カテゴリー
AB o UFC ニコラス・ダルビー ランディ・ブラウン リー・ジンリャン

UFC on ESPN+105:第5試合・エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス vs. ザック・スクロギン

ウェルター級だったが、今週に入り急遽試合が組まれたスクロギンが3ポンドオーバーし、キャッチウェイトに。。

エリゼウカポエイラことザレスキはUFC10勝4敗1分となかなかのアベレージ。一時はランキングにも入っていたが、4敗の相手はニコラス・ダルビー、リー・ジンリャン、ムスリム・サリコフ、ランディ・ブラウンと、全員現在はランク外。ニックネーム通りカポエイラの経験があり、蹴りが速いストライカーで、柔術も黒帯。当初はUFCデビュー戦で敗れたダルビーとのリマッチが組まれていたが、ダルビー欠場で初参戦のスクロギンとの対戦に。37歳。

急遽UFCデビューが決まったスクロギンだが、減量が間に合わず、罰金を課せられた上でランキング間際のザレスキとの対戦という厳しいカードに。アマチュアで8戦全勝、2021年にプロデビューしてからも7連勝中だが、戦ってきた相手はキャリア10戦以内で勝率6割以下か、ベテランでも二桁以上負けている選手で、UFCレベルの相手とテストされたことはない。28歳。

 

カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o UFC UFC308 YouTube   イクラム・アリスケロフ イスラエル・アデサニャ カマル・ウスマン カムザット・チマエフ ケヴィン・ホランド ジルベウト・ドゥリーニョ ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ ドリキュス・デュプレッシー ニック・ディアス パウロ・コスタ マックス・ホロウェイ ヨエル・ロメロ リー・ジンリャン レオン・エドワーズ ロバート・ウィティカー

【UFC308】展望  このスポーツの模範ロバート・ウィティカー×危険かつ情緒不安定カムザット・チマエフ

【写真】心技体の合計点。高いのどっちだ (C)Zuffa/UFC

26日(土・現地時間)、アラブ首長国連邦アブダビのエティハド・アリーナにてUFC 308「Topuria vs. Holloway 」が行われる。新王者イリア・トプリアにBMF王者マックス・ホロウェイが挑戦するフェザー級タイトルマッチをメインとするこの大会のコメインは、元世界王者のロバート・ウィティカーとプロ無敗のカムザット・チマエフが激突する大注目のミドル級トップコンテンダーマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

ウィティカーは2017年の7月、ヨエル・ロメロとの5Rの激闘を制してミドル級暫定王者に就くと、同年末には当時の正規王者ジョルジュ・サンピエールのタイトル返上&引退を受けて正規王者に認定された。2019年10月にイスラエル・アデサニャに敗れて王座を失ったが、その後も常にミドル級トップ戦線で戦い続けている。

昨年7月には現王者のドリキュス・デュプレッシーに2RTKO負けを喫したものの、今年に入って2月にパウロ・コスタに判定3-0で快勝し、さらに6月にはUFC無敗のイクラム・アリスケロフと対戦。1R早々に必殺の飛び込んでの右ストレートを当てると、さらに右ハイ、そして右アッパーをスマッシュヒットして圧巻のKO勝利を飾っている。


対するチマエフはこれまでプロ13戦全勝。昨年10月には元ウェルター級王者のカマル・ウスマンに判定3-0で快勝し、UFC7連勝を飾った。ウィティカーとの試合は今年の6月に予定されていたが、チマエフの体調悪化により中止となり、上述のようにウィティカーは代役のアリスケロフに鮮烈な1RKO勝利。4ヶ月後の今回、両者の試合が改めて組まれた。

UFC王者✖BMF王者という豪華メインイベントに劣らぬ注目を集めているこの一戦。その理由は何よりもまず、チマエフが途轍もなく高い戦闘能力と心身の不安定さを併せ持つ、色々な意味で目の離せない存在であることだ。そしてウィティカーこそチマエフのキャリア上最強の相手であり、今回ついにその「底」が露呈する可能性が少なくないことだ。

2020年7月、チマエフは(コロナ禍による米国入国規制に対応して開催された)アブダビのファイトアイランドことヤス島大会に登場し、ジョン・フィリップスとのミドル級戦において2Rダースチョークで圧勝して鮮烈なUFCデビューを飾った。

その10日後には同会場に行われた大会にも欠場選手の代打としてウェルター級戦=リース・マッキー戦に登場。1RパウンドによるTKOで相手を葬り去り、10日で2勝という(ワンデートーナメント廃止以降の)現代UFCにおける最短記録を──しかも2階級をまたいで──樹立してのけた。

さらにその2ヶ月後には再びミドル級戦に登場し、今度はわずか17秒でジェラルド・マーシャートからKO勝ちを収め、66日で3連勝という新たな現代UFC記録をも達成した。

結果以上に圧巻だったのがこの3戦の内容だ。最初の2戦は試合開始と同時に距離を詰めてテイクダウン。そのまま相手を逃さず強烈なパウンドや肘で削り、一方的に攻撃してフィニッシュした。3戦目も試合開始直後から前に出て、テイクダウンを警戒する相手を右ショート一発で昏倒させた。

問答無用のテイクダウン力と相手に何もさせない圧倒的コントロール力、さらに精度と破壊力を併せ持つ打撃まで備えた男が、試合開始と同時に様子見を一切せず相手に迫り、一片の躊躇もなくフルスロットルで攻撃し続け、最短距離で粉砕する──見る者全てを戦慄させる戦いを披露したチマエフは、当然のようにデビュー3連続でパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト・ボーナスを受賞した。

その言動も超攻撃的な戦い方に相応しく、二戦目の勝利後には「俺は全ての相手を破壊する!」と絶叫し、三戦目の前には「お前の顔面を粉砕してやる」と相手を挑発すると、17秒でその通りに実行。こうしてチマエフは、UFCデビューから僅か2カ月にて世界で最も熱い注目を浴びる若手MMAファイターの座に駆け上がったのだった。

