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ABEMA KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase326 RYO   ハンセン玲雄 ロッキー川村2 中田大貴 久米鷹介 亀井晨佑 内村洋次郎 内藤由良 名田英平 小川徹 尾崎龍紀 岩本達彦 松本光史 猿飛流 葛西和希 藤野恵実 透暉鷹 遠藤来生 高島俊哉 鹿志村仁之介

【Pancrase326】計量終了 第2部はタイトル直結ファイト。第1部は序列の再編成の兆候が……

【写真】 タイトル戦が軸、そんなパンクラスの2022年となるのか(C)PANCRASE

明日21日(月・祝)に東京都新宿区のベルサール高田馬場で開催されるPancrase326の計量が20日(日)、新宿サンエービル地下1階会議室で行われた。

1部と2部、2部構成になっている山の手のパンクラスは2部に王座決定戦を含めタイトル戦が3試合、さらにフェザー級挑戦者決定トーナメントが2試合(※第1部で補欠戦)と、タイトル直結のカードが組まれている。


冠はついていないが葛西と松本の勝者が、久米鷹介の持つライト級王座に近づくことも間違いない。

また1部でも前述のようにフェザー級挑戦者決定T補欠戦=透暉鷹×名田英平の中京×関西対決をはじめ、北海道から遠藤来生、九州からは中村勇太が参戦し、それぞれベテラン=内村洋次郎&デビュー戦=髙橋攻誠と戦う試合、さらに渡辺拓馬と尾崎龍紀と地方在住ファイターの試合も目立つ。

さらにはMMAに本気になった大器?!=鹿志村仁之介と戦うハンセンレオも神戸のreliable所属だ。TRIGGERの出現により、にわかに地盤の変化が全国的にみられるJ-MMA界──ちょっとした再編成が感じられる──ポスト・ディファ時代のパンクラス初イベント、その第1部だ。

■視聴方法(予定)
3月21日
午後2時30分~ TIGET LIVE
午後4時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase326計量結果

<フライ級KOPC/5分5R>
[王者] 小川徹:56.7キロ
[挑戦者] 猿飛流:56.5キロ

<ストロー級QOPC/5分5R>
[王者] 藤野恵実:52.15キロ
[挑戦者] KAREN:51.9キロ

<ミドル級王座決定戦/5分5R>
内藤由良:83.55キロ
ロッキー川村2:83.65キロ

<フェザー級挑戦者決定T/5分3R>
中田大貴:65.85キロ
亀井晨佑:65.85キロ

<フェザー級挑戦者決定T/5分3R>
岩本達彦:66.0キロ
Ryo:66.2キロ

<ライト級/5分3R>
葛西和希:70.55キロ
松本光史:70.3キロ

<フライ級/5分3R>
田代悠生:56.9キロ
前田浩平:56.85キロ

<フェザー級挑戦者決定T補欠戦/5分3R>
透暉鷹:66.2キロ
名田英平:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
遠藤来生:65.7キロ
内村洋次郎:65.75キロ

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉:52.5キロ
尾崎龍紀:52.55キロ

<ライト級/5分3R>
渡部拓馬:70.4キロ
DARANI:70.05キロ

<ウェルター級/5分3R>
中村勇太:76.75キロ
髙橋攻誠:76.0キロ

<フェザー級/5分3R>
ハンセン玲雄:65.75キロ
鹿志村仁之介:65.35キロ

<ストロー級/5分3R>
大城正也:52.15キロ
植松洋貴:51.75キロ

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ISAO MMA PANCRASE Pancrase326 Pancrase327 RIZIN RYO ニュース 中田大貴 亀井晨佑 修斗 内村洋次郎 名田英平 堀江圭功 岩本達彦 透暉鷹

【パンクラス】ISAOへの挑戦権を賭けフェザー級 4-MAN TOURNAMENT開催!

