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MIKE MMA o ONE UFC   ロニー・ローレンス

12.10『UFC 282』キャメロン・サイマンの対戦相手がロニー・ローレンスからスティーブン・コスローに変更


 UFCが12月10日にネバダ州ラスベガスで開催する『UFC 282: Blachowicz vs. Ankalaev』でキャメロン・サイマン vs. ロニー・ローレンスのバンタム級マッチが予定されいましたが、


 ロニー・ローレンスが欠場、代わりにスティーブン・コスローがサイマンと対戦することをMMAFightingが確認したとのこと。

Cameron Saaiman(Tapology)

Steven Koslow(Tapology)

 キャメロン・サイマンは現在21歳の南アフリカ人でMMA戦績6勝0敗。8月の『Dana White's Contender Series 51』でジョシュア・ワン・キムに3R KO勝ちして以来の試合で今回がUFCデビュー戦。

 スティーブン・コスローは現在25歳のアメリカ人でMMA戦績6勝0敗。今回がUFCデビュー戦。続きを読む・・・
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MMA o UFC キック ロニー・ローレンス

UFC on ESPN+70:第6試合・マーナ・マルティネス vs. ブランドン・デイヴィス

バンタム級

マルティネスは空手がバックボーンのストライカーで、ローカル8戦全てがKO勝ち。UFCデビュー戦は41歳(当時)のギド・カネッティを打撃で攻めてKO勝ち。2月の2戦目は地元テキサスでの試合だったが、UFC1勝0敗のロニー・ローレンスに1Rと2Rにダウンを喫し劣勢だったが、3Rに逆にダウンを奪い、腕十字で逆転目前まで追い込んだが、及ばずに判定負け。

デイヴィスは2019年に1度リリースされたが、ローカルで4連勝して昨年10月に再契約。しかし初戦はモンゴルのバッドゲレル・ダナーにいきなりパンチでダウンを奪われ、何も出来ないままKO負け。20歳までは格闘技経験がなかったが、アメフト引退後に柔術を始め、その後アラン・ベルチャーMMAクラブでMMAを学んだ。

出ていくマルティネス。デイヴィス前に出てパンチをヒット。マルティネスは蹴り。左フック。インロー。詰めたデイヴィスのパンチがヒット。マルティネスは蹴っていく。またデイヴィスのパンチが捕らえた。ケージに詰めてパンチをヒットさせたデイヴィスだが、マルティネスはケージを蹴ってスーパーマンパンチ。マルティネスパンチで出てケージに押し込もうとしたが、膝をボディに入れて引き剥がすデイヴィス。マルティネスケージに詰めてパンチの連打。しかしデイヴィスの左をもらった。被弾が多いマルティネスだが手を出していく。バックスピンキック残り5秒でタックルに入ったデイヴィス。ケージに押し込むがホーン。

1Rはヒット数でマルティネス。

2R。左右のパンチを打ち込むデイヴィスだが、パンチを貰って効いたのか下がった。追いかけてパンチを打ち込むマルティネス。デイヴィスタックルで凌ぐ。シングルレッグ。片足でこらえるマルティネス。離れた。左右のフックを振り回す。肘。デイヴィスは左右のパンチで攻める。詰めるデイヴィス。カーフキック。マルティネスも右を返した。しかし下がってケージ際に。ミドルをもらったマルティネス。デイヴィスパンチ3連打。ミドル。マルティネスのバックブローでぐらついたデイヴィス。マルティネスパウンド連打!しかしホーン。

2Rマルティネス。

3R。パンチで出ていくデイヴィス。前蹴り。四つに組んだマルティネスだが、逆にケージに押し込むデイヴィス。マルティネス離れた。ケージに詰めて右がヒットしたデイヴィス。しかしマルティネスケージに押し込みボディロック。テイクダウン。立ったデイヴィスからテイクダウンを狙うがこらえるデイヴィス。引き剥がした。パンチで攻めるデイヴィスだが、マルティネス頭を振ってかわす。しかし消耗しているマルティネス。マルティネスまたバックブロー。デイヴィス詰める。デイヴィスタックル。テイクダウン。マルティネスガードからしがみつく。デイヴィス引き剥がしたいが必死にホールディングするマルティネス。持ち上げて叩きつけたデイヴィスだがタイムアップ。

29-28マルティネス、29-28デイヴィス、29-28マルティネス。スプリットでマルティネス勝利。

終盤攻められたマルティネスだがギリギリ逃げ切った。1Rは判断が割れたか。

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MMA o UFC YouTube   アントニーナ・シェフチェンコ リッキー・トゥルシオス ロニー・ローレンス

UFCファイトナイト・ラスベガス58:プレリム全試合を日本語実況解説でライブ配信!

日本時間7月10日(日)7時(予定)より、UFCファイトナイト・ラスベガス58のプレリムの模様をライブ配信!

メインカードの模様は日本時間10時より、日本語サービスも展開するUFC Fight Passでライブ配信!

なお、メインカードに予定されていたシンシア・カルビーヨ対ニーナ・ヌネス戦(女子フライ級マッチ)が中止となったため、プレリムに予定していたアイマン・ザハビ対リッキー・トゥルシオス戦(バンタム級マッチ)がメインカードに繰り上がり、プレリムは全5試合にて行います。

対戦カードおよび試合順、試合数は事前の予告なしに変更となる場合がございます。予めご了承ください。

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UFC FIGHT PASSに今すぐ登録 → https://bit.ly/3hpe6XI

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UFCファイトナイト・ラスベガス58:ドス・アンジョス vs. フィジエフ → https://jp.ufc.com/data/event/1086
現地時間2022年7月9日(土)、日本時間10日(日)
アメリカ・ネバダ州ラスベガス /UFC APEX

<備考:試合は一覧の下から順番に行われます>

【プレリム】
ミドル級マッチ 5分3ラウンド
コーディ・ブランデージ vs. トレーシアン・ゴア

女子フライ級マッチ 5分3ラウンド
アントニーナ・シェフチェンコ vs. コートニー・ケイシー

フェザー級マッチ 5分3ラウンド
デビッド・オナマ vs. ギャレット・アームフィールド

ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド
ケネディ・エンジーチュクー vs. カール・ロバーソン

