【写真】沖縄勢、そして旭那拳にとってリベンジ戦を受ける形での沖縄での戦いになるスキニーゾンビ (C)TAKEAKI TOYOSATO
14日(日)、沖縄県沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるTHE SHOOTO OKINAWA05で、木内SKINNY ZOMBIE崇雅がアウェイの地に乗り込み、地元Theパラエストラ沖縄所属の旭那拳と対戦する。
両者は2018年4月に東京で一度対戦しており、その時は木内がRNCで勝利している。そんな旭那戦も含めて、木内の試合にアップダウンの激しい激闘が多い。それは木内の下になるスタイルも関係しているのだが、打撃とテイクダウンが主体の現代MMAにあって、木内の拘りとは――。
――昨年11月、当真佳直戦で一本勝ちして以来の試合を、再び沖縄の地で迎えます。2試合連続、敵地での試合になりますね。
「アハハハ、そうですね。でも過去に中国で試合をさせていただいたりとか(2017年に2回、中国WLFに出場している)、アウェイの過酷な状況には慣れていますから」
――まず木内選手といえば、SKINNY ZOMBIE(スキニーゾンビ)というニックネームが気になります。その由来は何なのでしょうか。
「もともとパンクラスに出ていた時につけていただいたものなんです。阿部博之選手と対戦した時(2021年11月に判定負け)、メチャクチャ殴られながら僕が盛り返す内容で、お客さんから御捻りが飛ぶぐらい盛り上がって。その試合内容から、スキニー・ゾンビってつけていただきました」
――なるほど。劣勢からゾンビのように盛り返すスタイルから、そのニックネームが付けられたことは分かります。しかしスキニーというのは……。
「周りからは、スキニーは悪口じゃないのかって言われました(笑)。でも、僕も気に入って、そのまま使わせてもらっています。WLFに出た時もTシャツにSKINNY ZOMBIEって入れていたら、現地でレフェリーや他の選手に結構ウケたんです。見た目通りで(笑)」
――確かにインパクトがあって、印象に残るリングネームです。もちろんゾンビのように蘇る試合内容も印象に残るのですが、そのような展開になる要因の一つは、グラウンドで下になることが多い点ではないでしょうか。
「それはあります。ただ、MMAという競技自体が成熟しているわけではないので、必ずしもキレイな打撃をやって、テイクダウンして抑えて――というスタイルでやらないといけない、ということではないと思うんですよね。UFCでもトニー・ファーガソンやシャーウス・オリヴェイラのようなスタイルの選手がトップにいるので」
――2人とも、あのスタイルでUFCのベルトを巻きましたからね。
「試合では一本を取りたい、KOしたいという気持ちが強いです。ただ、今は随所でポイントも抑えていかないといけないとは思っています。特に修斗で3Rの試合に出るようになってから、その点は気を付けるようになりました」
――修斗では現在、西川大和選手の下になるスタイルが話題になっています。
「修斗の採点基準自体は変わってきていると思うんですよ。ただ、他の大会よりはテイクダウンを重視しているのかなって思います。西川選手もベルトを獲った試合では、下からダメージを与えていても取られたラウンドがありましたし。
先日の修斗でも、高橋SUBMISSION選手が下からアタックしていて、判定はどうなるのかなと思っていました。でも上のポジションを守った山内選手にポイントが付いていたので、今もトップが強い傾向は変わらないんだと思っています。
僕が飯野タテオ選手と対戦した時(2019年6月、2度目の対戦時)も、修斗の採点基準には『ダメージを優先する』といった旨の文言があったので、自分としては下から殴ってダメージを与えることを重視していました。でも結果は、テイクダウンで優位だった飯野選手の判定勝ちでしたから、そこは考えていかないといけないですね」
――もう1点、木内選手のようにアップダウンの激しい試合だと、スタミナなどの消費もリスクではあります。
「はい……ガス欠になった時が怖いですね。飯野選手との2度目の試合では、ガス欠を起こしてしまって。僕の中では、すごく勉強になりました。そこからフィニッシュを狙いながら、ペース配分には気を付けるようにしています」
――そのファイトスタイルについて、憧れているファイターなどはいるのですか。
「もともと格闘技にハマったキッカケが、PRIDEのノゲイラなんですよ」
――アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、ミノタウロですか。
「はい。ノゲイラがコールマンに勝った時(2001年9月)、下になって殴られているノゲイラが三角絞めでコールマンからタップを奪って。あの試合を見た時から、関節技への憧れが強く残っているんです。格闘技って、ハッキリ勝敗をつけてナンボかなと思っています」
――ただミノタウロのファイトスタイルに憧れながら、柔術はやっていないのですよね。
「はい。柔術ではないです。大澤ケンジさんのMMA原理主義というわけではないですけど、最強を決めるルールはMMAかなと思って、最初からMMAです。ノゲイラや桜庭和志さんのような関節技のインパクトが、すごく強くて」
――PRIDEでミノタウロの試合を見るまでは、格闘技経験はなかったのですか。
「格闘技はやっていなかったです。中学の時は陸上部に入っていましたけど、高校は帰宅部で(笑)。高校三年生の時にPRIDEを見て――僕は出身が静岡県なんですけど、地元にあった和術慧舟會駿河道場に入りました」
――和術慧舟會駿河道場! そういえば、佐々木憂流迦選手もデビュー当初は相当なグラップリング寄りの選手でした。憂流迦選手も和術慧舟會駿河道場の出身ですから、何か交流はあったのでしょうか。
「あぁ、そうですね。佑太君(佐々木憂流迦の本名は佐々木佑太)とは、彼が駿河道場に入門する前から知っていて、地元ではゴリゴリに練習していました」
<この項、続く>
■視聴方法(予定)
11月14日(日)
午後3時00分~ Twit Casting LIVE
■The Shooto OKINAWA#05対戦カード
<ストロー級/5分3R>
木内SKINNY ZOMBIE崇雅(日本)
旭那拳(日本)
<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
工藤圭一郎(日本)
<ストロー級/5分2R>
当真佳直(日本)
金内サイダー雄哉(日本)
<2020年新人王決定Tバンタム級1回戦/5分2R>
南風原吉良斗(日本)
持田哲兵(日本)
<ストロー級/5分2R>
大城匡史(日本)
泰斗(日本)
<フライ級/5分2R>
若山達也(日本)
KJ・タイラー(日本)
<フライ級/5分2R>
梅木勇徳(日本)
新垣健司(日本)
<柔術茶帯ライトフェザー級/8分1R>
小生隆弘(日本)
清水慎也(日本)
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【The Shooto Okinawa05】木内SKINNY ZOMBIE崇雅。いざ沖縄へ─01─「ハッキリ勝敗をつけてナンボ」 first appeared on
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