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【ONE130】ガルバォンと組み技戦、二階級王者ライニア・デリア―「ガルバォンは15分間サバイブできない」

【写真】ガルバォンのボディがヤバい……(C)MMAPLANET

本日26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」でONE世界ミドル級&ライトヘビー級世界王者ライニア・デリガーがアンドレ・ガルバォンとグラップリングマッチを戦う。

2月にウェルター級王者キャムラン・アバソフの挑戦を一蹴し、その組み技力の高さを改めて見せたデリダ―が、柔術界のレジェンドとの戦いに向け――自信のほどを口にした。


――2月25日にキャムラン・アバソフを一方的な展開で下し、その時にマイクアピールをしていたアンドレ・ガルバォンとのグラップリングマッチが実現します。それにしてもアバソフを一方的に下したミドル級の防衛戦には驚かされました。

「上手くいったね。試合はいつだって一方的にドミネイトしたいと考えているし、少しでも早く極めたいと思っている。いつもそうなるとは限らないから、凄く達成感があるよ。あの試合後、少しだけ家族と過ごしてシンガポールをまた訪れることが楽しみだよ(※取材は3月16日に行われた)」

――ライニアは打撃でKOをするタイプではないですが、しっかりと相手の打撃を見ることができる。そして組み技につなげて、最後はグラウンドで仕留めるウェルラウンダーだと再確認できました。

「だって毎日のようにオランダのキックボクサーと練習しているからね。常に進歩しているよ。打撃の練習も好きだし、楽しんでいる。けど常に僕は柔術を代表して戦っているつもりだ。いつか僕のテイクダウンをストップする相手が現れた時は、打撃をもっと披露することになるだろうね」

――その柔術に関して、以前のインタビューで「ポイント制でホールドするのが嫌いで、柔術の試合には出ないようになった」と言っていました。そのライニアがサブオンリーでガルバォンというレジェンドとサークルケージの中で戦います。

「なぜ、試合場に来て戦わずに守ることばかりを考えるのか、僕には理解できないんだ。生き残れば良いのかな? 僕は自分の培ってきた技術の全てを駆使して、ガルバォンを倒しに行く。僕のグラップラーとしてのキャリアのなかでも、ガルバォンのような強豪と戦うのは初めてだし、凄く楽しみにしている。もっと楽しみなのが、彼に勝つこと。この機会を得ることができて、本当にハッピーだよ」

――とはいえ、ここ数年のガルバォンのADCCでのスーパーファイトはポイントを取って守るというものです。それでもポイントがあれば、まだ観客は勝ち負けの目安が観客も分かります。今回はサブオンリーで、観客にもタフなファイトになるかもしれないです。

「試合はケージで行われる。ガルバォンは逃げる場所がないよ」

――防御能力の高さ、それがIBJJFのトーナメントで優勝できる選手の共通項です。そのガルバォンが守りに徹すると、相当に難しい試合になるかと。

「対戦相手が何をするか、それは関係ない。僕がこれまでどういう試合をしてきたか。今回も同じように、完全にドミネイトすることを考え。少しでも早くフィニッシュするために戦うよ。ガルバォンは15分間もサバイブできない。

彼はテイクダウンから試合を組み立てていく。立ち技ではスナップダウンがとても巧妙だ。スナップダウンに引っかからないよう、しっかりと間合いを考えて戦う必要がある。ガルバォンがトップを取ると安全策を取って厄介になるからね。でも、僕がテイクダウンを奪われることはないよ」

――いなしに注意。そこが楽しめるファンは相当にコアですね。ところでMMAでは上攻めのグラップラーですが、パンチがないグラップリング戦だと下になる選択はありますか。

「ノー。僕が引き込むことはないよ。テイクダウンされたり、スイープされてボトムを取ることはあっても、自分から下にはならない。狙いはテイクダウン、トップを取ってバックに回ることだよ。MMAから打撃を抜いた組み技をする。引き込むことはない」

――15分間だと、ガルバォンも慎重になるでしょうね。スタミナを切らさないために。

「その通りだ。だから僕はプッシュし続ける。15分間、動き続けるだけのコンディションを創っているしね。動いて、ガルバォンをもっと疲れさせるんだ。彼のゆっくりしたペースを速く動いて、崩す必要があるからね」

――キック、ムエタイ、MMAのなかで行うグラップリング。観客には知識と我慢が必要なのがグラップリングです。その状況でどうファンを満足させたいと考えていますか。

「積極的に動いて、極めを狙う。そしてキックやムエタイ、MMAの試合を楽しんでもらうストラクチャーの役割を果たすよ。僕はヘッドライナーじゃないし、自分の試合を楽しんでから、ビールでも飲みながら他の試合を視て楽しむよ。それにこの歴史的なショーに参加できること自体が嬉しいしね」

――今後もグラップリングマッチを戦うことはありますか。

「もちろんMMAが僕のメインフォーカスだ。ただビッグネームと戦えるなら、グラップリングファイトもチャレンジしたい。ブシェシャ、ゴードン・ライアン、そんなビッグネームとならグラップリングでも戦いたい」

――ではMMAファイターとしての今後は?

「ヘビー級のベルトを狙いたい。正規王者のアージャン・ブラーと暫定王者のアナトリ―・マリキンがまずは戦うべきなんだろうけど。マリキンはロシア人だから、この先ONEで戦えるのか……。そこも関係してくるね」

――ライニア、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「実は今、リキ・フクダ(福田力)と練習しているんだ。リキはUFCやアジア(※Road FC)で戦ってきた、本当のナイスガイだ。日本はMMAで長い歴史を持っている。そんな日本のファンにも僕とガルバォンのグラップリングマッチを楽しんでほしい。そして、いつの日が僕も日本で戦いたいと思っている」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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【ONE130】アジア最高峰のフェザー級戦=キム・ジェウン戦へ、タン・カイ「全世界に衝撃を与える」

【写真】この2人とやりあえる日本人ファイターが、どれだけいるのか。いや、両者の戦いに割って入る日本人選手が現れてほしい(C)MMAPLANET

本日26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」でタン・カイがキム・ジェウンと対戦する。

1月28日に対戦する予定だった――このアジア最高峰のフェザー級マッチは、試合当日はキャンセルとなった。ボーナス獲得まで青写真を描いていたタン・カイに、仕切り直しの一番を記念大会で戦うことになった心境を尋ねた。


――1月28日に対戦が決まりながら、流れたキム・ジェウン戦がついに実現します。

「あの時は試合当日にキムが陽性になったことが分かったんだ。僕が知ったのも、大会当日のお昼で会場に向かう数時間前だった。ホント、あの時は落ち込んだよ。どのように試合を終わらせるかをずっと頭の中に描くだけでなく、5万ドルのボーナスを手にすることも思い描けていた。それが全てなくなってしまって、もう言葉もなかったよ」

――結果、ONE XというONEの歴史で最大のイベントで戦うことになりました。

「ONEの10周年記念大会で戦えることは、とても光栄に思っている。特に僕は今大会に出場する唯一の中国人選手だし。この試合は僕を応援してくれるファンが待ち望んだ試合で、このビッグショーでONEが試合を組んでくれたことは、僕がそれだけ買われている表れだと思っている。その期待に応えるために、良い試合をしたい」

