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【ONE FN22】ヤンが初回にダウンを奪うも、2RからジャブとTDで支配したマクラーレンが判定勝ち

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
Def.2-1
フー・ヤン(中国)

ヤンがマクラーレンのパンチに右のカウンターを合わせる。マクラーレンは右ローから左ジャブを突く。ヤンが左手の指を伸ばしていると、レフェリーから注意が入った。再開後、ヤンはワンツー、右ローを放ってサークリングする。一気に距離を詰めたヤンの右が当たり、マクラーレンがダウンを喫した。ヤンの足にしがみつくも倒せず、試合はスタンドに戻る。ヤンが左右のフックでマクラーレンを追い込んでいく。マクラーレンはサウスポーにスイッチし、シングルレッグで組んでバックに回る。ヤンがクラッチを切って離れた。

マクラーレンはミドルからシングルレッグで入るも、ヤンがカットする。なおも組みつくマクラーレンを振り払った。ヤンが左フックを効かせるも、マクラーレンがシングルレッグからバックを奪い、左足を差し込み引き倒した。グラウンドに持ち込んだマクラーレンがバックマウントを整えていく。ヤンが反転して立ち上がる。スタンドではヤンの右ボディから左フックがクリーンヒット。マクラーレンのシングルレッグを切ったヤンが、一瞬ボディロックで組み、離れる。マクラーレンのシングルレッグを突き放したヤンが距離を取って初回を終えた。

2R、オーソドックスに構えるマクラーレンが右ローを繰り出す。さらに右カーフを当てると、ヤンも右ストレートでマクラーレンの顔面を跳ね上げる。サウスポーにスイッチしたマクラーレンは右フックから組みついたが、ここはヤンが離れた。ヤンの右ハイをかわすマクラーレンは、右ヒジを見せ、さらにシングルレッグで組むもテイクダウンには持ち込めない。足を使うヤンに対し、マクラーレンは左ジャブを突く。ニータップからバックに回ったマクラーレンは、右足を差し入れるも引き倒せず。さらにリフトアップで崩せないが、ヤンをコーナーに詰めて後ろに引き倒した。

すぐさまヤンがスクランブルに持ち込み、立ち上がる。スタンドに戻るとマクラーレンのパンチがヤンの顔面を捉える。やや疲労が見えるヤンに対し、シングルレッグでクリーンテイクダウンを奪ったマクラーレンがパスした。うつ伏せになったヤンのリストを抱え、パンチで削るマクラーレンは、ヤンの左腕を取って腕十字を狙う。これはスッポ抜けてヤンに立たれてしまったが、ラウンド残り時間もプレスを掛け続けた。

最終回、マクラーレンが右カーフから右フックへ。組みつけずも左ジャブを当て続ける。ワンツーを伸ばしてヤンを下がらせるマクラーレン。ヤンは下がりながら左インロー、右ハイから左スピニングバックキックに繋げるも空振り。マクラーレンが左ジャブでヤンにロープを背負わせる。ヤンもテイクダウンを狙うが状況を打開できない。組みも交えてヤンを追い込んでいくマクラーレンは、頭を下げるヤンに左ジャブを浴びせる。

シングルレッグからバックを奪ったマクラーレンは、ヤンがコーナーに体を預けると一旦離れ、ダブルレッグで背中を着かせた。すぐにヤンは立ち上がったが、マクラーレンもパンチを当ててから組んでいく。シングルレッグ→ダブルレッグ→バックへ。コーナーに詰められたヤンが正対する。ここでもマクラーレンは一度離れ、ダブルレッグでグラウンドに持ち込むとバックを奪う右腕をヤンの首に回す。RNCが極まらないと見るや、マウントからパンチを連打して試合を終えた。

2Rからマクラーレンが完全に支配したと思われたが、1Rのダウンが効いたのか。判定は割れたもののマクラーレンが勝利を収めた。


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45 K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship ONE FN22   アクバル・アブデュラエフ ウェイ・ルイ キック ジャン・リーポン ハリル・アミール ビアンカ・バシリオ フー・ヤン ボクシング モーリス・アベビ リース・マクラーレン ルンピニー 中国武術 武尊 澤田千優 秋元皓貴 野杁正明

【ONE FN22】秋元皓貴と対戦、ウェイ・ルイ「彼は空手。私は散打。彼の長所が短所になる」

【写真】空手×散打のキックボクシング・ワールドクラスの戦い。非常に楽しみ(C)TAKUMI NAKAMURA

3日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN22で、元K-1ライト級王者ウェイ・ルイが秋元皓貴と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

武尊や野杁正明がONEに戦いの場を求めるなか、中国のビッグネーム=ウェイ・ルイもONEへの参戦を決めた。しかも対戦相手は元ONEキックボクシング世界バンタム級王者・秋元。数カ月前には想像もできなかった夢の対戦がONEという舞台で実現すると言っていいだろう。日中の立ち技格闘技ファンにとって注目の一戦に向けて、タイで調整を続けるウェイ・ルイに話を訊いた。


――ONE初参戦が迫ってきました。今の体調やコンディションはいかがですか(※取材日は4月26日に行われた)。

「体調面を整えるために、ずっとタイで練習を続けていて、時差や気候にも慣れてきたよ。精神面の話をすると、ずっとONE Championshipで戦いたいと思っていたから、すごくエキサイトしている。気持ちは高ぶっているけど、しっかり体調を見極めて試合当日を迎えたい」

――いつからONEで戦うことを意識するようになったのですか。

「2022年頃からONEで戦いたいと思うようになった。ONEは世界的に影響があるプロモーションで、特にストライキングに関しては世界一の舞台だと思っている。またプロとしてもより良い条件のプロモーションで試合をしたいと思っていた。当時は別のプロモーションと契約が残っていて、すぐにONEで戦うことはできなかったけど、今年に入ってONEで戦うことが実現したんだ」

――前回の試合=昨年4月の東本央貴戦で拳を負傷したという話を訊いていました。もう怪我の箇所は万全ですか。

「確かにあの試合で怪我してしまったけど、練習を休むことはなかった。ゆっくりだけど治療・リカバリーしつつ、練習を続けていた。ちょうどチームメイトのリュウ・ツァーがK-1で試合が続いて、ずっと彼を練習面でサポートしていた。もう怪我もしっかり治ったし、準備万端だよ」

――対戦相手の秋元選手の印象を教えてもらえますか。

「ONEでチュー・ジェンリャンやジャン・チェンロンと戦った試合を見たのが初めてで、その時からすごく印象的なファイトをしていて、ウェルラウンドで何でもできる、技も綺麗でスピードもある選手だと思っていた。もしこの選手と戦えたら素晴らしい試合になると思っていたし、ONEのデビュー戦で彼と試合が組まれて夢が叶ったような気持ちだよ」

――ウェイ・ルイ選手も秋元選手と同様に、すべての技術のアベレージが高い選手です。どんな試合で勝つことをイメージしていますか。

「私と秋元選手は根本的なファイトスタイルが違う。私のベースは中国武術の散打で、彼のベースは空手だ。彼は動きがとても速く、それをアドバンテージに戦っている。でもそれが彼にとってディスアドバンテージにもなっているんだ」

――もう少し詳しく教えていただけますか。

「彼はとにかく動いてパワーのある攻撃を出しているけど、そのパワーが相手まで伝わっていないことが多い。そしてそういう攻撃を出し続けることによってスタミナ切れが早い。この試合において、彼の速い動きにおける欠点が私にとっての利点になる。それが私の勝つ自信になっている」

――この試合は日本のファンの間でも非常に注目を集めています。日本のファンに対してどのような試合を見せたいですか。

「2017年に初めて日本で戦って以来、日本のファンの応援に感謝しているし、日本では素晴らしい経験ができた。そしてこの試合は日本はもちろん、中国、世界中のファンが見る試合になる。そういうビッグファイトに対して、どんな試合になるかは言えないけれど、私はこの試合のためにしっかり準備してきたので、素晴らしい試合になることは保証するよ」