3カ月後の12月には早くもウェルター級トップランカーのレオン・エドワーズとの対戦が組まれたが、両者とも新型コロナウィルスに感染して試合は延期に。その後この試合は二度リスケジュールされたものの、チマエフの回復が遅れて実現せず。21年3月にチマエフは肺の合併症を理由にSNSで「もう終わりだと思う。みんながっかりすると思うけど、僕の心と体が僕に全てを語っている」と引退の意志を表明し、洗面台に吐いた血を写したショッキングな写真を投稿した。

が、チマエフを治療のためにベガスに呼んだデイナ・ホワイトUFC代表は、これは一時的な気持ちの揺れによるものと説明して引退を否定。実際やがて症状が改善したチマエフは、2021年10月にリー・ジンリャンと対戦した。以前同様、開始同時に距離を詰めて組みついてチマエフは、ジンリャンをリフトしたままケージの中を歩きながらケージサイドのホワイト代表に向かって「俺が王者だ! 全員殺してやる!」と叫んでからテイクダウン。そのまま強烈なパウンドとチョークを織り交ぜて一方的に攻撃し、3分過ぎにジンリャンを絞め落として破天荒極まりない復活を遂げた。

が、その後チマエフは2022年9月に大会目玉カードのニック・ディアス戦を体重超過で飛ばしてしまう。そこで急遽組まれたケヴィン・ホランド戦に圧勝すると、試合後のインタビューでは謝罪するどころか「ウェイトオーバーなんてどうでもいい! 俺は落とせたのに医者に止められたんだ!」と前代未聞の開き直りを見せた。

次戦の昨年10月の元ウェルター級王者のカマル・ウスマン戦は快勝。が、今年6月に予定されていたウィテカー戦は、キャンプ途中で原因不明の体調不良に襲われて回復せず、キャンセルを余儀なくされた。

比類なき戦闘能力とアグレッシブネス、その激しさを反映するが如き精神面健康面の脆さも併せ持ったチマエフは、「次にいつ試合するのか」、「どんな戦いを見せるのか」、「そもそも本当に試合をするのか」とさまざまな形でファンの興味を掻き立て続ける存在だ。

ちなみに近年チマエフは、米国入国に必要なビザが降りないとのことで、昨年のウスマン戦はアブダビ大会、6月に予定されていたウィティカー戦はサウジアラビアのリヤド大会、今回改めて組まれたウィティカー戦は再びアブダビでの試合となる。ビザが降りない理由は、(18歳でスウェーデンに移住した)チマエフの生まれ故郷であるチェチェン共和国の首長ラムザン・カディロフ──米国当局からは人権侵害に関与したとして入国禁止の制裁対象とされている──とチマエフがごく親しい間柄であるためだと報道されている。

実際カディロフの二人の息子にMMAを指導し、長男のデビュー戦ではセコンドに付いたチマエフは、現在も頻繁にSNSでカディロフと親しくしている写真を投稿している。当然ファンからは批判の声も挙がっているが、本人は気にかける様子もなく、冗談めかして「(ホワイト代表と親しい)ドナルド・トランプが大統領になってくれない限り、僕は米国に入国できずにUFCタイトルに挑戦できないかもしれない。でも気にしないさ。僕はどこでも戦うし、ベルトなき王者というだけだ」と語る。このような政治的事情も、チマエフの激しくも儚く、そして危なっかしいイメージを増幅させている。

そんなチマエフの前に今回立ちはだかるウィティカーは、全く対照的なイメージを纏っている。常に若者のロールモデル(模範)であることを心がけ地域貢献活動にも精を出し、対戦相手へのトラッシュトークなどは一切行なわず、誰からも好かれ尊敬される存在だ。チマエフも以前ウィティカー戦との対戦可能性について聞かれた際に「できれば別の選手とやりたいよ。ロバートは良い人間で尊敬している。もっと憎むことのできる相手と対戦して殴りたい。彼とはむしろ一緒に練習したい」と語っており、両者の間には遺恨らしきものは存在しない。

下馬評では無敗のチマエフ(ミドル級ランキングは13位)が現在ランキング3位のウィティカーより有利と出ているが、チマエフ危うしとの声も小さくない。

最大の疑問は、チマエフの一番の強みであるテイクダウン&コントロールが、ウィティカー相手にどこまで通用するかだ。ウィティカーは、これまでウェルターとミドルを行き来してきたチマエフがはじめて戦う真のミドル級の体格のトップランカーだ。2014年から10年間ミドル級で戦い続けており、ヨエル・ロメロをはじめとする何人もの強力なレスラーのテイクダウンを凌いで勝利した実績がある。

レスリングの練習に余念のないウィティカーは「私はなかなかテイクダウンされないし、抑え付けるのも困難だよ」と自信を覗かせている。試合開始と同時に暴風雨のような攻撃を繰り出すチマエフは、これまで全ての相手から1R早々にテイクダウンを奪っている。が、仮に今回同じことをできたとしても、これまでのどの対戦相手よりも高い身体の出力を持つウィティカーをコントロールし続け、フィニッシュあるいは大ダメージを与えることができるのか。チマエフの攻撃力が最大値にある1Rの攻防こそ、一番の見どころだ。

もしウィティカーがチマエフの序盤の猛攻を凌いだ場合、ウィティカー有利説のもう一つの根拠=この試合が5R制だということが大きな意味を持ってくる。ウィティカーが何人ものミドル級トップ勢と5Rフルに戦い、制しているのに対して、チマエフはジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ戦とウスマン戦で3R判定の試合を二度経験しているのみ。この二戦ともに2R以降はノンストップラッシュを控えてペースを抑え、反撃をもらう場面もあった。試合が4、5Rに突入してもスタミナが残せるのか、フタを開けてみなければ分からない。

