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【Bellator】エア・タイトMMAで攻略?! アマソフ×ペイジ大会で渡辺華奈がキルホルツと対戦!!

【写真】ここが踏ん張りどころ、タフだがゲインも多い大一番となる(C)BELLATOR

8日(火・現地時間)、Bellatorが5月13日(金・同)に英国ロンドンのTHE SSEアリーナ大会の追加カードを発表、渡辺華奈がデニス・キルホルツと対戦することが明らかとなった。

マイケル・ヴェノム・ペイジがヤーソラフ・アマソフに挑むBellator世界ウェルター級選手権試合がメインのロンドン・ビッグショー。ドゥグラス・リマ×ジャイソン・ジャクソン、ルーク・トレイナー×シモン・ビヨンと共にメインカードで前タイトルチャレンジャーと渡辺が戦うことが決まった。


キルホルツはBellatorキック世界女子フライ級王者からMMAに転向し、昨年7月にはジュリアナ・ヴァスケスの持つBellator女子フライ級王座に挑戦するもスプリット判定で敗れて、王座奪取はならなかった強豪だ。

そんなキルホルツはベラトールキック以外でもキック王国オランダでSlamm女子60キロ級王座に就き、WMTA世界女子スーパーバンタム級王座も獲得するなど、立ち技で47勝3敗のというレコードを持つ。

MMAでは6勝3敗、キックだけでなく柔道でもU15のオランダ王者、U17で準優勝、U20で3位とジュニア時代に柔道強豪国で結果を残している。加えてアマボクシングでアラビック王者になるなど、まさに殴って、蹴って、投げられるファイターだ。

ただしMMAという部分ではその接続がスムーズでなく、個々の局面の連携に課題が残る。とはい前回のリズ・カモーシェ戦で世界レベルのMMAの打撃の洗礼を受け、12戦目の初黒星を喫して以来の再起戦となる渡辺にとって、またも手強いストライカーと戦う試練の一番といえる。

柔道でいえば、渡辺がホルキルツに遅れを取ることは余りないだろう。つまり、どのように胸を合わせた形に持っていくのか。打撃でなく、パンチ力という側面でもやり合える。つまりは防御力だ。もしくは、組み方に如何にMMAとして成長の後が見られるか。

トレーニングパートナーである三浦彩佳が、敗れたこそしたがシィォン・ヂィンナン戦で、パンダの打撃の圧に屈せずパンチをダブルレッグやシングルを駆使して戦った。三浦と同様に一発や二発被弾する覚悟で、レスリングで組んでいけば柔道ではなくて、テイクダウンを奪える可能性は高い。投げ、もしくは転がせることができれば、渡辺が勝つ確率はグンと上がる。キルホルツは柔道こそできても、ガードワークとスクランブルは十分でなく、渡辺の抑える力とパウンド力をもってすればTKO勝ちも十分に考えられる。

王者ヴァスケスを照準とするならば、カモーシェへのリベンジも含め、ヴァネッサ・ポルト、イリマレイ・マクファーレンと渡辺にはトップ中のトップしか対戦相手は残っていない。ここでホルキルツを破れば、その世界に足を踏み入れられる。

他方、落とせばヴァレリー・ルレーダやケリー・メレンデスの世界観の仲間入りになりかねない──踏ん張りどころだ。ここから先に進むためには打撃、寝技とMMAの両端以上に、その間にあるケージ・レスリングが非常に大切になってくる。

組んでケージ際まで持っていけて、テイクダウンが取れないケースでは、レフェリーの判断でブレイクが掛けられたくない。そうなると中央で、完全に打撃の間合いでリスタートとなり渡辺は疲弊することは明白だ。

その際、仕切り直しのタイミングを自分で見極めて間合いを取り直し、離れて組む、離れて組むを繰り返す。そんなエア・タイトMMAをやり抜く────我慢と覚悟が渡辺を勝利に導くだろう。

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BELLATOR Bellator271 MMA キック ヴァレリー・ルレーダ

【Bellator271】ティッチャギ、ターンチャギ。スピードで攪乱、テコンドークィーン=ルレーダが復活V

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ルレーダ(米国)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
テイラー・ターナー(米国)