――20試合が組まれた今大会でも、ボーナスを獲得する自信はありますか。

「自信? メチャクチャあるよ。20試合、40人の選手が戦うイベントでボーナスを獲得するにはただフィニッシュするだけじゃ物足りない。見た目も最高のKOで勝ちたい。必ず、そんなKOを皆に見てもらうよ。全世界に衝撃を与えるようなKO勝ちを、ね」

――派手な打ち合いの方がボーナスは貰いやすいです。そんな殴り合いか、一方的な勝利か、どちらを望みますか。

「そりゃあドミネイトしたいよ。でも、簡単に行くわけがない。キム・ジェウンはそれだけの強豪だからね。結果、ギリギリの殴り合いにならざるをえないだろう。と同時に、僕とキムの試合はONE Xにおいて、もっともテクニカルな戦いになるはずだ」

――キム・ジェウンは本当にタフな相手です。この一番がタイトル挑戦に向け、とても重要になってくるはずです。

「うむ……3月11日の大会後の会見で、チャトリが僕らの試合の勝者がタイトル挑戦権を手にできると発言したはずだ。だから、次のタイトルチャレンジャーは僕になる」

――それだけの自信、どこから湧いてくるのでしょうか。

「絶対的に打撃は僕の方が上だ。スピード、移動、フットワークも僕の方が優れている。どの状況になっても、少し僕の方が速いと思う。それが僕のアドバンテージだ」

――ターゲットであるタン・リーが、56秒でゲイリー・トノンを破ったことについて、どのような印象を持っていますか。

「タン・リーは素晴らしい試合をした。ゲイリー・トノンはとても危険なファイターだけど、皆が知っているようにウェルラウンディット・ファイターじゃない。柔術に関しても、超一流だ。ただし、打撃など弱点もある。それにしても、あの足関節にパニックにならず冷静に対処し、パウンドで失神させるなんてタン・リーは本当に良い仕事をしたよ」

――グラップリング、ムエタイ、キック、フリースタイル、MMAが混在する中で、キムとの本格派対決でどのような試合を世界に見せたいと思っていますか。

「さっきも言ったようにお祭りのようなイベントのなかで、僕らの試合は最高にテクニカルな試合になるだろう。そんなタフな試合で、自分の知る限りの知識を使い、できる限り最高の動きをする。現状で最高のタン・カイの戦いをすることを約束するよ」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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【ONE130】2月17日に秋山成勲が語っていた青木真也戦「青木君ってビビり、あの子も臆病ですよね」

【写真】本計量から5時間近くを経て、セレモニアル計量で対峙した両者。リカバリーがあるとはいえ凄まじい肉体を誇る秋山と通常体重の青木(C)MMAPLANET

本日26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」。同大会で青木真也と秋山成勲が対戦する。

DREAM時代からの因縁、両者の立ち位置が違ってきても水と油であることは変わりなかった両者の一戦は、昨年10月のRoad to ONEでの青木のマイクアピールより、遺恨が表面化し対決の時を迎えた。

両者がケージに相対する時が刻々と迫る中、同カードが決定し発表前に取材した秋山の声をあえたこのタイミングでお届けしたい。2月17日に秋山成勲が語っていた青木真也戦――とは。


――まずONE10周年記念大会での青木真也戦が決まった秋山選手です。正直、青木真也側のマッチアップであり、秋山選手にとっては貰い事故ではないかと。

「アハハハハ、貰い事故。良い例え方しますね。まぁ、貰い事故という言い方をすると青木君が悪くなってしまうので。喧嘩でも、喧嘩両成敗ということがあるようにどっちがどうこうというのはないと思うのですが、青木選手の階級に自分が行くということで、そういう風に見えてしまうのは仕方ないと思います。

単純に自分が水抜き減量なしで、77キロで戦うことがなかったのでリスキーはリスキーです。そこに関しては不利でしかないというのもあります。でも、それも全部踏まえて俺の人生の1ページなので。長い目で見ると、楽しい思い出になるとは思っています。気負っているとか、そういう変な意味でなく。この年になると、人生を長く見るような形になってきてしまうので。それはそれで受け入れて、勝ちをもぎ取るというほうが人間として恰好良いかなと思っていて。まぁ、巻き込まれているという言い方をされるのも分かりますし……そうですね、良いところをついた表現ですよね、貰い事故というのは」

――秋山選手がONEでやるべきことは、韓国のMMAをONEとともに盛り上げる。底上げするということが第一だったと思っています。

「うん、そうなんですよ。そこは、本当に」

――韓国の将来のために、世代交代マッチならいざしらず。青木選手主導の遺恨マッチによく足を踏み入れたな。うまみの無いファイトの相手役を受けたという印象が強いです。

「アハハハハ、そうですよね。まぁ青木君とABEMAの北野(雄司)さんの目論見じゃないですか(笑)。この試合はそうですよ。それに俺が乗っかったようなもので」

――ただし、昨年10月のあの青木選手のマイクに対し、秋山選手が馬鹿丁寧に正論で言葉を返した。あの返答、ファンもついてこられないような両者のズレで青木ワールドだけでなく、秋山色に染まった感がありました。あれは面白かったですよ。

「あぁ、そうなんですか(笑)。ありがとうございます」

――あの「年上の人間に口の利き方が――」というな道徳の教科書かっていう返しで(笑)。

「あの日、何かを言われるとは思っていましたけど、答えを用意して解説をしていたわけではなかったです。それにセリフじみたことを言っても、皆にばれちゃいますし。でも生中継中で、だんまりを決め込むわけにもいかない。なら正直に話すことが何よりも皆に伝わると思いました。ケガをして戦えないのだから、無理なものは無理で。なら、ごめんねと伝える。それだけのことだと思うんです。だから。それについてガタガタ言われても……それよりも、年上にはちゃんと喋らないといけないでしょ、みたいな」

――アハハハ。それが絶妙でした。

「あの興行は俺が創って、青木君のファイトマネーも俺が払ってんだよって。そこは言いたくなかったけど(笑)。なんで、興行主にそんな唾を吐いてくるんだとは思っていたんです。でも、そこはぐっと我慢して口にせず、『いやいやいや』と。それだけですよ」

――ニュー秋山カラーというのか。実際、ヌルヌル事件にしましても、そこをずっと言及されるのも事実だし、キレーごとを言いやがってと捉える人もいると思います。ただ、自分は2015年11月のUFCソウル大会、あの場で韓国語で韓国人の記者と、韓国社会の中に入ってやりとりをしている秋山選手の姿を見て、どれだけのことを乗り越えてきたんだろうと思ったことがありました。

「いろいろと敏感なところ、その狭間で生きてきた人間が韓国社会に受け入れられるまでに凄く叩かれたこともありました。だからといって、桜庭さんと戦った時にやったこととは別です。違う話です。それは一生背負っていかないといけないもので、秋山は変わったと思われ、そこをチャラにできるとは思っていないです。仮に今の私を見て、そのように思ってくださる人がいればありがたいということで。