また、長期戦になればなるほどチマエフが距離を詰めてテイクダウンを取るのは困難となり、必然的にウィティカーが望むスタンドの攻防が多くなるだろう。そこでは近距離を得意とするチマエフの拳より、蹴りを多用して距離を保つウィティカーが、遠い間合いから一気にブリッツして(=飛び込んで)放つ必殺の右が炸裂する可能性が高い。チマエフも「もしロブがテイクダウンだけを警戒するのなら、僕のライトハンドでKOされる可能性もあるよ」と打撃戦にも自信を覗かせているが、どう出るか。

チマエフは前回の体調悪化を踏まえ、今回ロシアのコーカサス山中にある五輪選手用の訓練施設オゾン・ヴィレッジでキャンプを張った。世界レベルのレスラーやコーチ陣と練習を重ね、万全の調整ができた模様だ。試合前記者会見では、五分刈りではなく自然な短髪&眼鏡を着用して登場。今までのヤンチャなイメージから一変して、物静かにしてきわめて温厚な調子で受け答えをしたこと自体が反響を呼んでいる。

長年ミドル級世界トップに君臨する超実力者ウィティカーとの対戦で、底知れぬ強さを見せてきたチマエフの底が割れる日がついに来るのか、それとも予測不可能にして危険極まりない男チマエフがまたしても世界を震撼させるのか。興味は尽きない。

■視聴方法(予定)
10月26日(日・日本時間)
午後11時00分~UFC FIGHT PASS
10月27日 午前3時~PPV
午後10時 30分~U-NEXT

The post 【UFC308】展望  このスポーツの模範ロバート・ウィティカー×危険かつ情緒不安定カムザット・チマエフ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o UFC UFC305 カルロス・プラチス リー・ジンリャン

【UFC305】左ストレートを効かせたプラチス、最後は左フックでリンジャンを沈めてバースデーKO

<ウェルター級/5分3R>
カルロス・プラチス(ブラジル)
Def.2R4分02秒 by KO
リー・ジンリャン(中国)

身長で上回るサウスポーのプラチスがケージ中央を取った。サークリングするジンリャンが左ローのフェイントからプレスをかけていく。しかしリーチの長いプラチスに対し距離を詰めることができず。蹴りからパンチに繋げようとするジンリャン。細かく右インローを蹴るジンリャン、右ミドルがプラチスのボディに突き刺さる。パンチで下がらせたあと、右ミドルからサウスポーにスイッチした。プラチスが左インローで下がらせ、ジンリャンにケージを背負わせる。ジンリャンも右ボディストレートを返した。

ジンリャンが左カーフを蹴ったあと、プラチスの左ストレートが当たったかジンリャンが前かがみに倒れる。すぐに立ち上がってジンリャンが打ち返す。ローの蹴り合いからプラチスの右ジャブが顔面を捉えた。ケージを背負ったジンリャンはワンツーを大きく振るう。右に回って連打を浴びせるが、プラチスも左ストレートでバランスを崩す。残り20秒で、プラチスの左ストレートがクリーンヒット。腰を落としたジンリャンだが、パンチで前に出てラウンド終了まで凌いだ。

2R、ジンリャンが左ローを連打する。プラチスの右前蹴りが顔面に届く。ムエタイスタイルのプラチスは、ジンリャンのパンチとローをかわして左ハイを見せた。ジンリャンが前に出ると、プラチスが下がりながら右フックを合わせた。ジンリャンの左ローをかわして左ストレートを当てるプラチス。ジンリャンは右スピニングバックフィストをかわされた。コツコツと左ストレートを当てるプラチスに対し、ジンリャンの左フックは届かず。

ジンリャンが組みついてくるとヒザを突き上げたプラチスは、ケージに押し込まれるも離れて左ストレートを浴びせる。ヒザ蹴りから左ストレートを効かされたジンリャンの顔面に、さらにプラチスの左ハイが届く。残り1分30秒でプラチスがワンツーでダウンを奪った。プラチスは深追いせず、立ち上がったジンリャンに左ストレートを浴びせ続ける。下がりながらも正面を向いたジンリャンを、左フックでマットに沈めた。

約2年ぶりの試合となったリンジャンに対し、今日が誕生日だというプラチスがオクタゴン本戦で3連続KO勝ちを飾った。


The post 【UFC305】左ストレートを効かせたプラチス、最後は左フックでリンジャンを沈めてバースデーKO first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
o PFL UFC キック ボクシング リー・ジンリャン

UFC305:第2試合・ソン・ケナン vs. リッキー・グレン

ウェルター級。

今大会、オセアニア勢が出ないのは、この試合とメインカード1試合目のリー・ジンリャン vs. カーロス・プラテスの2試合だけ。

中国のケナンはUFC5勝4敗で、5勝のうち3KO勝利。打撃の重さと、打たれ強さが武器。前回はフランス出身でニュージーランドのシティキックボクシング所属のケビン・ジュゼ相手に打撃をもらい続ける展開で判定負け。34歳。

グレンは10年前にPFLの前身・WSOFでフェザー級王座を獲得。2016年にUFCと契約し、ここまで4勝5敗1分と負け越し。2021年にライト級に上げた初戦は秒殺KO勝ちしたが、2戦目ドローの後、昨年の2試合はいずれも1RKO負け。今回は階級をさらにウェルター級に上げての試合となる。35歳。

パンチで飛び込むグレン。さらにシングルレッグに切り替えてテイクダウン。ケナンは小手に巻いて立ち上がると、逆に小手投げでテイクダウンを狙う。こらえたグレン。離れた。またシングルレッグを狙うグレン。今度はこらえたケナン。グレンボディロック。小手に巻いてしのぐケナン。離れた。またシングルレッグを見せたが、ケナンの左右のパンチがヒットし離れる。ケナンサイドキック。またシングルレッグに来るところでケナンのパンチが顔面を捕らえる。組み付いていくグレンだが小手投げで崩したケナン。今度はヒザ!グレンまたタックルへ。ケナンケージでこらえるが、ボディロックからテイクダウンしたグレン。ケナンバックを取らせて立つ。スタンドバック。残り1分。正対したケナン。またテイクダウンを狙うグレンだが、小手投げで凌いではなれたケナン。執拗に組み付いてくるグレンだが、ケナンは組ませずパンチを入れる。ホーン。

