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デメトリアス・ジョンソンが引退を発表/ONEホール・オブ・フェーム第1号に

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デメトリアス・ジョンソンがMMA引退の可能性についてコメント(2024年09月02日)

 こちらの続報。



 9月6日にコロラド州デンバーのボール・アリーナで開催している『ONE 168』でデメトリアス・ジョンソンが引退を発表し以下のコメント。

「前回デンバーに来た時に、これが最後の試合になるかもしれないとみんなに言ったが、それは嘘ではなかった。もう終わりだ。総合格闘技で戦うのはもう終わりだ。この機会を与えてくれた皆さんに心から感謝したい」


 チャトリ・シットヨートンCEOはデメトリアス・ジョンソンがONEホール・オブ・フェーム第1号になることを発表しています。

Demetrious Johnson(Sherdog)

 デメトリアス・ジョンソンは1986年8月13日生まれで現在38歳。MMA戦績25勝4敗1引き分け(UFC戦績15勝2敗1引き分け、ONE戦績5勝1敗)。UFCフライ級王座11連続防衛記録は全階級を通じてもUFCレコード。日本人では山本“KID”徳郁、堀口恭司、若松佑弥、和田竜光と対戦しており、いずれも勝利しています。2018年10月にベン・アスクレンとのトレードでUFCからONEに移籍しました。続きを読む・・・
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メインが衝撃だった!超RIZIN3試合感想

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アメリカの総合格闘技団体UFCが主催するリアリティ番組でUFC出場を目指す総合格闘家が合宿所で共同生活をしながら正式契約を賭けて戦います。
扇久保博正は、唯一日本人として参加しました!
その内容を語った動画はこちら↓

【トレーニング】扇久保博正のトレーニング風景

【番組】RIZIN CONFESSIONS #88

【番組】RIZIN CONFESSIONS #86

扇久保博正 過去10戦
超RIZIN.3 神龍誠 〇
RIZIN.45 ジョン・ドッドソン 〇
超RIZIN2 フアン・アーチュレッタ ✕
RIZIN.40 堀口恭司 ✕
RIZIN.38  キム・スーチョル ✕
RIZIN.33 朝倉海 〇
RIZIN.33 井上直樹 〇
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RIZIN.28  春日井寒天たけし 〇
RIZIN.25  瀧澤謙太 〇

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【RIZIN】RIZINウエハース’24発売決定!

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昨年末、RIZINファンの間で話題沸騰したRIZINウエハース。「どこを探しても売っていない」「どこに売ってるの?」という悲痛な声がSNSで飛び交っていた頃が懐かしい。私もカードコーナーや食玩コーナーを覗くクセがつきましたもん。

そんな、はぐれメタルばりに希少価値の高かったRIZINウエハースの第二弾「RIZINウエハース’24」の発売が発表されました。ウエハースに同封されるRIZINカードのラインナップは次の通りです。

朝倉未来(SR)
芦澤竜誠
安保瑠輝也
伊澤星花(R)
伊藤裕樹
井上直樹
上田幹雄
宇佐美正パトリック
扇久保博正
太田忍
キム・スーチョル
久保優太
くるみ(R)
クレベル・コイケ
皇治
斎藤裕(R)
榊原信行(R)
篠塚辰樹
神龍誠
ジョニー・ケース
鈴木千裕(R)
鈴木博昭
萩原京平(R)
平本蓮(SR)
ヒロヤ
フアン・アーチュレッタ
“ブラックパンサー”ベイノア
ホベルト・サトシ・ソウザ(R)
堀江圭功
摩嶋一整
矢地祐介
YA-MAN
ルイス・グスタボ
RENA
シークレット1
シークレット2

SRの2種、Rの7種は選手のサインをデザインにあしらった光り輝くホロカードだそうです。今回もRIZINのレギュラーメンバーに加えて、くるみに榊原CEOという遊びの要素を残してちょうどいい塩梅。いぶし銀好きな私としては金原正徳、佐藤将光辺りがほしかったのですが、これは次回に期待しますか。
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そしてUFC参戦が確定している朝倉海の名前がないのはもちろん、現役のRIZINフライ級チャンピオン堀口恭司の名前がないのもちょっと寂しい。これも旅立ちの前触れか。。。何はともあれ発売は12月。もうあの無い無い尽くしを味わいたくない方は予約マストでお願いします。
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【SUPER RIZIN03】ヒロヤ戦を乗り越えて叶えたい大きな夢――所英男「最後は代々木第一で戦いたい」