バンタム級マッチ 5分3ラウンド
ロニー・ローレンス vs. サイードヨクブ・カフラモノフ

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UFC公式サイト(日本語版):http://jp.ufc.com/
UFC FIGHT PASS: https://bit.ly/3hpe6XI
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UFC Japan Twitter:https://twitter.com/UFC_JP
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【UFCについて】
UFCは世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体であり、世界中に6億8,800万人のファンを有するとともに、ソーシャルメディアのフォロワー数は1億8,800万人を誇ります。年間40回以上の興行を主催するUFCは世界の名だたるアリーナを満員にし続け、UFC関連番組を世界170以上の国と地域で9億以上の世帯に放送しています。現在のロースターには世界75カ国以上から世界最高のMMAアスリートたちが名を連ねています。コンバットスポーツにおいて世界をリードするデジタル有料配信サービスの“UFC FIGHT PASS(UFCファイトパス)”では興行の独占配信や試合のオンデマンド配信、オリジナルコンテンツを世界中のファンに提供しています。スポーツ、エンターテイメント、ファッションの国際的なリーディングカンパニーである『Endeavor(エンデバー)』が所有するUFCはアメリカ・ネバダ州ラスベガスを拠点としています。

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN39 キック サイドユカップ・カクラモノフ ロニー・ローレンス

【UFC ESPN39】立ち組み融合体カクラモフが自然体スイッチヒッターのローレンスを完全に組み伏せ圧勝

<バンタム級/5分3R>
サイドユカップ・カクラモノフ(ウズベキスタン)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ロニー・ローレンス(米国)

まず左ジャブを伸ばしたローレンスだが、カクラモノフが右を当てる。ローを見せたローレンスはカクラモノフのミドルの蹴り終わりパンチを入れて組むと胸を合わせた状態で、ベリートゥベリーのように崩す。正対してきたカクラモノフをかぶったローレンスだが、ボディロックからワキを潜ったカクラモノフがバックに回ってテイクダウン。スクランブルのローレンスを後方から殴っていく。

胸を合わせたローレンスに対しカクラモノフは左腕を差して、股をすくって投げる。すぐに立ち上がったローレンスだが、払い腰で投げ切るとハーフで抑える。足を戻したローレンスだが、鼻血を流している。バタフライフックで浮かしに掛かるローレンスを潰して殴るカクラモノフがエルボーも打ち下ろす。

ニーシールドから蹴り上げて立ち上がったローレンスをすぐにおいかけ、左腕を差しててテイクダウンを簡単に決めたカクラモノフがパスへ。シングルで立ち上がったローレンスだが、相四つで崩され立ち上がったところでヒザを打ち合う。カクラモノフは小外掛けでテイクダウンを奪うと、サイドで抑えてローレンスを決定的に削っていく。エルボーを受けたローレンスも潜っていくが、パンチを受けて背中をつかされる。ポイント以上の差が見られた初回となった。

2R、鼻血だけでなく右目の下を大きく腫らしたローレンスは構えを変えてサイドキック狙いのような動きで左を伸ばす。カクラモノフが後ろ回し蹴り、ローレンスは左ハイから飛びヒザを狙う。右アッパーを入れたローレンスが、左アッパーを決める。カクラモノフはローをキャッチして組みつくと、バックに回って強烈な勢いの右のパンチを連打する。

ボディロロックから左腕を差して、これだけテイクダウンを決めるカクラモノフは腰を上げてパンチを下ろし、足を抜いていく。ハーフで厳しい状態のローレンスは肩パンチから枕で圧を掛けられ、パス狙い&パウンドの継続的に打たれる。カクラモノフはブリッジからクローズドに戻されても、殴って右足を抜き完全に試合をドミネイト。

スペースができると鋭いパンチを打ち、スクランブルではバックから殴る。胸を合わせて上体で首投げを防いだローレンスがボディロックテイクダウンを決めるも、すぐにスイープ狙いからカクラモノフがスクランブルに持ち込みケージに押し込む。スピニングバックフィストをかわされたカクラモノフが、右ハイを狙いラウンドを締めた。

最終回、スピニングバックキックをボディに入れたローレンスが、カクラモノフの前進に左を合わせる。ダブルレッグに取られそうになったローレンスが、速攻のオモプラッタへ。立ち上がって腕を抜いたカクラモノフが、殴ってトップを取りきる。足を抜いたカクラモノフは枕でいっかりと抑え、ローレンスは足を戻してケージまで移動するが、スクランブルでバックを許す。そのまま足を払ったスナップバックで倒され再び立ち上がり際にバックを取られたローレンスは、またも足を払われて崩されると亀の状態に。

殴られながら立ち上がったローレンスだが、カクラモノフのボディロックでのバックコントロールが続く。と、ここでカクラモノフが見事な足払いといなしで、ローレンスの背中をマットにつかせる。サイドで抑えたカクラモノフ足を絡まれても潜りにも、余裕で潰してトップをキープ。

ローレンスはもう立ち上がる気力もなくなったが、カクラモノフがサンボ、柔道、レスリングを融合させた組み技とボディコントロール、力強いパウンドでローレンスを圧倒し、フルマークの判定勝ちを収めた。


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MMA MMAPLANET o TJ・ディラショー UFC UFC ESPN39 アントニーナ・シェフチェンコ カイオ・ボハーリョ キック サイドユカップ・カクラモノフ サイド・ヌルマゴメドフ シンシア・カルヴィーロ ジェイミー・マラーキー ジャレッド・ヴァンデラ デヴィッド・オナマ ハファエル・ドスアンジョス ボクシング マイケル・ジョンソン マナ・マルチネス ラファエル・フィジエフ リッキー・トゥルシオス ロニー・ローレンス 岩﨑達也