――先日野杁正明選手がONEに参戦することを発表しました。武尊選手、野杁選手、ウェイ・ルイ選手が同じONEの舞台で戦うことを日本のファンは楽しみにしています。それについても一言いただけますか。

「今ベストなキックボクサーが世界中からONEに集まっている。ONEは世界最高峰の舞台になっていると思う。野杁のことはずっと前から知っているし、彼がどれだけ素晴らしい選手かも知っている。僕はバンタム級(65.8kg)で彼はフェザー級(70.3kg)。まず彼がフェザー級でどれだけ素晴らしい選手かを証明して、もし体重を落とせるなら、キャッチウエイトで私と戦おうと言いたい。もしその試合が実現出来たらONEはさらに素晴らしい舞台になると思っている」

■放送予定
5月4日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

■ ONE FN22対戦カード

<ONEムエタイ女子世界ストロー級王座統一戦/3分5R>
[王者]スミラ・サンデル(スウェーデン)
[暫定王者] ナタリア・ディアチコワ(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アクバル・アブデュラエフ(キルギス)
ハリル・アミール(トルコ)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シンサムット・クリンミー(タイ)
ドミトリー・メンシコフ(ロシア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
モーリス・アベビ(スイス)
ジャン・リーポン(中国)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ウェイ・ルイ(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
フー・ヤン(中国)

<キック・ライト級/3分3R>
ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)
ボグダン・シュマロフ(ブルガリア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
澤田千優(日本)
ノエル・グランジャン(タイ)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
トンプーンPK・センチャイ(タイ)
ザガリア・ジャマリ(モロッコ)

<サブミッショングラップリング132ポンド契約/10分1R>
市川奈々美(日本)
ビアンカ・バシリオ(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ショーン・クリマコ(米国)
ホシュエ・クルス(メキシコ)

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45 DREAM K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE FN22 アクバル・アブデュラエフ ウェイ・ルイ キック ジャン・リーポン ジョナサン・ハガティー ジョン・リネケル ハリル・アミール ビアンカ・バシリオ フー・ヤン ボクシング モーリス・アベビ リース・マクラーレン ルンピニー 武尊 澤田千優 秋元皓貴 野杁正明

【ONE FN22】王座奪回への一歩=元K-1王者ウェイ・ルイと対戦、秋元皓貴「相手をだますのが上手い」

【写真】既に髪も編み込まれており、試合モード(?)だった秋元(C)TAKUMI NAKAMURA

3日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN22で、秋元皓貴がウェイ・ルイと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年11月のペッタノン・ペットファーガス戦後、秋元はイヴォルブMMAのファイトチームが事実上解散となり帰国。イヴォルブMMA時代のコーチ=シアー・バハドゥルザダがジムを構えるアメリカに行く計画もあったが、現在は日本のPOWER OF DREAMを拠点に練習を続けている。

今年1月のONE日本大会への出場が計画されるも最終決定には至らず、ペッタノン戦以来、約1年6カ月ぶりの復帰戦となるが、対戦相手は新生K-1で活躍した中国のビッグネーム=ウェイ・ルイに決定。日本の立ち技格闘技ファン注目の一戦を控える秋元に話を訊いた。


――2022年11月のペッタノン・ペットファーガス戦以来、約1年5カ月ぶりの試合が決まりました。しかも対戦相手は新生K-1でライト級(62.5キロ)王者にもなったウェイ・ルイです。試合が決まった時の心境から聞かせてもらえますか。

「長く試合を待つ期間があったので、試合が決まったことは純粋にうれしかったです。それと同時にウェイ・ルイ選手は新生K-1でチャンピオンになって、他団体でも実績を残している負けの少ない選手なので、そこをどうやって攻略しよう?と考えていました。あれからしっかり準備もできたので、あとは試合を待つだけですね」

――1月のONE日本大会ではジョナサン・ハガティーとキックルールでのタイトルマッチが打診されたものの、ハガティーの負傷のため消滅。その後はジョン・リネケルとのミックスルールなどのオファーやキックボクシングルールのオファーもあったそうですが、最終的に試合決定までに至らなかったとお聞きしました。

「キックルールで試合をしたいという気持ちもありましたし、僕は試合が決まってから試合までの期間も大事だと思っているんですね。しっかり練習して準備をして、それでお客さんにいいものを見せる。だからMMAグローブで試合をするのであれば、そのための練習をしなければいけないし、ミックスルールで試合をするのであれば、ミックススルールのための練習をしなければいけない。そうやって“見せられる”ものを創ってからじゃないと試合はしたくないという考えです」

――前回秋元選手に取材した時はイヴォルブMMAのファイトチーム解散に伴い、新たな所属先を探している状況でした。当時はイヴォルブMMA時代の恩師=シアー・バハトゥルザダがいる米国に行くことも検討していましたが、最終的には日本のPOWER OF DREAMを練習の拠点にする選択をしました。

「色々と考えているなかで、日本人で強いなとか魅力があるなと思う選手を誰が育てたかを見ているなかでPODに興味を持ちました。武居(由樹)くんにしても江川(優生)くんにしても子供の頃からPODで作られた選手なので、自分もPODで練習させてもらいました」

――特に交流やつながりがあったわけではないのですか。

「はい。『練習させてもらえませんか?』とコンタクトを取って、練習させてもらうことになりました」

――秋元選手は色んなジムで練習をしてきたかと思いますが、PODの練習はいかがですか。

「キックのジムでは一番練習がハードだと思いますし、そのなかでみんな集中してやっていて、指導も的確なのでここを選んでよかったと思いました」

――PODと言えば脱落者が続出することでも有名な過酷な朝練でも有名ですが、秋元選手も朝練から参加されているのですか。

「もちろんです。シンガポール(イヴォルブMMA)でもジムワークと別にカーディオのトレーニングもやるんですけど、週に数回なんですよ。それを毎日やるわけなので………ハードですね(苦笑)」

――技術面についても聞かせてください。PODはボクシング色の強いジムだと思います。

「スタイル的にはボクシング寄りだなと思います。でも今まで自分が培ったものにPODの技術をミックスして指導してもらっているので、自分としてはすごくやりやすいです」

――新しいエッセンスが入ってくるイメージですか。

「はい。今までの自分にプラスして新しい技術を吸収できていると思います。キックボクサーとして年齢的には上の方かもしれませんが、僕は空手からキックに行って、色んなことを学んでいるので、完全に自分はこうだというスタイルがないんです。だから言われたものはすべて吸収するし、なんでもやる。そういう感じなので、PODの練習がしんどいから場所を変えようとは思わないですし、今ここで学べるものをしっかり学ぼうと思います」

――自分の中でも変化は感じていますか。

「はい。自分でも変わったと思っているので、それを本番で試合で出せれば、見ている方も僕の変化が分かると思います」

――対戦相手のウェイ・ルイ選手にはどのような印象を持っていますか。

「キックボクシングにおける手足の使い方がすごく上手くて、ステップワークも上手いですよ。左ストレートがグーン!と伸びてくるのが特徴的だと思います。その左ストレートに気を付けながら今までやってきた技を見せたいですね」

――秋元選手はONEでチュー・ジェンリャンと対戦していて、ウェイ・ルイは中国ではジェンリャンと並ぶスター選手です。

「そこまでしっかり試合を見ることはなかったですけど、K-1でチャンピオンになったことは知っていましたし、SNSで試合のダイジェストや練習動画を目にすることが多かったので、こういう選手がいるんだなということは知っていました」