【写真】悲壮感ではなく、勝ってもっと格闘技を続けたい。そんな想いが伝わるインタビューだった(C)TAKUMI NAKAMURA

28日(日)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで行われる超RIZIN03で、所英男がヒロヤと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

「負けたら引退します」。対戦カード発表記者会見で所は進退をかけてヒロヤとの一戦に臨むことを明言した。2001年にリングスでプロデビューし、ZST、HERO’S、DREAMで戦い、2015年からはRIZINを主戦場に戦ってきた46歳の所が、いよいよキャリアの終わりを意識するようになった。

しかし自らが己に課した“負けたら引退”という状況のなか、所の中には新たな目標が芽生えたという。引退をかけてではなく最後に叶えたい大きな夢に向かって、所はヒロヤとの一戦に臨む。


──超RIZINへの出場が決まり、記者会見では「負けたら引退」という言葉もありましたが、会見のあとの反響や反応はいかがでしたか。

「みんな腫れ物に触るじゃないですけど、気を使ってあんまりそのことに対しては触れてこなくて……自虐的な感じになっちゃいました(苦笑)」

──最近の試合では所選手も「これが最後になるかもしれない」という覚悟だったと思うので、そういった反応が多かったのかもしれないですね。

「周りからすれば『いつ辞めるんだろう?』というのは常にあったと思いますし、自分自身もこれが最後かもしれないと思ってやってきて、それをようやく口に出せたのかなという感じですね」

──自分の気持ちの中で思っていることと、言葉にして発するのは大きく違うと思いますが、あえて言葉にしたというのは心境の変化があったのですか。

「自分はRIZINという素晴らしい舞台に出させてもらっていて、最終的にはRIZINで引退したいという気持ちがありました。そのなかで神龍誠戦はいい試合だったと言ってもらえたんですけど、自分がRIZINに出られるレベルなのかと言われたら、そうじゃないかもしれないですし、そこでヒロヤ選手と試合をすることになって(引退をかけて戦うには)タイミング的にいいのかなと思いました」

──流れとしてはまず最初にこの試合のオファーがあったのですか。

「ヒロヤ戦に関しては金原(正徳)さんのプロデュースというか、鈴木千裕戦の前に金原さんと一緒にタイで練習していて、そこで金原さんからヒロヤ選手の名前が出て、色々と話していくうちに、この選手だったら進退をかけて戦う意味があると思ったんですよね。それを金原さんがRIZINに伝えてくれて、ヒロヤ選手側とも調整してもらって、正式に決まりました」

──ヒロヤ選手には対戦相手として、どんな印象を持っていますか。

「すごく気持ちのいい選手ですよね。試合中も思いきりがいいし、プロの試合をするというか、気がついたらヒロヤ選手を応援している、そんな感じの選手ですよね」

──BreakingDown出身選手ですが、あまりそういった雰囲気はないですよね。

「僕は不良っぽい選手が苦手なんですけど(苦笑)、ヒロヤ選手は雰囲気が違いますよね」

──ヒロヤ選手の体つきや試合ぶりを見ると、真剣に格闘技と向かい合っていることが伝わってきますよね。

「それは凄く思いますね。あと会見で一緒になった時に、26歳であの落ち着きぶりは凄いなと思いました。僕が(アレッシャンドリ・フランカ・)ノゲイラとやったのが27歳の時だったんで、それを考えたら落ち着いていますよね」

──ヒロヤ戦に向けて、タイでの練習も含めてどんなことを意識してやってきたのですか。

「タイで初めてクロスフィットトレーニングをやったんですよ。色々と決まっているメニューを黙々とこなして、それがむちゃくちゃキツいんですけど、前田(日明)さんのトレーニングを思い出すというか。このトレーニングをやっていると、スパーリングの動きも変わったんですよね。自分の中でこれだ!と思う部分があって、日本に戻ってきたあとも、金原さんにHALEOを紹介していただいて、HALEOでトレーニングを見てもらうようになりました」

──実戦的なものではなく、運動能力を上げるようなトレーニングなのですか。

「そうです。そのおかげでスパーリング中の反応も速くなった……気がします(笑)。いざ試合になったらガチガチかもしれないですけど、少しでも自分のパフォーマンスを上げる可能性があるならやる、ですよね。金原さんからは『僕は10年前からやってます』と言われて、もっと早く教えてくださいよと思いましたけど(笑)」

──このタイミングで気づけて良かったと前向きに捉えましょう!