【UFC ESPN39】カクラモノフと対戦、ロニー・ローレンス「僕はコンプリート・オーバーオールタイプ」

【写真】粗さが残る打撃から組みというカクラモノフに対し、ローレンスはどちらの構えで、どのような攻撃を見せるか(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN39「dos Anjos vs Fiziev」でサイドユカップ・カクラモノフと対戦するロニー・ローレンス。

超自然体のスイッチヒッターは、打撃とテイクダウンも融合している。強豪揃いのUFCバンタム級戦線で、特異な空気を持つローレンスに話を訊いた。


――サイドユカップ・カクラモノフが控えているロニーです(※取材は7月6日に行われた)。今の調子はいかがでしょうか。

「グレートだよ。ちょっとお腹はすいているけど、しっかりと金曜日の計量に向けて調整しているところだよ」

──日本のコアファンが要注目のロニーのスタイルなのですが、日本の空手マスターの岩﨑達也さんがMMAは非常に多くのスイッチヒッターが見られるものの多くはただ構えを変えているだけだと。そのなかでTJ・ディラショーのピーク時は相手を見て、考えて変えていた。ただし、それは体力を駆使してのモノだった。対してロニーのスイッチは非常に自然だと言っていました。

「そう言って貰えると、とても嬉しいよ。構えを変える時、考えて動いているわけじゃない。でも理由は存在しているんだ。そこがなくて、構えを変えることはない。ずっと同じスタンスでも戦えるだろうけど、目で見て体が反応しているんだよ。

練習で培ったものなのか、ファイトIQの類なのか分からないけど、最初は慎重にオーバーハンドとかの大きな一発を貰わないように戦い、少しずつ仕掛けて距離や間合いを掴んでいく。

実はUFCで戦う以前は、もっとボクシングに偏っていた。今では自分が感じるままにカラテ・スタンスから、バシッと一撃を放り込むことが増えた。その距離とタイミングが掴めてきたんだよね」

──しかし、その打撃で前回の試合では2Rまでマナ・マルチネスを圧倒していたのに3Rにスピニングバックフィストを受けてダウン。一転KO負けのピンチからなんとか抜け出しての判定勝ちでした。

「全く見えていなかった。実はあのファイトウィークは体調が悪くて、胃に問題を抱えていたんだ。自分の出来ることは懸命にやったつもりなんだけど、3Rは感知能力も落ちていた。ただ思い切り振っただけのスピニングバックフィストが、見えなかった。

ああいうラッキーなパンチを当てた選手の多くが、そのままフィニッシュに持ち込むことがデキるなかで、レスリングを使って何とかエスケープすることできた。そこは今後のためにも良かったかな。

ラウンド中ずっと、気を抜いたわけじゃない。ただし、一瞬抜けた。集中力が欠けてしまった時にあの一発を貰った。試合だから、過去にもそういうコトはあったけど、まさにその一瞬が彼の攻撃のタイミングと合致してしまったんだ。それも、今からするとちょっとボクシングに寄り過ぎた戦いをしてしまっていたからだと思う。

でもホント、簡単に勝負はひっくり返ってしまうことを学んだよ。集中力を切らさないことの大切さを、ね。そうだね、ホントにスピニングバックフィストは最悪だよ(苦笑)。スピニングバックフィストは、ホームランのような攻撃だ。僕はホームラン狙いのような戦いはしないけど、ホームランは打たれないように集中しないといけないね」

──それがカクラモノフ戦でも生きそうですか。

「そうだね。だからこそ、大きく僕のファイトスタイルは変わることはない。ばかりか、やるべきことは全く変わりない。その同じことをやるうえで、より精度が上がり、良くなっている。結果、大きく変わった試合になるだろうね。

僕の対戦相手はまずパワーがある。柔道が得意で、レスリングも少し使う良い選手だ。ただ、この階級のどの相手と戦っても僕は対処できる。彼の仕掛けにも対応できる。打撃戦のなかでチェンジレベル、ヒザ、ヒジを織り交ぜて、首相撲もそうだしレスリングも使うよ。

どの局面でも使える技はないかもしれないけど、局面にあった攻撃を僕は仕掛けることがデキるからね」

──と同時にUFCバンタム級は非常に層が厚く、ランク外にも強豪揃いです。そんな階級で上位に進出するために、どのようなインパクトを残したいと思っていますか。

「前回の試合の2Rまでのように試合をドミネイトしたい。でも、それ以上に臨むことは勝利を手にするということだけだよ。それ以上に必要なモノはない。そりゃあ、僕だってハイライトリールKO勝ちをしてみたい。でもテイクダウンできれば、ハーフガードで抑えて時間をかけて削っていく。僕はコンプリート・オーバーオールタイプ・ファイターだからね。

僕はレスリングがデキる。捕まえることがデキる。エルボー、ヒジ、パンチ、蹴りを当てることがデキる。スピニングバックキックだって、お手のモノさ。状況に応じて、いかようにも戦うことがデキる。ファンが大喜びする試合じゃないかもしれないけど、今の僕にとって、重要なことは勝利を手にすることだから。それはフィニッシュかもしれないし、判定かもしれない。とにかくベストを尽くして戦い、最後に勝利を手にすること。それが一番大切なことなんだ」

■視聴方法(予定)
7月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN39計量結果

<ライト級/5分5R>
ハファエル・ドスアンジョス: 156ポンド(70.76キロ)
ラファエル・フィジエフ: 155ポンド(70.31キロ)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ: 185.5ポンド(84.14キロ)
アルメン・ペトロシャン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ドゥグラス・アンドレージ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャレッド・ヴァンデラ: 263.5ポンド(119.52キロ)
チェイス・シャーマン: 253ポンド(114.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェイミー・マラーキー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
シンシア・カルヴィーロ: 126ポンド(57.15キロ)
ニナ・ヌネス: 125.5ポンド(56.92キロ)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ: 135.5ポンド(61.46キロ)
リッキー・トゥルシオス: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アントニーナ・シェフチェンコ: 126ポンド(57.15キロ)
コートニー・ケイシー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
コディ・ブランデージ: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレシャン・ゴア: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
デヴィッド・オナマ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ギャレット・アームフィールド: 145ポンド(65.77キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ: 205ポンド(92.99キロ)
カール・ロバーソン: 202.5ポンド(91.85キロ)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス: 136ポンド(61.69キロ)
サイドユカップ・カクラモノフ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN39   アントニーナ・シェフチェンコ カイオ・ボハーリョ カマル・ウスマン キック コルビー・コヴィントン サイドユカップ・カクラモノフ サイド・ヌルマゴメドフ シンシア・カルヴィーロ ジェイミー・マラーキー ジャレッド・ヴァンデラ デヴィッド・オナマ ニール・マグニー ハファエル・ドスアンジョス マイケル・ジョンソン ラファエル・フィジエフ リッキー・トゥルシオス レオン・エドワーズ ロニー・ローレンス ロビー・ローラー

【UFC ESPN39】計量終了 頑強な軸と重心移動の妙=フィジエフに対し、ドスアンジョスはどう戦う?!