――ウェイ・ルイは純粋にスピードが速いわけでもなく、パンチや蹴りもボクシングやキックとは違う独特なものがあるように見えます。秋元選手の見立てはいかがですか。

「僕もそう思いますね。ステップもそうですし、左ストレートを打つまでの動き。そこにつなげる動きや相手をだますのが上手いなと思います」

――今回ウェイ・ルイにもインタビューしたのですが「秋元選手はスピードがあって手数も多い。でもそれが弱点でもある。そこを突いて倒す」と発言していました。それを聞いてどう思いますか。

「確かにそうだと思います。僕はスピード・スタミナがあるから手数を出せて、それで前に前に出るスタイルです。そこで左ストレートをもらう隙もあると思うし、彼が言っていることは間違っていないと思いますよ」

――秋元選手は自分の戦い方も客観的に見えているのですね。

「はい。そのうえでいくつか倒すパターンは用意しているので、そのどれかで倒したいですね」

――今回は日本の立ち技ファンにとっても注目の試合ですが、そういう試合を戦うことをどう捉えていますか。

「注目してもらえることはうれしいですが、いつも通り、僕にとっては負けられない一戦であることは変わらないですし、これに勝って次につなげる=チャンピオンに返り咲くことしか考えていないです」

――この1年間は試合数が少なかった分、今年はどんどん試合をしたいですか。

「この試合ともう1~2試合やって、年内もしくは来年の早いタイミングでベルトに挑戦したいですね。年齢的にバンバン試合ができるわけではないので、タイトルにつながる意味がある相手とやりたいです」

――先日野杁正明選手のONE参戦が発表されました。野杁選手とは同世代、同じ愛知県出身でいう共通点もありますが、野杁選手のONE参戦をどう感じていますか。

「年齢的には野杁選手が一つ下で、ジュニア空手時代には何度も試合をしていて。同じトーナメントに出て僕が決勝まで勝ち上がると、逆ブロックから上がってくるのが野杁選手、ということがよくあったんですよ。キックでは団体が違ったので接点はなかったのですが、70キロの世界の強豪がONEに集まっていて、同じ階級で戦っている以上、野杁選手もいずれONEに来るだろうなと思っていました。僕自身、野杁選手がONEで戦うことは楽しみです」

――今年に入って武尊選手や野杁選手がONEに参戦し、ONEの立ち技がさらに注目される舞台となりました。そのONEで戦い続けている秋元選手はどんな試合をファンに見せたいですか。

「いつもそうなんですけど、毎回毎回成長を実感して練習していますし、見ている人たちに『秋元、変わったな』と思ってもらえる試合をしたいです。ずっと見てくれる人にはそういう試合をしたいし、初めて格闘技を見る人には『あの選手、他と違うな』と思わせるような試合をして、楽しんで見てもらいたいです」

■放送予定
5月4日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

■ ONE FC22対戦カード

<ONEムエタイ女子世界ストロー級選手間試合/3分5R>
[王者]スミラ・サンデル(スウェーデン)
[暫定王者] ナタリア・ディアチコワ(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アクバル・アブデュラエフ(キルギス)
ハリル・アミール(トルコ)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シンサムット・クリンミー(タイ)
ドミトリー・メンシコフ(ロシア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
モーリス・アベビ(スイス)
ジャン・リーポン(中国)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ウェイ・ルイ(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
フー・ヤン(中国)

<キック・ライト級/3分3R>
ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)
ボグダン・シュマロフ(ブルガリア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
澤田千優(日本)
ノエル・グランジャン(タイ)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
トンプーン・PK・センチャイ(タイ)
ザガリア・ジャマリ(モロッコ)

<サブミッショングラップリング132ポンド契約/10分1R>
市川奈々美(日本)
ビアンカ・バシリオ(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ショーン・クリマコ(米国)
ホシュエ・クルス(メキシコ)

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FN22 アクバル・アブデュラエフ ウェイ・ルイ キック ジヒン・ラズワン ジャン・リーポン ノエル・グホンジョン ハム・ソヒ ハリル・アミール ビアンカ・バシリオ フー・ヤン ボクシング モーリス・アベビ リース・マクラーレン ルンピニー ヴィクトリア・ソウザ 松嶋こよみ 海外 澤田千優 秋元皓貴

【ONE FN22】本戦2戦目、グホンジョン戦1カ月前に澤田千優が話していたこと「油断せず、フィニッシュ」

【写真】収録は3週間前、澤田の打撃は伸びしろばかりだが、その伸びが期待される打撃を使うことが絶対でないのがMMAの面白さ(C)SHOJIRO KAMEIKE

3日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN22で、澤田千優がノエル・グホンジョンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

今年に入りONE本戦契約を得た澤田は、3月にONEアトム級5位のジヒン・ラズワンを判定で下した。前日計量をクリアできず、ハイドレーションテストもクリアできなかったなかで迎えたラズワン戦。澤田以上に体重をオーバーしていたラズワンに勝利した澤田は、その戦いの中で何を得たのか。改めてラズワン戦を振り返るとともに、グホンジョン対策も語ってくれた。


――1カ月前の試合になりますが(※取材は4月8日に行われた)、ラズワン戦の勝利おめでとうございます。

「ありがとうございます!」

――ONE出場は約1年振り、本戦契約の初戦となりました。改めて感想を教えてください。

「当然のことではありますが、ラズワン選手は今まで戦ってきた相手よりもパワーがありましたし、レベルも高かったです。これからもONEでレベルの高い相手と戦えることはワクワクしています。ランク5位のラズワン選手があれだけ強いのであれば、その上にいるハム・ソヒ選手やチャンピオンのスタンプ選手は、もっともっと高いレベルにいる。私もそのレベルの選手になれるように頑張らなきゃ、って思いました」

――勝利は勝利ですが、試合前の計量とハイドレーションテストはクリアできませんでした。どのような状況だったのでしょうか。

「やはりハイドレーションテストで難しい面はありました。今回の要因としては、提出の際に尿が出なかったことです。体重は予備計量でクリアしているかどうかは分かりますよね。でもハイドレーションテストの尿は……数値的なものは分からないので、クリアできるものかどうか色で判断していたんです。『今のは濃かったかなぁ』と考えたりしていると――」

――結果、提出のタイミングで尿が出なくなってしまったと。澤田選手がそのような状態にあるなか、ラズワンはハイドレーションテストをクリアしたものの、体重は2キロオーバーでした。

「相手のほうが先に計量を終えていて、ハイドレーションテストはクリアしていたから、体重を落とすのは諦めたのか……。私はクリアするために3時間ぐらい計量会場にいたのですが、ラズワン選手はもう戻ってきませんでした。

ただ、私も計量オーバーしているので、試合を拒否することはできなかったです。どちらもオーバーしているから平等である、という捉え方でした。さらにONEのルールではハイドレーションテストが優先されるので、あとはキャッチウェイトで戦うしかなくて」

――計量オーバー、ハイドレーションテストの失敗は試合に影響を及ぼしましたか。

「コンディションも良く、作戦を変えることはなかったです。ただメンタル面については……。小さい頃から体重に関してはシビアに考えていて、今回は『やってはいけないことをやってしまった』と考えました」

――……。

「でもセコンドの良太郎さんや松嶋こよみさんから『ここで泣いていても仕方ない。あとは勝つしかない。勝って状況を変えよう』と言われて、気持ちを切り替えることができました」

――確かに試合が成立すれば、あとは戦うしかありません。その点は海外の選手はハッキリしているように思います。

「あぁ、そうですよね。『何が悪いの?』というぐらいの感じの選手もいますし」

――試合では1Rに攻め急いでいる印象を受けました。それは計量オーバーが何か関係あったのでしょうか。

「計量オーバー云々ではなく、私の場合はよくあることなんですよね。もちろん良いことではないですけど(苦笑)。突っ込みすぎちゃったり、良いポジションを取りたいという気持ちが出すぎて、体が前のめりになってしまう。結果、三角に入られたりとか。