「本当にそうですよ。このタイミングで気づいて『救世主なのかな、金原さんは』って思うぐらい感謝しています」

──具体的には動きの反応がよくなったり、スタミナが続くようになったり、そういった効果が大きいですか。

「言っても若い人には勝てないですけど、46歳の自分の中では変わってます。40代前半くらいには若返りました。3月からトレーニングを始めて4カ月で4~5年前に戻っているっていうことは凄いですよね」

──今までとは違う形で充実した練習ができているようですね。

「前田さんからも連絡があって『治療に行ってこい』と治療院を紹介してもらったり、色んなところで変わってきています。次の試合、若い選手とやるからなんとも言えないですけど、前回とは違う内容でやれるんじゃないかなと思っています。

──ある意味、昨年10月のヒロ・ヤマニハ戦はそれまでと同じ練習を継続して挑んだ試合で、今回は新しいことにチャレンジして挑む試合ですね。

「そうですね。だから楽しいと言えば楽しいんですよ」

──その一方で、試合前に向けて練習をしていて、これで最後になるかもしれないと、ふと思うことはないですか。

「それはめっちゃ思いますね。『試合まであと2週間か』と思ったり、『この練習もあと2回か』と思ったり。それが寂しくはありますけど、まだ格闘技をやりたいという気持ちも強くなっています。負けた時の自分を考えると、僕から格闘技をとったら本当に何もない人間なんで、自分が自分でなくなっちゃうと思っているんですよね。だから、負けられないし、辞めたくないし、勝ちたいです」

──金原選手がRIZINで連勝してタイトルに挑む姿を見て、ポジティブな刺激や影響も受けましたか。

「まあ金原さんは元々強いんで、あんまり参考にならないですけど(笑)。2月のRIZINでは今成(正和)さんも一本勝ちして、40代が頑張ってるだけで、胸を打たれますよね。そこはもう勝ち負けだけじゃないと思います。でもだからこそ僕はヒロヤ選手に勝ってまだ格闘技を続けたいです」

──さきほど「最終的にはRIZINで引退したい」という言葉もありましたが、所選手は旗揚げ戦からRIZINに参戦しているんですよね。

「RIZINの旗揚げ戦が29日と31日の2DAYS興行で、29日の大会に出させてもらったんですよ。それから少し間が空くことはありましたが、ずっとRIZINに出させてもらっています」

──RIZINは来年で旗揚げ10年なので、所選手のキャリアを振り返ると、RIZINが一番長い期間、出場している大会なんですよね。

「そうなんですか? それは意外でした」

──ざっくり所選手のキャリアを時系列で並べるとZSTが2002年~2005年、HERO’Sが2005年~2007年、DREAMが2008年~2011年、2015年以降がRIZINなんですよね。

「言われてみれば、そうか……。ZSTなんかものすごく長くいたイメージがあるんですけど、3年くらいなんですね。全然気づかなかったです。ZSTが一番長いと思っていたので」

──だから所選手はRIZINを代表する選手の一人だと思いますし、この10年で格闘技ファンになった人たちにとっては所英男=RIZINファイターなんだと思います。

「確かに。僕は本当にRIZINには感謝しかなくて。RIZINに出る前にBellatorに出て(2015年3月、L.C.デイビスに判定負け)、そのあとにRIZINからオファーをいただいたんですが、マネジメントのトラブルで、試合が出来るか分からない状況になっていたんですね。でもその試合を受けたかったので、佐藤大輔さんとうちの奥さんがRIZINに掛け合ってくれて、なんとか急遽試合ができることになって。そうやってRIZINに拾ってもらったという恩と感謝があります」

