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【UFC ESPN20】仏の空手クィーン、マノン・フィオホがハイキックからパンチを纏めてレオナードをKO

<女子フライ級/5分3R>
マノン・フィオホ(フランス)
Def.2R4分08秒by TKO
ヴィクトリア・レオナード(米国)

サウスポーのフィオホの右ジャブに対し、レオナードは右ミドルを蹴っていく。フィオホはサイドキックを多用するなかで、左ハイからワンツーを決める。レオナードのワンツーにも、フィオホはフックを返し、首相撲からヒザ蹴りと非常にアグレッシブに攻める。レオナードも右フックをな放つが、直後にボディにサイドキックを受ける。

フィオホは蹴りとヒザ蹴りで試合をリードし、と残り70秒でワンツーを入れたフィオホ。モロに左から右のコンビネーションを痛打したレオナードだが、それでもフックを振るっていく。そこに組みついたフィオホはボディにヒザを入れ、左エルボーを打ち込む。後ろ回し蹴りは狙い過ぎだったが、フィオホは初回を圧倒した。

2R、フィオホは左ミドルハイを見せ、距離が近づくと前手の右フックを打ち込む。サイドキックでバランスを乱したレオナードはワンツーに組みつこうとしたが、、ヒジを被弾する。ワンツーで前に出て、テイクダウン狙いを切ってヒザを入れるなど、一方的に攻めるフィオホは右ジャブを入れる。

遠い距離では蹴り、中間距離でパンチ、接近戦で組んでヒザと試合を支配していたフィオホが、ついにはダブルレッグでテイクダウンを奪う。長いリーチを生かしてパウンド、鉄槌を落としたフィオホは自らスタンドに戻る。続いて立ち上がったレオナードが左フックを当てる。直後に右ハイを決めたフィオホは、ケージに詰まったレオナードにアッパーからフックを連打し、TKO勝ちを決めた。

「3RまでにKOしたいと思っていたから、思っていた通りのスタートをUFCで切ることができたわ。ゲームプラン通りで勝てたわ」とフィオホは話した。


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【UFC ESPN20】計量終了 マグレブから世界へ、ムニール・ラジズ。オープニングにUAEW王者フィオホ出場

【写真】チュニジア人ファイター=ムニール・ラジズのような選手の存在が、MMAの広がりを実感させてくれる(C)Zuffa/UFC

19日(火・現地時間)、明日20日(水・同)にUAEはアブダビのUFC Fight Islandで開催されるUFC ESPN20「Chiesa vs Magny」の計量が行われた。

ナルトのコスプレでフェイスオフを行ったロクサン・モダフェリ、対戦相手のヴィヴィアニ・アロージョと共に126ポンドでパス。

全14試合、28人ものファイターが出場する今大会だが、1人の体重オーバーも見られなかった。


左がフィオホ。長身でフィジカルも強い空手家

ロクサンとヴィヴィが日本に関係あるファイターなら、UAEやアラブに関係しているファイターもFight Island大会らしく出場している。

オープニングファイトでInvicta FCからコンテンダーシリーズを経てステップアップを果たしてきたヴィクトリア・レオナードと対するマノン・フィオホは去年の11月にUAE Warriors女子フライ級王者に輝き、オクタゴン入りを果たしたフランス人ストライカーだ。

MMA戦績は5勝1敗ながら、アマではIMMAFで世界王者になり、南アフリカのEFCワールドが行ったリアリティTVショーのThe Fighter TVで優勝するなど、プロレコードに残らないパウンド有りの試合を10戦近く経験している。

プロデビュー後は、3戦目でEFCの女子フライ級のベルトを巻いたフィオホは170センチの長身ファイターで、ベースは伝統派空手。7歳から始めたこのセミコンタクトのポイント制空手ではフランス王者に3度輝き、12勝0敗という戦績のムエタイでもフランスでチャンピオンになるなど、MMA以外の競技実績をしっかり積んで来ている。

柔術でも紫帯のフィオホだが、まだ打撃と組みの融合は進んでいるとはいいがたい。それでも──こと打撃に関しては、レオナードの上を行くこと間違ない。ダメージを当ててからは寝技勝負も可能だが、打と組みの間をレオナードが衝くとどうなるのか──コンテンダーズ上がりと、中東のフィーダーショー出身ファイターの興味深いオープニングファイトだ。

フィオホがUAE Warriors出身なら、セミでオクタゴン2戦目を戦うムニール・ラジズはチュニジア生まれのファイターで、ドバイのシャウン&タム・カーン・ジムの所属。

Desert Force、Phoenix FC、BRAVE CF、そしてUAE Warriorsで戦績を積み重ねた生粋のアラビックMMA育ちといえるストライカーだ。キャリア唯一の敗北はバーレーンの重鎮エルダル・エルダロフとBRAVE CFスーパーライト級王座を賭けて戦った際に判定負けした試合のみ。