でも視野が狭くなることはなく、セコンドの声も全て聞くことはできていました。だから自分の中では冷静に戦うことはできていたんです。2R、3Rと進むにつれて落ち着きは出てきたと思います。でも視ている側からすれば、ヒヤヒヤしてしまう内容になりましたよね」

――2Rから何か変わったというのは、1R終了後のインターバルでセコンドからどのような声を掛けられたのでしょうか。

「まずスタンドの攻防は悪くない。だから安心して相手の動きを見ながら、ミットで練習したとおりにフェイントをかけて、タイミングが合えばテイクダウンに行け――という指示でした。そう言われて『いつも練習でやっていることが通用する相手なんだ』と思うことができて、私もいつもどおりの試合運びができたのかなって思います」

――ラズワンの打撃をかわしたり、相手に打撃を出させないようにしてテイクダウンに入る。それがチーム・アカツキのミット練習でやってきたことの成果だったのでしょうか。

「その成果が出た――と言っていいのでしょうか。あの試合内容であれば」

――そう言える試合内容だったと思います。

「ありがとうございます。しっかりとスタンドの攻防をしつつ、自分の良いところを出せたのは良かったですね。それが1Rだけでなく2R、3Rも続けることができましたし」

――一方で、ONE本戦契約の初戦として一本勝ちできず悔しいのか。あるいは勝つことができてホッとしているのか、どちらでしょうか。

「フィニッシュはしたかったです。でも相手のレベルが高いことは分かっていたし、まずは勝たないといけないっていう気持ちのほうが大きくて。もちろんフィニッシュして、目立つ試合をしなきゃいけなかったとは思いますが、まずは勝てたこと――しかも完封できたので良かったとは思っています。ファイターとしては完封したうえでフィニッシュすると、高望みしないといけないんでしょうけど(苦笑)。ただ、何より勝てて安心しました」

――前回の試合から2カ月のスパンでオファーが来たということは、ONEから評価してもらえているとのではないでしょうか。

「評価してもらえていると嬉しいです。特に前回はランキングに入っている選手に勝ったので、『サワダってどんな選手なんだ!?』と気になってくれているんじゃないかという手応えもあります。ラズワン戦の直後に、会場の廊下でマッチメイカーの方とすれ違って。その時に『おめでとう! またすぐ試合できるかい?』と訊かれたんです」

――おぉっ!? それは凄いですね。

「その時点では即答できなかったんですけど、帰国してからONEジャパン経由で正式なオファーが届いて、今回の試合が決まりました。やっぱり勝っただけじゃなく、すぐ次のオファーが来たことも安心できた理由でしたね」

――ラズワン戦と同日にグホンジョンはヴィクトリア・ソウザに判定勝ちを収めています。ONEとしても同日に同じ階級の試合で勝った者同士の試合は組みやすかったでしょうね。

「そのほうが選手側もそうですし、観ている人にとっても分かりやすいですよね。次の試合が想定しやすくて」

――ご自身の試合前に、グホンジョンに対して「勝てば次はこの選手かなぁ」と意識しましたか。

「絶対にこの選手と対戦するだろうとは思っていなかったです。でも体の大きさや動きも近い部分があって。控室も同じだったのでグホンジョン選手を見ながら『やっぱりラズワン選手は大きいなぁ』と考えていました(笑)」

――アハハハ。確かに澤田選手、グホンジョン、そしてソウザはフレームも近かったですね。ただただラズワンがONEアトム級の中では大きすぎるという。

「グホンジョン選手の試合を視て、MMAファイターとして全てできるというよりは柔道ベースで腰が重く、一発一発のパンチに体重が乗っていると思いました。一発もらったら危ないなという印象です。足さばきや組みついた時の投げも無意識でやっているように感じますね。あとはスイッチせずに自分の構えを貫きながら前に出てくるタイプなので、そこは警戒しつつ、私も相手の得意な部分に付き合わず戦いたいです」

――グホンジョンの特徴として相手がテイクダウンに来た際、自身がどんな体勢でもカウンターで投げてきます。今まであのようなタイプはいなかったのではないですか。

「今までは相手が投げのムーブに入ったとしても、その前に私が組みきっているからテイクダウンできていました。グホンジョン選手は投げの体勢に入るまでのスピードが速いので、警戒しないといけないですね。特に相手が投げの体勢に入れないよう、私から動いていきたいです。

あと、たとえば私の体が浮いてしまっていると、相手は投げやすくなってしまうじゃないですか。そこは気をつけて丁寧に倒していきたい。それとMMAなので、相手の意識を投げ以外に散らすことができるような打撃を出していきます」

――なるほど。では最後に、次のグホンジョン戦への意気込みをお願いします。

「2戦目で、まだまだ世界に強い人はたくさんいます。油断せず、フィニッシュして『この選手の試合を見たい』という勝ち方をして日本に帰ってきたいです」

■放送予定
5月4日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

■ ONE22対戦カード

<ONEムエタイ女子世界ストロー級選手間試合/3分5R>
[王者]スミラ・サンデル(スウェーデン)
[暫定王者] ナタリア・ディアチコワ(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アクバル・アブデュラエフ(キルギス)
ハリル・アミール(トルコ)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シンサムット・クリンミー(タイ)
ドミトリー・メンシコフ(ロシア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
モーリス・アベビ(スイス)
ジャン・リーポン(中国)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ウェイ・ルイ(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン(豪州)
フー・ヤン(中国)

<キック・ライト級/3分3R>
ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)
ボグダン・シュマロフ(ブルガリア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
澤田千優(日本)
ノエル・グホンジョン(フランス)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
トンプーンPK・センチャイ(タイ)
ザガリア・ジャマリ(モロッコ)

<サブミッショングラップリング132ポンド契約/10分1R>
市川奈々美(日本)
ビアンカ・バシリオ(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ショーン・クリマコ(米国)
ホシュエ・クルス(メキシコ)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN12   ウ・ソンフン シェ・ウェイ タン・カイ チャンネル リース・マクラーレン ルンピニー ワン・シュオ 中国武術 若松佑弥

【ONE FN12】若松佑弥と対戦、リアル嵩山少林寺MMA戦士シェ・ウェイ「新しい面を見てもらえる」

【写真】 後列右端がシェ・ウェイ。左から2人目はONE世界フェザー級王者タン・カイ。ジムごと、タイに移動。そりゃあ強くなっているだろう……(C)ONE

15日(土・現地時間)にタイはバンコクのルンピニースタジアムでONE FN12「Superlek vs Khalilov」が開催され、シェ・ウェイが若松佑弥と対戦する。

両者は昨年9月に戦うことが決まっていたが、シェの負傷で若松の対戦相手はワン・シュオに変更され──しかも体重オーバーで試合は流れた。若松はその後、11月大会で韓国のウ・ソンフンに敗れる波乱が起こり、9カ月振りの再起戦でシェ・ウェイと拳を交えることになった。

そのシェ・ウェイは実現しなかった若松戦以前に、リース・マクラーレンにRNCで敗れるなど、絶対的な打撃の強さの裏に絶対的に組み技が弱点であった。しかし、今の彼はレスリングとグラップリングにも相当な自信を持っている。その要因を尋ねると、まさに躍進中国MMAの経済力を見せつけるような事実が垣間見られた。

同時に中国武術の伝統の象徴といえる嵩山少林寺での修行経験があるなど、今はタイ在住のシェ・ウェイは伝統と経済力を兼ね備えた──C-MMAファイターの怖さが集約されているといっても過言でないファイターだ。


──インタビューを受けてくれてありがとうございます。

「自分の方こそ、インタビューをしてくれて感謝しています」

──来週の土曜日に若松佑弥選手と対戦します。今の気持ちを教えてください。

「しっかりと準備できているから、凄く楽しみだよ」

──若松選手とは昨年9月に対戦予定でしたが、欠場となりました。

「試合のための練習中にケガをしてしまって。だから、1年も試合ができなかった。ケガをしたのはタイでの練習中で、それから中国に戻って半年間治療に専念していたんだ。今年の初めになって、ようやくトレーニングを再開したよ」