今回の青木君との試合を見て、そんな風に思ってくれる人がいるなら、それもありがたいです。でも、なかったことにはできないですからね」

――青木真也ペースのなかで、この試合を受けた。そして、自分のモノにしようという気持ちもあるかと思います。それが今の秋山成勲なのかと。

「そこまで考えてやっていることではないです。ただ、やるしかない。やるしかないのだからやります。今、韓国はオク・レユンがONEの世界ライト級王者になり、キム・ジェウンがマーチン・ウェンをKOした。キム・ウォンイルもケビン・ベリンゴンをKOしています。

ここで僕が負けると、ONEの韓国大会を頭とってやれる状況でなくなってしまいますからね。この試合、実は韓国では心配されているんですよ。身内になると優しいので、77キロで戦えるのか――って、オカンみたいに見守られている感じです(笑)」

――改めてONE10周年記念興行で戦うことに関しては、もう異論はなかったですか。

「戦える状態なので試合をするのは当然なんですけど、やはり体重のことがあったので、階級が違うから契約体重でも良いのではないかと提案はしました。そうしたら完全に蹴られたので、『なんだ、こいつ。プロレスラーじゃねぇなんだな』と思いつつ、自分が頑張るしかないなと思って受けたという形ですね。

それが青木君の勝ちにこだわる。素晴らしい点だと思います。だから素晴らしい選手と戦えるということをモチベーションにしないといけないですよね。正直、1カ月ちょいあっても体重がなかなか落ちなくても、ヤキモキしている状態です。その殻を破ることがストレスにめちゃくちゃなっているのですが、それ以上に青木選手と戦えることを楽しみに感じないと体重は落ちないと思います。

だからムカつくとか、ああだこうだは置いて素晴らしい選手と戦える……強いやつと戦いたい、それが嬉しいという子供のような気持ちでいないと、マジで厳しいですね。それぐらいリスキーな部分が……、これまでやったことがないので、やはり思います。でも、その初戦でチャンピオンクラスの人と戦えるのは、格闘家として良いことで。この試合はチャンスだと捉えないと、やっていられないなと思います」

――その慎重さ、気持ちの作り方は臆病さの表れでもあるかと思っています。同時に怖さを克服するという部分こそ、勝敗を別にすると何よりも大切なことだと思えるんです。

「ホンマ、そうですね。77キロに落としても力で勝負したいです。正直、83キロより全然力は落ちると思います。77キロの青木君の方があるかもしれない。でも『なんだ、こいつ』と思わせたいです。柔道から培ってきた貯金を上手く使いながら、青木君を面食らわせたいですね。

青木君ってビビり、あの子も臆病ですよね。だから勝ちにこだわる。その臆病な部分を引き出すことができれば、勝ちにつながる。そこが自分の勝負どころだと思います」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キジュ・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※70.3キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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【ONE130】ロッタンとミックスファイトを戦うDJ「MMAでの経験をムエタイルールに持ち込む」

【写真】高度な格闘議論をご機嫌な様子で語ってくれたDJ(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」で、デメトリウス・ジョンソンがロッタン・シットムアンノンとムエタイ→MMA→ムエタイ→MMAというフリースタイル=ミックスファイト戦う。

一方が完全に得意とする分野で交互で戦う――ある意味、見世物的な要素が高い試合もDJにかかると高度な格闘術となる。ムエタイルールを戦うことで、よりDJのMMAファイター像が明白となる言葉が聞かれた。


――今はまだワシントン州ですか。

「そうだよ。日曜日にシンガポールへ向かうよ(※取材は3月19日に行われた)」

――フリースタイル=ミックスルールでロッタンと対戦します。非常にユニークな経験になりますね。

「昨日、最後のトレーニングセッションが終了したんだ。コーチのマット・ヒュームから『何も問題ない。サブミッションはOKだし、コンビネーションも抜群だ。スタミナも十分』と言われたよ」

――このルールセットでロッタンと戦うというオファーはいつあったのでしょうか。

「最初は11月だったと思う。12月に戦う予定だったけど、コロナで延期になったけどね。こういうルールで戦うのも楽しみだよ。ロッタンはムエタイのナンバーワン・ファイターだからね。その彼がMMAもある、ミックスファイトに挑んでくるのだから」

――この手のルールは見世物感がありますが、DJとロッタンが戦うということで興味深いです。

「キョージ・ホリグチがテンシンにキックルールで挑んだり、シンヤ・アオキがK-1ファイターとミックスルールで戦ったり、K-1からミルコ・クロコップがヴァンダレイ・シウバにMMAで戦ったこともあった。2つの分野のトップ選手が戦うというのは、凄くエンターテイメントなファイトのなかにも価値があるよね。

今回のムエタイとMMAが交互に行われる試合に、MMAのトップの1人である僕とムエタイのベストであるロッタンが戦うのも同じだ。ただムエタイ選手とMMAファイターが戦う場合、立っても寝ても戦えるMMAファイターが有利なのは当然のことだよ」

――今、例に上がったファイトは全て日本で行われてきたものです。今回の試合、米国のファンのリアクションはどのようなものなのでしょうか。

「米国のファンは『なせ?』と思っているだろうね。昨年4月にアドリアーノ・モライシュにグラウンドでのヒザでTKO負けしても、なぜ反則勝ちじゃないんだという風に捉えられていた。ONEでは有効なヒザ蹴りが、米国では反則と思われている。グラウンドでのヒザ蹴りですら、米国では馴染みのないものだから今回のスペシャルルールは、あまり理解されていない向きはあるよ。日本とは違うんだ。日本だとグラウンドでのニーに戸惑うファンはいないじゃないか」

――DJも言われたようにMMAファイターはMMAルールで戦えば絶対的に有利な試合だと思われます。だから先に立ち技のルールが用いられます。

「今回の試合は1R3分、3分×4R制というのがまずMMAと違う。もちろんMMAが最初にくれば最高だよ。グラウンドに持ち込んで早々にサブミットだってできるだろう。でも、同様にムエタイルールで僕は早々にKOされる可能性がある。どんなことだって起こりえるのが、このルールだ。そして僕はムエタイを取り入れてMMAを戦ってきた。その3分間も、逃げ回るわけじゃない」

――勝ち負けでなく、試合展開として2Rは予想がつきやすいです。ただ初回は分からない。厳格にムエタイルールが守られ、拳や蹴りの届く位置で常に手を出し合って戦うことを強要されると、本当に厳しくなります。逆にMMAの距離で戦うことができれば、DJが3分間を乗り切る可能性は高くなる。

「1R……そうだね、ロッタンがこれまでONEで戦ってきたムエタイの試合でも、対戦相手はウェスタン流というか、普段は真っ向勝負しているのにロッタンを相手にはそういう戦いはしなかった。ステップを踏み、距離を考えて動いていた。ONEはマーシャルアーツの価値を尊ぶ組織だ。ウェスタン・ムエタイというべき、立ち技戦を僕はロッタンに挑むつもりだ。

もともと角度とタイミングを重視するというのは、僕のMMAの一部だ。そうやってプレッシャーをかけてきた。その先にはテイクダウンがあるからね。MMAでの経験をムエタイルールに持ち込む。ロッタンが首相撲を仕掛けてきても、僕だって対応できる。過去10年、ずっと見せてきたようにね。これまで培ってきた技術を駆使して、僕はムエタイに対応する。そういう試合を世界に披露するんだ」