【写真】有利なのはフィジエフ。ドスアンジョスは加齢のよる僅かな反応の変化にも対応する必要がある(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN39「dos Anjos vs Fiziev」の計量が8日(金・同)に行われた。

メインはハファエル・ドスアンジョス✖ハファエル・フィジエフのライト級戦だ。元ライト級世界王者のドスアンジョスはウェルター級で厳しい時間を過ごした後、2020年11月にライト級に再転向するとポール・フェルダーとの接戦を制し、今年の3月には今回対戦するフィジエフの代役ヘナート・モイカノをキャッチウェイト──で下している。


上に記したウェルター級の厳しい時間ですら、彼が敗れた相手は次期タイトルコンテンダーのレオン・エドワーズ、現王者のカマル・ウスマン、そしてコルビー・コヴィントンというトップファイターばかりだ。

それでも元Strikeforce王者のタレック・サフィジーヌやニール・マグニー、ロビー・ローラーには勝利しており、比較的楽な減量と引き換えに、越えられないフィジカルの差に跳ね返されたといっても良い170ポンドでの終盤だった。

とはいえ37歳になったドスアンジョスが、ライト級戦線で再びトプを目指せるかといえば、決して簡単ではない。まず、今回のフィジエフ戦で、その辺りも見極められることになるだろう。

フィジエフの強味はとにかくバランスが良いこと。それも単に体感が強いという言葉には当てはまらず、ムエタイ的に相手の蹴りをスウェイで見切ることができる反応の良さがあるからこそ、乱打戦のなかでもテイクダウンを防御できる。

また重心が移動した際も、そのまま体が流れずに振り子の反動のように、反発力を加えた次の一手に繋げることも可能だ。打ち合い上等の選手を相手にしても、殴り合っているなかで一歩下がって誘い込み、カウンターを決めるのも、フィジエフの重心が決まっている表れだろう。

よって組み勝ってケージ際の首相撲&ヒザでダメージを与えたと思えば、スピニングバックキックで相手を動かせ、そこをキャッチアップして追撃を放つなど──重心移動、過重の変化に対抗できるからこそ、粗く見えても実際は隙になっていない。

遠い距離での攻撃、中間距離での攻撃、さらに近いレンジでヒジの使い方など、どこでも戦えるのもフィジエフだ。そんなフィジエフを切り崩すには、圧倒的な組み力と極め力が必要になる。そして、その力はドスアンジョスにはない。

ただし、打撃を散らして自分の形で組む力、首相撲とレスリングの融合こそかつてのドスアンジョスの真骨頂だった。寝技になっても、紫帯とはいえチジューカ・テニスクルービ時代のムンジアルを制しただけあってコントロールと極め、流れの中のフィニッシュ力は相当なモノだ。

ただし、ウェルター級ではそこに付き合わない選手、そしてより強固なレスラーに彼の武器は殺されてきた。この階級でもフィジカルはトップ級のフィジエフと相対した時、5Rの戦いの中で、体力と精神的にも相当な覚悟が必要な打撃から組みの展開を挑み続けることができるのか。

それが今回の試合だけでなく、ドスアンジョスがライト級で復活できるのかの鍵となる。

■視聴方法(予定)
7月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN39計量結果

<ライト級/5分5R>
ハファエル・ドスアンジョス: 156ポンド(70.76キロ)
ラファエル・フィジエフ: 155ポンド(70.31キロ)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ: 185.5ポンド(84.14キロ)
アルメン・ペトロシャン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ドゥグラス・アンドレージ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャレッド・ヴァンデラ: 263.5ポンド(119.52キロ)
チェイス・シャーマン: 253ポンド(114.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェイミー・マラーキー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
シンシア・カルヴィーロ(米国)
ニナ・ヌネス(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ: 135.5ポンド(61.46キロ)
リッキー・トゥルシオス: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アントニーナ・シェフチェンコ: 126ポンド(57.15キロ)
コートニー・ケイシー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
コディ・ブランデージ: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレシャン・ゴア: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
デヴィッド・オナマ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ギャレット・アームフィールド: 145ポンド(65.77キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ: 205ポンド(92.99キロ)
カール・ロバーソン: 202.5ポンド(91.85キロ)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス: 136ポンド(61.69キロ)
サイドユカップ・カクラモノフ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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【UFC ESPN39】第1試合でローレンス戦、サンボ&柔道&カレッジWのカクラモノフ「レベルの違いを見せる」

【写真】強気一点張り。こうでないとUFCでは戦えない(C)MMAPLANET

9日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN39「dos Anjos vs Fiziev」のオープニングファイトで、サイドユカップ・カクラモノフが通の間で非常に高評価を得ているロニー・ローレンスと対戦する。

このカードが第1試合というのが、世界最高峰の凄まじさ。ともすればローカルシーンのタイトル戦線を経て、コンテンダーシリーズというハードルを飛び越えるのが標準といえるUFCでは、彼もその他大勢でしかない。そんな状態が抜け出すべく、1つ1つが勝負のランク外プレリミ勢のカクラモノフに注目──ウズベキスタンと米国でMMAのベースを身に着けた彼の格闘家人生を振り返ってもらった。