──シェ・ウェイ選手に関して、以前から一つ気になっていたことがありました。ONEでは少林ファイターという紹介もされていて、修行僧の恰好をした写真も見ました。あれは嵩山少林寺で修行をしていたということですか。

「そうだよ。撮影のためとかでなく、本当に嵩山少林寺(ソンシャン・シャオリン・スー)で修行をしていた時のもので。自分は少林寺で4年間過ごしていたんだ」

──!!! 4年も少林寺で修行をしていたのですか。

「修行は最初の3年間で、最後の1年は指導をしていた」

──少林寺のデモンストレーションをパリで観たことがあったのですが、もの凄くアクロバチックなショーであって、ファイトと共通点があるとは思えなかったです。

少林寺武術ショーは少林寺の商業的な活動で、世界各地で公演が行われている。

「あれは一つの側面で。実際にあのような動きを身に着けることで自分の体の機能をよく理解し、より思ったように動かせるようになるんだ」

──つまりはコーディネーションですね。

「そう。それに少林寺では伝統的な武術(ウーシュウ)の稽古だけでなく、散打の練習もしっかりとやっている。この2つを続けてきたことで、ボディ・コーディネーションという面は絶対的に成長できた。

MMAはあらゆるスタイルの競技が融合されている。そのなかで武術の業が生きるケースも当然ある。加えて少林寺での経験により、心が鍛えられた。少林寺では1日に4度の修行の時間があるからね。まず朝の5時に最初の修行が始まり、山中を駆け回るんだ。

嵩山は一つの山でなく、山岳群で3つの高峰の一つである小室山の麓に少林寺はあり、小室山は小室36峰と呼ばれている。古代より道教、仏教、儒教の聖地とされている。

そして午後からは技術や動きの修行が2度行われている。あの修行の日々は自分の心身を鍛え上げ、当然のようにMMAに必要な一つ一つのテクニックに生かされている。少林寺の修行で自分は、ずっとタフになれたよ」

──もの凄く興味深い話です。では、若松選手の印象を教えてもらえないでしょうか。

「ユウヤは既にタイトル挑戦経験のある優れた選手だ。それに自分は弱い相手とは試合をしたくない。それでも、ユウヤの弱点は見つけているよ」

──これまで常にKOパワーのある打撃を見せてきましたが、正直なところをいえば過去に敗れた試合では組み技という面で課題が見られたと思います。若松選手は今やテイクダウン能力の高い総合的なファイターですが、その辺りをどのように考えていますか。

「自分がケガをした後、シンジャン・ファイトジムのオーナーがジムをチンタオからタイに移すことを決め、パタヤに新しいジムを創ったんだ。そしてロシア人コーチを招聘してくれて、自分のレスリングとグラップリングの技術力は凄く伸びている。だから、次の試合では新しい面を対戦相手だけでなく、ファンにも見てもらえることになるだろう。

もともと打撃に関してはユウヤよりも、自分の方が上だと思っている。そこにレスリングとグラップリングが成長した。試合がどうなるのか、楽しみにしてほしい」

──若松選手に勝つ自信は、十分にあるようですね。

「100パーセントだ」

──では、若松選手との試合ではどのような姿を見せたいと思っていますか。

「自分にはレスリングとグラップリングという弱点があった。その2つの局面で自分が如何に強くなっているかを皆に見て欲しい。ユウヤは素晴らしいファイターなので、きっと良い試合になるから楽しみにしてほしい。楽しめる試合になるよ。もちろん、日本の皆にとってもね」

──押忍。ありがとうございました。

「自分の方こそ、日本のファンに知ってもらえる機会を与えてもらって凄く嬉しい。ありがとう」

■放送予定
7月15日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

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【ONE FN10】ヒザで優位に立ったDJがユナニマスでミキーニョを下し、勝ち越し&フライ級王座防衛

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
Def.3-0
アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

王者DJ、挑戦者ミキーニョの3度目の対戦。スイッチしながら距離を詰めるDJが左右ローを散らす。ミキーニョもプレスをかけるも、すぐにDJがミキーニョにケージを背負わせる。サークリングしながらローを繰り出すDJに対し、ミキーニョは右の前蹴りで詰めていく。ミキーニョの左ミドルを受けたDJは、変わらずサークリングしながら左右ローを見せる。

DJの右ジャブに対して、右ストレートを合わせたミキーニョ。DJの右ローをすくい上げると、一気に距離を詰めたが、DJがケージを背負いながら離れた。しかし残り2分で前に出たDJが、そのままミキーニョをケージに追い詰める。しかしミキーニョが左腕を差し上げ、DJケージに押し込みながらヒザで削る。

ミキーニョが内股を繰り出すも、DJは倒れず。レフェリーがアクションを促し、残り20秒でブレイク。DJの左ミドルをミキーニョがキャッチした以外は、ローの打ち合いで初回を終えた。

2Rは互いにペースアップ。DJが距離を測りながら左右のローを当てる。ミキーニョはDJのローに右ストレートを合わせた。DJも距離を詰めて右クロスを狙うが、ミキーニョはケージづたいに下がった。組み合いになり、ミキーニョが右ヒジを見せる。さらにケージ中央でミキーニョが左フックを当てると、DJがフラつく。

ケージ中央でテイクダウンに失敗したミキーニョは、ケージ際での差し合いを選択する。両腕を差し上げているのはミキーニョだ。DJをケージに押し込みつつヒザで削る。DJが右フジを打ち込みながら離れた。しかしミキーニョが再びDJをケージに押し込み、ヒザで削る。DJは肩パンチを返している。

切り返したDJがダブルレッグでミキーニョに尻もちを着かせた。しかしミキーニョが立ち上がり、ケージ中央に戻ってこのラウンドが終了した。

3R、DJのローに対してミキーニョがワンツーを繰り出す。さらにDJの蹴り足をキャッチしたミキーニョがDJをケージに押し込む。離れたミキーニョに対し、スイッチしながら近づくも、ローをキャッチされてしまう。ケージ際での差し合いでは、ミキーニョが右のオーバーフックでコントロールする。DJが切り替えると、ミキーニョが右ヒジを繰り出す。ミキーニョの右ストレートを受けたDJ、ミキーニョのシングルレッグに対してヒザを突き刺した。ミキーニョの動きが一瞬止まる。

両者が立ち上がり、ケージ際での削り合いが続く。前に出て来るDJの左右フックを当てるミキーニョ、しかしDJが首相撲からボディにヒザを突き刺す。ミキーニョもDJのボディロックからのテイクダウンを防ぎ、ヒザを受けながら離れる。DJはミキーニョが距離を詰めて来ると左テンカオへ。ミキーニョはシングルレッグで組みつくが倒すことはできない。反対にDJが組んでミキーニョをケージに押し込んでいった。

4R、変わらずスイッチしながら距離を詰めるDJの顔面に、ミキーニョが左ストレートを当てた。そのあとはDJが距離をコントロールし、キャッチされない引きの速い左ミドルをミキーニョのボディに叩き込む。ケージ際の差し合いは、首相撲でヒザで削り合うが、レフェリーがブレイクをかけた。

ヒジから中に入るDJ、差し合いでミキーニョが下がったところにノーモーションで左跳びヒザを狙う。さらにケージにミキーニョを押し込むと、掌底も織り交ぜて削るDJ。ミキーニョがケージ際で押し込んでくるも、右腕を差し入れてヒザで削り続ける。最後はミキーニョを捌いてパンチを浴びせていく。ミキーニョは構わず組んでいった。