1Rケナン。グレン、テイクダウンを狙う印象はまったくなかったが、今日はひたすらテイクダウン狙い。最初は意表をついたこともあってテイクダウンできていたが、その後は組みに行くところにパンチを貰っている。

2R。距離を取るケナン。右ミドル。右ハイ。グレンまたシングルレッグ。切られた。ケナン三日月蹴り。汲みに来るグレンを引き剥がし左右のパンチ。シングルレッグで組み付くグレンを引き剥がしヒジを入れる。グレン頭を下げてシングルレッグに行くところにパンチを貰う。タックルにこだわるというよりも、打撃を怖がりすぎている。カウンターの右を入れたケナン。ワンツー。パンチからシングルレッグに入るグレンだが、ケナンこらえてヒジ連打を打ち込み引き剥がす。テイクダウンがまったく取れなくなったグレンだが、もうそれしかないのかひたすらテイクダウン狙い。ケナンのヒジでこめかみの上あたりに大きなコブができている。ジャブを入れるケナン。組んできたグレンにヒジ。シングルレッグ。片足をキャッチしても、そこから倒せる気配がない。スタミナも消耗してきている。タックルをかわされパンチを貰うケナン。右を打ち込むケナン。またシングルレッグに入ったグレンだがホーン。

2Rケナン。グレンジリ貧。

3R。組みに来たグレンに小手投げを仕掛けて離したケナン。また組みに行くグレン。ケナン小手投げでテイクダウン。バックに回る。グレン立ってスタンドバック。引き剥がしたグレンはすぐタックルへ。しかしヒジをもらい離れた。もう倒せる気配はないが組みに行くグレン。ケナンも疲れが見えるが、それ以上に消耗しているグレン。左右のパンチを顔面に打ち込んだケナン。ヒザ。キャッチしたグレン。ケージに押し込んでテイクダウンを狙うが、ケナンギロチンに捕らえて入れ替える。放した。左右のパンチで出るグレンだが倒せる威力があるように見えない。ケナンの右がヒット。効いている。ケナン飛び膝。タックルに来たグレンに首相撲からヒザ・ヒジ。右ハイ。腹にテンカオ。残りわずかでケナンのアイポークでタイムストップ。再開。ケナンがパンチ・ヒジでラッシュ。グレン組みに行くがタイムアップ。

30-27、30-26、29-28の3-0でケナン勝利。グレンに入れるラウンドはないと思うが。

1Rに2度テイクダウンを奪われた以外はケナンが圧倒したが、フィニッシュしなければいけなかった展開。倒す前に攻め疲れしてしまった。

階級を上げてスタイルチェンジもしたグレンだが、このテイクダウン能力では厳しい。階級を上げて動きが良くなったようにも見えないので、減量が厳しいのでなければライトに戻した方が良いと思うが、3連敗で次のチャンス自体があるのかどうか。

カテゴリー
45 AB MMA o UFC カルロス・プラチス ケイシー・オニール ジョシュ・クリバオ ソン・ケナン ダン・フッカー トム・ノーラン マネル・ケイプ リー・ジンリャン ルアナ・サントス

UFC305:オッズ/予想と展望

ドリカス・デュ・プレシ 2.00
イズラエル・アデサニヤ 1.83
カイ・カラ・フランス 2.36
ティーブ・エルセグ 1.62
マテウス・ガムロット 1.29
ダン・フッカー 3.70
タイ・トゥイバサ 2.80
ジャルジーニョ・ホーゼンストライク 1.46
リー・ジンリャン 3.85
カルロス・プラチス 1.28
ジュニア・タファ 1.77
ヴァルター・ウォーカー 2.10
ジョシュ・クリバオ 1.68
リカルド・ラモス 2.24
ケイシー・オニール 2.30
ルアナ・サントス 1.65
ジャック・ジェンキンス 1.13
ハーバート・バーンズ 6.50
トム・ノーラン 1.08
アレックス・レイエス 8.50
ソン・ケナン 1.57
リッキー・グレン 2.45
スチュワート・ニコル 1.44
ヘスス・アギラー 2.85

昨年ナンバーシリーズを2度も開催したオーストラリア。全12試合のうち、オセアニア勢は10試合に出場。オセアニア勢が出ないのは、リー・ジンリャンとソン・ケナンの中国勢が出場する試合。

メインはミドル級タイトルマッチ。昨年9月にストリックランドに敗れて王座から陥落したアデサニヤが、そのストリックランドを1月に破って新王者となったDDPことデュ・プレシに挑戦する。

昨年7月、DDPがウィテカーをKOした直後にアデサニヤがケージイン。お互い挑発を繰り返しており、そのままDDPがタイトルに挑戦する方向で進んでいたが、DDPが負傷により間に合わず、ストリックランドが代役となったという経緯がある。そのストリックランド戦は、1Rにアデサニヤが右をもらってまさかのダウン。その後もストリックランドのジャブでペースを握られ続けて判定負けで2度目の王座陥落となった。試合後には長期休養を表明し、今回は11ヶ月ぶりの復帰戦。2019年からタイトルマッチばかりを戦ってきて、精神的に消耗した部分もあったのかもしれない。

DDPはUFC7戦全勝。怪我でアデサニヤへの挑戦が流れた後、新王者となったストリックランドのタイトルに挑戦すると、終始互角の打撃戦で、判定スプリットでの僅差判定勝ち。南アフリカ国籍初のUFC王者となった。