──RIZINが所選手に戦う場を作ってくれたんですね。

「自分がそれに対して何かを返せているかどうかは分からないですけど…」

――しかも堀口恭司選手やジョン・ドッドソンといった世界のトップ選手とも試合が組まれて。

「なんでそんないいカードを組んでくれたんですかね(笑)。他にもクロン・グレイシーともやりましたし、太田忍選手のデビュー戦の相手もやらせてもらって」

――UFCのタイトルマッチ経験者、グレイシー一族、オリンピックのメダリスト……そうそうたる相手ですね。

「何気に那須川天心選手とボクシングルールもやりましたし、グラップリングで桜庭和志さんと組んでヴァンダレイ・シウバ&田村潔司組ともやっているんですよ」

――しかも次の対戦相手のヒロヤ選手はBreakingDown出身で。これだけ色んなジャンルとビッグネームと対戦した選手はいないでしょうね。

「全く目立ってはないですけど(笑)。でもすごくいい扱いをしてもらっているし、本当にありがたいです」

──そういった相手と試合が組まれるのは所選手だからこそだと思いますし、このストーリーをこれからも続けていきたいですよね。

「何が何でも続けたいですよね。それしかないです、今は。とにかく辞めたくないです。続けたいです。この試合のために全部出しきるトレーニングをやってきて、そのつもりで戦うので、ここで終わっていいという覚悟はありますが、それ以上に勝って格闘技を続けたい。その気持ちが一番です。あと新しい目標も出来たんですよ」

――新しい目標……聞かせてもらってもいいですか。

「僕の格闘技人生を変えたのが2005年7月のノゲイラ戦で、あの日の会場が代々木第一(国立代々木競技場第一体育館)だったんですね。6月にRIZINが代々木第一で大会をやっていて、僕ももう一度代々木第一のリングに立ちたいと思いました。代々木第一は僕の人生を変えてくれた場所で、色んな想いが詰まった場所で、引退するまでにあの場所で試合をしたい。その目標を達成するまではやめられないですね。その時は(山本)アーセン選手と対戦したいんですよ」

――アーセン選手とも対戦したいのですか。

「先ほど話したように僕は格闘技人生で色んな相手と戦ってきましたが、KID(山本徳郁)さんとだけは試合が出来なかったんです。だから自分の思い出の場所で、KIDさんの甥っ子のアーセン選手とやりたいです。だからロード・トゥ・代々木第一、ロード・トゥ・アーセンが今の目標です」

――それは素晴らしい目標ですね。所選手が代々木第一のリングに立つ姿を見たい人はたくさんいると思いますよ。

「東京ドーム、大阪ドーム、さいたまスーパーアリーナ、日本武道館……色んな会場で戦ってきましたけど、最後は代々木第一で戦いたい。その目標が出来てから、また気持ちがすごく燃えているんです。その目標をかなえるためにもヒロヤ選手には絶対に勝ちます」

■視聴方法(予定)
7月28日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:5月 ミックス×マゴメドフ「もっと勝ちパターンが固まれば…」

【写真】マゴメドフに勝利して王座防衛に成功したミックス。水垣の目にはどう見えているのか(C)Bellator

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。
Text by Takumi Nakamura

大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は水垣偉弥氏が選んだ2024年5月の一番──5月17日に行われたBellator Champions Series2024#02「Paris」のパッチー・ミックス×マゴメド・マゴメドフについて、Bellatorの今後も踏まえて語ろう。


――5月の一番は久々にUFC以外、Bellatorでのパッチー・ミックス×マゴメド・マゴメドフを選んでもらいました。ミックスがスプリット判定でマゴメドフに勝利した試合ですが、水垣さんはこの試合をどう見ましたか。

「判定の話をするとマゴメドフが勝ったかなと思いました。5R以外はマゴメドフという印象だったので。ただ3Rにマゴメドフがパンチを効かした以外は、どちらにポイントがつくか分からない展開だったので、ジャッジそのものは割れそうだなとも思っていて。でも、各ラウンドを見直すと、僕はマゴメドフが取ったと思った試合ですね」