最終回、DJの左右フックがミキーニョの顔面を捉える。下がるDJに対し、右スピニングバックキックを見せたミキーニョは、跳びヒザも繰り出したが、これはDJにキャッチされてしまった。ケージ際の差試合でヒザとヒジで削る両者、離れたミキーニョの右ストレートの打ち終わりにDJが組みつき、ケージ際での差し合いへ。

DJがシングルレッグでミキーニョに手を着かせる。ケージ際の差し合いからパンチを打ち込むミキーニョ。しかしDJがケージ中央で左右のフックをクリーンヒットさせる。距離が近くなると、どうしても組んでしまうミキーニョは、DJをケージに押し込みながら顔面にヒザを受けてしまう。

ボディロックから声を挙げてテイクダウンを狙ったDJに対し、ディフェンスしたミキーニョがケージ際へ。レフェリーがブレイクをかけ、ケージ中央に戻った両者は見合って試合を終えた。

裁定はユナニマスでDJが勝利。フライ級王座の3度目の防衛に成功し、ライバルとの対戦成績を2勝1敗とした。試合後のインタビュー中に、この日リース・マクラーレンに勝利しているカイラット・アクメトフがケージインしてフェイスオフへ。次はアクメトフを相手に防衛戦を行うことになるのか。


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【ONE FN10】MMA王者デリダー組み技戦、タイ・ルオトロ─02─「コンバット柔術ルール? 悪くない」

【写真】ナチュラルでも、こうなれる (C)ONE

既にイベントが開始されているONE FN10「Johnson vs Moraes 3」でONE世界ミドル級王者ライニア・デリターと対戦するタイ・ルオトロ・インタビュー後編。

若年層にも蔓延しつつあるステロイド使用に警鐘を鳴らしたタイ&ケイドのルオトロ兄弟がアグレッシブなグラップリングに関して熱弁を振るった。

<タイ・ルオトロ・インタビューPart.01はコチラから>


──と同時に参加型のグラップリングや柔術ですら、勝利を手にするために禁止薬物に手を染めるなか、タイやケイドたちはグラップリングがプロスポーツとしてよりメジャーになり、競技生活によって得るモノを増やそうと努力をしている。そして、そのような世界が実現するとより禁止薬物を使用する選手が増えることも容易に想像できます。

「だから、僕らのようなナチュラルな選手がジューサーを破ることで、子供達の手本になりたい。僕らが子供のとき、いつだって好きな選手はディアス兄弟だった。彼らは爆発力がもっともある選手じゃなかった。でも、ストロイドを打っている選手を相手に最高のパフォーマンスを見せていたから」

ケイド 今の柔術界はジュベニウでもステロイドを使用しているティーンがいる。僕らはステロイドを使わず、自分の力でもやれることを彼らに見せたいと思っている。

──ところで柔術家同士の対戦は両者が防御力に優れ、重厚な攻防になる一方で取られないことを第一に考える選手が多い。そのためにONEでは柔術家とMMAファイターやサンビストとの対戦を増やしているようにも見受けられます。柔術家同士の対戦が、一般受けするようなエキサイティングな試合になることは難しいでしょうか。

セレモニアル・フェイスオフでシングルレッグを仕掛けて、大笑いしたタイ。楽しんでいる

「柔術は退屈な試合にいくらでもある。

それは今言ったように守り重視だからだ。対してMMAファイターはより攻めてくる。今回の試合でもライニアは絶対に攻めてくるだろう。だから僕は彼をコールアウトしたんだ。観客の皆にとって、良い試合ができる相手だから。彼の攻めのプレッシャーのなかで、僕はベストを尽くして戦う」

──ケイド、6月にはトミー・ランガカーを相手にライト級王座の防衛戦が控えています。ランガカーもサンビストやMMAファイターと戦う時はアグレッシブに攻めるかと思います。その一方で、ケイドを相手になるとそのリスクを背負ってくるのか。

ケイド 僕らはいつだってフィニッシュして、エキサイティングな試合をしたいと心掛けている。だから、そこがいつも問題になってくるんだ。トミーは柔軟で強いガードファイターだ。マテウス・ガブリエル戦と似てくることも十分にある。でも、僕が一本勝ちを狙うことは間違いないよ。

──高い防御力を生かして攻める。それが一番の理想かと思いますが、前回のタミー・ムスメシとビア・バシリオ戦ではレフェリーが一瞬のスクートにブレイクを掛けるシーンが続きました。あれはあれでレフェリーが試合に介入し過ぎで、見ていて気持ちの良いモノではなかったです。

「座っている選手を立たせるのは、悪いことじゃないと思っている。僕らはアルティメット・スク―ティング・チャンピオンシップを戦っているわけじゃないから(笑)」

──アハハハ。

ケイド そうでしょ?(笑)。座って、何も起こらないモノを見たがる人はいない。

「確かにガードワークからは素晴らしい技が繰り出される。そこからアタックする場合はね。そういう美しい動きが見られるのは楽しいよ。でも、何をしないのならレフェリーが立たせることは問題ないと思う。なぜ、皆がガードを取るか。それはパスガードが難しいから。安全に戦いたいんだ」

ケイド だからガードって呼ばれているんだよ。

「多くの選手がガードを駆使し、時間とにらめっこという退屈極まりない試合をしようとする。テイクダウンでなく、座った選手を立たせるのは悪くない。ただし、そこに至るまでにレフェリーももう少し展開を見ても良いんじゃないかと思う」

──ハーフを取って足に触れているのに、ブレイクを命じたこともありました。そうやって立たされ続けるということは注意が入っているのと同じで。でも勝ったのはタミーだった。これはもう見ている人が戸惑うばかりです。なぜ、評価された動きをしているのにブレイクが入るのかと。

「それはそうだね。ガードから攻撃も柔術の醍醐味だから」

ケイド 攻めようとガードを一方が取り、また上の選手も攻めようとすることで攻防が生まれる。そうでない展開なら、ブレイクを命じるべきだよね。攻める気がないなら、立たせれば良い。

──ADCCでは逆にスクートした選手から、上の選手が3歩以上離れるとペナルティが与えられています。

「そうペナルティだ。MMAだと下になった選手が、ただ柔軟性を生かして防御に徹するなら──上の選手はパンチを落とせるよね。柔術はそれが許されない。だからさ、コンバット柔術のように下の選手が何もしないなら、掌底をバンバン入れてやれば良いんだよ(笑)。そうすれば、上の選手はもっと攻めやすくなる。僕らはエキサイティングな試合がしたいから、防御に徹せられるとイライラすることは確かだからね」

──ルオトロ兄弟はコンバット柔術の実現をチャトリに提言しますか(笑)。

「それは悪いアイデアじゃないよ(笑)」

ケイド ライニア・デリダーとコンバット柔術で戦えば良いんだよ(笑)。

──タイ、ケイド、いつもありがとうございます。最後に日本のファンに一言お願いします。

「モシモシ。アリガト。いつも、応援ありがとう」

ケイド アリガト。サヨナラ!!