――土曜日に11カ月振りの実戦となるロニー・ローレンスとの試合が控えています。今の気持ちを教えてください。

「体重も順調に落ちているし、最高の状態にあるよ。11カ月振りの試合ということに関しては、何も問題じゃない。僕はファイトキャンプの時だけ練習するようなタイプじゃなくて、常にトレーニングをしてきたからね」

─ところでサイドユカップはウズベキスタン国籍という紹介されますが、現在は米国在住ですね。育ったのはどちらの国なのでしょうか。

「僕はウズベキスタンで生まれた。2010年、14歳の時に家族とより良い教育を受けて、より良い生活を送るために米国に移り住んだんだ」

──ウズベキスタン時代から何かコンバットスポーツの練習はしていたのでしょうか。

「3、4歳の頃からサンボをずってやっていたよ。スポーツサンボもコンバットサンボも練習して、時にはグローブもはめずにコンバットサンボのスパーリングをした。メチャなこともやっていたけど、ウズベキスタンの男はストリートファイトをして成長するようなモノだからね」

──キルギスに行った時も、喧嘩は文化だと聞きました。

「そう、そんなもんだったよ(笑)。でも、今は違う。今の子たちは随分とソフトになってしまった。腕っぷしが大切だなんて、僕らが最後の世代だろう。僕の友人にはサンボ世界大会のメダリストやアジア大会で優勝している連中がいたけど、サンボじゃ食べていくことができないから今では競技から離れてしまっているよ。

僕自身、サンボのチャンピオだった叔父から『サンボはオリンピック競技でない。だから五輪スポーツの柔道をやれ』って言われて、柔道の練習もするようになった。ウズベキスタンでは柔道のユースだけどナショナルチームに選ばれたよ。僕らの世代は、皆が強くなるために練習に明け暮れるような日々を送っていたんだ」

──MMAを始めたのは、米国に移り住んでからだったのですね。

「米国で柔道やサンボを続けることは困難だった。ブルックリンに住んでいた当時は近くに柔道を教えてくれるところがあったから、通うようになったけど……ジョークみたいだったよ。『ゆっくり、優しく投げるように』とか指導されてさ(苦笑)。だいたい、そこのコーチは柔道の経験があったのかっていうレベルだった。あんな太った、何もない奴に柔道を習う必要もなかったよ。

それから3、4カ月間ほど練習場所を探しつつ走ったり、自分でできる練習を屋外でやっていたんだ。そうしたヴィクトル・タターキンに出会えた。彼はNHB時代にMMAを戦っているロシア人なんだ」

──タターキンといえば1995年11月にエクストリーム・ファイティングの旗揚げ戦で、マーカス・コナン・シウヴェイラと戦ったタターキンですか?!

「その通りだよ。タターキンを通じて、NYのジョージア人コミュニティと知り合った。彼らはしっかりとした柔道の練習をしていて、僕も合流して一緒に試合に出たりもしたよ。そしてハイスクールに進学すると、レスリングプログラムがあった。レスリングを始めて、ボディロックになり内股で投げると、『そんな投げ、食らったことなかった』って言われたよ(笑)。

レスリングは楽しかったよ。それに推薦でカレッジに進学できるから、入学金や授業料は免除されると聞いて懸命に練習に精をだした。ニューヨーク州で2位になり、ジュニアカレッジだけど進学することができたんだ。

でも、カレッジはどうにも水に合わなくて……退学して働くようになった。そこの頃、毎週土曜日の夜にUFCを視ていたんだ。高校の時からファイターになりたいと思っていたこともあって、2017年の終わり……2018年の始めかなシカゴのチーム・トップノッチでMMAを始めた。

シカゴに両親が住んでいて、一緒に暮らしながら働いて練習をしていたんだ。でも、3年ほど経ってもっと上のレベルで練習したくなり、米国中を回ったよ。ニューメキシコではジャクソン・ウィンクMMA。カリフォルニアではチーム・オーヤマで練習した。

ただ試合が長い間なくて、カリフォルニアは物価が高くて暮らしていけないからワシントン州スポーケンにあるウォリアーズ・キャンプに移ったんだ。今ではテレンス・マッキニーと練習しているよ。でもコーチ・オーヤマのことは今も凄く尊敬している。今は一緒に練習はできないけど、しょっちゅう電話で話をしているよ。コーチ・オーヤマは作戦を授けてくれるんだ」

──良い話です。ところでレスリングと違って米国には柔道やサンボの経験者は少ないので、MMAの試合でアドバンテージになることは?

「もちろんだよ。柔道の技を取り入れてMMAを戦っている」

──では土曜日に戦うロニー・ローレンスの印象を教えてください。

「僕は米国に来てから常にハイレベルの競技会で戦ってきた。ハイススクールでもそうだし、カレッジではネイション・チャンピオンシップでナンバー2シードだった。みな、ローレンスはレスリングが巧いというけど、僕とは戦ってきたレベルが違う。まぁレベルが違うということを土曜日に証明するよ」

──ローレンスのスイッチを織り交ぜた、自然体の打撃は素晴らしいと思いますが……。

「彼がスイッチを多用し、それが功を奏しているのは多くのファイターが、戦いを分かっていないからだよ。スイッチされると、混乱する程度の連中ばかりだ。ローレンスはそうやって対戦相手を混乱させようとしているけど、それが通じるのもこれまでの対戦相手のレベルがその程度だったからさ。

もっと高いレベルで試合をして、彼が勝つようなことがあったら僕も彼が優秀な選手だと認めるよ。まぁ、口で言ってもしょうがない。土曜日にはオクタゴンのなかで、ちゃんと違いが分かるように戦う。今、ここでヤツをことをなんだかんだと気にかけてもしょうがない。とにかくレベルの違いを見せる。

土曜日の試合を見て、なけなしの金をはたいて航空券を買い、米国で成功を収めようとしているウズベキスタンの若い選手達を勇気づけたい。やれば、できるんだと彼らに見せたいんだ」