左に回るルレーダが、前に出てきたターナーに右を振るい、今度は右に回る。リーチの差を活かし前蹴りを見せるターナーに対し、飛び込んで右を放ったルレーダが右ローを当てる。ターナーは左ミドル、ルレーダはワンツーに右を受けそうになる。急ぎ間合いは外したルレーダだが、パンチはレンジが遠すぎて届かない。

それでもターナーのローに合わせてワンツーを見せたロウレダのサークリングからのワンツーは空振りに。ステップイン&ワンツーのロウレダがパンチを纏めて離れる。ターナーも蹴りは当たるが、パンチはスピードがなく右に左をカウンターで合わされる。さらに右オーバーハンドをヒットさせたロウレダは、ターナーの組みを押し返しスピニングバックフィストへ。これは空振りになったが、最後にティッチャギ=後ろ蹴りを見せて時間となった。

2R、初回より距離が近づくなか、ケージを背負ったルレーダが回る。まっすぐ飛び込んだターナーのワキを潜って離れたルレーダは、蹴り足を掴んでワンツーをボディに打ち込む。さらに左ハイを見せたルレーダに対し、ターナーが距離を詰める。ここでルレーダが前蹴り&ワンツーを入れ、スピードの違いで攻勢に。

ルレーダがトップブラの不具合で試合が中断。再開後、ルレーダが右ミドルを決める。続いて踏み込んで右ボディフックを入れたルレーダは、組まれても右を打って離れ、スイッチキック、再び後ろ蹴りを見せてラウンドを締めた。

最終回、大きく左右にサークリングを見せるルレーダがワンツーを伸ばす。決めに掛かったか正面に立つ時間が長くなり、ターナーの右を被弾する。間合いを取り直し、右ミドル&右を打ったルレーダにターナーの右ハイが顔面を捕らえそうになる。ターナーはサイドキックからストレートを放つも、ルレーダは回ってかわす。続く前身には迎え撃ってワンツーを放ち、自らのパンチを被弾したルレーダは、以降は距離を取るようになる。

組んでもホールドできないターナーは、逆転勝ちやビックラウンドとなる攻撃を繰り出すことはできずに残り1分を切る。回りながら、ステップインしてワンツー、右ミドルを入れたルレーダは、ここからパンチを纏める際にターナーのワンツーを被弾する。それでも最後にターンチャギを放ったルレーダが、意外にもスプリットに割れた再起戦で勝利し──直後に感極まった表情を見せた。


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BELLATOR Bellator259 Report ハンナ・ガイ ブログ ヴァレリー・ルレーダ

【Bellator259】テコンドー・クイーン=ルレーダ、ハンナ・ガイの連続腕十字で4連勝ならず

<女子フライ級/5分3R>
ハンナ・ガイ(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ヴァレリー・ルレーダ(米国)

左ジャブから右フックを振るうガイが組んで、ケージにルレーダを押し込む。暴れて離れたルレーダはローにワンツーを合わせていく。組んできたガイに左フックを合わせてダウンを奪ったルレーダは、鉄槌を落としてすぐにスタンドに戻る。ワンツーから左ミドル、さらに左フックと攻勢のルレーダはダブルレッグを切り、ワンツーを振るう。

ガイも左を当てたが、ダブルレッグを切られる。ここでハイガードからスイープを仕掛けつつ腕十字をセットしたガイが、左腕を伸ばしていく。完全に極まったかのように見えた腕十字だったが、前転して頭を挟んで耐えるルレーダは頭を抜かれると同時に腕も抜き難を逃れた。スタンドに戻ってもガイが勢いづき、シングルレッグからケージに押し込む。必死に離れたルレーダは後ろ回し蹴りも直後に組まれる。ここでルレーダが逆にテイクダウン、同時にガイが腕十字を仕掛けたところで初回が終わった。

2R、間合を図るルレーダに対し、ガイは大振りのパンチで前に出てダブルレッグへ。すかしてトップを取ったルレーダだが、リバーサルを許し下になる。ハーフで抑え、マウントに移行したガイが声を出してパンチを落とす。トライアングルでルレーダを捕えたガイがパンチを落とすも、ルレーダもブリッジで上を取り返し頭を抜く。