アデサニヤが勝てばランディ・クートゥアに続いてUFC史上2人目の同一階級王座3回目の獲得となる(クートゥアはヘビー級で3回、ライトヘビー級で2回獲得)。

DDPはパンチの攻撃力は高いが、それに比べるとディフェンスは甘く、ストリックランド戦でもジャブを被弾して目が相当腫れていた。倒しに来なかったストリックランドに比べ、アデサニヤの一発をもらうと致命傷になる可能性もある。

アデサニヤKO勝ちと予想。

今回はオーストラリアのパースでの開催で、昨年2月以来。パースではUFCの前日に、地元のローカルプロモーション・Eternal MMAが開催されるが、昨年2月にもUFCの前日にEternalが行われており、その大会のメインで日本の平井聡一朗を破ったのが、今回セミに出場するエルセグ。その勝利がUFC関係者の目に止まったのか、コンテンダーシリーズを経ずにUFCとの契約を果たすと、欠場選手の代役としていきなりランカーのドボジャークと対戦し勝利してランキング入り。そのまま3連勝し、今年5月にランキング10位ながら王者パントーハに挑戦するチャンスを掴んだ。判定負けしたものの、パンチをヒットさせて優勢となる場面もあり、エルセグの評価が上がる試合だった。

今回はニュージーランドのカラフランスとのオセアニア対決。カラフランスは昨年9月のオーストラリア大会でマネル・ケイプ戦が組まれていたが負傷欠場しており、今回が1年2ヶ月ぶりの試合。ブランドン・モレノとの暫定王座決定戦でKO負けした後、アミル・アルバジ相手に押し気味で、メディアのほとんどがカラフランスを支持する内容で判定負け。

両者ともに、一度タイトル挑戦に失敗しており、すぐには次のチャンスが回ってこないと思われるが、それだけに、敗れた方は列のさらに後ろに並ぶことになる。オッズはややエルセグ優勢。

エルセグの実力がまだ不透明な部分もあるので、カラフランス判定勝ちと予想。

第1試合開始は18日朝7時から。速報します。

 

カテゴリー
45 AB Cage Warriors MMA MMAPLANET o UFC UFC298 YouTube   アマンダ・レモス アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレア・リー イアン・ギャリー イリャ・トプリア オーバン・エリオット キック シャクハト・ラクモノフ ジェフ・ニール ジャスティン・タファ ジョシュ・クィンラン ダニエル・ロドリゲス ダニー・バーロウ デミアン・マイア ニール・マグニー パウロ・コスタ ヘンリー・セフード マッケンジー・ダーン マラブ・デヴァリシビリ ミランダ・マーヴェリック リー・ジンリャン ロマン・コピロフ ヴィセンチ・ルケ 中村倫也

【UFC298】The Future !!! ジェフ・ニール戦へ、イアン・ギャリー「世界中の皆が、僕の運命を追い続ける」

【写真】ファイトウィークに技術論の言葉を重ねてれる。本当に感謝です(C)MMAPLANET

17日(土・現地時間)、カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催されるUFC 298「Volkanovski vs Topuria」でイアン・ギャリーがジェフ・ニールと対戦する。
Text by Manabu Takashima

英国#01フィーダーショー=Cage Warriorsで7連勝を遂げ、ウェルター級王者としてUFCへ。世界最高峰でも6連勝と負け知らずのギャリーは、昨年12月にキルクリフFCの盟友ヴィセンチ・ルケと戦う予定だった。

しかし、ファイトウィークに体調を崩して欠場に。そんな幻となった同門対決と、今回のニール戦からの世界王座への道のりについてギャリーをインタビューした。26歳、これからピークを迎えるMMA界の未来──の言葉は自信に満ち満ちていた。


──週末にジェフ・ニールとの対戦を控えたイアンです。今の気持ちを教えてください。

「エキサイティング。僕がどれだけことができるのかを、ファンの皆に見てもらえることが楽しみでならない」

──昨年12月のヴィセンチ・ルケ戦はファイトウィークに病欠になってしまいましたが、それ以前にヴィセンチというキルクリフFCのチームメイトとの試合が決まったことに驚かされました。そして試合前はキルクリフFCでなく、ブラジルで調整をしていたとも聞いています。

「その通りだ。ヴィセンチは僕の友人で、家族と一緒にブラジルからフロリダに移り住んでいる。僕は身軽だし、その点が気になっていたからジムを出てブラジルで準備をすることにしたんだ。そうすれば、ヴィセンチは家族と離れる必要はないだろうと思って。

ただ、残念なことにファイトウィークに体調不良に陥ってしまって──でも、それも人間が生きていくうえで起こり得ることだからね」

──ではヴィセンチ戦が流れ、キルクリフFCに再合流をしたのでしょうか。

「今回の試合は、そのままブラジルに残って練習をして来た。シュートボクセで練習し、柔術はデミアン・マイアとやってきた」

──デミアン・マイアと!!

「そうなんだ。最高の技術に触れ合うことができた。成長するために、素晴らしい出会いになったよ。でもキルクリフFCを離れたわけじゃない。今も皆が友人だ。コンタクトも取り続けているし、またジムに戻る。でも今はブラジルで柔術を学ぶことが、自分にとって正しい道なんだ」

──チーム内にウェルター級のライバルがいることを考慮したということは?

「ノー(笑)。ヴィセンチ・ルケもシャクハト・ラクモノフ、リー・ジンリャン、ジルベウト・ドリーニョ、皆が僕の友人だ。彼らから色々なことを学ばせてもらった。色んな影響も受けてきたよ。僕にとって欠かせない存在だ。またキルクリフに戻って、皆とスパーリングを再開するよ。彼らと同じ場所を共有すること自体が、楽しくてならないからね」

──では、今回の試合のコーナーマンは?