7月のUFC初陣では体重超過アブドゥル・ラザクを相手に打撃でリードするばかりか、テイクダウンも奪い解消している。対戦相手のヴァルリー・アウベスもパワフルな打撃と、カウンターのギロチンを得意としており、過去にはコルビー・コヴィントンもギロチンで下している。アウベスの圧力を前蹴りやローを効かして突き放して、削ることが可能ならラジズは世界最高峰のウェルター級でトップ10から上を目指すことができるマグレブ(北アフリカ)MMAのパイオニア・ファイターとなることが現実味を増してくる。

■視聴方法(予定)
1月17日(水・日本時間)
午後11時~UFC FIGHT PASS

■ UFC ESPN20計量結果

<ウェルター級/5分5R>
マイケル・キエーサ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ニール・マグニー: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァルリー・アウベス: 171ポンド(77.56キロ)
ムニール・ラジズ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
イケ・ビジャヌエバ: 206ポンド(93.44キロ)
ヴィニシウス・モレイラ: 206ポンド(93.44キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ロクサン・モダフェリ: 126ポンド(57.15キロ)
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)

<フライ級/5分3R>
タイソン・ナム: 126ポンド(57.15キロ)
マット・シュネル: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分3R>
レオン・マーフィー: 146ポンド(66.22キロ)
ドゥグラス・アンドレージ: 145ポンド(65.77キロ)

<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ: 186ポンド(84.37キロ)
トム・ブリーズ: 186ポンド(84.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン: 136ポンド(61.69キロ)
ゲェータノ・ピヘロ: 136ポンド(61.69キロ)

<フライ級/5分3R>
スムダーチー: 126ポンド(57.15キロ)
ザロック・アダシェフ: 126ポンド(57.15キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダルシャ・ランジョンブラ: 186ポンド(84.37キロ)
マルクス・ペレス: 186ポンド(84.37キロ)

<フライ級/5分3R>
ジェローム・リヴェラ: 126ポンド(57.15キロ)
ラフンシスコ・フィゲイレド: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・デイヴィス: 154.5ポンド(70.08キロ)
メイソン・ジョンズ: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ: 136ポンド(61.69キロ)
セルゲイ・モロゾフ: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴィクトリア・レオナード: 125.5ポンド(56.92キロ)
マノン・フィオホ: 126ポンド(57.15キロ)

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DWTNCS S04 Ep10 Report UFC チェルシー・ハケット ブログ ヴィクトリア・レオナード

【DWTNCS S04 Ep10】Bellator&Invictaベテランのレオナードが、豪州キック女王ハケットをパウンドアウト

<女子フライ級/5分3R>
ヴィクトリア・レオナード(米国)
Def.2R4分41秒by TKO
チェルシー・ハケット(豪州)

豪州のムエタイファイター=ハケットと、既にBellator & Invicta FCで戦った経験があるレオナードの対戦。ハケットは左前蹴りから右ロー、続いて左前蹴りをレオナードの顔に届かせる。レオナードが組んでクリンチも、すぐに離れて打撃の間合いに。ワンツー&右ローを入れたハケットが左ミドルハイを蹴っていく。続いて右から、ワンツーを決めたハケットに組みついたレオナードがボディロックテイクダウンを決める。ハケットは背中をマットにつけてハーフガードも、レオナードはケージに押し込んだ形でパスの圧力を強める。

ハーフバタフライ・スイープを防がれたハケットが左腕を差して立ち上がり、押し込んできたレオナードとポジションを入れ替える。ここで離れたハケットが右ロー、蹴り下ろすような蹴りで前足を削られるレオナードが、その左足でハイを蹴る。全く見えていなかったハケットは、一瞬動きが落ち初回が終わった。

2R、ハケットは左ローに右を合わせ、ワンツーの右を当てる。レオナードもローにショートのワンツーを打ち返す。続くワンツーの打ち合いが効かされた、レオナードか真っすぐ下がる。距離を詰めたハケットは、組まれてもエルボーを入れて距離を取り直す。レオナードは右を被弾して、動きが止まる。両足が揃った状態でパンチを纏めて受けたレオナードだが、クリンチからバックへ。ハケットは胸を合わせるも、レオナードが小外掛けから再びバックを取ってボディロックでテイクダウンの機会を伺う。

ハケットはケージに押し込まれた状態が続き、残り1分45秒でついにテイクダウンを許してしまう。ハーフからマウントに取ったレオナードが頭を抱えて左のパンチを落とし、続いて上体を起こして左右の拳を連続で打ち込む。一旦背中を見せたハケットは、鉄槌&エルボーを被弾して上を向くとレオナードが左右のパンチを続ける。最後は背中を見せたハケットにパウンドを続けたレオナードがレフェリーストップ=TKO勝ちを決めた。


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