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絶対的な長期政権を築いているパンクラスフェザー級チャンピオンISAOへの挑戦権を賭けフェザー級 4-MAN TOURNAMENTが開催される事が発表されました。3月21日のPANCRASE326で1回戦、4月29日のPANCRASE327で決勝が行われます。出場選手及び1回戦の組み合わせ対戦カードは次の通り。

【フェザー級 4人トーナメントAブロック】
中田大貴(和術慧舟會HEARTS)
亀井晨佑(パラエストラ八王子)

【フェザー級 4人トーナメント Bブロック】
岩本達彦(BLOWS)
Ryo(RINGS)

【フェザー級 4人トーナメント・リザーブマッチ】
透暉鷹(ISHITSUNA MMA)
名田英平(総合格闘技道場コブラ会)

今回のトーナメントの大本命にして注目はやっぱり中田大貴でしょう。RIZIN TRIGGER 1stで堀江圭功を相手に壮絶なタフファイトを展開。堀江のパンチを被弾して出血しても笑いながら前に出る姿は恐怖すら感じました。その姿に堀江が若干後退していたのが印象的です。トーナメントに出場する岩本をKOして、Ryoにも判定勝ちした実績もあり、優勝候補筆頭と見て間違いありません。

ダークホースはリザーブマッチにエントリーされた透暉鷹。2019年に修斗フェザー級新人王に輝き、パンクラス参戦後は田中半蔵や内村洋次郎に判定勝ち。大逆転負けを許したものの、試合終了寸前までRyoをグラウンドで完封していた試合運びも見逃せません。

中田がぶっちぎるのか。思わぬ伏兵が飛び出してくるのか。誰が勝ってもニュースター誕生の予感ひしひし。出遅れ気味だった2022年のパンクラスが好カード連発で一気に大外から巻き返してきた。
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【Pancrase326】ベルサール高田馬場大会、カード第一弾は遠藤来生×内村洋次郎

【写真】常に積極的な遠藤は、内村には諸刃の剣の手の合う相手か(C)PANCRASE

17日(月)にパンクラスから3月21日(木・祝)に東京都新宿区のベルサール高田馬場で開催されるPancrase326のカード第一弾が発表された。

ディファ有明の閉館に伴い、湾岸から山の手に拠点を移す2022年のパンクラス──まず遠藤来生×内村洋次郎のフェザー級戦が決まった。


北海道からパンクラス参戦中の遠藤は昨年6月に中川皓貴に勝利後、9月に岩本達彦に敗れて以来半年ぶりの再起戦をベテランの内村と戦うこととなった。

対する内村は2019年4月以降、勝ち星から見放されており新会場で心機一転となる白星が欲しいところだ。RIZINで萩原京平、パンクラスで堀江圭功、透輝鷹と新鋭に遅れをとっている内村──37歳を迎え、北の努力の人を相手に意地を見せることができるか。

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MMA PANCRASE Pancrase324 内村洋次郎 透暉鷹

【Pancrase324】テイクダウンとトップコントロールで内村をドミネイト、透暉鷹がフルマークの判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
透暉鷹(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
内村洋次郎(日本)

サウスポーの内村に対し、前に出る透暉鷹。内村はプレッシャーをかけて押し返していく。内村の左ローがヒット、さらに左ストレートを伸ばしたが、透暉鷹はバックステップでかわす。透暉鷹はケージを背負いながらワンツーを当て、さらにプレッシャーをかけて内村をケージ際に追い込んでいく。内村の左ミドルハイに左フックを合わせていった透暉鷹。内村も距離を詰めていくが、透暉鷹はバックステップで距離を保ち、左ローからダブルレッグへとつなげる。

ケージ際でグラウンドに持ち込んだ透暉鷹に対し、内村は背中をケージにつけてディフェンス。透暉鷹はボディロックをキープして内村を立ち上がらせない。そして内村に背中を着けさせると、パスガードを狙う。ハーフガードで耐える内村。透暉鷹は内村の顔面に右こぶしを叩き込みながら、パスしてマウントへ。下から抱えてくる内村の引きはがし、残り10秒からパウンドを当て、このラウンドを3-0でものにした。

2R、透暉鷹が距離を詰めていくと、右ジャブで牽制する内村。透暉鷹は右ローを放ち、組んできた内村を反対に倒してグラウンドへ。フルガードの内村の足を一本越え、ケージ際に持ち込む。両腕を差し上げる透暉鷹に対し、バタフライガードでディフェンスする内村だが、透暉鷹は圧力をかけ続ける。内村は立ち上がり、スクランブルのなかでグラウンドに持ち込んでバックに回る。しかし透暉鷹が体勢を入れ替えてトップへ。ボディロックで捕らえられた内村は、ケージを背に立ち上がろうと試みるが、透暉鷹がバックを狙いながらマウントへ移行した。

