【写真】UFCで大きく勝ち越しているバルゾラと、ロシアで勝ち星を重ねてきたミハイロフ。ワールドGP後に向けて、生き残り合戦が始まっている (C)BELLATOR
Bellatorの2022年最初のイベント= Bellator273「Bader vs Moldavsky」が、29日(金・現地時間)にアリゾナ州フィニックスのフットプリント・センターで開催される。
22日のUFCと同様にメインでは、世界ヘビー級選手権試合=正規王者ライアン・ベイダー× ヴァレンティン・モルドフスキーという統一戦が組まれた。コ・メインでも現在3連敗中、崖っぷちのベンソン・ヘンダーソンがイスラム・マメドフを迎え撃つなど、上位2カードにベイダー&ベンヘンというアリゾナ所縁のビッグネームが揃い踏みとなる。
そんなBellator273ではプレリミにかつて堀口恭司とBellatorおよびRIZINバンタム級のベルトを賭けて戦ったダリオン・コールドウェルが出場し、エンリケ・バルゾラと対戦する。
バルゾラはTUFラテンアメリカシーズン02ライトで優勝し、UFCでは従来のフェザー級で戦い6勝3敗1NCという好成績を残している。TUFウィナー特典といえる10試合契約を終えたバルゾラはUFCとの契約を更新せずに、Bellatorに戦場を移すこととなった。
レスリングベースのバルゾラだが、そこに関してコールドウェルが遅れをとることはまずないだろう。反面、レスリングと打撃の融合においては、コントロール&パンチという点でもバルゾーラがコールドウェルを上回っているか。
新顔バルゾーラを迎え入れ、ワールドGP開幕の日程の発表がまだないBellatorのバンタム級戦線で、ポストGP的なカードが組まれた。そういう意味ではニキータ・ミハイロフの米国初上陸となるブレイン・シャット戦こそ見逃せない。
ミハイロフはアレクサンドル・ネフスキーMMA所属、つまり今大会のメインで戦うヴァレンティン・モルドフスキーやBellator世界ライトヘビー級ワジムとヴィクトルのネムコフ兄弟、アナトイ・トコフと同門、エメリヤーエンコ・ヒョードル軍の若き軽量級、21歳のエースだ。
2020年2月にBellatorと契約を果たしたミハイロフだが、パンデミックによりプロモーションデビューは昨年10月のロシア大会まで待たされ、ブライアン・ムーアから判定勝ちを収めた。ミハイロフは散打のロシアン杯優勝の経験もあり、遠い間合いで回転蹴りの攻撃を織り交ぜた打撃から距離を詰めて上半身のロックとテイクダウンに強いファイターだ。
まだ粗削りで攻撃中は防御が疎かになる傾向もあるが、アグレッシブな姿勢は買いだろう。恐らく2022年いっぱいはワールドGPが続くことが予想される。そして新しい秩序が構築された頃、ミハイロフは一気に上位に食い込む存在になっている可能性は高い。
そのためにも米国初戦は大切。どのようなインパクトをミハイロフが残すか──見ものだ。
■視聴方法(予定)
1月30日(土)
午前9時00分~ U-NEXT
■対戦カード
<Bellator世界ヘビー級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]ライアン・ベイダー(米国)
[暫定王者] ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)
<ライト級/5分3R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国)
イスラム・マメドフ(ロシア)
<フェザー級/5分3R>
ヘンリー・コラレス(米国)
エイデン・リー(英国)
<ウェルター級/5分3R>
サバウ・ホマシ(米国)
ジャリール・ウィリス(米国)
<バンタム級/5分3R>
ダリオン・コールドウェル(米国)
エンリケ・バルゾラ(ペルー)
<ライト級/5分3R>
サヤッド・アワッド(米国)
クリス・ゴンザレス(米国)
<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ(ブラジル)
ドーン・ジョンソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
ニキータ・ミハイロフ(ロシア)
ブレイン・シャット(米国)
<フェザー級/5分3R>
ルカス・ブレナン(米国)
ベン・ルーゴ(米国)
<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ(ブラジル)
ファブリシオ・フランコ(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
サリバン・コーリー(米国)
ベン・パリッシュ(米国)