――いよいよ、どのようなムエタイになるのか予想がつかないのですが、とても楽しみになってきます。首相撲で対抗するって、相当にリスキーではないですか。

「凄くリスキーだよ。それは承知している。だって、そうしないならこのルールに挑む必要はないだろう。何も示さないのに戦う意味はない。ムエタイが3分、MMAが3分。1R3分の試合を最後に戦たったのはアマチュアの時だよ。MMAルールでも試合はスタンドから始まる。ロッタンはクリンチも使えるだろう。90秒の間にテイクダウンしてグラウンドに持ち込む。そう断言するよ。3分しかないからね。5分あれば2分間をスタンドで過ごしても構わない。でも3分だ、積極的なアタックし続ける。

ただし焦りは禁物だ。急がないことが大切になってくる。同時にロッタンもMMAルールで逃げ回ることはないだろう。テイクダウンをスプロールしようとして、戦ってくるはずだ。ムエタイからMMAに転じるとアングル、レンジとプレッシャーをかける。2人の取るべきスタンスが、ラウンドごとに変わるようになる。だから、この試合は面白いファイトになるんだ」

――ただ過去のミックスファイトルールでは、青木真也選手が初回のキックルールを生きのびた直後、MMAルールになりテイクダウンにヒザを合わされてKO負けということがありました。

「まず、あの頃のシンヤ・アオキは打撃ができていなかった。今はムエタイをもっと使えるようになっている。あの試合から学べることは……焦らないこと。初回、アオキは手を使わず料理しろと言われていたようなものだった。そして、2Rは手を使って良いと言われた。その瞬間、なんでもできると攻め気になった。2Rになってもラッシュはかけない。自分のゲームをすれば、それで良いんだ。プレッシャーをかけてからだよ、組んでグラウンドに持ち込むのは。シンヤはあの時、急ぎ過ぎていた」

――10周年記念大会にスペシャルルールで戦うDJですが、この大会以降は再びMMAのフィールドに戻りタイトルを目指すのでしょうか。それともスペシャルな存在として、何か特別な意味合いのある戦いに挑み続けることになりますか。

「MMAに戻るよ。僕はMMAを愛しているし、MMAの練習をすることが生きがいになっている。世の中にはベストボクサー、ベスト・ムエタイファイター、ベスト・キックボクサー、ベスト柔術家、ベストレスラーが存在するけど、それが一体化したときのレベルの高さには自分でも自信を持っている」

――もちろんです。そこにかけてDJほど、MMAをMMAとして多くの技術を融合できているファイターは今も稀です。

「ボクシングを使う局面なのか、ムエタイなのか。その判断が自然とでき、動きに連弩うできるかどうか。スパーリングでも自分の体が求める動きをしているんだ。だからムエタイを戦っていても、自然な反応で相手の動きを止めることができるはずだ。ブルース・リーがいった『Empty your mind, be formless, shapeless – like water』だよ」

――心を空にして、形をなくす。水のように――ですね。

「ブルース・リーの言っていることは、一つのスキルセットに固執するんじゃなくて、どんな状況でも適した手段をこうじろということだと思うんだ」

――ジークンドーでなく、それがDJのMMAコンセプトですね。ところでONEが開拓しようとするグラップリングシーンでマイキー・ムスメシと戦うようなことは考えていますか。

「マイキーはピュアグラップリングではモンスターだ。僕のグラップリングの腕前をチェックしたいんだね(笑)」

――ケージがあるなかで、DJはどのようなグラップリングを見せることができるのか。そこが凄く興味深いです。

「あぁ、なるほどねぇ。そういうことか、それならやる意味があるね。言いたいことは分かったよ。確かに興味深いね」

――ハイ。マイキーにMMAを戦ってほしいとは特に思わないですし。もちろん、興味深くはあるのですが……。ところでONE Xで行われる世界フライ級選手権試合、DJはどのように予想していますか。

「ユーヤ・ワカマツのスキルセットは、フットワークを駆使パワーのあるパンチでKO勝ちを狙うものだ。ただしミキーニョも、立ち技に優れたウェルラウンダーだ。グラップリングにおいてはユーヤ・ワカマツをリードしている。スピードで上回るのはユーヤだけど……いや予想はできないよ。KOならユーヤ。サブミットならミキーニョだよ」

――DJ、興味深い話をありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「日本の皆のサポートに感謝しているよ。また皆に会いたいし、日本で試合がしたい。コロナ禍でもしっかりと健康に気をつけてほしい。日本で試合ができる機会が訪れるなら、いつだって戦うよ。いつでも、ね」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キジュ・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※70.3キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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【ONE130】平田樹と対戦、策士? ジヒン・ラズワン「彼女はエキサイティングな打ち合いはできない」

【写真】ZOOM取材でも、最後にこのキメ。平田樹は相当にイラつくだろう(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」で、平田樹と対戦するジヒン・ラズワン。

猫耳のヘッドフォンに象徴される可愛い子ちゃんキャラにイライラを隠せない平田に対し、彼女は相当なやり手、策士かもしれない──もしくは、自己ちゅうで勘違いをしているのか。

確実に平田をイラつかせる言葉をジヒン・ラズワンは言葉にし続けた。


──9日後に平田樹選手との試合が迫ってきました(※取材は3月17日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「もう準備はできているわ。ONEの10周年記念大会だし、アドレナリンが充満していて早々に仕上がっている感じね」

──ところで2月の山口V.V芽生選手との試合ですが、裁定が日本では問題視されました。つまり芽生選手の勝利ではなかったかと。私もそう思っていますし、平田選手もそう言っています。勝ち名乗りを受けるまで、ジヒン自身は裁定がどうなると思っていましたか。

「正直に言うと、私は勝っていると思っていたわ。いくら彼女がグラウンドでコントロールをしていても、結果的に私はエスケープできた。決して彼女がポジションをドミネイトできていたわけじゃないし、グラップリングマッチだったらメイが勝っていたでしょうけど、あの試合はMMAで私の方が打撃でダメージを与えていたから。

ジャッジは私の打撃、エスケープとメイのコントロールを総合的に判断して、私を勝者に選んだと思っている」

──エスケープが評価の対象になるのですかね。そこは私も再確認が必要です。

「いずれにせよ、彼女の方が私よりダメージを受けていたことは確かよ」

──う~ん、手数はジヒンの方が多かったことは絶対です。でもダメージはどうでしょうか……。ダメージがあれば、あんな風にテイクダウンできないのかと。

「実際、私は試合後も顔に傷がなかったわけで。2Rに右を被弾して、バランスを崩したけどあれはノックアウトじゃなかったわ。メイはノックアウトと感じているようだけど。私は彼女の攻撃からエスケープできて、ダメージはなかった。エスケープすることは大変だったし、でもデキた。私が判定勝ちした試合よ」

──裁定が論議の対象となった時に混同されがちですが、勝ったジヒンが非難されているわけでは決してないです。選手はベストを尽くして戦った。負けた選手が不満を感じた時、勝因を列挙すれば相手選手を非難するような形に見えてしまいますが。我々も自己裁定と違う時、そのズレをすり合わすために疑問点を確認している次第で。