ガイは再びハイガード、続いてラバーガードへ。クローズドに戻したガイは足をすくいつつ腕十字へ。腹ばいになって腕を伸ばすガイ。体を跨いで逃げるルレーダは、顔面を蹴るように顔を足で押していく。ガイは鉄槌&パンチを打ち込むが十字は極め切れず試合はスタンドへ。ルレーダが2度スピニングバックフィストを見せ、ガイが組みついたところで時間となった。

最終回、組んでギロチンから引き込んだガイ。頭を抜かれると腕十字に移行する。寝技で我慢の展開が多いルレーダは、腕を抜いてスタンドへ戻る。ガイは左ミドルを蹴られたタイミングで組みつくが、テイクダウンは奪えずパンチを連打され引き込む。寝技に付き合わないルレーダは、続くダブルレッグも切りパンチを入れる。ガイは引き込みから、立ち上がると、殴られながら組みつきボディロックへ。ルレーダは倒れず、ヒザのタイミングで離れる。

直後にダブルからクリンチに出たガイだが、体を入れ替えたルレーダが離れる。ここで後ろ回し蹴りをルレーダが狙い、ガイがテイクダウンを合わせる。パスからサイドで抑えたガイが、、最後の勝負の腕十字狙いもタイムアップに。互いにワンディメンションながら、苦手な部分で根性を見せまくった一戦は、なんと30-27でガイを支持する1票を含め、ガイが3-0の判定勝ちを手にした。


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BELLATOR Bellator259 News  ケイリン・メデイロス アルフィー・デイヴィス アレクサンデル・シャブリー アンソニー・スミス クリス・サイボーグ ダニー・サバテーロ ダリオン・コールドウェル ブレット・ジョンズ ブログ レアンドロ・イーゴ ヴァレリー・ルレーダ

【Bellator259】計量終了 1試合消滅でメインカード昇格はキャリア4戦のルレーダ✖ガイの女子戦!!

【写真】並みいる強豪プレリミ出場ファイターを押しのけ、キャリア4戦目同士のルレーダとガイがメインに昇格。ルレーダの出来上がり方は群を抜いている (C)MMAPLANET

20日(木・現地時間)、21日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのFight sphere=モヒガンサン・アリーナで開催されるBellator259「Cyborg vs Smith 2」の計量が行われた。

ライトヘビー級で対戦予定だったクリスチャン・エドワーズとベン・パリッシュは前者がメディカルをパスせず中止に。

この一戦に代わり、プレリミからメインに昇格したのはヴァレリー・ルレーダ✖ハンナ・ガイ、3勝0敗と2勝1敗の選手が戦う女子フライ級となった。

メインでBellator世界女子フェザー級王座を賭けた戦う王者クリス・サイボーグと挑戦者レスリー・スミスは、それぞれ 144.6ポンドと143.6ポンドと余裕を持った体重でパスしている。

5年前の対戦では81秒で敗れているスミスは「あれからもっと成熟し、技術面でも力をつけ、チャンピオンになる意志力は絶対的になった」と話し、サイボーグは「皆が私のベルトと狙っているけど、ハードなトレーニングをしてきた。誰も私のベルトを獲ることはできない」とコメントした。


メインカードではダリオン・コールドウェルと対戦するレアンドロ・イーゴがバンタム級のリミットを2.5ポンド・オーバーで失敗。

契約体重で対戦することとなったが、フェイスオフでは趣向を凝らしたマスク姿を披露していた。そのマスク越しに両者は罵り合い、最後はコールドウェルがマスクを外してポーズを取るようになっていた。

8試合になったプレリミでは女子フェザー級でジェネイ・ハーディングと相対するリア・マコートが、 149.4ポンドと4.4ポンドの大量オーバーもハーディングが対戦を飲んでいる。