ハーフガードに戻した内村を、右腕を差し上げて抑え込む透暉鷹。内村は透暉鷹のボディに左ヒジを突き刺しながらガードに戻す。最後に透暉鷹はインサイドガードからパンチと鉄槌を落とし、このラウンドもジャッジ3者とも透暉鷹に10-9をつけた。

最終回、内村が蹴りで相手を牽制しつつ、右ジャブを突く。透暉鷹は自分の距離を保ちながら、内村が前に出てくると左ボディで迎え撃ち、さらに組んでケージに押し込んでいく。ここで離れた内村は、ダブルレッグに来た透暉鷹に左のテンカオを当てるが、勢いを止めきれずテイクダウンを奪われる。背中をケージにつける内村をケージに押し込み続ける透暉鷹。内村は立ち上がるも、体勢を入れ替えることはできない。透暉鷹はシングルレッグに切り替えるが、内村もそれをスプロールし、立ち上がって首相撲で体勢を入れ替えようと試みた。

しかしテイクダウンを奪ったのは透暉鷹。内村はハーフガードを取るも、透暉鷹はパスしてサイドから抑え込む。内村のブリッジを制し続けた透暉鷹が、トップのままで試合を終えた。

裁定は、ジャッジ3者とも透暉鷹にフルマークをつけた。
ベテラン内村をドミネイトした透暉鷹は、試合後のインタビューで「まずは早く家族に会いたいです」と語った。


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【Pancrase324】タイトル挑戦権獲得に向け、野田遼介戦直前の山北渓人「僕には攻め疲れはない」

【写真】闘志が身の内の溜まる両者 (C)PANCRASE

17日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrse324で、山北渓人が野田遼介と戦う。

2021年は勝利を重ねるだけでなく、インパクトのある勝ち方で存在感を高めた山北が、ストロー級王座挑戦に向けランキングで3位──自身より上位の野田と戦う。その前日、計量を終えリカバリー中の山北の心境とは。


山北渓人
「計量の方はバッチリでした。野田選手は練習をしたこともあるし、リラックスして過ごせています。オラオラした人と戦う時はけっこう緊張してしまうのですが、野田選手は純粋に格闘技をしている人なので、緊張しなくて済みます。もちろん、試合が始まると関係なくなるのですが、試合前まではヤンキーとかは怖くて……。地元には結構多いのですが、今も街でそういう人を見ると避けたくなります。オラオラした人が怖いのが、自分の弱点かもしれないです。
 野田選手はグチャグチャした試合になれば有利になると思っているかもしれないですが、実際は僕も強いところはそこなので。そこで頑張れるのが自分の強みだと思っていますし、噛み合って面白い試合になると思います。
 以前は極めようとして、それがならなくて抑えるという戦い方になっていたのですが、今年は極める力が少しずつついてきて技のバリエーションも増えました。結果、抑えることしかできなかったポジションで一本が取れるようになってきました。明日の試合でもフィニッシュを狙って行きたいです。
 前回の一本勝ちは、練習した通りの動きでした。やっぱり練習したことしか試合で出ないです。普段の練習が如何に大切かが分かったので、練習では特に動いて一本を取るようにしてきました。藤田大和選手と練習をする時も狙って、逃げられてもそこからが練習になるので。時には強引なぐらいに、極めに行こうと練習していました。
テイクダウンすると抑えたくなりますが、普段から極めに行くという姿勢を練習で出していれば、力もついていくと思います。それに大和さんのこないだの試合とか見ていると、楽をしたいところで、厳しい方を選ぶことができる力を与えてくれたような気がします。
 ここで勝つだけでなく、タイトル挑戦を手にするため一本、KOを狙います。グラウンドでのTKO勝ちはRoad to ONEであったのですが、KOがないのでそこも狙って行きます。とにかく今回の試合は判定にはしたくないし、攻め続けます。
野田選手は受けが強いですが、僕は攻め疲れをすることはないので、守りに来てもお構いなしに攻め続けます。
 レスラーはテイクダウンするけど、極められないというイメージを持たれているかもしれないですが、柔術やグラップリングの練習もしてきて極めがあるレスラーに成長したところを見てほしいです。
 自分は左ハイで勝てるようなカリスマ性はないですけど、僕なりのやり方でフィニッシュして見劣りしないよう……先輩に追いつかれないように戦います。特別な人間でなくても勝てるのがMMAの良いところなので。MMAは悪い言い方をすると、逃げ方はたくさんあります。だから自分の苦手なところを捨て、得意なところで勝負する。どういう風にそれを試合のなかで判断するのかが勝負になると思います」