「それは分かっているわ。あの結果は番狂わせだったし、多くの人が驚いたはず。でもファイトはファイト、私たち2人ともベストを尽くして戦ったから。それをジャッジがああいう風に判断した。それがファイトだから」

──ともあれ、芽生選手と互角の試合で判定勝ちした。その点はどのように思っていますか。自信になりましたか。

「彼女は私にとってレジェンドだし、このスポーツで多くのことを成し遂げてきた選手よ。ただ私はどの試合だって自分を信じて、自信をもって戦っているわ。それだけハードトレーニングをしているし、練習仲間、コーチ、自分を信じないと戦えないから。メイに勝ったから自信がついたわけでなく、自分に自信がないとメイと戦えなかった」

──素晴らしい考え方ですね。芽生選手との試合が2月11日、3月26日の平田選手との試合はいつ頃決まったのですか。

「もともとメイと戦った大会で、最初の相手はイツキだったし。その試合は実現しなくて……そうね、メイとの試合から2週間、3週間後かな。また話があって、合意したのは。10周年記念大会に出られることは、とてもエキサイティングなことよ」

──では平田選手の印象を教えてください。

「才能豊かで、とても強い。常に相手にダメージを与えようと戦っている選手ね」

──先日、日本で行われた記者会見にリモート参加しました。いかがでしたか。

「う~ん、日本語で進行していて私は何が起こっているのか理解できなかったから(笑)。でも参加できて良かったわ。ここまで日本でもONE Xが注目されているんだって感じられたから」

──なるほど(笑)。確かに平田選手が過激な言葉を吐いても、司会者が訳さないくださいというリードをしていましたからね。自分は『いや、通訳してよ』って思っていましたけど(笑)。

「アハハハハ。スポーツマンシップに基づいて、試合前にはダーティーワードは使うべきじゃないわ。どれだけ自信があっても、対戦相手をけなすべきじゃない」

──あの会見後の個別インタビューで、平田選手はジヒンと芽生選手との試合は「裁定はおかしいけど、試合はフィニッシュをするように戦わないといけない」という風に言っていました。つまり彼女はジヒンをフィニッシュすると。

「フフフ。彼女は私を極めることはできないわ。色んな人が判定になると、色んなことを言うけど──私はファイトキャンプでやってきたことを、試合でやり切ることができる。そうやって自信をもって戦うことができるから。

彼女の位置取り、パンチを打つタイミング、寝技になった時のコントロールの仕方。全てキャンプで頭に入れたから、彼女は自分が思うように戦うことはできない。決してイツキの思い通りにはならないわよ。

私はこれまでジナ・イニオンとデニス・ザンボアンガに負けたけど、フィニッシュされていないし。絶対に勝つなんて言えないけど、自分がどういう風に戦えるのかは理解しているつもりよ。イツキは私をフィニッシュできない」

──平田選手と戦ううえでジヒンのアドバンテージは何でしょうか。

「私の方がウェルラウダ―ということかな。打撃もできるし、グラウンドでも戦える。そうね、私は打撃だけで勝てるし、グラウンドだけでも勝てる。でも、イツキは投げて、背中をつかせないと勝てない。打撃も単発だし。彼女はスタンドでエキサイティングな打撃の交換はできないから」

──……。平田選手は会場にファンがいることがエネルギーになる選手です。今回、2年振りに多くのファンが戻ってくることをどのように思っていますか。

「ファンの前で戦って声援が聞こえてくると、よりワクワクするのは分かるわ。でも、観客のことよりもファイトに集中しないと。そういうことを考えること自体、戦うことにプレッシャーを感じている証拠ね。彼女はファンの支持を多く得ていることで、そこを考えないといけなくなっている。だからファンの存在も良し悪しかと思うわ」

──では会場にいる、いないに関わらずファンにどのような試合を見せたいですか。

「ベストを尽くすこと。全力で勝ちに行って、ジャッジが私を勝者にするのではなくて、私が勝っているからジャッジが私を選ぶ。そういう試合をするわ。2人とも相手の顔を殴りたいわけだし、きっとエキサイティングな試合になると思うわ」

──日本人選手と戦うジヒンですが、その日本のファンに一言頂けますか。

「コンニチワ。日本のファンの皆、ONEをサポートしてくれてありがとう。もちろん、皆がイツキ・ヒラタを応援することは分かっているわ。でも、とにかく私はベストを尽くすから、そこを見てね」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キジュ・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※70.3キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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【ONE130】半年ぶりの再起=ジヒン・ラズワン戦へ、平田樹「猫耳つけて。ふざけてんのかって」

【写真】ゴメンなさい──取材後に決めてくれた得意な方の角度の写真でなくて……(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」で、平田樹がジヒン・ラズワンと対戦する。

念願の女子アトム級ワールドGP出場し、初戦は突破したが準決勝を体調不良で欠場し爪痕を残すことができなかった。半年ぶりの試合が、ONE Xという大舞台。平田樹の覚悟──を訊いた。


──対戦相手もようやく決まりました(※取材は3月2日に行われた)。

「先週ぐらいですかね。それまでは中国人選手のリン・ホーチンとやるって聞かされていました。あのビー・ニューウェンに勝って、リトゥ・フォーガットに負けている選手です(※リン・ホーチンは3月11日にキックルールに出場)。打撃の子だったので、ずっと打撃の練習をしていて『組めばいけんじゃね』みたいな感じでやっていて……。フォーガットに寝技で漬けられて負けたのが、ONEで唯一の負けなんで。だから、こういうタイプかと思ってやっていたら変更になりました。

でも、もとはと言えばあの子(※ジヒン・ラズワン)とやる話もあったので戻っただけですね」

──山口芽生選手に会見でアドバイスを求めたら、まさかの『人気のある方が勝つ』という発言が聞かれました(笑)。

「アハハハハ。でも控室で『頑張ってね』って言ってもらいました。あの試合は普通に芽生さんが勝ったと思っています。ただ、あの試合で極めないと勝てないのであれば、自分はしっかりと極めて勝つ……ということを示すことができればと思っています」

──ジヒンは芽生選手と寝技勝負に行かなかったですね。ジャブで戦うというような感じで。

「でも、あの子っていつもああいう試合ですよね。逆になぜ芽生さんが抑えてからパウンドとか少なかったことに関して、解説をしていても『なぜなんだろう?』とは感じていました。あの子は下から極めは狙うので、もっとやりようはあるなと思います。芽生さんは負けていないけど、負けになったのは取れなかったからで。自分は取らないといけないなって。お兄ちゃん(平田直樹)から極めるより、パウンドアウトの方が早いってアドバイス貰いました」

──今は直樹選手と対策を練っている感じでしょうか。

「KRAZYBEEのプロ練習に(佐藤)将光さんが来てくれて、スパーをさせてもらったりしています。将光さんもパウンドの方が早いと言ってくれました。将光さんはスパー中にも、色々と指導してくれて」

──これぞMMAという際や組み技のなかでの打撃など、参考になることも多くないですか。

「ハイ。色々と、本当に指導してくれます。それに結構、ガツンと言ってくれます。『体力ないから、もっとちゃんとやって』とか」

──将光選手らしいです。誰でも、しっかりというべきことを忖度なく言ってくれますよね。

「火曜日に週に一度だけなんですけど、相手選手のことも分かっていて。ポジションを変えながら、色々と教えてもらっています。あの子、引き込んでくるんで……しかも背中もつけているし、殴れますよね。殴ることを考えると、楽な相手です。あの距離から組んで来て引き込むのなら」

──下からの仕掛けも、いうと限定されています。

「そうですね。毎回、三角ですよね。そこが分かっているので、パウンド落とします。あとヒザもやりたいですね。ルールで許されている範囲で、過激なことしたいです。直樹もまだフルのスパーはできないので、その分見てくれていて。ヤツも結構ストレートに言うので。『これ、ダメ』、『あれ、ダメ』って。『こんな練習しなくても良い』とか(笑)」

──良いではないですか。遠慮なく言ってもらえるというのは。直樹選手の方が、明らかに寝技の知識も豊富ですし。

「そうなんですよ。柔術とか、寝技が上手くて。今回、セコンドにも就いてもらいます」

──アーセン選手は?