そのプレリミ注目のオープニングマッチ=ライト級のアルフィー・デイヴィス✖アレクサンデル・シャブリーは問題なくパスして、しっかり握手を交わした。

第2試合の要注目バンタム級戦、ブレット・ジョンズ✖ダニー・サバテーロも滞りなく計量を終えている。

そして深々とお辞儀をした──ウェールズ国旗を施したマスク姿のジョンズに対し、サバテーロが何やら挑発を繰り返す。と、最後はそれを嘲るように大声でジョンズが笑い飛ばすという──不穏な空気が見られた。

またアビブ・ゴザリとショーン・フェルトンのライト級戦も体重は問題なかった両者だが、後者の首を掻っ切ってやるポーズに対し、ダビデの新星ゴザリは指を頭の横で回し──くるくるパーのゼスチャーからサムアップという反応をしていた……。

■視聴方法(予定)
5月22日(土・日本時間)
午前6時30分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator259計量結果

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]クリス・サイボーグ: 144.6ポンド(65.58キロ)
[挑戦者]レスリー・スミス: 143.6ポンド(65.13キロ)

<バンタム級/5分3R>
ダリオン・コールドウェル: 135.6ポンド(61.5キロ)
レアンドロ・イーゴ: 137.5ポンド(62.36キロ)

<ミドル級/5分3R>
オースティン・ヴァンダーフォード: 185.3ポンド(84.05キロ)
ファビアン・エドワーズ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェリール・ウィリス: 170.3ポンド(77.24キロ)
マイコン・メンドーサ: 170.9ポンド(77.51キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ルレーダ: 125.8ポンド(57.06キロ)
ハンナ・ガイ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<ライト級/5分3R>
サヤッド・アワッド: 155.1ポンド(70.35キロ)
ネイト・アンドリュース: 155.7ポンド(70.62キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
グラント・ニール(米国)
タイリー・フォーチュン(米国)

<ライト級/5分3R>
スミコ・イナバ: 125.5ポンド(56.92キロ)
クリスティーナ・キャッツキーズ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<ライト級/5分3R>
アビブ・ゴザリ: 155.7ポンド(70.62キロ)
ショーン・フェルトン: 154.3ポンド(69.98キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デヴィオン・フランクリン: 264.8ポンド(120.11キロ)
タイラー・キング: 246.3ポンド(111.71キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
リア・マコート: 149.4ポンド( 67.76キロ)
ジェネイ・ハーディング: 145.1ポンド(65.81キロ)

<バンタム級/5分3R>
ブレット・ジョンズ: 135.4ポンド(61.41キロ)
ダニー・サバテーロ: 135.6ポンド(61.5キロ)

<ライト級/5分3R>
アルフィー・デイヴィス: 155.1ポンド(70.35キロ)
アレクサンデル・シャブリー: 154.8ポンド(70.21キロ)

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BELLATOR Bellator243 Report ブログ ヴァレリー・ルレーダ

【Bellator243】テコンドーの華麗な蹴りでなく、ワイルドな右フックでルレーダがグラフからKO勝ち

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ルレーダ(米国)
Def.2R5分00秒by TKO
テラ・グラフ(米国)

前に出るグラフに対し、大きくサークリングするルレーダが向き合って右を打っていく。すぐに右に回るルレーダは柔術ベースのグラフと距離を取り続け、組まれても離れる。打撃で行く手を阻むことはできず、追ってパンチから組もうとするグラフに対し、ルレーダは「来い」と挑発する。そして、前に出てきたところで左右のフックを打ったルレーダは残り90秒でグラフに組みつかれると、手を取られた状態で右の蹴りを見せた。

続くクリンチの展開でヒザを腹に受けたルレーダだが、離れて右ロー、左右のフックを繰り出し、最後に右ミドル、左フック、そして右ミドルを入れた。

2R、初回と同じにように右に回りつつロングのワンツーフックを繰り出すルレーダを追いかけるグラフ。ルレーダは左ハイを繰り出し、少し手を変えてきたか。ルレーダの左ジャブとグラフの右が交錯し、ルレーダは右だけでなく左にも移動するようになる。