――約1年半前の対戦ではミックスがギロチンで一本勝ちしているので、マゴメドフがミックスを追い込んだ試合という見方もできます。

「試合前もすごく楽しみにしていて、5R通して緊張感のある試合ではあったんですけど、改めて試合を見てみると、意外と期待していたものではなかったのかなと(苦笑)。悪い言い方にはなってしまうんですけど。ライブで見る分には緊張感のある試合でしたが、あとで見直して面白い試合かと言われると……でしたね。ずばりもっと組み技を見たかったというのが本音です」

――必ずしもと得意分野での攻防にはならない、ある意味、MMAだからこその展開だったかもしれないです。

「お互い一度対戦していることもあって組み技を警戒していたと思うんですよ。それで打撃勝負になって、お互い意外と打撃ができるところが分かりました。ただやっぱりこの2人だったら……組み技が見たいじゃないですか(笑)。MMAでは組み技が強い選手同士が戦うと打撃戦になることがありますけど、まさにそういうパターンだったのかなと思います」

――これでミックスは21戦20勝1敗となり、Bellatorの王座防衛にも成功しました。水垣さんはミックスのことはどう見ていますか。ものすごくレコードもいいし、一本勝ちも多いのですが、個人的には圧倒的な強さやインパクトが残るタイプではないという印象です。

「2022年にBellatorでバンタム級GPがあって、僕の優勝候補はラフェオン・スタッツ、次点がマゴメドフ、その次にセルジオ・ペティスと堀口恭司選手だったんです。そのなかでミックスが優勝したので、あのトーナメントで評価が変わった感じなんですね。強いのは間違いないのですが、一発で誰でも全員極めてしまうような強烈な強さはないのかなと」

――確かにギロチンを狙って下になることもありますし、一本勝ちできなくても相手を一方的に攻めるスタイルではないかもしれません。

「今回も先に組みに行くのはマゴメドフで、そこにミックスがカウンターでサブミッションを狙う展開になると思っていたんですよ。レスリング的なところはマゴメドフの方が強いし、ミックスがリーチを活かした打撃を見せて、マゴメドフが来たところにサブミッションを合わせる、みたいな。ただ意外とマゴメドフがパンチを当てていて、ミックスも打撃で応戦して、それで打撃戦になっちゃったのかなと」

――だからミックスは打撃は打撃で出来るわけですよね。

「そうなんですよ。どちらかと言えば極め寄りで、あまりレスリング力がないのかなと思いつつ、過去の試合を振り返るとフアン・アルチュレッタをテイクダウンしたり、レスリング力もあるんですよね。ただいまいち強さが伝わりにくいというか…どこが強いんだろうと思わせてしまう。逆にそれで勝ち続けているからすごいのかなと思いつつ、もっと勝ちパターンがしっかり固まれば、圧倒的な強さを見せられる選手になると思います」

――実際に対戦すると見ている側とは違う強さがあるのかもしれないですね。

「バンタム級で180㎝あるので、まずは体がデカい。もし堀口選手やペティスが再戦しても苦戦するだろうなと思うし、そのくらいサイズ感が違うと思います」

――いざ組んでみたら力が強かったり。

「そういうものがあるんだと思います。結果的に(マゴメドフとの)再戦は接戦だったし、前回もギロチンを極めたけど、あれが極まっていなかったら、今回みたいになっているかもしれないですよね。だから僕はもう一度、ミックス×マゴメドフを見たいんですよ。2回勝っているミックスからしたら、モチベーション的にやりたくないでしょうけど(苦笑)」

――そこで気になるのがこれからミックスは誰と戦っていくのかというところです。

「BellatorがPFLと合流して、Bellator Champions Seriesがどうなっていくんだろうなという部分はありますよね。ストッツも試合をしていないし、堀口選手の去就も分からない。でもそれはバンタム級に限らず、Bellatorそのものがどういうコンセプトでマッチメイクしていくのかなという部分でもあります」

――2月のPFL世界王者×Bellator世界王者の対抗戦もBellatorが5勝1敗と大勝しているので、それもマッチメイク的には難しいところですよね。

「Bellatorは大会数そのものも少ないし、メインどころはPFLのレギュラーシーズンに入っていて、そこを勝ち上がると11月まで拘束される。じゃあPFLのレギュラーシーズンで負けた選手がBellatorのタイトルを狙うのかというと、それも微妙じゃないですか。PFLの賞金100万ドルは選手にとっては魅力的だし、BellatorではなくてPFLを目指す選手も多いと思うんですよ」