──今やサイドユカップの母国であるウズベキスタンやカザフスタン、キルギスのある中央アジアはMMAのニューパワーハウスとして注目されています。

「カザフスタンもキルギスも、そしてウズベキスタンも元々人材の宝庫だった。でも、国際的なステージで戦う機会がなかっただけなんだ。ビザの取得だけでも簡単ではなかったしね。国内でMMAが凄く盛んになってきて、ようやく中央アジアのファイターがUFCで戦える状況になってきたんだ。まだまだ、これからだよ」

──今日は色々と興味深い話をありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「チーム・オーヤマではユーマ(堀内佑馬)とも随分と練習したよ。本当に良いヤツで、練習熱心だ。ちょっとアンラッキーで負けたりしているけど、ユーマは絶対に結果を残すよ。日本のファンのサポートに感謝している。いつか日本で戦い、大好きな日本食をたくさん食べたいと思っている(笑)」

■視聴方法(予定)
7月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFC ESPN39対戦カード

<ライト級/5分5R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
ラファエル・フィジエフ(キルギス)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)
アルメン・ペトロシャン(アルメニア)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジャレッド・ヴァンデラ(米国)
チェイス・シャーマン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
ジェイミー・マラーキー(豪州)

<女子フライ級/5分3R>
シンシア・カルヴィーロ(米国)
ニナ・ヌネス(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ(カナダ)
リッキー・トゥルシオス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
アントニーナ・シェフチェンコ(キルギス)
コートニー・ケイシー(米国)

<ミドル級/5分3R>
コディ・ブランデージ(米国)
トレシャン・ゴア(米国)

<フェザー級/5分3R>
デヴィッド・オナマ(ウガンダ)
ギャレット・アームフィールド(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)
カール・ロバーソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス(米国)
サイドユカップ・カクラモノフ(ウズベキスタン)

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UFC on ESPN39:オッズ/予想と展望

ハファエル・ドス・アンジョス 2.70
ラファエル・フィジエフ 1.50
カイオ・ボハーリョ 1.48
アルメン・ペトロシアン 2.80
ダグラス・シウバ・ジ・アンドラ3.30
イード・ヌルマゴメドフ 1.36
ジャレッド・バンデラ 1.50
チェイス・シャーマン 2.70
マイケル・ジョンソン 3.00
ジェイミー・ムラーキー 1.42
シンシア・カルヴィーヨ 1.67
ニーナ・ヌネス 2.30
アイマン・ザハビ 2.60
リッキー・トゥルシアス 1.53
アントニーナ・シェフチェンコ 1.56
コートニー・ケイシー 2.55
コーディ・ブランデージ 2.20
トレーシアン・ゴア 1.71
ケネディ・エンジーチュクー 1.77
カール・ロバーソン 2.10
ロニー・ローレンス 1.71
イードヨクブ・カフラモノフ 2.20

メインはライト級ランカー対決。ハファエル vs. ラファエル。この2人の対戦はもともと2月に組まれていたが、フィジエフのビザの問題で3月に延期になり、試合1週間前に今度はフィジエフがコロナ陽性で中止。このところ組み直したカードが立て続けにまた中止になるパターンが多いだけに、一抹の不安が残る。

ハファエル・ドス・アンジョスは2015年にアンソニー・ペティスを破り王座獲得。1度防衛した後、エディ・アルバレスにKO負けし王座から陥落すると、トニー・ファーガソンに敗れて連敗したことで階級をウェルターに上げた。転向後3連勝で、コルビー・コビントンとの暫定王座決定戦に臨むも判定負け。そこからウスマン・エドワーズ・キエサらに敗れ、また元のライト級に戻してきた。ライト級では2連勝中だが、いずれも1週間以内に急遽決まった代役相手の勝利。フィジエフ戦も2度流れているが、イスラム・マカチェフ戦も3度組まれており、いずれも消滅している。37歳で、ライト級ランカーではファーガソンに次ぐ年長。

キルギスのフィジエフはバックボーンがムエタイ。ハードパンチャーで、ROAD FCの100万ドルトーナメントに出場し、2連続KOで勝ち進んでいたが、拳の負傷で棄権。2019年、無敗・全フィニッシュ勝利でUFCと契約したが、初戦でバックスピンキックでダウンを奪われパウンドでKO負けするというまさかの結末でMMA初黒星。しかしそこからは5連勝。前戦はアデサニヤと同門の元キックボクサー・ブラッド・リデルをバックスピンキックでKOしている。重いパンチが武器で、ムエタイの他にコンバットサンボやレスリングも経験しているが、ここまでUFCではほぼグラウンドは見せていない。

オッズは微差でフィジエフ優勢。RDAも打撃のレベルは高いが、一発の重さではフィジエフが上回る。UFCに来てからはムエタイのレベルを上げて完全なストライカーとなり、ここ10年では1度しか一本勝ちがないRDAだが、もともとローカル時代は完全な柔術ファイターで一本勝ちが多かった。RDAがグラウンドに持ち込めれば勝利があるかもしれないが、フィジエフはテイクダウンディフェンスではライト級トップの95.5%防御率を誇る。

フィジエフがスタンドの打撃で削っての判定勝ち。

セミの2人はいずれも前回コンテンダーシリーズ上がりでUFCデビューしたばかりの選手。キックボクサーでジョルジオ・ペトロシアンの弟と同姓同名・アルメン・ペトロシアンと、前回4月のUFCデビュー戦もセミで組まれていたカイオ・ボハーリョ。ペトロシアンはローカル全KO勝利だったが、UFCデビュー戦はスプリット判定勝ち、ボハーリョのUFCデビュー戦はグラウンドでバックキープする展開から、3Rに反則のグラウンド顔面膝を打ち込み相手が戦闘不能になり、なぜか反則負けではなくテクニカル判定となって勝利。

両者とも初戦から期待感が高かった選手だが、インパクトは残せていない。またもベテラン勢を抑えてのセミ抜擢だが、期待に応えられるか。

第1試合開始は10日朝7時。速報します。

 

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【POUNDSTORM01】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(01)中村倫也「PRIDEを再現し、世界へ行きます」