パンチ、蹴りを被弾しながら意を決したようにクリンチに持ち込んだグラフだが、ここからルレーダは離れる術を身に着けている。その離れ際に逆にグラフが右ミドルを蹴っていくも、追いかけて組むことでかなり消耗してしまったか。ルレーダはステップジャブを当て、右フックを続けるなど手の攻撃で試合をリードする。グラフもルレーダのサークリングが止まる時間が長くなると右フックを当てることができるように。

蹴りで突き放す、あるいは効かせるというファイトでなく、サークリング&パンチというファイトを見せていたルレーダは、ラウンド最終盤になりローからパンチで前に出てきたグラフに右ロングフックを打ち込みダウンを奪う。大声を挙げながら鉄槌、パウンドを落としたルレーダがパンチでKO勝ちし、テコンドーの道着を身にまとった。


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BELLATOR Bellator243 Preview ブログ ヴァレリー・ルレーダ

【Bellator243】テコンドーマスター&モデル&女優=MMAファイター。ヴァレリー・ルレーダに注目

【写真】テコンドー流の華麗なかつ威力のある蹴りが見られるか (C)BELLATOR

7日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator243「Chandler vs Henderson 2」。今大会のプレリミに注目の女子ファイターが出場する。

計量ではスパンコールのマクスを着用していた(C)BELLATOR

それがエラ・グラフと対戦するヴァレリー・ルレーダだ。

テコンドーUSオリンピックチームで活躍し、モデルやスペイン語放送局ではタレントとしても活躍してきたルレーダがプロMMA3戦目、ベラトール3勝目を狙う。


ルレーダの父はマイアミにスクールを持つテコンドー・マスターで、母は彼女を妊娠中に黒帯の昇段審査に受かっているという逸話の持ち主だ。また父のテコンドーはポイントゲームに特化した現在のテコンドーと比較すると、オールドスクールな効かせる打撃が主流のスタイルだったという。

結果、ルレーダはポイントゲームより倒す蹴りを武器とし、テコンドーの試合でも対戦相手のワキを蹴り折ることもあったそうだ。MMA転向後はまずアマチュアからキャリアをスタートさせ、その時に彼女は好きに蹴ることができ、自由を感じたと振り返っている。

5日(水・同)に行われたバーチャル・メディアデーでルレーダはマーシャルアーツ・マスター、モデル、女優業で何を優先させたいのかという問いに対し、「マーシャルアーツよ。私には才能もパッションもある」と返答している。

もちろん、テコンドーだけでMMAでは勝てない。強烈無比な右ミドルを筆頭に、前足となる左の蹴り、サイドキックや後ろ回し蹴りと多彩なキックを見せる一方で、ルレーダはムエタイ流の崩しなども見せてきた。もちろん所属するATTではスクランブルや柔術の修得にも余念がなく、同門のヨアナ・イェンジェチックには多大なる影響を受けているという。

テコンドーをMMAで効果的に使うファイターと言えばONEで活躍中のタン・リーが真っ先に思い浮かぶが、彼のテコンドーは質実剛健。華麗さを兼ね備えたテコンドー・メソッドをサークルケージで魅せることができるか、「テコンドーの美しい蹴りをMMAにフィットさせて、KO勝ちする」と宣言していただけに、非常に楽しみなルレーダの試合だ。

■Bellator243 試合結果

<ライト級/5分3R>
マイケル・チャンドラー: 155.9ポンド(70.71キロ)
ベンソン・ヘンダーソン: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マット・ミトリオン: 262.6ポンド(119.11キロ)
ティモシー・ジョンソン: 263.2ポンド(119.38キロ)

<ライト級/5分3R>
マイルズ・ジュリー: 155.6ポンド(70.57キロ)
ジョージ・カラキャニャン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
サバウ・ホマシ: 175ポンド(79.37キロ)
カーティス・ミランダー: 174ポンド(78.92キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
アダム・ボリッチ: 150.2ポンド(68.12キロ)
マイク・ハメル: 154.6ポンド(70.12キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・レンチオーニ: 145.8ポンド(66.13キロ)
AJ・アガザーム: 145.3ポンド(65.9キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ルレーダ: 125.3ポンド(56.83キロ)
テラ・グラフ: 125ポンド(56.7キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
グラント・ニール: 204.7ポンド(92.85キロ)
ハムザ・サリーム: 205.1ポンド(93.03キロ)