「ディエゴ・リマ、シュートボクセのヘッドコーチだ。そして対戦経験のあるダニエル・ロドリゲスも僕を助けてくれる。今回、ジェフ・ニールとの対策練習でトレーニング・パートナーを務めてくれたんだ。凄く良いヤツなんだよ。この試合のために、凄く良い練習をディエゴやダニエルと積むことができた」

──シャクハト、ヴィセンチは既にジェフ・ニールと戦っており、キルクリフのコーチングスタッフはニールのことを凄く理解しているかと。

「そこは特に気にしていない。僕は自分の才能を信じている。自分がどれだけできるのかも、自信を持っている。いかに自分が特別なのかを知っているからね。誰も僕のようには戦えない」

──なるほどぉ!! ではジェフ・ニールの印象を話してもらえますか。

「良い選手だよ。タフで、パンチが重い。そして、思い切り打ちこんでくる。テイクダウン・ディフェンスにも長けている。でも背が低い。あのリーチでは、僕の距離を攻略することはできない。何より、俊敏さという面では一切僕に優るところはない。彼にとって僕のスピードは超絶なほどに厄介になるだろう。彼の拳は僕の顔を捕えることはできないよ。

それにジェフは僕のようなディフェンス能力も持ち合わせていない。彼は殴る能力はあるけど、守る力が欠けている。だからタフなファイトが必要になってくるんだ。僕は彼を近寄らせることなく、やりたいことを封じ込む。試合は僕がドミネイトするよ」

──ニール・マグニー戦ではイアンのカーフキックが凄く効果的でした。マグニーはオーソで、ニールはサウスポーなのでインサイドローがカーフキックのように有効活用できると考えていますか。

「カーフよりもインサイドローの方が、リスキーだ。右インローを蹴ると、ニールに左ストレートを打つ機会を与えることにもなる。だから正しいタイミングで、正しい場所に足を置く必要がある。いくら相手にダメージを与える攻撃でも、自分が傷ついては何もならない。もちろんインローを有効に使うことがえきれば、その効果は大きいよ。それは絶対だ。

どのような蹴りでも、彼の前足を削ることができれば試合を有利に運ぶことができるようになる。ニールのスピードは落ち、前に出てくる圧力も落ちるからね。そういう展開を望まないわけがない。でも、それには正しい場所かつ正確なタイミングで蹴ることが必要になる」

──押忍。UFCデビュー戦の頃からインタビューをさせてもらってきましたが、一つ一つの言葉に説得力が出てきました。UFCで無敗でいるということは、それだけの自信になったといえますか。

「自信は持っているよ。自分を信じることから、始まっているから。そして、その自信は自分がやるべきことをやり、結果を残すことでより大きく、絶対になってきた。ガキの頃から自信はあったけど、より真実味をもって特別な自信を持てるようになったんだ」

──素晴らしいです。ところでウェルター級という層の厚い階級で、タイトルショットを手にするために今回の試合では何を見せないといけないと感じていますか。

「計画では、世界王座挑戦は2025年だ。そのために今年は、如何に僕が優れたファイターかを世界のトップ戦線で証明し続ける。手始めに土曜日にはジェフ・ニールをぶっ飛ばす。そしてトップ5ファイターから2人を指名する。

現時点でトップ15人のうち、6人を破っている。来年、タイトル挑戦を実現させるには7位か6位、5位を倒してから、1位か2位のファイターに勝つ。そうなればイアン・ギャリーが最高のファイターだと世界も認識し始めるだろう。ワクワクするよ。

皆が熱狂するファイトと共に、ゴールに向かって世界を震撼させる。それが運命だ。世界中の皆が、そんな僕の運命を追い続けることになるんだよ(笑)」

──イアン、世界中の1人として楽しみにしています。では最後に日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「もちろん!! 僕は柔道の黒帯だ。柔道を通して、日本の文化に実際に触れたいと思っている。日本で僕のルーツに立ち返りたい。対戦相手の重心を崩すことは、MMAでも本当に有効になってくるから。それを日本の柔道で学びたいんだ。絶対に日本に行くよ」

──講道館で稽古するイアンの姿、見てみたいですね。

「おぉ!! そうなれば最高だよ。講道館の刺繍が入った黒帯を巻きたい。友人の1人が日本で柔道の稽古をしてきて、本当にビューティフルな道着を持って帰ってきたんだ。日本の友の誰かが、講道館の黒帯を僕に届けてくれないかな(笑)」

■視聴方法(予定)
2月18日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

■ UFC298対戦カード

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者] イリャ・トプリア(ドイツ)

<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウティカー(豪州)
パウロ・コスタ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェフ・ニール(米国)
イアン・ギャリー(アイルランド)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
ヘンリー・セフード(米国)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・ヘルナンデス(米国)
ロマン・コピロフ(ロシア)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス(ブラジル)
マッケンジー・ダーン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルコ・ホジェリオ・デリマ(ブラジル)
ジャスティン・タファ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
中村倫也(日本)
カルロス・ヴェラ(コロンビア)

<ウェルター級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
ブレジソン・ヒベイロ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・クィンラン(米国)
ダニー・バーロウ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァル・ウッドバーン(米国)
オーバン・エリオット(英国)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレア・リー(カナダ)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

The post 【UFC298】The Future !!! ジェフ・ニール戦へ、イアン・ギャリー「世界中の皆が、僕の運命を追い続ける」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AB o UFC キック ケビン・リー ブライアン・バトル リー・ジンリャン

UFC on ESPN+89:第5試合・リナト・ファクレトディノフ vs. エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス

ウェルター級。ファクレトディノフ15位。

ロシアのファクレトディノフはUFCデビューから3連勝でランキング入り。相手はアンドレアス・ミケイリディス、ブライアン・バトル、出戻りケビン・リー。リーはUFC復帰戦であったが、55秒ギロチンでタップアウト負けし、そのまま引退している。まだランカーとの対戦はないが、この試合の勝利でランキング入りした。その前の2試合はいずれもテイクダウンから塩漬けにしての判定勝ち。32歳。