「アーセンは(高橋)遼伍さんのセコンドで行くので、向うで4人で練習もできます」

──あのう、ジヒンに関してですが……。今日の会見にリモートで参加していましたが、かわい子ちゃんタイプの雰囲気に、平田選手はイラついてなかったですか。

「なんか、今日も猫耳つけていて。ふざけてんのかと。ほんと、突っ込んでやろうかと思いましたよ。あのモニターに映った瞬間。『お前、普通にイヤフォンつけろよ』って」

──オッサンやヤロウは可愛いと思ってしまうんですよ(笑)。

「それはダメですねぇ(笑)。しかも『あの子は若いから』とか言って来たじゃないですか」

──ハイ。

「お前、1歳しか違わねぇだろうとか思っていたら『ぶっ殺します』って言っちゃっていました」

──アハハハハハ。

「若いとか関係ねぇだろう。あの一言で、ぶっ殺します──ですよ」

──でも普段から良い子ですよ。

「アハハハ。完全に向う派じゃないですか。でも、動物病院とかで働いているんですよね。それで猫のヘッドフォンって、ふざけてますよね」

──あまり言葉には出ていなかったですけど、そのような胸中だったのですね。

「実は記者会見は今も一番緊張するんですよね……」

──なるほど(笑)。では、仕上がり具合は?

「まぁまぁ順調に来ているんですけど、試合で出せないと順調ではないので。体的には問題ないですけどね。ちゃんと自分らしく派手な試合をしたいです」

──その自分らしい……派手な試合ですが、過去2戦は余りが派手ではなかったです。

「アハハハ。でも次は観客がいるので、違うんじゃないかなって」

──そうやって口にしてしまうと、思うようにいかないと焦って来ないですか。プレッシャーを掛け過ぎてしまって。

「自分に大きい期待をしてしまうと、それ以上にできないと落ち込んでしまいますね。以前は勝てば良いって逆に無心で戦っていたのに、ROAD TO ONEの時は内容に拘って、自分に期待し過ぎた分、自分が自分を裏切ったような気分になりました。派手な試合がしたいと口にして、デキなかった時は悔しいです」

──自分の想い通りにはいかないという風にならないですか。相手あってのことですし。

「そう思うんですけど、理想は高くいたいです。この大きな大会に選ばれたのだから、そこで一番目立ちたいですし。いつでも、自分を信じて期待していたいです。GPの初戦はトーナメント戦だったので『勝てば良い』という風に思って戦っていました。それだと、自分でも楽しくなかったです。

どういう風に勝つのか──とか、派手に──とか拘っていきたいです。やっぱり2年前のジャカルタの時のように『絶対に勝つ』って気持ちが入った時の試合が、自分でも一番面白かったですし。ただ、アレは何か理解不能なモノが自分のなかにもありました」

──あの試合で期待度が、グンと上昇したことは間違いないです。

「あの試合が毎回できれば、プロとして最高ですし。そうなれるよう、自分に期待していたいです」

──欠場、体調不良、GPの棄権と色々とあった半年間でした。そんななかで迎えた試合、改めて何を見せたいですか。

「やっぱり、期待されている以上のことはしたいです。意識すると難しくなるので、まずはいつも通りの……打撃、寝技ができればと。アーセンと直樹も『好きにやれば良い』と言ってくれていて、でも共通点として『判定じゃない』ということですね」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キジュ・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※70.3キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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【ONE130】アドリアーノ・モライシュに挑戦、若松佑弥「殺しに行くパンチへの耐久性は?」

【写真】珍しいツーピース姿の若松。今、シンガポールでどのような心境でいるのか(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」で、ONE世界フライ級王者アドリアーノ・ミキーニョ・モライシュに挑む若松佑弥。

5連勝、2つのKO勝ち。満を持しての世界戦に向け、若松がモライシュへのチャレンジ、そして──戦う恐怖について話してくれた。


──2月中旬のヴィジュアル撮影時は、全く普段と気持ちは変わりないということでしたが……会見を終えて(※取材は3月2日に行われた)、試合向けて精神的な部分で変化はありますか。

「少しなんですけど、ちょっとだけ現実味がわいてきたような感じはします。いつも試合前に記者会見があるので。かといって対面したわけでもないし、試合に影響することもなくて。別に焦る気持ちもないです。まだリラックスしています」

──若松選手は試合前、どのような心境になるタイプなのですか。

「本当に恐怖しかないです。本当に……負けることへの恐怖感しかないので、なるべく考えないようにしています。仙三選手に負けて、ONEの初戦でダニー・キンガトに負けて……そこから次に負けたらどうしようって思うようになりました。

シンガポールに入って……前の日とかなると、一番ピークになると思います。負けたらどうしよう……いや絶対勝つっていう繰り返しですね。で最後は『もう、どうでもいいや』って開き直ります」

──日本で試合をするときは、家族が傍にいます。シンガポールでは、そうではなないです。特にコロナ以降は。怖さは違いますか。

「試合前は1人の方が楽な部分は実はあります。自分のことだけに集中できるので。ただし、考えてしまう時間は長くなってしまうので……結構、しんどいです。最近は少しずつ克服できているのですが、高速で空港に向かう時とか、もうチョー行きたくないっていう気持ちになっています。以前は本当に日本を出るのが嫌でしょうがなかったです。

でも、それがあるから勝った時の嬉しさが半端なくて。本当にやり遂げたという気持ちが凄いです。『やってやった』という気持ちで帰国できます」

──そこまでだったとは想像していませんでした。

「いやぁ、本当に怖いです。怖いだけです。今はなるべく平常心でいようとは思っています。直前までリラックスして……勝ちたいけど、負けることもあるという風な精神状態でどちらかに大きく気持ちが傾くことなくやっています。

深呼吸して、試合が始まれば──『よしっ、勝つ』という風に集中力を高めて、一発も貰わないで戦おうと集中できます。そうできるのも家族がいるからです。1人で自分勝手にやっていたら、あの状況を乗り越えることできるのか今では分からないです。

でも俺は一家の大黒柱だから、あんなところで精神的に負けるわけにいかない。ここでやっていくのが俺の仕事だからって、平常心を保てるようにしています。試合前はもう、心の修行ですね」

──厳しい時に武蔵君のことを想うと、乗り越えられるということは?