<ライト級/5分3R>
ネイノア・ダン: 155.1ポンド(70.35キロ)
チャーリー・キャンベル: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ: 185.7ポンド(84.23キロ)
マーク・ガードナー: 184.8ポンド(83.82キロ)

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AJ・アガザーム BELLATOR Bellator243 News アダム・ボリッチ ジョージ・カラキャニャン ブログ ベンソン・ヘンダーソン マイケル・チャンドラー マイルズ・ジュリー ヴァレリー・ルレーダ

【Bellator243】計量終了 チャンドラー✖ベンヘンII待ったなし。アガザームの相手は股間にスネーク!!

【写真】セレモニアル計量、すでにかなり戻っているチャンドラーに対し、ベンヘンはここから本格的にリカバリーか (C)BELLATOR

6日(木・現地時間)、7日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator243「Chandler vs Henderson 2」の計量が行われた。

3年9カ月振りの再戦となるチャンドラーとベンヘンは問題なく計量をクリアしている。


メインカード4試合、プレリミ6試合の計10試合。無観客大会とあって、通常時のベラトールのようにプレリミにローカル勢が大挙出場するということはない。

ヘビー級でマット・ミトリオンが出場するメインカードでは、ジョージ・カラキャニャンのライト級2戦目──ベラトールで2戦目となるマイルズ・ジュリー戦は通好みのマッチアップだ。

スイッチヒッターでKOパンチを持つウェルラウンダーのジュリーと、空手ベースながら卓越したグラップリング技術の持ち主カラキャニャンの対戦は、両者が中堅ではないことを示すファイトとなる。

一方プレリミでは本戦に出場してもおかしくない実力者&注目株の名前が確認できる。フェザー級ワールドGPの台風の目と目されていたが、ダリオン・コールドウェル戦でワンテイクダウン&RNCで敗れたアダム・ボリッチが再起戦に挑む。

対戦のマイク・ハメルは今大会で唯一の体重オーバーに。150ポンド契約を4ポンド以上も上回る154.6ポンドもあったハメル、ボリッチは事実上ライト級マッチに臨むこととなる。

ベラトールの活動休止期間もF2Wでグラップリングマッチに出場していたAJ・アガザームは勝ち星も負け星も揃って彼の倍、6勝2敗のクリス・レンチオーニと戦う。とにかく組んで、倒して、寝技勝負が必要なアガサームはフェイスオフでレスリングの低いスタンスで立つ。と、目前には蛇の膨らみが股間あるレンチオーニのアンダーウェアがあった。

■Bellator243 試合結果

<ライト級/5分3R>
マイケル・チャンドラー: 155.9ポンド(70.71キロ)
ベンソン・ヘンダーソン: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マット・ミトリオン: 262.6ポンド(119.11キロ)
ティモシー・ジョンソン: 263.2ポンド(119.38キロ)

<ライト級/5分3R>
マイルズ・ジュリー: 155.6ポンド(70.57キロ)
ジョージ・カラキャニャン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
サバウ・ホマシ: 175ポンド(79.37キロ)
カーティス・ミランダー: 174ポンド(78.92キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
アダム・ボリッチ: 150.2ポンド(68.12キロ)
マイク・ハメル: 154.6ポンド(70.12キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・レンチオーニ: 145.8ポンド(66.13キロ)
AJ・アガザーム: 145.3ポンド(65.9キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ルレーダ: 125.3ポンド(56.83キロ)
テラ・グラフ: 125ポンド(56.7キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
グラント・ニール: 204.7ポンド(92.85キロ)
ハムザ・サリーム: 205.1ポンド(93.03キロ)

<ライト級/5分3R>
ネイノア・ダン: 155.1ポンド(70.35キロ)
チャーリー・キャンベル: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ: 185.7ポンド(84.23キロ)
マーク・ガードナー: 184.8ポンド(83.82キロ)