ザレスキはUFC10勝3敗のベテラン。一時7連勝でランキングに入ったこともあるが、リー・ジンリャン、ムスリム・サリコフに敗れて現在はランク外。ドラッグテスト陽性からの1年の出場停止期間を経ての今年6月の復帰戦では、ヌルマゴ一族最弱の男・アブバカル・ヌルマゴメドフにスタンドでのケージ押し込み・スタンドバック奪取で思うように攻められなかったものの、打撃の手数で上回り判定勝ち。2連勝で再びランキング挑戦のチャンスを掴んだ。バックボーンとニックネームがカポエイラ。36歳。

すぐに詰めていくファクレトディノフ。左がヒットし崩れたザレスキ!パウンド連打!下からしがみついてガードでなんとかしのぐザレスキ。背中を向けて立とうとするザレスキ。ハーフバックからチョークを狙うが、真後ろにはつけていない。片膝立ちのザレスキ。バックを取りながら膝を入れていくファクレトディノフ。立ち上がり引き剥がしたザレスキ。パンチを振り回して出るファクレトディノフ。やや大振り。ザレスキ距離を取り蹴りを入れる。バックスピンキックはファクレトディノフの蹴りに止められた。ホーン。

1Rファクレトディノフ。

2R。ファクレトディノフ打撃からタックルへ。しかし切ったザレスキ。大振りの右フックを放つファクレトディノフ。アッパー。かなりパンチが雑。燃費が悪そう。スピードもなくなってきた。ザレスキは手数では負けているがコンパクトなパンチ・ローを入れる。頭を振って出るザレスキ。ファクレトディノフニータップからケージに押し込みテイクダウン。背中を向けて立とうとするザレスキ。立ったがスタンドバックでしがみつきつつ膝を入れるファクレトディノフ。バックを取られた体勢からキムラを狙って引き剥がしたザレスキだが2R終了。

2Rファクレトディノフ。

3R。タックルに入ったファクレトディノフだが切ったザレスキ。逆にザレスキがシングルレッグ。倒せず離れた。ファクレトディノフまたタックル。が、両脇を差したザレスキ。ケージに押し込む。引き剥がしたファクレトディノフ。パンチをヒットさせるのはザレスキだが、打たれながらも詰めるファクレトディノフ。そのまま組んでケージに押し込んだ。シングルレッグ。足を引き抜いて離れたザレスキ。パンチからヒザを入れる。腹に前蹴り。出てくるファクレトディノフに距離を取りながらパンチ・蹴りを入れる。ワンツーがヒット。ミドル。しかしファクレトディノフがどんどん前に出てくるのでちょっとやりにくいか。ファクレトディノフタックル。しかしスローで止められた。ザレスキのミドルがヒット。きつそうだが出ていくファクレトディノフ。前に出ながら手を出していく。左ミドルが入り効いた!しゃがみこんだファクレトディノフにパウンド連打!マウントの体勢から殴っていく。亀になったファクレトディノフ。チョーク!が、顎の上か。フィニッシュしたいザレスキだがファクレトディノフ反転。立った。最後に前に出るファクレトディノフ。タイムアップ。

3Rフィニッシュが必要だったザレスキ。パウンドでもうちょっとで止められるところだったが、仕留めそこねてしまったのがどう響くか。

29-28ファクレトディノフ、28-28×2の1-0でマジョリティドロー。

序盤のラッシュと大振りのパンチで消耗したファクレトディノフだが、その後も前に出続け、最後は腹も効かされフィニッシュ寸前でしぶとく生き残った。

ザレスキはランカー相手にドローだったが、最後はフィニッシュできたし、惜しい星を取りそこねた。

カテゴリー
LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2023 Road to UFC2023Ep06 UFC イ・チャンホ イー・チャア キム・サンウォン キム・サンウク シャオ・ロン ダールミス・チャウパスゥイ チェ・スングク ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ パク・ジェヒョン ピーター・ダナソー マーク・クリマコ リー・カイウェン リー・ジンリャン ロン・チュウ 上久保周哉 原口伸 木下憂朔 神田コウヤ 鶴屋怜

【Road to UFC2023Ep06】原口伸戦へ、バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ「これはMMA。驚かせる」

【写真】キルギス系ということだが、新疆ウィグル地区には数十万人のキルギス系住民が住んでいるという。テュルク系の特徴なのか茶色の目が、ここではちょっと怖い(C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep06のメイン=ライト級準決勝で原口伸と戦うバーハートゥブールゥ・アトゥボラティ。
Text by Manabu Takashima

初戦は反則勝ちという納得できる結果ではなかったが、今回の試合に向けてキルクリフFCで培ってきたMMAを見せると静かな口調で言い切った。


――インタビューを受けていただきありがとうございます。

「昨年の夏にキルクリフFCで取材をしていたよね。覚えているよ。再会できてうれしいよ」

――その米国ではLFAというフィーダーショーで戦ってきましたが、アジアに戻ってRoad to UFCを戦うことを決めた理由は?

「LFAで2度試合をし、一番最近の試合で勝つこともできた。その時、ケガをしてしまいすぐに試合ができなくて。ただケガからリカバリーしても、4カ月ほどLFAからオファーがなかった。そして兄のように慕っているリー・ジンリャンが『おい、RTUで戦おう。お前ならやれるよ。ライト級に落とそう』と言ってくれた。UFCと契約するためにRTUを選択し、ライト級に落とす決心をしたんだ」

――減量が大変そうでしたか、試合に影響はありましたか。

「いや、動きは悪くなかった。ばかりか凄く良かった。試合があんな風になったのは、2Rにアイポークがあったからなんだ。それでパンチを貰い、さらに後頭部を連続して殴られてしまった。結果、首を負傷して試合後は故郷に1カ月間戻って治療に専念した。でも、今は大丈夫だ。戦う準備はできている」

――では対戦相手の原口選手の印象を教えてください。

「とてもスピードのあるレスラーだ。戦績も6連勝で負けなしだよね。でも、この試合はMMAであってレスリングではない。まぁ、試合を見てほしい。僕の言っている意味が分かるはずだよ。僕がキルクリフFCで練習してきたことを見せるチャンスが来たと思っている。