――現時点ではPFLとBellatorの2ブランドが存在していますが、まだ試行錯誤している段階なのかもしれませんね。

「ヨーロッパの大会が増えているので、そういうマーケットを狙っているのかなと思います。ミックスの試合から脱線してしまいましたが、Bellatorがイベントとして、どういう道を進むのかも見ていきたいと思います」

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 『RIZIN CONFESSIONS』第153回動画。今回は『RIZIN.47』から堀口恭司 vs. セルジオ・ペティス、スパイク・カーライル vs. キム・ギョンピョ、ジョニー・ケース vs. “ブラックパンサー”ベイノア、徳留一樹 vs. 宇佐美正パトリックの舞台裏です。続きを読む・・・
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堀口恭司 RIZIN一区切りの真意とUFC挑戦失敗時の選択肢【RIZIN.47】

「RIZIN.47」でセルジオ・ペティスにリベンジした堀口恭司が、「RIZINは一区切り」と語った理由について明かしました。堀口は現在の最優先目標として海外挑戦を掲げ、UFCとの再契約を目指しています。そして海外挑戦が実現しなかった場合のRIZIN継続参戦の可能性については言及を避けました。

▼堀口恭司 vs. セルジオ・ペティス 試合後インタビュー / Yogibo presents RIZIN.47/元動画

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【Special】Fight&Life#103より。UFCと契約、朝倉海が話した──平良達郎、鶴屋怜、中村倫也

【写真】迷いがない、ハキハキとした言葉が続いた朝倉海 (C)AP.inc

今月24日(月)に発売されるFight & Life#103で朝倉海の巻頭インタビューが掲載される予定だ。朝倉といえば9日(日)に東京都渋谷区の国立代々木競技場第一体育館で開催されたRIZIN47の第5試合終了後時にリングに上がり、UFCと契約したことをファンに報告している。
Text by Manabu Takashima

「僕は必ずUFCでチャンピオンになってきます。そして世界中のファンを連れて必ずここに戻ってくる」とファンに誓ってから2日後、Fight & Lifeでは港区のJAPAN TOP TEAMを訪れ朝倉をインタビューし、UFCへの想い、RIZINへの恩、UFCで戦っていけると自信を得られた時期と理由等々を尋ねた。

話せること、話せないことがあるなかで、オクタゴンでの階級に関してもしっかりと返答をしてくれた朝倉海インタビューから、UFCファイター3選手とUFC復帰を考えている堀口恭司について言及した部分を抜粋してお届けしたい。


──Fight Nightとはいえベガスの大会でメインを戦う平良達郎選手のことは、どのように思っているのでしょうか。

「いやぁ、平良君は素晴らしいです。無敗っていうことが、まず凄いです。負けない強さって……。MMAは立ち技があって、寝技もある。その分、リスクが高いです。そういうMMAで無敗っていうのは、ボクシングやキックボクシングで無敗より遥かに凄いことですよ。

実際に強い選手とも戦って勝っていますし。海外に乗り込んで勝つというメンタルの強さを持っている。実力もそうだし、そういう精神面も本当に凄いです」

──さらに若い鶴屋怜選手について、どのような印象を持っていますか。

「鶴屋怜選手はレスリング力に、圧倒的な自信を持っていますよね。若さと勢いが凄い。負けん気の強さが、試合からも感じられます。結構、日本人ってその部分が弱い人が多いですよね。気負ったり、気弱になったり。メンタル的に下がったりして。

そういうのが彼にはない。圧倒的に自分に自信を持っている。実力ももちろんありますし、そういうマインドを持っている。若いのに素晴らしいです」

──では年齢的には近い、中村倫也選手に関しては?