「本当にそうですね。格闘技をやっていなければ、こんな想いをしないで済むことかもしれないですけど、きっと他のことをやっていても人生なんて順風満帆にいくことないはずです。陰陽というのか、良いことも悪いこともあってバランスをとって生きている。順風満帆に自分の目標を追い求めることが理想ですけど、人生はそんな甘いモノじゃないので割り切れるようになれました。

だから別に注目されなくても、俺は俺。自分のやるべきことをやり抜く。平常心で戦うことだけに集中しています」

──では王者アドリアーノ・モライシュをどのように捉えていますか。DJを相手に衝撃的なKO勝ちしました。ただし、それ以前にジェヘ・ユースタキオやカイラット・アクメトフと競り合いもありました。

「米国に行って分かったのですが、向うにはバンタム級からしかほとんど選手もいない。ONEは世界中から選手が集まっていて、薬でもやらない限りバケモノはいないと思っています。ONEのフライ級の強さには自信を持っています。メンタルも含め、全てが揃っているし誇りをもって戦っています。

ただし、僕自身でいえば天辺に立ったことがない人間だから、見る風景がアドリアーノとは違う。それだけが、僕に足りない部分だと思っています。それ以外だと僕の方がスピードもパワーもあるかもしれない。寝技は向うの方が上で……何より僕が見たことがない風景を見てきた。そういう経験を積んでいる点だけが──脅威ではないですけど、気を付けないといけない部分だと思います」

──ミキーニョは余り相手の攻撃を受けることがなく、戦える選手かと思います。

「ボクシングのテクニック、避ける反射神経を持ち合わせています。被弾しないのは、身体能力が高くて、目も良い。そこは向うも自信を持っているはずです。なら自分は平常心で一つ一つ当てられるか。一発勝負じゃない、詰めていく動きを磨いてきました。

あと『コイツを殴り倒す』というパンチを受けた時に、アドリアーノがどのような反応をするのか。技術じゃない、殺しに行くパンチへの耐久性を精神的にどれだけ持っているのか──そこは重要になってくるかと思います」

──一本を取るという部分で殺傷能力は高い。と同時に試合を纏めるのが上手い。若松選手も判定勝ちもできるようになってきました。そのなかで殺しに行く攻撃を前にしてミキーニョがどのような強度を持っているのか、ですね。

「そこは僕が彼の組み技に対して、どういう耐久力を持っているのかと同じですよね。試合になってみないと分からない。僕は殺しに行くつもりで殴りますけど、向うだってそういう気持ちで絞めてくる。打撃で始まるMMAで、それがデキることは凄いです。至難の業だと思います。でも、そういう気持ちで戦った時──有利なのは僕です」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キジュ・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※70.3キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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【Shooto2022#05】常に怪物化は可能か──岡田遼に挑戦、安藤達也「俯瞰できるように」

【写真】後半ではMMAを舐めていた時の話が存分に……(C)SHOJIRO KAMEIKE

21日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催される『プロフェッショナル修斗公式戦2022 Vol.2』で、岡田遼の持つ修斗世界バンタム級王座に、ランキング1位の安藤達也が挑む。
Text by Shojiro Kameike

安藤といえば、ここ数年の国内MMAの中で、最も将来を嘱望されたファイターの1人だった。しかし2015年のRoad to UFC以降、フェザー級からバンタム級に落としてからは、プロデビュー当時の輝きを失ってしまった――誰もがそう思ったに違いない。

本人もその理由は分かっており、反省もしている。そしてファイターならば、それは試合で証明していくしかないことも分かっている。だからこそ、2019年9月に対戦しドローに終わった岡田遼と、今度こそ決着をつけなければいけない。自身の格闘技人生を左右するであろう大勝負を前に、安藤が岡田戦への想いを語ってくれた。


――試合を5日後に控えてのインタビューとなります(※取材は3月16日に行われた)。前回の環太平洋王座の防衛戦前には、米国のアルファメールで練習していた安藤選手ですが、国内ではどのような環境で練習しているのでしょうか。

「今までと変わらず、さすらいスタイルで毎日違う場所に行かせてもらっています。週によって違うんですけど、ロータス世田谷、KRAZY BEE、CUTEジム、トライエイチ、それとTRIBEとかですね」

――古巣であるTRIBEでも練習しているのですか。

「最近だと、2週間ぐらい前に行かせてもらいました。石井君(石井逸人、TRIBE所属)との試合が決まる前も、何度か行かせてもらっていたんです。良い練習が行われているなって、改めて感じます。僕がいた頃から、若い選手が育ってきていて、今すごく良い雰囲気だなって思いました」

――その石井戦ですが、試合後には手応えを感じたようなコメントもありました。

「でも、やっぱり課題はありましたよ。試合を見返すと、ここは良くないなぁとかって。勝った試合でも負けた試合でも、そういう課題はあると思うんですけどね。あの時は米国で練習していて、練習の質は高かったと思います。ただ、今は日本で、しっかり量はこなしてきているので」

――試合5日前ということは、今は減量のピークなのでしょうか。

「そうですね。今は試合をするたびにコンディションも、体重の落ち方も良くなっていると思います。最近、初めてバンタム級へ落とした佐藤将光戦(2015年9月、判定負け)を見返したんですけど、本当にダメでしたね。

でも、そこから自分が進化していることを再確認したし、今もここが変わっていないな、ここを変えるべきだなっていうのも俯瞰できました」

――フェザー級とバンタム級では、それだけ減量が大きく違いましたか。

「その違いは、すごく大きかったです。僕って高校生の時から、レスリングも66キロでやっていたんですよ。普段の体重は72、73キロぐらいで。高校生の時にレスリングを教わっていた恩師から言われたのは、あまり減量しすぎるのは、将来的なことを考えたら良くないと。それで高校から大学までずっと同じ階級で、MMAでもプロ3戦目まではフェザー級でやっていたんです」

――安藤選手はフェザー級でプロデビューし、Road to UFCを経てバンタム級に転向しました。バンタム級に落とした理由は……。

「国内で一番層が厚かったのがバンタム級でしたからね。それと修斗に出る時、『将来的に世界を目指すならフェザー級よりもバンタム級のほうが良いんじゃないか』っていう話になったんです。Road to UFCで、フェザー級では僕が小さく見えたんじゃないですか?