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase324計量結果

<フライ級暫定KOPC/5分5R>
[王者]小川徹:56.5キロ
[挑戦者]上田将竜:56.7キロ

<暫定女子フライ級王座決定戦/5分5R>
NØRI:55.7キロ
端貴代:56.3キロ

<暫定ウェルター級王座決定戦/5分5R>
菊入正行:76.5キロ
村山暁洋:76.85キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:54.2キロ
山北渓人:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
透暉鷹:66.2キロ
内村洋次郎:66.15キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:60.95キロ
ジェイク・ムラタ:61.45キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.05キロ
狩野優:65.25キロ

<ライト級/5分3R>
高橋“Bancho”良明:70.2キロ
平信一:70.5キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.55キロ
新谷琴美:52.1キロ

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉:52.35キロ
リトル:52.3キロ

<フライ級/5分3R>
井島裕彰:56.85キロ
谷村泰嘉:56.35キロ

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【Pancrase324】計量終了 タイトルマッチ3試合を始め、出場全選手が一回目の計量でパス

【写真】トリプルクラウンが揃って暫定王座というのは、過去に例があるのだろうか (C)PANCRASE

明日、17日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrse324の計量が行われた。

フライ級暫定KOPC=チャンピオン小川徹✖上田将竜、暫定女子フライ級王座決定戦=NØRI✖端貴代、暫定ウェルター級王座決定戦=菊入正行✖村山暁洋ら3階級のタイトル戦に出場する6選手を始め、メインカード出場の22選手の全員が1度目の計量でパスした。

メインカードの出場選手の計量結果は以下の通りだ。

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase324計量結果

<フライ級暫定KOPC/5分5R>
[王者]小川徹:56.5キロ
[挑戦者]上田将竜:56.7キロ

<暫定女子フライ級王座決定戦/5分5R>
NØRI:55.7キロ
端貴代:56.3キロ

<暫定ウェルター級王座決定戦/5分5R>
菊入正行:76.5キロ
村山暁洋:76.85キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:54.2キロ
山北渓人:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
透暉鷹:66.2キロ
内村洋次郎:66.15キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:60.95キロ
ジェイク・ムラタ:61.45キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.05キロ
狩野優:65.25キロ

<ライト級/5分3R>
高橋“Bancho”良明:70.2キロ
平信一:70.5キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.55キロ
新谷琴美:52.1キロ

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉:52.35キロ
リトル:52.3キロ

<フライ級/5分3R>
井島裕彰:56.85キロ
谷村泰嘉:56.35キロ

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【Pancrase324】内村洋次郎戦へ、透暉鷹─02─「名古屋の偉大な先輩方に続くことができるよう」

【写真】どの局面も一通りできる。今後は、その一つ一つの精度を上げることが大切になってくる (C)MMAPLANET

17日(日)、東京都江東区のスタジオコーストで行われるPancrase324で、内村洋次郎と対戦する透暉鷹インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

地元・三重から愛知に出てMMAを始めた透暉鷹は、所属する石綱MMAの林拓馬代表、そしてプライベートレッスンを受ける日沖発など、自身のファイター人生を大きく変える人たちと出会ってきた。

Ryoのギロチンで絞め落とされてから約4カ月、ベテラン内村との対戦を控える透暉鷹に、現在の練習環境と今後について訊いた。

<透暉鷹インタビューPart.01はコチラから>


――MMAを始めたのが2016年の冬で、2017年からアマチュア修斗に出場しながら、DEEP勝川大会やGRANDSLAMなどでプロの試合にも出るようになっているのですね。