「中村倫也選手は、余り試合を見たことがないです。でも、彼も無敗ですよね。確かMMA歴も短いですよね。でも元々レスリングがベースにあることは、凄い強みです。それ以上に凄く頭の良い選手で、もの凄く考えています。格闘技って考えることができないと、強くなれないです。

そういう部分で、中村倫也選手は色々なことを自分のなかに落とし込むことができている。そういう思考があって、感覚を持っている。そう思います」

──いやぁ、海選手が彼らのことをそこまで見ているのが意外でした。

「日本人選手は仲間ですからね。海外で戦っている日本人選手には、仲間みたいな意識があります。絶対に負けて欲しくないし、一緒に頑張っていきたいので……試合を視るようになりました」

──ではオリコンニュースの五十嵐さんのような質問になりますが、UFCで戦いたいと公言している堀口恭司選手の進路がなかなかハッキリしない。この現状について、海選手はどのような見解を持っているのでしょうか。

「これは米国と日本の違い、熱の差だと思います。米国は数字じゃないですか。堀口選手が戦っていた時期はフライ級の人気が全然なかった頃で。デメトリウス・ジョンソンに挑戦した大会(2015年4月25日、UFC186)のPPVの売り上げも良くなかった。(※12万5000件。前後の大会は31万件と38万件。2020年ごろまでワースト10位の売り上げだった)。そういう数字が出てしまっているので、UFCも気にするのかしれないですね。それだと名前がなくても、若くて可能性のある選手と契約しようってなるんだと思います」

──実力的には、どのように思っていますか。

「力という点では、メチャクチャ強いです。UFCの世界チャンピオンと戦っても、勝ちそうなぐらい強いと思います」

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「セルジオペティスが試合後に急変しました」堀口恭司に敗北したセルジオペティスが試合後、急変する事態に RIZIN

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【RIZIN47】堀口恭司、打撃&TDで先手を取ってセルジオを判定で撃破!2年半ぶりのリベンジ達成

<バンタム級/5分3R>
堀口恭司(日本)
Def.3-0
セルジオ・ペティス(米国)

堀口が左右にステップしてインロー・左ミドルを蹴る。ペティスもワンツーを返し、ジャブと右ローを見せる。堀口はジャブ、ニータップでペティスをコーナーに押し込む。ペティスはニンジャチョークを狙いつつ、離れ際に右ハイキックを蹴る。堀口が右のロングフック、ペティスの前進に左フックを合わせ、インカーフを蹴る。

ペティスは構えをスイッチしつつ、堀口は踏み込むフェイントを見せる。ペティスがサウスポーで前に出ると、堀口はインローと右ストレートを返す。堀口がシングレッグに入り、ペティスがギロチンを狙うも、堀口がインサイドガードでトップキープする。堀口がパスガードを仕掛けるも、ペティスはそれを許さない。

2R、ここもペティスはサウスポーとオーソドックスに構えをスイッチする。ペティスがオーソドックスに構えると、堀口は再びニータップでテイクダウン。ペティスがギロチンを狙うと、堀口は腰を上げて深く組ませず、首を抜くとインサイドガードでトップキープする。堀口はペティスの頭をコーナー側に向けて、立ち上がってパンチを落とす。

ペティスは下から堀口の上体を固めて動きを止め、堀口はそれを切って立ち上がる。ペティスも蹴り上げを狙いつつ立ち上がり、堀口はすぐに左フックからダブルレッグに入る。ここはペティスがコーナーに体を預けてブレイクを待つ。再開後、ペティスはオーソドックスに構えてジャブとスピニングバックキック、スイッチしてシングルレッグでテイクダウンも仕掛ける。

3R、ペティスがサウスポーに構えて前に出ていく。堀口も左フックを返し、ペティスも左ストレートとスピニングバックキックを見せる。ペティスがオーソドックスに構えを戻すと、堀口は右ストレートを放つ。

さらに左フックにつなげる堀口だが、ここでペティスも左フックを当て、堀口がバランスを崩してグラウンドで下になる。ペティスはすかさず踏みつけを狙い、亀になる堀口にダースチョークを狙いながら上四方、サイドポジションで抑え込む。

堀口は右脇を差して立ち上がって右の三日月蹴り、ペティスは左ハイを蹴る。堀口が左フック、ペティスはオーソドックスに構え、堀口のニータップも組ませない。サウスポーのペティスは左ストレート、堀口も左フックの返しを狙う。

ペティスは左ボディストレートを振って、構えをオーソドックスに戻す。堀口はワンツー、右フックから返しの左フック。ぺティスは回転してのハイキック。組みの攻防になると堀口がグラウンドで上を取ってトップキープし、試合終了。堀口が2年半ぶりの再戦で、ペティスへのリベンジを果たした。


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