大尊(伸光)君、ウィッキー(聡生)さん、長倉(立尚)さんとかに比べたら。ただ、バンタム級に落とした頃はTRIBEにいて、格闘技人生の中で一番練習していた時期だったんです。だから、もちろん体力はありました。でも12キロも落として、かつ戦えるコンディションを作るっていうことは、すごく苦労しました。減量の知識もなくて……。石橋さんとの試合(2016年7月、RNCで一本負け)の時は計量オーバーで」

――そこまで減量が厳しいと、フェザー級に戻そうとは思わなかったのですか。

「フェザー級の時の体と比べたら、筋量とか筋肉とか落ちましたよね。でも、何て言うんだろうな……自分で決めたことじゃないですか。だから、あの時の選択は間違っていなかった――そう思えるようなキャリアを歩んでいきたいんです。石橋戦後から、自分自身で減量やコンディションの作り方を考えるようになって、今はだいぶ良くなってきていますね。もっと良い方法もあると思うし」

――結果、石橋戦後から5連勝を収めています。

「ケビン・クルームに勝ってから(2016年11月、RNCで一本勝ち)ですよね。そのころから、これはやったほうが良い、これが良くないというのが分かってきて。やっぱり軽量級はスピードとスタミナが大事だと思うんで。特にスタミナは、どれだけ普段から自分のコンディションに気をつけているかが重要で、それが今後の課題です」

<この項、続く


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【ONE130】ONE X会見第一部。佐藤将光「弁当でいえば漬物」&若松佑弥「集大成をチョット見せて」

【写真】会見第一部に出席した選手とアンディ秦ONE JAPAN社長(C)MMAPLANET

2日(水)、東京渋谷区の渋谷ストリホールで26日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアセンターで開催されるONE130「ONE X」の記者会見が2部制で行われた。

1部にはダニエラ・ケリーとサブオンリー・グラップリングで対戦することが決まった山口V.V芽生、仙三、高橋遼伍、佐藤将光、平田樹、若松佑弥が出席。シンガポールから澤田龍人、秋元晧貴、マレーシアからジヒン・ラズワン、フロリダからアドリアーノ・モライシュが出席した。

また第2部は青木真也×秋山成勲一戦ようの会見で、スペシャルゲストに須藤元気参議院議員が登壇しONE Xとこの一戦への期待値の高さ、そして格闘技で「世界を明るく元気にしてもらいたい」と話した。


まず1部では秦アンディ英之日本支社社長の挨拶後、各選手が今大会出場に向け、抱負を語った。ここではグラップリングとMMAに出場する選手の意気込みをお届けしたい(※モライシュは音声が届かず、回線が回復した質疑応答の際に改めてコメント)。

山口V.V芽生
「この度はこんな大きな大会に呼んでいただき嬉しく思います。先月、試合をしたばかりなんですけど連戦でこうやってオファーを頂けることは本当に嬉しいことで。本当に感謝しています。

今回はサブミッション・オンリーのグラップリングでの参戦なんですけど、この記念すべき大きな大会で全てのカードが絶対に白熱するでろうという対戦カードになっているんですけど。そのなかでサブミッションだけで呼んでもらえるということは、グラップリングマッチでも十分に魅せられるでしょうという期待をされてのオファーだと思うので、それにしっかりと応えたいと思います」

澤田龍人
「このような記念大会に出場できるのもそうですし、日本人対決ができるのも凄く嬉しく思います。自分自身は2連敗中で後がない状況なので、この試合はしっかりと勝ちたいと思いますし、日本人同士の力を世界中のファンの皆さんに届けたいと思います。もちろん日本のファンの皆さんに熱い試合を届けたいと思います」

仙三
「今回、1月に試合をして。3月にこんな大きな大会に呼んでいただいて凄く嬉しいです。とにかくファンの皆さんに喜んでもらえる試合をしたいと自分は思っているので。最初からガンガンいって。

倒しにいって。勝ち負けもそうですけど、勝ち負け以上に全力で戦って皆さんを楽しませるファイトをして、自分も試合を楽しんでやりたいかなと思っています。全てだしていきたいと思うので応援よろしくお願いします」

高橋遼伍
「今回オファーが早くて、心も体も凄く良い状態で試合に向けてトレーニングを積んで調整できているんで。勝つことは大前提、そこからでどれだけ面白い試合ができるか。

熱い試合ができるかっていうのが重要やと思うので、勝ちもボーナスも全部取りたいと思います。さっきカーフキックといえばこの人と紹介してもらったんですけど、これまで対戦相手の筋肉をぶっ壊してきたし、骨も折ったこともあるので今回はアキレス腱切りたいですね。いつも通り、解体ショーしてくるんで楽しみにしてください」

佐藤将光
「ONE Xという錚々たるメンバーのなかで試合をさせてもらうことになったんですけど、そういうメインの人達がいて僕なんかは脇役だと思っています。

自分がメインになりたいという気持ちはなくて、弁当でいえば漬物。生態系でいえば、別にライオンじゃなくて生き残っていければ良いので思っているんで、自分らしく自分の試合をして、僕の試合を楽しみにしてくれる人に届けられる試合を精いっぱいできれば良いかなと思っています。以上です」

平田樹
「GPは欠場になっちゃったんですけど、復帰戦でこういう大きな試合に出られることは凄い楽しみでもあるし、今回は観客もたくさんいるので楽しみに待っていた人達のためにも、自分のためにも、皆のためにもいつも通り派手な試合をして、自分らしさを出す試合にしたいと思っています」

若松佑弥
「今回、初のONEのタイトルということで、自分が求めていた止めなのでチャンピオンベルトっていうのは。今まで生きて来た集大成をチョット見せていきたいと思って。

かつ本当に狩りにいくような。相手を殺しに行くような勢いでいくので皆さん、楽しみにしてください。絶対にチャンピオンになります」

ジヒン・ラズワン
「ハロー・エブリワン。回線が繋がらなかったことゴメンナサイ。ONE XというONE10周年記念大会に出られて嬉しいわ。楽しみたいと思っている」

アドリアーノ・モライシュ
「長くて、長くて、長い夜だから僕は色々と多くの動きを見せたいと考えている。僕のカポエイラを見せたいし、テイクダウンにもトライする。テコンドー、空手スタイルがトップポテンシャルであることも見せたい。どの局面でも、ウェルラウンドに戦う。試合が待ち切れないよ」

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【NEXUS26】川村泰博×須藤拓真=バンタム級選手権試合決定。見られるか──MMAでダブルガード

【写真】昨年12月19日、既に両者は対戦に合意していたが──楽しみな一戦だ (C)MMAPLANET

2月13日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるNEXUS26の対戦カードが発表されている。

メインではNEXUSバンタム級選手権試合=チャンピオン河村泰博×須藤拓真の一戦が組まれた。


昨年12月大会で森山壱政を破り、ケージの中から王座挑戦をアピールした須藤に対し、河村が了承していたタイトル戦が正式発表となった。

柔術紫帯ながら須藤は、ノーギではエキスパートの全日本王者、ワンマッチではUNRIVALEDで北田俊亮を破っている。レッグハンターの異名を持ちMMAで5戦5勝、5つの一本勝ちの内訳はヒザ十字、トーホールド、ヒールで全て足関でタップを奪っている。

対するチャンピオンの河村は11月のVJTで佐藤将光と対戦し、実力差が見られたパウンドアウト負け。後がない状況での新進気鋭のグラップラーの挑戦を受けることとなる。

河村もグラップリングベースで下になることを厭わない。まだトップの展開で課題がある須藤との対戦……足関節を防ぐことを念頭に置くと、MMAで見られることがないダブルガードの攻防が発生するかもしれない。

またセミでは同じバンタム級で荒井真人×浜本キャッチ雄大が組まれている。この2試合のみ従来のバンタム級のリミットで組まれ、当日計量でもないことを考えると──荒井×浜本は、タイトル戦に何かが起こった時の場合のバックアップマッチと考えて良さそうだ。

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