「自分の中では、DEEP勝川大会での勝利が大きいです(2017年10月、NAOKIに判定勝ち)。MMAを始めて9カ月ぐらいの時に、林代表が『勝つ喜びを知ってほしい』と言って決めてくれた試合でした。

その時に勝てて、MMAが楽しくなりました。今は週3回、日沖発さんのところで練習させてもらって、自分も成長してきていると思います」

――日沖選手と練習し始めたのは、いつ頃からなのでしょうか。

「ネクサスで負けた頃ですね(2019年7月、島村豊に判定負け)。あの頃にまず1カ月、日沖さんにコーチしていただいて、そこから自分も変わったと思っています。もともと日沖さんとは関わりがなかったんですけど、林代表が日沖さんに連絡してくれて、そこからプライベートレッスンでお世話になっています」

――林代表から日沖選手に、透暉鷹選手のコーチをお願いしたということですか。

「はい。『俺が教えるより、実績のある日沖さんに教えてもらったほうが強くなれるから』って」

――それは驚きというか……ジムの代表で指導者でもある人が、選手が強くなるために、他のコーチに預けるという決断ができるのは、凄いと思います。

「そうなんです。僕がMMAを続けてこられたのは、妻と林代表のおかげです。20歳の冬にMMAを始めてから、半年後ぐらいのゴールデンウィークに一度、三重に帰ろうと思ったことがあるんです。MMAって、やることが多いから練習もキツいじゃないですか。そんななかで、『自分は何を目指してやっているんだろう?』と分からなくなって」

――……。

「それで『ジムを辞めて地元に帰る』と伝えたら、林代表が止めてくれたんですよ。『いま地元に帰っても、地元の人からバカにされるだけだよ。どうせ帰ってくると思っていた、とか。それよりも、せっかく始めたのだから頑張れ』って――。そう言われて、1年は頑張ろうと思いました。結果、1年だけじゃなくて今もMMAをやることができているのは、あの時に林代表が僕を止めてくれたからです」

――「勝つ喜びを知ってほしい」とDEEP勝川大会の試合を決めてくれたのは、林代表も透暉鷹選手にMMAを続けて欲しかったからなのでしょうね。一方、日沖選手にはどのようなことを教わっているのでしょうか。

「日沖さんから一番学んだのは、練習の取り組み方ですね。一つひとつの技術はもちろん、練習に取り組む姿勢について影響を受けています」

――日沖選手はMMAPLANETのインタビューで、透暉鷹選手について「彼が相当に力をつけてきているので、良い練習ができた。しっかりとスパーリングの相手をしてくれている」と語っています。

「すごく嬉しいです。最初はプライベートレッスンだけだったんですが、あの時はプラス違う曜日にスパーリングをやっていました。日沖さんの強さは異次元の世界ですよ(笑)。そんな日沖さんから教わったり、一緒に練習させてもらったおかげで、僕も強くなったと思います」

――日沖選手のプライベートレッスンを受けるようになってから、修斗新人王を獲得するなどMMAで4連勝しました。その中には、格上であった田中半蔵選手を下す大金星も含まれています(2020年10月、パンクラスで対戦して判定勝ち)。

「あの試合は、周りから『まだ上位の選手と対戦するのは早いんじゃないか』という声もありました。でも林代表は『透暉鷹が決めることだから』と言ってくれて。自分も強い選手と試合したい気持ちが強かったので、オファーを聞いてすぐ『やりたい』と伝えました。あの試合で勝てたことは、自分の中でも大きな自信になっています」

――これまでの試合を見ていて、田中戦からスクランブルの攻防や抑え込みだけでなく、バックの奪い方など細かいグラップリングの技術が見られるようになったと思います。スロエフ・ストレッチも繰り出したりとか。

「スエ……何ですか?」

――スロエフ・ストレッチです。バックに回りながらヒザ十字のような形で相手の足を伸ばす技ですね。

「あぁ、アレですね! やろうと思ってやった技ではなかったです。自然に出ました」

――ということは、アマール・スロエフなどスロエフ・ストレッチを極めている試合も、見たことはないのですか。

「たぶん……すみません」

――いえ、あの技が自然に出てくるとは凄いですね。しかし、田中戦の次に迎えたRyo戦では試合時間残り1秒でギロチンを極められ敗れてしまいました。勝利したRyo選手がランキングを上げ、次の試合で中島大貴選手とのフェザー級挑戦者決定戦に挑んだことを考えると、キャリアの中で大きな敗北だったのではないかと思います。

「あの負けは……今までにない悔しさがありました。ギロチンの形になった時、試合時間もラスト10秒ぐらいだと分かっていましたし、これは極まらないだろうという感覚があったんです。でも自分のほうが、息が上がっていて――試合を想定した練習ができていなかったかもしれない。必然的に負けた、でもそれで良かったと思っています」

――それで良かった、とは?