打撃だけ、レスリングだけ、柔術だけじゃない。全てがミックスされた戦いを見せる。そして原口に勝つ。それに同じライト級といっても体の大きさが違う。ハラグチはこれまで通りの試合はできないよ」

――チームメイトの木下憂朔選手が土曜日に戦います。同じ週末に戦うことで、何か想うことはありますか

「ユーサクはマイ・ブラザーだ。彼とは本当によく練習してきた。前回の試合でユーサクは、その力を発揮していなかった。彼はあんなもんじゃない。ユーサクが力を発揮すれば、土曜日の試合は必ず勝つよ。そして日曜日には僕が、皆を驚かせる」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ(中国)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
上久保周哉(日本)

<ライト級/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
クイラン・サルキルド(豪州)

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
チーニョーシーユエ(中国)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

The post 【Road to UFC2023Ep06】原口伸戦へ、バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ「これはMMA。驚かせる」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Gladiator LFA o ONE PRIDE ジェカ・サラギ リー・ジンリャン

Road To UFCシーズン2エピソード4:第5試合・キ・ウォンビン vs. バテボラティ・バハテボラ

ライト級トーナメント一回戦。

GLADIATOR王者ウォンビンは2年連続の出場。昨年は優勝候補の一角と目され、一回戦、本来2階級下で緊急出場の鹿志村をパウンドアウトし一回戦で勝利したが、準決勝ではまさかのインドネシアONE PRIDE勢ジェカ・サラギに1RKO負け。今年1月に大阪のGLADIATORで再起戦を飾ると再出場を果たした。32歳。

中国のバハテボラはFight King Gold Belt Contestという良くわからないイベントで経験を積んでいたが、昨年LFAと契約し、初戦は判定負け、8月の2戦目はスプリット判定勝ち。その試合は終始スタンドでの展開で、バハテボラはタックルを仕掛ける場面もあったが切られている。チャイナ・トップチーム所属で、リー・ジンリャンがセコンドにつく。25歳で7勝1敗1分け。

勝者は原口と対戦する。

カテゴリー
LFA MMA MMAPLANET o ONE PRIDE RIZIN Road to UFC Road to UFC2023 TOP FC UFC ウィンドリス・パティリマ キック キム・ギョンピョ キム・サンウク キ・ウォンビン バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ ホン・ソンチャン リー・ジンリャン 丸山数馬 原口伸

【Road to UFC2023】3人の韓国人選手&要注目、北米消化のアトゥボラティ。原口伸&丸山数馬出場ライト級

【写真】巴哈特波勒巴特波拉提=バーハートゥブールゥ・アトゥボラティは北米を消化している中国人ファイターだ(C)MMAPLANET

11日(火・現地時間)、UFCよりRoad to UFC2023の全陣容が発表された。

5月27日(土・同)&28日(日・同)の両日に中国は上海のUFC PIにおいてワンマッチ&1階級ごと4試合✖4大会というフォーマットでRoad to UFC2023は1回戦を実施する。

各階級の陣容説明、最後は原口伸と丸山数馬が出場するライト級の注目選手をお伝えしたい。


原口と対戦するウィンドリス・パティリマは、ONE PRIDE MMAウェルター級王者で8戦全勝のインドネシア人ファイター。Road to UFCで勝ち上がるとフェザー級に落とすと公言している原口に対し、ウェルター級でベルトを巻いているパティリマがフィジカル的にどれだけ上回るが。

とはいえ緩いボディにも見え、リーチ差は遠い位置からのダブルレッグを得意としている原口には問題とならないか。原口にはしっかりと勝って準決勝に進んで欲しい相手だ。

(C)ANGEL’S FC

丸山と戦うキム・サンウクは戦績8勝2敗、6日のHEATとの対抗戦で勝利したばかり。

Angel’s FC暫定ウェルター級王者でパティリマと同様に1階級上でベルトを巻いている。

(C)ANGEL’S FC

韓国軍コムンベレー(韓国軍特殊司令部)出身のキム・サンウクは、粘りのテイクダウンが持ち味。一見、特異そうに見えない打撃だが、右カーフとハイキックには注意したい。

ライト級にはキム・サンウク以外にも2人の韓国人選手が出場している。そのうちの1人ホン・ソンチャンはキャリア序盤をPXCで積んだ10年選手で、ブランクを経て世界の頂点を目指す。

レコードは9勝1敗2NCで、2つのノーコンテストはどちらもTOP FC時代に戦った佐藤豪則に急所蹴りを入れた結果だ。まさに珍記録の持ち主といえる。

韓国勢3人目は2年連続出場、前回は準決勝でKO負けし涙を飲んだキ・ウォンビンだ。

再起戦は今年の1月、グラジエイターで自らの持つベルトの初防衛に成功している。とはいえそのグラジ・ライト級王座は、返上の方向で話が進みそうだ。前回の優勝候補、同朋で友人のキム・ギョンピョはRIZINを選択し、ウォンビンは再度Road to UFCに──32歳にして挑む。

そんなウォンビンの前に立ち塞がるバーハートゥブールゥ・アトゥボラティは、ライト級でもっと気になる選手といえる。

25歳の中国人選手で、MMA戦績7勝1敗1分。UFCファイターのリー・ジンリャンと同じ新疆ウィグル・チェチェク出身のバーハートゥブールゥ・アトゥボラティは、そのジンリャンの手引きでフロリダのキルクリフCFで練習してきた。

米国ではLFAで1勝1敗と、既にフィーダーショーを経験している。遠いレンジでの左オーバーハンド、接近戦&中間距離でのパンチのコンビからダブルレッグはキルクリフFCで磨かれた武器、北米拠点不可欠論をRoad to UFCで証明するか──注目したい。

The post 【Road to UFC2023】3人の韓国人選手&要注目、北米消化のアトゥボラティ。原口伸&丸山数馬出場ライト級 first appeared on MMAPLANET.