■放送予定
5月6日(土・日本時間)
午前8時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN10対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] デメトリウス・ジョンソン(米国)
[挑戦者] アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] エドガル・タバレス(メキシコ)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] オサマ・アルマルワイ(イエメン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アリス・アンダーソン(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)

<<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
セイジ・ノースカット(米国)
アフメド・ムジタバ(パキスタン)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ファン・ロン(中国)

<サブミッショングラップリング・ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/10分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
タイ・ルオトロ(米国)

<ムエタイ131ポンド契約/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ディアンドラ・マーティン(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
リース・マクラーレン(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
オク・レユン(韓国)

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MMA MMAPLANET o ONE カイラット・アクメトフ キック リース・マクラーレン 平良達郎

【ONE FN】パンチを当ててTD&コントロールのアクメトフが、マクラーレンを掌の上で躍らせ完勝

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
Def.3-0
リース・マクラーレン(豪州)

サウスポー同士、マクラーレンが右ジャブを伸ばす。右ミドルを入れたアクメトフは、カーフをキャッチしにいく。足を抜いたマクラーレンに対し、フックで距離を詰めたアクメトフが一気に組みついてバックへ。正面に回るとボディロック&ヒザ蹴りから、大内刈りでテイクダウンを決めたアクメトフが、一気にパスを決めて抑え込む。ガードに戻したマクラーレンは背中を譲って立ち上がる。

前方に崩されたマクラーレンの前転にも、アクメトフはトップを譲らない。ケージ中央でトップコントロールを続けるアクメトフは、一度は立ち上がるがすぐにガードの中に戻りエルボーを落とす。左で殴り、右エルボーを打ちつけるアクメトフが左足を抜き、潜るマクラーレンにエルボーを入れて時間となった。

2R、左を伸ばしたマクラーレンに対し、フックから右ミドルをアクメトフが蹴る。マクラーレンは左カーフ、続くジャブにアクメトフがテイクダウンを合わせる。ボディロックで押し込み、ウィザーのアクメトフを後方に投げたが、頭から落としたとは判断されなかったようだ。

すぐに試合はスタンドに戻り、マクラーレンはオーソに構える。組みを切ってヒザを入れたマクラーレンだが、そのまま押し込んだアクメトフがダブルアンダーフックへ。マクラーレンは左を差し返して離れると、思い切り右フックを振るう。ジャブから左ローのマクラーレンが左ローを蹴るが、左フックを被弾する。アクメトフは左右のフックを振るい、左フックを見せる。組みに行ったマクラーレンが離れ、アクメトフが左オーバーハンドを当ててダブルレッグを決める。

ここもウィザーで立ち上がったマクラーレンだが、アクメトフはワキを潜ってバックへ。マクラーレンが胸を合わせるとアクメトフは、距離を取って時間を迎えた。

最終回、オーソから左カーフを蹴ったマクラーレンは、左ハイを受けそうになる。左ジャブに組んでいったアクメトフ。ここはマクラーレンが右を差して耐えるが、そのままケージに押し込まれてテイクダウンを許す。足を束ねたアクメトフが、右にパスをして背中をマットにつけさせた。

盤石のアクメトフはケージキックからのシングルを切ると、がぶってヒザを入れる。必死に離れたマクラーレンは直後にシングルを仕掛けられ、足を抜いてもケージに押し込まれる。ヒザを突き刺して離れたアクメトフは、距離を詰めていく。なぜか、ここでアクションの声が掛り、アクメトフは右フックからダブルレッグへ。切ったマクラーレンに対し、左腕を差してフックを入れたアクメトフがケージに押し込み。最後は時間まで、思い切りパンチを振るうという完璧な試合を見せたアクメトフが文句なしの判定勝ちを収めた。

エレベーションMMAで平良達郎とも練習をして来たアクメトフは、全くスタミナが切れることがなかった。


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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN10 UFC アドリアーノ・モライシュ アリス・アンダーソン オク・レユン オンラ・ンサン カイラット・アクメトフ キック ジヒン・ラズワン スタンプ・フェアテックス ゼバスチャン・カデスタム タイ・ルオトロ チャンネル デメトリウス・ジョンソン ボクシング マイキー・ムスメシ ライニア・デリダー リース・マクラーレン ロッタン・シットムアンノン ロベルト・ソルディッチ ローウェン・タイナネス ローマ・ルックンブンミー

【ONE FN10】米国デビュー、アジアの顔スタンプ・フェアテックス「しっかり踊って、打撃も見せる」

【写真】アジアン・グッドシェイプなスタンプに対し、アンダーソンのバキバキさがアメリカン (C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)、コロラド州ブルームフィールドの1stバンク・センターで開催されるONE FN10「Johnson vs Moraes 3」でスタンプ・フェアテックスが、アリス・アンダーソンと対戦する。

アジア在住アジア人MMAファイターとして、今大会唯一のメインカード出場となるスタンプ。いわば米国路線で、アジアの顔として活躍するスタンプは米国デビューに向け、相当にダンスに力を入れていることが伺えた。


今回はいつにも増して「マイペンライ」さが目立っていたスタンプ

──アリス・アンダーソンと今週土曜日に対戦します。今の気持ちを教えてください(※取材は1日に行われた)。

「ONE初の米国大会で戦うこと、米国で初めて試合をすることが凄く嬉しいわ」

──アジアの時間帯から、時差の大きな米国での試合に向けてコンディションの方はいかがですか。

「標高の高いデンバーに慣れるために、4月9日にやってきて。試合まで1カ月をデンバーで過ごしてきたけど、最初の1週間は時差ボケが大変だった。一晩中眠ることができなかったり。それに息もすぐに切れて、練習に慣れるのが大変だった。そこも2週目から徐々に大丈夫になってきて、今では普段と変わりなく練習できるようになったわ」

──試合前、最後の調整をデンバーで行ってきたということですが、どのジムで練習してきたのでしょうか。

「イーストン・ハイ・アルティトゥードMMAで練習させてもらって。UFCファイターも多くいて、私に必要な技術なんかを指導してもらった。スパーの相手が、私に何が必要かも指導してくれた。レスリングに関してテイクダウンはできないけど、私も懸命にやれば倒されなくなったし。レスリングに対応できるという自信がついた」

──食事の方はどうですか。体重を落とすには、米国は糖質が多い食事が溢れていますが。

「スーパーマーケットで買い物をして、自炊していたから問題なかったわ。この1カ月はトレーニングとスーパー、ダンスの練習、そして料理の連続で1日が終わった感じだった(笑)」

──アハハハ。ところで前回の試合はミックスファイトで戦う予定から、スーパーガールとキックボクシング戦に急遽変わりました。2年5カ月振りの立ち技のみの試合を戦ってみて、どのような想いでいましたか。

「私はアトム級で、彼女はストロー級だから違いはあったけど、練習でずっとムエタイを続けているから問題はなかった。ただ急にルールも相手も変って、少しナーバスにはなっていたけど。ムエタイのトレーナーもいないなかで勝てたので、私にとっては凄く意味のある試合になったわ」

──ところでタイではローマ・ルックンブンミー、ジヒン・ラズワンと一緒の写真をSNSにアップしていましたね。両者とタイを出るまでは練習していたということでしょうか。

「今回の試合のため、2人はフェアテックスに来て私をサポートしてくれた。ローマは10日間、ジヒンとは1カ月一緒に練習をし、練習以外の時間でも彼女たちのトレーナーも交えて色々と話すことができて凄く良かった」

──UFCのローマとONEのスタンプの合体は、タイMMA界のドリームタッグです。

「ローマは経験豊かだし、学ぶべき点も多かった。指導者が違うから別のテクニックを持っていて。私の方が少し小さいけど、本当に良い練習ができたわ」

──米国で戦うことでもアドバイスがありましたか。

「米国で戦うことに関してアドバイスはしてもらっていないけど、戦い方についてはフットワークをもっと使った方が良い、動きを止めないでというアドバイスをしてもらった。あっ、それと米国は税金が高いから大変だって教えてくれた(笑)」

──アハハハハ。ではアリス・アンダーソンの印象を教えてください。

「身長が高くて、リーチも長い。グラウンドでも戦えて腕十字が得意ね」

──スタンプは、どこにアドバンテージがあると考えていますか。

「ダンスよ。私の方がずっと上手く踊れるから(笑)」

──……(苦笑)。

「それは冗談で。背が高く、リーチも長い彼女と戦うには打撃に代わる攻撃も考えているわ。スタンプ・フェアテックスとは何者なのか。米国のファンに覚えてもらえるよう、しっかりとダンスを踊って(笑)、打撃のスキルを見てもらう。米国だけでなく、タイのファンも絶対にガッカリさせたくないので。ダンスの練習もしっかりとやってきたから」」

■放送予定
5月6日(土・日本時間)
午前8時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN10対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] デメトリウス・ジョンソン(米国)
[挑戦者] アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

<ONEムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン(タイ)
[挑戦者] エドガル・タバレス(メキシコ)

<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/12分1R>
[王者] マイキー・ムスメシ(米国)
[挑戦者] オサマ・アルマルワイ(イエメン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
アリス・アンダーソン(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)

<<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
セイジ・ノースカット(米国)
アフメド・ムジタバ(パキスタン)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
ファン・ロン(中国)

<サブミッショングラップリング・ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/10分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
タイ・ルオトロ(米国)

<ムエタイ131ポンド契約/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ディアンドラ・マーティン(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
リース・マクラーレン(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
オク・レユン(韓国)

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【ONE FF09】金曜ファイト前。和田竜光がイエローカードについて語る「レフェリーは……」

【写真】トップ戦線と絡むために必勝のルンピニーでの一戦だ(C)MMAPLANET

明日17日(金・現地時間)にタイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fight09に和田竜光が出場し、アーネスト・モンティーリャと対戦する。

本戦契約の和田が、ONEの要請を受けてルンピニーで戦う。昨年6月のカイラット・アクメトフ戦を落とした和田が、仕切りなおしの一番を前にして──イエローカードの提示が目立ってきた現状に対し、発言。そのMMA哲学が伺える言葉だった。


――まず、昨年6月のカイラット・アクメトフ戦。和田竜光のMMAの妙の部分で勝たないといけない相手に敗れた。押し切れられたという印象が今も残っています。

「そうですね。持っているモノで勝負して勝てるとは思っていたのですが、やっぱり……なかなか強かったですね。もう一つ、実力が足らなかった感じです」

──あのテイクダウン力を見ると、和田選手がストロー級転向を視野に入れていたのが、現実味を帯びてきたかと思っていました。

「う~ん、パワフルさはありましたけど、勝負できないとは全く思わなかったです。テイクダウンはされちゃったんですけど、最初からされると思っていました。ラウンド毎に残り時間が少なくなると、アタックしてくることも分かっていましたし。それが彼のスタイルなので。

分かっていてもトップを取られたのですが、ONEの裁定ってトップを取られたからどうだっていうのはあるじゃないですか?」

──ハイ。

「上からのアタックも別に食らいはしなかった。ただ、スタンドでもう少し僕の方がダメージを与え、こっちにアドバンテージがある展開にしてかったけどできなかった。そこが敗因ですね。

こっちの持っているカード。出し方次第で、もう少し打撃で優位に進めることができたんじゃないかなって、試合を振り返って思うところです。やっている時はいっぱいいっぱいだったんですけどね」

──リース・マクラーレン戦、ダニー・キンガド戦に関して和田選手自身は、負けにカウントしない敗北でした。アクメトフ戦は、どのように捉えていますか。

「ギリ負けた試合ですかね(笑)」

──アハハハ。

「フラットに見てみても、ギリ負けました。ダメージを与えられたわけじゃないけど、削り合ってお互いにしんどかった試合で向うの必死さも、めっちゃ伝わって。特に3R目はこっちがガンガン行かないといけないラウンドなのに、向うの気合のクリンチで手数が出せなかった。

それは自分も削られていたから。そこまでの展開で互いに疲れていて。そういう厳しい試合になることは分かっていたのですが、スタンドで有利に立つという見立てが上手くいかなかったです」

──そういう敗北を経験すると、何か新しいモノを採り入れようという気持ちが芽生えてきたりするものなのでしょうか。

「全くなっていないです(笑)。僕の1週間、今いる環境、練習環境や生活リズム、自分のコンディション面も含めてベストだと思っています。これ以上練習を増やすと、多分体が追いつかない。そのなかで良い練習をしているので、これで上げていく。苦手なこととか一切やっていないです。嫌いなことはやらず、好きなことを伸ばしていく。ここしばらく、ずっとそうやってきました。

階級に関していうと、変えるタイミングもありました。でも、カイラットにやられて悔しいんですよね。やり返したい……カイラットにやり返したいというんじゃなくて、フライ級で通用しなかったから階級を変えるというのが、自分のなかで嫌で」

──う~ん、勝手ながら和田竜光✖ジャレッド・ブルックス──見てみたいですねぇ(笑)。

「特にやりたい選手っていないんですけど、ブルックスはやってみたい選手です。ただ、俺が誰とやりたいとかって言える立場ではないので。提示された選手、全員とやるっていう姿勢ですね。勝って、立場が変わってきたらそういう発言もできると思います。カイラットに負けて、生意気なことは言えないです。

階級を変えるのは、本当に自分の気分で。カイラットに負けて、『俺、フライじゃ無理だ。階級変えよう』と思ったのなら、パッと階級を変えていたと思います。それが、もうひと頑張りで勝てるというのがあると……。通用しないと認めるのは、嫌で。この状況で階級を変えるのは嫌ですね。でも、これで勝ってポーンと階級を変えたいと思うかもしれないです」

──対戦相手のモンティーリャですが、10年前にPXCのフィリピン大会で試合を見たことがあって……当時の印象では一生懸命、粗くてしょうがないMMAをやろうとしているというような感じでした。

「僕もYouTubeに落ちている、きっと3年ぐらい前だろうけど直近と思われる試合のダイジェストを視ました。凄く雑なんですけど、仕掛けたがり屋さんの極めたがり屋さんで。でも、雑過ぎてスクランブルになってしまう。そういう印象です」

──本当に勝って貰わないと困ると言ってしまいますね。あと再浮上を狙うなら、今のONEではフィニッシュが不可欠かと。

「フィニッシュばっかり狙っていないと言いつつ、いつもフィニッシュは狙っています。そんな感じなんですけど、そうですねぇ……難しいですね。これで勝ったからって、本戦で誰かとできるという感じもしないし。ルンピニー大会はムエタイだとタイトル戦とかあって、下部大会とも言い切れない。ここで強い選手と組まれることもあると思っています。

それこそ毎週やっているので、色んなランカークラスも出てくるのかなっていう感じはしています。結果、チャンスが増えそうで良いと僕は捉えています。それには余り知らない選手だとしても。用意してもらった選手に勝っていくしかない。しっかり勝つのが前提です」

──これがMMAだからという妙をイエローカードで排除する傾向もあるかと思います。

「特にルンピニー大会はブレイクも早いし、またちょっと違う印象ですね。MMAのレフェリーは黙って見てろ──とは思うんですけど。ムエタイが好きなお客さんを楽しませる興行にするために、スタンドでやり合わせたいという意図は感じます。

どっちが強いのか見守っていてとは思います。でも、盛り上げる必要があるのがONEの方針で。嫌ならONEから出て行けば良いわけでも。まぁ文句はあるけど、受けいれて戦います(笑)」

──でも、言うこと聞かないよっていう風にも感じます。

「まぁやれること、やりたいことは決まっているんで。促されても、自分の判断で動けないと思ったら動けないし。打ち合えって言われても、打ち合いたくないならやらない。やらないといけない状況だったら、殴り合います。その判断をレフェリーがするな。黙って見ていろとは思うんですけど、そういうところだから」

──守り重視の選手が促されて、行くしかないってくるとチャンスが増える展開もあると思います。

「それはそうですね。流れは、それで変わりますし。イエローはもう出されたらしょうがない。しゃあないです(笑)」

──そのような話をさせておいてなんですが、次の試合で何を見せたいのか。お願いします。

「相手のことはよく分からないですけど、殴って蹴ってコントロールして極めることができれば嬉しいです。でも……MMAなんで、なんか……そうっスね。いつも通りの楽しみ方で見てください。大きくは変わらない。やっつけるだけです」

■放送予定
3月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE FF09 MMA対戦カード

<フライ級(※77.1キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
アーネスト・モンティーリャ(フィリピン)

<159ポンド契約/5分3R>
ユン・チャンミン(日本)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)

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