「負けないと分からないこともありますよね。あの時は4連勝から、最悪な負け方をしました。あの試合で勝っていても、いずれ同じような負け方をしていたと思います。負けて良かった、ということはないです。でも、そういう経験ができて良かったです」

――その経験を経て、次はベテランファイターの内村洋次郎選手と対戦します。

「内村選手、ザ・ストライカーという感じですね。キックボクシングやシュートボクシングに出ている試合も見ました。気持ちが強い選手だと思います。もちろん技術も、ベテランの経験もあって強い相手ですけど、僕はもう負けられないです。前回がああいう負け方だったので、今回は僕にとっても大事な試合です」

――パンクラスのフェザー級は、チャンピオンのISAO選手を頂点に、新しいファイターも出てきています。

「チャンピオンのISAO選手が頭ひとつ抜けていますけど、中島太一選手も強い。前のタイトルマッチ(今年5月、ISAOが中島に判定勝ち)も凄かったですよね。Ryo選手も前の試合で、うまくやられた感じで(9月、中田大貴に判定負け)。そんななかで、僕はパンクラスのベルトが欲しいです」

――現在、透暉鷹選手フェザー級8位です。タイトルに挑むために、次の内村戦は再スタートの一戦でもありますね。

「はい。今はベルトに向かって戦っています。最終目標としては、パンクラスのベルトを獲って世界で戦いたいですね。前回の試合から、ずっと練習してきて、自信もついてきました。次は自分を信じて戦います。そして、日沖さんをはじめ名古屋にいる偉大な先輩方に続くことができるよう、必ず勝ちます」

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

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【Pancrase324】空手、陸上、ウェイトリフティング。万能アスリート=透暉鷹─01─「妻への恩返し」

【写真】振り返れば波乱万丈、こういう話を知るとガンバレと思うのが心情です。もちろん内村選手にも同じように人生があり、ガンバレとなるのも心情で (C)MMAPLANET

17日(日)、東京都江東区のスタジオコーストで開催されるPancrase324で、フェザー級8位の透暉鷹が初代ZSTウェルター級王者の内村洋次郎と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年10月に田中半蔵を判定で破り、注目を集める存在となった透暉鷹だが、今年5月のRyo戦では試合時間残り1秒、ギロチンで絞め落とされてしまった。修斗新人王からパンクラシストへ。痛い敗北からの復帰戦となる透暉鷹に、これまでのキャリアを振り返ってもらうと──そこには青春ストーリーが溢れていた。


――試合を1週間後に控えてのインタビューとなりますが、現在のコンディションはいかがですか。

「もう追い込みは終わって、今は体重調整と疲労を抜いている段階です。今までどおり、良い練習ができたと思います」

――今回MMAPLANET初登場ということで、これまでのキャリアからお聞きしたいと思います。まずMMAを始めたキッカケから教えていただけますか。

「高校の時、ウェイトリフティング部に所属していたんですけど、当時の顧問の先生がキッカケですね。いま所属している石綱MMAの林拓馬代表が、先生の大学時代の後輩だったんです」

――その先生に、林代表を紹介してもらったのですか。

「はい。ウェイトリフティング部にボディビルをやりたいという部員がいて、ボディビルをやっていた僕の父のところに、先生が相談に来たんです。ちょうど僕が格闘技をやりたいと思っていたところで、いろいろ話をしていくうちに林代表を紹介していただきました」

――それは高校卒業後のお話なのでしょうか。

「いえ、20歳の冬ですね。……僕、高校は1年生で辞めているんですよ」

――えっ!?

