」

──当日計量で70キロというのは、どうでしたか。

「普段がこれぐらいで、僕はフェザー級の中でも小さいほうだと思います。だから当日計量の方が体重差は少なくなるし、こっちのほうが良いです。ほぼナチュラルで戦えて体調も良かったですしね」

──青木真也選手が堀江選手のフィジカルは日本のフェザー級で一番かもという話を実はしてくれたことがあったんです。

「えっ、そうなんですか。ハハハハ、青木さんは僕のこともフィジカルが強いと言っていてくれていたのですが……、堀江君の方が強いと思っていたということですか」

(セコンドを務めた)八隅孝平 俺にも、言っていたよ(笑)。青木は物差しが凄く上で、それだけ体感してきたから。だからよく見ているよ。

「じゃあ、僕よりも堀江君が強いと思っていたってことですよね」

──フィジカルは、という話を私にはしてくれました。

「なんだよ、なんで青木さん……言ってくれないんだよ……」

八隅 そりゃ言わないよ。堀江君と練習しているんだし。そう思っていたのは分かっていたけど、俺も中島君にそれは伝えないでいたわけだし。

「えぇ、でも青木さん……」

八隅 中島君は頑張ることができるから、そこに持っていけることができるかどうかって言っていたよ。

「練習だったら、アッチの方が強いんだ……」

八隅 だって江藤(公洋)君よりレスリングが強いって。

「嘘でしょ!!」

八隅 そんな情報は試合前に中島君の耳に入れるわけないし。

「聞かなくて良かったですよ。俺、よく勝てたな(笑)」

八隅 やっていることが間違っていなかったから。

──とにかく下がらなかったという印象が強いです。そのせいか、堀江選手もリズムを狂わせていたようにも見えました。

「まず思った以上に距離が近かったです。イメージではもっと遠いところから、グっと出てくるので。そういうスパーリングをしてきたのですが、近くてビックリしました。『えっ』と思ったけど、僕は近い方が戦いやすいので。近いボクシングが得意なので、堀江選手の動きも近い方が見ることができましたね。

遠い方が怖かったです。堀江選手がテイクダウンを合わせられるのが嫌で飛び込まないで戦ったのか。そこは分からないですけど、僕としては近い方がやりやすかったです」

──尻もちをつかせたのは1度、バックに回り込みかけたのも1度。ケージに詰めてから堀江選手も防御が固かったです。

「組み力は強かったです。ワキをすくわれて返してきたり、練習であんな風にされたことはなかったです。ただし、ビックリするほどでもなく想定内の強さでした。それにしても初回の3-0で堀江選手っていうのは分からないです。どう思いますか?」

──実はですね、自分の場合は写真を撮影している時はまるで試合の見方が違っていて、局面を追い過ぎて競り合いはどちらかっていうのは分からないことが多いんです。ただし、裁定基準がダメージの次にインパクトだと、テイクダウンを奪えない組みや押し込みは評価されなかったかもしれないですね。

「撮影のときは、判定とか頭に入らないのですか?」

──記事を書いているときより、頭に入らないのは事実です。記事は結果論で間の前にあることを追うのですが、撮影の場合は次の動きを予想をしてシャッターを押すので頭の働きが違うと思います。だから、フェイクとかに引っ掛かって、手も足も出ていないときの写真が多くて(笑)。

「へぇ、そういうもんなんですね。フェイントに引っ掛かってくれるんだ(笑)」

──逆に見えるときは見えるんです。KOパンチとか、蹴りも見えると撮影できます。そういうことでいうと、今夜の試合では中島選手の攻撃でもパンチからテイクダウンというのは見えていたのですが、組みに行った姿勢からのオーバーハンド、アレは撮れなかった。つまり見えていない。そういう攻撃があると、撮影中でも驚きます。

「うわぁ、そう言ってもらえると嬉しいです。高島さんを引っかけたってことですね(笑)。嬉しいわぁ。実は8月23日の時点で、あの攻撃はできていなかったです。打撃を見せてテイクダウン、そのことに集中していました。でも、当日に試合が中止になって準備期間が1カ月増えた。そんな時にRIZINでBraveの竿本(樹生)選手が使っていたのを見て、『コレ、練習していなかったな』となったんです。だから、この試合が延びた期間で練習してきた流れだったんです」

<この項、続く>

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