【写真】3戦目で修斗ブラジル王者と対戦。ここで勝てば、一気に勢いがつくことは絶対だが……怖い一戦といえる(C)MMAPLANET

24日(日)、東京都墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01。そのメインでアリアンドロ・カエタノと中村倫也が対戦する。LDHのアーティストのライブと合体イベントとはいえ、あくまでも主役はMMAファイターというなかで、キャリア3戦目の中村のメインを戦うことはJ-MMAの歴史のなかでも異例だ。

キャリア23勝6敗1分、修斗ブラジル・スーパーバンタム級(※63.5キロ)王座を獲得しているカエタノを相手に、世界に向けて助走、飛翔となるか。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第1弾は、最速で世界を目指す中村倫也に話を訊いた。


──会見が終わり、カエタノというキャリア30戦の修斗ブラジル王者との対戦が発表されました。

「大会の規模どうこうよりも、対戦相手のことしか考えられないです。実は会見では何を話そうか決めていたのですが、直前に対戦相手の試合映像が流れると……もう、そっちの方に気持ちが向かってしまって(苦笑)。いざマイクを向けられると、カァっとなっていました(笑)」

──プロ3戦目ですが、MMAが日本国内でどのように行われてきたかをずっと見てきた倫也選手です。HIROさんの『LDH martial artsを通じて選手の皆さん、ご家族の皆さん、関係者の方とか本当にたくさんの人と僕らも出会うことができています。そういう方々が笑顔になり、幸せにある仕組みを絶対に創っていきたい』という言葉をどのように受け止めましたか。

「本当に……嬉しいです。子供の頃からという部分では、自分ほど身近に格闘技を見てきて、肌感覚で格闘技界を分かっている同世代はいないと思っています。そういうなかでHIROさんが言ってくださったことは、あらゆる面で嬉しかったです。『格闘技が主役で』という言葉も、胸に響きました。

正直、2年前にLDH martial artsに所属するにあたって、否定的な声がなかったわけじゃないです。でも、ああいう風に言っていただけるとLDH martial artsに所属し、EXFIGHTで練習してきて良かったと思いました。実際、こういう相手を用意してもらったわけですし」

──ではカエタノという選手について、どのような印象を持っていますか。

「分かりやすくイメージするなら、クレベル・コイケ選手を連想してもらえればと思います。足を出して、テイクダウン・ディフェンスをせずに狙ってくる。向うの感覚では『相手はキャリアの浅いレスラーだ。ならギロチンだろう』というイメージでいると思います(笑)」

──修斗ブラジルのスーパーバンタム級王者、その王座があることを知らなかったですが、修斗ブラジルといえばブラジルMMA界の登竜門です。

「力があって当然ですよね。ただし、肩書はそれほど気にしていないです。試合映像を視た印象としては寝技の技術は勿論ですが、そこがあるので荒々しい打撃を思い切り出すことができています。

それを被弾しないように、癖や特徴を捉えて戦います。攻略できない相手だとは、全然思っていないです」

──日本人相手に戦うと倫也選手は、十分に野生的なのですが……ブラジル人ファイター、やはり野生度数が違うかと。

「そうですね。やっとMMA IQを使って戦える相手だと思います(笑)」

──漬けて勝つ、MMAファイターとして必要な部分として理解しています。とはいえPOUNDSTORMのメインです。そうなった時にこれまでのように「自分が強くなりたい」という欲望のままのファイトなのか、「イベントを盛り上げたい」という気持ちが出てくるのか。

「何も変わらないです。その辺りを意識することはないです。大会を盛り上げたいという気持ちが強くなりたいという想いよりも強くなると、POUNDSTORMを創ってくださった人達の期待に応えられなくなります。HIROさんが『夢を叶えろ』と言って、髙谷さんや岡見さんを巻き込んで与えてくれた場なので。夢を叶えるための試合、そのつもりで臨みます。クリアすれば、夢に近づく幅が大きい相手ですからね。

と同時に僕らが目指すのは世界に通用するファイターになって、日本のMMAを盛り上げること。なら大きな箱で、大歓声のなかで戦うというのも僕のやりたかったことです。それが叶えば、悔いなく日本を発つことができます。だから……POUNDSTORMでPRIDEを再現したい。そして世界へ行きます」

──これまでの2年、中村倫也という選手に関して出稽古先から『極めましたよ』、『いうほどじゃない』という声が届かなかったわけではないです。デビュー後、この2試合の勝ちっぷりは凄まじのですが、それでもなお『じゃあ、どこまでなんだ?』という疑問の声もあります。

「練習でやられて、勿論悔しかったです。それにここまでの試合を通して実戦経験がそれほど積めてないのも事実です。そういう風に言われることはしょうがないと自分でも理解しています。でも髙谷さんと岡見さんは、過去の試合だけを見てカエタノ戦を組んだのではなくて、僕の練習内容だったり、取り組み方を見て行けると思って組んでくれているわけですし。やっぱり一番近くて見てくれている人の言葉を信じてやるだけです」

──レスラーがテイクダウンしてきたらギロチンだよって、簡単に考えられるような日々は送っていないと。

「世界に発信できる試合だと思っています。米国も含めて。プロ3戦目で、こんなことができる選手が日本にいることを世界に向けて発信できれば、僕だけでなく日本の格闘技界の追い風になると思っています。日本のMMAが見直されるきっかけになる。ネクスト堀口恭司が来る──みたいな。そこを見せたいです。この試合をクリアすれば、もっと大きな舞台が待っていると思います」

──それはズバリ、以前から口にしていたコンテンダーシリーズからUFCへということですね。長くて2年以内と年頭に話していました。

「僕が考えているよりも、スピード感がある。そんな風にモノゴトが動いています。だからこそ、そのスピードに置いて行かれない……それだけの努力をして、以前より練習の質も努力自体の質も上がってきています。置いていかれる気はしていないです」

──正直、コンテンダーシリーズ出場の機会があれば勝ち星と契約の可能性は決して低くないと思っています。ただし、そこからUFCで生き残るのは困難。急ぎすぎなくても良いという気もします。