「高校は、陸上のスポーツ推薦で四日市工業に進学していたのですが……。小学5年生から陸上――100メートル走をやっていたんですけど、夏休みに陸上部を辞めてしまったんです。顧問の先生と折り合いが悪くて。でもスポーツ推薦だから、高校に残るためには何か部活に入っていないといけない。そんな時に、ウェイトリフティング部から誘われました。四日市工業は、ウェイトリフティング部も強かったんです」

――てっきり、ボディビルをやっていたお父さんの影響で、ウェイトリフティングを始められたのかと思いました。ウェイトリフティング部の先生が、透暉鷹選手を入部させた理由はご存じですか。

「先生から聞いていたのは、100メートル走で見た瞬発力が、ウェイトリフティングに向いているんじゃないかと思ったそうです。それでいて、砲丸投げの選手のような体つきをしていたので」

――なるほど……。透暉鷹選手の公式サイトには、「15歳で180キロ荷重フルスクワットをこなす」と書かれていますが、それもウェイトリフティングを始めて数カ月のお話なのでしょうか。

「はい。当時、僕の体重は74キロぐらいだったんですが、その体重だと120~130キロぐらいが普通だと思うんですよね。それで僕が180キロを挙げていたので、みんな驚いていました(笑)」

――ウェイトリフティングの大会結果などは……。

「東海総体(東海高校総合体育大会)で優勝しました。でも全国大会の前に部活へ行かなくなってしまったんです。結果、1年で高校も辞めることになって――。当時、周りに学校を辞める人が多くて、僕も周りに影響されちゃったんですよね。朝まで遊んで、そのまま寝て学校に行かなくなったり」

――……。

「いま振り返ると、学校を辞めていなかったら格闘技を始めていなかったと思いますし、良かったとは思います。いま考えると――ですけど。それで20歳の冬に、ウェイトリフティング部の顧問の先生が父のところに来たんです」

――その時「ちょうど格闘技をやりたかった」とのことですが、その理由は何だったのでしょうか。

「もともと小1から小5まで空手をやっていたんです。日本空手協会の大会で、全日本3位になったこともありました」

――空手で全日本3位、100メートル走で県大会優勝、そしてウェイトリフティングで東海総体優勝とは……すごい身体能力の高さですね。

「それぐらい、ずっとスポーツばっかりやっていました(笑)。なのに高校を辞めたら毎日、仕事に行って、遊んで、また仕事に行って――の繰り返しで刺激がなかった。このまま人生終わるのは嫌だなと思って、また格闘技をやってみようと考えたんです。

スポーツばかりやっていたから、その反動で遊んで。また遊んでばかりいたから、その反動でスポーツをやりたくなって(笑)」

――アハハハ、でも結局は元の場所に戻るといいますか。そこで、なぜMMAを選んだのでしょうか。

「それが、実はキックボクシングをやりたいと思っていたんです。でも林代表を紹介してもらって、ジムに行って練習していたら、気づけば寝技もやっていました(笑)」

――……どういうことですか!?

「当時、MMAといえばアウトサイダーしかないと思っていました(笑)。でも、アウトサイダーに出るのは難しいから、キックボクシングをやろうと考えたんですよね。昔からテレビで格闘技を見たことも、そんなになくて。アウトサイダーはDVDで見たことがありました」

――そのような思考で始めたMMA、当初の目標は何だったのでしょうか。

「格闘技をやるために三重県から愛知県へ行った時、自分ひとりではなく、彼女も一緒に来てくれたんですよ。当時は僕も練習、バイト、練習という生活で、そんなにお金がなくて。そんな僕を、彼女がずっと支えてくれていました。ずっと仕事を頑張ってくれて……そんな彼女に恩返しがしたい。そう思いながら練習していました」

――ちなみに、その女性とは今……。

「結婚して、5カ月になる子どももいます(笑)」

――おぉっ!!

「夜に僕が練習に行って、なかなか時間も合わずに喧嘩したこともありました。でも格闘技を続けていくうえで、彼女に恩返ししたいという気持ちは、どんどん大きくなって……。まだ全然、何も返せていません。だから今も僕のモチベーションの一つは、妻への恩返しなんです」

■視聴方法(予定)
10月17日
午後1時00分~ TIGET LIVE
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

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