「そうっスね。そうなってみないと分からないですけど……」

──今、ロニー・ローレンスと対峙する自分を想像できますか。

「ハイ。逆にそこに合わせていかないとダメだと思っているので。色々と考えていたことを一度、全部崩して最速のスピードで進んでいかないといけない。そうですね、カエタノ戦まで来ることがデキたので……。過去何試合戦って、何勝しているとか関係ない。そんなことは関係ないという気持ちです。

この試合、この舞台を踏み台にします。まさに看板選手として、経験豊かな世界レベルの選手とメインで戦い──その世界に一歩近づけるか。分岐点となる試合なので絶対に落とせないです。そして、勝利、世界へ行くという気持ちは僕の方が絶対に強いので、そこを見せて格闘DEREAMERSのシーズン1と同様にPOUNDSTORMを良い締めくくりにするだけです」

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Bu et Sports de combat MMA MMAPLANET o UFC   ナイファンチ ナイファンチン マナ・マルチネス ロニー・ローレンス 剛毅會 岩﨑達也 武術空手

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。ローレンス✖マルチネス「自然なスイッチ」

【写真】 ロニー・ローレンスは過去にあまり例を見ない、打撃を使っている(C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見たロニー・ローレンス✖マナ・マルチネスとは?!


──ロニー・ローレンス×マナ・マルチネス、最初の2Rはローレンスがダウンを2度奪い圧倒ペースから、最終回はまさかの逆転KO負け直前まで追い込まれながら判定勝ちを収めた試合でした。

「このローレンス、素晴らしい選手ですね。私は正直、打撃の専門家として打撃単体としてMMAの打撃に興味を持つことは余りないと思っていたのですが、この選手には驚かされました。そしてテイクダウンのあるMMAには、どちらの構えというモノはもう必要ない、両足を前に持って来られる彼のようなスタイルになっていくのかと思いました」

──MMAではスイッチヒッターは多いかと思いますが。

「ハイ、その通りです。ただし、その全てといって良いほどスイッチをする選手は、相手との相性を考えたり、あるいは何も考えずにただガチャガチャやるだけでローレンスのように自然に……自由に動けているファイターはほぼいなかったです。

ディラショーもそういう動きではあるのですが、アスリートとして、鍛えぬいた体を自分の意志で動かしている。ローレンスは自然にやっています。長い年月をかけて、稽古してきたことが自然と出る。そういう風に見えました。実際、負けたマルチネスもスイッチをしていたんです。ただし、マルチネスはサウスポーになると一旦動きが止まります。自由に動けていない。前足がどっちというのがないから、ローレンスはテイクダウンも本当にキレーに入っています」

──打撃とレスリングは、構えが逆になりますしね。

「彼はレスラーで、打撃を身につけたのでしょうか?」

──レスリングもやっていたようですが、ケンポーや散打、ウィンチャン、それとストリートの格闘術をやっていたようです。

「アハハハ。そんな選手がいるのですね!! 実は質量はローレンスもマルチネスも差はなかったです。ただし、マルチネスは居着く時間が多い。結果、間がローレンスだから打撃も当たる、テイクダウンも決まる。ところが3Rになって、間がマルチネスになりました」

──それはどうしてでしょうか。

「思うに1Rと2Rと2から3Pリードした。だから、もうここは落としても良いという考えだったんじゃないでしょうか」

──まぁ合理的ですよね。無理せず、戦うというのも。

「いえ、合理的ではないです。合理的なら理が合っていないといけない。つまり、やられずに終わらないと。いくらポイントを失っても。でも、逃げきろうとしてスピニングバックフィストなんか受けて倒されそうになった。それは理が合っていなかったことになります」

──なるほどっ!! 

「理が合っていなかったのは、テイクダウンを切られるようになったことでも明らかです。それまで決まっていたモノも決まらない。同じようにバックステップをしても、相手の間だと殴られます。自分の間で下がれば、次の攻撃が入る。それがナイファンチンの分解組手、二挙動ヒジ当てで学ぶことができます」

──おお、そこに武術の理が生きると。ローレンスはマルチネスの距離で下がってしまったわけですね。

「そうです。相手の間で下がるのは危険です。それまで居着いていなかったローレンスが、3Rになって居着いたのは、理に合わない戦いに変えてしまったからです。スコアのマネージメントとして、2つ取れば3Rは流せば良い。それは分かります。でも、こうなってしまうこともある。難しいです。良い逃げ方と悪い逃げ方があるということですね。

初回と2Rを取っているから、仕留めにいくと隙ができることもあるし、そこは競技で勝つことの難しさです。ただマルチネスとすれば、1Rと2Rを失っているから勝つには攻めるしかない。腹が決まると、一発の質量が上がります。そこでローレンスの逃げ方が悪かったから、ああいうことが起こったのかと。

それでもローレンスに新時代のMMAの打撃を見たような気がします。ガードを固めてっていうのでもなく、手を下げた状態でいきなりぶん殴ったりして。最初は右足前、右のボディから左フックで倒したけど、アレはあまり効いていなかったです。

面白かったのは2度目のダウンで。右足前、でも下がる相手を追いかけて走りながら左ストレートから右フックで倒しました。こんなことは普通、できないです。ひょっとすると彼がやっていたケンポーは居着くことを嫌う、そういう教えがあったのかもしれないですね」

──まるで追い突きでした。

「三本移動、三回前に出て打つという移動稽古ですね。ただ、現代空手では移動するたびにその方に体重を乗せるという教えが殆どです。そういう追い突きは使いモノならないです。足をついてから突く、つくと同時に突く──どちらでもない。全体の連動の結果として、突きが出ないと倒せる追い突きにはならないです。

左足を前にしたときは、ジャブはこう伸ばすという動きと、追い突きは違います。決めて打つのではなく、その状態になって打つ。そういうパンチをローレンスは使っていました。後ろ回し蹴りも不発でしたが、カカトが引っ掛かっているから距離が合えば一発で倒せる蹴りです。いやぁ、こういう選手がいるのですね。ローレンスは、これからも見たい選手──要注意が必要です」

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